1: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】 2012/12/25(火) 11:30:20.51 ID:86g6ZiG20
響「なぁ春香」

春香「何?」

響「壁にはられても嫌がらないスターってどんなスターだ?」

春香「やめなよ響ちゃんー。今千早ちゃんの親父さんが生きるかしぬかの手術してる時に、不謹慎でしょー。ごめんね、千早ちゃん。」

千早「今のクイズ、正解すると賞金とか賞品とか、出るの?」

3: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 11:36:34.86 ID:86g6ZiG20
春香「やるの?!」

千早「うん」

春香「わかった、ちょっと待ってて。ねぇねぇ響ちゃん、今のクイズ正解したら賞金とか賞品とか出るの?」

響「で、でないぞっ。そういうやつじゃないじゃんかっ」

春香「そーだよねー。そういうやつじゃないもんねー。ねぇ千早ちゃん、やっぱ正解しても賞金とか賞品とか出ないって、そういうんじゃないって。」

千早「正解したら何かくれないと、燃えないわ。」

5: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 11:41:13.41 ID:86g6ZiG20
春香「千早ちゃん、今燃えてどうするのよ。今そういう時じゃないと思うけど?今千早ちゃんの親父さんが…あっ

春香「そっか、何か別の事考えてないといてもたってといられないもんねーそーだよねー

春香「オッケー⭐わかった。任せといて。響ちゃん。」

響「ん?」

6: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 11:53:22.67 ID:86g6ZiG20
春香「これ、賞金だそう!」

響「えー。」

春香「えーじゃなくてだそうよっ」

響「うー…じゃあ100円なっ。正解したら、100円あげるぞっ」

春香「千早ちゃん、賞金100円出るって」

千早「100円なのね…」

7: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 12:01:40.03 ID:86g6ZiG20
春香「わかるわかるその気持ちっ。響ちゃん、賞金もっと上げよう。」

響「なんでだー!こんなの、100円だってすごいと思うぞっ」

春香「んー、まあねー。千早ちゃん、ここは100円でお願い。」

千早「…」

春香「オッケー⭐私に任せといてーっ。響ちゃん、やっぱ上げよう。賞金。」

響「だからなんでさー!うがが…。じゃあわかった、500円なっ。自分、もうこれ以上は出さないからなっ!500円!」

春香「500円、わかった。千早ちゃん、賞金、500円になったよ。」

千早「…そのへんのレベルの話じゃ無いのよね。」

8: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 12:09:13.46 ID:86g6ZiG20
千早「私もっと春香頭がいいと思ってたわ。」

春香「くそー、頭がいいと思われてぇー!」

春香「響ちゃん!やっぱ賞金あげなよ!」

響「だからなんでなんだー!」

春香「ほら高いほーが面白いじゃんかー」

響「たしかに、そりゃ高い方が面白いさー。自分も、わかってるんだぞ。でも、これ自分が出さなきゃいけないんだよっ!」

春香「そうだよねー。個人的にだもんねー。ねぇねぇ千早ちゃん

千早「一万よ!」

9: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 12:16:13.71 ID:86g6ZiG20
春香「どうだろう響ちゃん、賞金一万にするってのは?」

響「おかしいぞー!」

春香「いい?響ちゃん。よく聞いてね?」

春香「500円も、一万円も、いっしょなんや!」

響「いっしょじゃないぞ!いっしょじゃないし、なんで関西弁になるんだっ!」

春香「くそー騙せなかったー。あ、でも響ちゃん、500円だったら出してくれるんだよね?」

響「自分、本当は500円もどうかと思ってるんだぞ!でもだすぞ。500円なら。」

春香「ねぇ千早ちゃん、やっぱりここは500円で手を打ってくれないかな?」

千早「ことわる!」

11: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 12:23:03.72 ID:86g6ZiG20
春香「あはー!断られたー!んー響ちゃーん。どうしても一万無理ー?」

響「だ め だ !」

春香「ははー!断られたー!もーやだー、やめよっかなっ」

響「うがー、じゃあもうわかったぞ!千円出す!」

春香「ほんと?ほんと?」

響「その代わり、じゃ千円出すから問題変えていいよな?」

春香「ええっ…ちょっと待って。ねぇ千早ちゃん、賞金千円になったよ。」

千早「入った!入ったのね?!」

12: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 12:30:44.32 ID:86g6ZiG20
春香「いやまだ、入ったかどうかわからないの」

