1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 22:36:34.30 ID:SnBCkW2NO
P「シャイニーフェスタも今日で五日目、いよいよ最終日だ」

P「今日までのパフォーマンスで俺たち765プロオールスターズがSOFを獲るのははもう目前だが、最後まで気を抜かずに頑張ろう!」

P「最後のライバルユニットは…男塾?聞いたことのないアイドルだな…」

伊織「あそこにいるむさいのがそうかしら?」

雪歩「うぅ、こわそうな人がいっぱいですぅ…」

律子「あれって本当にアイドルなんでしょうか…?」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 22:42:24.46 ID:YXjKsgRG0
 

J「斜威新笛巣汰(しゃいにーふぇすた)も遂に決勝戦だな」

桃「ああ。俺達は必ず優勝し、表彰式で主催者の藤堂兵衛を討つ!」

虎丸「がっはっは、どんな相手でもこの俺が居れば楽勝よ」

富樫「よく言うわい。昨日地獄相撲とやらで死にかけたのはどこのどいつじゃ」

王大人「双方揃ったようだな」

王大人「ではこれより斜威新笛巣汰決勝戦、男塾 対 南無誇符露全星達(なむこぷろおーるすたーず)の試合を開始する!」

桃「南無誇符露全星達…?」

伊達「聞いたことがないチームだな」

田沢「フッフッフ、任せなさい」

秀麻呂「田沢?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 22:45:11.43 ID:YXjKsgRG0
田沢「実はさっき入口の物販でこれを買ってきたのだ」

飛燕「これは…!」

雷電「アイドルマスター アニメファンブック!」

田沢「これを読めば奴等のことは丸分かりというわけよ」

松尾「なるほど!さすが男塾人間コンピューターの田沢じゃーっ!」

王大人「それでは双方、先鋒出ませい!」

J「向こうの一人目が姿を現したぞ」

田沢「フムフム、この本によるとあれは星井美希という娘らしいのう。どうやら相当な実力の持ち主じゃ」

田沢「プロデューサーのことをダーリンと呼ぶ、と」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 22:49:02.78 ID:YXjKsgRG0
美希「じゃあハニー、行ってくるの!」


虎丸「ハニーと呼んどるぞ」

富樫「なんじゃ、あてにならん本じゃのう」

雷電「フム、読む本は選ばなくてはなりませんよ」

田沢「ええい、こんな本に頼る作戦はやめじゃ」

虎丸「よし!じゃあまずは俺から行かせてもらうぜーっ!」

富樫「馬鹿たれが何を言うか!最初は俺に決まっておろうがーっ!」

田沢「待たんかい!あ奴あんな金髪をしとるんじゃ。おそらく西洋かぶれに違いない」

椿山「それなら…」

松尾「うむ。わしの出番じゃな」

秀麻呂「おおーっ!ボーカルレベルMAX(男塾基準)の松尾なら間違いないぜ!」

田沢「おう!一発奴等の度肝抜いたらんかい!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 22:53:53.37 ID:YXjKsgRG0
王大人「では一回戦、始めい!」


星井美希『ふるふる☆フューチャー』

美希「だいすきはーにぃー♪ いちごみたいにー」

月光「始まったようだな」

富樫「なんじゃ、見かけによらずふわふわした歌じゃのう」


松尾鯛雄 『thriller』(マイケル・ジャクソン)

秀麻呂「おお!キレのあるダンスじゃ!」

椿山「いいぞ松尾ーっ!」

松尾「'Cause this is thriller,thriller night!」

虎丸「おおーっ!さすが松尾じゃあ!」

田沢「うーむ、英語の授業はからっきしのくせしおって、やはりあめりかの歌を歌わせると松尾の右に出る者はおらんのう」

J「………」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 22:57:17.23 ID:YXjKsgRG0
美希「教えてはーにぃー♪」

お前ら「「「「教えてアッキー!」」」」

伊達「向こうは随分と盛り上がっているようだな…」

……………………………

美希「大好きはーにぃー♪」

お前ら、塾生「「「「「大好きアッキー!!」」」」」

美希「ずっと見てて 絶対 よ」

お前ら、塾生「「「「「うおおーーーっ!」」」」」

富樫「いやー、素晴らしいパフォーマンスじゃったのう」

秀麻呂「おれ、ファンになっちゃった」

邪鬼「あの娘、只者ではないな」

桃「ああ、恐ろしい相手だった…」

王大人「一回戦、勝者、星井美希!」

月光「やむを得んな」

伊達「うむ。松尾め、サビしか歌えてなかったからな」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:00:56.50 ID:YXjKsgRG0
貴音「………」

