榛名「艦プラビルドファイターズⅢ」 前編

264: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/16(土) 00:41:01.40 ID:V1tuTy7n0
side-龍鳳-


翔鶴『こちらイージス・リード! 日本軍、補給艦急速接近!』

コトノ「こちらに真っ直ぐ突っ込んでくる…」

阿武隈『待って!あの船、様子がおかしい!』

龍鳳「まさか!」


龍鳳は霧の技術で改修を受けた電探を使い、敵の動向を探る。

その大きな輸送艦に隠れるようにして揚陸用の小型艦艇が展開しているのを龍鳳は見た。


龍鳳「やっぱり…!」

ヤマト「人類同士で争っている場合では無いと言うのに…」

龍鳳「翔鶴さん、通信は!」

翔鶴『応答ありません!』


大型輸送艦は通信を拒絶した、それが何を意味するかは自ずとわかる。

彼等はこちらを制圧しようと試みているのだ。恐らくはモビルスーツの奪取、そして霧の技術の鹵獲が目的と龍鳳は瞬時に推測に至る。


龍鳳「クラインフィールド展開! 近付けさせないでください!」

コトノ「了解。出力40%で展開」

龍鳳「国際救難チャンネルを開いてください! 呼びかけます!」

ヤマト「恐らく、無駄では…?」


そう言いつつもヤマトは通信チャンネルを開き、龍鳳のインカムへ彼等の艦へと繋ぐ。


龍鳳「こちらMS輸送母艦『龍鳳』、日本軍輸送艦に告げます。 貴方たちの目的は何ですか!」

『投降しろ、さもなくば命の保障はしない』

龍鳳「我々の敵は共通の筈です。 今、アレを食い止めなければ世界は滅んでしまいますよ?」

『だから貴様らの戦力が必要なのだ。 我々には接収を行う権限がある』


そう言って海軍の将校は通信を一方的に遮断する。

そして龍鳳は、ある一つの決断を下す。


龍鳳「皆の帰る場所を防衛します! 総員、戦闘用意!」

吹雪『待ってください! 人類とは…』

龍鳳「吹雪さん、私の火器管制システムを渡します。 スクリューのみを狙ってください」

吹雪「了解!」


龍鳳の前艦底部に増設した魚雷発射管に誘導式の魚雷が装填され、注水が始まる。

そして龍鳳は命を下す。帰る場所を守る為に…


龍鳳「全機牽制射開始! 決して直撃は避けてください!」

全員『了解!』

265: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/16(土) 01:41:40.09 ID:V1tuTy7n0
side-間宮-


間宮はガッデスの機体を下ろして朝潮の駆る『ガデッサ』へと合流する。

そして通信回線を開いて彼女へと接触した。


間宮「イージス03、応答してください」

朝潮『こちらイージス03、ブレイヴ04どうぞ』

間宮「ガデッサの粒子残量は?」

朝潮『ドライヴが焼き切れて、向こうへ戻るくらいしか… 戦闘は困難かと…』

間宮「わかりました。 基地で発見した生存者を引き渡します、なのでイージス03は母艦へと撤退してください」

満潮「ちょっと、何を…」


コックピットハッチを開いて、満潮をガッデスから降ろそうとする。

それに合わせるようにしてガデッサのマニュピレーターがガッデスへと伸び、それを受け取る準備をした。


間宮「これから、私もトランザムを使って戦闘へと参加します。 そうなれば満潮さんの身の安全は保障できなくなります」

満潮「トランザム…?」

間宮「性能を強化するためのシステム、ただし性能が引きあがるのでパイロットスーツの無い満潮さんに多大な負荷がかかり、死んでしまうかもしれません…

だから、早く降りてください。 そうして間にもこちらに矛先が向かないとは限りません」

満潮「…わかった」


そう言って満潮はガデッサのマニュピレーターへと乗り移る。

そしてコックピットへと引き寄せられた彼女は愕然となる、ガデッサのパイロットに。


満潮「朝、潮…?」

朝潮「満潮、なの…?」

間宮「イージス03、早く! こちらにも攻撃がきます!」


飛来してくるファンネルをGNファングを展開して撃ち落しながら間宮はそう叫ぶ。

そしてガデッサが飛翔したのを見届けると、機体のコンソールを操作しシステムのスイッチを入れる。


間宮「トランザム!」


機体が真紅に染まり、GN粒子の放出量が上昇するのを確認して間宮はガッデスを空へと飛翔させた。

その心にはある決心が秘められている…


間宮「榛名さん… 貴女を、御守りします!」


襲い掛かるファンネル群をヒートサーベルとファングで払いながら『バンシィ』の元へと駆ける。

自分に出来る事、やるべき事それがあると知った今の間宮に躊躇など無かった。

266: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/16(土) 03:08:48.56 ID:V1tuTy7n0
駆逐棲姫の操る巨大クィン・マンサが暴れ、榛名は近付けずに居た。

全身の火砲やファンネルに阻まれ、さらにその巨体故にサイコ・フィールドが全身まで伝播しないのだ。


榛名「どうする…」


自分自身を守るのが精一杯のサイコ・フィールド、そして接近しなければ使えぬ浄化の力。

さらに榛名自身にも『生身の肉体』と言うリミットがある限り、時間はかけられない。


「姉さん!」

「貴女の道は、青葉達が拓きます!」


2機がバンシィの前に立ち塞がりユニコーンが青葉の持っていたマグナムを、フェネクスはアームド・アーマーBSを放ち正面の砲を破壊する!


青葉「榛名さんなら出来ます! 援護は我々がします、なので彼女を止めてください!」

天城「あの可愛そうな化け物に人の生きようとする意志の力を、そして姉さんの力を示すんです!」

榛名「青葉さん、天城!」

「行け、ファンネル!」

「シャア・アズナブル、協力するのは今回だけだからね!」


さらに変形したリバウに掴まった状態でサザビーも上昇し、榛名の下へと駆けつけ榛名の突破口を拓く。


榛名「リタ、それにシャア・アズナブル…!」

シャア「行くんだ、若いニュータイプ!」

リタ「ここが正念場だよ、ママ!」

(人の心の輝き、君から発するその力を彼女に示すんだ!)


さらに下方からνガンダムのフィン・ファンネルが飛来し、砲台を破壊する。


榛名「アムロ・レイ… わかりました!」


そして榛名は機体を加速させ、クィン・マンサを肉薄し怯えさせた! そして殺到する無数のファンネル、それを下方から現れた3機のMSがなぎ払う!


「行ってください、榛名さん!」

「貴女自身の成すべき事を!」

「お願い、榛名!」

榛名「瑞鳳さん、間宮さん… それに、初風さんまで!」

初風「春雨を助けて… 榛名!」

瑞鳳「貴女に絶対に近づけさせはしません! 秘奥義『天剣絶刀・鳳』!」

間宮「一緒に帰りましょう、まだ貴女に御礼も返せていませんから!」


ウイングゼロと金色に発光するエピオン、そして真紅に染まったガッデスがファンネルを削っていく。

もう榛名を阻むものは何も無い… そしてバンシィが空を駆ける!


榛名「ありがとうございます… もう、終わりにしましょう!」


拳にサイコ・フィールドを集中させて、クィン・マンサへと高速で接近して構えを取る。狙うはクィン・マンサの頭部…


榛名「歯を… 喰い縛れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


そして巨大なクィン・マンサの頭部にサイコ・フィールドを流し込み伝播させ、その強固な外壁を打ち砕いた!

267: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/16(土) 03:34:25.65 ID:V1tuTy7n0
クィン・マンサの崩壊が始まり、彼女へ憎悪が流れ込む。

身を引き裂かれそうな程激しい憎悪、それは人の身で受け止めるには危険すぎる代物だった。


榛名「…」


榛名はその憎悪全てを無言で受け止め、痛みに耐えながらも浄化して消し去る。

そして榛名は彼女へと手を伸ばした。


「だ、れ…?」


薄紅色の髪をした少女、駆逐棲姫と言う憎悪の器に囚われていた『春雨』と言う艦娘の意識。

榛名はその手を掴み、そして優しく抱きしめる。


榛名「貴女を、待ってる人が居ます」

春雨「でも、春雨は…」


器に囚われ、歪められてたとは言え多くの人々を傷付け殺めたその罪は大きい。

だが榛名はさらに強く、彼女を抱く。


榛名「大丈夫…」


春雨の意識を受け入れ、榛名は彼女をその偽りの肉から引き剥がす。

そして残された偽りの体もクィン・マンサと共に崩壊していき、消え去った。


榛名「これで、終わり…」


榛名の意識はそこで途切れ、バンシィも元の姿に戻り落下していく。それを天城のユニコーンと青葉のフェネクスは優しく受け止めた…


天城「お疲れ様でした…」

青葉「ゆっくり、休んでください」


瑞鳳「終わった…」

浜風(G)「作戦終了、長居は無用です。 撤収しましょう」

瑞鳳「わかった。 オペレーション・ブレイブは成功です! 全機、『龍鳳』へ帰還し元の世界へと戻ります」


全員「了解!」

273: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/17(日) 00:10:22.54 ID:aTNzS+lZ0
龍鳳の甲板に居るMSによる一斉砲撃が始まる。あくまでも牽制、そして小型艇の足止めが目的だ。

応戦として機銃からの攻撃を受けるが、クラインフィールドによって防ぐ事でダメージを受けない。そして吹雪の操る魚雷が放たれた!


吹雪「コントロール… 目標は、後部のスクリュー!」

龍鳳「着弾タイミングは任せます。 続いて次元転移装置、起動開始の合図を!」

ヤマト「了解。 転移装置起動を打診、受理されました」

コトノ「座標は?」

龍鳳「棲地MIの4キロ沖に設定を。 あの輸送艦を引き剥がさなければ、こちらの世界へ転移してくるかもしれません」

吹雪「魚雷着弾まで、3・2・1…!」


龍鳳から放たれた魚雷が輸送艦のスクリューに直撃して炸裂する!

そして輸送艦は動作を停止して動けなくなる。 誰も傷付ける事なく追撃を振り切る、龍鳳と吹雪はそれが狙いだった。


『貴様ら…!こんな事をして…』

ヤマト「仕掛けたのはそちらです。 我々がとったのは唯の防衛行動、何か問題が?」

コトノ「野望を抱くなら、身の丈に合った野望を抱くことね」


そう言ってヤマトとコトノは通信装置を切断し、強引に通信を切る。

その瞬間、龍鳳の進路上に次元の穴が展開し元の世界と繋がり撤退の準備が完了した。


龍鳳「モビルスーツ全機、次元転移装置の精製した穴に飛び込んでください!」

瑞鳳『アンリミテッド01、了解!』

天城『ブレイヴ02、了解! 姉さんは回収しておきました!』

愛宕『イグナイト01、了解!』

春雨(G)『スプリング01、了解!』

瑞鳳(G)『クロイツ01、了解!』


全ての機体の撤収を確認した龍鳳は、そのまま次元の穴へと船体を突っ込んだ!



そして棲地MIを攻略したブレイヴ中隊は、全員の帰還に成功し世界から跡形も無く消え去った。

274: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/17(日) 00:55:09.42 ID:aTNzS+lZ0
そして…

《舞鶴》

400『深海棲艦、崩壊していきます。 また、ブレイヴ隊が撤収完了したとハシラジマから報告あり』

浜風「…瑞鳳さん達がやってくれたようです」

蒼龍『じゃあ、これで…』

浜風「全部隊へ通達、作戦終了。 警戒しつつ包囲網を解除、撤退します」

ナチ『では我々は…』

浜風「オリジン隊、ホワイト隊、エンガノ隊と各隊に所属する艦艇はMSの残骸を回収しつつハシラジマ泊地への撤収準備を。

それと舞鶴基地司令の拘束を解除、後始末くらいはやらせましょう」

402『押し付けじゃないのか?』

浜風「面倒ですし明日学校ですし」

400『そんな事だろうと思った』

夕雲『ブレイヴ隊に行った愛宕さん達は無事でしょうか?』

浜風「先ほど受信した限りでは秋月さんがクィン・マンサの攻撃を受けて負傷、ただ命に別状は無いと」

野分『なんでその情報を早く言わないんですか!』

浜風「…そうやって、暴走するから言うなとリタ・ベルナルからのお達しです。 すぐ血が上るから」

野分『うっ…』

飛龍『命に別状無いなら良いじゃない』

如月『でも心配よ…」

陽炎『ならさっさと回収してハシラジマに行こうじゃない』

曙『そうね… 回収した残骸はどうするの?』

浜風「利用可能ならば利用、使え無いなら処分か売却します」

清霜『え、売っちゃうの?』

浜風「残骸とは言えオーバーテクノロジー、ですので使用価値が無いものも結構高値で買い取ってくれるんですよ。

まぁ、売るのは再利用不可能な部品ばかりですけどね。因みに売却金は活動資金や慈善事業などに当てる予定です」

イセ『と、言ってもナノマテリアルは無限精製できるし弾薬とか各種部品も精製可能だからぶっちゃけ保存食系しか買わないけどね。あとハシラジマ内の娯楽を充実させる資金かしら?』

瑞鶴『じゃあ今度は何買って貰おうかな…』

大鳳『私はトレーニングマシーンが良いわ』

夕張『え、じゃあ私は…』

浜風「残念ながら今回の儲けは舞鶴の復興費用と大鳳さんがブチ抜いた格納庫の屋根、そして瑞鳳さんが素手で破壊した壁の修繕費用に消える計算です」

大鳳『そんな!?』

潮『あの、無駄口叩くより仕事をした方が良いのでは…』

夕立『早く帰りたいっぽい!』

浜風「わかっています。 全機、手早く終わらせてください」

275: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/17(日) 01:37:37.42 ID:aTNzS+lZ0
榛名(その後のお話)

《ハシラジマ 医務室》


ヒュウガ「全治1週間、絶対安静」

榛名「それ程かかるんですか?」

ヒュウガ「貴女の場合、体に対する負荷が極端に大きすぎる。あと肉体への影響が無いか検査が必要ね」

榛名「そうですか…」

ヒュウガ「ま、ハシラジマには娯楽施設があるし退屈はしない筈よ。 あと満潮、貴女もよ」

満潮「何で私まで…!」

ヒュウガ「アンタは極端な栄養失調。 治療、と言うか栄養剤投与と食事療法だけだけどね」

満潮「ふんっ…」

ヒュウガ「あと秋月は治療の必要なし、ただ気絶してただけだから」

秋月「それはどうも…」

ヒュウガ「そして問題は…」

シャア「何か?」

榛名「シャア・アズナブル、貴方体返すとか言ってませんでした?」

シャア「彼女の意識の定着まで時間がかかるからな。 それまでの補佐だ」

ヒュウガ「肉体的異常は見られないけど… まぁ、色んな意味でアンタも様子見が必要ね」

間宮「まぁまぁ、皆さんの食事については私がやりますから…」


榛名(私と満潮さん、そして春雨さん(の体を乗っ取ったシャア)はハシラジマでの治療を余儀なくされました。

間宮さんもこちらに残って、治療の手伝いをしてくれるそうです)


瑞鳳「で、もう行っちゃうんだ」

瑞鳳(G)「うん。 私達にも生活あるし」

飛龍(G)「あ~あ、一度くらい会ってみたかったなぁ… もう一人の私に」

蒼龍(G)「私の並行存在って強化人間なんでしょ?」

瑞鳳「そうですけど… でも性格的に大差はありませんが」

浜風(G)「一度戦術勝負をしてみたかったですね、こちらの私と」

瑞鳳「多分泥沼になるからやめて」

夕雲(G)「ではもう一人の夕雲によろしく伝えてください」

瑞鳳「わかったよ」

春雨(G)「では春雨達はこれで失礼します」

時雨「機会があったらまた会おう」

三日月「今度は戦場での遭遇ではなく、普通に会いましょう」


榛名(そう言ってこの世界から彼女達は発ちました。 自分達の世界、帰るべき場所へと)

276: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/17(日) 02:08:49.93 ID:aTNzS+lZ0
浜風「ウイングゼロ、受け渡しを確認しました」

初風「何て言うか、ありがとう… アンタが発破かけてくれなかったら…」

浜風「分岐路に立ったのは貴女自身の意思、私は何もしていません」

402「因みに今のはコイツなりの照れ隠しだ。 こいつ、未だに不器用で…」

浜風「402!?」


榛名(初風さんは『ウイングガンダムゼロ』を浜風さんに返却しました。 確かに浜風さんが発破をかけかました。

しかし掴んだ未来は紛れも無く初風さんの意思、それに変わりはありません)


榛名「バンシィ、どうですか?」

ヒュウガ「どうもこうも異常だらけよ。 アンタ、戦う度にバンシィを駄目にして…」

榛名「申し訳ありません…」

ヒュウガ「こうなったら、新しい機体が必要かもね」

榛名「バンシィに、代わる機体…」


榛名(バンシィは再び機能を停止した。 その理由は紛れも無く榛名が無茶をしたせいだ。

そしてヒュウガは新たな機体を、私に用意すると言っています。一体何をする気でしょう…)


春雨「あ…」

初風「目は醒めた、春雨?」

春雨「はつ、かぜ… あの、私…!」

初風「今は、何も言わなくて良い… ありがとう、春雨が私に命をくれたから、また会えた…」ギュッ

野分「春雨… 良かった…」

秋月「また戻ってきてくれたんですね…!」

朝潮「満潮…」

満潮「何よ、朝潮…」

朝潮「よく生きて…」

満潮「感動の再会、のつもり?」

朝潮「え…」

満潮「ふんっ…」


榛名(春雨さんと初風さん達は再びめぐり合う事が出来た。 そして朝潮さんと満潮さんは知り合いだったらしい。

しかしその心は凍て付いていて、氷解まで時間が必要のようです)


榛名「アムロ・レイは?」

リタ「さっき消えた。 もう、νガンダムには何も残ってない」

天城「未来を託す、天城達にそう言い残して…」

シャア「先に逝く、か…」

リタ「お前もさっさと消えろ、マザ  コン」

シャア「…」


榛名(アムロ・レイは消えた。 恐らくその魂は宇宙世紀に還ったのだろう。

シャア・アズナブルはまだ残っている、少なくとも春雨さんが安定するまでは。リタにはここぞとばかりに暴言を浴びせられているが)


榛名(こうして私達の安息、となる筈が大惨事に発展した3日間は終わった。この一件で世間に『異次元』の存在を知られる事になってしまいました。

そして深海棲艦の中枢で見た大樹の謎、まだわからない事だらけだった… だがこの平和を出来る限り享受したい、今はそう思っています。平和な、この世界を…)

第17話『オペレーション・ブレイヴ』 終

277: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/17(日) 02:24:26.34 ID:aTNzS+lZ0
では17話で『舞鶴編』は終了となり『世界大会編』へと移行します。

多分モビルスーツの出番は減る



ここでアンケート


内容は

1.今後のストーリーについて

2.『満潮』を自軍参入させるか

3.専用艦を改修させるファイター(キャラを指定して頂ければ。 改修内容も受け付けます)

4.その他要望・意見


となります


1番の『今後のストーリー』については選択しを用意しました。


1.榛名が自身の生まれ、そして取り巻く運命に決着をつける話

2.『あるシステム』を止める為に榛名達が奮闘する話

3.人類進化を促す組織と榛名達の未来を巡る戦いの話


の3つと自由枠の『4』です

不満がある方は『4』を選択して意見をあげて頂ければ参考にしたいと思います


期限は1/20の20時までを予定していますのでよろしくお願いします

279: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/17(日) 21:24:55.06 ID:aTNzS+lZ0
アンケートこないなぁ…


番外編 『心の痛み』

《ハシラジマ ゲストルーム》

ヒュウガ「ねぇ、ちょっと良いかしら?」

榛名「何でしょう…」

ヒュウガ「アンタ、確かPTSDの治療歴があるわね」

榛名「ど、どうしてそれを…!」

ヒュウガ「元・総旗艦が流したのよ」

榛名「絶対コトノだ… 仙台に戻ったら怒らないと…!」

ヒュウガ「で、聞きたいんだけど。 治療プログラムってどんなのやってたの?」

榛名「最初はカウンセリングでしたが変動が見られなくて、薬物治療に変えましたね。 ただ薬では完全な治療には至らず結局最近まで使ってました」

ヒュウガ「使ってた薬は?」

榛名「漢方です。桂枝加竜骨牡蠣湯、だったかと… あの、どうしてそんな事を?」

ヒュウガ「満潮、今少し気晴らしに運動行ってるみたいだけど確実にあの子PTSDよ。 時々パニックを起こしたり睡眠後に魘されて目覚めて睡眠不足…

多分捕まっていた時の記憶がフラッシュバックしてるんでしょうね。聞いた話じゃ一週間程度だったみたいだけど、あそこまで酷いってなるとかなり扱い悪かったみたいよ」

榛名「…」

ヒュウガ「栄養失調自体は治りつつあるわ。 問題なのは心、生き残ってしまった重責が心に痛みを与えてる… どうにかして治療したい所だけど…」

榛名「…少しだけ運動の許可をもらえませんか?」

ヒュウガ「何をする気?」

榛名「あと保管してある『朝潮型』の艤装と先日硫黄島を襲撃した時にハシラジマ管理となった榛名の艤装の使用許可を」

ヒュウガ「アンタ、まさか…!」

榛名「榛名の艤装はサイコフレームを使用している。 彼女の心の痛み、それを受け止めようと思います」



満潮「で、何よ。 こんな艤装まで使わせて」

榛名「肩慣らしに模擬戦でも、と思いまして。 実戦経験はありますので、相手くらいにはなる筈ですよ」

満潮「これみよがしに戦艦の艤装なんか使って… 良いわ、相手してあげる」

榛名「シールド、ネイルモード。サイコフレーム駆動開始…」

満潮「え…?」

榛名「ニュータイプ、その力をお見せしたいと思います」

282: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/17(日) 22:35:58.56 ID:aTNzS+lZ0
榛名は一切攻撃を行わず回避行動に徹する。 いくら艤装に装填されているのが模擬弾とは言え、大口径砲のダメージを受ければもう一度彼女は入院のしなおしだ。

そして砲撃に込められている『想い』を感じ取る事が出来なくなる、だからまだ榛名は回避を続ける。


満潮「手加減してるつもり…!」

榛名「いえ、貴女の実力を見極めさせて貰っているだけです」

満潮「馬鹿にして…!」


満潮から怒りの感情が体から溢れ出して殺気が満ち、榛名の進路上に魚雷が放たれる。

そして満潮は砲撃を榛名に加えながらその魚雷の進路上から榛名を逃がすまいとし、榛名は装備されている副砲で魚雷を正確に撃ちぬく。そして魚雷が炸裂して、その水柱で榛名の姿が見えなくなる。


満潮「やった…!」

榛名「残念でした」



水柱を榛名はヴァイブレーション・ネイルで払い、満潮を真っ直ぐに見据える。

もう既に彼女の意志は充分に伝わった。 少し荒療治になる、そう榛名は頭の中で思考しながら艤装のサイコフレームに意志を流し込む。



榛名「先ほどまでの無礼は詫びます。 では、今から全力を見せてあげましょう…!」

満潮「何、この感じ… 嫌…!」


榛名から発せられたプレッシャーに彼女は怯える。 彼女は今の榛名の姿を、自分の仲間たちを殺した深海棲艦の姿と重ねているのだ。

ここまでは榛名の想定通り、後はなるようにしかならない。 


満潮「来るな… 来るな…!」

榛名「遅い…!」


瞬時に艤装を加速させて満潮へと接近する榛名、そして満潮は接近させないように榛名へと砲撃を加えるが榛名には止まっているように見え、砲撃全てを榛名は回避した。

もう満潮には榛名が深海棲艦にしか見えていない。 その圧倒的な力、その畏怖に怯えるしか無い。


満潮「止めて! 来ないで、嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!」

榛名「ごめんなさい…」


そして距離が狭まり、ほぼゼロとなった瞬間榛名は彼女を抱きとめた。


満潮「え…」

榛名「怖かった、そして辛かった… 仲間が殺された事、それを見ている事しか出来なかった無力…

全部榛名が受け止めます。だからもう、貴女は一人じゃない…」


サイコフレームから漏れ出すのは優しい緑の光、それが二人を包み込み互いの心を繋げる。

榛名は満潮の事を見過ごせなかった。過去の自分に似ていたから、『ひかり園』で虐げられ臓器売買で売られていった子供を見てる事しか出来なかった自分に。


満潮「生き残った… 私だけ…! 何で、私なのよ!」

榛名「その怒りも、全部受け止めます。 もう良い、もう貴女が心を傷付ける必要は無いんです…」


怒りも憎しみも、悲しみも痛みも全て受け止める。榛名はより一層強く彼女を抱き締め、全部を包み込んでいく。

そのまま二人は暫く海の上に佇んだ。

283: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/17(日) 23:14:36.21 ID:aTNzS+lZ0
ヒュウガ「全く、荒療治にも程があるわよ」

榛名「申し訳ありません…」

シャア「全くだ。負の感情を受け止め続ければ君の心ももたなくなるぞ」

榛名「しかし彼女はこうでもしないと尚更傷付く、それを榛名は見ていられなかった… 榛名に、似ていたから」

ヒュウガ「同じPTSDの患者だから、かしらね?」

榛名「無力な自分と消えていく周囲、そして大きなものに怯える恐怖… 殆ど全部、一緒なんです」

シャア「ほう… まぁ良い、彼女もようやくぐっすり寝れているのだ」

榛名「…  コン」

ヒュウガ「こりゃ隔離する必要があるわね」

シャア「待て。 私は、と言うかこの体の主が彼女に付き添っていただけだ」

榛名「貴方は少女に母性を求めているんでしたね、シャア・アズナブル」

シャア「何故他世界でこのような屈辱を味あわなければならんのだ、アムロ…!」

ヒュウガ「他人のせいにしないの。 大体アクシズの落下の時に 癖を暴露しなけりゃ多少変わったでしょうに」

シャア「何も言えん…」



満潮「おかわり」

間宮「只今お持ちします」

榛名「食欲、戻って良かったです」

満潮「別に… ただ、生きるって決めたからには食べるしか無いもの」

榛名「そうですか」


榛名(彼女は榛名に少しだけ心を開いてくれました。 相変わらず素直ではありませんが、彼女はきっとまた朝潮さんの言っていた素直な心に戻れると思います)


『心の痛み』終

293: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/19(火) 21:15:52.26 ID:AAGGwHeX0
番外編 『彼女の行方は?』


《舞鶴 防衛戦後》


ナチ「スキャン完了、周辺海域に敵性反応ありません」

402「こちらでも確認した。残存する残骸は処分する」

ナチ「了解しました」

402「ナチ、今回の一件は感謝する。重巡4隻の戦力はありがたかった」

ナチ「そちらには大型結晶体を破壊して頂いた借りがありましたから。安定期に入ったとは言え大和に全部仕事を押し付けてしまいましたが…」

402「それについては瑞鳳から出産祝い贈るから許してくれ、と」

ナチ「そう伝えておきます。 あら…」

402「この反応… 生体反応…?」

ナチ「この海域は激戦でした… この最中で生きてる人間が…」

402「…敵、かもしれん」

ナチ「え…?」

402「瑞鳳に榛名、そして如月から報告があった。『深海棲艦が人間に擬態していた』とな」

ナチ「…火器管制システムオンライン。目標・生体反応エリア」

402「観測データ、出す」


ビス子「」


402「え?」

ナチ「402、彼女を?」

402「ビスマルク、だと…?」

ナチ「あ、ドイツの…」

402「確か榛名と龍鳳が突き落とした、と… しかし突き落としたのは一昨日だぞ!?」

ナチ「つまり彼女、一昨日から漂流して生きてると…」

402・ナチ「…」

402「ナチ」

ナチ「皆まで言わないでください、402」

402「わかった」

402・ナチ「見なかった事にしよう(しましょう)」

402「どうせその内超戦艦の方が迎えに… あ」

ナチ「来ましたね」


ザッパァァァァン!


