ヤムチャ「プーアル! プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」 前編 
 
ヤムチャ「プーアル! プロレス団体から俺にオファーが来たぞ!」 後編 

ヤムチャ「プーアル!俺はプロレス団体に就職して頑張るぞ!」 前編 

ヤムチャ「プーアル!俺はプロレス団体に就職して頑張るぞ!」 後編

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体に就職したのは失敗だったぞ!」 前編 

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体に就職したのは失敗だったぞ!」 後編 

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体でやっていくのは難しいぞ!」 前編 

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体でやっていくのは難しいぞ!」 後編 

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体で少し上手くやれてきたぞ!」  前編 

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体で少し上手くやれてきたぞ!」 後編

ヤムチャ『プーアル! プロレス団体で少し上手くやれてきたぞ!』 

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体で人間関係も良くしていくぞ!」 前編 

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体で人間関係も良くしていくぞ!」 後編 

ヤムチャ『プーアル! プロレス団体で人間関係も良くしていくぞ!』 前編 

ヤムチャ『プーアル! プロレス団体で人間関係も良くしていくぞ!』 後編 

ヤムチャ[プーアル! プロレス団体で人間関係も良くしていくぞ!]

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体がピンチだぞ!」

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体がピンチだぞ!!」 

ヤムチャ「プーアル! プロレス団体がピンチだぞ!!!」

ヴァイパー「春麗! PVの第一弾が完成したわよ!」

1: 名無しさん 2015/09/13(日) 22:05:44 ID:iNjwm0VM
亀仙人「トゥルットゥットゥットゥ~、ンッ~、ンッン~」

ウーロン「退けよっ! トイレ占拠してんじゃねぇよっ! 漏れそうなんだよっ!」

亀仙人「……そこらでしてこい。こっちは、ヘアースタイルが決まらんのじゃ」ガシガシ

ウーロン「それカツラじゃねぇかよっ! わざわざトイレでセットするなっての!」

亀仙人「う~む……こっちの角度の方が決まってるかのぉ……? いや、こっちか……?」キリッ

ウーロン「鏡の前でポーズ付けてんじゃねぇよっ! 漏れるっ……漏れるってのっ……!」

18号「ちょっと、ちょっと……何、トイレの前で騒いでんだい……やかましいよ……」

クリリン「武天老師様、準備は出来ましたか? って、ワッ、何すかその格好!?」

亀仙人「イエーイ。ナウい?」ブイッ

4: 名無しさん 2015/09/13(日) 22:28:48 ID:iNjwm0VM
ウーロン「あ~、漏れるっ……! 退けっ、トイレ使うぞっ!」ドンッ

亀仙人「押すな、馬鹿者っ! 全く……」

18号「何だい、その格好……? なんで、カツラなんてつけてるんだい……? それに、いつものサングラスはどうしたんだい?」

亀仙人「今回のワシはジャッキー・チュンじゃ」

クリリン「なんで、わざわざ変装して行くんすか? いいじゃないですか、いつもの格好で」

亀仙人「都会でモテる為には……ナウい格好をせねばいかん……お前だって、そうじゃろ、クリリン……?」

クリリン「いや、俺は別に……普通の格好ですが……」

亀仙人「頭……頭……その頭はなんじゃ……」

5: 名無しさん 2015/09/13(日) 22:37:53 ID:iNjwm0VM
18号「随分伸びてきたんじゃない……? そろそろ、切って整えてやろうか?」

クリリン「……それじゃあ、また明日にでも頼むよ」

亀仙人「色気づいて、髪なんぞ伸ばしよって……それは、ワシに対しての当てつけか!?」

クリリン「いやぁ、当てつけってワケじゃないですけどね……?」

亀仙人「ワシはな……もう髪が伸びないから、こうやってカツラを被るしかないんじゃよ!」

クリリン「……帽子でいいじゃないですか。な~んで、カツラなんですよ?」

亀仙人「ワシはな……? 有名人なんじゃ? ワシみたいなものが、変装の一つもせずに会場に行ったら……パニックになってしまうわ!」

クリリン「……昔の話でしょ? もう、大丈夫でしょ?」

亀仙人「この、戯け者がっ!」

6: 名無しさん 2015/09/13(日) 22:44:02 ID:iNjwm0VM
亀仙人「とにかく、今日のワシはジャッキー・チュンじゃ。このナウい格好で……ピッチピチのギャル達を虜にしてやるわ」

クリリン「ヤムチャさん見に行くのか、ナンパしに行くのか……どっちなんですよ……」

亀仙人「ヤムチャの事は……まぁ、おまけじゃ……」

クリリン「……おまけって」

18号「……あんたの弟子なんでしょ? ちょっと、それは冷たいんじゃない?」

亀仙人「ワシの目当てはキャミィちゃんじゃ! キャミィちゃんっ! あのプリチーな尻……あれを目当てに行くんじゃ!」

クリリン「……ヤムチャさんも、浮かばれねぇなぁ」

亀仙人「来場者プレゼントとして……キャミィちゃんのパンティとかないかのぉ? あったらいいのぉ?」

クリリン「……そんなサービスあるワケないでしょ。そういう店じゃないんですから」

8: 名無しさん 2015/09/13(日) 22:52:53 ID:iNjwm0VM
18号「そういうサービスって……そういうサービスのある店もあるのかい……?」

クリリン「……んっ?」

18号「あんた、もしかして……そこのスケベじじいと、そういうサービスのあるお店に……夜な夜な行ってるんじゃないだろうねぇ……?」

クリリン「……行ってるワケねぇだろっ! 何、考えてるんだお前はっ!」

亀仙人「ニャハハハ! クリリン、この前行った店のマリンちゃんは良かったなぁ! まだ、名刺持ってるか!? 今日、同伴で誘おう!」

18号「ほ~う……マリンちゃん……?」ボキボキ

クリリン「やめて下さいよっ! 武天老師様っ! こいつ……そういう冗談、通じないんだからっ……!」

18号「聞かせてもらおうか……? その娘の話を、ね……?」ギロリ

クリリン「だから、それは武天老師様の冗談で……お、おい……18号……? お前、目がマジになってねぇか……? 冗談だぞ……? 冗談、冗談……俺がね……愛しているのは……」

18号「……さぁ、覚悟しなっ!」

クリリン「う、うわああぁぁっ!」

9: 名無しさん 2015/09/13(日) 23:03:21 ID:iNjwm0VM
ウーロン「ふう、危なかった……ったく……爺さん、トイレ占拠してんじゃねぇよ。全く……」

亀仙人「ニャハハハ、悪い悪い」

ウーロン「これで俺も準備出来たぜ……? 久しぶりにプーアルの奴を……ん、あれっ……?」


18号「どういう事か、話を聞かせてもらおうかっ!?」ググッ

クリリン「だから、それは武天老師様の冗談だってっ……! お前、加減知らねぇんだから、やめろよっ……! 俺、死んじまうぞっ……!?」


ウーロン「……また、喧嘩か?」

亀仙人「……いや、一方的にやられてるだけじゃ」

ウーロン「……クリリンはたまには、ガツンと言ってやればいいのにな」

亀仙人「……アイツは一生、尻に敷かれるわい」

10: 名無しさん 2015/09/13(日) 23:09:37 ID:iNjwm0VM
ーーー


バイソン「……そろそろ、開場じゃねぇのかな?」

バルログ「ええ、入りが多いといいですね」

ヤムチャ「……」ソワソワ

バイソン「まぁ、やるしかねぇよ……気合入れて……やってやりましょうか……!」

バルログ「ええ、そうですね」

ヤムチャ「……」ソワソワ

サガット「……どうした、ヤムチャ君?」

ヤムチャ「えっ……? あっ……は、はいっ……!」

サガット「随分と落ち着きのないようだが……緊張してるのか……?」

11: 名無しさん 2015/09/13(日) 23:16:16 ID:iNjwm0VM
ヤムチャ「緊張は……まぁ、程良い緊張感って感じですかねぇ……? ただねぇ……」

サガット「……ただ?」

ヤムチャ「今日ねぇ……どうやら、友人が来てくれるらしいんすよ……」

バイソン「なんだ、いい友人じゃねぇか? こんな時に来てくれるなんてさぁ?」

バルログ「でも、ヤムチャ君の友人って……もしかして、武道家時代の……?」

ヤムチャ「……そうっす。一緒に、武道家やってた仲間っす」

サガット「……なる程、そいつは緊張するな」

ヤムチャ「来てくれるのは嬉しい事なんですけどね……なんて言うかね……? その、ね……?」

12: 名無しさん 2015/09/13(日) 23:22:31 ID:iNjwm0VM
バルログ「本物が見ているんです……ちょっと、私達も緊張しますかね……?」

サガット「俺は、そうでもないぞ……? 俺は、ムエタイ上がりだからな……こっちを始めた時は、仲間には笑われる事もあったが……今では、皆俺を認めてくれている……」

ヤムチャ「……そうっすか」

サガット「……仲間なんだろ? きっと理解してもらえるさ」

ヤムチャ「……そうっすね!」

バイソン「ちなみに、その来てくれる奴は……天下一武道会で、どれくらいの結果残してた奴なんだ……?」

ヤムチャ「え~っとね……そいつはね……確か、ベスト4いきましたねぇ」

サガット「……上には上がいるなぁ。やっぱり、緊張してきたよ」

13: 名無しさん 2015/09/13(日) 23:28:14 ID:iNjwm0VM
ヤムチャ「えぇっ……!? サガットさん、言ってる事が違うっ!」

サガット「だって、ベスト4だろ……? 凄いなぁ……尊敬するよ……」

バイソン「……俺、サイン貰おうかなぁ? ちょっとヤムチャ君、頼んでくれねぇか?」

ヤムチャ「俺、今日戦ったバイソンさんから、サイン頼まれてるから……ちょっと書いてくれない……な~んて、頼むんですか?」

バイソン「……そりゃ、厳しいなぁ。ハハハ、ヒールも考えもんだな。そいつ、名前何て言うの?」

ヤムチャ「クリリン……って奴ですけど……わかりますかね……?」

バイソン「う~ん……聞いた事あるような……ないような……どんな奴……?」

ヤムチャ「サガットさんみたいに、髪剃ってる奴ですね。背丈は凄く小さいですけどね」

サガット「……暇があったら、場内探してみようか。なっ?」

バルログ「……ベスト4ですもんねぇ?」

ヤムチャ「なんで、クリリンにそんなに皆さん食いつくんですかね? 俺だって、ベスト8なんですよ!?」

42: 名無しさん 2015/09/14(月) 22:04:35 ID:VlRpCJsA
ーーー

ダルシム「……よっと」ガシッ

コーディ「……くっ」


実況「さぁ、リング中央でのグラウンドの攻防が続いております。うつ伏せのコーディに覆いかぶさるように、ダルシムが腰回りを掴んでいる」


コーディ「……くっ、くっ」モガモガ

ダルシム「よっと……よっと……」


実況「さぁ、コーディは上手くここから有利なポジショニングに持っていきたい所ですが……」

本田「……まぁ、上手い事やられとるわねぇ」

実況「ダルシムはそれをさせない……グラウンドの攻防が続きます」

46: 名無しさん 2015/09/14(月) 22:16:34 ID:VlRpCJsA
18号「……なんだか、低レベルな試合だねぇ」

ウーロン「これなら、クリリンと18号の喧嘩の方が迫力があるぜ!」

クリリン「……おっかしいなぁ。テレビで見た時はもっと派手だったんだけどなぁ。ねぇ、武天老師様?」

亀仙人「……まぁ、最初はこんなもんじゃろ」

ウーロン「ヤムチャが出るまで、ずっとこんな感じなのか? おい、クリリン……ヤムチャの試合はいつなんだよ?」

クリリン「え~っと、ヤムチャさんの試合は……これの次の次の次の……次だな……」

18号「……勿体ぶってんじゃないよ。今すぐ始めな」

48: 名無しさん 2015/09/14(月) 22:27:28 ID:VlRpCJsA
ダルシム「……ほっ」ガシッ

コーディ「……クッ」


実況「さぁ、サイドポジションに移行し、そのままアームロックの体勢です。腕を決めていきます」

本田「……言うても、そこまで決まってはないやろ? まだ、なんとかなるわ」

実況「しかし、グラウンドで上手くコントロールされてるといった状況は変わらずか……?」

本田「まぁ、体勢的には……厳しいんと違うかな……?」


コーディ「く、くそっ……!」ググッ

ダルシム「……おっ?」


実況「ここは、コーディも上手く身体をズラしながら……足を大きく伸ばしていきます」

本田「せやせや。それでええんや。ロープブレイク狙てんのかな?」

49: 名無しさん 2015/09/14(月) 22:37:29 ID:VlRpCJsA
亀仙人「次の次……の試合は、ワシは楽しみじゃがの……」

クリリン「次の次って……あぁ、女子選手の奴ですね……?」

亀仙人「あのプチチーな尻が目の前で見れると思うとたまらんわっ! ニャハハハ、場外乱闘とかないかの?」

ウーロン「……爺さんの助 も大概だな」

亀仙人「……隠さんでいいぞ、ウーロン? 実際の所、お前の楽しみなんじゃろ?」

ウーロン「お、俺は……ま、まぁ、楽しみって言っちゃ楽しみだけどよぉ……?」

クリリン「……はぁ、なんで俺この人の弟子なんだろ?」


パチパチ……パチパチ……


18号「……ん、なんだい? この拍手は?」

亀仙人「どうやら、あの若い選手がロープまで逃げ切ったみたいじゃな。ほれ、お前らも拍手ぐらいしてやれ」パチパチ

50: 名無しさん 2015/09/14(月) 22:47:15 ID:VlRpCJsA
ーーー


ケン「……ただいま。もう第一試合始まってるわ」

バイソン「お前ら、何処ほっつき歩いてたんだよ。あぁ?」

リュウ「怒るなよ……ちょっと、客入り見てたんだよ……」

サガット「……どうだった?」

リュウ「最初だから、わかんないね……いつもと変わらないんじゃないのか……?」

バルログ「いつもと変わらないだったら、いいんじゃないですかねぇ? だって、悪かったらもっと空席目立つんじゃないですか?」

リュウ「……メインには、もっと増えて欲しいけどねぇ。どうなる事やら」

51: 名無しさん 2015/09/14(月) 22:58:05 ID:VlRpCJsA
サガット「……今さら、どうこうして客足が増えるってワケでもないだろう。もう、いいじゃないか」

ケン「……んっ?」

サガット「腹くくって……大人しく待とうではないか……」

リュウ「……まぁ、そうだね」

サガット「それよりな……? リュウ、ケン……今日は面白い話があるんだ……?」

リュウ「……面白い話って?」

サガット「どうやら、今日の客席の中に……天下一武道会、ベスト4の人が来てるらしいんだ……」

リュウ「……なんで、そんな奴が来てるんだ?」

サガット「ヤムチャ君の知り合いだそうだよ……ヤムチャ君の知り合い……」

ケン「あっ、そっかっ……! お前、確かいい所までいってたんだっけ? そういう知り合いいても、おかしくねぇよな? お前が呼んだのか!?」

ヤムチャ「だから、なんで皆さん、クリリンにそんなに食いつくんですよ!? 俺だって、ベスト8なんっすよ!? 8と4の違いはなんなんですよ!?」

プーアル「……初戦突破と、初戦敗退の違いですね」

ヤムチャ「プーアル、うるせぇっ!」

55: 名無しさん 2015/09/14(月) 23:25:43 ID:VlRpCJsA
18号「……」ムスッ

クリリン「お、おい。なんだよ、その顔……」

18号「……つまらないね。退屈だよ」

クリリン「……おいおいおい、ヤムチャさんが働いてる所なんだからさ、あまり悪口言うんじゃねぇよ?」

18号「……アイツの試合が終わったら、あたしは帰るよ」

クリリン「……そんな事言うなよ? 折角来たんだからさぁ、最後まで見ていけばいいじゃねぇか?」


ダン「続きましては……密林の戦士……ブランカ選手の入場ですっ……!」

ブランカ「ウォウっ! ウォウっ! ウォォォォウっ!」


クリリン「……ほら、新しい人出てきたぞっ! 拍手しろ、拍手っ!」パチパチ

18号「……なんだい、アイツは?」

57: 名無しさん 2015/09/14(月) 23:30:25 ID:VlRpCJsA
ウーロン「え~っと……アマゾンの奥地で育った野生児だって……だから、アイツ野生児なんだよ」

亀仙人「こりゃ、また変わった選手が出てきたのぉ」

18号「……はぁ、そんな奴までいるのかい。ここは動物園かい?」

クリリン「野生児だってさ、ホラっ! ホラホラ、お前もちょっとは興味が出てきたんじゃねぇのか? あぁ?」


ブランカ「……コレ、ウナギカ? 食エルノカ?」

ダン「……俺、いつも言ってるよなぁ? それは、ロープです。ウナギじゃありません」

ブランカ「……イタダキマ~スっ!」ガジガジ

ダン「だぁ~っ! 馬鹿野郎っ! だからなんで、いつもいつもお前はよぉっ!」


18号「ダ~メだよ。アイツ、あのロープ噛んでるよ……あんな奴じゃ、まともに試合出来るわけないじゃないか」

ウーロン「……こりゃ、なんだ? 動物園として、見ればいいのか?」

亀仙人「……いんや。普通の試合として見ればよい」

58: 名無しさん 2015/09/14(月) 23:36:06 ID:VlRpCJsA
ーーー


リュウ「天下一武道会ベスト8に……ベスト4……凄い奴のバーゲンセールだな、こりゃ……」

ヤムチャ「でも、それは昔の話ですよ……今なら、俺だってもう予選落ちになると思いますし……」

バイソン「……ピーク過ぎちまったのか。時代が時代だったら、きっとトップ取れたと思うぞ?」

ヤムチャ「そういうワケじゃないっすけど……まぁまぁ、それに……この中じゃ、俺は最下位ですよ……確実にね……」

サガット「……まぁ、こっちには経験もいるからな。でも、いい感じになってきてるぞ?」

ヤムチャ「自分でも言うのもなんですけど……そうでしょ……? だからね……今は、この中でトップ取るのが目標っすっ!」

59: 名無しさん 2015/09/14(月) 23:42:21 ID:VlRpCJsA
リュウ「……ほ~う、それは俺に喧嘩を売るということか?」

ケン「おっとぉ……? 俺にも、喧嘩売ってんな……コイツは……」ニヤニヤ

ヤムチャ「ア、アレ……? 違うぞ……こっちでちゃんと頑張りますよ……って事言おうとしたのに……アレ……? 何か間違えたかな!?」

プーアル「……今のは発言は、確実にこういう捉え方になりますよ。ヤムチャ様」

ヤムチャ「アレアレ……? おっかしいなぁ……また間違えちまったぞっ……!?」

バイソン「いんやっ! ヤムチャ君の言う通りだっ! お前ら、今日はアレだぞ……? ある意味、個人戦でもあるんだからよぉ……?」

バルログ「……ほ~う、個人戦?」

61: 名無しさん 2015/09/14(月) 23:48:15 ID:VlRpCJsA
バイソン「ヤムチャ君と俺……ケンとバルログ……そして、リュウとサガット……この三組のどの組み合わせが、一番盛り上げれるかの勝負でもあるっ!」

サガット「……そうだな」

バイソン「今日は、それぞれ試合が違うんだ……空手軍団……シャドルー……コイツは、味方同士でもあると同時に、敵同士でもあるっ! 今、ここで宣戦布告だっ! なぁ、ヤムチャ君!?」

ヤムチャ「ちょっと、バイソンさん……俺まで、巻き込まないで下さいよ……!?」

バイソン「さっきトップ取るって言っただろうがっ! 言っておくぞっ!? 俺達の試合はど頭だっ! そして、期待値も間違いなく一番低いっ! これが、どういう事かわかるかっ!? 俺達の試合は……一番、大化けする可能性も秘めているんだよ……ヒャハハハ」

サガット「……頼りになる奴だ。ちくしょう」

リュウ「バイソン、ヤムチャ……お前らだけには負けねぇぞ、ちくしょう……」

ヤムチャ「いやいや、リュウさんを敵に回すだなんて、滅相もないっ……! 俺は、程々に……程々にねっ……?」

99: 名無しさん 2015/09/16(水) 22:02:50 ID:Czr38u2U
ーーー


ディージェイ「……ヘーイっ! 何やってんだいっ!」シュッ

ブランカ「……ヒイイィ! 来タッ! 怖イッ!」サッ

ダン「バ、バカっ……! 俺を盾にするんじゃねぇよっ! ディージェイ、ストップストップストップっ……! 俺に当たるってのっ!」

ディージェイ「も~う……いつもこうなんだから……」ピタッ


実況「さぁさぁ、ディージェイの……おっとっ! ここはブランカ、レフェリーを盾にしましたっ! レフェリーの影に隠れますっ!」

ガイル「……おい、危ねぇぞっ! レフェリーにぶつかるぞ!?」

実況「ディージェイは、慌てて蹴りを止めますっ! 今のは危ない……レフェリーが、ディージェイの蹴りの犠牲になる所でした」

ガイル「……すばしっこい野郎だね」


ダン「おい、こら……隠れてんじゃねぇよ、バカっ……! 戦えっ……!」ググッ

ブランカ「ヒイイィっ……! 嫌ダっ……! 嫌ダっ……! 怖イヨォ……」

ディージェイ「ヘイヘイっ! ファンキーにいくよ~!」


実況「レフェリーも、何とかをブランカに戦闘意欲を沸き起こさせたい所だっ! ブランカが逃げ惑っているっ!」

ガイル「……コイツは試合にならないね」

101: 名無しさん 2015/09/16(水) 22:11:50 ID:Czr38u2U
ウーロン「ハハハ! 何だよ、あの野生児! 逃げてばかりじゃねぇかっ!」

亀仙人「もうちょっと、頑張った方がいいのぉ」

18号「……」

クリリン「な、なんだか変わった試合だな……? ま、まぁ……こういう試合も、アリって言っちゃアリなのかな……? なっ……?」

ウーロン「何言ってるんだよ、クリリンっ! アイツ、全然ダメじゃねぇか! 戦う気なんてねぇよっ!」

クリリン「ウーロン……ウーロン……これ以上、こいつの機嫌が悪くなるような事言うの、辞めてくれよ……」

18号「……いや、アイツはねぇ。ただの野生児なんかじゃないよ?」

クリリン「……ん?」

18号「野生児ってのは、カモフラージュだ……なるほどね……」

クリリン「……あぁ? どういう事だ?」

102: 名無しさん 2015/09/16(水) 22:20:37 ID:Czr38u2U
ディージェイ「ヘイヘイ、逃げてちゃファンキーな試合にはならないよっ! そ~れ、いくよっ……!」シュッ

ブランカ「ヒイイィっ……! 嫌ダ、嫌ダっ……! 怖イ怖イっ……! ウワアアァァっ……!」シュッ

ディージェイ「……ん?」


チーンッ


ディージェイ「ふ、ふぐううぅぅっ……! なんてこったっ……!」ガクッ

ブランカ「……アレ?」


実況「なんとか逃げるブランカをディージェイも、仕留めたい所ですっ! さぁ、再び仕掛けるっ! あっ、おっとっ!?」

ガイル「……おう」

実況「コイツは不運っ……! なんと、ブランカの足が……ディージェイにヒットっ! 股間かっ!? 股間かっ!? 股間にヒットしたか!?」

ガイル「股間にヒットです」

106: 名無しさん 2015/09/16(水) 22:26:51 ID:Czr38u2U
ウーロン「ハハハっ! おっ、何だっ!? アイツ、ヤムチャみたいになってるぞっ!?」

亀仙人「ホッホッホ。股間とは不運じゃのぉ……」

クリリン「あ~あ……本当になぁ……昔のヤムチャさんも、ああいう事あったんだよ……可哀想に……」

18号「今のは、偶然なんかじゃない……アイツ、ワザとやりやがったんだよ……」

クリリン「……あぁ?」

18号「アイツ、弱っちい振りをして……相手を油断させてたんだよ……そして、油断した相手に向かって……今のだね……今のは、ワザとだよ……」ニヤリ

クリリン「……あぁ、ワザとやってたんだ? アイツは?」

18号「ホラホラ、見てみなっ……! ここぞとばかりに、攻め初めてるじゃないかっ……!? さっきまで、逃げ惑っていた姿は何処に行っちまったんだいっ!?」

クリリン「……う、うわぁ。タイムぐらい取ってもいいんじゃねぇの、コレ?」

107: 名無しさん 2015/09/16(水) 22:32:58 ID:Czr38u2U
ブランカ「ヨク、分カラナイケド、コイツ、苦シンデルッ! コレハ、ちゃんす!」

