1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 05:47:10.42 ID:dM+bqA8V0
穂乃香「…はぁ」

忍「…ん?」

忍「どしたの、穂乃香ちゃん?」

忍「なにか悩みごと?」

穂乃香「あ、えっと…」

穂乃香「……その」

忍「……」

忍「えっとさ、余計なお節介かもしれないけど…」

忍「アタシで良ければ話、聞くよ?」

忍「アタシ、少しでも穂乃香ちゃんの力になりたいな」

穂乃香「忍ちゃん…」

穂乃香「…ありがとう」

穂乃香「聞いてもらっても良いですか…?」

忍「…!」

忍「うんっ!もちろんっ♪」


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 05:51:04.91 ID:dM+bqA8V0
忍「―――好きな人が出来た!?」

穂乃香「し、忍ちゃん…声が大きいです…」

忍「あ、ご、ごめん…!」

忍「…えーと」

忍「お、おめでとう?」

穂乃香「あ、ありがとうございます…?」

忍「……」

忍「早い話が好きな人が出来たけど、どうして良いかわからないみたいな?」

穂乃香「そ、その通りです!」

穂乃香「忍ちゃん、すごい…!」

忍「……」

忍「(かわいいなぁ、穂乃香ちゃん…)」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 05:54:54.54 ID:dM+bqA8V0
穂乃香「私…今までそういった経験って無いから…」

忍「(…まぁ、アタシも無いんだけどね)」

忍「うーんと…」

忍「…それって聞いても良いのかな?」

穂乃香「何をですか?」

忍「その…好きな人の名前とか…」

穂乃香「……あっ!」

忍「ん?どしたの…?」クルッ…

忍「…おっ」


P「俺は月末ガチャは、てっきりみりあちゃんがくるものだと思ってたんだけど…」


忍「(あれは学園で人気の高いモバPくん…)」

忍「(さては…)」

穂乃香「……」モジモジ…

忍「(…なるほどなぁ)」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 05:58:22.14 ID:dM+bqA8V0
忍「…うん、わかるよ穂乃香ちゃん」

穂乃香「えっ?」

忍「アタシでも素敵な人だなって思うもんっ」

穂乃香「あっ…」

穂乃香「し、忍ちゃんもそう思いますかっ!?」

忍「うんっ!」

忍「カッコイイし、優しい人だよね」

穂乃香「そ、そうなんです!」

穂乃香「その.…中身だけじゃなくて雰囲気でも癒される感じがまた…」

忍「うんうん」

穂乃香「本当に素敵な人ですよね…」

忍「モバPくんっ!」

穂乃香「ぴにゃこら太さん…」

忍&穂乃香「……」

忍&穂乃香「えっ?」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 06:03:18.96 ID:dM+bqA8V0
忍「ぴにゃ…こ…えっ?」

穂乃香「モバPさん…?」

穂乃香「モバPさんも確かに素敵な人だとは思いますけど…」

忍「……」


P「ぴにゃこら太は月末ガチャはもう回したか?」

ぴにゃこら太「ぴにゃは、その前の穂乃香ちゃんガチャで課金限度額オーバーぴにゃ…」


忍「えっ!?あのブサイク!?」

穂乃香「ぶ、ブサ…!?」ガーン

忍「いや、だってなんか緑色だし…」

穂乃香「め、目に優しいですよ!?」


柚「ぐさーっ!」ドスッ!

ぴにゃこら太「ぴにゃー!?」


忍「…なんか刺されてるし」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 06:06:14.49 ID:dM+bqA8V0
P「こら、柚。ぴにゃこら太をいじめたらダメだっていつも言ってるだろ」

柚「えー?刺すフリだよー?」

ぴにゃこら太「綿がはみ出るかと思ったぴにゃ…」


忍「(そもそも…)」

忍「(なにアレ)」

忍「(人間なの?)」

穂乃香「怪我はしてない…?心配…」

忍「……」

忍「(アタシ、親友としてどうするべきなんだろうか…)」

忍「(応援してあげるべき…?)」

穂乃香「…大丈夫みたい。良かった…」

忍「(…けど)」

忍「(穂乃香ちゃん、きっと本気なんだよね)」

忍「(だったらアタシは…)」

忍「ねぇ、穂乃香ちゃん―――」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 06:09:33.86 ID:dM+bqA8V0
翌日

ぴにゃこら太「(昨日はフリトレで穂乃香ちゃんを買い占めてしまったぴにゃ…)」

ぴにゃこら太「(このままじゃ、廃課金コースぴにゃ…)」

ぴにゃこら太「(けど、穂乃香ちゃんは可愛いぴにゃぁ…)」

忍「こんにちはっ!」

ぴにゃこら太「ぴにゃ?」

忍「えーと…ぴにゃこら太くん…だよね?」

ぴにゃこら太「確かにぴにゃは「ぴにゃ こら太」ぴにゃ」

忍「(「ぴにゃ」が名字なんだ…)」

ぴにゃこら太「キミは誰こら太?」

忍「あ、ごめんなさい」

忍「アタシは2-Aの工藤忍です」

忍「今、少し時間あるかな?」

ぴにゃこら太「構わないぴにゃけど…」

ぴにゃこら太「(柚ちゃん以外で、ぴにゃに話しかけてくる女の子なんて珍しいぴにゃ…)」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 06:12:37.57 ID:dM+bqA8V0
ぴにゃこら太「―――ぴにゃと仲良くしたい女の子がいるこら太?」

