1: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:13:30.49 ID:E7bbBxuH0
-A side-
絵里「それで、話って何なの?」
穂乃果「海未ちゃんが振り向いてくれないんだよぉ……」
絵里「いつものことじゃない」
穂乃果「もう待ちきれないの」
絵里「それで?」
穂乃果「こう……どうすれば振り向いてくれるか一緒に考えてください」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397826810
絵里「それで、話って何なの?」
穂乃果「海未ちゃんが振り向いてくれないんだよぉ……」
絵里「いつものことじゃない」
穂乃果「もう待ちきれないの」
絵里「それで?」
穂乃果「こう……どうすれば振り向いてくれるか一緒に考えてください」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397826810
引用元: ・絵里「恋のキューピッド絢瀬絵里」
2: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:13:47.18 ID:E7bbBxuH0
絵里「いいけど……なんで私なの?」
穂乃果「……恋愛上級者っぽいから?」
絵里「そんな雑な」
穂乃果「実際は?」
絵里「……私もダメ」
穂乃果「おぉ、それは意外」
穂乃果「……恋愛上級者っぽいから?」
絵里「そんな雑な」
穂乃果「実際は?」
絵里「……私もダメ」
穂乃果「おぉ、それは意外」
3: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:14:14.93 ID:E7bbBxuH0
絵里「まず作戦その1」
穂乃果「イエッサー!」
絵里「あはは、何よそれ」
穂乃果「気合を入れるためにね、それで作戦って?」
絵里「簡単よ。この本にはいつもと違う格好で接してみればいい、って書いてあるわ」
穂乃果「ふむふむ……わかったよ絵里ちゃん、やってみるね!」
絵里「頑張りなさい」
4: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:15:11.24 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「ふふん」
絵里「……どこが変わったの?」
穂乃果「それは内緒……あ、海未ちゃんだ。行ってくるね!」
絵里「ええ」
絵里「変わったところはわからないけれど……少しだけ違和感があるわね」
5: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:15:38.96 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「穂乃果、どうしたんですか……って髪を逆に結んでますね。間違い探しですか?」
穂乃果「気付いた? イメチェンだよー」
海未「他の人にはわからないかもしれませんよ?」
穂乃果「海未ちゃんがわかってくれればいいんだよ」
海未「そ、そうですか……」
穂乃果「うんっ!」
6: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:16:04.55 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「えっへん、海未ちゃんは気付いてくれたよー」
絵里「そんなの、いつもと違うとは言えないんじゃない?」
絵里「違いを見せてドキッとさせる作戦なのに」
穂乃果「え? これってそういう作戦なの?」
絵里「えっ」
7: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:16:42.69 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「じゃあ作戦その2」
絵里「えーっと……スキンシップしてみましょう、だって」
穂乃果「スキンシップなら得意だよ!」
絵里「その発言はどうかと思うわ」
8: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:17:21.13 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「はい?」
穂乃果「ぎゅーっ!」
海未「わわっ」
海未「穂乃果は甘えん坊ですね」
穂乃果「えへへー」
9: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:17:47.57 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「完璧だね」
絵里「完璧すぎて振り向いてないのがおかしいレベルよ」
穂乃果「?」
絵里「もう明らかに両想いじゃない」
穂乃果「そんなことないよ……海未ちゃんは穂乃果のこと妹か何かとしか思ってないもん」
