SS速報VIP
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 21:53:29.96 ID:AOCAKmpU0
八幡「俺は友達がいない」

八幡「そんなことは既に周知の事実だ。いや、俺を認識できるやつすら少ないのだから周知は語弊がある」

八幡「とりあえず俺には友達がいない――――いわば孤独だ」

八幡「ちなみに俺は孤独は気に入っている。よく『友達は大事に』とかいう結局自身のための戯言があるが、友達がいないのなら気を使う必要や触れ合う労力を削減できる」

八幡「どこぞの省エネ系主人公はフラグの立った美少女と一緒に過ごしていなければ好感が持てる」

八幡「しかし昨今のラノベ主人公たちは息をするようにフラグを立てて、しかも耳に疾患を持つ奴らばかり。だからここで一旦教えてやろう――――現実を」

八幡「ライトノベルの主人公だとしてもそれがモテモテと等号を結べるわけではないのだということを」

八幡「――――この俺の孤独な日々と共に」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372337609

引用元: 八幡「ぼっちあるある?」

 

 
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 21:56:27.26 ID:AOCAKmpU0
『ケース1 英語の授業』

先生「じゃあ隣の人と英語で会話してー」

八幡(……、こんな場合。ベタな話として『二人組みを――』というパターンを持ってくる場合が多い。だが実際問題、相手が先生のほうが楽な場合というのは多い)

八幡(こんな時の隣の奴の『うえぇ……』という微妙な、しかし明確な悪意を秘めた表情を見せるとき。そういうことに俺は不幸せに感じるんだ)

八幡(だが他のパターンもある。あってしまうのだ)


隣「えーと? ヒキタニくんだっけ?」

八幡「!? ……え、ええ。その。ふぁい」デュフ

隣「そ、そうなんだー」

八幡「お、おう。そうだな」

隣「…………そ、それj「や、やるか」」

隣「」

八幡「」


八幡「話し上手な博愛主義者は完璧に見える、しかし見えるだけだ」

八幡「むしろ気を使ってしまい逆効果ということもある」

八幡「しかも追加シナリオで好きになっちゃうこともあるから大変だ」

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:00:13.14 ID:AOCAKmpU0
『ケース2 休み時間』


ガヤガヤコシコシザワザワ

八幡(休み時間は休むためのもの。よって何もしない俺こそ正しい)

八幡(我が心と行動に一点の曇りなし…………! 全てが『正義』だ)

八幡「…………」グデッ

クラスメイトA「――でさーその小説が面白いんだよー!」

八幡(小説?)ピクッ

クラスメイトB「えー? そうなの?」

クラスメイトA「うんうん! もうヤバイっていうかー! すごく……ヤバイの! 泣ける!」

クラスメイトB「へぇー。なんて題名なのよ?」

八幡(面白そうなら調べてみよう)

クラスメイトA「えっとね! ――――――恋空!」

クラスメイトB「へーs「ぶべばぁぁ!?」」

八幡(会話の節々からスイーツ(笑)な臭いがぷんぷん丸だったがよりにもよって恋空かよ! ……それより、まずい)

クラスメイトA「なにあいつww」

クラスメイトB「きもー」

クラスメイトC「てか誰ww」

八幡「くっ」



八幡「俺は達観している。高二病ゆえの習性に素直に従っているんだ」

八幡「特に文学系に関してはなかなか自信もある。だから――いや、こんな戯言に意味は無い。単刀直入に告げよう」

八幡「…………恋空は反則だろ」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:03:25.33 ID:AOCAKmpU0
『ケース3 休み時間Ⅱ』

ザワザワワサワサガヤガヤ

八幡(睡眠とは三大欲求の一つである)

八幡(それでいて生命活動のために必要な行動なのだから、休み時間だけではなく授業中に行ってもいいはずだ)

八幡(金を稼ぐための仕事、仕事に就くための勉強だ。そしてお金より命が大事。ならば仕事<命=睡眠となる、Q・E・D)

八幡(というわけで休み時間でも寝たふりである)

八幡(…………………)

八幡(…………………………)

八幡(………………………………………)zzz










八幡「……誰もいねえ」


八幡「もちろん、移動教室だった」





5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:06:21.83 ID:AOCAKmpU0
『ケース4 カラオケ』

アイゲットアチャンスー


八幡「……ふぅ」

八幡「やっぱり一人カラオケは家で歌うのとは違う楽しさがあるな。やはり誰かに聞かれる心配が無いのは良い」

八幡「あと小町。隠れて俺の歌を録画するのやめろ。自信付いちゃうじゃねえか」

八幡「……と、ついつい独り言を呟くと危ない人みたいだ。気をつけるとしよう」

八幡(それにしても随分と歌った。喉渇いたしドリンク取りにいくか……)ガチャ


八幡(やっぱりジンジャーエールが至高だよな。コーラとかあれ女子供が飲むもんだろ)ジャー

八幡(まあ、こんなところが高二病なんだろうk――「あっれー、ヒキタニくんじゃね?」ん?)

