リヴァイ「ひたすらに」ハンジ「戯れる」 前編
リヴァイ「ひたすらに」ハンジ「戯れる」 後編
ハンジ「戯れの」リヴァイ「ハズだった」 前編
【まだかな】
――夜:食堂――
ハンジ「……」ペショ
ハンジ(リヴァイ……遅いな)
ハンジ(今日も忙しそうだったもんね……来れないのかな?)
カタンッ
ハンジ「!」ガバッ
モブリット「ハンジ分隊長、何してるんですか? こんな時間に」
ハンジ「ああ、ちょっとね。モブリットは?」
モブリット「部屋に持っていってしまったコップを戻しに……すぐ戻ります」カチャ
ハンジ「そっか」
モブリット「こんな所で寝ないでくださいよ?」
ハンジ「さすがにここで寝た事はないよ。寝ようとした事はあるけど」
モブリット「問題ですね」
ハンジ「そうかな?」
モブリット「どう考えてもそうですよ。ハンジ分隊長もなるべく早く戻ってくださいね」
ハンジ「うん、もうちょっとしたら戻るよ。おやすみ」フリフリ
モブリット「おやすみなさい、ハンジ分隊長」
――スタスタスタスタ……
ハンジ「……」
ハンジ「リヴァイ……まだかな……」ボソッ
〆
【足りない】
――チッチッチッ……
ハンジ「……」
ハンジ(まだ来ない……こんな時間だし。もうリヴァイは来ないかな?)
ハンジ(……それとも……もうここには二度と来ないつもりかな……?)
ハンジ(……あんな事あっても次の日とか普通だったのに……)
ハンジ(ここには……)
ハンジ「……」
ハンジ(やっぱり……邪魔なモノなのか……あれまでも戯れ事にしてしまう程……)
ハンジ(……もし……今日来なかったら……もう……)
カタンッ
ハンジ「!!」
リヴァイ「まだいたか」
ハンジ「リヴァイ……遅かったね」ホッ
リヴァイ「ああ、なかなか終わらなくてな。悪かったな」
ハンジ「もう来ないかと思った」
リヴァイ「こんな時間だからな」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「……」
ハンジ「……ね、こっち来て。音聞きたい」
リヴァイ「……」スタスタ
ハンジ「……」ギュッ
――トクントクン
ハンジ「…………」キュッ
リヴァイ「……」ギュゥ
ハンジ「……ん……リヴァイ、ちょっと強い……」
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「あ……」
リヴァイ「……」…ツー
ハンジ「……」ビクッ
ハンジ(く、唇親指でなぞられた……)
リヴァイ「……」クイッ
ハンジ「リ……」
リヴァイ「……嫌か?」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「…………ううん」
リヴァイ「……」クイッ
リヴァイ「――――」
ハンジ「――――」
リヴァイ「……」スッ…ギュッ
ハンジ「……」ギュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ドッドッドッ…
ハンジ(お、おぉぉう……心臓がやばい)ドッドッドッ
ハンジ(前はもっと凄いのしたのに……軽いやつで動悸が)ドッドッドッ…
ハンジ(だ、だってね? これってばそういう事だもんね?)ドッドッドッ…
ハンジ(戯れ事じゃなく、そういう事でいいって事なんだよね?)ドッドッドッドッ
リヴァイ「……」ギュゥ
ハンジ(……ん?)
――ドッドッドッ……
ハンジ(リヴァイの……)チラッ
リヴァイ「……」
ハンジ(何でもない顔してる)
ハンジ「……ぶふ」
リヴァイ「何笑ってんだ」
ハンジ「何でもないよー?」クックックッ
リヴァイ「……」チッ
ハンジ「ふふふ」ギュゥー
〆
【じたばたしてみる】
ハンジ「おやすみー」
リヴァイ「ああ」
パタンッ
ハンジ「…………」
ハンジ(――またキスされた!! 今度は普通のだけど!!)
ハンジ(鼓動すげぇ早かった!!)
ハンジ(平静装ったけど、これからどんな顔すれば!?)ボスンッ
ハンジ(ていうか今度からあそこで会う度に?)ギュゥ
ハンジ(っぬあぁぁああぁぁ///)ゴロゴロ→
ハンジ(こっ恥ずかしいぃぃー///)←ゴロゴロ
ハンジ(澄ました顔しやがってあんにゃろうー!!)ジタバタ
ハンジ(ドキドキしてやがった癖にぃー!!)ジタバタ
ハンジ「……」ピタッ
ハンジ(……そういやリヴァイもドキドキしてたんだよね)
ハンジ「……」チラッ
*リヴァイ風デカくま*
ハンジ「……」グイッ! ギュゥ
ハンジ(また普通に戻るのかな?)
ハンジ(まぁそりゃそうか。仕事中はそうしてなきゃだよね……)
ハンジ(あ、だから……今まであの態度で……? じゃあ……これからは……やっぱり……?)
ハンジ「~~~~っ!!///」ジタバタ
ハンジ(あぁぁ! どうしよう? どうしたらいいんだろ?)ギュゥ
ハンジ「…………」
ハンジ(いやいや、どうもしなくていいんだ。落ち着け、私)フゥー
ハンジ(この年でそんな取り乱してどうするんだ)
ハンジ(……下手に考えるとダメな気がする。とりあえず普通にしよう)
ハンジ(なんか自分だけじたばたしてるみたいで癪だし……)スゥー
ハンジ(……いつもと同じで)ハァー
ハンジ「…………」
ハンジ(これは……リヴァイも望んでたって事でいいんだよね?)
ハンジ(邪魔じゃなかったって事だよね……)
ハンジ(だって酔ってないし、平常心だったし……真剣だった)
ハンジ「…………」
ハンジ(……という事は……それはつまり……リヴァイが……私を……)
ハンジ「――っ!///」
ハンジ(――寝よう!! 今日はもうさっさと寝よっ)ギュッ
〆
【流れに任せる】
リヴァイ「……」
リヴァイ(しまった)
リヴァイ(無かった事にした筈だったんだが……)
リヴァイ(……まぁ、もうやっちまったもんは仕様がねぇ)
リヴァイ「……」
リヴァイ(一回やったら我慢すんのは無理だな)ハァー
リヴァイ(全くなんでアイツ相手に……こんな……)
リヴァイ「……今更か」チッ
リヴァイ(アイツ帰りは落ち着いてたな。またわたわたしてなけりゃいいが)
リヴァイ「……」
リヴァイ「まぁ……なるようになんだろ」
〆
【いつも通り】
ハンジ「ねぇねぇ、聞いてよー」ズルズル
リヴァイ「聞かねぇ。離せ」スタスタ
ハンジ「また捕獲ダメだったよねぇー?」ズルズル
リヴァイ「知らねぇよ」スタスタ
ハンジ「研究が遅々として進まないんだよぉー」ズルズル
リヴァイ「だから知らねぇ」スタスタ
ハンジ「愚痴くらい聞いてよー」ズルズル
リヴァイ「鬱陶しい」ペシッ
ハンジ「あ。いいじゃん、けちぃー」
リヴァイ「毎回聞いてられるか、仕事しろ」
ハンジ「ちぇー」ブー
リヴァイ「……」
リヴァイ(大丈夫みてぇだな)ホッ
〆
【見計らう】
――休日:リヴァイ自室――
ハンジ「……」ペラッ
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「何ー?」
リヴァイ「なんで来た?」
ハンジ「掃除終わっただろうなって。案の定終わってたし」
リヴァイ「買い物があったんじゃねぇのか?」
ハンジ「んーまた今度でいいや」
リヴァイ「適当だな。それから……」
ハンジ「んー?」
リヴァイ「なんでお前はいつも人を背もたれ替わりにしやがんだ」
ハンジ「深い意味はないよ。その本取って」
リヴァイ「チッ……ほら」スッ
ハンジ「ありがとう」
リヴァイ「……」
ハンジ「あれ? これ読んだかも」
リヴァイ「もう帰れ」
ハンジ「新しい本買いに行こうー」クルッノッシリ
リヴァイ「頭に顎乗せんなっていつも言ってんだろうが」
ハンジ「忘れたー」グリグリ
リヴァイ「いてぇ」
〆
【変わらない】
――書店――
ハンジ「これにしようかなぁー」
リヴァイ「……」
ハンジ「これでいいや」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「ん? 何?」
リヴァイ「……いや」
ハンジ「……普段は普通にするんだよね?」
リヴァイ「……そうだな」
ハンジ「まぁ……そんなに変わんないでしょ」
リヴァイ「……」
ハンジ「……リヴァイも変わらないじゃない」クルッ
リヴァイ「ああ……」
ハンジ「……ふふ、いいんだよ、それで。リヴァイと私だしね」
リヴァイ「そうだな……」
〆
【やられっぱなしだから】
ハンジ「……」モクモク
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ペラッ
リヴァイ「ハンジ、もうこんな時間だ」
ハンジ「お? 部屋に戻るかぁ」ノビーノッシリ
リヴァイ「重い」
ハンジ「失礼だねぇー」スクッ
リヴァイ「体重掛けんな」
ハンジ「リヴァイ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「――――」チュッ
リヴァイ「!?」
ハンジ「……おやすみ。じゃね」
パタンッ
リヴァイ「……」
リヴァイ「……変わんねぇんじゃねぇのかよ」
――――――
スタスタスタスタ……
ハンジ「‘そんなに’って言ったもんねー」フフン
〆
【堪えてはみたものの】
リヴァイ「……下らねぇマネしやがって」チッ
――廊下――
ハンジ「……」スタスタ…
ハンジ「…………」
ハンジ「……ぶふー!!!」バンッ!!
ハンジ「リヴァイの……あはは……あの顔何!? あははははははは!!」
ハンジ「すげぇびっくりしてた!! あははははははは!!!」
ハンジ「あはは! やべっ笑いあははは! 止まんないあははははははは!!!」
――アハハハハハハハ!!
リヴァイ「……バカ笑い聞こえてんぞあのクソメガネッ」イラッ
〆
【ミケ並み】
ハンジ「ふんふふんふふーん♪」
モブリット「なんだかご機嫌ですね」
ハンジ「うん? まぁね……あ!」
リヴァイ「……」スタスタ
ハンジ「リ、ヴァーイ!!」ドシーンッ!
リヴァイ「……お前か」ビクトモ
ハンジ「会議っしょ? 引きずってってー」
リヴァイ「なんでだ」
ハンジ「私が楽だから」
リヴァイ「……鼻の穴に指突っ込んで引きずってやろうか? クソメガネ」
ハンジ「鼻の穴が広がっちゃうじゃん」
リヴァイ「ミケ並みに鼻が利くようになるかもしれねぇぞ」
ハンジ「ハッ! そうなれば巨人を察知していち速く彼らの元に行ける!! リヴァイ!!」
リヴァイ「……しねぇよ、どけ」
〆
【これでも心配はしてる】
ハンジ「ねぇねぇリヴァイ、これさー」
リヴァイ「ああ?」
ナナバ「……」
ミケ「どうした?」
ナナバ「ん? なんかあの2人雰囲気がいつもと違う気がしてね」
ミケ「そうか? あまり変わらないように見えるが?」
ナナバ「うーん……」
ハンジ「あーねー」ノッシリ
リヴァイ「分かったならどけ」
ハンジ「いーじゃん」
リヴァイ「鬱陶しい」
ハンジ「うはは!」ノッシー
.
ナナバ(あ! リヴァイが本気でハンジを排除しようとしていない……?)
ナナバ(いつもなら眉間にシワ寄せて毛虫のごとく嫌がってたのに……まあ最近は少し甘くなってたけど)
ミケ「……何か思い付いた様な表情だな」
ナナバ「賭けって私の勝ち?」
ミケ「……」スンスン
ミケ「……いや?」
ナナバ「そうか……」
ナナバ(ふーん、まだか……でも)
ミケ「ただ、まぁ関係は変わったかもな」スン
ナナバ「……あんたどんな鼻してんの?」
〆
【物置】
リヴァイ「ハンジ」ポスッ
ハンジ「おぉ? 本?」
リヴァイ「この前、俺の部屋に忘れていったろ」
ハンジ「忘れてないよ」
リヴァイ「お前のだろ?」
ハンジ「うん」
リヴァイ「……」
ハンジ「私の部屋はもういっぱいで入らないんだよねぇ」フー
リヴァイ「俺の部屋はお前の物置じゃねぇ。持って帰れ」
〆
【荒ぶる】
リヴァイ「モブリット」
モブリット「あ、リヴァイ兵長」
リヴァイ「資料、助かった」スッ
モブリット「いえ。わざわざありがとうございます」
ハンジ「……」カリカリカリカリ…
リヴァイ「忙しそうだな」
モブリット「はは、研究に没頭し過ぎて書類が溜まってしまったんです」
リヴァイ「……徹夜になるか?」
モブリット「いえ、大丈夫だと思いますよ。ですが……」
リヴァイ「?」
ハンジ「……」カリカリカリカリ…
ハンジ「…………」カリカリカリカリ…
ハンジ「……」カリカリ…
ハンジ「……」プルプル
ハンジ「あ゙あ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ーー!!」バンッ!!
ハンジ「巨人! 巨人に会わせろぉぉぉー!!!」ウガァー
ラシャド「ハ、ハンジ分隊長、落ち着いてください!!」
ハンジ「巨人ーー!!!」
リヴァイ「……荒ぶってんな」
モブリット「巨人の禁断症状ですね」
リヴァイ「理解できねぇな」
モブリット「理解できる方が果たしてこの世に存在しているのかどうか……」
ハンジ「きょーじーんー!!」
リヴァイ「……」
〆
【場所が変わるだけ】
ハンジ「……」ペラッ
――カタンッ
ハンジ「! リヴァイ」
リヴァイ「まだやってんのか。もう切り上げろ」
ハンジ「あはは、仕事は終わってんだけど研究資料に目がいっちゃって」
リヴァイ「程々にしとけ……」
ハンジ「そうなんだけど集中しちゃうとね……んー」ノビー
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイ、迎えに来てくれたんだ?」
リヴァイ「放っておくと朝までいるだろうが」
ハンジ「まぁねー」アハハ!
リヴァイ「否定しろ」
ハンジ「否定しどころがないもんで」
リヴァイ「……戻るぞ」
ハンジ「あ、待って待って。片付けるから」ガタガタ
リヴァイ「早くしろ」
ハンジ「えーっと、お待たせ」ワッサリ
リヴァイ「……なんだその紙の山は」
ハンジ「巨人に関するもの」
リヴァイ「自室で読む気か?」
ハンジ「眠くなるまで」
リヴァイ「徹夜決定じゃねぇか。置いてけ」
ハンジ「ええぇぇぇええー」
リヴァイ「明日休みじゃねぇぞ」
ハンジ「知ってる」
リヴァイ「置いていけ」
〆
【せっかくなので】
ハンジ「なんだよなんだよなんだよー」ズルズルズル…
リヴァイ「うるせぇよ」←首根っこ持ち
ハンジ「リヴァイの意地悪ー」ズルズルズル
リヴァイ「ちゃんと休むのも兵士の仕事だ」スタスタ
ハンジ「分かってるよー」ズルズルズル
リヴァイ「……いい加減、自分で歩け」ピタッ
ハンジ「人の楽しみ奪った罰としておんぶ」
リヴァイ「ふざけんな」
ハンジ「じゃ、抱っこ」
リヴァイ「尚の事ふざけんな」
〆
【今なら削げる】
ハンジ「おんぶだー! 楽ちーん」ワーイ!
リヴァイ「チッ……」
ハンジ「あはははは!」ギュー
リヴァイ「首絞めんな、苦しいだろうが」
ハンジ「んじゃ、やんわり」キュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「お迎えありがとねー」スリッ
リヴァイ「迎えに来る前に部屋に戻る努力をしろ」
ハンジ「ふふっ、やだ」ギュッ
リヴァイ「お前な……」
ハンジ「ハッ! リヴァイのうなじががら空きだ! 今の内に!!」
リヴァイ「何するつもりだ」
ハンジ「ブレードはないから……噛むか!」
リヴァイ「落とすぞ」
〆
【もう半分】
リヴァイ「着いたぞ、降りろ」スッ
ハンジ「おっしゃ」スタッ
リヴァイ「大した距離じゃねぇんだから歩け。鈍るぞ」
ハンジ「きちんと体力作りしてるって」
リヴァイ「もうしねぇからな」
ハンジ「とか言いながらしてくれるよね」ウハハ
リヴァイ「ふざけんな」
ハンジ「少しくらいいいじゃん」
リヴァイ「よくねぇ」
ハンジ「普段は忙しくてなかなか2人で会えないから、
少しくらいいいじゃんという可愛らしい乙女心だよ」ケラケラ
リヴァイ「きしょい」
ハンジ「ひでぇ」
リヴァイ「ただ楽したいだけだろうが」
ハンジ「まぁ半分はね」アハハ
リヴァイ「……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「……戻る」
ハンジ「? うん、おやすみー」
リヴァイ「ああ……」
〆
【いつもの密会】
――夜:食堂――
ハンジ「……」
カタンッ
ハンジ「リヴァイ……」クルッ
リヴァイ「……」
ハンジ「はい、来る! かもんっ!」バッ
リヴァイ「なんでだ」
ハンジ「冗談だよ」アハハ
リヴァイ「今日は元気だな」カタンッ
ハンジ「……慣れはしないけど感情の処理はうまくなったかもね」
リヴァイ「いい事じゃねぇか」
ハンジ「ま、ね」
リヴァイ「……」
ハンジ「こうやって会って話せるって分かってるからね」
リヴァイ「…………」ジッ
ハンジ「……絶対じゃないのも分かってるよ。大丈夫」
リヴァイ「……ならいいが」
ハンジ「いつものいい?」
リヴァイ「ああ」ガタッ
ハンジ「……」ギュッ
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「……」
――ハンジ……分隊長……後を……お……ねが…………
――た、助ギャアアァァァ!!
ハンジ「…………」ギリッ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「……」
――トクントクン
ハンジ「……」ギュゥ
リヴァイ「……うまくなったんじゃねぇのか?」
ハンジ「……表面を取り繕う事はね」グスッ
リヴァイ「今は取り繕えてねぇな」グイッ
ハンジ「……リヴァイの前でだけね」ポロポロッ
リヴァイ「……甘えんな」ゴシゴシ
ハンジ「今くらいいいじゃん」グスッ
リヴァイ「……」ゴシ…ナデ…
ハンジ「…………」
リヴァイ「…………」ナデ…
ハンジ「…………」
リヴァイ「……」グッ
リヴァイ「――――」
ハンジ「――――」
ハンジ「ふ……」
リヴァイ「……」…ギュッ
ハンジ「……」ギュゥ
リヴァイ「……」サラッ…ナデ
ハンジ「……そろそろここじゃまずいかなぁ」
リヴァイ「……」
ハンジ「変な噂立ってそうだね。“深夜の食堂に妖怪が!”とか」
リヴァイ「幽霊じゃねぇのか」
ハンジ「幽霊はダメ」ギュッ
リヴァイ「何が違ぇのかさっぱりだな」サラッ…
〆
【素直……?】
ハンジ「――でさ、~~じゃないかって」
リヴァイ「……」カリカリ
ハンジ「だけど反応が……でさ……」
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「こうなると――」
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「仕事は?」
ハンジ「今日暇なんだよ」
リヴァイ「俺は暇じゃねぇ」
ハンジ「そうなんだ?」
リヴァイ「見りゃ分かんだろ。自分とこに帰れ」
ハンジ「うん、分かった」スクッ
リヴァイ「……」
ハンジ「じゃ、またねー」スタスタ
パタンッ
リヴァイ「……」
リヴァイ「……」カリカリ…
――ガチャッ
ハンジ「ねぇ」ヒョコッ
リヴァイ「……なんだ?」
ハンジ「今ちょっと寂しかった? ねぇ、寂しかった?」ニヤニヤ
リヴァイ「……んなワケあるか、帰れ」イラッ
〆
【敬語】
――リヴァイ自室――
ハンジ「だぁー! 負けたぁー!!」パラパラ
リヴァイ「ポーカーで俺に勝とうなんざ甘ぇな」フンッ
ハンジ「得意分野で勝っといて何を偉そうに! で、罰ゲーム何?」
リヴァイ「そうだな……次の勝敗が決まるまで俺に敬語使え」
ハンジ「何それ」
リヴァイ「敬語を使わなかったら罰として肩揉みな」
ハンジ「何その二重罰」
リヴァイ「敬語使え」
ハンジ「そのような罰、拝聴したこともねぇでございます」
リヴァイ「……何か違ぇだろ」
〆
【期待】
リヴァイ「また俺の勝ちだな」パラッ
ハンジ「ぐぬぬ……罰ゲーム何?」ブー
リヴァイ「……罰ゲームというか……」ウーム
ハンジ「何?」
リヴァイ「……初め以外、ずっと俺が聞かせる役目だったよな?」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「夜の食堂でだ。たまには俺にも聞かせろ」
ハンジ「な、なんで今頃言うのかな?」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「うわぁ、なんだその“分かんだろ”っていう目」
リヴァイ「伝わったみてぇだな」
ハンジ「マジか」
リヴァイ「聞くだけだ。来い」
ハンジ「う、うん……」スッ
リヴァイ「……」ギュッ
ハンジ「ちょっ!? リヴァイ!」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「ひゃっ! そ、その状態でしゃべられるのはちょっと……」
リヴァイ「お前が話し掛けるからだろうが」
ハンジ「っ……正面から抱きつくからでしょ!?」
リヴァイ「何か問題あるか?」
ハンジ「あるわ! てかそれじゃ聞こえないでしょうが! 耳あてなよ!」
リヴァイ「大丈夫だ。伝わる」
ハンジ「くっ……そりゃ伝わるだろうけど!!」ドッドッドッ
リヴァイ「……鼓動が早ぇぞ」
ハンジ「早くもなるわ! あほっ!」
リヴァイ「アホじゃねぇよ」スリッ
ハンジ「うっひょーう!!」ビクッ
リヴァイ「……」
ハンジ「スリスリすんのはやめてよ!」
リヴァイ「色気のねぇ悲鳴だな」ハァー
ハンジ「そんなの私に期待する方がおかしい」
リヴァイ「……まぁ確かにそうだが……」
ハンジ「同意されるとなんか腹立つな……」
〆
【最初から?】
ハンジ「全く、とんだ●●リヴァイだよ」
リヴァイ「相変わらず胸ねぇな」
ハンジ「やかましい!」
リヴァイ「真ん中にいるとこう、骨がだな」
ハンジ「感想はいらん!!」
リヴァイ「だがまぁ、ちょっとずれると」
ハンジ「いい加減にしろ!/// 変態!!」
リヴァイ「冗談だ」
ハンジ「どこからが!?」
〆
【おねだり】
ハンジ「勝っちぃー! やっと勝ったぁー!!」イェーイ!
リヴァイ「チッ……神経衰弱で仕掛けてきやがって……罰は何だ?」
ハンジ「……えっとね」
リヴァイ「女装はしねぇからな」
ハンジ「いやいやー、それも楽しそうだけどそうじゃなくてだね」
リヴァイ「何だ?」
ハンジ「えーっと……」モジモジ
リヴァイ「?」
ハンジ「いつもさ」
リヴァイ「ん?」
ハンジ「夜の食堂にいる時くらいしかさ、その……あんまり……しないじゃん?」
リヴァイ「……」
ハンジ「だからね、えっと……///」
リヴァイ「……分かった」
ハンジ「う、うん」
リヴァイ「……だが」
ハンジ「え?」
リヴァイ「‘罰’ゲームでいいのか?」
ハンジ「あ」
〆
【砕けてた】
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん―――」
リヴァイ「ふ……」
ハンジ「……リヴァイ」
リヴァイ「ん?」
ハンジ「軽いやつじゃないのがいい……」
リヴァイ「……」
ハンジ「ダメ?」
リヴァイ「……」グッ
ハンジ「ん……」
リヴァイ「――――」ヌルッハンジ「んん――」ギュッ
リヴァイ「は……――」
ハンジ「ふ……」トロンッ
ハンジ(ああ……やっぱりくらくらする……)
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん―――」
ハンジ(ええっと、私も何かした方がいいんだろうか……とりあえず……)
リヴァイ「……!」
ハンジ「んく……」チロッ
ハンジ(んー……難しい……)
リヴァイ「……」ヌチュ
ハンジ「!?」
ハンジ(な、なんか舌持ってかれた!!)
リヴァイ「はぁ……んん」
ハンジ「は……」ボー
ハンジ(や……やっばい……これやばい)
リヴァイ「ふ……」
ハンジ「はぁ……///」
ハンジ(危なかった……また腰砕けになるとこだった……)ハァ
リヴァイ「…………」
ハンジ「リヴァ……」カクンッ
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「……」orz
ハンジ(立てない……座ってたから気づかなかっただけで砕け散ってた……)
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「なんでもないです……」
リヴァイ「?」
〆
【何を考えてる?】
リヴァイ「ハンジ……もう遅い。そろそろ戻れ」
ハンジ「あ、本当だ」
リヴァイ「送るか?」
ハンジ「あはは、いいよ。そんな遠いワケじゃないし、ありがとう」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……またね」
リヴァイ「ああ」
――パタンッ
「……」リヴァイ∥扉∥ハンジ「……」
(……まずいな)リヴァイ∥扉∥ハンジ(また帰された)
(このままだと……)リヴァイ∥扉∥ハンジ(もしかして……)
(いつ襲っちまうか分からねぇ)リヴァイ∥扉∥ハンジ(……嫌……なのかな……?)
(とはいえこれ以上)リヴァイ∥扉∥ハンジ(私に……)
(手を出すわけには……)リヴァイ∥扉∥ハンジ(手を出すのが)
(だがあんなマネされると……)リヴァイ∥扉∥ハンジ(キスはしてくれてるのに……?)
