1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 10:23:12 ID:zgU2daHc
麻雀部部室。


宥「玄ちゃん憧ちゃん見て見てーーー」

玄「どーしたのですかお姉ちゃん?」

宥「一筒をこう…目にめり込ませると……ほら」めり…

バーーーーーン!!

玄「おおーすげー。一筒が目ん玉みたいになっているのです!!」ぱちくり

宥「凄いでしょ?あったかいでしょ?」どや

玄「おおっ!!プリンセス・テンコーばりにふぁんたすてぃっくなのです!!」

憧「えっ!?」

憧「いやいや。別にあったかくも何ともないし……」

憧「そんなアホな事やってないで麻雀の練習しなさいよ?」

咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
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2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 10:48:26 ID:zgU2daHc

宥「ふふ…凄いでしょ?」ぽろ

玄「ああっ一筒が落ちそうなのです!!」

玄「せやっ!!」ばっ!!

宥のまなこ『めこ』

宥「!!!?」

宥のまなこ『ぷしゅー!!』

宥「ぎゃー!!」

憧「ああっ!?玄の突きだした両手が、宥姉の両目に一筒を必要以上にめり込ませたーー!!」

憧「そして当たり前だけど、その影響で宥姉の目から血が噴き出したーーー!!」

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 10:57:18 ID:zgU2daHc

玄「もうこれで…だいじょーぶなのです」えっへん

憧「どこが!?むしろやばいよやばいよー」

玄「憧ちゃん出川さんみたいだね」くすくす

憧「んな事言ってる場合じゃないっしょ!!宥姉が!!」

宥「ぎゃあー目がー目がー」ばたばた

憧「ああっやっぱり宥姉が、バルス状態のロムスカ陛下みたいになってるーー!!!」

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 11:06:33 ID:zgU2daHc

宥「目がー目がー!!!」ばたばた

玄「正に血の涙を流してるのです」どや

憧「いやいや全く上手い事言ってないし、比喩でも何でもないから!!」

宥「目がー目がー」ばたばた

玄「あわわわーどうしようなのです」おろおろ

憧「いまさらこの状況に気付いたんかいっ!!」


?「どうしたのです?ぼくたち」

憧・玄「「ああっあなたは!!」」


憧・玄「「こけしは大人しく自分の頭でも投げてろ部長!!」」


こけしは大人しく自分の頭でも投げてろ部長「灼だよ」

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 11:16:33 ID:zgU2daHc

灼「って何気でもなく非道いこと言うね」

玄・憧「「えへへ…若気の至りってやつですよ?」

灼「認めたくないものだな。若さ故の過ちというものは……」

灼「とくに今はな!!!」がぁ!!

ボーリングのピン『ボカボカ!!』

憧・玄「「ぎゃー!!」」


灼「で…何やら騒がしいけど、どうしたの?」

憧「そ、それが……」どくどく

玄「おねーちゃんが過って、一筒を自分のまなこに押し込んで、めり込ませちゃったのです!!」どくどく

憧「やったのはアンタでしょーが!」

灼「なるほど……なるほどなるほど なるほど~~」ふむ

宥「目がー目がー」ばたばた

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 11:24:54 ID:zgU2daHc

灼「こんな事もあろうかと……」

灼「こんなものを用意してました」

憧「そ…それは……」

玄「ボーリングのピンなのです!!さっきも見たというかソレで殴られたけど……」

憧「そ…それをどうするの?」ゴクリ…

灼「それはね……」ぐっ

灼「こーするのよ!!!」ぶん!!

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 11:36:23 ID:zgU2daHc

ボーリングのピン『どぐしゃ!!!』

宥の後頭部「めきょり!!」

一筒『ぽーん』

宥「――――――――――がっ!!?・・・…。―――・・・  ・・・  ・・―――」ばた


一筒『お世話になります』

玄のまなこ『いらっしゃーい!』

玄「ぎゃっ!?」

玄のまなこ『ブシュー!!!』

憧「ああー宥姉の目から飛び出た一筒が、今度は玄の目に移籍したーー!!?」

玄「ぎゃあー目がー目がー」ばたばた

憧「そして今度は玄が、バルス状態のロムスカ陛下みたいになったーー!!」

宥「あっ……あ………」ぴくぴく

宥「――――――――――――」チーン
 

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 16:45:54 ID:zgU2daHc

憧「どっどーするんの灼!?」

灼「決まっているでしょ?」ぐっ

灼「こうするの」ぶん


ボーリングのピン『どぐしゃ!!!』

玄「ぐぎゃ―――――――――!!!!!!!」

玄の後頭部『メきょり!!』

一筒『ぽーん』

憧「私はノーセンキューよ!!!!」さっ

一筒『ちっ!!あばよ!!』ぽと…

玄「目が目――――――――――がっ!!?―――――・・・――・・――――」ばた……

憧「玄!?」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 16:46:52 ID:zgU2daHc

憧「宥姉に続いて玄まで!?」

玄「――――――――――――」ぴくぴく……


玄「……………」ぴくぴく………――――――


玄「―――――――――――」チーン

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 16:47:41 ID:zgU2daHc

………………。


玄・宥「「――――――――――――」」

憧の指『つんつん』

宥・玄「「――――――――――――」」

憧「あのー二人とも、ピクリともしなくなっちゃったんですけど?」

灼「そうだね」

憧「痙攣すらしなくなっちゃったんですけど?」

灼「そうだね」

玄と宥の頭『どくどくどく』

憧「おまけに二人の頭部を中心に、ちょっとした血の池地獄になっているんですけど?」

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 16:48:38 ID:zgU2daHc

灼「そうだね。でも…それなら心配いらない」

灼「ねえ憧……」

灼「今から二人を運ぶから手伝ってくれる?」

憧「え…ええ……判ったわ……」ごくり


灼「じゃあ運ぶよ」

宥の両足『むんず』

憧「わ…判った」

玄の両足『むんず』


宥と玄の躰『ずるずるずるずる』

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 16:49:31 ID:zgU2daHc

鷺森レーン


灼「着いたよ」

憧「ってボウリング場!?」

憧「まあいいや……着いたはいいけど…どーするの?コレ」

玄・宥「「―――――――――――」」


灼「こうするのよっ!!」ぽいー×2

宥の全身『すいー』

玄の全身『すいー』

ピン『ガシャガラガラカポーン!!!』

憧「!?」

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 16:50:20 ID:zgU2daHc

憧「ああっ宥姉と玄がレーンに投げ出されて…ピンを薙ぎ倒しながらポケットに吸い込まれて逝くーーー!!!」


ぐちゃぐちゃぐちゃ

ごきごきめぎめぎ

ぷしゅーぷしゅー

憧「ああ…聞きたくない音が……血飛沫が……」がたがた

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 16:50:52 ID:zgU2daHc

ウィーン―――ころんころん

?『ぽよんぽよん』

憧「ああーボールが出て来る所から、ボーリングのボールみたいになった、玄と宥姉と思わしきモノが出てきたーー!!」

玄と宥に思わしきモノ『ぽよんぽよん』

憧「こ…これって……」わなわな

灼「これで大丈夫。こうやって手を乾かすやつに当てていれば、次の日にはばっちり治ってるから」ぐっ

憧「そ…そうなんですか?」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 16:52:36 ID:zgU2daHc

次の日。

玄「憧ちゃんおはよーなのです!!」

宥「憧ちゃんおはよー。今日もいい天気だね」


憧「次の日。二人は何喰わぬ顔で元気に登校して来て終いました」


おしまい。


これで全部おしまいです。

ありがとうございました。