1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 14:06:31 ID:ldElF.rM
IS学園。それはISを動かす事ができる女性だけが入れる学園だ。
だが、ある一人の男性がISを動かした事で、男性初のIS適正者が誕生した。
そう、彼の名前は・・・。

両津「このワシ、両津勘吉だー!!」

箒セシャラ鈴「おおーっ!!」パチパチパチパチ

千冬「ちょっと待てー!!」ドドドドド

引用元: 両津「インフィニット・ストラトス」

 

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2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 14:31:51 ID:ldElF.rM
両津「ん?織斑じゃないか。何を怒っているんだ?」

千冬「男性初のIS適正者は一夏だろ!何で貴様が男性初のIS適正者だ!?」

両津「ああ。あいつはIS学園に不法侵入したからな。学園の警備をしていたワシにボコボコにされた後、そのまま警察によって連れて行かれた。」

箒「うわ・・・。」

鈴「いくら不法侵入でも、ボコボコにするのはやり過ぎね・・・。」

千冬「一夏は受験先の高校を間違えただけだ!勝手に不法侵入と判断するな!」

セシリア「仕方がありませんわ。そう判断された以上、誤解はなかなか解けませんし。」

シャル「確かにね・・・。」

ラウラ「うむ。」

両津「と言う訳だ。全員揃ったところで、こち亀とインフィニット・ストラトスのクロスSS。」

両箒セシャラ鈴「本編スタート!」

千冬「人の話を聞けー!勝手に話を進めるなー!!」

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 14:33:33 ID:ldElF.rM
刑務所にある牢獄の一室

一夏「なんで俺がこんな目に・・・。」シクシク

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 14:37:23 ID:ldElF.rM
その後、一夏は警察に釈放され、無事に藍越学園に入学する事になった。
よって、彼に関する話はほとんど出てこないので悪しからず。

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 14:53:20 ID:ldElF.rM
第1話「両津、IS学園に入学する。」

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 14:55:11 ID:ldElF.rM
両津がISを動かしたことにより、彼はIS学園に入学する羽目になってしまった。
その話は派出所だけでなく、葛飾署内でも知れ渡っていた。

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 15:14:11 ID:ldElF.rM
中川「ISは女性だけが動かせるはずでしたが、まさか先輩がISを動かすなんて・・・。」

麗子「ええ。両ちゃんが高校入試会場の警備に行った事を覚えてる?」

寺井「うん。侵入者と間違えて受験生の少年をボコボコにした後、たまたまそこにあったISでゲームをしていたら・・・。」

本田「ISが起動したという事ですね。」

麗子「それによって両ちゃんはIS学園に強制入学されたわ。」

部長「あいつはあの学園でも何かやらかしそうな気がするな・・・。」

中麗寺本部「はぁ・・・。」

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 15:33:43 ID:ldElF.rM
IS学園 1-1教室

両津(くそぅ、ワシ以外、全員女じゃねえか・・・。)

両津(本来なら喜ぶところだが、実際にいると居づらいな・・・。)

女子A「何でおっさんがここにいるのかしら・・・?」

女子B「しかも警官の制服を着ているし・・・。」

ガラガラガラ

千冬「私が今日からお前等の担任となった織斑だ。よろしく頼む。」

女子A「本物の千冬様よ!」

女子達「キャーキャー!」

両津(すごい人気だ。でもワシには関係ないけどな。)シャカシャカ

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 15:45:42 ID:ldElF.rM
すると千冬は両津がいる事に気付き、彼の席に近づいた。
だがそれにも気付かず、両津はラジオで競馬の中継を聞いていた。

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 15:59:00 ID:ldElF.rM
ラジオ『さあ、残すはあと200m!3番ブロッカスと5番フレイアの一騎打ちとなったー!』

両津「3-5来い!早く決着を着けろ!」シャカシャカ

千冬「お前が初の男性IS適正者、両津勘吉だな?」

ラジオ『ついにゴールイン!1位は5番フレイア!2位は3番ブロッカスだー!」

両津「くそぅ!また負けた!」ガン

千冬「ぶっ!」ドガッ

女性達「!?」

両津がラジオを机に叩いた衝撃で、ラジオは千冬の顔面に当たってしまった。

千冬「・・・。」

両津「あ、悪い悪い!つい興奮しちまった。」

千冬「######」ピクピク

両津「お前もそんなところで突っ立っているから悪いんだぞ!」

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 16:14:04 ID:ldElF.rM
女子C「千冬様になんて事をするのよ!さっさと謝りなさい!」

