1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:08:01.55 ID:1kudaA4w0
('A`)「うぉおおおおおおおお親孝行ぉおおおおおおおお!!!!!!!!!」ズッガンドッガン

親方「こいつぁ期待の新人だぜ!」

('A`)「親方ぁ!!この木材はあっちに積んでおけばいいんですよねぇええええええ!!!!!!!!」

親方「その通りだべらんめえ!」

('A`)「わーったぜこんちくしょぉおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」

親方「ちょっとうるさいからボリューム下げて喋ってくれる?」

('A`)「あ、サーセン」

J( 'ー`)し「……」

J( 'ー`)し「たかし…」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:10:56.03 ID:1kudaA4w0
('A`)「いやあ!働いた働いた!」スタスタ

('A`)「なんて良い天気なんだ!心が癒やされる青空だな!」

J( 'ー`)し「(今は夜中よたかし)」

('A`)「世のため人のために働く!みんな幸せ!俺良い人!」

('A`)「へへへ…この快感に目覚めたらもうやめられねえ…」

('A`)「うへ、ぐふぇふぇ」

('A`)「びょひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!!!!!!!!!」

J( 'ー`)し「(たかし…)」

('A`)「むっ!こんなところに捨て猫が!」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:14:02.29 ID:1kudaA4w0
捨て猫「みゃあー」

('A`)「おーよしよし、可哀想に…誰に捨てられたんだい?」

捨て猫「にっ」

('A`)「そんなに怖がらなくてもいいんだよ。僕の胸に飛び込んできてごらん」

J( 'ー`)し「(誰だお前)」

捨て猫「ふしゃああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

('A`)「なるほど、捨てたのは三丁目のゆうすけか…」

('A`)「よし!ここで待ってて!」

('A`)「殺してくるから」



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:16:12.48 ID:1kudaA4w0
J( 'ー`)し「(なっ…殺す!?)」

('A`)「悪い奴殺す!みんな幸せ!俺良い人!」

('A`)「待ってろ数分後の肉塊ちゃぁああああああああああん!!!!!!!!!」

J( 'ー`)し「(いけないわ、私の息子が殺人犯に…)」

J( 'ー`)し「たっ…!」

('A`)「ん!?今誰かの声が聞こえたぞ!」

('A`)「まさか俺の善行を邪魔しようってのか!?悪い奴め!」

J( 'ー`)し「(ひっ!わ、悪い奴…)」

J( 'ー`)し「(…ごめんなさい…ゆうすけ君…)」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:19:02.46 ID:1kudaA4w0
(^ν^)「はあ…」

(^ν^)「やっぱり…捨てなきゃ良かったか…」

(^ν^)「……」

(^ν^)「…駄目だ!俺には可愛いぬこたんを見捨てることなどできん!」

(^ν^)「今行くぞぬこたん!」


シュバッ!!!!


('A`)「良い人参上」

(^ν^)「誰だよ」



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:22:02.25 ID:1kudaA4w0
('A`)「テメーか!?きゃんわいいぬっこぬこを捨てやがったのは!」

(^ν^)「え!?」

('A`)「聞こえねえのか!お前が捨てたのかと聞いてんだ!」

(^ν^)「な、なんで知ってんだ!?見たのか!?」

('A`)「教えてもらったんだよ」

(^ν^)「誰かがコッソリ見てたってことか…」

('A`)「ぬこぬこに」

(^ν^)「ちょっと何言ってるか分かりません」

J( 'ー`)し「(同感です)」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:25:02.94 ID:1kudaA4w0
('A`)「ゴチャゴチャぬかすな。悪事を働いた責任は取ってもらうぞ」

(^ν^)「待て待て!俺は今から引き返して拾いに行くつもりなんだ!」

('A`)「なに?本当か?」

(^ν^)「本当だ」

('A`)「嘘じゃないな?」

(^ν^)「ああ」

('A`)「ほんっっっっっっっっっとうだな!?」

(^ν^)「しつこいな!信じろよ!」

ザシュッ

('A`)「暴言を吐くような悪い奴は成敗だ」

(^ν^)「あ…が…」バタッ

J( 'ー`)し「(ぎょうぇええええええええ!!!!!!!!!!!!!)」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:28:03.69 ID:1kudaA4w0
J( 'ー`)し「(やりおった!ホンマにやりおったでこやつ!)」

('A`)「悪い奴殺した!みんな幸せ!俺良い人!」

('A`)「良い事をすると大変気分がよろしおます!ふぇふぇふぇ!」

('A`)「あっ」

('A`)「そうだ忘れてた…あの猫どうしよう」

J( 'ー`)し「(ま、まさか施設に殺処分を…)」

('A`)「うーん…」

('A`)「殺すか、放っておいたら可哀想だし」

J( 'ー`)し「」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:30:40.33 ID:1kudaA4w0
捨て猫「みゃ」

