前回 ニャース「おミャーらを許さないニャ……」ピカチュウ「……」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 21:35:14.32 ID:M54U499NO
―アジト―

ピーガシャンガシャンプシュー

ニャース「」ジジジジ

ガシャン

ニャース「」シュウウウウウ

プシュー



ニャース「完成ニャ……」ニヤリ

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 21:41:35.75 ID:M54U499NO
―森の中―

サトシ「はぁ~、腹減った~」

デント「それじゃ、この辺でお昼にしようか」

アイリス「さんせーい!」

サトシ「ピカチュウ達も疲れただろうから、そこら辺を散歩でもしてこいよ」

ピカチュウ「」コクッ

ピカチュウ「」タッタッタッタッ

アイリス「ピカチュウは元気ねー」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 21:44:30.31 ID:M54U499NO
ピカチュウ「」トコトコ

ヒュッ

ピカチュウ「!?」バッ

ドゴーーン

ピカチュウ「……?」ハァハァ

「……チッ、外したニャ……」

ピカチュウ「!」

ガサガサッ

ニャース「久しぶりだニャ。ピカチュウ」ニヤリ

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 21:51:25.82 ID:M54U499NO
ピカチュウ「……」

ニャース「おミャーに騙されて、倒されてから約2年……」

ニャース「ニャーはあの時から復讐を誓ったニャ……」

ピカチュウ「……」

ニャース「おミャーらが新しい仲間と旅をしている頃……」

ニャース「ニャーはずっとおミャーらへ復讐することばかり考えていたニャ」

ニャース「毎日毎日研究に明け暮れて……」

ニャース「死んでいったムサシやコジロウの分の仇をとるのも含めて」

ニャース「ニャーはこの2年を過ごしてきたニャ」

ニャース「あとソーナンスの分もニャ」

ピカチュウ「……」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 21:57:31.23 ID:M54U499NO
ニャース「2年前のあの時……おミャーを信じたニャーが馬鹿だったニャ」

ピカチュウ「……」

ニャース「でも……あそこで裏切られた分、おミャーらに対するニャーの憎しみはもっと強くなったニャ」

ニャース「そして……その憎しみをこの2年にぶつけたことで」

ニャース「おミャーらを倒すための最終兵器が完成したニャ」

ピカチュウ「……」

ニャース「今更後悔しても遅いニャ」

ニャース「おミャーはあの時トドメを刺さなかった時点で……」

ニャース「負けが確定してたのニャ」ニヤリ

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 22:01:54.46 ID:M54U499NO
ピカチュウ「……」

ニャース「相変わらずだんまりかニャ……」

ニャース「……まぁいいニャ。おミャーはこれから一言も発する暇もないまま死ぬことになるんニャから……」ニヤリ

ピカチュウ「……」

ニャース「それじゃあ、早速始めるニャ」

ニャース「ムサシとコジロウの仇をとる……最後の戦いを!」

ピカチュウ「……」

ニャース「もちろんソーナンスもニャ……」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 22:05:27.14 ID:M54U499NO
ニャース「……じゃあ、いくニャ」

ニャース「出でよ!ジャリボーイ御一行殺戮兵器!」

ニャース「ソーナンスロボ!」

ソーナンスロボ『ソォーーナンス!!』

ピカチュウ「!?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 22:15:38.88 ID:M54U499NO
ニャース「フフ……驚いたかニャ?」

ニャース「そう!これこそがすべての攻撃を自動ではね返す!」

ニャース「ロケット団史上最強のメカニャ!」

ピカチュウ「……」

ニャース「驚きで声も出ないようだニャ……」

ニャース「でも、それだけじゃないニャ!」

ニャース「このソーナンスロボには、死んだソーナンスの脳細胞の中のデータをインプットしてあるニャ!」

ニャース「よって、このソーナンスロボは、生きてた頃のソーナンスと同じ思考なのニャ!」

ピカチュウ「!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 22:23:24.39 ID:M54U499NO
ニャース「つまり、すべて自分で考えて行動するから操作ミスによる失敗もないのニャ……」