戸部「学校以外出会うなんてマジレアだわー、ヒッキーって呼ばれてるくらいだしインドア派だと思ってたし」

八幡「お、おう。奇遇だな……」

戸部「いやー本当驚いたわー。てか全然ヒキタニ君の歌ってるとかの想像できねー!」

八幡「はは、は」

戸部「ちょっと、ノリ悪くね? ――んでさ」

八幡「なんだ?」

戸部「誰と来てんの?」

八幡「」




八幡「リア充が話しかけてくること自体はまだ対応できる。ただ……」

八幡「一人でいるのが異常とか思うなよ……」

八幡「ヒトカラ楽しいじゃねえか……」


6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:09:37.12 ID:AOCAKmpU0
『ケース5 休みの日』


八幡「…………(漫画読んでる)」ペラッ

八幡「やっぱ四部の承太郎はコミュ障だよな……。だから俺は四部が好きなのかもしれない」ペラッ

八幡(休日、イコール何も無い日だ。だったら俺はそれに則りダラダラするのも正解だろう)ゴロン

八幡(我がラブリーマイシスター小町たんはこのスタイルに反し、ズッ友と遊びに行っている。)

八幡(兄と妹、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い……)


数時間後……

八幡「ラスボス横取りとか承り先輩マジぱねえ。尊敬するわー」


さらに数時間後……

八幡「ナランチャ泳ぐの速いよなー 「ただいまー!」おっ、小町が帰ってきたのか」ガタッ

小町「お兄ちゃん! 夕ご飯は何かな?」

八幡「はぁ? 夜八時だぞ。どっかで食ってきたんじゃないのか?」

小町「……お兄ちゃん、私メールしたじゃん」

八幡「メール? 携帯の振動恩なんて聞こえなか――」パカッ


携帯「電池切れだぜ」


八幡「あっ……」



7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:12:24.69 ID:AOCAKmpU0
『ケース6 休み時間Ⅲ』

八幡(トイレ、トイレっと)スタスタ




八幡(スッキリした)スタスタ

八幡(なんだろう、皆口にしないだけで案外トイレに行くのって学校で一番楽な時間じゃないだろうか)スタスタ

八幡(あの人の少ない空間。無言で過ごすことも普通の空間)スタスタ

八幡(このピタゴラス理論、完璧だ)スタスタ

八幡(どうでもいいんだけどな。さっさと自分の席で本でも読もう――)ガラッ


八幡(――――!)

八幡(席が! 使われている…………!)ゴゴゴゴ

八幡(これでは座れない…………!)

八幡(一言でどうにかなる話! しかし!)

八幡(それが出来ないからぼっちなんだ……!)ゴゴゴゴゴ

八幡「…………トイレでも行くか(棒)」



八幡「俺たち人間は歩くたびに足元の大量の微生物を殺してしまう」

八幡「それはもちろん悪いことなんだろう。しかし、防ぎようの無い必然でもある」

八幡「そしてこの場合の問題は無自覚な人間のほうなんだ。自身より劣っているからこそ気にも留めない。リア充とボッチでも同じことだ」


8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:16:42.70 ID:AOCAKmpU0
『ケース7 下校途中』



八幡「…………」スタスタ

『京葉線 ……駅』

八幡「…………」スタスタ

八幡「………………」スタピッスタ

八幡「………………」スタスタ

デサーマジデーウソッショーマジマジフエェチョーヤバイ

八幡(! 前方にクラスメイツ発見、さてどうする。
   ①ハンサムの八幡は突如打破するアイデアを思いつく
   ②仲間が来て助けてくれる
   ③どうしようもない、現実は非情である)

八幡(②を望んだところでどうしろと、つまり①か③ということだ)

八幡(③は論外だ、悩む意味なんて無い。よって却下)

八幡(俺が選ぶのは①!)

