―握手会当日(終了30分前)―

卯月「…ありがとうございました～…」

卯月「こんにち…」

デブ「フシュー…フシュー…」ｽｯ

ﾎﾟﾀ　ﾎﾟﾀ

卯月「？　こ、こんにちはー今日はどう、もっ…！？」

デブ「フシュー…フシュー…」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

卯月「あ…」ｽｯ

デブ「フシュー」ﾆｷﾞｯ

ﾍﾞﾄｫ…

卯月（ひいいいいいいいいいいい！！！！！！？？？？？？）

卯月「お、応援、ありがとうございますっ」

デブ「フシュー…」

卯月（行っちゃった…）

オタ「フヒッ」

卯月「あ、こんにちはー」

オタ「フヒッ！フヒヒッ！し、しまむー…フヒヒヒヒヒヒッ！」

卯月「お、応援、ありがとうございます」（気持ち悪い…っ）ｽｯ

オタ「フヒッッフヒッッフヒッ」ﾌﾞﾋｯ

ｷﾞｭｩｯ

卯月「っ」（痛ッ…）

オタ「フヒ！！フヒ！！しまむー…しまむ！フヒ！フヒヒ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

卯月「…」ﾎﾟｶｰﾝ

グロメン「大丈夫？」ｽｯ

卯月「は、はいっ」（うわぁぁぁ何このブツブツ気持ち悪い…っ）ｽｯ…

グロメン「しまむーが可愛いから、みんなテンション上がってるんだよ」ﾆﾀｧ

卯月「あ、あははー…ありがとうございますー」

グロメン「頑張って下さいね」ﾆﾀｧ

卯月「は、はーい頑張ります…っ」ﾋｸﾋｸ

チビ「んこ、こんにちは、おせ、お世話になってます、“霧乃夢月”ですー」ｽｯ

卯月「こんにちはー。えっと、ごめんなさい、どこかでお会いしました…っけ？」ｽｯ

チビ「え　え」

チビ「え　え　一絵師の“霧乃夢月”ですけどラジオにメールも出してるし何度か採用されてるし
公録も毎回参戦してるしファンレターも週1で出してるしこの前似顔絵送ったんですけど
あれ１ヶ月以上かかったんですけど見られてないとかショックなんですけど有り得ないんですけどえ　え」

卯月「あ…あぁっ！思い出しました！ごめんなさいっ！いつもありがとうございますー！」（そんなの一々覚えてないよ…）

チビ「じゃ、じゃあまた描きます何かリクエス、リクエスト下さいよリクエストあったらそのあ、描き、描きますんで」

卯月「えっ？　え、えっとぉ…」ｱﾀﾌﾀ

スタッフ「すいませんつかえてますんで。」ｸﾞｲｯ

チビ「ちょっ…ッ」ﾄﾞﾝｯ

デブ「どヵよオラ！　しまむー困ってんづぁろ！？」

卯月「…あ、…こ、こんにちはっ」ｽｯ

ｶﾞｯ

卯月「痛っ…」

デブ「しむむｩ！変な奴からは僕が守ってあげるから！安心ィて！！」ｽﾞｲ

卯月「！」ﾋﾞｸｯ

スタッフ「…」ｸﾞｨｯ

デブ「ﾎﾟｸが！ﾎﾟｸがついちぇるかんら！フー！フー！…」

卯月「あ、は、はいぃ　ありがとう、ございますー…」

ガリ「んっんん…ゴホッ　ゲホッ」

ガリ「しまむー…」ｽｯ

卯月「こんにちはー。応援ありがとうございますー！」ｽｯ

ガリ「しまむー、ゴホッ　んっんん。　俺、どう？」

卯月「え？」

ガリ「俺どう？」

卯月「…？」

ガリ「どう？俺」ｺﾉﾄｰﾘ

卯月「あ、え、えーっと…素敵…ですよ…？」

ガリ「ふぅん…」ﾆﾔ

ガリ「ふぅん…」ﾃｸﾃｸ

卯月「…？」

ワキガ「…」ｽｯ

卯月「あ、」

卯月「こんにち…ゥッ！」

卯月（く、臭いっ…！！！！）

ワキガ「あの…お…、応援してます…」

卯月「あ、ありがとうございますっ」息止め

ワキガ「あ、僕…、最初から…その…し、し、島村さん推しで…、
その…、今回その…、ソロ…あ、あの…シングル…出すって聞いた時…、その…、あの…、」

卯月（も、もう良いからっ　行って…お願い…っ　息が…）

オタ「で…、その…、あの…、」

スタッフ「すいませんつかえてますんで。」ｸﾞｲｯ

オタ「あ、はい…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

卯月「っはぁ…っはぁ…」

卯月(は、鼻が…っ)