ニャース「まさに死角なし!最強のメカニャ!」

ピカチュウ「……」

ニャース「どうしたのニャ?あまりの恐怖に恐れをなしたのかニャ?」

ニャース「でも残念だったニャ。さっきも言った通り、今更後悔してももう遅いニャ!」

ニャース「この完璧なメカの前に屈服するといいニャ!」

ピカチュウ「……」

ニャース「……最後に何か言い残すことはないニャか?」



ピカチュウ「策士策に溺れるとはこのことだな」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 22:31:08.46 ID:M54U499NO
ニャース「……は?」

ピカチュウ「確かにお前は凄いよ。すべての攻撃を跳ね返すなんてメカを作るあたりはな」

ニャース「そうニャ!ニャーは天才なのニャ!」

ピカチュウ「まぁ、それをもっと早く作ってればあいつらも死ななかったかもな」

ニャース「」

ピカチュウ「そして、一見完璧なメカに見えるが、実は一カ所致命的ミスがある」

ニャース「ミス!?なんニャそれは!」

ピカチュウ「ソーナンスの脳細胞を入れたことだ」

ニャース「……は?何を言ってるニャ?ソーナンス自身が考えて勝手に行動してくれるのがこのメカ最大のウリニャ!」

ピカチュウ「だってあいつアホじゃん」

ニャース「…………あっ!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 22:37:55.49 ID:M54U499NO
ピカチュウ「気づいたか……。そう、ソーナンスはアホだ。そんな奴に勝手に行動させたら……分かるな?」

ニャース「しまったニャ……。最大の誤算ニャ……」

ソーナンスロボ『ソォーナンスゥ……』

ニャース「確かにソーナンスはアホニャ……。何がアホかは分からないけど、顔がアホニャ……」

ピカチュウ「そう。顔もさることながら、歩き方もアホだ。もうどうしようもない」

ニャース「……!!で、でも、あいつは勝手にボールから出てこれるニャ!それって頭がいいってことにはならないのかニャ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 22:42:57.07 ID:M54U499NO
ピカチュウ「……少し昔話をしようか。サトシと俺は過去にカスミという奴と旅をしていた」

ニャース「それは知ってるニャ」

ピカチュウ「じゃあ、これも知ってるだろ?そのカスミにはコダックというポケモンがいた」

ニャース「あぁ、あのいかにもアホそうなポケモンかニャ?」

ピカチュウ「……そいつも勝手にボールから出られた」

ニャース「……!!」

ピカチュウ「分かったか?……つまり、勝手にボールから出られるポケモン=アホが成立するわけだ」

ピカチュウ「ちなみに今のサトシの手持ちにミジュマルというアホがいるが……」

ピカチュウ「そいつも勝手にボールから出られる」

ニャース「」ガクッ

ピカチュウ「決定的だな……」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 22:48:56.33 ID:M54U499NO
ニャース「……くっ!確かにそれは誤算だったニャ……!でも!攻撃をはね返す機能自体は最強ニャ!」

ニャース「おミャーなんか、それさえあれば充分ニャ!!」

ニャース「いくニャ!ソーナンスロボ!」

ソーナンスロボ『……』シーン

ニャース「……?何やってるニャ!早くあいつをやっつけるニャ!」

ソーナンスロボ『…………はぁ』

ニャース「!?」

ソーナンスロボ『それはないっすわ先輩』

ニャース「なっ……!」

ピカチュウ「……計画通り」ニヤッ

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 23:02:09.35 ID:M54U499NO
ニャース「なっ!何を言ってるニャ!?早くやっつけるニャ!」