(我慢できる気がしねぇ)リヴァイ∥扉∥ハンジ(……分からないな)
(……暫く)リヴァイ∥扉∥ハンジ(……暫くの間)
リヴァイ((会わない方がいいのか?))ハンジ
リヴァイ((……))ハンジ
リヴァイ((なんて今更……))ハンジ
(それが出来んなら苦労しねぇ)リヴァイ∥扉∥ハンジ(それが出来るなら苦労しないっての)
リヴァイ(アイツは何考えてんだろうな……)ハァー
ハンジ(……明日は仕事だったからかもしれないし、もう少し様子見るかな……)ハァー
〆
【ミケの鼻】
――食堂――
リヴァイ「……ああ、これか」
エルド「はい……」
ハンジ「……」ボー
ナナバ「何ボーッとリヴァイ見つめてんの?」
ハンジ「ぶふっ!? み、見つめてないよ!!」
ナナバ「思いっきり見つめてたけど?」ガタンッ
ハンジ「うぬぅ……///」
ナナバ「それで、何ボーッとしてたの?」
ハンジ「……うん……」
ナナバ「別れ話でもされたの?」
ハンジ「ぶふぉ!? されてないよ!! なんて不吉な!!」
ナナバ「そりゃ良かった」
ハンジ「っていうか! なんで知って!?」
ナナバ「雰囲気。あとミケが言ってた」
ハンジ「なんで知ってんだ!? ミケ!!」
ミケ「匂いで分かる」
ハンジ「ぬわっ!!?」ガッターン!
ナナバ「あ、ミケ」
ミケ「呼んだか?」
ハンジ「別に呼んでないよ! つーか匂いでなんでそこまで分かるんだよ!」
ミケ「なんとなくな」
ハンジ「どんな鼻してんだよ……」
ナナバ「やっぱりそう思うよね」
ミケ「ふっ」スンッ
〆
【兄が大変】
ハンジ「よく私らの関係に気づいたね」
ナナバ「さっきも言ったけどなんとなく、さ」
ミケ「俺は雰囲気と匂いだ」スンスンッ
ハンジ「何の匂いだよ」
ミケ「なんとなくの匂いだ」
ハンジ「結局なんとなくかよ」
ナナバ「隠してたの? だとしたら悪かったね」
ハンジ「いや、別に隠してる訳じゃないけど……言わなきゃ誰も分かんないだろうなって」
ミケ「他の奴に言っても冗談に取られそうだな」
ハンジ「うわぁ……有り得るわ」
ナナバ「まぁ、前から兄弟みたいに戯れてたからね」
ハンジ「そうかなぁ」
ミケ「自覚なしか」
ナナバ「兄弟だとすると、リヴァイが口と目付きの悪い不器用だけど面倒見のいい潔癖な兄で」
ナナバ「あんたが人懐っこくておてんばで頭はいいけど一つの事に中毒かってくらいのめり込む性格で、
騒がしくて集中すると風呂すら忘れるくらいの変わり者の妹だね」
ハンジ「……私に対する形容が多くて厳しめなのは何故?」
〆
【言う側なら平気】
ナナバ「そういや、あんたらまだなんでしょ?」
ハンジ「は?」
ミケ「ナナバ」
ナナバ「もういいからさ、ね?」
ミケ「……」
ハンジ「?」
ナナバ「さっきリヴァイ見つめてた時、悩んでる風だったから気になってね」
ハンジ「……」
ナナバ「あんたらまだヤってないんでしょ?」
ハンジ「がはっ!! はぁ!?///」
ミケ「確実にまだヤってないな」スンスンッ
ハンジ「ごっふぅー!! あ、あんたら歯に衣を着せるって事を知らないの!?」
ナナバ「着せてるでしょ?」
ミケ「着せてるな」
ハンジ「くそっ、言われる側はキツいなっ!」
〆
【対象】
ハンジ「“確実に”ってなんで分かんの……」ハァー
ミケ「お前からリヴァイの強い匂いがしない。リヴァイからもそうだ」
ハンジ「そ、それで分かるんだ」
ミケ「まぁな」フッ
ハンジ「うわっ、嫌な笑顔……あ、てことは誰と誰がイイ仲だとか分かるんだ?」
ミケ「ああ……中にはイイ仲と言うかなんと言うか……」
ハンジ「やめっ! なんか今は詳しく聞きたくない」
ナナバ「かなり正確に分かるみたいだよ」
ハンジ「なんでナナバが知ってんの?」
ナナバ「よく賭けのネタにしてるからね。アイツらいい雰囲気だからいつ頃くっつくかーとか」
ハンジ「最低だな……ん? ちょっと待て」
ミケナナバ「「あっ」」
ハンジ「まさかあなた達、私達を賭けの対象にしてないよね?」ゴゴゴ…
ナナバ「えー? あはははは……ねー」
ミケ「なー」
ハンジ「ねーとかなーとかじゃねぇ! その賭け没収だコラ!!」
ナナバ「せっかく勝てそうなんだけどな」
ハンジ「ナナバ! あなたね!!」
ナナバ「冗談だって」
ハンジ「本当にやめろ!!」
〆
【失礼な会話】
ナナバ「しかしその辺りの事で悩んでると思ったけど違うのか」
ハンジ「あ……いや……」
ナナバ「……そんな雰囲気にならない?」
ハンジ「なったりならなかったり?」
ナナバ「茶化してないよね?」
ハンジ「してな……いよ?」
ナナバ「……」
ハンジ「してない。どっちかって言うとあっちが逸らしてる」
ナナバ「ふぅん? なんでかね」
ミケ「……」
ハンジ「私に女としての魅力がないとか」
ナナバ「そりゃそうだろうけど」
ハンジ「おい」
ナナバ「とは言え少しも女を感じてないならあんたと今みたいな関係になってないでしょ」
ハンジ「まぁ……」
ナナバ「……だがもし女として見てないならリヴァイって……」
ハンジ「いやいや、見てる! 見てた! 見られてたから!!」
ミケ「リヴァイに同性愛者説の浮上か……」
ハンジ「ええ!? 同性扱い!?」
ナナバ「そうは見えないけどまさかと言うことも……」
ミケ「人は見掛けによらんと言うしな」
ハンジ「ちょっ、あんたら」
ナナバ「頑張るんだよ。応援してるからね」ポンッ
ミケ「お前なら大丈夫だ」ポンッ
ハンジ「あんたら色々と失礼過ぎるだろうが!!!」
リヴァイ「ぶぇっくしょい!」
グンタ「風邪ですか?」
リヴァイ「いや……?」ズズ…
〆
【これはこれ】
ナナバ「冗談に決まってるでしょう?」
ハンジ「冗談が酷いわ! 全く、あんたらどうしたいんだよ!?」
ミケ「……あまり騒ぐと聞かれるぞ」
ハンジ「あ!」チラッ
.
リヴァイ「……なら行くか」ガタッ
グンタ「いいんですか!?」
リヴァイ「構わねぇよ」
オルオ「……なんだ?」コソッ
エルド「立体機動の訓練だよ。リヴァイ兵長が見てくれるそうだ」
オルオ「はぁ!? ちょ、俺もいいですか!? リヴァイ兵長!!」
リヴァイ「ああ」
オルオ「すぐに準備して参ります!!!」ガターンッ
リヴァイ「静かにしろ」
オルオ「はっ! すみません!!」
エルド「気持ちは分かるが落ち着け」
オルオ「ひゃっはー!!」
エルド「聞けよ」
――スタスタスタ……
ナナバ「……出ていったね」
ハンジ「ふぅー……で?」
ナナバ「どうするも何も心配していただけだよ」
ハンジ「賭けてやがったくせに」
ナナバ「それはそれ」
ハンジ「こんにゃろう」
ミケ「……」
〆
【可能性】
ハンジ「でも本当になんでだろ……」ペショ
ナナバ「机にへばりつかない」
ハンジ「だってさー」
ミケ「……本当に分からないのか?」
ハンジ「へ?」
ナナバ「ミケは分かったの?」
ミケ「分かりそうなものなのだが」フゥー
ハンジ「えっ?」
ナナバ「何なの?」
ミケ「お前らは女だな」
ハンジ「一応そうだけど」
ナナバ「一応ってなんなの、ハンジ」
ミケ「女であり兵士だ」
ハンジ「そうだね」
ナナバ「ああ」
ミケ「ハンジは研究者でもあるな?」
ハンジ「そうだけど」
ミケ「なら思う事もあるだろ……長い期間、兵に従事できなくなる可能性……とかな」
ナナバ「あ」
ハンジ「……あ」
ミケ「特にハンジは全てを注ぎ込んででもやりたい事があるだろう?」
ハンジ「……うん」
ナナバ「そっか……リヴァイ、ハンジの事考えてくれてんだね」
ミケ「だろうな」
ハンジ「……」
ナナバ「ちゃんと話し合ってきたら?」
ハンジ「……」
ナナバ「結果どうなったとしても、話した方がいいと思うよ」
ハンジ「うん……」
〆
【相談には本気だった】
ハンジ「あ、もう行かないと」ガタッ
ナナバ「ああ、そうだね」ガタッ
ミケ「ふむ」ガタッ
ハンジ「……2人共ありがとうね」
ナナバ「ちゃんと話しなよ? 別れ話になろうとも」
ハンジ「ちょっと! なんで不安を煽るんだ!」
ナナバ「冗談だって」
ハンジ「冗談が酷いって言ってんだ!」
ナナバ「ごめん。でもあんたらは大丈夫だと思うよ。応援してる」
ハンジ「……うん、ありがと。まぁ、今はなんだし休みの前日にでも話してみるよ」
ナナバ「そうしな」
ハンジ「あんたらは賭け事も程々にね。ミケも悪戯に匂いを嗅がないように!」
ミケ「それは無理だな」スンッ
ハンジ「せめて言いふらさいようにね」
ミケ「言いふらしてはいない。しかし思うのはいいのか」
ハンジ「できればやめてほしいね」
ミケ「善処はしよう」
ハンジ「はぁー、まぁいいや。じゃあね」ヒラヒラ
スタスタスタ……
ナナバ「……」
ミケ「……」
ナナバ「じゃ、私の勝ちって事で」
ミケ「いいからと言ってただろう」
ナナバ「分かってただろ? で?」
ミケ「……まだ分からん」
ナナバ「ほぼ決定だと思うけどな」
ミケ「だとしてもお前が焚き付けたからだろうが」
ナナバ「ミケだってあれ黙ってたじゃない」
ミケ「話している間に気づいただけだ」
ナナバ「チッ」
ミケ「だが無効とは言っていない」
ナナバ「へぇ? 博打うちだね」ニヤッ ←悪魔
ミケ「ふっ」スンッ ←悪魔
〆
【お節介】
ナナバ「おっ」
リヴァイ「……」スタスタ…
ナナバ「リヴァイ」
リヴァイ「ナナバか、なんだ?」
ナナバ「ハンジの事どうするつもり?」
リヴァイ「……藪から棒だな」
ナナバ「まぁね」
リヴァイ「なんでお前に言わなきゃなんねぇんだ」
ナナバ「別に私に言う必要はないけど、ハンジにはちゃんと言ってあげたら?」
リヴァイ「……」
ナナバ「不安がってたよ?」←元凶
リヴァイ「……」
ナナバ「じゃあ、それだけだから」スタスタ…
ナナバ(これくらいのお節介は許せ、ミケ)
リヴァイ「……」
〆
【少しも困らない】
――リヴァイ自室前――
ハンジ「……」スゥー
ハンジ「はぁー……」
ハンジ「うしっ!」
――コンコン
リヴァイ「……誰だ?」
ハンジ『……私』
リヴァイ「……開いてる」
――ガチャッ
ハンジ「やほー」
リヴァイ「なんだ、こんな時間に」ペラッ
ハンジ「あ、本読んでたんだ」
リヴァイ「何か用か?」
ハンジ「うん……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「うん……ちょっと話したいことがね」
リヴァイ「……」パタンッ
ハンジ「えっと……」
リヴァイ「そこのソファに座れ」
ハンジ「あ、うん」ポフッ
リヴァイ「……」ポフッ
ハンジ「あのさ」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「私の見解が間違っているのなら申し訳ないんだけど……」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイが……その、私にキス以上の事をしないのって……」
リヴァイ「……万が一にでも」
ハンジ「!」
リヴァイ「万が一にでも出来たら困るのはお前だろ」
ハンジ「……」
リヴァイ「……違うか?」
ハンジ「……」フリフリ
リヴァイ「だろ」
ハンジ「……リヴァイは困らないの?」
リヴァイ「なんでだ? 困るのはお前だけだろ? 俺にあるのは責任だ」
ハンジ「――っ!///」
リヴァイ「?」
〆
【ほら女として見てる】
リヴァイ「話を続けていいか?」
ハンジ「う、うん」
リヴァイ「お前は兵士というだけじゃねぇ……研究者でもあるな?」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「特に研究はお前にとって、非常に大事なモノの筈だ」
ハンジ「……」コクッ
リヴァイ「言うなれば俺よりもだ」
ハンジ「それは……」
リヴァイ「俺もそうだ」
ハンジ「……っ」
リヴァイ「結局はお前と……皆と同じ目的だが大事な事がある。何より優先すべき事だ」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「だから万が一にでも“そう”はなりたくねぇだろ?」
ハンジ「……」
リヴァイ「俺は大して変わらねぇだろうが、お前は違う」
リヴァイ「それに少しの間も空けたくはない筈だ」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「……」
リヴァイ「…………正直」
ハンジ「?」
リヴァイ「お前とこうなるのはまずいと思っていた」
ハンジ「!?」
リヴァイ「こういう問題も生じるしな」
ハンジ「……後悔……してるんだ?」
リヴァイ「いや?」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「後悔なんぞねぇが、お前に悪ぃと思うし少しキツい」
ハンジ「……」
リヴァイ「だがもし――」
ハンジ「リヴァイは我慢出来るの?」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「私は無理」
リヴァイ「……」
ハンジ「絶対リヴァイにベタベタスリスリしちゃうね!」
リヴァイ「……」
ハンジ「そうなるとリヴァイにとってかなりツライ事になると思うのだけれど、どうだろう?」
リヴァイ「……そうだな、無理だな」
ハンジ「だよね!」フンゾリ
リヴァイ「なんで偉そうなんだ」
〆
【即答】
ハンジ「万が一“そう”なったとしても、雑務とかはそこそこできると思うんだよね」
リヴァイ「……」
ハンジ「そりゃまぁ、兵士としては無理だけど……」
ハンジ「ああ、実験も直接できないかぁ……でもまぁちょっと離れて見ることはできるかな?」
リヴァイ「……」
ハンジ「研究自体はできるよ、うん」
ハンジ「その前にリヴァイならきっとうまくやれる気がするし」
リヴァイ「人をなんだと思ってやがる」
ハンジ「リヴァイ」
リヴァイ「そういう事じゃねぇ。それに……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「……別な方法は考えねぇのか?」
ハンジ「ああ、ないね」
リヴァイ「……」
ハンジ「あるわけないよ。そんな事」
リヴァイ「即答か」
ハンジ「リヴァイは考えてたんだ?」
リヴァイ「いや……もし我慢できず、しかも“そう”なったなら無理にでも休ませる気だった」
ハンジ「――っ!」
リヴァイ「だが無理はしなくていいらしいな」
ハンジ「うん……一応の覚悟はしてるよ」
リヴァイ「そうか……」
ハンジ「うん」
〆
【じゃあ貴方は何だ】
リヴァイ「……悪かったな、お前からこんな事を言わせて。話そうと思っていたんだが明日でもいいかと」
ハンジ「え、いや、こっちこそ思い至らなくてごめん」
リヴァイ「……思い至らなかった?」
ハンジ「うん」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイ?」
リヴァイ「お前……少しも考えなかったのか?」
ハンジ「いやぁ、そんなこと自体ありえないとか思ってたから」アハハ
リヴァイ「は?」
ハンジ「その、まさか私に手を出す奴が……ねぇ?」
リヴァイ「ああ、なるほどそうだな」
ハンジ「おいこら納得すんな」
〆
【何故そうなる】
リヴァイ「……まさかお前がその事を考えてもいねぇとは……」ハァー
ハンジ「あは、あははは……ごめん」
リヴァイ「自分自身の事になると甘ぇな」
ハンジ「そうなのかなぁ?」
リヴァイ「それ以外では頭が回りやがるくせにな」
ハンジ「誉められた」
リヴァイ「皮肉だ」
ハンジ「あはは。それで、あー……えーっと」
リヴァイ「……」
ハンジ「えっと、つまりそういう覚悟はちゃんとしてるから……」
リヴァイ「……ああ」
ハンジ「……」
リヴァイ「とりあえず……」
ハンジ「うん」
リヴァイ「帰れ」
ハンジ「なんでだよ!?」
〆
【お前が悪い】
ハンジ「なんでそうなるんだよ!?」
リヴァイ「……いいから、今日は帰ってろ」
ハンジ「嫌だね! 帰らないよ!」フンッ
リヴァイ「……」
ハンジ「ここまで来といて何なんだよ!?」
リヴァイ「日を改めろ」
ハンジ「なんの為に? 明日休みじゃん」ムー
リヴァイ「……そういう事じゃねぇ」ハァー
ハンジ「えー? 何が?」
リヴァイ「本当にお前は俺に対して警戒心がねぇな」
ハンジ「は?」
リヴァイ「……分かった。知らねぇからな」ジロッ
ハンジ「へ?」ビクッ
〆
【予感的中】
リヴァイ「もう帰さねぇ」ガチャンッ
ハンジ「鍵……非常に嫌な予感がするのですが……」
リヴァイ「さぁな」
ハンジ「や、やっぱり帰ろうかな?」ダラダラ
ガシッ
リヴァイ「また逃げる気か?」ジッ
ハンジ「リ、リヴァイ、目が怖いよー?」アハ…ハ
リヴァイ「生まれつきだ」スッ
ハンジ「あ、眼鏡……あの……お手柔らかに……」ダラダラ
リヴァイ「……すると思うか?」コトンッ
〆
【ちょっと待って】
――問題です――
Q,手加減をすると思いますか?
A,そんな空気を微塵も感じません
回答者:ハンジ・ゾエ
――――正解:するわけがない
――問題終了――
.
ハンジ「いやいや! ちょっ、ちょっと、ちょっと待って!」
リヴァイ「ああ? テメェから言い出しておいてなんだ」ジリッ
ハンジ「えと……じ、実はさ、今までこんなに深い関係になったことなくて……」アセッ
リヴァイ「……まぁ薄々分かってはいたが。初めてか」
ハンジ「いや……まぁ、その……この年でなんですが……そのような機会に恵まれず……///」
リヴァイ「変な言い回しするな。 女なんだな?」
ハンジ「ぎゃあぁぁ!!/// はっきり言わないでぇ!!」
リヴァイ「ぼかそうが同じだろ」
ハンジ「違うよ!」
リヴァイ「しかし、そうか……」フム
ハンジ「?」
リヴァイ「なら前言撤回だな」
ハンジ「え? 本当に?」
リヴァイ「‘少し’は優しくしてやる」
ハンジ「少しかよ!!」
リヴァイ「当たり前だ」
ハンジ「何が!?」
リヴァイ「こうなるだろうから忠告をしてやったのに、聞かなかったのはお前だ」
ハンジ「そ、それは」
リヴァイ「帰らなかったお前が悪ぃんだろ」
ハンジ「……だって」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「だってさ」チラッ
リヴァイ「……」
ハンジ「そのつもりで来たから……帰りたくなかったし……」ボソッ
リヴァイ「……」
ハンジ「今日はリヴァイと一緒に……」
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「え?」
リヴァイ「俺に少しでも優しくされてぇならもう黙ってろ」グイッ
ハンジ「あ、ちょっ、ん――――」
〆∫
【知らねぇ】
リヴァイ「――口開け」
ハンジ「え、ええ?」
リヴァイ「チッ……」グッ
ハンジ「あ」
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「!!」
ハンジ(舌が……)
リヴァイ「ふ……」ヌチュッ
ハンジ「ん……く……」
ハンジ(これされると……頭の奥から……眩む)トロン…
リヴァイ「――――」スッ…フニッ
ハンジ「!?」ビクッ
ハンジ(む、胸触られ……するとは言ったけど、ちょっ、ちょっと)グイッ
リヴァイ「……はっ」
ハンジ「ふ……はぁ……ね、ちょっと待っ」
リヴァイ「……」グッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「――――」ヌチュ…フニュフニュ
ハンジ「んっ、んん!!」ビクッ
ハンジ(な……離してくれない! しかも触るのもやめないし……///)
リヴァイ「――――」プチプチ
ハンジ「!!」
ハンジ(ぎゃー!/// ボタンはずされてるー!!)
リヴァイ「ふっ……は……」ツー…スルッフニ
ハンジ「はっ……あっ……」ピクッ
ハンジ(ああぁ、首筋舐められてるし……ふ、服に手が入って……直に触られてる……///)
ハンジ(あの、リヴァイに、直に……うぅ……なんか変なの///)
リヴァイ「……」フニュフニュ…クリッ
ハンジ「あっ!!」ビクッ!
リヴァイ「……」スッ
ハンジ(あれ? 手、引っ込めた)ハァ
リヴァイ「……」プチプチプチ…スルルッ
ハンジ(! 前はだけ……!!)
ハンジ「や……ちょっ、恥ずかしい///」
リヴァイ「知らねぇよ」グッ
ハンジ(あああ!! 下着に手がぁー!!)
リヴァイ「……」スルッ
ハンジ「あ……」サッ
リヴァイ「隠すな」グイッ
ハンジ「は、恥ずかしいんだって」
リヴァイ「知らねぇっつってんだろ」レロ…チュルッ
ハンジ「ん! は……ぁ!」ビクッ!!
ハンジ(あ……リヴァイに吸われて……?)
リヴァイ「……」フニ…レロ
ハンジ「ふ……く……ぅ」
ハンジ(うー形容し難い気分……)ゾクッ
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「は……どうしたの?」ハァ
リヴァイ「……」グイッヒョイッ
ハンジ「わっ!」サッ
リヴァイ「……ソファじゃな」スタスタ
ハンジ(だから待ってって……というか上はだけさせられたままで抱っこって……妙)ブフッ
リヴァイ「色気のねぇ笑いだな」ポスッ
ハンジ「またそんなの私に期待するんだ?」
リヴァイ「……俺が間違ってた」
ハンジ「納得されたらされたでなんか不満だ」
リヴァイ「満足させてやるから我慢しろ」ギシッ
ハンジ「――っ!/// な、何言ってんの?」
リヴァイ「何がだ?」
ハンジ「すっとぼけやがって」
リヴァイ「とぼけてねぇよ」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「何もおかしな事は言ってねぇ」サラッ…ナデ
ハンジ「さ、左様ですか///」
リヴァイ「……口はそのまま開けてろ」クイッ
ハンジ「あ……」
リヴァイ「ん――――」ヌルッ
ハンジ「んく――」
リヴァイ「……」グッ
ハンジ「!」
――ドサッ……
〆∬
【なんとなく分かった】
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん―――」
リヴァイ「――はっ……」
ハンジ「はぁ……///」
リヴァイ「で?」
ハンジ「はい?」
リヴァイ「また隠してやがるがなんのつもりだ?」
ハンジ「え、えぇっと」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「いや、だってさ? なんか、ねぇ?」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「恥ずかしいんだってば!///」
リヴァイ「それはさっき知らねぇって言っただろうが」
ハンジ「そ、そんな大きい方じゃないから、その!!///」
リヴァイ「触る前から知ってる」
ハンジ「知ってたか。ってそうじゃなくて!」
リヴァイ「安心しろ、俺は大きさは気にしねぇ」グイッ
ハンジ「あぁ、手ぇ離して!!///」
リヴァイ「断る」レロッ…チュッ
ハンジ「はっ……あっ!」ビクッ
ハンジ(また吸われ……て……)
リヴァイ「……」チュッ…
ハンジ「ふ……ぅ……っ……」
リヴァイ「……もう隠さねぇな?」
ハンジ「は……ぁ……///」コクンッ
リヴァイ「……」スッ…フニッフニッ…
ハンジ「んっ……あ」
リヴァイ「……」クリッ
ハンジ「あっ!」ビクッ
リヴァイ「……」クリクリ…
ハンジ「あ……や……そんな……いじら……な……んっ」
リヴァイ「……」ハムッ
ハンジ「ひゃっ!! み、耳……弱……から」ビクッ
リヴァイ「……知ってる」レロッ…ツー
ハンジ「うっ……意地……悪……ん」ゾクゾクッ
リヴァイ「ここもだったな」スッ…サワッ
ハンジ「あっ! わき腹……だめ……」ゾクッ
リヴァイ「ダメじゃねぇだろ」サワサワッ
ハンジ「ん……く……」ゾクゾク…
ハンジ(こしょぐったいかと思ったけど……くすぐられてる時と違う……)
リヴァイ「……」サワッ…スッ
ハンジ「ふ……リヴァイ?」
リヴァイ「……」スルッ
ハンジ「!?」ビクッ
ハンジ(あぁぁ……ズボンまで脱がされたぁー!! っていうか)
ハンジ「リヴァ……ズルい……」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「自分だけ……脱いでない」ハァ
リヴァイ「……ああ」プチプチスルッ
ハンジ(おぉ、相変わらずの筋肉だな……背ぇちっちゃいのに)
リヴァイ「……」カリッ
ハンジ「ひぁうっ!!?」ビクンッ
リヴァイ「……」レロッ
ハンジ「ふぁっ……な、なっ!? いきなりち、 ……噛まないでよ!!///」
リヴァイ「なんかイラッとした」
ハンジ(……野性の勘?)
〆
【感覚】
リヴァイ「……」サワッ…
ハンジ「!」ビクッ
ハンジ(あ、足……内腿とかゾクゾクする)
リヴァイ「……」サワサワ
ハンジ「んん……あ……」ゾクゾクッ
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「あ」ビクッ
リヴァイ「……」スルルッ
ハンジ(と、とうとう全部……うぅ///)
リヴァイ「……」ツー
リヴァイ「……っ」ハァハァ
ハンジ「は……あぁ……ん……」ピクッ
リヴァイ「……大丈夫か?」ナデ…
ハンジ「はぁ……リヴァ……イ」ハァ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「ん……大丈夫……」
リヴァイ「……」グイッギュッ
ハンジ「んん……」ハァハァ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「リヴァイ……」ギュゥ
〆
【なんか幸せ】
――朝――
ハンジ「……ん」パチッ…
ハンジ「朝……っ」ズキッ
ハンジ(痛っ……腰重い、なんか違和感!)ムクッ…シュルッ
ハンジ(あとちょっとだるい……思ったより体力使うなぁ)チラッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
ハンジ(……ヤッちゃったな、うん)
ハンジ(何て言うか……あれなー、すげぇ変な声出るんだねー)
ハンジ(恥ずかしいからって我慢してたら……鳴け……とか……)
ハンジ「――っ///」
ハンジ(で、でもさすがに初めてだからやっぱり手加減してくれたらしいや)
ハンジ(ちょっと痛かったけど……それよりも……)
ハンジ(リヴァイが私で感じてくれてる事がなんか嬉しかったな……)ナデ…
ハンジ「――っ!?///」
ハンジ(ふぉお!! 今なんか変な事考えたぁー!)ブンブン
ハンジ(こっ恥ずかしいぃー!///)ペシペシッ
リヴァイ「うぅ……」
ハンジ「あっ」
ハンジ(いけねっ、リヴァイ叩いてた)
ハンジ「……」ソッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ナデ…
ハンジ(……我慢してただろうに結局無茶はしなかった。本当、優しいよな……)ナデナデ
リヴァイ「ん……?」パチッ…
ハンジ「あ、おはよう、リヴァイ」
リヴァイ「……ああ、ハンジ」ムクッ…
ハンジ「……」
ハンジ(……あれ? なんか凄く恥ずかしくなってきた!///)フイッ!