ビスA「ウチの馬鹿が迷惑かけたわね」

402「そろそろウチの瑞鳳に付き纏うの止めてくれ、と伝えておいてくれないか?」

ビスB「わかったわ。 現にこうして、そのせいでこうなってる訳だし」

ナチ「流石に擁護出来ませんし…」

ビスB「同情も不要よ、自業自得だもの」

402「とっとソレ片付けておいてくれ。邪魔だから」

ビスA「了解。 じゃ、また今度。 リーダーさんにもよろしく」

402「了解した」

番外編『彼女の行方は?』 終

294: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/19(火) 22:39:08.76 ID:AAGGwHeX0
番外編『顔合わせ?』


《ハシラジマ ゲストルーム》

『政府の発表では…』ピッ

『つまり自衛隊はこのような戦力を…』ピッ

『なんと活躍したのは『ガンダム』と言う…』ピッ

ブチッ

榛名「はぁ… どこもかしこも、ニュースばっかりです」

榛名(舞鶴での一件から早4日、まだ舞鶴での話が世間を賑わせている…

別の世界の存在が公式に認められた事、深海棲艦の存在、そしてこの世界にMSが存在していた事… 全てが話題になっている)

榛名「しかも、榛名の機体が映ってないです…」

榛名(映像で出ているのは殆どが402さんの乗っていた『ヘイズル・ラーⅡ』や夕立さんの『ガルムガンダム』…

四次侵攻の際には転移していたので仕方が無いのですが、一般人の撮影した一次侵攻防衛時の『FAZZ』と『リガズィ・カスタム』があったのに『ザクⅢ改』が無いのは理不尽です)

榛名「恐らく『ガンダム』と言うネームバリューでしょうけど…」

榛名(飽きてきました… 眠い…)

榛名「zzz…」


《謎の空間》


榛名「…ここ、どこです?」

榛名(一面真っ白で、何も無い… 歩いてみましょう)テクテク




榛名「…暫く歩きましたが、誰も居ないし何も無いです」

榛名(代わり映えしない景色にそろそろ飽きました)

「え、人…?」

榛名(? あれ、知ってるような…)

「あの、ここが何処なのか知っていますか?」

榛名「いえ… もしかして、貴女も気が付いたらここに?」

「はい… 一体ここは…」

榛名「…このまま一人、と言うのは少し虚しいので一緒に行きませんか?」

「良いのですか?」

榛名「ええ、構いませんよ」

「えっと、じゃあ自己紹介を…」

榛名「私は榛名、『ブレイヴ編』の榛名です」

榛名(あれ、『ブレイヴ編』ってなに…?)

潮「潮、と言います。初代を務めさせて頂きました」←2年前の容姿

榛名(初代…? 潮、どこかで聞いた事のあるような…)

榛名「…まぁ、とにかく向こうに行ってみましょうか」

潮「は、はい!」

295: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/19(火) 22:46:23.74 ID:AAGGwHeX0
榛名「…誰も居ませんね」

潮「はい… 一体ここは…」

「あれぇ、本当にここどこ…?」

榛名・潮「!?」

「あ、人だ! すみません、ここが何処かわかります?」

榛名「い、いえ…」

榛名(やっぱりどこかで…)

潮「もしかして、貴女も気付いたらここに…?」

「そうなんです… それで今までずっと一人で歩いてて…

良かったぁ、一人じゃなくて…」

潮「あの、良かったら一緒に行きませんか?」

「え、良いの…?」

榛名「ええ、構いません」

瑞鳳「ありがとうございます! えと、私は『アンリミテッド編』の瑞鳳と言います!」

榛名(やっぱりどこかで… というかアンリミテッド編って何?)



瑞鳳「で、三人で歩いたものの…」

潮「何も収穫なし、と」

榛名「一体何でしょうね、ここ…」

潮「あ、あれ見てください!」

瑞鳳「あれは… 建物?」

榛名「意外と大きなプレハブみたいですが…」

瑞鳳「よし、一か八か行って見ましょう」

潮「それしか無さそうですよねぇ…」

榛名「ですね。あ、看板に何か…」


『ドキドキ、顔合わせ喫茶』


瑞鳳「え、これ出会い系か何か?」

潮「でも、人は居そうですよね」

榛名「プレハブの癖に」

296: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/19(火) 23:04:22.96 ID:AAGGwHeX0
ガチャッ


金剛「HEY! Welcome…」

榛名「死ね!」バキィ

金剛「ぐはっ…」ドサッ

潮「ちょ、何やってるんですか!?」

榛名「すみません、何か殴らないといけないような…」

瑞鳳「うん、多分殺しても良いと思う」

潮「瑞鳳さんまで!?」

金剛「酷い扱いネ…」

榛名「本編でやらかした悪行裏設定含めて1から並べたら多分満場一致で殺して良いと結論でますよ」

瑞鳳「そんな気がする! いっそこの場で殺して…」

金剛「ちょ、待つネ!? ポ○モンのロ○ット団的ポジにしようと思ったらただの極悪非道になってたのは>>1のせいデス!」

榛名「責任転嫁しないでください!今すぐその頭、トマホークでそぎ落としてやっても良いんですよ!」

瑞鳳「手伝います! と言うか、やらせてください! 頭蓋骨粉砕して脳しょうブチ撒けさせてやりますよ!」

潮「二人共ストップストップ!?」


「ったく、騒がしい!」

「そうだよー。 もうちょっと静かにしようよ」


潮「あ、お客さん居るんですね…」

金剛「ここではただのウエイター兼マスターデース」

榛名「チッ…」

瑞鳳「殺し損ねたか…」

金剛「物騒な事言ってないで早く座るネ。 席はあそこデース」

潮「い、行きましょうか…」

榛名「怪しい素振りを見せたら、即殺す…!」

金剛「ひいっ!?」




「で、何故かここにウエイターを省いて計8人居ると」

「何故この8人なのでしょう…」

瑞鳳「さぁ?」

「アンタ、ウエイターの知り合い?」

榛名「いえ。ただ、殺さなきゃいけないような…」

瑞鳳「何かそんな気がした」

「ず、随分物騒な…」

「ともかく、ここなに?」

潮「喫茶店のようですが…」

8人「…」

297: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/19(火) 23:08:24.81 ID:AAGGwHeX0
榛名「…取り敢えず自己紹介でもしましょうか」

潮「そうですね、埒があきませんから」

「では私から…」

伊良湖「私は『プレゼンシア編』、伊良湖と申します」

海風「『アズール編』、海風と申します」

那珂「『イノセンス編』のアイドル、那珂ちゃんだよ~!」

霞「チッ… 『アクロス編』、霞よ」

しおい「『デザイア編』、しおいで~す」

榛名「『ブレイヴ編』、榛名と言います」

瑞鳳「『アンリミテッド編』、瑞鳳です」

潮「初代・潮です」

全員「…」

伊良湖「…あの、少し良いですか?」

那珂「ん、どうかしたの?」

伊良湖「あの私も含めてなんですけど、全員『~編』って言ってますね」

霞「…確かに、無意識のうちにね」

伊良湖「その『~編』ってなんですか?」

瑞鳳「さぁ…」

しおい「でも、それぞれ何か意味あるんじゃないの?

何か、その人を現してるみたいな感じでさ」

榛名「それなら海風さんの『アズール』は『蒼穹』と言う意味です。

瑞鳳さんの『アンリミテッド』や、榛名の『ブレイヴ』は形容詞ですから海風さんだけ名詞になっちゃいますよ?」

瑞鳳「『デザイア』は動詞、『アクロス』は前置詞になっちゃうし…

あとは那珂ちゃんの『イノセンス』が名詞だね。で、問題は伊良湖ちゃん」

伊良湖「え…?」

那珂「那珂ちゃん、『プレゼンシア』なんて単語辞書でも見たことないよ?」

潮「…造語、でしょうか?」

海風「いえ、スペイン語みたいです。スペイン語で『存在』と言う意味だそうで」ポチポチ

霞「なんでスマホが通じるのよ!? というか何で持ってるの!」

海風「ポケットに入ってました。これ、ネットには繋がりますけどSNS関連は繋がらないようになってますね。

因みに姉に電話してみようとしたけど無理でした」

瑞鳳「どうしましょう…」

金剛「取り合えず何か注文するネ」

榛名「悔しいですが、取り合えずエスプレッソを…」

金剛「そんな泥水…」

榛名「エスプレッソ!」

金剛「か、かしこまりマシタ!」


各自注文


瑞鳳「さて、どうしよう…」


会話イベント 直下

300: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/20(水) 01:22:12.06 ID:ekwSobyF0
伊良湖「会話、無いですね」

霞「当然よ。 いきなり出会ってペチャクチャ喋るような仲にでもなったつもり?」

那珂「でも~ このままじゃつまらないよ~」

潮「あ、メニュー表の所に『会話メニューカード』なるものが」

榛名「このテーマに沿って話せば良いのでは? まずはこの『本編裏話』から」

しおい「何で?」

瑞鳳「だってここ、出会い喫茶だし」

海風「こんな如何わしそうなお店、姉さんに知られたら…」

瑞鳳「お姉さん居るんだ」

海風「ええ、仲は最悪ですけど」

瑞鳳「そ、そう…」

伊良湖「裏話… あ、こう言うの知ってますか?

実は『春雨(K)の代わりにバンシィぶっ壊した榛名をサザビーに乗せてシャアを乗り移らせる予定だった』と言うお話です」

榛名「よくよく考えたら全員榛名より年下で、  コン確定なんだから  コン乗り移らせると言うお話ですね。

でもどう足掻いてもバンシィ壊せ無いし、  コン+  コンって最悪じゃないですか。だから没ったそうです」

瑞鳳「それで『春雨(K)の意識が無い空っぽの器にシャアを入れる』って方法を取ったらしいね。しかも春雨の肉体を深海化させても良かったけど後から面倒だから、もう肉体も深海側が造った器で良いやって事で」

しおい「適当すぎ無い?」

霞「所詮その程度なのよ。 あとは『もし舞鶴で決着を付けた際、倒されて漂流している春雨(K)を助ける役目はビス子だった』とかかしら?」

那珂「クレイジーサイコレ   コンの本領発揮、と言う事だったらしいけど決戦が棲地MIになったから流れたそうで。因みに救出するまでずっと漂流してた設定らしいよ」

潮「あ、それでさっき回収されたんですね。あの  コン」

瑞鳳「あとこう言うのもあったね『金剛、ロ○ット団ポジ化』。まぁ、面倒だし度々出しても榛名のストレスになるから没ったって」

海風「それで本編、あんな極悪なんですね」

榛名「因みに実行されてた場合、金剛は『舞鶴で榛名を庇って死ぬ』役目を与えられていたそうです」

全員「え…」

榛名「姉妹としての情を見せ深海棲艦の攻撃から榛名を庇ってそのまま死亡、榛名の覚醒に一役買う予定だったと。

さらに榛名からは最後『姉様』と呼ばれ、その死を悼まれる筈でしたが本編がクズだったので結局無しになったらしいのですが…」

金剛「そうなって欲しかったネ…」

瑞鳳「黙らっしゃい、この屑」

榛名「あとは研究員に攫われた榛名を天城達と異世界まで救出しに行く可能性や和解の可能性もあった、と。

まぁ今はタコ部屋行きですけどね」

金剛「扱い酷過ぎデース」

瑞鳳「●●やxxxに突っ込まれて無いだけマシに思え。 これが最後の情け、と>>1が言っております」

金剛「情けじゃないデース!?」

潮(余談ですがBF系以外で以前やったSSの中でも金剛の扱いがかなり酷かったと… 鎮守府の中で一人だけレベルがカンストしていないまま終戦と言う二度とレベルが上がらなくなってしまった為永久にケッコン不可らしかったです)



会話 直下

1.新主人公設定
2.各主人公の能力
3.その他

302: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/20(水) 01:57:28.52 ID:ekwSobyF0
金剛「お待たせしまシタ~。 メロンソーダ2つとアッサム2つアールグレイ2つ、ウーロン茶と泥水1つずつ」

榛名「おい」

金剛「コーヒーなんて全部泥水ネ!」

榛名「さぁ、どこを切り裂かれたい。5秒以内に答えればリクエストに答えてやる」

金剛「ごめんなさいすみませんでした。ただのエスプレッソです」

榛名「まぁ服は切るが。トマホォォォォォクッ!ブゥゥゥゥゥゥメランッ!」

金剛「NOOOOOOOOOOOOOOOOOO!?」スパァン

瑞鳳「まぁ、あっちは置いておいて。 各主人公の能力だっけ?」

潮「はい。 本編が終了し能力が変動している方と榛名さんは初期値→成長値が表記されるそうです」

基準(S:一般人を遥かに凌駕、A:一般人よりかなり高い、B:一般人より高い、C:一般人に毛が生えた程度、D:一般人と同等かそれ以下)
・海風(指揮官)
戦闘:B+
指揮:S+
製作:B-
過保護度:S

・那珂(指揮官)
戦闘:A+
指揮:A+
製作:B
歌唱:S++

・伊良湖(ビルダー)
戦闘:D-
指揮:D+
製作:S++
料理:S++

・霞(ファイター)
戦闘:A+
指揮:B+
製作:C-
オカン度:S+

・しおい(ファイター)
戦闘:S+
指揮:C-
製作:D-
動物的直感:S+

・潮(ビルダー)
戦闘:C- → B-
指揮:B
製作:A+ → S+
胸:S →S+

・瑞鳳(ビルダー → ビルドファイター)
戦闘:B- →A+
指揮:C+ →B-
製作:S → SS
リアルファイト:SS+ → SSS

・榛名(ビルダー → ビルドファイター)
戦闘:D-(自己催眠あり) → S-
指揮:C
製作:S+ → S++
ニュータイプ:D- → SSS


海風「榛名さん、成長著し過ぎでは?」

榛名「ゲームでもNTは成長が早いので仕方ありません」

潮「伊良湖さんは戦闘と言うよりビルド専門ですね」

伊良湖「ええ、専用艦は多分『工作艦』になると」

瑞鳳「あと海風ちゃん、浜風ちゃん(指揮 SS-→SSS)より初期値低いね」

海風「他の分野の初期値は勝っているので問題無い、筈です… 他の方も軒並み高い方が多いです」


会話 直下
1.新主人公設定
2.その他

306: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/20(水) 20:20:10.26 ID:ekwSobyF0
瑞鳳「次は… 『新主人公の設定』?」

榛名「海風さん、那珂さん、しおいさん、霞さん、伊良湖さんの5人ですね」

海風「ではまず海風から」

海風 (ルート・アズール)
・中学2年生(ブレイヴ編時中学1年)
・浜風(アンリミテッド編ヒロイン)の妹だが仲は悪い
・寄宿舎で暮らしながら学校に通う
・性格は生真面目、しかし反発心が強い一面も。あと過保護
・能力は浜風同様指揮官寄り、しかし浜風より戦闘能力は高い

瑞鳳「…なんかごめん」

海風「いえ。どうせ貴女に出会わなくとも、姉さんと海風は不仲だったので」

那珂「よしっ、暗い雰囲気壊しちゃう為に那珂ちゃん発表しちゃうよ!」

那珂 (ルート・イノセンス)
・高校2年(1年留年) 元アイドル
・瑞鳳と戦闘敗北、その後箱根にて瑞鳳&飛龍&402(と大淀)のせいで精神崩壊し丸1年入院する
・性格は明るく嘘が嫌い、ただメンタルは弱い。また誰からも慕われる
・アイドル時代の自分の『嘘』を払拭したいと願う
・能力はオールラウンダー、入院期間中に戦術を学ぶ

榛名「こっちにこそ謝るべきでは?」

瑞鳳「ですよね… ごめんなさい!」

那珂「あ、うん… もう気にしてないし、那珂ちゃんが弱いのが駄目なんだから…」

潮(こ、これはマズイ…)

伊良湖「で、では私が!」

伊良湖 (ルート・プレゼンシア)
・中学→専門学校卒(ブレイヴ編時16歳)
・御菓子屋で働きながら専門学校でお菓子作りについて学んでいたが転生者拉致事件に巻き込まれ、クビになる
・しかし大和の口添えで別の場所で再就職、そして再び大惨事に巻き込まれて…
・性格は明るく温厚で真面目、お菓子作りが得意。両親は居ない
・また手先が非常に器用でプラモデルも得意、しかし極端な運動音痴故バトルは駄目

海風「お、重い…」

霞「よく性格歪まないわね」

伊良湖「明るさだけが、取り得ですから…」

しおい「なんか重いから次私!」

しおい (ルート・デザイア)
・中学2年(ブレイヴ編時1年)
・艦プラバトルに触れ、興味を持つ
・動物的直感に長けるが知能は低い
・性格は活発、しかし協調性に難あり
・天才肌でバトルの能力は初心者とは思えないほど

潮「知能が低く、協調性に難あり…」

瑞鳳「うん、次元覇王流の弟弟子に居る。カミキ君そっくり」

しおい「エヘヘ…」

瑞鳳「褒めて無い。 ラストは…」

霞「私よ。どうせ、面白くないでしょうがね」

霞 (ルート・アクロス)
・中学2年(ブレイヴ編時1年)
・転生体としての記憶を断片的に持ち、そのヒントとしてバトルを始める
・両親を失い祖母に育てられたが亡くなっている
・親戚の争いや酷い虐めから人間不信。気が強いが心優しい部分も持つ
・バトルは全くの初心者だが素質は高く、戦闘に長けている

榛名「榛名と同格、もしくはそれ以上に…」

霞「同情は要らないわ」

瑞鳳「プライベートな問題だしね…」

会話 直下
1.終わる
2.その他

311: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/20(水) 20:47:00.82 ID:ekwSobyF0
瑞鳳「あと話す事は…」

全員「…」

榛名「何も無いようですね」

潮「じゃあ、解散と言う事で」

伊良湖「私達の物語は、まだ決まっていません」

那珂「全部榛名さん次第。 そして紡いだ未来の先に那珂ちゃん達が居る」

しおい「ここに居る誰かが未来を創るには、まず一つの物語が必要」

霞「そしてここの誰かが創る未来を支えるのもアンタの役目」

瑞鳳「だからまず、ここの記憶は忘れて今を生きましょう」

潮「貴女の紡ぐ物語、期待しています」

榛名「はい。 次のバトンを渡せるよう、榛名の『勇気』で未来を紡いでみせます」

金剛「頑張るデース」

榛名「あと、一つ。 金剛、貴女よく考えたら伊良湖さんにも『貴女を殺して良い権利』がありますよ」

金剛「へ?」

瑞鳳「そうだよね。 伊良湖ちゃん、拉致されたせいで職失ってるもんね」

伊良湖「貴女が… 絶対、許しません…!」包丁構え

瑞鳳「よーし、全技浴びせちゃうぞ~」拳構え

榛名「来い、バンシィ!」ズガァァァァン

潮「1.5ガンダム!」ズガァァァァン

金剛「ちょ、待って… 助け…」

那珂「無理」

しおい「死にたくないもん」

霞「私も加勢しようかしら。何かムカつくし」

海風「賛成です。 ではこの海風が、効率良く相手を甚振る方法を指示しましょう」


「Nooooooooooooooooooooooooooooooooo!?」





《現実世界 ハシラジマ》

榛名「何か、夢を見ていた気がします」

榛名(楽しいような、イラつくような…)

榛名「さて、榛名もやるべき事をやってしまいましょう」

榛名(そう、今を生きて… 明日へと繋ぐ、それが榛名の役割なのだから)


番外編『顔合わせ?』終

312: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/20(水) 21:00:31.68 ID:ekwSobyF0
では世界大会編に突入前にアンケート結果発表


1.今後のストーリーについて

『榛名が自身の生まれ、そして取り巻く運命に決着をつける話』に決定。 ストーリー『フェンリル』となります。


2.満潮の自軍参入について

満潮参戦、役割は『メインファイター』


3.艦プラ強化

榛名、初風、朝潮、野分(+コンビの舞風)、秋月、青葉に決定 (春雨に関しては後ほど安価で)


4.その他意見

『比叡達のその後』…少しだけ本編で触れます。ただ金剛・雲龍・霧島は出ない

『新主人公の路線』…ストーリー移行時に安価で決定します

『主人公枠に『鹿島』の追加』…一応設定を固めておき、後ほど発表します



以上がアンケートの結果です。ご協力ありがとうございました

313: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/20(水) 23:12:50.36 ID:ekwSobyF0
第18話『重ねた意志と』

舞鶴侵攻終結から1週間…

《榛名宅》


榛名「やっぱりここが落ち着きます…」

天城「退院おめでとうございます、姉さん」

青葉「お体はもう大丈夫なんですか?」

榛名「ええ、入院も殆ど検査だけだったので…」

間宮「ここが、榛名さん達の…」

満潮「何ここ、おもちゃ屋?」

榛名「模型専門のお店です」

春雨「模型、ですか?」

榛名「ええ、艦船模型や車両模型に専門道具などを扱っています」

陽炎「ま、どっちかって言うと男向けのモンばっかよ」

阿武隈「艦プラは女性も多いって言うけどね」

長波「でも歴代選手権の優勝は女だけだろ?」

古鷹「何か理由でもあるのかな?」

衣笠「ぶっちぎって能力おかしいのしか居ないからだよ」

榛名「えっと… 大会まで1週間弱、あとやるべき事は… あ…」

龍鳳「何かありましたか?」

榛名「はい。もう7月も下旬ですから、そろそろ出さないと…」

天城「あぁ、アレですね」

青葉「アレ?」


間宮「これは…」

榛名「笹、七夕で使うものです」

満潮「七夕って、7月7日じゃないの?」

榛名「仙台では8月6日から8日にかけて大規模に行うんです。でも私達はその頃には既に出かけているので、そろそろ出しておかないと」

陽炎「そうだよね… ま、テキパキ飾っちゃいましょう」

天城「姉さん、短冊の余り見つかりました」

榛名「30枚弱… 後で初風さん達が来たら、一人一枚ずつ書いて貰いましょうか」

阿武隈「願いごとか、何書こう…」

長波「適当で良いんじゃない?」

青葉「何か願い事思いつかないかなぁ…」

榛名「では、少し榛名は出かけてきます」

古鷹「どこか、行くんですか?」

榛名「少し買い物と、あと行く所が2箇所ほど」

衣笠「行ってらっしゃい」

龍鳳「お気をつけて」

314: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/20(水) 23:22:41.61 ID:ekwSobyF0
《仙台駅前 アーケード》


榛名「天城の好きそうなものは…」

榛名(天城の誕生日、すっかり忘れていました…)


『え~、舞鶴で起こった一連の騒動を政府は『舞鶴事変』と呼称し…』

『今回の一件で自衛隊は初動を行わず防衛行動が遅れたと…』

『なんと『ガンダム』に乗っていたのはまだ若い女性や少女だったとの話も…』


榛名「まだ、続くのですね…」

榛名(あの日から1週間が経った今でも、混乱は止まらぬ一方… 世間を未だに騒がせています。

だから『ガンダム』だけじゃなくて『ザク』も映せと…)

榛名「今は関係無いですね… プレゼントを探しましょう」


イベント 直下

318: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/21(木) 23:06:05.01 ID:MYpGaT110
 

《ケーキ屋》

榛名(さて、プレゼントも買いましたし…)

榛名「すみません、予約していた榛名です」

「あ、はい。5号ホールケーキ4つ、ですね?」

榛名「そうです」

「申し訳ありません。お客様が多く、まだ少しばかり時間がかかると…」

榛名「そうですか…」

「あと1時間後以降に来てくだされば…」

榛名「わかりました。では、後ほど伺わせて頂きます」

榛名(時間が余ってしまいました。先に用時を済ませてしまいましょうか)

319: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/21(木) 23:07:02.82 ID:MYpGaT110
《霊園》


榛名「…」

榛名(あれから、もう1年になるのですね…)

榛名「二人共、御免なさい…」

榛名(言いたい事は沢山あった。 榛名自身の事、天城を戦いに巻き込んでしまった事、家族が増えた事…)

榛名「もう、居ない…」

榛名(感じられない、触れる事も出来ず言葉も交わせない… それが死と言うものだ。

文句も、謝罪も… 榛名にはもう、何も出来る事が無い。出来る事は一つ、後悔だけ…)

榛名「親不孝の罰です… それが…」

「榛名さん自身の後悔、ですか?」

榛名「大鯨、さん…」

大鯨「天城さんも連れずに、お一人でお墓参りですか。 榛名さんらしいです、必死になって涙を堪えて気丈に振舞うところ」

榛名「どうして、ここに…?」

大鯨「私の数少ない友人だったから二人を弔いたい、いけませんか?」

榛名「そう言う訳では…」

大鯨「それに、貴女と会う約束をしていましたしここに居れば榛名さんが来ると思ったんです」

榛名「まるで…」

大鯨「ニュータイプみたい、ですか。 でも、違います。 私がここに居る、とわかったのは『母親』だからです」

榛名「母親…?」

大鯨「私は瑞鳳と貴女が、時々重なって見えるんです。 その真っ直ぐさも、心も… だから『瑞鳳ならこうする』と考えれば、自ずとここがわかってしまいました」

榛名「そうなんですね…」

大鯨「榛名さんはもう20歳を越え、大人になった。だからどんなに辛くとも、涙を流さない… 流してはいけない、そう考えてますね?」

榛名「え…?」

大鯨「でも、良いんです。泣いても… 大人だって辛かったら泣きます。かつて貴女の御両親に教えて貰いました。

大人になる事は涙を堪える為じゃない、誰だって涙を流して良い…」ギュッ

榛名「大鯨、さん…」

大鯨「だから、ここには私達以外誰も居ない… 恥じる事なく、泣いて良いんです…」

榛名(この温もり、かつて榛名が抱き締められた時のよう… 懐かしくて、安心する…)

