1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/07(日) 00:35:44.90 ID:Pyx5Zv3M0
ロレンス「どうしたんだ?急に」

ホロ「わっちはぬし嘘を吐いておった」

ロレンス「嘘?一体いつ、どんな嘘を吐いたんだ?」

ホロ「わっちと初めてあったとき「ヨイツの賢狼ホロ」と言うたじゃろ?あれが嘘になる」

ロレンス「つまりは?」

ホロ「わっちは実は狼ではないのじゃ」


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/07(日) 00:39:58.14 ID:aQBdQZcjO
ホロ「ぬしを婿にもらう前に 言っておきたいことがある」

ホロ「かなり厳しい話もするが わっちの本音を聞いてくりゃれ」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/07(日) 00:40:23.20 ID:Pyx5Zv3M0
ロレンス「どういうことだ?狼じゃないって。なら、その耳と尻尾はなんだ?」

ホロ「狼ではないとは言ったが動物の化身ではないとは言ってはおらん」

ロレンス「じゃあ、何の化身なんだ?」

ホロ「犬じゃ」

ロレンス「犬?」

ホロ「うむ」

ロレンス「犬種は?」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/07(日) 00:46:11.65 ID:Pyx5Zv3M0
ホロ「柴じゃ、柴犬」

ロレンス「バカな、柴の尻尾はもっとクルンとしてるぞ」

ホロ「それはわっちが頑張って下げておっただけじゃ。その気になれば・・・ほれ」クルン

ロレンス「うーむ、確かに柴犬の尻尾だな。しかしなんでこんな嘘を吐いたんだ?」

ホロ「それには幾つか理由がある」

ロレンス「いや、ちょっと待てよお前確か狼の鳴き声出せたよなぁ、あれはどうなんだ?」

ホロ「あれはただの真似事じゃ、ぬしらで言う・・・宴会芸みたいなものじゃな」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/07(日) 00:56:52.93 ID:Pyx5Zv3M0
ロレンス「そ、そうか(犬でも宴会ってするのか・・・)」

ホロ「で、その嘘を吐いた理由じゃが」

ホロ「第一に、さっき言った真似が理由で仲間からよく「狼」と呼ばれておったから」

ホロ「第二に、それとつなげて「賢狼」と呼ぶものまで出てきおった。わっちは賢いからの」

ホロ「第三に、その「狼」と「賢狼」の呼び名が付いてわっち自信『わっちは狼やもしれぬ』と思い始めて
   あちこちで狼と名乗った事」

ロレンス「そのせいでパスロエ村の皆はお前を狼と思い込んで「狼」として祭り上げた」

ホロ「そしてぬしが現れた。あの頃にはもう自分を犬だと分かっておったがの」

ホロ「じゃが、ぬしに拾ってもらうには豊穣の神ホロだと知ってもらう必要があった」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/07(日) 01:07:11.86 ID:Pyx5Zv3M0
ロレンス「なるほど、あそこで「わっちは賢犬ホロじゃ!」なんて言ったら俺に拾ってもらえなくなる」

ホロ「そういうことじゃ」

ロレンス「しかし、なんで今になって本当の事を言おうと思ったんだ?」

ホロ「ぬしはあの頃と違いわっちを「賢狼ホロ」ではなく「ホロ」として見てくれるからの」

ホロ「じゃから、このことを言っても受け入れてくれるじゃろうと思った」

ロレンス「そうだな、今となってはホロが犬だろうと狼だろうと関係ないむしろ嬉しい位さ」

ホロ「む、それはなんでじゃ?」

ロレンス「狼は''一匹狼''とか誰の指示も聞かないイメージがあるが」

ロレンス「犬は飼い主に忠実だ」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/07(日) 01:17:49.41 ID:Pyx5Zv3M0
ロレンス「だから、俺が今からたっぷり調教してやる!」

ロレンス「なんて事は言わないさ。お前が言ったようにホロはホロと一個人で見てるからな」

ホロ「なんじゃ、嬉しいような悔しいような」

ロレンス「悔しい?なんでだ?」

ホロ「もし、本当に調教しようものならどちらが飼い主か教えようと思ったんじゃが」

ロレンス「それもそうだな。だが、俺はお前を個人として見ているから主従の関係にはなりえない!」

ホロ「なら、わっちがぬしを主と見ればぬしはわっちを飼ってくれるのかや?」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/07(日) 01:26:54.85 ID:Pyx5Zv3M0
ロレンス「やめとくよ、これ以上の面倒はさすがに見られない」

ホロ「これ以上の面倒とは、一体なにを見てくれるのかや?」

ロレンス「さ、散歩とか?」

ホロ「巷では、ペットとお風呂に入る輩もいるそうじゃな」

ロレンス「だから見られないって言ってるだろう、それに風呂位一人ではいれ(濡れた犬って微妙な臭いがするんだよなぁ)」

ホロ「なんじゃ、つまらん昔はこんな事を言えば赤くなっておったものじゃが」

ロレンス「こういうことに対して耐性がついてきたんだよ誰かさんのせいで」

ホロ「む、ならばほかの方法を考えねば」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/07(日) 01:35:11.94 ID:Pyx5Zv3M0
ロレンス「もっと別の方向に頭を使って欲しいものだがな」

ホロ「この頭の使い方だからこそわっちは「賢狼」と呼ばれておったのやもしれぬ」

ロレンス「そうだ、これからのご飯はドッグフードなんてのはどうだ?」

ホロ「主従の関係でないのであれば食べ物は揃えねばならぬ、ぬしも食べるよなあ?ドッグフード」

ロレンス「うっ、わかったよドッグフードはやめて別のにしよう」

ホロ「わっちは今からねるからぬしが考えてくりゃれ」

ロレンス「なにかうまそうなのを探しといてやるよ(ネギは抜いた方がいいよな・・・・)」