4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 12:33:45.91 ID:0dhDdYiU0
妹「なんでだよ、冷たくて気持ちいいぜー」

兄「もっと俺に対して羞恥心を持てよっ、もう中学生だろっ」

妹「まだ中学生だよっ」

兄「お前さ、もう少し女らしさをだな…」

妹「まあ最近 大きくなってきたんだけどな…」

兄「う」

妹「見てみる?いいぜ?」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 12:40:11.93 ID:0dhDdYiU0
兄「……いや、いいよ」

妹「おっ?間があいたね、一瞬見たいと思っただろ?」

兄「見たくねえよっ」

妹「一緒に水風呂入ったらいくらでも見れるのにさー、なー入ろうよー、なー」

兄「そんなに水に入りたいなら、プールか海でも行けよっ」

妹「じゃさ兄ちゃんが連れてってよ」

兄「は?」

妹「海連れてけ」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 12:59:18.15 ID:0dhDdYiU0
兄「なんでそうなる」

妹「海連れてけよーっ」

兄「やだよ、友達とでも行けよ」

妹「いやいや女同士で行ったら危ないだろ?そこは兄ちゃんに守ってもらわなきゃ」

兄「そうなのか?」

妹「こんなミリキテキな女の子、ナンパされまくりだぜ?」

兄「魅力的だろ?」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 13:07:01.33 ID:0dhDdYiU0
兄「海行くより勉強見てやろうか?」

妹「やだよ、海行きたいっつてんだろよーっ」

兄「じゃあ市民プールいけよ、あそこなら安全だ」

妹「あんなとこおこちゃま行く所だ」

兄「おこちゃまじゃねえか」

妹「なんだよ、さっきはもう中学生とか言ったじゃねえか」

兄「まだ中学生って自分で言い返したじゃん」



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 13:20:05.35 ID:0dhDdYiU0
妹「うぅー」

兄「なんだよ」

妹「いいよっ!じゃひとりで海行くよっ」

兄「ほう」

妹「チャライ男にナンパされても知らないからなっ」

妹「そんでいろいろケーケンして、すんごいされちゃって、カレシ出来ちゃって…」

妹「夏休み明けに学校で『妹ちゃん綺麗になったね~何かあったの?』とか言われちゃって…」

妹「そんでからいい女になったあたしを見て…」

妹「あの時俺のものにしときゃよかったとか」

妹「あとで後悔しても遅いんだからなっ、兄ちゃん!」


兄「そういうのどこで覚えるんだよ……」



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 13:36:26.56 ID:0dhDdYiU0
妹「それでもいいんだな」

兄「うんまあ最後の方の俺のものとかいうのはともかく、ひとりってのは危ないよな」

妹「ぜ、絶対行くんだからなっ」

兄「行くの?」

妹「いーくーのー」

兄「なんでこうなるかな、ん、じゃあ連れてってやるよ」

妹「ほんと?やったーっ!」

兄「あーあ、けっきょくいつもお前のワガママきくことになるんだよな」

妹「兄ちゃん、キスしてやるよっ」


兄「いらない」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 13:45:47.53 ID:0dhDdYiU0
妹「くーっ!兄ちゃんクールだなー」

兄「いや、そういうんじゃないんだけどね」

妹「んでいつ行く?今から?」

兄「いや今からじゃもう遅いだろ」

妹「いいよあたし、泊まりでも、一緒の部屋でも、ベッドでも、生でも」

兄「おい中学生、自重しろ」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 14:04:21.39 ID:0dhDdYiU0
兄「よし次の休みに決定な」

妹「よーしやったるぜー」

兄「海パン出さなきゃな」

妹「あそうだ、あたし水着ないや」

兄「学校のがあるだろ?」

妹「えーあんなのだめだ、友達と買いに行こ~っと、グワーッとアピールするやつ」

兄「頼むから普通のにしといてくれよ」

妹「まあ期待しとけばいいよ、兄ちゃん」

兄「ああ、友達も連れてきてもいいぞ、海」

妹「ふざけんな」



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 14:16:15.60 ID:0dhDdYiU0
妹「もう一度いう、ふざけんな」

