26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 18:14:34.25 ID:wqq0bPmY0
後輩「やっぱり無理です! できませんよぉ!」

先輩「気にしない気にしない。はい」つ紙袋

後輩「うう……」

後輩(なんでこんなことに……)



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 18:20:15.26 ID:wqq0bPmY0
~数週間前~

後輩「はぁ、今日も疲れたなぁ」

先輩「ちょっと。後輩、後輩」チョイチョイ

後輩「? どうしました先輩」

先輩「ちょっと話があるんだけど、いい?」

後輩「はい……」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 18:27:36.80 ID:wqq0bPmY0
先輩「実はさ、今度の試合私自信なくて……」

後輩「……!」

先輩「上手くできるのか不安なんだ」

後輩「大丈夫ですよ! 先輩毎日頑張って練習してるし、他の人よりずっと上手いんですから!」

後輩「もっと自信もっていいですよ。今度の試合もきっと上手く行きますよ」

先輩「ん……ありがと」ニコ

後輩「……」

後輩(先輩、結構無理してるな……)

後輩(エースストライカーだし、みんなに期待されてるんだから、プレッシャー感じるのも当然だよね……)


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 18:34:43.90 ID:wqq0bPmY0
先輩「こんな事言えるの後輩しかいないから……そう言ってくれて嬉しいよ」

後輩「えっ、は、はぁ……」ドキ

後輩(私しかいないってそんな……///)

先輩「ありがと後輩、ちょっとスッキリした。何だか色々不安だったから……」スック

後輩「あ、あの!」

先輩「?」

後輩「じゃあ今度の試合で先輩が点取れたら、その後のオフの日に私何でもしますよ!」

先輩「……何でも?」

後輩「はい!」

先輩「どんな事でも?」

後輩「もちろんです!」

先輩「……分かった。楽しみにしてるよ」ニッコリ


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 18:43:12.71 ID:wqq0bPmY0
~数日前・試合終了後~

先輩友FW「すごいじゃないか! ハットトリックだぞお前!」

先輩友GK「本当だよ、よくやった!」

先輩「いやいや、たまたま上手く行っただけだよ」

後輩(先輩、かっこよかったなぁ。ファインプレー連発だったし……///)ポー

後輩「お疲れ様です。ナイスプレーでしたよ!」

先輩「いや……後輩のおかげだよ。本当に」ニコ

後輩「そ、そんな事は……あ、お水どうぞ!///」

先輩「さんきゅ」ゴクゴク


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 18:48:47.65 ID:wqq0bPmY0
先輩「で、早速で悪いんだけど、あの約束……」

後輩「こないだのですか? 監督が言うには、オフの日は今度の土曜日ですよ」

先輩「おっけー」

後輩「何しましょうか?」

先輩「えっとね。とりあえず、私の家に来てくれない?」

後輩「先輩の家ですか!?」

先輩「……何で急にそんなテンション高くなる」

後輩「い、いえ別に何も!」

後輩(あわわ……先輩の家に行けるなんて……///)

先輩「○×駅の近くの、△□マンションの◎◎◎号室。一応後で私の家の住所、メールで送っとくから」

後輩「はいっ!」

後輩(何するのかな先輩の家で……楽しみだな~///)


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 18:53:53.06 ID:wqq0bPmY0
後輩「……で、何をするのかと楽しみにしてたら!」紙袋ガサゴソ

後輩「何ですかこれは!?」バッ

先輩「何って……メイド服」

後輩「それは見れば分かりますよ! なんでこんなの着なきゃいけないんですか恥ずかしい!!///」ジタバタ

先輩「だからさっきも言ったように、こないだ何でもしてくれるって言ったから」

先輩「今日一日、私の専属メイドになってもらおうかと思って」

後輩「だからって何故わざわざメイド服を……!」

先輩「せっかくなので形から入ってもらおうかと。買うのすごく恥ずかしかったんだから。さ、着て着て。今日は家に私以外誰もいないし、恥ずかしくないよ」

後輩「もー、そういう問題じゃないですよぉ。できませんって……///」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 18:58:31.87 ID:wqq0bPmY0
~結局着た~

