1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 19:32:30.67 ID:e4gOcItn0
絹旗「お互いに三週間超口利いてない?」

浜面「あぁ、確かに前からベタベタするほど仲がよかったわけじゃないんだけどな」

絹旗「……んー、これは事件の匂いが超します……」

引用元: 絹旗「麦野と滝壺の仲が超悪い?」浜面「うん」

 

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2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 19:38:45.19 ID:e4gOcItn0
絹旗「でも…理由無く仲が超悪くなるなんてことないでしょうし」

浜面「そこなんだよなぁ…そんなに仲が悪くなるなんて滝壺はいったい何をしたんだろう…」

絹旗「例えば食べ物の恨みとか?」

浜面「滝壺も麦野もそんな小さい人間だとは思えないな」

絹旗「超楽しみにしていたB級映画が超つまんなかったとか?」

浜面「それで喧嘩にはならないだろ、っていうかそんなことでキレるのはお前くらいだ」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 19:44:43.98 ID:e4gOcItn0
絹旗「超心配です、下手したらフレンダの超二の舞になってしまうかもしれません」

浜面「いやいやいや、流石にそれは心配しすぎだろ、……多分」

絹旗「よし、超決めました!これから麦野と滝壺のところに行ってみましょう!」

浜面「え、なんで」

絹旗「決まってるじゃないですか、二人から喧嘩の原因を超聞きだして超解決するんです!」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 19:49:01.38 ID:e4gOcItn0
浜面「聞き出すって……どうするんだよ?」

絹旗「まずは滝壺さんのところに行ってみましょう、何らかのヒントが隠されているかもしれません!」

浜面「面白がってるだろ……」

絹旗「あったりまえじゃないですか!こんな超C級映画のクソ面白くないシナリオみたいな展開、ワクワクしないほうがどうかしてます!」

浜面「はぁ……じゃあまずは滝壺を呼んでみるか……」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 19:56:29.06 ID:e4gOcItn0

絹旗「あ、滝壺さん、こんにちは」

浜面「よっ」

滝壺「……うん」ギュッ

浜面「ぶはっ!ど、どどどどどうしたんだよ滝壺!?」

滝壺「………」ギュー

絹旗(なんだか妙に超積極的っですね……)



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 20:07:11.53 ID:e4gOcItn0
滝壺「……最近あった嫌なこと……?」

浜面「あ、あぁ、なんかやなこと…例えば誰かと喧嘩…したとか…」

滝壺「………麦野のこと?」

絹旗「い、いや別にそういうわけでは……」

滝壺「私は悪いことしてない」

浜面「…!」

滝壺「麦野に言っといて、私は譲らないって……はまづらから言っといて」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 20:10:10.08 ID:e4gOcItn0
浜面「……どうすんだよ、怒っていっちまったぞ」

絹旗「浜面にベタベタ……浜面から言う……?」

浜面「………」

絹旗「謎は深まるばかりです……」

浜面「楽しみすぎだろ」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 20:16:16.41 ID:e4gOcItn0
絹旗「じゃ、次は麦野に超連絡です!」

浜面「うわぁぁぁ、イライラしてる麦野に電話とかマジで嫌だぁぁぁ」

絹旗「ほら、さっさと超連絡してください」

浜面「わかったよ……」プルルルル……ガチャッ

浜面「あ、麦野か?」

麦野「あ、はまづら、何?何か用?」

浜面(なんか無駄に機嫌いいな……)

浜面「ちょっと話したいことがあるんだけど、ちょっといいか?」

麦野「……そこ、滝壺いる?」

浜面「え…、いやいないけど…」

麦野「ならいいわ、今から行くから待ってて」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 20:22:43.61 ID:e4gOcItn0
浜面「…うわぁ」

絹旗「なんて言ってました?」

浜面「『滝壺がいないならいいわ』…だってさ」

絹旗「わー、超嫌われてますね、滝壺さん」

浜面「フレンダの二の舞…マジで笑えねぇ…」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 20:26:36.57 ID:e4gOcItn0
麦野「おまたせ、で、話したい事ってなによ?」

絹旗「えっと、それはですね…」

麦野「浜面に聞いてんのよ」

絹旗「む」

浜面「あー、単刀直入に聞いちゃうんだけど…」

麦野「あぁ、…滝壺のこと?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 20:30:01.85 ID:e4gOcItn0
浜面「うん、それで…」

麦野「私に説教なんてお門違いよ」

浜面「え?」

麦野「それにこの話にあんた達は関係ない、……こういう言い方がらしくないのは分かってるけど、これは私たちの問題だから」

絹旗「……私たちにできることは超何にもないと?」

麦野「……えぇ、無いわ」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 20:34:47.69 ID:e4gOcItn0
浜面「それでも……一個言っとくぞ」

麦野「…何?」

浜面「お前らが何喧嘩してんのかわかんないけど…暴力とかはなしだからな?」

麦野「…優しいわね、滝壺がそんなに……」

浜面「ちげぇよ」

麦野「………」

浜面「お前らが心配なんだよ」

麦野「………フン」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 20:39:35.84 ID:e4gOcItn0
絹旗「超行っちゃいましたねぇ…」

浜面「だめだ、マジで心配になってきた…」

絹旗「何か超いいアイディアが無いでしょうか……」

浜面「二人にご飯奢って期限直してもらうとか?」

絹旗「……マジで超クズ男ですね浜面は、だから一生  なんです」

浜面「まだわかんねぇだろうが!」

絹旗「いえいえ、超分かりますよ、だって  臭いですもん」

浜面「………」

絹旗「………どうしますかねぇ」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 20:46:07.08 ID:e4gOcItn0
浜面「ほっといた方がいいのかなぁ…」

絹旗「超絶クソ馬鹿やろうですねぇ、女の子がほっといてくれって言ったらほっとくわけにはいかないでしょう」

浜面「なんだその理論」

絹旗「……あ、そうだ」

浜面「え?」

絹旗「そうだ!超良いこと思いつきました!」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 20:49:37.59 ID:e4gOcItn0
浜面「どんなことだ?」

絹旗「私たちで解決できないなら、他の人に超相談しちゃえばいいんです!」

浜面「お、それ良い考えだな、で?誰に相談するんだ?」

絹旗「それが超問題なんです……」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 21:32:16.32 ID:e4gOcItn0

  「で、俺のところに来たってわけか?」

絹旗「超ご迷惑かけます」

浜面「…こいつ以外にはいなかったのかよ…」

絹旗「ほら、麦野も滝壺さんも超高位能力者なわけですし、こういう人のほうが心情が超分かるんじゃないかなーって」

  「それで俺ってわけねぇ……ま、楽しそうだし、第四位に借りってことで協力してやんよ」

浜面「…心配だなぁ」

  「ま、まかせとけって」

垣根「この垣根帝督様にな」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 21:39:20.68 ID:e4gOcItn0
流石に死人に相談は無いってwwww

