1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 19:38:42.79 ID:4cnHuoGy0
魔王「どうだ?悪い条件ではないと思うが」

魔法使い「・・・何をいうかと思えば、勇者様がそんな」

勇者「種類は」

魔王「ん?」

勇者「飴ちゃんの種類は何だときいている!!!」

魔法使い「ゆ、勇者様?」

魔王「ミルキーだ」

勇者「ミルキーだと?ママの味じゃないか、いやしかし・・・」ブツブツ

魔法使い「え、ちょ、冗談ですよね」

勇者「ちょっとしずかにしてくれ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 19:41:41.21 ID:4cnHuoGy0
魔法使い(確かに勇者様は甘いものずきだけど)

魔法使い(ダンジョンに入る際は必ず事前に特大パフェを食べ)

魔法使い(2kgのお菓子袋を持ち込むくらい甘いものずきだけど)

魔法使い「流石にないわよね」

勇者「どうする・・・どうする・・・」

魔法使い「勇者様、お菓子袋はどうしたんですか?」

勇者「空になったから食った」

魔法使い「・・・えっと、袋を食べたんじゃないですよね」

勇者「甘い匂いが残ってたからつい」

魔法使い「ちなみに何時ごろですか」

勇者「三日前」

魔法使い「だめだこれガチなやつだ」

勇者「今朝から手の震えが止まらない」フルフル

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 19:46:09.66 ID:4cnHuoGy0
魔王「どうする、勇者よ」ククク

魔法使い「だめです勇者様!お気を確かに!」

勇者「だってさー」

魔法使い「よく考えてください!」

魔法使い「魔王を倒して国に帰れば、お菓子なんて食べ放題ですよ!」

勇者「俺は今食べたいんだよ!!!」

魔法使い「oh・・・」

勇者「くっ」

魔法使い「・・・ちょっと冷静になって下さい」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 19:51:07.42 ID:4cnHuoGy0
魔法使い「魔王に支配されたら、勇者様の国はどうなるか」

魔法使い「ご家族がどうなるか」

勇者「・・・あぁ、俺はどうかs」

魔王「安全とスイーツを保証しよう」

勇者「くっ・・・」

魔法使い「だまってて下さい!!!」

勇者「はい」

魔法使い「いやいや勇者様にいったわけではなくてですね」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 19:54:44.60 ID:4cnHuoGy0
魔法使い「魔王を倒せば確実に安全が保証されますから」

魔法使い「というか、私達以外の国の方々の事も考えてください」

魔王「アーユーミルキー?」

勇者「イエス、ミルキー」

魔王「ほう、ではk」

魔法使い「違う違う違う違いますから今のは違いますよはい」

勇者「すまん、つい反射で」

魔法使い「うっかり世界を売らないで下さい」

勇者「5Gくらいかな?」

魔法使い「はっ倒しますよ?」

勇者「通販なら4G」

魔法使い「おい」

勇者「だって魔王の奴がさーあんなもんひけらかすからさー」

魔法使い「なんですかもうお友達ですか」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 19:59:19.21 ID:4cnHuoGy0
魔法使い「世界平和がかかっているんですよ?」

勇者「でも、俺、お菓子、食べたい」

魔王「ミルキッキッキッ・・・」

魔法使い「なんですか笑ってるんですかそれは腹立つ」

勇者「いかん、魔王の顔がケーキにみえてきた」

魔法使い「紫色のケーキなんてありませんよ」

勇者「ブドウかな?」

魔法使い「あーもう!」

勇者「え、アーモンド?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:03:50.82 ID:4cnHuoGy0
魔法使い「あ、そうだ」

魔法使い「確かこの辺りに・・・」ガサゴソ

勇者「どうしたの」

魔法使い「あのですね、宿の方に頂いたチョコがあった気が」ガサゴソ

勇者「なんと!!!味は!!!」

魔法使い「(確か)ミルクチョコですね」

勇者「メーカーは!!!」

魔法使い「明治です」

勇者「やったね!!!やる気!正義!MEIJI!!!」

魔法使い「偉そうに」クスッ

魔王「くっ・・・」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:08:35.94 ID:4cnHuoGy0
魔法使い「あ、ありました!」