響「どうかしたか?貴音」

貴音「あの審判の御仁、何やら親しみを感じます」

貴音「初めて会うはずなのに、不思議なこともあるものですね」グゥゥ

真美「…うん。頭がね、ラーメンのどんぶりみたいだからだろうね…」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:04:50.08 ID:YXjKsgRG0
王大人「両チーム、次鋒、前へ!」


やよい「はい!よろしくおねがいしまーす!」ガルーン


虎丸「あーん?今度は元気そうなチビッ子が出てきたぞ」

雷電「あ、あれは画龍羽隠愚(がるういんぐ)の構え。まさかあのような年端もいかぬ少女が…」

桃「知っているのか雷電?」

雷電「うむ。あれはまさしく燃夜死(もやし)流暗殺拳。既に歴史から消滅したはずだが…」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:08:37.29 ID:YXjKsgRG0
世に数千あると言われる拳法の中には、もはや誰も見たことがなく、存在すら定かでない伝説の拳法も多数存在する。

燃夜死流暗殺拳もそのひとつであり、これはチベット北西部にある聖峰、カイラス山で大成したと言われている拳法である。

その最大の特徴は磨夜鋼(まやこぅ)と呼ばれる身体硬化術と鳥ような身軽な身のこなしであり、これらを組み合わせることで

まるで空を舞うように相手を切り裂き命を奪う、画龍羽隠愚という極技で知られている。空から軽やかに命を奪うこの様子から、

この拳の使い手は時に天使と呼ばれ恐れられていたそうである。また、随一の使い手は燃夜死流開祖である爬鷺長老

(べろちょうろう)の勲章を代々身に着けていたというが、それがどういったものかは伝わっていない。

一説には最後の使い手である抹猪全(まつちょちょん)という師範が山を下り、海を渡ったとされているが、真相は不明である。

民明書房刊『未確認拳法百選』より

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:12:39.48 ID:YXjKsgRG0
虎丸「今度こそ、俺が目に物見せてやるぜーっ!」

富樫「いや俺の番だぜーっ!」

卍丸「控えい。もはや貴様のケンカ殺法の通じる相手ではない」

富樫「いいや卍丸先輩よ、これは殺し合いじゃあねえ。アイドルパフォーマンスバトルだ。それなら俺にもとっておきがあるんだぜ」

卍丸「ほう、とっておきだと?」

秀麻呂「富樫、ま、まさか…」

富樫「おう、見忘れたとは言わせねえぞ。男塾名物、油風呂の準備じゃーっ!」


王大人「二回戦、始めい!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:16:42.91 ID:YXjKsgRG0
高槻やよい 『キラメキラリ』

やよい「フレーフレー頑張れ!!さあ行こう♪ フレーフレー頑張れ!!最高♪」

飛燕「心が躍るような元気な曲ですね」

雷電「あの身のこなし、やはり…」ゴクリ


富樫源治 『男塾塾歌』

グツグツグツグツ

富樫「日本男児の゛生き様はあ゛あ゛ぁ」ダラダラ

グツグツグツグツグツグツ

富樫「色なし恋なし情けありい゛い゛」ダラダラ

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:20:59.87 ID:YXjKsgRG0
やよい「フレーフレー頑張れ!!最高♪」グッ

お前ら、塾生「「「「「いえええええい!!」」」」」


桃「最高だったな」

邪鬼「うむ」


王大人「勝者、高槻やよい!」


卍丸「やよいマジ天使」

J「帰りにCDを買いに行かなくては…!」

雷電「ご一緒しましょう。……ん?あの真っ黒な物体は一体…?」

J「………と、富樫ー!」

秀麻呂「え?あ、富樫ーっ!」

松尾「いつの間にこんなことに…!」

田沢「は、早く医務室に運ぶんじゃ!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:24:40.85 ID:YXjKsgRG0
貴音「この私には研ぎ澄まされた心の目がございます。見せて差し上げましょう。四条家最大最強の秘術を!」