絵里「そうなの?」
穂乃果「そうだよ! だって抱き着いても顔色一つ変えなかったもん……」
絵里「……そういえばそうね」
10: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:18:15.09 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「まだまだ足りないよ……」
絵里「とりあえず今日はもう帰りなさい。続きはまた明日ね」
穂乃果「うん」
穂乃果「……絵里ちゃんもがんばってね!」
絵里「余計なお世話よ」
穂乃果「えへへ」
絵里「……私もがんばらなきゃね」
絵里「とりあえず今日はもう帰りなさい。続きはまた明日ね」
穂乃果「うん」
穂乃果「……絵里ちゃんもがんばってね!」
絵里「余計なお世話よ」
穂乃果「えへへ」
絵里「……私もがんばらなきゃね」
11: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:19:11.68 ID:E7bbBxuH0
絵里「よし、お仕事終わり」
絵里「ていうか希はどこに行ったのよ……肝心な時にいないんだから」
海未「……絵里、いますか?」
絵里「海未? どうしたの?」
海未「少しお話があるんですが……今からいいですか?」
絵里「いいわよ」
海未「その……恋愛相談なんですが」
12: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:19:47.75 ID:E7bbBxuH0
絵里「…………まさか修羅場?」
海未「え?」
絵里「あ、なんでもないわ。続けて?」
海未「そのですね……どうしたら穂乃果に振り向いてもらえるか、アドバイスを聞きたくて」
絵里「」
海未「どうしました?」
絵里「いや、なんでもないの。なんでもないの……」
絵里「互いに鈍感だとは……これは手ごわそうね」
海未「?」
海未「え?」
絵里「あ、なんでもないわ。続けて?」
海未「そのですね……どうしたら穂乃果に振り向いてもらえるか、アドバイスを聞きたくて」
絵里「」
海未「どうしました?」
絵里「いや、なんでもないの。なんでもないの……」
絵里「互いに鈍感だとは……これは手ごわそうね」
海未「?」
13: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:20:22.50 ID:E7bbBxuH0
絵里「具体的にどうしたいの?」
海未「まあ……今以上の関係になりたいというか」
絵里「でも穂乃果に抱き着かれても顔色一つ変えないけど……それは?」
海未「き、緊張しすぎて表情が固まるんですよ」
絵里「なるほど」
海未「め、迷惑だったでしょうか?」
絵里「そんなことないわ、頼ってくれてうれしいし……それに私は生徒の会の長だからね」
海未「ありがとうございます」
絵里「じゃあ作戦を立てましょう……」
海未「まあ……今以上の関係になりたいというか」
絵里「でも穂乃果に抱き着かれても顔色一つ変えないけど……それは?」
海未「き、緊張しすぎて表情が固まるんですよ」
絵里「なるほど」
海未「め、迷惑だったでしょうか?」
絵里「そんなことないわ、頼ってくれてうれしいし……それに私は生徒の会の長だからね」
海未「ありがとうございます」
絵里「じゃあ作戦を立てましょう……」
14: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:21:03.73 ID:E7bbBxuH0
海未「穂乃果、好きです」
穂乃果「ええっ!?」
海未「なんちゃって」
穂乃果「……びっくりしたぁ」
穂乃果「もー海未ちゃんってば!」
海未「ふふ、ごめんなさい」
15: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:21:29.32 ID:E7bbBxuH0
海未「もうダメです、今顔見ないでください」
絵里「そんな部屋の隅で体育座りしてたら話すものも話せないわ」
海未「なんですかあの作戦……直接言ってごまかすって……」
絵里「だってこの本に書いてあるんだもの」
海未「うぅ……」
16: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:22:03.54 ID:E7bbBxuH0
絵里「それに効果は抜群だったでしょ?」
海未「私にはわかりません」
絵里「ええい鈍感め」
海未「?」
絵里「次は作戦その4……じゃなかった、作戦その2ね!」
海未「何だか絵里、楽しそうですね?」
絵里「き、気のせいよ」
海未「私にはわかりません」
絵里「ええい鈍感め」
海未「?」
絵里「次は作戦その4……じゃなかった、作戦その2ね!」
海未「何だか絵里、楽しそうですね?」
絵里「き、気のせいよ」
17: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:22:29.22 ID:E7bbBxuH0
海未「ほ、穂乃果」
穂乃果「んー?」