女子達「そーよ!そーよ!」

両津「やかましい!ちゃんと謝っただろうが!」

千冬「まあいい。今日はここまでだ!各自明日に備えて準備をするように!」

女子達「はい!」

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 16:37:21 ID:ldElF.rM
最初の授業から数時間後―――、両津は学生寮に到着した。

両津「ここが学生寮か。いかにも高級ホテルの感じがするな。」

両津「おっ、ワシの部屋はここだな。」

両津が部屋の扉を開けると、豪華な部屋が目の前に映った。

両津「おお!中々綺麗じゃないか!」

箒「相部屋の方か。私は篠ノ之・・・。お前はさっきの警官!?」

両津「ん?お前、胸が丸出しじゃねえか。」

箒「へ?」

箒「」ジー

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 16:46:32 ID:ldElF.rM
箒「うわぁぁぁぁ!!」

箒の竹刀攻撃は両津の頭に見事当たり、600のダメージを与えた。

両津「いでっ!何しやがる!女だからって容赦しないぞ!」

両津も負けじと箒の真後ろに移動し、グリグリ攻撃で1200のダメージを与えた。

箒「いだだだだ!ごめんなさい!」

両津「思い知ったか!ワシに敵うなんて100年早いわ!ガハハハハ!!」

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 16:58:49 ID:ldElF.rM
それから数分後―――。

箒「それで、なんで両津さんはこの部屋に?」

両津「ワシに言われても分からん。とりあえずは責任者の所に行って来る。」

箒「責任者って織斑先生の所へ?」

両津「誰だ、その織斑って奴は?」

箒「私達の担任ですよ!」

両津「ああ!そう言えば聞いたな。てっきり清掃員のバイトだと思っていた。」

箒「」ガクッ

箒「なんで清掃員のバイトがHR中の教室にいるんですか・・・。」

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 17:02:54 ID:ldElF.rM
両津「よし、じゃあ行くぞ!箒!」

箒「ええっ!私も!?」

両津「当たり前だ!部屋の説明には不可欠だからな!さっさと行くぞ!」

箒「ひぇーっ!勘弁してくださーい!」

箒は両津に首の根を掴まれ、そのまま引きずられてしまった・・・。

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 17:54:38 ID:ldElF.rM
千冬のいる部屋の前

両津「おい、織斑!話がある!」

箒「」ガタガタ

千冬「お前は、両津!」

両津「てめえ、何でワシがコイツと同室なんだ!?」ホウキニユビサシ

千冬「お前には一つ恨みがあるからな。私の顔にラジオをぶつけただろ。」

箒(やっぱりあの時の事を恨んでいたのか・・・。)

千冬「それと部屋の事だが、ちょっとした手違いがあったそうだ。」

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 17:59:55 ID:ldElF.rM
千冬は部屋の管理表を取り出し、ページをめくり始めた。

千冬「なになに?あららら、残念ながら1ヶ月はそのままみたいのようだな。」

両津「てめぇ!わざとやりやがったな!」

千冬「フン!さっきの私への無礼の仕返しだ!馬鹿者!」

両津「このアマ!ガキみたいな仕返しをしやがって!###」

千冬「ガキで結構!バーカ!バーカ!悔しかったら次のIS大会で優勝してみろ!そしたら考えさせてやる!」

千冬はそう言った後、超合金製のドアを閉めた。

18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 18:03:19 ID:ldElF.rM
両津「くそぅ、覚えてろよ・・・。」ワナワナ

箒「結局訴えても無駄でしたね・・・。」

両津「まあいい。今日はもう遅いし、そろそろ部屋に戻るぞ。」

箒「はい。」

こうして両津の学園生活1日目は終了した。

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 18:21:13 ID:ldElF.rM
次回予告

両津「クラス代表を決める?」

千冬「その通りだ。とりあえずは学級委員長のようなものだ。」

両津「げげっ!ワシはこういうのは苦手だな・・・。」

箒「けど生徒達は両津さんを推薦しているが・・・。」

両津「冗談じゃない!ワシは面倒事が嫌いだ!」

セシリア「納得いきませんわ!男子がクラス代表なんてあり得ない事ですわ!」

両津「だからワシはやりたくないって言ってるだろ!それにお前は誰だー!!」

両津「次回、『両津VSセシリア、クラス代表決定戦!』!よろしくな!」

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 18:23:49 ID:ldElF.rM
第2話「両津VSセシリア、クラス代表決定戦!」