ソーナンスロボ『いやいや……だからないっすって』

ニャース「何でニャ!?どういうことニャ!!」

ピカチュウ「拗ねたんだよ」

ニャース「拗ねた……?」

ソーナンスロボ『ピカチュウの言うとおりっすよ先輩。そりゃ、目の前であんなに自分のことを罵倒された後にホイホイ命令聞く奴がいます?』

ニャース「なっ……!!」

ソーナンスロボ『ないっすわー。自分ならあり得ないっすわー。機械にだって心はあるんすよ?』

ニャース「それは……まぁ、悪かったニャ……」

ソーナンスロボ『えー?聞こえないなぁ?もっと真剣に謝ってもらわないと、機械的には許しを出すことはできませんわー』

ニャース「くっ……!」

ピカチュウ「」ニヤニヤ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 23:06:20.37 ID:M54U499NO
ニャース「……すまなかったニャ……もう馬鹿にしたりしないから、ニャーと一緒にピカチュウをやっつけて欲しいニャ……」

ソーナンスロボ『……まっ、いいでしょう』

ピカチュウ「!?」

ニャース「……じゃあ、いっちゃって下さいニャ!」

ソーナンスロボ『ソォーナンス!』ゴゴゴゴ

ピカチュウ「(くそっ!意外に和解が早かった!計算外だ!)」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 23:19:13.69 ID:M54U499NO
ソーナンスロボ『ソォーナンス!』ゴゴゴゴ

ピカチュウ「くっ!」バッ

ニャース「ニャハハハハ!このソーナンスロボは自分から攻撃することができるのニャ!」

ソーナンスロボ『まぁ、技出せないから突進することしかできないんすけどね』ゴゴゴゴ

ニャース「ピカチュウにはそれで充分なのニャ!」

ピカチュウ「くっ!」バッ

ピカチュウ「(逃げ回っててもラチがあかない……一か八か攻撃してみるか)」

ピカチュウ「ピィ~カァ~チューー!」バリバリバリ

ソーナンスロボ『ソォーナンス!』ミラーコート

バリバリバリ

ピカチュウ「くそっ!」

ピカチュウ「(やっぱり跳ね返ってきやがる……これじゃ迂闊に攻撃できない!)」

ニャース「ニャハハハハー!おミャーもここでおしまいニャー!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 23:43:58.51 ID:M54U499NO
ピカチュウ「(…………そうだ!)」

ピカチュウ「」タタタタ

ニャース「ニャハハ!逃げても無駄ニャ!」

ソーナンスロボ『ソォーナンス!』ゴゴゴゴ

ピカチュウ「」タタタタ

ニャース「無駄ニャー!」

ピカチュウ「」タタタタ

ニャース「無駄ニャー!」

ピカチュウ「」タタタタ

ニャース「無駄ニャー!」

ソーナンスロボ『ソォーナンス!』

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 23:46:00.98 ID:M54U499NO
―3時間後―

ピカチュウ「」タタタタ

ニャース「しつこいニャ!」

ソーナンスロボ『ソォ……ガガッ……ナン……ガガッ……スゥ』

ニャース「ソーナンスロボ!?」

ピカチュウ「はぁ……はぁ……逃げてばかりじゃ……ラチが、あかないなんて……ことは、はぁ、なかった……」ハァハァ

ソーナンスロボ『』プシュー

ニャース「バ、バッテリー切れ……」

ピカチュウ「そうだ……そのメカはまともな攻撃ができない……つまり、突進さえかわしてればいつかはバッテリーが切れる……」

ニャース「まさか、おミャーはそれを狙って……」

ピカチュウ「あぁ……まぁ、正直3時間もバッテリーが持つとは思わなかったが……(サトシ達何やってんだ?)」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/04(木) 23:54:55.77 ID:M54U499NO
ニャース「そんな……そんな……」ガクッ