忍「うん。アタシの友達なんだけど…」

忍「良かったら一度会って話をしてほしいなって」

ぴにゃこら太「ぴにゃ…」

ぴにゃこら太「(ぴにゃと仲良くしたいだなんて、ホントかぴにゃ?)」

ぴにゃこら太「(きっと柚ちゃんみたいに、ぴにゃをいじめようとしているんじゃ…)」

忍「ていうか、実は私の真後ろにいたりするんだけど…」

ぴにゃこら太「ぴにゃ?」

穂乃香「……」オズオズ…

ぴにゃこら太「…!?」

ぴにゃこら太「(か、可愛いぴにゃ!?)」

ぴにゃこら太「(モバマスの穂乃香ちゃんにソックリぴにゃ!?)」

忍「ほら、穂乃香ちゃん…」

穂乃香「は、はい…」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 06:16:06.78 ID:dM+bqA8V0
穂乃香「あ、あの…」

ぴにゃこら太「は、はいぴにゃ!」

穂乃香「わ、私…2-Aの綾瀬穂乃香です!」

穂乃香「趣味はバレエで、特技もバレエで…!」

忍「(お見合いかい!)」

ぴにゃこら太「ぴ、ぴにゃこら太ぴにゃ!クラスは2-Pぴにゃ!」

ぴにゃこら太「趣味は携帯ゲームに課金することぴにゃ!」

忍「(そっちはそっちで、言って良いの!?そんな趣味!?)」

穂乃香「携帯ゲーム…私、そういうのは疎くて…」

ぴにゃこら太「まず課金というのは―――」

穂乃香「なるほど…」

穂乃香「課金することでより充実した携帯ゲームライフが…」

忍「(食いついた!?真面目過ぎるよ、穂乃香ちゃん!)」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 06:20:01.41 ID:dM+bqA8V0
穂乃香「ぴにゃこら太さんは、私の知らないことをたくさん知っていますね…」

穂乃香「尊敬します…!」

ぴにゃこら太「そ、それほどでもないぴにゃよ…」

忍「(なんか良い雰囲気だし…)」

ぴにゃこら太「と、ところで綾瀬さん…ぴにゃ?」

穂乃香「はい?」

ぴにゃこら太「…どうしてぴにゃと仲良くしたいこら太?」

穂乃香「あ…」

穂乃香「そ、その…」

穂乃香「……すぅー」

穂乃香「わ、私…!」

穂乃香「貴方のことが好きですっ!」

穂乃香「一目見た時から素敵な方だと…!」

ぴにゃこら太「…ぴにゃあっ!?」

忍「(いきなり告ったー!?)」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 06:24:50.46 ID:dM+bqA8V0
ぴにゃこら太「ぴ、ぴにゃ…」

穂乃香「よ、良ければ私と結婚を前提としたお付き合いを…!」

忍「(穂乃香ちゃん、飛躍しすぎ!?)」

ぴにゃこら太「……」

穂乃香「……」

穂乃香「…やっぱり、駄目ですよね」

穂乃香「私みたいなバレエしか知らない真面目過ぎる女の子…」

穂乃香「ごめんなさい…いきなりこんなことを言ってしまって…」

穂乃香「だけど…この気持ちだけは…」

忍「(穂乃香ちゃん…)」

ぴにゃこら太「ま、待ってほしいぴにゃ!」

穂乃香「…えっ?」

ぴにゃこら太「ぴにゃも…ぴにゃもキミのことが好きこら太っ!」

穂乃香「…!!」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 06:28:47.45 ID:dM+bqA8V0
穂乃香「ほ、本当ですか…?」

ぴにゃこら太「冗談でこんなことは言えないぴにゃ…」

ぴにゃこら太「ぴにゃも一目見た時がキミのことが好きだったぴにゃ…!」

忍「(おおっ…!)」

忍「(お互いに一目惚れなんて、なんて予想外にロマンチック…!)」

ぴにゃこら太「だってキミは…」

ぴにゃこら太「ぴにゃの好きな携帯ゲームのキャラにソックリだから太!」

忍「台無しだよっ!?」

穂乃香「うれしいっ…!」

忍「ウソでしょ!?」

穂乃香「私…課金は出来ないかもしれません…」

穂乃香「だけど、貴方のことはずっと好きだから…」

穂乃香「誰よりも…かけがえのない存在だから…」

忍「……」

忍「なにコレ」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 06:33:59.07 ID:dM+bqA8V0
後日

柚「ぐさーっ!」ドスッ!

ぴにゃこら太「ぴにゃー!?」

穂乃香「ぴにゃこら太ー!?」

柚「へへっ、刺すフリだよー♪」

柚「二人は相変わらずお熱いですなー♪」

P「柚、二人の時間を邪魔するのは良くないぞ」

柚「ぶー…だってー…」

忍「(…いや…まぁ…ね?)」

忍「(そりゃ色々腑に落ちない点はあるけどさ…)」

穂乃香「忍ちゃん、今日の放課後は空いていますか?」

ぴにゃこら太「みんなでゲームセンターに行くこら太!」

忍「(アタシと穂乃香ちゃんは変わらず仲良しだし、本人たちも楽しそうだし…)」

忍「(これはこれで良いのかなってね)」

忍「うん!もちろんっ!!」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/03/02(日) 06:35:09.20 ID:dM+bqA8V0
―――――――
―――――
―――

穂乃香「…って、夢を見たんです!」

穂乃香「私も忍ちゃん柚ちゃんもプロデューサーも同じ学園の同級生で…」

穂乃香「そして憧れのぴにゃこら太…」

穂乃香「あぁっ…私、顔が熱いです…!」

忍「……」

忍「知らんがな」

おわり