八幡(『腕時計をちらちら見ながら全力疾走だ!』これなら気づかれずに、自然に通り過ぎれる!)

八幡「…………!」タッタッタッ

八幡「………………!」タタタッ

『京葉線、出発しまーす!』

八幡(うおおおおおおおおお!)トビコミ!



八幡(間に合った……)ハァハァ

八幡「………………何やってんだ俺」ハァハァ

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:18:05.48 ID:AOCAKmpU0
『ケース8 人間観察』


八幡(人は誰しも下を見て生きて生きていくしかない生き物だ)

八幡(そんなことないと思う奴がほとんどだろうが、仮にお前は人類最低だ、と言われたらショックを受けないのか?)

八幡(だから、下、同時に同列を見つけ安心しようとするのは自然だ)

八幡(というわけで人間観察を試みる)


八幡(仮にあの男子生徒を田中としよう)

八幡(顔はパッとしない、中肉中背、成績普通、素行良し――――ただし友人ゼロ)

八幡(正直、初めて見たときに優越感に浸れた)

八幡(俺とか、まだ良い方じゃん。そんな風に)

八幡(しかし、そこに衝撃の展開!)

八幡(ある日俺が本屋めぐりをしていると――奴はいた)

八幡(………………彼女連れてた)

八幡(負けた……)

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:21:11.38 ID:AOCAKmpU0
『ケース9 正月』



八幡「………………うーん、とつかぁ」zzz

小町「お兄ちゃん! お兄ちゃん! 早く起きて!」バタバタ

八幡「……んん、ああ、そうだな……」zz

小町「寝ぼけてないで布団から出ようよー。ほら、可愛い妹として今年初のあけましておめでとうはお兄ちゃんに捧げたいから……、あ、今の小町的に!」

八幡「ポイント高い、か? ったくそれを言わなきゃポイント高いのによ」z

小町「あはは、まあまあお兄ちゃんの大好物も用意してあるんだからね!」

八幡「親のすねか?」

小町「わー、今年初のくず発言……。」


八幡「いいんだよ、初志貫徹ってやつだ。それに毎年毎年抱負やら目標を変える人間よりいいだろ」

小町「あのねお兄ちゃん。そういう人は去年の目標はクリアしちゃってるんだよ。精神的に向上心があるんだよ」

八幡「……つまり俺は馬鹿だと。てかこころ読んだのかよ」

小町「うん! お兄ちゃんの薦めてくれた本だからね! 今の小町的にポイント高い!」

八幡(……俺は知っている。パソコンの検索履歴に『こころ 要約』『こころ 見所』と残っていたことを、あえて言わないけど)

八幡「んじゃ、親のすね……成らぬお年玉でも貰いにいくか」

小町「相変わらずのくずだー。なにか他に言うことはないの? この兄は」

八幡「逆に何かあんのかよ」

小町「『可愛い小町ー――」

八幡「この時点でありえないだろ」

小町「――俺の年賀状持ってきてくれ』」

八幡「…………」

八幡(……あるわけないだろ)

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:24:14.01 ID:AOCAKmpU0
『ケース10 正月Ⅱ』


朝食後

八幡「グルーポンの惨劇は起こらなかった、良かった良かった」

小町「んー? いきなり何を言い出すのお兄ちゃん」

八幡「なんでもねえよ、ただお年玉少なめだったな、って考えてたんだよ」

小町「え、それは高望みしすぎだよ、お兄ちゃん五万ももらえれば良い方だって」

八幡「経済格差、ダメゼッタイ」

小町「あ、なるほどー。お兄ちゃん素行が悪いから全然もらえなかったんだね、可愛そうに……」

八幡(小町が可愛すぎて俺の分までつぎ込んだんだろうな両親、しかしそれを言うと小町が図に乗るので黙っておこう)

八幡「そうだな」

小町「だよねー、まさか長男が痛いぼっちに育つなんて産声を聞いたときには思っても見なかっただろうに」

八幡「おい馬鹿やめろ、家族にぼっちネタでいじられると死にたくなるから。いやマジで」



12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:27:01.78 ID:AOCAKmpU0
『ケース11 正月Ⅲ』

小町「それじゃー初詣行ってくるねー!」

八幡「おう、俺の分も祈っておいてくれ」

小町「りょーかい!」

八幡(このやりとりが普通に見えてしまう俺はさすがと言うべきか)

八幡(まあいい、面倒なことも楽しいことも終わったしダラダラしよう)

八幡(さあなにをy 「おじゃましまーす」!!)

