【遊戯王】主人公「開拓地のデュエルギャングたち」【安価・コンマ】 前編

551: とりあえずやるます ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 20:41:32.58 ID:M0nvRxLmo
◆ 現在の交流度は以下の通りです

・グレイ:5
・南春雷士郎:3
・獅子神猟子:4
・伊賀忍:4
・カウロ・マグネ:6
・赤間カイ:3
・聖ツルキ:4
・法華津芳香:4
・工森日和:3
・石ノ森巌:2
・虹ノ樹木華煉:1


◆  誰とコミュニケーションを取りますか?
    複数選択可

聖ツルキ
獅子神猟子
赤間カイ
法華津芳香
石ノ森巌
伊賀忍
南春雷士郎
カウロ・マグネ
工森日和
(グレイ)
(虹ノ樹華煉)

↓2

553: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:56:17.37 ID:lhiY2nRv0
カウロ 巌

555: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 21:06:09.09 ID:M0nvRxLmo


◆ 昼前 / 酒場


静「………………」 グツグツ


アノー…ダカラ……
イヤ…ムゥ…


静「…………?」



カウロ「だから、石ノ森さん!」

カウロ「俺を――――――鍛えてください!」

巌「…………ぬぅ」

静「………………」 ヒョコ

巌「……マスター」


>いったいどういう話なのだろう……

556: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 21:12:29.39 ID:M0nvRxLmo


巌「…………よ……弱った」

静「………………?」

カウロ「あ、静さん! 静さんからも何か言ってくださいよ!」

巌「………………そこは……求めるべきところではないぞ」

カウロ「いやそうですけど」

静「…………」

カウロ「と、ともかく、それくらい……俺は本気なんです!」

巌「…………ぬぅ」

静「………………」 チョイ

カウロ「何ですか?」


>さっぱり話が呑み込めないけどどういうこと?


カウロ「ああ、それはですね」

巌「待て……今マスターは何も言葉を発して」

カウロ「なんとなくわかるんですよ」

巌「……!?」

557: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 21:21:38.34 ID:M0nvRxLmo


リベンジャー『実はオレサマが言葉を発することで、精霊の存在を感じ取れない人間でも』

リベンジャー『ある程度意図を理解することができるんだってこりゃ初めて言ったことだなァギャハハッ!』

リベンジャー『ま、静以外じゃオレサマの姿を見ることさえできねえな普通。ギハハハハ』


静「………………」

カウロ「この前のことで俺、痛感しました。まだまだ保安官への道は遠いって」

カウロ「荒くれ者どもを御するにはまだまだ力が必要になる……」

カウロ「だから、俺の知ってる中で一番……なんていうかリアルファイト最強っぽい石ノ森さんに教わろうと!」

巌「……無理だ」

カウロ「うえ!?」

静「………………」


>まあ、確かに

>巌がいくら喧嘩が強そうだとは言っても、それは体格ゆえのこと
>ボディーガードとしての心得はあるかもしれないが、必然的にその体格を活かした「やり方」でこと鎮めることになるだろう
>標準的な身長と体重のカウロには向いていない

558: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 21:33:04.82 ID:M0nvRxLmo


巌「…………どうすればいい」

静「……………………」 ポクポクポク

静「………………」 チーン

カウロ「ど、どうしたんです?」

静「………………」


>比較的体格が近いのは雷士郎。次いで静自身だ
>職業柄もあることだし、雷士郎ならある程度教えてくれるだろう、と伝えた……


カウロ「でも……あの。雷士郎さんって強い……んですか?」

静「………………」


>執事が弱いわけがない

>何かおかしい気もするがこれは世界の摂理だ
>突如として何処からか暗器を取り出したり、鋼の糸で敵を切り刻んでも不思議はない

561: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 21:48:13.97 ID:M0nvRxLmo


>――――という印象がある


カウロ「印象だけかよ!?」

静「………………」


>この前漫画で見た
>ありえないなんてことはない。私は詳しいんだ


静「………………」 フンス

カウロ「静さん……いや……それはどうかと……」

巌「……所詮は……漫画だ。マスター……」


>えっ


静「…………」

カウロ「いやぁ……無理でしょ……」

静「………………」


>しかし、忍は影縫いや水遁や空蝉や分身をやってのけているし
>曰く、禁術三年殺しや絶技・玉天崩などの技が


カウロ「ちょっとその人は例外にしときましょう」

563: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 22:00:29.02 ID:M0nvRxLmo


静「………………」


>というか、ならば忍から学べばよいのでは?


カウロ「あの人なかなかつかまりませんし。自由人すぎますし……」

巌「…………マスターはどうだ?」

静「………………」 エー


>障害は爆破していくスタイルなど継承してたまるか


カウロ「なんか……マスターに負担かけないためにマスターに負担をお願いするってのは」

巌「……面倒な話だ……」

静「………………」

静「………………」 ティン


>ツルk


カウロ「あの人ほど頼りにならない人いないでしょ」


>ごもっとも

567: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 22:15:57.06 ID:M0nvRxLmo
 


巌「…………やはり……執事だな」

カウロ「雷士郎さんかぁ……大丈夫なんでしょうか」

静「………………」 コク



564: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 22:13:11.09 ID:M0nvRxLmo


>大丈夫……なんじゃあないかなぁ。たぶん
>サラシが解けさえしなければ


カウロ「はあ……まあ、それじゃあ頼んでみます」

巌「……うむ」


○ されどこのあと滅茶苦茶スパルタン



◆ 現在の交流度は以下の通りです

・グレイ:5
・南春雷士郎:3
・獅子神猟子:4
・伊賀忍:4
・カウロ・マグネ:7
・赤間カイ:3
・聖ツルキ:4
・法華津芳香:4
・工森日和:3
・石ノ森巌:3
・虹ノ樹木華煉:1


◆  誰とコミュニケーションを取りますか?
    複数選択可

聖ツルキ
獅子神猟子
赤間カイ
法華津芳香
伊賀忍
南春雷士郎
工森日和
(グレイ)
(虹ノ樹華煉)
(カウロ・マグネ)
(石ノ森巌)

↓2

566: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:15:38.75 ID:+RBYKF480
猟子、忍、芳香

568: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 22:32:14.72 ID:M0nvRxLmo


◆ 夕方 / 酒場


猟子「酒だ!」

忍「メシだ!」

猟子「さぁ仕事終わったぞ静ァ酒酒酒!」

忍「今日はこう、流石に拙者も杭を打ち込み続けるだけですごく……辛かったので酒を!」

芳香「あら。ダメよ」

忍「ひえっ!?」

猟子「げ。芳香さん」

芳香「こんばんわ。お先にお邪魔しているわ……」

静「………………」

猟子「どうも……うげぇ」

静「………………」

忍「本当猟子殿は芳香殿苦手でござるな」

猟子「いちいち小言が多くてさあ。母ちゃんかよってあたし母ちゃんいないけど」

忍「今サラッと驚愕の事実を言い放ったでござるな」

569: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 22:58:10.13 ID:M0nvRxLmo


猟子「ガキの頃に死んじまって親父は蒸発。あ、静はちょっと逆だけどな。子供の頃に母親が蒸発」

忍「めちゃくそ重いでござるよ」

猟子「しかも何年か前にその親父さんも他殺」

静「………………」 コク

芳香「新婚の頃に夫が死んだわ……」

忍「やめろォ!」

静「………………・」

猟子「ちなみに忍はどうよー」

忍「誰も死んでないでござるし離散もしてないでござるし拙者は仕事探しに来てただけでござるよ……」

猟子「面白くねえな!」

忍「面白味求めるところでもないではござらん!?」

芳香「人間の人生って面白いわ……」

静「………………」

忍「あんたらちょっと加減しろでござるよこの莫迦」

570: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 23:10:48.16 ID:M0nvRxLmo


忍「なんか拙者が空気読めてないみたいでござらんか!」

芳香「大丈夫よ。人間らしく生きてきたってことが悪いなんてことは無いわ……」

忍「言外に自分たちが人間らしくない生活してきたなんて言わないでくれでござるマジで」

静「………………」

猟子「叩けば響くってのも面白いなあ」

忍「からかってんでござるかあんたら」

猟子「いや、まあ芳香さんが苦手ってのはマジ」

芳香「あら……そんなこと思われてたの?」

猟子「だってよー。酒量が多いって」

忍「それはちょっと気を付けろでござるよ」

静「………………」 コク


>ちなみにそれとなく酒とそれ以外をすり替えていたりしている

571: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 23:21:21.57 ID:M0nvRxLmo


芳香「飲みすぎは……ダメよ」

猟子「いや別に飲みすぎじゃねえって」

忍「それは何基準でござるか」

猟子「……あたし基準で」

静「………………」 ススッ

猟子「静、後生だから酒を仕舞わないでくれ」

静「…………」 フルフル


>――――先程も言ったが、猟子は幼いころに親を二人とも失っている
>そのあとに引き取られたのが、静の家だった

>静だけが静の父の死を嘆いているわけではない
>猟子が酒浸りなのも、ある意味では「酒に逃げている」と言えなくもない

572: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 23:30:52.23 ID:M0nvRxLmo


静「………………」

猟子「しぃーずかあー」

忍「まったくしょうがないでござるなりょうこくんはー」

芳香「あら絶妙なダミ声」

忍「そっちのイメージの方が根強いでござろ。ジャンジャジャーン。スピリタス」

静「…………」 スパァン

忍「あいたぁ!」

芳香「ダメよ」

猟子「それは無理だろ」

忍「いやこう、荒療治というか……」

猟子「飲んだことあるし」

忍「マジでござるか。あ、確かに栓開いてる」

猟子「あとそれ静のだし……」

忍「はぁ? ちょっと舐めただけで嫌そうな顔するわコップ一杯で寝そうになってるあの静殿の?」

芳香「あら」 チラ

静「」 ゾク

573: ◆/7w/ijckWc 2015/08/30(日) 23:38:37.07 ID:M0nvRxLmo


猟子「それ爆弾の材料だし……」

忍「ばく……は?」

猟子「爆弾」

忍「ナイスジョーク」

静「…………」 フルフル

忍「Oh……」

猟子「てか火炎瓶? ……だっけ?」

静「………………」 コク

芳香「そういう物騒なのはどうかしら……」

猟子「芳香サン、あんた今抗争中って忘れてねえ?」

芳香「あんまり関わらないものね」

静「………………」 ウン

忍「いやぁ、まあ、好き好んで関わるようなもんでもないでござるが」

芳香「ならどうして?」

忍「そこは企業秘密にござる」

静「………………」

582: 始めよう。地味にな ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 21:16:23.02 ID:DgSCsiTlo
◆ 現在の交流度は以下の通りです

・グレイ:5
・南春雷士郎:3
・獅子神猟子:5
・伊賀忍:5
・カウロ・マグネ:7
・赤間カイ:3
・聖ツルキ:4
・法華津芳香:5
・工森日和:3
・石ノ森巌:3
・虹ノ樹木華煉:1


◆  誰とコミュニケーションを取りますか?
    複数選択可

聖ツルキ
赤間カイ
南春雷士郎
工森日和
(グレイ)
(虹ノ樹華煉)
(カウロ・マグネ)
(石ノ森巌)
(法華津芳香)
(伊賀忍)
(獅子神猟子)

↓2

584: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 21:18:55.36 ID:DfLA6bhc0
カイ 日和 ツルキ

585: ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 21:33:03.25 ID:DgSCsiTlo


◆ 夜 / 酒場


ツルキ「なははははは何だそれ頭悪ィ! もっと良いやり方あんだろ!?」

日和「だーろォ? でも私の中じゃツルキも割と頭悪いカテだし目くそ鼻くそっていうか」

ツルキ「オイオイオイオイちょーっち待てよ日和。俺はそれなりにスマァ――――トだぜ」

静「………………」

カイ「くだらん……」

ツルキ「んーっとに旦那は『くだらん』が口癖になりつつあんな……」

日和「私ら面白い話題を提供しようと頑張ってんのにさあ?」

静「………………」


>二人の間でだけ盛り上がっていても仕方がないのだが……


カイ「もっと有益なことを語る気はないのか」

ツルキ「ったってよー。旦那も知っての通り、俺は街から街への根無し草」

ツルキ「人に誇れるものはまあ? いっぱいあっても、話題を提供するにはちっとな」

586: ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 21:40:26.12 ID:DgSCsiTlo


日和「ちなみに元キングは何の話題提供してくれんのさ」

カイ「俺はデュエル以外に語れん」

ツルキ「つまらん」

カイ「何だ貴様つまらんとは」

ツルキ「いや、デュエルだけってつまらんだろ……」

日和「もちっとこう趣味のこととかさ」

カイ「デュエルだけだ」

静「………………」


>あとは毎夜少しずつ酒を呑むか


ツルキ「遊びがないって言われなかったか?」

カイ「言われた。だが、キングを務めるにはそれでなくてはならん」

日和「おもんね」

ツルキ「おもんね」

カイ「何だ貴様ら」

静「………………」 スッ

カイ「無言で酒を寄越すなマスター」

587: ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 21:58:08.82 ID:DgSCsiTlo

カイ「だいいち貴様らこそどうなのだ。俺に誇れるほどの高尚な趣味があるのか!」

ツルキ「チェス」

日和「読書」

カイ「ぬ……」

カイ「…………マスターは」

ツルキ「それ一番聞いちゃなんめえ」

日和「知ってっか元キング。マスターの趣味はめちゃ多いぞ」


>動物の飼育に始まり、料理に関してはその通り
>化学分野にも精通しているし、ボードゲームも強い
>酒場のマスターという職も、カクテルなどの知識あってこそ。読書も嗜んでいる


カイ「ぬ、ぬぅ……」

静「………………」 ワタワタ

ツルキ「なははははお前の負けー!」

日和「勝ちとか負けとかあんのこれ」

588: ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 22:13:38.00 ID:DgSCsiTlo


静「………………」 スッ

カイ「……これは?」

日和「本だわ」

ツルキ「本だな」

カイ「というより漫画ではないか」

静「………………」 b

日和「オススメって? いやでも漫画じゃん」

ツルキ「とも限らないんでない?」

日和「?」

ツルキ「漫画でもなんでも、ものを読むってのはそれなりにいい刺激になるぜ」

ツルキ「俺だって考えが煮詰まったらたまに気分転換にマンガ読むしな」

日和「そんな深く考えることあんのツルキ」

ツルキ「あるよ失敬な」

カイ「……ふむ……」


>静もオススメの漫画。作者の名前は「安倍川晴(あべかわ・はる)」と言ったか
>王道の少年漫画としてよくまとまった作品で、陰謀に立ち向かう主人公たちの友情の描写に定評がある
>どちらかと言えば硬派な漫画ではあるが、女性キャラがいちいち魅力的で様々な層から支持を得ている

590: ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 22:26:54.65 ID:DgSCsiTlo


日和「あのさマスター。もしかしてこの本の薄い……」

静「…………?」

日和「い、いや、何でもない」

ツルキ「何だお前どうした」

日和「何でもないから」

カイ「それなら……まあ、読んでみるとしよう。すまんな、マスター」

静「………………」 b

ツルキ「しかしマスターも漫画なんて読むんだなぁ」

日和「情操教育にも悪くない……ってコト?」

静「………………」 ンー


>ないこともない。グレイに暇つぶしに読ませることもあるし
>王道の物語などは、子供の教育にも悪くはない、とも思う
>もっとも、だからと悪人は死ね、などという思考になってもらっても困るが

591: ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 22:41:12.08 ID:DgSCsiTlo


ツルキ「………………」 フゥ

静「…………?」

日和「どうしたんだツルキー」

ツルキ「あん? ああいや、別に何でも?」

日和「何でもない風には見えないけどさ」

カイ「放っておけ。どうせ何か悩んでいる風を装っているだけだ」

ツルキ「あ、分かっちまうか旦那には。じゃーやーめたーあーあー!」

日和「うわ結局何でもないし」

ツルキ「この俺がそう何事かに悩んでたまりますかって。あ、マスター。お代ここ置いとくよ」

静「…………」 コク

日和「……? 変なヤツ。普段ならもうちっといると思うんだけど」



◆ 現在の交流度は以下の通りです

・グレイ:5
・南春雷士郎:3
・獅子神猟子:5
・伊賀忍:5
・カウロ・マグネ:6
・赤間カイ:4
・聖ツルキ:5
・法華津芳香:5
・工森日和:4
・石ノ森巌:2
・虹ノ樹木華煉:1


◆  雷士郎とコミュニケーションを取りますか?
    雷士郎以外にも選択可(交流度上昇なし)

・コミュする
・今日は終える

↓2

593: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/31(月) 22:43:24.52 ID:D1rcou000
コミュする

594: ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 22:50:57.27 ID:DgSCsiTlo


◆ 深夜 / 酒場 / キッチン付近


静「………………」 ジャ―――――――


ガチャガチャガチャ…


静「…………」 フゥ

雷士郎「お疲れ様です、静」

静「…………!」ビクッ

雷士郎「そんなに驚かれなくても……」

静「………………」


>やはり執事とは達人の意味……


雷士郎「違いますよ。執事をNINJAと間違えないでください」

静「………………」

雷士郎「まあ、確かにかっこいいとは思いますけど」

596: ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 23:11:56.57 ID:DgSCsiTlo


静「………………」

雷士郎「静こそ、酒場のマスターと言えば実は強いとか言われたらどうするんです」

静「………………」


>実際まあまあ強い


雷士郎「ごめんなさい、前提が間違ってました。けど……」

静「………………」

雷士郎「あんまり密着されるとさすがに、絶対にわからないとは言えませんし……」

雷士郎「ボクが女って知ってるの、静と猟子さん、それから……ともかくうちのメンバーだけですから」

静「………………」


>というか女とバレて何か問題あるの?