海未「……いいですか?」
穂乃果「よくわかんないけどいいよー」
海未「ん……」
穂乃果「!?」
18: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:23:30.12 ID:E7bbBxuH0
海未「びっくりしましたか?」
穂乃果「……した」
穂乃果「ほっぺにキスされるなんて聞いてないよ……」
海未「ふふ……」
海未「……それではっ」
穂乃果「え、ちょっと海未ちゃん!? 廊下走ったら危ないよ!?」
穂乃果「……した」
穂乃果「ほっぺにキスされるなんて聞いてないよ……」
海未「ふふ……」
海未「……それではっ」
穂乃果「え、ちょっと海未ちゃん!? 廊下走ったら危ないよ!?」
19: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:23:58.36 ID:E7bbBxuH0
海未「うわああああああ……あああああ」
絵里「そんな反応するなんて……あいさつ程度のものなんだけど」
海未「え、絵里はあれをいつもやってたんですか?」
絵里「私は別に……」
海未「じゃあ何で教えたんですか!」
絵里「だってこの本に大胆に攻めろって書いてあったから……」
20: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:24:27.62 ID:E7bbBxuH0
海未「何ですかその本……何のために買ったんですか」
絵里「自分のためよ! わるいー!?」
海未「ごめんなさい」
絵里「よろしい」
海未「……次は何をするんですか?」
絵里「次はねぇ……」
21: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:24:55.01 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「絵里ちゃーん今日も……ん?」
穂乃果「……絵里ちゃんが海未ちゃんと手を繋いでる……なんで?」
穂乃果「ま、まさか海未ちゃん……絵里ちゃんのことが……?」
穂乃果「……絵里ちゃんは鈍感だから気付いてない……ありうる」
穂乃果「……海未ちゃん」
22: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:25:21.13 ID:E7bbBxuH0
絵里「こう……優しく手を包み込むように」
海未「なるほど」
絵里「そして顔を見つめる」
海未「ふむふむ」
絵里「ていうか早く告白すればいいのに」
海未「……はい」
絵里「がんばってね」
23: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:27:02.92 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「絵里ちゃん……強力なライバル出現だよ」
絵里「え? だれ?」
穂乃果「……もっと大胆な方法教えて!」
絵里「ライバルは誰だかわからないけど……その意気なら教えてあげないとね」
穂乃果「どんと来ーい!」
24: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:28:30.67 ID:E7bbBxuH0
海未「穂乃果に試したいのにどこにもいませんね……」
海未「そういえばいつもこの時間いなかったような……」
海未「絵里に聞いてみよう」
25: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:29:57.89 ID:E7bbBxuH0
海未「生徒会室にいますよね……絵里ー?」
海未「あれ? あそこにいるのは……穂乃果!?」
海未「なぜ穂乃果が絵里の後ろから抱き着いて……まさか!」
海未「穂乃果は絵里のことが……絵里は鈍感だから気付いてない……」
海未「ありうる……」
26: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:30:57.91 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「絵里ちゃん、こう?」
絵里「もうちょっと顔を近づけた方がいいみたい。吐息がかかるくらいって書いてあるわ」
穂乃果「はい」
絵里「あ、そんな感じ」
穂乃果「これいいねぇ……落ち着く」
絵里「そう? なら海未で落ち着きなさい」
穂乃果「……緊張する」
絵里「はいはい」
27: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:32:39.86 ID:E7bbBxuH0
海未「穂乃果」
穂乃果「どうしたの海未ちゃん」
海未「……大事な話をします」
穂乃果「……好きな人がいるって話?」
海未「ど、どうしてそれを……!」
穂乃果「穂乃果もね、言おうと思ってたの」
海未「……わかりました」
