1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:02:47.31 ID:XP2KXwO+0
貴音「すあまを持って来ました」

響「すあま?」

貴音「すあまです」

響「食べたことないぞ」

貴音「なんと」

響「はい」






貴音「響はすあまを食べたことがない、と」

響「うん」




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:03:55.28 ID:XP2KXwO+0
貴音「それはそれは」

響「なにさ」

貴音「見たことも聞いたこともありませんか」

響「今日が初めて」

貴音「ほぅ」

響「貴音?」






貴音「んふっ」

響「」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:04:36.46 ID:XP2KXwO+0
貴音「わたくし、すあまは詳しいですよ」

響「いいから食べようよ」

貴音「響が知らないすあまをわたくしは知っていました」ドヤァ

響「かしこいなー、貴音はかしこいなー」

貴音「……心がこもっていませんが」

響「えっ」






貴音「心からの敬意がなくては、このすあまは渡せませんね」

響「」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:05:06.18 ID:XP2KXwO+0
響「……貴音は本当に頭が良いぞ」

貴音「だめです」

響「なっ」

貴音「復唱してください」






貴音「あぁ、貴音様貴音様」

響「」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:06:17.39 ID:XP2KXwO+0
貴音「ほら響、言うのです」

貴音「あぁ、貴音様貴音様」

響「嫌だぞ」

貴音「なんと愚かな」

響「」

貴音「ではわたくし一人ですあまを楽しむとします」パク

響「どうしてお菓子一つでここまでしなきゃいけないんだ!!」

貴音「美味」

響「ぐぬぬ」






響「あむっ!!」パク

貴音「」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:06:47.78 ID:XP2KXwO+0
貴音「ああああ!!」

響「んぐんぐ」

貴音「出すのです!! 今すぐ出すのです!!」

響「んぐぐ!!」

貴音「いけません!!」ペシ

響「っ」ゴクン

貴音「」






貴音「はやー!!」ギュム

響「いひゃひゃひゃひゃ!!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:07:28.42 ID:XP2KXwO+0
貴音「響」

響「で、でもね貴音」

貴音「食べ物の恨みは」

響「よく味が分かんなかったんだけど……」

貴音「恐ろし」






貴音「……はい?」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:08:30.56 ID:XP2KXwO+0
響「あ、あまりに早く食べちゃったから」

響「全然味が分かんなかったぞ」

響「だからね、貴音」

響「出来ればもう一つ欲しいかなー、って」

響「えへへ」キャピ






貴音「響、こ、こちらに」フルフル

響「うんっ!!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:09:13.93 ID:XP2KXwO+0
貴音「どうして響はこんなにも」ダキッ

響「ふみゅ?」

貴音「……っ!? あぁ、あぁ!!」ナデナデ

響「ふわぁ……」






貴音「はやあああああ!!」ガブッ

響「うぎゃああああ!!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:10:12.25 ID:XP2KXwO+0
響「ご、ごめんなはい!!」

響「ほっぺがぁ!! ほっぺがぁ!!」

響「ゆるしへ!! じぶんがわるわったからぁ!!」

響「いひゃああああ!!」






貴音「美味」

響「は、歯形が」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:10:59.84 ID:XP2KXwO+0
貴音「えへへ、うんっ、ふみゅ、ふわぁ」

響「ごめんなさい」

貴音「ふみゅ?」






響「本当にごめんなさい」

貴音「分かればよろしいのです」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:11:55.30 ID:XP2KXwO+0
貴音「まったく」

響「だからって噛むなんて」

貴音「響は食い意地が張っていますね」

響「……ちょっと待って」

貴音「はて」

響「食い意地担当は貴音だぞ!!」

貴音「な、なんというでたらめを!!」

響「デタラメなんかじゃない!!」

貴音「響、嘘つきは泥棒のはじま」






響「自分知ってるんだぞ」

貴音「……はい?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:12:40.00 ID:XP2KXwO+0
響「貴音ってさ」

貴音「はい」

響「Do-Daiの英語のコーラス歌えてないよね」

貴音「」






貴音「」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:14:36.66 ID:XP2KXwO+0
貴音「そ、そんな、ひび」