千早「あっ…」

春香「ただ、ただ、問題変えていい?」

千早「そ、そんなのきたないわっ。すごくむつかしい問題になったら、私答えられないじゃない、きたないわ。」

春香「そりゃそうだよね~。響ちゃん!きたないよ!賞金千円とか言って、千円以上の問題出すつもりでしよ!」

響「千円以上の問題ってなんなんだ!ていうかきたないも何も自分が出すんだからこれ!」

春香「…あ、私いい事思いついちゃった。響ちゃんが、問題だすじゃん?それ私が聞いて、私が賞金決めるってのどう?」

響「おー、それだったら別にいいぞ」

春香「おっ。千早ちゃんは?」

千早「いいわ。」

13: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 12:34:10.75 ID:86g6ZiG20
春香「おーっし。じゃあ響ちゃん、何か問題出して?」

響「よしっ、じゃーあ…」

響「あそこの金髪の子の…血液型」

千早「むつかしいわね…」

春香「それでは発表します。このクイズの賞金は…」

16: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 12:41:33.74 ID:86g6ZiG20
春香「100万です!」

響「バカじゃねーの!?」

響「100万なんて払えるわけないぞ!バカじゃないか?」

春香「いやでも、でも、もし間違ったら千早ちゃんが100万払うから」

千早「バカじゃねーの!?」

千早「なんで私が100万払わないといけないの!バカじゃないの?」

春香「あーうるさいっ」

響「ほんとバカじゃないのか?!」

春香「バカじゃない!!」

春香「バカじゃないバカじゃない!」

響千早「…」

春香「バカじゃないでしょ!」

17: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 12:45:17.07 ID:86g6ZiG20
春香「やるのかやらないのか?」

響「…よーしわかった、自分やるぞ!乗った!」

千早「じ、じゃあ私もやるわ!やってやろうじゃないの!」

春香「おーっし、まとまったわねー。じゃあいくよ?…あの人の血液型は?!」

律子「あのっすいませんっ!」

18: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 12:50:04.11 ID:86g6ZiG20
千早「あ、先生」

響「主治医の人か?」

律子「お父さんに輸血する血液が不足していますっ。どなたか、B型の方はいらっしゃいませんでしょうか?」

千早「あー私O型です。」

春香「私A型です。」

響「自分も、Oだぞ」

律子「そうですか…」

美希「あのー」

美希「ミキ、B型なの」

19: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 12:55:05.98 ID:86g6ZiG20
律子「ほんとですか?!じゃあお願いします。」

スタスタ…

春香「…さあ、千早ちゃん答えは?!」

響「いや、もうダメだろっ!」

春香「千早ちゃん答えは?!」

千早「んっびい!!」

春香「正解!!」

響「だっダメだぞこんなの!」

千早「ダメなのかな…」

春香「大丈夫千早ちゃん、全然ダメじゃないよ!」

20: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 13:00:52.48 ID:86g6ZiG20
響「ずるいぞこんなの!」

千早「何かズルしたみたいで気分悪いわ…」

春香「ちょっと響ちゃん何で千早ちゃんの気分悪くしてるのよ!いいから100万気持ちよくだしなよ!」

響「うがー!これなんなんだー!」

千早「もらえるのかしらー」

春香「もらえるよ!千早ちゃん大丈夫!」

響「まつんだぞ春香!ひいきだ!」

春香「ひいきするに決まってるでしょ!なんてったって私たちが千早ちゃんのお父さん轢いたんだから!」

21: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 13:06:11.16 ID:86g6ZiG20
響「私たちって運転してたの春香じゃないか!」

春香「そーいうデリケートな話しは今すんな!!いいから100万出せ!」

響「100万なんか持ってないぞ!」

春香「そういうの絶対だめだからね!千早ちゃん、絶対100万取ってみせるから!あっそうだ、私がホントは千早ちゃんのお父さん轢いたじゃん?でも、響が轢いた事にしょっか」

千早「そうね」

響「なんなんだこれ!」

23: 忍法帖【Lv=23,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 13:14:27.90 ID:86g6ZiG20
手術室

スタスタ

真「あっ、律子先生」

律子「こちらの方が、血液を提供してくださるそうよ。」

真「どうもありがとうございます。」

美希「いえいえなのー」

24: 忍法帖【Lv=23,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/25(火) 13:15:12.75 ID:86g6ZiG20
美希「ミキ、手術室初めて入ったの。こんなんなってるんだね。」