ディージェイ「Mr.ブランカ……ミーはちゃんと、言う事聞いたんだから……次はMr.ブランカが……」

ブランカ「イクゾォ~! イッタダキマースっ!」ガジガジ

ディージェイ「ヘーイっ! ヘイヘイっ! 聞いてるのっ!?」


実況「おぉ~っと、そしてここぞとばかりにブランカがいったっ! 蹲るディージェイの身体を反転させて……今度は噛みつき攻撃かっ!? 噛みつき攻撃にいったかっ!?」

ガイル「本能のままに戦うというのは、いい事だ。ただし、少なからずの理性は必要だ。そうでないと、あの様なゴリラの様な醜態を晒してしまう」

実況「なるほどっ! 我々は人間ですものねっ! 理性を持ちましょう、理性をっ! アレは反面教師でありますっ!」


ダン「おぉいっ! おぉいっ! やめねぇか、おいっ! 反則だっ!」

ブランカ「ゲヘヘヘ……イタダキマースっ!」ガジガジ

ディージェイ「ノーっ……! ノーっ……! ばっちいよっ……!」

108: 名無しさん 2015/09/16(水) 22:42:31 ID:Czr38u2U
亀仙人「ホッホッホ。今度は噛みつき攻撃か。もう滅茶苦茶じゃの」

ウーロン「ハハハっ! なんだこりゃっ! あんな奴が相手で……あの野郎もとんだ災難だなっ!?」

18号「あぁいうやり方は……あんたにも似合うんじゃない……?」

クリリン「……えっ、俺?」

18号「あんたもさぁ……見た目は弱っちそうに見えるんだからさぁ……最初は相手を油断させるんだよ……」

クリリン「……俺、あの野生児の真似するの?」

18号「相手を油断させて……こう、上手いタイミングでね……バッチーンとね……」

クリリン「……もう、武道家精神の欠片もねぇな」

18号「今度、ベジータ相手にでも試してみなよ? 案外、勝てたりするんじゃないの……?」

クリリン「……万が一勝てたとしても、その後に俺殺されちまうよ」

109: 名無しさん 2015/09/16(水) 22:50:35 ID:Czr38u2U
ーーー


ローズ「なんと言うか……下品な試合ねぇ……?」

かりん「いつも思うんですけど……あんなに苦しむものかしら……?」

ローズ「……結構、苦しむらしいわよ? 男の急所なんだから?」

かりん「……へぇ」

ローズ「かりんちゃんも、間違ってもあ~んな事しちゃダメよ……?」

かりん「……あ~んな、はしたない真似は、私しませんわよ」

ローズ「わからないわよ。もし、変なファンに絡まれたら、勢い余って……って、感じでしちゃうかもしれないでしょ?」

かりん「……その点は、大丈夫ですわ。だって、私のファンは少ないですもの。変なファンはみ~んな、さくらやキャミィの方にいってますわ」

110: 名無しさん 2015/09/16(水) 22:54:51 ID:Czr38u2U
ローズ「……何言ってるのよ。かりんちゃんは、これからじゃない?」

かりん「……そうですけど」

ローズ「おばさんぐらいになってからが一番辛いんだからね……? 数少ないファンが……一人離れ……また一人離れ……皆、若い子達の方にいっちゃうんだから……」

かりん「……老いには、勝てないと?」

ローズ「……うるさいわね」

かりん「……ごめんあそばせ」

ローズ「かりんちゃんは、これから……そのうち、ファンに囲まれ囲まれ……大変な事になっちゃうわよ」

かりん「……頑張りますわ」

ローズ「前は敵同士だったけど……今日はパートナーね……? 頑張って、人気コンビをやっつけようね?」

かりん「えぇ、頑張りますわ」

113: 名無しさん 2015/09/16(水) 23:00:56 ID:Czr38u2U
ーーー


クリリン「なっ……? 結構、面白いだろ……? 来て良かっただろ……?」

18号「最後に負けちまうとは、何やってんだか……あの野生児、ふざけすぎなんだよ……」

クリリン「ハハハっ! ちょっとやり過ぎだったなっ!」

亀仙人「コラーっ! 何をやっとるんじゃ~っ! とっとと次の試合を始めんかいっ!」

ウーロン「そうだ~っ! そうだ~っ!」

18号「なんだなんだ? 急に騒ぎ出して……どうしたんだい……?」

クリリン「バ、バカっ……! 見るんじゃねぇよっ……! 他人の振りしとけっ……! 他人の振りっ……! ここから、酷い事になるからよっ……!」

18号「……お、おう」

114: 名無しさん 2015/09/16(水) 23:05:41 ID:Czr38u2U
ダン「さぁ、続きましては、第三試合……華やかなメンバーが、登場しますっ!」


亀仙人「そのメンバーを、早い所入場させんかいっ! 馬鹿者がぁ~!」

ウーロン「そうだ、そうだぁ~っ!」


ダン「場内のからの熱~い、声援……ありがとうございますっ! 誠に誠にっ……! ありがとうございますっ!」


亀仙人「勿体無いぶらずに、さっさと入場させんか、馬鹿者がぁ~!」

ウーロン「そうだ~! そうだぁ~っ!」


クスクス……クスクス……

18号「この爺は……ったく……」

クリリン「あぁ、ダメ……俺、もう見てられねぇ……」

118: 名無しさん 2015/09/16(水) 23:10:10 ID:Czr38u2U
ダン「それでは、皆様っ……! 引き続き、熱~い声援をよろしくお願いしますっ! かりん選手っ! ローズ選手の入場ですっ!」


ワー、ワーワー

亀仙人「いよ~しっ! やっと始まったわいっ!」

ウーロン「いえーい! 待ってましたぁ~!」


ローズ「あら……? 今日、いつもより多いんじゃない……?」キョロキョロ

かりん「……そうですわね? でも、お喋りはもうお終いですわよ? さぁ、行きましょう」


実況「さぁ、第三試合ですっ! 先ずはかりん・ローズ組の入場でございますっ!」

121: 名無しさん 2015/09/16(水) 23:14:36 ID:Czr38u2U
ウーロン「あの……前、歩いてる子、可愛いんじゃねぇか? なぁ、爺さんっ!?」

亀仙人「顔はプリチーじゃがな……露出が足らんわい、露出が……もぉ~っと、セクシーな衣装を着ても、ワシはいいと思うぞ……?」

ウーロン「ハハハ、爺さんの助 も大概だな!?」

亀仙人「ほら、よく見てみぃ……結構、いい をしてると思わんか……?」

ウーロン「……うんうん。いいねいいね」

亀仙人「ほれ、それにケツだって……プリーンと……」

ウーロン「うんっ……! いいっ……! いいっ……! 実にいいっ……!」


18号「コイツら……本当に、何を見にきてるんだい……? なぁ……?」

クリリン「見るなっ……! 見るなってっ……! お前も仲間だと思われるぞ!?」

18号「……お、おう」

122: 名無しさん 2015/09/16(水) 23:18:45 ID:Czr38u2U
実況「さぁ、かりん・ローズの両者が揃って今、リングインですっ!」


ワー、ワーワー

ウーロン「おい、爺さん……次か……? 次に、あのお尻の子が入場だよな……?」

亀仙人「そうじゃそうじゃ、この次じゃこの次……おい、ウーロン……しっかりとこの目に焼き付けるんじゃぞ……? いいなっ……!?」

ウーロン「……任せておけってのっ!」


ダン「続きましては……キャミィ選手っ! さくら選手の入場ですっ!」


キャミィ「……」

さくら「イエーイっ! 今日も元気一杯、頑張りますよっ!」

123: 名無しさん 2015/09/16(水) 23:23:17 ID:Czr38u2U
亀仙人「きたぞきたぞきたぞっ! キャミィちゃ~んっ! 待ってましたぁ~っ!」

ウーロン「……おい、待て爺さんっ!」

亀仙人「やまかしいわっ! 黙ってろっ!」

ウーロン「待て待て待てっ……! 大事な話だ、大事な話っ!」

亀仙人「……言いたい事があるなら、早く言えっ!」

ウーロン「尻が見えてねぇじゃねぇかよっ! 尻がよぉ!? あの子は見えるけどさ……? 肝心のケツが……ここからじゃ、全く見えねぇじゃねぇかよっ!?」

亀仙人「……ハッ!」

ウーロン「それに……この角度からだったら……尻見えねぇんじゃねぇか……!? おいおい、どうするんだよ……肝心の尻が、見えねぇじゃねぇかよっ!?」

亀仙人「く、くっ……これは、予想外じゃったな……このままでは、あのプリチーなケツが見えん……」

ウーロン「俺達は、尻を見に来たんだろ……? なのに、これじゃあ……おい、爺さん、どうすんだよっ!?」

亀仙人「落ち着け、ウーロンっ! 声を出すんじゃ、声を……大きな声を出せば、きっとキャミィちゃんも、こっちを見てくれるじゃろう……!」

ウーロン「な、なるほど……わかったぜっ!」


クリリン「アハハ、隣のお爺さん達、凄く盛りがってるねぇ。ねぇ……?」

18号「……」

124: 名無しさん 2015/09/16(水) 23:27:43 ID:Czr38u2U
実況「さぁ、キャミィ・さくらの両選手が今、入場しておりますっ! 先日、ベルト防衛戦を行った二人……本日はタッグチームとしての、入場ですっ!」


キャミィ「……」

さくら「イエーイっ! 今日も、応援よろしくお願いしますっ!」ブンブン


実況「さぁ、クールに先陣を切って、歩くのはキャミィ……そして、その後方にさくらが歩くっ! さくらは大きく手を振りながら、場内へとアピールしながらの入場ですっ! この辺りは、非常に対象的っ!」


亀仙人「キャミィちゃ~んっ!」

ウーロン「キャミィちゃ~んっ!」

亀仙人「馬鹿者っ! もっと、腹から声を出せっ! これじゃあ、聞こえんぞっ!」

ウーロン「お、おうっ……! うおおおぉぉっ! キャミィちゃ~んっ!」

125: 名無しさん 2015/09/16(水) 23:31:30 ID:Czr38u2U
キャミィ「……んっ?」クルッ


18号「……うわっ、あの子がこっち見ちゃったよ。最悪」

クリリン「アハハ。で、でも振り向いてくれたから良かったんじゃないかなぁ? 隣の知らないお爺さん達も、きっと喜んでるに違いないよ。知らないお爺さん達、良かったんじゃないかな?」

ウーロン「やった、こっち向いたっ! ……って、これじゃあ尻が見えねぇじゃねぇかっ!? おいっ!」

亀仙人「しまった……こちらを振り向けば、ケツは逆側を向く……これでは、見えんではないか……」

ウーロン「どうすんだよ、爺さんっ! ケツが見えねぇぞっ!?」

亀仙人「落ち着け、ウーロン……だから、キャミィちゃんにあちらを向かせればいい……キャミィちゃんがあちらを向けば……ケツはこちらを向く……そうじゃろ……?」

ウーロン「な、なるほどっ……! よし、わかったっ! 爺さん、もう一度叫ぶぞっ!」

亀仙人「キャミィちゃ~んっ! あっち向いた方がいいよ~! あっちあっち~!」

ウーロン「あっちに凄く格好いい人がいるよ~! ほら、向こう向きなよ~!」


キャミィ「……変な人」

153: 名無しさん 2015/09/17(木) 22:03:28 ID:f0SG378w
実況「さぁ、リングに向かう両者っ! キャミィは場内の雰囲気を確認しながらと言った所かっ……!?」


さくら「……なぁ~に、やってんすか? 立ち止まらない」ドンッ

キャミィ「……痛っ!」


実況「お~っと、しかしここでそんなキャミィの背中をさくらは……トーンと押していくっ! こいつは……う~ん……気合注入とでも言えばいいのですかね!?」


キャミィ「……何、するんですか?」

さくら「……後ろが、つっかえてるんっすよ。ほら、とっとと入場、入場っ!」ドンッ

キャミィ「痛っ……痛っ……」


実況「さぁさぁ、さくらはキャミィの背中をトーンと……トーンと、押しつつの入場ですっ! う~ん……両者にいいコンビネーションを期待したい一戦ですね!」

154: 名無しさん 2015/09/17(木) 22:14:20 ID:f0SG378w
亀仙人「あっ、コラ、何しとるっ! 押すなっ! 押すんじゃないっ!」

ウーロン「何やってるんだよっ! 結局、尻が見えなかったじゃねぇか、馬鹿野郎っ!」

亀仙人「ウーロン、もう一度叫ぶぞっ!」

ウーロン「……任せろっ! せ~のっ!」


ゴチン、ゴチン


亀仙人「……ガッ」

ウーロン「……くあっ」

18号「……頼むから、これ以上恥を晒さないでおくれよ。もう見ちゃいられないよ」イライラ

クリリン「お、おいっ……! ちょっと、やりすぎなんじゃねぇか……?」

18号「……安心しな。加減はしてるよ」

亀仙人「カ……カカ……何を言っておる……お前……ワシを殺す気か……」

155: 名無しさん 2015/09/17(木) 22:27:05 ID:f0SG378w
キャミィ「……」

さくら「イエーイっ! リングイーンっ!」


実況「さぁ、ここで両者リングインしましたっ! クールなキャミィと元気印一杯のさくらがリングインっ! さぁ、リングに選手の姿が整ったぁ!」

ワー、ワーワー

実況「第三試合……ローズ・かりん組対さくら・キャミィ組の一戦ですっ! それではゲスト解説もご紹介していきましょうっ! 本日のゲスト解説はこちらの方だっ!」

ナッシュ「はい、ナッシュです。よろしくお願いします!」

実況「はい、本日のゲスト解説はナッシュさんですっ! よろしくお願いしますっ!」

ナッシュ「華やかな試合に呼んでいただいてね……ありがたい話ですよ。こうやってゲスト解説に来るのも、久しぶりのような気もしますが、頑張っていきたいと思います!」

実況「そうですね。こうやって、実況席でのナッシュさんと私の色男実況もなんだか久しぶりの気がしますねぇ?」

ナッシュ「最近はねぇ……タッグ戦線の方で、色々ありましたからねぇ……今日は、大丈夫です」

実況「まぁ、確かに……色々ありましたねぇ……?」

ナッシュ「でも、その話は……まぁ、後にしましょうか……? ねっ……?」

156: 名無しさん 2015/09/17(木) 22:34:49 ID:f0SG378w
実況「それでは、こちらも同じくタッグマッチという事で……早速、試合の実況に移っていきましょうか?」

ナッシュ「はい」


ローズ「ねぇねぇ、かりんちゃん、かりんちゃん……?」

かりん「……はい?」

ローズ「ちょっと、耳かして……? あのね……?」ヒソヒソ


実況「さぁ、先発に出てくるのは誰か……!? 非常に気になる所ですっ! おやおや、ローズはかりんの耳元で……何やら、耳打ちをしていますっ!」

ナッシュ「まぁ、作戦会議か何かでしょうね」

実況「いやっ……! ひょっとしたら、ガールズトークが繰り広げられているのかもしれないっ! 私も聞きたいぞっ! 混ぜてくれっ!」

ナッシュ「こんな場所でガールズトークは、しません」

157: 名無しさん 2015/09/17(木) 22:41:21 ID:f0SG378w
キャミィ「先発は私がいきま……」

さくら「イエーイっ! 一番手は……勿論自分っすよっ! ほれ、邪魔者は退いた退いた~!」ドンッ

キャミィ「……痛っ!」


実況「ローズ・かりん組は、作戦会議中っ! 対する、さくら・キャミィ組は……う~ん……これは、さくらか?」

ナッシュ「……ですかね?」

実況「さくらが、キャミィを引き下がるように……少しばかり、強い感じで押して……待機させていきます」


キャミィ「……何するんですか? 今日は、仲間でしょう?」ギロリ

さくら「……あの悪~い、仲間とは縁切ったんすかね?」

158: 名無しさん 2015/09/17(木) 22:53:17 ID:f0SG378w
キャミィ「……何を言ってるんです?」

さくら「こっちはねぇ……あんたの事なんか、仲間とは思ってないんすよ……? 今日は自分一人でやってやります……下がってて下さい……シッ、シッ……」


実況「んっ……? んんっ……? こ、これは……? ナッシュさん……? どうですかね……?」

ナッシュ「う~ん……ちょっと、不穏な空気はあるかもしれませんねぇ……?」

実況「実はねぇ……私、この二人に関しては、入場の時から……何やら不穏な物を感じていたんですよ……」

ナッシュ「それは、自分も感じていましたね。やっぱり、先日ベルトを掛けて争った二人が……今日はパートナーですけど……試合の因縁みたいなのが、残ってる部分もあるんですかねぇ?」

実況「個々の実力は高い二人ですが……少々、チームワークに不安が感じられると言った所でしょうかね?」

ナッシュ「……そうですね。はい」

159: 名無しさん 2015/09/17(木) 23:02:42 ID:f0SG378w
亀仙人「コラ~っ! 何をやっとるんじゃ~! キャミィちゃんと、仲良くせんか~!」

ウーロン「そうだ~! そうだぁ~!」

クリリン「また、元気になっちゃったよ……本当、仕方ねぇなぁ……」

18号「……ねぇねぇ?」

クリリン「おう、どうした……?」

18号「あの二人は、仲間なんだろ……? なんで、あの二人が喧嘩してるんだい……?」

クリリン「あぁ、それはな……あの、キャミィって子、いるだろ……?」

18号「……爺さん達が、夢中になってる子だね?」

クリリン「あの子は……こう、悪い奴らに『俺達の仲間にならないか?』ってこの前、誘われたんだよ」

18号「……それで、仲間になったのかい?」

クリリン「仲間かどうかはわかんないけど……まぁ、それであっちの子が怒ってるんじゃないかな?」

18号「……ようは、学級委員長と不良のチームなんだね」

クリリン「まぁ、そんな感じだな! うんっ!」

160: 名無しさん 2015/09/17(木) 23:09:53 ID:f0SG378w
さくら「ほらほら、下がった下がった……シッ、シッ……」

キャミィ「……もう、いいです。わかりました」スッ


実力「どうやら、先発はさくらだ、さくら。ここはキャミィは引き下がります」

ナッシュ「まぁ、試合の中でね……? 上手くいけば、いいんじゃないですかね……?」


ローズ「……ねっ? あまり、上手く言ってないでしょ? あの二人」

かりん「……付け入るなら、そこですわね」

ローズ「だから、最初はお姉さんに任せて……?」

かりん「……策があるのですね?」

ローズ「勿論」

かりん「それなら、私は下がらせてもらいますわ……」スッ


実況「対する、ローズ・かりん組……こちらも決まったか!? かりんが引き下がり……どうやら、先発はローズですっ!」

ナッシュ「こちらは、スッと決まりましたね」

161: 名無しさん 2015/09/17(木) 23:14:56 ID:f0SG378w
ダン「よ~しっ! それじゃあ、出揃ったなっ!? 準備はいいなっ!?」

さくら「……勿論、オッケーっすっ!」

ローズ「さぁ、頑張りましょう」

ダン「よ~しっ! それじゃあ、試合開始だっ! ゴングを鳴らせ、ゴングをよぉっ!」


カーンッ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、そして今戦いの鐘の音が響き渡ったぁ! 第三試合、ローズ・かりん組対さくら・キャミィ組!」

ナッシュ「はい、始まりました」

実況「先発はローズとさくらっ! 先ずは、ローズ対さくらですっ!」

162: 名無しさん 2015/09/17(木) 23:23:43 ID:f0SG378w
ローズ「さぁさぁ、今日はお姉さんも頑張っちゃうわよ?」ググッ


オー、オーオー

実況「さぁ、試合開始と同時に……ローズが艶めかしく両腕を挙げて、アピールっ! いやぁ、ハッハッハっ! いいですね!?」

ナッシュ「……ハハハ」


ローズ「今日は皆、お姉さんの事、応援してね……? んっ……」チュッ


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そして場内に……投げキッスのサービスっ! ハッハッハっ! これはいいですっ! カモンカモンこっちに下さいなっ!」

ナッシュ「……ハハハ」


ウーロン「おい、爺さん……? あの姉ちゃんもいいなぁ……?」

亀仙人「カモンカモンっ! こっちに下さいなっ!」

164: 名無しさん 2015/09/17(木) 23:29:46 ID:f0SG378w
ローズ「そ~れ、ローズ! ローズ!」パチパチ


ローズ ! ローズ !

実況「さぁ、そのまま手を叩いて、場内を煽っていくっ! 場内からは、ローズコールが飛び交いますっ!」

ナッシュ「ローズ選手にとって、いい流れで始められるんじゃないですかね?」


ローズ「よし。じゃあ試合スタート」

さくら「……へっ、長いっすよ」


実況「さぁ、そしてローズが動き出したか? さくらに視線を定めたまま……さくらを中心として円を描くような動きで様子を伺っていくっ!」


ローズ「ん~っと……こっちにもサービスっ! んっ……」チュッ


オー、オーオー

実況「おぉ~っとっ! ここで投げキッスっ! ヘッヘッヘ……ローズはファンサービスも忘れませんねぇ!? ヘッヘッヘ……」

ナッシュ「ちょっと、ちょっと……テンションおかしいですよ?」

176: 名無しさん 2015/09/18(金) 22:02:29 ID:hb4o6y8E
ローズ「ウフフ……サービス、サービス……んっ……」チュッ

さくら「来るなら来る……な~に、やってんすか……」


ワー、ワーワー

実況「ヘッヘッヘ……こいつが大人の色気といったものかぁ!? ローズはリング内を移動しつつ……その色気を振りまいていくっ!」

ナッシュ「……まだ、さくら選手も様子見と行った所ですかね?」


ローズ「さぁ、サービスはここまで、いくわよっ!」クルッ

さくら「……んっ?」

ローズ「……たぁっ!」パチーンッ

キャミィ「……痛っ!」


実況「おっと、ここでローズをクルッとターンを見せつつ、そのままビンタァ! しかし、ターゲットはさくらではないっ! コーナーで待機している、キャミィへと仕掛けたぁ!」

ナッシュ「リング内をゆっくり動きながら……コーナー付近のキャミィ選手に仕掛けていきましたねぇ」

177: 名無しさん 2015/09/18(金) 22:14:20 ID:hb4o6y8E
ローズ「……フフ、逃~げよっと」サッ


実況「ビンタ攻撃を仕掛け……ヒットアンドアウェイっ! すかさず、コーナーのキャミィから、距離を取っていくっ!」

ナッシュ「素早く仕掛けて、素早く逃げる……でも、相手が違いますよね……?」


さくら「なぁ~に、やってんだっ! 相手は、自分っすよっ! 自分、自分っ! 間違えてるんじゃないっすよっ!」

ローズ「……ウフフ」


実況「さぁ、これにはさくらもローズを睨むっ! そして、一言二言何やらローズに言っていますっ!」

178: 名無しさん 2015/09/18(金) 22:20:37 ID:hb4o6y8E
ローズ「あのね……? お嬢ちゃん……?」

さくら「……んっ?」

ローズ「……お姉さんだって、ベルトが欲しいの」クイッ


オー、オーオー

実況「しかし、ローズは動じないっ! それどころか、自身の腹部に……ベルトを示すかのようなジェスチャーを示していきますっ!」


ローズ「悪いんだけど……お嬢ちゃんは、下がっておいてくれないかな……?」

さくら「……あぁっ!?」

ローズ「お姉さんは、チャンピオンと戦いたいの……ホラホラ、チャンピオン、チャンピオン……こっち、おいで……こっちこっち……」クイクイ


実況「さらにさらに、コーナーにいるキャミィに対して、手招きっ! ナッシュさん、これは……これは……? ねぇ……?」

ナッシュ「……どうやら、チャンピオンをご指名だと言う事ですかね?」

179: 名無しさん 2015/09/18(金) 22:28:22 ID:hb4o6y8E
さくら「……なぁ~に、言ってんすか。相手は自分すっよ!」

ローズ「ねぇ~? 皆もキャミィ選手の方がいいよねぇ~?」


オー、オーオー

実況「ローズは、場内へと呼びかけていくっ! そして、場内から声援が沸き起こるっ!」

ナッシュ「やはり、今キャミィ選手は……ベルトも持っていますし……注目度の高い選手ですからね」


ローズ「ほら、キャミィちゃん、御指名入ってるんだから……キャミィっ! キャミィっ!」パチパチ


実況「そして、自ら手を叩き……さらにさらに、場内を煽っていくっ! ローズの使命はキャミィだっ! しかし、それにさくらがどう言った反応を見せるか、だっ!?」

182: 名無しさん 2015/09/18(金) 22:37:02 ID:hb4o6y8E
キャミィ! キャミィ!

ウーロン「爺さん、これはもうあの尻の子が見れるのか!?」

亀仙人「どうやら、そうみたいじゃなっ! ほ~れ、さっさと交代せぇ~!」


ローズ「そうそう。皆でキャミィちゃんを御指名しましょう。キャミィ! キャミィ!」パチパチ

さくら「……あぁ、もうっ!」


実況「さぁ、いきなりの、チャンピオンのご指名だっ! 場内からは、キャミィコールも沸き起こり初めていますっ!」

ナッシュ「……ちょっと、さくら選手にとって、やり辛い雰囲気が出てきてますねぇ?」

実況「このキャミィコールの中……試合を始めると言うのは、さくらも少々やり辛いでしょうねぇ……?」

183: 名無しさん 2015/09/18(金) 22:50:18 ID:hb4o6y8E
キャミィ! キャミィ!

さくら「あぁ、もうっ……! 今、出てるのは、自分っすよっ……!」

キャミィ「……仕方ない。私が出る」スーッ


オー! オーオー!