響「バレてるぞ」ボソッ

貴音「」

響「ふははは」

オハヨウゴザイマァス

貴音「あっ」

響「……うん?」

貴音「うわーん、うわーん」

響「えっ」






あずさ「た、貴音ちゃん?」

響「」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:15:50.02 ID:XP2KXwO+0
貴音「あずさぁ!!」ダキッ

あずさ「どうしたの?」

貴音「響がいじめてくるのです……、ふみゅみゅぅ……」

響「」

あずさ「……響ちゃん」






あずさ「めっ」

響「」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:17:49.35 ID:XP2KXwO+0
貴音「……ふふっ」チラッ

響「っ!? 貴音に騙されちゃダメだぞ!!」

あずさ「だめよ、響ちゃん」

貴音「えーん、えーん」ギュ

響「ぐぬぬ」

あずさ「貴音ちゃん」

貴音「はいぃ」

あずさ「詳しいわけを聞かせてちょうだい?」






貴音「えっ」

響「ほぅ」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:19:29.71 ID:XP2KXwO+0
あずさ「いったいなにがあったのかしら?」ナデナデ

貴音「そ、それは」

響「あのね、ぐすっ、ふわあぁ」

貴音「」

響「貴音がね、ぐしゅ」

あずさ「うんうん」

貴音「ぽへぅ」

響「なっ!?」

貴音「ぱぅ」

響「たうー!!」






あずさ「落ち着きましょうね」ギュ ギュ

貴音「ふぁい」

響「ひゃい」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:21:10.53 ID:XP2KXwO+0
あずさ「貴音ちゃんが?」

貴音「い、いけません響!!」

響「Do-Daiの英語の」

貴音「いやあああああ」









貴音「うわあん、あうあうあう!!」ポロポロ

あずさ「よしよし」ナデ

響「……今度は本気だ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:22:59.29 ID:XP2KXwO+0
貴音「びびぎ!! どうじでいっでじまうのでずが!!」

響「で、でも、あずささんも」

あずさ「えっ」

貴音「あ、あずざ……?」






あずさ「し、知らなかったわー」

貴音「」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:24:22.57 ID:XP2KXwO+0
あずさ「と、とってもびっくりしちゃったわー」

あずさ「まさかそんな秘密があったなんてー」

あずさ「貴音ちゃんはやっぱり天才ねー」

貴音「やめなさい!!」

あずさ「ひっ」

貴音「なんですかその棒読みは!!」

響「た、貴音落ち着いて」






貴音「あいせいあげいん!!」ベチン

響「うぎゃあああああ」

あずさ「」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:26:50.60 ID:XP2KXwO+0
貴音「他は歌えずとも……、あいせい(ryの部分だけは……」グスッ

あずさ「辛かったのね」ヒシッ

貴音「わたくしは……、そこだけは誰よりも大きな声で……」

あずさ「大丈夫よ、貴音ちゃんの頑張りはみんな分かってたもの」

貴音「あずさ……」






響「美希もそこの貴音の声量に」

美希『うるさっ!?』

響「ってビックリしてたぞ」

貴音「」

あずさ「ひ、響ちゃん!!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:27:34.34 ID:XP2KXwO+0
貴音「うわあん、あうあうあう!!」

あずさ「意地悪しないの」

響「つ、つい」

貴音「うぅ」

あずさ「大丈夫よ、貴音ちゃん」






貴音「……わたくし、横文字は苦手で」

あずさ「誰にだって苦手な物はあるわ」

響「気にしちゃダメだぞ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:29:21.63 ID:XP2KXwO+0
貴音「ですから最近は英語の勉強をしているのです」

あずさ「あら」

響「偉いぞ貴音」

貴音「ふっ」ドヤ

あずさ「どうやって勉強してるのかしら?」

貴音「まずは英単語を、と思いまして」

響「覚えたやつ教えてよ」

貴音「えぇ、よしなに」

あずさ「はい?」

貴音「い、いえ」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:31:17.92 ID:XP2KXwO+0
貴音「いんてんしょん」

貴音「意味は、意図、意向」

あずさ「む、難しい単語ね」



貴音「へぶんりぃかふぇ」

貴音「意味は、星座のお茶会」

響「……ん?」



貴音「はなび」

貴音「由実は、かわ」

響「こらあああああ!!」



貴音「あずさぁ」ダキッ

あずさ「た、貴音ちゃん?」

響「っ!?」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:32:14.37 ID:XP2KXwO+0
響「あずささんどいて!! そいつちぎれない!!」

