2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/27(木) 01:16:58.75 ID:exFGE5On0
P「せっかくだからうちの事務所もアイドルの私物で飾ってみよう」

P「――なんて話が出て特に断る理由もなく、1人につき1つまでということで許可してみたが」

P「クールなあいつらのことだし落ち着いた部屋になると思っていた。今朝までは」

P「……とりあえず、最初に目に付いた>>3が気になる」

引用元: モバP「事務所を飾りつけてみるか」クール編 


 
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/27(木) 01:37:16.60 ID:75mMdH88o
中性の鎧

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/27(木) 01:49:35.63 ID:exFGE5On0
P「鎧……だよなこれ。中世ヨーロッパって感じの」

P「うん、まあ確かに鎧って装飾品のイメージあるよな。カッコいいし、ここがアイドルの事務所でもなきゃなかなか映える一品だろう」

P「問題は、これがうちのアイドルの私物だということだ。どうやって持ってきたのかも気になるが、誰が持ってきたんだ?」

P「……え、これ>>5が持ってきたの?」

※クール属性アイドル限定

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/27(木) 01:52:09.51 ID:x+M+dwLX0
千秋

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/27(木) 02:42:52.34 ID:exFGE5On0
千秋「そんなに意外だったかしら?」

P「私物でまさか鎧なんて持ってくるアイドルがいるとは思ってなかったな。千秋が仕事で着た鎧よかよっぽど重いだろ?」

千秋「運ぶだけなら着てくる必要はないわ。厳重に、丁重に運んでもらったけれどね」

P「そんな立派な物、ますます場違い感が出てくるな。で、何で鎧なんて持ってたんだよ」

千秋「……飾れそうな物として良さそうなのがこれだった。それだけよ」

P「そうじゃなくて、私物として鎧なんてなかなか持ってるものじゃあないだろってこと。もしかしてあの仕事の時にこういうのハマったとか?」

千秋「別にそんなんじゃ……確かに、どういう訳か私がこなしてきたどの仕事よりもファンの受けが良かったわ。聖騎士という気品や高潔さが求められる役も嫌いじゃなかったし」

P「我ながらイメージぴったりな人選だったと思ってる」

千秋「だから、というのも何だけれど、私に求められる一つの形としてあの時演じた聖騎士のような――そういったイメージがあるというなら、忘れないように身近に置いておきたかった……のかもしれないわね」

P「千秋……。でもいいのか? そんなに大切な物を事務所に置いちゃって」

千秋「ええ、構わないわ。これはコレクションの内の一つだから」

P「……。ハマったんだな、鎧」

千秋「…………悪い!?」

P「滅相もございません!」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/27(木) 02:51:06.31 ID:exFGE5On0
P「と、とりあえず変に傷が付かないようケースとかも要るのかな? 鎧の適切な保存方法なんて知らないぞ俺」

P「……うん、鎧については分かった。ありがたく置かせてもらうとしよう」

P「それはそれとして、他にも気になるものがあるというか、あり過ぎて困るというか」

P「たとえば>>9とか、これは誰が持ってきたんだ?」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/27(木) 03:22:37.87 ID:7UnIPPyVo
グランドピアノ(1000万円)

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/27(木) 13:13:23.33 ID:exFGE5On0
P「立派なピアノだなおい、お高いんじゃないの?」

P「……え? は? 1000万!?!? ここにあるの1000万もすんの!?」

P「俺の給料何十ヶ月分よ……というか誰だよそんなもん持ってきちゃったのは」

P「>>14? これお前のなの?」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/27(木) 13:18:28.90 ID:xNPPkm8ho
音葉

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/28(金) 01:36:10.94 ID:lgJ/54bI0
音葉「ご迷惑でしたでしょうか……?」

P「うーん、高級品過ぎて恐れ多いのもあるし、事務所にピアノはさすがにスペースも取られるし……まあこれだけのものを待っててもおかしくないのは音葉くらいか。どうしてこれを?」

音葉「以前お散歩していた時に、空から楽譜が落ちてきた事があったんです」

P「ほう?」

音葉「試しに弾いてみたらその曲がとてもいい曲でして、アイドル活動をしていたおかげでこんな巡り合わせに出逢えました」

P「へえ、なかなかロマンチックな話だな。音葉でも知らない曲ってことは、最近誰かが創った曲って可能性も高そうだし」

音葉「その時の感動が忘れられなくて……事務所にピアノがあったら、また同じような巡り合わせを迎えた時、この感動をみなさんと分かち合えると素敵だなと思いまして」

P「むーう……そうかあ。滅多に起こりえないだろうけど、また似たような事があればいいな。よし、そういうことなら置いておこうか、ピアノ。ちょっとお高過ぎる気もするけど」

音葉「ありがとうございます……! 詩も乗せて今度はみなさんと共に響き合える楽譜だともっと良いのですが」

P「どうだろうな。もし今ここにいる奴が楽譜の落とし主だったとしたら、答えてくれるかもしれないぞ――っと無駄にプレッシャーを掛けてみたり。いや、まさかな?」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/28(金) 01:39:38.68 ID:lgJ/54bI0
P「結構考えて持ってきてるんだなあ、物が物だけに」

