1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 01:26:15.09 ID:1rl0kFyf0
佐天「が発現しました~」

初春「やりましたね佐天さん!」

御坂「おめでとう、佐天さんの努力の成果ね!」

白井「おめでとうございます。でも一体どういった能力何ですの?」

佐天「そうですね、じゃあ試してみますね」


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 01:30:16.36 ID:1rl0kFyf0
御坂「それ、ノート?」

佐天「ええ、ネットや伝聞から集めた都市伝説が書いてあるんですよ。
自分で調べるうちに信憑性が高いと思う様になれば、都市伝説の再現度が上がるんです」

白井「なんだか佐天さんにピッタリな能力ですの」

初春「好きこそ物の上手なれ、って言いますし、レベルアップも早そうですよね」

佐天「えっへ~、そんな期待されたら照れちゃうよ。っと、これにしようかな」

御坂「何々?クネクネ。人間の様な形をして奇妙な動きをする。
見たら精神に異常を来たす」



9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 01:49:19.14 ID:1rl0kFyf0
初春「えっ」

白井「だ、大丈夫なんですの?」

佐天「あはは、レベルが低くて効果時間が短いので直ぐに戻っちゃいますから大丈夫ですよ」

初春(見たら短時間でも精神に異常を来たす、ってこと?いやだなあ)

佐天「さて、もう能力発動してますよ。くねくねちゃんはどこかしら~っと」

白井「ぐるっと見た感じそれらしいものは…」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 01:54:54.71 ID:1rl0kFyf0
御坂「うえっ、何これ?!なんか噴水の方の木陰のあたり、すっごく気持ち悪い感じがする」

初春「そうですか?私は何も感じませんが」

御坂「こんな感覚初めてよ。気持ち悪い気持ち悪い…。とてもじゃないけどあそこは近づきたくないわ」

佐天「くねくねは類似話から伝承まで結構調べましたから再現度は自信あるんですよ。
御坂さんにそう言ってもらえるなんて光栄です」

初春「うわ、御坂さん鳥肌立ってますよ」

白井「…ちょっと私が飛んで見て来ますの」



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 02:11:31.57 ID:1rl0kFyf0
白井(念の為遮蔽物の影へ転移しましたが)

白井(対象との距離おそらく15メートル弱。いまならお姉様の気持ちがわかります。すごく気分が悪いですの)

白井(ううっ、逃げ出したい、直ぐにこの場を離れたくてたまりませんの)

白井(なのに何かが私をこの場に留める、アレの正体を確認させようと私を突き動かすっ)

白井「う、うううっ、はあっ」

白井(そ、そうですの、携帯で写真を撮れば)

カシャッ

白井「と、撮れましたの、一体何が写って」



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 02:34:06.73 ID:1rl0kFyf0
御坂「黒子ー!どこにいるの?」

白井「」ブクブク

御坂「黒子っ!?大丈夫?」

佐天「失神してるみたいですね。くっくっく、一体どんな恐ろしいものを見たのやら…」

初春「あ、白井さんの携帯電話が動画モードになってますね」

佐天「もしかしてくねくねちゃんの画像かしら?再生再生♪」

御坂「佐天さん私にも見せて!」

初春「ええっ?御坂さんあんなに怯えてたじゃないですか」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 02:49:28.75 ID:1rl0kFyf0
御坂「あの黒子が失神する程のくねくね、きょ、興味が湧いたわ」
(後輩だけ見て先輩の私が見ないなんて示しつかないじゃないのよ)

佐天「ちょっと震えてるじゃないですか。まあ、もう効果切れてるので何か起きるってことは無いですから」

初春「あ、なら私も見ます」

佐天「んじゃポチッとな」

ウウッ ウウーッ

御坂「きゃああああ!」

佐天「うひい、中々にエグいなあ」

御坂「ちょ、ちょっと佐天さん!?こ、これ、男の人が裸で///」

初春「白髪頭の小柄な男性が全裸で腕グルグルしながら腰打ち付けてますね、木に向かって」

御坂(白髪頭?ってよく見たらこれ一方通行じゃない。どういうこと?)



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 03:14:11.62 ID:1rl0kFyf0
佐天「今回の依り代はこの人だったみたいですね」

御坂「よりしろ?」

佐天「ええ、私の能力は再現なので何かしら元になるものが必要なんですよ。
何も無いところから、なんて魔法みたいなことは出来ません」

初春「この人がくねくねの正体、ってわけじゃ無いんですよね」

佐天「うん。近くに居たその人がくねくねの再現に最適な性質をもってた、って事だね」

御坂(あの吐き気を催す禍々しいオーラの正体が一方通行だったなんて…。
考えてみればあの嫌な感じは、あいつと闘った時の雰囲気が何十倍にも濃くなった様にも思えるわね)

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 03:33:05.99 ID:1rl0kFyf0
白井「んがっ?」ビクッ

佐天「あ、白井さん気づいたみたいですね」

御坂「大丈夫、黒子?」

白井「お、お姉様っ!全裸の男性が木にっ!私本当に怖かったですのっ」ダキッ

御坂「落ち着いて、もうくねくねは居ないわ」ナデナデ

白井「えぐっ、お姉様ぁっ!」

初春「白井さん?どこか違和感あるとかないですか?」

白井「大丈夫ですの、平気ですの、ひっく」

佐天「ゴメンなさい白井さん。トラウマを植え付けてしまって。あの、この映像」

白井「ひいっ!け、消してください!あんな禍々しいものもう見たくないですの!」

佐天「あ、はい。じゃあ消しときますね」

ピッ

御坂「あっ!」

佐天「えっ?」

御坂(一方通行の弱みを握れたと思ったのに…まあいっか)

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 04:04:39.90 ID:1rl0kFyf0
初春「そろそろ暗くなりますし、今日はお開きにしましょうか」

御坂「そうね、佐天さんの能力も十分わかったし」

白井「恐ろしすぎる能力ですの。私では正直対処し切れませんの」

佐天「あはは…本当すみませんです、はい」

御坂「今度やるならもうちょっとソフトな奴がいいわね」

佐天「あ、それならこの『ことりばこ』なんてどうです?いま調査中なんですよ」

初春「ちょっ、それダメですよ!洒落になりませんって」

御坂「えっ?また見たらダメとかそういうやつ?」

佐天「近づいただけで女性や子供がバタバタ死んじゃう呪いの箱です」

白井「の、呪いだなんて有るわけありませんの。ば、馬鹿馬鹿しい」

初春「最先端科学の街、学園都市ですからね。そう思うのが普通ですよ。
でも白井さん、科学では解明できない事、まだまだた~くさんありますからね」ニヤニヤ

白井「ひっ!」

佐天「呪いの解明に近づく為に、一丁やってみますか!」ニイッ

白井「や、やめてくださいましっ!」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/10(月) 04:21:28.44 ID:1rl0kFyf0
御坂「コラ二人とも、あんまり黒子を怖がらせちゃダメよ」ナデナデ

白井「お姉様ぁっ///」

御坂(しおらしい黒子は可愛いわね)

初春「ふふっ、いつも強気な白井さんの珍しい一面ですね」

佐天「冗談ですよ冗談。次はオカルトから離れた奴にしますって」

白井「…本当ですの?」

初春「あ、これ面白そうですね」

白井「何ですの?『キャベツを食べると巨 になる』」

御坂「佐天さんやりましょう、是非!」

おわり