1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 00:53:01.23 ID:ediytdKt0
新堂「それじゃあ、俺が最初の話をしよう」

新堂「俺の名前は新堂誠、三年生だ。よろしくな」

新堂「坂上だったな。唐突だがお前、仮面ライダーは好きか?」

坂上「え?か、仮面ライダー・・・ですか?」



2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 00:56:54.43 ID:ediytdKt0
新堂「そうだ。まさかウルトラマンと並ぶ日本の代表的特撮ヒーローを知らないわけはないよな?」

坂上「いえ、もちろん知ってますよ。ただ、怖い話を聞きにきたのに、いきなり仮面ライダーの話をされて驚いただけです」

新堂「はは。悪い悪い。けど、安心してくれ。ちゃんと怪談話に繋がるからよ。」

新堂「それでどうなんだ?仮面ライダー好きなのか?」

→1:好き

 2:嫌い


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:00:58.43 ID:ediytdKt0
坂上「好きですよ。特に僕はアマゾンとRXが好きですね」

もっとも、僕が一番好きな特撮はセイザーXなのだが。

新堂「そりゃあ良かった。俺が話すのは、お前も大好きな仮面ライダーにまつわる話だ」

そう言うと、新堂さんはゆっくりと話し始めた。

新堂さんが仮面ライダーの名前を出した瞬間、岩下さんが笑ったように見えたのは気のせいだろうか?

もしかしたら、岩下さんも仮面ライダーが好きなのかも知れない。

女性の特撮好きというのは、世間一般からは敬遠されがちだ。きっと岩下さんも我慢しているんだろう。あとで話しかけてみよう。

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:05:26.37 ID:ediytdKt0
新堂「みんなは旧校舎に行ったことあるか?今は使われてないけど、一度くらい行った事あるよな」

新堂「立ち入り禁止だし、ぼろぼろで薄気味悪いけど、あそこは冒険するには最高だ。昼間だってゾクゾクしてくるぜ」

新堂「歩くと今にも抜けそうな床がギシギシ鳴ってさ、それが反響して、まるで他にも誰かが歩いているような錯覚に陥るんだ」

新堂「それで振り返ると・・・誰もいない。そういう経験あるだろ?」

新堂「坂上はどうだ?旧校舎に行ったことがあるんだろ?そして、薄暗いあの廊下を歩いたことがあるだろ?」

→1:ある

 2:ない


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:08:49.23 ID:ediytdKt0
新堂「そうか。あそこはいいよな。人がいないから静まり返ってる」

新堂「でもヤツらはいるんだぜ。ヤツら?まぁ落ち着けよ。まだ話は始まったばかりだぜ」

新堂「二階の長い廊下を抜けたところにある、三階へと続く階段」

新堂「階段ってのは、どこの学校でもいろいろあるようだがな」

新堂「なぜかって?鏡があるだろう」

新堂「階段の踊り場にある鏡、コイツがくせものなんだ」

新堂「いいか、これからする話は、俺が本当に体験したことだ」

新堂「旧校舎にある鏡、そして仮面ライダーの話だよ」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:13:52.12 ID:ediytdKt0
新堂「少し前のことだけどな。俺のクラスの須藤が、相談があるって言ってきたんだ」

新堂「須藤ってのは、いつも孤立してる様な暗い奴なんだけどな」

新堂「どういうわけか特に付き合いもない俺に話しかけてきたんだよ。どんな話だったと思う?」

 1:彼女の話

 2:勉強の話

→3:旧校舎の鏡の話

新堂「そうなんだよ。あいつ、突然あの鏡のことを話し始めたんだ」

新堂「突然、あやしい一冊の雑誌を取り出してさ」

新堂「OREジャーナルだったか?たしかそんな名前の出版社だったと思う」

新堂「それを俺に見せるんだよな。その本にある記事が載っててさ」

新堂「その記事にはこう書いてあったよ。『神隠し事件の真相に迫る!!』ってな」



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:16:51.61 ID:ediytdKt0
新堂「坂上、お前ここ最近の連続行方不明事件のことは知ってるよな?」

