1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:05:31.14 ID:x83ANJq+0
シャーペン「中学からはあたしを使うのよね~♪」

少年「うん……」

鉛筆「……」

シャーペン「小学校の間はあたし禁止されてたからね、鉛筆ちゃんを使うしかなかったのよね」

少年「うん」

鉛筆「なによそれ……私はシャーペンまでの繋ぎでしかなかったってこと?」

シャーペン「あ、そう意味じゃないわよ!」

鉛筆「……ねえ、あんた、どうするの?私のこと、もう捨てちゃうの?」

シャーペン「えっ……?鉛筆ちゃん、捨てられちゃうの……?」

少年「……」

鉛筆「どうなのよ……」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:08:31.54 ID:x83ANJq+0
少年「鉛筆なんて学校に持って行ったら、バカにされるんだよ」

鉛筆「っ……」

シャーペン「ちょ、ちょっと!」

鉛筆「そう、私はもう用済みってこと……」

鉛筆「……バカっ!」

ダダダッ

シャーペン「え、鉛筆ちゃん!」

シャーペン「あんた、なにしてんのよ!」

少年「……」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:12:08.98 ID:x83ANJq+0
シャーペン「あんた、小学校の6年間……いや、その前から……鉛筆ちゃんのお世話になってたんでしょ!?」

シャーペン「それをなによ、馬鹿にされる!?」

シャーペン「そんなくだらない理由で、鉛筆地ゃんなかせてるんじゃないわよ!」

少年「……うるさい」

シャーペン「は?」

少年「うるさいうるさい!新参者のお前なんかに僕の気持ちが分かるか!」

シャーペン「あんた、ふざけ……」

少年「僕だって!僕だって……」

少年「鉛筆と、別れたくなんて、ない……っ」

シャーペン「……」

シャーペン「なんで、それを鉛筆ちゃんに言わないのよ」ハァ

少年「だ、だって……」

シャーペン「恥ずかしい、って?ハッ、バカバカしい」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:14:52.64 ID:x83ANJq+0
シャーペン「一丁前に思春期のつもり?いいからとっととあんたの気持ちを伝えなさいよ」

少年「……」

シャーペン「……ああ、もう!うじうじするな!早く行け!」グサッ

少年「ぁ痛ア!」

シャーペン「ほら、追いかけなさいよ!」

少年「……う、うん!」

少年「……ありがとう」

シャーペン「……ふん」

31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:22:07.84 ID:x83ANJq+0
シャーペン「はぁ、もったいないことしたかな……」

シャーペン「……小6の時、カッコつけであたしを買ったあいつ……可愛かったなぁ……」クスッ

シャーペン「はぁ……先生に没収された時、必死に取り戻しに来てくれた……」

シャーペン「その後は、家の中だけとはいえ、大事に使ってくれて……」ポロポロ

シャーペン「あれ、やだ、あたし、何で泣いてるんだろ……」ポロポロ

シャーペン「あはっ……バカみたい、ひっく」ポロポロ

シャーペン「あは、は……うう」

シャーペン「うええええーん!少年……好きだよぉぉ……」ポロポロ

シャーペン「でも、鉛筆ちゃんには負けるなぁ……ぐすっ」ポロポロ

33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:22:49.79 ID:x83ANJq+0
その頃

少年「おーい!鉛筆!」

少年「どこにいるんだー!?」

少年(はっ……そういえば)

41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:26:20.68 ID:x83ANJq+0
鉛筆「ぐすっ……ひっく……少年のバカぁ……」

鉛筆「うう……私……もういらないのかなぁ……」

少年「そんなことない!」

鉛筆「っ!?……少年、どうしてここが……」

少年「ははっ……お前、いつもいなくなった時はここにいたもんな……」

鉛筆「……今更何しにきたのよ、バカ……」

少年「ごめん……」ギュッ

鉛筆「きゃっ!?ちょ、ちょっと……急に抱きしめないでよ、変態!」

少年「僕、反抗期だからさ、自分に素直になれなかったんだ……」

鉛筆「な、なに言って……」

44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:28:56.43 ID:x83ANJq+0
少年「僕、君のことが好きだ」

鉛筆「へっ……?」

鉛筆「……」

鉛筆「な、なぁぁっ!?」カァァァァ

少年「いつもそばにいたから、それが当たり前になってた……ごめんな」

鉛筆「あ、あぅ……」

少年「もう、離さないよ……鉛筆」

50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:32:09.61 ID:x83ANJq+0
鉛筆「ほ、本当に私でいいの……?」

少年「お前じゃなきゃダメなんだ。僕はお前と付き合いたい」

鉛筆「……バカじゃないの?」

少年「……だめ、かな?」

鉛筆「言うのが、遅いのよ……!」ポロポロ

鉛筆「私はずっとあんたのことが好きだったのに!ずっとずっと!好きだったのに……!」

鉛筆「もう、やだ、本当、バカじゃないの?えへ、もう」ポロポロ

少年「……鉛筆」チュッ

鉛筆「んっ……」

53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/01(日) 19:34:49.72 ID:x83ANJq+0
こうして、少年と鉛筆は結ばれた。

少年が調子に乗って学校に鉛筆を持っていくと、それがきっかけでいじめられるようになった。鉛筆は叩き折られた。

シャーペンは、少年の筆箱から落ちた後、クラスの男子に拾われ、クラス中の男子に  された。


おわり

引用元: 鉛筆「ねえあんた、もう私のこと使わないの?」少年「……ごめんな」