4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 22:26:48.73 ID:hq6HUWXO0
あい「うわぁぁぁぁん」

先生A「あいちゃん?どうしたの?」

あい「えいたくんが…ひっく。あいちゃんの折り紙こわしたの」ポロポロ

先生A「同じほしぐみのえいたくんね。まったく困った子だわ」

あい「ぐすっ。ねえ先生。なんでえいたくんは、あいちゃんにいじわるばっかりするのかな?」

先生A「うーん、そうねぇ~」


あい「あいちゃん悪いこと、なにもしてないのに」

先生B「えいたくんはね。あいちゃんの事が好きなの。だから意地悪しちゃうんだよ」

あい「えいたくんが?」

先生B「うん。小さい男の子はね。好きな子をいじめたくなるものなの」

先生A「男って本当に面倒な生き物よね~」

先生B「だから、えいたくんの事を嫌いにならないであげてね」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 22:30:39.07 ID:hq6HUWXO0
あい「でも…」

先生A「できる女は少しの事で泣いちゃだめよ。頑張ってあいちゃん!」

あい「できる女!うん!あいちゃん頑張る!」

先生B「あいちゃんはいい子ね」ナデナデ

あい「えへへ~」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 22:33:16.49 ID:hq6HUWXO0
 
……………………………………


えいた「おい」

あい「あっ…えいたくん?」

えいた「その…さっきは悪かったな。折り紙壊しちゃってさ。お母さんが作ってくれたんだろ?」

あい「うん」

えいた「それでさ。その…これやるよ」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 22:37:17.11 ID:hq6HUWXO0
あい「なにこれ?グシャグシャ?」

えいた「折り紙!ちょっと下手だけど、鳥だよ。それやる」

あい「うん」

えいた「じゃあな。今度はもうちょっと練習してくるから。傑作が出来たらやるよ」

タタタタタタタタ

あい「あっ、えいたくん!」

えいた「なんだよ?」

あい「えへへ~ありがとう~」ニコッ

えいた「う、うっせぇ//」

あい「えへへ~」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 22:41:37.54 ID:hq6HUWXO0
■数日後

園児A「あいちゃんおはよう♪」

あい「うん、おはよう♪」


ざわざわ


あい「あれ?みんなどうしたのー?」

園児B「おしえてよー」

園児D「俺達、心の友だよな。もちろん教えるよな」

園児E「いいなー。どこかなー」

えいた「おれもおれもー」

園児C「ごめんな。えいた。うちの車は4人までしか乗れないんだ」

園児B・D・E「やったー。じゃあ、花火大会たのしみにしてるねー」

園児C「うん、おっけー」

えいた「くそぅ…」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 22:45:39.35 ID:hq6HUWXO0
あい「ねえ?ねえ?どうしたの?」

園児A「今度の花火大会があるでしょ?花火が見れる、いい場所を知ってるんだってー」

あい「そっかー。花火大会楽しみだよね~」


園児C「あいちゃん!あいちゃんも俺たちと一緒に花火大会行かない?」

あい「あれぇ~。でも4人までしかお車に乗らないんでしょ?」

園児C「だ、大丈夫。誰かを仲間から外すから」

あい「仲間外れはダメだよ~」

園児C「うん、そうだよね。ははは…」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 22:48:37.09 ID:hq6HUWXO0
えいた「ふん!オレなんかもっともっと!もっと!!」

えいた「花火大会のいい場所しってるもんねー!」

あい「え?そうなの?」

えいた「もうすっごいんだぜ!バーンってどこよりも綺麗に見れて迫力満点なんだぞ!」

あい「どこ?どこ?おしえて?」


えいた「う~ん…いいけど、ここだと人が多いし。オレの秘密の隠れ家だから…外で教えてやるよ」

あい「うん!ありがとう」ニコッ

えいた「ちぇっ。めんどうなやつ」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 22:52:28.97 ID:hq6HUWXO0
 