雷士郎「それは……あの、ぷ、プライドの問題というか」

597: ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 23:24:04.94 ID:DgSCsiTlo


雷士郎「ボク自身も分かってはいるんですけどね……」

雷士郎「染みついた癖は抜けない、というか。いつまでも古い風習にどうこうしてても仕方ないんですけど」

静「………………」

雷士郎「かといっていきなり女でした、なんて言っても……ちょっと」

静「…………」


>割と受け入れられてもらえるんじゃ


雷士郎「わかりませんよ。人間ですから。みんな同じ……」

静「………………」

雷士郎「あ、静。ボクも片づけ手伝います」

静「………………」 ストップ

雷士郎「……え?」

598: ◆/7w/ijckWc 2015/08/31(月) 23:34:21.14 ID:DgSCsiTlo


静「………………」 カチャカチャ


>トースターにあらかじめ投入しておいた料理を取り出した……


雷士郎「これ……グラタンですか?」

静「………………」 スッ

雷士郎「今食べろと……?」

静「…………」 コク

雷士郎「いえ、あの……静の料理のせいでちょっと胸が苦しくなってるっていうのはあるんですけど……」

静「………………」 ススッ

雷士郎「いえ、戻さなくて結構です食べます」

静「………………」 フッ


>実のところ、静が眠りについた後も雷士郎は雑事を終わらせるべく頑張っている
>いつも就寝は深夜を回って、朝日が見えるかどうかという時間帯。だからこそ


静「……ねぎらい」

雷士郎「……!」

雷士郎「……はい。頑張ります。あ、いえ。頑張りすぎない程度に……頑張ります」

静「…………」 クス

609: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 21:02:28.49 ID:SLdibDuno


◆ 現在の交流度は以下の通りです

・グレイ:5
・南春雷士郎:5
・獅子神猟子:5
・伊賀忍:5
・カウロ・マグネ:6
・赤間カイ:4
・聖ツルキ:5
・法華津芳香:5
・工森日和:4
・石ノ森巌:2
・虹ノ樹木華煉:1


◆ 朝 / 酒場


静「………………」


>今日はなんとなく、【ギャングメンバー全員】と交流を行ったときにイベントが起きそうな気がする……


静「………………」

静「………………」 フゥ


>問題は展開が「どう」なるかだが……
>まあ、それはその時だ。なんとかなるだろう

610: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 21:06:23.66 ID:SLdibDuno


静「………………」 ピク

雷士郎「…………」 スゥ


>どうやらあの後も雑務をこなしてそのまま眠ってしまったようだ


静「………………」 毛布ファサー

雷士郎「…………ん……」

静「………………」 スタスタ…


>さて、朝ご飯を作るとしよう



◆  誰とコミュニケーションを取りますか?
    複数選択可

聖ツルキ
獅子神猟子
赤間カイ
法華津芳香
石ノ森巌
伊賀忍
南春雷士郎
グレイ
カウロ・マグネ
工森日和
虹ノ樹華煉

↓2

612: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 21:14:55.69 ID:Yg9yt6XRo
忍 巌

613: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 21:32:58.64 ID:SLdibDuno


◆ 昼頃 / 酒場


忍「拙者が白兵戦最強って色々盛りすぎでござらん?」

静「…………」 ンーン

巌「……いや……」

忍「ナンデ!?」

静「…………」


>NINJUTSUに体術、敏捷性にあれやこれや
>ぶっちゃけ勝てる人間がそうそういない
>デュエルはまた話が違うが


巌「……その忍術も……まるで魔法のようだ」

忍「いやはや、ぶっちゃけ原理は理解できていないでござるし拙者も」

静「…………」 エッ

614: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 21:45:10.26 ID:SLdibDuno

忍「こう……噴ッ! って感じで気合を入れると色々できるというか」

静「………………」

忍「ああ、いわゆる異形ではないでござるよ。うちの家系みんなこうでござる」

巌「…………魔力とでも言うべきか……」

忍「むしろチャクラとか……」

静「…………」


>やめろォ!


忍「冗談でござるよ。実際何事か分からんでござる」

忍「秘伝の巻物ー、なるものもないでござるし。本はあったでござるが」

静「…………?」

巌「……本……?」

忍「えらく冒涜的な内容の……」


>つまり……どういうことだってばよ

617: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 21:53:19.44 ID:SLdibDuno


忍「ま、世の中触れるべきこととそうでないことがあるってことで。拙者は割り切ったでござる」

静「………………」


>ならいいか
>忍者の定義について揺らぎ始めているが、まあいいか


巌「…………いいのか?」

静「…………」


>いいということにしておく


忍「忍者という存在の定義は犠牲になった……のでござる」

巌「……お前の家系のせいだとも思うが」

忍「てへぺろ」

静「………………」 イラッ

618: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 22:09:00.46 ID:SLdibDuno


忍「まあ、魔法忍者とかそういうR18的な名前にならなくて良かったでござるけども」

静「………………」

忍「期待しても無理でござるよ。いやん」

巌「………………」

静「………………」

忍「あんたらもうちょっとリアクションとれでござる」

静「…………」


>そういうR18なものが存在していることを知っているのは曲がりなりにも都市にいた者だけだ
>静は知らない。巌はおくびにも出さない。それだけの話だ


忍「まあ……静殿は割とピュアでござるしな……」

619: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 22:21:47.84 ID:SLdibDuno


忍「ぶっちゃけ退○忍扱いされなかっただけ良いでござる」

巌「……そのネタは危険だ」

忍「理解はしてるでござる」

静「………………」


>静にはよくわからない


忍「まあ、思う以上に拙者の術やなんやっていうの人に伝えるもんじゃないってだけの話」

忍「というか伝えられんだけでござるけども」

静「………………」

忍「それでいいのかって話でござるか?」

巌「……一子相伝……というやつなのではないのか?」

忍「まあいずれ恋愛してそのうち世継ぎでも生まれれば仕込む程度?」

忍「わざわざ技術継承のためだけに結婚したりする気もないでござるしー」


>軽い

620: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 22:29:34.38 ID:SLdibDuno


忍「まあ、まずその前にいい男がいないでござるが」

静「………………」


>巌とか、カイとか、ツルキ……


忍「前者二人はともかくツルキどのだけはねーでござるよ」

巌「……あまり、そういうことは……言ってやるな」


>だが納得してしまう部分はある



◆ 現在の交流度は以下の通りです

・グレイ:5
・南春雷士郎:5
・獅子神猟子:5
・伊賀忍:6
・カウロ・マグネ:6
・赤間カイ:4
・聖ツルキ:5
・法華津芳香:5
・工森日和:4
・石ノ森巌:3
・虹ノ樹木華煉:1

◆  誰とコミュニケーションを取りますか?
    複数選択可

聖ツルキ
獅子神猟子
赤間カイ
法華津芳香
南春雷士郎
グレイ
カウロ・マグネ
工森日和
虹ノ樹華煉
(石ノ森巌)
(伊賀忍)

↓2

622: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/01(火) 22:33:42.43 ID:RDgsHtJ2o
カウロ、華煉、芳香

623: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 22:46:05.38 ID:SLdibDuno


◆ 昼 / 酒場


芳香「つい足が向いちゃったわ……」

華煉「やっほー静ちゃーん。何か食べさせてー」

カウロ「………………」

静「………………」

カウロ「静さん」

静「…………」 フルフル


>何も言うな
>静以外と話しづらいわ回りお姉様方だけだわと緊張する要因満載なのは理解しているが
>何も言うな


カウロ「そんなこと言ったって……」

華煉「あれ。この間はいなかったねキミ。こんにちはー」

カウロ「は、はい!? こ、こんちわ!」

華煉「うんうん、男の子は元気じゃないとね~」

624: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 22:54:30.23 ID:SLdibDuno


芳香「あら……じゃあ、私も自己紹介した方が?」

華煉「ああいや、それは大丈夫ですよぉ。ヨシカさんですよね」

華煉「この前、ちょっと壊れ物があるからって持ってこられたので、覚えてます」

カウロ「はえー……」

芳香「カウロ君は私のこと、知ってるわね?」

カウロ「それは勿論……」

芳香「マスターも……ふふ……」

静「…………」 ビクッ

華煉「あ、私これ知ってる。捕食者と被捕食者ってことでしょ?」

カウロ「やめて差し上げてください」

静「………………」

625: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 23:02:47.85 ID:SLdibDuno


静「…………」

華煉「あっははは。面白いね~」

カウロ「華煉さん。面白がってるべきじゃなくて」

華煉「でも、本気で拒絶するならもっと突き放すよね」

芳香「……ふふ」

静「…………」 ビク

華煉「まあ、そういう対象にしちゃいけないだろうけどさ」

華煉「静ちゃんも別に嫌ってはないけど、だからってねぇ?」

芳香「んぐ」

静「…………」 ホッ

カウロ「容赦無い……」

華煉「見たまま言ってるだけだよ~」


>そういうことを言える人間はそうそういないわけだが

626: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 23:19:46.35 ID:SLdibDuno


華煉「まあ、それはそれ。人のことだからあんまり多くは語れないよね」

華煉「静ちゃん、何か適当にお願いしていーい?」

芳香「あら……おまかせしてもいいの?」

静「…………」 コク


>シェフの気まぐれメニュー。勿論出てくるものはわからない
>ある程度は配慮しはするが


カウロ「俺は……えと。オム……あ、いや、ええと……や、焼肉定食で……・」

静「………………」


>恰好つけようとしなくてもいいのに

627: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 23:31:16.34 ID:SLdibDuno


◆ 十数分後


静「………………」 ダンッ


>お待ちどうさま


華煉「私のはー……ラーメン・チャーハン定食?」

カウロ「あ、あの、静さん! 焼肉定食って」

静「…………」


>華煉には彼女の言う通り、ラーメン・チャーハン定食を大盛りで
>カウロにはオムライスを渡しておいた
>だいいちカウロはそもそも焼肉定食を普段食べない

カウロ「…………こ、子供っぽくて恥ずかしいじゃないですか!」

芳香「ふふ。いつか子供らしくもできなくなるのよ。今は子供っぽくてもいいじゃない」

カウロ「いや、でも……」

静「…………」 コト

芳香「あら、私には」

カウロ「……そうめん?」

628: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 23:41:00.86 ID:SLdibDuno


静「………………」


>にゅうめんである
>暖かい素麺。煮麺がなまったもの、と言われる
>魚介系の出汁であっさりとした味付けをしている


芳香「ふふ、いいわね。ありがとう」

カウロ「しかし……華煉さんのは、また……」

華煉「ん? いいんだよ。私こういうの好きー」

カウロ「いいんですか!?」

芳香「胸焼けしそう……」

静「………………」


>ところがそうでもない
>意の容積という問題はあるが、牛骨出汁というのは割とすいすいと腹に入る
>背油満載の油まみれというのは裏を返せば油がよく絡むということでもある
>口に運んですするには楽だし、好きな人間はとことん好むことだろう。逆もまたしかり

630: ◆/7w/ijckWc 2015/09/01(火) 23:50:47.06 ID:SLdibDuno


華煉「おお、すごい。チャーハンパラパラだ」

静「…………」 エヘン

カウロ「へぇ……これって難しいんですよね?」


>油を多量に使うし火力も必要になるし
>基本的には直火が好ましい関係上、電熱での調理には向かない
>難しいのは確かだが、それが「できる」ならば多少は誇っても構わないだろう
>具材を五目保ったままこのパラパラ加減はなかなかに難しい


カウロ「あ、オムライスの中身よく見たらチャーハン……」

芳香「あら。天津炒飯みたいね」

カウロ「確かに、このソースもよく見たらあんかけだし……」

静「………………」

芳香「ふふ。じゃあ御託はともかく、そろそろいただきましょ」

芳香「冷めちゃったら、せっかく作ってくれたマスターに悪いわ」

カウロ「あ、はい! じゃあ静さん、いただきます!」

華煉「いただきま~す」


>その後、しばし食事を囲みながら歓談した……

644: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 21:06:45.00 ID:vlCwOWpyo


◆ 現在の交流度は以下の通りです

・グレイ:5
・南春雷士郎:5
・獅子神猟子:5
・伊賀忍:6
・カウロ・マグネ:6
・赤間カイ:4
・聖ツルキ:5
・法華津芳香:6
・工森日和:4
・石ノ森巌:3
・虹ノ樹木華煉:2

◆  誰とコミュニケーションを取りますか?
    複数選択可

聖ツルキ
獅子神猟子
赤間カイ
南春雷士郎
グレイ
工森日和
(カウロ・マグネ)
(虹ノ樹華煉)
(法華津芳香)
(石ノ森巌)
(伊賀忍)

↓2

646: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 21:18:21.51 ID:Y2BwplXBO
全員

無理なら日和 雷士郎

647: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 21:42:11.61 ID:vlCwOWpyo
◆ 1~3のうち、好きな数字を選択してください

1.○○○○
2.○○○○○
3.○○○○○○○○

↓2

649: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 21:44:12.61 ID:Gkdy2kR80

651: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 22:03:32.99 ID:vlCwOWpyo


◆ 酒場


猟子「静ー。ちょい来てほしいんだが」

静「…………?」

雷士郎「猟子さん? 今は作業中では……」

忍「うむ。でござるけど、ちょいと問題が発生し申して」

グレイ「問題ですか……?」

猟子「おう。ってあたしが発見したんじゃねーけど」

忍「見つけたのは拙者でござるよ」

雷士郎「ともかく本題を」

忍「御意に」

グレイ「……」 ハラハラ

652: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 22:22:03.32 ID:vlCwOWpyo


忍「では単刀直入に。【別な駐留所から敵対ギャングのボスの出立が確認された】でござる」

静「………………」 ハァ…

猟子「で、コイツだが……ラヴロフのおっさんだ」

静「…………!」

雷士郎「ラヴロフ・クラカジール……」


>静たちには敵対するギャングが数多くいる
>その中でも急先鋒と目するべきなのが、この男だ
>「都市」にいたころからギャングとして活動している、いわば生粋のギャング
>決して誇れることではないが、犯罪集団としての経験は圧倒的だ


グレイ「…………こっちに来るんでしょうか……」

猟子「わからん。だが、忍が見たってことは……」

静「…………」


>視認できる位置にはいる
>その意図まではうかがい知れないが、もしかすると――――――

653: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 22:32:27.87 ID:vlCwOWpyo


猟子「ボス直々に物資を奪いに来たとか、か?」

静「…………」

雷士郎「いえ、それは……それならまだ数で押した方が」

グレイ「静さんがいるから、やりにくいんじゃ?」

忍「罠をかけていることも知らないわけではないでござろう」

雷士郎「数の不利は承知の上。だからこそ、それを補う策を施しているわけですから……」

静「………………」

猟子「対等な条件のもと、デュエルで勝った方が、ってか」

グレイ「どうしましょう……」

猟子「どうもこうも、あのおっさんの強さってどんなもんなんだよ」

静「…………」


>デュエルがそのもの闘争の代わりになっている以上、弱いわけがない
>まして、組織のトップが弱くていいわけもない
>鉄砲玉以下の扱いを受けている例外は除く


654: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 22:40:26.45 ID:vlCwOWpyo


忍「どうするでござる?」

静「………………」

雷士郎「選択肢は……迎え撃つか」

猟子「打って出るか」

グレイ「うかつなことはできませんけど」

猟子「ま、あたしら負けたら終わりだしな。何せ――――」

静「…………」 コク


>チャーチルには、防衛組織というものがない


忍「正確には拙者らが防衛組織みたいなもんでござるけどもね」

雷士郎「積極的に殴りに行く防衛組織がどこにありますか」

グレイ「だからギャングって名乗ってるんですけど」

猟子「ま、それはそれとして」

655: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 22:47:44.49 ID:vlCwOWpyo


静「………………」


>どちらにもメリット、デメリットはある
>場合によっては相手が準備をするより先に叩ける襲撃
>逆に、こちらの防備を整えられる防衛
>防衛に際しては整えた防備をその上からつぶされる危険性もあるが
>襲撃にしても、それを誘う罠という可能性もある


1.襲撃
2.防衛
3.その他

↓1~3

657: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 22:53:30.59 ID:yPG9nDVdo

659: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 23:09:29.41 ID:vlCwOWpyo


猟子「どうする、静。もう突っ込むか?」

静「………………」 フルフル


>おそらく、忍の能力は既に割れている
>でなくては、わざわざ相手のボスが直々に姿を見せるはずはない
>ただでさえこちらの戦力は少ない。誘い込まれれば撃滅される可能性もある


グレイ「ぼーえーですね!」

雷士郎「しかし……資材が少々」

静「………………」


>ラヴロフ・クラカジールの腕は義手だ。それはかつて衛星兵器に撃たれた結果で
>だからこそ、彼はその威力を身に染みて理解している
>ならば、デュエル以外の手段で襲撃を行うとは考え辛い

>仮にも静は攻撃をそのまま実体化できる
>それはグレイも同じく
>グレイを前線に出すつもりはないにしても、ある程度の人数は静一人で抑え込めるだろう

660: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 23:30:46.21 ID:vlCwOWpyo


静「…………」


>問題は――――


猟子「何人いると思う?」

雷士郎「そのあたりのデータは収集しています」

猟子「さすが。んで、戦力になりそうなのはどんだけいる?」

忍「いわゆるネームドキャラ……」

グレイ「?」

忍「いや、何でもないでござるよ」

雷士郎「そうですね、おおよそ――――」



◆ コンマ判定
(ボス含めて)
1~3 : 2人
4~6 : 3人
7~9 : 4人
0・ゾロ: ボスだけ

↓1

661: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 23:31:24.12 ID:yPG9nDVdo

663: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 23:40:03.69 ID:vlCwOWpyo


雷士郎「二名。元々の圧制っぷりも含めて語り草なのですが……」

雷士郎「今は省きましょう。ともかく、実質的に、デュエルの腕の立つ彼の部下は一人と見て構いません」

猟子「へっ、人望のないやつ」

雷士郎「ですが、まあ、有象無象はいるでしょうから」

忍「そこはまあ、あまり考慮しなくていいでござるが」

グレイ「どうしても防衛に人を回さなきゃいけませんし……」

雷士郎「そういうことです。で、その部下の名前は――――」


◆ 1~4で好きな数字を

↓1

664: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/02(水) 23:40:58.95 ID:yPG9nDVdo

665: ◆/7w/ijckWc 2015/09/02(水) 23:57:16.66 ID:vlCwOWpyo


雷士郎「暮井透。残念ながら、名前以外のデータはありません」

グレイ「どなたですか……?」

雷士郎「ボクも正直わからない」

忍「ああ……スパイでござるよ」

猟子「スパイだぁ?」

忍「たぶん、でござるけども。必要最低限の情報以外を残さない手腕といい……」

忍「よっぽど重用されてるでござるな。多分、相当腕も立つでござるよ」

静「………………」


>そうなると、【二戦】することになるか、あるいは【タッグデュエル】になるか――――


静「………………」

666: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 00:07:05.61 ID:wnIRo7qKo


猟子「一応、あたしらが作った塀やら柵やらのおかげで、出入口はごくわずか」

静「…………」 コク

忍「そこをどうにか守ればよい、でござるな」

雷士郎「仮に我々のみで赴くとして、どのように振り分けますか?」

静「…………」


>出入口は三ケ所
>敵は二人
>どのように出てくるか、今のところは不明だ
>ならば、こういう場合では―――――


◆ 五人のメンバーをどのように振り分けますか?