八幡「誰か着たのか――ハッ!」

八幡(親戚か! どう、どうしよう)

八幡(いやいや、ニートじゃないから焦る必要はない、そうだ、焦る必要はない。ただ)

八幡(挨拶面倒だし、この正月から部屋で漫画読む人って……、まずくないか?)

八幡(何でくることを言ってくれなかったんだ内の親、存在を隠したかったの?)

八幡(くっ、なにか方法は―― 携帯「ブブブブブ」)

八幡(携帯、そうか何か用事が出来れば外に出るきっかけになる!)ガシッ

八幡「こいっ!」

『新着メール 有り』

八幡「よしっ」




『あなたの金運を占う? 今年始めの占い!』


八幡「……、久々のメールが宣伝、あると思います」





八幡「ちくしょう、わかりきっていたことだったのにな……」ゴロン

八幡「悔しくて金運占ってもらったけどな、ちなみに凶。身をもって知ってる」

八幡「はあ……」クイックイッ

八幡「ん……?」

『新着メール 有り』

八幡「何でこの表示消えてないんだ?」

八幡「まあ、とりあえず見てみるか。次は健康運でオナシャス」クイッ

八幡「お……?」


『差出人 ―――――


八幡「由比々浜……!?」








13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:30:04.22 ID:AOCAKmpU0
『ケース?』

某寺


由比々浜「あ、ヒッキー! こっちこっちー。あけおめー!」

雪ノ下「あら、比企谷君。奇遇ね」

八幡「おう、あけおめ。てか雪ノ下、呼んでおいて奇遇も何も無いだろ」

雪ノ下「私とあなたが出会う運命自体不幸中の不幸でしょ? だったら奇遇といっても差し支えないはずだけど」

八幡「そうかよ、新年早々毒舌だな」

雪ノ下「あら、心外ね。私は事実のみを告げたのだけど」

由比々浜「えー、ちょっとヒッキー。遅刻したのにゆきのんとばかり楽しんで……」

八幡「その言い方はやめとけ由比々浜。語弊がありすぎる」

雪ノ下「そうよ由比々浜さん。この男と楽しむくらいなら鐘を百八回叩いてくるほうが随分とマシだわ」

八幡「体力の無いお前にとっては無間地獄じゃねえか」

由比々浜「ほら、また……。それよりヒッキー、あけおめメールなんで返信してくれなかったの?」

八幡「すまん、紅白で奈々様見終わったら寝てた」

由比々浜「なな、7? なにそれ」

雪ノ下「由比々浜さん、この男しか知らないものなんてロクな者でないに決まっているわ」

八幡「おいそこ、いろいろ謝れ。ついでに7とロクをかけてるなら面白くねえぞ」

雪ノ下「そ、そんなわけないじゃない」


15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:33:06.36 ID:AOCAKmpU0
八幡「それにしてもまさか初詣を同級生と行くことになるとは……」

雪ノ下「まったくね、それも疫病神を連れ歩くなんて思わなかったわ」

八幡「うるせえ、キングになって絞りつくすぞ。専業主婦志望なめんな」

由比々浜「あははー桃太郎電鉄面白いよね」

八幡「なん……だと。あんな友情破壊ゲームを面白いと言ったのか」

由比々浜「だって面白いじゃん。別に友情も壊れないでしょ?」

雪ノ下「そもそもあなたには友情が存在しないわけだしね」

八幡「なあ雪ノ下さん。俺何かしました? 何でここまで言われてるんですか? それにお前だって大してかわらねぇだろ」

雪ノ下「あら、以前もこんなことがあった気がするのだけれど。そしてその気持ちは今も変わっていないつもりなのだけど」

由比々浜「ゆきのん…………」ダキッ

雪ノ下「ひ、人前で抱きつかれるのは困るわね……」

八幡(女同士でイチャイチャしやがって、とか。友人のいない俺への当て付けか? とか言わない俺英国的に考えてマジ紳士)


16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:36:08.75 ID:AOCAKmpU0
雪ノ下「それにしても人が多いわね……、さっさと列に並んだほうが良いわね」