ピカチュウ「じゃあな……俺はもう行くぜ……飯も食ってないしな」

ニャース「……」

ピカチュウ「はぁ、はぁ……」テクテク

ピカチュウ「」テクテク

ニャース「待つニャ……」

ヒュッ

ピカチュウ「……ん?」クルッ

バキィッ

ピカチュウ「ぐあっ!」ズザアアア

ニャース「……これは」

ピカチュウ「……??」

ニャース「……これは本当に最後の手段だったんだがニャ……」

ピカチュウ「!!……そ、そいつらは……」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 00:03:27.74 ID:aNEUbvYbO
ピカチュウ「……ムサシと……コジロウか……?」

ニャース「……そうニャ」

ピカチュウ「お前っ……!ソーナンスだけじゃなく、そいつらまでメカに……」

ニャース「……」

ピカチュウ「そいつらにも脳細胞を……?」

ニャース「いや……それはやってないニャ……」

ピカチュウ「……なぜだ?」

ニャース「例え、口調や思考はムサシとコジロウでも……所詮は機械ニャ……」

ニャース「だから、そんなことをしても虚しくて……余計に悲しくなるだけニャ……」

ピカチュウ「(ソーナンスはいいのか……)」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 00:18:50.74 ID:ZoQeV29sO
ピカチュウ「……それにしても。何なんだそいつら」

ニャース「これは、ムサシとコジロウの身体能力をそのまま数十倍にまで引き上げたメカ……」

ニャース「MUSASHIとKOJIROHニャ!」

ピカチュウ「……プッ」

ニャース「何がおかしいニャ……」

ピカチュウ「……いや、何でも、グフッない」プルプル

ニャース「このメカはできればあんまり使いたくなかったニャ……」

ピカチュウ「……?何でだ?身体能力があいつらの数十倍なんだろ?さっきのソーナンスより全然使えるじゃねーか」

ニャース「まぁ、確かにそれはそうだニャ……。でも、もしまたバラバラにされたら……ニャーは……」

ピカチュウ「(やりにくいなぁ)」

ニャース「……でも、もう決めたニャ。ニャーはこのMUSASHIとKOJIROHでおミャーらを殺す!」

ピカチュウ「そうか……ブフッ」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 00:22:51.98 ID:ZoQeV29sO
ニャース「とにかく……覚悟するニャ!!」

ニャース「いくニャ!MUSASHI!KOJIROH!」バッ

MUSASHI「ピカチュウコロス」ギュオッ

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ」ギュオッ

ピカチュウ「(速い!)」

MUSASHI「ハッ!」シュッ

ピカチュウ「ぐっ!」バキッ

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ!」シュッ

ピカチュウ「うん」コキッ

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 00:31:51.46 ID:ZoQeV29sO
ニャース「やるニャ!もっと痛みつけるニャ!」

ピカチュウ「(KOJIROHの方は大したことないがMUSASHIが厄介だな……)」

MUSASHI「フンッ!」シュッ

ピカチュウ「おわっ!」バッ

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ!」シュッ

ピカチュウ「うん」サッ

ニャース「ピカチュウもなかなか粘るニャ……。しょうがない、次の手段を使うニャ……」ポチッ

MUSASHI「」ブルブル

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ」ブルブル

ピカチュウ「!?」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 00:38:25.23 ID:ZoQeV29sO
MUSASHI「」シャキンシャキンシャキン

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ」ナーッハッハッハーイナーッハッハッハーイナーッハッハッハーイ

ピカチュウ「なっ、何だこれは!?」

ニャース「第二段階ニャ……」

ピカチュウ「段階二段階?」

ニャース「そうニャ……MUSASHIは髪が硬質化して針のように飛ばすことができるニャ」

ニャース「KOJIROHは大音量の笑い声で相手を怯ませることができるニャ」

ピカチュウ「(髪の硬質化は厄介だな……)」

ニャース「さぁ!グレードアップしたおミャーらの力をピカチュウに見せてやるニャ!!」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 00:46:32.90 ID:ZoQeV29sO
MUSASHI「ピカチュウカクゴ!」シャシャシャシャシャシャシャシャ