リヴァイ「……」
ハンジ(だってね? あんなね? 声とかね? 姿だとかね!?)アワアワ
リヴァイ「……なに顔逸らしてんだ」
ハンジ「な、なんか照れる///」
リヴァイ「……」フゥ
ハンジ(ふぉぉー! なにこれやべぇ///)ウヒャー!
――グイッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「――――」
ハンジ「――ん!?」
リヴァイ「……逸らすな」
ハンジ「……はい」ポカンッ
リヴァイ「……よし」
ハンジ「ハッ!」
ハンジ(はい、じゃねぇ!! 益々恥ずかしいわっ!! でも逸らせねぇー!!!)
リヴァイ「……ねみぃ……もう少し寝る」ポフッ
ハンジ「う、うん」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ(もう寝ちゃった……もしや寝ぼけてた?)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ナデ…
ハンジ(まだ早いし、私ももう少し寝よ)ポフッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ジッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ピトッ))
リヴァイ「……う?」
ハンジ「……ふふ」ギュゥ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「……」トロンッ
リヴァイ「……」…スゥ
ハンジ「」…スースー
リヴァイ「」スゥスゥ
〆
【部屋で過ごす】
ハンジ「……」モクモク
リヴァイ「……」
ハンジ「あ、これの前の巻ある?」つ本
リヴァイ「ああ、これだな」本⊂
ハンジ「ありがとー」
リヴァイ「今日は部屋で過ごすのか?」
ハンジ「……いろいろあって動くのがツラい」
リヴァイ「……そうか」
ハンジ「うん」ペラッ
リヴァイ「……」
ハンジ「それに前からこんな感じだからいいんじゃない?」
リヴァイ「まぁ、そうだな」
ハンジ「あ、でもお腹減った。食べに行こ?」グルンッノッシリ
リヴァイ「頭に顎を乗っけるなと何度言ったら」
ハンジ「あはは! いい加減諦めなよ」グリグリ
リヴァイ「いてぇ、禿げる。あと動くのつらいんじゃねぇのか?」
ハンジ「腹減りには勝てないわー」キュルル…
リヴァイ「……食べに行くか」
〆
【優しい……か?】
ハンジ「そういやさ」モグモグ
リヴァイ「ああ?」モグモグ
ハンジ「さっき禿げるとか言ってたじゃん?」
リヴァイ「お前が顎で頭をグリグリするからな」
ハンジ「その髪形でてっぺん禿げたらやばくね?」ブフー
――ガシッ
ハンジ「いだだだだだ!!」
リヴァイ「そう思うならもうやめろ」ギリギリ
ハンジ「分かった! 分かったからやめて! アイアンクローはやめて!!」イタタタ!!
〆
【比喩的】
ハンジ「あいたたた……全く、手加減なしなんだから」
リヴァイ「手加減はしてんだろ」
ハンジ「……そうだね、手加減なかったら頭がザクロの様に」
リヴァイ「ならねぇし、食事中だ」
ハンジ「ザクロは食べ物なんだけどな」
リヴァイ「比喩で使うな」
ハンジ「ならば直接的表現で」
リヴァイ「お前絞め落とすぞ」
〆
【複雑】
ハンジ「……万が一リヴァイが禿げたら」
リヴァイ「唐突に話を戻すんじゃねぇ」
ハンジ「まあまあ」
リヴァイ「まあまあ、じゃねぇよ」
ハンジ「例えてっぺんから禿げようと、
前から進行しようとハゲ散らかそうと私は気にしないからね」ニコー
リヴァイ「……」ミケンニシワー
ハンジ「あれ? 反応薄いね」
リヴァイ「……禿げねぇよ」
〆
【生き残る為に】
ハンジ「はぁー食べたー」
リヴァイ「……そうだ、お前に言っておく事がある」
ハンジ「うん?」
リヴァイ「壁外……だけじゃねぇな、何か任務についた時なんかはそれだけに集中しろよ」
ハンジ「うん……」
リヴァイ「周りで何が起きても、だ。言われんでも理解してるだろうが」
ハンジ「うん、分かってる」
リヴァイ「今までと同じだ、いいな?」
ハンジ「大丈夫」
リヴァイ「ならいい……まぁ、ただの確認だ」
ハンジ「ふふ……うん」
〆
【さらっと】
――帰り道――
リヴァイ「しかしまさかお前自身が女である事を忘れていやがったとはな」
ハンジ「またその話するのー?」
リヴァイ「少しは言わせろ。当の本人は忘れてやがるのにその事で悩んでたのが馬鹿みてぇじゃねぇか」
ハンジ「だって兵士だしさー、研究も忙しくて性別なんてさっぱり忘れてたんだよ」
リヴァイ「女に見られてねぇと拗ねてたくせにか」
ハンジ「拗ねてないよ!」
リヴァイ「拗ねてただろ」
ハンジ「拗ねてないってば。私だってかなり悩んだんだからね」
リヴァイ「他の連中はちゃんと女扱いしてなかったか?」
ハンジ「他のはどうでもいいんだよ。リヴァイに女扱いして欲しかったんだよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「……なんで急に黙るの?」
リヴァイ「いや……別に」
〆
【誘ってた】
ハンジ「リヴァイだって本当は始めの方とか女として見てなかったくせに」
リヴァイ「お前こそ俺を男として認識してなかっただろ」
ハンジ「はぁ?」
リヴァイ「お前、俺にしてたこと思い出してみろ」
ハンジ「……? 何か変なことしてた?」
リヴァイ「……俺にやってた事を他の奴にやったらどうなる?」
ハンジ「リヴァイにやってた事?」
ハンジ「えーっと、無視されても話し掛けたり、ちょっかい掛けたり、抱きついたり……」
リヴァイ「……」
ハンジ「休日に部屋に押し掛けたり……そこで寝ちゃっ……たり……同じ部屋に……泊まっ……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「ごめんなさい」
リヴァイ「今になって漸くか」
ハンジ「だけどリヴァイも悪いんだよ!」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「女として扱わないからなんかどんどんエスカレートしていったというか……」
リヴァイ「……」
ハンジ「特殊な状況下でしか女として見ないもんだから」
リヴァイ「なんだ、襲われたかったのか」
ハンジ「違っ!!///」
リヴァイ「我慢するんじゃなかったな」チッ
ハンジ「だから違うっての!!///」
〆
【今までの愚痴】
リヴァイ「お前はいつも誘うようなマネしてやがったからな」ハァー
ハンジ「そんなつもりじゃなかったんだけど」
リヴァイ「……俺がどれだけ……いや、もういい」
ハンジ「えー何? もう言っちゃいなよ」
リヴァイ「愚痴になる」
ハンジ「もう愚痴ってたからいいじゃん」
リヴァイ「よくねぇよ」
ハンジ「前からちょいちょい聞いてるじゃん」
リヴァイ「そうだったか?」
ハンジ「……多分」
リヴァイ「聞いてる方が多い気がするな」
ハンジ「今度からもっと聞いてもらおう」
リヴァイ「聞かねぇよ」
ハンジ「勝手に話すからいいよー。あ、お酒買って行こうよ」
リヴァイ「真っ昼間からか?」
ハンジ「言わないなら飲んで忘れようよ、ね?」
リヴァイ「……そうだな」
〆
【眉間にシワ無いし】
リヴァイ「――なんの我慢大会だってんだ」
ハンジ「はい、ごめんなさい」
リヴァイ「普通ならとっくの昔に襲われてるからな?」
ハンジ「はい、そうですね」
リヴァイ「大体――」
ハンジ(何故説教を食らっているんだろうか……)
ハンジ(リヴァイ、悪酔いしてんなぁ。なんかスゴい鬱憤溜まってたんだな、うん)
ハンジ(まぁ、思い返すと申し訳ない事多々あるけどさぁ)
ハンジ(しかし本当に珍しいな。ここまで酔ってるリヴァイは)
リヴァイ「聞いてんのか?」
ハンジ「聞いてる。聞いてます」
リヴァイ「お前な――」
ハンジ(これはよっぽどなんだなぁー)
ハンジ(私どんだけの事してきたんだろ?)
リヴァイ「……膝に置いてる手、どけろ」
ハンジ「はい?」
リヴァイ「寝る。どけろ」
ハンジ「はい」パッ
リヴァイ「よし」ドサッ
ハンジ「あ、膝枕ね」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「早っ!?」
ハンジ「寝ちゃった」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ナデ…
リヴァイ「」ピクッ
ハンジ「ん?」
リヴァイ「」ゴソッ…ギュッ
ハンジ「!?」
ハンジ(なっ……腰に抱きついてきた!)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「う///」
ハンジ(なんだコイツ!! なんだコレ!)
リヴァイ「ハン……ジ」スゥスゥ
ハンジ「――っ!?///」
ハンジ(えぇ!? 何コレ甘えてんの? リヴァイが!? いや、寝てるけども!!)
ハンジ(ちょっ、なんだこの感情!? どうしたらいいのか分からーん!!)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「うぅ///」
ハンジ(抱き締めて撫でくり回したい気分だけど寝てるしそういうワケにも……)プルプル
ハンジ(あぁ……もしかしてこういう事なのか?)
ハンジ(リヴァイの気持ちがちょっと分かったかも……コレはツラいな)グヌヌ
ハンジ「はぁ……リヴァイ、ごめんね」ナデ…
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ナデナデ
ハンジ(……かわいいなぁ)ホワッ
〆
【裏目に出た】
ハンジ「あれはどうなってる?」
モブリット「手配してあります」
ハンジ「そう、ありがとう。あ、もうお昼だね、行っておいで」
モブリット「分隊長は?」
ハンジ「ちょっと片付けてから行くよ、用もあるし。先に行って」
モブリット「わかりました、では失礼致します」
ハンジ「うん」
スタスタスタ……
ハンジ「……」
ハンジ(時間ずらさないとミケに会いそうなんだよなぁ)
ハンジ(リヴァイにも一緒に食べようって時間ずらさせてんだよね)
ハンジ(今日は会議もないし、なるべくならミケとナナバに会いたくない)
ハンジ(その内知られるだろうけどさ……)
ハンジ「――そろそろいいかな?」
――ガチャッ
ミケ「む、ハンジ」スンッ
ハンジ「ぎゃあぁー!!!」
ナナバ「いきなり何?」
ハンジ「ナナバまでぇー!!」
リヴァイ「……なんの騒ぎだ」
ハンジ「リヴァイィー!? なんで全員集まるんだよ!!?」ガンッ!
ミケナナバリヴァイ「「「?」」」
〆
【バレた】
ナナバ「なんなの?」
ハンジ「な、んでもない」ドンヨリ
リヴァイ「なんでもねぇ感じじゃねぇが?」
ハンジ「だ、大丈夫」チラッ
ミケ「……」
ハンジ(な、何も言うなぁー、何も言うんじゃないぞぉー)ダラダラ
ミケ「うまくいったみたいだな」スンッ
ハンジ「ぎゃあぁぁ!!/// 言うな思うな匂いを嗅ぐなぁぁー!!!」
ナナバ「あぁ」
リヴァイ「?」
〆
【間違ってない】
リヴァイ「……なんでコイツらが既に知ってんだ」
ナナバ「相談を受けていたんだよ。もしやリヴァイが不能なんじゃないかって」
リヴァイ「ふざけるな」
ハンジ「いや、その、ね、いろいろと不安が……ってかナナバ!! そんな相談はしてない!」
リヴァイ「……そういえばナナバにお前がどうのと言われたな。……お前も馬鹿だろ、クソメガネ」
ハンジ「リヴァイが悪いんじゃーん!」
ミケ「痴話喧嘩はやめておけ」
リヴァイハンジ「「痴話じゃ……」」ハッ!!
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
ミケ「痴話だろ」
ハンジ「む……」
リヴァイ「チッ……」
ナナバ「ぶくく……」
〆
【報告】
ミケ「で?」
ハンジ「で? って何が?」
リヴァイ「あぁ、その日の話か」
ハンジ「は!?」
ミケ「どうだった?」
ハンジ「聞くなよ!!」
リヴァイ「あのな……」
ハンジ「待てコラ何しくさってんだリヴァイ!!」
リヴァイ「何もしてねぇよ」
ハンジ「今、話そうとしたでしょ!」
リヴァイ「チッ……あの時と同じ奴とは思えねぇな」
ハンジ「はぁ!?」
リヴァイ「あの時だ。俺の下で鳴――」
ハンジ「わあぁぁあぁぁ!!!/// 何言おうとしてんだアホ馬鹿ふざけんなリヴァイ!!!」
リヴァイ「うるせぇな、今から男同士の話をする。あっち行ってろ」シッシッ
ハンジ「うるせぇな、じゃねぇ! それにナナバ! ナナバが交じってる!!」
ナナバ「あ、私今、男だから」
ハンジ「どういうこと!?」
〆
【冗談】
リヴァイ「冗談だ。誰が話すか」
ハンジ「やめてよ!///」
リヴァイ「まぁ、ミケにはすぐバレるだろうなとは思っていた」
リヴァイ「ついでにミケからエルヴィンにもな」
ハンジ「うぅ……エルヴィンにもバレるのか……」
リヴァイ「ナナバまでいくとは思わなかったが……」
ナナバ「そう?」
ハンジ「ミケの鼻使って2人で賭けしてんだって。誰と誰がイイ仲になるかって」
リヴァイ「えげつねぇ賭けしてんな」
ミケ「リヴァイも交ざるか?」
リヴァイ「ならアイツとアイツの……」
ハンジ「交ざるのかよ!!」
リヴァイ「冗談だ」
ハンジ「あなたの冗談は分かりにくい!!」
〆
【実害】
ハンジ「――ったく、なんで私がこんな目にあってんだ」
リヴァイ「いつもはお前に皆引きずり回されてんだ。たまにはいいだろ」
ハンジ「振り回しじゃなくて引きずり回してるのか」
リヴァイ「人を巻き込んでは引きずり倒して実害を被らせてるからな」
ハンジ「えぇー? そうかなぁ」
ナナバ「自覚が無いのがまたねぇ」
ミケ「あってもやるだろうな」
〆
【分け前】
リヴァイ「ところでどっちが勝ったんだ?」
ナナバ「私」
リヴァイ「分け前寄越せ」
ナナバ「……何割?」
リヴァイ「3割」
ナナバ「えぇ」
リヴァイ「妥当だろ。5割でもいいんだが?」
ナナバ「チッ」スッ
ハンジ「ちょっと、リヴァイ」
リヴァイ「怒るだけ無駄だ。……結構賭けてるな。これで飯でも食うか」
ハンジ「……そうだね」ハァー
〆
【通常です】
ハンジ「とりあえずお昼だ、お昼。行こう?」ノッシリ
リヴァイ「……なんで乗るんだ」
ハンジ「今の騒動で力を使い果たした。運んで」
リヴァイ「テメェで歩け」
ハンジ「いーやー」ガッシリ
ミケ「いちゃつくな」
リヴァイハンジ「「いちゃついてねぇ」」
ナナバ「いちゃついてるでしょ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「別に何もしてないよね?」
リヴァイ「ああ」
ミケナナバ((コイツらいちゃついてる自覚がないのか))
〆
【知っていると】
ハンジ「あ゙っ! リヴァイ」ズイッ
リヴァイ「だからそれが入ってるモノ頼むな」パクッ
ハンジ「入れるヤツが悪いんだよ」
リヴァイ「そういう料理だ」モグモグ
ナナバ「……」
ミケ「……」
ハンジ「そう言いながら自分もよけてるじゃない」
リヴァイ「小せぇから大変だ」ヒョイヒョイ
ハンジ「小さいんだから食べればいいのに」
リヴァイ「うるせぇ、食え」ズイッ
ハンジ「はいはい」パクッ
ナナバ「……前からたまに見掛けてた光景ではあるんだけど」
ミケ「もはやいちゃつき以外の何物でもないな」モグモグ
〆
【からかい】
エルヴィン「聞いたぞ、リヴァイ」
リヴァイ「……何をだ」ミケンニシワー
エルヴィン「まさか君達がそういう事になるとはな」
リヴァイ「びっくりだな」
エルヴィン「はは、別におかしな事ではないがな」
リヴァイ「さっきまさかとか言ってたじゃねぇか」
エルヴィン「うむ、まさかリヴァイが、まさかハンジがという驚きがないとは言えん」
リヴァイ「だろうな」
エルヴィン「だが何故か似合いだとも思う。不思議だな」
リヴァイ「……」フンッ
エルヴィン「いやしかし、リヴァイがハンジを愛する事になろうとはなぁ」ウーン
リヴァイ「ごほっ……エルヴィン、やめろ」
エルヴィン「何がだ?」キョトン
リヴァイ「……テメェ」イラッ
ハンジ「……」スタスタ
エルヴィン「む? 丁度良い所にハンジが。ハンジ!」
リヴァイ「エルヴィン、テメェ殺すぞ!」
エルヴィン「酷いな」
ハンジ「――なんか物騒な事言ってんね?」
リヴァイ「来るな、クソメガネ!」
ハンジ「?」
〆
【この野郎】
ハンジ「何? どうしたの?」
リヴァイ「いいから今すぐあっちに行け」
ハンジ「なんでそんなに追い払おうと……あ! また変な話しようとしてないよね!?」
リヴァイ「してねぇ。いいから早く……」
エルヴィン「変な話ではないぞ、ハンジ」
ハンジ「えっ?」
リヴァイ「エルヴィン!」
エルヴィン「ハンジがリヴァイの事を愛しているのだな、という話を」
ハンジ「ぶふーっ!!? は、はぁぁぁ!?///」
リヴァイ「チッ……」
エルヴィン「うむうむ、睦まじいな」
ハンジ「な、ななななんなの!? エルヴィンおかしくなっちゃったの!?」
リヴァイ「だから来るなと」
エルヴィン「式には呼んでもらわなければなるまい」
ハンジ「ごっふぅー!!! ゴホッゴホッ!!」
リヴァイ「……」
ハンジ「げほっ……」
エルヴィン「大丈夫か?」
ハンジ「……何、エルヴィン、熱? 熱出してるの? それとも頭打った?」
エルヴィン「む?」
ハンジ「ちょっと! 誰か医者! お医者さん呼んでー!!」パンパン
エルヴィン「……ハンジ」
ハンジ「エルヴィン! 大丈夫だよ、気をしっかりね。ちゃんと治るから……」
エルヴィン「もういい、ハンジ」
ハンジ「よくないよ! 調査兵団団長の危機だよ!? 最善を尽くさないと!!」
リヴァイ「……」
エルヴィン「悪かったよ。からかって」
ハンジ「いやいや、入院しておこうよ!
がっちりベッドに縛りつけておいてあげるから……ついでに口縫っとく?」
リヴァイ「手伝おう」
エルヴィン「冗談が過ぎたか?」
〆
【俺には分からねぇ】
ミケ「……」
リヴァイ「何してんだ?」
ミケ「ハンジの実験を見てる」
リヴァイ「あぁ、ここから見えるのか」
ミケ「見てみろ」
リヴァイ「……」ヒョイッ
ハンジ「どう? どこか痒いところはないかい?」
巨人「あ゙ー」
ハンジ「うんうん、大丈夫そうだね。申し訳ないけれど次は痛覚の確認なんだ……」スタスタ
モブリット「ハンジ分隊長! それ以上は!!」
ハンジ「その前に少しくらい私とお話してくれないかなぁー」
巨人「あ゙あ゙」
ハンジ「ん? なんだい?」
モブリット「分隊長! 下がって!!」
巨人「あ゙ー!」ゴゥッ!
ハンジ「うおっとぉ!!」ヒョイッ
巨人「う゛ぅ……」
モブリット「あ、危ないですよ!!」
ハンジ「あひゃひゃひゃひゃ!! 元気だねぇーいいよぉー」ゲラゲラ
リヴァイ「……」
ミケ「あれがお前の女だ」
リヴァイ「……なんでだろうな?」
〆
【それは二度目だ】
ハンジ「――それでねぇーその時の巨人の仕草が~~」
調査兵1「はぁ」
ラシャド「捕まったな」
モブリット「暫く逃げられないな、かわいそうに」
ハンジ「それがもう!! 最っ高に滾る瞬間なんだっ!!」ガターンッ!!
調査兵1「は、はぁ」
ナナバ「……」
リヴァイ「……」
ナナバ「リヴァイ、あれがあんたのお……」
リヴァイ「うるせぇ」
〆
【もういい】
ハンジ「ああ……もうすぐ壁外調査だ」
モブリット「そうですね」
ハンジ「今度はどんな巨人に会えるかなぁ」キラキラ+
モブリット「さぁ?」
ハンジ「いやいや、会えるだけでもいいよ。どんな巨人でも!!」
モブリット「そうですね。あ、それあっちに頼む」
調査兵2「はい」
ハンジ「楽しみだなぁー」ウフフー
エルヴィン「……」
リヴァイ「……」
エルヴィン「リヴァイ、あれが君の……」
リヴァイ「言うな」
〆
【ちゃんと女だ】
リヴァイ「……」
ハンジ「あれ? リヴァイじゃん。何してんの?」
リヴァイ「ちょっとこっちに来い」
ハンジ「何なにー?」スタスタ
――グイッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「――――」
ハンジ「んんー!?」
リヴァイ「はっ……」
ハンジ「い、いいいきなり何すんの!?///」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「だ、誰かに見られたらどうするんだよ!!///」ワタワタ
リヴァイ「――よし。じゃあな」スタスタ
ハンジ「はぁ!?」
〆
【理解できない】
ハンジ「……ナナバ」フラッ
ナナバ「どうしたの?」
ハンジ「たまにリヴァイの行動が理解できない」ウゥ
ナナバ「あんたより?」
ハンジ「どういうことだ」
ナナバ「リヴァイの行動には意味がありそうだけどあんたのはねぇ」
ハンジ「私も意味のない行動はしていない!」
ナナバ「そうかねぇ……?」
ハンジ「本当に何考えてんだろう」ハァー
ナナバ「全部分かったらつまんないでしょ?」
ハンジ「そりゃそうだけど」
ナナバ「そう考えるとリヴァイは退屈しなさそうだね」
ハンジ「だからどういうことだ!」
〆
【臆病風】
ハンジ「……」
リヴァイ「……大丈夫か?」ガタッ
ハンジ「リヴァイ……」
リヴァイ「死人は出なかったんだ……」
ハンジ「不幸中の幸いだね……でも捕獲できなかった上に怪我人が出た」
リヴァイ「……」
ハンジ「……甘かった。もっと作戦を練るべきだった」
リヴァイ「それはそうだが、どんなに注意を払った処で失敗する事はある」
ハンジ「そうならないよう最善の注意が必要だから……」
リヴァイ「……捕獲用の網がうまく巨人に掛からなかった。全てお前が悪ぃワケじゃねぇ」
ハンジ「……」
リヴァイ「また捕獲はやるんだろ? まさか臆病風に吹かれてねぇよな?」
ハンジ「……ないよ。それだけは」グッ
リヴァイ「ならいいが」
ハンジ「……」
リヴァイ「…………まぁ安心しろ」
ハンジ「?」
リヴァイ「どうしても前に進みづらい時は俺がお前のケツを叩いてやる」
ハンジ「リヴァイ……」
リヴァイ「……」
ハンジ「ふふ…………リヴァイの●●●」
リヴァイ「ケツもぐぞテメェ」
〆
【励まし】
リヴァイ「人が真面目に話してやってんのにテメェは」
ハンジ「ごめんごめん」
リヴァイ「クソメガネが」
ハンジ「……ありがとう、リヴァイ」
リヴァイ「……」
ハンジ「お陰でやる気出たよ」
リヴァイ「……お前が弱気になったら俺が鼓舞してやる。信じて進め」
ハンジ「……うん。じゃあ、リヴァイも」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「何かあったら私が背中押してあげる」
リヴァイ「突き落とすのか」
ハンジ「……反撃しないでよ」
〆
【手じゃなくて】
――ハンジ研究室――
リヴァイ「ハンジ……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「またこの馬鹿は……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ハナギュッ
ハンジ「ふぐ……」スハー
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「んん……」
リヴァイ「――――」
ハンジ「」ピクッ
リヴァイ「――――」
ハンジ「んんん!?」プルプル
リヴァイ「――――」
ハンジ「ーー!! ーー!!」バンバンバン!!!