('A`)「ただいまマイハニー」

捨て猫「ふしゃああ!!!」

('A`)「はっはっはっそんなに私が帰ってきて嬉しいかね」

J( 'ー`)し「(また変わっとる)」

('A`)「今日は君にスペシャルなプレゼントを用意した!」

捨て猫「みゃんだい?」

J( 'ー`)し「(喋った!?)」

('A`)「君も主人が居なくなって寂しかろう…すぐに同じ所に送ってあげるぞ!」

('A`)「…あれ、でも待てよ?」

('A`)「別にこの猫は悪い奴じゃないんだよな…」

J( 'ー`)し「(そうよ!見逃してやりなさい!)」

('A`)「よし!こいつに悪い事させよう!それなら主人と同じ地獄に行けるだろ!」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:33:48.10 ID:1kudaA4w0
捨て猫「みゃあああ!!!!!!」バタバタ

('A`)「おいおい何を嫌がってるんだ」

('A`)「ほら、猫は犬と仲が悪いんだろ?」

('A`)「せっかく俺が野良犬を死ぬ一歩手前まで痛めつけたんだ」

('A`)「さあやれ!あと一撃か二撃くらいで死ぬぞ!積年の恨みを晴らせ!」

J( 'ー`)し「(狂ってる…)」

捨て猫「みゃああ!」

('A`)「もーそんなに殺したくないのか?」

('A`)「しょうがないな、よっと」ザクザク

捨て猫「み゙ゃあ゙あ゙ああ!!!!!!!」ブシャァアア

('A`)「よーし腕切ったぞーこれで犬を殺せばお前が殺したことになるな?お前の腕だもんな?」

('A`)「おらおらおら!!!!」バシバシバシ

犬「クゥ……ン………」

('A`)「OK!!!!!!」グッ


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:37:01.91 ID:1kudaA4w0
('A`)「良かったなー捨て猫!これで主人とまた会えるぞー!」

捨て猫「……」

('A`)「あれ?おーいぬっこぬこー?」

捨て猫「……」

('A`)「お!死んだか!これで任務完了だな!」

('A`)「愛し合う二人はいつも一緒、そいつがなによりだ!そうだろ、捨て猫?」

捨て猫「……」

('A`)「はっはっはっ!だよなー!」

('A`)「カップル再成立!みんな幸せ!俺良い人!」

J( 'ー`)し「(どうしてこうなった)」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:40:03.79 ID:1kudaA4w0
('A`)「そろそろ帰るか、カーチャンもう寝てっかな?」

('A`)「心配して見に来てたりしてな!はっはっは!」

J( 'ー`)し「(ひえっ!)」

('A`)「もしそうだとしたらなんて素晴らしい母親なんだ…」

('A`)「そうだなあ…」

('A`)「今のままじゃまだまだ駄目だよな…」

('A`)「もっともぉっと…カーチャンに良い事してやらないとな…」

J( 'ー`)し「」

J( 'ー`)し「(と…とにかく先に帰らないと…)」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:43:02.76 ID:1kudaA4w0
('A`)「ただいまー!!!!!」

J( 'ー`)し「お、おかえりたかし!」

('A`)「なんだ、まだ起きてたのか?」

J( 'ー`)し「えっと…なんていうか寝付けなくて」

('A`)「なんだって!?そりゃいかん!」

('A`)「来いカーチャン!」グイッ

J( 'ー`)し「ちょ、ちょっと…」

('A`)「さあ寝ろ!」

J( 'ー`)し「え?」

('A`)「早くしなさい!」

J( 'ー`)し「え、あ、ええ…?」スッ…

('A`)「そぉれ一発で夢のせかぁああああい!!!!!」ブンッ!!!