あずさ「で、でも」

貴音「怖い……、怖由実……」ヒシッ

響「やめろォ!!」






あずさ「乱暴はダメよ、響ちゃん」ムッ

響「」

貴音「トェェェェイ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:33:32.55 ID:XP2KXwO+0
響「くっ、ここは一旦……」ダッ

貴音「あずさ、わたくし達の勝利です」

あずさ「うふふ、よくわからないけどやったのね」

貴音「では、勝利のすあまを楽しむとしましょう」

あずさ「まあ」

貴音「あずさ、お口を」

あずさ「あーん」






響「待てぇ!!」

貴音「っ!?」サッ

あずさ「あっ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:35:30.43 ID:XP2KXwO+0
響「ぴよ子、お願い」

貴音「こ、小鳥嬢?」

小鳥「……プリン」

貴音「ぷりん?」

小鳥「えぇ、プリンよ」

貴音「はて」

小鳥「……ねぇ、あずささん?」






あずさ「あ、あぁ……」ガクガク

貴音「あ、あずさ?」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:37:19.12 ID:XP2KXwO+0
貴音「あずさ、しっかりしてください!!」

あずさ「私は……、私はっ……!!」

小鳥「貴音ちゃん、あずささんはね……」



あずさ『音無さん、私は罪深い女です……』

小鳥『続けなさい』

あずさ『私は……、事務所の一人一つづつのプリンを……』






あずさ『全部一人で食べてしまいました……!!』ポロポロ






貴音「」

あずさ「いやあああああ」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:38:00.96 ID:XP2KXwO+0
あずさ「た、貴音ちゃん、これは」

貴音「……あずさ、わたくしは信じていましたのに」

あずさ「っ!? ち、違うの、違うのよ!!」

貴音「失望しました、三浦あずさ」

あずさ「」






あずさ「うわあん、あうあうあう!!」ポロポロ

響「……あずささん」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:39:57.91 ID:XP2KXwO+0
あずさ「びびぎちゃん……、わだじ……」

響「大丈夫」ダキッ

あずさ「私は……、どうすれば……」






響「戦おう、自分達と一緒に」

あずさ「……えっ」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:42:11.47 ID:XP2KXwO+0
あずさ「で、でも私は」

小鳥「私達は仲間、でしょう?」ポンッ

あずさ「音無さん……!!」

響「行くぞぉ!!」






響「どうだ貴音!! これで三対一だぞ!!」

小鳥「だぞー!!」

あずさ「ぞぉー!!」

貴音「」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:42:55.51 ID:XP2KXwO+0
響「降参するなら今のうちだからなー!!」

小鳥「そうよ、今のうちよー!!」

あずさ「よぉー!!」

貴音「ぐぬぬ」






貴音「あっ」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:43:51.44 ID:XP2KXwO+0
響「面妖にも程があるぞー!!」

小鳥「あるぞー!!」

あずさ「ぞぉー!!」

貴音「では、このすあまはわたくしが独り占めするとしますね」






響「えっ」

小鳥「」

あずさ「」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/13(木) 21:45:06.48 ID:XP2KXwO+0
響「ねぇ、貴音ぇ、自分にも分けて欲しいかなー、って」

貴音「真、美味です」パク

小鳥「お肩をお揉みいたしましょう」

あずさ「あぁ、貴音様貴音様、お茶を淹れてきましたわ」






雪歩「な、何やってるのかな?」

春香「さぁ……」

千早「今日も平和ね」

                    終

50: おまけ 2014/02/13(木) 21:46:47.94 ID:XP2KXwO+0
貴音「で、でぃいすいず……、むぅ」

響「本当に苦手なんだな」

貴音「難しいですね」



貴音「うぇんまいだうん、どんびぃあふれいおぶまいでしじょん♪」

響「」

貴音「うぇいとぅごぉのん、えんとぅびぃまいうぇいとぅざはぴねぇす♪」

響「」

貴音「ふっ」ドヤ






響「貴音、いけませんよ」ギュム

貴音「……ふぁい」
           
                    今度こそ終