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ!!」キーン

ピカチュウ「くっ!」タッタッタッタッ

ピカチュウ「(笑い声の方は正直何ともないが……。髪の方は刺さったら致命傷になりかねない……)」

ニャース「ニャハハハハ!避けるので精一杯のようだニャ!」

ピカチュウ「(髪攻撃に集中するために、先にKOJIROHを潰すか……)」

ピカチュウ「ピ~カ~チューー!!」バリバリバリ

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ!?」

MUSASHI「」スッ

MUSASHI「ハッ!」バチバチバチバチ

ピカチュウ「(電気を吸収された!?)」

ニャース「ニャハハハハ!MUSASHIの方は例のごとく電撃対策はばっちりなのニャー!」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 00:52:00.66 ID:ZoQeV29sO
ニャース「さらに……」ポチッ

MUSASHI「ハッ!」バリバリバリ

ピカチュウ「ぐあああ!」バリバリバリ

ニャース「吸収した電気を倍にして返すのニャ!」

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ!」

ピカチュウ「ぐっ……」ヨロ

ニャース「さらにレベルを引き上げるニャ」ポチッ

MUSASHI「」ゴゴゴゴ

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ」ゴゴゴゴ

ピカチュウ「今度は何だ……」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 01:01:06.51 ID:ZoQeV29sO
MUSASHI「」キュピーン

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ」ドッドッドッドッ

ニャース「第三段階は、MUSASHIがロックオン機能付ミサイルを搭載、KOJIROHは笑い声が重低音になるニャ!」

ピカチュウ「くっ……地味に脳に響く……!」

ニャース「いくニャ!MUSASHI!」ポチッ

MUSASHI「ロックオンカイシ」ピッピッピッピッ

ピカチュウ「(やばい!)」

ニャース「逃げても無駄ニャ……」ニヤ

MUSASHI「ミサイルハッシャ」シュバッ

ゴオオオオオオオオ

ピカチュウ「うわああああああああああ!!」

ドゴーーン

ピカチュウ「」シュウウウ

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ!」ドッドッドッドッ

ニャース「ニャハハ……ニャハハハハハハ!!ざまあないニャ!MUSASHIにかかればピカチュウなんてこんなもんニャ!」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 01:09:18.79 ID:ZoQeV29sO
ピカチュウ「」

ニャース「さて……トドメはニャーが刺すとするニャ……」

ニャース「」スタスタ

MUSASHI「……」

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ!」ドッドッドッドッ

ピカチュウ「」

ニャース「よくも……よくも今までニャー達を痛みつけてくれたニャ……」ドゴッ

ピカチュウ「ぐっ」

ニャース「ニャー達の苦しみはおミャーには分からないだろうニャ!」ゴッ

ピカチュウ「ぐおっ」

ニャース「でも……ニャーもやっと苦しみから解放されるニャ!」バキッ

ピカチュウ「っ……」

ニャース「おミャーらを殺して……ニャーは二人の仇をとるニャ!」ゴスッバキッ

ピカチュウ「……」

ニャース「はぁ、はぁ……」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 01:20:30.73 ID:ZoQeV29sO
ニャース「……」

ピカチュウ「ニャー……ス……」

ニャース「!?まだ生きてたのかニャ!?」ゴッ

ピカチュウ「ぐっ!……なぁ、ニャー、ス……最後に……頼み、が……」

ニャース「その手には乗らないニャ!前もそれで騙されたんだからニャ!」

ニャース「ニャーは……もう騙されないニャ……」

ピカチュウ「……」

ピカチュウ「……なぁ、たの、むよ……聞いて、くれ……ひと、つだけ……」

ニャース「……」

ピカチュウ「おれ、を……ころす……かわ、りに、サトシ……は、たす……けてく、れ……」

ニャース「!?何を言ってるニャ!?ニャーはおミャーら全員に恨みがあるニャ!」

ニャース「ジャリボーイも殺すに決まってるニャ!!」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 01:30:27.36 ID:ZoQeV29sO
ピカチュウ「なぁ……たの、む……よ……」ポロポロ