由比々浜「そうだね、これからまた増えるだろうし」

八幡「お前ら先に回ってたんじゃないんだな」

雪ノ下「私はそれでも良かったのだけれどね」

由比々浜「それじゃあ三人で行く意味無いじゃん! って思って」

八幡「それは悪かった……、てか三人ってことは戸塚とかマジ天使とか俺の嫁は誘ってないのか」

雪ノ下「もしそれが全員同じ人物を指しているのなら通報の必要性が見出せるかもしれないわ」

由比々浜「中二なんて一度も数えられてないのに……、さいちゃんずるい」

八幡「なんd…………。……あと先生とかも呼んでないんだな」

雪ノ下「先生は大人なんだから正月には用事があるでしょうから、それに恋b…………なんでもないわ」

八幡「現実を教えないことで絶望する奴もいるんだぞ。だから言っちゃいなYO」

雪ノ下「恋……、こ、恋占いとか……しにいってるかもしれないじゃない?」

由比々浜「ゆきのん、フォローになってないし」

八幡「しかも恋人の存在まで霧散しちゃったな」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:39:11.39 ID:AOCAKmpU0
由比々浜「……長いよーゆきのん」

雪ノ下「我慢しなさい由比々浜さん。それだけ神に頼らざるを得ない人がいるってことなんだから……比企谷君は神に匙を投げられそうだけどね」

八幡「この境遇の時点でもう投げられてんだろ。見りゃ分かる」

由比々浜「そ、そんなこと無いんじゃない?」

八幡「目をそらしながらお世辞なんて言われたくねえよ」

雪ノ下「じゃあ私は目を合わせて事実を告げるわ」

八幡「お前は今さらだ。…………それにしても長い、長すぎる」

雪ノ下「あなたが近づけば前の人が避けてくれるんじゃない?」

八幡「悪いな、中学生のとき開き直って同じようなことをやったことがあるんだ」

雪ノ下「どうなったの?」

八幡「泣かれた、マジモンの悲鳴と一緒に」

由比々浜「うわ……」

雪ノ下「同情するわ…………その被害者に」

八幡「俺は加害者なんですよね、わかります」


20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:42:06.92 ID:AOCAKmpU0
八幡「そういえばお前らは親戚に挨拶とか無いのか? 特に雪ノ下は」

由比々浜「私は無いかなー」

雪ノ下「聞くまでも無いでしょう? 私は姉さんの影みたいなものだもの。そんなの姉さんの領分よ」

八幡「どっかのバスケ漫画みたいなことを言うな。あと、……俺は影のほうがかっこいいと思うぜ、中二っぽいし」

雪ノ下「…………社交辞令として受け取っておくわ」

由比々浜「な、なんか難しい会話っぽい!」

雪ノ下「四字熟語というだけでそう言っているなら……、いろいろ平穏無事とは行かない学園生活になりそうね」

由比々浜「うわぁ!」

八幡「まあ、由比々浜だって古往今来こんな風にはいられないだろうし。勤倹力行な人間に変わることだって出来るだろ」

由比々浜「うひゃぁ!」

雪ノ下「確かに、三思九思するのは人間の常だものね、せっかく年始なんだから目標として定めるのも悪くないと思うわ。不羈自由に振舞うのも大事だけど、自分に枷をつけるのも万事悪いことではないわ」

由比々浜「うわああああ!」

八幡「由比々浜ーうるさいぞー」


21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:45:04.04 ID:AOCAKmpU0
雪ノ下「四字熟語と言えば、座右の銘などを持っている人は多いわね。由比々浜さん」

由比々浜「ゆきのーん、さっきの話からわかってください……」

八幡「俺をのけ者にしたいんだろ、これぞ雪ノ下流倒置法―オマエニハキイテナイ―」

雪ノ下「だってあなたの座右の銘なんて聞いてもがっかりしそうだもの」

八幡「いや、何でそこで諦めるんだよ。まだやれるだろ、元気出せよ」

雪ノ下「………………言ってみなさい」

八幡「自宅警備」

雪ノ下「……、聞かなければ良かった」

八幡「あと孤立無援とかな……、それと由比々浜はどうした」

雪ノ下「思考放棄してるわ」

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:48:17.10 ID:AOCAKmpU0
時間経て……


由比々浜「やっと私たちの番だー」ゴソゴソ

雪ノ下「長かったわね、正直疲れたわ」ゴソゴソ

八幡「だな。……と、賽銭か。働きもしないでお金もらえるとか神とかニート的に考えてマジゴッド」ゴソゴソ

雪ノ下「まあ、裏で回収されるのだけれどね」ゴソゴソ

由比々浜「あ! それTVで見たことある」ゴソゴソ

八幡「やめろ、金額を決めにくくなったじゃねえか」ゴソ

雪ノ下「こんなこと言ってしまうなんてどこの生ごみの影響かしら」ゴソゴソ

八幡「はいはい、もう慣れたよ」ゴソゴソ

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:51:04.01 ID:AOCAKmpU0
由比々浜「それじゃ、お参りしようか!」