大鯨「貴女はいっぱい色んなものを受け止めた… でも、受け止めるだけじゃいつか壊れてしまう… だから、今は私が受け止めます。

それが、今貴女に対して私が出来る事…」

榛名(嗚咽を漏らす… 涙はもう流さない、そう決めたのに…)

榛名「榛名は… 榛名は…!」

大鯨「今はそれで良い… 弱さを見せてはいけない、それが貴女の枷となっていた。でも、弱くても良いんです… 人間なのだから」

榛名(強くなんかなってない。 まだ私は、弱いままだ。 モビルスーツに乗れても、ニュータイプになっても… 変わらない、何も…)

320: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/22(金) 00:11:52.37 ID:11f3QAYU0
榛名「ごめんなさい、お見苦しい所を…」

大鯨「良いんです。誰か頼れる人が居ないと、人は潰れてしまうもの」

榛名「大鯨さん…」

大鯨「では行きましょう。 ここじゃ眠りの妨げになってしまいますから」

榛名「はい」

榛名(では、二人共… 今度は、天城も連れてきます)



《喫茶店内》

大鯨「ではこちらの書類、確かにお渡ししました」

榛名「はい、受け取らせて頂きました」

大鯨「春雨さんは初風ちゃん達の希望で私達が引き取り、間宮さんと満潮さんはそちら預かりでよろしいのですね」

榛名「はい。 間宮さんは大丈夫ですけど、まだ満潮さんは不安定ですから」

大鯨「性格が少し歪んでるのならば私が引き取って曙ちゃんにやった『人格矯正プログラムVer.BONO』の改良版、『人格矯正プログラムVer.みっちゃん』を用意していたのですが…

曙ちゃんに、『真綿で首を絞められながら永遠と終わり無いシャトルランを吐血しながら走らされている気分』と言われたので…」

榛名「それって、かなり…」

大鯨「そこまで苦痛だったとは、お母さんショックで…」

榛名(この人は本当に一体何なのでしょう…)


会話イベント 直下

324: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/22(金) 01:51:36.67 ID:11f3QAYU0
大鯨「そう言えば来週から世界大会が始まりますが… 準備の方は?」

榛名「ゴタゴタのせいで少し遅れて居ますが、やれる事はやっています」

大鯨「あの新規メンバー6人ですからね…」

榛名「間宮さん達はまだ慣れて居ないので恐らくサブにまわって貰う事になります。志願すれば予備艦を改修して、実戦投入になるかと。

リタとコトノは既にファイター志願、ヤマトはサブに志願してくれているので」

大鯨「ニュータイプとメンタルモデル、艦プラの方は?」

榛名「既に準備済みです。 あと一部艦プラも改修を始めています」

大鯨「改修する必要が?」

榛名「上部艤装に壊滅的な被害を受けた『リヴェンジ・ブレイヴ』、アームド・アーマーを持たない『ヴィクトリアス・ブレイヴ』、アームド・アーマーのダメージが酷い『アドミラール・グラーフ・シュペー・シュナイド』とその連携用の『シュフラン・クラージュ』。

能力が不足しつつある『カウンティ・ブレイヴ』に機雷が役に立たない『ボルチモア・ブレイヴ』…」

大鯨「まだあるのですか?」

榛名「はい… 急造品故の脆弱性、そして大型粒子兵装相手じゃないと『ミラーリングシステム』に使い道が無い欠点を抱えた『ヤマト・ブレイヴ』です。

『インフェルノ・ブラスター』では火力もベースである『PBCtype-Z』には劣りますし、改造を加えないと…」

大鯨「実戦運用は難しい、と」

榛名「ええ、いくら粒子変容技術の普及が進んでいるとは言え『PBC』級の武装を持つのは殆ど居ません。 確認した限り、ですけど」

大鯨「居るには居る、と?」

榛名「ドイツ代表『トリオ・ザ・ビスマルク』、それにオーストラリア代表『フレスベルク』など知っているだけで6チーム程です。

しかし『アブゾーブ』『パワーゲート』の技術を持たない為私達には遠く及ばないのが現状、そして確認した所『ミラーリングシステム』の起動条件を満たすのが居ないと言うのが…」

大鯨「つまり現状は対・瑞鳳、『チーム・エンガノ』にしか有効では無いと言う事ですね」

榛名「そうなってしまいますね…」

大鯨「少なくとも『信濃・天』のような換装… 今は『信濃・天爾改』でしたね、『爾改』のような改造が必要であると?」

榛名「改修、終わったのですか?」

大鯨「そう聞いています。 榛名さんの技術を取り込んで強化した、との事で。 しかし基本はそのまま、空母と戦艦を換装する事で対応可能と言うのは変わりありません」

榛名「こちらの場合、『ミラーリングシステム』に変わる換装式の特殊艤装が必要と言う事でしょうか」

大鯨「そうなりますね。 でも、考えるのは榛名さん自身です。期待していますよ」



榛名「では、ありがとうございました」

大鯨「いえ、こちらこそ。話に付き合って頂いて」

榛名「これからの予定は?」

大鯨「すぐに仕事に戻ろうと思います。 では、私はこれで」

榛名「わかりました」




イベント 直下

329: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/22(金) 22:04:54.38 ID:11f3QAYU0
榛名「さて、ケーキを…」

瑞鶴「あれ、榛名さん?」

翔鶴「あら、本当…」

榛名「翔鶴さんに瑞鶴さん。どうして仙台に…」

瑞鶴「私達も仙台出身だから帰省したの」

翔鶴「東京に残ってても良いけど、向こうだとエアコン代も馬鹿にならないので…」

榛名「ハシラジマは?」

瑞鶴「あそこ、今報道関係者に囲まれててあんまり近づけないんだよねぇ…」

翔鶴「光学迷彩を施しているものの完全には隠し切れ無い、そして自衛隊の誰かが泊地の存在を漏らしたのでしょう」

榛名「運良く脱出できて良かったです…」

瑞鶴「ま、あそこに近付こうもんなら吹雪と浜風の仕掛けたトラップで転覆必須だし空も迎撃システムがある。

それに上手く掻い潜って上陸したとしても、対人迎撃システムが黙っちゃいないもの」

翔鶴「再三の取材要求も突っぱねてる状態ですし、何が何でも忍び込んでスクープ取りたいってマスコミの方々の気持ちもわかりますが…」

榛名「今の所出回ってるのは『ガルム』と『ヘイズル』、そして『FAZZ』『リガズィ』の映像ばかりですからね… モビルスーツを是が非でも撮りたいのでしょう」

瑞鶴「ったく、戦果を上げたのは私の『ゲルググ』と蒼龍さんの『デルタカイ』に陽炎の『アマクサ』なのに。何で皆ガンダムにばっか…」

翔鶴「それに本来の主力部隊である私達の映像は残っていません。ガッデスの撮影した映像は厳重にハシラジマで保管しているので」

瑞鶴「ま、向こうで一番活躍したのが『ガンダム』だからここは譲ろうかしらね」

榛名「あ、あはは… ど、どうも…」

翔鶴「こら瑞鶴…!」

瑞鶴「あ、そうだ。瑞鳳から聞いてる? 『改RX-0計画』について」

榛名「え?」

翔鶴「聞いてなかったようですね。 榛名さんがバンシィをまた壊した事に業を煮やしたヒュウガさんがバンシィをベースに『改RX-0モデル』として建造・もしくは改修を行うそうです」

榛名「バンシィを…」

瑞鶴「詳しい事はまだ見通しが立って無いみたいだけど、ともかく二度と壊さないように『バンシィ・ノルン』よりも強力な機体に仕上げるんだってさ」

翔鶴「よろしければ、後で瑞鳳に連絡しますよ? 新造か、それとも改修か」

榛名「そうですねぇ…」


榛名の選択 直下
1.新しいRX-0
2.バンシィの改修
3.保留

331: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/22(金) 22:39:08.29 ID:11f3QAYU0
榛名「…バンシィの改修で」

瑞鶴「良いの? せっかく新しいの作ってくれるのに」

榛名「あの世界でバンシィが榛名を選んでくれた、だから榛名は生き残れた…

そしてバンシィは殆ど榛名と一心同体、手放して新しい機体に乗り換えるのはバンシィに失礼です」

翔鶴「そうですか… では、後ほど伝えておきます。あ、瑞鶴そろそろ仙石線の出る時間よ」

瑞鶴「もうそんな時間? じゃ、榛名さんまた今度」

榛名「ではまた…」



《再びケーキ屋》

榛名「すみません、先ほど伺わせて貰った…」

「あ、お客様ですね。 すみません、遅くなってしまって…」

榛名「いえ、大丈夫です」

「ではこちらのホールケーキ5号4つ。いちご、ショコラ、フルーツベリー、フルーツミックスが一つずつ。

ケーキのチョコに入れるのお名前はバースデー用には『天城』、来客用のは『満潮』『間宮』『春雨』でよろしいですか?」

榛名「はい」

「では4つでお値段は…」

榛名「じゃあ、これで」

「では2万円から… 4000円のお釣りとなります」

榛名「ありがとうございます」

「あ、ドライアイスは…」

榛名「1時間分で」

「わかりました」



榛名「プレゼントもケーキも買いましたし、あとは陽炎の部屋の冷蔵庫に隠すだけです」

332: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/22(金) 23:26:54.77 ID:11f3QAYU0
《榛名宅 陽炎&長波の部屋》

榛名「陽炎、お願いします」

陽炎「OKOK。お安いもんよ」

榛名「決して長波には言わないように」

陽炎「わかってるって。今アイツ居ないし、どこ行ったのかは知らないけど多分暫くは帰って来ないわ」

榛名「そうですか…」

陽炎「あと、例の報酬は…」

榛名「問題なく。業務用スーパーの水ようかんです」

陽炎「うわっ、本当にデカイ…」

榛名「1週間で食べきれますか?」

陽炎「最悪長波と阿武隈姉さんに分ければ良いし、きっと大丈夫。な筈」

榛名「そ、そうですか…」

陽炎「あ、そうそう。さっき初風が来て春雨連れってた」

榛名「連絡はありましたが…」

陽炎「因みに今日は休業、そして私以外誰もこの家に居ない」

榛名「知ってます」

陽炎「そして私も今からちょっと出かける」

榛名「あ、そうですか」

陽炎「あら『寂しいから行かないで』とか言わないんだ」

榛名「一人は慣れてますので」

陽炎「…ごめん、一瞬返答に困った」

榛名「困らせました」

陽炎「わざとかい! ま、良いわ… 作業するなら戸締り厳、あと換気重要!」

榛名「了解です」

333: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/22(金) 23:35:40.80 ID:11f3QAYU0
《倉庫兼製作室》

榛名「さて、作業を始めてしまいましょう」

榛名(改造すべきなのは…)


改修可能艦枠
・榛名『ヤマト・ブレイヴ』
・初風『リヴェンジ・ブレイヴ』
・秋月『ヴィクトリアス・ブレイヴ』
・野分『アドミラール・グラーフ・シュペー・シュナイド』&舞風『シュフラン・クラージュ』
・青葉『カウンティ・ブレイヴ』
・朝潮『ボルチモア・ブレイヴ』


榛名「あとはリタとコトノ用のを完成させないと… あと予備艦を2つですね」

新規専用艦枠
・リタ :重巡洋艦
・ヤマト:戦艦
・春雨:フリー(戦艦・正規空母・重巡洋艦・特殊艦種から選択可能)
・満潮:フリー(戦艦・正規空母・重巡洋艦・特殊艦種から選択可能)

新規艦条件 

使用不可艦
・正規空母NG:赤城型・加賀型・蒼龍型・改蒼龍型(雲龍型含め)・翔鶴型(改含む)・グラーフツェペリン級・ イラストリアス級 ・インプラカブル級 ・ヨークタウン級
・重巡NG:古鷹型・青葉型・高雄型・妙高型・利根型・最上型・Aヒッパー級・カウンティ級 ・ボルチモア級 ・シュフラン級・ドイチュラント級・アラスカ級
・戦艦NG:扶桑型・伊勢型・長門型・金剛型・大和型(改・超大和型含め)・天城型・加賀型・レナウン級・Sホルスト級 ・Qエリザベス級・ペンシルベニア級 ・カイオ・ドゥイリオ級・リヴェンジ級 ・ダンケルク級



また『特殊艦』は『給油艦』『工作艦』が選択可能(給糧艦は使用不可)。



榛名「まず、どうしましょう…」


行動選択 直下
1.艦プラを改修する(改修可能艦の中から2つ指定。 また『アドミラール・グラーフ・シュペー・シュナイド』『シュフラン・クラージュ』は1セットとして扱う為もう1つ選択する事)
2.新規艦を製作する(新規専用艦の中から二人指定)


人物指定は必ずお願いします

335: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/22(金) 23:58:02.59 ID:11f3QAYU0
榛名「よし、これです!」


榛名(朝潮さんの『ボルチモア・ブレイヴ』、そして榛名の『ヤマト・ブレイヴ』にしましょう)



ヤマト・ブレイヴ
艤装
・45口径46cm3連装砲塔:3基
・60口径15.5cm3連装砲塔:2基
・40口径12.7cm連装高角砲:12基
・ボフォース40mm機関砲:40基
・ラインメタル二連装3・7cmFlak:6基
・12cm30mm噴進砲:10基
・RGシステムtype-HA
・ミラーリングユニット
・ディスチャージ改(1・粒子徹甲弾、2・粒子防御障壁、3・粒子圧縮加速)
アームド・アーマーIB
・4連装魚雷ポッド3基×2
・PBCtype-Z改『インフェルノ・ブラスター』



ボルチモア・ブレイヴ
艤装
・55口径8インチ砲9門
・38口径5インチ砲12門
・40mm機銃48門
・20mm機銃24門
・機雷散布装置4基(機雷内容:対スクリュー用トリモチ機雷、スモーク機雷、ジャマー機雷、通常機雷、バルーン機雷、ワイヤー機雷)
・ディスチャージ(1.粒子圧縮徹甲弾 2.粒子圧縮加速3.粒子拡散弾)
アームド・アーマーMS
・機雷散布装置2基×2
・12.7cm連装砲
・3連装533mm魚雷発射管2基


榛名「ヤマトはミラーリングユニットとアームド・アーマー周りを弄って換装できるようにして、ボルチモアは機雷関係を少し弄りましょう」


改修内容

ヤマト・ブレイヴ 直下

ボルチモア・ブレイヴ ↓3


改造条件

ヤマト・ブレイヴ:『ミラーリングユニット』の代替となる特殊艤装、『アームド・アーマーIB』の改修
ボルチモア・ブレイヴ:『アームド・アーマーMS』及び本体の全面改修

344: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/24(日) 21:35:18.00 ID:nq6t8iwu0
ヤマト・ブレイヴtype-R

艤装
・45口径46cm3連装砲塔:3基
・60口径15.5cm3連装砲塔:2基
・40口径12.7cm連装高角砲:12基
・ボフォース40mm機関砲:40基
・ラインメタル二連装3・7cmFlak:6基
・12cm30mm噴進砲:10基
・RGシステムtype-HA
・リペアデバイス×8
・ディスチャージ改(1・粒子徹甲弾、2・粒子防御障壁、3・粒子圧縮加速)
アームド・アーマーRS
・リペアデバイス×4


ヤマト・ブレイヴの『支援特化』形態。使用用途の限られたミラーリングシステムを新規に製作した『リペアデバイス』に換装した姿(勿論ミラーリングに戻せる)。
リペアデバイスはヤマトの船体からアームを展開、内蔵されたアーム(瞬間接着剤や速乾性のパテを内蔵)で味方艦の修復を行う機能を持つ。
ビルダーである榛名の能力を活かしつつ戦力増強を図る事が可能で、継戦能力を高めている。

アームド・アーマー リペアサポーター

Type-R時用のアームド・アーマー。リペアデバイスと同じアームを内蔵し、修理機能を高めている。
また補給用の粒子ケーブルを持ち、補給も行うことも可能。


ヤマト・ブレイヴtype-F

艤装
・45口径46cm3連装砲塔:3基
・60口径15.5cm3連装砲塔:2基
・40口径12.7cm連装高角砲:12基
・ボフォース40mm機関砲:40基
・ラインメタル二連装3・7cmFlak:6基
・12cm30mm噴進砲:10基
・RGシステムtype-HA
・アームド・ブレイカー×4
・ディスチャージ改(1・粒子徹甲弾、2・粒子防御障壁、3・粒子圧縮加速)
アームド・アーマーSB
・粒子ブレード発振装置×2
・533mm魚雷発射ポッド×4

ヤマト・ブレイヴの『攻撃特化』形態。
Type-R同様にミラーリングシステムを新造した『アームド・ブレイカー』に換装した姿。
アームド・ブレイカーはミラーリングユニットと同型のユニットを4基展開、内部に蓄積された粒子を『プラフスキー・レーザー・ラム』として使用可能。
近接能力が強化されており、防御型のミラーリングシステムとは対を成す。

アームド・アーマー ソードブースター
Type-F用アームド・アーマー。粒子で形成されたブレードを展開可能で近接能力をさらに 底上げしている。
またブースターとしての機能も高められており高い速力を発揮可能。


ボルチモア・ブレイヴⅡ(セカンド)

艤装
・55口径8インチ砲9門
・38口径5インチ砲12門
・40mm機銃48門
・20mm機銃24門
・艦首魚雷発射管×4
・ディスチャージ(1.粒子圧縮徹甲弾 2.粒子圧縮加速3.粒子拡散弾)
アームド・アーマーMS
・プラフスキー・メガランチャー
・3連装533mm魚雷発射管2基

機雷敷設に特化していた『ボルチモア・ブレイヴ』に改修を加え、戦闘能力を強化したもの。
本来のボルチモア・ブレイヴは特性によって戦闘寄りでは無く支援特化となっていたが、朝潮の希望でオミットされた。
代わりとして軽量化した分機動力が向上、艦首に内蔵式533mm魚雷発射管が増設され火力も向上している。
また索敵能力も強化されており、その為新しく『アームド・アーマーSL』が新造された。

アームド・アーマー スナイプ・ランチャー
新造された朝潮用アームド・アーマー。
朝潮の使用した『ガデッサ』のGNメガランチャーを参考に製作された。
舞風の『ランス・カラビーヌ』とは異なり砲身はアームド・アーマー自体が展開され、PBCには及ばないが高火力の超長距離射撃を行える。
しかし粒子消費量が多く、船体が安定しないと使えないと言う欠点がある。

345: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/24(日) 21:52:29.87 ID:nq6t8iwu0
>>343 わかりました
では変更致します

因みに青葉の魚雷発射管の数は64なんでこっちの方が多いっす。
青葉は最大256発まで連射可能の誘導魚雷(威力低め)。


ボルティモア・ブレイヴType-MSt

艤装
・55口径8インチ砲9門
・38口径5インチ砲12門
・40mm機銃48門
・20mm機銃24門
・誘導魚雷発射管×96(雷撃システム『メイルシュトローム』)
・ディスチャージ(1.粒子圧縮徹甲弾 2.粒子圧縮加速3.粒子拡散弾)
アームド・アーマーMSt
・魚雷発射管×64k×3

アームド・アーマーMSver.2
・105mm両用ガトリング砲
・61センチ4連装酸素魚雷
・機雷散布装置2基×2

従来のモデル(以下Type-MSkと誇称)とは喫水線下とアームド・アーマーを換装する事で自由に変更可能。

主に雷装を強化しており方向性としては青葉・天に近い、青葉・天と同様に全方位雷撃システム、メイルシュトロームが搭載されている。
青葉・天よりも船体のサイズに余裕があるため青葉では山嵐を搭載するために犠牲になっていた砲火力、対空、索敵、装甲などもベース艦からバランスよく強化されているが魚雷発射管の数は96基と青葉より多く、しかも魚雷発射管を片舷32基装備したアームド・アーマー・MStによって青葉以上の同時発射数を実現してみせた。
アームド・アーマーMStはガトー級潜水艦をベースとしており本体から分離して活動可能、最大数の224発同時発射は分離中にのみ可能となっている。
青葉に劣る点は船体が大きい分被弾面積が若干大きい、分離しないと半分しか魚雷発射管が使えない、分離したアームド・アーマーは潜水艦としての性能はかなり低い(最大深度、回頭性など)分離中は最大3隻同時操作となるため極めて複雑な操作を要求される等青葉以上に尖った性能となってしまった。
更に狭い場所では当然Type-MSkの方が有効な為戦場に合わせて使い分けるべきである。

アームド・アーマー・メイルシュトローム

メイルシュトロームシステムの中核を成す兵装、ガトー級潜水艦がベースで本体から分離してある程度単独で活動出来る、本体との接続中は魚雷発射数を減らさずに速力を高め、分離中は青葉・天を大幅に上回る224発もの魚雷を同時可能な超雷撃特化ユニット、しかし操作が極めて複雑な上一斉雷撃を行うと2回で魚雷を射ち切ってしまう等欠点も多い。

アームド・アーマー マインスケーターVer2

以前のモデルから機雷の同時散布数や速力が強化されており甲板の武装も強化されており105mm両用ガトリング砲と61センチ4連装酸素魚雷に変更された。

347: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/24(日) 22:26:54.57 ID:nq6t8iwu0
榛名「ふぅ…」

榛名(調子に乗ってヤマト用の換装パーツを2つも造ってしまいました…)

榛名「あとは塗装が乾くのを待てば… あれ、時計は… 午後… 7時!?」

榛名(ちょ、調子に乗りすぎました!? 夕飯の支度、一切してませんよ!?)


榛名「ご、ごめんな…」パァァァァァァァン

榛名「…へ?」クラッカーのリボン被り

天城「お誕生日、おめでとうございます姉さん!」

初風「ったく、ちゃんと言いなさいよ。言ってくれたら祝ってやったのに」

榛名「え… え?」

榛名(あ、あるぇ… 今日って天城の誕生日じゃ…)

如月「集中してくれてて良かったわ。 お陰で、パーティーの飾りつけにも気付いてなかったもの」

間宮「この間宮、腕によりをかけて料理を作らせて頂きました!」

榛名「あの、ちょっと確認…」

コトノ「何かしら?」

榛名「えっと、今日は天城の誕生日で…」

長波「知ってる。さっき聞いた」

榛名「榛名の誕生日は7月4日、上旬… 今は下旬…」

秋月「知ってます」

榛名「は、榛名の誕生日じゃなくて本来天城の…」

阿武隈「でも、やってないじゃん。誕生会」

榛名「そ、そうですけど…」

陽炎「だから天城姉さん本人の希望でこれやってんのよ。 『やってなかったからせっかくだし合わせちゃいましょう』って」

榛名「そ、それで良いんですか天城は!? これでは…」

天城「良いんです。 姉さんの誕生日が流れたのは忙しすぎて仕方が無い事、それに天城だけが祝われるなんてフェアじゃありません。

それに、姉さんと一緒に祝われると言うのなら天城は本望です」

榛名「天城…」

青葉「さぁさぁ、主賓の誕生日二人と新入り三人はこちらへどうぞ」

古鷹「すみません間宮さん、本来間宮さんには…」

間宮「いえいえ、こっちもやりたい事をやっているだけですから」

清霜「とっても美味しそう…」

シャア「君たちも早く座りたまえ」

リタ「  コン黙ってろ。あとアンタは今主賓じゃない、本来の主に戻して」

シャア「…」

満潮「相変わらず辛烈ね」

リタ「ジオン嫌い。特に赤いの。 死んだ原因だから」

シャア「私では無いぞ!?」

リタ「知ってる。アレルギーみたいなもん」

ヤマト「祝いの席で喧嘩はいけませんよ」

シャア「喧嘩と言うよりは、一方的な罵倒ではないか…」

(それは自業自得だよ、シャア)

シャア「アムロ!? 何故アムロの声が聞こえるんだ!?」

榛名「あ、消えました。 多分罵倒する為に出てきたようです」ピキィン

348: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/24(日) 22:59:20.00 ID:nq6t8iwu0
春雨「すみません、度々春雨の中の…」←戻った

リタ「気にしないで良いよ。 私は『シャア』が嫌いなだけで、貴女は嫌いじゃないから」

榛名「全く、リタ。いい加減に…」

衣笠「まぁまぁ、お叱りはその辺で…」

舞風「じゃ、改めてお祝いしよっか」

曙「そうね。さっさと席に着きなさい」

朝潮「では改めて… 榛名さんと天城さんの誕生日、そして春雨と間宮さんに満潮のお祝いを行います」



初風「じゃ、ここでプレゼントタイム」

長波「面白いの用意しておいたから安心しろよ!」

榛名「お、面白いって…」

如月「ま、私達はお金を出し合って買ったんだけどね」

天城「そうなんですか?」

曙「そりゃ子供の小遣いなんて限られてるし…」

舞風「金欠になりがちだからね~」

野分「舞風は浪費が多いわ。この前なんて…」

舞風「あ~もう、余計な事はなし!」

阿武隈「私達もちゃんと選んで買ったからね」

陽炎「いや~、さっき咄嗟に選んだからお気に召すかはわからないけどね」

青葉「勿論、青葉達も選びました!」

古鷹「つまらないものですが…」



榛名への誕生日プレゼント ↓3まで

352: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/25(月) 00:46:23.23 ID:vINeGUVX0
青葉「まずは青葉・衣笠・古鷹・龍鳳さんからのプレゼントです」

榛名「これは… コート、ですか?」

古鷹「はい。これなら身を隠しての狙撃にもピッタリです!」

衣笠「古鷹、榛名はスナイパーじゃないんだから…」

龍鳳「ダズル迷彩の下着が多いので、お好きなのかなと…」

リタ「うわっ、これ如月の雑誌に載ってたけど結構したやつじゃん… 確か、7万くらい…」

榛名「なっ…」

如月「確かそうよね、これ… 良いものじゃない」

榛名「大事に着させて頂きます!」

曙「じゃ、次は私達ね」

野分「きっと喜ぶと思います」

清霜「はい、どーぞ」

榛名「!? こ、これは…!」プルプル

舞風「ふっふっふ… 驚いた?」

榛名「EX合金の『ゲッタードラゴンver.メタルビースト』…! 榛名が買おうと思ったけど高くて諦めていたのに…」

朝潮「在庫が1個だけウチに残っていたので資金を出し合って購入しました」

秋月「誇りを被るよりは良いかな、と思いまして」

榛名「あとはライガーとポセイドンも買わないと… 今なら予約も間に合う筈です!」

初風(ウチの倉庫で埃被ってたし、ディスプレイするには高すぎるし、榛名に押し付けて正解だったわ)

