1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 20:35:12.01 ID:mfEgT0y30
ピンポーン


あずさ「はい~」パタパタ


ガチャ


P「あ、あの…隣に越してきました………!?」

あずさ「え…??」

P「あ、あずささん?」

あずさ「プロデューサーさん…?」

引用元: あずさ「お隣に…」 


アイドルマスター 三浦あずさ 1/8スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア
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8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 20:44:42.58 ID:mfEgT0y30
あずさ「引越したんですね」

P「ええ、なかなか良さそうな場所だったので……」



P(まさか隣の部屋にあずささんがいるなんて…)

あずさ(まさか隣のお部屋にプロデューサーさんが来るなんて…)

P「……」

あずさ「……」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 20:55:25.72 ID:mfEgT0y30
P「そうだ…これどうぞ」

あずさ「…?」

P「お蕎麦です」

P「定番すぎてつまらないかも知れませんが…」

あずさ「ありがとうございます~」



P「何はともあれ、これからよろしくお願いします」

あずさ「はい、こちらこそよろしくお願いしますね」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 21:01:05.04 ID:mfEgT0y30
P「あずささんは明日は…」

あずさ「仕事の打ち合わせがあるので、事務所に行く予定です」

P「そうですか…では朝一緒に行きましょうか」

あずさ「はい」

P「ではまた明日に」

あずさ「はい、おやすみなさい」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 21:06:39.43 ID:mfEgT0y30
P「ええと…布団は…」

P「……どこだっけ?」


ゴソゴソ


P「この荷物も、いつ片付くやら…」

P「あったあった……と」ゴロン

P「それにしても……壁の向こうにあずささんが」

P「………」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 21:11:23.96 ID:mfEgT0y30
あずさ「お蕎麦…早速明日食べようかな」

あずさ「…プロデューサーさん、越したばかりで荷物も片付いてないんじゃ…」

あずさ「うん、お手伝いしなきゃね」




あずさ「……この壁の向こうに、プロデューサーさんが」

あずさ「………」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 21:16:53.95 ID:mfEgT0y30
ピトッ


P「………」

P「はぁ、何やってんだか…」

P「……寝よう」





あずさ「………」

あずさ「はぁ、何してるんだろ…」

あずさ「……寝ましょう」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 21:22:19.99 ID:mfEgT0y30
チュンチュン


あずさ「……んぅ…」

あずさ「…すぅ………」



ピンポーン


あずさ「ふあい…?」

あずさ「今出ますよ~」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 21:28:20.98 ID:mfEgT0y30
ガチャ


P「おはようござ………」

あずさ「……」



P「!?!?」

あずさ「……っ!?」

P「すすすいません!!」

あずさ「ご、ごめんなさいっ!!」

P(あずささんのパジャマ姿ぁぁぁぁ!!)

あずさ(寝起きの顔見られちゃった…!)

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 21:34:30.53 ID:mfEgT0y30
……




ガチャ


あずさ「お、お待たせしました~」

P「あ、いえ大丈夫です」

P「じゃあ行きますか」

あずさ「…はい」



P(気まずい…)

あずさ(気まずい…)

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 21:43:23.49 ID:mfEgT0y30
P「今朝はすいませんでした…」

あずさ「私の方こそ…お騒がせしました」

P「いえ、貴重なものを見る事ができたので」

あずさ「もうっ!」



あずさ「恥ずかしくて、死んじゃいそうだったんですから…」

P「はは、すいません」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 21:52:12.04 ID:mfEgT0y30
ガチャ


P「おはようございます」

あずさ「おはようございます~」

律子「おはようございます……あれ?」

亜美「…むむっ、何やらアヤシイ」

伊織「ただ車で送ってもらっただけでしょ」

あずさ「ええと、実は…」

伊織「えっ?」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 22:00:20.63 ID:mfEgT0y30
伊織「………へえ、そんな偶然が」

あずさ「そうなの…私もびっくりしちゃって」

亜美「あずさお姉ちゃん」クイクイ

あずさ「…?」




亜美「うんめー、って奴だよ! きっと」

あずさ「……っ!!」

亜美「亜美は応援してるかんね!」

あずさ「亜美ちゃん…」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 22:05:18.76 ID:mfEgT0y30
律子「これから何かとあずささんを任せる事になるかと思います」

P「ん、まあ大丈夫だ」

伊織「きっとあずさも喜ぶわね」

P「え、何故」



律子「……はぁ」

伊織「朴念仁」

P「な、なんだよ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 22:12:34.70 ID:mfEgT0y30
伊織「まあ、放っておいてもそのうち……ね?」