P「いや、でも全部が全部そういうものでもなさそうなのはこの空間にいれば分かる。俺は騙されんぞ」

P「と、気合を入れ直したところで」

P「>>20……これは何だ?」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/28(金) 01:41:27.86 ID:Tc3gz9yQ0
大漁旗

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/28(金) 01:49:45.30 ID:lgJ/54bI0
P「大漁旗……? これはまた何とも言えないものが」

P「前2つと比べたら飾りやすくはあるが、場違い感は拭えないよなあ。そもそも室内に飾るもんでもないだろこれ」

P「まあいい。これを持ってきたのは誰だ? 挙手するように」

P「……>>22、か」

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/28(金) 06:01:17.01 ID:fz9Y2dhfo
まあ残当

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/29(土) 00:30:12.56 ID:chAujfjG0
七海「魚拓の方がよかったれすか~?」

P「それはそれでどうだろう、ってやっぱり七海だったのか」

七海「父さまにお願いして借りてきたのれすっ! これさえあれば怖いものなしれすよ~」

P「縁起を担げそうなものではあるけどさ。それ目的で持ってきた?」

七海「アイドルの海は広くて、大きくて、深~いところだってプロデューサーから教わりましたからね~。泳ぎ出してまだまだ道半ばの七海やみなさんのことを、この旗が見守ってくれるのれす~」

P「そう言われると、大漁旗もなかなか悪くないかもしれないな……外ではためいてる方がらしくはあるんだろうが」

七海「七海を釣り上げたプロデューサーが誇れるくらい、大物アイドルになれるといいれすね~。……あれ、どうしたんれすかプロデューサー?」

P「いや、なんか、あれ? なんだろう目から海水が出てきやがる……なんてこった」

27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/29(土) 00:34:53.08 ID:chAujfjG0
P「うん、段々分かってきた。みんな色々考えた上で持ってきてくれてるんだな」

P「そう思うとこのカオス空間も悪くない気がしてきたぞ。むしろ心地良いかもしれない」

P「…………」

P「ところでなんだけど、これなに? >>28?」

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/29(土) 00:40:24.72 ID:7wfU4mk6o
ウエディングケーキ

31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/29(土) 00:45:28.05 ID:chAujfjG0
P「ウェディングケーキだよなこれ。ただのケーキならともかく、ウェディングケーキ?」

P「もしかしてそう見えるだけのレプリカ? レストランとかでよくある、いやでもなんかほのかに甘い香りがしなくもない」

P「触って確かめるのはやめておこう。そんなことより……」

P「これ、>>32が持ってきたのか?」

32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/29(土) 00:53:11.00 ID:OZiMkRJ1o
美優

37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/31(月) 01:07:36.04 ID:KFOlbeq10
美優「いつまでも残るものだと、いつか哀しい思い出に変わってしまったら見るのもつらくなると思いまして……」

P「いや、そんな……大切なものを持ってこいなんて言ってませんよ? 前3人もだけど俺はもっと小物で埋まるとばかり、それにケーキて」

美優「ですから、心の中に飾らせてもらおうと……Pさん。以前私にウェディングドレスを着せてくださいましたよね」

P「あっ、はい」

美優「あの時、空の上に私を連れていってくれたけれど……やっていない事があります。それを今日、ここで出来たらなって」

P「……ケーキ入刀を? ここで? ちょうどみんなが集まってる今、ここで?」

美優「はいっ♪ 皆さんの分も食べやすいよう、一緒に切り分けましょうね?」

P(こうして1人を除く全員の心に微妙な思い出が刻まれたのは言うまでもなかった。あ、でもケーキは美味しかった)

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/31(月) 01:11:08.92 ID:KFOlbeq10
P「何人分切り分けたんだろう、疲れた……」

P「……あれ? なんかさっきと微妙に違う空間になってるような」

P「1人1つだしケーキ切ってる間に交換したのか、俺の勘違いか、まあいいや」

P「さて次は……えっと、これは>>39?」

39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/31(月) 01:16:50.89 ID:WDHTfH0F0
(Pの印鑑を押すだけの)婚姻届

40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/31(月) 01:24:29.46 ID:KFOlbeq10
P「…………」

P「オーケー、落ち着け。koolになるんだ俺」

P「俺は事務所に飾れる物を1人1つ持ってきていい事にしたはずだ。これがもし本物だったら飾ってないで提出するかさっさとゴミ箱に捨てるかだし、そうじゃなくても飾っておくようなものじゃない。つまりこれはこの期に便乗した誰かの悪戯である可能性が」

P「あ、名前書いてある……これ書いたの>>41?」

41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/07/31(月) 01:27:02.23 ID:UAuluP2A0
文香

46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/01(火) 00:49:21.33 ID:jZrtb7Sv0
文香「」