実況「おぉ~とっ! そして、ここでコーナーに控えているキャミィが、手を伸ばしたぁ!」

ナッシュ「……まぁ、確かにさくら選手にとっては、やり辛い雰囲気は出ていますが」


さくら「……だあぁっ! 乗せられてんじゃないってのっ!」イライラ

キャミィ「いいから早く戻って来いっ……! 彼女の指名は私だろ……? なら、私が行くっ……!」

ローズ「……フフ」


実況「……ここでの交代は、さくらにとっては納得のいかないものがありそうですねぇ?」

ナッシュ「試合前から、気合が入ってただけにね……? やりきれない部分もあるでしょうね」

184: 名無しさん 2015/09/18(金) 22:55:07 ID:hb4o6y8E
キャミィ! キャミィ!

キャミィ「……何をしているっ! 早く戻って来いっ!」

さくら「あぁっ……くそっ……!」スタスタ


実況「おぉ~とっ! ここで……さくらが自軍コーナーの方へと、引き下がっていくっ! 引き下がっていくっ!」

ナッシュ「ここは、交代ですか……仕方がない事、だとは思います……」


キャミィ「……さぁ、交代だ。私が出るっ!」パシッ

さくら「……かぁ~、くそっ」パシッ


オー、オーオー

実況「渋々と言った感じでしょうかねぇっ!? だがしかし、ここはタッチっ! 選手を入れ替えて来ますっ! ここで試合権はキャミィへと移ったぁ!」

ナッシュ「ちょっとローズ選手にいいようにしてやられてる部分もありますが……まだ、始まってもいません。ここはさくら選手も気持ちを切り替えていきましょう」

実況「キャミィはロープを潜り、リングインっ! そしてさくらは自軍コーナーへと引き下がりますっ!」

185: 名無しさん 2015/09/18(金) 23:04:44 ID:hb4o6y8E
ワー、ワーワー

キャミィ「……さぁ、行くぞ」

ローズ「……はぁ、大変なのはここからだね。頑張らなきゃ」


実況「さぁ、先発の強制交代と言った所か? リング上には、ローズとキャミィっ! ベルトを狙う者と狙われる者っ!」

ナッシュ「ローズ選手が、王者相手に……どのような闘いを見せるのか……注目していきたいですね」


キャミィ「いくぞっ!」ガシッ

ローズ「……たぁっ!」ガシッ


実況「さぁ、そしてここはロックアップから入っていったかっ!? リング上で両者が組み合いますっ!」

ナッシュ「何はともあれ……試合が始まりましたねっ!」

186: 名無しさん 2015/09/18(金) 23:11:05 ID:hb4o6y8E
キャミィ「……はぁっ!」クルッ

ローズ「……あら?」


実況「おっと、ここはキャミィが素早く身体を反転させて……ローズの背後を捉えたっ!」

ナッシュ「おっと……いきなり背後ですか……」

実況「あっさり、背後を捉えたキャミィっ! さぁさぁ、ローズもここは切り返していきたいっ!」


ローズ「背後を取られちゃ……危ない危ない……ここは、下がりましょう……」ストスト

キャミィ「おっ……おっとっと……」


実況「ローズは背後を掴まれながらも……慌てて後退っ! ここは、キャミィの身体ごと押しやっていきますっ!」

187: 名無しさん 2015/09/18(金) 23:16:39 ID:hb4o6y8E
ローズ「……よいしょっとっ! かりんちゃんっ!」ドンッ

キャミィ「……くっ!」


実況「さぁ、そのままコーナーまで後ろ向きで戻り、コーナーマットへとキャミィの身体をぶつけていくっ!」


かりん「……了解ですわ」パシッ

キャミィ「……んっ?」


実況「自軍コーナーの方までキャミィの身体を押しやり……おっと、ここで自軍コーナーで待機しているかりんが……ローズの身体に触れたぞ?」

ナッシュ「……これは、タッチ成立ですね?」

188: 名無しさん 2015/09/18(金) 23:24:08 ID:hb4o6y8E
オー? オーオー?

かりん「……相手は私ですわっ! いきますわよっ!」


実況「さぁ、ここでかりんがリングインっ! リングインっ! 試合権はかりんへと移りましたっ!」

ナッシュ「う~ん……ローズ選手があれだけ、誘っていたのに……ここでタッチしてしまうんですね……?」


ローズ「よしっ、それじゃあ……ここはかりんちゃんに任せて……え~いっ!」ダダッ

さくら「……んっ?」


実況「おっとおっとおっとぉ……? キャミィの相手はかりんへと任せ……そしてローズはそのまま対角線コーナーへと走っていったぁ!」

189: 名無しさん 2015/09/18(金) 23:32:55 ID:hb4o6y8E
かりん「ハイっ……!」バシッ

キャミィ「……くっ」

かりん「ハイっ……!」バシッ

キャミィ「……くっ!」


実況「かりんはコーナーで、得意の掌底をキャミィへと打ち込んでいるか!? そして、ローズは……」


ローズ「ごめんね……? ちょっと、場外で休んでいてね……? たああっ!」ドスッ

さくら「……くあっ」ドテッ


実況「対角線コーナーへと突っ込んでいったローズは、一度ストップして……そしてさくらへとドロップキックを打ち込んでいったぁ! さくらを場外へと落としていきますっ!」

ナッシュ「……いきなりの分断作戦と言った所ですかねぇ?」

190: 名無しさん 2015/09/18(金) 23:39:50 ID:hb4o6y8E
かりん「さぁさぁ、そっちに投げますわよ……?」

ローズ「はぁ~い。任せなさ~い」ムクッ

かりん「……それっ!」

キャミィ「……くっ!」ブンッ


実況「かりんは、キャミィの身体を……対角線コーナーの方へと振っていったぁ! そして、そこには起き上がったローズの姿があるっ!」

ナッシュ「おぉ~っと、おぉ~っと……素早く攻めていますねぇ……?」


ローズ「そ~れっと……!」シュルッ

キャミィ「……グッ!」

ローズ「えへへ、掴まえた~っと」クルンッ


実況「かりんに振られたキャミィの首筋に腕を絡めて……そのままクルンと一回転っ! ローズはスリーパーホールドでキャミィを捉えましたっ!」

192: 名無しさん 2015/09/18(金) 23:48:34 ID:hb4o6y8E
ローズ「かりんちゃん、こっちよっ! いらっしゃいっ!」

キャミィ「くっ……くっ……」モガモガ

かりん「……いきますわっ! はああぁっ!」ダダッ


実況「さぁさぁ、間髪入れずにかりんが突っ込んできた突っ込んできたっ! スリーパーホールドで捉えられているキャミィの元へと勢いよく突っ込んで来たっ!」


かりん「……いきますわっ! 紅蓮崩掌っ!」ドスッ

キャミィ「……クッ!」


実況「そして、大きく踏み込みつつの掌底をキャミィの腹部へと打ち込んでいくっ! ここは紅蓮崩掌だぁ!」

203: 名無しさん 2015/09/19(土) 22:01:11 ID:3lHfasr6
ローズ「先手必勝って所ね……ウフフ、放してあげる……」

キャミィ「うぅ……くっ……」ガクッ


実況「さぁ、勢いをつけてのかりんの一撃ィ! 背後で首筋を掴んでいたローズもその腕を離し……それと同時に、キャミィは両膝をつき、ガックリ崩れるっ!」


かりん「おっと、まだダウンは早いですわよ……?」ググッ

キャミィ「……くっ!」


実況「しかし、そんな両膝をついたキャミィを……お~っと、正面からかりんが頭部を掴んで、ダウンさせないっ!」

ナッシュ「この辺りは、仕掛けが早いですね」


ダン「おいおい……お前は試合権持ってねぇんだろ……? 下がってな……」

ローズ「は~い」


実況「先手を取ったのはかりん・ローズ組だっ! さぁ、ここでローズも、自軍コーナーの方へと引き下がっていきますっ!」

204: 名無しさん 2015/09/19(土) 22:12:03 ID:3lHfasr6
かりん「さぁさぁ、いきますわよ……せ~のっ……」ブンッ

キャミィ「……おっと」


実況「さぁ、キャミィの頭部を掴んだかりんは……頭部をスイングさせるように振っていって、自身の身体と……キャミィの身体を反転させていくっ! かりんとキャミィが背中合わせっ!」


かりん「……それっ!」ドシーンッ

キャミィ「……くっ!」


実況「そして、そのまま落としていくっ! キャミィの身体を背中から落としていったぁ!」

ナッシュ「スイング式のネックブリーカーですね」

実況「スイング式ネックブリーカーでキャミィの身体をマットへと落としていったぁ! キャミィを叩きつけていきますっ!」

205: 名無しさん 2015/09/19(土) 22:19:05 ID:3lHfasr6
キャミィ「いたたたっ……頭を打った……」

かりん「まだまだ、いきますわ」ムクッ


実況「おっと、キャミィは頭を打ったか……? 上体を起こしつつも……少々頭部を抱えるような素振りを見せています!」

ナッシュ「スイングされつつ……打ち付けられたので……ちょっと、痛がってますね……」

実況「さぁ、そしてすぐ様、かりんが立ち上がるっ! この辺りは非常にスピーディな攻防を見せていきますっ!」


ローズ「かりんちゃ~んっ! 頑張ってね~!」

さくら「あたた……くそ、いきなり仕掛けるなんてズルいっずよ……」ムクッ

206: 名無しさん 2015/09/19(土) 22:36:01 ID:3lHfasr6
かりん「さぁ、起きなさい……」ググッ

キャミィ「……くっ」


実況「そのままキャミィに近づき、その身体を引き起こしていくかりんっ!」


かりん「さぁ、いきますわっ……! それっ……!」ブンッ

キャミィ「……おっと」ダダッ


実況「そして、そのままキャミィを身体を対角線コーナーへと降り投げていったぁ!」

ナッシュ「ここまでは……うん、ペースを掴んでいるんじゃないですかね?」

実況「あちらへ振られ、こちらへ振られ……キャミィはリング上を走り回らされておりますっ!」

207: 名無しさん 2015/09/19(土) 22:45:26 ID:3lHfasr6
キャミィ「……くっ!」ドスッ


実況「さぁ、キャミィの身体がコーナーマットへと突き刺さったっ! そしてっ……!?」

ナッシュ「すかさず来てますね」


かりん「……いきますわよっ! たああぁっ!」ダダッ


実況「そんなキャミィに対して……かりんは突っ込んでいるっ! もう突っ込んできているっ! 追撃がここで来たぁ!」

ナッシュ「……テンポが早いですねぇ」


かりん「……はああぁっ!」スパーンッ

キャミィ「……くあっ」


実況「串刺しのランニング掌底っ! キャミィの顎元へと打ち込んでいったか、ここはっ!?」

208: 名無しさん 2015/09/19(土) 22:51:40 ID:3lHfasr6
ローズ「ナイスナイスっ! かりんちゃんっ!」

かりん「よしっ、任せますわよ」パシッ

ローズ「オッケーっ! ここから、お姉さんが盛り上げていくよ!」パシッ


実況「さぁ、自軍コーナーへと突っ込んでいったかりんは……おっと、ここでローズとタッチっ! 交代かっ!?」

ナッシュ「……そうですね。また交代してきました」


ローズ「それじゃあ、行ってくるね……?」

かりん「……私は、控えさせていただきますわ」


実況「かりんはここでロープを潜って、引き下がりますっ! そして、それと入れ違いにローズがロープを潜ってリングインしてきたぁ!」

209: 名無しさん 2015/09/19(土) 23:01:17 ID:3lHfasr6
キャミィ「ううっ……なんだなんだ……? 交代が多いぞ……」

ローズ「さぁさぁ、お姉さんも頑張っていくからね……」スーッ


実況「さぁ、コーナーに倒れかかっているキャミィを尻目に……ローズはリングの内周を沿うように、反時計回りへと回っていきますっ!」


ローズ「ほらほら、お姉さんが頑張るんだよ? 皆、手拍子は……?」パチパチ


実況「ここからコーナーのキャミィへと仕掛けていくのか? さぁ、ローズは場内へと手拍子を要求しているっ!」

ナッシュ「焦らず、自分のペースで余裕を持って……この辺は、大人の魅力とでも言えばいいのですかね?」

実況「大人の魅力……イヤーハッハッハ! 素晴らしいっ!」

210: 名無しさん 2015/09/19(土) 23:08:24 ID:3lHfasr6
パンッ……パンッ……パンッ……パンッ……


18号「……なんだいなんだい? この手拍子は?」キョロキョロ

クリリン「見りゃわかんじゃねぇかよ? あのお姉ちゃんが、手拍子してくれって言ってんだよ? ほら、お前もしろよ?」

18号「……あたしはこういうのは、いいよ」

クリリン「そんな事言うなよ……ほらっ……! ほらっ……!」

18号「いいよいいよ……だってさぁ……? ほら、隣……」

クリリン「……んっ?」


ウーロン「もう俺、あの姉ちゃんでもいいかもしれねぇなっ! イェイ、イェイっ!」パンパンッ

亀仙人「馬鹿者っ! あの姉ちゃんは露出が足りんと言うとるじゃろがっ! ヘイっ! ヘイっ!」パンパンッ


18号「……こいつらと同じ事するのは、流石に抵抗があるよ」

クリリン「……二人の事は、今は忘れよう。なっ?」

211: 名無しさん 2015/09/19(土) 23:16:02 ID:3lHfasr6
パンッ……パンッ……パンッ……パンッ……


ローズ「そうそう、皆、ありがとね!」パンパン


実況「さぁさぁ、ローズの要求に応えるように……場内から、一定の間隔で手拍子が鳴り響いていくっ!」

ナッシュ「この辺りは上手く……攻撃を仕掛ける前に、会場の空気を掴んでいきますね」

実況「さぁさぁ、ローズは大きく大きく手拍子をしながら……対角線コーナーまで辿り着いたっ!」


さくら「……くそっ、場内のハートを掴んでいってますね」ググッ

ローズ「フフ、いいタイミングで戻ってきてくれたわね……お嬢ちゃん……?」

さくら「……んっ?」

212: 名無しさん 2015/09/19(土) 23:21:55 ID:3lHfasr6
ローズ「……えいっ!」ドテッ

さくら「……う、うおっとととと、っと」ボトッ


実況「おっとおっと、そしてここでローズは……?」

ナッシュ「おっと、コーナーに戻ってきたさくら選手に仕掛けていきましたね……?」

実況「エプロンサイドに昇ってきたさくらを突き飛ばし……再び、場外へと落としていったぁ!」


ローズ「あらあら、私ったら、はしたない……オホホ……さぁ、気を取り直していくわよ~!」ググッ


実況「さくらを再び場外へと突き飛ばしていったローズは……コーナーに倒れかかっているキャミィに狙いを定めて……両手を大きく突き上げたぁ!」

213: 名無しさん 2015/09/19(土) 23:28:17 ID:3lHfasr6
ローズ「そ~れっ!」ダダッ


実況「さぁっ! ここでローズが突っ込んでいったぁ!」

ナッシュ「……狙ってますね」


ローズ「いくわよ~、そ~れっ! ホッ!」フワッ

キャミィ「……来たか」

ローズ「……それっ!」ガスッ

キャミィ「……くっ!」


実況「フワリと飛び込みつつ、身体を旋回させての……フライングニールキィーックっ! 旋回した蹴りをキャミィの側頭部へと打ち込んでいきますっ!」

214: 名無しさん 2015/09/19(土) 23:35:54 ID:3lHfasr6
かりん「ナイスですわよっ!」

ローズ「……フフ」ムクッ


実況「素早く、ローズは立ち上がっていくっ! この辺りも非常にスピーディっ!」


ローズ「……疲れちゃった。やっぱり、かりんちゃん交代しましょう」パシッ

かりん「……あら、一撃しかしてませんわよ?」パシッ

ローズ「一撃以外にもする事は多かったの……ホラ、行ってきなさい……」


実況「おっとおっとっ! そして、ここで……またタッチだっ! ローズはかりんへと試合権を移していったぁ!」

ナッシュ「そうですね。切り替え、切り替え……やっていますね」

241: 名無しさん 2015/09/21(月) 22:00:54 ID:IRLTalL6
かりん「まぁ、タッチを受けたんですから……私の出番ですわね……いきますっ……!」ササッ


実況「さぁ、タッチを受けたかりんは……そのままエプロンサイドから、コーナーポストへと昇って行くっ!」


ローズ「……サポートもしてあげるわ。それっ」

キャミィ「……くっ」ゴロンッ


実況「ローズは、キャミィの頭部を掴んで……そのまま、キャミィの身体を前方へと転がしていったぁ!」


ローズ「さぁ、かりんちゃん飛ぶのよっ!」

かりん「……わかってますわっ! それっ!」ピョンッ


実況「さぁ、前方に転がってダウンしたキャミィに狙いを定めて……おっとぉ! かりんはそのままコーナーポスト上から飛んでいったぁ!」

242: 名無しさん 2015/09/21(月) 22:07:40 ID:IRLTalL6
かりん「……肘を落として差し上げますっ! それっ!」ズドーンッ

キャミィ「……くぅぅぅっ!」


オー、オーオー

実況「そして、そのまま肘をキャミィの身体へと落としていくっ! かりんのダイビングエルボードロップっ!」

ナッシュ「……どうやら、狙いが見えてきましたね」

実況「ほう、ナッシュさん……狙いとは……?」

ナッシュ「上手く選手を入れ替え入れ替え……出来るだけ、二対一の有利な状況で攻めていこうという事ではないでしょうか?」

実況「……なる程っ!」


ローズ「いいわよ、かりんちゃん。ナイスナイスっ!」

かりん「……もう少し付き合ってもらいますわよ? いいですわね?」ムクッ

ローズ「……勿論」

243: 名無しさん 2015/09/21(月) 22:14:00 ID:IRLTalL6
かりん「……さぁ、いきますわよっ!」ササッ

ローズ「ふう……今日は忙しいわね……」ササッ


実況「さぁ、かりんはすぐ様起き上がり……そして、ダウンしているキャミィから、後退りして……少々の距離を取るっ!」

ナッシュ「……ここも、連携攻撃ですかね?」

実況「さぁ、ローズも同じように回り込んで……ここは、ダウンしているキャミィを左右から挟み込むような形だっ!」


かりん「いきますわっ!」ダダッ

ローズ「オッケー。任せてっ!」ダダッ


実況「さぁさぁ、両者が同時に突っ込んでいったっ! ここも連携攻撃ですっ!」

244: 名無しさん 2015/09/21(月) 22:24:57 ID:IRLTalL6
かりん「……それっ!」ピョンッ

ローズ「よいしょっ!」ピョンッ

キャミィ「……何っ!?」


実況「至近距離から両者が突っ込んでいき……そして、ダウンしているキャミィへ、同時に飛び込んでいくっ!」


かりん「二人分のっ……!」

ローズ「体重を味わいなさいっ……! 軽いから、二人でも大丈夫よね……?」

ズドーンッ

キャミィ「くっ……くああぁっ……!」


実況「かりんは上半身へと……そして、ローズは下半身へと同時に落ちていったぁ! 左右から、挟み込むような形での……ダブルのランニング・ボディ・プレスっ!」

ナッシュ「軽量級の女性選手でも……二人分掛かりで、のし掛かっていったら、僕達よりも大きな衝撃が加わっていきますからね」

実況「いやっ、そいつは案外わかりませんよ……? 案外、リンゴ6個分の衝撃かもしれませんっ!」

ナッシュ「アハハ。まぁ、そうですね。タブーの話かもしれませんね?」

247: 名無しさん 2015/09/21(月) 22:32:28 ID:IRLTalL6
ローズ「かりんちゃんは、そのままねっ! ほらほら、レフェリーさん……フォールしてるわよ……?」ムクッ

ダン「オーケー、任せなっ!」


実況「さぁ、素早くローズが立ち上がり……そして、すかさずレフェリーを呼び寄せるっ! かりんはキャミィの身体に覆いかぶさったまま、フォールの体勢だっ!」

ナッシュ「さぁ、どうでしょう?」


ダン「ワンっ……!」

キャミィ「……くそっ!」ガバッ

ダン「ツー……おっとぉ!? カウントはワンだっ! カウントはワンっ! 決まってねぇっ!」


実況「……しかし、ここがキャミィはすぐ様、肩をあげていきますっ!」

ナッシュ「まだまだ、余裕は感じられますね」

248: 名無しさん 2015/09/21(月) 22:40:23 ID:IRLTalL6
ウーロン「おい、爺さんマズいんじゃねぇか……? なんか、すぐ終わっちまいそうな雰囲気だぞ……?」

亀仙人「落ち着け、馬鹿者っ……! 今のは、すぐに返したじゃろう……? まだ、大丈夫じゃ……ケツを拝むチャンスは、すぐにでも来るっ……!」

ウーロン「お、おうっ……! そうか……」

亀仙人「キャミィちゃんが、頑張って返したんじゃ……お前を拍手ぐらいしたらんかっ……!」パチパチ


パチパチ……パチパチ……

実況「さぁ、肩をあげて返していったキャミィへと……場内から、拍手が飛び交いますが……ちょっと、ここはリズムが掴めてないと言った所でしょうかねぇ……?」

ナッシュ「そうですねぇ。とにかく、二対一で攻め続けられている状況が続いているので……なんとかしていきたいですね」

249: 名無しさん 2015/09/21(月) 22:48:35 ID:IRLTalL6
ダン「……おい、おめぇは下がれ。試合権移ったんだろ?」

ローズ「……は~い」


実況「さぁ、ここでローズもレフェリーの警告を受け、自軍コーナーへ引き下がっていきます」

ナッシュ「でも、すぐにまた交代でもしてね……連携攻撃なんかを使ってくるんじゃないですかね?」


さくら「あ~、くそっ……二度もやられるなんて……」スタッ

ローズ「あっ……! かりんちゃん、戻って来てるよ!? ほらほら、仕掛けてっ!」

かりん「……了解ですわっ!」ムクッ


実況「おぉ~と、おっとおっと……そして……エプロンサイドに戻ってきたさくらを指して……ローズがなにやら言っているぞっ……?」

250: 名無しさん 2015/09/21(月) 23:06:01 ID:IRLTalL6
かりん「あなたには、もう暫く休んでいてもらいますわ……はああぁぁっ!」ダダッ

さくら「……んっ?」


実況「それと同時に、かりんが突っ込んでいく、突っ込んでいくっ! エプロンサイドへと戻ってきたさくらに対して一直線っ!」

ナッシュ「いくら、ダメージを与えていても、交代されたり……さくら選手の
が助けに来たり……って事が考えられますからね。さくら選手を抑えつつ……キャミィ選手を二体一で……というのが、用意してきた戦略ではないでしょうか?」

実況「なるほど、この場面……かりんは、先ずキャミィではなく、さくらを抑えに行ったぁ!」


さくら「……そう何度もやられてたまるかっ! たぁっ!」ガスッ

かりん「……カッ」


実況「おっと、しかしここは……!? 突っ込んできたかりんに対して……エプロンサイドからさくらがカウンターのエルボーっ! 迎撃していきますっ!」

ナッシュ「……まぁ、さくら選手も何度かやられてますのでね。そう上手くはいきませんよ」

251: 名無しさん 2015/09/21(月) 23:22:03 ID:IRLTalL6
かりん「しまった……作戦ミスですわ……」フラッ

さくら「……さっきから、よ~くも好き放題やってくれたっすね!? これはお返しっすっ!」ググッ


実況「さぁ、さくらは更に、ロープ際でフラついたかりんの頭部を両腕で掴み……そして、トップロープへとその顎を押し付けていくっ!」


さくら「……それっ!」ストンッ

かりん「……くあっ!」


実況「そして、そのままかりんの顎をトップロープへと押し付けながら、エプロンサイドから場外へと飛び降りっていったぁ!」

ナッシュ「ロープを使った、チンクラッシャーですね」

実況「チンクラッシャーっ! 女が使うが……チンクラッシャーっ! 女が喰らうが……チンクラッシャーっ!」

ナッシュ「……そういう言い方はやめましょう。『チン』ってのは『顎』の事です」

252: 名無しさん 2015/09/21(月) 23:28:29 ID:IRLTalL6
かりん「くっ……くそっ……」クルッ

キャミィ「……よくやってくれた。ここがチャンスっ!」スッ


オー? オーオー?