リヴァイ「は……起きたか」
ハンジ「ぷはっ! はぁはぁはぁ……!!」ゼェゼェ
リヴァイ「ここで寝るな」
ハンジ「起こし方を考えろ!! 殺す気か!!?」
〆
【苦しいんだよ!】
ハンジ「また前と似たような起こし方しやがって!」
リヴァイ「ちゃんと考えただろ」
ハンジ「手が口に替わっただけじゃんか!!」
リヴァイ「替わってるじゃねぇか」
ハンジ「息を止める事自体は変わってねぇ!!」
リヴァイ「やはり蹴りがよかったか……」
ハンジ「普通に起こせぇー!!!」
〆
【嬉しい】
ハンジ「はぁ、誰かに見られたらどうするのさ」
リヴァイ「ああ……考えてなかったな」
ハンジ「勢いで動かないでよ」
リヴァイ「一応、人の気配はしなかったからな」
ハンジ「確かじゃないでしょー」ハァー
リヴァイ「ここで寝そうな時は鍵を掛けろ」
ハンジ「いつの間にか寝ちゃうんだから無理だよ」
リヴァイ「残業するなら鍵を掛けろ」
ハンジ「はいはい…………ん? なんでそんなに鍵を掛けさせたがるの?」
リヴァイ「……」
ハンジ「なんで?」
リヴァイ「……お前も一応女だろうが」
ハンジ「!」
リヴァイ「チッ……」フイッ
ハンジ「!! ああ!!」
リヴァイ「……」ミケンニシワー
ハンジ「ぶふっ! あははははは!!」
リヴァイ「何笑ってやがる」
ハンジ「襲うのリヴァイくらいだって!」ゲラゲラ
リヴァイ「……分かんねぇだろうが」ボソッ
ハンジ「あはは……あぁ、そっかぁ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「ふふふ」ギュー
リヴァイ「……誰かに見られたら困るんじゃねぇのか?」
ハンジ「ちょっとだけ、ね?」
リヴァイ「……」
ハンジ(……ずっと前から女扱いしてくれてたんだねぇ)
ハンジ「ふふふー♪」ギュゥ
リヴァイ「……」ナデ…
〆
【イブ】
エルヴィン「今日はこれで終わりだな」
ハンジ「今日はイブだねぇ! ささやかだけどみんなで飲もう?」ドンッ
リヴァイ「明日も仕事だぞ?」
エルヴィン「まぁ、一杯くらいいいだろ」
ハンジ「エルヴィン、話が分かるねぇ」
リヴァイ「チッ……」
ミケ「なかなか良い酒だな」スンスン
ハンジ「お、分かるー? どうせそんな飲めないから量より質を取ったんだ」
ナナバ「量があったらあんた潰れそうだしね」
ハンジ「余計な事を、ナナバ」
ナナバ「事実でしょ?」
ハンジ「私だって明日が仕事ならちゃんと自重するよ」
リヴァイ「以前、次の日が休みじゃねぇ日に徹夜しようとしやがってたけどな」
ナナバ「自重、出来てないじゃない」
ハンジ「ぐぬぬ……おのれリヴァイ」
エルヴィン「乾杯するぞ?」
ミケ「……」
ナナバ「ミケ……もしかして匂いで酔った?」
ミケ「嗅ぎ過ぎた」
ハンジ「いいお酒だからってそんな馬鹿な」
〆
【リボン】
――食堂――
ハンジ「ナナバ、ここいい?」
ナナバ「んー。リヴァイと一緒じゃないんだ?」
ハンジ「いつも一緒なワケじゃないよ」
ナナバ「そりゃそうだね」
ハンジ「ねぇ、ナナバ」
ナナバ「何?」
ハンジ「誕生日にあげるもの何がいいかな?」
ナナバ「あぁ、リヴァイの」
ハンジ「そうそう。毎年あげてるんだけど今年はどうしようかなぁと」
ナナバ「いつも通りでいいんじゃないの?」
ハンジ「うーん、寒いし、手作りのマフラーとかどうだろう?」
ナナバ「えぇー」
ハンジ「えっ? ダメかな?」
ナナバ「いや、ダメではないだろうけど時間ないでしょ」
ハンジ「あ、そうだね」
ナナバ「またなんでギリギリに考えてるの」
ハンジ「うーん、いつも以上に悩んじゃってねぇ……こうなって初めての、だからさ」
ナナバ「あぁ、じゃあ身体にリボン巻きつけて‘はいどうぞ’ってすりゃいいんじゃないの?」
ハンジ「ぐはっ!!? な、何言ってんの!? ナナバ!!」
ナナバ「大概の男は悦ぶんじゃない?」
ハンジ「なんか字のチョイスが嫌なんだけど」
ナナバ「やらないの?」
ハンジ「やらない!!」
〆
【フェイント】
――12月25日――
ハンジ「リヴァイ! 誕生日おめでとうー!」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「はいこれ」
リヴァイ「……」シュルシュル
ハンジ「悩んだけどよく使うものがいいよね」
リヴァイ「……」
*ひよこのハンカチ*
ハンジ「ぶふー!! その顔ー!!」ゲラゲラ
リヴァイ「お前な」
ハンジ「ごめんごめん、冗談だよ」ケラケラ
リヴァイ「テメェが使え」
ハンジ「あはは! はい、こっちが本当のね」スッ
リヴァイ「……」
ハンジ「びっくり箱でもなんでもないよ、ちゃんとした物だから」
リヴァイ「……」シュルシュル
ハンジ「ね?」
リヴァイ「……紅茶か」
ハンジ「それ、いい茶葉なんだよ」
リヴァイ「そうか、ありがとな」
ハンジ「うん」ニコッ
〆
【贈られた側】
リヴァイ「――ところで」
ハンジ「はい?」ギクッ
リヴァイ「首に巻いてるリボンはなんだ?」ジッ
ハンジ「パ、パーティーっぽくしてみましたー」
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ「あ、えとー」ダラダラ
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ「じ、冗談だよ。はずします」スッ
――ガシッ!
ハンジ「うおっ!?」ビクッ
リヴァイ「待て」
ハンジ「な、何?」
リヴァイ「リボンってのは贈られた側がほどくモンだよな?」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「違うか?」シュル…
ハンジ「いや、その……」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……そう……です///」
リヴァイ「ならおとなしくほどかれてろ」スルッ
ハンジ「うぅ……///」
リヴァイ「ああそうだ、覚悟しろよ」プチプチ…
ハンジ「え?」
リヴァイ「もう手加減は一切しねぇからな」
ハンジ「……はい?」
〆
【耐えられない】
ハンジ「――ぁぁっ! あぁぁっん! あ……――」ピクンッ
リヴァイ「はぁ……ハンジ?」ギシッ…
ハンジ「」ハァハァ
リヴァイ「……」ソッ…
リヴァイ(やり過ぎたか……?)
ハンジ「ん……」ハァハァ
リヴァイ「……まだちょっと足りねぇくらいなんだが……」サラッ…
ハンジ「」ハァハァ
リヴァイ「……勘弁してやるか」ナデナデ
ハンジ「」ハーハー
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「ふ……んん……」スーハー
リヴァイ「……」ギュッ
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」サラッ…
ハンジ「ぅ……」
リヴァイ「……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「ハンジ……」ギュゥ
ハンジ「ん……」スースー
〆
【眺める】
――朝――
ハンジ「っ……」ムクッ
ハンジ「うぅ……」
ハンジ(だっる……あれ? いつの間にか寝てた)チラッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ(この野郎!)ベシッ!
リヴァイ「ぅ……」
ハンジ(マジで手加減なしで……!!)ウゥ
リヴァイ「……」
ハンジ(ああぁぁ……あんなやらこんなやら……やたら恥ずかしい事された!///)ブンブン
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ(やめてっつってんのに全部無視しやがって!!)ガシガシ
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ(途中からもうワケわからなくなったし、最後らへんなんか記憶にないしっ!)チラッ
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ「ぬわっ!? お、起きてたの?」
リヴァイ「……朝から大サービスだな」
ハンジ「は?」↓チラッ
ハンジ「――――っ!!?///」ササッ!
リヴァイ「気づくの遅ぇな」
ハンジ「な、ななな……ふざけんなぁー!!///」
リヴァイ「ふざけてねぇ、真面目に見てた」
ハンジ「そういうことじゃねぇ!! 黙って見てんな!!///」
リヴァイ「見せびらかしてたのはお前だろ」
ハンジ「見せびらかしてねぇ!!」
〆
【くまなく】
ハンジ「信じらんない! 全く!!」
リヴァイ「……そういや日の光の下で見たことはなかったな」グイッ
ハンジ「は?」
――ドサッ
ハンジ「ちょっ!?」グッ
リヴァイ「ちゃんと見せてみろ」ガッシリ
ハンジ「や、やめ……」
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ「……うぅ/// そんなじっくり……見ないで……」フイッ
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ「んん……や……ぁ……うー///」モジモジ
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ「も、もういいでしょ……離して///」
リヴァイ「……ああ」パッ
ハンジ「!!」サササッ!!
リヴァイ「悪くねぇ」フム
ハンジ「この……変態がぁ!!///」
〆
【暗くても嫌だ】
ハンジ「本っ当最低だ!」←服着た
リヴァイ「見られんのなんか今更だろ」←服着た
ハンジ「あんな風に見られた事はないし、こんな明るい場所で見られた事もないよ!」
リヴァイ「あんまり変わんねぇだろ」
ハンジ「変わるわ!!」
リヴァイ「そうか?」
ハンジ「……リヴァイは朝日の中でお尻 を見られたい?」
リヴァイ「…………それは嫌だな」
ハンジ「それと同じだよ!!」
リヴァイ「同じでいいのか?」
〆
【半分本気】
ハンジ「もう●●通り越して変態だよ! 変態リヴァイだよ!」
リヴァイ「お前には負けるだろ」ペラッ
ハンジ「一人で落ち着きやがって」
リヴァイ「慌てる必要もねぇからな」モクモク
ハンジ「もう暫くリヴァイには近づかないでおこう!」ドンッ
リヴァイ「っ……人を背もたれ替わりにしてる奴のセリフじゃねぇな」
ハンジ「今、リヴァイは背もたれだから」
リヴァイ「どういう理屈だ」パタンッ
ハンジ「だってさすがに昼間っから襲わないでしょ?」
リヴァイ「……そう思うか?」クルッ!グッ
ハンジ「え゙?」ドサッ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「えっ? ちょっと……本気!?」
リヴァイ「……冗談だ」スッ
ハンジ「――だから冗談が分かりにくいっての!!」ドキドキ…
リヴァイ「……」
〆
【昨日の事】
ハンジ「もう!」ドンッ
リヴァイ「つっ!」
ハンジ「? どうしたの?」スッ…クルッ
リヴァイ「いや……っ」
ハンジ「背中痛いの? 見せて」ペロンッ
リヴァイ「おい」
ハンジ「うわっ! 引っ掻き傷だ!」
リヴァイ「……」
ハンジ「痛そう。掻きむしったの?」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「何?」
リヴァイ「……覚えてねぇのか」
ハンジ「は?」
リヴァイ「まぁ無理もねぇか」ハァー
ハンジ「??」
リヴァイ「……お前がやったんだ」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「ヤってる最中耐えられなかったんだろうな」スルッ
ハンジ「はい!?///」
リヴァイ「っ……」
ハンジ「え、ええっと……ごめん」
リヴァイ「いや……俺がやり過ぎた」
ハンジ「……二重の意味で?」
リヴァイ「……お前な」
〆
【今は誰もいない】
モブリット「ハンジ分隊長」
ハンジ「何?」
モブリット「後程リヴァイ兵長が来られるそうですよ?」
ハンジ「何しに来んの?」
モブリット「さぁ? 来るとだけ伝えろとの事でした」
ハンジ「ふーん。あ、この書類エルヴィンの所に持ってってくれるー?」ペランッ
モブリット「はい」スタスタ
ハンジ「……」
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「おっ、来たね、●●リヴァイ」
リヴァイ「待てメガネ」
ハンジ「なーにー?」ニヤニヤ
リヴァイ「いきなり何だ」
ハンジ「本当の事を言ったまでだよ」
リヴァイ「根に持ってんのか」
ハンジ「何をー?」
リヴァイ「他の奴に聞かれたらどうするつもりだ」
ハンジ「私は困らない」
リヴァイ「……謝っただろうが」
ハンジ「別に怒ってないよ。からかってみただけ」ケラケラ
リヴァイ「……飯奢ってやろうかと思って来たがやめた。じゃあな」
ハンジ「あー! 待ってぇ!! ごめーん!!」
〆
【暖をとる】
ハンジ「うわぁ今日、寒いね」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「……」スルッ
リヴァイ「!?」ゾクッ
ハンジ「うー、暖かーい」ピットリ
リヴァイ「後ろから服の中に手を入れんじゃねぇ。腹が冷える」ゾクゾクッ
ハンジ「前からならいいの?」
リヴァイ「いいワケねぇだろうが。百歩譲って抱きつくだけにしやがれ」
ハンジ「えぇー、直に肌に触れた方が暖かいしさー」ヌクヌク
リヴァイ「いいから出せ。冷てぇんだよ」ブルブル
ハンジ「いいじゃん、その内に暖まるから」
リヴァイ「ふざけるな」
ハンジ「至って真面目だよ」キリッ
リヴァイ「真面目にやる事じゃねぇ」
〆
【埃】
リヴァイ「……」パタパタ
ハンジ「リヴァイー……おや? 掃除中?」
リヴァイ「大掃除だ」
ハンジ「終わらせたんじゃないの?」
リヴァイ「俺は二度やる事にしている」パタパタ
ハンジ「ふぅん」
リヴァイ「なんの用だ」
ハンジ「そうそう! これ見て! 部屋の奥から出てきた本なんだけど――」パラパラ
リヴァイ「埃まみれじゃじゃねぇか、持ってくるな」
ハンジ「これ探してた本でさ」ズカズカ
リヴァイ「話を続けるな、入ってくるな」ガッ
ハンジ「ちょっと……くらい……いい……じゃんかぁー」ギリギリ
リヴァイ「せっかく掃除してんのに汚れるだろう……がっ!」ギリギリ
ハンジ「部屋に入れろー!」ギリギリ
リヴァイ「出ていけ」ギリギリ
エルヴィン「……何をしているんだ、あの二人は」
〆
【今年もあと二日】
ハンジ「今年も年末の酒盛り参加するよね?」
リヴァイ「寝てたいんだが」
ハンジ「ふむふむ、いつも通り参加と」カリカリ
リヴァイ「断りを聞き入れねぇなら始めから聞くんじゃねぇ」
ハンジ「一応本人の意思確認をしないと」
リヴァイ「する意味ねぇだろ」
ハンジ「嫌だという意思確認の後、無理矢理連れていくのが楽しいんじゃないか」
リヴァイ「人として最低だな」
〆
【恒例行事にしようかと】
リヴァイ「そろそろ来るな……」
――コンコン
リヴァイ「来たか」
ガチャッ
ハンジ「リヴァイ入るよ、いるの……っているじゃないか」
リヴァイ「……何か用か?」
ハンジ「お迎えですよ」ニヒッ
リヴァイ「ああ」ノソッ
ハンジ「あれ? 抵抗しないんだ?」
リヴァイ「しても面倒なだけだ」
ハンジ「えぇ? 抵抗してくれないとー」
リヴァイ「なんだそりゃ」
ハンジ「せっかくみんなに協力要請したのに」
リヴァイ「さっさと解散させろ」
〆
【大人しく参加】
――ワハハハハ!
ザワザワザワザワ……
リヴァイ「……」グビッ
エルヴィン「今回は大人しく来たのだな」
リヴァイ「面倒だからな」
エルヴィン「ハンジの誘いは断れなかったか?」
リヴァイ「馬鹿言え。……どうせお前らも俺を捕獲するように言われてたんだろ」
エルヴィン「まぁな。色々作戦も考えたのに無駄になってしまった」
リヴァイ「そりゃ残念だったな」フンッ
エルヴィン「実に残念だよ。捕獲用の網まで用意したのに」
リヴァイ「俺は巨人か」
〆
【見せつけられた】
エルヴィン「そろそろ年が明けるな」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「リヴァ~イ」ヘロヘロー
リヴァイ「へべれけか」
ハンジ「うははははは! 飲み競べやってた」ヒック
リヴァイ「あんまり飲み過ぎるな」
ハンジ「まぁまぁ……あははははは!」ギュッ
リヴァイ「チッ……」
調査兵「そろそろだぞ!」
.
ハンジ「あー、年が明けるねぇ」ギュー
リヴァイ「鬱陶しい、どけ」
ハンジ「酷いなぁー」
――5、4、3……
ハンジ「……リヴァイ」
リヴァイ「あ?」
――1……
ハンジ「ん―――」
リヴァイ「!?」
――A happy new year!
――ワァァァ!!
.
ハンジ「っ……ふふ」ニコッ
リヴァイ「――っ! このクソメガネ!!」ガッ!
ハンジ「なんかどっかの地域では年越しと同時にキスするとかしないとか?」ヘロヘロー
リヴァイ「ふざけんな!」
ハンジ「失礼だなぁ……ふざけてしないよー」ギュー
リヴァイ「馬鹿が……!」
エルヴィン「睦まじくて何よりだが、存在を忘れられるのはツラいな」
リヴァイ「エルヴィン!?」ハッ!
ハンジ「あーエルヴィンいたんだぁ。あけおめー」ヘロヘロ
〆
【何するかわからない】
リヴァイ「……何人に見られた?」
エルヴィン「さぁな」
リヴァイ「チッ……」
エルヴィン「殆(ほとん)どの者は見ていないと思うが?
見てたとしても酔ったハンジの戯れ言と見なすだろうしな」グビッ
リヴァイ「クソメガネがっ」
ハンジ「」スースー
エルヴィン「リヴァイを枕に一人夢の中か」
リヴァイ「はぁー……部屋に連れていく」
エルヴィン「みんな雑魚寝しているぞ?」
リヴァイ「酔ったコイツは危険だ」
エルヴィン「成る程な……」フフ
リヴァイ「……なんだ?」
エルヴィン「酔いの残ったハンジがリヴァイと間違えて他の者に襲いかからないとも限らないからな」
リヴァイ「……そういう事じゃねぇ」
エルヴィン「ならいいじゃないか」クスクス
リヴァイ「……チッ!」
ハンジ「うーん……」ムニャムニャ
〆
【こっちは大変だった】
ハンジ「ん……?」パチッ
*雑魚寝の兵士達*
――グオォ……
――クークー
ハンジ「ああ……そっか……あいててて、頭いて……あ」ズキズキ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……壁に寄っ掛かったまま寝てる……起きたら身体痛めてそうだね」
ハンジ「まぁ、膝枕させてた私の所為か」ムクッ
ハンジ「んー……」ノビー
リヴァイ「……起きたのか」
ハンジ「ぬおっ!?」ビクッ
リヴァイ「チッ……身体いてぇ」コキコキッ
ハンジ「びっくりした。起こしちゃった?」
リヴァイ「もう起きねぇとな」
ハンジ「そうだねぇ。後でマッサージしてあげるよ」
リヴァイ「ああ。ところで……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「……いや、なんでもない」
ハンジ「?」
リヴァイ(また忘れやがったか。便利な記憶だな)
〆
【覗き】
「~~」
ペトラ「?」
ペトラ「誰かいるのかな?」ソッ
ハンジ「この……辺り? リヴァイ」ハァ
リヴァイ「もうちょっと右だな」
ハンジ「ん……ここ……かな?」
リヴァイ「ああ、そこだな。一気にやれ」
ハンジ「ええ? 大丈夫かなぁ」
リヴァイ「大丈夫だ」
ハンジ「よし、うりゃっ!」グリッ
リヴァイ「――っ!」
ハンジ「あ、痛かった?」
リヴァイ「いや……」
ハンジ「リヴァイ、ガチガチだねぇ」
リヴァイ「お前の所為だろうが」
ハンジ「そうだけど。よっしゃ、ちょっと上体起こすよー、うりゃ!!」ベキボキゴキッ
リヴァイ「――ぅっ」
ハンジ「ふぅー、大体身体ほぐれたと思うけど、どう?」
リヴァイ「ああ、いいようだ」コキッ
ハンジ「他にこってる所はない?」
リヴァイ「大丈夫だ」
ペトラ「……うん、分かってたよ。マッサージだよね。扉開けっぱなしだもんね」
ペトラ「というかベキボキゴキとかいってたけど……大丈夫なのかな」
オルオ「あれはああいうモンだろ」
ペトラ「オルオ!?」
オルオ「覗くのやめろ」
ペトラ「べ、別に覗いたわけじゃ……そういうあんたは?」
オルオ「ふっ……お前には分からねぇだろうな」
ペトラ「あっそ」スタスタスタ…
オルオ「あ! おい! コラ、ペトラ!!」
〆
次回 ハンジ「戯れの」リヴァイ「ハズだった」後編
リヴァイ「ひたすらに」ハンジ「戯れる」 後編
ハンジ「戯れの」リヴァイ「ハズだった」 前編
314: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/23(日) 00:23:04 ID:jLsin0p2
【まだかな】
――夜:食堂――
ハンジ「……」ペショ
ハンジ(リヴァイ……遅いな)
ハンジ(今日も忙しそうだったもんね……来れないのかな?)
カタンッ
ハンジ「!」ガバッ
モブリット「ハンジ分隊長、何してるんですか? こんな時間に」
ハンジ「ああ、ちょっとね。モブリットは?」
モブリット「部屋に持っていってしまったコップを戻しに……すぐ戻ります」カチャ
ハンジ「そっか」
引用元: ・ハンジ「戯れの」リヴァイ「ハズだった」
315: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/23(日) 00:24:32 ID:jLsin0p2
モブリット「こんな所で寝ないでくださいよ?」
ハンジ「さすがにここで寝た事はないよ。寝ようとした事はあるけど」
モブリット「問題ですね」
ハンジ「そうかな?」
モブリット「どう考えてもそうですよ。ハンジ分隊長もなるべく早く戻ってくださいね」
ハンジ「うん、もうちょっとしたら戻るよ。おやすみ」フリフリ
モブリット「おやすみなさい、ハンジ分隊長」
――スタスタスタスタ……
ハンジ「……」
ハンジ「リヴァイ……まだかな……」ボソッ
〆
325: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/23(日) 23:54:32 ID:jLsin0p2
【足りない】
――チッチッチッ……
ハンジ「……」
ハンジ(まだ来ない……こんな時間だし。もうリヴァイは来ないかな?)
ハンジ(……それとも……もうここには二度と来ないつもりかな……?)
ハンジ(……あんな事あっても次の日とか普通だったのに……)
ハンジ(ここには……)
ハンジ「……」
ハンジ(やっぱり……邪魔なモノなのか……あれまでも戯れ事にしてしまう程……)
ハンジ(……もし……今日来なかったら……もう……)
カタンッ
ハンジ「!!」
326: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/23(日) 23:55:53 ID:jLsin0p2
リヴァイ「まだいたか」
ハンジ「リヴァイ……遅かったね」ホッ
リヴァイ「ああ、なかなか終わらなくてな。悪かったな」
ハンジ「もう来ないかと思った」
リヴァイ「こんな時間だからな」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「……」
ハンジ「……ね、こっち来て。音聞きたい」
リヴァイ「……」スタスタ
ハンジ「……」ギュッ
――トクントクン
327: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/23(日) 23:57:16 ID:jLsin0p2
ハンジ「…………」キュッ
リヴァイ「……」ギュゥ
ハンジ「……ん……リヴァイ、ちょっと強い……」
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「あ……」
リヴァイ「……」…ツー
ハンジ「……」ビクッ
ハンジ(く、唇親指でなぞられた……)
リヴァイ「……」クイッ
ハンジ「リ……」
リヴァイ「……嫌か?」
ハンジ「……」
328: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/23(日) 23:58:48 ID:jLsin0p2
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「…………ううん」
リヴァイ「……」クイッ
リヴァイ「――――」
ハンジ「――――」
リヴァイ「……」スッ…ギュッ
ハンジ「……」ギュッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ドッドッドッ…
ハンジ(お、おぉぉう……心臓がやばい)ドッドッドッ
ハンジ(前はもっと凄いのしたのに……軽いやつで動悸が)ドッドッドッ…
ハンジ(だ、だってね? これってばそういう事だもんね?)ドッドッドッ…
329: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/23(日) 23:59:53 ID:jLsin0p2
ハンジ(戯れ事じゃなく、そういう事でいいって事なんだよね?)ドッドッドッドッ
リヴァイ「……」ギュゥ
ハンジ(……ん?)
――ドッドッドッ……
ハンジ(リヴァイの……)チラッ
リヴァイ「……」
ハンジ(何でもない顔してる)
ハンジ「……ぶふ」
リヴァイ「何笑ってんだ」
ハンジ「何でもないよー?」クックックッ
リヴァイ「……」チッ
ハンジ「ふふふ」ギュゥー
〆
330: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 00:04:16 ID:5pPWRRyc
【じたばたしてみる】
ハンジ「おやすみー」
リヴァイ「ああ」
パタンッ
ハンジ「…………」
ハンジ(――またキスされた!! 今度は普通のだけど!!)
ハンジ(鼓動すげぇ早かった!!)
ハンジ(平静装ったけど、これからどんな顔すれば!?)ボスンッ
ハンジ(ていうか今度からあそこで会う度に?)ギュゥ
ハンジ(っぬあぁぁああぁぁ///)ゴロゴロ→
ハンジ(こっ恥ずかしいぃぃー///)←ゴロゴロ
ハンジ(澄ました顔しやがってあんにゃろうー!!)ジタバタ
331: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 00:05:38 ID:5pPWRRyc
ハンジ(ドキドキしてやがった癖にぃー!!)ジタバタ
ハンジ「……」ピタッ
ハンジ(……そういやリヴァイもドキドキしてたんだよね)
ハンジ「……」チラッ
*リヴァイ風デカくま*
ハンジ「……」グイッ! ギュゥ
ハンジ(また普通に戻るのかな?)
ハンジ(まぁそりゃそうか。仕事中はそうしてなきゃだよね……)
ハンジ(あ、だから……今まであの態度で……? じゃあ……これからは……やっぱり……?)
ハンジ「~~~~っ!!///」ジタバタ
ハンジ(あぁぁ! どうしよう? どうしたらいいんだろ?)ギュゥ
ハンジ「…………」
ハンジ(いやいや、どうもしなくていいんだ。落ち着け、私)フゥー
332: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 00:06:44 ID:5pPWRRyc
ハンジ(この年でそんな取り乱してどうするんだ)
ハンジ(……下手に考えるとダメな気がする。とりあえず普通にしよう)
ハンジ(なんか自分だけじたばたしてるみたいで癪だし……)スゥー
ハンジ(……いつもと同じで)ハァー
ハンジ「…………」
ハンジ(これは……リヴァイも望んでたって事でいいんだよね?)
