1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:36:16.57 ID:vl/tO1BF0
P「律子、ちょっと昼食べてくる」

小鳥さん「食べてきます」

律子「え、ちょっと、まだ仕事が――……って、行っちゃった……」



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:37:35.86 ID:vl/tO1BF0
P「さあ、乗ってください」

小鳥さん「あれ、プロデューサーさん。車で行くんですか?」

P「ええ、ちょっと遠いんで」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:39:03.87 ID:vl/tO1BF0
~30分後~
小鳥さん「プロデューサーさん、田んぼが見えてきましたよ。あ、ヤギ」

P「もうすぐで着きますよ」

小鳥さん「結婚式場ですか?」

P「製麺所です」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:39:57.53 ID:vl/tO1BF0
小鳥さん「バラック小屋……お店?」

P「ちゃんとしたセルフの店ですよ」

小鳥さん「あ、知ってます。天ぷらとか好きに選ぶんですよね」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:42:10.75 ID:vl/tO1BF0
~お店の中~

P「――良かった、まだ麺は残ってる。小鳥さん、何食べます?」

小鳥さん「メニューが、かけと釜玉しかありませんが」

P「天ぷらも、ありますよ」

小鳥さん「釜玉がいいです」

P「何玉にします?」

小鳥さん「き――んー……っと、一玉で」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:43:12.21 ID:vl/tO1BF0
P「じゃあ、はい」

小鳥さん「空の、どんぶり?」

P「うどん、入れてください」

小鳥さん「え」

P「ほら、目の前にあるでしょう。うどん玉」

小鳥さん「あ、ここにずらっと並んでるやつ、取っていいんだ」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:44:22.76 ID:vl/tO1BF0
P「で、あっちで湯がいてください」

小鳥さん「え」

P「網なんて、すぐ慣れますよ」

小鳥さん「亜美?」

P「僕はかけなんで、だし入れてきますね」

小鳥さん「私もかけでいいです」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:45:56.35 ID:vl/tO1BF0
小鳥さん「で、だしはどこにあるんですか」

P「このタンクですよ」

小鳥さん「それ、スポーツや部活動でお茶を入れるやつじゃないですか?」

P「そんな使い方もありますね」

小鳥さん「その使い方しか知りません」



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:47:37.34 ID:vl/tO1BF0
P「さて、だしも入れたし……」

小鳥さん「私、ネギがほしいです」

P「取りに行きましょうか」

小鳥さん「どこにあるんですか?」

P「畑です」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:49:04.05 ID:vl/tO1BF0
小鳥さん「真顔で冗談言うの止めてください」

P「適当な席にうどん置いといて……さあ行きましょう」

小鳥さん「いや、うどん持っていかないと」

P「うどん持ったまま外出れませんよ」

小鳥さん「え」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:49:44.76 ID:W31ISnG80
お腹空いて来た

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:50:16.82 ID:vl/tO1BF0
P「さ、取りましょう」

小鳥さん「ネギが、たくさん畑に生えてる……」

P「当り前じゃないですか。あ、このネギ太い」

小鳥さん「セルフにも程がある」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:51:37.14 ID:vl/tO1BF0
P「ネギ刻みましたか?」

小鳥さん「家の包丁より切れ味よかったです」

P「天ぷらも取ってきましょうか」

小鳥さん「まさか自分で」

P「揚げませんよ」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:53:00.41 ID:vl/tO1BF0
小鳥さん「プロデューサーさん、それ何ですか?」

P「アジのフライです」

小鳥さん「フライも天ぷらのカテゴリーですか」

P「そこは大雑把なんですよ」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:54:21.71 ID:vl/tO1BF0
小鳥さん「お会計はいくらですか」

P「500円です」

小鳥さん「ええと、ちょっと待ってくださいね。お財布……」

P「あの、小鳥さん」

小鳥さん「100円玉が一、二……ちがう、これ50円玉」

P「俺が払いますよ。500円ですし」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:55:32.72 ID:vl/tO1BF0
小鳥さん「いいえ、むしろ私が払います。二人でも1000円なんだし」

P「500円です」

小鳥さん「え」

P「二人で、500円です」

P「かけ150円、天ぷら100円。それが二人分」

小鳥さん「うっうー」

P「今度やよいも連れてきましょうね」



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:56:54.88 ID:vl/tO1BF0
小鳥さん「うめえ!!」

P「美味しいですね」

小鳥さん「元は小麦と水だけなのに!」

P「そうですけど、もうちょっと声落として」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 16:59:27.80 ID:vl/tO1BF0
小鳥さん「いや、本当に美味でした。ごちそうさまです」

P「讃岐うどん、気にいってもらえました?」

小鳥さん「ええ、心のブックマーク余裕でした」

P「それは良かったです」

小鳥さん「ねえ、プロデューサーさん」

P「はい」

小鳥さん「……私、事務所に帰りたくないです」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 17:00:59.53 ID:vl/tO1BF0
P「……俺も、帰りたくありません」

小鳥さん「プロデューサーさん……!」

P「ええ、俺も、あなたと同じ気持ちです」

小鳥さん「律子さんからの不在着信、20件……」

P「俺は35件でした……」



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 17:02:31.94 ID:vl/tO1BF0
小鳥さん「今、何時ですか?」

P「13時半、ちょっと過ぎです」

小鳥さん「事務所出たの12時前ですよね」

P「……」

小鳥さん「……」

P、小鳥さん「「事務所、帰りたくねえ……!!」」

おわり