雪ノ下「そうね。ところで比企谷君、礼法と言うものがあったはずだけれど……二礼二拍一礼だったかしら」

八幡「確かな、まあ何でもいいんじゃないか。ところでお前ら賽銭いくらにした?」

雪ノ下「そういうのは聞いていいものなの? 一応例年は五百円だけれど」

由比々浜「ご、五百円!? 私は大体ひゃ、百円なんだけど!」

八幡「さすがセレブ、しかし俺レベルになるともっと高いぜ」

由比々浜「ええ!? ヒッキーいくらなの?」

八幡「0円」

雪ノ下「…………ああ、タダより高いものは無いってことね。軽蔑するけど」


26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:54:10.85 ID:AOCAKmpU0
八幡「さすがにしないけどな、210円だよ」

由比々浜「さすがに神様は消費税いらないと思うけど?」

雪ノ下「そうね、むしろ比企谷君は自分から関税とか言って差し引きそうなものだけど」

八幡「はっ、わかんねんならいいy 「ニートとか言い出したら軽……重蔑するわよ」」

雪ノ下「ねえ? 比企谷君」

八幡「あ、ああ。そんなわけないだろ」

雪ノ下「まったく誤解しちゃったじゃない」

八幡「まったくだ」


ウフフフフアハハハハ

由比々浜「二人の会話がすごく変だ……」ゴソ

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:57:15.54 ID:AOCAKmpU0
由比々浜「じゃあまずは私から!」

八幡(由比々浜の手には硬貨は数枚握られていた。さっき百円と言ったのは何だったのか)

八幡(手を軽く下から振るう)

八幡(放たれた三つの光、硬貨が反射したそれは俺に硬貨の枚数を教えてくれる)

八幡(しかしそれが何の硬貨なのかはわからない。だがきっと語呂合わせの類なのだろう)

八幡(その後鈴を鳴らし、二拝、二拍手)

八幡(そして綺麗な手をきっちりと合わせ、目をつぶり祈る。そこにどんな思いがあるのか、どんな願いがあるのかは俺には分からない。ただ、)

八幡(そう簡単に応援していいものなのか、俺には判断出来なかった)

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 22:57:44.54 ID:AOCAKmpU0
由比々浜「終わったー! なんかいっぱい並んだのにすぐ終わっちゃうともったいない感じがする!」

八幡「…………そうだな」ゴソゴソ

雪ノ下「じゃあ次は私に行かせて貰うわね」ゴソ

八幡「別に一人一人行く必要はない気がするけどな」

雪ノ下「私はあなたと並んでお祈りなんてしたくないもの」スタスタ

八幡「そうかいそうかい」

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:00:12.05 ID:AOCAKmpU0
雪ノ下「……」

八幡(控えめに、賽銭箱に割りと近づき同じように小銭を投げ入れる)

八幡(空を舞う硬貨、光。由比々浜より随分と少ない一枚だけだった)

八幡(先の宣言どうり五百円玉か、はたまた他の硬貨なのか、はたまたアルゼンチンペソか)

八幡(賽銭箱のそこの硬貨に打ち付けられいい音が鳴る)

八幡(それを律儀に確認して次の動作へ。一つ一つを記憶に反復させ、二拝、二拍手、一拝)

八幡(その動作の一つ一つは言わば優雅。美しく見えた、それは俺の貧弱な語彙では語りきれないが後一度くらい眺めたいような光景だった)

八幡(ついつい視線が雪ノ下を刺す)

八幡(すると――目が合ってしまった)


八幡(雪ノ下の表情は――――


    太陽の光で少し目を閉じてしまい確認することは出来なかった)

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:02:02.91 ID:AOCAKmpU0
八幡「んじゃ、最後は俺か」

雪ノ下「ええ、後ろが詰まっているからさっさとすまして欲しいわね」

八幡(そういって雪ノ下は由比々浜と一緒に人の列から遠ざかっていった)

八幡(その動きを少しだけ確認して、俺は自分の手首を閉じる)

八幡(そして躊躇わずに賽銭箱に向き合うとそのまま投げ入れる。ちなみに金額は変えた)