浜面「……ってわけで」

絹旗「二人の仲が超悪くなってしまったんです」

垣根「……は?」

浜面「は?…って?」

垣根「てめぇらそんなクソどうでもいいことで悩んでたのか?」

絹旗「む…どうでもいいこととは、超心外です」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 21:44:15.68 ID:e4gOcItn0
垣根「そんなこと言ってんじゃねぇよ、悩むまでも無い簡単なことだっつってんだよ」

絹旗「簡単?」

垣根「お前、浜面っつったけか」

浜面「あ、あぁ」

垣根「惚れられてんだよ」

絹旗「は?」

垣根「まだわかんねぇのか?惚れられてるって言ってんだよ。浜面はあの女二人にな」

浜面・絹旗「「」」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 22:05:13.32 ID:e4gOcItn0
麦野「む、メール……!はまづらからだ!」

麦野「なになに……『明日ぐらい暇だったら……飯でも食べに行かないか?』……!?」

麦野「もしかしてこれって…デート!?」

麦野「キャー!どーしよーー!」



浜面「うわぁお」

絹旗「どうしたんですか?」

浜面「…なんか変な悪寒が…」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 21:52:58.51 ID:e4gOcItn0
絹旗「いやいやいやいや、超ないですって、だってあの鬼麦野ですよ?」

浜面「いやいやいやいや、絶対ないって!だってあの奥手な滝壺だぜ?」

垣根「マジで女見る目ないなお前ら…こんなのサイコメトラーじゃなくてもわかるっての」

浜面「どうしたらそんな血迷った意見が出てくるんだって!」

絹旗「まったく、超役に立たちません」

垣根「わかった、じゃあこうしようぜ」

浜面「?」

垣根「お前これから第四位をデートに誘え」

浜面「ぶはっ!!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 21:59:28.65 ID:e4gOcItn0
浜面「な、なんでそんなことに…」

垣根「むこうはこっちに惚れてるっていったろー、だからちょっと押してやりゃあ直ぐに乗ってくるって」

絹旗「なるほど、乗ってきたら麦野は浜面に超惚れてるってことですね」

垣根「そ、そういうこと」

浜面「も、もし乗ってこなかったら?」

垣根「なんつーか…『原子崩し』で八つ裂き?」

絹旗「超良い笑顔ですね」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 22:13:45.67 ID:e4gOcItn0
浜面「……あ」

垣根「返信きたか?」

浜面「は!?…『行く行く!超行く!明日といわず今からでも!』」

絹旗「…なんか今ままであった麦野のイメージが超崩れてきました…」

垣根「あっはっは!いいねぇ!所詮第四位の鬼様も人間でしたってか!」

浜面「どーすんだよこれ!」

垣根「いやどうするもなにも」

絹旗「腹くくるしかないですよ」

浜面「ですよね……」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 22:19:30.50 ID:e4gOcItn0
麦野「あら、遅かったじゃない」

浜面「あ、あぁ悪かったな」

麦野「ま、私が早くきただけだからいいけどねーん)

浜面「………」


垣根「いいのか?こんなストーカーみたいなことして」

絹旗「面白いからいいんです!……っていうか麦野ガあの場面で怒らないなんて…超怖いです…」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 22:24:12.73 ID:e4gOcItn0
麦野「うーん、ご飯にはまだ早いし……映画でも見る?」

浜面「あ、あぁ、それもいいな」

麦野「私、映画見ながら手を繋ぐのとか結構憧れるんだよねー」

浜面(怖い!なんか新手の罰ゲームみたいで怖い!」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 22:29:38.28 ID:e4gOcItn0
絹旗「よし!私たちも超潜入しちゃいましょう!」

垣根「どわっ!なにしがみついてんだ殺すぞ!」

絹旗「だって潜入ですよ?私たちもカップルに超変装しないとダメじゃないですか」

垣根「どんな理論だそりゃ!」

絹旗「それに垣根さんだってデートが羨ましいって」

垣根「……こんな貧 押し当てられてm」

絹旗「『窒素装甲』パーンチ!!!」

垣根「ぐはっ!!!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 22:42:41.95 ID:e4gOcItn0
麦野「なーんか向こうが騒がしーねー、はまづらー?」

浜面「ほ、ほんとだな」

浜面(あの馬鹿野郎どもついてきやがった…!)

麦野「そーいやーはまづらー」

浜面「何だ?」

麦野「…最近滝壺とはどうなのよ?」

浜面「別になんともないけど……なんでそんなこと聞くんだよ」

麦野「なんでもない……そっかそっか、ならいいんだ」

浜面「………」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 22:49:39.39 ID:e4gOcItn0
絹旗「B級じゃないですけど、超楽しかったですねぇ」

垣根「なんでエンジョイしてんだよ!お前がテンションアゲまくるせいであいつら見失っただろうが!」

絹旗「だって超面白いんですもん」

垣根「反省の色がまるでねぇな」

絹旗「あ!あっちにグッズ売ってます!超行きたいです!」

垣根「なんのためのストーキングなんだよー!」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 23:25:35.24 ID:e4gOcItn0
麦野「ご飯おいしかったね」

浜面「なんか高級すぎてびびった…」

麦野「はまづらおいしくなかった?」

浜面「いや、…麦野の意外な一面ってのが見れたりもして楽しかったよ、今日は付き合ってくれてありがとな」

麦野「私も楽しかったわ」


垣根「おい!ほんとに見失ったぞ!」

絹旗「あぁ、どこにいっちゃったんですか麦野ー、浜面ー」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 23:32:53.09 ID:e4gOcItn0
麦野「ねぇはまづらぁ」

浜面「なんだよ」

麦野「私って女として見れる?」

浜面「ぶはっ!!」

麦野「なによ、噴き出すことないでしょう」

浜面「げほっ……いや…その…なんつーか意外だなぁと思って……うん」

麦野「私がこんな女の子っぽいこと言うわけないって?」

浜面「いやあの…」

麦野「別に怒ってないわ、自覚してるわよ」

麦野「で、……どーなのよはまづらぁ」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 23:37:17.16 ID:e4gOcItn0
浜面「正直…ちょっと前まではそういう目で見たことはなかった」

麦野「………」

浜面「でも今は自信もって言えるよ」

麦野「はまづら…?」

浜面「俺は、お前を女として見れる。……好きとか嫌いとかはわかんないけど、それだけは言える」

麦野「……やっぱりやさしーねぇ」

浜面「………そうでもねぇよ」



垣根「ちょっと目を放した隙に……」

絹旗「超仲良くなってんじゃないですかーー!」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/12/31(金) 23:45:07.34 ID:e4gOcItn0
浜面「ってことがあったんだよ、つーかお前らつけてきてたんだからどーせ全部知ってんだろ?」