真「はいっ」

美希「あ、あっちで?」

真「はいっ」

美希「本格的に、こうサクッと」

真「はいっ」

美希「スッと」

真「はいっ」

美希「パクッと」

真「食べた…」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:23:41.83 ID:86g6ZiG20
律子「すいません、こちらにサインをいただけますか?」

美希「了解なのー」

律子「もちろん、署名、という意味のサインですので。」

美希「あはは…も、もちろんわかってるのー…」

真(さすが先生)

律子「はい、ありがとうございます。」

美希「あのー。血って、どれくらい取るのかな?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:31:54.17 ID:86g6ZiG20
真「大体、800ぐらいいただければ」

美希「800って、800リットルも?!」

真「いえ、ccです。」

美希「あ、そうだよねー。800リットルも取ったら、ミキ、梅干しみたいになっちゃうもんね!」

美希「ミキ!ウメボシ!イエーイ!」

真「い、イエーイ…」

美希「ミキ、ウメボシ!イエーイ!」

真「まこりんも、ウメボシ!イエーイ!」

美希「・・・何してるんですか?」

真「敬語は反則だよ…」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:32:50.59 ID:86g6ZiG20
配役みすったか?

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:39:08.86 ID:86g6ZiG20
律子「じゃあ、こちらへ」

美希「あ、先生。つかぬ事をお伺いするの。」

律子「はい…?」

美希「コチラのほうは、(クイッ もらえるのかなって…?」

律子「あ、申し訳ありませんが、そういうのはちょっと…」

美希「一円も?」

律子「はい…」

美希「でも、先生たちはこれ、お金もらってやってるんだよね?」

律子「一応…」

美希「ミキは、血をタダであげる?」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:42:54.75 ID:86g6ZiG20
律子「星井さん、人命のためなんですよっ。さあ、こちらへ」

美希「んー、話してても、ラチがあかないってカンジ?」

律子「星井さん?」

美希「あの、ちょっと待っててほしいの!すぐ戻ってくるから」スタスタ

律子「星井さん!…」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:48:25.50 ID:86g6ZiG20
スタスタ

美希「大丈夫なの!」

春香「いや無理だって…」

真(誰か連れてきた…)

美希「大丈夫大丈夫!」

律子「あ、あの?」

春香「あ、えっと。千早ちゃんのお父さん、大丈夫ですか?あれ実は、私が轢いちゃって。たすかりますよね?」

真「そのために輸血が必要なんです。星井さん?」

美希「ほら、ね、ね」

春香「いや、だから無理だと思うよ?」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:54:18.17 ID:86g6ZiG20
律子「あのね、ここは関係者以外立ち入り禁止なんです!」

春香「ほらー立ち入り禁止だってさ」

美希「大丈夫、大丈夫だって。さっきみたいなカンジで」

春香「うーん…」

春香「いやあのですね先生」

春香「これ、輸血したらお金とかもらえるんですか?」

律子「いえ、残念ながら。そういうのでは無いです。」

春香「そうですよねーそういうんじゃ無いですもんねー。美希、やっぱりもらえないらしいよ?」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:01:35.52 ID:86g6ZiG20
美希「すこしも?たとえば、100円ももらえないってこと?」

春香「そうだよねー100円ぐらいもらえてもいいよねー。先生ー、それは無いんじゃないですか?せめて100円もらえません?」

律子「もらえません」

春香「きっぱり断られちゃったよー。やっぱ無理だと思うよー」

律子「あの、さっきから何をやってらっしゃるんですか?!」

春香「いやー、彼女が私に間に入ってくれって言ってるもんで」

美希「さっききいてたらね、0円の物を100万までにしてたから…いやぁ大した女なの!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:09:17.24 ID:86g6ZiG20
春香「いやあ、それほどでもないですよぉ」

真「先生!クランケの血圧が!」

律子「星井さん!早く!」

美希「えーでも、なにもないんでしょ?街中で献血しても、何かもらえるの、飲み物とか。」

春香「あーわかるわかるその気持ち。すいません先生、じゃあこうしましょう!1cc=1円で!」

律子「うーん」

春香「たしか、800cc取るんですよね?1cc=1円で、800円!」

真「わかりました!じゃあ、僕が払います!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:16:16.19 ID:86g6ZiG20
律子「菊地先生?!」

