1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/04(金) 23:32:42.62 ID:OqJ6Uecq0
男「お、お前急に何言ってんだよ。」

幼馴染「良いでしょー!?ボクと男の仲だよー!?」

男「いや、でもお前男じゃんか……。それに俺はホモじゃないし――」

幼馴染「でも、ボク、よく町中で女の子と間違われるよー?」

幼馴染「ホモじゃなくても、容姿が女の子なら興奮するでしょ?ねぇ?」

男「それは……その……。」

男「っ、て、てかっ!その前にお前、彼女居るじゃんか!」

幼馴染「彼女ー?」

男「おう、居るじゃんか。だからお前とはできないの、結婚も付き合う事も。」

男「もし、付き合おう物なら色んな所から色んな災難が降ってくる……。」

幼馴染「いや、でも、あの子は可愛いから付き合ってるだけであってー。」

男「どう違うんだよ、普通の彼氏彼女じゃねえか。」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/04(金) 23:38:09.39 ID:OqJ6Uecq0
幼馴染「いや、なんていうかさー。んー……。」

幼馴染「あっ、そうだ!」

幼馴染「あの子は愛人って事で!本妻は男って事でっ!!」

幼馴染「ほらっ、解決っ!!」

男「何で俺が受けなんだよ……。」

幼馴染「受け?」

男「いや、こっちの話だ……。」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/04(金) 23:40:07.69 ID:OqJ6Uecq0
男「…ってか、何時からだよ。」

幼馴染「何時からって、何がー?」

男「いや、その、お前がホ――」

幼馴染「ボクはバイだよー!!失礼なー!!!」

男「なんで中途半端に  なんだよ……、  でいいじゃねえか。」

幼馴染「  とバイを一緒にしないでいただきたいっ!!」

男「男性で、イケるって点は一緒じゃねえか。」

幼馴染「全然違うっっ!!!」

幼馴染「あんな汚らしい人種と一緒にしないでいただきたいっ!!」

幼馴染「ボクはあくまで、男と愛しあいたいとか、そういうんだから、別に汚いアレじゃないよっ!!」

男「神聖でもないだろ……。」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/04(金) 23:45:29.92 ID:OqJ6Uecq0
男「てか、彼女は知ってんのか?」

幼馴染「何がー?」

男「お前が、…バイだっていう事……。」

幼馴染「………。」

幼馴染「さー?どうなんだろうねー?」

男「………。」

男「その、彼女なんだよな?」

幼馴染「うん、彼女だよー!」

男「ある程度…その、大人の付き合いとかも、してるんだよな…?」

幼馴染「うんー、結構してるよー!!」

男「…何でお前は、その彼女に対して、何の相談もなく、俺に結婚の誘いを申し込む訳?」

幼馴染「………。」

幼馴染「……ハッ!!」

男(気付くのおせえよ……。)

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/04(金) 23:50:50.65 ID:OqJ6Uecq0
幼馴染「で、でもっ!!」

幼馴染「あの子、結構寛大な所あるもんっ!!」

幼馴染「き、きっと、ボク達の関係も、2つ返事で了解してくれるよっ!!」

男「いや…ありえねえだ―グイッ―  ッ!?」

幼馴染「さ、いこっ!!」

男「い、行くってどこにっ!?」

幼馴染「彼女の家っ!!」

男「は、はァッ!!??」

幼馴染「きっと男の事は認めてくれるよ!!」

幼馴染「だって君は、ボクが惚れるくらいの逸材だもんっ!!」

男「………。」

男(喜んでいいような……、悪いような……。)


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/04(金) 23:59:18.14 ID:OqJ6Uecq0
彼女「ダメですっ。」ニコッ

男(…だろうと思ったわ……。)

幼馴染「えーっ、駄目っーー!?どうしてーっ!?」

男(幼馴染よ、冷静に考えれば、答えはすぐそこだぞ。)

幼馴染「で、でもっ、この前の捨て犬の時は、ボクの代わりに飼ってくれじゃんーっ!!」

男(それとは訳が違うだろ……。)