実況「さぁ、かりんがトップロープの反動によって跳ね飛ばされ、クルリと一回転っ! おぉ~っと、そしてここでキャミィも素早く立ち上がってきたぁ!」

ナッシュ「おっと、いいタイミングですね」


キャミィ「……捉えるっ!」ガシッ

かりん「……くっ」

キャミィ「……捻るっ!」クルッ


実況「キャミィはフラついたかりんの左腕を掴み……そして持ち上げ、身体を反転させながら脇の下を潜って、かりんの腕を捻っていくっ!」

ナッシュ「アームロックを仕掛けてきましたね。腕を決めていきました」

253: 名無しさん 2015/09/21(月) 23:32:58 ID:IRLTalL6
キャミィ「……そして、蹴るっ!」スパーンッ

かりん「……くあっ」


実況「おっと、いやっ……! キャミィは身体を反転させながら……そのまま蹴りを打ち込んでいったぁ!」

ナッシュ「おっと、ニールキックキックですか」

実況「腕を決めつつの……ニールキックっ! かりんの顎辺りへと打ち込んでいったかっ!? キャミィは捉えていた手を離したっ!」


かりん「くっ……痛っ……」ガクッ

キャミィ「ふう……少し休ませてもらおうか……」スッ


実況「強烈な蹴りがかりんへと決まったかっ!? かりんはガックリ片膝をつきます!」

ナッシュ「キャミィ選手は、打撃攻撃とサブミッションに優れてますからね」

実況「さぁ、キャミィもそのまま片膝をつくかりんの隣へと同じように屈み込み……そして、頭部を両手で掴んで肩口へと乗せたぁ!」

254: 名無しさん 2015/09/21(月) 23:37:44 ID:IRLTalL6
キャミィ「……フライングメイヤーだっ!」クルッ

かりん「……くああっ!」


実況「そのままかりんの身体を前方へとクルリと一回転っ! フライングメイヤーっ! かりんは大きく尻餅をつくように倒れ込むっ!」


キャミィ「……それっ!」シュルッ

かりん「んっ……? カッ……ゴ、ゴホっ……!」


実況「おぉ~と、そして……前方へと一回転させてかりんの首筋に……キャミィは自身の足を絡めていき、首4の字固めへと捉えていったぁ!」

ナッシュ「……おっと」

実況「かりんの頸動脈がキャミィの足によって圧迫されていくっ! かりんの頭部がキャミィの太腿と股に挟み込まれるっ……!」

ナッシュ「まぁまぁ……苦しい技ですよ……」

261: 名無しさん 2015/09/22(火) 22:04:18 ID:alv7KdAc
キャミィ「……苦しめっ!」バターンッ

かりん「……くああっ!」


実況「そのままキャミィは後方へと大きく倒れ込んでいったぁ!」

ナッシュ「上手く隙をつけましたね」

実況「数字の4の形となったキャミィの股ぐらに、かりんの頭部が挟み込まれるっ! そして……頸動脈を圧迫されていくっ!」


キャミィ「ふう……少し、このまま休むか……」

かりん「うっ……カッ……ゴ、ゴホっ……!」モガモガ


実況「側から見ている分には……羨ましい行為ではあるが……実際、喰らってしまえばたまった物ではないっ! なんというジレンマっ!」

ナッシュ「いやいや……かりん選手も、苦しんでいますね」

262: 名無しさん 2015/09/22(火) 22:17:57 ID:alv7KdAc
亀仙人「カァっ……! 違うっ……! そっちの向きじゃないっ……! 裏返るんじゃっ!」

ウーロン「……」

亀仙人「そのままクルンと裏返れば……尻が見えるじゃろっ……! ホレホレ、何をしとるんじゃっ……! クルンと回って逃げてみぃっ!」

ウーロン「……」

亀仙人「……オイ、ウーロン。何を黙っておるっ!? お前もなんか言うんじゃっ!」

ウーロン「爺さん、黙っててくれ。俺は今、自分の意識を……あのやられてる女の子に憑依させてるんだ……」

亀仙人「……あぁ?」

ウーロン「俺の意識は今……あの、やられてるあの子にあるんだ……だから、今の俺には、キャミィちゃんの太腿の感覚がハッキリと……へへへへ……」

亀仙人「ほ~う……お前は器用な技が使えるんじゃのぉ?」

ウーロン「へへへ……ウヘヘヘ……」

263: 名無しさん 2015/09/22(火) 22:27:17 ID:alv7KdAc
ローズ「……ちょっと、これはピンチかもしれないね。だったら、助けにいっちゃおうっ!」スッ


実況「キャミィの首4の字固めっ! おっと、しかしここはローズがすぐ様リングインっ!」

ナッシュ「……素早くカットに来ましたね」

実況「さぁ、ローズは素早くキャミィの元へと向かっていくっ!」


ローズ「……かりんちゃんを苛めちゃダメだよ? えいっ!」ドスッ

キャミィ「……くっ!」

かりん「ふ、ふう……助かりましたわ……」


実況「そして首4の字固めに捉えているキャミィの身体に、ストンピングっ! 踏みつけていきますっ! 素早いカットでかりんを救出していきますっ!」

ナッシュ「そうですね。非常に落ち着いてますね」

264: 名無しさん 2015/09/22(火) 22:34:22 ID:alv7KdAc
亀仙人「なんじゃなんじゃ……クルンと転がれば、ジックリ尻を眺めれたというのに……う~ん、この根性無しめっ……!」

ウーロン「……ちくしょう。いい所だったってのによぉ。もうちょっと続けても良かったんじゃねぇのか?」

クリリン「……ったく、この二人は」

18号「……ねぇねぇ?」

クリリン「……ん、どうした?」

18号「あっちの娘は……何してんだい……? あっちがそういう事するなら……こっちも乗り込んで行って、総力戦でいけばいいじゃないか……?」

クリリン「……う~ん。まぁ、そうだな」

18号「……ほれ、乗り込みなよ。とっとと行け行け」

亀仙人「……馬鹿者。試合をしていい人と、試合をしちゃイカン人がいるのじゃ。あっちの娘が乗り込んでいくのは反則じゃ」

18号「……なんだ、こっちの話聞いてたのかい? だったら、あっちが乗り込んで来たのはどういう事なんだい?」

亀仙人「……あれは、別にオッケーなんじゃ。あぁいう事やられてる時は、助けに行ってもいいの。そういうルール」

18号「……なんだい、そのよくわからないルールは」

265: 名無しさん 2015/09/22(火) 22:39:04 ID:alv7KdAc
ダン「……カットが終わったらなら、下がれっ! 今日ちょっと、出過ぎじゃねぇのか、お前ら?」

ローズ「……はぁ~い。じゃあ、下がりま~す。でもルールの中ではやってますよ~」

さくら「やけに二人掛かりでの仕掛けしてくるじゃないっすか……そっちがその気なら、こっちももう容赦はしないっすよっ……!」ピョンッ


実況「さぁ、カットは救出したローズは……そのまま、レフェリーにより自軍コーナーへと引き下がられます。この辺り、タッグならではのコンビネーションを有効活用していると言った所かっ!?」

ナッシュ「そうですね。上手く連携取って、していると思います」

実況「おぉ~っと、しかし目には目を……歯には歯をと言った所かっ!? ならばさくらも黙ってはいないっ! すかさずエプロンサイドへと飛び乗り……」


ローズ「あっ、レフェリーさん……あっちあっち……! ホラ、あの子も入ろうとしてるよ? 私に警告したんだったら……あの子にも注意してよ……!?」

ダン「んあっ……? あ~、なんだよ……仕事が多いよ、仕事が……」ササッ

266: 名無しさん 2015/09/22(火) 22:44:59 ID:alv7KdAc
さくら「……さぁ、行くっすよっ!」

ダン「あ~、待て待て待て待て……何やってんだ、オラっ……! 待て待て待て待て……!」ササッ


実況「さくらもそのままリングの中へと……あ~っと、しかしここはレフェリーが慌てて駆け寄ってくるっ!」

ナッシュ「……そうですねぇ。さくら選手には、今試合権はない状態ですからね」


ダン「リングインは駄目っ……! 試合権がねぇんだから……! ほら、下がれ下がれっ……! 手間かけさせんなっ!」

さくら「……も~うっ! まだ、自分何もやってないっすよ」

ダン「しるかぁ! それとこれとは別問題だっ! ホラ、下がれ下がれ、馬鹿野郎っ……!」


実況「体半分、ロープを潜っていたさくらではありますが……ここは、残念っ! レフェリーによってエプロンサイドへと追いやられていきますっ!」

ナッシュ「ローズ選手に上手くレフェリーを使われましたかね?」

267: 名無しさん 2015/09/22(火) 22:51:13 ID:alv7KdAc
実況「う~む……こちらは、少々思うようにいかないと言った所でしょうか?」

ナッシュ「いやぁ、そうでもないとは思いますよ? カットこそはされてしまいましたが……まだまだ、キャミィ選手もここからだと思います」


キャミィ「……まぁ、いい。続けよう」ムクッ

かりん「……くっ」


実況「そうですね。さぁ、即座に起き上がってくるキャミィっ! 対するかりんは……上体を起こすので、精一杯と言った所か!? この場面、先に立ち上がって来たのはキャミィですっ!」


キャミィ「……蹴るっ!」スパンッ

かりん「……くあっ」


実況「そして上体を起こしているかりんの胸元へと……側面から、蹴りを打っていくっ! 左のキックを胸元に打ち込んでいったぁ!」

269: 名無しさん 2015/09/22(火) 22:56:29 ID:alv7KdAc
キャミィ「……蹴るっ!」スパンッ

かりん「……かはっ!」


実況「そして、お次は……その背後へと打っていくっ! 右足での蹴りを背中へと打ち込んだっ!」


キャミィ「……前から、蹴るっ!」スパンッ

かりん「……くあっ」

キャミィ「……後ろから、蹴るっ!」スパンッ

かりん「……かはっ」


実況「さぁ、前から……後ろから……キャミィの鋭い蹴りが、かりんへと突き刺さっていくっ!」

ナッシュ「ここは、ジックリ攻めていますね。リズムを取り戻そうと言った所だと思います」

270: 名無しさん 2015/09/22(火) 23:12:01 ID:alv7KdAc
ローズ「かりんちゃんっ! 座ってちゃダメだよっ! ホラ、頑張ってっ! 立つのよっ!」パンパン


実況「さぁ、この状況……コーナーに控えているローズも大きく手を叩き、かりんへと檄を送っていくっ!」

ナッシュ「そうですねぇ。このままでは……あまり良くないですね……」


キャミィ「……蹴るっ!」スパンッ

かりん「……くっ、負けませんわっ!」ググッ


実況「さぁ、再びキャミィの胸元に打ち込んでいったぁ! おっと、だがしかし、ここはかりんへとローズの檄が届いたかっ!? なんとか、片膝を立てて……起き上がっていこうとするっ!」

ナッシュ「そうですね。先ずは立ちましょう」

271: 名無しさん 2015/09/22(火) 23:23:33 ID:alv7KdAc
キャミィ「……蹴るっ!」スパンッ

かりん「負けませんわっ……!」ググッ


オー、オーオー

実況「片膝をついているかりんに対してキャミィは再び打ち込むっ……! しかし、かりんは力強く立ち上がって来たぁ!」

ナッシュ「なんとか、悪い状況からは逃れれたのではないでしょうか?」


キャミィ「立ち上がるのを待っていたぞ……それっ……!」

かりん「……んっ?」ガシッ


実況「おっと、しかし立ち上がったかりんを待っていたかの様に……キャミィはその腕を掴んだっ!」


キャミィ「……飛んでいけっ! それっ!」ブンッ

かりん「……くっ!」ブンッ


実況「そして、かりんの身体を……自軍コーナーへと振っていったぁ!」

ナッシュ「……ここは、一度さくら選手に任せて、体勢を整え直すのでしょうかね?」

272: 名無しさん 2015/09/22(火) 23:28:20 ID:alv7KdAc
さくら「……おっと、危ない。また落っこちちゃいますからね」ヒョイッ

かりん「……くああっ」ズドーンッ


実況「さぁ、かりんの身体がコーナーマットへと突き刺さったっ! エプロンサイドもさくらも、ロープを掴みつつ身体を大きく逸らしているっ!」


キャミィ「……さぁ、突っ込むぞっ! 覚悟しろっ!」ダダッ


実況「さぁ、そしてキャミィは……かりんに狙いを定めて……間髪入れずに突っ込んで来たぁ!」

ナッシュ「串刺し攻撃、狙ってきてますね」

273: 名無しさん 2015/09/22(火) 23:36:57 ID:alv7KdAc
キャミィ「邪魔だっ……!」ピョンッ

かりん「……んっ?」


実況「おぉ~と、いやっ……! かりんに突っ込んで来たキャミィは、そのまま飛び上がり……両手をかりんの肩へと乗せて……」


キャミィ「……転がってろっ!」ググッ

かりん「……う、うわっ」ゴロンッ


オー、オーオー

実況「かりんの身体を後方へと転がしつつ……開脚ジャンプで飛び越えていくっ! キャミィはそのままコーナーポストの目の前へと着地したぁ!」


キャミィ「……それっ!」シュタッ


オー! オーオー!

実況「さらにさらに……キャミィはトップロープを掴んで、身体を捻りつつリング内から、身体を反転させてコーナーポスト上へと飛び乗ったぁ! コーナーポスト上から、かりんに狙いをつけるっ!」

ナッシュ「おぉ~っと、猫のような俊敏な動きを見せてきますね。リズムを変えてきましたかね?」

274: 名無しさん 2015/09/22(火) 23:41:23 ID:alv7KdAc
キャミィ「そこにいては邪魔だ……もう少し、離れてろっ……!」

さくら「ちょっと、ちょっと……交代じゃないんすかねぇ……?」

キャミィ「……まだ、大丈夫だ。とにかく、危ないっ! 離れてろっ!」

さくら「……まだ、自分はいい所なしだってのに」ササッ

キャミィ「よし……さぁ……」

かりん「くっ、何ですの……今のは……」ムクッ


実況「さぁ、キャミィに転がされたかりんは、慌てて立ち上がってくるが……」


ローズ「……かりんちゃん、後ろっ!」

かりん「……えっ?」クルッ

キャミィ「なかなか、早かったが……私の方が早かったなっ……! いくぞっ……!」シュタッ


実況「キャミィは、その動きに合わせてくるかのように……コーナーポスト上から飛んだぁ!」

286: 名無しさん 2015/09/23(水) 22:01:54 ID:3V/R7yFI
キャミィ「それっ……!」グイッ


実況「さぁ、キャミィ空中で身体を捻りつつ……!」


キャミィ「……はああぁっ!」スパーンッ

かりん「……くああぁっ!」バターンッ


ワー! ワーワー!

実況「かりんの側頭部へと蹴りを打ち込んでいくっ! ダイビング・ニールキックだっ! これを喰らい、かりんは大きくダーウンっ!」

ナッシュ「華麗に見せてきますねぇ」

実況「コーナーポスト上から、飛び込んでいったキャミィもそのまま背中から落ちていくっ! 勢いのある蹴りがかりんへと炸裂したぁ!」

287: 名無しさん 2015/09/23(水) 22:10:58 ID:3V/R7yFI
キャミィ「……よしっ!」ムクッ

かりん「……ううっ」

キャミィ「少し遠いっ……ここはっ……!」クルンッ


実況「さぁ、そしてここがキャミィが……身体を起こし……おっと、そのままかりんへと向かって、前転して距離を詰めていくっ!」

ナッシュ「……思ってたより、吹っ飛んだんですかね?」


キャミィ「……二回転っ!」ピョンッ


実況「さぁ、距離を詰めたキャミィは……おっと、ここはもう一回転っ! かりんへと狙いを定めて、今度は飛び込みつつの前転を見せるっ!」

ナッシュ「おっとおっと、回りますねぇ」

288: 名無しさん 2015/09/23(水) 22:16:45 ID:3V/R7yFI
キャミィ「……ローリング・サンダーだっ!」ドスッ

かりん「……くううぅぅっ!」


オー、オーオー

実況「空中で前方回転して、かりんの身体へと背中から落ちていくっ! ここは、ローリング・サンダーっ! かりんの身体へ体重を浴びせていきますっ!」

ナッシュ「……飛び込みつつ、回転の勢いもありますからね。効くでしょう」


キャミィ「……まだまだっ!」クルンッ


実況「おっとおっとぉ……? そして、キャミィはまだ止まらないっ……! 再び、前方へと回転していくっ!」

289: 名無しさん 2015/09/23(水) 22:21:49 ID:3V/R7yFI
キャミィ「……フンっ!」ググッ


オー、オーオー

実況「いやっ……! ここは、回転ではないっ……! キャミィはかりんの側面で倒立の状態でストップっ!」

ナッシュ「……お~っと、これは狙ってますねぇ」


ローズ「う~ん……かりんちゃん、頑張って……」

さくら「はぁ……ま~た、格好つけちゃって……」

ローズ「あっ、マズいわっ……! あの構えはっ……!」

290: 名無しさん 2015/09/23(水) 22:39:52 ID:3V/R7yFI
亀仙人「ほ~う……飛んでるケツが堪能出来たわ……こりゃ、極楽じゃ……」

ウーロン「おいっ! 爺さん、アレを見てみろっ! アレをっ……!」

亀仙人「馬鹿者……少しぐらいは余韻に浸らせ……むむっ……!?」


18号「ふ~ん……飛んだり、回ったり、倒立したり……色んな事をするんだね……」

クリリン「こういう感じなんだよ。隣の知らないお爺さんさん達は、違う所に反応しちゃってるけどね。アハハ」

18号「……こいつら、何を見にきてるんだか」


亀仙人「ケツじゃあ~っ! ケツ、ケツっ! 逆さまのケツがあるぞぉ~!」パチパチ

ウーロン「イエーイっ! ブラボーっ!」パチパチ

亀仙人「あっ、コラっ……! こっちを向くんじゃないっ……! もっとケツをこちらに向けんかいっ……!」

291: 名無しさん 2015/09/23(水) 22:45:40 ID:3V/R7yFI
キャミィ「……フンっ!」クルッ


オー、オーオー

実況「さぁ、キャミィは倒立状態のまま身体をクルッと反転させて向きを変えていくっ!」


キャミィ「左腕の破壊……いくぞっ……!」シュルッ


実況「倒立状態から身体を落として、自身の両足でかりんの左腕を挟み込んだぁ!」

ナッシュ「キャミィ選手のこの入り方は……腕ひしぎ逆十字固めですねっ……!」


キャミィ「……だああぁぁっ!」ガシッ

かりん「……くっ!」


実況「そして、両足で挟み込んでいるかりんの左腕を両手で掴んでキャミィはそのまま倒れ込んでいくっ! ここは腕ひしぎ逆十字固めだっ!」

ナッシュ「身体を落とす勢いを使って……一気に腕を引き延ばしにかかってきますよっ!」

292: 名無しさん 2015/09/23(水) 22:52:52 ID:3V/R7yFI
キャミィ「……伸び切れっ!」ググッ

かりん「……くああぁぁっ!」


実況「さぁ、キャミィがかりんの腕を引き延ばしにかかるっ! コレ、決まり具合はどうですかねぇ!? ナッシュさんっ!」

ナッシュ「クイックで仕掛けて来ましたからねぇ! 腕が伸びきるとマズいですよ!? 一瞬で終わりますっ!」


ローズ「……ここは私が助けるっ!」

さくら「……あっ、また出てきた」


実況「素早いキャミィの仕掛けっ! しかしここはローズも慌ててリングインしてきます」

ナッシュ「そうですね。この場面はカットしに行った方がいいでしょう」

293: 名無しさん 2015/09/23(水) 23:00:47 ID:3V/R7yFI
ローズ「……それっ!」ドスッ

キャミィ「……くっ!」


実況「ローズはキャミィに近づいてそのまま一撃っ! ストンピングっ! カットしていきますっ!」

ナッシュ「早め早めの対応は、いいですね」

実況「この辺り……得意の関節技には持ってはいかせないという事か!? さぁ、キャミィはその手を離してしまいますっ!」


ローズ「ふう、なんとかなったかしら……」

さくら「そっちがその気なら……こっちだって行きますよっ……! たああぁぁっ!」ダダッ


実況「あ~っと! しかし、ここはさくらも慌ててリングインしてくるっ! そしてローズに向かって一直線っ!」

294: 名無しさん 2015/09/23(水) 23:09:18 ID:3V/R7yFI
さくら「やっと自分の出番っすよっ! そらっ……!」ブンッ

ローズ「……おっと、危ない」スッ


実況「そしてさくらはローズへと向かって、左腕でのラリアット……あ~っとっ! いやっ……!?」

ナッシュ「おっと、ローズ選手落ち着いてますね」


さくら「あ、あれっ……?」スカッ

ローズ「危ない危ないっと……悪いけど……」ググッ


実況「ローズは落ち着いて身体を屈め、避けていきますっ! そして、そのままさくらの背後から首筋を掴んでいったぁ!」


ローズ「気合いが入ってるみたいだけど……ゴメンね……ホラ、あなたは場外にいる方がお似合いよ、ウフフ……」ポイッ

さくら「あ~、こんにゃろ……まただ……」


実況「そのままさくらの身体をロープ際まで運んで……おっと、リング外へと放り出していきますっ! さくらの身体がトップロープを越えて……おぉ~っと、場外へと転がり落ちたぁ!」

ナッシュ「……ちょっと、さくら選手が動くのがワンテンポ遅かったかもしれませんねぇ?」

295: 名無しさん 2015/09/23(水) 23:17:49 ID:3V/R7yFI
実況「少々、この辺り……ローズ、かりん組とは対照的と言った所か……!?」

ナッシュ「連携が取れてないって事ではないとは思うんですが……やっぱり、比べると個々が好きにやっているな……という印象が見受けられますねぇ」


ダン「……ほれ、そろそろ戻りなさい」

ローズ「……は~い」


実況「さぁ、そしてローズも自軍コーナーサイドへと戻っていきますっ!」


キャミィ「あぁ、くそっ……また邪魔されてしまったか……」ムクッ

かりん「くっ……まだまだっ……!」ムクッ


実況「さぁさぁ、そしてキャミィが立ち上がってきた、立ち上がってきたっ!」

ナッシュ「かりん選手も、立ち上がってきましたが……ちょっと、ダメージ多そうですね」

296: 名無しさん 2015/09/23(水) 23:23:41 ID:3V/R7yFI
キャミィ「まぁいい。続けていこう……ふう……」


実況「先に立ち上がったのはキャミィっ! 大きく息を吐き、少々呼吸を整えていきますっ!」

ナッシュ「キャミィ選手はねぇ……動き回るタイプなので、結構スタミナ使うんじゃないですかね?」


かりん「……くっ!」ガシッ

キャミィ「……んっ?」


実況「あ~っと、しかしそんなキャミィに対して……かりんは胴回りにしがみついていったぁ!」

ナッシュ「あっと、ちょっと手が止まった所狙われましたかね……?」

298: 名無しさん 2015/09/23(水) 23:28:56 ID:3V/R7yFI
ローズ「かりんちゃんいいわよっ! そのまま、そのままっ……! 一度、こっちに戻って来なさいっ!」クイクイ

かりん「……はいっ! くううぅぅっ!」ググッ

キャミィ「おっ……おっとっと……」


実況「自軍コーナーからローズが手招きっ! かりんを呼び寄せていくっ!」

ナッシュ「ここも……だから、一度交代してくるんでしょうね」

実況「かりんはキャミィの腹部に肩を当てて……さぁ、そのままキャミィの身体を無理矢理コーナーへと押しやっていくっ!」


かりん「……着いたっ!」

キャミィ「……くっ!」ドスッ


実況「そして自軍コーナーへと、キャミィの身体を押しやっていったっ! キャミィの背中がコーナーマットへと刺さるっ!」

299: 名無しさん 2015/09/23(水) 23:34:38 ID:3V/R7yFI
ローズ「交代ねっ……! かりんちゃんは暫く休んでなさいっ……!」パシッ

かりん「……はいっ!」


実況「そして、待ってましたと言わんばかりにローズがかりんの背中に触れるっ! これで試合権は再び移ったっ! 試合権はローズっ!」

ナッシュ「また切り替わって来ましたね」

実況「ローズがロープを潜り、リングインしてきますっ! そして、かりんはエプロンサイドへと戻っていくっ!」

ナッシュ「……あっと、ここでの連携攻撃は、ないみたいですね」


ロープ「さぁさぁ、今度はお姉さんが行くわよっ! 皆も応援してね?」

キャミィ「……くそっ、少し上手くしてやられてるな」

310: 名無しさん 2015/09/24(木) 22:02:44 ID:8fXqkSOQ
ローズ「それ、よいしょっとっ……!」ドスッ

キャミィ「……くっ!」


実況「さぁ、ローズはコーナーマットを背にしているキャミィに……ラリアットっ! 打ち付けていきますっ!」


かりん「申し訳ありませんが、暫く休ませていただきますわ……スタミナ回復です……」

さくら「ううっ……くそっ……」ムクッ


ローズ「オッケー……時間稼ぎなら任せておいて……そういう事なら……それっ……!」ガシッ

キャミィ「……んっ?」


実況「おぉ~っと、そしてローズは……キャミィに掴みかかったっ! 両手で頭部を捉えるっ!」

ナッシュ「……いや、アレ髪ですねぇ?」

311: 名無しさん 2015/09/24(木) 22:11:21 ID:8fXqkSOQ
ローズ「……こういう戦い方もあるのよ。オホホ」ズルズル

キャミィ「くっ……痛い痛い痛いっ……!」


実況「おぉ~っとっ! そしてローズはそのまま勢い良く後退っ! キャミィの髪を掴んだまま……リング中央へとその身体を持っていくっ!」

ナッシュ「……ちょっと、ラフファイト混ぜてきましたねぇ」


さくら「あっ……! 何やってんだ、反則だっ……!」


ローズ「そ~れ、そ~れ……オホホ、回転よ……!」グルッ

キャミィ「くっ……くっ……! やめろっ……! 離せっ……!」


実況「おっと、そしてそのままローズは回転っ! キャミィの髪を掴んだまま自身の身体を回転させていくっ! キャミィの身体が遠心力で、ジャイアントスイングかの如く振り回されるっ!」

312: 名無しさん 2015/09/24(木) 22:23:28 ID:8fXqkSOQ
ローズ「それっ……!」ポイッ

キャミィ「……くあっ!」バタッ


ブー、ブーブー

実況「半回転させていった所で……キャミィの身体をホイップさせて投げていったぁ!」

ナッシュ「……いやぁ、ラフファイトも使ってきます」

実況「ここはウーマンズホイップっ! 女の命、髪を掴んで振り回していったぁ! そのままキャミィはうつ伏せにダーウンっ!」


ダン「おいコラ、てめぇ……髪は反則だぞ……髪は……」

ローズ「ごめんなさい。ちょっと夢中になりすぎちゃいました……もう、二度としません。許して下さい……」

ダン「……二度とするんじゃねぇぞ? わかったな?」

ローズ「は~い」


実況「さぁ、この行為にはレフェリーもローズに警告をしていきますっ!」

313: 名無しさん 2015/09/24(木) 22:33:30 ID:8fXqkSOQ
キャミィ「……くっ、痛い。アレは反則なんじゃないのか?」

さくら「な~にやってんだっ! 髪は反則でしょうが! 髪はっ!」ピョンッ


実況「おっと、この行為にはさくらがご立腹っ! ご立腹っ! 慌ててエプロンサイドに飛び乗り、抗議をしているっ!」


ローズ「もう……レフェリーに言われたから、わかってるわよ……ちょっと、レフェリーさん……あの娘、今にも入って来そうよ……? 貴方が止めて頂戴よ……」

ダン「……はいはいはい。わかったわかった」


実況「今にもリングに乗り込んで来そうなさくらに対して……ここはレフェリーが抑えにいきますっ! さくらの元に向かうっ!」

ナッシュ「ちょっと、さくら選手は落ち着いた方がいいんじゃないですかねぇ?」


さくら「……反則攻撃したんすよっ!? 見てましたよねぇ!? ちゃんとレフェリングして下さいよっ!」

ダン「落ち着け落ち着けっ……! お前に言われなくても、もう警告はしたよっ!」


実況「ヒートアップしたさくらを今、レフェリーが宥めていますっ! しかしさくらの怒りはなかなか収まらないと言った所かっ!?」

314: 名無しさん 2015/09/24(木) 22:45:39 ID:8fXqkSOQ
ローズ「あらあら、また揉めちゃって……でも、これはチャンスね……」ガシッ

キャミィ「……くっ、またかっ!」


実況「さぁさぁ、リング上のローズはそんな事など気にする素振りも見せずにキャミィに近づいて……あっとっ! またか!? また、髪を掴んだかっ!?」

ナッシュ「掴みましたね。レフェリーのブラインドをついていきます」


ローズ「ほらほら……早き起きないと、綺麗な髪の毛が傷んじゃうわよ……?」ググッ

キャミィ「痛っ……! く、くそっ……!」


実況「そしてキャミィの髪を掴んだローズは……無理矢理引き起こしていくっ! 再び、ラフファイトで攻めていくっ!」

ナッシュ「そうですねぇ。ラフに攻めていきますねぇ」

315: 名無しさん 2015/09/24(木) 22:51:41 ID:8fXqkSOQ
ローズ「それっ……!」ポイッ

キャミィ「……くっ!」バタッ


ブー! ブーブー!