P「何でお前まで絶句してるんだよ……これ文香が書いたんじゃないのか?」

文香「あ、あの、それ、どこに……?」

P「え? その辺にあったというか、目に付いた物を適当に取ってみたらこれだったというか。で、これ文香が用意したものなの?」

文香「それは…………その…………」

P「それとも誰かの悪戯なのか? タチは悪いが、俺としてはそっちの方が丸く収められそうで助かるんだけど」

文香「……! そ、そうですよね……きっと悪戯だと思います、いいえ絶対にそのはずです、とりあえずその婚……書面は私が預かります……預からせて下さいっ……!」

P「お、おう、珍しく迫力あるな。文香もしかして怒ってる……よなあこんな悪戯されたら」

文香「怒っている訳では……あ、いえ……そういう事にしておきます……」

P「あれ? そうすると文香が持ってきたのは何なんだ?」

文香「!? えっと、その……」ゴソゴソ

P「ん、何か落ちたぞ。もしかして>>47か?」

49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/01(火) 01:16:33.01 ID:jZrtb7Sv0
文香「あっ……」

P「結婚式場のパンフレット、ってこれこの前の仕事で使わせてもらったところのだな。文香も結婚に興味あるんだなあ――ん? でもこれも飾るようなものじゃないぞ」

文香「…………っ!」

P「もしかしてさっきの婚姻届、本当に文香gうわっ!?」

ダーーッ ガチャッバタン‼︎

P「真っ赤に染まった文香が一陣の風の如くどこぞへと駆け抜けていってしまった……。パンフレットも奪われたし、あんな瞬発力持っていたとは……覚えとこう、そして忘れといてやろう……色々と」

50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/01(火) 01:22:14.94 ID:jZrtb7Sv0
P「おかしい、流れが変わってきている」

P「アイドル事務所に飾ってあってもおかしくないそれっぽいものがあってもいいのに、目に付くのは予想の斜め上を行くものばかりだな」

P「もっと当たり障りのなさそうな……何かないか? この流れを変えてくれるような……」

P「……そして視界に入ったのは>>51であった」

51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/01(火) 01:26:12.69 ID:tArfgVNL0
共用本棚

52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/01(火) 01:38:21.61 ID:jZrtb7Sv0
P「本棚か。何も入ってない、ってことはこれから本で埋めろってことかな」

P「ようやくそれっぽい物がきたぞ! ……棚そのものを持ってくるとは想像つかんかったけど」

P「ありがたく使わせてもらおう。ちなみにこれは誰が? 本と言えば文香……いや、そっとしておこう」

P「ん? これ>>53が持ってきたのか?」

53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/01(火) 01:38:57.21 ID:YThliDOC0
周子

58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/02(水) 01:54:09.10 ID:Z4J0GZJX0
周子「あった方が面白くなると思ってさー。これをあたし達だと思って大事にしてくれると嬉しいなーなんて」

P「? 何のことだかわからないが、嫌な予感だけはする。これ本棚だよな?」

周子「そだよん。収納できれば何でもよかったんだけど、この人数だしねー?」

P「その口ぶり、もうこの本棚の使い道が決まってるみたいじゃないか」

周子「そりゃそーよ。シューコちゃん知ってるよ、プロデューサーさんがアイドル1人1人との思い出を大切にしてくれる人だって♪ お仕事中とか、オフを一緒に過ごした時とか、こっそり写真撮ったりしてるでしょ?」

P「え……ああ、でも別に悪い事に使ったりしてないぞ? プロデューサーたる者、担当アイドルの魅力を知らしめるためにいろんな一面をだな」

周子「うんうん。それじゃあその集大成、この本棚全部使っていいからさ、アイドルそれぞれの分ファイリングして置いといてくんない?」

P「…………は?」

周子「自分の魅力って自分じゃわかんないじゃん? プロデューサーさんが言葉で教えてくれても限界あるだろうし?」

P「えー……。待て待て、そういうのはたしか資料室にちひろさんがまとめてくれてるじゃないか」

周子「それはお仕事用でしょー? プロデューサーさんが、あたし達1人1人の為に、ってとこが重要なんだよ。なんなら多数決取ってみる? はーい、この本棚の使い道、シューコちゃんの案に賛成の人ー♪」

P「さすがに全員分なんてやってたら俺の負担半端ないし勘弁してほしいんだけどって満場一致してるぅーー!? おのれ周子、俺を過労死させる気だな!」

周子「まあまあ、あたしの分だけでも終わったらその後は死んだフリしててもいいからさ、じゃそういうことでー♪」

P「んなことしたら死ぬよりも恐ろしい目にあいそうなの分かってて言ってやがるな! ……そりゃみんなに少しでもプラスになりそうならやる価値はある、が……しばらく俺のオフは犠牲になりそうだなあ……」

59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/02(水) 01:59:36.51 ID:Z4J0GZJX0
P「…………」