響「貴音、いっこあげるね」

貴音「…」パク

貴音「これはさーたーあんだぎーというものですね。まこと美味です」モグモグ

響「はい、亜美にもいっこ」

貴音「…」パク

響「真美にも…」ダッ

貴音「…」パク

亜美「ど、どういうことだこれはーっ!」

真美「ひびきんがおやつをくれようとしているのにお姫ちんはその動きを予測しているかのように横取りしていくYOー!」

貴音「これぞ四条家奥義、無明察相翫!」モグモグ

響「もう!貴音!ひとのまで取っちゃダメでしょー!」

貴音「しかたがないのです。奥義ですから」グゥー

律子「あんたのはただの食い意地でしょ。ほら、次の試合始まるわよ」

※無明察相翫…相手の動きを完全に予測する、月光が使った技。覚えてない人は13巻かwikiを参照してください。

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:28:54.04 ID:YXjKsgRG0
J「早くも2連敗か…」

富樫「すまんのう。自信はあったんじゃが…」プスプス

伊達「勝敗の数でなく獲得ポイント数での勝負だからまだ逆転の目はあるが…」

影慶「奴等の力、底知れぬものを感じるな」

飛燕「もはやなりふり構ってはいられないようです。ここは私に任せていただきましょうか」

虎丸「おお、飛燕!女性ファン数NO.1の実力見せたれやーっ!」


桃「どうした雷電、月光。顔色が優れないようだが…?」

月光「飛燕の奴、明るく振舞ってはいたが…」

雷電「うむ。決死の覚悟で臨んだようでござる。何事もなければよいが…」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:32:36.18 ID:YXjKsgRG0
王大人「第三試合、開始!」


飛燕  『汚れっちまった悲しみに』(一世風靡SEPIA)

飛燕「汚れちまった悲しみにーいいー 俺の青春もナンボのもんじゃい!」

虎丸「よっ、いいぞー!飛燕!」


如月千早  『約束』


千早「………ぁ! ……………っ!」


律子「千早?まさかあの子…」

真「声が…?」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:36:45.65 ID:YXjKsgRG0
虎丸「なんか向こうの様子がおかしいのう」

桃「どうやらあの対戦相手、声が出なくなっているようだな」

富樫「そりゃ大チャンスじゃねえか!でもよ、なんでまたそんなことになってんだ?」

雷電「……………まさか、鶴嘴千本で相手の喉の神経節を…?」

月光「……いや、あの飛燕がそんな卑怯な真似はするまいが…」

伊達「しかしああ見えて、勝つためには手段を選ばんところがあるからな…」

J「……………」

桃「……………」


飛燕(理由は分かりませんが、相手はどうやら不調のようですね…。これは好機!)

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:40:37.71 ID:YXjKsgRG0
春香「ねえ 今 見つめているよ 離れていても」

真、美希「もう涙をぬぐって笑って」

やよい、雪歩「一人じゃないどんなときだって」

伊織、あずさ、亜美「夢見ることは生きること

真美、響、貴音「悲しみを越える力」


千早(みんな…)

千早「あーるーこうー」


……………………………………………


伊織「ふぅ、もう大丈夫みたいね」

雪歩「良かったぁ~」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:44:44.21 ID:YXjKsgRG0
やよい「でも千早さん、どうしちゃったんでしょうー?」

あずさ「そうねえ、ご家族とはあれからうまくいってるみたいだし~」

美希「優クンのことも、つらいけどいい思い出がたくさん残ってるって言ってたの」

春香「そういえば、千早ちゃん出番前に雑誌読んでたよね。もしかしたらあれにまた何か載ってたんじゃ…?」

真「そう思って楽屋から持ってきたけど、千早のことどころか、765プロの誰の記事も載ってないみたいだよ?」

律子「ま、もう心配はなさそうだし、しばらく様子を見て落ち着いた頃に聞いてみましょう」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:48:39.25 ID:YXjKsgRG0
美希「千早さん!」ダキッ

春香「やったね!千早ちゃん!」

真「千早、お疲れ様!」

雪歩「ううっ、良かったよぉ、千早ちゃん~」グスッ

千早「みんな!ありがとう」

千早(そう、私にはこんなに素晴らしい仲間たちがいる。私はもう大丈夫)チラッ

千早(こんな記事なんて)バサッ

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:52:39.57 ID:YXjKsgRG0
-----------------------------