実況「そして、またいったぁっ! 掴んだキャミィの髪を大きく引いて……そのままホイップさせて投げていくっ!」

ナッシュ「……あ~っと」

実況「キャミィの身体が再びうつ伏せに倒れるっ! 二度のラフファイトに場内からもブーイングですっ!」

ナッシュ「……う~ん、さくら選手も、またヒートアップしちゃいましたねぇ」


さくら「まただっ……! またやってますよ、レフェリーさんっ……!」

ダン「えっ……? んっ、んっ……? 何がっ……?」クルッ

316: 名無しさん 2015/09/24(木) 22:59:49 ID:8fXqkSOQ
ブー! ブーブー!

ローズ「ごめ~んね? お姉さん、か弱いんだから……こういう事しないと勝てないの……許してね?」クネクネ


実況「さぁさぁ、ローズは両手を顔の正面で合わせて、詫びるポーズを取りながら……お~っと、身体をくねくねと動かし、アピールしていきますっ!」

ナッシュ「ぶりっ子とでも言えばいいのでしょうかねぇ……? やっぱり、ブーイングされる事は嫌なんですね、本人も」

実況「……しかし、もう遅いっ! 場内全員が目撃者っ! 犯行現場はバッチリと目撃されていますっ!」

ナッシュ「まぁ、フォローするなら……チャンピオン相手だから……正攻法以外も使っていこうと言う事ですかね?」

実況「ドロドロしておりますっ! なんだか、この一戦っ……! 非常~に、ドロドロしておりますっ!」


さくら「あ~っ! もう、許せんっ……! 行ってやるっ……! 今すぐ行ってやるっ……!」

ダン「あ~、待て待て……入るんじゃねぇよっ……! お前は今、試合権はねぇだろがっ!」

317: 名無しさん 2015/09/24(木) 23:07:34 ID:8fXqkSOQ
ローズ「……ウフフ」スッ


実況「さぁさぁ、エプロンサイドのさくらが、かな~りヒートアップしておりますっ! おっと……そしてここで、ローズは……キャミィではなく、そんなさくらへと近づいていくっ!」

ナッシュ「……お~っと、どうするんでしょうか?」


さくら「なんだなんだっ! そっちから、来たのかこの野郎っ……!」

ダン「まぁまぁまぁ……おいっ……! おいっ……! 落ち着け馬鹿野郎っ……!」

ローズ「そうよ、落ち着きなさいよ。もうちょっとお上品になった方が……お姉さんは、可愛いと思うなぁ……」トーンッ

さくら「……んあっ!?」


実況「そして、ローズは下がってろと言わんばかりに……さくらの肩をトーンと押していきますっ! これはこれは……挑発行為でも、言えばいいのですかねぇ、ナッシュさん!?」

ナッシュ「まぁ、そうでしょうね。さくら選手が熱くなっているのでね……煽って平常心を失わせようという事でしょうね」

319: 名無しさん 2015/09/24(木) 23:14:07 ID:8fXqkSOQ
さくら「あ~っ! もう、許さんっ……! 自分が相手っすっ!」

ダン「だから、入るんじゃねぇっての馬鹿野郎っ! 試合権ねぇだろうがっ!?」


実況「さぁさぁ、エプロンサイドのさくらに火がついてしまったかっ!? ちょっと、これは収まりそうにありませんっ!」

ナッシュ「今にもリングインしてきそうですが……レフェリーが頑張っていますね」

実況「ローズは気にする素振りも見せずに……ダウンしているキャミィへと近づいていくっ!」


キャミィ「くっ、くそっ……二度もしてきたな……許さんぞっ……!」

ローズ「ウフフ、二人とも自分の事ばかり……あぁ、チームワークがバラバラって、な~んて素敵なんでしょ……フフ、さぁ起きなさい……」


実況「そしてローズはキャミィの身体を引き起こしていくっ!」

ナッシュ「……ローズ選手が上手くやっているので、安心してかりん選手もスタミナ回復に専念できますね」

320: 名無しさん 2015/09/24(木) 23:21:57 ID:8fXqkSOQ
ローズ「よいしょっと……」ガシッ

キャミィ「……くっ!」


実況「さぁ、キャミィ引き起こしていったローズは……そのままキャミィの首筋に手を回し肩を組んで……そのまま横並びの状態へと持っていくっ!」

ナッシュ「河津落とし……狙ってますね……」


ローズ「後は、後ろに倒れて……せぇ~のっ……!」

キャミィ「……やらせんぞっ!」クルンッ

ローズ「……ア、アレっ?」


オー、オーオー

実況「おぉ~っとっ! しかしここは……キャミィが左足を使い、ローズの右足をすくい上げ……ローズの身体ごと、自身の身体を前方回転していくっ!」

ナッシュ「お~っと、クイックで仕掛けてきましたねぇ。キャミィ選手らしい仕掛けです」

321: 名無しさん 2015/09/24(木) 23:27:02 ID:8fXqkSOQ
キャミィ「油断したなっ……!? そらっ……!」ググッ

ローズ「うあっ……かっ、かかっ……! あっ……ああっ……!」


実況「クルッと両者が一回転してテイクダウンっ! 更にキャミィは両足でローズの右足を挟み込み、その膝を自身の股で固定するっ! ローズの足首を両腕で抱き込み、引き伸ばしていくっ!」

ナッシュ「そうですねぇ。キャミィ選手にはこれがあります」

実況「ここはビクトル式膝十字固めで切り返していったキャミィっ!」


オー! オーオー!

ローズ「あっ……あ、ああっ……! ダ、ダメっ……!」モガモガ

キャミィ「……膝を破壊するっ!」ググッ


実況「ローズの右膝に激痛が走るっ! ローズは暴れている! �燧いているっ! 苦しんでいるっ! これ……決まり具合はどうなんでしょう、ナッシュさんっ!?」

ナッシュ「いや、苦しみ方からするに……かなりいい感じに決まっているんじゃないですかねぇ!?」

322: 名無しさん 2015/09/24(木) 23:32:53 ID:8fXqkSOQ
ワー、ワーワー

ダン「おぉ、なんだなんだっ……! 完全に決まってんのか、アレ……!? やべぇ、確認しに行かねぇとっ……!」ササッ

さくら「やったっ……! やっと、邪魔者がいなくなったっ……! これでようやく自分の出番っすっ!」


実況「さぁ、電光石火の一撃となってしまうのかっ! キラービーっ! 殺人蜂の猛毒がローズへと注入されているっ! レフェリーが今、やってきたっ! どうだっ!?」


ダン「お、おいっ……! 大丈夫かっ……!? どうする、ギブかっ……!? ギブアップするのかっ……!?」

ローズ「あっ……あ、ああっ……! ノーよっ……!」モガモガ

キャミィ「……まだまだっ!」ググッ

ローズ「あっ……はぁっ……! くっ……ああっ……!」


実況「ローズはレフェリーの確認に……首を横に振るが、か~なり苦しそうですっ! 苦しそうですっ!」

ナッシュ「……決まってるんでしょうね。おっと」

323: 名無しさん 2015/09/24(木) 23:38:45 ID:8fXqkSOQ
さくら「ようやく出番っすっ! 遅れましたが、今日も元気一杯……やってやりますよっ!」


オー、オーオー

実況「レフェリーがローズに駆け寄っていった事で……レフェリーに制止されていたさくらも、ここでリングに上がってくるっ!」

ナッシュ「ようやくですね。ここはキャミィ選手のサポートに行きましょう」


かりん「……助けに行かないと!」

さくら「……行かせませんよっ! たああぁぁっ!」ダダッ


実況「さくらはそのまま、ローズの救出へ向かおうとロープを潜ろうとしているかりんの元へと突っ込んで行き……」


さくら「……たああぁぁっ!」ドスッ

かりん「……カッ」


実況「前屈みの体勢になっているかりんへ、ランニングニーっ! 膝を打ち込んでいきますっ! かりんのカットを防ぎますっ!」

ナッシュ「ここで、かりん選手が止められるのは、ローズ選手も厳しいんではないでしょうかねぇ!?」

335: 名無しさん 2015/09/25(金) 22:02:06 ID:zol1ilK2
さくら「退いてろ退いてろ、えいえいえいっ……!」ググッ

かりん「……きゃ、きゃあっ!」ボトッ


実況「動きの止まったかりんの身体を押しやり……おっとぉ! ここで場外へと突き落としたぁ!」

ナッシュ「これで、かりん選手のカットは望めませんかね? さぁ、ローズ選手……苦しいですよ」


かりん「くっ……! 早く……早く助けないと……」

さくら「おっとおっと……逃がしませんよ……? 今度はそっちが、場外で待機している番っす……!」グイッ


実況「更にさくらは……再びロープを潜り、場外のかりんの追撃へと向かうっ! かりんを逃がしませんっ!」

336: 名無しさん 2015/09/25(金) 22:13:35 ID:zol1ilK2
キャミィ「よし、ここが勝機だっ……! 一気に仕留めるっ……!」ググッ

ローズ「あっ……あっ、あっ……ああっ……!」モガモガ


ワー! ワーワー!

実況「キャミィは一気に仕留めにかかるっ! 渾身の力を込めて……ローズの足を絞り上げていくっ! 苦しそうにもがくローズっ! さぁ、どうだっ!?」


ダン「おいっ……! どうすんだっ……!? ギブアップかっ!? ギブアップするのかっ!?」

ローズ「あ、ああっ……くっ……! ノーよっ! ロープまで、なんとか……」ブンッ

キャミィ「……くっ、粘るな」


実況「お~っと、しかしここはローズもまだ粘っていくかっ!? 捉えられていない左足を、蹴り上げるように突き出し……その勢いで、リング上で跳ねるような動きを見せていくっ!」

ナッシュ「キックアウトで……ロープブレイク狙ってますね。耐えています」

実況「少しばかり、ローズとキャミィの身体がロープへと近づいたか!? さぁ、再び天を蹴り上げるっ! その勢いで、なんとかロープブレイクを狙うっ!」

337: 名無しさん 2015/09/25(金) 22:22:46 ID:zol1ilK2
亀仙人「パカーンっ!」

ウーロン「イエーイっ!」

亀仙人「ニャハハハっ! ホレ、もう一丁っ! パカーンっ!」

ウーロン「イエーイっ! いいぞいいぞいいぞっ!」

亀仙人「ニャハハハっ! あの姉ちゃんが、蹴り上げる度に……」

ウーロン「なぁ……? ここ、ベストなアングルじゃねぇのか……? こう、股がパカーンと開くのが見えてなぁ……?」

亀仙人「ワシは贅沢を言えば、キャミィちゃんの方が……おぉ~っと、来た来た来たっ……! パカーンっ!」

ウーロン「イエーイっ!」

亀仙人「ニャハハハ、たまらんのぉ……なぁ、たまらんのぉ……?」

ウーロン「ホ~ント、最高だぜオイっ!」


18号「……こ、こいつらは」

クリリン「……が、頑張れ~っ! ま、負けるな~っ! しっかりしろ~っ!」

338: 名無しさん 2015/09/25(金) 22:27:55 ID:zol1ilK2
ワーワー! キャミィー、イケー!

実況「さぁ、場内からは仕留めろと言わんばかりに声援が来るっ!」

ワーワー! ローズ、ニゲロー!

ナッシュ「結構、ローズ選手を後押しする声もあるんじゃないですかねぇ?」

ソーレ、パカーン! イエーイ!

実況「とにかく、場内は大熱狂だっ! さぁ、どうなるっ!?」


ローズ「もうちょっとっ……! ああっ……!」ブンッ

キャミィ「粘る事だ……だが……」

ローズ「よしっ……! 着いたわっ……! ロープよ、レフェリーっ!」ガシッ


実況「おぉ~っと、しかしここはローズがなんとかロープまで辿り着いたかっ!? 今、ロープをガッシリと掴みますっ! ここはロープブレイクっ! ロープブレイクっ! なんとか逃げ切ったっ!」

340: 名無しさん 2015/09/25(金) 22:36:13 ID:zol1ilK2
ダン「おいっ! ロープブレイクだっ! 離せっ!」

キャミィ「このまま続けてもいい……だが、今回は離してやろう……」スッ

ローズ「はぁっ、はぁっ……ふう、危なかったわ……」


実況「そして、ここでレフェリーが制止するっ! キャミィは捉えていたローズの足を離しますっ!」

ナッシュ「危ない所でしたけど、なんとか逃げ切りましたね。しかし、結構スタミナは奪われてしまったんじゃないでしょうか? 交代しようにも……今はコーナーにかりん選手の姿がないので、交代できませんねぇ」


さくら「さぁ、溜まった鬱憤晴らしさせてもらうっすよっ……! てりゃっ!」ガシッ

かりん「……くっ!」


実況「かりんは場外でさくらに掴まっているっ! 少々、この場面では救出に向かえないか?」

ナッシュ「なんだかんだで、さくら選手もまだまだスタミナは残ってますよ」

341: 名無しさん 2015/09/25(金) 22:43:20 ID:zol1ilK2
キャミィ「……よしっ」クルンッ


実況「お~っと、そしてここで……キャミィがクルリと後転して……」

ナッシュ「……おっと」


キャミィ「……もう、まともに動けないだろう?」スッ

ローズ「ああっ……くっ、ううっ……」


実況「ローズから少々距離を取って立ち上がるっ!」


キャミィ「ホラ、頑張れ……起きろ、起きるんだ……」クイクイ

ローズ「うっ……ううっ……」ググッ


実況「さぁ、そして……おっと、キャミィはローズに向かって腕を伸ばし、そして指先をクイクイと動かして、起き上がるように指示しているっ!」

ナッシュ「……これは、何か狙ってますねぇ?」

342: 名無しさん 2015/09/25(金) 22:51:12 ID:zol1ilK2
ローズ「やっぱり、王者は強いわね……でも、頑張らなきゃ……」ググッ

キャミィ「……よしっ! いくぞっ!」ダダッ


実況「そんな事などいざ知らずっ! ローズがゆっくりと立ち上がるっ! しかしキャミィはすぐ様突っ込んだぁ!」


キャミィ「……スパイラルアローっ!」ズガァッ

ローズ「くっ……あっ……!」バターンッ


ワー! ワーワー!

実況「そして至近距離からの、錐揉み回転しながらの低空のドロップキーックっ! 正面からローズに打ち込んでいったぁ!」

ナッシュ「おぉ~っと、強烈に決まりました」

実況「ここはスパイラルアローっ! スパイラルアローっ! 至近距離から起き上がりに合わせて打ち込んでいったぁ! スパイラルアローっ! ローズは再びダーウンっ!」

343: 名無しさん 2015/09/25(金) 22:58:30 ID:zol1ilK2
キャミィ「先程、大人しくギブアップしなかった自分を呪えっ……!」スッ

ローズ「うっ、ううっ……」


実況「そして、素早く起き上がるキャミィっ! さぁ、この辺り……やはり王者の風格と言うものも出てきたのではないでしょうかねぇ?」

ナッシュ「そうですねぇ。出てますねぇ。強いです」


キャミィ「さぁ、やられた事はやり返さないとな……起きろ……!」ググッ

ローズ「あっ……! 痛っ……!」

キャミィ「どうした、早く起きろ……? 髪が千切れるぞ……?」


実況「さぁ、そしてキャミィは、ローズを掴んで……引き起こしにかかるっ!」

ナッシュ「……アレ? これもまた髪掴んでないですかね?」

実況「あ~っとっ! 髪です! 髪ですっ! キャミィはローズの髪の毛を掴んでおりますっ!」

344: 名無しさん 2015/09/25(金) 23:04:00 ID:zol1ilK2
ダン「あ~っと、おいおいおいっ……! 待て待て待て待てっ……!」

キャミィ「……んっ?」


実況「ここは、慌ててレフェリーが駆け寄ってきますっ!」


ダン「離せ離せ離せっ! 髪の毛は駄目なんだよぉ! 髪の毛はっ! いいから、離せ離せ離せっ!」

キャミィ「……何故、私の時だけ」サッ

ローズ「あたたた……助かったわ……」


実況「ここはレフェリーが制止しますっ! やはり、ラフファイト……女のドロドロとした部分は見たくないっ! キャミィは手を離したっ! そうだ、それでいいっ!」

ナッシュ「……まぁまぁまぁ、反則自体は良くないですからね」

345: 名無しさん 2015/09/25(金) 23:10:32 ID:zol1ilK2
キャミィ「私はやられた事をやり返しているだけだ……」

ダン「だけど、反則使われたからって、反則って使っていい理由にはならねぇの……」

キャミィ「……しかし」

ダン「確かに、俺のレフェリング不足もあった……そこは悪いっ! 申し訳ないっ! だけど……だからって、使っていいって理由にはなっちゃいねぇ。俺はここでお前を止める必要がある……」

キャミィ「……」

ダン「わかってくれ……王者なんだろ……? 今、お前がてっぺんなんだろ……? お前が、大人になってくれ……キャミィ……」

キャミィ「……わかりました。髪はやめます。試合を続けるから、離れて下さい」

ダン「よしっ……! それじゃあ、続けろっ……!」


実況「さぁさぁ、レフェリーの制止に……キャミィも納得したと言った感じでしょうかねぇ?」

ナッシュ「ええ、そうですねぇ。はい」

346: 名無しさん 2015/09/25(金) 23:17:10 ID:zol1ilK2
キャミィ「よし、起きろ……」ググッ

ローズ「う、ううっ……」


実況「さぁ、キャミィは髪っ……! ではなくっ……! 今度は、ローズの頭部を持って、その身体を引き起こしていきますっ!」

ナッシュ「多分、先程やられた事の仕返しのつもりだったんでしょうけど……僕もこれでいいと思います」


キャミィ「……よし、それなら次はロープに振るぞっ!」ブンッ

ローズ「……きゃあ」


実況「さぁ、そしてキャミィはローズの身体を一度ロープに寄せて、その反動を利用して……逆側のロープへと振っていったぁ!」

347: 名無しさん 2015/09/25(金) 23:26:04 ID:zol1ilK2
ローズ「うっ……くっ……!」ダダッ

実況「さぁさぁ、ロープに振られたローズがその反動で返ってくるっ!」


キャミィ「……よし、いくぞっ!」ダダッ

実況「さぁ、そしてキャミィもタイミングを合わせて、背後のロープの反動を利用して勢いをつけ、ローズへと向かっていくっ!」


ローズ「……くっ!」ダダッ

キャミィ「……さぁ、いくぞっ! それっ!」ピョンッ


オー、オーオー

実況「リングの中央で両者の身体が正面衝突寸前っ! そして、キャミィはローズに向かって飛び込んでいったぁっ!」

348: 名無しさん 2015/09/25(金) 23:32:17 ID:zol1ilK2
キャミィ「……おっと、手が」ググッ

ローズ「……ゴ、ゴホッ」


実況「キャミィは走り込んできたローズの胴回りを両足で挟み込みつつ……」

ナッシュ「……ん?」


キャミィ「……何故、私が一方的に我慢をしなければいけないっ!」ググッ

ローズ「……ゴ、ゴホッ」バターンッ


実況「ローズの身体に飛び乗るようにしながら……その身体を後方に押し倒していくっ! ここは、フライング・ボディシザーズ・ドロップっ!」

ナッシュ「……う~ん」


キャミィ「子供でいいっ……! 私はやられた事はやり返すっ……! ただそれだけだっ……!」グキッ

ローズ「……う、うぐぐ」


実況「さぁ、ここはキャミィがカウンターでローズの身体をなぎ倒していったぁ!」

ナッシュ「……首締めてませんか、コレ?」

360: 名無しさん 2015/09/26(土) 22:02:20 ID:JE55rTSo
キャミィ「……まだまだっ!」ササッ

ローズ「……うぐぐぐ」


実況「ローズの身体をなぎ倒していったキャミィは……おっと、そのままサイドポジションに移行して……ローズの上体を素早く引き起こしていくっ!」


キャミィ「……痛めつけてやるっ!」シュル

ローズ「……くあっ」


実況「そしてローズの首筋に手を絡めて……そのまま背面へと回り込むっ! ここはスリーパーホールドっ! ローズの呼吸を止めていきますっ!」

ナッシュ「……あ~っと、いやいや」

361: 名無しさん 2015/09/26(土) 22:08:32 ID:JE55rTSo
キャミィ「……ホラホラ、どうしたどうした?」グリグリ

ローズ「うぐ……うぐぐっ……!」バタバタ


実況「さぁ、これにはローズも苦しむ苦しむっ! 足をバタつかせ、苦しんでいますっ!」

ナッシュ「……ちょっと、チョーク気味の仕掛けですね」

実況「おぉ~っと、おっと……こいつはチョークスリーパーですかっ!?」

ナッシュ「あの、キャミィ選手の腕に装着しているガントレットが、あるじゃないですか……?」

実況「はいはい、ありますねぇ」


キャミィ「先に仕掛けてきたのは、そっちだ……これは、自業自得だっ……!」グリグリ

ローズ「くっ……ううっ……ああっ……!」バタバタ


ナッシュ「あれをねぇ……首筋にめり込ませてますねぇ?」

実況「あ~、はいはいはいっ!」

ナッシュ「ああいうのって、デコボコしててね……こう、針のように食い込んでくるんですよ?」

362: 名無しさん 2015/09/26(土) 22:15:48 ID:JE55rTSo
実況「少々、キャミィのダーティな部分が出てきたかっ!? 先程、レフェリーに従ったと思ったのは……ポーズだったかっ!?」