ニャース「ぐっ……な、泣いても無駄ニャ!」ガッ

ピカチュウ「うっ……たの、む……た、のむ……た……の、むよ……」ボロボロ

ニャース「……っ!何でそうまでしてジャリボーイを……!」

ピカチュウ「それ、は……おまえ、が……いち、ば……ん、わかって……る、だろ……?」

ニャース「……」

ピカチュウ「なぁ……たの、む……た、の……」ガクッ

ピカチュウ「」

ニャース「……」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 01:33:50.23 ID:ZoQeV29sO
ニャース「MUSASHI、KOJIROH……ジャリボーイのとこに行くニャ」

MUSASHI「」コクッ

KOJIROH「ナーッハッハッハーイ……」コクッ

ニャース「……」テクテク

ニャース「……」チラッ

ピカチュウ「」

ニャース「」

ニャース「……」テクテク



―――――――――――――――

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 01:37:56.02 ID:ZoQeV29sO
―――――――――――――――

体が軽い……

あぁ、俺死んだんだな……

ニャース、俺の頼み、聞いてくれたかなぁ……

聞いてくれるわけないか……

ニャース……ごめんな……

サトシ……

―――――――――――――――

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 01:44:59.94 ID:ZoQeV29sO
―――――――――――――――

「…………ウ」

え?

「……カ……ウ!」

誰だ?

「……カチュウ!」

俺を呼んでる……?

「ピカチュウ!」

ピカチュウ「……」パチッ

サトシ「ピカチュウ!ピカチュウ!大丈夫か!?」

ピカチュウ「(サトシ……!?それにどこだここは……病院か?)」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 01:51:55.65 ID:ZoQeV29sO
サトシ「ピカチュウ!あぁ、よかった!ピカチュウ!」ポロポロ

アイリス「ピカチュウ!よかった!」グスッ

デント「ピカチュウー!よかったねぇ!」

ピカチュウ「ピカッチュー!」

ピカチュウ「(どういうことだ……?)」

サトシ「ピカチュウ、お前何があったか覚えてるか?」

ピカチュウ「……?」

アイリス「私達、ピカチュウがいなくなって探してたのよ」

デント「そしたら近くの草むらで音がしたから近寄ってみたんだ」

サトシ「そしたらボロボロで気絶した状態でお前が見つかったんだよ」

サトシ「で、すぐにポケモンセンターに連れてって、治療してもらったんだよ」

アイリス「ジョーイさんが言うには1週間も入院してれば治るだろうって!」

サトシ「見つけた時はびっくりしたけど本当によかった!」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 01:57:36.66 ID:ZoQeV29sO
ワイワイガヤガヤ

ピカチュウ「(……おかしい)」

ピカチュウ「(俺はあの時完全に意識を失ったはずだ……)」

ピカチュウ「(サトシ達のいるところからも大分離れてた)」

ピカチュウ「(自分一人で歩くことは不可能なはず……)」

ピカチュウ「!!」

ピカチュウ「(まさか…………)」



ピカチュウ「(……ニャース……?)」



―――――――――――――――

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/05(金) 02:06:12.53 ID:ZoQeV29sO
―――――――――――――――

―アジト―

ニャース「……」

ニャース「(……これで、よかったのかニャ……)」

ニャース「(あの時、ピカチュウを置いてくこともできた)」

ニャース「(ピカチュウがいなくなって混乱してるジャリボーイ達を殺すこともできたはずニャ……)」

ニャース「(でも……)」

ニャース「(何かが、それにブレーキをかけて……決心を鈍らせた……)」

ニャース「(ピカチュウ達は憎い……けど……)」

ニャース「(仲間を失う辛さを……ニャーは知ってるニャ……)」

ニャース「(ニャーは……ニャーは……)」

ニャース「……ムサシ……コジロウ……」ポロポロ



おしまい

引用元: ニャース「もう騙されないニャ……」ピカチュウ「……」