1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 17:36:57.45 ID:fEM7hN83P
さやか「…」ムクリ

杏子「よぉ」トントン


さやか「…何人ん家でさ、勝手に上がってご飯作ってんの」




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 17:43:58.67 ID:fEM7hN83P
まどか「~♪」ガラッ

ほむら「…」カポーン



まどか「…何で人の家で勝手にお風呂入ってるの」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 17:50:46.87 ID:fEM7hN83P
さやか「…」ズズッ

さやか「あ…美味し」

杏子「へへへっだろー?」

さやか「…あんたさ、今どうしてんの?」

杏子「ん?…あぁ、今はマミん所で住み込みで働いてるよ」

さやか「マミさんの?…確か喫茶店開いたんだっけ?」

杏子「ケーキもお茶も絶品だぜ?今度遊び来いよ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 18:01:08.95 ID:fEM7hN83P
さやか「中学卒業してたから殆ど疎遠だったもんねー。どう?マミさん元気?」

杏子「おー、元気元気!色々張り切ってやってるよ」

さやか「あはは!だろうね~。あ、そうそう!まどかとこの前会ってさ」

杏子「へぇ…あいつどうよ?」

さやか「それが全然変わってなくってさ~!でも仕事が今忙しいみたいだけど」

杏子「確かまどかって…」

さやか「そう!バリキャリよバリキャリ!…ずっとお母さんに憧れてたしね」

杏子「しっかし、あのまどかがなぁ~」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 18:06:38.47 ID:fEM7hN83P
さやか「あ、そうそう!あとさ…これ」スッ

杏子「ん?何だこれ」ピラッ

さやか「…結婚、するんだって。仁美と…」

さやか「……恭介」

杏子「…!」

さやか「あんた住所コロコロ変わって分からないからさ、会ったら渡しといてって…招待状」

杏子「…さやか」

さやか「ん?…ふふっなぁに?その顔ー」

杏子「…」


さやか「…昔の事だよ。もう」フゥ

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 18:13:13.88 ID:fEM7hN83P
杏子「…良いのか?」

さやか「良いも何も…あっ今度さ、式挙げる前に皆で集まりたいねって話してるんだ」

さやか「まぁ、独身最後の飲み会っていうかプチ祝い?…そのお祝いのケーキ、せっかくだしマミさんに頼めないかな?」

杏子「…まぁ、さやかが良いってんなら」

さやか「だーかーら、もう昔の話しだってば」

杏子「…んじゃ、今日早速行ってみるか。仕事休みだろ?」

さやか「おーけー!じゃ、着替えてくるから待ってて」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 18:20:39.35 ID:fEM7hN83P
テクテク

さやか「んー!今日は天気良いね!」

杏子「だなー。あ、あそこ曲がってすぐだよ」

さやか「…何か久しぶり過ぎて緊張してきた」

杏子「ははっ!そんな間柄じゃねぇだろ?」

杏子「ほらっ、あれだよ」


喫茶*ピュエラマギ


さやか「…マミさんらしいね」

杏子「だろー?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 18:32:38.69 ID:fEM7hN83P
さやか「でもさ、こんな休日に休んでて良いの?あんた」

杏子「ん?大丈夫大丈夫!優秀なアルバイトがいるからな」

ギィ…カランカラン

さやか「うわ…素敵な店内」

マミ「いらっしゃいませ…ってあら?美樹さん!」

さやか「マミさん!久しぶりです!」

マミ「ふふっ本当に…あ、どうぞ座って?」

「こちらメニューなのです」

さやか「!なぎさ?…優秀なアルバイトって」

マミ「えぇ。なぎさちゃんには学校がない日に働いて貰ってるの」

さやか「へぇー…なぎさ、大きくなったね」

マミ「ふふっ。あ、好きなの頼んでね?今日は私の奢りよ♪」

杏子「やーりぃ!」


マミ「…佐倉さんはその分働いて貰うからね」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 18:41:04.86 ID:fEM7hN83P
マミ「え、お祝いのケーキ?」