P「今までで一番まともだった物が、一番頭を悩ます物になってしまった件について」

P「いったい俺が何をしたというのか……。俺に救いは無いのか……」

P「…………で、これは何だ? >>60か?」

60: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/02(水) 02:18:31.14 ID:sRosjUE1O
ウォーターベッド

62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/02(水) 12:12:21.85 ID:Z4J0GZJX0
P「幻覚でも見てるんだろうか、事務所にベッドが設置されている……しかもウォーターベッドだ!」

P「あ~~この感触よ……癒される。疲れた心が洗われるようだ、じゃなくて」

P「さすがにベッドを職場に置いとくのはまずいだろう。誰だこれ持ってきたの?」

P「……えっ、>>63がこれを?」

63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/02(水) 12:16:32.79 ID:RlVs058Oo
森久保

71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 01:53:28.03 ID:hJwCEl060
乃々「一番ベッド、取られちゃったんですけど……」

P「一番風呂みたいな? そりゃ悪かった――じゃなくて、どうしてウォーターベッドなんて事務所に置こうとするんだよ」

乃々「それは……机の下に居場所が無くなった時用の避難場所ですけど」

P「優先順位は机の下なのか。で、何でベッドが避難先になり得るんだ?」

乃々「机の下だと引っ張り出されるから……ベッドで眠りの森の久保になれば、プロデューサーさんの魔の手からは逃れられる気がして……」

P「ほう。さしもの俺も眠ってる女の子にまさか乱暴なことはすまいと、乃々はそう思ったんだな」

乃々「……」

P「いや起こすだろ。何寝てんだよ」

乃々「で、ですよね……」

P「むしろあの手この手で起こそうとするぞ。仕事放ったらかしにして堂々とベッドで寝てる奴なんかに配慮する気は更々ない!」

乃々「ひぃっ! えと、何するつもりなんですか……!」

P「そうだなあ、どうしてもベッドから出て来ないつもりなら……俺も一緒に寝ちゃおうかなあ」

乃々「…………それでも、起きようとしなかったら……?」

P「……いや、やめとこう。なんかさっきから視線が刺さるように痛い。という訳でベッドは却下、みんなもいいよな? ……はい、シーンと。何でだよ! そこはさっきみたいに満場一致でいいだろ! それと乃々、早速ベッドに逃げるんじゃあない! ああもう滅茶苦茶だよ!」

72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 01:59:05.98 ID:hJwCEl060
P「どうすんだよ、こんだけ幅取る物ばっか増えたら狭っくるしいだろうに」

P「憩いの場を作ろうってんじゃないんだぞ? 仕事場だぞ?」

P「このままじゃ俺どんな気分でここで仕事する事になるのか気が気じゃない――って言ってるそばから何かあった!」

P「>>73? おい何だこれ!」

73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 02:08:02.00 ID:KDqVzqO1o
犬小屋

81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 13:01:48.37 ID:hJwCEl060
P「犬小屋はないだろ犬小屋は、そもそもペットなんて飼わせないからな?」

P「事務所が事務所の体をなすための最終ラインといっていい。疑わしいのばっかりだったとはいえ、ここだけは譲れんぞ」

P「……それはそれとして、誰がこんなもの持ってきたのか興味はあるな。どういうつもりで犬小屋なんだ?」

P「さて、これを持ってきたのは……>>82?」

82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/03(木) 13:07:45.34 ID:PWQbhlpyo
ありす

86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/04(金) 22:04:19.25 ID:8F/rSVVu0
ありす「Pさんが入れるよう大きめのを選んだつもりですが、何か不満ですか?」

P「ツッコミどころが多くて困るんだけど、なに? これ俺を入れるつもりなの?」

ありす「悪いことをしたらお仕置きが必要ですよね?」

P「会話して?」

ありす「私、調教の仕方とかまだ詳しくありませんけど、きっと立派なプロデューサーに躾けてみせますから」

P「ありすの中でプロデューサーという生き物がペットかなんかと同列になるまで格下げされているのは分かった。俺なんかした?」

ありす「……すぐよそ見するんだから、さっきも……ウェディングケーキとか、婚姻届とか……」 ブツブツ

P「え?」

ありす「何でもありません! Pさんには1つだけ、可及的速やかに覚えてもらうことがあります。”待て”です」

P「うん、犬だ。俺の扱い犬だ」

ありす「まずは4年程待ってもらいますので、そのつもりでいてください。その間にしっかり躾けてあげますね」

P「長いなあ……俺ありすを怒らせるようなことしたっけなあ……」

87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/04(金) 22:13:20.91 ID:8F/rSVVu0
P「段々プロデューサーとして今後もやっていけるか不安になってきた……」

P「あんまりアイドルから信頼されてなかったりするのかな、みんなと結構うまくやっていけてると思ってたんだが」

P「……落ち着け、弱気になってどうする。ひとまず何か話題を変えられそうな物は――」

P「――あった。>>88?」

88: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/04(金) 22:15:28.48 ID:Sj2Kp1Qso
妖刀村雨

89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/04(金) 22:29:22.10 ID:8F/rSVVu0
P「刀? んー……名匠の一振りって感じが伝わってくるけど、何か怖いな」