→1:知ってる

 2:知らない

新堂「ま、新聞部だから当然だよな。半年くらい前からかな。人が神隠しにあったように忽然と姿を消しちまう」

新堂「それも一人や二人じゃない。その記事によると、この半年で行方不明になった人間はすでに50人を超えているらしい」

新堂「そして俺も、その時須藤から聞いて初めて知ったんだが、神隠しが起こるようになったのとちょうど同じくらいの時期に、妙な噂が流れ始めたんそうなんだ」

新堂「旧校舎の鏡の中に怪物の姿を見た・・・ってな」

新堂「厳密には例の鏡だけじゃなく、窓ガラスやら校舎以外の場所でも目撃されたそうだが、なにせあの鏡は目立つからな。そう噂されるようになったんだろうよ」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:21:46.69 ID:ediytdKt0
新堂「ここまで言えば、もう分かるよな。そう、須藤の奴、その怪物が神隠しの犯人だって言い出したんだぜ」

新堂「俺は笑っちまったよ。そんなの、学校の奴らが面白がって流したデマだろうと思ったしな」

新堂「ところが須藤の奴、大まじめにで言うんだよ」

須藤『僕には分かる。その怪物が人々を連れ去ったんだ。きっとあの鏡は冥界と繋がってるんだ』

新堂「俺は吹き出しちまってさぁ。いい加減にしてくれって相手にしなかったのさ」

新堂「そしたらさぁ、あいつ突然怒り出してよぉ」

須藤『僕の話を信じないのか!僕にはわかるんだ!あの鏡は冥界に通じているんだ!』

新堂「そう言って、顔を真っ赤にして震えてんだ」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:27:24.44 ID:ediytdKt0
新堂「驚いたのは俺のほうさ。俺は何もそこまで怒ることないって、なだめてたぐらいさ」

新堂「そしたら、あいつ一緒にあの鏡を見に行こうって言うんだよ」

新堂「今の話が本当だって事を証明してみせるってな。」

新堂「あんまり、むきになって言うもんだから、結局俺は次の日の深夜3時、あいつと一緒に鏡を見に行くことにしたのさ」

新堂「あいつ、嬉しそうにニタニタ笑ってたなあ。そういえば、あいつの笑った顔っていうのもあの時初めてみた気がするよ」

新堂「最初で最後の、あいつの笑顔さ」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:31:33.73 ID:ediytdKt0
新堂「そして翌日の午前3時だ。夜中の学校は気味悪かったぜ。」

新堂「もし須藤がいなかったら、どうしようかって思ったけど、あいつはいたよ」

新堂「校門の前に、ぼーっと幽霊みたいに突っ立ってたのさ。懐中電灯をもってね」

新堂「それで俺のことを見つけると、手にした懐中電灯を振り回して近づいてきた」

新堂「笑えばいいものを、あいつはニコリともしなかったな」

新堂「緊張しているのか、顔を汗でじっとりと濡らして、無表情で俺を見ていたな」

新堂「首からは古ぼけたカメラをぶら下げてたよ。それで怪物を撮るつもりだってよ」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:36:00.25 ID:ediytdKt0
新堂「夜中の学校はメチャメチャ怖いぜ。新校舎だって不気味なのに、俺たちがめざすのは旧校舎だぜ」

新堂「その怖さがどれくらいのものか、お前にも分かるだろう?」

新堂「お化け屋敷だってあそこまで怖くはないぜ」

新堂「夜中だと、床板を踏む音がやけに大きく聞こえるんだ」

新堂「きぃきぃきぃ、ガラスを爪で引っかくような音が辺りに響くんだ」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:40:31.88 ID:ediytdKt0
須藤『ついたよ。ここが例の鏡だ』

新堂「突然、あいつの足音が止まり、懐中電灯が鏡を照らしたんだ」

新堂「怪物の出る鏡だって?冗談じゃない。こんなの、ただの鏡さ」

新堂「俺は自分に言い聞かせたよ。そうでもしなきゃ今にもその鏡に吸い込まれそうな気がしたんだ」

新堂「・・・その時だった。突然辺りに金切り音が響いたのは」

新堂「さっきまでの、床を踏んだときの音とは明らかに違ってた」

新堂「そもそも旧校舎には俺たち二人しかいないはずだから、動かなければ床を踏む音だって鳴るはずがないんだ」

新堂「そしてその金切り音が止んだとき・・・鏡に何が起きたと思う?」

→1:怪物が飛び出した
 
 2:死ぬときの顔が映った

 3:何も起きなかった


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:44:13.61 ID:ediytdKt0
新堂「そう、出てきたんだよ。怪物が・・・ちょっと待てよ、何だその目は。疑ってるのか?」