春香「菊地先生とおっしゃるんですか?ありがとうございますっ。美希、800円もらえる事になったよ?」

美希「んーでも800円ってさー。血だよ血?」

春香「あーそうだよねー血だもんねー。よーし、じゃあこうしましょう先生、1cc=10円で!」

真「え、てことは…8000円?」

律子「うーん…わかりました!じゃあ私が一万円出します!だから早くこちらへ!」

春香「よかったね、美希。一万円はいるよ。じゃあ、私はこれで!」スタスタ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:22:58.32 ID:86g6ZiG20
美希「あーちょっとまつの!」ガシッ

美希「春香のチカラはこんな物じゃないはずなの!もう人押ししてみるの!」

春香「でもー」

美希「こんなんで終わったら、大した事無い女になっちゃうの!」

春香「くっそー。大した女だと思われたい!先生、一万円は一万円でも、1cc=一万円でいきましょう!」

律子「1cc=一万円?!」

真「800万円…」

律子「バカな事を、なんで私が800万円も払わなきゃいけないのよ」

春香「いいですか先生、よく聞いてください」

春香「一万円も800万円も、いっしょなんや!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:25:48.41 ID:86g6ZiG20
律子「いっしょじゃないですよ!なんで関西弁なんですか!」

春香「くっそー、騙せなかったー」

春香「でも、一万円は、いただけるんですよね?」

律子「まぁ、一万円だったらいいでしょう。」

春香「美希、

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:26:45.75 ID:86g6ZiG20
春香「美希、ここはどうにか、一万円で、手を打ってもらえないかな?」

美希「んー、ことわる!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:33:25.92 ID:86g6ZiG20
春香「あはーはー!ことわられたー!先生、どうにか800万円無理ですかー?」

律子「無理です」

春香「あはーあ!ことわられたー!もうあきらめよっかなー」

千早「すいません…」

律子「あ、すいません。ここはちょっと入ってこられちゃうと。」

千早「あ、そうですよね。すいません。あの、父は大丈夫ですか?」

律子「最善は尽くしますから。」

千早「ありがとうございます。あの、ちょっと、春香、春香、我那覇さんが逃げたわ!」

春香「え?!なんで?!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:42:45.83 ID:86g6ZiG20
千早「私がトイレ行ってる間に、いなくなってたの!だから、ね?春香。我那覇さんがかえって来ない時は、その、賞金の方代わりに…みたいな?」

春香「えぇなんで私がー?」

千早「だってそうでしょ?絶対大丈夫ってあんなに言ったんだから、春香くれるよね?!ね?!ね?!ね?!」

春香「わかったちょっとその話後でいい?今私こっちで800万の仕事してるの。」

千早「800万って何やってるのよ」

律子「あのーすいません。ここは、関係者以外立ち入り禁止ですので。」

千早「そうですよね。って、春香関係者なの?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:48:26.71 ID:86g6ZiG20
春香「私も今ちょっと関わってるの」

千早「そう、じゃあ、また後でね」スタスタ

春香「あの、美希、もし800万とれたら、私に100万くれない?そしたら私、もっと頑張れちゃうかなーって」

美希「うん、いいよ。800万取ってきたら、100万あげるの!」

春香「ほんと?!ほんとに100万くれるの?!ほんとにくれるの?!でもやっぱ美希、無理だよ」

美希「えー、今自分で言ったんじゃん」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 14:55:35.66 ID:86g6ZiG20
真「ちょっといいですか?!」

律子「菊地先生?」

真「ボク、さっきのあなたの言葉に、心を打たれました!」

律子「どの言葉によ…」

真「『一万円も800万円もいっしょなんや!』です。」

律子「うそおん」

真「ボク、人の命を守るために、医者になったんです。でもいつのまにかお金のためにやってました。目が覚めた気がします!」

真「ボク、800万円出します!」

律子「菊地先生何を馬鹿なことを

春香「ヘイヘイヘイヘイ!!」

春香「お金を払わない人は黙ってて!!」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:02:03.15 ID:86g6ZiG20
春香「菊地先生、ほんとに800万円くれるんですね?!」

真「はい!」

春香「よし入った!入ったよ!」

美希「よおおおし!よしよしよし!やっぱ春香に頼んで正解だったの!」

律子「ちょっと待ってやっぱりこれおかしいわ!」

春香「おかしくなんか無い!」

律子「菊地先生、よく考えてみてください!」

真「やっぱり、おかしいのかな…」

春香「菊地先生、よく聞いてください」

春香「おかしくなんかないんや!」

真「おかしくなんかないんや!」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:12:29.26 ID:86g6ZiG20
春香「千早ちゃん、気が変わらない内にさ、これに念書書いてもらっちゃおうよ!菊地先生、一筆お願いします。」