ハンジ(邪魔じゃなかったって事だよね……)
ハンジ(だって酔ってないし、平常心だったし……真剣だった)
ハンジ「…………」
ハンジ(……という事は……それはつまり……リヴァイが……私を……)
ハンジ「――っ!///」
ハンジ(――寝よう!! 今日はもうさっさと寝よっ)ギュッ
〆
333: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 00:11:18 ID:5pPWRRyc
【流れに任せる】
リヴァイ「……」
リヴァイ(しまった)
リヴァイ(無かった事にした筈だったんだが……)
リヴァイ(……まぁ、もうやっちまったもんは仕様がねぇ)
リヴァイ「……」
リヴァイ(一回やったら我慢すんのは無理だな)ハァー
リヴァイ(全くなんでアイツ相手に……こんな……)
リヴァイ「……今更か」チッ
リヴァイ(アイツ帰りは落ち着いてたな。またわたわたしてなけりゃいいが)
リヴァイ「……」
リヴァイ「まぁ……なるようになんだろ」
〆
335: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 00:16:14 ID:5pPWRRyc
【いつも通り】
ハンジ「ねぇねぇ、聞いてよー」ズルズル
リヴァイ「聞かねぇ。離せ」スタスタ
ハンジ「また捕獲ダメだったよねぇー?」ズルズル
リヴァイ「知らねぇよ」スタスタ
ハンジ「研究が遅々として進まないんだよぉー」ズルズル
リヴァイ「だから知らねぇ」スタスタ
336: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 00:17:12 ID:5pPWRRyc
ハンジ「愚痴くらい聞いてよー」ズルズル
リヴァイ「鬱陶しい」ペシッ
ハンジ「あ。いいじゃん、けちぃー」
リヴァイ「毎回聞いてられるか、仕事しろ」
ハンジ「ちぇー」ブー
リヴァイ「……」
リヴァイ(大丈夫みてぇだな)ホッ
〆
337: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 00:22:23 ID:5pPWRRyc
【見計らう】
――休日:リヴァイ自室――
ハンジ「……」ペラッ
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「何ー?」
リヴァイ「なんで来た?」
ハンジ「掃除終わっただろうなって。案の定終わってたし」
リヴァイ「買い物があったんじゃねぇのか?」
ハンジ「んーまた今度でいいや」
リヴァイ「適当だな。それから……」
338: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 00:23:48 ID:5pPWRRyc
ハンジ「んー?」
リヴァイ「なんでお前はいつも人を背もたれ替わりにしやがんだ」
ハンジ「深い意味はないよ。その本取って」
リヴァイ「チッ……ほら」スッ
ハンジ「ありがとう」
リヴァイ「……」
ハンジ「あれ? これ読んだかも」
リヴァイ「もう帰れ」
ハンジ「新しい本買いに行こうー」クルッノッシリ
リヴァイ「頭に顎乗せんなっていつも言ってんだろうが」
ハンジ「忘れたー」グリグリ
リヴァイ「いてぇ」
〆
346: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 23:51:51 ID:5pPWRRyc
【変わらない】
――書店――
ハンジ「これにしようかなぁー」
リヴァイ「……」
ハンジ「これでいいや」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「ん? 何?」
リヴァイ「……いや」
347: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 23:53:01 ID:5pPWRRyc
ハンジ「……普段は普通にするんだよね?」
リヴァイ「……そうだな」
ハンジ「まぁ……そんなに変わんないでしょ」
リヴァイ「……」
ハンジ「……リヴァイも変わらないじゃない」クルッ
リヴァイ「ああ……」
ハンジ「……ふふ、いいんだよ、それで。リヴァイと私だしね」
リヴァイ「そうだな……」
〆
348: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 23:58:11 ID:5pPWRRyc
【やられっぱなしだから】
ハンジ「……」モクモク
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ペラッ
リヴァイ「ハンジ、もうこんな時間だ」
ハンジ「お? 部屋に戻るかぁ」ノビーノッシリ
リヴァイ「重い」
ハンジ「失礼だねぇー」スクッ
リヴァイ「体重掛けんな」
ハンジ「リヴァイ」
リヴァイ「あ?」
349: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/24(月) 23:59:06 ID:5pPWRRyc
ハンジ「――――」チュッ
リヴァイ「!?」
ハンジ「……おやすみ。じゃね」
パタンッ
リヴァイ「……」
リヴァイ「……変わんねぇんじゃねぇのかよ」
――――――
スタスタスタスタ……
ハンジ「‘そんなに’って言ったもんねー」フフン
〆
350: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 00:04:28 ID:vVV3fkro
【堪えてはみたものの】
リヴァイ「……下らねぇマネしやがって」チッ
――廊下――
ハンジ「……」スタスタ…
ハンジ「…………」
ハンジ「……ぶふー!!!」バンッ!!
ハンジ「リヴァイの……あはは……あの顔何!? あははははははは!!」
ハンジ「すげぇびっくりしてた!! あははははははは!!!」
ハンジ「あはは! やべっ笑いあははは! 止まんないあははははははは!!!」
――アハハハハハハハ!!
リヴァイ「……バカ笑い聞こえてんぞあのクソメガネッ」イラッ
〆
351: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 00:09:35 ID:vVV3fkro
【ミケ並み】
ハンジ「ふんふふんふふーん♪」
モブリット「なんだかご機嫌ですね」
ハンジ「うん? まぁね……あ!」
リヴァイ「……」スタスタ
ハンジ「リ、ヴァーイ!!」ドシーンッ!
リヴァイ「……お前か」ビクトモ
ハンジ「会議っしょ? 引きずってってー」
352: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 00:10:37 ID:vVV3fkro
リヴァイ「なんでだ」
ハンジ「私が楽だから」
リヴァイ「……鼻の穴に指突っ込んで引きずってやろうか? クソメガネ」
ハンジ「鼻の穴が広がっちゃうじゃん」
リヴァイ「ミケ並みに鼻が利くようになるかもしれねぇぞ」
ハンジ「ハッ! そうなれば巨人を察知していち速く彼らの元に行ける!! リヴァイ!!」
リヴァイ「……しねぇよ、どけ」
〆
353: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 00:15:16 ID:vVV3fkro
【これでも心配はしてる】
ハンジ「ねぇねぇリヴァイ、これさー」
リヴァイ「ああ?」
ナナバ「……」
ミケ「どうした?」
ナナバ「ん? なんかあの2人雰囲気がいつもと違う気がしてね」
ミケ「そうか? あまり変わらないように見えるが?」
ナナバ「うーん……」
354: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 00:16:18 ID:vVV3fkro
ハンジ「あーねー」ノッシリ
リヴァイ「分かったならどけ」
ハンジ「いーじゃん」
リヴァイ「鬱陶しい」
ハンジ「うはは!」ノッシー
.
355: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 00:17:18 ID:vVV3fkro
ナナバ(あ! リヴァイが本気でハンジを排除しようとしていない……?)
ナナバ(いつもなら眉間にシワ寄せて毛虫のごとく嫌がってたのに……まあ最近は少し甘くなってたけど)
ミケ「……何か思い付いた様な表情だな」
ナナバ「賭けって私の勝ち?」
ミケ「……」スンスン
ミケ「……いや?」
ナナバ「そうか……」
ナナバ(ふーん、まだか……でも)
ミケ「ただ、まぁ関係は変わったかもな」スン
ナナバ「……あんたどんな鼻してんの?」
〆
361: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 23:47:54 ID:vVV3fkro
【物置】
リヴァイ「ハンジ」ポスッ
ハンジ「おぉ? 本?」
リヴァイ「この前、俺の部屋に忘れていったろ」
ハンジ「忘れてないよ」
リヴァイ「お前のだろ?」
ハンジ「うん」
リヴァイ「……」
ハンジ「私の部屋はもういっぱいで入らないんだよねぇ」フー
リヴァイ「俺の部屋はお前の物置じゃねぇ。持って帰れ」
〆
362: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 23:52:08 ID:vVV3fkro
【荒ぶる】
リヴァイ「モブリット」
モブリット「あ、リヴァイ兵長」
リヴァイ「資料、助かった」スッ
モブリット「いえ。わざわざありがとうございます」
ハンジ「……」カリカリカリカリ…
リヴァイ「忙しそうだな」
モブリット「はは、研究に没頭し過ぎて書類が溜まってしまったんです」
363: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 23:53:23 ID:vVV3fkro
リヴァイ「……徹夜になるか?」
モブリット「いえ、大丈夫だと思いますよ。ですが……」
リヴァイ「?」
ハンジ「……」カリカリカリカリ…
ハンジ「…………」カリカリカリカリ…
ハンジ「……」カリカリ…
ハンジ「……」プルプル
ハンジ「あ゙あ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ーー!!」バンッ!!
ハンジ「巨人! 巨人に会わせろぉぉぉー!!!」ウガァー
364: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 23:54:43 ID:vVV3fkro
ラシャド「ハ、ハンジ分隊長、落ち着いてください!!」
ハンジ「巨人ーー!!!」
リヴァイ「……荒ぶってんな」
モブリット「巨人の禁断症状ですね」
リヴァイ「理解できねぇな」
モブリット「理解できる方が果たしてこの世に存在しているのかどうか……」
ハンジ「きょーじーんー!!」
リヴァイ「……」
〆
365: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/25(火) 23:59:16 ID:vVV3fkro
【場所が変わるだけ】
ハンジ「……」ペラッ
――カタンッ
ハンジ「! リヴァイ」
リヴァイ「まだやってんのか。もう切り上げろ」
ハンジ「あはは、仕事は終わってんだけど研究資料に目がいっちゃって」
リヴァイ「程々にしとけ……」
ハンジ「そうなんだけど集中しちゃうとね……んー」ノビー
リヴァイ「……」
366: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/26(水) 00:00:02 ID:Hb6MWqHY
ハンジ「リヴァイ、迎えに来てくれたんだ?」
リヴァイ「放っておくと朝までいるだろうが」
ハンジ「まぁねー」アハハ!
リヴァイ「否定しろ」
ハンジ「否定しどころがないもんで」
リヴァイ「……戻るぞ」
ハンジ「あ、待って待って。片付けるから」ガタガタ
リヴァイ「早くしろ」
ハンジ「えーっと、お待たせ」ワッサリ
367: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/26(水) 00:01:03 ID:Hb6MWqHY
リヴァイ「……なんだその紙の山は」
ハンジ「巨人に関するもの」
リヴァイ「自室で読む気か?」
ハンジ「眠くなるまで」
リヴァイ「徹夜決定じゃねぇか。置いてけ」
ハンジ「ええぇぇぇええー」
リヴァイ「明日休みじゃねぇぞ」
ハンジ「知ってる」
リヴァイ「置いていけ」
〆
368: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/26(水) 00:06:13 ID:Hb6MWqHY
【せっかくなので】
ハンジ「なんだよなんだよなんだよー」ズルズルズル…
リヴァイ「うるせぇよ」←首根っこ持ち
ハンジ「リヴァイの意地悪ー」ズルズルズル
リヴァイ「ちゃんと休むのも兵士の仕事だ」スタスタ
ハンジ「分かってるよー」ズルズルズル
リヴァイ「……いい加減、自分で歩け」ピタッ
ハンジ「人の楽しみ奪った罰としておんぶ」
リヴァイ「ふざけんな」
ハンジ「じゃ、抱っこ」
リヴァイ「尚の事ふざけんな」
〆
369: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/26(水) 00:11:19 ID:Hb6MWqHY
【今なら削げる】
ハンジ「おんぶだー! 楽ちーん」ワーイ!
リヴァイ「チッ……」
ハンジ「あはははは!」ギュー
リヴァイ「首絞めんな、苦しいだろうが」
ハンジ「んじゃ、やんわり」キュッ
リヴァイ「……」
370: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/26(水) 00:12:28 ID:Hb6MWqHY
ハンジ「お迎えありがとねー」スリッ
リヴァイ「迎えに来る前に部屋に戻る努力をしろ」
ハンジ「ふふっ、やだ」ギュッ
リヴァイ「お前な……」
ハンジ「ハッ! リヴァイのうなじががら空きだ! 今の内に!!」
リヴァイ「何するつもりだ」
ハンジ「ブレードはないから……噛むか!」
リヴァイ「落とすぞ」
〆
373: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/26(水) 23:52:18 ID:Hb6MWqHY
【もう半分】
リヴァイ「着いたぞ、降りろ」スッ
ハンジ「おっしゃ」スタッ
リヴァイ「大した距離じゃねぇんだから歩け。鈍るぞ」
ハンジ「きちんと体力作りしてるって」
リヴァイ「もうしねぇからな」
ハンジ「とか言いながらしてくれるよね」ウハハ
リヴァイ「ふざけんな」
ハンジ「少しくらいいいじゃん」
リヴァイ「よくねぇ」
374: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/26(水) 23:53:04 ID:Hb6MWqHY
ハンジ「普段は忙しくてなかなか2人で会えないから、
少しくらいいいじゃんという可愛らしい乙女心だよ」ケラケラ
リヴァイ「きしょい」
ハンジ「ひでぇ」
リヴァイ「ただ楽したいだけだろうが」
ハンジ「まぁ半分はね」アハハ
リヴァイ「……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「……戻る」
ハンジ「? うん、おやすみー」
リヴァイ「ああ……」
〆
375: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/26(水) 23:58:25 ID:Hb6MWqHY
【いつもの密会】
――夜:食堂――
ハンジ「……」
カタンッ
ハンジ「リヴァイ……」クルッ
リヴァイ「……」
ハンジ「はい、来る! かもんっ!」バッ
リヴァイ「なんでだ」
ハンジ「冗談だよ」アハハ
リヴァイ「今日は元気だな」カタンッ
376: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/26(水) 23:59:25 ID:Hb6MWqHY
ハンジ「……慣れはしないけど感情の処理はうまくなったかもね」
リヴァイ「いい事じゃねぇか」
ハンジ「ま、ね」
リヴァイ「……」
ハンジ「こうやって会って話せるって分かってるからね」
リヴァイ「…………」ジッ
ハンジ「……絶対じゃないのも分かってるよ。大丈夫」
リヴァイ「……ならいいが」
ハンジ「いつものいい?」
リヴァイ「ああ」ガタッ
ハンジ「……」ギュッ
377: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/27(木) 00:00:49 ID:AZT1a242
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「……」
――ハンジ……分隊長……後を……お……ねが…………
――た、助ギャアアァァァ!!
ハンジ「…………」ギリッ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「……」
――トクントクン
ハンジ「……」ギュゥ
リヴァイ「……うまくなったんじゃねぇのか?」
ハンジ「……表面を取り繕う事はね」グスッ
378: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/27(木) 00:01:45 ID:AZT1a242
リヴァイ「今は取り繕えてねぇな」グイッ
ハンジ「……リヴァイの前でだけね」ポロポロッ
リヴァイ「……甘えんな」ゴシゴシ
ハンジ「今くらいいいじゃん」グスッ
リヴァイ「……」ゴシ…ナデ…
ハンジ「…………」
リヴァイ「…………」ナデ…
ハンジ「…………」
リヴァイ「……」グッ
リヴァイ「――――」
ハンジ「――――」
379: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/27(木) 00:03:02 ID:AZT1a242
ハンジ「ふ……」
リヴァイ「……」…ギュッ
ハンジ「……」ギュゥ
リヴァイ「……」サラッ…ナデ
ハンジ「……そろそろここじゃまずいかなぁ」
リヴァイ「……」
ハンジ「変な噂立ってそうだね。“深夜の食堂に妖怪が!”とか」
リヴァイ「幽霊じゃねぇのか」
ハンジ「幽霊はダメ」ギュッ
リヴァイ「何が違ぇのかさっぱりだな」サラッ…
〆
380: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/27(木) 00:08:45 ID:AZT1a242
【素直……?】
ハンジ「――でさ、~~じゃないかって」
リヴァイ「……」カリカリ
ハンジ「だけど反応が……でさ……」
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「こうなると――」
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「仕事は?」
ハンジ「今日暇なんだよ」
リヴァイ「俺は暇じゃねぇ」
ハンジ「そうなんだ?」
381: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/27(木) 00:10:17 ID:AZT1a242
リヴァイ「見りゃ分かんだろ。自分とこに帰れ」
ハンジ「うん、分かった」スクッ
リヴァイ「……」
ハンジ「じゃ、またねー」スタスタ
パタンッ
リヴァイ「……」
リヴァイ「……」カリカリ…
――ガチャッ
ハンジ「ねぇ」ヒョコッ
リヴァイ「……なんだ?」
ハンジ「今ちょっと寂しかった? ねぇ、寂しかった?」ニヤニヤ
リヴァイ「……んなワケあるか、帰れ」イラッ
〆
382: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/27(木) 00:15:12 ID:AZT1a242
【敬語】
――リヴァイ自室――
ハンジ「だぁー! 負けたぁー!!」パラパラ
リヴァイ「ポーカーで俺に勝とうなんざ甘ぇな」フンッ
ハンジ「得意分野で勝っといて何を偉そうに! で、罰ゲーム何?」
リヴァイ「そうだな……次の勝敗が決まるまで俺に敬語使え」
ハンジ「何それ」
リヴァイ「敬語を使わなかったら罰として肩揉みな」
ハンジ「何その二重罰」
リヴァイ「敬語使え」
ハンジ「そのような罰、拝聴したこともねぇでございます」
リヴァイ「……何か違ぇだろ」
〆
383: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/27(木) 00:20:19 ID:AZT1a242
【期待】
リヴァイ「また俺の勝ちだな」パラッ
ハンジ「ぐぬぬ……罰ゲーム何?」ブー
リヴァイ「……罰ゲームというか……」ウーム
ハンジ「何?」
リヴァイ「……初め以外、ずっと俺が聞かせる役目だったよな?」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「夜の食堂でだ。たまには俺にも聞かせろ」
ハンジ「な、なんで今頃言うのかな?」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「うわぁ、なんだその“分かんだろ”っていう目」
リヴァイ「伝わったみてぇだな」
384: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/27(木) 00:21:11 ID:AZT1a242
ハンジ「マジか」
リヴァイ「聞くだけだ。来い」
ハンジ「う、うん……」スッ
リヴァイ「……」ギュッ
ハンジ「ちょっ!? リヴァイ!」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「ひゃっ! そ、その状態でしゃべられるのはちょっと……」
リヴァイ「お前が話し掛けるからだろうが」
ハンジ「っ……正面から抱きつくからでしょ!?」
リヴァイ「何か問題あるか?」
ハンジ「あるわ! てかそれじゃ聞こえないでしょうが! 耳あてなよ!」
リヴァイ「大丈夫だ。伝わる」
385: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/27(木) 00:22:39 ID:AZT1a242
ハンジ「くっ……そりゃ伝わるだろうけど!!」ドッドッドッ
リヴァイ「……鼓動が早ぇぞ」
ハンジ「早くもなるわ! あほっ!」
リヴァイ「アホじゃねぇよ」スリッ
ハンジ「うっひょーう!!」ビクッ
リヴァイ「……」
ハンジ「スリスリすんのはやめてよ!」
リヴァイ「色気のねぇ悲鳴だな」ハァー
ハンジ「そんなの私に期待する方がおかしい」
リヴァイ「……まぁ確かにそうだが……」
ハンジ「同意されるとなんか腹立つな……」
〆
394: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/27(木) 23:57:40 ID:AZT1a242
【最初から?】
ハンジ「全く、とんだ●●リヴァイだよ」
リヴァイ「相変わらず胸ねぇな」
ハンジ「やかましい!」
リヴァイ「真ん中にいるとこう、骨がだな」
ハンジ「感想はいらん!!」
リヴァイ「だがまぁ、ちょっとずれると」
ハンジ「いい加減にしろ!/// 変態!!」
リヴァイ「冗談だ」
ハンジ「どこからが!?」
〆
395: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:02:48 ID:LFNMqpWI
【おねだり】
ハンジ「勝っちぃー! やっと勝ったぁー!!」イェーイ!
リヴァイ「チッ……神経衰弱で仕掛けてきやがって……罰は何だ?」
ハンジ「……えっとね」
リヴァイ「女装はしねぇからな」
ハンジ「いやいやー、それも楽しそうだけどそうじゃなくてだね」
リヴァイ「何だ?」
ハンジ「えーっと……」モジモジ
リヴァイ「?」
ハンジ「いつもさ」
396: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:04:06 ID:LFNMqpWI
リヴァイ「ん?」
ハンジ「夜の食堂にいる時くらいしかさ、その……あんまり……しないじゃん?」
リヴァイ「……」
ハンジ「だからね、えっと……///」
リヴァイ「……分かった」
ハンジ「う、うん」
リヴァイ「……だが」
ハンジ「え?」
リヴァイ「‘罰’ゲームでいいのか?」
ハンジ「あ」
〆
397: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:09:27 ID:LFNMqpWI
【砕けてた】
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん―――」
リヴァイ「ふ……」
ハンジ「……リヴァイ」
リヴァイ「ん?」
ハンジ「軽いやつじゃないのがいい……」
リヴァイ「……」
ハンジ「ダメ?」
リヴァイ「……」グッ
ハンジ「ん……」
398: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:11:22 ID:LFNMqpWI
リヴァイ「――――」ヌルッハンジ「んん――」ギュッ
リヴァイ「は……――」
ハンジ「ふ……」トロンッ
ハンジ(ああ……やっぱりくらくらする……)
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん―――」
ハンジ(ええっと、私も何かした方がいいんだろうか……とりあえず……)
リヴァイ「……!」
ハンジ「んく……」チロッ
ハンジ(んー……難しい……)
399: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:13:30 ID:LFNMqpWI
リヴァイ「……」ヌチュ
ハンジ「!?」
ハンジ(な、なんか舌持ってかれた!!)
リヴァイ「はぁ……んん」
ハンジ「は……」ボー
ハンジ(や……やっばい……これやばい)
リヴァイ「ふ……」
ハンジ「はぁ……///」
ハンジ(危なかった……また腰砕けになるとこだった……)ハァ
400: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:14:18 ID:LFNMqpWI
リヴァイ「…………」
ハンジ「リヴァ……」カクンッ
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「……」orz
ハンジ(立てない……座ってたから気づかなかっただけで砕け散ってた……)
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ「なんでもないです……」
リヴァイ「?」
〆
401: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:20:56 ID:LFNMqpWI
【何を考えてる?】
リヴァイ「ハンジ……もう遅い。そろそろ戻れ」
ハンジ「あ、本当だ」
リヴァイ「送るか?」
ハンジ「あはは、いいよ。そんな遠いワケじゃないし、ありがとう」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……またね」
リヴァイ「ああ」
――パタンッ
402: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:22:10 ID:LFNMqpWI
「……」リヴァイ∥扉∥ハンジ「……」
(……まずいな)リヴァイ∥扉∥ハンジ(また帰された)
(このままだと……)リヴァイ∥扉∥ハンジ(もしかして……)
(いつ襲っちまうか分からねぇ)リヴァイ∥扉∥ハンジ(……嫌……なのかな……?)
(とはいえこれ以上)リヴァイ∥扉∥ハンジ(私に……)
(手を出すわけには……)リヴァイ∥扉∥ハンジ(手を出すのが)
(だがあんなマネされると……)リヴァイ∥扉∥ハンジ(キスはしてくれてるのに……?)
(我慢できる気がしねぇ)リヴァイ∥扉∥ハンジ(……分からないな)
(……暫く)リヴァイ∥扉∥ハンジ(……暫くの間)
403: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:22:54 ID:LFNMqpWI
リヴァイ((会わない方がいいのか?))ハンジ
リヴァイ((……))ハンジ
リヴァイ((なんて今更……))ハンジ
(それが出来んなら苦労しねぇ)リヴァイ∥扉∥ハンジ(それが出来るなら苦労しないっての)
リヴァイ(アイツは何考えてんだろうな……)ハァー
ハンジ(……明日は仕事だったからかもしれないし、もう少し様子見るかな……)ハァー
〆
404: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:28:04 ID:LFNMqpWI
【ミケの鼻】
――食堂――
リヴァイ「……ああ、これか」
エルド「はい……」
ハンジ「……」ボー
ナナバ「何ボーッとリヴァイ見つめてんの?」
ハンジ「ぶふっ!? み、見つめてないよ!!」
ナナバ「思いっきり見つめてたけど?」ガタンッ
405: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:29:55 ID:LFNMqpWI
ハンジ「うぬぅ……///」
ナナバ「それで、何ボーッとしてたの?」
ハンジ「……うん……」
ナナバ「別れ話でもされたの?」
ハンジ「ぶふぉ!? されてないよ!! なんて不吉な!!」
ナナバ「そりゃ良かった」
ハンジ「っていうか! なんで知って!?」
ナナバ「雰囲気。あとミケが言ってた」
ハンジ「なんで知ってんだ!? ミケ!!」
406: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/28(金) 00:30:52 ID:LFNMqpWI
ミケ「匂いで分かる」
ハンジ「ぬわっ!!?」ガッターン!