絹旗「いやー。そこは何といいますかー…」

垣根「こいつのわがままに付き合ったせいでちょっと見失ってな」

絹旗「…それで、そのあと麦野との超進展はあったんですか?」

垣根「楽しそうだな相変わらず」

浜面「それが全然……あ、メールだ」

垣根「噂をすればってやつか」

浜面「あれ?これ麦野からじゃ……ってこれ滝壺から!?」

絹旗「なんて!?なんて書いてあるんですか!?」

浜面「『…はまづら、暇だったらあした買い物に付き合ってくれない…?』だって、なんだろ、なんの買出しだろ?」

垣根「だからそーじゃねぇーだろ!!」



94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 08:47:36.90 ID:XhPlBejD0
浜面「やっぱこれ行かなくちゃだめか…?」

絹旗「まだそんな超チキンなこと言ってんですか」

垣根「筋金入りのチキンだな」

絹旗「超心配しなくても大丈夫です、またかげから超見守ってってあげますから」

垣根「またやる気かよオイ」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 08:56:05.77 ID:XhPlBejD0
よくじつ!

滝壺「ごめんはまづら…遅れた」

浜面「いやいいんだ、俺が待ち合わせの前に来ただけだし」

滝壺「うん…じゃ、行こ」

浜面「お、おぉ」



垣根「心なしかこの前より楽そうだなアイツ」

絹旗「まぁ、そこが麦野と滝壺さんとの違いってやつですかね」

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 11:52:44.72 ID:XhPlBejD0
浜面「で?これからどこ行くんだ?」

滝壺「えっと……服屋さん行きたい」

浜面「おう。……でも俺服買ってやるほど金持ってないぞ?」

滝壺「はまづらはそんな心配しなくていいんだよ、一緒に来てくれるだけで」

浜面「…そっか」


絹旗「……垣根さんお金持ってます?」

垣根「どういう意味だそりゃ」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 12:03:06.22 ID:XhPlBejD0
滝壺「…こんなのどう?」

浜面「いいんじゃないか?つーかお前いっつもジャージだから新鮮だな」

滝壺「その言い方は乙女心を傷つけてるよ…」

浜面「…すいません」

滝壺「怒ってないよ」



絹旗「こんな服とかどうでしょう?」

垣根「…まぁまぁ似合ってんじゃね?」

絹旗「えへへ、超嬉しいです」



浜面(あいつら仲良くなってるな)

滝壺「どうしたのはまづら?」

浜面「いやなんでも」

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 12:09:27.20 ID:XhPlBejD0
浜面「随分買ったなぁ」

滝壺「浜面が荷物持ってってくれるっていうから…張り切った」

浜面「ん、あと少しなら持てるけど?」

滝壺「へいき…優しいねはまづら」

浜面「こういうときこそ男が活躍する場面だからな」


絹旗「あ、あれも超可愛いです!」

垣根「待てこら一体何着買う気だ!」

絹旗「だって垣根さんが可愛いって言ってくれるんですもん」

垣根「……はぁ」

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 12:14:49.81 ID:XhPlBejD0
垣根「もういい加減に……っておい!またアイツらどっかに消えちまったぞ!」

絹旗「垣根さんニーソックスとか超好きだったりします?」

垣根「聞けよ!あとニーソは大好物だ!」

絹旗「超良いこと聞きました、これも買いましょう」

垣根「……よこせ」

絹旗「はい?」

垣根「その手に持ってる服全部よこせって言ってんだよ!買ってやるよ!」

絹旗「……ありがとです」


117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 12:22:23.13 ID:XhPlBejD0
もう話の本筋未元装甲にしていいかな


滝壺「今日は荷物運びみたいなことさせてごめんね、はまづら」

浜面「いいよべつに、楽しかったしな」

滝壺「でもこのままじゃ私の気がすまない……」

浜面「だからいいんだってば」

滝壺「ここに二枚のチケットがあります」

浜面「いきなり!?」

滝壺「片方は……今度また私と遊べるチケット」

浜面「お、おう」

滝壺「もう片方は…」

浜面「もう片方は?」

滝壺「私とちゅーできるチケット」

浜面「ぶはっ!!!」

129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 13:07:44.81 ID:XhPlBejD0

さて、どっちのチケット選ぼうか?


>>133



133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 13:11:59.84 ID:t8EvM04I0
遊ぶチケット

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 13:18:45.80 ID:XhPlBejD0
垣根「やっとこさで追いついてみたら…」

絹旗「超楽しそうなことになってますね…ち、ちなみに、ちなみにですよ?垣根さんだったらどっちにします?」

垣根「ちゅー」

絹旗「超即答です!」

垣根「所詮男は性欲には勝てない」

絹旗「垣根さんはキスが超好きなんですね」

垣根「何メモってんだこら」


140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 13:25:19.02 ID:XhPlBejD0
浜面「いや、だからこういうのは…」

滝壺「だいじょうぶ、別にちゅーのほうをとっても私ははまづらを嫌いになったりしないから」

浜面(そういう目で見られてんのか俺は…)

浜面(どうしよう)










     (結局、デートのほうが無難な選択って訳よ)


浜面(幻聴が聞こえた)

浜面「じ、じゃあまた今度も遊んでくれるか…?」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 13:32:16.73 ID:XhPlBejD0
滝壺「…うん、わかった」

滝壺「また楽しみにしてるね……じゃあ、ばいばい」

浜面「…行っちまった」


垣根「馬鹿たれ…そこはキスだろおぉぉぉ!」

絹旗「やっぱり超チキンですね、浜面」

垣根「…もったいね」

絹旗「私の超ぷりぷりリップなら空いてますよー」

垣根「やーだよ」

絹旗(……むう)

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 13:39:35.11 ID:XhPlBejD0

浜面「ってことがあったんだけどどーせ覗いてたんだろ?」

垣根「あぁ、お前のクソチキンっぷりはしっかり見届けたぜ」

絹旗「しょうがないですよ、浜面は超  なんでああいう場面に弱いんです」

浜面「で、話を本題に戻すけど」

垣根「本題ってなんだっけ?」

絹旗「麦野と滝壺さんのケンカの話ですよ」

垣根「そういえばそんなことで呼ばれたんだっけな」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 13:47:16.75 ID:XhPlBejD0