1.正面
2.裏
3.狭い出入り口(※ 1名のみ)
4.酒場で待機

※ どのような形式でも構いません。静、雷士郎、猟子、グレイ、忍をそれぞれ1~4に振り分けてください

↓2

669: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 00:20:00.28 ID:wnIRo7qKo


静「………………」 カキカキ

雷士郎「これは……ああ、振り分け、ですか」

猟子「しばらくはこの通りに見張れ、ってことな。リョーカイ」

忍「拙者だけ暗いとこでござるか……」

グレイ「それじゃあ、わたしはお留守番してます!」

静「…………」 コク

雷士郎「ですけど……その、静」

静「……?」

雷士郎「ボクのデッキと静のデッキって、かなり相性が悪いんじゃ……」

静「………………」 アッ

678: やるかー ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 20:54:53.10 ID:wnIRo7qKo


◆ 数時間後 / 夕刻 / 正面入り口


静「………………」

雷士郎「静、大丈夫ですか?」

静「…………」 コク

雷士郎「日が傾いて寒くなってきましたからね……ボクはいいんですが」

静「………………」

雷士郎「それにしても、何でラヴロフ……いえ。【↓2(※)】がうちに仕掛けてくるんでしょう?」

静「…………」


>それは分からない。当人以外に知れる者はいないだろう
>資源か、領地か……あるいはその両方か。チャーチルの玄関口に居を構えていることもある
>地の利を求めるのは間違いではないが……


※ ラヴロフのギャングチーム名を決定します

682: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 21:11:13.63 ID:wnIRo7qKo


雷士郎「え、エク……ぷふっ」

静「………………」


>笑うんじゃない。きっと真剣に考えたんだ
>真剣に考えてそれって語彙どうなのという気もするが
>わかりやすい方が宣伝効果もあるんじゃあないかなぁ。かなぁ


静「………………」

雷士郎「……こほん。ともかく、彼らが襲ってくるのは必定でしょうが……」

ツルキ「おん? おーいマスター! 何やってんだー!」

静「…………」

雷士郎「ツルキ?」

ツルキ「参った参った、猪捕りに行ったらそのまま山奥まで突っ込みやがんの」

ツルキ「脱出するにも苦労するし、ちゅーかライちゃんも手伝えってマジで!」

雷士郎「お前な……今こっちは忙しい時期だというのに」

683: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 21:19:10.83 ID:wnIRo7qKo


静「…………」 ズイ

雷士郎「静? どうし――――――」

静「………………」 チャキッ

ツルキ「……!」

静「………………」 パシィィ


《インフェルニティ・デス・ドラゴン/Infernity Doom Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2400
闇属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分の手札が0枚の場合、1ターンに1度、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択した相手モンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。


ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!


雷士郎「うわっ!? こ、こんなところで何を……!?」

静「………………聖ツルキは――――」

雷士郎「静!?」

静「――――――大物の依頼以外に、興味がない」

ツルキ?「チッ!」


ズゴオオオオオオオオオッ!!

684: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 21:37:08.67 ID:wnIRo7qKo


??「…………く」

静「…………」

雷士郎「曲者か!? 静、この男……」

静「…………」


>間違いない。例のスパイ――――暮井透だ
>任意の人間に成り済ますことができる……ある種の特異技能
>恐らくは、背格好の似るツルキに変装して潜り込もうという手筈だったのだろう


暮井「流石だな……ハヴォック・ミストの氷山静。この私の変装を見破るとは――――」

静「………………」 ズバァァッッ!!

暮井「貴様!? 私が話し終わっていないの……ぬおっ!?」

雷士郎「敵と理解してて攻撃しない馬鹿がどこにいるんだ!」 シュッ!

静「…………」

暮井「く……せ、正々堂々とデュエルをしたまえ!」

静「…………」

雷士郎「数で勝る今、物理的に倒せばそれで終わる!」

685: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 21:54:03.04 ID:wnIRo7qKo

暮井「外道――――――!!」

静「…………」

雷士郎「我々の平和を脅かす外道に言われたくはない!」

暮井「ぐぅ……」


>そこは言い返せよ


静「…………ライ」

雷士郎「はい。このまま捕縛を!」

暮井「待て! デュエリストがそれでいいのか!?」

雷士郎「無法者(ギャング)が気にすることか!」

静「…………」 コク

暮井「ええい……!」

686: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 22:06:43.98 ID:wnIRo7qKo


暮井「こうなれば……!」 ジャキッ

雷士郎「静!」

静「…………!」


>暮井は武器――――そう。「武器」を取り出した
>それが意味するところは


雷士郎「諸共自爆する気か!?」

暮井「私もプロだ。チャンスだけは逃さんよ。さあ、選択してもらおう!」

静「………………」

暮井「このまま仲良く衛星兵器に撃たれて死ぬか、それとも――――」


1.静が受けて立つ
2.雷士郎がデュエル

↓1~ 2票

688: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 22:10:18.81 ID:sBKytpJVO
オル2

691: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 22:30:10.02 ID:wnIRo7qKo


雷士郎「ボクがやります。静は下がって……!」

静「…………」 コク

暮井「いいだろう。それでは――――やろう。本意ではないが」

静「………………」

雷士郎「そんなの、こっちだって同じだ!」


   「「デュエル!!」」

692: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 22:46:15.06 ID:wnIRo7qKo


◆ その頃 / チャーチル裏口


猟子「…………」 グデー

猟子「……あー……つら。誰も来ない……」

猟子「いや、敵さんこーちらってワケでもねー……けど……」


ザリッ……ザリッ……


猟子「ホントに来るたぁな……ラヴロフ・クラカジール!」

ラヴロフ「………………フン」

ラヴロフ「浅知恵だな、小娘どもが。分散させた戦力で敵うと思うか」

猟子「一人っきりでなんとかなるかよ、オッサン」

ラヴロフ「その言葉、そっくりそのまま返すぞ……若造が」

ラヴロフ「所詮この世は奪うか奪われるか。強いものだけが望んだものを得られる」

猟子「弱肉強食ってか? あんま興味ねえなぁ」

693: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 22:53:05.19 ID:wnIRo7qKo


猟子「弱いヤツが死ぬだけじゃこの世の中は成り立たない」

猟子「野生の動物でも秩序ってもんはある。それを失ったら動物以下だぜ、あんた」

ラヴロフ「小賢しい口を利く……」

猟子「閻魔様な静の代わりに口を利かなきゃならねえからな、あたしは」

猟子「さしづめ地獄の番人ってか? 自称するにゃ大袈裟か……」

ラヴロフ「……だったら来い、犬風情が」

ラヴロフ「実力の差というものを見せてやる」

猟子「生憎、犬じゃあなくて獅子でね。これでもちったぁ名前に誇りもってんのよ!」


    「「――――デュエル!!」」

694: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 22:57:41.20 ID:wnIRo7qKo
◆ デュエルに際して、互いの戦力をこちらで自動判定して基本値を設定する「簡易判定」
   及び従来通りの判定方式の「通常判定」を行うことができます。
   なお、両者ともに【勝利要素の提示は行う】ことになりますのでご留意ください。
   また、今回のデュエルに関しては、猟子、雷士郎ともに同じ判定形式を使用します。

1.通常判定
2.簡易判定

↓1~ 2票先取

695: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/03(木) 23:10:22.65 ID:umkRfRuAO

ぶっちゃけ二人のデッキが分からんし

699: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 23:28:36.36 ID:wnIRo7qKo
雷士郎:【ウィルスカード】
猟子:【獣族】

暮井:【グレイドル】
ラヴロフ:【帝コントロール】

前スレに敵データはある
味方はその都度出すけど

700: ◆/7w/ijckWc 2015/09/03(木) 23:45:01.89 ID:wnIRo7qKo


◆ 雷士郎・暮井側の基本値は【30】
   猟子・ラヴロフの側の基本値は【10】です

   それぞれのデッキのデータは以下となります
   雷士郎側、猟子側とそれぞれ分割して勝利要素を書き込んでください。
   〆切は【9/4(金) 22時まで】となります。


雷士郎:【ウイルスカード】(闇属性ハイビート+デッキ破壊ウイルス)
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%DA%B0%C7%C2%B0%C0%AD%A1%DB
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A5%A6%A5%A4%A5%EB%A5%B9

暮井:【グレイドル】
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%DA%A5%B0%A5%EC%A5%A4%A5%C9%A5%EB%A1%DB

猟子:【獣族】(キング・オブ・ビースト軸)
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%DA%BD%C3%C2%B2%A1%DB
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%DA%BD%C3%C2%B2%A1%DB#ldb878da
ラヴロフ:【帝コントロール】
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%DA%C4%EB%A5%B3%A5%F3%A5%C8%A5%ED%A1%BC%A5%EB%A1%DB=

726: エヴォルド・ヤルカ ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 20:14:25.57 ID:XdNp8L/io


雷士郎「ボクから始めさせてもらう!」 手札:5

暮井「好きにしろ」

雷士郎「ボクはカードを3枚セット!」 キュキュキュィィ

暮井「3……!?」

静「………………」


>雷士郎の常套手段だ
>全てブラフ……ではない。恐らくは全てが正しく「罠」
>だからこそ、相手にプレッシャーをかけられる


雷士郎「そして、モンスターをセット。これでターンエンドだ」 手札:1

暮井「チッ……私のターン!」 手札:5→6

暮井「では、発動させてもらおう。《グレイドル・インパクト》!」


《グレイドル・インパクト》
永続魔法
「グレイドル・インパクト」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドの「グレイドル」カード1枚と
相手フィールドのカード1枚を対象としてこの効果を発動できる。そのカードを破壊する。
(2):自分エンドフェイズにこの効果を発動できる。デッキから「グレイドル」カード1枚を手札に加える。


静「…………!」

雷士郎「グレイドルカード……!」

727: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 20:19:07.88 ID:XdNp8L/io


暮井「効果は見ればわかるだろう。私はこのターンの終了時に『グレイドル』カードを手札に加えるか」

暮井「もしくは、『グレイドル』カード1枚を代償に、お前の場のカードを破壊する」

雷士郎「そうだな。だが、好きにはさせない! ボクはリバースカードを発動する! 《闇のデッキ破壊ウイルス》!」

暮井「な……!?」


《闇のデッキ破壊ウイルス/Eradicator Epidemic Virus》
通常罠
(1):自分フィールドの攻撃力2500以上の闇属性モンスター1体をリリースし、
カードの種類(魔法・罠)を宣言して発動できる。相手フィールドの魔法・罠カード、相手の手札、
相手ターンで数えて3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、
その内の宣言した種類のカードを全て破壊する。


雷士郎:場→墓地
《可変機獣 ガンナードラゴン》


暮井「妥協召喚したガンナードラゴンは攻撃力が半減しているはず……!?」

雷士郎「適用されるのは『リバースされた時点』さ。つまり、セット状態のガンナードラゴンは攻撃力2800」

雷士郎「ウイルスの媒体としては申し分ない。――――さあ、魔法カードを破壊してもらう!」

暮井「く……!」


暮井:場→墓地
《グレイドル・インパクト》

手札→墓地
《浮上》

728: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 20:23:48.13 ID:XdNp8L/io


暮井「…………スパイの手札を晒し者にするとはな……!」


暮井:手札
《グレイドル・スライム》
《クレーンクレーン》
《グレイドル・イーグル》
《グレイドル・スプリット》


雷士郎「晒されて恥ずかしい手札をしている方が悪い」

暮井「鬱陶しい理屈を……」

雷士郎「時に諫言を投げるのも執事の役割さ」

暮井「……ならば私はイーグルを召喚する!」


《グレイドル・イーグル》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1500/守 500
(1):自分のモンスターゾーンのこのカードが戦闘またはモンスターの効果で破壊され墓地へ送られた場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてその相手モンスターに装備する。
(2):このカードの効果でこのカードが装備されている場合、装備モンスターのコントロールを得る。
このカードがフィールドから離れた時に装備モンスターは破壊される。


ウゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ……


静「………………」 キモチワル

雷士郎「…………ッ」

暮井「行け、イーグル! ダイレクトアタック!」

729: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 20:33:46.35 ID:XdNp8L/io


ケケェェ――――――――ッ!!


雷士郎「この程度……ッ!?」 ザクッ!

雷士郎「……ぐ……!?」 LP:4000→2500  ガクッ

静「…………!?」

暮井「言い忘れていたが……このデュエルディスクのリミッターは解除してある」

暮井「仮想立体触感(バーチャルソリッドフィール)の衝撃は並大抵ではない……」

雷士郎「……これを見越してわざわざデュエルを……」

暮井「悪く思うな。優位に立つためなら私はなんでもするさ」

暮井「私はカードを1枚セットしてターンエンド」 手札:2

雷士郎「……ボクのターン!」 手札:1→2

雷士郎「来い、《アックス・ドラゴニュート》!」


《アックス・ドラゴニュート/Axe Dragonute》
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守1200
(1):このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる。

730: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 20:42:20.29 ID:XdNp8L/io


暮井「確かに攻撃後、アックス・ドラゴニュートは守備表示になるが……」

暮井「私のターンで攻撃表示に戻してやればいい。対策にはならんな」

雷士郎「いいや、ボクの狙いは――――こっちだ! 《魔のデッキ破壊ウイルス》!」

暮井「!」


《魔のデッキ破壊ウイルス/Deck Devastation Virus》
通常罠
自分フィールド上に存在する攻撃力2000以上の闇属性モンスター1体をリリースして発動する。
相手フィールド上に存在するモンスター、相手の手札、
相手のターンで数えて3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、攻撃力1500以下のモンスターを破壊する。


雷士郎:場→墓地
《アックス・ドラゴニュート》


雷士郎「そのモンスター、すべて墓地に送ってもらう!」

暮井「まさか……そこまで仕込んでいたとは……!」


暮井:場→墓地
《グレイドル・イーグル》

手札→墓地
《グレイドル・スライム》
《クレーンクレーン》

731: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 20:47:35.76 ID:XdNp8L/io


>当然だ。仕込みは従者の嗜み
>きっとまだまだ何かを隠しているしそれをおくびにも出さない
>たぶんきっと仕込み刀とか仕込みナイフとか仕込み暗器とか色々あるに違いない


雷士郎「ありません」

静「 (´・ω・`) 」

暮井「余裕だな……」

雷士郎「静が構ってくるからだ。ボクはこれでもそれなりにいっぱいいっぱいなんだよ!」

暮井「…………」

雷士郎「ボクはカードを1枚セットしてターンエンド!」 手札:0

暮井「私のターン!」 手札:0→1

雷士郎「ウイルスの効果! その手札、見せてもらう!」

暮井「…………」


暮井:手札
《リミット・リバース》


雷士郎「……ッ」

暮井「ふん。では私はこれをセットしてターンエンド」 手札:0

雷士郎「ならさ……! ボクのターン!」 手札:0→1

732: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 21:00:59.04 ID:XdNp8L/io


雷士郎「マジックカード発動! 《クリティウスの牙》!」

暮井「!」


《クリティウスの牙/The Fang of Critias》
通常魔法
このカードのカード名はルール上「伝説の竜 クリティウス」としても扱う。
「クリティウスの牙」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):「クリティウスの牙」の効果でのみ特殊召喚できる融合モンスターカードに記された罠カード1枚を
自分の手札・フィールドから墓地へ送る(そのカードがフィールドにセットされている場合、めくって確認する)。
その後、その融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。


雷士郎「フィールドにセットした1枚。《聖なるバリア -ミラーフォース-》を墓地に送り、効果発動」

雷士郎「罠を素材に、新たなモンスターを生み出す!」

暮井「クリティウスの牙……希少カードを……!?」

雷士郎「そんなことはどうだっていいだろう。出でよ、聖壁の竜! 《ミラーフォース・ドラゴン》!」


《ミラーフォース・ドラゴン/Mirror Force Dragon》
融合・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守1200
このカードは「クリティウスの牙」の効果で自分の手札・フィールドの
「聖なるバリア -ミラーフォース-」を墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。
(1):自分フィールドのモンスターが攻撃対象に選択された時、
または相手の効果の対象になった時に発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。


ギャアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァッッ!!

733: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 21:09:14.38 ID:XdNp8L/io


雷士郎「バトル! 行け、ミラーフォース・ドラゴン! ダイレクトアタック!」


ズドオオオオオオオオオオオオォォォッ!!


暮井「くっ……ぬぅ!」 LP:4000→1200

雷士郎「ボクはこれでターンエンド!」 手札:0

暮井「……私のターン!」 手札:0→1

雷士郎「ウイルスの効果だ!」

暮井「……チィ!」


暮井:手札→墓地
《浮上》


暮井「だが、次のターンから魔法カードは手札に加えられる」


《闇のデッキ破壊ウイルス》:効果終了


暮井「そして! このカードが発動できる! 《リミット・リバース》!」


《リミット・リバース/Limit Reverse》
永続罠
自分の墓地の攻撃力1000以下のモンスター1体を選択し、表側攻撃表示で特殊召喚する。
そのモンスターが守備表示になった時、そのモンスターとこのカードを破壊する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。

734: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 21:15:34.10 ID:XdNp8L/io


暮井「私は《クレーンクレーン》を特殊召喚」


《クレーンクレーン/Crane Crane》
効果モンスター
星3/地属性/鳥獣族/攻 300/守 900
「クレーンクレーン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。


クエエエエエエエエエエエェェェ


静「…………!」

暮井「そしてリバース! 《グレイドル・スプリット》!」


《グレイドル・スプリット》
通常罠
「グレイドル・スプリット」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
このカードを攻撃力500アップの装備カード扱いとして、そのモンスターに装備する。
(2):自分メインフェイズに、このカードの効果で装備されているこのカードを墓地へ送って発動できる。
このカードを装備していたモンスターを破壊し、デッキから「グレイドル」モンスター2体を特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。


暮井「これをクレーンクレーンへ装備する」


《クレーンクレーン》
攻撃力:300→800

ウジュルウジュル…

735: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 21:25:19.48 ID:XdNp8L/io


暮井「スプリットの効果を発動。弾けよ、クレーンクレーン!」


暮井:場→墓地
《クレーンクレーン》
《グレイドル・スプリット》

デッキ→場
《グレイドル・アリゲーター》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻 500/守1500
(1):自分のモンスターゾーンのこのカードが戦闘または魔法カードの効果で破壊され
墓地へ送られた場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてその相手モンスターに装備する。
(2):このカードの効果でこのカードが装備されている場合、装備モンスターのコントロールを得る。
このカードがフィールドから離れた時に装備モンスターは破壊される。


《グレイドル・コブラ》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1000/守1000
(1):自分のモンスターゾーンのこのカードが戦闘または罠カードの効果で破壊され墓地へ送られた場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてその相手モンスターに装備する。
(2):このカードの効果でこのカードが装備されている場合、装備モンスターのコントロールを得る。
このカードがフィールドから離れた時に装備モンスターは破壊される。

736: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 21:28:48.06 ID:XdNp8L/io


雷士郎「……く……!」

暮井「そして、墓地に存在する《グレイドル・スライム》の効果を発動」


《グレイドル・スライム》
チューナー・効果モンスター
星5/水属性/水族/攻 0/守2000
「グレイドル・スライム」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドの「グレイドル」カード2枚を
対象として発動できる。そのカードを破壊し、このカードを特殊召喚する。
(2):このカードの(1)の効果で特殊召喚に成功した時、自分の墓地の
「グレイドル」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

ウジュウジュウジュ…


暮井「コブラとアリゲーターの二体を破壊し、スライム自身を特殊召喚!」


暮井:墓地→場
《グレイドル・スライム》


暮井「そして、墓地よりイーグルを特殊召喚する!」


暮井:墓地→場
《グレイドル・イーグル》

737: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 21:38:33.15 ID:XdNp8L/io