彼女「あの時は、幼馴染くんがどうしてもって言うから引き受けたんですよっ?」

幼馴染「じゃあ、今回も認めてよー!!たった一言でいいんだよー!?」

彼女「いや、あの頃とは訳が違うでしょう。スケールも、デメリットも。」

男(ごもっともです……。)


18 :マジレスすると、NGにいれても>>1は見えるんですけどね。:2013/10/05(土) 00:07:56.55 ID:t8jS9vBy0
彼女「大体、何なんですか、あなたは。」

彼女「急に、人の家にあがりこんだと思えば、幼馴染だとかなんとか言って。」

彼女「話を聞いてみれば、結婚だの、本当の愛だの……。」

彼女「この子を惑わさないでくださいっ!!!迷惑ですっ!!!」

男(それ言ったの、全部こいつじゃありませんか……。)

男(…それに、言い出したのは俺じゃないです……。)

幼馴染「ひっどーいっ!!そこまで言う事ないじゃんかーっ!!」

彼女「本当の事を言ったまでです。」

彼女「大体、なんで幼馴染くんがこんな人と仲が良いのか理解できませんっ!」

彼女「幼馴染くんは、即刻、この人と縁を切るべきだと思いますっ、私は認めませんっ!!」

男「……あ、あの……。」

彼女「何ですか?」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 00:16:43.79 ID:t8jS9vBy0
男「あなたの言う事はごもっともだと思います……。」

彼女「は……?」

男「いや、正直…俺も同性愛とかそういうのはちょっと……。」

幼馴染「ちょ、ちょっとっ、男ー!何言いだすんだよっー!!」

男「いや、悪いが最初から俺にその気はなかったんだよ……。」

男(てか、会話からそれは読み取れるだろ、俺最初っから意見貫いたし……。)

男「という事で、本当に俺にその気はないので…。」

男「ほんと、コイツが迷惑かけてすいませんでしたっ!!」

男「………。」ペコッ

男「よし、じゃあ、帰るぞ。幼馴――」

彼女「さいっていですッッ!!!」

男「はっ…!?」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 00:24:43.24 ID:t8jS9vBy0
彼女「あなた、それでも男ですかっ!?見損ないましたっ!!!」

男「え……?え……?」

彼女「幼馴染くんの気持ちはどうなるんですかっ!?最低ですっ!!」

彼女「幼馴染くんの好きな人だって言う物だから、もう少しまともな人かと思いましたっ!!」

彼女「今後、一切、幼馴染くんには関わらないくださいっ!!」

男「……!?」

男(え…?俺、これもしかして詰んだか……!?)

男(人として詰んだか……!?)

男「お、幼馴染っ、お前からも何か――」クルッ



25 :まぁ、一直線じゃ書きづらいんです。飽きちゃうんです。:2013/10/05(土) 00:34:46.55 ID:t8jS9vBy0
幼馴染「うっ……うぅっ……。ひどいよっ……男……。」

男「……!?」

彼女「…あぁ、幼馴染くん、ほら、泣かないで?ね?」

幼馴染「うっ……うぅ……。ひぐっ………。」

彼女「よしよし…良い子だから、良い子だからっ…泣かないで、ね?」

幼馴染「…う、うんっ……ひぐっ……っ…・。」

男「……!?!?」

彼女「…何見てるんですか?こうなったのも、あなたの責任じゃないんですか!?」

彼女「男なのに、責任も果たせないんですか!?あなたって本当に最低ですっ!!」

男「…あ……、す、すいませ――」

彼女「帰って下さいッ!!」

男「…!?!?!?!?」

彼女「聞こえなかったんですか!?早く、帰って下さい!!」

男「!?!?!?!?!?!?!?w」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 00:42:45.38 ID:t8jS9vBy0
男「………。」

ギィー コー ギィー コー

男「…あはは、ブランコ、楽しいなぁ……。」

ギィー コー ギィ- コ-

男「…あはは、あははははははは……。」

ギィー コ- ギィー コ-

「ママー、あの人ブランコこいでるよー?」

「しっ…!見ちゃいけませんっ!!」

男「あは……あははははははははは………。」

「うん、分かったー!!」

男「あはははは………はははははは…………。」

ギィー コ- ギィー コ-

男「はぁ………。」

「……。何やってんの?」

男「うおっ!?」ビクッ



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 00:49:42.14 ID:t8jS9vBy0
ズテンッ