『衝撃!女性をダマす豊胸詐欺の実態!』

『……問題となっているのが東京都にあるK社が販売する「ウルトラの●」という豊胸器具だ。全く効果がないにもかかわらず、

虚偽の体験談や広告を巧みに操り、現在分かっているだけで10名の女性から合計約500万円を騙し取ったというのである。』

-----------------------------

千早(大丈夫。50万くらい。最初からダメ元のつもりだったもの。まあたぶん効果ないだろうなーって思ってたもの)ブツブツ

春香「ち、千早ちゃん、大丈夫?」

千早「大丈夫よ、春香。なんくるないわ」ニコッ

春香「そう?それならいいんだけど…」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/15(水) 23:56:36.52 ID:YXjKsgRG0
王大人「勝者、如月千早!」


富樫「ううっ、良かったのう、千早」ウルッ

虎丸「感動じゃあ」ブワッ

飛燕「すみません、力及ばず…」

「……………」

「……………」

「……………」

飛燕「あ、あれ?みなさん?」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:00:37.38 ID:YXjKsgRG0
亜美「奥義!ギザの聖眼衣(ヒエログリフ)!」

響「なんだ?この異様な感覚は…?」

響「はっ!どういうことだ!?ここは自分の故郷の沖縄?」

真美「マントの図形による形象催眠から相手の最も思い出深い過去の光景を再現し、心慕う人物に幻覚の中でなりすます」

真美「むごい技よ。ギザの聖眼衣…」

亜美「ひびきんにはその懐かしい思い出の中で最も非常な死を与えちゃうよ~」

響「コラ!ハム蔵!ネコ吉のごはん盗ったでしょ!」

真美「ええー」

亜美「ひびきんの慕う人物って、ハム蔵~?」

真美「ってか、人物じゃないじゃん…」

律子「ホラホラあんた達、ピネジェムごっこはやめなさい。亜美、そろそろ出番よ」

※ギザの聖眼衣…王家の谷の守護者達の一人ピネジェムの、真美が解説した通りの技。飛燕が師匠の幻覚を見たやつ。

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:04:38.65 ID:bQEyYHbE0
月光「さ、3連敗…!」

桃「さすがにまずいな…」

雷電「あと2戦。相手も相当な手練れをぶつけてくるはず…」

虎丸「み、見ろーっ!今度は3人組が出てきたぞ!」

ディーノ「フッフフフ、遂に私達の出番が来たようですね」

富樫「あ、あんた達は…!」

伊達「鎮守直廊三人衆…!」

センクウ「いや、違うな」

虎丸「ああーん?違うって、どこからどう見ても…」

センクウ「こいつらは鎮守直廊小町!」

富樫「鎮守直廊小町ぃ~!?」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:08:38.39 ID:bQEyYHbE0
センクウ「男塾一のダイナマイトバディ、三浦独眼鉄!」

独眼鉄「あらあら~、運命の人はどこかのう~」

センクウ「地獄のいたずらっ子(ヘルズマジシャン)、双海ディーノ!」

ディーノ「んっふっふ~、参りましょうか」

センクウ「パッと舞ってチュッと吸ってhaaan、水瀬蝙翔鬼!」

蝙翔鬼「俺達に任せておくがいい、にひひっ」

桃「………」

伊達「…………」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:12:36.66 ID:bQEyYHbE0
王大人「第四試合、開始!」


竜宮小町  『SMOKY THRILL』

鎮守直廊小町  『SMOKY THRILL』

伊織、あずさ、亜美「知らぬが仏 ほっとけない」

伊織「くちびるポーカーフェイス」

蝙翔鬼、独眼鉄、ディーノ「Yo 灯台」

ディーノ「もと暗し Do you know!?」

蝙翔鬼、独眼鉄、ディーノ「噂のFunky girl」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:15:39.97 ID:bQEyYHbE0
伊達「同じ曲だと…」