律子「まあ、そうね」

P「……?」



伊織「じゃ、私たちはこれから打ち合わせだから」

律子「昼過ぎには終わる予定なので、終わったらあずささんを家まで送ってあげて下さい」

P「ん、わかった」

伊織(色々わかってないわよね…)

律子(間違いないわね…)

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 22:19:53.14 ID:mfEgT0y30
P「さて、俺も仕事しますかね」


ガチャ


小鳥「おはようございます」

P「おはようございます」

小鳥「新しい家はどうですか?」

P「思っていたよりもずっといい所ですね」

小鳥「ふふ、それは何よりです」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 22:29:10.94 ID:mfEgT0y30
P「そこそこ広くて眺めも良くて…」

P「いえ、何でもないです」

小鳥「…?」


P「まあとにかく、まだ荷物も片付けてない状態ですが」

小鳥「焦ることは無いですよ」

小鳥「配置を考えながらゆっくりやるのも楽しいですから」

P「そうですねぇ…」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 22:38:13.67 ID:mfEgT0y30
小鳥「そういえば、隣の人とはうまくやっていけそうですか?」

P「…ええ、そこは問題なさそうですね」

小鳥「男ですか、女ですか?」

P「女性で、かなりの美人さんです」

小鳥「むむ、これはチャンスですよ!」

P「そうですかね?」

小鳥「押しが肝心ですからね」

P(そうは言ってもなぁ……)

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 22:46:24.51 ID:mfEgT0y30
……



あずさ「お待たせしました」

P「お、お疲れ様です」

小鳥「お疲れ様です」

P「では、俺はここで」

小鳥「はい、プロデューサーさんもお疲れ様です」

P「お疲れ様です……じゃあ行きますか」

あずさ「はい」

小鳥「…?」



小鳥「……何やら楽しそうな予感」

律子「実はですね」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 22:46:47.95 ID:mfEgT0y30
ちとお風呂に入って来ます

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 23:10:50.22 ID:mfEgT0y30
小鳥「……なるほど、美人のお隣さんの正体はあずささんでしたか」

律子「そんなこと言ってたんですか」

小鳥「本人の前で言ってあげたらいいのに…」

伊織「全くだわ」

亜美「兄ちゃんはニブチンだかんね」





P「……はくしゅん!」

あずさ「大丈夫ですか?」

P「いえ、誰かに噂でもされてるんでしょう」ズズッ

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 23:18:05.36 ID:mfEgT0y30
あずさ「そういえば、晩ご飯の予定は?」

P「まだほとんど片付いてないので…コンビニの弁当で済まそうかと」

あずさ「……」



あずさ「もし良ければ…ご馳走しましょうか」

P「え?」

あずさ「迷惑でしたか?」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 23:25:35.44 ID:mfEgT0y30
P「迷惑だなんて、そんな……いいんですか?」

あずさ「はい、もらったお蕎麦のお返しだと思って下さい」

P「そうですか…ではお言葉に甘えて」

あずさ「よーし、頑張って作りますね」

あずさ「何かリクエストはありますか?」


P「そうだなぁ…カレーが食べたいです」

あずさ「そうと決まれば…お買い物をしなきゃ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 23:32:28.81 ID:vohebMB+0
あずさ「すぐ近くにスーパーがあるので、そこで材料を買って行きましょう」

P「そうしましょう」

P「……」

あずさ「どうしました?」


P「あずささんにナビゲートされる日が来るとは思ってもいなかったので…」

あずさ「あっ、失礼ですね~」

あずさ「作ってあげませんよ?」


P「すいません! それは勘弁して下さい!」

あずさ「ふふっ」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 23:38:47.08 ID:vohebMB+0
あずさ「……うーん」

あずさ「これだ!」

P「いい食材の見分け方、わかるんですか」


あずさ「いえ、実は勘で選んでいるんです~」

P「なんだか、あずささんらしくて素敵ですね」

あずさ「むっ、馬鹿にしてますか?」

P「そんな滅相もない」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 23:45:20.11 ID:vohebMB+0
あずさ「これだけあれば大丈夫かな…」

あずさ「すいません…荷物持たせちゃって」

P「いえ、このくらいお安いご用です」

P「カレーの為の労力は厭わないですから」


あずさ「頑張ってくれたプロデューサーさんの為にも、腕によりをかけて作りますね」

P「期待してますね」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 23:50:21.37 ID:vohebMB+0
ガチャ


