1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 18:31:22.21 ID:mYLuxx9i0.net[1/19]
チノ「めんどくさいって…」

マヤ「もうチノに気を使うの」

チノ「えっ…」

マヤ「わたしたちが話しかけてあげてるのにチノのほうからあまり話さないしさあ」

メグ「会話が広がらないよね…どっちかというと一方通行で」

マヤ「無理してチノに合わせるの、疲れちゃった」

チノ「そ、そんな…」

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 18:34:26.06 ID:mYLuxx9i0.net[2/19]
チノ「そう言われても…」

メグ「お父さんに大事にされすぎたのかな…その反動で」

チノ「…お父さんは関係ないです」

マヤ「ということだから、明日からほかの子と遊んでよ」

チノ「っ…」

メグ「じゃあね…」

チノ「ぁ…(こんなときにさえ言葉をかけられないなんて…)」

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 18:37:35.23 ID:mYLuxx9i0.net[3/19]
ココア「チノちゃんお帰りー!」

チノ「…」

リゼ「おいココア…返事位しろよ」

チノ「あ……ただいまです」

チノ「すぐ準備しますので…」フラ

リゼ「何か心ここにあらず、という雰囲気だな」

ココア「は!?ついにおねえちゃんへの反抗期突入!?」

リゼ「そんなわけ……ある、かも」

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 18:42:43.66 ID:mYLuxx9i0.net[4/19]
翌日

チノ「…」ガラ

マヤ「でさー、そのときお母さんが」

メグ「ほんとー?」クス

チノ「あ、の……」

マヤ「…」

チノ「………あの!」

マヤ「…香風さん、なにか用?」

チノ「…!」

メグ「手伝って欲しいことあるの?」

チノ「い、いえ……」フルフル

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 18:46:42.73 ID:mYLuxx9i0.net[5/19]
チノ(香風さん、か…)

チノ「…」ガタ

メグ「落ち込んでるね…」

マヤ「しょうがないよ。あたしたちといるときも表情ほとんど変わらないし」

マヤ「いつもそうだと「機嫌悪いのかな」って思っちゃうじゃん」

マヤ「だから余計に神経使うんだよ」

メグ「…」

チノ(一人ぼっち…)

チノ「…新しいお友達…作らないと」

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 18:50:50.17 ID:mYLuxx9i0.net[6/19]
昼休み

チノ(大丈夫…明るく話しかければ…)スーハー

チノ「ぁ……あの…」ゴニョゴニョ

女子A「なに?」

チノ「お…お弁当……お弁当を……」ヒクヒク

女子B(顔引きつって怖い…この子)

チノ(上手く笑えてるかな…)

女子A「お弁当がなんなの?」

チノ「だ、から………一緒にっ」

女子B「…あー悪い、ほかの子に頼んで」

チノ「!……はぃ…」

女子B(あんな子が入ってきたら空気悪くなるじゃん)

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 18:54:13.41 ID:mYLuxx9i0.net[7/19]
チノ「…」モソモソ

チノ(一人は辛いです…)

チノ(おじいちゃんがいれば……いや、それじゃ逃げてるだけ)

メグ「今にも泣きそうだよ」

マヤ「……知らないし」

チノ(……美味しくない)ハアア

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 18:57:21.61 ID:mYLuxx9i0.net[8/19]
チノ「…」ガリガリ

ココア「…」チラ

チノ「……」ガリガリ

リゼ「…」

チノ「………」ガリガリ

リゼ「…チノ、いつまで豆を挽いてるんだ?」

チノ「……は!…すいません」

リゼ「ぼーっとしてるから見てて危なっかしいぞ」

チノ「…はい」

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 19:01:09.59 ID:mYLuxx9i0.net[9/19]
また次の日

チノ「マヤ……さん」

マヤ「な、に?」

チノ「や、やっぱり……お二人がいないと………私っ」

メグ「…」

マヤ「いい加減にしてよね」ジロ

チノ「!」ビク

マヤ「あたしたちはチノの世話を焼くためにいるんじゃないんだからさ」

チノ「う……あぅ」

メグ「…」ハラハラ

マヤ「あっちいって」

チノ「っ」グッ

マヤ(……なんで、胸がちくちくするんだろ)

42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 19:04:34.98 ID:mYLuxx9i0.net[10/19]
一週間後