24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 18:46:56 ID:ldElF.rM
1-1教室

両津「入学してから1日経ったな・・・。まさかこの年齢で高校生になるとは思わなかったな。」

箒「私も信じられないくらいだが・・・。」

ガラガラガラ

千冬「お前等、早く席に着け。」

両津「あっ!お前は織斑!」

千冬「フン!」ドゴッ

両津「痛て!」

千冬の拳骨が両津の頭に見事直撃した。

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 18:50:29 ID:ldElF.rM
千冬「馬鹿者。ここでは織斑先生と呼べ。」

両津「くそっ、後で覚えてろよ・・・。」

箒(さすがはIS世界大会の優勝者だ・・・。)

26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 18:54:00 ID:ldElF.rM
千冬「今日はクラス代表を決定してもらう。」

両津「クラス代表?」

千冬「簡潔に言えば、学級委員長みたいなものだ。」

両津「げげっ!ワシは絶対にやりたくないぞ!」

千冬「だが生徒達はお前を指差しているぞ。」

両津「へ?」

両津は言われた通りに生徒達の方を振り向くと、なんと生徒達の多くが両津を指差していたのだ。

27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 18:57:20 ID:ldElF.rM
両津「どうしてワシの方を指差した?」

女子A「だって折角の男子がいるんだし、両津君の方が適任だと思って。」

女子B「あと世界初の男性適任者だし。」

女子C「けど顔はブサイクでゴリラみたいだしね・・・。」

両津「最後の方は一言余計だ!言っておくが、ワシは面倒事は嫌だぞ!」

28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 18:58:30 ID:ldElF.rM
セシリア「納得いきませんわ!」

セシリアの突然の発言に、全員が彼女の方を振り向いた。

29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 19:24:38 ID:ldElF.rM
両津「なんだ、お前は?」

セシリア「私はセシリア・オルコット。イギリスの代表候補生ですわ。」

両津「ああ、聞いたことがある。確かそれぞれの国で、ISの操縦がうまい優秀選手という事だな。」

セシリア「その通りですわ。ともかく、私とクラス代表を賭けて勝負してくださいまし!」

両津「だからワシはクラス代表なんてやりたくないって。」

千冬「分かった。明日の放課後、第3アリーナで決着を着ける。いいな?」

セシリア「分かりました。」

両津「お前等、ワシの話を聞け!」

30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 19:29:27 ID:ldElF.rM
次の日の放課後、両津と千冬は屋上にいた。

両津「ワシのISはまだか?」

千冬「そろそろ来ると思うのだが・・・。」

バリバリバリ

両津「ん?あれは?」

両津が真上を見て見ると、なんと中川財閥のヘリが姿を現した。

中川「先輩!」

両津「おお、中川!」

中川「実はウチの会社でもISを作り始めたんですよ。」

両津「なんだと!?」

中川「それで先輩には専属のパイロットになってもらおうと。」

31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 19:33:08 ID:ldElF.rM
両津「で、ギャラはあるのか?」

中川「もちろんです!月250万でどうでしょうか?」

両津「さすが中川!話が早い!引き受けるとするか!」

中川「ありがとうございます!それでこれが我が社が総力を挙げて作った第4世代型のIS、RYOTU-Zです!」

両津「ほう、なかなか強そうだな。」

中川「では実際に乗ってみてください。」

両津「ああ。」

32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 19:35:55 ID:ldElF.rM
両津は中川の指示の元、ISを動かすことに成功した。
そして両津はセシリアの待つ第3アリーナに到着し、クラス代表決定戦がいよいよ始まろうとしていた。

33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 19:39:21 ID:ldElF.rM
セシリア「来ましたわね。覚悟の方はいいでしょうか?」

