1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 18:50:11.84 ID:oMElOgIlO
初春「佐天さん。システムスキャンの結果はどうでした?」

佐天「うん。能力身についてたよ」

初春「おめでとうございます。どんな能力ですか?」

佐天「タラちゃんの足音を出すことが出来る能力なんだけど」

初春「へえ。凄い能力ですね」



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 18:54:06.33 ID:oMElOgIlO
初春「ちょっと能力発動してみてください」

佐天「いいよ。それっ」******

初春「うわ。ほんとに出た」



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 19:05:01.11 ID:oMElOgIlO
佐天「ところでこの能力何かの役に立つのかな」

初春「何かの役に立つかどうかは分かりませんが、ヤバイことは確かですよ。人類の禁忌に触れてしまったかも知れません」

佐天「ええ!?」

木山「君……ちょっといいかな」

初春「ここは私に任せて佐天さん逃げてください!」

佐天「そ、そんな、初春は」

初春「早く!」

佐天「くっ!」******

木山「財布を落としたよ……。あの子にわたしてやってくれ」

初春「これはどうも」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 19:11:14.60 ID:oMElOgIlO
佐天「初春……!初春……!」******


初春『私、初春飾利と言います。仲良くしてくださいね』

初春『きゃあ!スカートめくらないでください!』

初春『佐天さん!佐天さん!』

初春『佐天さん!』


佐天「……くっ!」******



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 19:17:25.35 ID:oMElOgIlO
佐天(これからどうしよう……)***

佐天(……)***

佐天(……決まってる。初春を見捨てることなんて出来ない)

佐天「初春!今助けに行くよ!」******

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 19:28:44.79 ID:oMElOgIlO
打ち止め「早く帰らないとサザエさんが始まっちゃう、ってミサカはミサカは」

一方通行「俺は韓流の宣伝アニメなンて見たくありませン~」

打ち止め「もう!日曜日は家族全員でサザエさんを見るの!ってミサカはミサカは」

一方通行「俺はそンなことに興味ありませン~……チッ」

一方通行(……家族かァ)

******

打ち止め「あれ?タラちゃんの足音が聞こえるよ?」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 19:34:53.20 ID:oMElOgIlO
佐天「初春……!初春……!」******

打ち止め「凄い!あの人タラちゃんの足音で走って来る!ってミサカはミサカは」

佐天「どいて!」******

一方通行「ハァ?舐めてンのか?」

一方通行「テメェが道の端を歩いてください~」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 19:44:44.76 ID:oMElOgIlO
佐天「ふんッ!」******ッ!

一方通行「なあ……!?」

一方通行(早……避け……駄目……打ち止め……反射……無理……間に合わ……打ち止め……!?)

一方通行「打ち止めァァァァァァァ!!」ドン

スパァーン

打ち止め「あの人がタラちゃんにひかれて飛んで行っちゃった!ってミサカはミサカは」

佐天「ごめんなさい!」******

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 19:49:49.96 ID:oMElOgIlO
初春「へえ。あの音ってそんな風にして出してたんですね」

木山「うむ」

木山「しかしあれだな……今日はまた一段と暑いな……」

******

木山「……む?」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 19:58:08.59 ID:oMElOgIlO
佐天「初春をっ……返してくださいっ……!」

木山「ふむ……興味深い能力だ。こんな能力は見たことがない」


初春「佐天さんもスイーツ奢ってもらいに来たんですか?」

佐天「私の親友を……」

佐天「返してぇ!!」キィィィィン

木山「……!?」

ズン

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 20:05:16.94 ID:oMElOgIlO
~♪

木山「なあ……!?」ガクン

木山(なんだ……!?このプレッシャーは……!)

大きな空を~ 眺めたらあ~

木山「!」

木山「サザエさんのED……!」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 20:11:56.32 ID:oMElOgIlO
白い雲があ~ 飛んでった~

通行人A「うぅ……」ドサリ

通行人B「日曜日が終わっちゃう……」ドサリ
木山(周囲の人間がみんな……!?)

木山(この能力……無差別か……!)

初春「なんだかあちこちから煙が上がってますねえ」ムシャムシャ

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 20:12:45.15 ID:oMElOgIlO
白い雲があ~ 飛んでった~

通行人A「うぅ……」ドサリ

通行人B「日曜日が終わっちゃう……」ドサリ

木山(周囲の人間がみんな……!?)

木山(この能力……無差別か……!)

初春「なんだかあちこちから煙が上がってますねえ」ムシャムシャ



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 20:23:22.25 ID:oMElOgIlO
今日は楽しい~ 今日は楽しい~

ハ~イキ、ン、グ♪

~♪


佐天さんの能力は暴走していた
すなわち、初春を失うことを恐れるあまり絶望を辺りに振りまいたのだ
その効果範囲は余りに広く、全世界に達しようとしていた
人類は確信した

世界は、今日終わる

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 20:34:56.08 ID:oMElOgIlO
ほ~らほ~ら~ みんなの~


木山「……駄目だ」ズシャッ

木山「あの子たちは……目覚めてすらいない……」ズシャッ


声がす~る~


木山「あの子たちの世界は……」ズシャッ

子供たち『せんせー!』

木山「私が守るんだぁッ!!」

子供A「やべー!もうすぐ7時だ!」

子供B「ワンピースとこち亀始まっちゃう!」

木山「お、お前たち!」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 20:42:25.22 ID:oMElOgIlO
木山「まさか……意識を取り戻したのか……!?」

子供C「せんせー何してるの?」

子供D「せんせーも一緒にこち亀見るのー」

木山「あは……あははははは……!」

子供D「せんせー?」
木山「ふふ……こち亀はね……」

木山「もう終わったんだよ……」

子供D「びええーん!!」


佐天さん 佐天さん~

初春「お待たせしました。ちょっと量があったもので」

佐天「あれ?初春?」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/14(金) 20:46:15.93 ID:oMElOgIlO
木山「佐天さん……ありがとう。君にはいくらお礼を言っても足りない」


佐天さんは愉快だな~


初春「佐天さんがこの子たちを救ったんですよ」


~♪


佐天「う、うん。うん?」


チャン♪