……………………………………


あい「ここならだれもいないよ。ねえ、どこ?おしえて?」

えいた「えーと、そのな?」

あい「うんうん」

えいた「オレさまにコクッたら教えてやるぜ!」



あい「えぇーーー」

えいた「な、なんだよっ!オレかっこいいだろ!」

あい「でも、あんまりやさしくないし」

えいた「わかったよ。ちゃんとやさしくするからさ」

あい「本当に?」

えいた「うん!オレも男だ!約束してやるぜ!」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 22:56:30.99 ID:hq6HUWXO0
あい「うーん、やさしくしてくれるなら…いいよ?」

えいた「本当か!?」

あい「うん、でも花火大会の場所に連れて行ってくれたら、告白してあげる」

えいた「よし!じゃあ、花火大会の夕方に…----に集合な!」

あい「車で行くの?」

えいた「秘密の場所だから親には内緒だ!」

あい「え…でも…」

えいた「大丈夫だ!オレを信じろ!」

あい「…うん」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 22:59:00.18 ID:hq6HUWXO0
■花火大会当日

あい「ねえ、まだ着かないの?」

えいた「あと少し、ほらあそこに見える石段から登れば見える」

あい「あいちゃん疲れちゃった…」

えいた「ほら、もう少しだから頑張れ…ってあいちゃん!?」

あい「え?…きゃああああ」

犬「ガルルルルル」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:02:51.14 ID:hq6HUWXO0
えいた「あいちゃんが転んだ…こらっ!あっちにいけっ」

あい「あ…わ…わああああぁぁん」ポロポロ

犬「ガルルルルルルルル」

えいた「くらえっ!さっき拾った木…剣で!」


バキッ


犬「ガルッ」

えいた「折れちゃった…」

あい「おかあさああぁぁぁん」ポロポロ

えいた「泣くな!大丈夫!あいちゃんはオレが守る!」

あい「でもでも」


えいた「あっちいけっ!くらえっ!いしつぶてだぞ!」


犬「キャン」

えいた「そうだ!これだ!おにぎり!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:05:43.29 ID:hq6HUWXO0
えいた「ほら、お母さん特製のおにぎりだ!えいっ!」

犬「ワンワンワン」バクバクバク

あい「たべてる」

えいた「行こう!あいちゃん!」

あい「う、うん」




えいた「はぁはぁはぁ…犬来てないね」

あい「うん、えいたくん。ありがとう」

えいた「ふふん。オレは強いからな!あのくらいの犬なら楽勝だぜ!」

えいた「オレが本気だせば、大人だろうと聖竜族(ドラグーン)だろうと、やっつけてやるぜ!」

あい「えへへ、変なの♪」

えいた「ああ。かっこいいだろ!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:09:59.82 ID:hq6HUWXO0
 
……………………………………


あい「暗くなってきたね」

えいた「あとちょっと階段をのぼればつくよ」

あい「いたっ」

えいた「どうした!?」

あい「ふぇぇ…木で足を切っちゃった…いたいよぉ」ポロポロ

えいた「…オレの背中に乗れ!」

あい「え?」


えいた「いいからオレの背中に乗れ。ほらあとちょっとだけで一本杉につくから!」

あい「う、うん」

えいた「よいしょっ…よし、しっかりつかまってろよ!」

あい「大丈夫?」

えいた「オレは最強だから大丈夫だ!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:12:28.25 ID:hq6HUWXO0
あい「…」

えいた「…」

あい「あっ、えいたくん!左うでから血が出てるよ!」

えいた「さっき犬に剣を折られた時にな…でも、もう大丈夫だ!血はもう止まってる」

あい「ごめんね。あいちゃんを守ってくれたせいで…」

えいた「いいって」

あい「…えいたくんって、血が出ても泣かないんだね。」

あい「それに私を抱っこして階段ものぼって…強いんだね」

えいた「だから言ってるだろ。オレは強いんだよ。それにさ…」

あい「?」

えいた「強い男じゃないと、あいちゃんを守れないしな」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:14:16.67 ID:hq6HUWXO0
あい「…」