阿武隈「じゃあ私達から…」

陽炎「はい、これ」

榛名「デジタルフォトフレーム…」

阿武隈「これから、思い出はいっぱい残せる。 だから必要かなって」

榛名「阿武隈…」

陽炎「いつまでも褪せない思い出に、ね」

榛名「ありがとう…」

長波「さて、これからは…」

ヤマト「我々…」

リタ「真打!」

コトノ「もとい、ネタ枠の時間よ」

榛名「うげっ…」

長波「うげっ、とは酷いな」

衣笠「因みに衣笠さんも支出してるよ」

清霜「清霜も少しだけ、ね」


プレゼント(ネタ枠) 直下

355: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/25(月) 01:30:18.86 ID:vINeGUVX0
榛名「感じます… 何か、禍々しい何かを…!」

天城「これ、かなりマズイ感じの…」

青葉「ええ、ビンビン来てますよ…!」

シャア「ええい、何だこのプレッシャーは…!」

リタ「コイツに同意するのは癪だし出資したけど、同意…!」

ヤマト「骨董屋でコレを見つけた時、ピンと来たんです」

長波「ニュータイプじゃないけど私でもコイツはヤバイって感じてな…」

コトノ「これは買わざるを得ない、と」

榛名「因みに、開封前ですがいくら?」

ヤマト「店主からはタダでも引き取ってくれ、と言われましたが2万円ほど払っておきました」

天城「ね、姉さん開けてみてください…」

榛名「わかりました… ひいっ!?」

陽炎「なんて禍々しい木彫りの面なの!?」

阿武隈「呪いがひしひしと伝わってくる…」

舞風「これマジでやばいヤツじゃないの!?」

野分「相当マズイ…」

ハロ「マズイ!マズイ!」

龍鳳「大体八話ぶりくらいの出番のハロですらこう言ってますよ!?」

満潮「え、何そのペットロボ?」

古鷹「そう言えば居た! 大会とか、舞鶴とか連れて行って無いけど!」

そして…

天城「ちょっと、何で姉さんだけ色々貰って天城は料理本だけなんですか!?」

全員「…」

ハロ「メシマズ!メシマズ!」

天城「パイおみまいしてやろうかぁ…?」

初風「じょ、冗談よ… 本当は別のあるから! はい!姉さんに依頼して造って貰ったAGP風榛名フィギュア!」

天城「これは… ありがとうございます! パンツまで完全再現なんて、天城感激です!」

榛名「ちょ、何やってるんですか瑞鳳さん!?」

天城「これは素晴らしい… 家宝にしましょう!」

榛名「止めて!? 恥を家宝にするの止めて!」

初風「因みに子供(ver.リタ)付き!」

天城「あ、そっちは…」

リタ「あ、何か傷付く」

古鷹「じゃあ私達からは…」

天城「圧力鍋…!」

榛名「そんなものあげちゃ駄目ですって!? また被害者増えます!」

陽炎「よし、デジタルフォトフレーム」

天城「これに姉さんの写真を…」

榛名「お願いだから止めてください!」

ヤマト「はい、ネタ枠から」

天城「良い音色の壷ですね… 北宋ですね」

榛名「ネタ枠が一番マトモってどう言う事ですか!?」

358: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/25(月) 21:22:56.66 ID:vINeGUVX0
《その後 榛名の部屋》


榛名「ふぅ、お腹いっぱいです…」

コンコン

榛名(この感じ、天城ですね)

榛名「天城、どうかしましたか?」

ガチャ

天城「ふふっ… わかってしまいましたか。ニュータイプとは、凄いものです」

榛名「それを言うなら天城もニュータイプでは?」

天城「天城は姉さんと同レベルの素養はある、それは検査で確認されました。しかし素養はあれど、姉さん程使いこなせる訳ではありません。

姉さんのように、あんな無茶な戦い方は出来ません…」

榛名「天城…」

天城「姉さん… もう何があってもバンシィ、『サイコフレーム』搭載機には乗らないでください」

榛名「え…?」

天城「別にバンシィで無くとも、鹵獲したGNドライヴ搭載機や他の余剰機だってある筈です…

あんな使い方をしていれば、姉さんもいずれサイコフレームに命を吸われて…!」

榛名「天城」

天城「姉さん…!」

榛名「言った筈です、『居なくなったりしない』と。 榛名は、誰かを残して消えたりしない。

天城も、リタも、皆を残して消えるなんて絶対にしません」

天城「姉さん…」

榛名「まだ深海棲艦の脅威が消えた訳ではありません。 こちらの世界への橋頭堡なっていた棲地MIは潰した…

でも、この世界に接続している世界は数多い… どこからここに繋がっているか解らない以上、まだバンシィが必要です」

天城「もし、終わったら…?」

榛名「その時は、バンシィを降ります。新たな脅威が訪れる、その時まで」

天城「そうですか…」

榛名「あ、そうでした… 天城、貴女にプレゼントを渡せていませんでした」

天城「え…?」

榛名「もう少ししたら天城の部屋に行こうと思っていたのですが… ここで渡してしまいましょう」

天城「姉さんからの、贈り物…!」


天城へのプレゼント 直下

360: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/25(月) 21:53:31.42 ID:vINeGUVX0
天城「これは… 風鈴…?」

榛名「夏椛の風鈴、そして紅葉の風鈴です。 天城、紅葉が好きでしょう」

天城「綺麗… ありがとうございます」

榛名「気に入って頂けて良かったです。 あと、これを…」

天城「椛のネックレス… これも…?」

榛名「ハシラジマで作ってきました。 手製なんで大分不恰好ではありますが…」

天城「嬉しい… 姉さんの手作りだなんて…!」

榛名「こっちも気に入って貰えましたか?」

天城「気に入らない訳がありません! 姉さんに頂けたものなら…」

榛名「そうですか… 良かった…」

天城「では、天城もお返ししないと…!」

榛名「え…?」

天城「私も、姉さんにプレゼント持って来てたんですよ」


天城からのプレゼント 直下

362: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/25(月) 21:55:55.37 ID:vINeGUVX0
悪いが兵器はNG


再安価 直下

365: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/25(月) 22:29:57.50 ID:vINeGUVX0
天城「どうぞ、姉さん…」

榛名「これって… ゆ、指輪…!」

天城「ただのファッションリングです。深い意味は特に」

榛名「そ、そうですか… ホッ…」

天城「でも天城は姉さんを…」

榛名「え…?」

天城「何でも、無いです」

榛名「天城…」

天城「では、天城はそろそろ…」

榛名「天城」

天城「どうかしましたか?」

榛名「明日、お父さん達のお墓参りに行きましょう。阿武隈や陽炎、長波やリタ達も連れて」

天城「…構いませんよ。きっと、二人も喜ぶと思います」

榛名「では、また明日。 おやすみなさい」

天城「おやすみなさい、姉さん」



天城「…」

天城(結局、天城は姉さんの『妹』でしか無いのか…)

天城「でも、今はそれで良い… 側に、居られるのなら…」



榛名「…」

榛名(天城は榛名を好いている。昔から、小さい頃からいつも一緒で… いつからそんな感情に変わったのかはわからないけど…)

榛名「不器用ですね、榛名も… 手先が上手く使えても、人としては本当に不器用です…」



長波「アイツら、ニュータイプの癖して本当に不器用だな」

陽炎「人はそう簡単には器用になれないのよ。互いに傷付けないように、傷付かないようにするのって難しいのよね」

阿武隈「榛名姉さんを狙ってるのはいっぱい居るのに、早くしないと取られちゃうよ?」

長波「いっぱい、ってそんなに居るのか?」

阿武隈「うん。龍鳳さんや如月ちゃんに秋月ちゃん、古鷹に青葉だって…」

陽炎「で、かく言う私達も…」

長波「そりゃあ、な。 アイツの真っ直ぐな所見てると、惚れ惚れすると言うか…」

阿武隈「優しい所、時に厳しい所… そう言う所全部含めて…」

陽炎「弱さを受け止められる強さ、榛名姉さんにはそれがある。だから、かな…」

三人「…」

阿武隈「取り合えず今は現状維持。大会前にイザコザは起こしたく無い」

陽炎「終わったら?」

長波「そりゃ戦争に決まってんだろ」

阿武隈「だよねぇ」

陽炎「誰も負けるつもりは無い、でしょ?」

長波「ああ。 ま、全部相棒次第だがな…」


366: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/25(月) 22:54:12.01 ID:vINeGUVX0
《翌日 霊園》


天城「…二人共、今日は新しい妹を連れてきました」

阿武隈「初めまして、阿武隈です。 お父さん、それにお母さん… そう呼べば良いのでしょうか?」

陽炎「同じく、陽炎です。 初めまして、どこの馬の骨かわからないって思うだろうけど…」

長波「同じく、長波。 榛名姉に助けられて、ここに居られる… だから、とても感謝してる」

リタ「そして榛名ママの娘、そして貴方方の孫にあたるリタです。 お二人の娘さんのお陰で、命をやり直す事が出来ました」

榛名「皆、とても良い子です… どうぞ、御見守りください…」

天城「そして安らかに、お眠りください…」



榛名「では、行きましょうか」

天城「そうですね。そろそろ戻りましょう」

長波「こう言う重苦しい所苦手なんだよなぁ…」

陽炎「アンタホラーだいっ嫌いだもんね」

阿武隈「ま、お昼だし何も出無いでしょ」

リタ「…え?」

(二人を、よろしく頼む)

(これからも支えてあげて)

榛名「…どうやら、喜んでくれているようです」

長波「な、なんだこれ…」

陽炎「確かに、居ない筈の声が聞こえた…」

阿武隈「ニュータイプでも無いのに…」

天城「私達だけに、聞こえる声…」

リタ「死者の声、か… でも、冷たく無くてとても暖かい…」

榛名(二人共、見ていてください。 榛名達の、歩む未来を…)

367: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/25(月) 23:08:02.02 ID:vINeGUVX0
数日後

《東京 お台場》


榛名「ついにこの日が…」

初風「第3回艦プラバトル世界選手権、その会場よ」

野分「この日の為に、私達は訓練を繰り返してきました」

秋月「その努力が、実る時が来たようです」

朝潮「ここが、私達の決戦の場…」

如月「私達が今まで破った人達の分まで、戦い抜きましょう」

舞風「誰かの想いは、私達に受け継がれた…」

曙「それに応えないのは、失礼でしょ?」

清霜「この先、どんな敵が待ち受けてるのか知らないけど…」

青葉「どんな苦難でも切り拓く、今までやって来た事です」

古鷹「それが、私達チーム・ホワイトクリーンの戦い!」

衣笠「私達の出来る全力を尽くして、戦い抜く…!」

龍鳳「最後まで、その全力を出し尽くすつもりで…!」

リタ「私達は途中参加だから、どんな人と戦ってきたのかは知らない…」

コトノ「それでも、後を託された者の務めがある」

ヤマト「ならばその務めを果たす、それだけです」

満潮「私達も、何も知らない… でも、やれる事をやるだけ」

間宮「ここまで来たら一蓮托生… 全力で行きましょう!」

春雨「助けてくれた御礼、ここで返します!はい!」

長波「相棒、あとはお前次第だ」

陽炎「さ、声をかけなさい。リーダー」

阿武隈「そして私達に指示を、リーダーとして」

天城「さぁ、行きましょう姉さん」

榛名「これから先、どんな敵が出てくるかはわかりません。 しかしそれぞれの出来る事、成すべき事をやりとげましょう!

その先にある、勝利をこの手に掴むために!んそれが榛名、チーム・ホワイトクリーンの戦いです!」



第18話『重ねた意志と』 終

378: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/27(水) 00:15:22.69 ID:oEK79TN00
 

『ダブル春雨(withシャア)』

春雨「貴女が、もう一人の…」

春雨(G)「私と同じ、『春雨』…」

春雨「あの、助けて頂いて…」

春雨(G)「いえ、『彼女』の遺言を果たしたまでです。はい」

春雨「遺言…? 彼女、とは…?」

春雨(G)「彼女は、私達とは違う『もう一人の春雨』… 私がこの手で殺した、私と対となる存在…」

春雨「殺したって…!」

春雨(G)「彼女は人と深海棲艦の狭間、肉体は深海棲艦となってしまったけど心は人間だった時のままを保っていた。

そして私達の住んでいる世界で穏やかに暮らしていた筈だったんです。あの時までは…」

春雨「え…?」

春雨(G)「ある時彼女は自身の存在が世界に対して異物で、自身が存在する限り深海棲艦が私達の世界を嗅ぎ付け侵食する可能性に至りました。

そして彼女は突如、私達に対して牙を向いて… でもそれが彼女の狙い、『自身が討たれる事で深海棲艦の侵食から世界を守る』と言う選択です」

春雨「そんな…!」

春雨(G)「私がこの手で彼女を殺し『人と深海棲艦の狭間となった存在を救って欲しい』と彼女の遺志を受け継ぎました、はい。そして彼女の魂は、私と一つになり今も私と共にあります」

春雨「一つに…?」

春雨(G)「『転生体』と『艦娘』、異世界の存在同士ですがある法則が一つあります。 私は『転生体』で彼女は『艦娘』、その魂の根源は一緒です。

でも、私達は本来どちらか一方しか存在出来無い筈なんです。 艦娘はその性質上、『私達の世界の中で転生体と成り得なかった魂』しか用いる事が出来ないのは知って居ますか?」

春雨「いえ…」

春雨(G)「でしょうね… この世界と私達の世界は似ているので恐らく同じでしょうし説明させて貰いますけど『艦娘の世界』と『転生体の世界』はある分岐で生まれた世界です。

それは『第二次世界大戦が勃発したかしていないか』が要因である可能性が最も高い、該当する違いはそれしか無いから」

春雨「確かに、艦娘はこの世界の第二次世界大戦で破壊された艦から生まれています。そもそも大戦が無ければ生まれない艦も多いので…」

春雨(G)「そして『艦娘』と『転生体』はどちらかの世界にしか存在出来無い。 多分この世界に『春雨』は居ない筈です。貴女は艦娘、ならば転生体は存在しないので」

春雨「では貴女は…」

春雨(G)「私と彼女はその法則から外れた存在、『イレギュラー』なんです。 私と彼女は『二つに分かれた魂』で互いが半身であり対となっています。

だから私一人では半分、彼女一人でも半分しか魂が無い言わば『ナッターしか無いリバウ』と『アタッカーしか無いリバウ』のような状態です、はい」

春雨「わかるようなわからないような…」

春雨(G)「説明下手ですみません… そして私が彼女を殺した時、『彼女の魂』は私と融合して一つになった…

だから今の私は『私』であり『彼女』でもある、と言う訳です。 『ナッター』と『アタッカー』の合体したリバウのうように」

春雨「そう、なんですか…」

春雨(G)「だから『彼女』は『私』となって、私と共にここに居る… だから彼女の遺志は私と意志になっています、はい」

シャア「…複雑だな」

春雨(G)「ええ、少なくとも貴方よりも複雑な状態ですよシャア・アズナブル。 彼女の記憶も受け継いでるので、一種の記憶障害のような状態になってますから」

シャア「因みに聞くが、キミはこの娘もキミと同じ『イレギュラー』だと思うかね?」

春雨(G)「いいえ、彼女は深海棲艦から『春雨』に戻った。そして私は特異性からか『別の春雨を感知出来る』特性を持って居ます。

でもこの世界に『春雨』は私達以外に感じる事が出来ません。少なくとも『イレギュラー』では無いでしょう」

シャア「成る程、了解した」

春雨「あと、早く離れないと意識が定着・融合して大変な事になりますよ」

シャア「もう遅い」

春雨「あっ…」(察し)


小ネタ『ダブル春雨(withシャア)』終

384: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/28(木) 00:32:18.33 ID:E0vFjok90
小ネタ『(o∀n)<久々の出番』


榛名「大淀さん、ですか? ええ、わかりました。では後ほど…」ピッ

陽炎「どったの?」

榛名「大淀さんから連絡があって『東京に居るなら前枠撮影するんで指定した場所に来てください』との事で」

陽炎「あ、どうでしょうね」

榛名「ええ、対決列島用の前枠の撮影が滞ってるとの事で」

陽炎「他の出演者は?」

榛名「瑞鳳さん達は四国でお遍路企画の為に向かってるそうなので今回は私だけです。本当ならば誰か連れて来て欲しいと言われているのですが…」

陽炎「じゃあアイツらで良いんじゃない?」



(o∀n)<ボク、onダヨ!

間宮「えっと…」(困惑)

満潮「何やってるのよ…」

春雨「まるで別人です…」

大淀「では早速お願いします」

(o∀n)<了解です



大淀「お疲れ様でした」

)o∀n( プシュ~

満潮「まるで干し柿ね」

間宮「どう言う原理なのでしょう…」

シャア「大方中のバッテリーを切っただけだろう」


榛名「ふぅ…」

満潮「色々突っ込みたいけど、何でそんなにきぐるみの動きが良いのよ」

榛名「経験です」

間宮「経験って…」

榛名「数多のアルバイトを渡り歩いた榛名の力、その一つです」

シャア「キミは些か万能すぎる」

榛名「そう、出来て居ますから」


小ネタ『(o∀n)<久々の出番』 終

393: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/29(金) 20:15:36.33 ID:y6yIDi6S0
 
第19話『Raise a Sail』


《選手権宿舎》


榛名「…」ガサゴソ

榛名(システム用に持って来たクリアレジンとプラスチック粘土、これで足りるでしょうか…?)

榛名「それにトップコートや一部塗料も足りて無い気が…」

榛名(今回の大会旗艦は2週間、予選で10回のバトルを行って決勝大会まで駒を進めるとすれば合計14回のバトルをする事になる…)

榛名「百均で粘土は買えるけど… クリアレジンはイセさんに連絡してエンガノにあるものを買うか、無ければ発注して貰うしか…」

榛名(私達の艦プラはミキシングビルドとフルスクラッチの中間、特殊偽装はほぼ自作パーツで構成されてる…

しかも修理するにはパテやプラ板、最悪キットを買わなくてはいけない… 金銭的にも厳しいかも…)

榛名「向こうで買えば店の売り上げに貢献して、多少私にキャッシュバックがあるんですけど…

とは言え、手段を選んでいる余裕は無い…! 出来る事、やれる事をしないと…!」

コンコン

榛名「はい」

如月『如月ですけど… パーティの準備は出来てるかしら?』

榛名「パーティ?」

如月『その調子だと忘れてるわね… 今晩はレセプションパーティがある、って言ったでしょ?』

榛名「…忘れてました」

如月『まったく… この調子だと何も終わってないんでしょ?』

榛名「返す言葉もありません…」

如月『着替えは向こうで貸し出してくれるみたいだから、身だしなみの整えくらい手伝いましょうか?』

榛名「すみません、お願いします」

ガチャッ

如月「先にシャワーくらいは浴びてたのね。荷物の散乱は、置いておいて…」

榛名「荷物の整理が済んで無かったもので… 申し訳ありません散らかってて…」

如月「じゃあまずは髪から整えましょう。こんな事もあろうかと、色々化粧品も持って来たし」


数分後


如月「…よし、終わりよ」

榛名「ありがとうござます」

如月「全く、素材は最上級なのが揃ってるのにこれじゃ持ち腐れよ」

榛名「化粧とか苦手で…」

如月「まずは、時々化粧に慣らす事が必要かしらね?」

394: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/29(金) 20:53:08.00 ID:y6yIDi6S0
《パーティ会場》

榛名「ここが…」

天城「あ、姉さん」

初風「ようやく来たのね。珍しく化粧までして」

如月「私がやったのよ。殆どナチュラルだけど」

陽炎「でしょうね。姉さんなら確実にやらないもの」

長波「ああ、確実に化粧なんぞ拒むだろうし」

天城「あまりそう言うの好きでは無いですよね、姉さん」

阿武隈「寧ろ嫌いそう。 最低限のことしかやってないし」

リタ「化粧とはほぼ無縁だからね~」

榛名「榛名、妹や娘にまでそこまで言われるんですね…」ズーン

ヤマト「日頃の行いです」

コトノ「これを機に改善してみたら?」

榛名「気が向いたら」

青葉「絶対しませんね」

古鷹「改善の兆しなし、と」

衣笠「絶対に化粧しないね」

清霜「面倒だって言いそう」

朝潮「確実にやらないでしょうね」

榛名「」グサッ

舞風「圧倒的な言葉の暴力に打ちのめされた」

野分「完全に見透かされてるわね」

秋月「フォローしようにもフォロー出来ません…」

龍鳳「皆さん、満場一致ですね…」

曙「自業自得よ、自業自得」

春雨「普段は優しいのですけど…」

間宮「一部が適当過ぎるんですよね…」

満潮「興味ある事に打ち込んで他は適当、これ程わかりやすい人間初めて見たわ」

榛名「」グサッ

初風「あ、トドメ刺した」

如月「取り合えず引き摺ってでも行きましょうか」

395: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/29(金) 21:57:25.81 ID:y6yIDi6S0
榛名「はっ!?」

如月「あ、ようやく気付いた? もうちょっとで着付け終わるから待ってて」

榛名「着物…」

如月「榛名さんはドレスより着物の方がそれらしいと思ったの。駄目かしら?」

榛名「いえ… ただ、少し動きにくいなと」

如月「戦闘する訳じゃないからこれくらいで良いのよ。はい、これで御仕舞い」

榛名「白と蒼の着物、ですか…」

如月「バンシィカラーでも良かったと思うけど、貴女の色的にはこれが一番かなって。ヤマト・ブレイヴと同じ色にさせて貰ったわ」

榛名「艦プラと…」

如月「髪は… このままで大丈夫ね」

榛名「纏めて上げなくて大丈夫なのですか?」

如月「ええ、折角綺麗な長い黒髪なのに活かさないのは勿体無いじゃない」

榛名「如月さんは、緑と白ですか…」

如月「ええ、着付けも丁度習ってたしこの髪飾り気に入ってて外したくないもの」

榛名「いつもしてますよね、それ」

如月「本当に気に入ってるのよ、これ。 天城さんが楓の髪飾りをいつもしてるのと同じね」


天城「あ、姉さん」

龍鳳「綺麗、です」

榛名「お二人も、とても似合ってますよ」

如月「ふ~ん… 天城さんは緑一色、龍鳳さんは青に桜柄ね」

曙「さっさとなさいよ、皆着終わってるのよ?」

如月「わかってるわ」

榛名「曙さんも着物ですか」

曙「悪い?」

榛名「いえ、似合って居ますよ」

曙「フンッ… どうも…」

榛名「?」

天城「気付くのが遅い、と言う事でしょうか?」

曙「ニュータイプの癖に鈍いのよ…」ボソッ


榛名「流石に人が多いですね」

初風「当然よ、全70チーム、計400人以上参加してるもの」

天城「そんなに…」

如月「アナハイムが倒産して呉グループに変わった、その影響か大会の規模が大きくなっているの」

野分「昨年までは国で2チームでしたが、今回からは1国1チ-ムと規定が出来てその代わり他国からの出場が増えています」

榛名「成る程…」


イベント 直下


397: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/30(土) 00:19:18.67 ID:hcAyVhcD0
榛名「やっぱり、多いですね…」

陽炎「そりゃ60ヶ国から人が集まってるのよ?」

阿武隈「この数は仕方無いよ」

長波「人に酔いそうだ…」

天城「かなり多いですね…」

「こんばんは」

榛名「え、あ、はい。 こんばんは」

「日本代表選手、とお見受けしますが…」

榛名「日本代表『チーム・ホワイトクリーン』、と申します」

「昨年の優勝チーム『エンガノ』のリーダーの妹を擁するチーム、ですか。彼女達が主力と…」

榛名「お言葉ですが、私の妹達を初めとした彼女達以外のファイターも一級です。世界大会で他のファイターと渡り合う程には」

「それは失礼しました。 貴女は確か、白い大和のファイターですね」

榛名「ええ」

「それに貴女達は昨年度の優勝艦プラである『信濃』『レナウン』『レパルス』『熊野』『グラーフツェペリン』を本来の主では無いと言え打ち倒す程のファイター… これは油断できません」

榛名「私の、自慢の妹達です」

陽炎「少なくとも、それなりの力は身に付けています」

阿武隈「誰が相手だろうと、互角以上には戦えますが」

長波「他人を見透かすような、傲慢な人間よりは戦える」

天城「姉さんの言う通り、私達を甘く見ないでください」

「失礼。本気の他者を見下すようでは人間としての器が知れると言うもの… 先ほどの無礼、詫びましょう」

榛名「いえ、こちらも昂ぶり過ぎました」

「互いに戦士として、戦場で戦える事を楽しみにしています。私は…」



誰だった? 直下
1.ルーカス・ネメシス
2.トレーズ・クシュリナーダ
3.リボンズ・アルマーク
4.その他(誰かも ガンダム系のみ)

399: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/30(土) 00:36:25.10 ID:hcAyVhcD0
リボンズ「私はリボンズ・アルマーク、デンマーク代表チーム『イノベイター』のリーダーです」

榛名「改めまして、チーム『ホワイトクリーン』のリーダー榛名です」

リボンズ「少々話が過ぎました。 では、私はこれで失礼します」

榛名「では…」

長波「なんか、いけ好かない野郎だ…」

天城「あの感情は侮蔑、そして彼の体から身から溢れるほどの傲慢と野心を感じました」

陽炎「どうやら、根っこからの気質みたいね」

阿武隈「あの傲慢さ、まるで自分が人より優れていると錯覚してるみたい」

榛名「…榛名も、一歩間違えたらああなっていたでしょうね。『ニュータイプ』だと驕り昂ぶれば…」

長波「大丈夫だ。お前にそれ程の傲慢さは無い、って信じてるからな」

榛名「長波…」

阿武隈「でも気を付けて、もしかしたらその傲慢さに合う程の実力はあるかもしれない」

天城「少なくとも榛名姉さんや私のような、感応波のようなものも感じました…」

榛名「彼も、『ニュータイプ』…」

陽炎「違うわね。 姉さん、『ニュータイプ』は互いに分かり合う力だって言ってる。でもアイツのは見下すだけの力、姉さん達やリタとは根底が違う」

長波「あんな奴、戦士とか言ってるが戦士にすらなれて無い」


イベント 直下

402: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/30(土) 23:11:03.19 ID:FDbDwpBR0
榛名「あれは…」

天城「清霜さんに、大柄な男性…?」


ギンガナム「ほう… 貴様、武人としての心構えがあると見える…!」

清霜「え…?」

ギンガナム「年端もいかぬ少女よ。貴様、武の心得は?」

清霜「…ありますよ。流派・東方不敗、その4番弟子としての」

ギンガナム「『流派・東方不敗』! 東方不敗、奴も見る目がある!