垣根「でももうケンカの理由なんて分かりきってるだろ、しょせん惚れて腫れたの男の取り合いだよ」

浜面「未だに信じらんねぇ」

絹旗「それでも解決法は見えてきません、どうすればいいんでしょう?」

垣根「そうだなぁ、迂闊にどっちかとくっついちまったら、もう片方に殺されかねないしな」

絹旗「その冗談超笑えません…」

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 13:52:27.38 ID:XhPlBejD0

垣根「あ、いい方法思いついた」

絹旗「なんですか?」

垣根「よーするに、浜面のことが嫌いになればいいんだよ」

浜面「え」

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 13:56:28.18 ID:XhPlBejD0

垣根「まず第四位を呼び出します」

絹旗「ふむふむ」

垣根「押し倒します」

浜面「ぶはっっっっっ!!!!!」

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 14:03:47.88 ID:XhPlBejD0
浜面「そっ、そんなことしたら俺八つ裂きですよ!!?」

絹旗「ええ、超浜/面です」

垣根「それはあれだ、ほんとに危なくなったら学園都市第二位が助けてやるから」

絹旗「レベル4の『窒素装甲』も助けに入りますから」

浜面「……ほんとにそれで二人が仲良くなるんだろうな…」

垣根「少なくとも二人がいがみ合う必要はなくなるはずだ。…安心しろ、この俺様が考えたプランだぜ?」

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 14:15:09.10 ID:XhPlBejD0

麦野「どーしたのよはまづらぁー、ビジネスホテルとはいえホテルに呼び出すなんてデリカシーが足りないんじゃない?」

浜面「…あぁ、ごめんな…」

麦野「…ま、いいけど…で、何の用?」

浜面(……麦野、ゴメン!)

麦野「…きゃ!」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 14:18:56.15 ID:XhPlBejD0
浜面(わわわわわ、押し倒しちまった!ど、どうすればいいんだ  だから分からん!)

麦野「……はまづらぁ」

浜面「ひっ!」

麦野「…………なさいよ」

浜面「…………え?」

麦野「い、痛くないようにしなさいって言ってんだろ!早くしろ!」

浜面(……え、えええええええええ!!!!)

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 14:25:50.08 ID:XhPlBejD0
垣根「やばい!これは想定してなかった!」

絹旗「わああああ!これは超ダメです!放送禁止になってしまいます!」

垣根「どうしよう、やばいやばいやばい、これは第一位と殺り合ったときよりやばい!」

絹旗「きゃー!きゃーきゃー!麦野あと一枚ですよ!」

垣根「何がっ!?」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 14:31:00.94 ID:XhPlBejD0

浜面(あぁ……)

浜面(これは……俺のせいだ)

浜面(冗談でも、女の子を押し倒そうとなんてした俺がいけなかったんだ)

浜面(責任をとるしかない!)


垣根「おいあの  野郎、ヤる気じゃねぇか!?」

絹旗「きゃー!浜面のアイデンティティーが失われる!!」

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 14:37:29.67 ID:XhPlBejD0
麦野「……ん…あう……」

浜面「…む…麦の」

麦野「んん…んあ…あああああぁぁぁぁぁ……」



垣根「はいこれだめだ!」

絹旗「超禁則事項ですーーーーー!」

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 14:42:04.10 ID:XhPlBejD0
浜面「ってことがあったんだけどどーせ見てたんだろっつーかなんで俺は公開したんだろう……」

垣根「最高だったぞ」

絹旗「超最高でした」

麦野「最高だったわーー////」

浜面「………はぁ」



滝壺はどうなってしまうのか。


そして未元装甲に未来はあるのか。


To be こんちにゅーー!


ちょっと休憩!

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 16:13:10.45 ID:XhPlBejD0










浜面「え?何だって?」

絹旗「だーかーらー!あれから麦野とはどうなったんですかって聞いてんです!」

垣根「まさかなんにもありませんー、ってことはねぇだろうな?」

浜面「ナニって…あはは」

絹旗「何照れてんですかこのどうて…いえ、もうこの呼び方は超相応しくありませんね」

垣根「で、どうなんだよ?」

浜面「あー、なんつーかやたらメールが来たり……ちょっと遊びにいったりはしてるな」

浜面「あとなんかすっごいデレてくる」

214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 16:20:14.95 ID:XhPlBejD0
垣根「それにしても、こうなってくると心配なのが……」

絹旗「滝壺さんですねぇ……」

浜面「…え?なんで?」

絹旗「…まじで言ってるなら超お仕置きですよ?」

垣根「こいつ…もしかして学園都市で一番鈍感なんじゃ……」


上条「ハックション!!!」

禁書「風邪ひいいたの?とうま?」

上条「誰かが噂でもしてんだろうか」

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 17:32:17.35 ID:XhPlBejD0
絹旗「まったく、どうしたものでしょうか……ん?」

浜面「どうした?」

絹旗「……滝壺さんからめーるです」

垣根「……なんだって?」

絹旗「……『このまえ麦野と浜面がどこいってたか知らない?』」

浜面「………」ガタガタ

垣根「その…なんだ」

絹旗「…死なないでくださいね、はまづら」

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 17:36:16.42 ID:XhPlBejD0



滝壺「………」

浜面「あ、あの…」

滝壺「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」

浜面「………グスッ」

滝壺「………」



垣根「なんでほんとのこと言っちゃったんだよお前!」

絹旗「だって垣根さんは知らないでしょうけど、あの状態の滝壺さんには麦野でさえ嘘つけませんよ!」

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 17:42:48.96 ID:XhPlBejD0
滝壺「…はまづら」

浜面「は、はひィ!」

滝壺「……ほんと?」

浜面「あの…」

滝壺「………ほ、ホント…なの…?」ボロボロ

浜面(ああああああ!泣かせちゃったあああああ!)

浜面「あ、あの…あれは…なんというか…」

滝壺「…うっ…えぐ…うぇ…」



垣根「……見てらんねぇ」

絹旗「…うぇ…う…か、垣根さん…?」←もらい泣き

232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 17:53:25.81 ID:XhPlBejD0
垣根「…オイ、そこの女」

滝壺「……え…?」

垣根「あんまりそこのアホは責めないでやってくれ、こんなことになっちまったのは俺のせいなんだよ」

滝壺「……どういうこと…?」

垣根「俺がけしかけたんだ、こいつは悪くない。…むしろお前と第四位のことを心配したんだ」

垣根「こいつは俺らみたいに暗部にいるような人間じゃない、こいつは第四位とお前が仲直りすることだけ考えてたんだ」

垣根「だから…あんまり責めないでやってくれ、この通りだ」

滝壺「…………」ガタッ

浜面「ッ、滝壺!」

上条さんがていとくんに乗り移ったようです

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 17:56:56.11 ID:XhPlBejD0
絹旗「…ひっく…滝壺しゃん行っちゃいました…?」

垣根「……悪い」

浜面「いや、俺のせいだ…俺が軽い気持ちであんなことするから………ッ」

絹旗「……帰りましょうか」

垣根「………」

浜面「………」



こっからハッピーエンドとかどうすれば

234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 18:02:00.62 ID:XhPlBejD0
いっかげつご!