兄「な、なんだ」

妹「そんなことして兄ちゃんと友達が仲良くなったらどうすんだよ」

兄「あ、だめなの?」

妹「きまってんだろっ、夏休み明けに友達が綺麗になっちゃって…」

妹「その原因がカレシが出来たせいで、そのカレシが兄ちゃんだったらさ」

妹「あたしヒキコモっちゃうよ?いやマジだぜ、マジ」

兄「いや、なんかごめん」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 14:25:59.55 ID:0dhDdYiU0
妹「それともなにか?兄ちゃんはあたしの友達を狙ってるのかよ」

妹「スキあらばドクガに掛けようとコシタンタンっ?」

兄「まあかわいけりゃあなぁ……それもありとか……」

妹「あぁっ?」

兄「あ、いや」

妹「言っとくけどあたしの友達みんな彼氏持ちだから!経験者だからっ!ズボズボだからっ!」

兄「え?さっきと言ってること違う」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 14:45:43.80 ID:0dhDdYiU0
妹「違わないっ!会ったとしても兄ちゃんなんか相手にもされねえからなっ」

兄「わかったよ、あきらめるよ」

妹「あきらめるとか、その言い方もどうよ?」

兄「ええっ、まだ絡むのかよ」

妹「可愛い妹とふたりきりで海行くんだよ?それってどうなの?」

兄「どうってもな」

妹「何かおこるだろそりゃ」

兄「おこるのか」

妹「おこるんだよっ!甘酸っぱいこととか」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 14:53:03.73 ID:0dhDdYiU0
妹「兄ちゃんはさ成長したあたしの身体がまぶしいわけさ」

妹「でね、意識しだしたらもう胸がドキドキとかね?」

妹「あたしだって兄ちゃんのこと嫌いじゃないからさ、ちょっと甘えちゃったりすんの」

妹「そしたらなんていうかこう、いい感じになって」

兄「……」

妹「兄妹だけどかまわないの……みたいなっ?!あはっあはっ」

兄「引くわ」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 15:07:11.73 ID:0dhDdYiU0
妹「ね?」

兄「ね、と微笑まれてもな」

妹「こういうのってありがちだよな?」

兄「いやない」

妹「えー、あるよーあるって」

兄「ない……だろ」

妹「でもちょっとくらいあるかも」

兄「ちょっとくらいなら……うーん」

妹「あるよな」

兄「いやないな、ない」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 15:17:06.52 ID:0dhDdYiU0
妹「……なんかムカつく」

兄「そういわれてもな」

妹「……」

兄「?」

妹「……」

兄「……」

妹「……よし」

兄「よし?」

妹「じゃあこうしよう」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 15:34:08.95 ID:0dhDdYiU0
妹「よくある設定で悪りぃけどな、兄ちゃん」

兄「設定?」

妹「海行ったら二人で流されちゃってさ」

兄「そんな沖まで出ないって」

妹「聞けよ、いいから」

兄「はいはい」

妹「気がついたら無人島って言うの?そこに流れ着いちゃってて」

妹「そこは誰も助けに来てくれなくて、もう兄ちゃんと二人だけで暮らしていくことしか出来ないのでした」

兄「あーそれよくあるね、在り来りだよな。でも日本近海でそんな……」

妹「ありきたり上等なんだよっ!!」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 15:52:39.71 ID:0dhDdYiU0
妹「さあどうする兄ちゃん」

兄「どうするって、とりあえず火を起こしたり砂浜にSOSとか書いて救助を……」

妹「だから助けは来ないってんだよっ!暮らすんだよ二人で!」

兄「あ、そうか、じゃあ衣食住の確保だな」

妹「はい、衣食住のカクホはもうできました、で?」

兄「できたらいいじゃん」

妹「その後だよ、そのあと」

兄「んー?なんだ?」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 16:00:06.46 ID:0dhDdYiU0
妹「わかっててとぼけてるだろ、二人じゃ寂しいだろ?子供どうすんの?つくらなきゃ、子供」