J( 'ー`)し「ひぃいいいいいい!!!!」サッ



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:46:13.54 ID:1kudaA4w0
('A`)「何故避けた!?」

J( 'ー`)し「いい!もういいから!寝られるから!マジぐっすり余裕だから!」

('A`)「そうか?ならいいんだが」

J( 'ー`)し「ほっ…」

('A`)「じゃあカーチャンがちゃんと寝られるまで枕元で見守ってるよ」

J( 'ー`)し「え?」

('A`)「ほら、また寝付けなくなるかもしれないだろ?」

('A`)「もしそうなったら俺が即座に寝かせてやるから」

J( 'ー`)し「結構ですホントに!」

('A`)「…なんだよカーチャン、俺の善行の邪魔をするのか?」

J( 'ー`)し「う…」

J( 'ー`)し「…お、お願いします…」

('A`)「そうそう!素直が一番だ!」



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:48:18.22 ID:1kudaA4w0
J( 'ー`)し「……」

('A`)「……」ジー

J( 'ー`)し「(寝たい寝たい寝たい寝たい寝たい寝たい寝たい寝たい寝たい寝たい寝たい寝たい)」

('A`)「……」ジーーーー

J( 'ー`)し「(神よ!我に睡魔を与え給え!)」

('A`)「……」ジーーーーーーーーーー

J( 'ー`)し「(睡魔が一匹!睡魔が二匹!睡魔が三匹!)」

('A`)「……」ジーーーーーーーーーーーーーーーーーー

J( 'ー`)し「(帰らないでくれえ!睡魔、カムベァアアアアアッッック!!!!!!!!!!)」

('A`)「…カーチャン、まだ寝られないのか?」

J( 'ー`)し「(もうあかんわワシ)」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:51:07.85 ID:1kudaA4w0
J( 'ー`)し「ごめんなさいたかし!私実は周りに人が居ると寝られない体質なの!」

('A`)「え、そうだったのか?」

J( 'ー`)し「そうなの!黙っててごめんね!」

('A`)「なんだよー先に言ってくれよなー」

J( 'ー`)し「ホントにごめんね。もう一人で寝かせて…」

('A`)「しゃーねーな…じゃあこれ置いとくわ」

J( 'ー`)し「ひっ!?」

('A`)「すげえだろ?犬と猫の目をくり抜いてカメラを付けたんだ」

('A`)「これで二方向からカーチャンを見守ってられるぜ」

('A`)「じゃ、俺は自分の部屋で見てるからな!」

J( 'ー`)し「いや…あの…」

('A`)「これなら人じゃないから大丈夫だろ?」

J( 'ー`)し「や…えっと…」

('A`)「いつでもすぐに駆けつけるからな」ニコッ

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:54:02.05 ID:1kudaA4w0
翌朝

J( 'ー`)し「……」

J( 'ー`)し「(結局…寝られなかった…)」

('A`)「よーし今日はたくさん良い事をするために都会の方まで行くか!」

J( 'ー`)し「た、たかし?」

('A`)「なんだ?」

J( 'ー`)し「たまには休んでもいいんじゃない?」

J( 'ー`)し「頑張り過ぎは体に毒、つまり悪い事なのよ!」

('A`)「カーチャン、それは違うぜ」

('A`)「頑張り過ぎなんてものはこの世に存在しない」

('A`)「あるとすれば…自分が諦めた時だけさ」

J( 'ー`)し「(こんな時だけまともな事を…)」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:57:05.54 ID:1kudaA4w0
ザァアアアア…

('A`)「ひゃっほー!良い天気だ!」

('A`)「何故か分かるかい?」

J( 'ー`)し「(誰に話しかけてんだよ…)」

('A`)「雨の次は晴れだと決まってるからさ!」

J( 'ー`)し「(曇りだったらどーすんだよ…)」

('A`)「あっ!いきなり困ってそうな人発見!助けてあげよう!」

女「いたた…」

('A`)「HEY!どうしたんだいそこの姉ちゃん!」

J( 'ー`)し「(それただのナンパだよ…)」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 20:59:10.94 ID:1kudaA4w0
女「あ、えっと、足挫いちゃって」

('A`)「なるほど、この大雨だもんな!そりゃ滑るよな!」

('A`)「全く、雨なんて最低の天気だぜ!なっ!」

J( 'ー`)し「(コロッと意見変えたわね)」

女「え?は、はい…私はそんなに嫌いじゃないですけど…」

('A`)「最低ってのは言い過ぎだったかなー!ちょっと最低!ちょっと最低だな!」

J( 'ー`)し「(こんな子に育てた覚えはないのに…)」

('A`)「ところでどうしたんだ!?」

J( 'ー`)し「(お前は馬鹿なのか)」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:02:29.42 ID:1kudaA4w0
('A`)「…なるほどね。買い物に行く途中で転んで足を挫いたと」

('A`)「まあとりあえず俺の家に来なさい。タオルを貸してあげよう」

女「そんな、いいですよ」

('A`)「いやいや、困ってる人を見かけたら見過ごせないタチなのでね」

女「はあ…」

('A`)「さささ!お入りなさい!ウヘヘ」

J( 'ー`)し「(まあ分かってた)」

女「ではお言葉に甘えて…」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:05:12.29 ID:1kudaA4w0
男「あれ、何してんだ女」