28: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:34:07.63 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「海未ちゃん好きな人がいるんだよね?」
海未「はい、いますよ」
海未「穂乃果も好きな人がいるんでしょう?」
穂乃果「うん、いるよ」
海未「それは……」
穂乃果「それって……」
海未「絵里のことですか」
穂乃果「絵里ちゃんのことだよね」
海未「……えっ?」
穂乃果「ん?」
海未「はい、いますよ」
海未「穂乃果も好きな人がいるんでしょう?」
穂乃果「うん、いるよ」
海未「それは……」
穂乃果「それって……」
海未「絵里のことですか」
穂乃果「絵里ちゃんのことだよね」
海未「……えっ?」
穂乃果「ん?」
29: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:34:34.37 ID:E7bbBxuH0
海未「穂乃果は絵里のことが好きなんじゃ……」
穂乃果「ええっ、海未ちゃんが絵里ちゃんのこと好きなんじゃないの?」
海未「私はただ絵里に、穂乃果に気持ちを伝えるためのアドバイスをもらいに……」
穂乃果「私も、海未ちゃんに振り向いてもらうための助言を……」
海未「……はっ」
穂乃果「……言っちゃった!」
海未「……そういうことだったんですね、絵里がやけに告白を勧める理由がわかりました」
穂乃果「だから海未ちゃんは絵里ちゃんを仲良くしてたんだね……」
海未「ふふ、絵里には感謝しないといけませんね」
穂乃果「うん!」
穂乃果「ええっ、海未ちゃんが絵里ちゃんのこと好きなんじゃないの?」
海未「私はただ絵里に、穂乃果に気持ちを伝えるためのアドバイスをもらいに……」
穂乃果「私も、海未ちゃんに振り向いてもらうための助言を……」
海未「……はっ」
穂乃果「……言っちゃった!」
海未「……そういうことだったんですね、絵里がやけに告白を勧める理由がわかりました」
穂乃果「だから海未ちゃんは絵里ちゃんを仲良くしてたんだね……」
海未「ふふ、絵里には感謝しないといけませんね」
穂乃果「うん!」
30: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:35:56.08 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「絵里ちゃん! 私たち、絵里ちゃんのおかげで……」
海未「思いを伝えることが……」
希「」
絵里「」
穂乃果「……」
海未「……」
31: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:36:22.89 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「お邪魔しましたー……」
海未「どうぞごゆっくり……」
希「い、今のは誤解やって! キスしようとしてたわけやないよ!」
絵里「そ、そうよ! ちょっと転びかけただけだから……って聞いてるの!? 待ちなさい!」
おわり
海未「どうぞごゆっくり……」
希「い、今のは誤解やって! キスしようとしてたわけやないよ!」
絵里「そ、そうよ! ちょっと転びかけただけだから……って聞いてるの!? 待ちなさい!」
おわり
32: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:37:29.45 ID:E7bbBxuH0
-B side-
希「最近えりちが穂乃果ちゃんと仲いいみたいやな……」
希「えりち美人やしモテるからなぁ……はっ!」
希「う、ウチも何かせな!」
希「最近えりちが穂乃果ちゃんと仲いいみたいやな……」
希「えりち美人やしモテるからなぁ……はっ!」
希「う、ウチも何かせな!」
33: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:38:11.57 ID:E7bbBxuH0
希「えりち! 一緒にお出かけでも……ってどうしたん? 髪なんか下ろして」
絵里「……べつに」
希「でもその髪型もかわいいなぁ」
絵里「やった……!」
希「えりち何でガッツポーズしてるん?」
絵里「なんでもないわ」
35: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:39:33.51 ID:E7bbBxuH0
絵里「希、この書類頼むわ」
希「うん」
絵里「……」
希「……何でウチの後ろに立ってるん?」
絵里「なんでもないわ」
36: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:40:50.66 ID:E7bbBxuH0
希「何で肩に手置くん? もしかしてウチ、クビなん?」
絵里「……」
希「無言!?」
絵里「え? 何?」
希「嫌やぁ……ウチおうちかえる」
絵里「え? 仕事は? 希!?」
絵里「……」
希「無言!?」
絵里「え? 何?」
希「嫌やぁ……ウチおうちかえる」
絵里「え? 仕事は? 希!?」