暮井「レベル3。グレイドル・イーグルに、レベル5のグレイドル・スライムをチューニング」

暮井「出でよ、《グレイドル・ドラゴン》!」


《グレイドル・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星8/水属性/水族/攻3000/守2000
水族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「グレイドル・ドラゴン」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した時、そのS素材とした水属性モンスターの数まで
相手フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、
このカード以外の自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。


グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


雷士郎「グレイドル・ドラゴン……ッ」

静「…………」

暮井「グレイドル・ドラゴンの効果を発動。貴様の場のカード2枚……その全てを破壊してもらう!」

雷士郎「ッ……ミラーフォース・ドラゴンの効果!」

雷士郎「効果の対象となった時、相手の場のカードすべてを破壊する!」

暮井「チィ……!」

738: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 21:53:55.51 ID:XdNp8L/io


雷士郎:場→墓地
《闇の閃光》
《ミラーフォース・ドラゴン》

暮井:場→墓地
《グレイドル・ドラゴン》


暮井「侮らない方がいい……私はグレイドル・ドラゴン第二の効果を発動」

暮井「蘇れ、グレイドル・イーグル!」


暮井:墓地→場
《グレイドル・イーグル》


雷士郎「あ……」

暮井「さあ、食らうがいい! グレイドル・イーグルでダイレクトアタック!」


クエエエエエェェェェェェェ


雷士郎「ぐっ……!!」 LP:2500→1000

暮井「私はこれでターンエンド!」 手札:0

雷士郎「く……う……! やられて……たまるか……! ボクのターン!」 手札:0→1

雷士郎「……ッ……モンスターをセットしてターンエンド……!」 手札:0

暮井「ふ……はは! どうやら運は私の方に向いてきたようだ! 私のターン!」 手札:0→1

739: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 22:01:12.90 ID:XdNp8L/io


暮井「ドローカードは……《浮上》!」

雷士郎「!!」

静「………・!」

暮井「モンスターではない。よって私はこのカードを手札に加え……発動!」


《浮上/Surface》
通常魔法
自分の墓地のレベル3以下の魚族・海竜族・水族モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを表側守備表示で特殊召喚する。


暮井「蘇るがいい、コブラ!」


暮井:墓地→場
《グレイドル・コブラ》


暮井「条件は整った! スライムの効果!」


暮井:場→墓地
《グレイドル・イーグル》
《グレイドル・コブラ》

墓地→場
《グレイドル・スライム》


暮井「蘇れ、《グレイドル・アリゲーター》!」


暮井:墓地→場
《グレイドル・アリゲーター》


740: ◆/7w/ijckWc 2015/09/07(月) 22:15:06.51 ID:XdNp8L/io


暮井「レベル3のアリゲーターにレベル5のスライムをチューニング!」

暮井「再び現れよ、《グレイドル・ドラゴン》!」


暮井:EX→場
《グレイドル・ドラゴン》


雷士郎「く……ッ」

暮井「消え去れ、モンスターッ!」


雷士郎:場→墓地
《魂を削る死霊》


静「…………!」

暮井「勝ったッ! 行け、グレイドル・ドラゴン! ダイレクトアタック!」

雷士郎「ッ――――静……!」

静「…………!!」


雷士郎「申し訳――――ありません……ッ!!」


静「…………あ……」


ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!




      LP:1000→0



ピ――――――――――――――――ッ








#20help??
指定:33
勝率:50

20+33=53


◆ デュエルに敗北しました

751: デュエルはちょいあっさり目で ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 21:16:09.65 ID:YFfN7L1go


猟子「行くぜ。あたしのターン!」 手札:5

猟子「そんじゃ、手早くやらせてもらおうかな。《魔獣の懐柔》!」


《魔獣の懐柔/Obedience Schooled》
通常魔法
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
カード名が異なるレベル2以下の獣族の効果モンスター3体をデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は獣族以外のモンスターを特殊召喚できない。


ラヴロフ「ザコを並べる上に獣族以外の特殊召喚を封じる……ケッ」

猟子「あんま甘く見んなよ、オッサン。それとも、侮ったおかげで負けたって言い訳ができるようにしてんの?」

ラヴロフ「おう、言ったな小娘」

猟子「好き勝手言うのは性分なんだ。それと、今年で24のれでぃに小娘はおかしいだろ」

ラヴロフ「ガキが……」

猟子「さ、て。そんじゃあたしは3体の獣族モンスターを特殊召喚!」

752: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 21:21:39.59 ID:YFfN7L1go


猟子:デッキ→場

《魔轟神獣ケルベラル/The Fabled Cerburrel》
チューナー(効果モンスター)
星2/光属性/獣族/攻1000/守 400
このカードが手札から墓地へ捨てられた時、このカードを墓地から特殊召喚する。

《モジャ/Moja》
効果モンスター
星1/地属性/獣族/攻 100/守 100
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
自分の墓地に存在するレベル4の獣族モンスター1体を手札に加える事ができる。

《森の聖獣 ユニフォリア/Uniflora, Mystical Beast of the Forest》
効果モンスター
星1/地属性/獣族/攻 700/守 500
自分の墓地のモンスターが獣族のみの場合、このカードをリリースして発動できる。
自分の手札・墓地から「森の聖獣 ユニフォリア」以外の獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。


ラヴロフ「レベル4シンクロ……」

猟子「いいや、違うな! あたしはモジャをリリース!」

ラヴロフ「ん……?」


猟子:場→墓地
《モジャ》

<モジャァァァァァァァァァァァァァ

753: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 21:25:59.10 ID:YFfN7L1go


猟子「現れろ、《キング・オブ・ビースト》!」


《キング・オブ・ビースト/King of the Beasts》
効果モンスター
星7/地属性/獣族/攻2500/守 800
自分フィールド上に表側表示で存在する「モジャ」1体をリリースして発動する。
このカードを手札または墓地から特殊召喚する。
「キング・オブ・ビースト」はフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。


ヴォオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォ……


ラヴロフ「ほォ……なかなかの大物を用意したモンだ」

猟子「驚くのはまだ早い! あたしはレベル7のキング・オブ・ビーストと――――」

猟子「レベル1のユニフォリアに、レベル2のケルベラルをチューニング!」

ラヴロフ「……! 本命は……」


754: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 21:36:23.19 ID:YFfN7L1go



猟子「そういうことよッ! シンクロ召喚! 行くぜ、《神樹の守護獣-牙王》ッ!」


《神樹の守護獣-牙王/Leo, the Keeper of the Sacred Tree》
シンクロ・効果モンスター
星10/地属性/獣族/攻3100/守1900
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードは、自分のメインフェイズ2以外では相手のカードの効果の対象にならない。


ゴアアアアアァァァァァァァァァァァァァァッ!!


ラヴロフ「……ッ!」

猟子「カードを2枚セットしてターンエンド! さあ、来いよ!」

ラヴロフ「俺のターン……!」 手札:5→6

ラヴロフ「チッ……確かに言うだけのことはある。俺のモンスターを上回る攻撃力……」

ラヴロフ「対象に取れやしねぇクソ面倒くささ……天敵かコイツァ」

猟子「だったら出した甲斐があるってなモンだ」

ラヴロフ「……フン、だが、突破できんとは言ってない!」

755: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 21:45:01.32 ID:YFfN7L1go


ラヴロフ「エッシャー! ミスラ! この二体を特殊召喚!」


《氷帝家臣エッシャー/Escher the Frost Vassal》
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻 800/守1000
(1):相手の魔法&罠ゾーンにカードが2枚以上存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。


《雷帝家臣ミスラ》
効果モンスター
星2/光属性/雷族/攻 800/守1000
「雷帝家臣ミスラ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、相手フィールドに
「家臣トークン」(雷族・光・星1・攻800/守1000)1体を守備表示で特殊召喚する。
このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードがアドバンス召喚のためにリリースされた場合に発動できる。
このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにアドバンス召喚できる。


猟子「2体の家臣…………帝か!」

ラヴロフ「帝の花道を拓けよ、従者共よ! エッシャーとミスラをリリース!」


ラヴロフ:場→墓地
《氷帝家臣エッシャー》
《雷帝家臣ミスラ》

756: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 21:50:41.90 ID:YFfN7L1go


ラヴロフ「出でよ、《冥帝エレボス》……!」


《冥帝エレボス》
効果モンスター
星8/闇属性/アンデット族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、
相手の手札・フィールド・墓地の中からカード1枚を選んでデッキに戻す。
(2):このカードが墓地にある場合、1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに手札から
「帝王」魔法・罠カード1枚を捨て、自分の墓地の攻撃力2400以上で守備力1000の
モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。


猟子「冥帝……!!」

ラヴロフ「エレボスの効果を起動。デッキから二枚の『帝王』カードを墓地に送る」


ラヴロフ:デッキ→墓地
《帝王の轟毅》
《進撃の帝王》


ラヴロフ「そして、フィールド、手札、墓地のいずれかから1枚、『選んで』デッキへ戻す――――」

ラヴロフ「これは対象を取る効果じゃあねえ!」

猟子「野郎……!」

757: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 22:09:26.69 ID:YFfN7L1go
すみません、これ帝王カード二枚墓地送りコストじゃないや
順番前後するだけですが一応

*****



猟子「――――《猛突進》! 牙王を破壊してエレボスをデッキに戻す!」

ラヴロフ「テメーこそ小癪なことじゃあねえか、あァ!?」


《猛突進/Super Rush Recklessly》
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する獣族モンスター1体を選択して破壊し、
相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択してデッキに戻す。


猟子「苦肉の策だけどよ……!」


猟子:場→墓地
《神樹の守護者-牙王》

ラヴロフ:場→デッキ
《冥帝エレボス》


ラヴロフ「あんまりにも簡単に再利用されちゃあつまらんよなァ。牙王には戻ってもらう」

猟子「いいのかよ、手札や伏せカードじゃなくて」

ラヴロフ「あぁ? その伏せカード、使えンならさっきの時点で使ってんだろーが」

ラヴロフ「俺の見立てじゃ、モンスターがいなけりゃ役にも立ちやしねえカード」

ラヴロフ「だったら《エアーズロック・サンライズ》のようなカードを警戒する。そんだけだ」

759: この人も遊一も口悪いからね ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 22:23:57.31 ID:YFfN7L1go
すみません、あと記述忘れ
猟子:場
「家臣トークン」


*****



猟子(まあ、間違っちゃいねーが……くっそ、確かにエアーズロック・サンライズは手札にある)

猟子(つーか残り1枚の手札だけど……見られてるし手札)


猟子「………………」

ラヴロフ「カードを2枚セットしてターンエンド」 手札:1

猟子「……あたしのターン!」 手札:1→2

猟子「……っし! 《スクラップ・ビースト》!」


《スクラップ・ビースト/Scrap Beast》
チューナー(効果モンスター)
星4/地属性/獣族/攻1600/守1300
フィールド上に表側守備表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された場合、
バトルフェイズ終了時にこのカードを破壊する。
このカードが「スクラップ」と名のついたカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、
「スクラップ・ビースト」以外の自分の墓地に存在する
「スクラップ」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える事ができる。


ラヴロフ「あぁん?」

猟子「あたしにトークンを寄越したのは失敗だったんじゃねえかよ、オッサン!」

猟子「行け、家臣トークン! ビースト! ダイレクトアタック!」

760: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 22:33:28.11 ID:YFfN7L1go


ラヴロフ「何が失敗だぁ? 《始源の帝王》!」

猟子「チッ……!!」


《始源の帝王/The First Monarch》
永続罠
(1):このカードは発動後、効果モンスター(悪魔族・闇・星6・攻1000/守2400)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する。このカードは罠カードとしても扱う。
(2):このカードの効果でこのカードが特殊召喚した場合、手札を1枚捨て、
属性を1つ宣言して発動できる。このカードは宣言した属性として扱い、
このカードと同じ属性のモンスターをアドバンス召喚する場合、2体分のリリースにできる。
(3):このカードの効果で特殊召喚されたこのカードが存在する限り、
自分はこのカードと同じ属性のモンスターしか特殊召喚できない。


ラヴロフ「手札を捨てる!」

猟子「な……血迷ってんのか!?」

ラヴロフ「あぁ!? この俺が? 血迷う?」

ラヴロフ「愉快なこと言ってんな小娘……俺ぁ俺自身の運を信じている」

ラヴロフ「文字通り、この『腕』一本で修羅場くぐってきたんだ……ガキに血迷ってるなんざ言われる筋合いはねえ!」

猟子「……そうかよ」

761: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 22:46:24.98 ID:YFfN7L1go


ラヴロフ:手札→墓地
《真源の帝王》


ラヴロフ「宣言するのは『光属性』!」


《始源の帝王》:闇属性→光属性


ラヴロフ「さあ、どうする小娘ェ!」

猟子「やるこた変わらねえよ! レベル1の家臣トークンに、レベル4のビーストをチューニング!」

猟子「駆け抜けろ、《サンダー・ユニコーン》!」


《サンダー・ユニコーン/Thunder Unicorn》
シンクロ・効果モンスター
星5/光属性/獣族/攻2200/守1800
獣族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に相手フィールド上に表側表示で存在する
モンスター1体を選択して発動する事ができる。
選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで、
自分フィールド上に存在するモンスターの数×500ポイントダウンする。
この効果を発動するターン、このカード以外のモンスターは攻撃する事ができない。

762: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 22:50:33.48 ID:YFfN7L1go


猟子「……ターンエンド!」 手札:1

ラヴロフ「俺のタァァーン!」 手札:0→1

猟子「…………」

ラヴロフ「…………カッ」

猟子「…………」


猟子(――――どうなる……!)


ラヴロフ「カッハハハハハハハハハハ! 来たなァ、《天帝アイテール》ゥ!」

猟子「んな……まさか!?」


《天帝アイテール》
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2800/守1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、
デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
(2):このカードが手札にある場合、相手メインフェイズに
自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。このカードをアドバンス召喚する。


オオオオオオオオオォォォォォォォォォォォ……

763: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 23:05:35.22 ID:YFfN7L1go


猟子「あっりえねえ……!!」

ラヴロフ「ありえねえということはありえねえ、分かるだろぉが小娘よぉ」

ラヴロフ「アイテールの効果! デッキから二枚の『帝王』を墓地へ――――」


ラヴロフ:デッキ→墓地
《真源の帝王》
《帝王の開岩》


ラヴロフ「そしてデッキからァ! 《雷帝ザボルグ》を特殊召喚!」


ラヴロフ:デッキ→場
《雷帝ザボルグ》


猟子「ッ……!」

ラヴロフ「まだだまだまだぁ! 《真源の帝王》の効果!」


《真源の帝王》
永続罠
「真源の帝王」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード2枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を
除外して発動できる。このカードは通常モンスター(天使族・光・星5・攻1000/守2400)となり、
モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとして扱わない)。

765: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 23:17:40.86 ID:YFfN7L1go


ラヴロフ:墓地→除外
《帝王の開岩》


ラヴロフ「レベル5ォ! ザボルグと真源の帝王でオーバーレイ!」

ラヴロフ「さァ来い《終焉の守護者アドレウス》!」


《終焉の守護者アドレウス/Adreus, Keeper of Armageddon》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/闇属性/悪魔族/攻2600/守1700
レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して発動できる。選択したカードを破壊する。


ラヴロフ「消えろ、サンダー・ユニコーン!」

ラヴロフ:ORU→墓地
《真源の帝王》

猟子:場→墓地
《サンダー・ユニコーン》


猟子「ッ――――――」

ラヴロフ「決着と行こうか――――小娘よォ! アドレウス、ダイレクトアタック!」

766: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 23:27:32.34 ID:YFfN7L1go


猟子「そう上手くいかせるかっての! 《ピンポイント・ガード》!」

ラヴロフ「何……!?」


ラヴロフ(読み違えたか……《幻獣の角》のようなカードと思ったが……!)


《ピンポイント・ガード/Pinpoint Guard》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはそのターン、戦闘・効果では破壊されない。


猟子「蘇れ、《モジャ》!」


猟子:墓地→場
《モジャ》


ラヴロフ「邪魔だ……ッ!!」

猟子「邪魔してんのさ!」

ラヴロフ「ならば俺はこれでターンエンド! さあ、だがその手札で何をする! 何ができる!」 手札:0

猟子「割と何でも――――かな! ドローッ!」 手札:1→2

767: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 23:37:56.42 ID:YFfN7L1go


猟子「来たァッ! 《簡易融合》!」

ラヴロフ「ぬ……!?」


《簡易融合/Instant Fusion》
通常魔法(制限カード)
「簡易融合」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。レベル5以下の融合モンスター1体を
融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。


猟子「あたしは《暗黒火炎龍》を簡易融合召喚!」


《暗黒火炎龍/Darkfire Dragon》
融合モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1500/守1250
「火炎草」+「プチリュウ」


猟子「そして! モジャをリリースして――――蘇れ、《キング・オブ・ビースト》!」


猟子:場→墓地
《モジャ》

墓地→場
《キング・オブ・ビースト》

768: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 23:44:02.10 ID:YFfN7L1go


猟子「こういう戦い方もあんだよ! あたしは暗黒火炎龍とキング・オブ・ビーストの二体をリリース!」

猟子「輝く瞳に獣性を宿せ! 《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》ッ!!」


《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン/Beast-Eyes Pendulum Dragon》
融合・効果モンスター
星8/地属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
ドラゴン族・闇属性モンスター+獣族モンスター
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●自分フィールドの上記カードをリリースした場合にエクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):このカードが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動する。
このカードの融合素材とした獣族モンスター1体の元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。


ギャオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォッッ!!


ラヴロフ「ドラゴン……攻撃力3000だとォ!?」

猟子「なーんかこういうとこで静とあたしって気が合うんだよなァ。ま、いいけど」

猟子「素材としたキング・オブ・ビーストの攻撃力は2500――――よって、確実にオッサンには2500のダメージを与えられる!」

ラヴロフ「だが……手数が足りねえんだよ!」


769: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 23:48:52.82 ID:YFfN7L1go


猟子「これなーんだ」 チラッ

ラヴロフ「……………!!」

猟子「やっぱオッサン、侮ってたな! あたしの切り札は牙王だけじゃねえ!」

猟子「やっぱりコイツをデッキに戻すべきだったわけだ!」


《エアーズロック・サンライズ/Ayers Rock Sunrise》
通常魔法
「エアーズロック・サンライズ」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の獣族モンスター1体を対象として発動できる。
その獣族モンスターを特殊召喚し、相手フィールドのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、
自分の墓地の獣族・鳥獣族・植物族モンスターの数×200ダウンする。


猟子「もっかいだ、キング・オブ・ビースト!」


猟子:墓地→場
《キング・オブ・ビースト》


ウヴォオオオオオオオオオオォォォォォォォ……


猟子「――――んーで。あたしの墓地の獣族モンスターは」

猟子「懐柔で墓地に送った3体。スクラップ・ビースト。サンダー・ユニコーンで合計5枚かな」

猟子「そんだけ攻撃力、下げてもらうぜ。オッサン」


《天帝アイテール》
攻撃力:2800→2300

《終焉の守護者アドレウス》
攻撃力:2600→2100

770: ◆/7w/ijckWc 2015/09/10(木) 23:59:08.29 ID:YFfN7L1go


猟子「バトル! 行け、ビーストアイズ! アイテールに攻撃!」


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!