浜面「………」ピリリリリ

浜面(電話……?)ピッ

浜面「もしもし」

滝壺『もしもし』

浜面「たっ、滝壺!?」

滝壺『今…暇?』

浜面「あ、あぁ!暇だ!」

滝壺『…今から昔のアイテムのアジトに来て……』

浜面「…わかった!直ぐ行く!」

236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 18:06:51.34 ID:XhPlBejD0
浜面「…どこだ滝壺?」

滝壺「………こっち」

浜面「あぁ、そっち……って、な、なんで裸!?」

滝壺「…あんまりこっち見ないではまづら…恥ずかしい」

浜面「あ、あぁ…」クルリ

滝壺「………」ギュッ

浜面(胸が!二つのお山が背中に!)

滝壺「………」

237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 18:14:39.73 ID:XhPlBejD0
滝壺「…昨日ね」

浜面「………」

滝壺「絹旗が私のところに来てくれたの……あの第二位の人と一緒に」

滝壺「二人ともはまづらは悪くないって言ってた……」

浜面「…違うよ、悪いのは俺だ」

滝壺「……はまづらに聞きたいこと…あるんだ…」

浜面「……なんだよ」

滝壺「……その……しちゃったのは……浜面の意思?……麦野が無理やり…?」

浜面「…無理矢理じゃねぇよ、…俺の意思だ、おれがそうしたほうがいいと思ったからだ」

滝壺「…………」

238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 18:20:18.11 ID:XhPlBejD0
浜面「………ごめん」

滝壺「わたしが…」

滝壺「その……してって…いったら…してくれる……」

浜面「………うん」

滝壺「………よかった、はまづらははまづらだった……」

浜面「…え?」

滝壺「こうしてると麦野がどれだけ勇気振り絞ったがわかるよ」

滝壺「はまづら…ごめん、怒るのは筋違い…だった」

浜面「滝壺…」

滝壺「……ごめんね」



垣根「……もう平気みたいだな」

絹旗「うえええぇぇぇぇん、超良かったですうう~~!!」

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 18:28:33.30 ID:XhPlBejD0
浜面「ってことがあったんだけど、これにいたってはお前らのおかげだよ、ありがとな」

絹旗「……次あんなに心配させたら超怒りますからね…ぐすん」

垣根「いやあの…」

浜面「わるかったよ絹旗」

垣根「おーい」

浜面「なに?」

垣根「いや何じゃねぇよ!なんで丸く収まってんの!?」


241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 18:29:31.25 ID:XhPlBejD0
麦野「ごちゃごちゃうるさいメルヘン野郎ね」

垣根「どわっ!」

滝壷「…はまづら…やっとみつけた」

絹旗「うわぁ!」

麦野「私はねぇ、一人の男を自分一人で独占しようなんて小さい男じゃないのよ!」

滝壷「はまづらと一緒なら…いい」

垣根「……ってことは」

麦野・浜面・滝壷「私たち(俺たち)付き合い始めました」

垣根・絹旗「なんだそりゃ!」

good end?


to be こんちにゅー


250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 19:02:54.57 ID:XhPlBejD0
次回作品

『とある二人は未元装甲』

こうご期待!

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 19:10:23.38 ID:XhPlBejD0
『とある二人は未元装甲』

非シリアスでぬるぬるいきます

ではどうぞ
ーーーーーーーーーーーーーーーー
絹旗「………あ、垣根さん!」

垣根「おう、こんなとこで会うなんて珍しいな」

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 19:15:45.97 ID:XhPlBejD0
絹旗「その節は超お世話になりました」

垣根「気にすんな、俺も楽しんだんだしさ」

絹旗「そうですね、私も垣根さんと映画に行ったりしてたそしかったです」

垣根(……やりづれぇ…)

257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 19:20:37.47 ID:XhPlBejD0
絹旗「垣根さんってもっと血も涙もクソも無い殺人狂だと思ってたんですが、意外と超いい人でした」

垣根「あぁ…まぁ…俺一回お前のことボコボコにしてるしな……」

絹旗「あんなのはもう超過ぎた話です、人間は今どんな人か、というのが超重要なんです」

垣根「………そうか」

259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 19:26:21.53 ID:XhPlBejD0
絹旗「それにしてもあの尾行は超楽しかったです、A級映画も案外いいものですね」

垣根「…あの映画、今度続編やるらしいぞ」

絹旗「ホントですか!超良いこと聞きました!……でも浜面誘ったら麦野達に殺されますし……かといって一人は……」

垣根「…俺と行こうぜ」

絹旗「へ?」

垣根「だから一緒に映画行こうぜ、前みたいに」

絹旗「…ホントですか!?やったー!超嬉しいです!」

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 19:34:16.09 ID:XhPlBejD0
いっしゅうかんご!

絹旗「垣根さん!」

垣根「よう」

絹旗「超お待たせしました」

垣根「いや、今来たところ」

絹旗「…くすくす」

垣根「なんだよー」

絹旗「浜面もそうですけど、男の人ってみんなそう言いますね」

垣根「…男は格好つけたがる生き物なんだよ」

262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 19:40:22.01 ID:XhPlBejD0
絹旗「……うわぁー…超綺麗です…」

垣根「新しく出来た劇場なんだってな」

絹旗「はい、超人気で予約も超難しいんですけど…どうやったんです?」

垣根「はは、知り合いが働いてるモンでな、そのツテだ」



心理定規(……チケット二枚って……こういうこと!?)

265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 19:47:12.23 ID:XhPlBejD0
えいがおわった!

絹旗「うっ…うえぇぇぇぇぇん」

垣根「あー、もう泣くなって」

絹旗「ち、超悲しいです、…ぐすん」

垣根「お前…映画ほんとに好きなんだな」

絹旗「ぐす……あんなに超泣ける映画は初めてです…」

垣根「…泣くなって、楽しかったんだろ?」

絹旗「う…はい、超迷惑かけました…ありがとうございます…」

268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 19:53:33.70 ID:XhPlBejD0
垣根「もう大丈夫か?」

絹旗「はい、超復活です!」

垣根「良かった、…今日はサンキューな」

絹旗「いえ、誘ってくれて超嬉しかったです、ありがとうございましたはこっちです」

垣根「……そうか」ナデナデ

絹旗「…む、頭を撫でるなんて超子供あつかいです……///」

垣根「子供みたいなもんだよ」ワシワシ

絹旗「きゃあ!ワシワシしないでください!」

垣根「………じゃあな」

絹旗「さよならです!」

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 20:46:47.89 ID:XhPlBejD0
垣根「ってことがあったんだよ。つーかあの子ホントいい子だな」