妹「驚きすぎ……。」

男「…ってててて………。」

男「何だ、妹かよっ。おどかすなよ…。」

妹「てか、何やってんの?ここで。」

男「……。」

男「見て分かんないかよ…、ブランコしてんだよ……。」

妹「なんでブランコなんかしてんの?」

男「………。」

男「青春の、1ページさ……。」

ギィー コ- ギィ- コ-


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 00:57:03.56 ID:t8jS9vBy0
妹「分かった、女の子に振られたんだー。やーい、やーい、童貞チェリー!」

男「どどどどど童貞ちゃうわッ!!」

妹「じゃあ、何?」

男「おおおおお幼馴染の彼女に嫌われただけだしーー!!童貞ちゃうしーー!!」

ギーコ-ギーコ-ギーコ-ギーコギーコー

妹「へぇ、何て言われたのー?童貞モンスターチェリードラゴンー?貞操の守護神-童帝-?」

男「おおおおお男として最低って言われただけやしーー!!童貞ちゃうしーー!!!」

ギーコ-ギーコ-ギーコ-ギーコギーコーギーコ-

妹「それで、今、悲しみに呑まれて一人、悲しく公園でブランコを漕いでると。」

男「そうやしーー!!!どどどどどどど童貞ちゃうしーー!!!!」

ギーコ-ギーコ-ギーコ-ギーコギーコーギーコ-ギーコ-ギーコ-ギーコギーコー

妹「………。」

妹「家帰ろうよ、日も暮れてきたよ…?」

男「………。」

男「おう……。」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 01:05:00.15 ID:t8jS9vBy0
妹「ふーん、同性愛ねー。」

男「正直、生きてきて最大のサプライズだった。まさかあいつが…。」

妹「ホモだとは思わなかった?」

男「いや、バイらしい。」

妹「…どっちでも変わんないじゃん。」

男「俺もそう言ったけど、どうやらアイツはバイである事に誇りを持ってるらしい…。」

妹「ふーん、男でイケる事は変わんないのにー……。」

男「俺もそれ言った。」

男「てかまさか、アイツが俺の事を、そういう性的な目で見てるとは思わなかった……。」

妹「いや、結構、そういう傾向だってのは見えてたでしょ。」

男「…は!?何言ってんだよ、今日までアイツは全うな男子だっただろ!!」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 01:10:38.33 ID:t8jS9vBy0
妹「まず1、お兄ちゃん以外の男の人とは、普通に接してた。」

男「は?普通って…?」

妹「ん?普通って言ったら普通だよ。」

男「いや、だからどの普通だよ。お前例えがアバウトすぎんだよ。」

妹「強いていうなら、そんな感じ。」

妹「なんかクールって感じだったなぁ、結構対応が冷静だったし。」

男「は……?」

妹「いや、見た事ない?幼馴染さんが他の人と喋ってる所?」

男「………。」

男「見た事ない……。アイツ自身、人見知りが激しいのかと……。」

妹「…何年友達やってんの……?」

男「十数年です……はい……。」



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 01:15:23.19 ID:t8jS9vBy0
男「で、でも…彼女の前では普通に、いつもの口調だったぞ…?あれは…?」

妹「……んー。」

妹「好きな人の前だったらそうなるんじゃない?」

男「……あぁ、なるほど……。」

妹「うん、だと思うよ…。」

男「………。」

妹「………。」

男「…で?2つ目は…?」

妹「お兄ちゃんのパンツを盗む。」

男「……は!?」

男「あれ、ネズミが食べたんじゃないのッ…!?」

妹「どんだけ純粋なの……。ちなみにそれは誰の入れ知恵?」

男「……幼馴染。」

妹「…いや、流石に怪しもうよ……。」



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 01:20:45.23 ID:t8jS9vBy0
男「てか、その根拠はなんだよ!」