真「はい!」

律子「菊地先生!冷静に考えて!そこに書いたら800払わないといけ(グモッ

美希「こいつはミキに任せるの!」

真「はい!書きました!」

春香「ありがとうございます!」

美希「よしよし、これさえもらえばこっちのもんなの」

真「じゃあ星井さん、行きますか」

美希「はい喜んで!」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:17:56.74 ID:86g6ZiG20
春香「あ、美希。100万の件、よろしくね」

美希「ミキ、そういうの義理堅いタイプなの。あ!今あげよっか?」

春香「えっ?」

美希「ギャラ入ってちょうど今持ってるんだよね」

春香「あ、ほんとだ!ありがとうございます!」

美希「いやー春香。いい仕事したの!」

真「じゃあ、星井さん、行きますか」

美希「はいなの」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:25:38.25 ID:86g6ZiG20
千早「手ぶらで行って、100万持ってかえって来るなんて…凄すぎるわ」

春香「そんなに何回も言わないでよ~」

千早「でも、すごいわほんとに」

春香「いっとくけど、すごいって言われて、私嫌な気しないからっ」

千早「で、これは私が貰っちゃっていいの?」

春香「もちろん!響ちゃんが逃げた以上、100万は私の責任だから」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:38:05.84 ID:86g6ZiG20
千早「ありがとう」

春香「あ、先生」

律子「お父さんの手術、成功しましたよ!」

真「もう大丈夫です」

千早「ありがとうございます!」

美希「めでたしめでたしなの」

千早「あ、B型の優しい人」

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:46:11.97 ID:86g6ZiG20
千早「ありがとうございます。あなたは父の命の恩人です」

律子「あ、実は、星井さんの血液は、使いませんでした。」

春香「え?」

真「実は、輸血をする時に血液検査をするんですが、検査の結果、B型じゃないことがわかったんです。」

美希「あは⭐ミキ、ABだったらしいの、」

美希「だから、春香。さっきの100万、返してくれくるな?」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:52:01.37 ID:86g6ZiG20
春香「えっと、もう使っちゃった」

美希「えっ?この短時間で?」

春香「うん、クイズの賞金で…って、あれ?美希、B型じゃなかったって?」

美希「そ!ミキABだったの!」

春香「ということは?」

千早「あっ…そうなるのね…はい」

春香「ゴメンね千早ちゃん」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 15:58:51.16 ID:86g6ZiG20
美希「あ、あるじゃん。よかったの~。」

春香「いや、ちょっと待って?」

美希「?返してくれないの?」

春香「あのさ、私的には、仕事はしたわけじゃない?」

美希「え?」

春香「見てましたよね?先生」

真「はい、仕事はしてました。」

春香「で、これはその報酬ってことでしょ?」

美希「な、何がいいたいの」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:06:13.22 ID:86g6ZiG20
春香「その後の事は、私には関係ないというか?」

美希「後の事とかじゃなくて、ミキ、もともとABだったんだよ?」

律子「でも、星井さんはBだと思ってたんですよね?」

真「自分でも言ってたし!」

美希「ああそういう、じゃあミキわかったの。その100万は春香にあげる。でもこの100万がおkってことなら、そっちの800万だっておkにならないとおかしいの!」

律子「いやそれはダメでしょ」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:11:49.03 ID:86g6ZiG20
美希「なんでなの!ミキが100万取られるなら、800万貰えないとおかしいの!」

律子「星井さん、ちょっとここ病院なんですから、静かにしてください!」

美希「うるさいの!このヤブ医者!大声出されたくなかったら800万はらうの!」

千早(この人こんな人だったの?)

春香(AB型は怖いんだよ…)

美希「大体こっちには、念書だってあるの!」

真「いやそれはちが

美希「おらおらおらおら!あるんだよおおおおだ!」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:20:42.32 ID:86g6ZiG20
美希「おまえらじゃ話になんねえ!支配人読んで来い支配人をよおおおおおおお!」

律子「病院に支配人なんていないですよ。星井さん、とにかくここじゃアレなんで、向こうに言って話しましょう」テクビグィッ

美希「あいってえええ!いててて!離せよこら!痛かったなあー。あーもうケガした。手首グラグラだよもう」

千早(もうヤクザね…)

美希「もーどうしてくれんだよ。病院行くから治療費だせよ治療費。」

律子「ここは病院だから、タダで治してあげますよ。」

美希「あっ」

真「よっと。軽いなぁ星井さん。」

律子「さあ、治してあげますからねー」

ナノー

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:24:42.63 ID:86g6ZiG20
春香「連れてかれちゃった…」

ダダダッ

千早「あっ我那覇さん!どこいってたの?!」

響「ち、ちがうんだ。金、金集めてきてたんだぞ!」

響「あ、春香。ちょっとこっちきてくれこっち」コソコソ

春香(何?)