P「そもそも銃刀法違反なんじゃないの? モノホンの名刀だったらここにあっちゃいけないだろうし、これこれで扱いに困る物がきてしまった」

P「模造刀とかだったら、まあそれもアイドル事務所に飾られてるような物でも無いけど、百歩譲ってわかるんだが。……鎧のおかげでそう違和感も無くなったかもしれないとはいえ、いやでもこんな和洋折衷あり?」

P「いかん、なんだか情緒が不安定になってきた。これ持ってきたの誰だー? ……>>90?」

90: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/04(金) 22:31:27.98 ID:/TKz5GXK0
珠美

94: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/07(月) 01:36:28.07 ID:O49l5yK60
珠美「やはりP殿もこの真剣からただならぬ気配を感じますか?」

P「まあ、霊感とかないけどこれは何となく。というかこれどうしたんだ?」

珠美「うぅー……実はですね、以前お仕事で剣客の役を演じた時に……」

P「風来のタマミの時か。まさか拾った?」

珠美「拾った、といいますか、いつの間にか腰に吊るしてたといいますか……」

P「怖っ!? やっぱ呪いの装備とかなんじゃないのかこれ!?」

珠美「そ、そそそんなことないですぞっ! ……そりゃあ、なんだか格好良くてちょっとだけ振ってみたりもしましたが、ほら、ちゃんと外せてるし!」

P「確かに業物ではありそうだしどんなものか振ってみたいかも、じゃなくてだな。どの道もっと然るべき所に持ってった方がいいんじゃ……刀の資料館とか、何なら神社でお祓いとか」

珠美「珠美もそうしたかったのですよ! でも手放そうとすると…………いえ、何でもないです……」

P「つまりこの名刀、いや妖刀? に珠美が取り憑かれたと。あれ? じゃあ何で今ここに持ってこれたんだ?」

珠美「それが珠美にも、事務所にきてみたかったのか、はたまた次なる持ち主を捜しているのか……。P殿ぉ、珠美はどうしたらよいのでしょう……?」

P「俺に聞かれてもな……悪い事が起きてないなら、下手に刺激せずにいれば安全、なのか? 血に飢えてるとかじゃなきゃいいんだが。とりあえず預かるけど……鎧の近くにでも置いとこう、ん?」

《わー、これが西洋の甲冑ですな!? 我が刃の前にその強健なる様をいつまで保っていられるか、珠美殿ー! 彼奴めを一太刀のもとに斬り伏せてみせましょう! 今こそこの村雨を振るって下されー!》

珠美「? 珠美の顔に何かついてますか?」

P「幻聴……? 珠美の声がしたような、ってまさか…………よかったな珠美。お前のファンが1人? 増えたみたいだぞ」

95: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/07(月) 01:44:29.36 ID:O49l5yK60
P「類は友を呼ぶというか、スタンド使い同士は引かれ合うというか、まああの刀は大丈夫だろう。多分」

P「違う意味でヤバイのがきたかと思ったがそんなことはなかった。このまま平和にいきたいものだ」

P「……とか言ってたら平和にいかせてくれなさそうなものが見えたような?」

P「何だこれは、>>96?」

96: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/07(月) 01:46:28.83 ID:kF8bSTyu0
スーパーコンピュータ

97: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/07(月) 02:04:57.78 ID:O49l5yK60
P「俗に言うスーパーコンピューターってやつ? だからここ事務所だっつの!」

P「さすがに業務でこれ使うのはオーバースペック過ぎるというか、そもそもそういうのに使えるんだろうか?」

P「うーん……こういうの嫌いじゃないけどさ、むしろ少しワクワクしてきてるけどさ、ここに置いといてももはや邪魔なだけなのでは」

P「そもそも個人で持てるものなのかスパコンって……>>98のか、これ?」

98: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/07(月) 02:09:52.18 ID:2QHh9e5T0

109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/11(金) 21:52:33.38 ID:xH9vBygL0
楓「プロデューサーのお役に立てるかと奮発してみたのですが」

P「奮発ってレベルじゃないだろ……そもそもどう扱ったらいいのか分からないですはい」

楓「困りましたね、どうしましょう?」

P「クーリングオフって利くのかな。なんかプログラマーとか社長とか諜報員とかが興味深そうに見てるけど駄目だぞ、これは返すんだからな。よしんば使えても維持費がヤバそう」