勇者「うん!!!!」

魔法使い「これで魔王を倒してくれますね?」

勇者「うん!!!!」

魔法使い「約束ですよ?」

勇者「うん!!!!」

魔王「仲間になれば、飴ちゃんをやろう」

勇者「私の気分はチョーコ!!!チョーコ!!!」

魔王「くっ」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:13:16.98 ID:4cnHuoGy0
魔法使い「はい、どうぞ」

勇者「よっしゃ、いたd」

勇者「・・・・」

魔法使い「どうかしましたか?」

勇者「99%」

魔法使い「そういうのはもういいですから」

勇者「カカオ」

魔法使い「え?」

勇者「カカオ99%」

魔法使い「oh・・・」

勇者「This not is milk chocolate.」

魔法使い「魔王を倒したら勉強しましょうね」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:17:33.22 ID:4cnHuoGy0
魔王「ミルキー」

勇者「・・・・」

魔王「魔王は小腹がすいたわ」

魔王「お?手元にミルキーがあるのう」

魔王「甘そうじゃのう」チラッ

魔法使い「勇者様・・・」

勇者「俺、十分戦ったよね」

勇者「誘惑と、戦ったよね」

魔法使い「今までどれだけの強敵と戦ってきたと思ってるんですか」

魔法使い「お願いですからこんな事に屈しないでください」

勇者「簡単にいうけどさああああああああああ」

魔法使い「うわ、いきなり何ですか」ビクッ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:22:47.93 ID:4cnHuoGy0
勇者「例えばさあああああああああああああああああ」

勇者「目の前に犬がいてさあああああああああああああああ」

勇者「すっごい凶暴そうでさあああああああああああああ」

勇者「そいつが子供を襲おうとしててさああああああああああああああ」

魔法使い「『あ』がゲシュタルト崩壊しそうです」

勇者「でも急にすっごい下痢に見舞われたとしてさあああああああああ」

勇者「君どうするのかなああああああああああああああああああ」

勇者「ねえええええええええええええええええええええええええ」

魔法使い「ビチグソ垂れ流しながら子供助けます」

勇者「おぉ・・・」

魔法使い「きっと勇者様も、そうすると思いますよ?」ニコッ

勇者(ビチグソは嫌だなぁ)

勇者(でも・・・)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:27:31.66 ID:4cnHuoGy0
勇者「俺がどうかしてたよ」

勇者「魔王、悪いが貴様の思う通りにはいかない」

魔法使い「勇者様!」パァ

勇者「なぜなら俺はゆぅしゃだからぁ」

魔法使い「ど、どうかしましたか」

魔王「ミルキーを片手にコーラを飲みながら食べるポッキーの美味いことよ」ポリポリ

勇者「増えてる」

魔法使い「・・・・」

魔王「我が下僕になれば全て手に入るぞ?勇者よ」

魔法使い(こちらが劣勢と見るなり、ランクを下げるとは)

勇者「ねー、増えてるよ?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:32:59.70 ID:4cnHuoGy0
魔王(クックック、あとひと押しだな)

魔王「わかった、もう出し惜しみはせん」

魔王「いちご大福饅頭シュークリームバームクーヘンアイス」

勇者「!?!?!?」

魔王「板チョコポテチミルキーマカロンアンパンじゃがりこトッポ」

勇者「塩辛いものも織り交ぜる配慮だと?」

魔王「時々魚肉ソーセージ」

勇者「くっ、卑劣な」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:37:44.57 ID:4cnHuoGy0
魔法使い(・・・魔王城に足を踏み入れてから8日)

魔法使い(よく考えたら勇者様は日前から私の前で食べ物を口にしていない)

魔法使い(『俺はお菓子があるから』といって昨日も最後の食料を私に優先してくれた)

魔法使い(でも、三日前にはお菓子は尽きていたんだ)

魔法使い(勇者様は本当に極限状態なんだ)