37: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:42:17.33 ID:E7bbBxuH0
希「えりちが海未ちゃんとも仲良くしてる……」
希「ウチはクビやからもう入ったらあかんのかな……」
希「……でも愛は理屈やないよね! ウチは諦めへん!」
38: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:44:09.59 ID:E7bbBxuH0
希「あれ? 海未ちゃんが先に来てる」
希「何してんのやろ……生徒会室覗いてる……?」
希「あ、逃げた」
希「?」
39: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:45:35.59 ID:E7bbBxuH0
希「え、えりち……穂乃果ちゃんとそういう……」
希「あ、出てくる……隠れな!」
希「……」
希「……えりち」
40: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:46:02.00 ID:E7bbBxuH0
希「えりち!」
絵里「あ、希いいところに」
希「……え?」
絵里「希がいなくて仕事が捌けなかったのよ。はい、これ今までの分ね」
希「ウチ、クビやないん?」
絵里「何の話?」
希「えぇー……」
絵里「口より手を動かしなさい」
希「むむむ……」
41: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:47:24.43 ID:E7bbBxuH0
希「……海未ちゃんや穂乃果ちゃんとどういう関係なん?」
絵里「えっ?」
希「最近2人と仲いいみたいやから……」
絵里「ああ……色々あるのよ」
希「……」
絵里「まあ詳しくは話せないんだけど……」
希「えりちは誰が好きなん?」
絵里「ど、どうしたのよ急に……」
絵里「えっ?」
希「最近2人と仲いいみたいやから……」
絵里「ああ……色々あるのよ」
希「……」
絵里「まあ詳しくは話せないんだけど……」
希「えりちは誰が好きなん?」
絵里「ど、どうしたのよ急に……」
42: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:47:52.12 ID:E7bbBxuH0
希「穂乃果ちゃん? それとも海未ちゃん?」
絵里「あの2人はそういうのじゃないわ」
絵里「希……もしかして怒ってる?」
希「……ウチだってえりちのこと好きやもん」
絵里「…………え?」
希「思いの強さならだれにも負けへんのに……」
絵里「ん? 希ってもしかして……」
絵里「私のこと好きなの?」
希「……うん」
希「誰よりもしっかりてるくせに抜けてるとことか、自分がやりたいこと我慢して頑張るとことか全部好き」
希「誰にも負けないって思ってるんよ。ううん、思ってたんよ……」
絵里「あの2人はそういうのじゃないわ」
絵里「希……もしかして怒ってる?」
希「……ウチだってえりちのこと好きやもん」
絵里「…………え?」
希「思いの強さならだれにも負けへんのに……」
絵里「ん? 希ってもしかして……」
絵里「私のこと好きなの?」
希「……うん」
希「誰よりもしっかりてるくせに抜けてるとことか、自分がやりたいこと我慢して頑張るとことか全部好き」
希「誰にも負けないって思ってるんよ。ううん、思ってたんよ……」
44: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:49:38.55 ID:E7bbBxuH0
絵里「……夢かしら」
希「ウチの気持ちは真実やで」
絵里「……あの作戦は間違ってなかったってわけね」
希「?」
絵里「私も希のこと好き!」
希「わっ、え、えりち?」
絵里「よかった、本当によかった……変な子に思われてたらどうしようとか嫌われたらどうしようとかずっと悩んでたのよ」
希「えりち……」
希「ウチの気持ちは真実やで」
絵里「……あの作戦は間違ってなかったってわけね」
希「?」
絵里「私も希のこと好き!」
希「わっ、え、えりち?」
絵里「よかった、本当によかった……変な子に思われてたらどうしようとか嫌われたらどうしようとかずっと悩んでたのよ」
希「えりち……」
45: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:50:27.80 ID:E7bbBxuH0
絵里「あーもう恥ずかしい……」
希「……やからって急に抱き着いてくるのは反則やで」
絵里「いいじゃない、両思いなんだし」
希「……せやね」
絵里「……希」
希「……えりち」
希「……やからって急に抱き着いてくるのは反則やで」
絵里「いいじゃない、両思いなんだし」
希「……せやね」
絵里「……希」
希「……えりち」
46: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:51:33.23 ID:E7bbBxuH0
穂乃果「絵里ちゃん! 私たち、絵里ちゃんのおかげで……」