ナッシュ「……そうかもしれませんねぇ」


かりん「くっ……早く……早く助けに行かないとっ……!」

さくら「おぉ~っと、そうはさせないっすっ!」ガスッ

かりん「……くっ!」


実況「パートナーのピンチに……場外のかりんも少々慌てているかっ!? しかし、かりんはさくらに捕まっているっ! 救出には向かえないっ!」

ナッシュ「さくら選手も、いつもの調子が戻ってきましたかね?」

363: 名無しさん 2015/09/26(土) 22:20:20 ID:JE55rTSo
さくら「あんたが行くのは……リングの中じゃなく……」ガシッ

かりん「……くっ!」

さくら「鉄柵っすっ……! それっ!」ブンッ


実況「さくらはかりんの腕を掴み……おっと、そしてその身体を鉄柵へと振っていくっ!」

ナッシュ「そうですね。鉄柵に振ってね……救出させないように、しておきましょう」


かりん「……させませんわっ!」ググッ

さくら「……あ、あれっ?」


実況「おっとおっとぉ……!? いやしかし、ここは鉄柵目掛けて振られたかりんが……なんとか踏ん張って堪えるっ! 堪えていくっ!」

ナッシュ「……お~っとっとっと」

364: 名無しさん 2015/09/26(土) 22:32:15 ID:JE55rTSo
かりん「……鉄柵に行くのはっ!」クルッ

さくら「あれあれっ……? おっとっとっと……」

かりん「あなたですわっ……! それっ……!」ブンッ


実況「踏ん張って堪えたかりんは、そのまま身体を反転させて……その勢いのまま、さくらの身体を鉄柵目掛けて振っていったぁ!」

ナッシュ「……おっと、ここは返しましたか」


さくら「くっ……! あっ、痛ぁっ……!」ガシャーンッ

かりん「……よしっ! これで助けに行けますわっ!」


実況「かりんに返され、鉄柵の餌食となってしまったのはさくらだぁ! おぉ~っと、激しい金属音が鳴り響くっ! そして、かりんはすぐ様リング内へと向かって行くっ!」

ナッシュ「ここは、かりん選手の動きが良かったですかね?」

365: 名無しさん 2015/09/26(土) 22:42:10 ID:JE55rTSo
キャミィ「どうしたどうした……?」グリグリ

ローズ「うっ……くくっ……くあっ……!」バタバタ

ダン「なぁ~んか、ヤケに苦しんでいるなぁ……? コレ、もしかしてチョークかな? 確認して……」

かりん「……たあああぁぁっ!」ズザーッ


実況「さぁ、ここでかりんが来たっ! かりんがやって来たっ! サードロープの下から滑り込むようにリングインして、捉えられているローズの元へとやって来たっ!」

ナッシュ「お~っと、素早い、いい動きです」


かりん「私の目は誤魔化せませんわよっ……! その手を離しなさいっ……!」ドスッ

キャミィ「……うっ!」ドテッ


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そして身体ごとキャミィにぶつかるようにして……キャミィの身体を強引に跳ね飛ばしていくっ! 跳ね飛ばしていくっ! なんとか、ここはかりんが救出したぁ!」

366: 名無しさん 2015/09/26(土) 22:49:31 ID:JE55rTSo
キャミィ「チィっ……! 痛めつけてる所を、よくもっ……!」ムクッ

かりん「今度は、私が相手ですわっ……! それっ……!」ガシッ


実況「しかし、ここはキャミィも間髪入れずに起き上がってくるっ……! いやっ、おっとっ! かりんはまだ仕掛けるっ! 起き上がりのキャミィの身体を掴みにかかったっ!」


ダン「おいおいおいっ……! 試合権がない奴が暴れんじゃねぇ! 暴れんじゃねぇよ、オイっ!」

ローズ「あはは……やっぱり、かりんちゃんは頼りになるわね……今の間に、お姉さんは逃げさせてもらおうっと……」ズルズル

かりん「持ち上げますわよっ……! それっ……!」ググッ

キャミィ「……お、おおっ」


実況「さぁ、かりんはキャミィの頭部を自身の脇に抱え込み……おぉ~っと、そのままキャミィの身体を真っ逆さまへと持ち上げていったぁ! ここはブレーンバスターを仕掛けてくるっ!」

367: 名無しさん 2015/09/26(土) 22:57:46 ID:JE55rTSo
かりん「早く戻って下さいっ……! そこは邪魔ですわよっ……!」

ローズ「はいはい……わかってるってば……でも、そんなに急かさなくてもいいじゃない……」ズルズル

かりん「よしっ……落としますわよっ……! それっ……!」ドシーンッ

キャミィ「……うっ、くううっ!」


実況「さぁ、そして抱え上げたまま、少々の溜めを作り……そのまま後方へと落としていくっ! キャミィの身体が背中からマットへと叩きつけられたぁ!」

ナッシュ「ここはかりん選手……ローズ選手が逃げる為の、時間稼ぎをしていますね」

実況「おぉ~っと、そうですねぇ。ローズはそのまま、自軍コーナーの方へと這いずりながら近づいているっ! この場面はかりんに任せて、自身は交代の準備といった所か!?」


かりん「妨害されないように……もう少し、痛めつけますわ……!」ググッ

キャミィ「……ううっ」


実況「さぁ、すぐ様かりんが起き上がり……おっと、叩きつけていったキャミィの上半身を掴む! ここはかりんが攻めるっ! かりんが攻めるっ!」

368: 名無しさん 2015/09/26(土) 23:10:55 ID:JE55rTSo
ダン「おいおいおい……試合権は……? お前、張り切ってやってるけど、試合権は……!?」

かりん「……よしっ!」スッ


実況「かりんはそのまま、右膝を突き出し片膝立ちの上体に! そして、キャミィの上体を持ち、その突き出した右膝の上にキャミィの上半身を乗せていくっ!」


かりん「さぁ、いきますわよっ……!」ググッ

キャミィ「……ううっ」

かりん「……はあっ!」ドスッ

キャミィ「……カッ!」


実況「そして、キャミィの上体を一度引き起こして……そのまま、突き出した膝の上へと叩きつけていくっ!」

ナッシュ「バックブリーカーの形で叩きつけましたね」

実況「キャミィの背骨がかりんの膝へと突き刺さるっ! 突き刺さっていくっ!」

369: 名無しさん 2015/09/26(土) 23:18:08 ID:JE55rTSo
キャミィ「くっ……あっ……」バタッ


実況「さぁ、キャミィの身体がズルっと、突き刺さっ膝から滑り込む落ちたぁ!」

ナッシュ「やっぱりねぇ、肘とか膝とか……硬い部分でやられるのは効きますよね」


ダン「おいコラ、おいコラ、いつまでやってんだおいっ! 試合権がない奴が暴れてんじゃねぇよっ! あぁっ!?」

かりん「……わかってるますわ。今度はしっかり、試合権を得てから来ますわ」スッ

ローズ「はぁっ……はぁっ……かりんちゃん、こっちこっち……一回代わりましょう……」


実況「さぁ、そして……ここでかりんが一度、自軍コーナーの方へと歩みを寄せていくっ! 自軍コーナーでは、コーナーマットへと持たれかかりながら……ローズがもう既にペタンと座り込んでいるっ!」

ナッシュ「そうですね。ここは、一度変わった方がいいと思います。ローズ選手もダメージ大きそうですしね」

370: 名無しさん 2015/09/26(土) 23:26:28 ID:JE55rTSo
実況「この辺り……上手く選手を切り替え、切り替え……タッグならではの戦略を見せていると言った所でしょうか?」

ナッシュ「そうですね。切り替え上手くやっています。それに比べて……キャミィ選手の動いてる時間が長いように感じられますかね? さくら選手は……え~、何処にいるんでしょう……?」

実況「え~、さくらは……あ~、いましたいましたっ!」


さくら「くそぉ……なんだろうなぁ……? 今日、調子よくないなぁ……」


実況「さくらは、リングサイドをグル~っと周りながら……今、自軍コーナーの方に戻っていますねぇ」

ナッシュ「もうちょっと、急いで戻ってもいいとは思いますけどね」

実況「まぁ、さくらも……ここからでしょうっ!」

ナッシュ「そうですね。はい」

371: 名無しさん 2015/09/26(土) 23:32:28 ID:JE55rTSo
かりん「お待たせしました。ここからは私がいきますわ」スッ


実況「さぁ、自軍コーナーに戻ったかりんは一度、エプロンサイドへと戻り……」


ローズ「よろしくね……頑張って!」パシッ

かりん「……任せて下さい」パシッ


実況「さぁ、そこからローズのタッチを受け取りますっ! 再び試合権はかりんへと移ったっ!」


かりん「……さぁさぁ、いきますわよっ!」ガシッ

ローズ「それじゃあ、邪魔しないように……下がりま~す……」スッ


実況「タッチを受け取ったかりんは、そのまま自軍コーナーポストへと昇っていくっ! そして、ローズはサードロープ下を潜って……エプロンサイドへと戻りますっ!」

379: 名無しさん 2015/09/27(日) 22:01:16 ID:uZUsyCXk
キャミィ「うっ……ううっ……!」ムクッ

かりん「交代完了っ……! さぁ、狙いますわよっ……!」


実況「さぁ、キャミィが今、ゆっくりと起き上がるっ! そしてそんなキャミィを……かりんはコーナーポスト上からもう狙っているゥ!」


かりん「いきますわっ……! はああぁっ……!」シュタッ

キャミィ「……くっ!」


オー、オーオー

実況「そして、キャミィの起き上がりに合わせて……かりんは両腕を大きく広げコーナーポストから飛んだぁっ!」

380: 名無しさん 2015/09/27(日) 22:07:35 ID:uZUsyCXk
かりん「……はああぁぁっ!」ググッ


実況「かりんはそのまま身体を大きく捻りつつ……!」


かりん「……烈殲破っ! はああぁぁっ!」バチーンッ

キャミィ「……くああぁぁっ!」バターンッ


ワー! ワーワー!

実況「大きく弧を描いた右腕で打ち下ろし気味の掌底をキャミィの顔面へと見舞っていくっ!」

ナッシュ「おお、決まりましたね」

実況「ここはダイビング烈殲破っ! かりんがコーナーポスト上から打ち込んでいったぁ! キャミィは大きくダーウンッ!」


かりん「よしっ……決まりましたわっ……!」クルンッ


実況「さぁっ! そのままかりんはクルンと前方回転して……そのまま立ち上がるっ!」

ナッシュ「気合い入ってますね。一気に攻めたい場面です」

381: 名無しさん 2015/09/27(日) 22:14:40 ID:uZUsyCXk
かりん「……起きなさいっ!」ググッ

キャミィ「……く、くそっ」


実況「さぁ、かりんはキャミィの上半身に近づいて行って……さぁ、そのままその身体を引き起こしていくっ!」


かりん「……ここで、一気に仕掛けますわよっ! はいっ!」ビシッ

キャミィ「……うっ!」

かりん「まだまだっ……! はいっ……!」ビシッ

キャミィ「……くっ!」


実況「そして、引き起こしてキャミィに対して……掌底っ! 打ち込んでいくっ! おぉ~っと、もう一撃いったぁ!」

382: 名無しさん 2015/09/27(日) 22:24:25 ID:uZUsyCXk
かりん「はいっ……! はいっ……! はいっ……!」ビシビシ

キャミィ「くっ……くっ……ううっ……!」


オー、オーオー

実況「ここはかりんが仕掛けていくっ! さぁ、得意の掌底攻撃のラッシュラッシュだっ! キャミィの頭部に連発で打ち込んでいくっ!」

ナッシュ「どうやら、スタミナも回復してきているみたいですね」


かりん「さぁ、これでおしまいですわよっ……!」ググッ

キャミィ「うっ、ううっ……」


実況「さぁ、そしてここでかりんが大きく右腕を振りかぶったっ!」

383: 名無しさん 2015/09/27(日) 22:31:45 ID:uZUsyCXk
かりん「倒れなさいっ……! はいっ……!」ブンッ


実況「そしてここで大きく振りかぶっての掌底っ! キャミィの頭部に打ち込んでいくっ!」


キャミィ「……甘いっ!」ググッ

かりん「……あ、あらっ?」スカッ


オー、オーオー

実況「あ~っとっ! いや、しかしここは……キャミィが身体を屈めて、避けていくっ! かりんの腕は空を切るっ!」

ナッシュ「キャミィ選手、よく見てましたっ!」


キャミィ「ふう……よしっ……!」

かりん「くっ……あっとととと……」クルンッ


実況「勢い余ったかりんの身体が……そのまま、一回転っ! クルンと一回転っ!」

384: 名無しさん 2015/09/27(日) 22:38:37 ID:uZUsyCXk
キャミィ「よし……今度は私の……」

かりん「……くうっ! まだまだっ!」ググッ

キャミィ「……んっ?」

かりん「いきますわっ……! はああぁぁっ!」バシーンッ

キャミィ「しまったっ……! くあぁっ……!」


ワー! ワーワー!

実況「いやっ! しかしかりんは、一回転した所で踏ん張って体勢を立て直し……」

ナッシュ「おぉ~とっ! 二発目っ!」

実況「今度は左手での掌底を打ち込んでいくっ! 二発目が待っていた、二発目がっ! どうだっ!? キャミィにアッパー気味へと決まったんじゃないか!?」


キャミィ「く、くそっ……!」バターンッ

かりん「……よしっ!」


実況「お~っと、お~っと……キャミィはそのまま……大きくダーウンッ! 大きくダーウンッ!」

ナッシュ「今のはいいのが決まったと思いますよ? 顎へとアッパー気味に入っていったんじゃないですか?」

385: 名無しさん 2015/09/27(日) 22:44:53 ID:uZUsyCXk
かりん「よしっ……! ここでフォールですわっ!」ガバッ

ダン「よぉしっ! カウントだな、任せておけっ!」


実況「さぁ、そしてそのままかりんはキャミィの身体へと覆い被さっていくっ! ここはフォールにいったぁ! レフェリーが今、駆け寄ってくるっ! カウントはどうだっ!?」


ダン「ワンっ……!」

オー、オーオー

ダン「ツーっ……!」


さくら「くううぅぅっ……! やらせないっすよっ……!」


ナッシュ「あっと、場外からさくら選手がやってきましたよっ!?」

実況「パートナーのピンチにさくらがさくらが走るっ! さぁ、どうだっ!? 間に合うかっ!?」

386: 名無しさん 2015/09/27(日) 22:52:41 ID:uZUsyCXk
ダン「……スリ」

さくら「……てやああぁぁっ!」ドスッ

かりん「……くっ!」

ダン「カット成立だっ! カット成立っ! まだ、決まっちゃいねぇぞっ!」


オー、オーオー

実況「ここは、なんとかさくらのカットが間に合いましたっ! さくらが勢いよくリングインしてきて……かりんの身体へとスレッジハンマーっ!」

ナッシュ「危なかったですね。結構ギリギリでした」


キャミィ「う、ううっ……」

さくら「そろそろ交代っすっ! ホラ、起きた起きたっ! 次は自分の番っすっ!」

387: 名無しさん 2015/09/27(日) 23:00:38 ID:uZUsyCXk
ダン「……カットが終わったなら、とっと下がれオイ」

さくら「……言われなくてもわかってますよ、ったく」


実況「さぁ、そしてさくらは自軍コーナーへと引き下がっていきます」

ナッシュ「このタイミングでこっちも交代した方がいいんじゃないですかね? キャミィ選手の捕まってる時間も、結構長くなってますしね」


かりん「くっ、後一息でしたのに……ローズさんは……」チラッ

ローズ「はぁっ、はぁっ……ゴメンね……ちょっと、疲れててフォローに行けなかった」

かりん「……随分と疲れてるみたいですわね。それなら、私が二人分頑張りませんと、ねっ!」ムクッ


実況「さぁ、ここはカットされてしまった場面ですが……ここで、かりんも立ち上がってくるっ!」

388: 名無しさん 2015/09/27(日) 23:06:58 ID:uZUsyCXk
かりん「いきますわよ……ここでのターゲットはっ……!」ダダッ

さくら「……ったく、自分なんかに助けられてんじゃないっすよ。強い強い王者さんが」


実況「お~っと、おぉ~っとっ! 起き上がったかりんは、ここで……」


かりん「さくらっ……! あなたですわっ! はぁっ!」ガスッ

さくら「……あいたっ!」フラッ


実況「そのまま、自軍コーナーに引き下がろうとしているさくらに突っ込んで行き……エルボーバットっ! 後頭部に肘を打ち付けていくっ!」

ナッシュ「おぉ~っと……まぁ、でもそうなりますよねぇ……」


かりん「それっ……! それっ……! それっ……!」ガスガスッ

さくら「痛っ……! 痛っ……! あぁ、なんなんすか、も~うっ……!」


実況「二発三発と、さくらの後頭部に連続で肘を打ち込んでいくかりんっ! ここは、試合権のないさくらに対して仕掛けていきますっ!」

389: 名無しさん 2015/09/27(日) 23:12:56 ID:uZUsyCXk
さくら「かっ……くあっ……くそっ……!」

かりん「今度は、その膝ですわよ……それっ……!」ドスッ

さくら「……ぐっ!」


実況「かりんは前屈みになったさくらの側面に周り……おっと、今度はニーアタックっ! 膝をさくらの腹部へと打ち込んでいったぁ!」

ナッシュ「ここで、キャミィ選手がさくら選手に交代されてしまうと……やっぱり、今まで積み重ねてきたダメージがリセットされてしまいますからねぇ。ローズ選手は、ちょっとスタミナ切れですかね……? かりん選手が頑張っていますね」


ローズ「はぁっ、はぁっ……いいわよいいわよ、かりんちゃん……その娘を、リングに上げちゃダメなの……」


実況「そうですね、ローズは自軍コーナーエプロンサイドで、片膝をつきロープを掴んで……少々、辛そうな状態でしょうかね?」

ナッシュ「この状態でスタミナ万全の、さくら選手に出てこられるのはマズいですからね。だからこそ、かりん選手は……キャミィ選手ではなくて、さくら選手を狙いにいったのでしょう」

390: 名無しさん 2015/09/27(日) 23:18:05 ID:uZUsyCXk
かりん「それっ……!」ガシッ

さくら「……くっ!」


ナッシュ「こうなってくると、もう狙いは明らかですねぇ」

実況「さぁ、そしてかりんはさくらの首筋を後ろから掴んでいきますっ! ナッシュさん、続けてどうぞっ!」


かりん「さぁさぁ……あなたの居場所は……」ググッ

さくら「……あぁっ、もうっ! なんだなんだっ!」


ナッシュ「さくら選手に交代する間を与えずに……そのままキャミィ選手を仕留めてしまおうという考えでしょうね」

実況「なるほどっ! この場面……ダメージを受けているキャミィと、まだまだ万全の状態のさくらでは……キャミィを狙った方が良さそうだっ! さぁ、かりんはそのままさくらの身体をロープ際へと運んでいくっ!」

391: 名無しさん 2015/09/27(日) 23:22:31 ID:uZUsyCXk
かりん「場外ですわよっ……! 落ちなさいっ……!」ポイッ

さくら「……カァ~っ! も~うっ!」ボトッ


ナッシュ「結構、序盤からキャミィ選手を二人掛かりで狙ってましたからね」

実況「さぁ、そしてかりんはさくらの首筋をググッと押し込み、トップロープ上から、場外へと落としていったぁ!」

ナッシュ「この辺りが、かりん選手・ローズ選手にとっての勝負所になってくるんじゃないですかねぇ?」


さくら「あっ……痛ぁっ……! また落ちたっ……!」


実況「さくらの身体が勢いよく落ちたっ! 少々、さくらも苦しんでいるぞ! 大丈夫かぁ!?」

ナッシュ「……それでも、さくら選手は、この場面では立ち上がっていかないとマズいですよ?」

392: 名無しさん 2015/09/27(日) 23:27:32 ID:uZUsyCXk
亀仙人「こっちに落ちてくれればいいもんを……なぁ~んで、向こう側に落ちるかのぉ……? なぁ?」

ウーロン「こっちに来て欲しいよな、こっちにっ! やっぱり、綺麗なお姉ちゃんはもっと間近で見たいよな!」


18号「……あっちの女の子は、全然ダメだね。何やってんだか」

クリリン「おいおいおい……頑張ってるんだから、そんな事言うんじゃねぇよ……」

18号「いやいや、ダメだダメだ……見てみなよ……? あっちの女の子が、もう負けちまうよ……」

クリリン「う~ん……頑張れ~! 負けるなぁ~!」

18号「もうこりゃダメだね……だって、いざとなったら、あそこで休んでる奴も来るんだろ……? もう、勝ち目ないよ……」

393: 名無しさん 2015/09/27(日) 23:34:57 ID:uZUsyCXk
キャミィ「くそっ……苦しい時間は続きそうだな……」ググッ

かりん「……よしっ! 起き上がりに合わせて、行きますわよ」


実況「さくらを場外へと放り出したかりんっ! そして、ここでその視線を今度はキャミィへと移すっ!」

ナッシュ「さくら選手が復帰の前に……仕留めたいでしょうね」


かりん「いきますわよっ……! はああぁぁっ……!」ダダッ

キャミィ「……くっ!」


実況「かりんは、一度背後のロープに身体を寄せて……ロープの反動を利用して、キャミィに対して突っ込んでいったぁ!」

394: 名無しさん 2015/09/27(日) 23:42:21 ID:uZUsyCXk
かりん「……はああぁぁっ!」ダダッ

キャミィ「動きが一直線だぞっ……!」シュタッ

かりん「えっ……?」


実況「さぁ、ここでかりんがっ……! あ~っ、いやっ! キャミィは突っ込んで来るかりんに対して、タイミングを合わせてジャンプして……その肩口に正面から飛び乗ったぁ!」

ナッシュ「おぉ~っとっ!」


キャミィ「このまま後ろに……叩きつけるっ……!」クルッ

かりん「しまったっ……! くあああぁっ!」ズドーンッ


ワー! ワーワー!

実況「そのまま、後方宙返りの勢いで……かりんの身体を一回転させて、後方へと叩きつけていくっ! ここはキャミィのカウンターっ! カウンターのフランケンシュタイナーだっ!」

ナッシュ「お~っと、走り込んで行った勢いも合わさって、激しく叩きつけられましたねぇ」


キャミィ「……フォールに入っているぞっ! カウントをっ!」

ダン「オーケーっ! 任せておきなっ!」


実況「キャミィはそのままかりんの上体に乗り、フォールの体勢っ! ここはカウンターでの一撃ィ! そして今レフェリーがやってきたっ! さぁ、どうだっ!?」

395: 名無しさん 2015/09/27(日) 23:46:52 ID:uZUsyCXk
亀仙人「ケツが飛んだぞっ! やっぱり、ここじゃっ! ナイスアングルっ! イヤッホォォイっ!」

ウーロン「俺に今の技を仕掛けてくれえぇぇっ!」


18号「おっ、なんだなんだ……?」

クリリン「ホラ、見てみろ。なっ……? こうなるんだって……まだ、わかんねぇんだよ」

18号「ハハハハハ、上手くはいかないもんなんだね」

クリリン「これ、一発逆転あるんじゃねぇか!? ここで、ホラ……スリーカウント決まっちまうんじゃねぇか!?」

18号「いや~、それはない……だって、ホラ……あっちの休んでる奴が、立ち上がったもん……」

クリリン「……あ~、本当だ。惜しいな」

18号「ほら、来るよ来るよ……これは、仲間のピンチを助けに来るんだよ……」ニヤニヤ

404: 名無しさん 2015/09/28(月) 22:01:35 ID:N8t6JwEY
ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「ツーっ……!」

オー! オーオー!