リゼ「チノが?」

ココア「そうなんだよぉ、最近ご飯ほとんど残してすぐ寝ちゃうし」

リゼ「具合でも悪いのか…?確かにやせてるようだし顔色も」

ココア「あぁ!もしかして無理なダイエットを!?」

ココア「あーん!チノちゃんが骸骨みたいになったら抱き心地最悪だよぉ」エーン

リゼ「おまえ、本気で心配してるのか…?」

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 19:08:45.76 ID:mYLuxx9i0.net[11/19]
チノ「あの、すいません」

女子A「もう、いい加減しつこいんだけど」スタスタ

チノ「せめて!お昼を一緒に食べるだけでもいいんです!」

女子B「必死すぎてキモイんだけど…」

チノ「じゃないと…わたし」グス

女子A「うわ泣き出した、やめてようちらが悪いみたいじゃん」

女子B「ついてこないで…よ!」ドン

チノ「あ…」

ドサッ

チノ「…」シーン

女子B「え…ちょっと冗談やめてよ」

50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 19:11:59.78 ID:mYLuxx9i0.net[12/19]
マヤ「…」

女子A「もうそんな演技はいいから」

メグ「…」

女子B「どんだけ同情惹かれたいのよ…マジこわい」

マヤ「っ…」

女子A「いつまでそうしてr」

マヤ「や……やめろー!」ダッ

メグ「マヤちゃん!」

女子A「なに?」

マヤ「もうチノにひどい言葉をかけるのはやめろー!」

女子B「…」

マヤ「た、確かに…原因は私だけどさ…」ウル

74 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 19:29:04.85 ID:mYLuxx9i0.net[14/19]
マヤ「だけど……こんなひどいこと…しないでよっ…」

女子A「なんなの…」

女子B「もういいでしょ、行こう?」

チノ「…マ、ヤさん……メぐさん」

マヤ「ごめんね…ごめんね」ポロポロ

79 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 19:31:42.42 ID:mYLuxx9i0.net[15/19]
学校のベンチ

メグ「大丈夫…?」

チノ「はい……」

マヤ「チノ…ちゃんと食べてるのか?」

チノ「あれだけショックなことがありましたから…喉を通りませんでした」

マヤ「っ…」

メグ「わたしのお弁当…食べる?」

チノ「ありがとうございます…」モグ

マヤ「……怒ってないの?」

83 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 19:34:40.42 ID:mYLuxx9i0.net[16/19]
チノ「…」

マヤ「あんなふうに突き放したのにさ…」

マヤ「呆れてるでしょ…?わたしたちのこと…」

チノ「…でも、助けに来てくれました」ニコ

マヤ「!」

チノ「マヤさんも…メグさんも…悪い人じゃないって…信じてましたから」

メグ「チノちゃん…」

マヤ「…うわーーーん!!ほんとにごめーん!!」ギュ

チノ「…」ギュ

87 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 19:37:12.65 ID:mYLuxx9i0.net[17/19]
メグ「私も…なんとなくマヤちゃんに合わせるしかないって…」

メグ「チノちゃんはこんなに傷ついてたのにっ…」

チノ「いいんです…」

マヤ「うぅー…」グス

チノ「…」

マヤ「チノ?」

チノ「…」チュッ

マヤ「///!?」カアア

メグ「キマシタワー!!!」

93 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 19:39:58.69 ID:mYLuxx9i0.net[18/19]

マヤ「な!?ななななにするの!?」

チノ「いえ……こんな時になんですが……マヤさんが可愛く見えて…」

メグ「///」ドキドキ

マヤ「ま、まままあ、別に嫌じゃないけど…///」ボソ

メグ「これは確定ーーーー!!!」

マヤ「メグうるさい!」

98 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/19(日) 19:45:38.27 ID:mYLuxx9i0.net[19/19]
ココア「…」ガーン

マヤ「チーノ!わたしのカプチーノまだー?」ニコニコ

チノ「待っていてください。とっておきのものを用意しますから」フフ

マヤ「うわーすごく楽しみ!」

ココア「リゼちゃーん!!チノちゃんが取られたー!」エーン

リゼ「いつお前のものになったんだよ…」

ココア「もうこうなったらリゼちゃんの胸でストレス解消だー!」グワシ

リゼ「や、やめろそんなに強く…あぁん!」ビクン

チノ「マヤさん、愛してます」コト

マヤ「うん、私も!」



おわり