ナナバ「あ、ミケ」
ミケ「呼んだか?」
ハンジ「別に呼んでないよ! つーか匂いでなんでそこまで分かるんだよ!」
ミケ「なんとなくな」
ハンジ「どんな鼻してんだよ……」
ナナバ「やっぱりそう思うよね」
ミケ「ふっ」スンッ
〆
414: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/29(土) 23:37:59 ID:K7k9oymE
【兄が大変】
ハンジ「よく私らの関係に気づいたね」
ナナバ「さっきも言ったけどなんとなく、さ」
ミケ「俺は雰囲気と匂いだ」スンスンッ
ハンジ「何の匂いだよ」
ミケ「なんとなくの匂いだ」
ハンジ「結局なんとなくかよ」
ナナバ「隠してたの? だとしたら悪かったね」
ハンジ「いや、別に隠してる訳じゃないけど……言わなきゃ誰も分かんないだろうなって」
415: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/29(土) 23:38:48 ID:K7k9oymE
ミケ「他の奴に言っても冗談に取られそうだな」
ハンジ「うわぁ……有り得るわ」
ナナバ「まぁ、前から兄弟みたいに戯れてたからね」
ハンジ「そうかなぁ」
ミケ「自覚なしか」
ナナバ「兄弟だとすると、リヴァイが口と目付きの悪い不器用だけど面倒見のいい潔癖な兄で」
ナナバ「あんたが人懐っこくておてんばで頭はいいけど一つの事に中毒かってくらいのめり込む性格で、
騒がしくて集中すると風呂すら忘れるくらいの変わり者の妹だね」
ハンジ「……私に対する形容が多くて厳しめなのは何故?」
〆
416: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/29(土) 23:43:17 ID:K7k9oymE
【言う側なら平気】
ナナバ「そういや、あんたらまだなんでしょ?」
ハンジ「は?」
ミケ「ナナバ」
ナナバ「もういいからさ、ね?」
ミケ「……」
ハンジ「?」
ナナバ「さっきリヴァイ見つめてた時、悩んでる風だったから気になってね」
417: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/29(土) 23:44:03 ID:K7k9oymE
ハンジ「……」
ナナバ「あんたらまだヤってないんでしょ?」
ハンジ「がはっ!! はぁ!?///」
ミケ「確実にまだヤってないな」スンスンッ
ハンジ「ごっふぅー!! あ、あんたら歯に衣を着せるって事を知らないの!?」
ナナバ「着せてるでしょ?」
ミケ「着せてるな」
ハンジ「くそっ、言われる側はキツいなっ!」
〆
418: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/29(土) 23:50:02 ID:K7k9oymE
【対象】
ハンジ「“確実に”ってなんで分かんの……」ハァー
ミケ「お前からリヴァイの強い匂いがしない。リヴァイからもそうだ」
ハンジ「そ、それで分かるんだ」
ミケ「まぁな」フッ
ハンジ「うわっ、嫌な笑顔……あ、てことは誰と誰がイイ仲だとか分かるんだ?」
ミケ「ああ……中にはイイ仲と言うかなんと言うか……」
ハンジ「やめっ! なんか今は詳しく聞きたくない」
ナナバ「かなり正確に分かるみたいだよ」
ハンジ「なんでナナバが知ってんの?」
419: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/29(土) 23:51:08 ID:K7k9oymE
ナナバ「よく賭けのネタにしてるからね。アイツらいい雰囲気だからいつ頃くっつくかーとか」
ハンジ「最低だな……ん? ちょっと待て」
ミケナナバ「「あっ」」
ハンジ「まさかあなた達、私達を賭けの対象にしてないよね?」ゴゴゴ…
ナナバ「えー? あはははは……ねー」
ミケ「なー」
ハンジ「ねーとかなーとかじゃねぇ! その賭け没収だコラ!!」
ナナバ「せっかく勝てそうなんだけどな」
ハンジ「ナナバ! あなたね!!」
ナナバ「冗談だって」
ハンジ「本当にやめろ!!」
〆
420: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/29(土) 23:56:38 ID:K7k9oymE
【失礼な会話】
ナナバ「しかしその辺りの事で悩んでると思ったけど違うのか」
ハンジ「あ……いや……」
ナナバ「……そんな雰囲気にならない?」
ハンジ「なったりならなかったり?」
ナナバ「茶化してないよね?」
ハンジ「してな……いよ?」
ナナバ「……」
ハンジ「してない。どっちかって言うとあっちが逸らしてる」
ナナバ「ふぅん? なんでかね」
ミケ「……」
421: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/29(土) 23:57:55 ID:K7k9oymE
ハンジ「私に女としての魅力がないとか」
ナナバ「そりゃそうだろうけど」
ハンジ「おい」
ナナバ「とは言え少しも女を感じてないならあんたと今みたいな関係になってないでしょ」
ハンジ「まぁ……」
ナナバ「……だがもし女として見てないならリヴァイって……」
ハンジ「いやいや、見てる! 見てた! 見られてたから!!」
ミケ「リヴァイに同性愛者説の浮上か……」
ハンジ「ええ!? 同性扱い!?」
422: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/29(土) 23:58:52 ID:K7k9oymE
ナナバ「そうは見えないけどまさかと言うことも……」
ミケ「人は見掛けによらんと言うしな」
ハンジ「ちょっ、あんたら」
ナナバ「頑張るんだよ。応援してるからね」ポンッ
ミケ「お前なら大丈夫だ」ポンッ
ハンジ「あんたら色々と失礼過ぎるだろうが!!!」
リヴァイ「ぶぇっくしょい!」
グンタ「風邪ですか?」
リヴァイ「いや……?」ズズ…
〆
423: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/30(日) 00:03:14 ID:zbSvvzF6
【これはこれ】
ナナバ「冗談に決まってるでしょう?」
ハンジ「冗談が酷いわ! 全く、あんたらどうしたいんだよ!?」
ミケ「……あまり騒ぐと聞かれるぞ」
ハンジ「あ!」チラッ
.
424: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/30(日) 00:04:15 ID:zbSvvzF6
リヴァイ「……なら行くか」ガタッ
グンタ「いいんですか!?」
リヴァイ「構わねぇよ」
オルオ「……なんだ?」コソッ
エルド「立体機動の訓練だよ。リヴァイ兵長が見てくれるそうだ」
オルオ「はぁ!? ちょ、俺もいいですか!? リヴァイ兵長!!」
リヴァイ「ああ」
オルオ「すぐに準備して参ります!!!」ガターンッ
リヴァイ「静かにしろ」
オルオ「はっ! すみません!!」
エルド「気持ちは分かるが落ち着け」
オルオ「ひゃっはー!!」
エルド「聞けよ」
――スタスタスタ……
425: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/30(日) 00:05:32 ID:zbSvvzF6
ナナバ「……出ていったね」
ハンジ「ふぅー……で?」
ナナバ「どうするも何も心配していただけだよ」
ハンジ「賭けてやがったくせに」
ナナバ「それはそれ」
ハンジ「こんにゃろう」
ミケ「……」
〆
429: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/30(日) 23:53:09 ID:zbSvvzF6
【可能性】
ハンジ「でも本当になんでだろ……」ペショ
ナナバ「机にへばりつかない」
ハンジ「だってさー」
ミケ「……本当に分からないのか?」
ハンジ「へ?」
ナナバ「ミケは分かったの?」
ミケ「分かりそうなものなのだが」フゥー
ハンジ「えっ?」
ナナバ「何なの?」
430: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/30(日) 23:54:26 ID:zbSvvzF6
ミケ「お前らは女だな」
ハンジ「一応そうだけど」
ナナバ「一応ってなんなの、ハンジ」
ミケ「女であり兵士だ」
ハンジ「そうだね」
ナナバ「ああ」
ミケ「ハンジは研究者でもあるな?」
ハンジ「そうだけど」
ミケ「なら思う事もあるだろ……長い期間、兵に従事できなくなる可能性……とかな」
ナナバ「あ」
ハンジ「……あ」
431: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/30(日) 23:55:27 ID:zbSvvzF6
ミケ「特にハンジは全てを注ぎ込んででもやりたい事があるだろう?」
ハンジ「……うん」
ナナバ「そっか……リヴァイ、ハンジの事考えてくれてんだね」
ミケ「だろうな」
ハンジ「……」
ナナバ「ちゃんと話し合ってきたら?」
ハンジ「……」
ナナバ「結果どうなったとしても、話した方がいいと思うよ」
ハンジ「うん……」
〆
432: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:00:24 ID:w9cumreg
【相談には本気だった】
ハンジ「あ、もう行かないと」ガタッ
ナナバ「ああ、そうだね」ガタッ
ミケ「ふむ」ガタッ
ハンジ「……2人共ありがとうね」
ナナバ「ちゃんと話しなよ? 別れ話になろうとも」
ハンジ「ちょっと! なんで不安を煽るんだ!」
ナナバ「冗談だって」
ハンジ「冗談が酷いって言ってんだ!」
ナナバ「ごめん。でもあんたらは大丈夫だと思うよ。応援してる」
433: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:02:02 ID:w9cumreg
ハンジ「……うん、ありがと。まぁ、今はなんだし休みの前日にでも話してみるよ」
ナナバ「そうしな」
ハンジ「あんたらは賭け事も程々にね。ミケも悪戯に匂いを嗅がないように!」
ミケ「それは無理だな」スンッ
ハンジ「せめて言いふらさいようにね」
ミケ「言いふらしてはいない。しかし思うのはいいのか」
ハンジ「できればやめてほしいね」
ミケ「善処はしよう」
ハンジ「はぁー、まぁいいや。じゃあね」ヒラヒラ
スタスタスタ……
434: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:04:06 ID:w9cumreg
ナナバ「……」
ミケ「……」
ナナバ「じゃ、私の勝ちって事で」
ミケ「いいからと言ってただろう」
ナナバ「分かってただろ? で?」
ミケ「……まだ分からん」
ナナバ「ほぼ決定だと思うけどな」
435: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:04:50 ID:w9cumreg
ミケ「だとしてもお前が焚き付けたからだろうが」
ナナバ「ミケだってあれ黙ってたじゃない」
ミケ「話している間に気づいただけだ」
ナナバ「チッ」
ミケ「だが無効とは言っていない」
ナナバ「へぇ? 博打うちだね」ニヤッ ←悪魔
ミケ「ふっ」スンッ ←悪魔
〆
436: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:09:26 ID:w9cumreg
【お節介】
ナナバ「おっ」
リヴァイ「……」スタスタ…
ナナバ「リヴァイ」
リヴァイ「ナナバか、なんだ?」
ナナバ「ハンジの事どうするつもり?」
リヴァイ「……藪から棒だな」
ナナバ「まぁね」
437: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:10:50 ID:w9cumreg
リヴァイ「なんでお前に言わなきゃなんねぇんだ」
ナナバ「別に私に言う必要はないけど、ハンジにはちゃんと言ってあげたら?」
リヴァイ「……」
ナナバ「不安がってたよ?」←元凶
リヴァイ「……」
ナナバ「じゃあ、それだけだから」スタスタ…
ナナバ(これくらいのお節介は許せ、ミケ)
リヴァイ「……」
〆
438: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:15:25 ID:w9cumreg
【少しも困らない】
――リヴァイ自室前――
ハンジ「……」スゥー
ハンジ「はぁー……」
ハンジ「うしっ!」
――コンコン
リヴァイ「……誰だ?」
ハンジ『……私』
リヴァイ「……開いてる」
――ガチャッ
439: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:16:06 ID:w9cumreg
ハンジ「やほー」
リヴァイ「なんだ、こんな時間に」ペラッ
ハンジ「あ、本読んでたんだ」
リヴァイ「何か用か?」
ハンジ「うん……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「うん……ちょっと話したいことがね」
リヴァイ「……」パタンッ
440: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:17:01 ID:w9cumreg
ハンジ「えっと……」
リヴァイ「そこのソファに座れ」
ハンジ「あ、うん」ポフッ
リヴァイ「……」ポフッ
ハンジ「あのさ」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「私の見解が間違っているのなら申し訳ないんだけど……」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイが……その、私にキス以上の事をしないのって……」
リヴァイ「……万が一にでも」
441: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:17:47 ID:w9cumreg
ハンジ「!」
リヴァイ「万が一にでも出来たら困るのはお前だろ」
ハンジ「……」
リヴァイ「……違うか?」
ハンジ「……」フリフリ
リヴァイ「だろ」
ハンジ「……リヴァイは困らないの?」
リヴァイ「なんでだ? 困るのはお前だけだろ? 俺にあるのは責任だ」
ハンジ「――っ!///」
リヴァイ「?」
〆
442: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:22:20 ID:w9cumreg
【ほら女として見てる】
リヴァイ「話を続けていいか?」
ハンジ「う、うん」
リヴァイ「お前は兵士というだけじゃねぇ……研究者でもあるな?」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「特に研究はお前にとって、非常に大事なモノの筈だ」
ハンジ「……」コクッ
リヴァイ「言うなれば俺よりもだ」
ハンジ「それは……」
リヴァイ「俺もそうだ」
443: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:23:26 ID:w9cumreg
ハンジ「……っ」
リヴァイ「結局はお前と……皆と同じ目的だが大事な事がある。何より優先すべき事だ」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「だから万が一にでも“そう”はなりたくねぇだろ?」
ハンジ「……」
リヴァイ「俺は大して変わらねぇだろうが、お前は違う」
リヴァイ「それに少しの間も空けたくはない筈だ」
ハンジ「……うん」
リヴァイ「……」
リヴァイ「…………正直」
444: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:24:38 ID:w9cumreg
ハンジ「?」
リヴァイ「お前とこうなるのはまずいと思っていた」
ハンジ「!?」
リヴァイ「こういう問題も生じるしな」
ハンジ「……後悔……してるんだ?」
リヴァイ「いや?」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「後悔なんぞねぇが、お前に悪ぃと思うし少しキツい」
ハンジ「……」
リヴァイ「だがもし――」
445: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 00:26:02 ID:w9cumreg
ハンジ「リヴァイは我慢出来るの?」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「私は無理」
リヴァイ「……」
ハンジ「絶対リヴァイにベタベタスリスリしちゃうね!」
リヴァイ「……」
ハンジ「そうなるとリヴァイにとってかなりツライ事になると思うのだけれど、どうだろう?」
リヴァイ「……そうだな、無理だな」
ハンジ「だよね!」フンゾリ
リヴァイ「なんで偉そうなんだ」
〆
453: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 23:55:51 ID:w9cumreg
【即答】
ハンジ「万が一“そう”なったとしても、雑務とかはそこそこできると思うんだよね」
リヴァイ「……」
ハンジ「そりゃまぁ、兵士としては無理だけど……」
ハンジ「ああ、実験も直接できないかぁ……でもまぁちょっと離れて見ることはできるかな?」
リヴァイ「……」
ハンジ「研究自体はできるよ、うん」
ハンジ「その前にリヴァイならきっとうまくやれる気がするし」
リヴァイ「人をなんだと思ってやがる」
ハンジ「リヴァイ」
リヴァイ「そういう事じゃねぇ。それに……」
ハンジ「ん?」
454: ◆uSEt4QqJNo 2014/03/31(月) 23:56:48 ID:w9cumreg
リヴァイ「……別な方法は考えねぇのか?」
ハンジ「ああ、ないね」
リヴァイ「……」
ハンジ「あるわけないよ。そんな事」
リヴァイ「即答か」
ハンジ「リヴァイは考えてたんだ?」
リヴァイ「いや……もし我慢できず、しかも“そう”なったなら無理にでも休ませる気だった」
ハンジ「――っ!」
リヴァイ「だが無理はしなくていいらしいな」
ハンジ「うん……一応の覚悟はしてるよ」
リヴァイ「そうか……」
ハンジ「うん」
〆
455: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/01(火) 00:01:30 ID:UYB6KDMg
【じゃあ貴方は何だ】
リヴァイ「……悪かったな、お前からこんな事を言わせて。話そうと思っていたんだが明日でもいいかと」
ハンジ「え、いや、こっちこそ思い至らなくてごめん」
リヴァイ「……思い至らなかった?」
ハンジ「うん」
リヴァイ「……」
ハンジ「リヴァイ?」
リヴァイ「お前……少しも考えなかったのか?」
ハンジ「いやぁ、そんなこと自体ありえないとか思ってたから」アハハ
リヴァイ「は?」
ハンジ「その、まさか私に手を出す奴が……ねぇ?」
リヴァイ「ああ、なるほどそうだな」
ハンジ「おいこら納得すんな」
〆
456: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/01(火) 00:06:19 ID:UYB6KDMg
【何故そうなる】
リヴァイ「……まさかお前がその事を考えてもいねぇとは……」ハァー
ハンジ「あは、あははは……ごめん」
リヴァイ「自分自身の事になると甘ぇな」
ハンジ「そうなのかなぁ?」
リヴァイ「それ以外では頭が回りやがるくせにな」
ハンジ「誉められた」
リヴァイ「皮肉だ」
457: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/01(火) 00:07:36 ID:UYB6KDMg
ハンジ「あはは。それで、あー……えーっと」
リヴァイ「……」
ハンジ「えっと、つまりそういう覚悟はちゃんとしてるから……」
リヴァイ「……ああ」
ハンジ「……」
リヴァイ「とりあえず……」
ハンジ「うん」
リヴァイ「帰れ」
ハンジ「なんでだよ!?」
〆
458: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/01(火) 00:12:38 ID:UYB6KDMg
【お前が悪い】
ハンジ「なんでそうなるんだよ!?」
リヴァイ「……いいから、今日は帰ってろ」
ハンジ「嫌だね! 帰らないよ!」フンッ
リヴァイ「……」
ハンジ「ここまで来といて何なんだよ!?」
リヴァイ「日を改めろ」
459: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/01(火) 00:13:32 ID:UYB6KDMg
ハンジ「なんの為に? 明日休みじゃん」ムー
リヴァイ「……そういう事じゃねぇ」ハァー
ハンジ「えー? 何が?」
リヴァイ「本当にお前は俺に対して警戒心がねぇな」
ハンジ「は?」
リヴァイ「……分かった。知らねぇからな」ジロッ
ハンジ「へ?」ビクッ
〆
460: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/01(火) 00:18:48 ID:UYB6KDMg
【予感的中】
リヴァイ「もう帰さねぇ」ガチャンッ
ハンジ「鍵……非常に嫌な予感がするのですが……」
リヴァイ「さぁな」
ハンジ「や、やっぱり帰ろうかな?」ダラダラ
ガシッ
リヴァイ「また逃げる気か?」ジッ
ハンジ「リ、リヴァイ、目が怖いよー?」アハ…ハ
リヴァイ「生まれつきだ」スッ
ハンジ「あ、眼鏡……あの……お手柔らかに……」ダラダラ
リヴァイ「……すると思うか?」コトンッ
〆
471: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/01(火) 23:56:03 ID:UYB6KDMg
【ちょっと待って】
――問題です――
Q,手加減をすると思いますか?
A,そんな空気を微塵も感じません
回答者:ハンジ・ゾエ
――――正解:するわけがない
――問題終了――
.
472: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/01(火) 23:56:56 ID:UYB6KDMg
ハンジ「いやいや! ちょっ、ちょっと、ちょっと待って!」
リヴァイ「ああ? テメェから言い出しておいてなんだ」ジリッ
ハンジ「えと……じ、実はさ、今までこんなに深い関係になったことなくて……」アセッ
リヴァイ「……まぁ薄々分かってはいたが。初めてか」
ハンジ「いや……まぁ、その……この年でなんですが……そのような機会に恵まれず……///」
リヴァイ「変な言い回しするな。 女なんだな?」
ハンジ「ぎゃあぁぁ!!/// はっきり言わないでぇ!!」
リヴァイ「ぼかそうが同じだろ」
ハンジ「違うよ!」
リヴァイ「しかし、そうか……」フム
ハンジ「?」
473: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/01(火) 23:57:54 ID:UYB6KDMg
リヴァイ「なら前言撤回だな」
ハンジ「え? 本当に?」
リヴァイ「‘少し’は優しくしてやる」
ハンジ「少しかよ!!」
リヴァイ「当たり前だ」
ハンジ「何が!?」
リヴァイ「こうなるだろうから忠告をしてやったのに、聞かなかったのはお前だ」
ハンジ「そ、それは」
リヴァイ「帰らなかったお前が悪ぃんだろ」
ハンジ「……だって」
474: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/01(火) 23:58:52 ID:UYB6KDMg
リヴァイ「あ?」
ハンジ「だってさ」チラッ
リヴァイ「……」
ハンジ「そのつもりで来たから……帰りたくなかったし……」ボソッ
リヴァイ「……」
ハンジ「今日はリヴァイと一緒に……」
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「え?」
リヴァイ「俺に少しでも優しくされてぇならもう黙ってろ」グイッ
ハンジ「あ、ちょっ、ん――――」
〆∫
475: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:04:51 ID:48RtWRno
【知らねぇ】
リヴァイ「――口開け」
ハンジ「え、ええ?」
リヴァイ「チッ……」グッ
ハンジ「あ」
リヴァイ「――――」ヌルッ
ハンジ「!!」
ハンジ(舌が……)
リヴァイ「ふ……」ヌチュッ
ハンジ「ん……く……」
ハンジ(これされると……頭の奥から……眩む)トロン…
476: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:05:58 ID:48RtWRno
リヴァイ「――――」スッ…フニッ
ハンジ「!?」ビクッ
ハンジ(む、胸触られ……するとは言ったけど、ちょっ、ちょっと)グイッ
リヴァイ「……はっ」
ハンジ「ふ……はぁ……ね、ちょっと待っ」
リヴァイ「……」グッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「――――」ヌチュ…フニュフニュ
ハンジ「んっ、んん!!」ビクッ
ハンジ(な……離してくれない! しかも触るのもやめないし……///)
リヴァイ「――――」プチプチ
ハンジ「!!」
ハンジ(ぎゃー!/// ボタンはずされてるー!!)
477: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:07:45 ID:48RtWRno
リヴァイ「ふっ……は……」ツー…スルッフニ
ハンジ「はっ……あっ……」ピクッ
ハンジ(ああぁ、首筋舐められてるし……ふ、服に手が入って……直に触られてる……///)
ハンジ(あの、リヴァイに、直に……うぅ……なんか変なの///)
リヴァイ「……」フニュフニュ…クリッ
ハンジ「あっ!!」ビクッ!
リヴァイ「……」スッ
ハンジ(あれ? 手、引っ込めた)ハァ
リヴァイ「……」プチプチプチ…スルルッ
ハンジ(! 前はだけ……!!)
ハンジ「や……ちょっ、恥ずかしい///」
リヴァイ「知らねぇよ」グッ
ハンジ(あああ!! 下着に手がぁー!!)
478: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:08:57 ID:48RtWRno
リヴァイ「……」スルッ
ハンジ「あ……」サッ
リヴァイ「隠すな」グイッ
ハンジ「は、恥ずかしいんだって」
リヴァイ「知らねぇっつってんだろ」レロ…チュルッ
ハンジ「ん! は……ぁ!」ビクッ!!
ハンジ(あ……リヴァイに吸われて……?)
リヴァイ「……」フニ…レロ
ハンジ「ふ……く……ぅ」
ハンジ(うー形容し難い気分……)ゾクッ
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「は……どうしたの?」ハァ
479: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:09:52 ID:48RtWRno
リヴァイ「……」グイッヒョイッ
ハンジ「わっ!」サッ
リヴァイ「……ソファじゃな」スタスタ
ハンジ(だから待ってって……というか上はだけさせられたままで抱っこって……妙)ブフッ
リヴァイ「色気のねぇ笑いだな」ポスッ
ハンジ「またそんなの私に期待するんだ?」
リヴァイ「……俺が間違ってた」
ハンジ「納得されたらされたでなんか不満だ」
リヴァイ「満足させてやるから我慢しろ」ギシッ
ハンジ「――っ!/// な、何言ってんの?」
リヴァイ「何がだ?」
ハンジ「すっとぼけやがって」
480: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:11:52 ID:48RtWRno
リヴァイ「とぼけてねぇよ」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「何もおかしな事は言ってねぇ」サラッ…ナデ
ハンジ「さ、左様ですか///」
リヴァイ「……口はそのまま開けてろ」クイッ
ハンジ「あ……」
リヴァイ「ん――――」ヌルッ
ハンジ「んく――」
リヴァイ「……」グッ
ハンジ「!」
――ドサッ……
〆∬
481: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:17:21 ID:48RtWRno
【なんとなく分かった】
リヴァイ「――――」
ハンジ「ん―――」
リヴァイ「――はっ……」
ハンジ「はぁ……///」
リヴァイ「で?」
ハンジ「はい?」
リヴァイ「また隠してやがるがなんのつもりだ?」
ハンジ「え、えぇっと」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「いや、だってさ? なんか、ねぇ?」
リヴァイ「なんだ?」
482: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:18:23 ID:48RtWRno
ハンジ「恥ずかしいんだってば!///」
リヴァイ「それはさっき知らねぇって言っただろうが」
ハンジ「そ、そんな大きい方じゃないから、その!!///」
リヴァイ「触る前から知ってる」
ハンジ「知ってたか。ってそうじゃなくて!」
リヴァイ「安心しろ、俺は大きさは気にしねぇ」グイッ
ハンジ「あぁ、手ぇ離して!!///」
リヴァイ「断る」レロッ…チュッ
ハンジ「はっ……あっ!」ビクッ
ハンジ(また吸われ……て……)
リヴァイ「……」チュッ…
ハンジ「ふ……ぅ……っ……」
483: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:20:50 ID:48RtWRno
リヴァイ「……もう隠さねぇな?」
ハンジ「は……ぁ……///」コクンッ
リヴァイ「……」スッ…フニッフニッ…
ハンジ「んっ……あ」
リヴァイ「……」クリッ
ハンジ「あっ!」ビクッ
リヴァイ「……」クリクリ…
ハンジ「あ……や……そんな……いじら……な……んっ」
リヴァイ「……」ハムッ
ハンジ「ひゃっ!! み、耳……弱……から」ビクッ
484: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:23:18 ID:48RtWRno
リヴァイ「……知ってる」レロッ…ツー
ハンジ「うっ……意地……悪……ん」ゾクゾクッ
リヴァイ「ここもだったな」スッ…サワッ
ハンジ「あっ! わき腹……だめ……」ゾクッ
リヴァイ「ダメじゃねぇだろ」サワサワッ
ハンジ「ん……く……」ゾクゾク…
ハンジ(こしょぐったいかと思ったけど……くすぐられてる時と違う……)
リヴァイ「……」サワッ…スッ
ハンジ「ふ……リヴァイ?」
リヴァイ「……」スルッ
ハンジ「!?」ビクッ
ハンジ(あぁぁ……ズボンまで脱がされたぁー!! っていうか)
485: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:24:17 ID:48RtWRno
ハンジ「リヴァ……ズルい……」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「自分だけ……脱いでない」ハァ
リヴァイ「……ああ」プチプチスルッ
ハンジ(おぉ、相変わらずの筋肉だな……背ぇちっちゃいのに)
リヴァイ「……」カリッ
ハンジ「ひぁうっ!!?」ビクンッ
リヴァイ「……」レロッ
ハンジ「ふぁっ……な、なっ!? いきなりち、 ……噛まないでよ!!///」
リヴァイ「なんかイラッとした」
ハンジ(……野性の勘?)
〆
486: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:29:44 ID:48RtWRno
【感覚】
リヴァイ「……」サワッ…
ハンジ「!」ビクッ
ハンジ(あ、足……内腿とかゾクゾクする)
リヴァイ「……」サワサワ
ハンジ「んん……あ……」ゾクゾクッ
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「あ」ビクッ
リヴァイ「……」スルルッ
ハンジ(と、とうとう全部……うぅ///)
リヴァイ「……」ツー
495: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 00:46:39 ID:48RtWRno
リヴァイ「……っ」ハァハァ
ハンジ「は……あぁ……ん……」ピクッ
リヴァイ「……大丈夫か?」ナデ…
ハンジ「はぁ……リヴァ……イ」ハァ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「ん……大丈夫……」
リヴァイ「……」グイッギュッ
ハンジ「んん……」ハァハァ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「リヴァイ……」ギュゥ
〆
507: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 23:56:46 ID:48RtWRno
【なんか幸せ】
――朝――
ハンジ「……ん」パチッ…
ハンジ「朝……っ」ズキッ
ハンジ(痛っ……腰重い、なんか違和感!)ムクッ…シュルッ
ハンジ(あとちょっとだるい……思ったより体力使うなぁ)チラッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
ハンジ(……ヤッちゃったな、うん)
ハンジ(何て言うか……あれなー、すげぇ変な声出るんだねー)
ハンジ(恥ずかしいからって我慢してたら……鳴け……とか……)
ハンジ「――っ///」
ハンジ(で、でもさすがに初めてだからやっぱり手加減してくれたらしいや)
508: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 23:57:56 ID:48RtWRno
ハンジ(ちょっと痛かったけど……それよりも……)
ハンジ(リヴァイが私で感じてくれてる事がなんか嬉しかったな……)ナデ…
ハンジ「――っ!?///」
ハンジ(ふぉお!! 今なんか変な事考えたぁー!)ブンブン
ハンジ(こっ恥ずかしいぃー!///)ペシペシッ
リヴァイ「うぅ……」
ハンジ「あっ」
ハンジ(いけねっ、リヴァイ叩いてた)
ハンジ「……」ソッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ナデ…
ハンジ(……我慢してただろうに結局無茶はしなかった。本当、優しいよな……)ナデナデ
リヴァイ「ん……?」パチッ…
509: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/02(水) 23:59:14 ID:48RtWRno
ハンジ「あ、おはよう、リヴァイ」
リヴァイ「……ああ、ハンジ」ムクッ…
ハンジ「……」
ハンジ(……あれ? なんか凄く恥ずかしくなってきた!///)フイッ!