さやか「はい。突然ですけど…」

マミ「ううん、大歓迎よ♪どんなデザインが良いかしら…」

さやか「ありがとうございます!マミさん」

マミ「…あ、でも美樹さん。…その人達って…」

さやか「え?あはは…マミさんまで!昔の話しですってそんな…」

マミ「…そう?」

さやか「…仁美は親友だし、恭介は私の大事な幼馴染ですよ…。だから、ちゃんとお祝いしたいんです…」

マミ「…美樹さん。よーし!じゃあ私も張り切って作るわね!」

さやか「はい!お願いします」


なぎさ「むむぅ…深い事情がありそうなのです」

杏子「ガキがつっこむ話しじゃねえぞー」コツン

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 18:55:47.36 ID:fEM7hN83P
さやか「じゃあ、そろそろ…お茶とケーキ、相変わらずメチャうまでした!マミさん」カタン

マミ「ありがとう。また遊びに来てね」

ギイィ…カランカラン


さやか「はぁー、マミさん相変わらずだったねー」

さやか「なぎさは随分成長したみたいだけど…」

杏子「中身は全くだぜ?…毎日チーズチーズってさ」ケラケラ

さやか「プッ…そこは変わらないか」

さやか「杏子、この後もまだ時間ある?」

杏子「ん?あぁ…大丈夫だぜ」


さやか「じゃ、買い物付き合ってよ」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 19:06:54.81 ID:fEM7hN83P
さやか「んー…」

杏子「まだ悩んでんのかよ」フワ~ア

さやか「だってさ~…あ、あんたコレとコレどっちが良いと思う?」

杏子「…あんま変わんなくねぇか?」

さやか「全然違う!…あんたって昔っからこうよねー」

さやか「ま、料理とか覚えてちょっとは女らしくなったみたいだけど」

杏子「…///マミに特訓させられたんだよ」

さやか「あははっやっぱり!…よしっ!こっちに決めた」

杏子「やっとか…中々決断出来ないのは変わんねぇな。あんた」

さやか「うっうるさい!///」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 19:30:49.76 ID:fEM7hN83P
さやか「お待たせ」

杏子「おー…貸しな」ヒョイッ

さやか「えっ?…あ、良いよ!自分で持てるし」

杏子「良いから、行くぞー」スタスタ

さやか「う…うん///」


さやか「…こうやってさ、二人で出かけるの…久しぶりだよね」

杏子「…そうだな」

さやか「…会うのだって、たまにあんたが今日みたいにあたしん家来るくらいだし…」

さやか「…あっ、お父さんもお母さんも久しぶりにあんたに会いたいって」

杏子「あー、高校卒業以来そっち行ってねぇもんな。…今度顔出すよ」

さやか「じゃあ、あたしから連絡入れとくね」

杏子「頼むわー」


さやか「あ…」

杏子「ん…?ゲーセン?久々に寄ってくか?」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 19:38:56.31 ID:fEM7hN83P
杏子「はぁはぁっ…あーっもう無理っ」

さやか「お疲れー。やっぱり鈍っちゃった?」

杏子「…中学以来だしな。ダンレボ…」

さやか「…さすがに歳には勝てませんかー」ニシシ

杏子「やめろ」


街中

杏子「あーっ!でも久っ々に動いたわー」ンー

さやか「あははっ…あ」ピタッ

杏子「ん?どうした……!」


「あら…?」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 19:50:46.73 ID:fEM7hN83P
仁美「さやかさん!」

さやか「…仁美」

恭介「久しぶりだね!さやか」

さやか「恭介も…な、なぁにデート?ラブラブですなぁ~」

仁美「さやかさんったら…。今日は結婚式の打ち合わせでしたの」

さやか「あ…そ、そうなんだ」

仁美「あ、杏子さんもご一緒でしたのね」

杏子「お、おぉ…聞いたぜ?婚約おめでとう」

仁美「ふふっありがとうございます♪招待状、受け取って頂けました?」

杏子「あぁ…まぁな」

さやか「恭介!仁美の事、ちゃんと幸せにしてあげなよ~?…あんたにはもったいないくらい、良い子なんだからさ…」

仁美「…さやかさん」

恭介「ははっ…うん、もちろんだよ」


さやか「じゃ、じゃあ仁美、今度の飲み会の件、決まったらまた連絡入れるから」

仁美「えぇ。ではまた」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 20:13:45.46 ID:fEM7hN83P
さやか「はぁー…」