華奢な体、その内側から溢れる闘争本能!奴が弟子にしなければ、この小生が欲しいぐらいよ!」

清霜「父を、ご存知なんですか?」

ギンガナム「世界に数多くある武門の家でも奴等は別格。 我がギンガナム家と並ぶかそれ以上の強さを誇っている。

しかも奴を父と申すか! 後継者が居ると言うのに近頃複数の養子を取ったと聞いていたが、まさか貴様もその一人と言うのだな!」

清霜(な、何このハイテンション…)

清霜「え、ええ… 九女として引き取られた、清霜です」

ギンガナム「ほう… 清霜、貴様我がギンガナムの武門に下るつもりは無いか?」

清霜「え、遠慮しておきます…」

ギンガナム「そうか… では、貴様はこのギム・ギンガナムと戦う運命にあると言う事か!」

清霜(ど、どうしてそうなるの~!?)


陽炎「ヤバイ… あのバカが気圧されてる…?」

長波「アイツ、ちょっとヤバめじゃないか…?」

阿武隈「ど、どうしよう…」

榛名「仕方無い… 助けに行って来ます」


榛名「清霜さん、どうかしましたか?」

清霜「あ、榛名…」

ギンガナム「ほう… 貴様も、中々の闘争本能… 貴様、名を何と言う?」

榛名「チーム・ホワイトクリーン、リーダーの榛名と申します」

榛名(何てプレッシャー…! 呑まれそうな位の、常軌を逸した…!)

ギンガナム「貴様の闘志、まさに獣そのものよ…!狼の様な獰猛で、全てを喰らう程のものがな!」

榛名「ッ…!」

ギンガナム「良いぞ、その闘争本能!コイツは楽しみだ!女にしておくのが勿体無い程の闘争心を持った少女に、全てを喰らう狼の女と合間見えようとは!

この世界選手権、楽しみになってきたぞ! ハハハハハハハ!」スタスタ

榛名「ふぅ… 行きましたか…」

清霜「ギム・ギンガナム… 後でお父さんに聞いてみないと…」

榛名「ギム・ギンガナム、それが彼の…」

403: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/30(土) 23:33:12.35 ID:FDbDwpBR0
《一方その頃》


ハマーン「ええい、一体何処に身を隠した…! 出て来い、シャア!」


シャア「ま、マズイ… 何故この世界にハマーンが居る…!」コソコソ

リタ「いや、つーかアンタこの世界でもやらかしてたの!?」コソコソ

シャア「誤解だ! こちらでやらかしたのは私では無い!」コソコソ

リタ「と言うか何で私までハマーンから隠れなきゃならない訳なのよ…!」コソコソ

シャア「キミは連邦だろう。恐らく連邦とつるむ私を彼女は面白く無いと…」コソコソ

リタ「この世界に連邦は無いっつの!つーか何、この世界のハマーンもシャアに振られて…」コソコソ

シャア「そして平行世界の存在である私の魂を彼女が『この世界のシャア・アズナブル』と誤認している訳か…」コソコソ

リタ「マジでアンタがこの場に居なければ…」コソコソ


ハマーン「そこかっ!」ブォン


ドスッ

シャア「フォークを投げてくるとは、バケツを被っていなければ即死だった…!」

リタ「あ、焦って出ないでよ! 掴まったら、フォークで滅多刺しにされるのは間違いないからね!?」

シャア「わかっている…!本来の主に申し訳が立たん!」


ハマーン「シャアめ、逃げ切ったか… しかし、シャアらしい影はこの会場には無かった… 変装していたのか?いや…」


シャア「行ったか… しかしこのバケツ、フォークが刺さって穴が開いてしまった」

リタ「そんなもん、一体どこから拝借したのよ…」

シャア「受付の下だ。 恐らく、嘔吐者用のものだろう」

リタ「アンタ、自分の身だけ守りやがって…!だからジオンって嫌いなのよ!」

シャア「この際言うが、これはジオンは関係無いだろう」

リタ「関係無いけど関係あるの!」

404: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/31(日) 00:04:00.63 ID:qylxX+XS0
《宿舎 榛名の部屋》


榛名「あぁ、疲れました…」


榛名(ギム・ギンガナム、リボンズ・アルマークにハマーン・カーン。

グラハム・エーカーとリカルド・フェリーニ、そしてカトル・ラバーバ・ウィナー… 人が多すぎる…)


榛名「特に、瑞鳳さんの妹として初風さん達に期待している者が多い…」

榛名(つまり榛名達はノーマーク、空母のエースである天城や指揮能力の長ける阿武隈に隠密戦闘の長波と青葉さんに注目していない。

榛名達は甘く見られている… しかし、それが彼等の命取りとなる…!)

榛名「研ぎ澄まされた狼の牙、その力を示すしか無い…!」

榛名(目に物を見せてあげましょう… 私達の艦プラで…!)

コンコン

初風『私だけど、起きてる?』

榛名「はい。今あけます」

ガチャッ

初風「明日の第一ピリオドの相談なんだけど」

榛名「もう、ですか?」

初風「ええ、早めに出しておけば調整だって間に合うでしょ」

榛名「第一ピリオドの種目は?」

初風「4チームごとの乱戦、ファイターは4人よ」

榛名「そうですか…」

初風「で、今回初めからアンタに出てもらうけど構わない?」

榛名「早速、ですか?」

初風「リーダーであるアンタの力を示す方が、後でやりやすくなる。

それと、今回のファイターは『コトノ』『リタ』『満潮』『春雨』『龍鳳』から選出して貰うわ」

榛名「では…」


ファイター選出 ↓3まで


選択可能:コトノ、リタ、龍鳳、満潮、春雨(withシャア) からのみ

408: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/01/31(日) 01:17:08.24 ID:qylxX+XS0
榛名「今回は春雨さんに龍鳳さん、コトノに出て貰います」

初風「早速春雨を実戦投入?」

榛名「ええ、雰囲気に慣れて頂く必要がありますから」

初風「で、マルチ対応の龍鳳と指揮官能力を持つコトノね」

榛名「はい。 二人ならばフォローも利かせられる筈ですから」

初風「了解よ。 じゃあ艦プラは宜しく、伝達はこっちでやっておく」

榛名「了解です」



榛名「ヤマトの装備は… どうしましょうか?」

榛名(あとは三人の艦プラですね…)



・ヤマト:戦艦
・春雨:フリー(戦艦・正規空母・重巡洋艦・特殊艦種から選択可能)
・龍鳳:正規空母or重巡洋艦から選択可能


新規艦条件 

使用不可艦
・正規空母NG:赤城型・加賀型・蒼龍型・改蒼龍型(雲龍型含め)・翔鶴型(改含む)・グラーフツェペリン級・ イラストリアス級 ・インプラカブル級 ・ヨークタウン級
・重巡NG:古鷹型・青葉型・高雄型・妙高型・利根型・最上型・Aヒッパー級・カウンティ級 ・ボルチモア級 ・シュフラン級・ドイチュラント級・アラスカ級
・戦艦NG:扶桑型・伊勢型・長門型・金剛型・大和型(改・超大和型含め)・天城型・加賀型・レナウン級・Sホルスト級 ・Qエリザベス級・ペンシルベニア級 ・カイオ・ドゥイリオ級・リヴェンジ級 ・ダンケルク級


また『特殊艦』は『給油艦』『工作艦』が選択可能(給糧艦は使用不可)。

特殊艤装必須

編成条件

・春雨、もしくは龍鳳の専用艦が『正規空母』である事
・また今回の編成によって榛名用の装備が変化します


コトノ 直下(ベース艦と改造内容必須)

龍鳳  ↓3(ベース艦と改造内容必須)

春雨  ↓5 (ベース艦と改造内容必須)

422: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/01(月) 23:52:13.02 ID:WgLoyDIU0
榛名「今回の実戦投入艦はこれで調整終わりですね」


自軍戦力
・ヤマト・ブレイヴtype-F
・リシュリュー・クラージュ
・エセックス・ブレイヴ
・イブキ・ブレイヴ

榛名(リペアデバイスはまだ使えない… あれは切り札、それに今回のバトルならば致命的ダメージは少ない筈です。

切り札を最初から投入する馬鹿はいません)

榛名「あと、サブファイターの二人にも実戦を経験して貰い慣れてもらいましょう」

榛名(終わったら眠く… 明日に備えて、もう寝ましょう…)



視点選択 直下
1.潮  『律動する悪意』
2.瑞鳳 『神狼の目覚め』

424: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/02(火) 00:25:20.19 ID:+lBYPJUg0
side-潮- 『律動する悪意』

《模型店・鎮守府 居間》


大和「お台場に不審な影、ね」

ナチ「ええ、昨年同様に不審な動きをする者が居ます」

潮「一体誰が…」

ナチ「少なくとも確認したのは『選手以外の何者かが選手宿舎の前をうろついている』との警備からの報告のみです」

大和「…見回りにアシガラを投入、様子を見ましょう」

ナチ「了解しました」

アタゴ「…それにしても、選手宿舎を狙って何をする気なのかしら?」

大和「可能性が最も高いのは、榛名さんね」

潮「榛名さんが?」

大和「報告からは聞いていると思うけど、彼女は異世界のデザインチャイルドでニュータイプよ。

その事が漏れたら、もしくは『プロジェクト・フェンリル』の関係者が居れば誰かしら彼女を狙う可能性が高いわ。そのデータを欲してね」

アタゴ「成る程ね… 特異な存在故に狙われてる、って事か」

大和「何事も起きないと良いわね… でも、備えあれば憂いなしよ。 整備状況は?」

ナチ「『アイズ』『ガルム』の修復状況は80%、また『AS』『SS』『AB』『PL』『LG』の整備も完了しています」

潮「ガンダムを出す気ですか?」

大和「いえ、でも相手がMSを持ち出してきた場合は対処する必要がある。その為の力よ」

ナチ「大丈夫です。コックピットは外して破壊するので」

アタゴ「可能な限り、ね。 あと民間の被害は無くす」

潮「二人共…」

大和「問題はあの3人よね…」

ナチ「夕立さんはまだしも、アシガラとハグロはそう言うところが…」

アタゴ「なるべく二人には遠距離機は渡したくないわね…」

潮「そうなると『AS』『AB』ですか…」

大和「あ、『LA』残しておいて」

ナチ「まだ貴女は出産が…」

大和「わかっているわ。 一応念のために、ね」

アタゴ「あと、狙われている件を彼女に話す?」

大和「いえ、彼女に憂いを残したくはありません。 伏せておきます」

潮「わかりました」

潮(何事も無ければ良いんだけど…)

425: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/02(火) 02:47:05.63 ID:+lBYPJUg0
side-瑞鳳- 『神狼の目覚め』


《ハシラジマ 工廠区画》

瑞鳳「機体の整備状況は?」

ヒュウガ「『バンシィ』を除いて全て完了しているわ。鹵獲した機体も含めてね」

瑞鳳「『ガデッサ』1機と『ガラッゾ』2機、それに『νガンダム』や『量産型キュベレイ』が数機ですね」

ヒュウガ「ハシラジマの格納庫もそろそろ拡張が必要かしら?」

瑞鳳「例の計画の進捗具合は?」

ヒュウガ「建造を始めてるわ。 進捗は、芳しく無いけど…」

瑞鳳「『改RX-0』計画、そのプロトタイプ機…」

ヒュウガ「本来バンシィを改良する為の計画だけど、まずは技術実証機ってのが必要でしょ? 一応その概要と設計データは完成しているわ」

瑞鳳「『RX-0[R] フェネクスR』…」

ヒュウガ「フェネクスは本来未完成状態のフル・サイコフレーム素体を用いて建造されてる。 だからこっちは完全な状態のフル・サイコフレームを使って建造する完全体よ」

瑞鳳「完全なフェネクス…」

ヒュウガ「まぁ、パイロットはリタに試験して貰うとして… まだ進捗は30%ってところかしら?」

瑞鳳「この性能、アマクサすらも凌ぐ程の…」

ヒュウガ「だってアマクサの技術を取り込んでるもの、当たり前よ。 あと、バンシィの改修後のデータよ」

瑞鳳「『RX-0[F] フェンリル』… 名前変えちゃって大丈夫ですかね?」

ヒュウガ「あくまでも仮称だからパイロットに後で付けてもらうわ」

瑞鳳「成る程…」

ヒュウガ「でも機体色はパイロットに合わせて白に変更させて貰ったけど」

瑞鳳「確かにパーソナルカラーは白ですけど、ユニコーンとダブってません?」

ヒュウガ「大丈夫でしょ、多分」

瑞鳳「んな適当な…」

ヒュウガ「ま、後は技術的問題をクリアすれば直ぐにでも改修に取り掛かれるわ」

瑞鳳「了解しました。榛名さんに伝えておきます」

ヒュウガ「あ、機体名の変更は…」

瑞鳳「伏せておきますよ」

ヒュウガ「またキレられて押しかけられたら嫌だもの…」

428: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/02(火) 23:39:08.13 ID:+lBYPJUg0
《翌日 大会会場》


榛名「遅くなりました」

天城「姉さん、寝坊ですか?」

榛名「朝から調整を行っていました。 昨日の夜にやったのですが、不備が出たもので」

初風「アンタが不備を出すなんて珍しいじゃない」

榛名「パーティとは言え慣れ無いお酒は飲むものじゃありませんね。状況は?」

如月「そう言えば少し飲んでたわね。今はまだ第二試合、私達は第六試合だからまだ先よ」

榛名「そうですか… では、少しお腹に何か入れてきます」

龍鳳「朝ごはん、食べて無いのですか?」

榛名「いえ、ですが戦闘中にお腹を減らせば集中力を欠きますから」



榛名「ホットドッグセット、ドリンクはコーラで」

店員「はい、450円になります」

榛名(ここは良心的… 代々木体育館よりは安いです)

榛名「ではこれで」

店員「450円丁度、お預かりします。少々お待ちください」

榛名(ここはこれからも使わせて頂きましょう)

「失礼、少々よろしいでしょうか?」

榛名「あ、はい」

「確か、日本代表選手の方ですよね?」

榛名「ええ、そうですが?」

「自己紹介が遅れました。私は…」



誰だった? 直下
1.アニュー・リターナー
2.グラハム・エーカー
3.グレミー・トト

431: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/03(水) 01:53:46.17 ID:E4Mf4kyw0
グレミー「私はグレミー・トト、アクシズ所属のファイターです」

榛名「アクシズ… ハマーン・カーンの…」

グレミー「ええ、ハマーン様の部下です」

榛名「ではこちらも自己紹介を。 私は榛名、チーム・ホワイトクリーンのリーダーを務めさせて頂いています」

グレミー「リーダー… 成る程、貴女がハマーン様の仰っていた大和のファイター…」

榛名「そこまで注目されているのですね、私」

グレミー「ええ、敵対はしたくないと」

榛名「そうですか…」

グレミー「貴女を倒すのであればハマーン様自身が相討ち覚悟で無いと危険、との事で」

榛名「そこまでの強さは無いですよ。過大評価です」

グレミー「いえ、貴女の力はこうしていても推し量る事が出来ません」

榛名「そ、そうですか… お褒めに預かり光栄です」

店員「お待たせしました。こちらホットドッグのセットとなります」

グレミー「では、私はこれで」

榛名「ええ。ではまた…」


榛名(何だったのでしょう…)モキュモキュ

榛名「でも、訴えてる… 彼がどこか危険だって…」

榛名(身に余る程の野心、リボンズ・アルマークのそれに近いような… 違うような…)

榛名「…考えても仕方ありません。 やるべき事をやるだけ、それが榛名の戦いならば…」

榛名(だけどその野心が、牙を向くのならば…)

榛名「全力で、討つだけ…!」


コトノ「榛名、ここに居たのね」

榛名「コトノ?」

コトノ「試合開始まであと2試合だから選手はラウンジで待機よ」

榛名「もう第4試合まで?」

ヤマト「ええ、デンマーク代表が速攻で片付けたせいで第3試合が即終了と言う結果になりました」

コトノ「開始から終了までおよそ3分、早いなんてレベルじゃないわ」

榛名「一体どんな手品を…」

ヤマト「高濃度粒子圧縮兵装の連射による超長距離狙撃戦術です。4隻全てにPBCと同格の兵装を使用し、連射して仕留めていました」

コトノ「あとでデータを見せる。ビルダーとしての私見をウチの総指揮官が求めているわ」

榛名「珍しいです、初風さんが意見を求めるなんて…」

コトノ「それ程おかしい、と言う事なのよ」

ヤマト「詳しい話は後ほどします。なので今は移動しましょう」

榛名「了解です」

432: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/03(水) 02:43:46.65 ID:E4Mf4kyw0
《そして》

榛名「時間、ですね」

春雨「あ、足手まといにならないように頑張ります」

シャア(いざとなったら私がサポートしよう)

間宮「不束者ですが、よろしくお願いします」

ヤマト「あまり力みすぎないように、私達は彼女達のサポートをすれば良いのですから」

龍鳳「制空権を確保出来るように、努力したいと思います」

コトノ「指揮は私が執る、だから大船に乗ったつもりで居なさい」


Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set Your KANPLA

BATTLE START!


榛名「ヤマト・ブレイヴtype-F、榛名!」

コトノ「天羽琴乃、リシュリュー・クラージュ」

龍鳳「エセックス・ブレイヴ、龍鳳!」

春雨「イブキ・ブレイヴ、春雨!」

榛名「そして間宮及び天羽ヤマト!チーム・ホワイトクリーン、いざ、出撃します!」

436: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/03(水) 23:47:57.25 ID:E4Mf4kyw0
ヤマト『敵艦隊を補足、データリンクしモニターに表示します』

間宮『敵艦隊はアルゼンチン代表です』

榛名「策を弄するタイプですね…!」


敵艦隊補足
・空母イラストリアス(マリオ・レナート)
・重巡リュツオウ(フリオ・レナート)
・巡洋戦艦フッド(エドワード・ハレルソン)
・重巡エクセター(ジェーン・ヒューストン)


フリオ「見つけたぜアニキ!」

マリオ「フッ… 戦争を教えてやる」

エド「どうしてこんな辛気臭い奴等と組んだんだか…」

ジェーン「勝てるならば、それで良い…!」



コトノ「全艦に通達、私と榛名で前衛に展開。龍鳳・春雨は後方からの援護を」

春雨「りょ、了解です!」

榛名「初動はどうします?」

コトノ「そうね…」


行動安価 直下

439: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/04(木) 22:18:05.73 ID:ndObStu60
コトノ「相手の様子を見る。まずはセオリー通りに制空権の確保、龍鳳!」

龍鳳「はい! 艦載機発艦準備完了、順次射出開始します!」

間宮『暖機完了、全機射出開始!』

コトノ「全艦へ通達、これより複縦陣へと移行! 榛名、防空戦闘に特化した私達が前に出て敵を撃ち落とす!」

榛名「了解! 火器管制システム、防空モードへ移行!」


龍鳳の操るエセックスからファントム改が飛翔を始め、敵の艦隊へと飛ぶ。

そして敵もまた、空母から艦載機の飛翔が始まる。


マリオ「まずはこちらの有利なフィールドを作る。全機、対空戦闘!」

フリオ「了解だぜ兄貴!」

エド「OKOK!じゃあ、行くとするか!」

ジェーン「対空戦闘、開始!」


ヤマト『航空部隊、接敵まであと20』

コトノ「総員、防空戦闘用意!近付く敵は、一機も逃さないで!」

榛名「了解!」

春雨「は、はい!」

龍鳳「わかりました!」


制空判定 直下
01~19 制空権喪失
20~30 互角
31~45 航空優勢
46~00 制空権確保

441: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/04(木) 23:46:14.47 ID:ndObStu60
龍鳳とマリオの操る艦載機は互角の勝負を繰り広げていた。しかし、龍鳳は劣勢に立たされている。


龍鳳「この数…!このままではこちらが不利です!」

榛名「間違いない… 艦攻と艦爆のリソースを全部戦闘機に割いてます!」

コトノ「チッ… やっぱり並じゃないか…! 龍鳳、航空隊を全部下げて!」

龍鳳「し、しかし…」

コトノ「相手は1チームだけじゃない! 無駄な損耗は避けるの!」

龍鳳「了解…!」


フリオ「奴等艦載機を下げやがった!勝負を捨てたんじゃねぇのか、兄貴?」

マリオ「いや、奴等は後の戦闘を考えている。こちらに勝つつもりだ。エド、ジェーンは前に展開しろ。このまま接近戦に持ち込んで白い大和と指揮官型を潰せ。

フリオ、お前は『仕掛け』の準備だ」

エド「了解だ!」

ジェーン「悪いけど、仕留めさせて貰う!」


そしてフッドとエクセターが榛名達へと襲い掛かる!


榛名「あれは、実体ブレード!」

コトノ「それに重巡は防御殻と槍… 成る程、肉薄しようって訳!」

エド「そこの大和!俺の撃破スコアに加えさせてやるぜ! この『切り裂きエド』の力見せてやる!」

榛名「榛名のヤマト・ブレイヴを以前のものと同じと考えて貰って困ります!」


ヤマトに向けフッドが突撃し、ブレードを振り下ろすが榛名は咄嗟に回避する。

そして榛名はヤマトを反転させて反撃へと転じる!


エド「早い…!図体の割には早いじゃねぇか!」

榛名「ならば、ちらも!右舷粒子ブレード展開!」

エド「なっ… 粒子で形成したブレードか!」


もう一度攻撃を仕掛けようと振り下ろされたブレードを榛名は粒子ブレードで切り払う!

そして榛名は切り結んで静止している間に主砲をフッドへと向け…


榛名「まずは、1隻!」

エド「チィッ…!」


命中判定 直下

01~19 回避
20~30 至近弾
31~45 小破
46~70 中破
71~85 大破
86~00 撃沈

443: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/05(金) 01:09:39.67 ID:pXZGJFtE0
榛名の放った一撃は致命傷では無かったものの、ダメージを与えて2基の主砲を破壊する!


エド「糞ッ!ダメージコントロール、消火作業!」

榛名「そんな隙、与えるとでも!」

ジェーン「エドッ!アンタ、エドから離れなさい!」

榛名「ッ…! もう1隻居た!」


槍を展開してジェーンのエクセターも突っ込んでくるが咄嗟に榛名は左舷のブレードを展開して防いだ。


ジェーン「もう1本のブレード!? コイツ、防御型じゃなかったの!?」

榛名「何も装備を変更していないとでも、思っているんですか!」

コトノ「正直、アレは使い道の少ないメタ武装よ。そんなの常用する訳無いじゃない」


コトノのリシュリューが放った砲弾はエクセターの防御殻へ直撃して炸裂する!

しかし防御殻に守られ、大したダメージにはなっていない。


コトノ「無駄に堅いわね… プラ板何層分かしら?」

榛名「恐らくパテによる補強も行われています。それに対粒子コーティングに、衝撃を受け流す形状によるダメージ軽減も…」

コトノ「冷静に分析してないの!一旦離脱するわよ!」

榛名「了解!」


エクセターとフッドを振り払うと榛名達は反転してその場から逃走を図る。


ジェーン「待て!」

エド「追うなジェーン!アイツらはヤバイ、こっちの態勢が整うまで待つんだ!」

ジェーン「了解…!」



間宮『敵艦1、中破相当のダメージです』

ヤマト『仕留め切れなかったのは少し痛いですね…』

コトノ「アイツ等無駄に堅い上に妙に腕が立つわ」

龍鳳「どうしましょう…」

春雨「前衛に私も…」

榛名「いえ、私とコトノが引き続き担当します」

コトノ「まだ展開は早いわ。相手の手が不明な限り、動くのはリスクが高すぎる」

コトノ(とは言え、状況的にこっちが不利なのには変わり無い。さて、どうするべきか…)



行動安価 直下

445: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/05(金) 22:44:22.46 ID:pXZGJFtE0
ヤマト『過去の傾向から彼等は、マリオ・レナートは何かしらの策を弄してくる筈です』

榛名「確か去年は小型艇を使って爆弾を仕掛ける戦術を執った筈です。蒼龍さんに敗れましたが」

コトノ「つまり彼等はあそこに何か仕掛けようとしている… ここは、確実に後ろの連中から仕留める必要があるわね…!」

龍鳳「しかし最低でも前衛の2隻を突破が必要、それに時間をかければ策が完成している可能性も…」

春雨「迂闊に動くのは危険過ぎます、はい」

コトノ「仕方無い… 最後まで温存するつもりだったけど、ここは確実に決めさせて貰う…!

全艦、リュシュリューの射線及びバックファイアエリアから退避!PBCを使う!」

間宮『もうですか!?』

コトノ「ここで一網打尽にする。私のPBCなら6隻同時に狙撃可能だし、直撃ならば一たまりも無い筈よ」

榛名「それしか手は残されていない… やりましょう…!」

ヤマト『了解。 『リシュリュー・クラージュ』展開形態へ移行、『アームド・アーマー ネージュ・エール』より粒子供給を開始します』

コトノ「コードPBC発動!」


リュシューの船体が割れて中から6つの粒子集束レンズが展開され、発射形態へと移行する。

船体から粒子がレンズへと集束を始まり狙撃態勢を取る。


ヤマト『粒子レンズ所定位置に移動、縮退を開始。縮退率40%』

コトノ「トリガーを私に、4つの緒元入力開始。多重狙撃モード起動、ターゲットマルチロック!」

ヤマト『縮退臨界、発射可能』

コトノ「プラフスキー・バスター・キャノン!纏めて消し去れ!」


そして圧縮された粒子が解放され、バスターキャノンの閃光が4つの目標に向けて迸った!



命中判定
・空母イラストリアス 直下
・重巡リュツオウ   ↓2
・巡洋戦艦フッド   ↓3
・重巡エクセター   ↓4

30以上で撃沈

450: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/06(土) 00:53:32.48 ID:OX6+I25f0
フリオ「あ、アニキ!高熱源体が…」

マリオ「落ち着け、俺達を捉えられる訳が無い。それに今張っているのは対粒子兵装用の…」


イラストリアスとリュツオウにPBCの閃光が直撃し、その船体を貫く!