ラヴロフ「ぬっ……ぐおおおおおお!!」 LP:4000→3300

猟子「ビーストアイズの効果発動! 融合素材の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

ラヴロフ「ぐ……うううう!」 LP:3300→800

猟子「次ッ! キング・オブ・ビースト! アドレウスに攻撃!」


GAAAAAAAAAAAAAAAA!!


ラヴロフ「ぐぬうううううう……!」 LP:800→400

猟子「……さて。あたしはこれでターンエンド。だけどよ、オッサン」 手札:0

ラヴロフ「…………フン」 手札:0 場:0

ラヴロフ「俺に勝ち目は……既に無い」

ラヴロフ「……引導を渡されるまでもねえ。テメェで――――」

ラヴロフ「ケリは付ける」 スッ

猟子「……へっ」


ピ―――――――――……


#20help07
指定:12


◆ デュエルに勝利しました

782: レイドラプターズだ! ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 21:16:41.18 ID:leE85kjNo


ラヴロフ「……ククク」

猟子「あ? 負けたってのに何が可笑しいんだオッサン」

ラヴロフ「可笑しいさ。笑えるね。何せテメー、この俺を再起不能にしねえんだからよ」

猟子「はあ?」

ラヴロフ「この世は勝つか負けるか。生きるか死ぬかだ」

ラヴロフ「ここでこの俺を殺さないことはいずれ貴様らの泣き所になる」

ラヴロフ「食らいつくぞ。最悪のタイミングでな」

猟子「そんなことか。くだらねえ」

ラヴロフ「何……?」

猟子「オッサン、あんた色々勘違いしてんよ」


783: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 21:31:12.34 ID:leE85kjNo


猟子「あたしがオッサンをブッ倒せた。なら、静やグレイならもっと楽に倒せる」

猟子「修羅場を潜ってきたとかなんとか言ってっけどよ。この分じゃな」

ラヴロフ「言うねえ、ガキが」

猟子「何度も言わせんな。ガキじゃねえし、そもそもガキなんてトシでもねえ」

ラヴロフ「知らねえな。どうだっていい。俺の目的はこの場所だけだ」

ラヴロフ「俺が天辺に立つ。力で全て支配する。論理は何も変わらんよ」

猟子「オッサンも割合ガキじゃねえか」

ラヴロフ「なんだあ、テメエ……!?」

785: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 21:40:18.12 ID:leE85kjNo


猟子「ま、そういうわかりやすい目的なら大歓迎だ」

猟子「ブッ潰しても捻じ伏せても、良心の呵責がねえ」

ラヴロフ「フン。言っておくが……俺たちはしつこいぞ小娘」

猟子「はあ? オッサンのストーカーとか勘弁してくれよ」

ラヴロフ「そういう意味じゃあねえ。ブッ殺すぞ」

猟子「脂っこいのは食いモンだけで十分なんだよオッサン」

猟子「しつこいってんなら次で終いにする。二度目はねえと思え」

猟子「再起不能どころじゃあ終わらせねえ。完膚なく叩き潰してやる」

ラヴロフ「できるモンならな」 クルッ


ザッ……ザッ……ザッ

786: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 21:49:40.56 ID:leE85kjNo


猟子「………………」


猟子「……結局あのオッサン捨てセリフ吐いてっただけじゃねえ……?」


>威圧とかそういう目的がある
>はず。多分。きっと。メイビィ


*****


◆ 他方 / 正面入り口付近


暮井「……残るは」

静「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

暮井「………………フッ」

静「………………」 ジャキッ


暮井(この怒りようを見るに……私は果たして、生きて帰れるのだろうか)

787: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 22:05:27.39 ID:leE85kjNo


prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr!!

暮井「!」

静「……!」

雷士郎「……ぐ、こ、この……音は……」

暮井「……失礼」 ピッ


ラヴロフ『失敗だ。戻るぞ』

暮井「よろしいので?」

ラヴロフ『期じゃあない。それだけだ。伏せて待てばいずれ時は来る』

暮井「……了解」


暮井「失礼。うちのボスからの達しがあった。ここで退かせてもらう」

静「…………逃がすと」

暮井「逃げる。生存能力も間諜の能力のうち――――と」 ボフッ!

雷士郎「……!」


ボボボボボボボボボッ!

788: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 22:17:36.17 ID:leE85kjNo


>煙幕が周囲を包み込む……


静「…………ライ!」

雷士郎「ッ……!」


>視界を奪われれたまま動き回るのは危険だ
>ただでさえこちらは怪我人を抱えている
>二人で合流し、警戒を強めた……


暮井「安心するといい。迂闊に手なんて出して怪我などする気はないのでね」

暮井「スパイだからね、私はそうそう人前に姿を現す気はない。さようならだ」

静「………………」

雷士郎「…………ッ」


>暮井の気配が消えた……

789: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 22:26:44.74 ID:leE85kjNo


雷士郎「すぐに、ヤツを追って……ぐっ!」 ズキ

静「…………」 フルフル


>戻ったのだとしたら、おそらくは彼ら……エクストプフッ
>エクストリームエンペラーのアジトだろう
>多勢に無勢もいいところだ。迂闊に攻めるというわけにはいかない


雷士郎「……わかりました」

静「………………」 グイッ

雷士郎「静……? あ、その、ボク、一人で立てますから……!」

静「………………」 フルフル


>そういうわけにはいかない
>猟子が静の右腕とするなら、雷士郎は左腕
>どちらが欠けても、静にとっては大損害に等しい


雷士郎「うぅ……」

791: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 22:37:43.84 ID:leE85kjNo


◆ 酒場


>ここまでの経緯をグレイに話した……


グレイ「ううん……なんだか大変でしたねぇ」

忍「ホントでござるよプンスコ」

猟子「あ、忍ちゃんいたんだ」 鼻ホジー

忍「いたでござるよ! 目立たなかっただけで! というか忍びが目立っちゃいかんでござるよ!」

グレイ「そうなんですか!?」

忍「い、いや……フツーそうでござるよ拙者が奇特なだけで……」

猟子「すっかりNINJAで定着しちまったなオイ」

忍「しかもこれ、それがデフォみたいに思われてるでござるよコレ……」

792: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 22:51:39.11 ID:leE85kjNo


忍「まあホント言うと実は裏口で迎撃してたんでござるが」

雷士郎「そうなのか……?」

忍「疑われても困るでござるが。割とこう、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ的に……」

グレイ「わたしが来るまで押されてましたよね?」

忍「そういうのは言わんでいいでござる」

猟子「なーんだよ忍よぉ、お前ザコに押されてたのか?」

忍「死ね死ね言われながらの10対1でも同じこと言えるでござるかこのヤロー」

猟子「すまねえ」

静「………………」


>その状態からいったいどうやって逆転したというのだろう……

794: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 23:01:06.88 ID:leE85kjNo


グレイ「《機殻の再星》したらだいたい機能不全になりました!」

静「………………」


>モンスター効果に頼りすぎたツケということか
>静も時によっては人のことを笑えないが


忍「まあもっとも、拙者も割と機能不全気味だったでござるが」

猟子「なっははははははははは!!」

雷士郎「……忍……」

忍「いやいやいや、だって無理でござるよ!? 忍者ほとんどレベル4以下でござるし!」

忍「負けなかっただけ健闘した方でござるよ、たぶん!」

雷士郎「たぶんなのか」

忍「たぶんでござる」


795: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 23:08:13.91 ID:leE85kjNo


猟子「でも10対1かぁ……お前らどう対処すんのさ」

静「………………」


>キメラテック・オーバー・ドラゴンの10連打もしくはIF無限ループによる


猟子「静はいいや、だいたい想像できるし……」

静「…………」


>ガーンだな……出鼻を挫かれた……


忍「そうなる前に真っ先に逃げるでござるよ、拙者」

雷士郎「ウイルスで対応手をすべて潰せばいい」

グレイ「ええっと、ええっと……頑張ります!」

静「…………」


>確かに有象無象相手ならクリフォートでちょっと「頑張れ」ばなんとかなりそうだが

796: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 23:24:20.78 ID:leE85kjNo


静「…………」

猟子「それより……んー……ちっとヤバかったりするかなぁ?」

静「…………」 コク


>襲撃それ自体も割と危険な要素ではあるが
>今回の襲撃はある意味、この開拓地における抗争が激化しつつあるという証左にもなる
>安穏としては、いられないかもしれない


雷士郎「……すみません。そんな時に……」

猟子「なぁに、勝負は時の運ってな。よっぽどなアレでもなけりゃ死にゃしねえし」

猟子「怪我したってだけだろ? ならまだまだ。まー、リベンジのチャンスくらいあんだろ」

雷士郎「そう……ですね。そうだといいんですが」

忍「死ななきゃ安いってもんでござる」

静「…………」


>その表現はどうなのだろう

797: ◆/7w/ijckWc 2015/09/11(金) 23:42:56.96 ID:leE85kjNo


静「………………」 チラ

猟子「んあ? ああ、そうだな。【敵同士が結託してくることもあるかもしれねえ】な」

雷士郎「となると……あの鉄砲玉ボスと?」

忍「いいや、それだけではないでござろ。ね、静殿」

静「…………」 コク


>何らかの方法で言いくるめて原住民と結託するとか
>また、可能性でしかないにせよ、外部の人間を呼び寄せるとか
>いずれにしても、多勢に対して「無勢」の側である静たちが苦戦を強いられることは間違いない


静「………………」


>何らかの方策を用意するに越したことはない、か

804: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 20:05:46.44 ID:0L2/QXPRo
あんまり人いないしとりあえず改編案だけ投げときます

◆ 三つのステータス「資材」「治安」「発展」を新設します

◆ 大まかな目的としてはこのうち二つ「治安」および「発展」の数値を【100】に到達させること
   加えて【物語上のボスキャラクターを撃破すること】となります
   このため、一日の行動回数制限と選択肢を新設しました

◆ 華煉がいることで【アイテムを制作・所持することができます】
   ショップに関しては常設はせず、期に応じて選択肢を表示することになります


とりあえずこんな感じ。このうち発展度に応じて話が進んだり治安維持でデュエルってことになるかと

814: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 20:59:03.17 ID:0L2/QXPRo


◆ ???


男「――――して、奴らへの返答は」

??「是非もなし。既に送り返した」

??「断るとな」

男「では……やはり、我々だけで」

??「当然だ。『都市』の者など信用に値せぬ」

??「父祖より受け継いだこの土地は我らの力のみで守る! それが――――」

クー「ヴェルクスの民の矜持、そしてこのクー・ヴェルクスの意志!」

原住民「……然り!」

クー「この己(オレ)に付いて来ることを決めたのならば臆するな」

クー「都市の人間は一人残らずこの地より排する!」

クー「誰一人として残すでないぞ」

原住民「御意に!」

816: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 21:09:45.98 ID:0L2/QXPRo


原住民「しかし、酋長は奴らに手出しするなと」

クー「親父は耄碌したのだ。否……臆したのだ。自分が老いたから」

クー「母なる大地を! この地を奪わんとする者を捨て置いてどうするのだ!」

原住民「……然り!」

クー「守ることは大事だ。しかし敵がいなければ守る必要もない」

クー「親父が我らの土地を守っているならば己たちは攻める、それだけのこと……」

クー「我らが動く。行くぞ、貴様ら」

原住民「は!」


クー(……必ず、取り戻すのだ。この大地を……)

クー(そのためならば……!)


◆ 原住民が動き出したようです

◆ 他のギャングとの結託はありません


817: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 21:20:48.15 ID:0L2/QXPRo


◆ 酒場

静「………………」

猟子「あん? 静、どうしたぁ?」

静「…………」 ペラ

猟子「家計簿……じゃねえな、帳簿か」

静「………………」 ハァ

猟子「何? 売り上げは上がってるのに黒字が伸びない?」

静「…………」 コク

猟子「いや、そりゃお前……」

猟子「静さぁ、これ作ろうとかああしようこうしよう思ったら割とすぐ買うだろ損益抜きに」

静「…………」 コク

猟子「ここんとこの日替わりがマジで日替わりなこと考えたら、黒字分仕入れにブッ込んでても不思議は……」

静「…………」 アッ

818: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 21:28:24.19 ID:0L2/QXPRo


静「…………りょーこ……」

猟子「ひっさびさに聞いたなその弱弱しい『りょーこ』……何でお前そう変なとこでポンコツなんだよ……」

静「………………」 ヌヌ

猟子「まあいいじゃん。黒字は黒字なんだし」

静「…………」 コク

猟子「さぁて、そんじゃ……今日はどうすんだ?」

静「………………」



◇ 資材:■□□□□
○ 治安:30
□ 発展:5

▽ アイテム
・なし

1.資材収集
2.開発
3.コミュ
4.治安維持
5.発展(※ 要資材量:【3】)
6.その他

↓2

820: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 21:30:59.02 ID:8zkIPm/fO
1

823: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 21:45:28.62 ID:0L2/QXPRo


◆ 資材収集


猟子「おー……さぶさぶ」

忍「うーい今日も頑張るでござるよー」

猟子「おーっす。んでどうするよ忍ゥ」

忍「まー……適当にやって流れで」

猟子「ってわけにもいくめえよ。EEの奴らが攻めてきたしな」

忍「EE?」

猟子「いちいちエクストリームなんちゃらとか言うのめんどいだろ」

忍「あー……なるほど」

猟子「つーわけでちょっと頑張ってやるとすっかねー」

忍「できればレアメタルとか出るといいでござるけど」


◆ 資材の収集では基本的に【コンマを使用】します
   なお、【アイテムを所持することで収集量を上昇させること】も可能です

01~10 : 0
11~70 : 1
71~95 : 2
96~99 : ???

↓1

824: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 21:47:31.13 ID:5HtUyPiAo

825: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 21:57:22.76 ID:0L2/QXPRo


◇ 資材:■□□□□→■■□□□


猟子「あっぶねぇ……ノルマ分取れなかったらどうしたもんかと思ったぜ……」

忍「途中からほとんど拙者じゃあござらんか!」

猟子「そんなことナイヨ」

忍「はー……じゃあ運転は頼むでござるよー」

猟子「おうよ」 キュポッ

忍「オイコラ今何開けたでござるか」

猟子「み……水ダヨ?」

忍「薄茶色い水とか初めて見たでござるよコラ」

猟子「だ、誰も見てねーし」

忍「ウイスキーじゃねーか! ごでざる!!」

猟子「……法なんてこの場所にない」

忍「『だからせめて自分たちだけはルールを守る』でござろーが!」

827: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 22:06:19.08 ID:0L2/QXPRo


猟子「あたしのガソリンなんだよ!!」

忍「帰ってから補充しろでござる」

猟子「ぐうの音も出ねえ」

忍「燃費最悪じゃねーかでござるよそれ……」

猟子「誰に迷惑かけるって話でもねーしー」

忍「事故ったら拙者が迷惑被るじゃねーかでござるよ」

猟子「ぐうの音も出ねえ」


◇ 資材:■■□□□
○ 治安:30
□ 発展:5

▽ アイテム
・なし

1.資材収集(×)
2.開発
3.コミュ
4.治安維持
5.発展(※ 要資材量:【3】)
6.その他

↓2

829: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 22:07:32.88 ID:5HtUyPiAo

830: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 22:20:52.45 ID:0L2/QXPRo


◆ 華煉の作業場


コン、コン


静「…………」 ガチャ

華煉「あ、静ちゃーん。いらっしゃーい」

静「………………」キョロキョロ

華煉「んあ。何か珍しい?」

静「…………」 コク

華煉「まあ、こういう場所ってあんまり無いしねぇ」

静「………………」

華煉「ここで何ができるか聞きたいの? ええーっと……そうだなぁ」

831: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 22:31:50.71 ID:0L2/QXPRo


◆ 【資材】を一定量使用することで特殊なアイテムを製造します
◆ なお、消費・非消費・常時発動などは開発時に表示することとなります
◆ 基本的には要望に沿った品物を提供することになります


華煉「まあ、細かいこと考えずに『こんなのほしいなあ』くらいでいいよ」

華煉「それを形にするのがまた楽しいんだぁ」

静「…………」 クス

華煉「さて、デフォで作れるのはこれだね」


・柵……不意の強襲による「治安」の低下を防ぎます(常時発動・発動時消費)
     →【資材】消費:1

・ドリル……天を衝くドリル。【資材収集】コマンドにおいて、資材の収集量が上昇します(常時発動・確率破損)
     →【資材】消費:5


華煉「何か他に要望とかあるかなぁ?」


↓3くらいまで

835: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 22:56:34.05 ID:0L2/QXPRo

・物見櫓……人員を配置して敵の襲撃を事前に察知します。敷地内なのでよっぽどのことがない限り壊れません
        よっぽどのことがあったら壊れます。内部まで侵入されるとか考慮しとらんよ……(常時発動・基本消費なし)
        →資材消費:1

・ピッケル……何故か木の音がするピッケルです。満足町御用達
         使用すると確定で基本値に+1され、資材収集量の確率割合が変化します(指定発動・消費あり)
         →資材消費:2

・落とし穴ツール……敵の襲撃を防ぎます。柵では防ぐことのできない敵はお任せあれ
             構造はぶっちゃけ某狩りゲーのアレ。よくよく考えるとオーバーテクノロジー(常時発動・消費あり)
             →資材消費:2


華煉「こんな感じになったよー」

静「………………」 ナルホド

華煉「まあ、今の状態だとドリルは作れないけどねぇ」

静「………………」

華煉「例えばこのピッケルだけど、【二回まで使える代物にできる】可能性はあるよ」

華煉「もっとも、そのためには資材もう一個くらいいるけど……」


>仕方がない


華煉「で、どれか作る?」


1.柵
2.物見櫓
3.ピッケル
4.落とし穴
5.今回はいい

↓2

837: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 22:59:14.71 ID:hu0vPH7Co
複数選択とか出来ないだろうか

838: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 23:09:03.99 ID:0L2/QXPRo


静「………………」


>複数とかできない?


華煉「うぅん……並行作業は面倒なんだよねぇ……」

静「………………」 コク


>料理はそういうのが肝要だが、流石にそれとは規模も何も違う
>無理をさせるわけにもいくまいし


華煉「それをするとなると、納品は【作るものの数+1日】もらいたいんだけど……」


>つまり、実際に完成するのは【3日後】になり……
>さらに言えば、【それまで手元に存在しない】ことになる
>もっとも、【完成まで行動回数を消費せずほかのこともできる】わけだが……


◆ どうする?