八幡(光の起動は一筋)

八幡(そのまま賽銭箱に納まっていった)

八幡(あとは二人の動きをなぞっておざなりに二拝、二拍手)

八幡(最後に一拝)

八幡(しかし、なんとなさけないことに祈る内容をまったく考えていなかった)

八幡(こんなとき、普通はどんなことを考えるのだろうか)

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:03:21.47 ID:AOCAKmpU0
八幡(未来、とかは……。ベタだろう。未来に希望を持つ、と言うフレーズ自体嫌いだし)

八幡(なんで一秒先すら未来と見てやれないんだ。なんでたどり着けないほど遠い時間を理想郷だと思っていられるんだ)

八幡(俺は失敗したときの傷が深くなるような希望を平然と持って入れる人間じゃない)

八幡(だったら――――今か)

八幡(今に目標を定めよう)

八幡(俺は――――)

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:04:52.69 ID:AOCAKmpU0
雪ノ下「あら…………比企谷君、だったかしら。遅かったわね」

由比々浜「そうだよヒッキー! なにしてたのー?」

八幡「いや別に、気のせいだろ…………お前らその手に持ってるのは何だ」

由比々浜「甘酒だよ、ヒッキーも飲む?」

八幡「やめとく。酔っていろいろやらかしたら嫌だしな」

由比々浜「いろいろって?」

雪ノ下「大方ろくでもないことでしょう」

八幡「まあ、そんな別のお話もあるかもしれないって話だ」

由比々浜「? よくわかんないよ」

八幡(…………しかし、誰も願い事の内容に触れないと言うことはそれほど思い入れがあるのだろうか)

八幡(俺のは気にするほどでもないけどな)

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:06:13.51 ID:AOCAKmpU0
雪ノ下「それで、これからどうしようかしら」

八幡「別に普通に帰宅でいいんじゃないか? 特にやることなんて無いだろ」

由比々浜「それじゃあつまんないよ! せっかくのがんじ……、ガンジー? なんだから」

八幡「いつから新年はインド一色になったんだよ」

雪ノ下「そうね、時刻的に元旦は名乗りにくいし元日が適切よ由比々浜さん」

由比々浜「と、ともかく! 皆で集まったんだからなにk 「ヒノミチルーコノヘヤー」」

八幡「携帯、鳴ってんぞ」

由比々浜「うん、ちょっと待っててー」タタタッ

由比々浜「え、由美子? 今どこにって、いやお寺にゆきのんと一緒に――」

エッイキナリウナラナイデ ユキノンニハユミコガシラナイイイトコロガー

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:08:21.49 ID:AOCAKmpU0
雪ノ下「さて、この流れは遊びにでも誘われたのかしら」

八幡「そうらしいな、休みべき正月にあえて動くリア充ぱねえ」

雪ノ下「こうなったらお開きにしてしまったほうが良さそうね」

八幡「だな。――お前だって用事あるんだろ」

雪ノ下「………………。気づいていたのね」

八幡「一定以上偉くなった人間の行動なんて漫画とそう変わらねえよ。二人いる娘のうち片方に全てを任せるなんてありえないだろ」

雪ノ下「その言い草は気に入らないわね」

八幡「偉くなったを汚くなったに変えれば自然だろ」

雪ノ下「…………納得してしまったわ。現に実物が目の前にいるのだもの」

八幡「お前から見たら誰だってそうだろうよ」

雪ノ下「そうでもないわよ。私だって汚さとは無縁ではないわ。それを――」



雪ノ下「――あなたが教えてくれたんでしょう?」

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:10:46.64 ID:AOCAKmpU0
八幡(入学式の、そして文化祭のことを言っているのだろう)

八幡(成長と取れるかは分からない、しかし変化とは取れるそれを)

八幡(どれをわざわざ俺に告げると言うのは、雪ノ下なりの去年のまとめだったのかもしれない。まあ雑談にとってつけたような、意味の無いものかもしれないけれど)


八幡「――別に。お前ならそのうち気づいてただろ。むしろ最初から分かってたんじゃないのか?」

雪ノ下「そうね。でも気づいていたからこそ向き合えないことだってあると思うのよ――他人から言われて初めて出来ることだってあると思うわ」

八幡「戯言だな」

八幡(こんな返し方しかない俺は、変われていない。きっと)

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:12:42.51 ID:AOCAKmpU0
雪ノ下「そういうことにしておきましょうか」