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:31:48.67 ID:86g6ZiG20
響(いや、お金なんだけど、さ。頑張ったけど、12万しか、あつまんなかったんだ。だから、なんとか12万で、手を打ってもらえないかー?)

春香(うーん、ちょっと待ってて)

春香「ねぇ、千早ちゃん。響がいなくなってからの一連の流れ?あれ、響に内緒にしとこ?」

千早「でも…友達騙すようなこと…」

春香「何のんきな事いってるの、千早ちゃんほんとだったら罰金100万払わないといけないんだよ?」

春香「100万払うか、12万もらうか、どっち?」

千早「春香ありがとう」ガシッ

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:40:08.07 ID:86g6ZiG20
千早「我那覇さん、12万だけ、もらうわ」

響「おー、よかったぞー。でも、あれだなー100万円って、やっぱり大金だ。自分、人生で、一回も100万の束なんて見ないかもしれないぞ。」

春香「ふーん、みしてあげよっか?」

響「み、見せれる訳ないさー」

春香「見せれたらどうする?」

響「もし春香が、パッて100万の束見せれるなら、自分、そのお礼に100万円払ってやってもいいさー。」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:44:28.68 ID:86g6ZiG20
響「そんなに簡単に100万なんて手に入ったら、苦労しないさー」

春香「はい100万」

響「な……なんで持ってるんだ?」

春香「ほら100万ちょうだい?」

響「いや、ちょちょっと待つさー」

千早「言ったんだから払わなくちゃ」

美希「ひゃ、ひゃるか…」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 16:57:52.11 ID:86g6ZiG20
美希「しゃ、しゃっきのひゃくみゃん、かぇひて、ひょしいにょ。」ドタッドタッ

春香「美希…どうしたの?」

美希「び、びょうひんってきょわいにぇ。うでを けぎゃしちゃにょに、右ひゃんしんに ましゅい かきぇらりぇちゃったにょ」ドタッドタッ

千早「これ…もう返してあげたほうがいいんじゃないかしら?」

春香「そうみたい。」

美希「ありゅいがとなにょ」ドタッドタッ

響「ど、どういうことなんだー?!なんであの人に100万あげちゃったんだー?!」

春香「いや、なんでも…」

響「わかるように説明してほしいさー」

千早「我那覇さん、じつはね、あの人B型じゃなかったのよ」

春香「うん…」

響「え?そうだったのかー?なんだー」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:05:25.75 ID:86g6ZiG20
響「じゃあ自分、賞金払う必要ないじゃん!しかも千早、罰金100万円だぞ?!」

春香「あ、でも。いま響ちゃん私に100万借りあるよね?」

千早「そうよ!さっき100万見たじゃない!」

響「あーじゃあその借金千早に移せばいいんだぞ!」

千早「そ、そういうことするからややこしくなるのよ!いいから100万だしなさい!」グッ

響「ウゴッ……く、首……」

春香「ストーップ!暴れないで!」

響「ウッ…はぁ、はぁ」

春香「千早ちゃんも頚動脈だけ押さえるのやめて!」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 17:13:57.92 ID:86g6ZiG20
響「び、病院で死ぬところだったぞ」

春香「もう、わかった!チャラにしょう!今回のは全部チャラ!」

千早「わ、私のも?」

響「自分のもか?」

春香「うん!チャラ!」

響千早「ありがとう」

春香「今日なんかさ、大金が動いたような気もするけど、誰も得してないから損もしてない。」

響「なんか、なんだったんだって、感じたな」

春香「だね、お茶しにでも行こっか?」

千早「ええ、そうね」

響「自分さー今日お金集めるために、大切にしてたペット、みんな売っちゃったんだ。」

春香「売っちゃったの?!」

響「さて問題です。一番高く売れたペットはどれでしょう?」

千早「それって…賞金とか賞品とか、出るの?」


おわり

引用元: P「病院」