↓1~

839: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 23:10:29.32 ID:sECLxswa0
とりあえず今は1個だけでいいんじゃあ

842: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 23:20:42.10 ID:0L2/QXPRo


静「…………」


>だったら櫓だけお願いします


華煉「おっけー。それじゃあ今晩中に組んどくねー」

静「………………」

華煉「あ、そんなに早くできるのかって? あはは、大丈夫大丈夫~」

華煉「さすがに男の人の手くらいは借りるし、極端なこと言うと『組む』だけだからねぇ」

華煉「明日には間に合うと思うよぉ」

静「…………」 コク

華煉「それじゃ【資材1単位】貰うねぇ」

静「………………」 b

華煉「ほいほいそんじゃねー」


◆ 資材量が変動しました
■■□□□→■□□□□

843: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 23:26:10.43 ID:0L2/QXPRo


◆ 襲撃の判定は「二日毎・一日の開始時」に行われます
   なお、確率は30%程度となります


静「………………」


>時間的には今日はこれが最後の行動だろうか


◇ 資材:■□□□□
○ 治安:30
□ 発展:5

▽ アイテム
・物見櫓……人員を配置して敵の襲撃を事前に察知します。(常時発動・基本消費なし)


1.資材収集(×)
2.開発(×)
3.コミュ
4.治安維持
5.発展(※ 要資材量:【3】)
6.その他

↓2

845: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 23:29:42.09 ID:5HtUyPiAo

846: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 23:34:58.01 ID:0L2/QXPRo
◆ 現在の交流度は以下の通りです

・グレイ:6
・南春雷士郎:6
・獅子神猟子:6
・伊賀忍:7
・カウロ・マグネ:6
・赤間カイ:4
・聖ツルキ:5
・法華津芳香:6
・工森日和:4
・石ノ森巌:3
・虹ノ樹木華煉:2

◆  誰とコミュニケーションを取りますか?
    複数選択可

聖ツルキ
獅子神猟子
赤間カイ
南春雷士郎
グレイ
工森日和
カウロ・マグネ
虹ノ樹華煉
法華津芳香
石ノ森巌
伊賀忍

↓2

848: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/12(土) 23:40:09.13 ID:bJLN/uhf0
ライ 猟子

849: ◆/7w/ijckWc 2015/09/12(土) 23:52:15.58 ID:0L2/QXPRo


◆ 夜半 / 雷士郎の私室


静「…………」 コトッ

雷士郎「あ、静……す、すみません、わざわざ」

猟子「おーおーありがたがれありがたがれ。何せあたしも手伝ったんだからなこのお粥」

雷士郎「……猟子さんは料理ができないはずでは……」

猟子「あ、味見したし……」

雷士郎「…………」

静「…………」

猟子「旨かったぞ」

雷士郎「……はあ」

静「…………」 ハァ


>ちなみにメニュー自体は干し貝柱のお粥というだけだ


850: ◆/7w/ijckWc 2015/09/13(日) 00:01:28.48 ID:c4ZpMGepo


猟子「しっかし、デュエルディスクのリミッター解除ねぇ」

雷士郎「それでこの体たらく……申し訳の立たない限りです」

静「…………」 フルフル


>仕方がない。それに、次に勝てばいいだけだ


静「…………」

猟子「ま、何ならあたしがあのオッサンも纏めてブッ倒してやっからよ!」

猟子「今は体休めることに集中しとけって。普段から仕事仕事で疲れてんだろ」

雷士郎「はあ、まあ……」

猟子「あとサラシくらい部屋じゃ取っとけっての、窮屈だろ」

雷士郎「え!? いえ、それは!」


しゅる……・

851: ◆/7w/ijckWc 2015/09/13(日) 00:10:37.38 ID:c4ZpMGepo


猟子「いや別にあたしら吹聴するわけじゃねえし、元々知ってっだろ」

雷士郎「いえ、あの……静が……」 ボインッ

静「………………………………」

猟子「しまったいつもより『……』が多い」

雷士郎「機嫌が……」

静「……………………」 ハァァ

猟子「も、  か?」

静「………………」 ベシィ

猟子「痛ぇ!  を叩くな!」

雷士郎「今のは猟子さんが悪いかと……」


852: ◆/7w/ijckWc 2015/09/13(日) 00:26:44.31 ID:c4ZpMGepo


静「……………………」 ジロリ

猟子「いや……静の胸が壁なのはあたしのせいじゃないだろ」

雷士郎「……猟子さんと静は昔から一緒に住んでおられたんですよね?」

猟子「うん。あたしの両親が蒸発してからだから、7歳とかそんくらいから……」

雷士郎「その頃に料理を横から取ってたとか……」

猟子「………………・めっちゃしてたわ」

静「………………………………」

猟子「すまんって」

静「……………………・」 ムッスー

雷士郎「こうなったら後が長いですよ……」

猟子「もう10年以上前のことじゃねえかよぉ……」

 

864: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 21:22:20.33 ID:iok3Rrbro
とりあえずやるかー

◆ アイテム「物見櫓」の効果が発動します
   コンマ30以下で襲撃があるかもしれません

↓1

865: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/14(月) 21:23:13.84 ID:/TVNUE0fO
とう

866: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 21:30:50.16 ID:iok3Rrbro


◆ 襲撃などは起きませんでした

◆ 酒場


グレイ「うゅ~……眠い……」 フラフラ

静「………………」

雷士郎「おや、今日は自分で起きてきたのかい」

グレイ「はい、ちょっとだけ……うぅ」

静「………………」

>それでも当然のように眠そうなあたり、無理しているのは間違いない


◇ 資材:■□□□□
○ 治安:30
□ 発展:5

▽ アイテム
・物見櫓……人員を配置して敵の襲撃を事前に察知します。(常時発動・基本消費なし)


1.資材収集
2.開発
3.コミュ
4.治安維持
5.発展(※ 要資材量:【3】)
6.その他

↓2

868: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/14(月) 21:33:52.70 ID:/TVNUE0fO
1

869: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 21:42:29.79 ID:iok3Rrbro


◆ 外


ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……


カイ「………………」

カイ「寒い、な……」


カイ(本格的に敵が動き出した……)

カイ(ギャング、原住民……奴らの力が脅威であることは間違いない)

カイ(マスターの能力を疑うわけではないが、戦える者という意味ではどうしてもこちらは無勢)

カイ(俺が戦えれば……いや、詮無いことだな……今のこの俺では……)

カイ(キングなどと呼ばれていたことも……夢幻のようなものか……)


◆ 資材収集判定

01~10 : 0
11~70 : 1
71~95 : 2
96~99 : ???

↓1

870: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/14(月) 21:42:43.23 ID:O+4KjWAh0

871: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 21:51:51.91 ID:iok3Rrbro


◆ 資材量が変動しました
■□□□□→■■□□□□


カイ「ふん、こんなものか……」


カイ(この程度か……この俺が)

カイ(情けない話だ……だが、吠えたところでどうなる)

カイ(それで「呪い」をどうにかできるわけでもない……ならば)

カイ(俺は――――……どうしたいのだ……?)


◇ 資材:■■□□□
○ 治安:30
□ 発展:5

▽ アイテム
・物見櫓……人員を配置して敵の襲撃を事前に察知します。(常時発動・基本消費なし)

1.資材収集
2.開発
3.コミュ
4.治安維持
5.発展(※ 要資材量:【3】)
6.その他

↓2

873: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/14(月) 22:00:22.37 ID:31esJ3RQo
4

874: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 22:08:05.58 ID:iok3Rrbro


◆ 酒場


静「…………」 チョイチョイ

忍「んあ? 静殿。どうしたんでござる?」


>そろそろ治安維持活動に出るべきだと思う


忍「ああ、見回りでござるか。それともカチ込みに?」

静「………………」

忍「まあ、どっちでもよいでござるけども」

ツルキ「どうしたどうしたー? 金の話か?」

忍「まあ、契約上の話ではあるでござるが」

静「………………」

ツルキ「契約上? ん、ああいやいい分かってるわかってる。つまり依頼と報酬の」

忍「ちげーでござるよこの阿呆。いや、違わないっちゃ違わないでござるが」


875: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 22:16:30.20 ID:iok3Rrbro


忍「治安維持活動。って一口に言っても色々あるでござるが」

ツルキ「ほうほう。……色々?」

静「…………」

忍「例えば見回り。まあ、これは分かりやすい範疇でござろ。単に外で見回る」

忍「リターンは少ないかもしれんでござるが、安全確実。効果そのものは馬鹿にならんでござる」

忍「次に……示威行動」

ツルキ「やだこの子人前で  とか言ってるわはしたない!!」

忍「頭パーでござるかおのれは」

静「………………」

ツルキ「やめてマスターその目で見ないで」

忍「要は『こっちはこんなに強いんだぞ』って示すでござるよ」

忍「まあ、言ってみれば仲間内でのデュエル。ただし割とガチ、みたいな」

静「……………」 ナルホド


876: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 22:26:25.73 ID:iok3Rrbro


忍「ま、当然、負けたらナメられるでござるし」

忍「デメリット? みたいなものはなくもないでござるが」

忍「これはこれでまあ、確実っちゃ確実でござるよ。怪我人が出るわけでもなし」

静「…………」 メモメモ

ツルキ「んで、最後は鎮圧ってか」

忍「でござる。というかこれが一番ハイリターンでござるよ。ハイリスクだけど」

静「………………」


>まあ、こっちから攻め入るのだからそういうことだろう
>うまくいけば相当な戦果を挙げられるが、負けたら終わり
>もっとも、いつだって負ければ終わりというのはその通りだが


忍「拙者からは特におすすめは言わんでござるよ。ゲッター……もとい、自分の感性を信じるでござる」

静「…………」


1.見回り
2.模擬戦
3.カチコミ
4.その他

↓2

878: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/14(月) 22:29:37.08 ID:zXUrH4UV0
2

879: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 22:37:28.88 ID:iok3Rrbro


静「………………」


>模擬戦をしよう
>この機会だし、それぞれのデュエルの実力を見るのも悪くはない
>静自身が必ず参加しなければならない――――というわけでもないのだし


忍「なるほどなるほど。それで、誰と誰で模擬戦するでござるか?」

忍「選択によっては……ってまあ、そこまで言うほど変わらんでござるが」

忍「デュエルする者によっては微増したり微減したりすることはするでござるよ」

ツルキ「ほうほう、例えば俺だと?」

忍「勝てば微増。負けても特には」

ツルキ「なんでだよ!?」

忍「普段かおちゃらけてる人間が負けてもなんも思わんでござろ」


>ごもっとも


静「………………」


>さて、誰と誰でデュエルするか……

◆ 次レスでキャラクターとデッキを表示します

880: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 22:44:27.28 ID:iok3Rrbro


◆ デュエリスト二名を選んでください

氷山静:【インフェルニティ】or【サイバー・ドラゴン】
獅子神猟子:【獣族】
南春雷士郎:【ウイルスカード】
グレイ:【クリフォート】
伊賀忍:【忍者】
工森日和:【闇属性】(ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン軸)
聖ツルキ:【聖騎士】
赤間カイ:【デーモン】(弱)
カウロ・マグネ:【磁石の戦士】
虹ノ樹華煉:【インフェルノイド】
法華津芳香:【アロマージ】
石ノ森巌:【ゴーレム】

↓2 ↓4

882: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/14(月) 22:45:33.64 ID:jN6Opvuw0

884: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/14(月) 22:48:42.93 ID:CZmhR1P9o
グレイ

885: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 22:56:34.41 ID:iok3Rrbro


静「…………」 ヌヌン

グレイ「なんの話ですかぁー?」 ヒョコッ

忍「OK採用にござる」

静「…………!?」


>えっ


グレイ「えっ?」

ツルキ「おいおい、いいのかよ?」

静「…………」


>実力としては申し分ない。ないのだが……


忍「もう一人! 石ノ森殿ー!!」

巌「ぬ……ぬ!?」

ツルキ「旦那かよ!?」

忍「実力的に問題はないでござろう! 見た目にきわめて問題があるだけで」

静「………………」


>小学校高学年クラスのグレイと、その名の通りに岩のような頑健さと威容の巌

>有体に言って犯罪だ

888: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 23:01:57.31 ID:iok3Rrbro


静「………………」 ウーン

忍「ま、所詮デュエル! ここは気楽にいくでござるよ、二人とも」

グレイ「はあ……あの、な、なんの話でしょー……」

巌「……よ、よくは分からんが……デュエルしろと、言うことか……?」

ツルキ「まー……適度にっつーか。二人とも、やりすぎねえ程度に」

忍「本気で頼むでござるよ!」

ツルキ「いやいやいやいやいやいや」

忍「ツルキ殿、忘れてるでござらんか。グレイはうちの実質ナンバー2でござるよ」

ツルキ「あー……そういえば」

巌「そうか……」

ツルキ「……ま、まあ。オッサンも頑張れ」

巌「………ああ」

グレイ「ええっと……む、胸をおかりしますね!」

巌「…………どんと来い」


◆ 巌とグレイのデュエルを行います

889: ◆/7w/ijckWc 2015/09/14(月) 23:06:11.92 ID:iok3Rrbro

◆ 今回は模擬戦のため、実力に関わらず互いに【50】の勝率を持つこととして判定を行います。
   グレイと巌のどちらで判定を行いますか?

1.グレイ
2.巌

↓1~ 2票

891: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/14(月) 23:07:37.66 ID:CZmhR1P9o

892: ◆tCWrUYDXIo 2015/09/14(月) 23:10:33.75 ID:iok3Rrbro

◆ グレイの数値で判定を行います
   なお、デッキ補正として勝率は【60】として扱われます

   トリップに隠した数字と合算し、勝率以下の数値となれば勝利です。
   0~99の好きな数値を選択してください。

↓1

893: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/09/14(月) 23:12:19.22 ID:ZWZMuEMlo
90

907: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 20:42:21.69 ID:yo+2+sZjo


◆ 例の制限改定に関する所見


○ 城塞都市在住の漫画家
・やはり《月の書》と《水精鱗-ディニクアビス》の緩和がうれしいところ
 対して《深海のディーヴァ》の制限化が少々痛い。ただ、このあたりは仕方がない部分があるのも確か
 《メタモルポット》の緩和を望むのはさすがに贅沢でしょうか……

・いわゆる【EMEm】の横行を止めるために《Emヒグルミ》に制限をかけるべきだったようにも思います
 けれど登場したばかりなのでそれも難しい話でしょうか……


○ 海上都市在住のドラマー兼エンジニア
・慧眼の制限化は痛いが、《ペンデュラム・コール》なんかで補えるから問題ない
 もっとも、速度を求めたりランク4エクシーズを狙うならまた話は違うが

・バルブといい精神操作といい、シンクロ期に台頭したカードが制限緩和
 堕ち影や闇の誘惑、クリバンデッドにしてもそうだが、シャドール関係のカードが多く感じる
 元のままの調整でも何ら問題なかったんじゃあないか?

・とりあえずヒグルミとペンデュラム・マジシャンをどうにかしろK社


○ 開拓地在住の自営業
・《グローアップ・バルブ》と《闇の誘惑》の緩和がうれしい(丸文字)

・それ以外はノーコメント。トップデッキ一強かつ後発ばかりが環境を席巻することには疑問があるくらい(丸文字)


○ 同・レ 1号
・ シュリット君とブリュ返して


○ 城塞都市在住の警備員
・ 征竜釈放してくだち

909: 征竜は……無理じゃねえかな…… ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 20:58:41.55 ID:yo+2+sZjo


◆ 特攻のアイツ


蜜姫「……ぐぬぬぬうううううおのれ氷山静、この恨みはらさでおくべきか……」 グギギギギギ

ギャング1「ボス、ハンカチが噛み千切れやすぜ!」

ギャング2「ボス、小物くさいですぜ!」

蜜姫「うっちゃい!!」

ギャング1(噛んだ)

ギャング2(噛んだ)

蜜姫(噛んだ…………)

ギャング1「ダンホネすればいいんでないですかい」

ギャング2「【昆虫族】にこだわるよりインゼクターの方が……」

蜜姫「ダメよ。私はこのデッキで勝たなきゃ意味無いの」

ギャング1「へえ、何でそのデッキにそこまで拘って?」

蜜姫「聞きたい? 聞きたいわよね! ええ、そりゃもう聞きたいでしょ! 何てったってボス!! なんだも」

ギャング2「いいから続けろよボス」

ギャング1「前口上とかいらんので進めろボス」

蜜姫「ちょ」


910: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 21:18:19.77 ID:yo+2+sZjo


蜜姫「あれはまだ私が都市にいたころ……去年くらいかしら……」

ギャング1「近っ」

蜜姫「そりゃあねえ、メンバー募ったのがそのあとだしアンタらともそれからの付き合いだし」

ギャング2「忠誠の欠片もねえのも納得ですなボス!」

蜜姫「自分で言うなや」

ギャング1「へえ、そんで都市で何事があったんですかい?」

蜜姫「何事か、って言ってもねえ……」

蜜姫「その日、実家の近くで『カオス・ヘッド』のライブがあるって話があってね――――――」


○ 一年前:ある小都市


蜜姫(ぬふふふふふふ……インディーズのネット配信時代からこつこつと追いかけてきた甲斐あって)

蜜姫(限定チケット……それも最前列の席を手に入れたわ……『カオス・ヘッド』のメジャーデビューライブ……ッ!)


※ 遊一の必死の抵抗によって『Chaos;HEAd』表記は免れた

912: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 21:36:42.90 ID:yo+2+sZjo


ギャング1「ちょっと待ってボス」

蜜姫「何よここから導入なのに」

ギャング2「何でそんなに微妙に少女みたいな趣味してんですかいボス」

蜜姫「少女よ!!」 ←19歳

ギャング1「だいいち何でそんなマトモってかカタギだったボスが今はこんな……」

蜜姫「言うな……言うな……!!」

ギャング1「ともかく続けて、どうぞ」

蜜姫「ぐぬぬぬぬ……何がおかしいっての……」


○ 改めて1年前


蜜姫「突然ネットワーク上に現れてあちこちの話題をかっさらっていった伝説的バンド……」

蜜姫「最初はプロのお遊びか何かかと思われてたけど……その実態はあらゆる意味で規格外のメンバーばかりのアマチュア」

蜜姫「男一人に女三人+αなんてイロモノ感あふれるメンバー構成だって言うのに……まあいいわ」

蜜姫「ともかく、わざわざこんなところにまで来てくれてライブしてくれるって言うんだからそりゃーもう行くわよ!」

蜜姫「親の力を使ってでも行くわ! あーっはっはっは!!」


通行人1「何あの子……一人でブツブツ言って笑いだした……」

通行人2「こわ……」

913: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 21:50:13.28 ID:yo+2+sZjo


蜜姫「ライブ自体は明日だけど……んー! んふふふ、楽しみで楽しみで仕方ないわ……」

蜜姫「あ。どんな服装で行こうかしら……さすがに正装じゃなくてもいいわよね……けれど……」

オオオォォォォォォォォォォ……

蜜姫「ロックでパンクな服装……いやいや、いくらファンでもそんな……だいたいロックでもパンクでもないし……」

蜜姫「でもメタルな人たちってTシャツ1枚にジーンズってこと多いわよね……ううん」

フォオオォォォォォォォォォォォォォォォ……!