女「あっ男君!」

男「誰?知り合い?」

女「いや、さっき転んじゃって、そこにこの人が…」

男「あーそうだったの。どうもありがとうございます」

('A`)「いえいえ、困ってる人を見たら手を差し伸べる。至極当然の事でございます」ニコッ

J( 'ー`)し「(目が全然笑ってないわよたかし)」

('A`)「ところであなたは何のおつもりでしょうか」

男「へ?」

('A`)「私の善行の邪魔をしようとでも?」

J( 'ー`)し「(あかーん!また地獄絵図が繰り広げられるでぇえええ!!!!!!!!)」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:08:04.26 ID:1kudaA4w0
男「あの、何を言っているのか」

('A`)「しらばっくれるでないわ!!!!!!」

('A`)「いいか!俺はこの哀れな女をタオルでフキフキしてやろうとした!体の隅々までだ!」

女「ひっ…」

('A`)「それを妨害した貴様と俺!どちらが悪人だと思う!?」

男「いや、そりゃアンt」

('A`)「お前だよ!!!!」

J( 'ー`)し「(お前だよ)」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:11:16.58 ID:1kudaA4w0
('A`)「憎まれっ子世に憚るべからず!」

('A`)「悪い奴は即刻斬首刑に処せと俺の脳味噌からのお達しだ!」

男「な、なんだよこいつ…」

('A`)「…とは言え、俺も鬼ではない」

J( 'ー`)し「(そーね。悪魔だもんね)」

('A`)「30秒、待ってやる。その間必死に逃げ惑うがいい」

('A`)「30秒経ってもまだ俺の手の届く場所に居るなら…命はないと思え」

女「ひぃっ!」

男「クッソ…!」

('A`)「はーい時間数えるよー」

('A`)「いーち」

男「早く逃…」ザシュッ

('A`)「悪党にかける慈悲はない」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:14:04.51 ID:1kudaA4w0
女「は、え…?」

田 力「……」

女「う…っ!オェエエエ!!!!」ビチャビチャ

('A`)「おいおい、吐くなよ汚…はっ!」

('A`)「お、俺はなんてことを!」

J( 'ー`)し「(お?正気に戻ったか?)」

('A`)「女も同時に殺さなきゃ可哀想じゃん!」

J( 'ー`)し「(これが正気か)」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:17:27.58 ID:1kudaA4w0
('A`)「でもなあ…よく考えたらこの女悪い事してねえなあ…」

('A`)「…ん?」

('A`)「そうだ!猫の時と同じようなやり方で解決できるぞ!」

J( 'ー`)し「(ちょっ…またアレをするつもりなの!?)」

('A`)「おい女」

女「あ、あうあ、こっ、こっち来な、あ」

('A`)「ちょっと頼みがあるんだけどさー」

('A`)「腕切り落とすのは痛いだろうからもう少しマイルドにするわ」

('A`)「食って、この男の内臓」

女「…は?」

J( 'ー`)し「( は ぁ ? ? )」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:20:13.11 ID:1kudaA4w0
('A`)「知ってるか?食人ってのは文明社会では大変よろしくないことなんだ」

('A`)「これをやっちまうのは異常者だけだ」

('A`)「異常者ってのは大抵悪。そうでない場合も多数あるがな」

('A`)「まあ細かい事はどうでもいい」

('A`)「こいつを食えば俺の価値観によりお前は大罪人だ。悪い奴になるんだ」

('A`)「そうなれば俺のおかげでお前は地獄で男と会えるぞ!バンザイ!」

('A`)「さ、食って」

女「なに…?なに言ってるの…?わけわかんない…!」

('A`)「…すまん」


('A`)「腹切り開いてなかったな」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:23:03.31 ID:1kudaA4w0
ザク…ザシュ…グチャ…

('A`)「OK!!!!!!!!!」グッ

('A`)「ほら遠慮せずに!!!!たーんと召し上がれ!!!!!!」

('A`)「冷めない内にな」

('A`)「ハハハハハ!!!!!!!!!!」

J( 'ー`)し「(ちっとも笑えないですたかしさん)」

女「も…いや…いやぁあああああ!!!!!!!!!!」ダッ

('A`)「コラコラ待ちたまえお嬢さん」

女「いや!離して!!!!離してよ!!!!!!」

('A`)「食事時に暴れるとは躾がなっとらんな…」

('A`)「ほれ、手伝ってやろう。思いっきり頭掴んじゃうけど許してねー」グイッ

('A`)「そーらいただきまーす!」

グチャッ

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:25:36.06 ID:1kudaA4w0
女「が、ごぼ…」バタバタ

('A`)「暴れちゃ駄目でしょー口も開きなさい!」

('A`)「顎外してやった方が早いか」ガキッ!