えいた「おっ、着いたぞ!ここだここ!」

あい「えいたくんってカッコいいね」

えいた「い、いまごろ気付いたのかよっ!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:18:58.87 ID:hq6HUWXO0
 
……………………………………



ドーン

ドーン

ドーン


あい「わぁ!あれ大きいよ!あれすごいね!」

えいた「だろ?ここから見るからすごいんだよ」

あい「わわっ、目の前に来るみたい!」

えいた「映画館より、すっごく迫力あるよな」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:22:30.69 ID:hq6HUWXO0
あい「こんな所を知ってるなんて、えいたくんすごいね」

えいた「へへっ。だよな。オレってすごいな!」

あい「うん!えいたくんはお父さんみたいにカッコいいからちゅきだよ」

えいた「ふふーん」

あい「ね?ね?あいちゃんの事は?ちゅき?」

えいた「ああ、オレもあいちゃんが好きだよ」

あい「えへへ~」

えいた「っ//」カァ~

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:26:01.76 ID:hq6HUWXO0
 
……………………………………


ドーン

ドーン

ドーン


あい「えへへ~」スリスリ

えいた(あいちゃんが抱きついてきて…かわいい)

あい「えいたくんちゅき~結婚しようね」

えいた「うん。結婚しよう!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:29:22.37 ID:hq6HUWXO0
あい「そうだ!」

えいた「どうかしたの?」

あい「愛し合ってる二人はね。特別な名前で呼ぶんだよっ」

えいた「特別な名前?」

あい「お母さんが言ってたの!えいたくんなら、『えーくん』とかかな?」

えいた「じゃあ、あいちゃんなら『あーちゃん』かな?」


あい「うーん…えいたくんえいたくん…あっ、『タッくん』がいい!」

えいた「あれ?『えーくん』じゃないの?」

あい「だって、『えーくん』だったら、他の人が思いついちゃうかも!」

あい「あいちゃん専用の呼び方がいいの!」

えいた「だったら、『あいちゃん』は『いーちゃん』かな?」

あい「それは『あーちゃん』がいい!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:33:37.00 ID:hq6HUWXO0
えいた「そうだな。『いーちゃん』って微妙だし」

えいた「よし!あーちゃんで決定だな!」

あい「タッくん♪」

えいた「どうしたのあーちゃん?」

あい「えへへ~。呼んでみただけ~」

えいた「もうっ!あーちゃんは可愛いなー」ナデナデ

あい「えへえへ~」



えいた「あーちゃん!絶対に結婚な!約束だからな!」

あい「うん!タッくん忘れないでね」

えいた「オレは約束を絶対に守る男だからな!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:37:47.28 ID:hq6HUWXO0
えいた「そうだ!」

あい「どうしたの?」

えいた「結婚の約束を書くやつをしよう!」

あい「えーと、こんいんとどけ?」

えいた「そう!それ!…何か書くやつないかな?」キョロキョロ

あい「あいちゃん、紙とえんぴつもってるよ。花火の絵を描いて、お母さんに見せようと思って持ってきたのっ」

えいた「おぉ!さすがオレのあーちゃん!すごいっ!」

あい「えへへ~。タッくんに褒められちゃった~」

えいた「あーちゃんは本当に可愛いな~」ナデナデ

あい「えへへ~」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:41:25.62 ID:hq6HUWXO0
……………………………………


ドーン

ドーン

ドーン


あい「できたっ」


------------★こんいんとどけ★-----------------

おっと きーどえーた(タッくん)  ここにハンコくだちい

つま  ふゆうみあい(あーちゃん) みぎにおなじ

----------------------------------------------

えいた「おぉー、あいちゃん字たくさん書けるんだ。すごい!」

あい「だって、タッくんのお嫁さんなんだもんっ」

えいた「さすがオレのお嫁さんだ!」

あい「ふふーん」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:45:56.60 ID:hq6HUWXO0
 
