1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:05:47.32 ID:4RrgrqIy0.net
唯「そこにいたメガネの方をスカウトしました!」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:08:44.14 ID:4RrgrqIy0.net
唯「へいじゅ~どんめいきっぱ」

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:09:31.50 ID:4RrgrqIy0.net
ジョン「オオハッピクリスマス」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:14:19.26 ID:4RrgrqIy0.net
律「んで、スカウトしたはいいけど」

梓「その人に何ができるんですか?」

唯「えーとねー...」

唯「...」

唯「わかんない!」

二人「」

ジョン「ラヴアンドピース」ブイブイ

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:31:57.48 ID:4RrgrqIy0.net
唯「でもね!なんかオーラがすごいでしょ!」

律「いや別に...」

梓「これといって特に...」

唯「えー!?嘘ー!?」

律「だって外見から地味じゃん」

唯「カッコいいじゃん!」

ジョン「...もう帰っていいかい?」

唯「あ!待ってくださーい!」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:35:59.56 ID:4RrgrqIy0.net
律「あのさ、色々と疑問が多すぎるわ」

唯「確かに、外見だけで連れてきちゃったから知らないことが多いね...!」

律「そっち!?」

唯「まずは自己紹介から!」

梓「お名前はなんていうんですか?」

ジョン「ジョン・レノンだよ」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:39:10.54 ID:4RrgrqIy0.net
梓「レノンさんですね」

唯「音楽経験ありますか?」

ジョン「もちろんさ」

律「ちょ、なにこれ偶然?」

唯「きっと運命だよ!」

梓「具体的には何を?」

ジョン「色々かな」

梓「それ抽象的ですよ」

ジョン「やりたいものやればロックだ」

唯「カッコいい...!」

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:41:20.87 ID:4RrgrqIy0.net
梓「答えになってないし」

唯「今何歳ですか?」

ジョン「40」

唯「え、若い!」

梓「楽器は何やるんですか?」

ジョン「主にギターとピアノだよ」

ジョン「たまにヨーコ」

梓「はい?」

律「ヨーコ?」

ジョン「ヨーコ」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:46:01.39 ID:4RrgrqIy0.net
唯「ヨーコって面白そうですね!」

梓「それ楽器なんですか?」

ジョン「愛してるよヨーコ」

律「なあ、ちょうどギターあるからさ」

律「なんか弾いてみてよ!」スッ

ジョン「ったく、しゃーないな」ガチャ

ジャンジャカジャンジャカジャンジャカ

ジョン「モシカシテダケドーモシカシテダケドー」

ジョン「ソレッテーオイラヲサソッテルンジャナイノ!?」

ジャンジャンジャジャンジャンッ!

唯「わー!」パチパチ

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:48:47.50 ID:4RrgrqIy0.net
唯「感動しました!」パチパチ

律「すごいじゃん!」

梓「なかなかやりますね」

ジョン「僕の持ち歌だからね」

梓「そうなんですか?」

ジョン「ああ」

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:52:18.82 ID:4RrgrqIy0.net
ジョン「僕も演奏したんだからさ、君たちも演奏してみてよ」

唯「もちろんですっ!」

律「メンバー足りるか?」

梓「三人でできる範囲をやりましょう」

スティック「カッカッカッカッ」

ピロピロピーーーー♪

三人「~♪」

ジョン「...」

三人「~♪」

ジョン「...」

ジョン「全然ダメじゃん」

三人「」

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:54:45.93 ID:4RrgrqIy0.net
ジョン「全然ロックじゃない」

唯「そ、そんなぁ~!」

梓「ロックと思えばロックですよ!」

ジョン「甘い!これだから中流階級は嫌いなんだよ!」

律「ち、中流階級?」

ジョン「お前らのはロックじゃない!ポップだ!」

ジョン「僕はポップかロックか分からない曖昧な音楽が一番嫌いなんだよ!」

三人「」

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 18:57:16.20 ID:4RrgrqIy0.net
梓「ジョンさんが歌ったのはロックなんですかっ!?」

ジョン「女の子から誘われる歌ってロックじゃないか」

律「あれそういう歌なのかよ...」

唯「な、なにがなんだかわからないよ...」クラクラ

梓「ああ!ただでさえ音楽に疎い先輩が混乱している!」

19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:00:21.20 ID:4RrgrqIy0.net
律「あたしたちが目指してる物ってなんなんだ?」

梓「わかりませんが...とりあえず彼の言葉に従いましょう」コソコソ

梓「あ、あのー、ジョンさん?」

ジョン「なんだい?」

梓「私たちはどうすればいいんですか?」

ジョン「うーん、そうだな...」

ジョン「まずはビジュアルからだな」

梓「服を変えればいいんですか?」

ジョン「いや、髪の毛キノコにしろ」

三人「」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:02:29.52 ID:4RrgrqIy0.net
梓「ふ、ふざけてるんですか!?」