J「いや、それだけじゃない。歌やダンスまで完璧…」

雷電「まさかあれは世に聞く千日颮鏡では…!」

※千日颮鏡…相手の動きをそっくりマネする。26巻より。

センクウ「いや、そうではない」

月光「では一体…?」

センクウ「あれは…完コピだ…!」

富樫「完コピぃ?」

伊達「確かに歌もダンスも完璧だ。しかし……」プルプル

虎丸「ぎゃっはっは!野太い声と仏頂面でこれは反則だぜーっ!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:18:36.95 ID:bQEyYHbE0
亜美「さすらうペテン師の青い吐息 Ah」

あずさ「手がかりにI wanna 恋どろぼ Oh!」

伊織「射止めるなら 覚悟に酔いどれ~」

蝙翔鬼、独眼鉄、ディーノ「女は天下の回り者」

独眼鉄「痺れるくびれ」


J「くびれ…ww」ブフッ

桃「くびれwww無いしwwww」

富樫「せ、先輩は何か知っとるんですか?あのパフォーマンス」

センクウ「ウム。実はな…」

センクウ「あれお前達一号生が驚邏大四凶殺で校舎を空けていた時のことだ」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:21:36.89 ID:bQEyYHbE0
センクウ「俺は夜、たまたま万針房に通りかかったときに、明かりが漏れていることに気がついた」

センクウ「こんな時間に一体何を…?と訝しんで中を覗いた私が見たものは、必死に竜宮小町というアイドルの歌とダンスを」

センクウ「練習している鎮守直廊三人衆の姿だった…」

-----------------------------------------------------------

センクウ「お前達、こんな時間に何をしているんだ?」

独眼鉄「おお、センクウ。これは少々恥ずかしいところを見られてしまったのう」

ディーノ「フッフフフ、まあ良いではありませんか。どうでしょう。折角ですから一度我々のショーを披露してみませんか?」

蝙翔鬼「そうだな。そろそろ見せてもいい頃合いだろう。センクウ、少し時間いいか?」

センクウ「ああ、構わないが…」

独眼鉄「よし!それでは鎮守直廊小町の初披露じゃ!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:24:38.42 ID:bQEyYHbE0
>>54
ありがとう。ちょっと寂しくなってた

………………

センクウ「…驚いたな……。素晴らしいステージだった。楽しませてもらったよ」

ディーノ「フッフフフ、そうですか。楽しんでいただけたようで何より」

センクウ「しかしお前達は一体何のためにこんなことを…?」

ディーノ「おお、これは失礼。まだ話していませんでしたね」

独眼鉄「なあセンクウ。今年はなかなか活きのいい一年坊が入ってきたようだな」

センクウ「ん?そうだな。二号生との衝突など、聞いていて退屈せんと思っていたら、今度は驚邏大四凶殺とはな」

蝙翔鬼「ああ。いきなり関東豪学連とおっぱじめるとは、面白い奴等だ。まあ、まだまだこれからだがな」

独眼鉄「それでな、可愛い後輩共のために歓迎会を一席設けたいと思ってのう」

ディーノ「ええ。男塾恒例の手荒い歓迎でなく、偶にはただ楽しく騒ぐだけの宴会もいいでしょう?」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:27:41.68 ID:bQEyYHbE0
センクウ「ではお前達はその座興のためにこんな時間まで練習を…?」

蝙翔鬼「ククク、まあ大したことはない。我が南朝寺教体拳をもってすればこの程度」

独眼鉄「何を言っとるか蝙翔鬼!お前はいつまでたってもBメロのリズムに乗れとらんだろうが」

蝙翔鬼「何だと?そういうお前こそ音程が怪しい部分がちょいちょいあるじゃねえか」

ディーノ「まあまあ。各々まだ修練が必要ということですね」

ディーノ「そういうわけでセンクウ。良かったらまた時間のある時にでも練習に付き合ってもらえませんか?」

センクウ「ああ。そういうことなら、協力させてもらおう」


-----------------------------------------------------------

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:30:37.57 ID:bQEyYHbE0
センクウ「…というわけだ」

J「ではこれは俺達のために…」

センクウ「ああ。しかし結局三号生と一号生の顔合わせはあのとおり、なんだかんだでいつもの感じになってしまったがな」

富樫「それからは息つく間もなく八連制覇、そしてこの斜威新笛巣汰じゃからのう」

センクウ「ウム。やっと披露する機会が巡ってきたというわけだ。本物とのバトルという最高の舞台でな」

桃「先輩…」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:33:38.96 ID:bQEyYHbE0
蝙翔鬼、独眼鉄、ディーノ「誰も知らない 深海のボーダーライン」