新堂「嘘じゃないぜ、もう少し話を聞けよ」

新堂「金切り音が止んだ瞬間、鏡から怪物が廊下に飛び出したのさ」

新堂「しかも、学校の怪談によく出てくるような、髪の長い女の霊じゃないぜ」

新堂「全身は甲虫みたいに光沢を放っていて、頭にはアフリカに住むガゼルみたいな角を2本生やして、手には、角と同じ形のデカい鎌を持っていて・・・」

新堂「とにかく、ありゃあ正真正銘のバケモノだったよ」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:46:56.79 ID:ediytdKt0
須藤『う、うわぁぁぁっ!!』

新堂「須藤の奴がビビってカメラを落としたのを見て、俺は我に返ったよ。俺もビビってなかった訳じゃないが、情けないことに、俺は恐怖のあまり微動だにできなかったのさ」

新堂『す、須藤っ!!』

新堂「俺が手を伸ばそうとしたときには、もう遅かった」

新堂「須藤の体は、飛びかかってきたそのバケモノに見る見るうちに吸収されていった。食われちまったんだよ」

新堂「いくら親しいとは言えなかった仲とはいえ、クラスメイトが目の前で食われるのは気分のいいもんじゃないぜ」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:52:27.18 ID:ediytdKt0
新堂「殺される。次は俺の番だ。そう思ったとき・・・またさっきの金切り音が流れたんだ」

新堂「俺が慌てて鏡を見ると・・・そこには一人の男が立っていた」

新堂「顔は結構ハンサムだったが、髪はボサボサで、目は死んだ魚みたいで、薄汚い茶色のコートを羽織っていて、これこそ怪談に出てくる幽霊みたいな奴だったよ」

新堂「いや、もしかしたらホントに幽霊だったのかもな。そいつは、俺にこう話しかけてきたよ」

新堂「『生きたいか?』ってな」

新堂「俺はもう訳が分からなかったが、とにかく死にたくないのはハッキリしてたからな。急いで首を縦に振ったよ」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:56:00.23 ID:ediytdKt0
???『ならば・・・戦え』

新堂「そしたら今度はそういって、黒いケースを投げてきたんだ」

新堂「大きさは名刺入れくらいで、表面には金の龍の紋章が刻まれてたよ」

新堂『お、オイ、何だよコレ!?』

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 01:59:43.48 ID:ediytdKt0
新堂「俺が鏡の男にケースを向けた途端・・・突然俺の腰に金属のベルトのような物が巻かれたんだよ」

新堂『え?え!?』

新堂「俺がベルトに触ろうとしたとき、右手にはケースを持ったままだったんだよな」

新堂「そのせいで、ケースがちょうどベルトの窪みにはまったんだよ」

新堂「そしたら、鏡から二つの影が飛び出して、俺の体に重なって・・・」

新堂「気づいた時には赤い大きな目をした・・・仮面ライダーに変身してたよ」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 02:07:32.01 ID:ediytdKt0
新堂「それからの事は・・・恥ずかしながら詳しくは覚えてないんだ」

新堂「あの男の言う通りに無我夢中でバケモノと戦って・・・いつの間にか倒してたよ」

新堂「戦いの事は覚えてないが、そのあと男から聞かされた話ははっきり覚えてるぜ」

新堂「男の名前は神崎士郎。驚いたことに、例のライダーのカードや、バケモノは奴が作ったらしい」

新堂「そしてその目的は・・・ライダーバトルさ」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 02:11:49.28 ID:ediytdKt0
新堂「神崎が言うには、俺の変身したライダー、龍騎って名前らしいが、龍騎を含めて13人の仮面ライダーがいるらしい」

新堂「そしてライダー達が最後の一人になるまで戦い続け、最後の一人だけがどんな願いも叶えられる」

新堂「それがライダーバトルさ」

坂上「・・・・・」

僕には正直、新堂さんの話が信じられなかった。

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 02:15:39.09 ID:ediytdKt0
新堂「まぁ、いきなりこんな話をされても普通の奴は信じられないよな」

坂上「は、はぁ・・・」

新堂「そう、『普通の奴』はな・・・・」

新堂さんはそう言うと、スッと立ち上がり、岩下さんの前に歩みよった。

坂上「あの、新堂さん?」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 02:19:11.18 ID:ediytdKt0
新堂「オイ、いつまでシラを切るつもりだ?」

岩下「あら、気づいてたの?」

そう言って岩下さんは、スカートのポケットから何かを取り出した。

紫色で、四角くて、金色の紋章が刻まれていて・・・

ま、まさか・・・あれは新堂さんが言っていた・・・!?