リヴァイ「……」
ハンジ(だってね? あんなね? 声とかね? 姿だとかね!?)アワアワ
リヴァイ「……なに顔逸らしてんだ」
ハンジ「な、なんか照れる///」
リヴァイ「……」フゥ
ハンジ(ふぉぉー! なにこれやべぇ///)ウヒャー!
――グイッ
ハンジ「!?」
510: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/03(木) 00:00:37 ID:pKdE81.U
リヴァイ「――――」
ハンジ「――ん!?」
リヴァイ「……逸らすな」
ハンジ「……はい」ポカンッ
リヴァイ「……よし」
ハンジ「ハッ!」
ハンジ(はい、じゃねぇ!! 益々恥ずかしいわっ!! でも逸らせねぇー!!!)
リヴァイ「……ねみぃ……もう少し寝る」ポフッ
ハンジ「う、うん」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ(もう寝ちゃった……もしや寝ぼけてた?)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ナデ…
511: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/03(木) 00:01:46 ID:pKdE81.U
ハンジ(まだ早いし、私ももう少し寝よ)ポフッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ジッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ピトッ))
リヴァイ「……う?」
ハンジ「……ふふ」ギュゥ
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「……」トロンッ
リヴァイ「……」…スゥ
ハンジ「」…スースー
リヴァイ「」スゥスゥ
〆
512: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/03(木) 00:06:15 ID:pKdE81.U
【部屋で過ごす】
ハンジ「……」モクモク
リヴァイ「……」
ハンジ「あ、これの前の巻ある?」つ本
リヴァイ「ああ、これだな」本⊂
ハンジ「ありがとー」
リヴァイ「今日は部屋で過ごすのか?」
ハンジ「……いろいろあって動くのがツラい」
リヴァイ「……そうか」
513: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/03(木) 00:07:05 ID:pKdE81.U
ハンジ「うん」ペラッ
リヴァイ「……」
ハンジ「それに前からこんな感じだからいいんじゃない?」
リヴァイ「まぁ、そうだな」
ハンジ「あ、でもお腹減った。食べに行こ?」グルンッノッシリ
リヴァイ「頭に顎を乗っけるなと何度言ったら」
ハンジ「あはは! いい加減諦めなよ」グリグリ
リヴァイ「いてぇ、禿げる。あと動くのつらいんじゃねぇのか?」
ハンジ「腹減りには勝てないわー」キュルル…
リヴァイ「……食べに行くか」
〆
514: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/03(木) 00:12:30 ID:pKdE81.U
【優しい……か?】
ハンジ「そういやさ」モグモグ
リヴァイ「ああ?」モグモグ
ハンジ「さっき禿げるとか言ってたじゃん?」
リヴァイ「お前が顎で頭をグリグリするからな」
ハンジ「その髪形でてっぺん禿げたらやばくね?」ブフー
――ガシッ
ハンジ「いだだだだだ!!」
リヴァイ「そう思うならもうやめろ」ギリギリ
ハンジ「分かった! 分かったからやめて! アイアンクローはやめて!!」イタタタ!!
〆
515: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/03(木) 00:17:22 ID:pKdE81.U
【比喩的】
ハンジ「あいたたた……全く、手加減なしなんだから」
リヴァイ「手加減はしてんだろ」
ハンジ「……そうだね、手加減なかったら頭がザクロの様に」
リヴァイ「ならねぇし、食事中だ」
ハンジ「ザクロは食べ物なんだけどな」
リヴァイ「比喩で使うな」
ハンジ「ならば直接的表現で」
リヴァイ「お前絞め落とすぞ」
〆
516: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/03(木) 00:22:27 ID:pKdE81.U
【複雑】
ハンジ「……万が一リヴァイが禿げたら」
リヴァイ「唐突に話を戻すんじゃねぇ」
ハンジ「まあまあ」
リヴァイ「まあまあ、じゃねぇよ」
ハンジ「例えてっぺんから禿げようと、
前から進行しようとハゲ散らかそうと私は気にしないからね」ニコー
リヴァイ「……」ミケンニシワー
ハンジ「あれ? 反応薄いね」
リヴァイ「……禿げねぇよ」
〆
520: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 00:39:53 ID:/UZ2gwK2
【生き残る為に】
ハンジ「はぁー食べたー」
リヴァイ「……そうだ、お前に言っておく事がある」
ハンジ「うん?」
リヴァイ「壁外……だけじゃねぇな、何か任務についた時なんかはそれだけに集中しろよ」
ハンジ「うん……」
リヴァイ「周りで何が起きても、だ。言われんでも理解してるだろうが」
ハンジ「うん、分かってる」
リヴァイ「今までと同じだ、いいな?」
ハンジ「大丈夫」
リヴァイ「ならいい……まぁ、ただの確認だ」
ハンジ「ふふ……うん」
〆
521: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 00:46:32 ID:/UZ2gwK2
【さらっと】
――帰り道――
リヴァイ「しかしまさかお前自身が女である事を忘れていやがったとはな」
ハンジ「またその話するのー?」
リヴァイ「少しは言わせろ。当の本人は忘れてやがるのにその事で悩んでたのが馬鹿みてぇじゃねぇか」
ハンジ「だって兵士だしさー、研究も忙しくて性別なんてさっぱり忘れてたんだよ」
リヴァイ「女に見られてねぇと拗ねてたくせにか」
522: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 00:47:49 ID:/UZ2gwK2
ハンジ「拗ねてないよ!」
リヴァイ「拗ねてただろ」
ハンジ「拗ねてないってば。私だってかなり悩んだんだからね」
リヴァイ「他の連中はちゃんと女扱いしてなかったか?」
ハンジ「他のはどうでもいいんだよ。リヴァイに女扱いして欲しかったんだよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「……なんで急に黙るの?」
リヴァイ「いや……別に」
〆
523: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 00:52:22 ID:/UZ2gwK2
【誘ってた】
ハンジ「リヴァイだって本当は始めの方とか女として見てなかったくせに」
リヴァイ「お前こそ俺を男として認識してなかっただろ」
ハンジ「はぁ?」
リヴァイ「お前、俺にしてたこと思い出してみろ」
ハンジ「……? 何か変なことしてた?」
リヴァイ「……俺にやってた事を他の奴にやったらどうなる?」
ハンジ「リヴァイにやってた事?」
524: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 00:53:59 ID:/UZ2gwK2
ハンジ「えーっと、無視されても話し掛けたり、ちょっかい掛けたり、抱きついたり……」
リヴァイ「……」
ハンジ「休日に部屋に押し掛けたり……そこで寝ちゃっ……たり……同じ部屋に……泊まっ……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「ごめんなさい」
リヴァイ「今になって漸くか」
525: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 00:55:25 ID:/UZ2gwK2
ハンジ「だけどリヴァイも悪いんだよ!」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「女として扱わないからなんかどんどんエスカレートしていったというか……」
リヴァイ「……」
ハンジ「特殊な状況下でしか女として見ないもんだから」
リヴァイ「なんだ、襲われたかったのか」
ハンジ「違っ!!///」
リヴァイ「我慢するんじゃなかったな」チッ
ハンジ「だから違うっての!!///」
〆
526: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 01:01:04 ID:/UZ2gwK2
【今までの愚痴】
リヴァイ「お前はいつも誘うようなマネしてやがったからな」ハァー
ハンジ「そんなつもりじゃなかったんだけど」
リヴァイ「……俺がどれだけ……いや、もういい」
ハンジ「えー何? もう言っちゃいなよ」
リヴァイ「愚痴になる」
ハンジ「もう愚痴ってたからいいじゃん」
リヴァイ「よくねぇよ」
527: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 01:03:49 ID:/UZ2gwK2
ハンジ「前からちょいちょい聞いてるじゃん」
リヴァイ「そうだったか?」
ハンジ「……多分」
リヴァイ「聞いてる方が多い気がするな」
ハンジ「今度からもっと聞いてもらおう」
リヴァイ「聞かねぇよ」
ハンジ「勝手に話すからいいよー。あ、お酒買って行こうよ」
リヴァイ「真っ昼間からか?」
ハンジ「言わないなら飲んで忘れようよ、ね?」
リヴァイ「……そうだな」
〆
528: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 01:09:09 ID:/UZ2gwK2
【眉間にシワ無いし】
リヴァイ「――なんの我慢大会だってんだ」
ハンジ「はい、ごめんなさい」
リヴァイ「普通ならとっくの昔に襲われてるからな?」
ハンジ「はい、そうですね」
リヴァイ「大体――」
ハンジ(何故説教を食らっているんだろうか……)
ハンジ(リヴァイ、悪酔いしてんなぁ。なんかスゴい鬱憤溜まってたんだな、うん)
ハンジ(まぁ、思い返すと申し訳ない事多々あるけどさぁ)
ハンジ(しかし本当に珍しいな。ここまで酔ってるリヴァイは)
リヴァイ「聞いてんのか?」
529: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 01:09:58 ID:/UZ2gwK2
ハンジ「聞いてる。聞いてます」
リヴァイ「お前な――」
ハンジ(これはよっぽどなんだなぁー)
ハンジ(私どんだけの事してきたんだろ?)
リヴァイ「……膝に置いてる手、どけろ」
ハンジ「はい?」
リヴァイ「寝る。どけろ」
ハンジ「はい」パッ
リヴァイ「よし」ドサッ
ハンジ「あ、膝枕ね」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「早っ!?」
530: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 01:11:00 ID:/UZ2gwK2
ハンジ「寝ちゃった」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ナデ…
リヴァイ「」ピクッ
ハンジ「ん?」
リヴァイ「」ゴソッ…ギュッ
ハンジ「!?」
ハンジ(なっ……腰に抱きついてきた!)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「う///」
ハンジ(なんだコイツ!! なんだコレ!)
531: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 01:13:47 ID:/UZ2gwK2
リヴァイ「ハン……ジ」スゥスゥ
ハンジ「――っ!?///」
ハンジ(えぇ!? 何コレ甘えてんの? リヴァイが!? いや、寝てるけども!!)
ハンジ(ちょっ、なんだこの感情!? どうしたらいいのか分からーん!!)
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「うぅ///」
ハンジ(抱き締めて撫でくり回したい気分だけど寝てるしそういうワケにも……)プルプル
ハンジ(あぁ……もしかしてこういう事なのか?)
ハンジ(リヴァイの気持ちがちょっと分かったかも……コレはツラいな)グヌヌ
ハンジ「はぁ……リヴァイ、ごめんね」ナデ…
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」ナデナデ
ハンジ(……かわいいなぁ)ホワッ
〆
535: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 23:55:12 ID:/UZ2gwK2
【裏目に出た】
ハンジ「あれはどうなってる?」
モブリット「手配してあります」
ハンジ「そう、ありがとう。あ、もうお昼だね、行っておいで」
モブリット「分隊長は?」
ハンジ「ちょっと片付けてから行くよ、用もあるし。先に行って」
モブリット「わかりました、では失礼致します」
ハンジ「うん」
スタスタスタ……
ハンジ「……」
ハンジ(時間ずらさないとミケに会いそうなんだよなぁ)
536: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/04(金) 23:56:09 ID:/UZ2gwK2
ハンジ(リヴァイにも一緒に食べようって時間ずらさせてんだよね)
ハンジ(今日は会議もないし、なるべくならミケとナナバに会いたくない)
ハンジ(その内知られるだろうけどさ……)
ハンジ「――そろそろいいかな?」
――ガチャッ
ミケ「む、ハンジ」スンッ
ハンジ「ぎゃあぁー!!!」
ナナバ「いきなり何?」
ハンジ「ナナバまでぇー!!」
リヴァイ「……なんの騒ぎだ」
ハンジ「リヴァイィー!? なんで全員集まるんだよ!!?」ガンッ!
ミケナナバリヴァイ「「「?」」」
〆
537: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/05(土) 00:02:06 ID:FKODl23.
【バレた】
ナナバ「なんなの?」
ハンジ「な、んでもない」ドンヨリ
リヴァイ「なんでもねぇ感じじゃねぇが?」
ハンジ「だ、大丈夫」チラッ
ミケ「……」
ハンジ(な、何も言うなぁー、何も言うんじゃないぞぉー)ダラダラ
ミケ「うまくいったみたいだな」スンッ
ハンジ「ぎゃあぁぁ!!/// 言うな思うな匂いを嗅ぐなぁぁー!!!」
ナナバ「あぁ」
リヴァイ「?」
〆
538: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/05(土) 00:09:16 ID:FKODl23.
【間違ってない】
リヴァイ「……なんでコイツらが既に知ってんだ」
ナナバ「相談を受けていたんだよ。もしやリヴァイが不能なんじゃないかって」
リヴァイ「ふざけるな」
ハンジ「いや、その、ね、いろいろと不安が……ってかナナバ!! そんな相談はしてない!」
リヴァイ「……そういえばナナバにお前がどうのと言われたな。……お前も馬鹿だろ、クソメガネ」
ハンジ「リヴァイが悪いんじゃーん!」
539: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/05(土) 00:09:53 ID:FKODl23.
ミケ「痴話喧嘩はやめておけ」
リヴァイハンジ「「痴話じゃ……」」ハッ!!
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
ミケ「痴話だろ」
ハンジ「む……」
リヴァイ「チッ……」
ナナバ「ぶくく……」
〆
540: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/05(土) 00:15:42 ID:FKODl23.
【報告】
ミケ「で?」
ハンジ「で? って何が?」
リヴァイ「あぁ、その日の話か」
ハンジ「は!?」
ミケ「どうだった?」
ハンジ「聞くなよ!!」
リヴァイ「あのな……」
ハンジ「待てコラ何しくさってんだリヴァイ!!」
541: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/05(土) 00:16:46 ID:FKODl23.
リヴァイ「何もしてねぇよ」
ハンジ「今、話そうとしたでしょ!」
リヴァイ「チッ……あの時と同じ奴とは思えねぇな」
ハンジ「はぁ!?」
リヴァイ「あの時だ。俺の下で鳴――」
ハンジ「わあぁぁあぁぁ!!!/// 何言おうとしてんだアホ馬鹿ふざけんなリヴァイ!!!」
リヴァイ「うるせぇな、今から男同士の話をする。あっち行ってろ」シッシッ
ハンジ「うるせぇな、じゃねぇ! それにナナバ! ナナバが交じってる!!」
ナナバ「あ、私今、男だから」
ハンジ「どういうこと!?」
〆
542: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/05(土) 00:22:03 ID:FKODl23.
【冗談】
リヴァイ「冗談だ。誰が話すか」
ハンジ「やめてよ!///」
リヴァイ「まぁ、ミケにはすぐバレるだろうなとは思っていた」
リヴァイ「ついでにミケからエルヴィンにもな」
ハンジ「うぅ……エルヴィンにもバレるのか……」
リヴァイ「ナナバまでいくとは思わなかったが……」
543: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/05(土) 00:22:51 ID:FKODl23.
ナナバ「そう?」
ハンジ「ミケの鼻使って2人で賭けしてんだって。誰と誰がイイ仲になるかって」
リヴァイ「えげつねぇ賭けしてんな」
ミケ「リヴァイも交ざるか?」
リヴァイ「ならアイツとアイツの……」
ハンジ「交ざるのかよ!!」
リヴァイ「冗談だ」
ハンジ「あなたの冗談は分かりにくい!!」
〆
550: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/05(土) 23:45:08 ID:FKODl23.
【実害】
ハンジ「――ったく、なんで私がこんな目にあってんだ」
リヴァイ「いつもはお前に皆引きずり回されてんだ。たまにはいいだろ」
ハンジ「振り回しじゃなくて引きずり回してるのか」
リヴァイ「人を巻き込んでは引きずり倒して実害を被らせてるからな」
ハンジ「えぇー? そうかなぁ」
ナナバ「自覚が無いのがまたねぇ」
ミケ「あってもやるだろうな」
〆
551: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/05(土) 23:50:14 ID:FKODl23.
【分け前】
リヴァイ「ところでどっちが勝ったんだ?」
ナナバ「私」
リヴァイ「分け前寄越せ」
ナナバ「……何割?」
リヴァイ「3割」
ナナバ「えぇ」
リヴァイ「妥当だろ。5割でもいいんだが?」
ナナバ「チッ」スッ
ハンジ「ちょっと、リヴァイ」
リヴァイ「怒るだけ無駄だ。……結構賭けてるな。これで飯でも食うか」
ハンジ「……そうだね」ハァー
〆
552: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/05(土) 23:55:44 ID:FKODl23.
【通常です】
ハンジ「とりあえずお昼だ、お昼。行こう?」ノッシリ
リヴァイ「……なんで乗るんだ」
ハンジ「今の騒動で力を使い果たした。運んで」
リヴァイ「テメェで歩け」
ハンジ「いーやー」ガッシリ
ミケ「いちゃつくな」
リヴァイハンジ「「いちゃついてねぇ」」
ナナバ「いちゃついてるでしょ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「別に何もしてないよね?」
リヴァイ「ああ」
ミケナナバ((コイツらいちゃついてる自覚がないのか))
〆
553: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/06(日) 00:00:21 ID:6mk6O.6Y
【知っていると】
ハンジ「あ゙っ! リヴァイ」ズイッ
リヴァイ「だからそれが入ってるモノ頼むな」パクッ
ハンジ「入れるヤツが悪いんだよ」
リヴァイ「そういう料理だ」モグモグ
ナナバ「……」
ミケ「……」
554: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/06(日) 00:01:27 ID:6mk6O.6Y
ハンジ「そう言いながら自分もよけてるじゃない」
リヴァイ「小せぇから大変だ」ヒョイヒョイ
ハンジ「小さいんだから食べればいいのに」
リヴァイ「うるせぇ、食え」ズイッ
ハンジ「はいはい」パクッ
ナナバ「……前からたまに見掛けてた光景ではあるんだけど」
ミケ「もはやいちゃつき以外の何物でもないな」モグモグ
〆
555: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/06(日) 00:06:34 ID:6mk6O.6Y
【からかい】
エルヴィン「聞いたぞ、リヴァイ」
リヴァイ「……何をだ」ミケンニシワー
エルヴィン「まさか君達がそういう事になるとはな」
リヴァイ「びっくりだな」
エルヴィン「はは、別におかしな事ではないがな」
リヴァイ「さっきまさかとか言ってたじゃねぇか」
エルヴィン「うむ、まさかリヴァイが、まさかハンジがという驚きがないとは言えん」
リヴァイ「だろうな」
エルヴィン「だが何故か似合いだとも思う。不思議だな」
リヴァイ「……」フンッ
556: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/06(日) 00:07:58 ID:6mk6O.6Y
エルヴィン「いやしかし、リヴァイがハンジを愛する事になろうとはなぁ」ウーン
リヴァイ「ごほっ……エルヴィン、やめろ」
エルヴィン「何がだ?」キョトン
リヴァイ「……テメェ」イラッ
ハンジ「……」スタスタ
エルヴィン「む? 丁度良い所にハンジが。ハンジ!」
リヴァイ「エルヴィン、テメェ殺すぞ!」
エルヴィン「酷いな」
ハンジ「――なんか物騒な事言ってんね?」
リヴァイ「来るな、クソメガネ!」
ハンジ「?」
〆
559: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/06(日) 23:47:18 ID:6mk6O.6Y
【この野郎】
ハンジ「何? どうしたの?」
リヴァイ「いいから今すぐあっちに行け」
ハンジ「なんでそんなに追い払おうと……あ! また変な話しようとしてないよね!?」
リヴァイ「してねぇ。いいから早く……」
エルヴィン「変な話ではないぞ、ハンジ」
ハンジ「えっ?」
リヴァイ「エルヴィン!」
エルヴィン「ハンジがリヴァイの事を愛しているのだな、という話を」
ハンジ「ぶふーっ!!? は、はぁぁぁ!?///」
リヴァイ「チッ……」
560: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/06(日) 23:48:06 ID:6mk6O.6Y
エルヴィン「うむうむ、睦まじいな」
ハンジ「な、ななななんなの!? エルヴィンおかしくなっちゃったの!?」
リヴァイ「だから来るなと」
エルヴィン「式には呼んでもらわなければなるまい」
ハンジ「ごっふぅー!!! ゴホッゴホッ!!」
リヴァイ「……」
ハンジ「げほっ……」
エルヴィン「大丈夫か?」
ハンジ「……何、エルヴィン、熱? 熱出してるの? それとも頭打った?」
エルヴィン「む?」
561: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/06(日) 23:49:22 ID:6mk6O.6Y
ハンジ「ちょっと! 誰か医者! お医者さん呼んでー!!」パンパン
エルヴィン「……ハンジ」
ハンジ「エルヴィン! 大丈夫だよ、気をしっかりね。ちゃんと治るから……」
エルヴィン「もういい、ハンジ」
ハンジ「よくないよ! 調査兵団団長の危機だよ!? 最善を尽くさないと!!」
リヴァイ「……」
エルヴィン「悪かったよ。からかって」
ハンジ「いやいや、入院しておこうよ!
がっちりベッドに縛りつけておいてあげるから……ついでに口縫っとく?」
リヴァイ「手伝おう」
エルヴィン「冗談が過ぎたか?」
〆
562: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/06(日) 23:54:23 ID:6mk6O.6Y
【俺には分からねぇ】
ミケ「……」
リヴァイ「何してんだ?」
ミケ「ハンジの実験を見てる」
リヴァイ「あぁ、ここから見えるのか」
ミケ「見てみろ」
リヴァイ「……」ヒョイッ
ハンジ「どう? どこか痒いところはないかい?」
巨人「あ゙ー」
ハンジ「うんうん、大丈夫そうだね。申し訳ないけれど次は痛覚の確認なんだ……」スタスタ
モブリット「ハンジ分隊長! それ以上は!!」
ハンジ「その前に少しくらい私とお話してくれないかなぁー」
563: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/06(日) 23:55:18 ID:6mk6O.6Y
巨人「あ゙あ゙」
ハンジ「ん? なんだい?」
モブリット「分隊長! 下がって!!」
巨人「あ゙ー!」ゴゥッ!
ハンジ「うおっとぉ!!」ヒョイッ
巨人「う゛ぅ……」
モブリット「あ、危ないですよ!!」
ハンジ「あひゃひゃひゃひゃ!! 元気だねぇーいいよぉー」ゲラゲラ
リヴァイ「……」
ミケ「あれがお前の女だ」
リヴァイ「……なんでだろうな?」
〆
564: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/07(月) 00:00:03 ID:t77wU05U
【それは二度目だ】
ハンジ「――それでねぇーその時の巨人の仕草が~~」
調査兵1「はぁ」
ラシャド「捕まったな」
モブリット「暫く逃げられないな、かわいそうに」
ハンジ「それがもう!! 最っ高に滾る瞬間なんだっ!!」ガターンッ!!
調査兵1「は、はぁ」
ナナバ「……」
リヴァイ「……」
ナナバ「リヴァイ、あれがあんたのお……」
リヴァイ「うるせぇ」
〆
565: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/07(月) 00:05:44 ID:t77wU05U
【もういい】
ハンジ「ああ……もうすぐ壁外調査だ」
モブリット「そうですね」
ハンジ「今度はどんな巨人に会えるかなぁ」キラキラ+
モブリット「さぁ?」
ハンジ「いやいや、会えるだけでもいいよ。どんな巨人でも!!」
モブリット「そうですね。あ、それあっちに頼む」
調査兵2「はい」
ハンジ「楽しみだなぁー」ウフフー
566: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/07(月) 00:08:09 ID:t77wU05U
エルヴィン「……」
リヴァイ「……」
エルヴィン「リヴァイ、あれが君の……」
リヴァイ「言うな」
〆
567: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/07(月) 00:13:21 ID:t77wU05U
【ちゃんと女だ】
リヴァイ「……」
ハンジ「あれ? リヴァイじゃん。何してんの?」
リヴァイ「ちょっとこっちに来い」
ハンジ「何なにー?」スタスタ
――グイッ
ハンジ「!?」
568: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/07(月) 00:14:36 ID:t77wU05U
リヴァイ「――――」
ハンジ「んんー!?」
リヴァイ「はっ……」
ハンジ「い、いいいきなり何すんの!?///」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「だ、誰かに見られたらどうするんだよ!!///」ワタワタ
リヴァイ「――よし。じゃあな」スタスタ
ハンジ「はぁ!?」
〆
572: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/07(月) 23:45:42 ID:t77wU05U
【理解できない】
ハンジ「……ナナバ」フラッ
ナナバ「どうしたの?」
ハンジ「たまにリヴァイの行動が理解できない」ウゥ
ナナバ「あんたより?」
ハンジ「どういうことだ」
ナナバ「リヴァイの行動には意味がありそうだけどあんたのはねぇ」
573: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/07(月) 23:46:44 ID:t77wU05U
ハンジ「私も意味のない行動はしていない!」
ナナバ「そうかねぇ……?」
ハンジ「本当に何考えてんだろう」ハァー
ナナバ「全部分かったらつまんないでしょ?」
ハンジ「そりゃそうだけど」
ナナバ「そう考えるとリヴァイは退屈しなさそうだね」
ハンジ「だからどういうことだ!」
〆
574: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/07(月) 23:51:15 ID:t77wU05U
【臆病風】
ハンジ「……」
リヴァイ「……大丈夫か?」ガタッ
ハンジ「リヴァイ……」
リヴァイ「死人は出なかったんだ……」
ハンジ「不幸中の幸いだね……でも捕獲できなかった上に怪我人が出た」
リヴァイ「……」
ハンジ「……甘かった。もっと作戦を練るべきだった」
リヴァイ「それはそうだが、どんなに注意を払った処で失敗する事はある」
ハンジ「そうならないよう最善の注意が必要だから……」
リヴァイ「……捕獲用の網がうまく巨人に掛からなかった。全てお前が悪ぃワケじゃねぇ」
575: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/07(月) 23:52:28 ID:t77wU05U
ハンジ「……」
リヴァイ「また捕獲はやるんだろ? まさか臆病風に吹かれてねぇよな?」
ハンジ「……ないよ。それだけは」グッ
リヴァイ「ならいいが」
ハンジ「……」
リヴァイ「…………まぁ安心しろ」
ハンジ「?」
リヴァイ「どうしても前に進みづらい時は俺がお前のケツを叩いてやる」
ハンジ「リヴァイ……」
リヴァイ「……」
ハンジ「ふふ…………リヴァイの●●●」
リヴァイ「ケツもぐぞテメェ」
〆
576: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/07(月) 23:57:44 ID:t77wU05U
【励まし】
リヴァイ「人が真面目に話してやってんのにテメェは」
ハンジ「ごめんごめん」
リヴァイ「クソメガネが」
ハンジ「……ありがとう、リヴァイ」
リヴァイ「……」
ハンジ「お陰でやる気出たよ」
リヴァイ「……お前が弱気になったら俺が鼓舞してやる。信じて進め」
ハンジ「……うん。じゃあ、リヴァイも」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「何かあったら私が背中押してあげる」
リヴァイ「突き落とすのか」
ハンジ「……反撃しないでよ」
〆
577: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/08(火) 00:02:22 ID:s0KQ5ZWc
【手じゃなくて】
――ハンジ研究室――
リヴァイ「ハンジ……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「またこの馬鹿は……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」ハナギュッ
ハンジ「ふぐ……」スハー
578: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/08(火) 00:03:31 ID:s0KQ5ZWc
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「んん……」
リヴァイ「――――」
ハンジ「」ピクッ
リヴァイ「――――」
ハンジ「んんん!?」プルプル
リヴァイ「――――」
ハンジ「ーー!! ーー!!」バンバンバン!!!