麦野「何よ、ただ惚気るために呼んだわけ?」

垣根「はっ、いっつも俺に嬉しそうに『浜面がご飯奢ってくれてさー、きゃー!』とかいってる女の言うことじゃないな」

滝壷「最近、絹旗も楽しそう……」

浜面「お前らのおかげで俺は今こうなってるんだし、お前らには幸せになってもらいたいよ」

垣根「そう、そこでだ」

麦野・滝壷・浜面「?」

279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 20:53:34.83 ID:XhPlBejD0
垣根「今度また絹旗とデートすんだけどさ、なんかいいアドバイスくれないか?」

麦野「アドバイスぅ?」

滝壷「デートの場所とか……演出とか…?」

垣根「そ、頼むよ」

麦野「あんたにプライドってもんは無いの?」

垣根「これに関してはまったく無いです」

滝壷「言い切った……」

浜面「…なんか俺の中のレベル5のイメージが崩れてく…垣根にしろ麦野にしろ」

280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 21:03:47.72 ID:XhPlBejD0
麦野「あら、意外と他のレベル5もこんなんかもしれないわよ」

滝壷「人間なんてこんなもの……能力者といってもただの男の子とか女の子だもん」

垣根「はっはっは、第一位も、もしかしたら変人かもしれないぜ?」

麦野「例えば極度の  コンだったり」

一同「……………」

一同「ないない」


一方通行「ハックション!!」

打ち止め「風邪引いたの?ってミサカはミサカは貴方の膝の上で心配してみる!」

一方通行「いや……誰か噂でもしてンだろォ……」

281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 21:16:24.95 ID:XhPlBejD0
垣根「ほらほらなんかアイディアないのかー?」

麦野「絹旗が喜びそうなものねぇ…はまづらぁー、なんかいい考えあるー?」

浜面「やっぱ絹旗といったら映画とか…?」

垣根「毎回映画ってのも芸が無いな……」

滝壷「……あ」

垣根「なんだ?」

滝壷「もしかしたらだけど……わかった、絹旗が好きそうなもの…」

283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 21:48:59.98 ID:XhPlBejD0

滝壷「あの…はまづら覚えてる…?私が入院したときに、絹旗が買ってきてくれたぬいぐるみ…」

浜面「あのシュールなウサギか」  十九巻参照

滝壷「あれ…人食いウサギってキャラなんだけど…」

麦野「そのまんまね」

滝壷「多分…絹旗はあれが好きだと思う…」


部屋に妹が居座って書くの遅れたすまん

284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 21:51:06.12 ID:XhPlBejD0
垣根「それほんとか?」

滝壷「うん、多分」

垣根「そうか、サンキュ…じゃあな!」

浜面「行っちまった……なんか心配だな……」

麦野「ま、メルヘン馬鹿だし平気じゃない?」

285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 21:58:13.48 ID:XhPlBejD0
絹旗「垣根さーん」

垣根「おう、悪いなまた呼び出したりして」

絹旗「いえいえ、別に超暇だったんで嬉しいです」

垣根「あー、今日はあれだ、えーっ、お前にプレゼントがあってだな」

絹旗「ほ、ほんとですか…?」


麦野「気になってついて来ちゃったけど…」

麦野「なんかほんとに仲睦まじいって感じね……」

滝壷「絹旗…すっごい顔赤い…」

浜面「なんで俺までこんなストーカーみたいな…」

滝壷「だいじょうぶはまづら、私はAIMストーカーだから」

浜面「どういう理屈だよ!」

286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 22:04:41.49 ID:XhPlBejD0
垣根「ほら、お前…これ好きなんだろ?」

絹旗「これは……人食いちゃん!」

垣根「人食いちゃんってオイ」

絹旗「ありがとうございます……超嬉しいです……一生大切にします……グスッ」

垣根「…また泣く、大げさだって」

絹旗「ひっく…女の子はこういうのに超弱いんですっ!」

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 22:13:29.28 ID:XhPlBejD0


絹旗「…ん…よし!これは私も超お返しするべきです!」

垣根「だからそういうのは……」

絹旗「ここに二枚のチケットが超あります!」

垣根「デジャヴ!」

絹旗「片方は私と超ちゅうーできちゃうチケットです」

垣根「もう片方はまたデートできるチケットってか?」

絹旗「いえ、こっちもちゅーチケットです」

垣根「ぶはっっっ!!!!」

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 22:17:30.91 ID:XhPlBejD0

麦野「…なんかすっごいことになってるわねぇ…」

浜面「………」

滝壷「………////」

麦野「何で赤くなってんのよあんたら」

浜面「……聞くな」

293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 22:21:16.94 ID:XhPlBejD0
絹旗「…超いっときますけど垣根さん」

垣根「あぁ」

絹旗「私は超本気ですよ?」

垣根「わかった、…じゃあ」

垣根「ちゅーチケット、一枚貰えるかな?」

絹旗「……はい////」

294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 22:26:46.96 ID:XhPlBejD0
絹旗「……ん……ち、ちょっと…顔が届きません…」

垣根「…ふふ、わかったよ、かがめばいいんだろ」

絹旗「今超子供扱いしましたね?」

垣根「知らねぇな」

絹旗「絶対してました!だって顔が…!」

垣根「……」チュッ

絹旗「!!!!!//////」カァーーッ

295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 22:29:36.93 ID:XhPlBejD0
麦野「なんか見てはいけないものを見てしまった感じがするわ……」

滝壷「…はまづら」

浜面「なんだ?」

滝壷「こんどアレ、わたしにやって?」

麦野「ちょっと!私には!?」

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/01(土) 23:05:18.80 ID:XhPlBejD0
絹旗「うぅ…超我侭言ってすいません…」

麦野「ちょっと!絹旗泣かせたの誰!?」

浜面「俺じゃねーぞ!」

341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 11:08:56.35 ID:Up80urXN0
垣根(……やったー)

垣根(プレゼントも無事に渡せたし)

垣根(今日はいいこと尽くしだったな……あれ?)ピリリリリ

垣根「……」ピッ

垣根「…もしもし」

心理「あら、私だとわかったら切られるかと思ったけど?」


343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 11:14:48.21 ID:Up80urXN0

垣根「なんだよ」

心理「連れないわね」

垣根「てめぇと話すことなんかねぇっつーの」

心理「貴方に無くても私にはあるのよ」

心理「……絹旗最愛のことでね」

344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 11:20:17.08 ID:Up80urXN0
垣根「……それこそてめぇには関係ねぇことだ」