伊織、あずさ、亜美「魅惑のLover chase弾く」

蝙翔鬼、独眼鉄、ディーノ「甘く見たらば 真っ逆さまFly away」

伊織、あずさ、亜美「絡まるスリル チャージ」

ディーノ「夜更かしの 猫惑わす」


伊達「ねこwwwwwww猫のポーズwwwwww」

桃「かwwwわwwwいwwwいwwwww」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:36:36.10 ID:bQEyYHbE0
蝙翔鬼、独眼鉄、ディーノ「Yo 灯台 もと暗し Do you know!?」

蝙翔鬼、独眼鉄、ディーノ「ギリギリで お預け Funky girl」


虎丸「いいぞー!三人ともー!」

富樫「最高じゃー!」


王大人「勝者、鎮守直廊小町!」


亜美「…ごめん。いおりん、あずさお姉ちゃん…」

伊織「亜美のせいじゃないわ。隣であんなの見せられたら、私だって…」

あずさ「まったく、すごいファンがいたものね~」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:39:40.74 ID:bQEyYHbE0
独眼鉄「どうだ見たかーっ!一年坊ども!」

虎丸「押忍!ごっつぁんです、先輩!」

富樫「よーし!この調子でもう一勝じゃーっ!最終戦頼むぜ、桃!」

桃「ああ。任せてくれ」

???「待ていっ!」

桃「!」

虎丸「あ、あんたは…」

富樫「羅刹先輩ーっ!」

羅刹「邪鬼様、男塾死天王羅刹、ただいま戻りました」

邪鬼「…うむ」 

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:42:40.94 ID:bQEyYHbE0
飛燕「あなたは三日目、梁山泊十六傑の山艶との戦いで重傷を負ったはず…」

羅刹「フン、あんなもの、かすり傷だと言ったであろう」

虎丸「か、かすり傷って…」

富樫「腕一本落としてたよな…」

羅刹「王大人のいう中国四千年の秘術とやらのおかげで、もうこの通りよ」

富樫「し、しかし先輩。無事なのは良かったが、もう決勝戦の大将戦だぜ」

羅刹「分かっておる。医務室で映像を見ておったからな。だからこそ、ベッドを飛び出してここへ来たのだ」

雷電「それは、一体どういう…?」

羅刹「剣よ。この最終戦、この俺に任せてくれんか」

塾生「!!!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:45:52.27 ID:bQEyYHbE0
桃「…………」

桃「押忍。先輩、よろしくお願いします」

虎丸「なにーっ!?い、いいのかよ桃?」

桃「その目を見れば分かる。先輩、何か事情があるんでしょう?」

羅刹「恩に着る。多くを語ることはできんが、実は奴等とは浅からぬ因縁があってな…」

羅刹「では、行って参る!」



富樫「…ずいぶんおっかねえ気迫だったな」

桃「ああ。羅刹とは古代インド神話にあって全地獄の鬼どもを支配し、それを食らって生きるという最強の闘神…!」

桃「まさにその名の通り恐ろしい人だ」

虎丸「でもよ、あんな娘っ子たちに、一体どんな因縁があるってんだ?」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:48:38.70 ID:bQEyYHbE0
亜美「気にすんな。ひびきんが弱いんじゃねえ。亜美が強すぎるんだYO」

響「フッ、噂に違わぬ腕さー。しかし自分をなめると死んで後悔することになるぞ!」バッ

小鳥「ピヨっ」

真美「ひびきんの後ろからピヨちゃんが飛び出したYOー!」

響「自分を怒らせた報いを受けるがいいぞ! 行けい!やつの喉笛をかっさばけ!」

亜美「!」

響「気がついたか。そのピヨ子は毒女で腐女だ。ほんの少しの影響を受けたらたちまち婚期遅れだぞ」

小鳥(ひどい)

律子「コラ、あんたたち!死穿鳥拳ごっこはそのくらいにしなさい。最終戦が始まるわよ」

※死穿鳥拳…くちばしに毒が塗ってある鳥と一緒に攻撃する、みんな大好き男爵ディーノの技。8巻を読み返そう。

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:51:37.59 ID:bQEyYHbE0
春香「それじゃ、行ってきまーす!」タッ