フツメン「あの…」ｽｯ

卯月「あっ、こんにちは！応援ありがとうございます！」ﾊｧﾊｧ

フツメン「あの、曲聞きましたっ。しまむーにぴったりな曲で最高でしたっ。
特典もめっちゃ可愛かったです。またソロでシングル出して下さいね。絶対買いますっ」

卯月「わぁー、ありがとうございます！嬉しいです！」

フツメン「応援してます。お体にお気をつけて。」

卯月「はい！あなたもお元気で！ありがとうございました♪」

ブサメン「…」

卯月「こんにちは！応援ありがとうございます！」

ブサメン「…随分態度違いますねー」ｽｯ

卯月「えっ？」ｽｯ

ブサメン「まぁいいけど　まぁいいけど」

卯月「えっ？　…え？」

ブサメン「フフ…フフ…まぁいいけど　まぁいいけど」ｽﾀｽﾀ

卯月「…？」

キモメン「しまむーソロデビューおめでとう！」ｽｯ

卯月「あ、ありがとうございますっ」ｽｯ

キモメン「応援してるからね！」ｸﾞﾁｬｧ…

卯月「ありがとうございますっ　頑張ります♪」

キモメン「へへ…へへ…」ｸﾞﾁｬｧ…

オッサン「しまむー、俺いくつに見える？」ｽｯ

卯月「えっ」

オッサン「俺。いくつに見える？」

卯月「さ、30歳、くらいですか？」ｽｯ

オッサン「あちゃー！ヒドいよしまむー！オジサン傷ついちゃったなぁ！グサッ！」

卯月「ご、ごめんなさい！」（見た感じよりかなり若く言ったんだけど…）

オッサン「しょうがないなぁ！しまむーじゃなかったら許さないからね！マジで！マジで！」

卯月「あ、あはは…申し訳無いですー…」

男「…」ｽｯ

卯月「こんにちは！　応援ありがt男「卯月、今日も帰り遅いの？」ﾎﾞｿ

卯月「えっ？　えっと、今日はそこまで遅くはならn男「卯月、最近頑張り過ぎじゃない？今朝も朝起きるの辛そうだったし」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

卯月「…えっ？…今朝…って？、えっ？」

男「新しいパジャマ、卯月に良く似合ってるよ。またな…。」ｻｯ

卯月「！？？？」（パジャマ変えたの、誰にも言ってないのに…）

オタ「こんにちはー！」

卯月（…どう言うこと…っ？どう言うこと…！？）

オタ「うわぁ、やっぱり本物は可愛いなぁ！」ｽｯ

卯月（何で…？何であの人がそれを…！？それに今朝起きられなかった事だって誰も…っ）

オタ「しまむー？」

卯月「はっ…」

卯月「あ、ありがとうございます、こんにちは」

オタ「いや、握手…」

卯月「わ！す、すみません！すみません！」ｽｯ

オタ「もう、しまむーったら」

オタ「可愛いなぁ…」ﾆﾔｧ

卯月「っ…」ｿﾞｸｯ

オタ「かわいいなぁ…」ﾆﾔﾆﾔ

卯月「あ、ありがとうございました…」

ハゲ「こんにちは、しまむー」ｽｯ

卯月「こんにちはー。今日はお暑い中ありがとうございます！」ｽｯ

ﾍﾞﾁｬ…

卯月（うっ…！？　何、これ…っ！？）

ハゲ「応援してるから！しまむー一筋だから！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

ﾍﾞﾁｬ　ﾍﾞﾁｬ…

卯月「あハはは…ありがとうございますー…」（早く　もう離してっ…）

ハゲ「あああ～もう、なんか、一生離したくないかも、なんちゃって。しまむー、またね」ﾇﾙｯ

卯月「あ、ありがとうございました…」（何これ…拭かなきゃ…）ﾍﾞﾄｯ

キモオタ「…」ｻｯ

卯月（もう次の人が…っ　う～～仕方ないっ、自前だけど…、スカートで拭くしかないっ…）ﾌｷﾌｷ

ハゲ「…」ﾁﾗ

ハゲ「…」ﾆﾔ

キモオタ「ん？、しまむー、なんか手、ちょっとベタついてない？」

卯月「えっ！？あ、あの、緊張しちゃったから、かなぁ、ごめんなさいっ」

キモオタ「フヒッ　いいよ、可愛いから」ﾆｷﾞﾆｷﾞ

卯月「あ、あはは、ごめんなさい…」

卯月（手洗いたい…）

卯月「ありがとうございましたーっ」

卯月(ちゃんと拭かなきゃ…　うぅ…このスカートお気に入りだったのに…)ﾌｷﾌｷ

アトピー「どうしたの？」

卯月「あ、こんにちっ」ﾊﾞｯ

アトピー「フシュー…フシュー…」

卯月「　」

ﾌﾟﾂﾝ


卯月「こんにちはーっ！！　応援ありがとうございますー♪♪」ｷﾞｭｰ


…

―握手会終了後(会場・化粧室)―


ジャ――――――――――――

卯月「…とれない…とれない…とれない…」

卯月「とれない…とれないとれないとれないとれないとれないよぉ…！！！」ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ

卯月「もうやだもうやだもうやだもうやだもうやだもうやだもうやだ」ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ

卯月「今まで…あんな気持ち悪い人達の為に頑張ってきたの…？これからも…？私がしたかったのってそんな事…？」

卯月「あの人達を喜ばせる為に…レッスンして…トレーニングして…辛いお仕事だってして…」

卯月「全部…あの人達の為…？全部…？あの人達の為なの…？私がしてきた事って…」ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ


卯月「あははは…」


卯月「身なりには人並みに気を付けましょう　ファンとして」


END