蜜姫「そういえば何持っていくべきかしら……あ、限定グッズとかあるかもしれないしお財布……」


フォオオオォォォォォォォォォォォォォ……ン


蜜姫「……何この音」


フォオオォォォォォォォォォォォォォン!!


蜜姫「……へ?」

金髪のチンピラ「てめッ……待ちやがれッ!!」 ゴォォォォッ!!

美形「フ……待てと言われて待つ人間なんていないだろう!」


蜜姫(――――――バイクで空を飛びながらデュエルしている二人組が、飛び込んできた)

915: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 21:59:44.10 ID:yo+2+sZjo


蜜姫「ひゃああっ!?」

チンピラ「チ……オイ、他人巻き込んじまうぞッ!」

美形「今更じゃあないか……そんなことは!」

チンピラ「『今更』だから構わねえってんじゃねえんだよボケッ!」

チンピラ「来いッ! 《スターダスト――――」

美形「フッ……ならばこちらも! 《爆竜剣士――――」


ズドオオオオオオオッッ!!


蜜姫(そのあとのことは、正直に言って何も覚えていない)

蜜姫(デュエルしてる二人のモンスター同士が激突して、周りが衝撃でスゴいことになって……)

蜜姫(気づいたら、チンピラっぽい方の人に助けられていた)

917: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 22:12:22.81 ID:yo+2+sZjo


蜜姫「ひぃぃぃ……」

チンピラ「あ゛――――――面倒臭ェ。オイ、あんまりビビんな。もう心配ねェよ」

蜜姫「こ、こ、これはいったい……?」

チンピラ「……いい加減に終わらせちまいたい腐れ縁っつーか。チッ……」

チンピラ「俺と駕汰……ああ、いや。さっきの野郎との因縁の話したってしょうがねえし……」

チンピラ「んっとに厄介だなあの野郎……だから街中でデュエルってんだろォが」

蜜姫「????」

チンピラ「こっちの話だ。立てるか」

蜜姫「ななな、なんとか……あ」


>購入してそのまま持ち歩いていたチケットが破れてしまっている……


蜜姫「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

チンピラ「あ? ……あー……」

蜜姫「どどどどどどどどっ! どうしてくれるのよぉぉぉぉ!!」

チンピラ「……俺より駕汰……いや、さっきの野郎に言えっつってもしゃーねーな……」

チンピラ「……あ? つーかコレって……」

蜜姫「何!? アンタ何か知ってんの!?」

チンピラ「知ってるもクソも――――――」 チャキッ


>チンピラは装着していたゴーグルを外した……


遊一「俺ンとこのバンドだし、融通くらい利くだろ」

蜜姫「」

919: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 22:23:38.36 ID:yo+2+sZjo


ギャング1「……バンドで……カオス・ヘッドで……」

ギャング2「カムイユウイチ……って」

蜜姫「そう、あの神威遊一よ! あの! あの!」

ギャング1「怪力乱神……唯我独尊、震天動地……混世魔王・神威遊一……」

蜜姫「……え、いや、ちょいちょい。何それ」

ギャング2「知らないんすか。ヤツの数々の異名っすよ!!」

蜜姫「なにそれしらない」

ギャング1「喧嘩において百戦錬磨は当たり前、噂では熊を一撃でノしたとか……水の上を走ったとか……」

ギャング2「奴の拳は視認することすら能わず、走っている時には足の動きすらよく見えないとか」

ギャング1「しかも車より早いって噂っすよ。あと指パッチンで人を真っ二つに」

ギャング2「挙句の果てにはこの世に存在した魔物や神のような存在さえブッ殺したとか……」

蜜姫「いくらなんでもそれは無いわ」

ギャング1「マジらしいっすけどねぇ」

蜜姫「実際に会ったけどそこまでじゃあなかったけど……」

920: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 22:33:47.00 ID:yo+2+sZjo


○ ともかく一年前


蜜姫「」 口ぱくぱく

遊一「あ? ……オイ、チケット取り直すんだろォが。行くぞ」

蜜姫「ひゃ、ひゃい!?」

遊一「ボサッとしてンなよ。いらねェなら俺ァ行くぞ」

蜜姫「い、いる! いります!」

遊一「ケッ……」


スタスタスタ……


蜜姫「あ、あの! ……何でこんなところに?」

遊一「あ? 説明したろォが。ヤツを追ってきただけだ」

蜜姫「というより……その……バンドのことは」

遊一「あの野郎優先だ。そうしなきゃならねえ理由がある」

蜜姫「はあ……」

遊一「第一、ライブ開催地はヤツを追っていく先っつーこともあるしよ……」

遊一「どっちがメインかなんて分かったもんじゃねェな」

蜜姫「そ、そんな裏事情が……」

遊一「…………チッ」

921: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 22:47:52.51 ID:yo+2+sZjo


○ ライブ予定地近く


ガチャッ

遊一「戻ったぞ」

ぽぷり「…………」 ジャイィィィィン

黄色「む、遅いぞ」

唯「それで、野暮用は終わったの?」

遊一「いや……また逃げられた。あの野郎……」

ニア「いやぁ彼もなかなかしぶといねぇ」

唯「それアナタにだけは言われたくないんじゃないの……?」

ニア「なんの話かな。ところで遊一君、その子は!!」

遊一「まあ適当にかけろ。用意してくっから」

ニア「最近僕放置プレイにも目覚めてきてね」

黄色「貴様もう死ねば?」

ニア「最近ハスやんがひどい」

ぽぷり「いつでもソレなら……当然、そうなる」 ギュィィン

唯「……ところで彼女は?」

遊一「ああ、駕汰乃とのデュエルに巻き込んだ。チケット破れたっつーから替える」

ぽぷり「……ふぅん」

蜜姫(どうして私はこんなところにいるのだろう……)

922: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 22:56:34.55 ID:yo+2+sZjo


唯「チケットならこっちじゃない?」

遊一「いや、昨日確か場所移したはずだ」

唯「何でそんなこと……」

ぽぷり「…………」 ギュィィィン

ぽぷり「……こっちだな」

ニア「え、今どうやったの」

ぽぷり「遊一が移した場所から移したのがアタシだから知ってるだけだ……」 ギャンッ

黄色「貴様」

ニア「あのさあのさ、ところでこの子どうするのさ」

蜜姫「ひえっ。お、お構いなく!」

遊一「そォいうワケにいかねえってんだろ。……つーか」

ニア「んー……状況考えると、まあ、そうだよね」

黄色「うむ。貴様、ここから動かぬ方が良い」

蜜姫「へ?」

923: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 23:04:53.74 ID:yo+2+sZjo


>――――――要するに

>先程の美形の男と、神威遊一たちは過去から続く因縁のために今も争い続けていて
>そこに僅かでも巻き込まれた以上、場合によっては蜜姫を人質に取るなどしてしまう
>もっとも、他の一般人でも同じことが言えるが、顔だけでも知っていれば効果はある
>そうなってはいけないので、彼らがこの都市から離れるまで守るべきでないか、という話だという


蜜姫「どうしてこんなことに……!?」

ニア「運が悪かったね。あきらめよう!」

蜜姫「あんまりだぁぁぁぁぁ!!」

唯「でも、外に出ると危ないしねぇ……」

黄色「もしものことがあるといけないのでな」

遊一「…………」

ニア「まあ、彼らを撃退できるって言うんなら別にいいけどさ☆」

蜜姫「え?」

黄色「デュエルで撃退できる腕前があるならそれでもよい、だがそうでないなら動くなという話なのだ」

唯「でもできればここにいてほしい、ってそれだけの話よ。無理強いはしないわ」

遊一「………………」

蜜姫「ええ……っと」

924: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 23:23:23.71 ID:yo+2+sZjo



蜜姫「だ、大丈ォー夫よ!! 何、心配なんてされなくてもこの私はこの街一番のデュエリストだしィ!?」

蜜姫「むしろこの私が手を貸したりしなくて大丈夫なのかって心配にすらなるわ!!」

遊一「そォか。なら安心だ」

蜜姫「……へ?」

遊一「一般人を巻き込むわけにはいかねェ。お前は帰れ」

遊一「俺の方でケリはつける。お前はお前で自衛してろ。いいな」

蜜姫「アッハイ」

ニア「……いいの? 遊一君」

黄色「今は黙れ」

ニア「あ、うん」

唯「…………」 ハァ

ぽぷり「…………」 ギュィィン

遊一「それと、破れた分の代わりだ。持っていけ」

蜜姫「アッハイ」

遊一「オイどォした。大丈夫なんだろォが」

蜜姫「えっ!? ああああああああうん! もちろんよ! なんとでもなるにきまってるじゃない!」


蜜姫(やっちまったああああああああああああああああ!!)

925: ◆/7w/ijckWc 2015/09/16(水) 23:33:50.79 ID:yo+2+sZjo


>その後、案の定襲ってきた敵を撃退するべくスレ1つ消費するくらいの激闘を経て
>きちんと滞りなくライブも終わらせイベントも滅茶苦茶こなした

>その最中に遊一のリーダーシップやら自然と人を引き付ける力やら
>そういう部分に憧れて自分もああいう風になりたいと思った

>その結果がこれだよ!


蜜姫「……ということよ!」

ギャング1「ギャングになる理由ないっすね」

ギャング2「んだんだ」

蜜姫「……あれ? ん!?」

ギャング1(まあ俺たちが上手い事おだてて好き勝手やるために祭り上げたんだけど)

ギャング2(ボスが知らずのうちにここまでやるのは大変だったぜ)

ギャング1(しかも下手に責任感強いしおだてりゃ調子に乗るしで引き返せないところまで来れば簡単だったな)

蜜姫「ん、ん、んー……!? そういえば何でこうなったの……!?」


◆ おわれ

940: ◆/7w/ijckWc 2015/09/18(金) 21:29:40.80 ID:mbBuXS4oo


グレイ「それじゃあ、わたしのターンからです!」

巌「うむ……」

グレイ「《召喚師のスキル》を発動! これで……」

グレイ「《クリフォート・ツール》を手札にもってきますね!」

巌「……う、うむ……」


《召喚師のスキル/Summoner's Art》
通常魔法
(1):デッキからレベル5以上の通常モンスター1体を手札に加える。


グレイ:デッキ→手札
《クリフォート・ツール》


ツルキ「やべーぞ」

忍「HAHAHAそう簡単には終わらんでござるよたぶんたぶんたぶん」

静「………………」


>忍はグレイの実力は間近で見てるはずだが
>いや。だからこんなにうろたえているのか

942: ◆/7w/ijckWc 2015/09/18(金) 21:38:41.64 ID:mbBuXS4oo


グレイ「《クリフォート・ツール》をペンデュラムスケールにセッティング!」


《クリフォート・ツール/Qliphort Scout》
ペンデュラム・通常モンスター(準制限カード)
星5/地属性/機械族/攻1000/守2800
【Pスケール:青9/赤9】
(1):自分は「クリフォート」モンスターしか特殊召喚できない。この効果は無効化されない。
(2):1ターンに1度、800LPを払って発動できる。
デッキから「クリフォート・ツール」以外の「クリフォート」カード1枚を手札に加える。


グレイ「それから、ツールの効果をつかいますね! 800のライフをつかって……」 LP:4000→3200

グレイ「《クリフォート・アセンブラ》を手札にもってきて……そのままペンデュラムスケールにセッティング!」


グレイ:デッキ→手札
《クリフォート・アセンブラ》


《クリフォート・アセンブラ/Qliphort Monolith》
ペンデュラム・通常モンスター
星5/地属性/機械族/攻2400/守1000
【Pスケール:青1/赤1】
(1):自分は「クリフォート」モンスターしか特殊召喚できない。この効果は無効化されない。
(2):自分がアドバンス召喚に成功したターンのエンドフェイズに発動できる。
このターン自分がアドバンス召喚のためにリリースした「クリフォート」モンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。


ツルキ「やべーぞ!!」

忍「」

静「…………」


>忍はグレイと戦っていないはずなのに何でこんなに狼狽しているんだ


943: ◆/7w/ijckWc 2015/09/18(金) 21:44:03.02 ID:mbBuXS4oo


グレイ「いざ、ペンデュラム召喚!」


グレイ:手札→場
《クリフォート・ディスク》


《クリフォート・ディスク/Qliphort Disk》
ペンデュラム・効果モンスター
星7/地属性/機械族/攻2800/守1000
【モンスター効果】
(1):このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):特殊召喚またはリリースなしで召喚したこのカードのレベルは4になり、元々の攻撃力は1800になる。
(3):通常召喚したこのカードは、このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果を受けない。
(4):「クリフォート」モンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「クリフォート」モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。


巌「ぬ……」

グレイ「そして、ディスクをリリースして、このモンスターを召喚!」


《クリフォート・アーカイブ/Qliphort Carrier》
ペンデュラム・効果モンスター
星6/地属性/機械族/攻2400/守1000【モンスター効果】
(1):このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):特殊召喚またはリリースなしで召喚したこのカードのレベルは4になり、元々の攻撃力は1800になる。
(3):通常召喚したこのカードは、このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果を受けない。
(4):このカードがリリースされた場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。

944: ◆/7w/ijckWc 2015/09/18(金) 21:50:36.39 ID:mbBuXS4oo


グレイ「ディスクの効果! デッキから二体の『クリフォート』をつれてきます!」


グレイ:デッキ→場
《クリフォート・エイリアス/Qliphort Stealth》
ペンデュラム・効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻2800/守1000
【モンスター効果】
(1):このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):特殊召喚またはリリースなしで召喚したこのカードのレベルは4になり、元々の攻撃力は1800になる。
(3):通常召喚したこのカードは、このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果を受けない。
(4):「クリフォート」モンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。
この効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。

《クリフォート・ゲノム/Qliphort Helix》
ペンデュラム・効果モンスター
星6/地属性/機械族/攻2400/守1000
【モンスター効果】
(1):このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):特殊召喚またはリリースなしで召喚したこのカードのレベルは4になり、元々の攻撃力は1800になる。
(3):通常召喚したこのカードは、このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果を受けない。
(4):このカードがリリースされた場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。


巌(既にペンデュラムスケールが成立しているからこその強引な展開……)

巌(1ターン目からでなくとも……なかなかの脅威だ……)


ツルキ「オイオイオイ、イワさん大丈夫かよ」

忍「んー……ヤバい気はするでござるなぁ。何せ次のターンになれば」


>大量展開が可能になる。ここまでに消費した3体分……
>更にはツールの効果なども駆使すれば、たとえここで召喚したアーカイブを失ってもおつりがくるだろう

945: ◆/7w/ijckWc 2015/09/18(金) 21:59:43.65 ID:mbBuXS4oo


グレイ「カードを1枚セットしてターンエンド。それからこのエンドフェイズ、ディスクの効果でつれてきた2体を破壊!」


グレイ:場→EX
《クリフォート・エイリアス》
《クリフォート・ゲノム》


グレイ「更に、アセンブラの効果でカードを1枚ドローして、ターンエンドです!」 手札:1→2

巌「……俺のターン……」 手札:5→6

ツルキ「さて、イワさんがどう出てくるか……」

忍「そういえば我々、石ノ森殿のデュエル拝見するの初めてでござるな」

静「………………」

巌「……クリフォート・アーカイブをリリース」

グレイ「えっ!?」


グレイ:場→EX
《クリフォート・アーカイブ》

巌「《ヴォルカニック・クイーン》を……グレイの場へ、特殊召喚」


《ヴォルカニック・クイーン/Volcanic Queen》
効果モンスター
星6/炎属性/炎族/攻2500/守1200
このカードは通常召喚できない。相手フィールド上のモンスター1体をリリースし、
手札から相手フィールド上に特殊召喚できる。
1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上のカード1枚を墓地へ送る事で、
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
また、自分のエンドフェイズ時にこのカード以外の自分フィールド上の
モンスター1体をリリースするか、自分は1000ポイントダメージを受ける。
このカードを特殊召喚するターン、自分は通常召喚できない。

946: ◆/7w/ijckWc 2015/09/18(金) 22:07:36.19 ID:mbBuXS4oo


巌「……どうする?」

グレイ「ええっと……」

ツルキ「どゆこと?」

忍「あー……リリースされたから」

静「…………」


>クリフォート・アーカイブの効果はモンスターのバウンス
>条件は「リリースされたら」という簡単なもの……だからこそ、ヴォルカニック・クイーンの特殊召喚にも反応してしまった
>当然、対象は今特殊召喚されたヴォルカニック・クイーン以外には存在しない


グレイ「戻します!」


グレイ:場→巌:手札
《ヴォルカニック・クイーン》


巌「……わかった……なら、俺はカードを1枚セットして……ターンエンド」 手札:4

グレイ「わたしのターンです!」 手札:2→3

954: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 21:25:04.61 ID:D8qBfbmxo

グレイ「ペンデュラム召喚!」


グレイ:EX→場
《クリフォート・アーカイブ》
《クリフォート・アクセス》
《クリフォート・エイリアス》
《クリフォート・ゲノム》
《クリフォート・ディスク》


ツルキ「うっへえ……5体展開かよ……」

巌「………………」

静「………………」

グレイ「そして、ゲノムとアーカイブをリリースして、このモンスターをアドバンス召喚!」


《クリフォート・シェル/Qliphort Shell》
ペンデュラム・効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻2800/守1000
【モンスター効果】
(1):このカードはリリースなしで召喚できる。
(2):特殊召喚またはリリースなしで召喚したこのカードのレベルは4になり、元々の攻撃力は1800になる。
(3):通常召喚したこのカードは、このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果を受けない。
(4):「クリフォート」モンスターをリリースして表側表示でアドバンス召喚に成功した場合、
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃でき、守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

955: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 21:34:34.78 ID:D8qBfbmxo


グレイ「アーカイブの効果をつかいます! これで……」

グレイ「わたしのフィールドのディスクをわたしの手札に!」

巌「……ぬ」


グレイ:場→手札
《クリフォート・ディスク》


ツルキ「えげつねェな……」

忍「どゆことでござる?」

静「…………」


>巌にとどめを刺すには、シェルだけでも過剰と言える
>また、巌の場にカードは無い。アドバンス召喚時に効果を発動するディスクを回収し
>巌がこのターンを生き残った次以降のターンに備える、という考えなのだろう

956: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 21:45:30.05 ID:D8qBfbmxo


巌「…………」

グレイ「バトルです! クリフォート・シェルでダイレクトアタック!」

巌「……《バトルフェーダー》の効果を発動する」


《バトルフェーダー/Battle Fader》
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、その後バトルフェイズを終了する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。


グレイ「!」

ツルキ「お、うまい」

巌「これで……バトルフェイズは、終了だ……」

グレイ「うぅ~……それじゃあ、カードをセットして、ターンエンドです」 手札:1

グレイ「ここでアセンブラの効果を発動。シェルのリリース分、2枚をドローしますね」 手札:1→3

957: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 21:53:56.99 ID:D8qBfbmxo


巌「俺のターン……」 手札:6→7

グレイ「うーん……どうやって突き崩そう……」


忍「エラい物騒なこと言ってるでござるよ!?」

静「………………」


>そりゃあ、物騒な組織に身を置いてるんだから、そうもなろう


巌「……俺は、グレイの場のシェル、そしてアクセスをリリース」

グレイ「!」

巌「《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を……特殊召喚」


《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム/Lava Golem》
特殊召喚・効果モンスター
星8/炎属性/悪魔族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
相手フィールドのモンスター2体をリリースした場合に相手フィールドに特殊召喚できる。
このカードを特殊召喚するターン、自分は通常召喚できない。
(1):自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。

958: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 22:15:07.61 ID:D8qBfbmxo


ツルキ「うおっ……!」

グレイ「う……っ」

巌「更に、《トーチ・ゴーレム》を特殊召喚する……」


《トーチ・ゴーレム/Grinder Golem》
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守 300
このカードは通常召喚できない。このカードを手札から出す場合、自分フィールド上に「トーチトークン」
(悪魔族・闇・星1・攻/守0)を2体攻撃表示で特殊召喚し、
相手フィールド上にこのカードを特殊召喚しなければならない。
このカードを特殊召喚する場合、このターン通常召喚はできない。


巌:手札→グレイ:場
《トーチ・ゴーレム》

巌:場
「トーチトークン」×2


グレイ「まさか……」

静「…………」

巌「最後に。マジックカード……《所有者の刻印》だ」


《所有者の刻印/Owner's Seal》
通常魔法
フィールド上の全てのモンスターのコントロールは、元々の持ち主に戻る。

959: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 22:26:09.53 ID:D8qBfbmxo


巌「ラヴァ・ゴーレムとトーチ・ゴーレム……二体を、俺のコントロール下に……」

静「…………」


>――――【ゴーレム】の本領発揮か


グレイ:場→巌:場
《トーチ・ゴーレム》
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》


グレイ「わっ……!?」

巌「バトルに入ろう……。ラヴァ・ゴーレムで、残る1体……エイリアスを攻撃」

巌「……………………」

静「…………?」


>……まさか、攻撃の名前でも言おうかと考えているのだろうか
>確かに、この状況は敵にこちらの実力を見せつけるため……デモンストレーションと言ってもいいが
>……対戦相手がグレイということもあって、悪の幹部的な演技でもしようと思っているのだろうか
>案外場の空気というものを考えているらしい。もっとも、慣れないことをわざわざすることもないが……

960: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 22:38:58.41 ID:D8qBfbmxo


巌「ともかく……攻撃だ」

グレイ「やらせませんっ! 《月の書》!」

巌「む……」


《月の書/Book of Moon》
速攻魔法(準制限カード)
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。

巌:場
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》:裏守備表示


巌「だが……トーチ・ゴーレムで攻撃は……できる」


ズゴオオオオオオッ!!