雷電「あ、あの髪型は堕奮裏梵(だぶるりぼん)…!」

桃「知っているのか雷電?」


春香「ぅわあっ!」ドテッ


雷電「間違いない。あの娘、あの若さで覇流地派(はるちは)を極めたと言うのか…」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:54:38.04 ID:bQEyYHbE0
中国拳法の源流と言われるものは様々あるが、その中の一つに野野環(ののわ)というものがある。これは殷の時代に盛んに

行われた腕試しで、腕に覚えのある者たちが円になって向かい合った状態で一斉に演武を披露し、少しでも隙を見せた者は皆から

すかさず攻撃されるという集団組手である。これが時を経て発展すると、いかに隙のない動作をするかだけでなく、いかに相手の

隙を作るかも重視されるようになった。今でいうフェイントの技術の始まりである。その後、特にこれに長けていた

栄李琳(えいりりん)が拳法として確立するに至ったのが、覇流地派という流派である。栄李琳は髪の左右をひらひらした

布で結び、その動きや色彩で相手の集中を惑わせる堕奮裏梵や、転んだと見せかけて相手を攻撃する鈍辛合者(どんがらがっしゃ)

という技を得意としたと伝えられている。

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 00:57:43.17 ID:bQEyYHbE0
時は流れ14世紀になると、当時の最高師範であった明五州(みんごしゅう)の働きにより覇流地派は大きく世界へ出ていくことに

なる。各地へ伝播する中で残念ながら覇流地派という流派の名は忘れられていったが、その芽は確実に各地に根付いていった。

例えば西洋のエンドールという国にあったトルネコという人物は、表向きは武器屋の主人であったが実は鈍辛合者の達人であったと

伝えられている。ちなみにこの鈍辛合者は英語圏ではother toyと呼ばれており、ずる賢く抜け目がない者を「あざとい」というのは

これが語源である。

また、覇流地派は当時室町時代であった日本にも伝わっているが、農民たちによって独自の進化を遂げ、今日ではセクシーコマンドー

という格闘技になったことは賢明な読者諸兄の推察の通りである。

民明書房刊『流派 - 海を越えて』

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 01:00:36.54 ID:bQEyYHbE0
王大人「最終試合、開始!」


天海春香  『自分REST@RT』


春香「昨日までの生き方を否定するわけじゃなくて これから進む道が見えてきた」


羅刹(リスタート、か…。俺もこれから…)


羅刹  『恋をはじめよう』


羅刹「愛してる 愛してる いつか未来で ボクがキミに誓うから GET YOU!」

羅刹「行こう!! さあ行ける!! どんな今日でも ふたりならば恋を始めよう」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 01:03:36.46 ID:bQEyYHbE0
羅刹(あの時、765の連中に負け、961プロを辞めてから北斗と翔太と3人で地道に再活動を始めたが…)

羅刹(まったく思うようにいかなかった。黒井のおっさんの後ろ盾がなくなっただけで、自分たちの実力不足が痛いほど分かった)

羅刹(それから俺達はその不足を補うため、自分の弱点を各々一人で見つめなおすことに決めた。一時の活動休止だ)

羅刹(力をつけた暁には、また一緒に活動しようと再会を固く誓い合って…)


春香「大空を飛ぶ鳥のように 翼を広げて羽ばたきたい」

春香「どんなに遠くても行こう 憧れの世界 夢だけでは終わらせたくない」 


羅刹(そうして俺は逡巡の末、鞏家の門を叩いた。己の弱点である精神力を鍛え直すことが目的だったが、)

羅刹(高所、暗所、水上、土中などあらゆる戦場に適応した流派である鞏家の拳法が、アイドルパフォーマンスにも)

羅刹(磨きをかけるという確信があったからだ)

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 01:06:39.52 ID:bQEyYHbE0
羅刹(修業は厳しかったが、どこかで同じように頑張っているであろう北斗と翔太のことを思えば辛くはなかった)

羅刹(そうして俺は兜指愧破や鼯樵橤拳をはじめとする鞏家の真髄を極めたが、まだ何かが足りぬ)