ダン「……スリ」

ローズ「……やらせないわっ! たぁっ!」ドスッ

キャミィ「……くっ!」

ダン「カット成立だっ! カット成立っ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」


実況「しかし、ここは慌ててローズがやってくるっ! ローズが突っ込んで来て、そのままキャミィの背中から突っ込んで行って、その身体を押し倒すっ! ここはカット成立だっ!」

ナッシュ「そうですね。ローズ選手も、まだ生きていますからね」

405: 名無しさん 2015/09/28(月) 22:07:46 ID:N8t6JwEY
ローズ「かりんちゃん、頑張ってっ! ここが踏ん張り所よっ! たぁっ! はぁっ!」ガスガス

キャミィ「くっ……くっ……!」

ダン「おいおいおい……カットが終わったのなら、とっとと……」


実況「さぁ、そしてローズは素早く立ち上がり……お~っと、キャミィの身体へとストンピングっ! 踏みつけていくっ! キャミィの好きにはさせていかないと言った所かっ!?」


さくら「ううっ、あたたた……ちっくしょう……また暴れてるな……」ムクッ

ローズ「……あっ、あの娘が場外で起きちゃったっ! ここで戻って来られるのはマズいわっ!」

かりん「ううっ、私は大丈夫ですわ……だから、ここは私に任せてさくらを止めに行って下さいっ……!」

406: 名無しさん 2015/09/28(月) 22:16:35 ID:N8t6JwEY
ローズ「……かりんちゃん、任せるわよっ! 頑張ってねっ!」スッ


実況「おっと、そしてここでローズはキャミィへの攻撃を止めて……場外へと向かって行ったっ! 素早くサードロープ下を潜って移動するっ!」

ナッシュ「あ~、場外でさくら選手が復活しかけてますね。ここでさくら選手動き止めておかないと、厄介な事になりそうですからね」


ローズ「それっ! 掴まえたっ!」ガシッ

さくら「あぁっ……! なんだ、まただっ……!」


実況「さぁ、ローズは場外でさくらの身体を掴みにかかるっ! キャミィの事はかりんへと任せ……自身はさくらの動きを封じにかかるっ!」

ナッシュ「さぁ、かりん選手も……ここは、いきたい場面ですね」

407: 名無しさん 2015/09/28(月) 22:29:17 ID:N8t6JwEY
キャミィ「これでは完全に一対二だ……くそっ……」ムクッ


実況「おぉ~っと、しかしこの場面……先に立ち上がったのはキャミィっ! キャミィですっ!」

ナッシュ「あ~っと……ここはキャミィ選手ですか」


キャミィ「……だが」チラッ

かりん「ここで、逃げられては……勝機はありませんわっ……! 意地を見せてやりますわよっ……!」ムクッ


実況「ワンテンポ遅れてかりんも立ち上がっていくっ! しかし、少々頭部を抑えているようだっ!」

ナッシュ「先程のフランケンシュタイナーで、結構激しく打ち付けられましたからねぇ。頭を打ったんでしょうかね?」

408: 名無しさん 2015/09/28(月) 22:40:09 ID:N8t6JwEY
キャミィ「ふう……結構、決まったみたいだな……いくぞ、それっ……!」ガシッ

かりん「……くっ!」


実況「さぁ、その間にキャミィは一呼吸置いて……そしてかりんを掴みにかかるっ!」

ナッシュ「キャミィ選手も、甘くはないですね。いける場面なら、即座に来ます」

実況「さぁ、キャミィはかりんの頭部を脇に駆け込んで……そして、両腕で締め上げるっ! ここはヘッドロックっ! かりんの頭部締め付け、更にダメージを与えていくっ!」

ナッシュ「ヘッドロックは……フェイクかもしれませんよ……? キャミィ選手は、ここから足を締め付ける関節技にも移行できますからね」


キャミィ「さぁ、次は……」

かりん「く、くそっ……負けませんわっ……!」ググッ

キャミィ「……お、おっとっ!」

409: 名無しさん 2015/09/28(月) 22:48:51 ID:N8t6JwEY
実況「おぉ~っとっ! しかし、かりんはそのままキャミィの胴回りを掴み……ズルズルと後退っ! 粘りを見せるっ!」

ナッシュ「そうですね。ここは頑張らないと」


かりん「……一度、ロープの反動をつけて」ググッ

キャミィ「……くそっ!」


実況「かりんはそのままロープ際までキャミィの身体を運んで……」


かりん「……振り飛ばしますわっ! 離れなさいっ!」ブンッ

キャミィ「……チィっ! くそっ!」ダダッ


実況「そのままロープ反動でキャミィの身体を強引に振りほどいていくっ! 頭部を捉えていたキャミィの腕は離れ……そして、逆側のロープへと向かっていったぁ!」

ナッシュ「なんとか、返しましたね」

410: 名無しさん 2015/09/28(月) 22:59:42 ID:N8t6JwEY
かりん「……カウンター攻撃で、仕留めるっ!」フラフラ


実況「キャミィの身体を振りほどいていったかりんは……そのまま、一歩二歩と前進っ!」

ナッシュ「ロープカウンター攻撃……ですね」


キャミィ「……思った以上に粘る奴だ。だが」ググッ


実況「さぁ、ロープに振られたキャミィの身体が……ロープの反動で返って来たっ! 再びキャミィの元へと戻ってくるっ!」

ナッシュ「さぁ、いきましょう」

411: 名無しさん 2015/09/28(月) 23:07:55 ID:N8t6JwEY
キャミィ「動きが鈍いぞっ……! それっ……!」ズザーッ

かりん「あ、あれっ……?」


オー! オーオー!

実況「あ~っ! いや、おっとっ! ここはキャミィは身体を捻りつつ……そのままうつ伏せのバックスライディングのような体勢で……かりんの股下を潜り抜けるっ!」

ナッシュ「おぉ~っとっ! キャミィ選手が見てますっ!」


かりん「……くそっ!」

キャミィ「背後を取ったぞっ……! そしてっ……!」ムクッ


実況「股下を潜り抜けてかりんの背後に回ったキャミィはすぐ様立ち上がるっ! そしてそしてそしてっ……!」

412: 名無しさん 2015/09/28(月) 23:13:14 ID:N8t6JwEY
キャミィ「……蹴るっ!」スパーンッ

かりん「あっ……ああっ……」ガクッ


オー! オーオー!

実況「そのまま、フワリと飛び込みつつの……トラースキックっ! かりんの後頭部へと蹴りを見舞っていったぁ!」

ナッシュ「おぉ~っと、また頭部にいかれましたねぇ」

実況「ここはキャミィが切り返していったぁ! いいのが入ったかっ!? かりんはそのままガックリと前方に倒れ……おぉ~っと、四つん這いの体勢っ! 後頭部を抑え込んでいるっ!」

ナッシュ「……不意打ちの後頭部は、効きますよ」


かりん「くっ……くっ……くそっ……」

キャミィ「ふう、終わりだ……」スッ

413: 名無しさん 2015/09/28(月) 23:19:12 ID:N8t6JwEY
ローズ「あぁっ……! かりんちゃんっ……!」

さくら「何処見てるんすかっ……!? てりゃっ……!」

ローズ「……痛っ!」

さくら「もう、今日は吹っ切れたっす……このまま、場外でやり合っておくのも悪くはないでしょう……てりゃっ!」

ローズ「……くっ!」

さくら「もう、あんたをリングには戻らせはしませんよ……? 納得出来ない部分はありますが……これで、こっちの勝ちっすよっ! てりゃっ!」

ローズ「くっ……! か、かりんちゃんっ……!」

414: 名無しさん 2015/09/28(月) 23:28:09 ID:N8t6JwEY
キャミィ「……終わらせようか」ググッ

かりん「ううっ……」


実況「さぁ、キャミィは蹲っているかりんの上半身へと回り込み……そして、その身体を引き起こしにかかるっ!」


キャミィ「……起きろ」

かりん「……負けませんわ。はぁっ」ドスッ

キャミィ「……何をやっている。早く起きろ」


実況「ここでかりんも抵抗していくが……お~っと、力なきパンチっ! なかなか厳しい状態かっ!?」

ナッシュ「いいのが決まってますから……ちょっと、厳しいかもしれませんねぇ……キャミィ選手には、効いてませんねぇ」

415: 名無しさん 2015/09/28(月) 23:36:39 ID:N8t6JwEY
キャミィ「……スタミナ切れだな。さぁ、起きろ」ググッ

かりん「……ううっ」


実況「下からのパンチ攻撃での抵抗虚しく……今、かりんの身体がキャミィによって引き起こされるっ!」


かりん「ううっ、なんとか反撃をっ……!」ブンッ

キャミィ「……よし」


実況「しかしかりんの闘志はまだ尽きていないと言った所かっ!? なんとか力を振り絞り……右での掌底をキャミィに向かって、振りかざしていくっ!」


キャミィ「……そこだっ! もう休ませてやるっ!」パシッ

かりん「……くっ」

キャミィ「……プレゼント、フォー、ユー!」ググッ


実況「おぉ~っと! しかし、そんなかりんの右腕を振り払い……そして、キャミィが、その場で身体をググッと屈めたっ!」

ナッシュ「……あっ! これ、来たんじゃないですかっ!?」

416: 名無しさん 2015/09/28(月) 23:42:01 ID:N8t6JwEY
ワー! ワーワー!

キャミィ「……イージーっ!」グキッ

かりん「……ガッ!」


実況「キャミィは正面のかりんの両肩に飛び乗り……そして、そのまま頭上で首を捻っていくっ!」

ナッシュ「CQCですっ!」


かりん「CQC対策っ……! 首を捻られる方向に合わせて……身体を回転させるっ……!」クルンッ

キャミィ「……んっ?」


実況「おぉ~っと、しかしっ……! ここは、かりんが……キャミィに両肩に乗られつつ……そのまま下で身体を半回転させたかっ!?」

ナッシュ「おっとおっと……堪えていきましたっ!」

実況「自身の身体を半回転せて……一度肩車の体勢に持っていくっ! キャミィを背後に降り立たせないっ!」

417: 名無しさん 2015/09/28(月) 23:46:39 ID:N8t6JwEY
さくら「……なんだなんだっ!?」

ローズ「来たっ! ここよっ……! 私も急がないとっ……! たぁっ!」ガスッ

さくら「……あいたっ!」ヨロッ

ローズ「ごめんね……ちょっと、痛い思いしてもらうわよ……せ~のっ!」ググッ

さくら「う、うおっとっと……!」

ローズ「……場外ボディスラムよっ! それっ!」ドスーンッ

さくら「ぐっ……! ああぁっ……場外で投げるだなんて……酷いっす……」

ローズ「ごめんごめん……それじゃあ、お姉さん行くからね……? そのまま休んでおいてね……?」

さくら「くあっ……! ま、待てっ……!」

418: 名無しさん 2015/09/28(月) 23:50:40 ID:N8t6JwEY
かりん「……このまま、腕を取るっ!」ガシッ

キャミィ「……何っ!?」


実況「さぁ、かりんはキャミィの身体を肩車の状態の状態のまま……頭上のキャミィの両腕をクロスさせて掴むっ! 掴んでいくっ!」

ナッシュ「おぉ~っと、これではキャミィ選手、動けませんねぇ」

実況「肩車の状態のまま動きを封じられたキャミィっ! これでは続けていけないっ! CQCにはいけないっ!」


キャミィ「くっ、腕を……離せっ……! 離せっ……!」モガモガ

かりん「……ローズさんっ! 助けてっ!」フラフラ

ローズ「はぁっ、はぁっ……はぁ~い、お待たせ~。助けに来たわよっ……!」ピョンッ


実況「その状態のまま……おっと、かりんはヨロヨロとロープ際まで歩み進めるっ! そして、その正面エプロンサイドに……パートナーのローズが飛び乗って来たっ!」

ナッシュ「……おぉ~っと、コレは狙ってますね!?」

419: 名無しさん 2015/09/28(月) 23:54:07 ID:N8t6JwEY
オー! オーオー!


ローズ「そのままねっ……! 動かないでねっ! 行くわよっ!」

かりん「……来て下さいっ!」

キャミィ「……くそっ、くそっ」モガモガ

さくら「ううっ……やらせませんよっ……!」ググッ


実況「さぁ、そしてエプロンサイドのローズは……キャミィに狙いを定めているかっ!?」

ナッシュ「定めてますねぇ。これは合体攻撃でしょうっ!」


さくら「足、掴んでやるっ……! それっ……!」

ローズ「それじゃあっ……! 飛ぶわよっ……!」ピョンッ

さくら「……あっ、くそっ!」スカッ


実況「そしてローズは……エプロンサイドから、一度トップロープへと飛び込乗ったぁっ! ここはスワンダイブ式の攻撃を狙うっ!」

420: 名無しさん 2015/09/28(月) 23:57:49 ID:N8t6JwEY
ローズ「それっ……!」シュタッ


オー! オーオー!

実況「エプロンサイドから、トップロープへ飛び乗り! そして、トップロープの反動を利用して、更に高く飛ぶっ! ローズはそのまま、キャミィを狙うっ!」


キャミィ「……くっ、くっ!」モガモガ

ローズ「ラリアットよっ……! 叩き込んであげるわっ!」ズガアァッ

キャミィ「……ぐわああっ!」


実況「ローズのスワンダイブ式のラリアットがキャミィに突き刺さるっ! 突き刺さっていくっ! 両腕を封じられ受け身の取れないキャミィへと突き刺さっていくっ! そしてっ……!」


かりん「このまま後ろに叩きつけてやりますわっ……! はあああぁぁっ!」ズドーンッ

キャミィ「……くああぁぁっ!」


実況「その勢いを受けて……かりんはブリッジの体勢で、勢いよくキャミィの身体を後方へと叩きつけていったぁ!」

ナッシュ「腕を封じられてますからね! 完全に受け身の取れない状態で決まりましたよ、コレっ!」

実況「ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスだぁ! ここで合体攻撃を出してきたぁ! ダブルインパクト式の、ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスゥゥゥゥ!」

421: 名無しさん 2015/09/29(火) 00:01:42 ID:N4Kh8ulM
ワー! ワーワー!

かりん「……完全に決まりましたわっ! レフェリー、カウントをっ!」

ダン「オーケー! 任せておきなっ!」


実況「そのまま、キャミィの身体を押さえ込み、かりんがフォールの体勢っ! さぁ、これはどうだどうだどうだっ!?」

ナッシュ「……さくら選手が来ましたよっ!」


さくら「カット……カットしに行かないとっ……!」

ローズ「あなたが来るのはわかってるの……だけど、もうお終いよ……邪魔はさせないっ……!」クルッ


実況「おっと、ここはさくらが救出に来るかっ……!? おっと、だがローズも早いっ! そのまま素早く起き上がり……」


ローズ「……止まって置いてもらうわよ、お嬢ちゃんっ!」ガシッ

さくら「……あ~っ! なんだっ!」


実況「すぐ様、さくらへと向かっていくっ! エプロンサイドに昇って来ていたさくらの身体を……リング内から掴んだっ!」

ナッシュ「……おぉ~っと、ローズ選手もいい動きですよ」

422: 名無しさん 2015/09/29(火) 00:04:30 ID:N4Kh8ulM
実況「さぁ、そして今、レフェリーがカウント取り始めるっ! さぁ、どうだっ!?」


ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「ツーっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「……スリイィィィッ!」

かりん「……やりましたわっ!」

ダン「スリーカウントだっ! スリーカウントっ! ゴングを鳴らせっ! ゴングをよぉっ!」


カンカンカーン


ワー! ワーワー!

実況「決まったぁ! ここで決まったぁ! スリーカウントォっ! スリーカウントォっ! 試合は決着ですっ!」

445: 名無しさん 2015/09/30(水) 22:02:29 ID:ZJgeeNtM
かりん「やりましたわっ! 私の勝ちですっ!」ググッ


実況「さぁ、かりんが立ち上がり……そして、両腕を突き上げるっ! 今、勝利の余韻に浸っておりますっ!」

ナッシュ「いや~、上手く決めましたね」


ローズ「フフフ、お疲れ様……」

さくら「……ちっくしょう」

ローズ「さぁ、私もかりんちゃんの所に行こうかな……? かりんちゃ~んっ!」スッ


実況「さぁ、そしてパートナーのローズも……今、キャミィの元へと向かって行きますっ!」


ローズ「ねっ……? 上手く決まったでしょ?」パシッ

かりん「ええっ……! キャミィから、勝ちを奪えましたわっ……!」パシッ


実況「そして、かりんとローズは……大きくハイタッチっ! 共に勝利の喜びを分かち合っているっ!」

446: 名無しさん 2015/09/30(水) 22:10:26 ID:ZJgeeNtM
ローズ「皆~、かりんちゃんに拍手をっ! かりんちゃんは……この勢いのまま、チャンピオンになるわよ~!」ググッ

かりん「この勝利の勢いを……キャミィとのシングルで見せて……そして、私が王者になりますわっ……!」


パチパチ……パチパチ……

実況「さぁ、ローズがかりんの手を持ち……そしてその手を掲げる! 勝者はかりん・ローズ組っ! かりんのジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスによって試合は決着ですっ!」

ナッシュ「え~、かりん選手もね……ローズ選手も……いいコンビネーションで攻めていた一戦だと思います」

実況「惜しくも、敗れてしまったキャミィ……ですが、やぱり後一歩という所までは持っていきました」

ナッシュ「僕はねぇ、非常にやり辛い状況の中……キャミィ選手も、粘って粘って……王者の貫禄と言うか……意地を見せてくれたと思いますよ?」

実況「……ほうほう、ナッシュさん? やり辛い状況とは?」

447: 名無しさん 2015/09/30(水) 22:23:40 ID:ZJgeeNtM
ナッシュ「やっぱり、キャミィ選手はサブミッションが得意じゃないですか?」

実況「はいはい、そうですねぇ。今日の試合も何度か見せました!」

ナッシュ「……シングルだったら、仕掛けて相手の体力を奪いつつ、自身のスタミナを回復させたり出来たりもするんですが、やっぱり今日はタッグマッチですからねぇ」

実況「……ほうほう」

ナッシュ「パートナーの介入によって……潰されてしまう……なんて場面が、結構見受けられましたねぇ」

実況「はいはい。かりん・ローズ組は、キャミィのソコを封じてきましたねぇ」

ナッシュ「だから……多分、作戦として持ってきてるんでしょうねぇ」

実況「……キャミィのサブミッションに注意しろと?」

ナッシュ「そうです。試合終盤になって、手が動かない……足が動かない……そこにキャミィ選手のスピーディな攻撃を仕掛けられる……今までのキャミィ選手の試合を見てると、そういう感じで流れを作っていく事が多いですからねぇ」

448: 名無しさん 2015/09/30(水) 22:34:46 ID:ZJgeeNtM
実況「……そこが、キャミィにとってやり辛い展開だったと?」

ナッシュ「そうです。僕はそう思います」

実況「確かに……これは、シングルではなく、タッグマッチ……タッグならではの戦い方というのも、あるのかもしれませんっ!」

ナッシュ「……いや、それは勿論ありますよ」

実況「ほう、具体的に言いますと……? ナッシュさん」

ナッシュ「う~ん、そうですねぇ……今日の試合は……キャミィ選手がずっと掴まっているという印象が強かったですが……」

実況「……はいはい」

ナッシュ「……さくら選手の出番って、ありましたっけ?」

実況「え~、今日の試合……さくらは……」

449: 名無しさん 2015/09/30(水) 22:42:53 ID:ZJgeeNtM
さくら「……ちぇっ、結局出番無しっすよ。な~に、勝手にやられてるんすか」ムスッ


実況「え~、さくらは……おっと、コーナーマットにもたれ掛かり少々頬を膨らませ……不貞腐れているのでしょうかね、コレは……?」

ナッシュ「だから、ここも作戦なんだろうと思いますけど……やっぱり、キャミィ選手とさくら選手を交代させない様、上手くかりん選手とローズ選手は捉えていましたよね」

実況「そうですねぇ。逃さず逃さず……ターゲットを絞っていると、言った印象でした!」

ナッシュ「……王者だと言えども、二対一はなかなか厳しいですよ」

実況「……なる程」

ナッシュ「チーム力の差が見えましたかね……? だから、さっき言ったサブミッションとかも、さくら選手が先手を取って、カットさせない様に封じておく……とかも、出来たはずなんですよ」

実況「なる程……そうすれば、有利に進めていけますもんね……?」

ナッシュ「そうですね」

450: 名無しさん 2015/09/30(水) 22:51:11 ID:ZJgeeNtM
ダン「おい、おい……大丈夫か……? 起きれるか……?」

キャミィ「……う、ううっ」ムクッ


実況「おっと、ここで……キャミィがなんとか上体を起こす……! どうやら、無事ではいたようですっ!」


さくら「……あんたが、頑張らないから負けちゃった。あ~あ」

キャミィ「……何、言ってるんです?」

さくら「……自分は、なぁ~んにも悪くないっすからね。フォールを取られたのは、あんた」

キャミィ「……それが、パートナーにかける言葉ですか?」

さくら「あんたが勝手に負けた……あんたが勝手に負けたせいで……自分も、付き合わされたんすよ……」

キャミィ「……だから、何を言ってるんです?」


実況「おっとおっと……なんだなんだ……? そんなキャミィを……コーナーから、さくらが激しく睨みつけている……のか……?」

ナッシュ「う~ん……さくら選手も、気合が入ってただけにね……納得出来ない部分はあるとは思いますが……これは、お互い様だと僕は思いますよ?」

451: 名無しさん 2015/09/30(水) 22:59:13 ID:ZJgeeNtM
ウーロン「あ~、ちくしょうっ! もうお終いかっ! 後は野郎の試合ばかりだなっ! ヤムチャがいるから、まぁいいけどな」

亀仙人「馬鹿者、ウーロンっ……! まだ、退場があるっ! 退場の時にワシらがする事……」

ウーロン「おっ、そっか……まだ退場があるなっ……! あの尻を拝めるチャンスは、まだまだ終わっちゃいねぇっ!」

亀仙人「その通りじゃっ! いいか!? 今度こそは、ちゃんとケツを見せてもらうんじゃっ! しくじるんじゃないぞっ!?」

ウーロン「……おうよっ!」


18号「……この二人は、またやるのかい? また見られちまうから、もう勘弁してくれよ」

クリリン「しれ~っと、他人の振りしておけば大丈夫だから……もう、無視しておけ……なっ、なっ……?」


~♪ ~♪


18号「ん……? ん……? なんだいなんだい、この音楽は……」キョロキョロ

クリリン「あれ……? なんだろ……? 何か起こるのかな……?」キョロキョロ

452: 名無しさん 2015/09/30(水) 23:07:52 ID:ZJgeeNtM
ローズ「あれ……? かりんちゃん、テーマ曲変えたの……!?」キョロキョロ

かりん「ち、違いますわよっ……! 私のはこんな曲ではありませんわっ……! ちゃんと私の曲を流して下さいよっ! 勝者の私のテーマソングをっ……!」キョロキョロ


実況「おぉ~っと、おぉ~っとっ……! どうしたどうしたっ!? 突然場内へ、大音量のBGMが響き渡るっ!」


さくら「んっ……? なんだ……?」キョロキョロ

キャミィ「……」キョロキョロ


実況「突然の出来事にリングの選手達も……少々、困惑気味っ! 困惑気味っ! 辺りを見回しますっ!」


ダン「このテーマ曲……なぁ~にしに来やがった……」

453: 名無しさん 2015/09/30(水) 23:14:22 ID:ZJgeeNtM
実況「そして、このテーマソング……この禍々しいテーマソング……こいつはこいつはっ……!」

ナッシュ「……これは」


ベガ「……フフフフ」


実況「そうだっ! こいつはベガのテーマソングだっ! シャドルーの親玉……ベガのテーマソングっ! 今、ベガが花道から姿を現したぁ!」

ナッシュ「これは……何の用なんでしょうか……?」


ベガ「さぁ、空手軍団の事は、サガット達に任せて……私は、私がするべき事をするか……」


実況「さぁ、ベガは今花道を進んでいくっ……! リングに向かって、ゆっくりと歩みを進めていくっ……! なんだなんだ、どうしたどうした!?」

454: 名無しさん 2015/09/30(水) 23:24:39 ID:ZJgeeNtM
18号「……誰だい、アイツは?」

クリリン「う~んとな……あの人は、ここでの一番悪い奴だな……ここの悪者のボスだよ……」

18号「……さっき言ってた奴かい、なる程ね」


亀仙人「コラ~っ! な~にしに来よったんじゃ、馬鹿者っ~! 可愛い女子達に中に、お前みたいな奴が加わるではないわ、馬鹿者がぁ~!」

ウーロン「ブー! ブーブー!」


18号「……おいおい、また騒ぎ出したよ? やかましいねぇ」

クリリン「あ~、あ~、これはいいの……これはこれは……」

18号「……あぁ?」

クリリン「あの人が出てきたら……こういう風にブーイングしなきゃダメなんだよ……」

18号「……なんだそりゃ?」

455: 名無しさん 2015/09/30(水) 23:32:31 ID:ZJgeeNtM
ブー! ブーブー!

ベガ「……よし」スッ


実況「さぁ、ベガはブーイングの中……歩みを進め……そしてここでリングインっ! リングインしますっ!」


ローズ「……くっ」ササッ

かりん「……何っ!?」ササッ

さくら「……シャドルー」ササッ


実況「シャドルーの親玉が、直々にやってきたぁ! これはこれは……慌てて、皆がベガから離れるっ!」

ナッシュ「……警戒はした方がいいとは思います」


ベガ「……」キョロキョロ


実況「さぁ、ベガはリングの上で、選手達を見回しているっ……! そして、手にはマイクを握っているっ! さぁ、ここからどうなるっ!? ベガは何をする気だ……!? リング上……そして、場内っ! 勿論、我々もっ……! 緊張の一瞬ですっ!」

ナッシュ「……何も、言わないだけにね。緊張しますね」

456: 名無しさん 2015/09/30(水) 23:38:30 ID:ZJgeeNtM
ベガ「……今の試合の」


実況「おっとっ! そして、ここでベガが口を開いたっ! ベガが口を開いたっ!」


ベガ「勝者の……かりん君……」ジロリ

かりん「何っ……!?」ビクッ


実況「おぉ~っと、おぉ~っとっ! ベガはかりんの名を口にしたぁ!」


ベガ「なかなか、やるではないか……どうだ……?」

かりん「……」

ベガ「シャドルー入隊……しても構わんぞ……?」ニヤニヤ


ザワ……ザワ……

実況「お~っと、おぉ~っとっ! そしてっ……! やはり、ここは……シャドルー勧誘だっ! ベガはシャドルーへの勧誘にやってきているっ!」

466: 名無しさん 2015/10/01(木) 22:02:26 ID:8guFyozQ
ローズ「……かりんちゃんが、シャドルーに?」

かりん「……」


ザワ……ザワ……

実況「さぁさぁ、ベガから直々に指名を受けた……かりんっ! これはこれは……どうなるどうなるっ!? シャドルー女構成員の誕生となってしまうのかっ!?」


かりん「……レフェリー、マイクを下さい」

ダン「……お、おう」ササッ


実況「お、おっとっ! そしてそして……今、かりんがレフェリーからマイクを受け取ったっ! さぁ、どうだっ! どうなるっ!?」

467: 名無しさん 2015/10/01(木) 22:09:01 ID:8guFyozQ
かりん「お断りですわっ!」

ベガ「……ほう」


オー! オーオー!