あずさ「はい、上がって下さい~」

P(当然、そうなるよな…)

P「お邪魔しまーす…」

あずさ「早速作りますから、くつろいで待っていて下さい」

P「はい」




P「……」

P「……落ち着かない」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/09(火) 23:58:13.25 ID:vohebMB+0
律子『いいですか?』

律子『男性のハートを射止めるにはまず胃袋を掴めばOKです』

あずさ『それって、つまり…』

律子『手料理を食べさせてあげればイチコロですよ』





あずさ(ウソだったら…怒っちゃいますからね、律子さん)

あずさ「よし、頑張りましょー!」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 00:04:52.90 ID:vohebMB+0
P(部屋の間取りは同じか)

P(あずささんがここで暮らしてるんだよな…)



P「いかんいかん、妄想するな」

P「忘れるんだ…」

あずさ「何をですか?」

P「ひゃい!? な、なんでも無いです!」

あずさ「もうすぐできますから、あとちょっと待っていて下さいね」

P「は、はい」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 00:11:35.61 ID:4zjZKDV00
P「………」

P(とんでもない発見をした)

あずさ「……?」

P(この人、エプロン似合いすぎだろ…)

P(なんだか夫婦みたいで素敵だ」



あずさ「…え?」

P「…あ!」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 00:18:06.86 ID:4zjZKDV00
あずさ「えっと……その…」

P「い、今のは…」

あずさ「……」

P「……」

P(沈黙が痛い)

あずさ(夫婦……私とプロデューサーさんが)

あずさ「……あ、お鍋火にかけたまま!」


パタパタ


P「……ふぃ~、助かったようなもどかしいような」

P(俺ってものすごいヘタレなんじゃ…)

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 00:28:31.21 ID:4zjZKDV00
コトッ


あずさ「はい、お待たせしました」

P「おお……!」

P「早速ですが……いただきます!」




P「………う」

あずさ「う?」

P「うまぁぁぁい!」

P「何ですかこれ、美味しすぎますよ」

あずさ「そう言ってもらえると嬉しいです」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 00:37:19.80 ID:4zjZKDV00
あずさ「おかわりもあるので…」

P「下さい!」

あずさ「はい、今持って来ますね」




あずさ「やった…!」

あずさ「ふふっ、これで一歩近付けたかな?」




P「こんなに幸せを感じる食事は久しぶりだ…」

P「毎日でも食いたいなぁ」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 00:43:44.62 ID:4zjZKDV00
……



P「ご馳走様です」

あずさ「お粗末さまです」

P「こんなに美味しい料理、久しぶりでした」

あずさ「喜んでもらえて良かったです…頑張った甲斐がありました」

P「もう、毎日でも食べたいくらいですよ」

あずさ「……毎日、お作りしましょうか?」

P「え」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 00:51:35.86 ID:4zjZKDV00
P「ぜh」

あずさ「なーんて、ふふっ」

あずさ「今度は、プロデューサーさんのお料理が食べたいです」


P「ぐぬぬ……いいでしょう」

あずさ「やった! 期待して待ってますね」

P「過度の期待はしないでくださいね……よし」

あずさ「あ、洗い物は私がやりますから」

P「そんな、悪いですよ」

あずさ「片付けまでが料理ですから、いいんです」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 00:56:37.94 ID:4zjZKDV00
P「本当に今日はありがとうございました」

あずさ「いえ、私も楽しかったです」

あずさ「じゃあ、また明日会いましょう」

P「はい」



P「そうだ」

あずさ「……はい?」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 01:01:36.73 ID:4zjZKDV00
P「今朝のパジャマ姿、すごく可愛かったですよ」

あずさ「……!!」

P「では、お休みなさい」


バタン


あずさ「あ、あの……あ」

あずさ「……もうっ、いじわる」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 01:06:33.50 ID:4zjZKDV00
P「……さて、今日もロクに片付けられなかったな」

P「まあいいや、ね……」


ピンポーン


P「ん?」

P「はいはい」ガチャ

あずさ「携帯電話、忘れてましたよ?」

P「」

あずさ「ふふ、うっかりさんですね」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/10(水) 01:10:53.60 ID:4zjZKDV00
P「あの…」

あずさ「では、お休みなさい」

P「ちょ…」

あずさ「そうだ、プロデューサーさん」

P「はい?」



あずさ「今夜は、私の夢を見て下さいね」


バタン


P「………何度見てもいいなぁ、パジャマ姿」

P「今日はいい夢見れそう」




おしまい