楓「クール(cool)編なのにクーリングオフ(cooling-off)……やりますね」

P「何を言ってるんだあなたは。……楓さんはこれをどう俺に役立つと踏んだんですか?」

楓「事務作業やスケジュールの管理、その他諸々をうまく任せられたら、プロデューサーがもっと私達のプロデュースに専念出来るかと思いまして」

P「ふーむ、それだけだと贅沢過ぎるような。でももし実現出来たらちひろさんの仕事もなくなっちゃいそうですね」

??「えっ」

楓「クビ……ですか?」

P「働かざるもの食うべからず、まあ幸いここはアイドル事務所ですし、アシスタントから華麗なる転身を遂げればうちにはいられるかと」

??「えっえっ」

楓「新たなシンデレラの誕生ですね。ちなみにプロデュースの方針は?」

P「本人の趣味を生かしてコスプレ系、かなあ。被らない様に着ぐるみの類は無しにして……うん、悪くないかも」

楓「転身したら変身の日々……ふふっ。あら、ちひろさん私の背中を押したりして一体……あのコンピューターをどこで買ったかですか? えぇ、お話しします……ですから押さないで、ちひろさん?」

P「スパコン1台にかかる費用とちひろさんがトップアイドルになれた頃に発生しているだろう事務所の収益……釣り合い取れるのか? ってあれ、楓さん? ……そしてどこからか突き刺さるような視線が、この話はここまでにしよう……」

110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/11(金) 22:02:58.71 ID:xH9vBygL0
P「こうして見ると事務所が置物で埋まりそうな勢いだよな……まだまだ何か届いてきてるし、厳選しなきゃ入り切らないのでは」

P「もうちょっとさー、デスクの端にちょこんと置いてあるような物を持ってきた人はいないのか?」

P「それとも俺が変な物ばっか目に付くせいで小さかったり細かい物を見落として――ん?」

P「これは……>>111?」

111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/11(金) 22:04:09.69 ID:w9nnZodXo
フラワーアレンジメント

116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/11(金) 22:38:32.74 ID:xH9vBygL0
P「デスクに花が添えられてる。それも綺麗にまとまってて、えっとフラワーアレンジメントっていうんだっけ」

P「そう、こういうの! なんだよーあるんじゃんかこういうのもさあ、やっぱり見落としてただけだったんだ!」

P「花にこれほど癒される日が来ようとは……さてさて、この花を持ってきたのは誰だ?」

P「ほう、>>117なのか」

117: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/11(金) 22:40:14.55 ID:mklWUh6z0
千枝

121: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/13(日) 00:11:59.63 ID:2bl10Oet0
千枝「あ、あの……千枝、これぐらいしか用意できなくて……」

P「かしこまることないんだぞー千枝。そりゃネジとか値段とかいろいろぶっ飛んだ物がたくさんあって尻込みしてるのかもしれないけど、まさしく俺が思い描いていた物を持ってきてくれたんだから」

千枝「そうなんですか? それならいいんですけど……」

P「むしろ小学生にあまり変な物持ってこられたら、親御さんに申し訳が立たないというか……それよりこれって千枝がアレンジしたのか?」

千枝「あ、はいっ! といっても、千枝はお花を何種類か選んだだけで、後は店員さんにこんな風にきれいに整えてもらいました」

P「ふぅん? おっ、素朴な感じだけどこの花がメインに添えられてるのかな。何ていう花だっけ……アサガオ、じゃあないよなあ」

千枝「キキョウっていうんですよ。一目で気に入っちゃって、Pさんにも気に入ってもらえたら嬉しいな……なんて、えへへ」

P「キキョウか。へぇ、覚えとこう。ちなみに花言葉は店員さんに教わったのか?」

千枝「えっ……あ、えっと、お花を選ぶのに夢中で、そこまでは考えてませんでした。本当ですっ! その花は本当に見た目で選びましたから!」

P「お、おう、どうしたんだ急に……まあ花言葉なんて調べようと思えばすぐに分かるしな。うんうん、大事に飾らせてもらうよ。さて俺はスマホで花言葉を――えっ、ダメ? なんで、気になるんだけど、ダメ? せめて一人になってから? ……ダメ? あっ、はい」

122: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/13(日) 00:19:56.72 ID:2bl10Oet0
P「ふむ、何はともあれアイドル事務所っぽさが出てきたな。やっとな。遅すぎるくらいだけどな!」

P「言い方悪いけど、もしかしたら年少組の方が金にあかすことなく常識と限られた予算内で相応しい物を選んできてくれているのでは?」

P「……だとしたら、犬小屋なんてこんな所に置いてないよなあ……ははは」

P「いや、探せばちゃんとまともな物もあるんだ。ほら、こんなとこに>>123が」

123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/13(日) 00:21:05.31 ID:GgVwNg4Y0
Pの胸像

125: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/13(日) 00:34:12.66 ID:2bl10Oet0
P「…………」

P「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ…………えっ、これ俺? なんで!? おかしいだろ! こういうのはせめてもっと凄い人か偉い人のじゃないと示しがつかんというか、なあ!?」

P「俺、こんなの飾られた事務所にどんな顔で居座ったらいいかわからない……」

P「もはや嫌がらせの領域に片足突っ込んでるんだが……>>126がこれを?」

126: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/13(日) 00:37:24.48 ID:BgFoZp+3O
美優さん

134: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/15(火) 01:13:39.38 ID:tNRmilTR0
アナスタシア「ダー、アーニャです」