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 02:24:01.21 ID:ediytdKt0
新堂「最初から気づいてた訳じゃないさ」

新堂「ただ、この学校で立て続けに5人も行方不明者が出れば、ここの生徒の誰かがライダーだって考えるさ」

新堂「おまけにこの集会に呼ばれた奴らが一癖も二癖もあるような連中ばっかりだったんでな」

新堂「もしかしたらと思ったら・・・ライダーの名前出した途端あんなにニヤけやがって」

新堂「あれで隠せるとでも思ったか?」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 02:29:11.56 ID:ediytdKt0
岩下「それで?一体どうするつもり?」

新堂「大人しくカードデッキを渡せ。そんなモンは俺がぶっ壊してやる」

岩下「やっぱりね、あなたの事だからそう言うと思ったわ」

岩下「でも駄目よ。こんな楽しいオモチャ渡せるわけないじゃない」

新堂「話して分かる相手じゃねぇか・・・だったら・・・」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 02:38:42.28 ID:ediytdKt0
新堂さんがそう言ってポケットから黒いケースを取り出した瞬間・・・
突然ガラスを引っかいたような不協和音が辺りに響いた。
新堂さんの話によると、この音は確か・・・

新堂「坂上、危ねぇ!!」

坂上「えっ!?」



細田「うわっ!?」

福沢「きゃぁぁ!!」

風間「な、何だコイツ!?」

新堂さんのすぐ近くにいた僕は、新堂さんが腕を引っ張ってくれたおかげで助かった。
しかし、他の3人の語り部達は、突然窓ガラスから飛び出した銀色の怪物に襲われ、
一瞬のうちに吸収されてしまった。

新堂「クソッ、まさかもう一人いやがったとはな・・・・」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 02:46:32.83 ID:ediytdKt0
???「まったく・・・僕を無視してもらっては困りますね」

そう言って立ち上がったのは・・・6人の中では一番大人しそうだった荒井さんだ。

新堂「荒井・・・テメェ・・・」

荒井「僕はね、一度死んだ人間なんですよ」

荒井「僕の父・・・つまりここの校長は、悪魔と契約し、人形に13人の魂を宿して僕を生き返らせようとしてましたが・・・」

荒井「そんな事してたら何年かかるか分かったもんじゃない」

荒井「そんな時、神崎さんが僕に新しい命をくれたんですよ。1年という期限付きですがね」

荒井「ライダーバトルに勝ち残り、僕は完全なる人間として生き返るんですよ」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 02:55:47.07 ID:ediytdKt0
荒井「役立たずの父と、下級の悪魔は、まとめてこのデストワイルダーの餌になってもらいましたよ」

デストワイルダー・・・おそらく新井さんの後ろに待機している、大きな爪を持つ銀色の怪物の事だろう。

岩下「ふふふ、少しは楽しめそうね」

岩下さんの後ろに立てかけられた鏡から、大きな紫色のコブラが顔を覗かせた。

新堂「クソっ、やるしかねぇか・・・坂上、逃げろ」

坂上「で、でも・・・」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 03:02:57.60 ID:ediytdKt0
新堂「心配すんなって。こんな連中にやられる俺じゃねぇよ」

坂上「新堂さん・・・わかりました。絶対に死なないでくださいよ!」

この場にいても足手まといになるだけだ。
そう理解した僕は、急いで新聞部のドアから飛び出した。
荒井さんと岩下さんは、僕に興味がないのか、追ってこなかった。
必死に逃げる僕の背後の新聞部室から、
3人の『変身!』という掛け声が同時に響いたのだった・・・

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 03:07:15.96 ID:ediytdKt0
翌日、新堂さん、荒井さん、岩下さんは学校からいなくなっていた。
おそらく新堂さんがこれ以上学校から犠牲者が出ないように去り、二人がその後を追ったのだろう。
新堂さんの話ではライダーはまだ10人もいる事になる。
彼らは今日も戦い続けているのだろう。
岩下さんは自身の楽しみのため。
荒井さんは人間として生き返るため。
そして、新堂さんはライダーバトルを止めるため。

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/14(金) 03:12:47.25 ID:ediytdKt0
僕は昨日の話を新聞に載せるつもりはない。
こんな話を載せても誰も信じてくれないだろうし、
実際に体験した僕ですら、まだ実感が沸かないのだから。
だが、僕は諦めた訳ではない。
いつか、誰もが納得するライダーバトルの証拠を掴み、新聞に載せてみせる。
そうすれば、こんなふざけた殺し合いを止める事ができるかもしれない。
それが、僕が新聞部として新堂さんの為にできる唯一の事なのだから・・・