本編 小町「は、八幡!」
 

503: ◆0NaiNtVZPPaZ 2014/02/10(月) 17:59:09.99 ID:j3QbPicj0
おまけ 小町の通う中学校

小町(あのあと学校の目の前まで手繋いで来ちゃった)

小町(校門の前でほっぺにキスしたときの八幡可愛かったな……公園で八幡の方からキスしてきたのに……えへへー)

大志「こ、小町さん?」

小町「あ、大志君。やっはろー」

大志「や、やっはろーっす。あの、なにかあったんすか?遅刻してましたし、今も顔がものすごくにやけてますし……」

小町「いやまあ……色々と?」

大志「色々っすか」

小町「そういう大志君も今日ちょっと遅れたらしいね」

大志「ま、まあ俺も色々あったんす……」

小町「へー……ん?大志君、バッグからなんか赤いのはみ出てるよ」

大志「あ、ホントだ……うーん、やっぱりバッグじゃ小さいかな……」

小町「赤い布……?あ、もしかしてこの前どっかから借りたっていう着ぐるみ?」

大志「いいいいいや、違うっすよ!着ぐるみじゃないっす!他の何物でもあろうと着ぐるみだけは違うっす!」

小町「そ、そうなんだ……」

大志「はい。……そ、それよりも先生のところに行った方がいいっすよ!俺も遅刻したんで先生が俺たちのこと変な風に勘ぐってるみたいで」

小町「む、それはいけないね。先生にしっかりと小町は八幡以外の男の子には興味ないって伝えなきゃ!」



#5 その部屋には、紅茶の香りはもうしない。
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506: ◆0NaiNtVZPPaZ 2014/02/10(月) 19:45:27.83 ID:j3QbPicj0
大志「あ、八幡で思い出したんすけど、お兄さんとはどうなったんすか?」

小町「上手く行きましたー!いえーい!色々相談に乗ってくれてありがとね。大志君が名前で呼ぶ案を出してくれなかったら、こうならなかったかもしれないよー」

大志「い、いえいえ!そんなたいしたことはしてないっす!」

小町「とにかくありがとね!じゃ、先生のとこ行ってくるー」

大志「行ってらっしゃいっすー………………はあ」

大志(今ごろ姉ちゃんどうしてるかな……俺が小町さんとお兄さんがくっつくのに協力したって言ったら怒るかな……)

507: ◆0NaiNtVZPPaZ 2014/02/10(月) 19:48:33.03 ID:j3QbPicj0
大志(まあ悩んでも仕方ないか。それよりバッグの中にあるチーバくんの着ぐるみを返しに行こう。すごく邪魔だよこれ)

大志「……はあ」

大志(ため息が止まらないっす……)

大志(姉ちゃんの恋路を邪魔してまで好きな人をそのお兄さんとくっつけるために相談に乗って)

大志(自分の心を押し殺しながら頑張って応援して、挙げ句の果てにチーバくんの着ぐるみ着てお兄さんに偉そうに道教えたりして)

大志(……告白すらできずに初恋が終わるのは辛いっすね……まあ小町さんが笑顔になってくれて良かったすけど……)

大志「やっぱり俺の青春ラブコメはまちがっているっす」

終わり