杏子「…昔の話しじゃなかったのか?」

さやか「ん?…あはは。うん、昔の話しだよ」

杏子「…今だにそんな顔すんのにか?」

さやか「…」

杏子「…ったくよぉ」グイッ

さやか「えっ?…ちょっ、杏子?」

杏子「…」スタスタスタ



さやか「ま、待ってよ!どこ行くの?」

杏子「…良いから黙っとけっての」スタスタ

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 20:34:43.42 ID:fEM7hN83P
杏子「…」

さやか(?…この道…確か…)

さやか「…ここ、杏子のお父さんの…」

杏子「…やっぱり荒れてんなー…はは」ガタガタ

さやか「何?ここで何か…」

杏子「さやか」

さやか「…」

杏子「あたしは…あんたみたいになりたくない」

さやか「!」

杏子「…あんたみたいに、忘れられねぇ癖に無理して、ずっと言えないまま何年も何年も過ごすようなマネ…したくねぇ」

さやか「なっ」

さやか「…何よ、わざわざそんな事言う為にここに?」

杏子「…」

杏子「…ちったぁ、待ってる方の気持ち考えろよな」ボソ

さやか「え?」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 20:39:48.00 ID:fEM7hN83P
さやか「杏子?」

杏子「…本当は、あんたがちゃんと吹っ切れるまで待つつもりだったんだけどよ」

杏子「…悪りぃ。もう待てねぇ」

さやか「何…」

杏子「さやか!」

杏子「…あたしは…さやかが好きだ」

さやか「えっ…えぇ!?」

杏子「…さやか。あんな奴、あたしが忘れさせてやる。忘れられなくても、それでもあたしはあんたの側にいる…だから」

さやか「…」

杏子「…あんたの人生、あたしにくれないか?」

さやか「…」

杏子「///」

さやか(それって…)

さやか「…プロポーズ?」


杏子「…そう受け取ってくれて構わねぇ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 20:53:12.62 ID:fEM7hN83P
さやか「…」

杏子「…」

さやか「…あ、あの…」

杏子「!」

さやか「…良いの…かな」

さやか「あたし、中々決断出来ないし…ずっと恭介の事…どこかで諦め切れてなかったし…」

杏子「…だから、それでもあたしは良いって」

さやか「…杏子」

杏子「…」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 20:58:22.73 ID:fEM7hN83P
さやか「…」

杏子「…」

杏子「…おい。まだ悩んでんのかよ」

さやか「…だ、だって、女の子に取って、凄く重要な事だし…」

杏子「…ったく。日付け変わっちまうぜ?」フワ~ア

さやか「あ、あくびしないでよっ」

杏子「…つーか、女の子って歳か?」

さやか「うっ…うるさい!」

杏子「…」

杏子「…しゃあねぇな」ボソッ

杏子「さやか!」グイッ


さやか「!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 21:02:53.85 ID:fEM7hN83P
さやか「…えっ?」

チュッ

杏子「…」

さやか「…っな///え?ちょっ///」

杏子「…こんなんで真っ赤とか…ガキかよ///」

さやか「きょ…杏子こそ///」

杏子「////」

杏子「…まぁ、これで」

杏子「…あたしは責任取る必要がある訳だな」ニヤ


さやか「!…っ///」

杏子「幸せにする…さやか」


さやか「…うん///」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/20(木) 21:13:03.69 ID:fEM7hN83P
一人ミキハウス

さやか「ただいまー」ガチャッ

さやか「フフッ…ねぇ」

杏子「ん?」

さやか「何かさ、一人暮らししてると、ただいまって響き良いなぁって思うんだよね」フフッ

杏子「ふーん?そんなモンかね」

さやか「あはは…うん」

杏子「…」

杏子「…ただいま」

さやか「!」

さやか「お…お帰り///」

杏子「!…確かに、良いかもな」

さやか「でしょっ?ふふっ…ねぇ、杏子」


さやか「…一緒に暮らそっか」

おしまい