心理「人の厚意は無駄にしないことよ」

垣根「大体、なんでてめぇが……」

心理「…未元物質と窒素装甲の距離単位……七。ちょっと見ない間に随分と仲良くなったものね」

垣根「…相変わらず嫌らしい能力だ」

347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 11:35:34.10 ID:Up80urXN0
垣根「…ほんとてめぇ何の用なんだよ、人の恋路邪魔するってんなら…わかってんだろうな?」

心理「……残念ながら邪魔するほかないのよ、貴方のためにも、彼女のためにもね」

垣根「………」

心理「貴方分かってるんでしょうね?……自分が暗部の人間だって事」

垣根「……アジトに来い、今すぐ」ピッ



心理「………」

348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 11:42:58.63 ID:Up80urXN0
垣根「……遅せぇ」

心理「……第五学区にいたのよ?八つ当たりされても困るわ」

垣根「……話せよ」

心理「あ……」

垣根「少しでもふざけたことぬかしやがったらバラバラオブジェじゃすまねぇぞ」

349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 11:54:54.76 ID:Up80urXN0



心理「……深海魚って、急に引きあげられると破裂しちゃうのよね」

垣根「………」

心理「逆に普通の魚は深海では生きていけない」

垣根「……てめぇ何が言いたい」

心理「…貴方たちはこういう危険な付き合いってことよ」



352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 12:43:38.60 ID:Up80urXN0
垣根「……あの女はアイテムのメンバーだ、それなりに深いところまで潜れるだろ」

心理「貴方はほんとに自覚が足りないみたいね……、この街で二番目に深いところに貴方は住んでるのよ?悔しいけど、同じスクールの私でさえ…そんな深くは潜れない」

垣根「………」

心理「貴方と同じところまで潜れるのなんて第一位ぐらいのものよ」

垣根「冗談だろ」

心理「冗談かもね」

355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 12:50:36.01 ID:Up80urXN0
心理「忠告はしたわよ、………せいぜい潰さないようにしてあげなさい」

垣根「いらん世話だ、俺は手に入れたいものは手に入れる主義だからな」

心理「壊れたおもちゃを手に入れても、それで遊ぶことはできないわよ」

垣根「壊さねぇさ」

心理「………そう、じゃあ話も済んだし、私は帰らせてもらうわ」

垣根「………」


359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 14:01:22.93 ID:Up80urXN0


垣根(……確かに)

垣根(第一位ほどじゃねぇが、俺のところにも頭の沸いたチンピラが自殺しに来るって事はある)

垣根(その時に絹旗を巻き込む可能性もゼロじゃねぇ……が)

垣根(……雑魚の意見だな、くだらねぇ)

360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 14:16:30.85 ID:Up80urXN0

絹旗「……ちょっと、超聞いてますか麦野!?」

麦野「あー、はいはい聞いてるから」

絹旗「そこでですね!垣根さんが超いきなりちゅーって!超ちゅーーって!」

滝壷「…その話もう何回も聞いた」

浜面「なんというか惚気全開だな」

361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 14:23:52.53 ID:Up80urXN0

絹旗「………だと良かったんですが…」

麦野「どうゆうこと?」

絹旗「……最近垣根さんが超かまってくれません…」

滝壷「……それはまた」

浜面「……難儀な話だな…」

385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 15:34:12.87 ID:Up80urXN0
麦野「じゃあ今日用事があるって言ってたのは…」

絹旗「はい!どうにかしてみんなに私たちの仲を超改善してもらいたいんです!」

麦野「………むう」

絹旗「あ、もしかして超迷惑でしたか?」

滝壷「……んと」

浜面「実は垣根がこの前相談に来てな」

386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 15:40:53.70 ID:Up80urXN0
麦野「そのときはあんたの気を引く方法なんかを相談しに来てたのよ」

浜面「だからお前が嫌われたってのは…考えづらくてな」

絹旗「……そうですか」

麦野「でも男なんてそんなもんじゃない?他の女に落とされたらコロッと前の女なんて忘れちゃうわよ。……はまづらがそれしたら殺すけど」

浜面「空恐ろしい事言うんじゃねぇ」

388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 16:00:03.23 ID:Up80urXN0
滝壷「…でも、レベル5の垣根さんを口説こうとするって……」

浜面「なかなか勇気のある奴だな……」

麦野「あら?私を口説き落とした男のせりふ?」

浜面「くっ、口説いてない!」

滝壷「はまづら……、照れてる?」

浜面「照れてなーーい!」

389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 16:17:25.01 ID:Up80urXN0
絹旗「……あ」

麦野「なによ?」

絹旗「……垣根さんを超口説きそうな人…一人だけ超心当たりあります……」

392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 16:29:43.62 ID:Up80urXN0
心理「……貴方から電話がかかってくるなんて妙だとは思ったけど」

浜面「………」

心理「そういうことね」

絹旗「……超単刀直入に聞きます。垣根さんに超手を出したのは貴女ですか?」

心理「………だったら?」

絹旗「超ボコボコにします」

浜面(うわぁ……)

393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 16:38:35.21 ID:Up80urXN0

心理「……安心しなさい、私はそんな無粋なことはしないわ」

絹旗「……口では超何とでも言えます」

浜面「それに、お前の能力は『心理定規』、…言いづらいが、こういうことには向いてるんじゃねぇか?」

心理「………………深海魚って、急に引き上げられるとどうなると思う……?」

394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 16:55:16.68 ID:Up80urXN0
心理「……っていう話をしてあげただけよ」

浜面「それは………」

心理「何?間違ったことではないでしょう……それにもとスキルアウトの貴方だったら、この危険性が分かるんじゃない?」

浜面「………」

絹旗「どういうことですか浜面」

浜面「……たしかに、俺らレベル0が能力者を襲うとき、その知り合いを人質にとることもある……それにたとえ絹旗がレベル4だとしても、それに対する策を考えられたら終わりだ」

心理「そういうことよ」


396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 17:10:45.78 ID:Up80urXN0

絹旗「…………」

心理「だから私は、貴女たちは離れていたほうがいいと………」

絹旗「………それは超違います」

心理「なんですって?」

絹旗「それは超勘違いだと言ってるんです!」

397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 17:22:32.81 ID:Up80urXN0
絹旗「……人質になる?餌にされる?」

絹旗「たったそれだけのことで何が超変わるんです?」

浜面「絹旗……」

絹旗「私が超それだけのことで垣根さんを超諦めると思ってるのなら!」

絹旗「まずはその幻想を超ぶち殺します!!」

心理「」

浜面「」

404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 19:42:20.59 ID:Up80urXN0

心理「……どうあっても引かないってこと?」

浜面「……多分」

絹旗「こうしちゃいられません!垣根さんの所に超行ってきます!」

406: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 19:49:32.30 ID:Up80urXN0




