カーズ「何を考えているのだ……ジョジョ……」
八幡「そのまんまだ。命が惜しいってことだよ」
シーザー「ジョジョ……てめェッ!」
リサリサ「どういうつもりですッ!」
カーズ「どちらにせよ貴様は波紋戦士である以上、生かしておくわけにはいかぬ」
八幡「……この石仮面をかぶる」
シーザー・リサリサ「「!!!」」
引用元:http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1393162350.html
カーズ「……」
八幡「石仮面を被り、吸血鬼となればその時点で波紋は使えなくなる」
八幡「いや、波紋は使える……が、それは同時に自身の死を意味する」
リサリサ「ジョジョ!」
シーザー「先生!」
リサリサ「なんですか、ジョジョがこんなことを……」
シーザー「(待ってください、ジョジョには何か考えがあるのかもしれません)」
カーズ「そんなことは分かっている……!」
八幡「石仮面をかぶってお前の配下として人類を滅ぼすことに協力でもなんでもする」
八幡「だから俺の命だけは勘弁してくれって言ってるんだ」
カーズ「………………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
八幡、シーザーそして少し離れてリサリサ。
カーズは坂道の下側に立っており、三人を見上げる形となっている。
八幡の死んだ目にも赤い月の光は宿っていた。
カーズ・八幡「「ワムウやエシディシを殺したのはお前だ」だろ?」
カーズ「ッッ!!」
八幡「だよな、そりゃ仲間を殺されてるのにホイホイ許せるはずがない」
八幡「なら、こういうのはどうだ?」
ドゥゾオオオオオオ!!!!
シーザー「ごっ、ぐがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ドバッ、ぼたっぼたっ
シーザー「(こいつ……考えなんてない……ッ!本気で俺を殺そうと……ッ!)」
カーズ「何ィィィイイイイイ!?!??!!『仲間の懐に拳を叩き込んだ』だとぉぉおおおおおおおおお!?!?!?!」
リサリサ「ジョジョッッッ!!今すぐこの手で、あなたを……」
八幡「おっと、先生それはいけないぜ」
リサリサ「何をッ!」
八幡「今ここで這いつくばっているシーザーも長くはもたない」
リサリサ・カーズ「「!」」
カーズ「くくくくくくくく、ジョジョ貴様……気に入ったぞ」
カーズ「ワムウとエシディシを殺した償いとして仲間を殺すと言うのか!」
八幡「でも、ここで俺と戦うのなら……どうだ?」
リサリサ「………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
リサリサの白く美しい身体は月に照らされ、赤く輝いている。
彼女の波紋が今すぐにでも弟子を殺さんと滲み出ていた。
八幡「ここでシーザーを失うわけにはいかないよなあ……」
八幡「俺がカーズ側につけば二人、師範代はもう二人とも戦えない」
八幡「それとも先生は一人で全員倒すつもりか?」
リサリサ「ジョジョ…………」
カーズ「ジョジョォ!貴様のワムウ達の戦い方から、『ろくなやつ』じゃないとは思っていたが……ここまでとはなァァア!!」
八幡「そいつはお前に言われたくはないんだがな」
カーズ「このカーズに従うと言うのか波紋戦士よ?昔から人間は人間を守るために戦っていたものだ」
八幡「へっ、大体この戦いに巻き込まれたのだって本望じゃなかった」
八幡「元々ただの高校生だった俺がいきなり知らない国と時代に飛ばされたと思ったら、波紋の修行だの世界の命運だの……」
八幡「目的の達成のための他人の不幸なんざ知ったことか」
八幡「俺は命が欲しい」
カーズ「ックックック……ワムウにもエシディシにも無かったぞ……そのような『悪』はなァ……」
八幡「名前一文字もかすってねえのにジョジョとか言いやがってよ……」
シーザー「ッー……」ドクドク
カーズ「(くくくっ、シャボン玉を使うあの男がここで死に、奴があの女と敵対すれば間違いなくこのカーズが頂点!)」
カーズ「(無論、この後しっかりジョジョは捕食するがなァァア!!)」
カーズ「では歓迎するぞ!さあ……」
八幡・カーズ「「その仲間の血で貴様の忠誠を見せてみろ」か?」
カーズ「何ッ!?」
バチバチバチィ!!!
リサリサ「これは……ッ!?」
八幡「紅と黒の波紋失踪(クリムゾンシャドウオーバードライブ)……ってな」
カーズ「グギィッ、ア……ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
八幡「気付いてなかった見てえだな……カーズ……」
カーズ「な、……ンだ……これはァアアアア!!!!」
八幡「地面を見てみろよ」
カーズ「くグッ!?血……!?」
八幡「それはシーザーの血液だ」
リサリサ「……まさか」
八幡「そうだ、お前は俺たちより下にいる」
八幡「地面を伝っている少量の液体がこれほど波紋を伝達するはずがない…か?」
カーズ「ッ!」
八幡「……お前に合わせて言うつもりだったが、もう言葉を出すこともままならないみたいだな」
リサリサ「ジョジョ……」
カーズ「キ……さ……」
八幡「俺が攻撃したのはシーザーがシャボン液を入れているところだったんだよ」
八幡「御存じ、特別なシャボン液である以上これは波紋を100%通す!」
八幡「シャボン液は血液と混ざり、坂を下ってお前に直接ダメージを与えられるところまで流れてったってわけだ……って」
カーズ「……ジョ……ョ…」シュウウウウウ
八幡「もう死んでるか」
八幡「んじゃ、この仮面もいらねえな」パリィン
リサリサ「ジョジョッ!……ひとまず話は後です。まずはシーザーを……ッ!」
八幡「…………」
リサリサ「今回のはあまりにも無理をしすぎです」
八幡「はぁ、そうですかね」
リサリサ「ですが、カーズを欺くことができるのはあなたくらいでしょう」
リサリサ「今は……礼を言っておきます」
八幡「……俺は礼を言われるような戦い方をしてない」
八幡「彼女ならシーザーに後遺症を残してなんとか倒すなんてことはしなかったでしょうよ」
リサリサ「…………おーい」
八幡「でも、昔からヒーローにあこがれていなかったわけじゃない。っつうことで今回は」
「ねぇってばー」
八幡「どういたしましてと……おい、うるさいぞ由比ヶ浜」
八幡「え?由比ヶ浜?」
八幡「……えっ、あー」
結衣「変な夢でも見てたの?いつもよりキモかったかも……」
八幡「死にたい……」
結衣「うわっ、ごめん!ヒッキー!そういうつもりじゃ……」
結衣「死にたいなんてだめだよ、気を確かにもって!確かにヒッキーはどうしようもない人だけどさあ……」
八幡「気付かないうちに仲間にとどめ刺すのやめてくれます?」
結衣「えっ?えへへ//」
八幡「褒めてねえよ」
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