海未「思いを伝えることが……」
希「」
絵里「」
穂乃果「……」
海未「……」
穂乃果「お邪魔しましたー……」
海未「どうぞごゆっくり……」
希「い、今のは誤解やって! キスしようとしてたわけやないよ!」
絵里「そ、そうよ! ちょっと転びかけただけだから……って聞いてるの!? 待ちなさい!」
47: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:52:52.04 ID:E7bbBxuH0
希「逃げられちゃった……」
絵里「……ごめん希」
希「いや、ええよ……」
絵里「続きは明日ね」
希「うん」
絵里「……私たちにはこのくらいがちょうどいいのかもしれないわ」
希「身の丈に合ってるって?」
絵里「ええ」
絵里「……ごめん希」
希「いや、ええよ……」
絵里「続きは明日ね」
希「うん」
絵里「……私たちにはこのくらいがちょうどいいのかもしれないわ」
希「身の丈に合ってるって?」
絵里「ええ」
48: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:53:17.98 ID:E7bbBxuH0
希「ウチらまだ子どもかぁ」
絵里「だからお預けよ」
希「えりち素敵やな、結婚して」
絵里「時が来ればそのうちね」
希「え」
絵里「……あっ」
希「えりちノリノリやなー」
絵里「うるさい、仕事しなさい」
希「はいはい」
絵里「だからお預けよ」
希「えりち素敵やな、結婚して」
絵里「時が来ればそのうちね」
希「え」
絵里「……あっ」
希「えりちノリノリやなー」
絵里「うるさい、仕事しなさい」
希「はいはい」
49: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:54:23.65 ID:E7bbBxuH0
にこ「ねぇ、いつの間にかカップルができてるんだけど」
ことり「そうだねぇ」
にこ「……ことり、2人が相手してくれなくなるわよ? 寂しくないの?」
ことり「その日にあったことを報告してくれるよう、約束したから大丈夫だよっ」
ことり「デートプランを考えたりするかな?」
にこ「さすが幼馴染……切っても切れないってわけね」
ことり「にこちゃんは寂しくないの?」
にこ「あの2人はそんなこと言わなくても勝手にのろけ始めるから」
ことり「なるほど」
50: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:56:22.64 ID:E7bbBxuH0
真姫「ねぇ、本当にこんなので効果あるの?」
凛「あるよぉ、きっとありまくりだにゃー」
花陽「うん、最近穂乃果ちゃんと海未ちゃん、練習中もなんだかぎくしゃくしてたもんね」
凛「あと絵里ちゃんと希ちゃんもなんとなくぎこちない感じがしてたし……」
花陽「でもちょっと強引すぎるかもしれないけどね……」
真姫「花陽の言う通りよ。だからってお菓子で懐柔できるわけじゃないでしょ?」
凛「あれ、もしかして真姫ちゃんポッキーゲーム知らない?」
真姫「何それ」
51: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:58:41.88 ID:E7bbBxuH0
花陽「……凛ちゃん」
凛「うん、凛たちはものすごい逸材を見つけてしまったかもしれないにゃ」
真姫「だから何なのよ」
凛「じゃあ今から真姫ちゃんと凛でポッキーゲーム実演にゃー!」
花陽「えええ!?」
真姫「花陽はどうするのよ」
花陽「そこなの!?」
凛「かよちんには真ん中に入ってもらうの」
真姫「じゃあ決定ね」
花陽「ま、真ん中ってどこ……?」
凛「うん、凛たちはものすごい逸材を見つけてしまったかもしれないにゃ」
真姫「だから何なのよ」
凛「じゃあ今から真姫ちゃんと凛でポッキーゲーム実演にゃー!」
花陽「えええ!?」
真姫「花陽はどうするのよ」
花陽「そこなの!?」
凛「かよちんには真ん中に入ってもらうの」
真姫「じゃあ決定ね」
花陽「ま、真ん中ってどこ……?」
52: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 22:59:56.06 ID:E7bbBxuH0
凛「真姫ちゃんくわえてー。食べちゃダメにゃ」
真姫「うん」
凛「反対側に凛が」
真姫「ちょ、何よこれ!?」
凛「あ、離しちゃダメなのにー」
真姫「そ、そんなのできるわけないでしょ!?」
凛「愛があるから問題ないにゃ……真姫ちゃんは凛への愛はないの!?」
真姫「あ、あっ…………あるわよ! やってやろうじゃない!」
花陽「そういうことなのかなぁ?」
真姫「うん」
凛「反対側に凛が」
真姫「ちょ、何よこれ!?」
凛「あ、離しちゃダメなのにー」
真姫「そ、そんなのできるわけないでしょ!?」
凛「愛があるから問題ないにゃ……真姫ちゃんは凛への愛はないの!?」
真姫「あ、あっ…………あるわよ! やってやろうじゃない!」
花陽「そういうことなのかなぁ?」