P「……あのさ、そもそもなんで俺の胸像なんて持ってたの? まさか今日のために作ったのか、昨日の今日で?」

アナスタシア「ニェット、ずっと前に職人さんに作ってもらって、アーニャの部屋に飾ってました」

P「そう? それはそれで……何でそんなの部屋に飾りたいと思ったんだ?」

アナスタシア「プロデューサー、なかなかアーニャと一緒にズヴェズダ、星を見てくれません……。1人で寂しくなった時、こっちのプロデューサーと一緒に夜空を眺めます。少しだけ、星が明るく見えます」

P「あー……ごめんな。オフを過ごすくらいはなんとかしてやれても、一緒に星を見るってのはなかなかハードルが……仕事の時でもなきゃ、遅い時間に外で一緒にいるのはちょっと」

アナスタシア「……アーニャが子供だから、ですか? スピールト、お酒が飲めるくらい大人になったら、夜遅くまでアーニャと一緒に……いてくれますか?」

P「酒の席は酒の席でまた別だからなあ……遅くまで一緒にいるって約束は出来ないけど、アーニャの希望に添えるよう努力はするよ。例えばプラネタリウム――じゃアーニャは満足しないかもだが、これなら昼でも見に行けるし」

アナスタシア「アーニャの、希望?」

P「うん。何度も言うが仕事ならともかく夜遅くまでアイドルを連れ回したり出来ない代わりに、それで我慢してくれないか?」

アナスタシア「ハラショー、あー、分かりました♪ それならアーニャ、今日はこっちのプロデューサーの代わりに本当のプロデューサーをお持ち帰りして、今夜アーニャの部屋で一緒に星を見ることにします。いいですね?」

P「は? え、なに、アーニャの部屋で星を見るまで俺は監禁されるってこと? いやいや、それなら確かに外には連れ出してないけど、女子寮に俺が私用で居座るってのもまた別な問題がだな」

アナスタシア「……ダメ、ですか?」

P「仮に許可が降りたとしても、前例を作ってしまうと今後が怖いというかなんというか……」

アナスタシア「…………」シュン

P「ぐぬぬ……ま、まあ多分駄目だろうけど寮長さんには一応交渉してみる、からそんな顔しないでくれ……うん。期待せずに待っててな、期待するなよ? ほんとだぞ? 無理だと分かってて敢えて聞いてみるだけなんだからな? はあ……あれ、電話が、誰だろう?」 trrrrr

135: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/15(火) 01:21:10.86 ID:tNRmilTR0
P「何故か今夜アーニャの部屋に行くことになってしまった。寮長の方からむしろ来いとの連絡が、いったい何が起きてるんだ」

P「……俺は関係者も関係者だけどさ、女子寮ってそんな簡単に男を入れていいものなのか?」

P「さて、決まったものは仕方がない。事務所の整理は明日にすることにして、今日はもう何もないし帰る支度でもしよう。……ああ、分かってるよ。寮に行きますとも、うん。一緒にな、うん」

P「……でも最後にこれだけは突っ込んでおこうか。何だこれは、>>136?」

136: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/15(火) 01:28:33.19 ID:pcYeafF8O
大量のスクリーントーンとコピック

137: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/15(火) 01:40:26.83 ID:tNRmilTR0
P「なんか漫画描く時に貼り付けるやつっぽいのとマーカーみたいなのが大量にあるんだが? ……スクリーントーンとコピック? へぇ」

P「って名前はこの際重要じゃないんだよ。ここで漫画でも描くつもりか? あ、そういえばこの季節は大きなイベントがあるんだっけ」

P「まさかそれの……つわものどもが夢の跡、みたいな? いやいや、持って帰れよ。何道具置き場にしてんだよ」

P「これ持ってきたの誰だ? ……>>138?」

138: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/15(火) 01:40:46.89 ID:w1CLOHXy0
奈緒

142: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/17(木) 01:29:12.48 ID:QMO8essZ0
奈緒「いやー、ちょっと買い過ぎちゃってさ。でもこれぐらい可愛いもんだろ?」