魔法使い(なぜ気づかなかった、なぜなの私)

魔法使い(いつだって勇者様を見ていたはずなのに)

魔法使い(いつだって・・・)

魔王「さぁ、どうする勇者よ」

魔王「まさか断るわけではあるまい」

勇者「・・・」フラッ

魔王「それでよいのだ」

魔法使い「勇者様!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:40:51.37 ID:4cnHuoGy0
>>25一文字抜けたので再投下・・・
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魔法使い(・・・魔王城に足を踏み入れてから8日)

魔法使い(よく考えたら勇者様は5日前から私の前で食べ物を口にしていない)

魔法使い(『俺はお菓子があるから』といって昨日も最後の食料を私に優先してくれた)

魔法使い(でも、三日前にはお菓子は尽きていたんだ)

魔法使い(勇者様は本当に極限状態なんだ)

魔法使い(なぜ気づかなかった、なぜなの私)

魔法使い(いつだって勇者様を見ていたはずなのに)

魔法使い(いつだって・・・)

魔王「さぁ、どうする勇者よ」

魔王「まさか断るわけではあるまい」

勇者「・・・」フラッ

魔王「それでよいのだ」

魔法使い「勇者様!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:45:22.14 ID:4cnHuoGy0
勇者「・・・魔法使い、俺はもう」

魔法使い「私いやです、勇者様が魔王と一緒なんて、いやです」

勇者「でも」

魔法使い「嫌なんです!!」

勇者「・・・・」

魔法使い「なってあげますから!」

勇者「・・・?」

魔法使い「えっと、その」

勇者「・・・・」

魔法使い「私、勇者様が、好きです」

勇者「・・・!」

魔法使い「勇者様のことが、大好きです!」

勇者「!?!?!?」

魔法使い「勇者様が魔王を倒したら、お嫁さんになってあげますから!」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:50:29.95 ID:4cnHuoGy0
魔王「たわけた事を」ニヤリ

魔王「そのようなくだrっぱあああああああ」ズバッ

勇者「勝負だ、魔王!!!」ジャキッ

魔法使い「勇者様!」

魔王「待て、待つがいい」

魔王「手を止めれば、我がお兄ちゃんになってやろう」

勇者「流石に心揺るがねえええええええええええ」

ズバッ

魔王「ぎゃあああああああああああああ」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 20:56:02.71 ID:4cnHuoGy0
シュー・・・

▼まおうをたおした

勇者「あれ、あっけない」

魔法使い「本当ですね」

魔法使い「魔王は部下を操っていただけで」

魔法使い「魔王自身が強大な力を持っていたわけではないのかもしれません」

勇者「えー」

魔法使い「政治力も、立派な武器ですし」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 21:01:30.59 ID:4cnHuoGy0
勇者「えー、時に魔法使いさん」コホン

魔法使い「はい?」

勇者「先ほどの、あの、およよめさんの件ですが」

魔法使い「あれですか、冗談ですよ」

勇者「ええええええええええええええええええええ」

魔法使い「飴で世界を売ろうとしたバツです」

勇者「そ、そんな・・・」

魔法使い(あんな形で結婚なんで嫌ですし)

魔法使い(やっぱりプロポーズは男性からしてもらいたいものですから)

勇者「えー・・・」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/31(日) 21:06:23.80 ID:4cnHuoGy0
魔法使い「では帰りますか」

?「クックック・・・流石だな勇者よ」

?「だがそやつは唯の影武者に過ぎん」

勇者「何!?」

真魔王「我が真の魔王だ」

魔法使い「道理で弱かったわけですね」

勇者「くっ・・・いざ勝負!」ジャキッ

真魔王「ハーゲンダッツ」

勇者「!?」

真魔王「全種類完備」

勇者「!?!?!?」

真魔王「さらに魔王オリジナルのトッピングを35種類用意」

勇者「ミルキーが耳クソに見えるレベル」

魔法使い「あーもう!」


引用元: 魔王「我の仲間になれば、この飴ちゃんをお前にやろう」勇者「え!」