羅刹(そう思って彷徨っていたところを邪鬼様に拾われ、男塾死天王の一人となったのだ)

羅刹(俺はここで根性や義、そして何より友情を学んだ。邪鬼様や死天王の連中をはじめとした三号生はもとより)

羅刹(一号生共も付き合いは短いが素晴らしい仲間たちだ)


羅刹「探してく求めてくHAPPINESS 響き合う感じ合うTENDERNESS」

羅刹「ひとつだけひとつだけPURENESS いつだっていつまでも」


富樫「いいぞー!羅刹のおっさん!」

桃「まさかこれほどとは…。羅刹先輩に任せて正解だったな」

邪鬼「フン、まだだ。羅刹という男、これしきで終わる器ではない」


羅刹(ただ、誰一人俺の本当の名前を覚えてくれず、いつまでたっても間違って覚えられたままだ)

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 01:09:38.17 ID:bQEyYHbE0
春香「去った過去気にせず もっとずっと未来を この目で早く見たい」

春香「予想もつかない素敵な運命 待ち構えている」


羅刹(ここで765と当たったのは転機。この勝負に勝ち、俺は北斗と翔太を迎えに行く!)

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北斗「なんだい冬馬、そのキーホルダー?そんなグッズあったかな?」

翔太「うわあダッサイ。カタカナでジュピターって書いてあるよー」

冬馬「フフ…まあ聞けよ二人とも。今からこれ、分解して3人で分けるんだ」

北斗「分けるって、どうしてわざわざそんなことするんだい?」

翔太「ぼくいらなーい。ダサイもん」

冬馬「これは俺達3人の…ジュピターの絆を守る誓いだ!もしも俺達がまた会える日が来たら…」

冬馬「その時にもう一度ひとつにつなげて、また3人でやり直そうぜ…!」つ『ジュ』

北斗「冬馬…」(まったく冬馬は無駄にアツいね。まあそこもイイんだけど…☆)つ『ピ』

翔太「冬馬クン…」(あとで捨てよう)つ『ター』

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 01:12:36.72 ID:bQEyYHbE0
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羅刹「愛してる 愛したい 過去も未来も ボクがキミに言えた時 GET YOU!」

羅刹「おいで さあおいで どんな今日でも ふたりならば 恋をはじめようよ」


春香「新しい自分をいつでも 見せながら成長していくよ」

春香「まだまだ伸びると信じて 今日も頑張れる エンドレスな向上心で」


虎丸「うおーっ!すげえぜ!」

月光「どちらも強い…!」

雷電「ウム。苛烈な戦いであった…!

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 01:15:36.79 ID:bQEyYHbE0
王大人「この勝負、引き分け!」


王大人「…よって斜威新笛巣汰、決勝戦は南無誇符露全星達の勝利とする!」


富樫「ま…負けちまった…」

伊達「俺達が…男塾が負けただと…」

飛燕「これでは塾長に合わせる顔がありませんね…」

虎丸「ど、どうすんだよ、桃?」

桃「仕方がない、こうなったら…」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/16(木) 01:18:36.77 ID:bQEyYHbE0
P「くぅ~お疲れ様w これにて優勝だな!」

P「実は、ネタでSOF獲るって言ったら社長が本気にしたのが始まりだったんだ」

P「本当は/桃「待ってくれ!」

春香「あ、あなた達は…」

伊織「フン、お礼参りにでも来たってわけ?」

飛燕「素晴らしい闘いをありがとうございます。腹黒なところを見せたつもりはないのですが…気にしないでください」

独眼鉄「いやーありがとよ。俺達のかわいさは二十分に伝わったかな」

松尾「こんな女子が見てくれてたと思うとちょっと恥ずかしいのう」

富樫「ありがとな!正直、油風呂が熱かったのは本当だぜ!」

羅刹「…ありが/塾長「わしが男塾塾長江田島平八である!!」

桃、飛燕、独眼鉄、松尾、富樫、羅刹、塾長「俺達を765プロに入れてくれ!」

桃、飛燕、独眼鉄、松尾、富樫、羅刹「ってなんで塾長が!? 改めまして、よろしくお願いします!」

高木「うむ、ティンときた!」

律子「ええー」


おわり

引用元: P「斜威新笛巣汰…?」王大人「開幕である」