ジョン「僕はいつだって真面目だよ」

律「キノコって...えー...」

唯「それ面白そうだね!」

梓「先輩やめてください」

ジョン「キノコ無理か?」

梓「無理です!」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:04:51.15 ID:4RrgrqIy0.net
ジョン「たく、わがまま言いやがって」

ジョン「じゃああれだ、君たち外でよう」

律「何するんだ?」

ジョン「いいからいいから」

ー横断歩道信号待ちー

ジョン「そういえば三人しかいないのか」

梓「あのー、ここで何するんですか?」

ジョン「お前ら一列になって歩け」

梓「はい?」

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:06:28.75 ID:4RrgrqIy0.net
ジョン「横断歩道を列になって歩け」

梓「意味がわかりませんよ」

ジョン「いや、そのままの意味なんだが」

梓「これがロックなんですか?」

ジョン「ああ、ロックだ」

唯「いいじゃん!やってみよう!」

律「なんの意味があるんだ...?」

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:08:31.32 ID:4RrgrqIy0.net
ジョン「よし、信号青になったぞ!歩け!」

ジョン「そうだ、その調子だ。列を崩すな、等間隔に前を向いて大幅に歩け」

唯「私が一人目」テクテク

律「二人目」テクテク

梓「三人目...」テクテク

ジョン「はい、ストップ!」

三人「え?」

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:12:33.87 ID:4RrgrqIy0.net
ジョン「おい、視線をずらすな!前を向け!あと動くな!」

梓「(なにがしたいの!?)」

唯「なんか楽しそうだね!」

律「なわけあるかっ!」

ジョン「いいよー!いいよー!」タッタッタッ

梓「ああ!ジョンさん何してるんですか!?」

律「危ない!」

ジョン「交差点からじゃないと上手く撮れないだろう?」パシャパシャ

梓「写真撮るんですか!?」

ジョン「っと!動くなよ!」パシャパシャ

「邪魔だ!早くそこどけ!」プーー
「なになに撮影会?」ザワザワ

梓「(死にたいくらい恥ずかしい)」

ジョン「はい、もういいよ!」パシャパシャ

26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:14:55.17 ID:4RrgrqIy0.net
ー部室ー

梓「めっちゃ恥ずかしかった...」

律「私たちは何をしてたんだ?」

唯「楽しかったね!」

二人「全然ッ!」

唯「えー」

梓「で!私たちロックになれたんですかっ!?」

ジョン「なったんじゃない?」

律「っ!?なんて適当な!」

27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:17:20.99 ID:4RrgrqIy0.net
ジョン「いいか?ロックは自己満足だ!」

梓「やばい疲れてきた」

律「新入部員に部を乗っ取られるって...」

唯「でもジョンさん良い人じゃない?私たちのために一生懸命になってさ!」

梓「そりゃ悪い人ではないと思いますけど」

律「ええ子やぁ...」

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:21:37.76 ID:4RrgrqIy0.net
ジョンさんは実質悪い人ではなかった。何者かはわからなかったけど、次第に彼のよくわからない凄さに三人とも、他の部員も心を許していった。

ーーー半年後ーーー

ジョン「...」

律「...」

梓「...」

紬「...」

澪「...」

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:27:09.84 ID:4RrgrqIy0.net
私たちは仲違いになっていた。最初は上手くいっていたのに。上手く馴れ合えたのに。小さなわだかまりがいつしか大きな喧嘩に発展して。今じゃあまり互いに口を聞かなくなってしまった。

紬「ねえ...」

澪「なんだよ?」

紬「もうちょっと上手く演奏できないの?」

澪「はぁ?」

唯「ちょ、ちょっと落ち着こう!」

ジョン「」クチャクチャ

律「おい、なんでガム噛んでんだよ」

ジョン「」クチャクチャ

梓「(最悪だ...)」

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:30:34.49 ID:4RrgrqIy0.net
唯「...もうさ」

唯「私たち無理だよね」

五人「...」

唯「ねえ」

唯「次で最後にしない?」

澪「...どういうことだよ」

唯「このまま続けてももう無理だよ」

唯「だからさ、次のライブで最後にしよう...?」

律「...そうだな」

紬「...うん」

梓「(ほんとにこれでいいんですか?)」

ジョン「」クチャクチャ

32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/03/22(日) 19:35:27.28 ID:4RrgrqIy0.net
唯「私は小さな思いを込めて曲を作った」

唯「きっと最高傑作だと思う」

唯「そしてこれが私たちの最後の曲だった」

唯「聴いてください。Let it be」

ジョン「」クチャクチャ

デンデンデンデンデン...♪

この曲の練習中も演奏中も互いに目あわせることはなかった。

唯「レリビーレリビーレリビーレリビー♪」

このライブを最後に私たちは解散(?)した。
最悪の結果になってしまったけど、今までの時間はほんとに楽しかった。


終わり

引用元: 唯「ようこそ軽音部へ!」ジョン「イマジンオーザピーポー」