八幡(含みのある言い方、それについて言及することなく由比々浜のほうを見る。話が落ち着いたのか携帯を閉まってこちらに向かってくる)

由比々浜「えっとね……、由美子たちに誘われちゃって。でも断っておいたんだけど…………」

雪ノ下「いいえ、別に誘いに乗っても良かったわよ。生憎こっちにも事情が発生してしまったから」

由比々浜「ま、まさか二人で遊びに良くの!?」

雪ノ下「それこそまさか、よ。この男と二人きりなんて特別な事情が無い限りありえないわ」

八幡「その通りだ由比々浜」

由比々浜「そ、そうなんだー。じゃあなんで? ゆきのん」

八幡(俺には事情が無いこと前提なんですね、わかります)

雪ノ下「親戚や父親の仕事上の付き合いとかがあるのよ…………、だから遅れた分も合わせて忙しくなってしまうわけね」

由比々浜「むむぅ……。大変だね」

八幡「ってことで解散だな」

雪ノ下「比企谷君のことを除けば大変残念なんだけれどね」

八幡「雪ノ下。言わなくても分かってる」

由比々浜「さすがヒッキー! 言われなれてる!」

八幡「ほめられてないよな? まさか」

37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:13:39.06 ID:AOCAKmpU0
由比々浜「じゃあゆきのん! ついでにヒッキーばいばーい!」

八幡(そう、引っかかる部分を秘めた言葉を置いて由比々浜は一人去っていった)

八幡(雪ノ下が少し寂しそうな顔をしていたのに驚いたのは関係の無い話だろう)


雪ノ下「私も行くわ。あんまり遅くなるのはまずいし」

八幡(そっけない、雪ノ下らしい言葉で別れを告げて雪ノ下は由比々浜とは別の方向に、ゆるやかに向かっていった)

八幡(さっきのやりとりで何か変化がありそうだったが気のせいだったらしい)

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:15:03.55 ID:AOCAKmpU0
八幡(そう思っていた、少なくともこの時までは)

八幡(覆ったのは雪ノ下が振り返ったときだった)

雪ノ下「そういえば言い忘れていたわね――」

八幡(雪ノ下は少し離れた場所、しかし声は聞こえる距離で、言う)

雪ノ下「――あけましておめでとう」

八幡「……おう」

八幡(そのまま、俺の返答を待っていないようでそのまま数秒前と姿を重ねる)

八幡(なんだったんだろか、と思う俺のまともな理性。そして別の理性が――いや、やめておこう)

八幡(期待はしない。変わらない。俺は何か一つの出来事で劇的には変われない、節目を越えても変わらない)

八幡(はず、だ)

39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:17:58.62 ID:AOCAKmpU0
八幡(そして俺は家に帰りにくいので適当にぶらぶらしている所存である)

八幡(特に話す相手がいなく、することもないので考え事が頭を覆う)

八幡(なぜわざわざ今日、俺を誘ったのか。雪ノ下とあの会話。祈りの内容)

八幡(結局その内のどれも解明できなかった。世の中は辻褄が合うように出来ていないと言うことなのだろうか)

八幡(しかし、その内容を全て解決する言葉がある)

八幡(この正月の一連をこれで締めてしまおう)

八幡(友人がいなければ、主人公であっても淡々とした日々を過ごすことになり、簡単にフラグは立たず、孤独な日々はしばらく続く。それこそぼっちあるある)

八幡(そんな全てを形容する言葉を)



八幡(やはり――――俺の青春ラブコメは間違っている)

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:18:53.16 ID:AOCAKmpU0
八幡(そういえば自分の部屋に紙切れが置いてあった)

八幡(手にとって確かめてみたら)

八幡(由比々浜と雪ノ下、戸塚やら先生からの年賀状だったとさ。ちゃんちゃん)

八幡(結構マジでうれしかった……)

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/27(木) 23:23:05.44 ID:AOCAKmpU0
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ぼっちしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りの孤独で挑んでみた所存ですw
以下、八幡達のみんなへのメッセジをどぞ

八幡「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと孤高なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

八幡「いやーありがと!
俺のぼっちは二十分に伝わったかな?」

八幡「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

八幡「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の体験は本当だよ!」

八幡「・・・ありがと」デュフ

では、

八幡、八幡、八幡、八幡、八幡、八幡「皆さんありがとうございました!」



八幡、八幡、八幡、八幡、八幡「って、なんで八幡が!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当にぼっち