53: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 23:01:27.80 ID:E7bbBxuH0
凛「かよちん、中央にスタンバイにゃ」
花陽「えぇっ!?」
真姫「仲間外れはよくないわ」
花陽「うれしいけどそれは違うと思うよぉ……」
凛「あ、折れた」
真姫「新しいの買って来ましょう」
花陽「何でそんなに意欲的なの!?」
花陽「えぇっ!?」
真姫「仲間外れはよくないわ」
花陽「うれしいけどそれは違うと思うよぉ……」
凛「あ、折れた」
真姫「新しいの買って来ましょう」
花陽「何でそんなに意欲的なの!?」
54: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 23:02:54.49 ID:E7bbBxuH0
凛「みんなで遊べて楽しいのかにゃー?」
真姫「べ、別に」
花陽「真姫ちゃん耳が真っ赤……」
真姫「ああもううるさいわね! 箱で買ってくるから待ってなさい!」
花陽「箱で!?」
凛「ていうか凛たち、何のためにポッキゲームするんだっけ」
花陽「みんなを元気づけるために……じゃなかったかな?」
にこ「あら、あんたたち何してんの?」
ことり「あ、お菓子がいっぱい! どうしたの?」
真姫「べ、別に」
花陽「真姫ちゃん耳が真っ赤……」
真姫「ああもううるさいわね! 箱で買ってくるから待ってなさい!」
花陽「箱で!?」
凛「ていうか凛たち、何のためにポッキゲームするんだっけ」
花陽「みんなを元気づけるために……じゃなかったかな?」
にこ「あら、あんたたち何してんの?」
ことり「あ、お菓子がいっぱい! どうしたの?」
55: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 23:04:57.72 ID:E7bbBxuH0
凛「真姫ちゃんがみんなとポッキーゲームしたいって」
にこ「えっ」
ことり「真姫ちゃん……距離を縮めようとしてくれてるんだね!」
にこ「んー……違うでしょ」
花陽「凛ちゃん、その伝え方はダメだよ……」
穂乃果「あ、危なかったぁ……・」
海未「本当ですね……」
にこ「えっ」
ことり「真姫ちゃん……距離を縮めようとしてくれてるんだね!」
にこ「んー……違うでしょ」
花陽「凛ちゃん、その伝え方はダメだよ……」
穂乃果「あ、危なかったぁ……・」
海未「本当ですね……」
56: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 23:06:08.49 ID:E7bbBxuH0
ことり「あ、2人ともどうしたの?」
凛「お、お菓子隠さないと!」
花陽「うんっ!」
穂乃果「絵里ちゃんと希ちゃんが……」
海未「だ、ダメですって! 内緒です内緒!」
にこ「えー、ケチー」
海未「ケチじゃありません」
凛「お、お菓子隠さないと!」
花陽「うんっ!」
穂乃果「絵里ちゃんと希ちゃんが……」
海未「だ、ダメですって! 内緒です内緒!」
にこ「えー、ケチー」
海未「ケチじゃありません」
57: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 23:07:28.64 ID:E7bbBxuH0
真姫「箱はなかったわね……」
真姫「どうせなら2人も誘っていこうかしら……たぶんここよね」
真姫「失礼します」
58: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 23:08:01.41 ID:E7bbBxuH0
真姫「」
希「」
絵里「」
真姫「……ポッキーゲームする?」
希「……遠慮しとく」
絵里「……うん」
59: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 23:08:28.69 ID:E7bbBxuH0
真姫「……」
凛「あ、おかえり真姫ちゃん」
花陽「あ、箱じゃないんだね。よかったぁ……」
にこ「どうしたのよ、浮かない顔して」
真姫「絵里と希が……」
真姫「ポッキーなしのポッキーゲームしてた……」
穂乃果「」
海未「」
60: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 23:11:17.59 ID:E7bbBxuH0
絵里「だから明日って言ったのよ……」
希「だって誘ってきたんえりちやん」
絵里「それ言うなら希が可愛いとか言ってその気にさせるから」
希「えりちが可愛いのは自然の摂理やもん!」
絵里「また言った!」
希「……でも今ならだれも来ないはず」
絵里「…………今度こそ」
61: ◆eyH5F3DPSk 2014/04/18(金) 23:12:26.95 ID:E7bbBxuH0
にこ「ポッキー持ってきたわよ!」
凛「にこちゃん邪魔しちゃダメにゃー!」
花陽「2人とも隠れないとダメだよぉ……」
ことり「絵里ちゃんが上、なるほど」
希「このままじゃ明日もダメそうやね」
絵里「そうね……」
おわり
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