実況「おぉ~っとっ! そしてここでかりんが叫んだっ!」

ナッシュ「……ほう」

実況「答えはNOっ……! 答えはNOだっ! かりんの答えはNOっ! かりんは声高々に……シャドルー入隊を拒否していったぁ!」


ローズ「……かりんちゃんっ!」

かりん「私には、シャドルーの力など……必要ありませんわっ……! それは、この勝利が全てを物語っているはずですわっ!」


オー! オーオー!

実況「さぁさぁ、かりんは続ける続けるっ! 相手がベガだろうが、お構いなしに強気に攻めていくっ!」

468: 名無しさん 2015/10/01(木) 22:19:09 ID:8guFyozQ
かりん「キャミィ……」

キャミィ「……んっ?」


オー、オーオー

実況「おっと、そしてここでかりんはキャミィの名前を口にするっ!」


かりん「今日はタッグマッチでしたが……次は、シングルですわよっ!」

キャミィ「……」

かりん「……勿論、ベルトを賭けてですわっ!」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そしてここでかりんは……キャミィにシングルマッチを要求するっ! 勿論、王者戦だっ!」

469: 名無しさん 2015/10/01(木) 22:27:32 ID:8guFyozQ
かりん「そして、私が今日と同じように勝ち……」

キャミィ「……」

かりん「必ず、ベルトを手にしますっ! 覚悟しておきなさいっ!」


ワー! ワーワー!

実況「どうやらどうやら……次回の王者戦は……この二人になりそうですねぇ!?」

ナッシュ「そうですねぇ。かりん選手対キャミィ選手……その可能性が濃厚ですね」


ベガ「フハハハハ……フハハハハ……ハハハハハ……」


ザワ……ザワ……

実況「おぉ~っと、なんだなんだなんだ? ベガが……笑っておりますっ! 笑っておりますっ! なんだなんだなんだ、どうしたどうしたどうしたっ!?」

470: 名無しさん 2015/10/01(木) 22:36:54 ID:8guFyozQ
かりん「……な、なんですのっ! 折角、私が決めたって言うのに」

ローズ「まぁまぁ……かりんちゃん、かりんちゃん……相手しちゃダメよ……」


ベガ「いやぁ、随分と勢いに乗っている……勢いに乗っているじゃないか……フハハハハ……」


ザワ……ザワ……

実況「さぁさぁ、ベガが割り込むように……再び、言葉を発しますっ!」


ベガ「どうやら、今日の敗北で……相手に勢い付かせてしまったようだな……なぁ、キャミィ君よ……?」

キャミィ「……」

ベガ「王者戦……大丈夫か……?」ニヤニヤ

471: 名無しさん 2015/10/01(木) 22:44:54 ID:8guFyozQ
ベガ「しかし、だ……私は君の力を買っている……大いに買っている……」


ザワ……ザワ……

実況「さぁさぁ、ベガは続けます続けますっ! 今度はかりんではなく、キャミィへ!」

ナッシュ「前にバイソン選手が……ありましたよね……」


ベガ「……今日の一戦」

キャミィ「……」

ベガ「……パートナーに恵まれなかったな? なぁ?」ニヤニヤ

さくら「……あぁっ!?」

472: 名無しさん 2015/10/01(木) 22:55:16 ID:8guFyozQ
ベガ「不甲斐ないパートナーに足を引っ張られ……そして、この結果がこれだ……キャミィ、見てみろっ……! この自身に満ち溢れている、この女の表情をっ!」ビシッ

キャミィ「……んっ?」

かりん「……」


ザワ……ザワ……

実況「ここでベガはかりんを指差すっ! かりんの表情をよく見ろと、キャミィに言うっ!」

ナッシュ「やっぱり、シャドルーの本命は……キャミィ選手なんでしょうね」


ベガ「お前の居場所は、ここではない……お前の仲間は、その役立たずではない……」

さくら「……誰が役立たずだ、こんちくしょうっ!」ブルブル


実況「やはり、ベガの狙いはキャミィだったかっ!? おぉ~っと、コーナーのさくらも……これには、少々怒っているかっ!?」

ナッシュ「あ~、でも……いくのは危険ですよっ……!?」

473: 名無しさん 2015/10/01(木) 23:01:29 ID:8guFyozQ
ベガ「お前の居場所はシャドルーだっ! お前の仲間はシャドルーだっ! シャドルーならば、このような結果になどならんっ!」


ブー! ブーブー!

実況「やはり狙いは、キャミィだったっ! ベガの狙いはキャミィだったっ! 先日のバイソンに引き続き……またしても、キャミィの勧誘を狙っていますっ!」


ベガ「さぁ、もう終わりだ……これからは、共に行こう……なぁ、キャミィ……?」スッ

キャミィ「……」


実況「さぁ、そして……おっと、ここでベガはキャミィに向かって右手を差し伸べるっ! 」

ナッシュ「……う~ん、どうなるんでしょ?」

474: 名無しさん 2015/10/01(木) 23:08:47 ID:8guFyozQ
ベガ「どうした……? 握手だよ、握手……」スッ

キャミィ「……」


ザワ……ザワ……

実況「ベガはキャミィへみ向かって、一歩二歩と歩みを進めていくっ! キャミィは以前変わらず、警戒している……と言った所かっ!? さぁ、どうなるっ!?」


ベガ「どうした……? 何をしている? 私は共に来いと言っている……さぁ、来い……」スッ

キャミィ「……」ササッ


ザワ……ザワ……

実況「あっ、いやっ! おっとおっとおっとっ! ここはキャミィが……一歩後退、一歩後退っ! ベガから距離を取りますっ!」

475: 名無しさん 2015/10/01(木) 23:13:15 ID:8guFyozQ
ベガ「……あぁ?」

キャミィ「……」ササッ


ザワ……ザワ……

実況「あ~っと、そしてっ……! ここでキャミィが場外に降りるっ! 場外へと降りるっ! ベガから更に更に距離を取って行くっ!」


ベガ「……おい、なんのつもりだ!?」

キャミィ「……」


実況「リング内からキャミィを見つめるベガっ! キャミィもまた、場外からベガをジッっと見つめているっ!」

ナッシュ「と、とりあえずは……交渉は決裂したんじゃないですかねぇ……?」

476: 名無しさん 2015/10/01(木) 23:18:25 ID:8guFyozQ
キャミィ「……」クルッ

ベガ「……チィっ」


ザワ……ザワ……

実況「あ~っ! おっとおっとおっとっ! そして……キャミィはベガにクルリと背を向け……」

ナッシュ「……おっと」

実況「そのまま、退場していきますっ! 退場していきますっ! キャミィは退場して行くっ!」

ナッシュ「とりあえずは……なんとかなったのでしょうかねぇ……?」

実況「シャドルーのキャミィ勧誘は、これで二度目となりますが……再び、ノーコメントっ! 今回もキャミィは無言を貫き通したっ! 場内にはざわめきだけが残っているっ!」

ナッシュ「……どうなるんでしょうねぇ? う~ん」

実況「さぁ、そしてキャミィの姿も……消えて行ったぁ! ベガもその背中をただただ、見つめていますっ!」

477: 名無しさん 2015/10/01(木) 23:22:37 ID:8guFyozQ
ウーロン「爺さん、爺さん……こっち来るぜ……? お尻見せてくれって頼んでみるか……?」

亀仙人「ちょっと、残念じゃが今はそんな感じではないの……ここは違う娘に頼もう……」

ウーロン「うん、うん……そうだな……まだ三人いるし、誰か一人ぐらいは見せてくれるだろ……」

亀仙人「あのベガという奴が来てから、な~んか雰囲気が変わってしまったではないか……全く、馬鹿者め……男がこんな所に来るんではないわ……」


18号「なぁ~んで、何にも言わないんだい……? 入るなら、入る……入らないなら、入らない……ハッキリ言えばいいじゃないか」

クリリン「そんな事、俺に言われてもなぁ……だから、あのキャミィって子も、迷ってるんじゃないの?」

18号「迷ってるんだったら、聞けばいいんだよ……ちゃんと、自分でさぁ……?」

クリリン「……聞くって、何を?」

18号「シャドルーに入ったら……いくら貰えるんだい……? って聞くんだよ……ようは、そこで迷ってるわけだろ? こういう交渉は強気に行かなくちゃいけないよ」

クリリン「……いやぁ、それは違うんじゃないかなぁ?」

478: 名無しさん 2015/10/01(木) 23:26:52 ID:8guFyozQ
ベガ「……まぁ、いい」


実況「さぁ、キャミィは去ってしまいましたが……おっと、ここでベガが口を開いたっ!」


ベガ「諸君も知っての通り……今日は、空手軍団……最後の日だ……」


ブー、ブーブー

実況「おぉ~っと、そして……そうです。本日、空手軍団VSシャドルー……三連戦が控えてますからね!」

ナッシュ「……控えてますねぇ、はい」


ベガ「数時間後には、空手軍団は終わり……そして、シャドルーが全てを手にしているだろう……」

ブー、ブーブー

ベガ「その時……その時には……キャミィの考えも変わっているだろう……」

479: 名無しさん 2015/10/01(木) 23:31:50 ID:8guFyozQ
ベガ「焦る必要などないのだ……それからでも、いいのだ……フハハハハっ……!」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、しかしベガは……まだ諦めてないと言った所かっ!?」

ナッシュ「……そうですねぇ、はい」


ベガ「さぁさぁ、諸君もその目に焼き付けてくれよ……? 全てが、シャドルーの物になるその瞬間をなっ……!」

ブー! ブーブー!

ベガ「ハーッハッハ! ハーッハッハ! そう喚いてられるのも……今のうちだけだっ! 数時間には、全てが変わっている……! 今だけだっ! 存分に喚くがいいさっ! ハーッハッハっ!」


実況「さぁさぁ、ベガは好き放題言って……おぉ~っと、今ブーイングの中、退場して行きますっ!」

480: 名無しさん 2015/10/01(木) 23:37:10 ID:8guFyozQ
実況「さぁ、そして今……ベガの姿も消えて行きました、が……」

ナッシュ「……まぁ、ちょっと後味の悪い感じになってしまいましたね」

実況「まぁ、確かに今日は空手軍団対シャドルーがこの後にも控えてますが……」

ナッシュ「……ちょっと、かりん選手もローズ選手も、いい試合見せてくれただにね?」

実況「やはり、シャドルーに美味しい所……とでも言えばいいのでしょうかねぇ?」

ナッシュ「いや、そうだと思いますよ? 試合の事を蔑ろにして……あんな感じで来られるとねぇ……?」

実況「あっ、ナッシュさん、ナッシュさん……少々、お待ち下さい……」

ナッシュ「……あっ、はい」

実況「どうやら、かりんが……何やら言いそうですっ! マイクを握っていますっ!」

490: 名無しさん 2015/10/02(金) 22:00:21 ID:l6nOfmtI
かりん「……ま、まぁ、キャミィも少しは利口だったようですわね?」


オー? オーオー?

実況「さぁ、今かりんが口を開きましたっ!」


かりん「だって、シャドルーって……下品で……野蛮で……」

オー、オーオー

かりん「……そして、今日で潰れちゃう組織なんですから」

オー! オーオー!

かりん「数時間後には……シャドルーは、返り討ちに合って……下品で野蛮な男達は……そこらに大の字になって、倒れているんでしょ……?」


ワー! ワーワー!

実況「そうですっ! かりんの言う通りですっ! ベガはこのストリートプロレス……シャドルーの物になるとは、言いましたが……その逆もまた、結果次第ではあり得るのですっ!」

ナッシュ「そうですね。空手軍団がいますね」

491: 名無しさん 2015/10/02(金) 22:12:40 ID:l6nOfmtI
かりん「そ~んな所に、キャミィが加わってしまいましたら……ねぇ……?」

ローズ「……フフ、そうね」

かりん「共倒れになってしまいますわよっ! 勝手にキャミィが潰れてしまっては……」

オー! オーオー!

かりん「私も楽しめそうには、ありませんわ」ニコッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁさぁさぁ、かりんは続ける続けるっ! どうやら、かりんの標的は完全にキャミィっ! 王者、キャミィっ!」

ナッシュ「そうですね。結構、今日の試合も対策をしてきていたみたいですからね。全ては王者戦を見通して……と言った所だったんじゃないですかね?」

492: 名無しさん 2015/10/02(金) 22:19:02 ID:l6nOfmtI
かりん「さぁ、キャミィ……次に会う時は……王者戦ですわよっ!」

オー! オーオー!

かりん「このっ……! 頭脳明晰……容姿端麗っ……! 神月かりんの元にっ……!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁさぁ、ここでかりんがポーズを取りながら……決めていくっ! 決めていくっ!」

ナッシュ「あっ、ああっ……自分で言っちゃうんですね……容姿端麗とか……」


かりん「再び、ひれ伏させてあげますわっ! オーッホッホッホっ! オーッホッホッホっ!」


ワー! ワーワー!

実況「実際の所、容姿は端麗でしょう、ナッシュさんっ!? ハッキリ言って私はタイプだっ! ど真ん中っ! 私の心のストライクゾーンにビシッと決まっているゥ!」

ナッシュ「そ、そうじゃなくて、自分で言っちゃうのか……って所ですよっ!」

実況「あの少しばかり高飛車な所も、私はタイプだぞっ! さぁさぁ、かりんは高笑いっ! 高笑いっ! 今日の勝利で勢いもついたのではないかっ!? もう次の勝利を確信したかのような立ち振る舞いだぁ!」

494: 名無しさん 2015/10/02(金) 22:31:27 ID:l6nOfmtI
ワー! ワーワー!

かりん「……さぁ、マイクを返しますわ」

ダン「……おう、よくやってくれたな。次も頑張れよ」


実況「しかし、招かざる客人の登場によって一点した場内の空気も……これで元に戻ったと言った感じではないでしょうかね?」

ナッシュ「そうですね。かりん選手が上手く締めてくれました」


かりん「さぁ、退場しましょうっ! ローズさん……今日は助かりましたわ……!」ペコッ

ローズ「次の試合は……私はいないけど……頑張ってねっ! かりんちゃんの事、応援してるわよっ!」ペコッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁさぁ、かりんは……ローズに共に場内へ一礼っ! 一礼していきますっ! さぁ、そしてかりんとローズは……揃って退場していきますっ!」

495: 名無しさん 2015/10/02(金) 22:48:23 ID:l6nOfmtI
ダン「退場被ると……マズいからな……お前はそこで待っておけ……ちょっと待っておけ……」

さくら「……今日、自分試合時間より、待機時間の方が長い気がしますよ?」

ダン「……知らねぇよ、そんなもん。それは、お前時間自身の責任だ馬鹿野郎」


実況「さぁ、ナッシュさん……ベガの登場……キャミィへのシャドルー勧誘……色々とありましたが……まぁ、終わってみれば、かりんの言う通りですね!」

ナッシュ「ええ、その通りですね。この後に、空手軍団がきっとやってくれると思うのですが……」

実況「……ですが?」

ナッシュ「ただ、ですよ……ただ……」

実況「あっ、はい……どうされましたか? ナッシュさん……?」

496: 名無しさん 2015/10/02(金) 22:57:55 ID:l6nOfmtI
ナッシュ「……僕はねぇ、この後のタッグ戦線の話も、忘れないでいただきたい」

実況「あ~、いやいやいや……忘れていたワケではないのですが……」

ナッシュ「僕達の、主戦場なんですから……この次の試合は……タッグ戦線ですよ……? その話を、僕はしに来たと言うのに……なぁ~んか、蔑ろにされてません……?」

実況「では、そちらの話もしていきましょうか?」

ナッシュ「はい、お願いします」

実況「さぁ、次の試合には……フェイロン・ホーク組対ユン・ヤン組……こちらが控えていますねぇ?」

ナッシュ「はい、そうです」

実況「そして……次の試合の勝者こそが……王者のロレント・ソドム組への挑戦権を得る事が出来る……! と、言った大事な大事な一戦でございます」

ナッシュ「そうですね、はい」

497: 名無しさん 2015/10/02(金) 23:05:27 ID:l6nOfmtI
ダン「……よし、じゃあお前もそろそろ帰っていいぞ。お疲れさん」

さくら「……なぁ~んか、今日は調子が出なかったすねぇ。ちぇっ」


実況「こういった試合形式……勝者が挑戦権を得れるという事になりますと……否が応にも、気合が入ってくると言ったものですねぇ!?」

ナッシュ「勿論、そういう事を期待したい部分もあるんですけどね……やっぱりね……」

実況「……やっぱり?」

ナッシュ「より、強いチームに現王者組に、ぶつかってもらいたい……と言った部分もありますね……」

実況「まぁねぇ……? 現王者のロレント・ソドム組なんかはねぇ……少々、行き過ぎている部分という物も……ありますからねぇ……?」

ナッシュ「行き過ぎてる部分は……勿論ありますが……うん、やっぱり強いチームですよ……はい……」

498: 名無しさん 2015/10/02(金) 23:12:57 ID:l6nOfmtI
ブー、ブーブー

さくら「な、なんで自分にブーイングするんすかっ……!?」

サクラー、モットシッカリシロヨー!

さくら「……悪いのは、自分じゃないっすよっ! キャミィっすっ! キャミィっ!」


実況「いやぁ、あのチームは反則ばかりの……シャドルーと大差のないチームでしょう? 私はそう思いますよ……?」

ナッシュ「いやぁ~、それがね……自分も、前回の試合までは……そう思ってました……」

実況「……ほう?」

ナッシュ「ロレント選手……やっぱり、テクニックあります……」

実況「……ほ~う?」

ナッシュ「ソドム選手……こっちはパワーファイターですね……」

実況「……まぁまぁ、ソドムに関しては、結構大柄な部分もありますからね?」

499: 名無しさん 2015/10/02(金) 23:26:50 ID:l6nOfmtI
ナッシュ「前回の試合で、僕達は負けてしまいましたが……やっぱり、敗因としては、何処かで彼らの事を小悪党だと油断していた部分があったんだと思います……」

実況「おぉ~っとっとっと……小悪党ではないと……?」

ナッシュ「現段階で、ベルト保持していると言うのが……それを証明していると思いますし……そこにね……彼らの行き過ぎた部分が加わって……ちょっと、今乗ってますねぇ、こちらも……」

実況「……ほ~うほうほうほう!」

ナッシュ「だからこそ……彼らにぶつかるには……こっちも、勢いのあるチームでなくてはならない……」

実況「そのチームが……次の一戦で決まるワケですねぇ? ナッシュさんっ!?」

ナッシュ「そうですよ。その話を僕はしに来たんですよ」

500: 名無しさん 2015/10/02(金) 23:32:07 ID:l6nOfmtI
実況「では、次の一戦……ナッシュさんが、フェイロン・ホーク組……もしくは、ユン・ヤン組に望む事と言えば……?」

ナッシュ「今日のこの一戦を見て……勝者のかりん選手と、ローズ選手……コンビネーションがあったからこその……勝利だと思うんですよ」

実況「はいはいはいはい、なる程!」

ナッシュ「僕はタッグマッチのベースのそういう所だと思っていますからね。是非とも、そういう事を期待したいですね」

実況「なる程!」

ナッシュ「……そして、僕達の仇を討って頂きたいですかね?」

実況「なる程……では、そのナッシュさんの期待に応える事が出来るのかっ……!? さぁ、CMの後は第四試合ですっ!」

ナッシュ「タッグ戦線の方も、是非ともよろしくお願いします」

実況「それでは、最後に本日のゲスト解説をもう一度、ご紹介しましょう! 本日のゲスト解説は……」

ナッシュ「ナッシュです。ありがとうございました」

実況「さぁ、CMの後はフェイロン・ホーク組対ユン・ヤン組っ! 勝者がベルトへの切符を手にする事が出来るゥ!」

501: 名無しさん 2015/10/02(金) 23:37:32 ID:l6nOfmtI
ーーー


リュウ「……第三試合から、ベガが出るのか。早いなぁ」

ケン「でも、結構入ってたんじゃねぇの……? 今日、客入り多いぞ……?」

サガット「……有り難い話だね」

バイソン「よっしゃ~っ! もうそろそろ出番だ……そろそろ、準備しておきますかね……?」

バルログ「……あら、もう行きますか?」

バイソン「俺達は次の次……この中では一番最初だからな……なっ、ヤムチャ君?」

ヤムチャ「……そうっすね。そろそろですね」

502: 名無しさん 2015/10/02(金) 23:44:17 ID:l6nOfmtI
サガット「……よし、頑張ってきてくれっ!」

バルログ「……期待してますよ」

バイソン「お~う、任せろ任せろ……大いに盛り上げて……おめぇらがやり辛ぇ空気作ってやるからよ……? ギャーハッハッハ!」

ケン「この野郎は……ったく……」

リュウ「おい、ヤムチャ……?」

ヤムチャ「あっ、はい……」

リュウ「……トチんじゃねぇぞ?」ニヤニヤ

ヤムチャ「……勿論っす。任せて下さい」

514: 名無しさん 2015/10/03(土) 22:08:14 ID:5wM6uEzo
ーーー


さくら「いや~、いやいやいや……皆さん、お疲れ様っす」

キャミィ「お疲れ様です」

かりん「……お疲れ様」

ローズ「ちょっと、さくらちゃん……? 今日、楽しすぎじゃないの?」

さくら「いやいや、まぁまぁまぁ……」

ローズ「……おばさんが動いてるんだから、若いさくらちゃんはもっと動いて貰わないと困るわよ?」

さくら「今日の試合は、場外で色々やってましたよ……セコンドっす……今日の自分はキャミィさんのセコンドっす……」

516: 名無しさん 2015/10/03(土) 22:16:25 ID:5wM6uEzo
かりん「……でも、こういう試合を続けてたら、さくらの人気も下がっちゃいますわよ?」

さくら「そこは……大丈夫っす……大丈夫、大丈夫……自分のファンは熱~いファンっすから……この程度じゃ、離れませんよ……」

かりん「……退場の時、ちょっとブーイングされてませんでした?」

さくら「そこは……まぁ、でも大丈夫、大丈夫……」

かりん「……大丈夫って」

さくら「だから、かりんにファンをお裾分けっすよ……ねっ……? かりんも熱~いファン見つけて下さい……ねっ……?」

かりん「まぁ、私もいつまでも不人気ではいられませんからね。この試合と、王者戦で……なんとか結果を出して見せますわ」

さくら「そうそう、その意気っすよ! その意気っ!」

ローズ「……キャミィちゃんも、順調に人気上がって来たんじゃない? 次の王者戦、頑張るのよ?」

517: 名無しさん 2015/10/03(土) 22:22:14 ID:5wM6uEzo
キャミィ「……人気が上がってきたら、やっぱりちょっと変わったファンの人もついちゃうんですね」

ローズ「……変わった人って?」

キャミィ「今日、入場の時……私の名前を、凄く叫んでる人がいたんですよ……」

ローズ「あらあら、いいじゃない? そういう人には……ちゃんと、サービスしてあげなきゃダメよ……?」

キャミィ「その人の方、チラッと見たら……その人、お爺さんだったんです……」

ローズ「お爺さんが……キャミィちゃんの事、叫んでたの?」

キャミィ「はい、お爺さんが……私の事を、凄く叫んでました……」

ローズ「……はぁ、元気なお爺ちゃんねぇ」

518: 名無しさん 2015/10/03(土) 22:28:19 ID:5wM6uEzo
かりん「……ポックリ、逝かなきゃいいんですけど、大丈夫かしら?」

ローズ「……コラ、そういう事言わないの」

キャミィ「変わった人だなぁって思って……ちょっと、ビックリしました」

かりん「キャミィが、そういう格好をしてるから……そうやって、変なファンがついちゃうんじゃないかしら?」

キャミィ「……そういう格好って?」

かりん「ほらほら、お尻を出して……ねぇ……?」

ローズ「……キャミィちゃんのお尻って可愛いわよね」

キャミィ「……そ、そんなにお尻出てますかね?」

かりん「それ、結構露出多いですけど……恥ずかしくないですの……?」

キャミィ「……な、なんだか言われると恥ずかしくなってきました」


さくら「姿格好と、人気は比例しないっ……! かりんっ……! 人のコスチュームに口出すある暇があるなら……もっと力をつけぃっ!」

かりん「……は、は~い」

さくら「……ったく」