兄「その状況で子供かあ、難しいいなあ……ってお前とかよ」

妹「仕方ねえだろ、あたししかいないんだから」

兄「うーん、そんなところで子供産むって命にかかわるだろ」

妹「でも産まないと子孫を残せないよ」

兄「お前死んじゃうかもしれないんだぞ」

妹「あたし身体は丈夫だぜ」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 16:08:05.81 ID:0dhDdYiU0
兄「丈夫だぜ、とか胸張られてもな」

妹「まかせとけ」

兄「うーん……やっぱり無理だな」

妹「……なんでだよ」

兄「?」

妹「そんなにあたしが嫌かよ」

兄「なんでそうなる?」

妹「もう兄ちゃんなんか……嫌いだ」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 16:16:22.64 ID:0dhDdYiU0
兄「いや待てよ」

妹「もういいよ」

兄「お前何もわかってないんじゃね?」

妹「なにがわかってないんだよ、クソ兄貴」

兄「わあ、クソ兄貴って言った」

妹「ふん」

兄「お前ってほんとにあれだな」

妹「あれ?」

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 16:22:02.53 ID:0dhDdYiU0
兄「頭悪いよな」

妹「?!」

兄「バーカ」

妹「なんだよっ!このっ!このっ!」

兄「ちょ、待て、やめろ、痛い痛い」

妹「兄ちゃんなんか、兄ちゃんなんか」

兄「やめろって!俺はお前のこと嫌いじゃないからっ!」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 16:29:17.67 ID:0dhDdYiU0
妹「え?」

兄「だから話を聞けって、なっ?さっきの例え話な」

兄「子供は無理って言ったのは」

妹「……」

兄「そんな状況でお前が子供産んで死んじゃったら…」

兄「俺まで寂しくて死んじゃうからで」

妹「!」

兄「そんなだったらずっと二人で一緒の方がいいって思ってさ」

妹「……兄ちゃん」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 16:34:25.92 ID:0dhDdYiU0
兄「それからこれも気づいてないと思うけど」

兄「子供産むって話ししてるってことは…」

妹「?」

兄「あーまだわからないかな、つまりお前とそういう、子供の出来る行為をだな」

兄「やっちゃってるのが前提で……」

妹「あっ!!」

兄「わっかたか?」

妹「兄ちゃん!あたしと   したかったんだね!」


兄「いやそういうことじゃないけどね」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 16:47:37.39 ID:0dhDdYiU0
妹「やったぜーっ!」

兄「うーん、まあいいか」

妹「じゃあ兄ちゃんはあたしと   出来るんだな?」

兄「そういう設定状況ならという但し書きつけろ」

妹「うひょーっ!」

兄「聞いてるのかよ……」

兄「まあ今のお前の感情は思春期の気まぐれで」

兄「俺のことなんかそのうちどうでも良くなるんだよ」

兄「その時思い出して自己嫌悪しない程度にしとけよ」


妹「そんなこと絶対ねーよ、一生好きでいられる自信あるぜっ」


妹「一生粘着してやる」
兄「やめてくれ」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 16:56:02.57 ID:0dhDdYiU0
  海水浴当日 

妹「あーあ、つまんねーなー」

兄「仕方ないだろ、母さんがダメだって言うんだから」

妹「せっかく  い水着買ったのになー」

兄「まあ原発事故の影響で海水浴禁止とか言われたらどうしようもないよ」

妹「いつならいいんだろ」

兄「何年かは無理だとか聞いたけどな」

妹「えーっ!そんなじゃあ兄ちゃんにあたしの水着姿見せられないじゃん」

兄「そんなに自信あったのかよ」

妹「あたりまえだろー」



68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/22(水) 17:01:52.75 ID:0dhDdYiU0
妹「あーあ」

兄「……」

妹「あーあ」

兄「よしっ!じゃあ水風呂入るかっ!」

妹「えっ?一緒に?」

兄「ああ、ただし水着は着ろよ」

妹「よーしっ!悩殺するぜーっ!」

兄「ははっ、期待してるよ」



妹「やっぱり兄ちゃん好きだ、キスしてやるよっ」


兄「いらない」

                          おしまい