グレイ「っ……!」 LP:3200→2000


巌「……カードを2枚セットして……ターンエンド。さて……どうする」

グレイ「わたしのターン……!」 手札:3→4

961: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 22:49:49.78 ID:D8qBfbmxo


グレイ「…………」 スゥ

静「…………グレイ」

グレイ「はっ!? だだ、大丈夫ですよ!」

静「………………」 ハァ

忍「どしたでござる?」

静「………………」


>グレイはサイコデュエリストと呼ばれる存在だ
>その気になればデュエルを通じて相手を害することもできる
>今は性格もかなり大らかになってはいるが、かつては狂犬のようでもあった
>とはいえ、まだグレイも子供だ。いつ、どこで凶暴化するかしれない。だから静が制してやる必要があった

>だいいち、仲間とのデュエルでそんなことされても困るし


ツルキ「おっさんは怖いけど、一応仲間だからなー!」

巌「………………一応……」

グレイ「い、『一応』はひどいですよぅ」

962: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 22:59:45.20 ID:D8qBfbmxo



グレイ「《機殻の要塞》を発動します!」


《機殻の要塞(クリフォートレス)/Laser Qlip》
フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、
自分メインフェイズに「クリフォート」モンスター1体を召喚できる。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、「クリフォート」モンスターの召喚は無効化されない。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


巌「……!」

グレイ「ツールの効果! デッキから――――《アポクリフォート・キラー》を手札に!」


グレイ:デッキ→手札
《アポクリフォート・キラー》


ツルキ「やb」

忍「天丼はもういいでござるよ」


グレイ「――――ペンデュラム召喚!」


グレイ:EX→場
《クリフォート・アーカイブ》
《クリフォート・アクセス》
《クリフォート・エイリアス》
《クリフォート・ゲノム》
《クリフォート・シェル》

963: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 23:15:09.58 ID:D8qBfbmxo


グレイ「アーカイブ、エイリアス、ゲノムをリリース!」

グレイ「アドバンス召喚! 《アポクリフォート・キラー》!」


《アポクリフォート・キラー/Apoqliphort Towers》
効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻3000/守2600
このカードは特殊召喚できず、自分フィールドの「クリフォート」モンスター3体をリリースした場合のみ通常召喚できる。
(1):通常召喚したこのカードは魔法・罠カードの効果を受けず、
このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果も受けない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
特殊召喚されたモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
相手は自身の手札・フィールドのモンスター1体を墓地へ送らなければならない。


ズオオオオオオオオオオオオオ……


巌「ぬ……!」

グレイ「アポクリフォート・キラーの効果で、すべての特殊召喚されたモンスターのステータスが下がります!」


《クリフォート・アクセス》
攻1800/守1000→攻1300/守500

《クリフォート・シェル》
攻1800/守1000→攻1300/守500

《トーチ・ゴーレム》
攻3000/守300→攻2500/守0

964: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 23:32:16.93 ID:D8qBfbmxo


グレイ「さらに、リリースされたゲノムとアーカイブの効果!」

グレイ「トーチ・ゴーレムを手札にもどしてください! それと、その伏せカードも破壊!」

巌「……む……」


巌:場→手札
《トーチ・ゴーレム》

場→墓地
《ヘイト・バスター》


グレイ「…………」 フゥ

グレイ「それじゃあ、次です! アクセスとシェルをリリースして、《クリフォート・ディスク》を召喚!」


グレイ:手札→場
《クリフォート・シェル》


グレイ「そして、デッキから二体のクリフォートを特殊召喚!」


グレイ:デッキ→場
《クリフォート・ゲノム》
《クリフォート・アーカイブ》


グレイ「バトルです! キラーでトーチトークンに攻撃!」

巌「……ぬぅ……!」


ドゴオオオオオオオオオッッ!!


巌「ぐッ…」 LP:4000→1000

965: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 23:39:52.57 ID:D8qBfbmxo


グレイ「これで……! クリフォート・ディスクで、残りのトーチトークンを攻撃!」

巌「……させん。《皆既日蝕の書》を使う……!」


《皆既日蝕の書/Book of Eclipse》
速攻魔法
(1):フィールドの表側表示モンスターを全て裏側守備表示にする。
このターンのエンドフェイズに、相手フィールドの裏側守備表示モンスターを全て表側守備表示にし、
その後、この効果で表側守備表示にしたモンスターの数だけ相手はデッキからドローする。


グレイ「……チェーン発動! 《起動する機殻》!」

巌「!!」


《起動する機殻(クリフォートラン)/Qlipper Launch》
通常罠
(1):フィールドの通常召喚された「クリフォート」モンスターは
ターン終了時まで、攻撃力が300アップし、効果は無効化され、
このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。


《クリフォート・ディスク》
攻撃力:2800→3100


巌「む……!」

静「………………」


《バトルフェーダー》:裏守備
《クリフォート・ディスク》:裏守備
《クリフォート・ゲノム》:裏守備


忍「おや、トーチトークンが攻撃表示のまま……」

ツルキ「トークンに表裏の概念はないぜ、忍ちゃん。つまり」


>皆既日蝕の書の効果を……受け付けない

966: ◆/7w/ijckWc 2015/09/19(土) 23:53:17.66 ID:D8qBfbmxo


グレイ「このまま……! ディスクでトーチトークンを攻撃!」

巌「…………俺の負け……だな」


ズオオオオオオオオォォォォォォッ!!


巌「……強い……な」 LP:1000→0



ピ―――――――――――ッ



◆ グレイがデュエルに勝利しました
   なお、プレイヤー側としての勝利のため、「治安」の数値上昇にボーナスが付与されます。
(通常:8→ボーナス含:10)



◆ 数値は以下のように変動しました。
○ 治安:30→40

975: ◆/7w/ijckWc 2015/09/21(月) 21:58:42.02 ID:CCYsRS3Vo


◆ BOSH / ピタゴラス


晴明「…………ええと」

竜胆「」

魅行「死んでおられます」

ナクア「死んでないわよたぶん」

竜胆「死んでいる……」

魅行「死んでいるそうですよ」

晴明「……あ、あはは……」

ナクア「晴明はいいわよね、デッキ破壊でも何気に更新されていくんだから」

晴明「……な、ナクアさんも、前回《フレシアの蟲惑魔》が……」

竜胆「だのになぜ私のデッキはこう何度もいじめられなければならんのだ……」

魅行「色々と大暴れしたツケですね」

竜胆「もう暴れられるだけの地力も無かっただろうが……」

ナクア「各々制限でもデッキとして成り立ってたこと自体おかしくないかしら」

976: ◆/7w/ijckWc 2015/09/21(月) 22:11:35.20 ID:CCYsRS3Vo


ナクア「その上ででも成績残してた辺りもそうだし、まずもっておかしいわよ」

竜胆「だからと何だあのバスター・ブレイダーは!?」

魅行「蘇りましたね」

竜胆「蘇りもするさ! 直接攻撃ができないとはいえ貫通効果と極まったドラゴン族メタ」

竜胆「そしてフィールド・墓地のドラゴン族の数×1000のバンプアップ! 死ぬ!」

ナクア「まあ……けど耐性は無いし」

竜胆「出たらだいたい死ぬだろうが……」

魅行「《竜呼相打つ》が出たからいいではないですか」

竜胆「どちらかと言えばレベル4ペンデュラムデッキに投入すべきカードではないか……」

魅行「まあ……デメリットがほぼ無いという時点でおかしいカードなのですが」

晴明「……ま、まあ……おかしいですよね。あれも」

ナクア「私が思うに、前回のマジェスペクターもだいたいおかしいと思ったけど」

晴明「あぁ……」

魅行「破壊できない、除去してもまた出てくる、何をしても逆に除去される……」

977: ◆/7w/ijckWc 2015/09/21(月) 22:25:45.65 ID:CCYsRS3Vo


魅行「まあ、このパックで出てくる『ダイナミスト』が天敵になる可能性はありますが」

晴明「……そうですね。ペンデュラム効果とか……戦闘主体な、部分とか……」

ナクア「多分ペンデュラムテーマでしょうし、破壊されても破壊されても蘇りはするからね」

竜胆「もっとも……いわゆる【EMEm】にどれほど通用するかも問題だが……」

魅行「というか場合によっては《竜呼相打つ》を組み込んでより強化されますね」

竜胆「『EM』モンスターの収録は確定しているからな」

竜胆「場合によってはヒグルミ、ミラー・コンダクターに続くEmモンスターが収録されるかもしれん」

魅行「例によって例によりますが……『BF』時代と同様に後に収録されるカードほど汎用性が低くなり」

魅行「結局初期に収録されたカードばかり使うことになってしまう、ということもありうるのでは」

ナクア「あぁ……」


晴明(……特殊勝利してしまえば何も考える必要ないですよーなんて、言ってもしょうがない、よなぁ)

晴明(デッキ破壊自体もそこまで成功確率が高いわけじゃないんだし)


◆ BOSHについての女子会   おわる

978: ◆/7w/ijckWc 2015/09/21(月) 22:57:56.54 ID:CCYsRS3Vo

◆ もう一つのギャングチームのチーム名を設定します
   候補の中からチームに適切なものを選択して名付けます

↓1~3

982: ◆/7w/ijckWc 2015/09/21(月) 23:34:23.31 ID:CCYsRS3Vo


◆ ガレオス・ガレオン / 集会所


??1「――――そうか。氷山……静がね」

??2「はい。我々の思う以上に、事態は進行しているかと」

????「………………」

??1「ふぅん……まあ、僕も彼女への『義理』がある以上、侵攻は控えていたが」

??????「では、とうとう出陣を!?」

??2「焦らないでくださいな。勿論……ボスの考え次第ですけれど」

??1「ボス、か。残念ながら僕はそのような器ではないからねぇ」

??1「まあもっとも、皆に認められた以上はその役目も果たす、がね」

????「……どのようにされますか。マスター」

??1「どうもこうもね。……EEの連中に好き勝手されてもいけない」

??1「利権。既得権益……色々と譲ってはならないものもあるからねぇ」

983: ◆/7w/ijckWc 2015/09/21(月) 23:43:38.84 ID:CCYsRS3Vo


??1「――――鮫叶。君はどうしたい?」

鮫叶「――――嫌ですわ。私に決定権は無いでしょうに」


※ ※ ※

名前:霧雨 鮫叶(きりさめ こうよう)
性別:女
年齢:25
職業:ガレオス・ガレオン幹部
特徴:ロングの金髪が特徴的なスレンダー美女。物腰柔らかで誰にでも敬語で話すが、実際は野心の塊でその上狡猾。
ギャングのリーダーの座を虎視眈々と狙っている。静の事を一方的に宿敵と決めつけていて、何かと突っかかってくる。
下半身が鮫の異形である為、いつもは車イスに乗っている。鮫好き。
デッキ:【バハムート・シャーク】

※ ※ ※


??1「ヴィットリオ。君は?」

ヴィットリオ「私はただ戦いを求めるのみ。というわけでご指示を。ハリー! ハリー!」

??1「………………」


※ ※ ※

名前:ヴィットリオ・ヴェネト
性別:女
年齢:25
職業:シスター兼ガレオス・ガリオンメンバー
特徴:チャーチルに流れ着いた元シスター。しかしシスターらしいのは外見と優しそうな喋り口調だけで、実際には筋金入りの戦闘狂。
三大欲求を戦闘意欲が上回ってるのではといわれる程で、命がけであればあるほど燃えると語るほど。
戦いを求めすぎたせいで元いた教団から追い出され、現在に至る。直情型で脳筋ではあるが、理知的な面もありテクニカルな戦術を好む。
エースモンスターは「ホルスの黒炎竜」シリーズ。
デッキ:【ホルスの黒炎龍】

※ ※ ※

984: ◆/7w/ijckWc 2015/09/21(月) 23:53:02.38 ID:CCYsRS3Vo


??1「アッシュ――――いや、お前に聞いても詮無いことか」

アッシュ「はい。僕はマスターの仰せのままに」

??1「まったく……静のところの子とは大違いだねぇ君は」

アッシュ「グレイが僕たちの恥さらしなのです。マシーンはマシーンであればいい……」

アッシュ「自意識など必要ない。兵器は主君の指示によってのみ動くものですから」


※ ※ ※

名前:アッシュ
性別:男
年齢:10才前後
職業:ギャングの兵器
特徴:とあるギャングによって造られたサイコデュエリスト。グレイの弟にあたる存在。
兵器として完璧な処理を施されており、自身のマスターのためだけに戦うようになっている。
現在はガレオス・ガレオンに身を寄せている。
デッキ:【マジェスペクター】

※ ※ ※


??1「では、なぜお前は僕のところにいるんだ?」

アッシュ「所有権が移り変わっただけのことです」

鮫叶「ボスは鬼畜ですわね」

??1「鬼畜扱いは心外なのだが」

985: ◆/7w/ijckWc 2015/09/22(火) 00:02:06.44 ID:ExJ2JNzGo


ヴィットリオ「『地獄の使い』氷山静……と並んで語られる程度には。ええ、火風雷斗……様」

火風「………………」


※ ※ ※

名前:火風 雷斗(びふう らいと)
性別:男
年齢:25
職業:表向きは公務員 裏はギャング
特徴:通称ビブラート。顔の整ったイヤミったらしいインテリ風の男。鼻に付く物言いが多い。
だが、根は仁義に熱い面もあり、デュエルの腕も相当のもの。静とは犬猿の仲……?
デッキ:【ヴェルズ】

※ ※ ※


火風「彼女の話はしないでくれたまえ。並んで語る、などとおぞましい」

鮫叶「嫌ですわ、おぞましいなどと。口汚い」

火風「気に入らないかね?」

鮫叶「私の宿敵ですのよ」

火風「僕の怨敵でもある」

986: ◆/7w/ijckWc 2015/09/22(火) 00:18:23.72 ID:ExJ2JNzGo


鮫叶「………………」 ギシ

火風「………………」 クク

ヴィットリオ「お二人とも」

鮫叶「言い争っている場合ではございませんね」

火風「……ふむ」

火風「……イノミナンダムの連中は元より眼中には無いが……EEは規模と比して精鋭が多い」

火風「先に彼らをつぶしてからことにかかるべきか……それとも、先んじて氷山静を倒すべきか」

ヴィットリオ「どちらも」

火風「ちょっと黙っててくれないかな」

アッシュ「献策ですが」

火風「言ってくれ」

アッシュ「イノミナンダム、もしくはエクストリーム・エンペラーと組むことは」

火風「……悪くはないがね。それを通すような輩ならば」

鮫叶「特にEEの連中は無理でしょう。自尊心の塊のような連中ですから」

ヴィットリオ「なればこそ両方を潰せば良いと……」

火風「だから黙っててくれないか」

987: ◆/7w/ijckWc 2015/09/22(火) 00:31:40.87 ID:ExJ2JNzGo


火風「……では。状況に応じて臨機応変と」

鮫叶「イノミナンダムと手を組みましょう」

火風「…………ほう?」

ヴィットリオ「敵が減りますが……」

アッシュ「減らなければならないだろう」

鮫叶「烏合の衆とはいえ、イノミナンダムは人数的に最大勢力。手駒は一つでも多い方がいい」

鮫叶「EEとことを構えるにしても……捨て駒がいればそれだけ手は増えるでしょう?」

火風「口が悪いぞ、鮫叶」

鮫叶「お互い様では?」

火風「…………ふぅ」

ヴィットリオ「あのォ」

鮫叶「黙ってくださいません?」

アッシュ「沈黙を推奨する」

ヴィットリオ「なぜ私はこのような扱いを受けるのでしょう……」

火風「自業自得」

988: ◆/7w/ijckWc 2015/09/22(火) 00:39:26.35 ID:ExJ2JNzGo


火風「……さて。ならとりあえずイノミナンダムと手を組む方針で……」

火風「……いや。もっとも、彼ら……彼女らが承諾するかも問題だが」

鮫叶「承諾? ……しなくとも、させれば良いでしょう」

鮫叶「なんなら、この私が一人で調停しても」

ヴィットリオ「いえ、この私が」

アッシュ「黙れ」

火風「まだ動くな」

鮫叶「私だけで十分でございます」

ヴィットリオ「ひどい」

火風「――――では、僕らも動くとしようか」

火風「彼らだけにどうこうさせておくわけにも……いくまい」


◆ 4つ目のギャングチームが動き出した

引用元: 【遊戯王】主人公「開拓地のデュエルギャングたち」【安価・コンマ】