両津「それはこちらのセリフだ!行くぞ!」

千冬「それでは、試合開始!」

千冬の合図と共に戦いが幕を開けた。それと同時に両津が猛スピードで襲い掛かった。
セシリア「そうはさせませんわ!」

両津「なに!?」
セシリアは大量のビームを放つが、両津は全てかわした。だがこのままだと迂闊に近づく事は出来ないだろう。

34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 19:45:46 ID:ldElF.rM
両津「くそ!このままだとまずいな。ワシの武器は・・・、ソードとマシンガンか。」

両津「!いい方法を思いついたぞ!」

両津はいい方法を思いついた後、再び猛スピードで襲い掛かって来た。

セシリア「自殺行為をするようですわね!お望み通りにしてあげましょう!」ズドドドド

両津「そんなにビームが好きなら、お前のビームを跳ね返してやる!」

両津はソードでセシリアのビームを跳ね返した後、マシンガンを構えた。

セシリア「な、何なんですの!?」

35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 19:50:48 ID:ldElF.rM
セシリアが一旦射撃を止めたその時だった。

両津「今だ!」ズドドドド

何と両津のマシンガンがセシリアに向けて発砲したのだ!

セシリア「キャアアアア!!」

よってこの瞬間、セシリアの敗北が決まったのだ!

両津「試合(ゲーム)でワシに勝つなんて1億年早い!ガハハハハ!!」

中川「さすが先輩・・・、女子高生相手にも容赦ないなぁ・・・。」

千冬「勝者、両津!」

千冬が勝者宣言をした瞬間、生徒達から拍手が鳴り響いた。

36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 19:52:48 ID:ldElF.rM
セシリア「完敗ですわ・・・。」

両津「ガハハハハ・・・、あれ?何か忘れているような・・・?」

セシリア「負けたので仕方がありませんが、クラス代表の座はあなたに譲りますわ。」

両津「あー!そうだった!ワシはクラス代表にはならんぞ!」

37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 19:59:20 ID:ldElF.rM
千冬「これでクラス代表が決まったな。やるべき事はたくさんあるから覚悟しとけよ!」

中川「おめでとうございます、先輩!」

箒「両津さん、お疲れ様です!クラス代表頑張って下さい!」

1組の皆「両津君、おめでとう!」

両津「だからお前等、少しはワシの話を聴けええええ!!」

クラス代表は両津に決定し、彼の叫びは第3アリーナ中に響き渡った。

38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 20:03:30 ID:ldElF.rM
ここで主題歌紹介(1~13話)

OP:Everybody Can Do!(こち亀OP)
ED:SUPER∞STREAM(インフィニット・ストラトス第1期ED)

39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 20:23:26 ID:ldElF.rM
次回予告

箒「いよいよクラスマッチが開幕!」

セシリア「期待してますわ。両津さん。」

両津「おう!こうなった以上は優勝一筋だ!」

鈴「でも、そう簡単に優勝できると思わない方がいいわよ!」

両津「何だと!?って、お前は誰だ!?」

鈴「私は凰鈴音。中国代表候補生及び、2組のクラス代表よ!」

両津「また代表候補生か・・・。いいだろう!全力でかかって来い!」

箒「次回、『両津VS鈴音、クラスマッチの大決戦!』!乞うご期待!」

40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 20:53:05 ID:ldElF.rM
第3話「両津VS鈴音、クラスマッチの大決戦!」

41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 21:11:04 ID:ldElF.rM
両津「転校生だと?」

箒「はい。今日付けで2組に編入するそうです。」

セシリア「確か国籍は中国ですわ。」

両津「どうやら狙いはワシのようだな。」

セシリア「ええ。始業からしばらく経ってますし、両津さんのデータを目的としていますわね。」

箒「その時はクラス対抗戦になるでしょう。二組の代表に取って代わったという情報も入っています。」

両津「まっ、この学年で専用機を持っているクラスは、1組と4組しかいないからな。」

42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 21:28:40 ID:ldElF.rM
鈴「その情報は古いわよ!」

両津「誰だ!?」

鈴「私の名は凰鈴音。中国代表候補生及び、2組のクラス代表よ!」

両津「おお、あんたが2組のクラス代表か。どうやらワシに宣戦布告をしに来たようだな。」

鈴「当然よ。アンタと戦う事になったら、全力でお相手するわ!覚悟しなさい!」

両津「おう!望むところだ!」

43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 21:53:40 ID:ldElF.rM
その日の放課後、両津は箒とセシリアから訓練を受けていた。