後輩「……///」シャララーン

先輩「おお、可憐だ」つケータイ

後輩「な!? 何を」

先輩「……」ピローン

後輩「」

先輩「これは壁紙にするか」

後輩「やっぱり無理です! 家に帰ります!!///」ダッ

先輩「はっはっは。その格好で帰ろうというのかね?」つ後輩の服

後輩「あ! 私が着てきた服!」

先輩「さぁ、これを返して欲しければ今日の夕方まで私のメイドとして働きなさい」

後輩「うぅ~……///」

先輩(楽しい)

後輩(嬉しいような恥ずかしいような……///)


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 19:04:26.70 ID:wqq0bPmY0
先輩「では早速、今私たちがいる居間を掃除してほしい。掃除用具は廊下の押し入れに一式あるのでよろしく」

後輩「はぁい……」

先輩「おっと。言葉遣いがなってない」

後輩「え」

先輩「もっとメイドっぽく」

後輩「か、かしこまりました先輩」

先輩「もっとメイドっぽく!」

後輩「え……あ……か、かしこまりました。ご、ご主人、様……///」

先輩「よろしい」ニッコリ

後輩「~!!///」カァァ

先輩(可愛い///)

後輩(もう、先輩ってば!!///)



47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 19:09:54.15 ID:wqq0bPmY0
ピカピカ

後輩「終わりましたせんp……ご主人様」

先輩「ご苦労。次はお昼ご飯を作ってくれ」

後輩「そうですねぇ……材料何使ってもいいですか?」

先輩「お好きにどうぞ」

後輩「ようし!」冷蔵庫パカ


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 19:15:55.56 ID:wqq0bPmY0
~しばらくして~

後輩「どうぞご主人様」つオムライス

先輩「ほほう。オムライスとはよく分かっている」

後輩「オムライス好きでしたか?」

先輩「確かに好きだけど。オムライスでメイド服と言えば……」

後輩「?」

先輩「アレだよ。よくあるおまじない? 的な。テレビとかの特集でよく見る」

後輩「」

先輩「さ、どうぞ」ニコ

後輩「か、帰ります!! もうこの格好でもいいです! いくら『ご主人様』呼びに慣れたからってそんな!!///」

先輩「ちょっ、冗談だって!」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 19:22:20.50 ID:wqq0bPmY0
先輩「うまい。マジで」モグモグ

後輩「うん。我ながらいい出来です」モグモグ

先輩「素敵な奥さんになれるよ」

後輩「んぐっ……///」

先輩「掃除も綺麗にできるし、おまけに毎日こんな美味しいご飯食べられるなんて。後輩の未来の旦那さんがうらやましいなぁ」

後輩「~!///」ゴクゴク

後輩「ぶはっ……そ、そうですか」ハァハァ

先輩「そうですとも」モグモグ

後輩「……もし私が結婚できなかったら、私の事もらってくれますか?」

先輩「今日みたいにメイド服着てくれてたらね」

後輩「結構本気なのに」ボソ

先輩「? 何か言った?」

後輩「!? な、何でもありません!///」バクバク



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 19:27:04.28 ID:wqq0bPmY0
~その後一緒にDVDを見たり、オセロをしたり、おやつを食べたりして~

後輩「もう日が暮れちゃいますね」

先輩「あ、こんな時間か。もうすぐ親が帰ってくるし……」

後輩「じゃあこのメイド服ともおさらばですね。着替えてきます」

先輩「最後にもう一枚」ピローン

後輩「先輩!///」

先輩「いいじゃないか減るもんじゃないし」

後輩「写真撮られるのは地味に恥ずかしいんですから……///」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 19:33:27.01 ID:wqq0bPmY0
~着替えて~

先輩「色々してくれてありがとうね。ちょっと色々無茶言っちゃったけど」

後輩「いいんですよ。私が言った事ですから。それに……」

先輩「それに?」

後輩「先輩、来週控えチームの練習試合があるんですよ。監督からもう言われてたんですけど、私スタメンです」

先輩「」

後輩「私頑張って点入れますから。その時はお願いしますねっ///」

先輩「……///」


そして練習試合の後、チャイナドレスを着た先輩が後輩の家に現れましたとさ……

おわり