マリオ「ば、馬鹿な!?粒子が減衰しないだと!?」

フリオ「ダメージコントロール不可!? ゆ、誘爆する!」

マリオ「この俺達が…!」


そして双子の兄弟の艦は同時に爆発し、水底へと消えた。


エド「二人がやられた!?」

ジェーン「エド!前見て前!」

エド「え…?」


さらに2条の閃光がフッドとエクセターを貫通し、その貫通した場所から爆発を引き起こす!


ジェーン「多重同時砲撃… まさか、こんな…!」

エド「やっぱりおかしいぜ、ジャバニーズって…」


残る2隻も爆炎の中へと消え、水底へと屠られる。こうしてアルゼンチン代表は全滅を迎えた。


間宮『4隻の撃沈、確認しました』

ヤマト『粒子放出開始、『ネージュエール』展開』


アームド・アーマーから光が漏れ出し、その翼の様な光が周囲に散っていく。


コトノ「ネージュエール、雪の翼… その名の通りかしら?」

春雨「綺麗…」

榛名「綺麗ですけど… このバックファイア分の粒子を砲撃に回せれば…」

龍鳳「それを言っては元の子も… ッ!? 敵艦接近!」

コトノ「よし、機関安定!いつでもやれるわよ!」

間宮『敵はインドネシア代表と推定、数は4です』


敵艦隊捕捉
・サウスダコタ級インディアナ(マルコ・モラシム)
・ノーフォーク級ドーセットシャー(ヴェルナー・ホルバイン)
・パース級パース(アカハナ)
・妙高型妙高(モンド・アカゲ)


榛名「なんてステルス性… まったくこちらで捉えられなかった…!」

龍鳳「しかし空母が居ません。これはチャンスです!」

コトノ「よし、全艦!新たな敵に対応します、迎撃スタンバイ!」



行動安価 直下

452: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/07(日) 00:05:28.76 ID:RNXw8POW0
コトノ「有効射程までの到達予測時間は?」

間宮『おおよそ60です』

コトノ「なら、先手を打つ。 榛名、砲撃スタンバイ」

榛名「了解。砲撃準備開始、緒元入力」

春雨「あの、私は…」

コトノ「重巡の射程ではこちらより短くて当てられないわ。春雨は周囲の警戒、もう一つのチームの接近を警戒して」

春雨「は、はい!」

コトノ「龍鳳、貴女は艦載機の発艦準備。砲撃開始15秒経過で艦載機を順次発艦、制空権の奪取を」

龍鳳「了解しました。艦載機部隊補給完了、いつでも出せます」


そしてヤマトとリシュリューの砲塔が旋回して接近する艦隊へとその矛先を向ける。

牙を解き放つ時を待ち、そしてその瞬間が訪れた!


コトノ「今よ!」

榛名「砲撃、開始!」



命中判定 直下
・サウスダコタ級インディアナ 直下
・ノーフォーク級ドーセットシャー  ↓2
・パース級パース ↓3
・妙高型妙高  ↓4


01~29 回避
30~40 至近弾
41~55 小破
56~70 中破
71~85 大破
86~00 撃沈

457: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/07(日) 02:00:52.17 ID:RNXw8POW0
榛名達から放たれた砲弾が着弾し、炸裂する!


ホルバイン「くそっ、被弾した…!」

アカハナ「至近弾か!隊長、アイツ等…」

モラシム「うろたえるな!我が隊の力見せ付けてやれ!」

モンド「了解!」

モラシム「砲撃には砲撃で返す!砲撃準備!」


砲塔が旋回して榛名達へと狙いを絞り、装弾が始まる。


榛名「…! 反撃が来ます!」ピキィン

コトノ「ここはニュータイプの直感を信じるか… 榛名、フォーメーションブレイク!春雨と龍鳳は減速しつつ現時点の行動を維持、春雨は龍鳳の護衛行動も!」

龍鳳「艦載機の発艦準備を継続します!」

春雨「索敵を継続、護衛了解です!」

榛名「パターン・ブレイク了解!」


そして榛名達は3つに別れ、それぞれに砲撃に対する備えを行う。



アカハナ「敵が散開しました!」

モラシム「3つに別れたか… よし、密集した2隻を潰した後に残りを各個撃破する!」

ホルバイン「よしっ! 砲撃開始だ!」

モンド「当たってくれよ!」


コトノ「狙いは龍鳳達か… 二人共フィールド展開、防御態勢!」

龍鳳・春雨「了解!」


命中判定

・龍鳳 直下
・春雨 ↓2

01~29 回避
30~40 至近弾
41~80 防御成功
56~80 損傷軽微
81~90 小破
91~00 中破
ぞろ目 大破

460: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/07(日) 21:29:06.07 ID:RNXw8POW0
龍鳳は砲撃を掻い潜り、春雨はフィールドによって砲撃を受け流す!


龍鳳「この程度、私とエセックスの力ならば…!」

春雨「フィールド稼働率29%、」


モラシム「回避したか!それにあのフィールド、やはり日本代表は前回代表の技術を…」

コトノ「その通りよ!」

モラシム「なにっ!?」


そしてコトノと榛名はいつの間にか彼等を挟撃する位置へと到達する!


榛名「ディスチャージ・ブースト解除、コトノ!」

コトノ「分かってる!フォーメーションE、このまま航空部隊の到達まで釘付けにする!」

榛名「了解! 主砲装填完了、砲撃準備よし!」

コトノ「全門斉射! 龍鳳!」

龍鳳「航空部隊発艦! 目標、敵艦隊!」


龍鳳のエセックス・ブレイヴから攻撃部隊が発艦し、進路を敵艦隊へと向けた。

モラシム達は離脱を図ろうとするが榛名とコトノの連携に阻まれ離脱できない!


モンド「く、クソ!退けよ!」

榛名「誰が…!ここで仕留めます!」

間宮『到達まであと5、4、3、2、1… 今です!』

コトノ「ブースト!離脱するわよ榛名!」

榛名「了解!」


ヤマトとリシュリューが反転、加速しその隙に龍鳳の攻撃部隊が殺到する!


モラシム「対空迎撃!」

龍鳳「もう遅いです!」


そしてエセックス攻撃隊の攻撃が始まった!

命中判定

・サウスダコタ級インディアナ 直下
・ノーフォーク級ドーセットシャー  ↓2
・パース級パース ↓3
・妙高型妙高  ↓4


01~09 回避
10~20 至近弾
21~25 小破
26~40 中破
41~65 大破
66~00 撃沈

465: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/07(日) 23:42:30.25 ID:RNXw8POW0
放たれた艦載機からの攻撃が敵艦隊に殺到し、悉く敵を蹂躙する!

まず妙高に投下された弾頭がバイタルパートへと直撃・炸裂して、水底へと屠った!


モンド「う、うわぁぁぁ!」


さらに殺到する爆撃がドーセットシャーを蹂躙し、大爆発を引き起こす!


ホルバイン「あぁ、海だ…」


そしてパースへと爆撃が行われ、船体を抉られて滅茶苦茶にされる!


アカハナ「た、隊長!」

モラシム「馬鹿な… 我々がこうも、簡単に…!」

龍鳳「甘く見ないで!私だって、やれるんです!」


そしてトドメを刺すように、龍鳳はモラシムのインディアナへと爆弾を投下し炸裂させた。



コトノ「3隻撃沈、1隻大破。上々の戦果よ」

龍鳳「天城さん直伝の艦載機操作技術です!」

榛名(天城の教え方って比喩が多いからわかりにくいのに、よく理解出来ますね…)

天城(姉さん、漏れてます)ピキィン

榛名「!?」

間宮『残る1隻に攻撃を…』

コトノ「もう武器も無いし動けない、そんな敵に貴重な粒子を使うのは…」

春雨「全艦3時の方向! 敵です!」

ヤマト『高熱原隊接近、大出力の粒子砲です!』

コトノ「緊急回避!」


榛名達は咄嗟に圧縮粒子による砲撃を回避する。 そしてアカハナは巻き込まれて沈んだ。


榛名「この粒子砲… PBC以下だけど…」

コトノ「1発で致命傷クラスよ、注意なさい!間宮、敵は?」

間宮『敵はオーストラリア代表『フレスベルク隊』です!』

春雨「この場では足手まといになりそうですね…」

シャア「では私がやるとしよう。感が良いのが居る、気を付けろ!」

榛名「このプレッシャー、普通じゃありません…!」

龍鳳「艦載機全機帰還、補給を開始します」


敵艦隊捕捉
・戦艦アイオワ 近接型(マーティン・マータフ) 
・Aヒッパー級Aヒッパー 大型粒子砲仕様(ブレイア・リュード)
・Aヒッパー級ブリュッヒャー 機動特化仕様(イング・リュード)
・ヨークタウン級ホーネット(レックス・ファビオ)


行動安価 直下

467: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/10(水) 03:29:28.23 ID:f8SE6dGY0
コトノ「艦載機の補給完了まで時間を稼ぐ! 榛名、砲撃と雷撃で牽制して相手の足をとめさせる!シャア・アズナブルは前衛に展開、敵を撹乱!」

シャア「了解した。ではやってみるか」


春雨からシャアへと人格が変化し、イブキが展開形態へと移行して爆発的な加速を得る!

そしてそれに続くようにヤマトとリシュリューが加速して敵の艦隊へと突撃した!


ブレイア「仕掛けてくるよ、イング!」

イング「分かってるよ兄貴!」

レックス「おいおい、2チームも先に殲滅しておいて無傷かよ…」

マーティン「ブレイアとイングは突っ込んでくる連中を抑えろ。レックスは攻撃準備、俺はブレイア達の援護をする!」


それに対応するようにブレイアとイング、マーティンが展開し行く手を阻もうとする。

序々に距離が縮まり、そして互いに射程内へと突入した!


榛名「2隻のヒッパー、あれから鋭いプレッシャーが出ています!」

間宮『ファイターは『ブレイア・リュード』『イング・リュード』、双子のようです』

シャア「ニュータイプでは無さそうだが… どちらにしろ、危険だ」

コトノ「わかってる。攻撃をヒッパー級2隻に集中させて!」

榛名「了解。ターゲット捕捉、砲撃開始!」

シャア「そこだ!」


3隻からブレイアとイングの駆る、2隻のヒッパー級へ砲撃を開始した!



命中判定
・アドミラル・ヒッパー 直下
・ブリュッヒャー    ↓2

01~29 回避
30~40 至近弾
41~55 小破
56~70 中破
71~85 大破
86~00 撃沈

472: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/11(木) 02:14:22.66 ID:cGpKe0uY0
榛名達の砲撃は2隻へと降り注ぎダメージを与える。 そしてブレイアのヒッパーに砲撃が集中し始める!


ブレイア「被弾した…!このままじゃ…」

イング「下がれ、兄貴!」


ブレイアを庇うようにイングのブリュッヒャーが割り込んで盾になろうとした。しかし、榛名はそれを見越して切り札を切る。


榛名「展開形態へ移行、粒子圧縮開始… プラフスキー・バスター・ラム、展開!」


ヤマトの船体から、粒子で形成された巨大なラムが出現し船体が加速する!


ブレイア「駄目だ、避けきれない…!」

榛名「全てを打ち貫け、アームド・ブレイカー!」


そしてヒッパーを正面から串刺しにし、その船体を爆発させた!


マーティン「ブレイア!?」

榛名「どんな装甲だろうと、打ち貫くのみ!」

イング「くそっ!よくも兄貴を…」

榛名「次は… 貴方です!」


ラムの展開を解除し、元の形態へと戻り今度は大破したブリュッヒャーへとサーベルを発振する。

しかしその間にマーティンのアイオワが実体剣を展開して割り込み鍔競り合いとなった。


マーティン「くっ… お嬢ちゃん、ここは見逃しちゃくれねぇか?」

榛名「それは難しい相談かと」

マーティン「だよな!」


そしてマーティンは船体内部にある隠しブレードを展開し、ヤマトへと突き刺そうとするが…


マーティン「こっちは性能差がある… だが腕前でカバーだ!」

榛名「甘い!」


榛名は瞬時にそれを見抜き、船体のバランスをわざと崩させてその一撃を回避する!


マーティン「ありゃ… もしかして腕前もお高い?」

榛名「これでもビルダー、見抜く目なら鍛えています」

ヤマト『そろそろ時間です。離脱してください』

榛名「了解!」


榛名はそのままアイオワを振り払って、反転する!そしてシャアとコトノもそれに続く。


間宮『龍鳳さん!』

龍鳳「了解! 第三次攻撃隊、発艦!」


エセックスから再び攻撃隊が飛翔し、進路を残存艦へと向ける。


マーティン「緊急回避!」

命中判定
・アイオワ   直下
・ブリュッヒャー ↓2
・ホーネット   ↓3

01~10 回避 11~20 至近弾 21~35 小破 36~50 中破 51~75 大破 76~00 撃沈

477: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/16(火) 23:45:22.86 ID:JgPj/gqK0
龍鳳「逃がしません! 攻撃開始!」


3隻の対空砲火を潜り抜けて、龍鳳の操る艦載機が敵艦隊へと攻撃を仕掛ける!

そしてそれぞれの艦へと攻撃が直撃して、ダメージを与えた。


レックス「うぉっ!? 当ててきやがる!」

イング「まだ沈んじゃいないが…!」

マーティン「こっちの退路を断って勝負を決める気か…!」


龍鳳「全機反転、セカンドアタック!」

コトノ「待ちなさい。敵は痛手を負った、今ここで焦って仕留めにかかれば今度はこちらに隙が生まれる。隙を突かれて反撃を受けたら元の子も無いわよ」

龍鳳「了解…」

榛名「龍鳳さんは既に3隻撃沈の戦果を挙げています。ですので今度はこちらに任せてください」

龍鳳「榛名さん…」

コトノ「ま、私も4隻やったから今回は充分かしら?」

シャア「では隊長級はキミに、私は残りを倒すとしよう」

榛名「了解です!」


マーティン「来るか!」

榛名「ここで決着を付けましょう!」

マーティン「リーダー同士の一騎打ちね…」

榛名「お嫌いですか?」

マーティン「いや、お上品な戦い方よりこっちの泥臭い方が合ってるんだよ!」

榛名「充分お上品だと思いますが… まぁ、倒させて頂きます!」


ヤマトとアイオワは切り結び、そして互いに一歩も引かない。

榛名も全力を出しているが一向に倒せないのはマーティンの執念によるものだろう。


マーティン「へ、やるな嬢ちゃん!」

榛名「これでもリーダー、先に斃れる訳にはいきません!」


榛名も粘る。 そして両者に決定的な瞬間が訪れた。榛名は3つの戦闘を重ねた。その疲労が蓄積して今現れたのだ。


マーティン「動きが鈍い!貰った!」


そしてマーティンはブレードでヤマトを貫こうとしたが…


榛名「まだッ…!」


榛名は敵意を感じ取り、咄嗟にその一撃を回避する。そして…


榛名「アームド・ブレイカー、展開!」


一撃を回避し、隙が出来た所にラムを展開してその船体を貫いた!


マーティン「馬鹿な…」

榛名「私の、榛名の勝ちです!」

宣言した瞬間、残る2隻をシャアが倒してバトルは終了となった。

Battle END

Winner“Team WhiteClean”

478: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/17(水) 00:23:58.72 ID:q7G1Kj2I0
榛名「ふぅ…」

間宮「お疲れ様です、皆さん」

シャア「では私は戻るとしよう」

春雨「はっ!? いつの間にか終わってました!」←戻った

コトノ「不憫ね、多重人格ってやつも」

龍鳳「多重人格じゃ無いと思いますけど…」

榛名「2面性はあれど共存してますしねぇ…」

ヤマト「取り敢えず次の試合が始まるので戻りましょう。あと榛名、例のものを…」

榛名「わかっています。ではコトノにヤマト、行きましょう」

コトノ「了解っと。じゃ、私達は先に戻ってるって他のに伝えておいて」

間宮「わかりました。ではまた後ほど」



《榛名の部屋》


榛名「これが、『イノベイター』の戦闘データですか」

コトノ「ええ、これだけの大出力砲を乱射するなんてどんだけ粒子貯蔵量が多いのかしら?」

ヤマト「最低でもヤマト・ブレイヴの数倍は…」

榛名「…あり得ません」

コトノ「どう言う事?」

榛名「恐らくこれは負担無視の乱発攻撃です。 こちらは砲身の負荷や放熱そして戦闘の継続を考慮しての設計、しかしあちらは砲身が第三射の砲撃で溶解しかけてます。

それに限界まで粒子を放出し続けている以上艦プラもかなり負荷がかかっているでしょうし… 恐らく、粒子貯蔵量はヤマト・ブレイヴの7割と言った所ですから戦闘継続もあれ以降は不可能だと思います」

ヤマト「そう言う事ですか… では警戒すべきなのは、直撃させる為の能力と言う訳ですね」

榛名「私見を述べるなら、もう一つあります」

コトノ「何かしら?」

榛名「砲撃のチャージをしている瞬間、少しおかしいんです。 まるで狙撃対象の艦プラの動きが少し鈍ったような、そんな感じが…」

ヤマト「言われてみれば… 盲点でしたね」

コトノ「着眼点を対戦相手にまで広げて無かったわ」

榛名「でもこれは気のせいかもしれません。バトルシステムへのハックは不可、アタゴさんがキッチリやっていると以前聞きました」

ヤマト「しかし、少しばかり気に留めておく必要はありますね」

コトノ「そうね。 わかったわ、榛名。貴重な意見、ありがとう」

榛名「二人はこの後?」

コトノ「会場に戻るつもりよ」

ヤマト「そちらは明日の調整でしょう?」

榛名「ええ、また夕飯の時に呼んでください」

コトノ「了解」

479: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/17(水) 00:29:15.56 ID:q7G1Kj2I0
《公園》


榛名「夜食と、あと飲み物は買いましたしホテルに戻りましょうか」

榛名(やはり、バトルシステム側では無くて艦プラ側に『相手を鈍らせる能力』があるのでしょうか…

でもそうなると可視化できないのはおかしい、CSの『グレイプニル』だって可視化しているのに…)

榛名「ん…」ピキィン

榛名(知ってる、人…?)



誰だった? 直下
1.蒼龍
2.アシガラ
3.ナチ&402

481: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/17(水) 01:30:24.51 ID:q7G1Kj2I0
榛名「この感じ… メンタルモデル…?」


402「よくよくお前も、ロクなモノを持ち込まないな。 私なんて明日からロケで四国だぞ」

ナチ「ですが、瑞鳳さんへのメッセンジャーとはなる筈では?」

402「結局アイツへのパシリか… 仕方無い、事態が事態だから引き受けてやる」

ナチ「ありがとうございます」

402「ところでそこに隠れてるニュータイプ、そろそろ出てきたらどうだ?」

榛名「え、えと…」

ナチ「あら、榛名さん… もしかして…」

402「大丈夫だ、コイツが来たのは数分前だから重要な部分は聞けて居ない」

榛名「よくわかりましたね…」

402「私は本来諜報艦、周囲を常に警戒し情報を得るのが仕事だ。決して本職はMSパイロットでは無い」

ナチ「その割りにはあの機体を気に入ってるようですが?」

402「わざわざパーツを異世界まで探しに行ってきたんだ、少なくとも自分の機体には愛着はある」

ナチ「あと402、こちらの機体整備の状況確認を。擬似太陽炉搭載機のデータは少ないので」

402「了解した。 どのような機体か見せてもらおう」

榛名「新しい機体、ですか?」

ナチ「ええ、私達が運用する予定の機体です。 擬似太陽炉不足で舞鶴での実戦投入は間に合いませんでしたが、鹵獲した太陽炉を修復・搭載出来たので」

榛名「太陽炉搭載機… 『GN-XⅢ』や『アヘッド』と交戦しましたが中々手強かったですし…」

402「無駄に機動性が高いからな、あのタイプの機体は。トランザムを使わないだけマシだが」

ナチ「太陽炉の改修も済んでいるので、こちら側の機体はトランザムを用いる事が出来るのは幸いですね」

402「全くだ。 あとお前、ナチに用があるんじゃないのか?」

榛名「え?」

402「表情でわかる。 瑞鳳とお前の思考パターンはそっくりだ」

榛名「そ、そうですか…」

ナチ「それで、用とは?」

榛名「実は…」



ナチ「バトルシステムがハッキングを受けている、と?」

榛名「あくまでも推測です。 どうやってハックしているのか、それをどうやって操っているのかすらもわからない状態で…」

ナチ「わかりました。 詳細はこちらで調査、結果はお知らせいたします」

榛名「ありがとうございます」

ナチ「しかしアタゴも『私の完璧なファイヤーウォール』と言っている割には…」

402「いや、穴は見つからない。私ですらプロテクトの突破には数日かかるだろう。技術系でも無いのによくやっている、アタゴは」

ナチ「ではどうやって…」

「メンタルモデルも形無しだね」

402「誰だ…!」

榛名「この感じ、リボンズ・アルマークと同じ…!」

「自己紹介をしてなかったね」


「『イノベイター』、それだけ言えば充分かな?」


榛名(この時まで榛名は知らなかった。 この大会も、悪意によって侵され始めている事に。そしてその事態の中心にいるのは、榛名自身であった事にも…)

第19話『Raise a Sail』

 

485: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/17(水) 22:59:11.09 ID:q7G1Kj2I0
第20話『穢れ無き勇気と共に』



榛名「『イノベイター』…!」

402「…いや、違うな。 コイツらは純粋な進化じゃない、人造的に…」

「そこまでだよ、メンタルモデル」キィン

402「うっ… 量子通信に介入を…! 防壁構築、進入を防ぐ」キィン

ナチ「ファイヤーウォール展開、ハッキング対策にリソースを…!」キィン

「さて、邪魔な相手は今演算能力の大部分をハッキングに対抗させているから会話に参加出来ない。これで会話は僕たちだけになった」

榛名「貴方は、一体何が目的で…!」

「決まってるよ、榛名。いや、プロジェクト・フェンリルの個体番号『PF-03』」

榛名「まさか… プロジェクトについて知ってるんですか!」

「知ってるさ。だけど、教えない」

榛名「ならば…」

「無理矢理にでも聞き出すだけ、かい? そんなトマホークなんか出して」

榛名「わかっているのならば… 言わなくて良い! ダブル!トマホォォォォクッ!ブゥゥゥゥゥメランッ!」ブォン

「その程度の… 何!? 軌道が…」

榛名「これでも15年以上鍛えた技、舐めるな!」


ドスッ!