女「かっ!かへ、ぁ…」

('A`)「はーい口に入れてー噛んでー飲み込んでー」グイグイ

女「げ、がぇ、ほ、ぐぎ」グジャグジャ

('A`)「うんうん!良い食べっぷりだなー!」

('A`)「最後の晩餐って奴か、いや今は朝だから最後の朝食…?んん?もっと他に言い方ねーかな」

('A`)「まあいいや、じゃあそろそろこの世にお別れ告げようか」

女「かへ!?はが!ごげぁ!!!」バタバタ

('A`)「そうはしゃぐな、すぐいけるさ」

('A`)「じゃあな!また来世で!」



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:28:06.62 ID:1kudaA4w0
('A`)「うーん、刃の手入れしてなかったからちょい時間かかっちまったな」

('A`)「ま、無事良い事できたからよしとするか!」

('A`)「さぁて次の舞台へ旅立…ん?」

J( 'ー`)し「……」スッ

('A`)「お、どうしたカーチャン」

J( 'ー`)し「たかし、もうカーチャンは我慢できないわ」

('A`)「え?」

J( 'ー`)し「これ以上あなたを間違った道へ進ませるわけにはいかない」


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:31:02.67 ID:1kudaA4w0
('A`)「何を…言ってるんだ?」

J( 'ー`)し「あなたは間違ってる。そう言ってるのよ」

('A`)「おいおいカーチャン!俺は良い事してんだぞ!それが間違いたぁどういう事だ!」

J( 'ー`)し「過剰な親切心の押し付けはね、良い事でもなんでもないの」

J( 'ー`)し「相手からすればただただ迷惑なだけ…つまり良い事どころか、悪い事なのよ!」

('A`)「な…!!!!」

J( 'ー`)し「分かった?」

('A`)「…本当か?」

('A`)「本当にこれは…悪い事だったのか」

J( 'ー`)し「その通りよ」

('A`)「…なら……」

('A`)「俺は、悪い奴なんだな」

J( 'ー`)し「!!!」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:34:10.24 ID:1kudaA4w0
('∀`ト)「ゴホッゴホッ!たかし…」

J( 'ー`)し「トーチャン!もう無理に喋ろうとしちゃ駄目よ!」

('∀`ト)「お前、なりたいもんはあるか?ゴホッ!」

('A`)「なりたいもの?」

('∀`ト)「ああ」

('A`)「ねえよ…そんなの」

('∀`ト)「そうか。じゃあ…」

('∀`ト)「良い人になれ。本当の良い人に」

('A`)「なんだよそれ…」

('∀`ト)「そうだなあ…親孝行したり…困ってる人を助けたり…」

('∀`ト)「そんなところだな…ゴホッゴホッ!」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:37:07.34 ID:1kudaA4w0
('A`)「悪い奴は…駄目なんだ…殺さなきゃ…死ななきゃ…」スッ

J( 'ー`)し「…たかし……」

J( 'ー`)し「忘れたの?トーチャンに言われた事を」

('A`)「!!!」

いいかたかし
良い人ってのはな、誰にでもなれるんだ

('A`)「(確か…あの時…)」

普通の奴でも悪人でも、誰にだってなれるんだよ

('A`)「あ…」

そう、例え…

('A`)「あ…あ…」


一度、道を踏み外してもだ

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:40:03.16 ID:1kudaA4w0
J( 'ー`)し「たかし、あなたは自分が悪い奴だと思うのね?」

('A`)「ああ…」

J( 'ー`)し「それならカーチャンもよ。あなたをこの世に産み出したカーチャンも悪い奴」

J( 'ー`)し「そうなるとカーチャンのカーチャンも悪い奴ってことになるわ」

J( 'ー`)し「そんな事になったら…『みんな幸せ』にはならないわよ」

('A`)「カーチャン…」

J( 'ー`)し「やり直そう、たかし」

J( 'ー`)し「二人で必死に頑張って、これまでとは違う本当の良い人になろう」

('A`)「…できるかな」

J( 'ー`)し「できるわよ」



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 21:43:07.00 ID:1kudaA4w0
良い人、良い事

悪い奴、悪い事

その本当の意味が、俺にはまだ分からない

でも俺は信じるよ

トーチャンの言葉を

カーチャンの想いを

良い人になるのは大変だろうけど…

カーチャンと二人でなら、頑張れる気がする

いや、頑張れる

さあやろう

みんなを、幸せにするために