男「アイツ自身、相当何するか分かんなくて危なっかしい奴だけど!」

男「そんな事をする様な奴じゃねえよ!!」

妹「……。」

妹「最初の方で、答えでてんじゃん……。」

妹「まぁ、証拠だけどさ。」

妹「私、見たんだよね。幼馴染さんがパンツ盗む所…。」

男「…!?」

妹「何か音がするなーって思ってたら忍び混んでてさ。」

妹「風の様に去っていったよ、窓から……。」

男「…だからたまに窓が空きっぱなしなのか…!!??」

妹「戸締まりぐらい確認しようよ……。」

男「……すいません。」



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 01:29:06.05 ID:t8jS9vBy0
男「…ってか、なんでそんな重要な事を今まで言ってこなかったんだよ!!」

妹「…いや、急の出来事すぎて、私自身、見間違いだと思ってたんだけどさ……。」

妹「大分前に、幼馴染さんが泊まりにきてた時があったでしょ?」

男「…あぁ、そん時何故か、お前、部屋からでてこなかったな。」

妹「…だって、顔を見たら思いだしそうなんだもん……。」

男「……。」

男「まぁ、気持ちは分かる。正直俺も、軽いトラウマになりそうだ。」

妹「で、お風呂入ろうかと思って何気なく着替え場を見たらさ…。」

妹「堂々と、お兄ちゃんのパンツ履いてて、堂々とそれを洗濯機に入れるの、見たんだよね……。」

男「………。」

男「道理であの日の次の日、パンツが妙に増えてた訳だ……。」

妹「その後、すぐに盗み直すのも見たけどね……。」

男「oh………。」



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 01:33:10.15 ID:t8jS9vBy0
妹「…んで、何かアレを見て以来、余計言い難くなってさ……。」

男「……まぁ、それは……仕方ない……。」

妹「うん……。」

男「………。」

妹「………。」

妹「……これから、どうするの?」

男「…どうするって言われても……。」

妹「幼馴染さんの事、好き?嫌い?」

男「………。」

男「そういう次元じゃなくて、なんつうか……俺としては……。」

妹「俺としては……?」

男「………。」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 01:41:41.71 ID:t8jS9vBy0
男「悪い、遅くなった!」

幼馴染「もー、遅いよー!!20分遅刻ー!!」

男「いや、案外、快眠でさ……。」

幼馴染「もうっ……。男っていっつも、大事な時におくれてくるよねー!!」

男「悪い、悪い。以後気を付ける……。」

男「後、ごめんな…。この前は……。」

幼馴染「…う、ううん。いいよっ!ボク、全然気にしてないしっ!」

幼馴染「それに、今日、大事な話があるって言うから、急いで来ちゃったよっ!」

男「…はははっ、ははは……。」

幼馴染「それで、大事な話って言うのはー?」

男「あぁ…それな。」

男「おーい!こっち来いよー!!こっちこっちー!!」

女「は、はいっ……。」スタスタスタスタ

幼馴染「!?」



46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 01:50:09.62 ID:t8jS9vBy0
男「その、大事な話って言うのはだな……。」

男「俺、付き合う事になったんだよ、この子と。」

幼馴染「は、はぁ!?」

女「か、彼氏がお世話になってますっ…。」ペコッ

幼馴染「…!?!?」

幼馴染「ボク、こんな子、みた事ないよ!?」

男「そ、そりゃ…他校の子だからな……。」

幼馴染「う、嘘だっ!!男って友達の輪がすごく狭いじゃんっ!!」

幼馴染「他校の子となんか知り合える訳ないじゃんっ!!」

男「ま、まぁ…それは事実だけども……。」

女「運命の出会いです、偶然ばったりであって、その日に惚れました。」

幼馴染「はぁ!!!???」


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 01:57:59.95 ID:t8jS9vBy0
幼馴染「そ、そんなのある訳ないじゃんっ!!」

幼馴染「運命の出会い!?笑わせないでよっ!!」

男「まぁ、そう熱くなんな…。こういう事だってあんだよ。」

幼馴染「な、ないよっ!!絶対にそんなのありえないよっ!!」

女「あの、失礼ですけど……。」

幼馴染「お、男に認められたからって良い気になんなよ!」

幼馴染「男が認めても、ボクがッ――」

女「その、服装から見て……男の方、ですよね……?」

幼馴染「そ、そうだけどっ!?な、何か文句あんのッ!?」

女「男の嫉妬は、醜いですよ。お・さ・な・な・じ・み・さん。」

幼馴染「っっ!!き、気安くボクの名前を呼ぶなよっ!!」



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:06:32.88 ID:t8jS9vBy0
幼馴染「認めないっ!!絶対、ボクは認めないからなっ!!」