両津「よし!今日はこのくらいにするか。」

箒「はい!」

セシリア「しかしすごいですわね・・・。旋回撃ちやロックオンはもちろん、接近戦までマスターするなんて・・・。」

両津「こういう操作は慣れているからな。」

箒・セシリア「慣れている?」

両津「ああ。ワシは良くラジコンで遊んでいるからな。ISの操作方法もラジコンとあんまり変わらないしな。」

箒「なるほど。ラジコンの操作が身に染みたため、ISの操作もマスターする事ができたのですね。」

セシリア「後で私達にもラジコンの操作方法を教えてもらえませんか?」

両津「おう!もちろんだ。」

44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 21:59:43 ID:ldElF.rM
そしてクラス対抗戦当日、運命の戦いが始まろうとしていた。

山田「鈴音さんのISは接近型です。オルコットさんとの時とは勝手が違うので注意してくださいね。」

両津「大丈夫だ。ワシもあいつが接近戦だという事は調べておいたからな。対策はバッチリだ。」

セシリア「両津さん、私も箒さんも、クラス全員が両津さんの味方ですわ。決してあきらめないでください。」

両津「もちろんだ!行って来るぜ!」

45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 22:04:16 ID:ldElF.rM
アナウンス『これより第1試合、両津勘吉VS凰鈴音の試合を始めます。試合開始!』ブブー

両津「よし!言っておくが手加減はしないぞ!」

鈴「後悔したって知らないんだから!」

46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 22:20:40 ID:ldElF.rM
まず鈴が飛び出して両津に襲い掛かろうとするが、両津はヒラリとかわしてしまった。
両津「隙あり!」ドドドドド

鈴「わっ!」
その隙に両津のマシンガンが発砲し、数発が鈴に当たった。

鈴「くっ、さすがに油断できないわね・・・。」

両津「当たり前だ!この様な程度ではワシを倒せんぞ!」

鈴「言ってくれるじゃないの。だったらとっておきを見せてあげるわ。」
鈴がそう言った直後、ISが展開し始めた。すると両肩にある銃口からエネルギー弾が発射しようとしていた。

鈴「覚悟しなさい!龍咆!」ドゴーン

両津「ぎゃあああああ!!」

箒・セシリア「両津さん!」

47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 22:27:08 ID:ldElF.rM
鈴「これで勝負あったわね。」

両津「それはどうかな?」

鈴「へ?」
鈴が後ろを振り向いた途端、何と龍咆を喰らっていたはずの両津が立っていたのだ。

鈴「嘘でしょ!?龍咆を喰らったはずなのに、なぜ立っていられるの!?」

両津「ワシはこの程度で死なんからな。今度はこっちの番だ!」
両津はマシンガンからスーパーレーザーにチェンジした後、鈴に狙いを定めた。

両津「お返しに一発喰らえー!!」ドゴーン

鈴「きゃあぁぁぁぁ!!!!」
鈴が悲鳴を上げた直後、右肩のアーマーパーツ、腰のスカートのようなパーツ、左フットパーツが破壊してしまった。
この時点で鈴のシールドエネルギーも切れてしまい、試合終了のブザーが鳴り響いた。

48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 22:30:13 ID:ldElF.rM
アナウンス『勝者、両津!』

両津「ワシに勝つなんて1億年早い!ガハハハハ!」

箒「龍咆を喰らっても、あまり効果がないなんて・・・。」

セシリア「見事としか言いようがありませんわね・・・。」

49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 22:37:14 ID:ldElF.rM
それから三日後、両津達は屋上で話していた。

鈴「しかし驚いたわね。この後の戦いでも勢いで勝ってしまうなんて。」

セシリア「挙句の果てには優勝してしまいましたわね。」

両津「当たり前だ。ISでワシに敵う奴は他にいないからな。」

箒「じゃあ、織斑先生と対戦したらどうなりますか?」

両津「当然ワシが勝つに決まっているだろ。」

千冬「じゃあ、試してみるか?」

両津「あっ、織斑!」

50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 22:44:32 ID:ldElF.rM
両津が千冬に掴みかかろうとしたが、逆に100万Vの電流を流されてしまった!