「…ふぅん、やるね」

榛名「トマホークで木に固定されて言える台詞じゃありませんね」

「さて、僕をどうする気だい?」

榛名「取り敢えず二人への干渉を止めてください」

「…わかったよ」キィン

402「…ふぅ、すまないな」

ナチ「防壁にリソースを割かれていたせいで…」

402「で、貴様は何者だ」

「僕は…」


誰? 直下
1.リジェネ・レジェッタ
2.リヴァイヴ・リバイバル
3.レイヴ・レチタティーヴォ(ビサイド・ペイン)

488: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/17(水) 23:51:48.61 ID:q7G1Kj2I0
レイヴ?「僕はレイヴ・レチタティーヴォ、これで良いかい?」

402「ダウト、お前は『ビサイド・ペイン』だ」

レイヴ?「何…?」

榛名「どう言う事ですか?」

402「私がハッキングされてる間、貴重なリソースをさらに割いてお前にハッキングを仕掛けさせて貰った。

塩基配列パターン0026タイプ『イノベイド』、パーソナルデータ『ビサイド・ペイン』」

榛名「ビサイド・ペイン…」

ビサイド「チッ… バレたら仕方無い…!」バッ

ナチ「来ます…!」

402「えいっ」ガッ

ビサイド「ガハっ…」

ドサッ

402「お前は男性型イノベイド、しかも特殊タイプ故他のイノベイドと違って性別を与えられてる。恨むなら自分に付いてる●●●●を恨め」

ビサイド「うぐぉぉぉぉぉぉ…」

402「ま、コイツの発言の半分は正解だ。コイツの特殊能力は他のイノベイドに自身のデータをセーブして乗っ取る事、そしてコイツの元の体の主は『レイヴ・レチタティーヴォ』だ」

榛名「イノベイドって…」

ナチ「人工的に『イノベイター』を模した存在です。イノベイターとは貴女と同じ『進化した人類』の1つで、GN粒子によって進化を促された存在です」

榛名「ダブルオーの…」

ビサイド「何を言っている…! 俺はプロジェクトの…」

402「では洗いざらい喋って貰おうか」

ビサイド「口を割るとでも…」

榛名「あ、今日榛名偶然ヒール堅めのやつですね」

402「それは丁度良い、一発踏んでやれ。 予備の肉体も無いのに、どうやってこの●●からの痛みから逃げる?」

ビサイド「分かった!話す!」


聞くこと 直下
1.何が目的
2.誰が創った
3.何故接触する
4.その他(内容も)

490: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/18(木) 00:52:44.94 ID:yHSRb4uH0
榛名「では、貴方達イノベイター… 『イノベイド』を創ったのは何者ですか?」

ビサイド「…『ヴェーダ』」

榛名「ヴェーダ?」

402「量子型演算装置『ヴェーダ』か?」

ビサイド「違う。『ヴェーダ』はお前と同じ時期にプロジェクトの…」

榛名「『プロジェクト・フェンリル』の?」

ビサイド「『プロジェクト・フェンリル』と同じ時期に研究が行われていた、人類滅亡を防ぐ為の管理システムだ。

オレ達はあくまでもその生体端末、この肉体もナノマシンと細胞を組み合わせて創られたものに過ぎん」

402「で、コイツと同じく世界が滅ぶ間際にこちらに転移し研究が存続されたと言う訳か」

ビサイド「正確には違うな。 ヴェーダのターミナルユニットはこの世界には無い。

『PF-01』同様、貴様たちが棲地MIを潰した世界に転移し研究は続行となった」

榛名「金剛と、同じ…」

ビサイド「金剛か… お前、アイツと接触しているのか?」

ナチ「知っているのですか?」

ビサイド「ヴェーダの研究が次元転移後、プロジェクト・フェンリルと統合された。そこで得られたデザインチャイルドのデータを基にオレ達は創られている」

榛名「まさか…」

ビサイド「安心しろ、お前のデータはあっち側に遺されて無い。次元転移の際に全部欠落したからな」

402「どうしてそう言い切れる」

ビサイド「プロジェクトのデータは全てヴェーダが管理している。お前のデータは全てロスト、存在した記録しか残って無い。

しかも大量の予算をつぎ込んでもう一度再現しようと試みていたが結局失敗した。だから少なくともデザインチャイルドとして記録上の最高傑作は未だに『PF-03』だ」

榛名「で、プロジェクト研究者はどうなったのですか?」

ビサイド「こっちの世界で人攫いをさせられていた。計画存続と引き換えにな」

402「八丈小島でか」

ビサイド「ああ、そう言えば潰したのはお前達か。 

そして計画関係者は今はあちらで監禁されている。研究所を失う失態を犯した以上、計画は完全に凍結された」

榛名「そうですか。では次の質問です」


聞くこと 直下
1.何が目的
2.何故接触した
3.その他(内容も)

492: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/18(木) 01:22:21.73 ID:yHSRb4uH0
榛名「で、貴方達の目的は?」

ビサイド「金剛の回収、可能ならば残る『PF』シリーズとこの近辺の『転生体』もな。 

あとお前達の使用している『モビルスーツ』と言う兵器も回収したがっていた」

ナチ「それで、榛名さんを監視していたと?」

ビサイド「そうだ。 リボンズは『別の目的』があるようだが」

402「別の目的?」

ビサイド「つまらん話だ。アイツの野心は底知れ無いからな」

榛名「あの時感じた…」

ビサイド「これはお前達の聞きたい本筋からは外れている、話す必要も無いだろう」

402「そうか。余計な情報は不要だ」

榛名「では次の質問です」


聞くこと 直下
1.何故接触した
2.その他(内容も)

496: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/19(金) 00:11:09.68 ID:uianFEtF0
榛名「ではもう一つ『ビサイド・ペイン』、貴方は何が目的で榛名達に接触を?」

ナチ「貴女の捕獲、では?」

榛名「それならば誰も居ない所で襲えば良い、それにわざわざ貴女達の前に姿を現す必要はどこにもありません」

402「寧ろ同じ塩基配列を持つ者が複数居るイノベイドとは言え迂闊に姿を見せるのは悪手でしか無い。そうするだけの『理由』がある筈だ」

ビサイド「お見通し、か」

榛名「舐めないでください。貴方からは野心が漏れている、それを感じられないとでも?」

ビサイド「お前、まさか『純粋種』か?」

402「違うな。コイツは少なくとも『イノベイター』じゃない」

ビサイド「まぁ良い… オレの目的は『ヴェーダの計画進行』だ」

榛名「計画?」

ビサイド「『深海棲艦との戦争を終わらせ人類に進化を促す』、それがヴェーダの計画。だが、リボンズはそれを捻じ曲げ自分の思うように計画を実行しようとしている」

402「で、お前は計画が捻じ曲がるのを良しとしない。だから外部要因を加えてリボンズ・アルマークの隙を突き計画をあるべき姿に戻す、そうだな?」

ビサイド「ああ、その通りだよ。 そしてお前達にはリボンズにどうにかして隙を作らせて欲しい」

榛名「で、素直に協力するとでも?」

ビサイド「良い事を教えてやる。PFシリーズの回収や転生体拉致も、全てリボンズの仕向けた事だ。強力な手駒を奴は欲している、だから艤装を使える転生体や『モビルスーツ』、そして対・深海棲艦用デザインチャイルドの完成体を手中にする気なんだよ」

榛名「なっ…!?」

ビサイド「つまりオレはリボンズの計画を修正したい、お前達はリボンズの行動を止めたい。利害は一致しているが?」

ナチ「確かに、利害は一致していますね」

402「だが本来の計画がリボンズ・アルマークの進行している計画内容と同じでは意味が無い。主導者が変わるだけだ」

ビサイド「お前達にオリジナルの計画データをくれてやる。 どうするかは、データを見てお前達が決めろ。

ついでにお前達の仲間にも見せてやっても構わん。 どうせこの世界で実行する計画じゃないからな」

榛名「良いでしょう」


聞くこと 直下
1.その他(内容も)
2.もう無い

498: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/19(金) 23:48:36.59 ID:uianFEtF0
榛名「それともう一つ、戦力は?」

ビサイド「戦力?」

榛名「この世界に率いてきたリボンズ・アルマークの戦力です。 モビルスーツを欲しているのであれば数機所有していてもおかしくはありません」

ビサイド「聞いて、どうする?」

榛名「対抗の手段を講じる事も出来ます」

ビサイド「ほう… 良いだろう。 イノベイドは2000、オレ達のようなタイプでは無く量産型の自我が薄い奴らだけだ。

自我を持ったイノベイドはオレとレイヴを含めて20、リボンズと行動をしているのは8人だけだがな」

402「で、お前と同じ『リボンズに反目するイノベイド』は?」

ビサイド「まずオレとレイヴ、そしてリボンズを監視する一人と他に4人程だ」

ナチ「20人中7人とは、リボンズ・アルマークは随分と人望が無いのですね」

ビサイド「アイツは人を見下しすぎている。言わばコンプレックスの塊のようなものだ」

榛名「で、肝心な『モビルスーツ』は?」

ビサイド「この世界に持って来ているのは1機、だが詳細はオレでも知らん。

何せ棲地MIに残されていた機体を鹵獲して、そのまま運用しているらしいが」

402「恐らく、アレだろうな」

榛名「アレ?」

402「詳細は後で話す。 後お前達、大会に出ているだろう。そっちは?」

ビサイド「それこそ知らん。だが、プラモデルを使い捨て出来る程予備は持っている。

金にモノを言わせて大量にプロモデラーへと発注していたからな」

ナチ「でもこちらの世界の通貨とあちらの世界では通貨が違う、と瑞鳳さんに聞き及んで居ますが」

ビサイド「金を手に入れる手段ならいくらでもある。 例えば、他次元の技術を企業に流したりスポンサーを付けたりとな」

402「もしや… そのスポンサー、誰だか知っているか?」

ビサイド「ヨーロッパの宇宙開発系の企業だ。そこの総裁、そしてバックスポンサーから多額の寄付を受けている」

ナチ「ヨーロッパの… まさか『ラグナ・ハーヴェイ』…?」

ビサイド「心当たりがあるらしいな?」

ナチ「アナハイム倒産後、真っ先に利権の確保に動いた人物の一人です。そしてアナハイムの医療開発系も一部を買収して…」

402「繋がった… 奴等が自我を破壊する薬を流していたのか…」

榛名「『ラグナ・ハーヴェイ』… そのバックスポンサーは?」

ナチ「恐らく、『アレハンドロ・コーナー』でしょう。 国連大使で、多数の企業と太いパイプを持っておりラグナ・ハーヴェイとも深い関わりを持つ人物です」

402「国連大使か… 厄介な奴をバックスポンサーに付けている…」

榛名「つまり相手側の資金はほぼ無尽蔵と言っても限り無いでしょうね…」


聞くこと 直下
1.その他(内容も)
2.もう無い

500: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/21(日) 00:15:13.82 ID:U3xCDyOv0
榛名「後は… 特にはありません」

ビサイド「良いのか?もっと情報を持ってるかもしれんぞ?」

402「情報は必要な分だけあれば良い。余計な情報は無駄なだけだ」

ナチ「ですが、このまま解放する訳には…」

榛名「…ビサイド・ペイン、貴方の目的は『リボンズを計画の主導から外すこと』。それで間違いありませんね」

ビサイド「ああ」

榛名「402さん、ナチさん。どうします?」

402「拘束しておくべき、と言いたいがコイツの能力上同型のイノベイドを付近に置かれたら逃げられる。

ならば特に拘束に意味を成さない。 脳量子波を遮断可能であれば別だが」

ナチ「脳量子波に対するジャマーは現状存在しえ無い… 通信を一切遮断するとなると我々が保有している擬似太陽炉を全基使用すれば可能ですが、こちらの機体が一切使用不可となる上にお台場中の通信が有線以外使用不可になる…

どうにかして対抗策を作らない限り、ビサイド・ペインに有効な手段は出来無い…」

ビサイド「その通り。 ま、別にオレはリボンズの鼻を明かすまで逃げたりはしないが… とは言え、信頼されている訳でも無いだろう?」

榛名「信頼、されるとでも?」

ビサイド「まさか。だがオレとお前達とは利害が一致してるんだ、お互いにフェアな関係で行こうか『PF-03』」

榛名「生き永らえたければその名で呼ぶのは止めておくのが賢明ですよ、イノベイド」

ビサイド「オレを殺せるとでも?」

榛名「逆に、殺せ無いと? いくらセーブ能力でも、『移す肉体が無い』場合はどうするんでしょうね?」

ビサイド「チッ… まぁ良い、オリジナルのデータは既にお前達『呉グループ』の端末の一つに送信しておいた。連絡が必要な場合はその端末から連絡しろ。

じゃあな。オレはここで退散させて貰う。いい関係が築ける事を願うよ」

榛名「その言葉が偽りで無ければ、ですがね」



402「行ったか…」

ナチ「こちらで今から端末を確認してきます。お二人は?」

402「私は行こう。ロケの前に憂いは断ちたい」

榛名「榛名は…」


研究所へ 直下
1.行く
2.行かない

503: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/21(日) 00:41:11.57 ID:U3xCDyOv0
榛名「榛名はこれから諸用があるので…」

ナチ「わかりました。 送られてきたデータは確認次第、総旗艦を通してそちらへ送ります」

402「モビルスーツも可能ならばこちらへ輸送しておく。 呉グループの格納庫借りるぞ」

ナチ「わかりました。 いつもデルタカイは格納しているので大丈夫かと」

402「そう言えばだが、お前の専用機体はどちらも破損していたが…」

榛名「ザクもですか?」

402「何ならバンシィより酷い有様だった。 お前の無茶な操縦で関節部分への負荷が大きく、仕舞いにはクィン・マンサの打撃で殆ど中身がズタボロだ。

廃棄処分一歩手前のスクラップ状態だぞ」

榛名「ザクまで駄目なんて…」

ナチ「では硫黄島に送った『クシャトリヤ』をこちらに回せるよう手配しましょう。元々こちらで管理していたものですから」

榛名「お願いします」

402「では、瑞鳳からの伝言だ。『妹をよろしくお願いします』と」

榛名「わかりました、とお伝えください」



《榛名の部屋》


榛名「ふぅ… まだ夕食まで時間はありますね…」

榛名(ビサイド・ペインの事と言い、イノベイドの事と言い… 考える事が多過ぎる…)


イベント 直下

505: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/22(月) 00:21:26.91 ID:Q5DXugRI0
榛名(しかし『イノベイド』も『プロジェクト・フェンリル』の産物、デザインチャイルドの遺伝子データを用いられている…

ある意味では榛名や金剛、比叡・霧島と同系統の存在… 兄弟や姉妹のような関係なのか…)

榛名「…一度、決着を付けなければなりませんね」

榛名(プロジェクトに関連するものを洗いざらい調べ上げて、どうにかしてしまわないと… そうなるとビサイド・ペインの言う『ヴェーダ』の中にあるデータも処分して貰う必要が…

でもそうするとなるとビサイド・ペインと協力関係を結ばなければならない… いっそ敵の本拠地に乗り込んで…)

榛名「ああ、もう考える事が多過ぎる…!」

コンコン

榛名「誰でしょうか…」



誰だった? 直下
1.リタ&満潮&間宮
2.阿武隈&陽炎&長波
3.ヤマト&コトノ&龍鳳
4.その他(人物も)

507: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/22(月) 00:44:46.90 ID:Q5DXugRI0
陽炎『姉さん、ちょっと大丈夫?』

榛名「陽炎…?」

長波『長波様も居るよ』

阿武隈『私も』

榛名「今開けます」

ガチャッ

陽炎「う…」

榛名「?」

長波「榛名姉、ちょっと修羅みたいな顔になってるけど…」

阿武隈「キレては無いけど、半ギレ顔になってるよ…?」

榛名「え、そんなに険しい顔してました!?」

陽炎「いつものブチギレ顔一歩手前、少なくとも殺気立ってる」

榛名「榛名としたことが…」

長波「何かあった?」

榛名(この件は可能な限り伏せておかないと…)

榛名「何もありません。 それより、どうしましたか?」

阿武隈「ちょっとお台場観光にでも行こうかな、って思ってたんだけど…」

陽炎「この調子じゃ、ちょっと無理かな…?」

榛名「大丈夫ですよ。少し、気晴らしもしたかったですから」

阿武隈・長波・陽炎(あ、絶対何かあった…)

榛名「それより、天城は…」

陽炎「如月と一緒に出かけてる。 『姉さんにファッションを覚えさせないと!』って張り切ってた」

榛名「よ、余計な事を…」

長波「折角の好意なんだから受け取ってやりなよ」

阿武隈「如月ちゃんも『素材は良いんだから勿体無い』って言ってるんだし」

榛名「その内、考えておきます… では、ちょっと準備するので待ってください」


行き先 直下
1.ダイバーシティ東京
2.アクアシティお台場
3.お台場パレットタウン
4.その他(台場内で)

509: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/22(月) 01:21:42.35 ID:Q5DXugRI0
《ダイバーシティ東京》


榛名「観光客、いっぱいですね…」

陽炎「今『ガンダム』で話題が持ちきりだからね」

長波「ああ、舞鶴の時の…」

阿武隈「世間に『モビルスーツ』の存在が知れ渡ったから、色々と注目を浴びてるみたい」

榛名「この立像も動き出すんじゃないか、なんて言われてましたしね」

陽炎「何でガンダムばっか… この中で、と言うか姉妹の中で私だけ『ガンダム』じゃないし…」←アマクサ

長波「でも高性能機だから良いだろ」←ガンダムデスサイズヘル

阿武隈「そうそう。私達のだって急造品で模造品だし」←ガンダムサンドロック

榛名「アマクサだって、一応ハシラジマの中で一番性能が高いじゃないですか」←バンシィ

陽炎「このガンダム乗り共め…! 天城姉さんもユニコーンなんかに乗っちゃって…」

榛名「陽炎も欲しいのですか、ガンダムを?」

陽炎「貰えるなら、ね。 『アマクサ』でも良いけどやっぱり『ガンダム』ってネームバリューは捨てがたいし…」

長波「でも確かアマクサって『ジュピター・ガンダム』って呼ばれてるんだっけ?」

陽炎「それは知ってる。 でもガンダムと言い難いじゃん、アレ」

阿武隈「拘るねぇ…」

榛名「ツインに似せたモノアイ機ですからね…」

陽炎「ま、ともかく中見て回りましょ。 夕飯まで後4時間近くある訳だし」

長波「そうだな。 でもあんまりゆっくりは見れないぞ」

阿武隈「宿舎への移動とかも考えればね」

榛名「何を見ましょうか…」


イベント 直下

511: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/23(火) 01:15:36.96 ID:TFWTF9yT0
《ガンダムフロント》


長波「ん~… 見つからないなぁ…」

陽炎「どったの?」

長波「いや、ガンプラコーナーで自分の機体探してたんだけど…」

阿武隈「全部エンドレスワルツ版、ってデザインが微妙に違うのしか無いんだよねぇ…」

榛名「ざっと調べてみたところ、阿武隈達の機体は『アーリータイプ』で商品の主流は『エンドレスワルツ』になってるんですね。

アーリータイプはウイングガンダムのみHGキット、他は旧キットだけです」

陽炎「キット化されてるだけありがたいと思いなさいよ!私なんてキット化すらされて無いんだから…」

榛名「現状でアマクサの模型はSDのガシャポン戦士、しかも受注販売限定…」

陽炎「やっぱアマクサ降りたい…」

榛名「今度レジンからスクラッチしてみますから、機嫌直してください」

陽炎「よし、機嫌直す!アマクサ大好き!」

長波「現金な…」

阿武隈「姉さんは良いじゃん。 キット化には恵まれてるもん、『バンシィ』」

榛名「でも限定品多いしノルンのMGはプレバン行きですし、挙句の果てにHGのDモードは角が嵌らないから色々面倒ですし…」

長波「それが妹にフルスクラッチしてやるって約束した姉の言う台詞かい…」


「ほう… 随分と仲の良い姉妹ですな」


榛名「ハマーン・カーン…」

陽炎「どうしてまたこんな場所に…」

ハマーン「私みたいな人間がこの様な場所に居るのは不思議かな?」

「ハマーン?」

「どうなさいましたか、ハマーン様?お前達は…」

長波「確かアンタ、マリーダ・クルスって言ったな…」

阿武隈「翔鶴さんとチーム組んでた、ファイターの一人…」

マリーダ「ほう、覚えていたか。チーム・ホワイトクリーンの」

「貴女達がバナージやマリーダを破った…」

榛名「正確には違いますが、チームメイトです」

陽炎「見ない顔… 『アクシズ』でも『艦プラ部』でも見なかったような…」

ハマーン「貴様、無礼を…」

「良い、ハマーン」

ハマーン「し、しかし…」

オードリー「私はオードリー・バーン。マリーダやバナージ、そして瑞鳳さんや大鳳さんの学友の一人です」

榛名(この子、どこかに嘘が混じってる…?)ピキィン

ハマーン「良いのですか?貴女は…」

オードリー「今の私は唯の一般人に過ぎ無い。オードリー・バーン、と言う唯の一般市民です」

榛名「よろしくお願いします。 私は榛名、そして妹の阿武隈・陽炎・長波です」

ハマーン「マリーダ、少し頼まれてくれ。 私は彼女と1対1で話をしたい」

マリーダ「わかりました。 姫様、少々ご無礼を…」

阿武隈「二人共、ちょっと席外すよ。 私達は多分邪魔になるから」

512: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/23(火) 02:34:52.14 ID:TFWTF9yT0
榛名「それで、彼女の事でしょうか?」

ハマーン「ほう… そこまで気付くとは、直感に優れているようで」

榛名「言葉の中に混じった嘘、そして貴女方の彼女への態度を見れば自然に解答は導き出されます」

ハマーン「…あのお方の本当の名は『ミネバ・ラオ・ザビ』、英国の中でも由緒正しき家系の一つである『ザビ家』の人間です」

榛名「成る程、貴女達はそのお目付け役と言ったところでしょうか?」

ハマーン「本来はマリーダが監視と護衛を行っているのですが、最近日本と言う国が危険に晒される事態があったのはご存知でしょう?」

榛名「舞鶴事変…」

ハマーン「異次元からの敵、そしてそれから世界を守った兵器『ガンダム』… しかし、その敵が再び侵攻しないとも限らない」

榛名「それで本国へ連れ戻すか、ここで貴女方が守り続けるか…」

ハマーン「当人は卒業までは残りたい、と希望しているが現状では厳しいでしょう」

榛名「でしょうね…」

ハマーン「しかしながらミネバ様の周りには『彼女達』が居る。『真紅の戦乙女』、世界でも5本の指に入る力を持つ血族の娘とその仲間が」

榛名「瑞鳳さん…」

ハマーン「そして彼女は、貴女とも関わりが深い。世界を守りし英雄、『漆黒の獅子』の乗り手として」

榛名「ッ…!」

ハマーン「我等の情報網、見くびって貰っては困る。 『RX-0[N] バンシィ・ノルン』、そのパイロットであるのは舞鶴に居た自衛隊員や米軍兵士からの情報を掴めている」

榛名「脅すつもり、ですか」

ハマーン「いえ、そう捉えられたのなら失礼した」

榛名「では、一体何をさせたいのです?」

ハマーン「彼女はこのまま台場に残り、我等の試合を観戦していくつもりです。貴女は既に台場周辺に居る不穏分子について、情報を掴めているでしょう?」

榛名「ええ、多少は。 それを渡せ、と?」

ハマーン「勿論対価は支払う。これなら対等、悪く無い条件だと思うが?」

榛名「…良いでしょう。ただこちらでも正確な情報は得られていない、具体的な情報は整理後お渡ししましょう」

ハマーン「契約成立、だな」

榛名「あと榛名達の事については…」

ハマーン「勿論、伏せておく。そちらが裏切る事が無ければ、の話ですがね」

榛名「ならば構いません」

ハマーン「あと一つだけ聞きたい。『シャア・アズナブル』と言う男について知らないか?」

榛名「…多分、貴女の言う『シャア・アズナブル』は知りません」

ハマーン「ほう… まぁ良い、これからも良い関係が築ける事を願いますよ」

榛名「こちらもです」

514: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/23(火) 23:42:18.80 ID:658ZvC3n0
《フードコート》


阿武隈「あ、姉さんお帰り」

長波「何やってたんだよ、一体」

陽炎「ハマーンは?」

榛名「ハマーン・カーンと少しだけお話を、何でも重要な事だとかで。 彼女は既にガンダムフロントで別れました」

阿武隈「やっぱりオードリー・バーンの事だよね。あの人、ちょっとおかしいもん」

長波「あれだけ過保護になられちゃ、こっちだって『普通じゃない』って分かるし…」

陽炎「やっぱ金持ちの出かなにか?」

榛名「宿舎に戻ったら話します。一応三人以外には他言無用との事なので」

阿武隈「特に、シャアとリタには話せ無いかも…」

長波「シャアが言うには確かガンダム世界の人間とよく似た人間がこっちにもいっぱい居る、って話らしいし」

陽炎「シャアはハマーンが苦手、そしてリタはジオンアレルギー。 話せ無いか、そりゃ」

榛名「そうですね… 所で、3人共何食べてるんです?」

長波「あっちのガンダムカフェってトコで買ったガンプラ焼き。あと特製ジュース」

阿武隈「姉さんの分もあるけど、食べる?」

榛名「あ、食べます。 しかし3人共、夕飯に差し支えないようにしてくださいよ」

陽炎「わかってるって。姉さんこそ、食べ過ぎないでよ」

榛名「燃費が劣悪なので榛名は大丈夫です」

阿武隈「いつも思うけど、燃費がアメリカの車並に最悪だよね」

長波「間宮がウチの家計簿(記帳:古鷹)見て唖然となってたよ。それに榛名姉だけでハシラジマの備蓄食料を食い荒らしたらしいじゃん」

榛名「そ、そこまで食べましたっけ…」

陽炎「天城姉さんより小柄なのに、どんな胃袋してるんだか…」

榛名「これでも、家計の為にセーブしてるのに…」

阿武隈・陽炎・長波(あれでセーブしてるんかい…)



イベント 直下

516: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/24(水) 00:35:35.96 ID:ENycLCyJ0
陽炎「そう言えば、GFTでお土産でも買ったの?」

榛名「お土産、と言うか三人への宿題でしょうか」

阿武隈「しゅ、宿題…?」

榛名「一応三人は模型店の娘、最低限の模型技能は持ってもらいたいので」

長波「じゃあ天城姉にも…」

榛名「天城は既に『HG ユニコーンガンダム』を作らせました。 ゲート処理が非常に酷く、角の折れたものが完成しましたが…

因みに、その後ちょっとだけ改造と塗装を榛名が施してディスプレイケースに飾ってます」

阿武隈・陽炎・長波「あっ…」

榛名「天城には致命的に模型技能が、手先の器用さが欠けています… なのに、裁縫や他の事は出来る…

料理の才と造形技能だけは欠如しているようです…」

長波「うん、それは誰もが周知の事実だから…」

榛名「話を戻しますけど、他にもウチで働いている青葉さん達4人やリタにも模型を作ってもらいました。

技術が高い古鷹さんと龍鳳さんとリタには製作補助を既に行って貰っていますし、青葉さんと衣笠さんもある程度ですが技能を持っているようでした」

阿武隈「それで、今度は私達の番って事?」

榛名「ええ、その為の模型も買っておきました。 まずは長波、長波はこの『HG ガンダムデスサイズヘルEW』を作ってください」

長波「いきなりかよ… もっと簡単な、旧キットみたいな奴とかSDとかないの…?」

榛名「無いです。 次に陽炎、本当なら『アマクサ』があれば良かったのですが売ってないので同年代の機体を用意しました」

陽炎「何々、『HG クロスボーンガンダムX1』… クロスボーンガンダムね…」

榛名「元々アマクサはクロスボーンを再現する為の機体、いわばアマクサの原型にあたりますから」

阿武隈「で、私のは…」

榛名「どうぞ『ガンダムサンドロックEW』、勿論MGです」

阿武隈「ちょっと待って!? 何で私だけMGなの!?」

榛名「阿武隈は高校生、なのでMGにしてみました」

阿武隈「私もHGにして欲しかった…」

榛名「製作期間は大会終了まで。 その間に作ってみてください」

陽炎「でも私達、模型なんか作ったこと…」

榛名「では後で見本を見せます。 幸い、明日の選手用艦プラの調整は既に終わらせているので時間の余裕はありますから。

そのために榛名もガンプラを買っておきましたし」

陽炎「『HG ザクⅢ』… 何でバンシィじゃないの?」

榛名「バンシィはもう何個も作ったので、今度はザクにします。その為にビルダーズパーツも買いました」

阿武隈「ビルダーズパーツ?」

榛名「ガンプラ専用の改造パーツです。 これで、私の乗った『ザクⅢ改』を作ってみようかと」

長波「『ザクⅢ改』ってプラモなかったっけ?」

榛名「それは『AMX-011S』です。 榛名の機体は別カスタマイズ機、型式番号的には『AMX-011H』です」

陽炎「まぁ良いや、後でちゃんと手本見せてね」

517: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/24(水) 01:09:17.21 ID:ENycLCyJ0
《榛名の部屋》


榛名「あとは塗料が乾いてダズル迷彩を施せば、完成です」

陽炎「はやっ!?」

長波「一体何してたのかもわかんなかった…」

榛名「まず簡単な素組、組み立てて難点の確認が終わったら一回バラしてパーツ単位で修正。 そして速乾性のパテや接着剤を用いて改造を加え、形を整えてからマスキングして塗装です」

阿武隈「うん、初心者の私達じゃ無理」

榛名「わかっています。 3人に課す最低限の条件は『墨入れ』と『つや消し』だけ、可能ならば塗装や改造も行って結構です」

陽炎「多分後者はまだキツそうだから止めとく」

長波「ああ… 絶対無理そう…」

阿武隈「ま、ともかくやってみるかな…」

榛名「では、そろそろ時間なので夕食に行きましょうか」




《食後 食堂》


初風「で、明日のファイターを発表するわ」

清霜「確か明日は、ロワイヤル戦だっけ?」

リタ「総当り戦、最後まで生き残る戦いねぇ…」

コトノ「私と榛名、春雨と龍鳳は参加出来無いわよ」

古鷹「私達空母を扱うファイターも不可能ですね…」

如月「しかも、継戦能力が高い燃費控えめ系じゃないと粒子切れを起こして敗北なんて事態もあるから…」

舞風「一体誰がファイターに…」

初風「じゃあファイターを発表するわ」



ファイター選択 直下


選択可能ファイター
・阿武隈(アドミラルヒッパー・シュナイド)
・如月(クイーンエリザベス・ブレイヴ)
・陽炎(アラスカ・ブレイヴ)
・リタ(専用艦を後で安価)
・満潮(専用艦を後で安価)