P「まあ他の物よりかは邪魔にはならないけどさ、何だってこんなの持ってきたんだ? 買い過ぎた?」

奈緒「ほら、あたし比奈さんとアニメの話は出来ても自分で何かを生み出したりは出来ないから、こうやって道具揃えて逃げ場無くして、気合い入れて……な?」

P「ふぅん? 見てるだけじゃなく創作もしたくなったと。それで漫画?」

奈緒「うん、やっぱり教われる先生がいた方がいいじゃんか。あ、もちろん比奈さんさえ良ければだけど……いい? 少しだけなら? ほんと!? っしゃ!」

P「それにしても安直なような……言い方悪いけど、奈緒は比奈に憧れたのか? それとも比奈に毒されたのか?」

奈緒「本人いる前で容赦ないなアンタ!? 影響を受けたのは否定しない、でもあたし自身があたしの考えた物語を形にしてみたいって思ってるんだよ!」

P「ふむ。頭の中だけで完結させてきた妄想をアウトプットしようってことだな。ところで奈緒、最近気に入ってるアニメとかある?」

奈緒「え? まぁ何本か毎週欠かさず観るようにしてるのはあるけど」

P「その中に好きなキャラクターはいるか?」

奈緒「う、うん。魅力的なキャラが多い作品だと多少ストーリーが強引でも気にならなかったりするよな!」

P「そっちの可能性も捨て切れないが、なあ奈緒。これが最後の質問だ。お前の好きなキャラクター達は、公式で絡みが多い? もしかして少ないんじゃないか?」

奈緒「!? な、何が言いたいんだよ……」

P「いやいや、供給が少ないと自給しなくちゃならんからな。自分で生み出そうというその決意、俺は高く評価するぞ」

奈緒「評価って何だよ、って比奈さんも何感慨深そうに頷いてんだ!? ちがっ、勝手に納得するなって! おいこら、聞けってばーー!!」

P「なるほどなあ、奈緒がそっちの道になあ。……その好きなキャラって男同士なのかな? やっぱりそこだけもう一回聞かsもががが!?!?」

143: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/17(木) 01:46:07.26 ID:QMO8essZ0
そして一旦お開きとなり、事務所が彩り鮮やかなまま人気もなくなって数十分後……



文香「…………」キョロキョロ

文香(つい逃げてしまった……。誰もいないうちに、今度こそ用意してきたこれを事務所に置いてから帰ろう……)

文香「……。置き場所が……この辺なら……?」

ちひろ「あら? 文香ちゃんまだ残ってたんですか?」

文香「っ!?」ビクッ

ちひろ「私も帰りたかったのに、危うくアシスタントでいられなくなるかもしれなかったから、後処理ぐらいしておかないとこの先不安で……ん? 文香ちゃんそれは?」

文香「あっ……これは、その……」

ちひろ「文香ちゃんが事務所のために持ってきたのって、本当は>>144だったんですね?」

144: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/17(木) 01:52:24.38 ID:id0I6Q+G0
写真立て

148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/08/19(土) 02:30:41.54 ID:g+0nHJ2J0
文香「……。まっさらな枠の中に、プロデューサーさんならどんな一瞬を閉じ込めておこうとするのか……見てみたくて、つい……」

ちひろ「それで中に写真が入ってないんですねぇ。ふふっ、プロデューサーさんが文香ちゃんとのツーショットを飾ろうとしたらどうします?」

文香「そんなこと……あるとは思いませんが、仮にあるとすれば…………私は、嬉しい……と感じる、のかも……?」

ちひろ「……私もプロデューサーさんにもっと媚びた方が、アシスタントとしての地位を揺るがさずにいられるでしょうか」 ブツブツ

文香「? ……あ、本棚……今だけでもこれを置かせて貰っても良いでしょうか。他に置いておけそうなところが…………犬小屋? それに、プロデューサーさんの胸像……?」

ちひろ「他にもまだまだいろんな物がありますからね、ただし! 大きなコンピューターだけは多様な観点からお引き取り願うことにしました!」

文香「……それでもかなり事務所が圧迫されていますね」

ちひろ「中世の鎧にグランドピアノなんて物もありますし、大漁旗も壁に立て掛けておいたらあまり邪魔にはならずに済む、かしら……?」

文香「ウォーターベッドまで……既存のソファをいくつか片付けないと、置いておけそうな場所が……」

ちひろ「あ、文香ちゃん? こっちのお花の隣に写真立て置いてみたらどうでしょう。デスクの上ならさすがのプロデューサーさんもすぐに気付いてくれるはず」

文香「…………しばらくプロデューサーさんに合わせる顔が無いので、そこはちょっと……確認しづらくて。すみません……」

ちひろ「そう? じゃあこっちの――ん? そういえばこの辺に刀があったはずなのに見当たらない……危ないから分かりやすい所に置いておきたかったのですが」

文香「刀……? そんなものまで……あ、こちらにありました。スクリーントーンの山に埋もれるように…………? 床に珠美さんが描かれてる……一体誰が……?」

ちひろ「あーん、埒があかない! ……今日はもう帰りましょうか。最後にケーキを食べた時の食器だけ片して、今日の事務所整理はお終いです!」




一方その頃...

P「…………」

アナスタシア「~~♪」ギューッ

P「アーニャ、アナスタシアさん? 星は見ないんですか?」

アナスタシア「星を観るにはまだ早いです。それまでは、いつも通り過ごしましょう?」

P「いつも俺の胸像に熱いハグしてたの? それよりさっきから部屋をノックする音がしきりに止まないんだけど」

アナスタシア「ンー。アーニャ、今日はプロデューサーと2人きりがいいです」

P「さいですか。……まあ1人部屋に入れたら続々となだれ込まれそうな予感がするから賢明な判断ではあるな。女子寮の中じゃさしずめ俺は珍獣か」

アナスタシア「ミチオール! プロデューサー、今流れ星がみえました! お願い事をしないといけませんね?」

P「早く帰れますように早く帰れますように早く帰れますように……」


終われ