……………………………………

ドーン

ドーン

ドーン




えいた「じゃあ、大人になったら結婚な」

あい「うん!」

えいた「十年後のここで印鑑を押そうな」

あい「うん!」

えいた「約束だかんな!」

あい「うん!あいちゃんはタッくんがちゅきだから、絶対にお嫁さんになるもん!」

えいた「オレもあーちゃんが好きだから、絶対に結婚してやるぜ!」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:48:28.50 ID:hq6HUWXO0
あい「えへへ~。タッくんだいちゅきー」

えいた「おう!オレもあーちゃんが大好きだ!」

あい「えへへ~//」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


愛衣「えへへ~。タッくんだいちゅきー」にへらー

鋭太「くっ…可愛い寝顔して、何言ってるんだか…」

カオル「あはは。鋭太、顔真っ赤だよ?」

鋭太「うっせえ」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:52:02.04 ID:hq6HUWXO0
鋭太「そもそも徹夜で勉強しようって言ったのは冬海なのに」

カオル「真っ先に寝ちゃったね」

鋭太「ああ」

カオル「でもね、あーちゃんは朝も早起きしてお父さんと弟さんにお弁当を作ってあげてるんだ」

鋭太「…ああ」

カオル「勉強も人の数倍もやっていて学年トップ3で、風紀委員も頑張っていて、女子力も高くて、相当頑張ってるんだよ?」

鋭太「知ってる」

カオル「だから、たまには優しくしてあげてね?」

鋭太「はいはい」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:55:12.35 ID:hq6HUWXO0
愛衣「タッくんタッくん!絶対に結婚しようね」ムニャムニャ

鋭太「はぁ~…これが無ければなー」ナデナデ

鋭太(可愛いんだけどな~)

愛衣「えへへへ~」

カオル「まるで夫婦みたいだねっ」


鋭太「な、何を言ってるんだよっ!」

愛衣「え?夫婦…?」ムニャッ

カオル「おはようあーちゃん」

愛衣「あれ?私…寝てた?」

愛衣「って、きゃーーー!私、寝てた!?タッくんの前で恥ずかしい!」

鋭太「なんでだよ」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:57:03.74 ID:hq6HUWXO0
愛衣「寝顔を見られちゃった!寝顔はあの時に見られたいって決めてたのに!」

鋭太「あーちゃん!?寝起きで変なこと口走ってるぞ!」

カオル「ちなみに、鋭太が『あーちゃんの寝顔は可愛いな』って言いながら、ナデナデしてたよ?」

愛衣「な、なでなでーーーーー!?タッくんが私の寝顔を可愛い!?」

鋭太「お、俺は言ってないぞ!」

カオル「思ってたくせに」

鋭太「ぐ、ぐぅ!」

愛衣「あああああぁぁぁぁぁ//」プシュ~

愛衣「あ、愛衣ちゃんおそとはしってくるぅーーーーー!」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:59:18.20 ID:hq6HUWXO0
カオル「あはは。あーちゃんは元気だなー」

鋭太「おい!笑い事じゃないだろ!こんな深夜にそんな事したら、近所迷惑になるからやめてくれ!」

カオル「でも、鋭太と二人っきりになれるチャンスかも…」ボソッ

鋭太「おい!何を言っている!?」


鋭太(この後、隣の家から聞き耳を立てていた千和が乱入し、さらに真涼とヒメが乱入して、カオルも参戦するのだが、それはまた別の話しだ)


鋭太「俺の彼女と幼なじみと元カノと婚約者と親友が修羅場すぎる!!」





       終わり

引用元: 愛衣「タッくんだいちゅきー」鋭太「はいはい」