美希「最初はハニーと結婚できればそれでいいと思ってたの。ファンも大事だけどミキにはハニーが一番だったから。けど……」

Ｐ「けど？」

美希「結婚してニュースになって電話もたくさん鳴って…春香達にも迷惑をかけちゃったの」

Ｐ「後悔しているのか？」

美希「そんなんじゃないの。ミキは幸せだよ？　だけどね、ミキのファンの人は…怒ってるかもしれないの」

Ｐ「どうして？」

美希「だって、ミキはアイドルだから。ハニーもアイドルは結婚とかはダメだって言ってたの」

Ｐ「そうだな。ましてや美希と俺はアイドルとプロデューサーだったからな」

美希「でも、ミキは…」

Ｐ「美希は言ってくれたよな？　幸せだよって」

美希「ハニー？」

Ｐ「俺は正直不安だったんだ。美希と結婚していいかどうか」

美希「……」

Ｐ「美希がトップアイドルにまで上り詰めたあの日、俺は担当を外れようとも考えた」

美希「どうして？」

Ｐ「美希にトップアイドルの先を目指して欲しかったからだよ」

美希「トップアイドルの先？」

Ｐ「あぁ。まだ誰も見たことのない輝きの向こう側へ！　美希なら不可能じゃないって俺は思ったんだ」

美希「ハニーは一緒に来てはくれないの？」

Ｐ「行きたいさ。だけど俺のせいで美希の未来を壊してしまったかもしれない」

美希「ハニーもこわいんだね」

Ｐ「……あぁ。多分美希と同じ気持ちだよ」

美希「ねぇハニー。もしも……もしもだよ？　明日のライブで美希のファンの人がいなかったらどうする？」

Ｐ「そのときは俺が会場全体に届くくらい美希を応援するさ」

美希「ありがとうハニー……。ミキ明日のライブ頑張るね！！」

△月▲日

美希「この日がきたの」

会場は満員状態なの。いつもなら楽しみでドキドキなのに今日はいつものドキドキとは違うの。

Ｐ「美希？　大丈夫か？」

美希「……うん。頑張ってくるの。だから応援してねハニー♫」

17：00

会場が暗くなりスポンサーの会社名が流れ始めた。ファンの人たちは大声で叫んでるの。

「「「「一迅社」」」」

「「「「ランティス」」」」

「「「「バンダイ」」」」

やばいの。足が震えるの。不安に押しつぶされそうなの……。

そして幕があがったの

THE　IDOLM@STER

READY!!

このOP２曲で会場の盛り上がりはヒートアップ

ファンのみんなは盛り上がってくれたの。だけど、問題はここからなの……。

OP曲が終わってみんなの自己紹介の時間に……

一人、また一人自己紹介が終わりミキの番に近づいてきたの。

そして、そのときは来たの

美希「みんな～盛り上がってる～？」

ファン「「「「」」」」

どうしよう。さっきまでと違って静かになっちゃったの。どうにかしなきゃいけないの

美希「みんな元気ないの～？」

ファン「「「「……」」」」

これもミキが悪いんだよね？ミキがファンのみんなを裏切ったから……

でも、ライブは絶対成功させなきゃ皆に迷惑かけちゃうの……

これでダメならもう無理なの……

美希「ハニー。おにぎり波なの～」

返事がないの……嫌われちゃったんだよね……

ファン「「「「おめでとうーーーーーーーーー」」」」

美希「えっ？」

「おめでとー」

「美希ー愛してるー」

「お幸せにー」

祝ってくれてるの！？　怒ってないの！？

美希「みんな…怒ってないの？　ミキのこと嫌いになってないの？」

「「「「大好きだよー」」」」

気づけば自然と涙がこぼれてたの。

嫌われたかと思った。

怒られるかとも思った。

なによろもミキのせいで大事なライブが失敗しちゃうんじゃないかと思った。

美希「みんな　ありがとー!!」

その後、ライブは何事もなく無事に終了したの。美希の不安だったことは暖かいファンの人たちによってなくなったの。

でもハニーはそうでもないらしくて…

ライブ後日

美希「ハニー？　どうしたの？」

Ｐ「ライブ以降に俺宛の手紙が多くてな」

美希「浮気はダメなの!!」

Ｐ「浮気じゃないしラブレターでもないわ」

美希「じゃあなんなの？」

ミキがそう聞くとハニーは手紙の何枚かを渡してくれたの。

美希「なになに……」

「星井さんを幸せにしてください」　ファンより

「美希ちゃんを泣かしたらドームで土下座だからな」　甘党Ｐ

「おめでとう」　黒

Ｐ「まぁ、そんな感じの手紙が数日の間に大量に届くんだよ！」

美希「あは！モテモテはつらいの」

Ｐ「まったくだ」

美希「ねぇハニー」

Ｐ「ん？」

美希「ずっと一緒にいてね」


終わり