バチバチバチバチ
両津「ぎえええええ!」

千冬「この勝負は私の勝ちだな。」

両津「今のは100万Vくらいあるぞ!普通は死ぬだろ!」

千冬「大丈夫だ。大原部長って人に許可を貰ったからな。」

両津「くそぅ、部長の奴め・・・。」

箒「100万Vを喰らっても普通に立っているなんて・・・。」ヒソヒソ

鈴「人間じゃない事は確かね・・・。」ヒソヒソ

セシリア「それに比べて私達は、まだまだとしか言いようがありませんわね・・・。」ヒソヒソ

箒セ鈴「はぁ・・・。」

箒達は自らの未熟さを知り、ため息をつくしかなかった。

51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/16(日) 22:59:10 ID:ldElF.rM
次回予告

両津「何?転校生が2人来るだと?」

セシリア「はい。一人は2人目の男性IS適正者。」

箒「もう一人はドイツ軍の出身だそうです。」

両津「軍か。爆竜大佐の事を思い出すな。」

鈴「どんな人なの?」

両津「ああ、あいつは傷も相まって迫力満点の強面で、その怖さは・・・。」

鈴「もういいわ。想像しただけで震えが・・・。」ガタガタ

箒「私も・・・。」ガタガタ

セシリア「次回、『謎の転校生、シャルルとラウラ』。ご期待くださいまし。」

53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 19:27:19 ID:264CvzWg
第4話「謎の転校生、シャルルとラウラ」

54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 19:53:26 ID:264CvzWg
両津「また転校生が来るのか。今度はどんな奴なんだ?」

セシリア「ええ。一人はフランスから。もう一人はドイツからの出身です。」

箒「ヨーロッパからの転校生が2人来るという事だな。」

キーンコーンカーンコーン
両津「おっ、どうやら授業が始まるようだな。」

55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 20:23:27 ID:264CvzWg
両津達が席に着いてから数秒後、千冬と山田先生が入って来た。
千冬「今日は二人の転校生を紹介する。一人目、入って来い。」

???「はい。」
呼ばれた一人目の転校生は教室に入った後、生徒達の方を振り向いた。

シャル「フランスから来たシャルル・デュノアです。この国では不慣れなことも多いかと思いますが、みなさんよろしくお願いします。」

箒「男子の制服を着ている・・・。」

両津「という事は・・・。」

56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 20:31:52 ID:264CvzWg
両津の予想通り、女子達から黄色い歓声が飛び始めた。

セシリア「あれだけ興奮するのも無理ないでしょうね。」

両津「だがあいつは何かを隠しているだろう。どう見ても怪しいな。」
そして千冬の合図で静まり返った後、もう一人の転校生が入って来た。

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。ドイツ軍のIS配備特殊部隊「シュヴァルツェ・ハーゼ」の隊長を務めている。」
ラウラは自己紹介した後、両津の前に移動した。

ラウラ「貴様が両津勘吉か。爆竜大佐から話は聞いた。」

両津「お前、爆竜大佐を知っているのか!?」
両津の言葉に全員が彼の方を向いた。

57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 20:48:54 ID:264CvzWg
箒「両津さん、爆竜大佐はどのような人物ですか?」

両津「ああ、あいつは傷も相まって迫力満点の強面をしている。」

ラウラ「さらに数々の修羅場をくぐり抜けてきた叩き上げの軍人で、その怖さはライオンすら一睨みで・・・。」

千冬「もういい!これ以上言ったら生徒達だけでなく、私や山田先生まで漏らしてしまうぞ!」
爆竜大佐の話を聞いた箒達は、その恐ろしさにガタガタと震えていた。あれ以上話したら、漏らすのも時間の問題だろう。

千冬「ともかく、今日は二組と合同でIS実習を行う。各人はすぐに着替えて、第二グラウンドに集合。それから、両津。」

両津「何だ?」

千冬「デュノアの面倒を見てやれ。同じ男同士だろう?・・・それでは、解散!」
千冬と山田先生が教室を去った直後、生徒達はトレーニングウェアを取りに向かい始めた。

58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 21:08:40 ID:264CvzWg
そして合同実機実習の時間が始まった。するとISを着けた山田先生が姿を現した。
千冬「オルコット、凰。ISを出せ。山田先生が相手をする。」

両津「おい、織斑。二対一で本当にやるのかよ?」

千冬「心配するな。彼女はかつて日本の代表候補だった実力者だ。」

山田「よろしくお願いしますね。」

セシリア・鈴「は、はい・・・。」
セシリアと鈴は戸惑いながらも戦闘態勢に入った。

59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 21:16:50 ID:264CvzWg
それから数分後・・・、決着が着いた。
千冬「勝負あり!勝者、山田先生!」

両津「しかし驚いたな。山田がこんなに強かったとは。」

シャル「そうだね・・・。けど呼び捨ては良くないと思うよ・・・。」
結果は山田先生が勝利し、セシリアと鈴は喧嘩をしていた。

鈴「なにやってんのよ!!」ギャーギャー!