女「あなたに認めて貰わなくても、大丈夫です。」

女「大事なのは、この人との愛なので」ギュッ

男「っ…///」

幼馴染「ふ、ふざけるなよ!!お前みたいな腐れ   と違って、ボクはずっと男と一緒だったんだぞ!!」

幼馴染「い、一日や二日の関係で、男との愛を語るなよッ!!」

女「…じゃあ、この人からの意見を聞いたらいいじゃないですか。」

幼馴染「い、言われなくてもそのつもりだ!調子に乗るなよっっ!!」

幼馴染「お、男…う、嘘だよねっ……?こんなの……。」

男「悪いが、俺もこの子を愛してる、お前と違って、異性として。」

幼馴染「……っ!!う、嘘だっ…!!そ、そんなの……。」

男「お前の事も好きだ、幼馴染。でも、それは……友達でしかないんだよ。」

男「そして……これからも、俺とお前はずっと……友達なんだ……。」

幼馴染「お、男………。」

男「………。」

53 :>>51 最初はギャグ調だったからね、仕方ないね。:2013/10/05(土) 02:14:18.89 ID:t8jS9vBy0
女「で、よかったの?幼馴染さん、泣いてたよ?」

男「まぁ…、仕方ないだろ。」

男「アイツにはやっぱり、全うに生きて欲しい。」

男「せっかくバイなんだ…。アイツの彼女さんと幸せに生きて貰いたい。」

ファサッ

妹「まぁ…、言いたい事は分かるけど……。」

男「というか、悪かったな。わざわざウィ…ウィッグ?まで被せたりさせて……。」

妹「まぁ、直接的には数年合ってないから、お兄ちゃんの知り合いでこの役ができるのは私しか居ないでしょ…。」

男「まぁ、そうなんだけどな……。」

妹「そ、それは良いとしてさ……。」

男「ん……?」

妹「昔の約束、覚えてる……?」

男「や…約束……?」

妹「そ、その……け、結婚――」

「聞きましたよ!!」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:21:40.63 ID:t8jS9vBy0
男「……!?」

彼女「幼馴染くんを誑かしておいて、他の女にシフトチェンジするなんていい度胸じゃありませんかっ!!」

彼女「しかも、その相手が、実の妹なんて…どこまであなたは最低なんですかっっ!!!」

幼馴染「ひっ……ひっぐっ……、ひっぐっ……。」

彼女「大丈夫だよ、泣かなくて良いからねー…よしよし……。」

幼馴染「うっ……うんっ……。ひぐっ……。」

男「お、幼馴染!?」

彼女「幼馴染くんを散々誑かして、弄んだ罪ですっ!!あなたには幼馴染くんと結婚、してもらいますっ!!」

男「はぁッ……!?あ、あなたはそれで良いんですか……!?」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/05(土) 02:26:10.68 ID:t8jS9vBy0
彼女「世界じゃ一夫多妻なんて珍しくありませんっ!それに、私は幼馴染くんに幸せになってくれればそれで良いですからっ!」

男「い、いやいや…性別考えましょうよ……!!」

幼馴染「や、やだもんっ……ぜ、ぜったいっ……けっこん、するもんっ……ひぐっ……。」

彼女「ちなみに、同性結婚も、世界じゃ珍しくありません!」

男「一夫多妻で、同性愛結婚なんてなったら相当珍しいと思いますけど!?」

妹「あ、あのさ……お、お兄ちゃん。」

男「ん…ど、どうした。」

妹「結婚、しよっ!?」

男「は!?」

彼女「さぁ、早く!結婚の手続きを!!」

男「は!?」

幼馴染「え、えへへへ……おとこのあかちゃん……えへへへへ………。」

男「はァァァァァァァッッッッ!!!??」



おしまい。