リヴァイ「は……起きたか」
ハンジ「ぷはっ! はぁはぁはぁ……!!」ゼェゼェ
リヴァイ「ここで寝るな」
ハンジ「起こし方を考えろ!! 殺す気か!!?」
〆
579: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/08(火) 00:08:04 ID:s0KQ5ZWc
【苦しいんだよ!】
ハンジ「また前と似たような起こし方しやがって!」
リヴァイ「ちゃんと考えただろ」
ハンジ「手が口に替わっただけじゃんか!!」
リヴァイ「替わってるじゃねぇか」
ハンジ「息を止める事自体は変わってねぇ!!」
リヴァイ「やはり蹴りがよかったか……」
ハンジ「普通に起こせぇー!!!」
〆
585: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/08(火) 23:50:37 ID:s0KQ5ZWc
【嬉しい】
ハンジ「はぁ、誰かに見られたらどうするのさ」
リヴァイ「ああ……考えてなかったな」
ハンジ「勢いで動かないでよ」
リヴァイ「一応、人の気配はしなかったからな」
ハンジ「確かじゃないでしょー」ハァー
リヴァイ「ここで寝そうな時は鍵を掛けろ」
ハンジ「いつの間にか寝ちゃうんだから無理だよ」
リヴァイ「残業するなら鍵を掛けろ」
ハンジ「はいはい…………ん? なんでそんなに鍵を掛けさせたがるの?」
586: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/08(火) 23:51:31 ID:s0KQ5ZWc
リヴァイ「……」
ハンジ「なんで?」
リヴァイ「……お前も一応女だろうが」
ハンジ「!」
リヴァイ「チッ……」フイッ
ハンジ「!! ああ!!」
リヴァイ「……」ミケンニシワー
ハンジ「ぶふっ! あははははは!!」
リヴァイ「何笑ってやがる」
ハンジ「襲うのリヴァイくらいだって!」ゲラゲラ
587: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/08(火) 23:52:21 ID:s0KQ5ZWc
リヴァイ「……分かんねぇだろうが」ボソッ
ハンジ「あはは……あぁ、そっかぁ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「ふふふ」ギュー
リヴァイ「……誰かに見られたら困るんじゃねぇのか?」
ハンジ「ちょっとだけ、ね?」
リヴァイ「……」
ハンジ(……ずっと前から女扱いしてくれてたんだねぇ)
ハンジ「ふふふー♪」ギュゥ
リヴァイ「……」ナデ…
〆
588: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/08(火) 23:57:29 ID:s0KQ5ZWc
【イブ】
エルヴィン「今日はこれで終わりだな」
ハンジ「今日はイブだねぇ! ささやかだけどみんなで飲もう?」ドンッ
リヴァイ「明日も仕事だぞ?」
エルヴィン「まぁ、一杯くらいいいだろ」
ハンジ「エルヴィン、話が分かるねぇ」
リヴァイ「チッ……」
ミケ「なかなか良い酒だな」スンスン
ハンジ「お、分かるー? どうせそんな飲めないから量より質を取ったんだ」
ナナバ「量があったらあんた潰れそうだしね」
589: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/08(火) 23:58:37 ID:s0KQ5ZWc
ハンジ「余計な事を、ナナバ」
ナナバ「事実でしょ?」
ハンジ「私だって明日が仕事ならちゃんと自重するよ」
リヴァイ「以前、次の日が休みじゃねぇ日に徹夜しようとしやがってたけどな」
ナナバ「自重、出来てないじゃない」
ハンジ「ぐぬぬ……おのれリヴァイ」
エルヴィン「乾杯するぞ?」
ミケ「……」
ナナバ「ミケ……もしかして匂いで酔った?」
ミケ「嗅ぎ過ぎた」
ハンジ「いいお酒だからってそんな馬鹿な」
〆
590: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 00:03:15 ID:mat76s6A
【リボン】
――食堂――
ハンジ「ナナバ、ここいい?」
ナナバ「んー。リヴァイと一緒じゃないんだ?」
ハンジ「いつも一緒なワケじゃないよ」
ナナバ「そりゃそうだね」
ハンジ「ねぇ、ナナバ」
ナナバ「何?」
591: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 00:04:03 ID:mat76s6A
ハンジ「誕生日にあげるもの何がいいかな?」
ナナバ「あぁ、リヴァイの」
ハンジ「そうそう。毎年あげてるんだけど今年はどうしようかなぁと」
ナナバ「いつも通りでいいんじゃないの?」
ハンジ「うーん、寒いし、手作りのマフラーとかどうだろう?」
ナナバ「えぇー」
ハンジ「えっ? ダメかな?」
ナナバ「いや、ダメではないだろうけど時間ないでしょ」
ハンジ「あ、そうだね」
592: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 00:05:09 ID:mat76s6A
ナナバ「またなんでギリギリに考えてるの」
ハンジ「うーん、いつも以上に悩んじゃってねぇ……こうなって初めての、だからさ」
ナナバ「あぁ、じゃあ身体にリボン巻きつけて‘はいどうぞ’ってすりゃいいんじゃないの?」
ハンジ「ぐはっ!!? な、何言ってんの!? ナナバ!!」
ナナバ「大概の男は悦ぶんじゃない?」
ハンジ「なんか字のチョイスが嫌なんだけど」
ナナバ「やらないの?」
ハンジ「やらない!!」
〆
593: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 00:11:43 ID:mat76s6A
【フェイント】
――12月25日――
ハンジ「リヴァイ! 誕生日おめでとうー!」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「はいこれ」
リヴァイ「……」シュルシュル
ハンジ「悩んだけどよく使うものがいいよね」
リヴァイ「……」
*ひよこのハンカチ*
ハンジ「ぶふー!! その顔ー!!」ゲラゲラ
リヴァイ「お前な」
594: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 00:13:25 ID:mat76s6A
ハンジ「ごめんごめん、冗談だよ」ケラケラ
リヴァイ「テメェが使え」
ハンジ「あはは! はい、こっちが本当のね」スッ
リヴァイ「……」
ハンジ「びっくり箱でもなんでもないよ、ちゃんとした物だから」
リヴァイ「……」シュルシュル
ハンジ「ね?」
リヴァイ「……紅茶か」
ハンジ「それ、いい茶葉なんだよ」
リヴァイ「そうか、ありがとな」
ハンジ「うん」ニコッ
〆
595: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 00:18:33 ID:mat76s6A
【贈られた側】
リヴァイ「――ところで」
ハンジ「はい?」ギクッ
リヴァイ「首に巻いてるリボンはなんだ?」ジッ
ハンジ「パ、パーティーっぽくしてみましたー」
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ「あ、えとー」ダラダラ
リヴァイ「……」ジーッ
596: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 00:19:30 ID:mat76s6A
ハンジ「じ、冗談だよ。はずします」スッ
――ガシッ!
ハンジ「うおっ!?」ビクッ
リヴァイ「待て」
ハンジ「な、何?」
リヴァイ「リボンってのは贈られた側がほどくモンだよな?」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「違うか?」シュル…
ハンジ「いや、その……」
597: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 00:20:21 ID:mat76s6A
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……そう……です///」
リヴァイ「ならおとなしくほどかれてろ」スルッ
ハンジ「うぅ……///」
リヴァイ「ああそうだ、覚悟しろよ」プチプチ…
ハンジ「え?」
リヴァイ「もう手加減は一切しねぇからな」
ハンジ「……はい?」
〆
605: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 23:47:22 ID:mat76s6A
【耐えられない】
ハンジ「――ぁぁっ! あぁぁっん! あ……――」ピクンッ
リヴァイ「はぁ……ハンジ?」ギシッ…
ハンジ「」ハァハァ
リヴァイ「……」ソッ…
リヴァイ(やり過ぎたか……?)
ハンジ「ん……」ハァハァ
リヴァイ「……まだちょっと足りねぇくらいなんだが……」サラッ…
ハンジ「」ハァハァ
リヴァイ「……勘弁してやるか」ナデナデ
606: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 23:48:06 ID:mat76s6A
ハンジ「」ハーハー
リヴァイ「……」ナデナデ
ハンジ「ふ……んん……」スーハー
リヴァイ「……」ギュッ
ハンジ「」スースー
リヴァイ「……」サラッ…
ハンジ「ぅ……」
リヴァイ「……」
ハンジ「」スースー
リヴァイ「ハンジ……」ギュゥ
ハンジ「ん……」スースー
〆
607: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 23:53:09 ID:mat76s6A
【眺める】
――朝――
ハンジ「っ……」ムクッ
ハンジ「うぅ……」
ハンジ(だっる……あれ? いつの間にか寝てた)チラッ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……」
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ(この野郎!)ベシッ!
608: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 23:54:25 ID:mat76s6A
リヴァイ「ぅ……」
ハンジ(マジで手加減なしで……!!)ウゥ
リヴァイ「……」
ハンジ(ああぁぁ……あんなやらこんなやら……やたら恥ずかしい事された!///)ブンブン
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ(やめてっつってんのに全部無視しやがって!!)ガシガシ
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ(途中からもうワケわからなくなったし、最後らへんなんか記憶にないしっ!)チラッ
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ「ぬわっ!? お、起きてたの?」
リヴァイ「……朝から大サービスだな」
609: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/09(水) 23:55:07 ID:mat76s6A
ハンジ「は?」↓チラッ
ハンジ「――――っ!!?///」ササッ!
リヴァイ「気づくの遅ぇな」
ハンジ「な、ななな……ふざけんなぁー!!///」
リヴァイ「ふざけてねぇ、真面目に見てた」
ハンジ「そういうことじゃねぇ!! 黙って見てんな!!///」
リヴァイ「見せびらかしてたのはお前だろ」
ハンジ「見せびらかしてねぇ!!」
〆
610: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/10(木) 00:00:51 ID:Fc6MRhR6
【くまなく】
ハンジ「信じらんない! 全く!!」
リヴァイ「……そういや日の光の下で見たことはなかったな」グイッ
ハンジ「は?」
――ドサッ
ハンジ「ちょっ!?」グッ
リヴァイ「ちゃんと見せてみろ」ガッシリ
ハンジ「や、やめ……」
リヴァイ「……」ジーッ
611: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/10(木) 00:01:33 ID:Fc6MRhR6
ハンジ「……うぅ/// そんなじっくり……見ないで……」フイッ
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ「んん……や……ぁ……うー///」モジモジ
リヴァイ「……」ジーッ
ハンジ「も、もういいでしょ……離して///」
リヴァイ「……ああ」パッ
ハンジ「!!」サササッ!!
リヴァイ「悪くねぇ」フム
ハンジ「この……変態がぁ!!///」
〆
612: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/10(木) 00:06:16 ID:Fc6MRhR6
【暗くても嫌だ】
ハンジ「本っ当最低だ!」←服着た
リヴァイ「見られんのなんか今更だろ」←服着た
ハンジ「あんな風に見られた事はないし、こんな明るい場所で見られた事もないよ!」
リヴァイ「あんまり変わんねぇだろ」
ハンジ「変わるわ!!」
リヴァイ「そうか?」
ハンジ「……リヴァイは朝日の中でお尻 を見られたい?」
リヴァイ「…………それは嫌だな」
ハンジ「それと同じだよ!!」
リヴァイ「同じでいいのか?」
〆
613: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/10(木) 00:11:19 ID:Fc6MRhR6
【半分本気】
ハンジ「もう●●通り越して変態だよ! 変態リヴァイだよ!」
リヴァイ「お前には負けるだろ」ペラッ
ハンジ「一人で落ち着きやがって」
リヴァイ「慌てる必要もねぇからな」モクモク
ハンジ「もう暫くリヴァイには近づかないでおこう!」ドンッ
リヴァイ「っ……人を背もたれ替わりにしてる奴のセリフじゃねぇな」
614: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/10(木) 00:12:29 ID:Fc6MRhR6
ハンジ「今、リヴァイは背もたれだから」
リヴァイ「どういう理屈だ」パタンッ
ハンジ「だってさすがに昼間っから襲わないでしょ?」
リヴァイ「……そう思うか?」クルッ!グッ
ハンジ「え゙?」ドサッ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「えっ? ちょっと……本気!?」
リヴァイ「……冗談だ」スッ
ハンジ「――だから冗談が分かりにくいっての!!」ドキドキ…
リヴァイ「……」
〆
618: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/10(木) 23:49:05 ID:Fc6MRhR6
【昨日の事】
ハンジ「もう!」ドンッ
リヴァイ「つっ!」
ハンジ「? どうしたの?」スッ…クルッ
リヴァイ「いや……っ」
ハンジ「背中痛いの? 見せて」ペロンッ
リヴァイ「おい」
ハンジ「うわっ! 引っ掻き傷だ!」
619: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/10(木) 23:49:47 ID:Fc6MRhR6
リヴァイ「……」
ハンジ「痛そう。掻きむしったの?」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「何?」
リヴァイ「……覚えてねぇのか」
ハンジ「は?」
リヴァイ「まぁ無理もねぇか」ハァー
ハンジ「??」
リヴァイ「……お前がやったんだ」
620: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/10(木) 23:50:34 ID:Fc6MRhR6
ハンジ「へ?」
リヴァイ「ヤってる最中耐えられなかったんだろうな」スルッ
ハンジ「はい!?///」
リヴァイ「っ……」
ハンジ「え、ええっと……ごめん」
リヴァイ「いや……俺がやり過ぎた」
ハンジ「……二重の意味で?」
リヴァイ「……お前な」
〆
621: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/10(木) 23:56:40 ID:Fc6MRhR6
【今は誰もいない】
モブリット「ハンジ分隊長」
ハンジ「何?」
モブリット「後程リヴァイ兵長が来られるそうですよ?」
ハンジ「何しに来んの?」
モブリット「さぁ? 来るとだけ伝えろとの事でした」
ハンジ「ふーん。あ、この書類エルヴィンの所に持ってってくれるー?」ペランッ
モブリット「はい」スタスタ
ハンジ「……」
リヴァイ「……ハンジ」
ハンジ「おっ、来たね、●●リヴァイ」
リヴァイ「待てメガネ」
622: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/10(木) 23:57:28 ID:Fc6MRhR6
ハンジ「なーにー?」ニヤニヤ
リヴァイ「いきなり何だ」
ハンジ「本当の事を言ったまでだよ」
リヴァイ「根に持ってんのか」
ハンジ「何をー?」
リヴァイ「他の奴に聞かれたらどうするつもりだ」
ハンジ「私は困らない」
リヴァイ「……謝っただろうが」
ハンジ「別に怒ってないよ。からかってみただけ」ケラケラ
リヴァイ「……飯奢ってやろうかと思って来たがやめた。じゃあな」
ハンジ「あー! 待ってぇ!! ごめーん!!」
〆
623: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 00:02:55 ID:jnsNFpvs
【暖をとる】
ハンジ「うわぁ今日、寒いね」
リヴァイ「そうだな」
ハンジ「……」スルッ
リヴァイ「!?」ゾクッ
ハンジ「うー、暖かーい」ピットリ
リヴァイ「後ろから服の中に手を入れんじゃねぇ。腹が冷える」ゾクゾクッ
624: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 00:03:38 ID:jnsNFpvs
ハンジ「前からならいいの?」
リヴァイ「いいワケねぇだろうが。百歩譲って抱きつくだけにしやがれ」
ハンジ「えぇー、直に肌に触れた方が暖かいしさー」ヌクヌク
リヴァイ「いいから出せ。冷てぇんだよ」ブルブル
ハンジ「いいじゃん、その内に暖まるから」
リヴァイ「ふざけるな」
ハンジ「至って真面目だよ」キリッ
リヴァイ「真面目にやる事じゃねぇ」
〆
625: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 00:08:18 ID:jnsNFpvs
【埃】
リヴァイ「……」パタパタ
ハンジ「リヴァイー……おや? 掃除中?」
リヴァイ「大掃除だ」
ハンジ「終わらせたんじゃないの?」
リヴァイ「俺は二度やる事にしている」パタパタ
ハンジ「ふぅん」
リヴァイ「なんの用だ」
626: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 00:09:14 ID:jnsNFpvs
ハンジ「そうそう! これ見て! 部屋の奥から出てきた本なんだけど――」パラパラ
リヴァイ「埃まみれじゃじゃねぇか、持ってくるな」
ハンジ「これ探してた本でさ」ズカズカ
リヴァイ「話を続けるな、入ってくるな」ガッ
ハンジ「ちょっと……くらい……いい……じゃんかぁー」ギリギリ
リヴァイ「せっかく掃除してんのに汚れるだろう……がっ!」ギリギリ
ハンジ「部屋に入れろー!」ギリギリ
リヴァイ「出ていけ」ギリギリ
エルヴィン「……何をしているんだ、あの二人は」
〆
627: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 00:14:49 ID:jnsNFpvs
【今年もあと二日】
ハンジ「今年も年末の酒盛り参加するよね?」
リヴァイ「寝てたいんだが」
ハンジ「ふむふむ、いつも通り参加と」カリカリ
リヴァイ「断りを聞き入れねぇなら始めから聞くんじゃねぇ」
ハンジ「一応本人の意思確認をしないと」
リヴァイ「する意味ねぇだろ」
ハンジ「嫌だという意思確認の後、無理矢理連れていくのが楽しいんじゃないか」
リヴァイ「人として最低だな」
〆
632: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 23:44:32 ID:jnsNFpvs
【恒例行事にしようかと】
リヴァイ「そろそろ来るな……」
――コンコン
リヴァイ「来たか」
ガチャッ
ハンジ「リヴァイ入るよ、いるの……っているじゃないか」
リヴァイ「……何か用か?」
633: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 23:45:11 ID:jnsNFpvs
ハンジ「お迎えですよ」ニヒッ
リヴァイ「ああ」ノソッ
ハンジ「あれ? 抵抗しないんだ?」
リヴァイ「しても面倒なだけだ」
ハンジ「えぇ? 抵抗してくれないとー」
リヴァイ「なんだそりゃ」
ハンジ「せっかくみんなに協力要請したのに」
リヴァイ「さっさと解散させろ」
〆
634: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 23:50:28 ID:jnsNFpvs
【大人しく参加】
――ワハハハハ!
ザワザワザワザワ……
リヴァイ「……」グビッ
エルヴィン「今回は大人しく来たのだな」
リヴァイ「面倒だからな」
エルヴィン「ハンジの誘いは断れなかったか?」
リヴァイ「馬鹿言え。……どうせお前らも俺を捕獲するように言われてたんだろ」
エルヴィン「まぁな。色々作戦も考えたのに無駄になってしまった」
リヴァイ「そりゃ残念だったな」フンッ
エルヴィン「実に残念だよ。捕獲用の網まで用意したのに」
リヴァイ「俺は巨人か」
〆
635: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 23:55:38 ID:jnsNFpvs
【見せつけられた】
エルヴィン「そろそろ年が明けるな」
リヴァイ「ああ」
ハンジ「リヴァ~イ」ヘロヘロー
リヴァイ「へべれけか」
ハンジ「うははははは! 飲み競べやってた」ヒック
リヴァイ「あんまり飲み過ぎるな」
ハンジ「まぁまぁ……あははははは!」ギュッ
リヴァイ「チッ……」
調査兵「そろそろだぞ!」
.
636: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 23:56:25 ID:jnsNFpvs
ハンジ「あー、年が明けるねぇ」ギュー
リヴァイ「鬱陶しい、どけ」
ハンジ「酷いなぁー」
――5、4、3……
ハンジ「……リヴァイ」
リヴァイ「あ?」
――1……
ハンジ「ん―――」
リヴァイ「!?」
――A happy new year!
――ワァァァ!!
.
637: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/11(金) 23:57:14 ID:jnsNFpvs
ハンジ「っ……ふふ」ニコッ
リヴァイ「――っ! このクソメガネ!!」ガッ!
ハンジ「なんかどっかの地域では年越しと同時にキスするとかしないとか?」ヘロヘロー
リヴァイ「ふざけんな!」
ハンジ「失礼だなぁ……ふざけてしないよー」ギュー
リヴァイ「馬鹿が……!」
エルヴィン「睦まじくて何よりだが、存在を忘れられるのはツラいな」
リヴァイ「エルヴィン!?」ハッ!
ハンジ「あーエルヴィンいたんだぁ。あけおめー」ヘロヘロ
〆
638: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/12(土) 00:02:37 ID:/BFS4diQ
【何するかわからない】
リヴァイ「……何人に見られた?」
エルヴィン「さぁな」
リヴァイ「チッ……」
エルヴィン「殆(ほとん)どの者は見ていないと思うが?
見てたとしても酔ったハンジの戯れ言と見なすだろうしな」グビッ
リヴァイ「クソメガネがっ」
ハンジ「」スースー
エルヴィン「リヴァイを枕に一人夢の中か」
639: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/12(土) 00:03:27 ID:/BFS4diQ
リヴァイ「はぁー……部屋に連れていく」
エルヴィン「みんな雑魚寝しているぞ?」
リヴァイ「酔ったコイツは危険だ」
エルヴィン「成る程な……」フフ
リヴァイ「……なんだ?」
エルヴィン「酔いの残ったハンジがリヴァイと間違えて他の者に襲いかからないとも限らないからな」
リヴァイ「……そういう事じゃねぇ」
エルヴィン「ならいいじゃないか」クスクス
リヴァイ「……チッ!」
ハンジ「うーん……」ムニャムニャ
〆
640: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/12(土) 00:08:53 ID:/BFS4diQ
【こっちは大変だった】
ハンジ「ん……?」パチッ
*雑魚寝の兵士達*
――グオォ……
――クークー
ハンジ「ああ……そっか……あいててて、頭いて……あ」ズキズキ
リヴァイ「」スゥスゥ
ハンジ「……壁に寄っ掛かったまま寝てる……起きたら身体痛めてそうだね」
ハンジ「まぁ、膝枕させてた私の所為か」ムクッ
ハンジ「んー……」ノビー
641: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/12(土) 00:09:58 ID:/BFS4diQ
リヴァイ「……起きたのか」
ハンジ「ぬおっ!?」ビクッ
リヴァイ「チッ……身体いてぇ」コキコキッ
ハンジ「びっくりした。起こしちゃった?」
リヴァイ「もう起きねぇとな」
ハンジ「そうだねぇ。後でマッサージしてあげるよ」
リヴァイ「ああ。ところで……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「……いや、なんでもない」
ハンジ「?」
リヴァイ(また忘れやがったか。便利な記憶だな)
〆
644: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/12(土) 23:56:51 ID:/BFS4diQ
【覗き】
「~~」
ペトラ「?」
ペトラ「誰かいるのかな?」ソッ
ハンジ「この……辺り? リヴァイ」ハァ
リヴァイ「もうちょっと右だな」
ハンジ「ん……ここ……かな?」
リヴァイ「ああ、そこだな。一気にやれ」
ハンジ「ええ? 大丈夫かなぁ」
リヴァイ「大丈夫だ」
645: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/12(土) 23:58:01 ID:/BFS4diQ
ハンジ「よし、うりゃっ!」グリッ
リヴァイ「――っ!」
ハンジ「あ、痛かった?」
リヴァイ「いや……」
ハンジ「リヴァイ、ガチガチだねぇ」
リヴァイ「お前の所為だろうが」
ハンジ「そうだけど。よっしゃ、ちょっと上体起こすよー、うりゃ!!」ベキボキゴキッ
リヴァイ「――ぅっ」
ハンジ「ふぅー、大体身体ほぐれたと思うけど、どう?」
リヴァイ「ああ、いいようだ」コキッ
ハンジ「他にこってる所はない?」
リヴァイ「大丈夫だ」
646: ◆uSEt4QqJNo 2014/04/12(土) 23:59:45 ID:/BFS4diQ
ペトラ「……うん、分かってたよ。マッサージだよね。扉開けっぱなしだもんね」
ペトラ「というかベキボキゴキとかいってたけど……大丈夫なのかな」
オルオ「あれはああいうモンだろ」
ペトラ「オルオ!?」
オルオ「覗くのやめろ」
ペトラ「べ、別に覗いたわけじゃ……そういうあんたは?」
オルオ「ふっ……お前には分からねぇだろうな」
ペトラ「あっそ」スタスタスタ…
オルオ「あ! おい! コラ、ペトラ!!」
〆
次回 ハンジ「戯れの」リヴァイ「ハズだった」後編
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