浜面「………随分手の凝った芝居だったな?」

心理「えぇ、つまらないことに付き合わせちゃってごめんなさいね」

浜面「まったく……なにもあそこまで追い込まなくても良かったんじゃないか?」

心理「適当な気持ちでくっ付いて、もしもの事があったらどうすんのよ?」

浜面「………お前案外世話好きな奴だな」

心理「ほっときなさい、……二人の距離が分かってしまうと、どうしても応援したくなっちゃうのよ」

浜面「……おばさんみたいな意見んんんん痛たたたたたたた!!!!」

心理「ほっときなさい!」

408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 20:03:22.67 ID:Up80urXN0

絹旗「………垣根さんの携帯に超繋がりません……」

絹旗「………もしかしてホントに嫌われちゃったんでしょうか………」

絹旗「……ひっく」

絹旗「…………うぇ…う…」


麦野「心配してつけてきてみれば、案の定ね」

滝壷「……きぬはた」

麦野「ちょっと待ちなさい」

滝壷「………」

麦野「今はそっとしておいてあげなさい」

410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 20:09:25.16 ID:Up80urXN0

チンピラA「……おい、そこのねーちゃん!」

絹旗「……ひっ」ビクッ

チンピラB「ちょっとさー、今  コンの友達が溜まってるっつってんだけど、どう?一時間五百円」

絹旗「……う…あ……」



麦野「……まだ絶滅してないのね、あの手のチンピラ」

滝壷「……むぎの」

滝壷「きぬはた……能力使わないよ……っ!?」

麦野「嘘っ!?何で!?」

滝壷「あ……連れてかれちゃった……」

411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 20:14:22.48 ID:Up80urXN0
麦野「ちょっと!あいつらどこいったの!?」

滝壷「…………」

麦野「つーかあのガキ…なんで能力使ってぶっ殺さなかったのよ……!」

滝壷「……むぎの」

麦野「何っ!?」

滝壷「もしかしたら……きぬはたは今、能力を使えないのかも…」

413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 20:22:39.13 ID:Up80urXN0

麦野「どういうことよ!?」

滝壷「体晶を使って能力を発動させてたとき……いっつも感じてたんだけど……」

麦野「………」

滝壷「今にも死にそうな人とか……とってもつらいことがあった人とか、そういう人のAIM拡散力場が、たまに感じられなくなることがあって……」

麦野「それって…」

滝壷「……うん、多分……」

滝壷「大きな感情は、能力の使用の障害になるんだと思う」

麦野「……くそ」

麦野「くそったれ!どこいったあのチンピラ共!!」



419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 21:22:09.66 ID:Up80urXN0
チンピラA「おらっ!」バキッ

絹旗「……う…」

チンピラB「おーい、それ以上殴るなって、そいつ今から○○○すんだからさー」

チンピラC「うわ、お前こんなガキと○○○出来んの?  コン?」

チンピラA「体もちっちゃきゃ○○○も小さいってか?あはははは!」

絹旗「………う……垣根さん……」

422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 21:32:32.86 ID:Up80urXN0
麦野「あーもうっ!ほんと、どこ行って……っ!」

滝壷「……っ、はまづらから電話…」

麦野「……っ!この……はまづらぁ!いったい今どこに…」

浜面「落ち着けって麦野」

麦野「これが落ち着いて……」

浜面「平気だよ、あいつが行った」

麦野「…………へ?」

浜面「『後はまかせろ』ってさ」

浜面「『ヒーローは遅れて来るモンだ』」

423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 21:39:40.79 ID:Up80urXN0
チンピラB「っは、なーにが『かきねさ~ん』だ、ウぜぇんだよオラぁっ!』

チンピラC「テレビの見すぎじゃねぇかガキ?都合よくヒーロー現れるヒーローなんかなぁ!この世には居ないんだよ!!!」

絹旗「……そうやって超笑ってるといいです」

チンピラB「……あ?」

絹旗「……たとえ貴方たちに超潰されようとも、私は潜るのを超諦めませんよ………」

チンピラC「何意味わかんねぇことを……っ」


絹旗「私を潰して、垣根さんに超潰されてしまえ!」


チンピラA「あのなぁ、何回言わせる気だよ、ヒーローはこねぇって……」








じゃあ悪党ならいいのか?

425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 21:48:23.52 ID:Up80urXN0
チンピラA「………誰だお前」

  「悪党だよ、一流の悪党に認めてもらえなかった三下の悪党だ」

チンピラB「おっけーおっけー、誰でもいいけど、ここに乗り込んできたって事は死にたいってこと……」

  「うぜぇ」

チンピラB「は?何言って……っ、ぐっ、ぐあ…ああああああぎゃあああああああああああ!!!!」

チンピラC「っ!?てめぇ何者……」

  「聞こえなかったか?だったら耳かっぽじって、ついでに脳みそ引きずり出してよーく聞きやがれ」

絹旗「……超信じてましたよ……」





垣根「悪党だよ、こんなに汚れてもまだ光に憧れる、ただの三下の悪党さ」

427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 21:57:12.58 ID:Up80urXN0

絹旗「……あ……」

垣根「よう、起きたか?」

絹旗「ここ……どこ……?」

垣根「あー、昔のスクールのアジト。意外と居心地良いだろ?」

絹旗「……あのチンピラたちは……?」

垣根「………殺しちゃいねぇよ」

428: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 22:02:23.39 ID:Up80urXN0
絹旗「……超安心しました」

垣根「余裕じゃねぇか、あの下郎どもの心配か?」

絹旗「……垣根さんが超心配だったんですよ…」

垣根「なおさら余裕だなオイ」

絹旗「……これ以上……ひっく」

垣根「……なんだって?」

絹旗「……これ以上…深いところに行かないでください……!」

垣根「………」

429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 22:08:19.67 ID:Up80urXN0
垣根「……深海魚ってな、急に引き上げると破裂するらしいぞ」

絹旗「………」

垣根「俺は止まらねぇぞ」

垣根「破裂しようがハラワタ引っ掻き回されようが、俺は欲しいものは手に入れる」

絹旗「………」

垣根「……手に入れさせてもらうぞ、女」

絹旗「……超高くつきますよ?」

垣根「はっ……こりゃ…」

垣根「第一位の事も笑えねぇな」

431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/02(日) 22:12:13.62 ID:Up80urXN0
垣根「ってことがあったんだけど、ありがとな浜面、お前の情報が無きゃ間に合わなかった」

浜面「いいんだよ、俺も前の仲間の半蔵って奴から聞いたんだし」

麦野「でもホントに良い訳?今日みたいなことはまた起きるのかもしれないのよ?」

絹旗「超大丈夫ですよ、なんたって私の彼氏は超一流の悪党なんですから」


滝壷「うん……めでたしめでたし」




happy end