519: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/24(水) 01:27:47.35 ID:ENycLCyJ0
初風「如月、『クイーンエリザベス・ブレイヴ』で出なさい」

如月「あら、私で良いの?」

初風「まず『クィーンエリザベス・ブレイヴ』はバランスが取れてるし他に比べたら遥かに燃費が良い。私達の艦プラの大半は偏った能力で、継戦能力が長けてるとは言い難いわ」

如月「で、クイーンエリザベスは唯一長時間戦闘に向いている艦プラだからって事ね」

初風「それに、アンタはちゃんと自己判断で動けるタイプよ。一々指示を出さなくとも、その状況にあった堅実な戦いが出来るでしょう」

如月「ちゃんとファイターとしての能力も買っててくれたのね。良いわ、引き受けましょう」

初風「榛名、整備状況は?」

榛名「万全です。 また粒子貯蔵タンクの拡張とアームド・アーマーの強化を行ったので少し速度が上がっています。 後で確認を」

如月「わかったわ」

初風「サブは榛名に一任、これで報告すべき事は終わりね。 じゃあ今日は解散、あとは各自自由行動を」


榛名(話すチャンスがあるとすれば、今か… 『イノベイター』、いや『イノベイド』についての懸案事項を…)



どうする? 直下
1.話す
2.話さない

522: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/24(水) 23:34:16.99 ID:ENycLCyJ0
榛名「あの、一つだけ皆さんにお話しする事があります」

ヤマト「あの件、ですか?」

初風「あぁ、もしかしてデンマーク代表の『イノベイター』の艦プラ?」

秋月「確か『戦闘中、一時的に艦プラの動きが鈍ったような気がした』との事ですね?」

榛名「ええ。その件について最悪の事実が判明しました」

朝潮「最悪の事実…?」

榛名「はい。 『バトルシステムへの干渉』、それが行われていました」

阿武隈「ちょ、ちょっと待ってよ… それって…」

曙「システムへのハッキング!? 冗談じゃないわよ!」

榛名「冗談で済めばどれ程良い事か…」

ヤマト「まず、そう至った根拠は?」

榛名「清霜さん、貴女用の特殊艤装『アームド・アーマーCS』の機能『グレイプニル』がありますね」

清霜「う、うん。 周辺の粒子に干渉して、相手を拘束するんでしょ?」

榛名「はい。 しかしその機能を使用すると拘束する光のエフェクトとして可視化されてしまいます。

榛名はCSの製作時に何度かエフェクトを発さない方法を模索していました。でも結局『艦プラの機能として使用されるものは可視化する』と言う壁に立ちはだかり頓挫、CSの能力は現在のものになったのです」

陽炎「そりゃ見えないもんに拘束されて気が付いたら消し炭でした、なんて卑怯にも程があるものね」

榛名「この件について怪しいと思い、偶然会った402さんとナチさんにシステムハッキングの可能性を伝えましたが『不可能では無いが難しい』と言う解答でした。

今のバトルシステムは以前のもの、アナハイム製のものと異なり外部干渉がほぼ不可能になっています。干渉可能だとすれば、『霧』のような存在でしょう」

長波「もしかして、アイツ等にも霧が協力してるのか…?」

榛名「いえ。 ですが、もっと厄介なものです」

コトノ「私達より、厄介…?」

榛名「そして榛名とナチさん、402さんは『ビサイド・ペイン』と言う存在に接触を受けました」

間宮「『ビサイド・ペイン』…」

榛名「そして彼は402さんとナチさん、つまりメンタルモデルへとハッキングを仕掛けたのです。そしてそれは榛名に拘束されるまで、一時的ではありながら二人と拮抗して動きを止める事に成功しています」

衣笠「はぁ!? メンタルモデルをハッキングして、しかも動きを止めさせた!?」

青葉「つまり『ビサイド・ペイン』ならばバトルシステムへの干渉も可能、と言う訳ですか…」

古鷹「一体どうやって…」


《事情説明中…》


龍鳳「つまり彼等は…」

野分「『イノベイド』で、そして榛名さんや付近の転生体を狙っている…」

舞風「つまり、敵…?」

榛名「そう、なりますね…」

初風「厄介ね… システムハックが行われてるとなると、防ぎようがない…」

天城「それに、そのビサイド・ペインと言う人物が信頼に足るかどうか…」

春雨「シャアさんも『その相手は危険かもしれない』と言ってます、はい」

満潮「利害は一致していても裏切らない保証は何処にもない…」

リタ「これは慎重に考えた方が良いね…」

ヤマト「ここは一旦解散しましょう。 考える時間はあった方が良いです」


《榛名の部屋》

榛名「…一体、どうなってしまうんでしょう」


イベント(榛名の部屋) 直下

524: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/25(木) 23:32:34.20 ID:6PU7p/Eg0
コンコン

榛名(二人、敵意は無い… この感じは…)

榛名「如月さんと満潮さん、ですね」

如月『あら、バレちゃった?』

榛名「と言うか、如月さんは榛名が呼んだのですけどね。 満潮さんは…」

満潮『私はアンタに用があるだけよ』

榛名「そうですか。 今開けます」

ガチャ

満潮「…臭い」

如月「塗料の臭いね…」

榛名「そう言えば先ほど手本に作って乾燥させていたザクを忘れてました」

満潮「気にならないの?」

榛名「もう鼻が慣れてますしバイトの時にもっと臭いものに慣れているので大丈夫です」

如月「そ、そう…」

榛名「まずは如月さんの方ですが… まず『アームド・アーマーAS』は最初期、試験的な意味合いの強いアームド・アーマーです」

如月「確か、転移騒動の後に作ったやつだから… 本当に一番初めのアームド・アーマーなのね」

榛名「はい。 他のアームド・アーマーを実戦投入する際も性能比較テストの際に用いたり数回の実戦投入を経るなどした結果粒子貯蔵タンクや本体含め各部パーツの磨耗が激しく、多少の改修を要しました」

如月「『プラフスキー・パワーゲート』を使っても磨耗するのね…」

榛名「ええ。負荷を軽減させるとは言えゼロでは無く、結局負荷は蓄積してしまいますから」

如月「それは仕方無いわ。 他の艦プラのアームド・アーマーの礎的な存在だもの」

満潮「へぇ、そんなもんを預けるなんて随分と如月を信用してるのね」

榛名「別に特別扱いではありませんよ。 他の皆にもそれぞれのアームド・アーマーを渡しましたし」

如月「それに専用艦を最初に受け取ったのは秋月ちゃんよ。その当時はまだアームド・アーマーは無かったけど…」

榛名「大丈夫ですよ。満潮さんの分もちゃんと用意してますから」

満潮「なっ…」

如月「あら、焼きもち?」

満潮「ち、違…!」

榛名「そうだ… 『クイーンエリザベス・ブレイヴ』との調整模擬戦闘、本来なら榛名が『ヤマト・ブレイヴ』で行う予定でしたが慣らしついでに満潮さんやります?」

如月「私は別に構わないわよ?」

満潮「このまま言われっぱなしってのも癪だし… 相手になるわよ!」


専用艦安価


満潮 直下

・艦種:重巡洋艦or戦艦
・改造内容(特殊艤装必須、他自由)

選択不能艦
・重巡NG:古鷹型・青葉型・高雄型・妙高型・利根型・最上型・Aヒッパー級・カウンティ級 ・ボルチモア級 ・シュフラン級・ドイチュラント級・アラスカ級
・戦艦NG:扶桑型・伊勢型・長門型・金剛型・大和型(改・超大和型含め)・天城型・加賀型・レナウン級・Sホルスト級 ・Qエリザベス級・ペンシルベニア級 ・カイオ・ドゥイリオ級・リヴェンジ級 ・ダンケルク級




あと如月の『クィーンエリベス・ブレイヴ』を強化するか… ↓3


1.強化する(強化内容も)
2.強化しない(現状維持)

530: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/28(日) 01:44:48.05 ID:qky+L/KD0
榛名『如月さん、調子は?』

如月「以前と見た目は変わって無いけど、出力が上がってるわね。良好よ」

榛名『船体に改造を加えて粒子貯蔵量を『ヤマト・ブレイヴ』に限りなく近く出来ましたから。 これで継戦能力は底上げされてる筈です。

ディスチャージ使用時のアサルト・フォームへ形態移行するスピードも少しだけ早くなったので模擬戦でチェックを』

如月「了解。こちらの確認は終わったわ」

榛名『続いて満潮さん。 仕様は説明した通り、上手くノーマルの『ミラージュコロイド』と『シャドー』を使い分ける事で敵を翻弄出来ます』

満潮「初心者にやらせる事じゃないっての…!」

榛名『その為に可能な限り扱い易く性能をオミットしています。 不備があれば言ってください』

満潮「わかったわ。 こっちの準備も今終わった」

如月「じゃ、始めましょうか。実戦テスト」

榛名『ダメージレベルをCにセット、これで本体へのダメージは残りません』

満潮「悪いけど、こっちは初心者だから加減なんて無理よ」

如月「それじゃないと張り合いが無いわ…! 行くわよ!」

如月・満潮「「バトル!」」


満潮「チイッ! こんなに早く見つかるなんて…!」

如月「動きが単調過ぎるわ。 それにもっと静かに動かないと、音紋でバレるのよ!」

満潮「やってるっての!」

榛名『航行モードを低速に変更、焦りは禁物です』

満潮「でも相手はこっちを捉えて…」

榛名『精製した分身に攻撃を加え破壊してください。 その爆発で発生する音紋の乱れを利用し、ミラーシュコロイドを使って逃れる事も可能です』

満潮「そんな事出来るならさっさと言いなさいよ!」

如月「ちょっと、アドバイスはズルくない?」

榛名『早くやられればテストになりませんから』


榛名「では実戦テスト終了です」カタカタ

如月「何やってるの?」

榛名「バトルデータの消去、ハッキング対策です」

満潮「ちょ、備え付けのシステムにそんな事を…」

榛名「ナチさんに事前に尋ねたので大丈夫です。アタゴさんからもやり方は聞いてます」

如月「イノベイドね… もしかしたら明日やりあうかもしれない…」

榛名「ならばこちらのデータは少ない方が良いです。フェアじゃありません」

満潮「…」

531: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/28(日) 02:39:58.65 ID:qky+L/KD0
《再び榛名の部屋》


榛名「それで、榛名に用とは? もう如月さんも居ませんから、話すのは今ですよ」

満潮「…イノベイドに、『リボンズ・アルマーク』ついてよ」

榛名「リボンズの…?」

満潮「アイツは… アイツ等は、私達の世界で… わざと間違った情報を流して私達の部隊を壊滅させた、張本人よ…!」

榛名「なっ…!?」

満潮「私は元々、新たに結成された大本営直属の部隊に所属しててあのイノベイドっても知ってた…

同じ顔して、薄気味悪い連中くらいってしか思わなかったけど…」

榛名「それで、一体何が…」

満潮「偶然あるイノベイド同士の会話を聞いたの。艦娘を、自分達の有用性を広める為に生贄にするって…

その時は気にも留めなかったけど、ある日突然海域調査の任務が下って出撃したら大部隊に攻撃されてそのまま…」

榛名「捕まって棲地MIに… まさかヴェーダを使って情報を操り、満潮さん達に任務を下したのは…!」

満潮「多分そのイノベイドとリボンズ・アルマークの策略… そして、あのチームの中に居た… 同じイノベイドの1体が…!」

榛名「…同じ個体が?」

満潮「同じタイプでも性格に差は出る… あんな不愉快なやつ等、二度と忘れないわよ…

そいつは『ヒリング・ケア』、リボンズと同じ姿をしたイノベイドで常に他人を見下してる…」

榛名「『ヒリング・ケア』、ですね… それで満潮さん、その事を榛名に伝えてどうしたいのですか?」

満潮「アイツだけは、絶対にこの手で殺す…!仲間の仇を…」

榛名「落ち着いてください、満潮さん」

満潮「これで落ち着けって!? 冗談じゃ無いわ! アイツは、アイツ等は皆の命を奪ったのよ!」

榛名「状況証拠ではリボンズ・アルマークは限りなく黒に近いでしょう。でもまだ確定した訳じゃない、当人から真実を告げられるまでは」

満潮「でもアイツは!」

榛名「満潮さん!」

満潮「ッ…!」

榛名「でもこれで覚悟は決まりました。もし、彼等がかつての貴女の仲間の死に関わっているのであれば…

イノベイドは榛名の倒すべき敵、地獄へ葬るべき敵です…!」

満潮「榛、名…?」

榛名「榛名の大事な仲間を傷付け、これからももっと多くの人間を傷付ける存在だと言うのならば…

プロジェクトの事を含め、彼等と敵対しない理由はもうありあません…!」

532: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/28(日) 23:39:03.53 ID:qky+L/KD0
満潮「すぅ…」

榛名「落ち着いたら寝てしまいましたね…」

榛名(まだPTSDによる症状が全て治った訳じゃない。今、イノベイドと接触させるのは危険…)

榛名「『間違った情報をわざと流し、味方を壊滅させる』、その手段…」

榛名(棲地MI攻略作戦、青葉さん達もその情報について一切知らなかった。

フローチャートにして纏めれば、容易く全てが結び付いて行くけど…)

榛名「でもそれは、仮説の域を出ない… あれ、メールですか?」

榛名(このアドレスは、ナチさんの…)

『データ解析が完了しました。 ヤマトに情報を送信したので彼女から受け取ってください』

榛名「流石に通常のネット回線は危険だから仕方無いですね…」

榛名(ヤマトのところに行くのは同室の龍鳳さんに迷惑ですし…)

榛名「今日は止めておきましょう」

榛名(…よく考えたら今ベッドを満潮さんに取られて寝る場所がありません)

榛名「仕方無い… ソファで寝ます」

榛名(おやすみなさい…)

533: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/29(月) 00:38:26.56 ID:m5FPtxwc0
《翌日 大会会場》


榛名「では参りましょうか、如月さん」

如月「ええ、絶対に勝ち残りましょう」


『これより世界大会第二ピリオドの詳細についてお知らせします。

第二ピリオドの種目はロワイヤル、全てのチームからそれぞれ代表者を選出し特定の人数になるまで戦闘を継続し生き残ったチームにポイントが付与されます』

『では、第二ピリオド『ロワイヤル』を開始します』



Please Set Your KP BASE

Beginning Plavsky Particle Dispersal

Please Set Your KANPLA

BATTLE START!


榛名『チーム・ホワイトクリーン、クイーンエリザベス・ブレイヴ!』

如月「如月、出撃します!」


《中部海域(通常海域)》


如月「ここは、通常海域ね」

榛名『各海域のデータを表示、参考にしてください』

・中部海域(通常海域) 補正なし
・北方海域(流氷海域)  回避低下、命中上昇
・南方海域(岩礁海域)  回避低下、障害物判定あり
・東方海域(悪天候)   砲撃・雷撃の火力低下、命中低下

如月「逃げ回るか、それとも積極的に打って出るか…」

榛名『どちらにしろ如月さんにお任せします… 敵艦接近!』

如月「艦種と接敵までの時間は?」

榛名『艦種、重巡洋艦と断定。 こちらの有効射程領域まで20秒』

如月「どうしようかしら…」


行動安価 直下

538: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/02/29(月) 23:00:17.93 ID:m5FPtxwc0
如月「迂闊に動くのも危険ね… ここは相手の出方を伺いましょう」

榛名『良いんですか?』

如月「単艦を襲う時私なら、誰かと共闘して襲い掛かるわ。実力も測れて無い相手に襲い掛かるのは馬鹿のする事よ。

それにまだバトルは始まったばかり、共闘要請かもしれないし接触してからでも遅く無いと思うのだけど」

榛名『わかりました。如月さんの方針に従います』

如月「さて、現状は?」

榛名『まだ接近中です。ただ砲をこちらに向けず、照準警報も出ていません』

如月「有効射程まで距離はもう無い… こちらに敵意を向けずに接近して強襲か、それともこちらが眼中に無いか…」

榛名『どちらにしろ見極める必要が… 敵艦から発光信号『ワレ、交戦ノ意思ナシ』です!』

如月「交戦の意思無し…?」

榛名「『マタ、貴艦トノ合流ヲ求ム』とのことです」

如月「共闘のお誘いね… 艦の特定は?」


共闘を求める艦は? 直下
1.Aヒッパー級ザイドリッツ(ブレイア・リュード)
2.ロンドン級サセックス(マシュマー・セロ)
3.オレゴンシティ級オールバニ(ブリング・スタビティ)

540: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/03/01(火) 00:32:30.63 ID:9slSqiGD0
榛名『ロンドン級重巡洋艦です。薔薇の紋様、塗装は緑… 音声通信入れます?』

如月「お願い」

榛名『了解。 接近するロンドン級へ、こちらの通信回線にあわせてください』

マシュマー「こちらは英国代表『アクシズ』所属のファイター、『エンドラの騎士』マシュマー・セロだ!日本代表『チーム・ホワイトクリーン』とお見受けする!」

榛名(な、なんかいやにテンション高めの方が…)

如月「こちら『チーム・ホワイトクリーン』ファイター、如月と言います。そちらの真意を聞かせてください」

マシュマー「おお、キミの様な少女がファイターとは… ハマーン様のご命令で『必ず生き残れ』と。

そして考えに考えた結果、他のチームと手を組み戦えば生き残れると思いついたのです!」

榛名『ど、どうします?』

如月「そうねぇ… 裏切らない保証は?」

マシュマー「このハマーン様に頂いた薔薇に誓ってこのマシュマー、決してキミ達を裏切らない!」

榛名(悪意は感じない… 寧ろマシュマー・セロから感じるのは、歪まない意志と忠誠心…?

それになんか薔薇加えてますし、一体何なんですこの人!?)

如月(榛名さんが色んな意味で困惑してる!? 珍しい、天城さんの料理以外で取り乱すのは…)

マシュマー「それで、返答は?」

榛名『どうしましょう…』

如月(ここで拒否するとデメリットの方が大きい、でもこのテンションに付いていける自信は…)


マシュマーと… 直下
1.共闘する
2.共闘しない

542: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/03/01(火) 01:21:34.34 ID:9slSqiGD0
如月「背に腹は変えられないわね… マシュマー・セロさん、これより私達はそちらと共闘します。

ただこの乱戦の場合互いにフォローし合う事が重要、そちらの連携の練度は?」

マシュマー「そちらの動きに合わせられるだけの技量はある。それにこちらの艦も高機動型、そちらとの連携は充分に可能だ。

指揮はそちらに任せよう。連携のタイミングは指示してくれ」


自軍参戦(スポット)
・サセックス改 高機動仕様(マシュマー・セロ)


如月「了解しました。 榛名さんも大丈夫?」

榛名『システム同期を確認。マシュマーさん、そちらのサポートもこちらで引き受けます』

マシュマー「助かる。これで戦闘に集中出来そうだ」


CAUTION!


如月「早速お出まし…!」

榛名『敵艦接近、数3。 艦種は重巡洋艦1、軽巡洋艦2です。

敵艦確認『ノーフォーク級重巡洋艦』『ケーニヒスベルク級軽巡』『クリーブランド級軽巡洋艦』と推定。こちらに砲を向けています』

マシュマー「ふむ、交戦の意思があると見た」

如月「この距離まで近付かれたら、引き離すのは難しいわね… 迎撃します、戦闘準備!」


行動安価 直下

544: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/03/01(火) 22:51:33.20 ID:9slSqiGD0
如月「左右に展開し速度を合わせて、敵とすれ違い様に同時攻撃を!」

マシュマー「了解した! 照準補正は任せるぞ!」

榛名『了解。 仰角固定、フレンドリーファイアの発生しない角度に設定。 『エリザベス』『サセックス』、主砲装填完了!』

如月「攻撃を回避しつつ同時加速、このまま敵の両舷まで!」


サセックスとクイーンエリザベスが同時に散開し、増速して接近する3隻へと距離を詰める。

3隻は同時に分かれた如月達の動きに対応出来ず困惑し対応の初動が遅れてしまった。


マシュマー「はっはっは!敵は狼狽えているぞ!」

如月「どうやら3隻のファイター、息が合って無いみたいね。多分単純に『つるむ』事しか考えて無くて連携や艦隊運動まで頭が回っていなかったようね…!」

榛名『指定タイミングまであと5・4・3・2・1、今です!』


そしてすれ違い様、如月とマシュマーはほぼ同時に攻撃を開始した!


如月「主砲、砲撃開始!」

マシュマー「この一撃、受けてみるが良い!」



命中判定
・ノーフォーク級 直下
・ケーニヒスベルク級 ↓2
・クリーブランド級  ↓3


01~19 回避
20~40 小破
41~59 中破
60~75 大破
76~00 撃沈

548: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/03/02(水) 01:23:07.80 ID:FRP5ohJ10
2隻の砲撃はノーフォークの両脇に居た2隻の軽巡洋艦に直撃し、大ダメージを与え撃破した!


如月「これで追撃は無い筈、離脱します!」

マシュマー「まだ一隻残っているが?」

如月「今のはこちらの能力を見せ戦意を削ぐ牽制、それに1隻の重巡洋艦を相手にして他のファイターに包囲されるなら離脱してしまった方が良いんです。

同じ場所に留まり続ければジリ貧になるのはこちら側ですから」

マシュマー「成る程。私達は強いと力を示した上で、それによる他のファイターが徒党を組んでの集中砲火を防ぐ為の離脱か!」

如月「そう言うことです。 榛名さん、現状で最も紛れ易い場所は?」

榛名『『東方海域』です。 あそこならばスコールに紛れ、敵に発見された時最も隠密に逃げ易い場所かと』

如月「じゃあ、東方海域に向け進路を変更。 警戒しつつ移動します」

マシュマー「了解した!」


《東方海域》


如月「スコール、どころかほぼ嵐じゃない…」

マシュマー「視界が殆ど見えん…! どうなっているのだ!」

榛名『索敵は榛名が行います。二人は操鑑に集中を』


イベント 直下


550: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/03/02(水) 23:13:40.51 ID:FRP5ohJ10
榛名『二人共、一時停止してください。 この先に1隻だけ艦が居ます』

如月「艦種は?」

榛名『現時点では不明。 ただ、マーカーを出しています』

マシュマー「マーカーだと?」

榛名『はい。仲間を探しているのか、それとも仲間をこちらに呼んでいるのか…』

如月「後者だったらその相手を沈めるか、逃げるかしなきゃならないわね…」

マシュマー「しかしこのような場所でマーカーを出すなど、仮に仲間をこちらに呼ぶ為に出しているとすれば不利だろう」

榛名『確かに、おびき出して包囲するつもりならば今から逃げてもっと視界の開けた場所に出れば良いだけですね。ここは嵐の中、砲撃も照準を合わせるのが難しい場所ですから』

如月「じゃあ、友軍を求めているの…?」

榛名『現状の推論では恐らくそうだと。 どうします?』

如月「…接触を図りましょう。それで構いませんか?」

マシュマー「好きにすると良い」

榛名『榛名は如月さんに従います』


見つけた艦 直下
1.Aヒッパー級リュツオウ(イング・リュード)
2.ボルツァーノ級ボルツァーノ(リヴァイヴ・リバイバル)
3.アイオワ級ミズーリ(???)

552: ≫1 ◆6G6UiAPa1Q 2016/03/03(木) 00:07:28.28 ID:eLr87/1G0
榛名『形状の照合完了しました。 恐らくアイオワ級かと』

マシュマー「偉く不明慮だな」

榛名『形状の変化が著しく、あまり正確にはわかりませんでした』

如月「相当作り込んでるのね…」

「待っていたぞ、日本代表!」

三人「!?」

ブシドー「我が名は人呼んで、『ミスター・ブシドー』!」

マシュマー「武士道だと!?」

榛名『いや貴方グラ…』

ブシドー「今はその名を捨てている!」

ビリー『うん、彼のペースに付き合わなくて良いよ』

如月「確か貴方は、ビリー・カタギリさんでしたね」

ビリー『へぇ、僕の事を知っているんだ』

如月「両親の恩師『レイフ・エイフマン』の後任として米軍新型機開発に携わっている技術士官、と母から」

ビリー『母?』

如月「大鯨、と言う名はご存知でしょう」

ビリー『ああ、彼女か… ってことはもしや、キミはエンガノリーダーの…』

如月「妹、と言っても義理ですが」

ブシドー「自分が乙女座であった事をこれ程嬉しく思った事は無い…!」

マシュマー「すまない、どう言う事なのだ?」

榛名『掻い摘んで説明させて頂くと、如月さんの姉、瑞鳳さんと言う方は前年度の世界チャンプ『チーム・エンガノ』のリーダーです。

そして彼等はチーム・エンガノと戦い、敗れました』

ビリー『そして彼は今回『飛龍の居ない大会など興が乗らん』とダダをこねてね。だけど急に『面白い相手を見つけた』と言って急にこんな変な格好を用意した上で『ミスター・ブシドー』を名乗って大会に出たのさ』

マシュマー「…訳がわからん」

ビリー『うん。僕もわからない』

榛名『恐らく、本名を名乗ってでも倒したいのは飛龍さんだけなのでしょうね…』

ブシドー「私とてこの様な姿は非常に不本意なのだ。だが、私の見つけた相手と合間見えるまでは敗れはせんと誓っている」

ビリー『飛龍の次は『白い大和』にご執着でね。それと戦うまでは最低でもこの姿らしい』

如月・榛名「えぇ…」

ブシドー「なので今回、キミ達に消えてもらっては困るのでな。助太刀しよう」

マシュマー「ええい、この騎士道と武士道の雌雄を着けんと言うのか!」

ブシドー「それも面白いだろう。だが、今回の戦いは生き残る事が目的だ。ならば戦力は多い方が良い、貴様との勝負は預けだ」

榛名『どうします?』

如月「協力してくれるなら、した方が良いわね…」


自軍参加(スポット)
・ミズーリ・スサノオ弐型(ミスター・ブシドー&ビリー・カタギリ)

ブシドー「早速だが、ここでの戦闘はやりにくい。移動を提案する」

如月「了解しました。移動先は…」

移動先 直下
・中部海域        補正なし
・北方海域(流氷海域)  回避低下、命中上昇
・南方海域(岩礁海域)  回避低下、障害物判定あり