セシリア「そちらこそ!!」ムキィー!

ラウラ「あれはどう考えてもチームワークに支障があるな。」

60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 21:42:22 ID:264CvzWg
千冬「では次に行くぞ。まずは箒。お前の専用機が完成した。」

箒「私の専用機ですか?」

千冬「そうだ。よって―――。」

束「ちーちゃ~~~~~ん!!!」
千冬の言葉を遮り、箒の姉である篠ノ之束が千冬に飛びついた。

61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 21:45:34 ID:264CvzWg
両津「へー。お前、ちーちゃんって呼ばれていたのか。」ニヤニヤ

千冬「その名を言うな!それよりも束、少し離れろ!」

束「えー、もう少しハグしたいのにー。」

千冬「止・め・ろ。」ギリギリ

束「あだだだだ。頭を強く握るのは勘弁してよ~。」

62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 22:00:16 ID:264CvzWg
束は千冬から解放された後、箒の方を向いた。
束「やあ!」

箒「・・・どうも。」

束「久しぶりだね。こうして会うのは何年ぶりかなぁ。おっきくなったね、箒ちゃん。特に●●●●が・・・。」

箒「余計な事を言わないでください!」ボカボカ

束「痛い!日本刀の鞘は流石に痛いよ!!!ひどい!箒ちゃんひどい!」

両津「セクハラ発言をすればそうなるだろうな。」

生徒達「」コクコク

千冬「それよりも束、箒の専用機の事についてだが・・・。」

束「いたた・・・。分かってるわ。今すぐ出してあげるから。」
束が指を鳴らした途端、MSの強襲ポッドのような形状の金属の塊が姿を現した。
そして束がスイッチを押すと、その中から真紅の装甲が出て来た。

63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 22:08:41 ID:264CvzWg
束「驚いた?これが箒ちゃん専用のIS『紅椿』!全スペックが現行ISを凌駕する束音さんの特性ISだよ!」

箒「これが私の専用機・・・。」
箒が真紅の機体に触れた瞬間、紅椿の装甲は箒の体に自動装着された。

両津「どうやらお前を持ち主として認められたようだな。お互い頑張ろうぜ。」

箒「はい、両津さん!」
両津の言葉に箒は笑顔で答えた。

64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 22:12:10 ID:264CvzWg
千冬「あともう一つ。校長先生から重大なお知らせがあるそうだ。」

両津「校長先生が?」

千冬「そろそろ来るはずだ。入ってもいいですよ。」
千冬が呼びかけた直後、両津に見慣れのある人物が姿を現した。姿を現した。

???「久しぶりだね、ゴリラ君。」

両津「お前は絵崎じゃねえか!」

全員「ええっ!?」

65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 22:14:55 ID:264CvzWg
シャル「勘吉、校長先生と知り合いなの?」

両津「まっ、そんなところだ。それよりもなんでお前がこんなとこに居るんだよ!?」

絵崎教授「それは私がこのIS学園の校長だからだよ、ゴリラ君。」

両津「そういえば・・・、こんな胡散臭いメカを開発する人間はこいつしかいないな・・・。」

絵崎教授「君達は知っていると思うが、束君と一緒に研究していて偶々できた機械、それがISなのだよ!」

両津「また、偶々できたのかよ・・・。」
両津と千冬が呆れる中、生徒達と山田先生は苦笑いをしていた。

66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 22:30:11 ID:264CvzWg
両津「それで重大なお知らせというのは何だ?」

絵崎教授「ああ。実は3日後、ISサバイバルレースというのが開かれる。」

生徒達「ISサバイバルレース?」

絵崎教授「ISサバイバルレースは障害のあるコースを駆け抜け、上位2人が最後の対決を行う。」

束「それで勝った人が、優勝だよ。」

絵崎教授「因みに賞金も用意してある。」

両津「賞金だと!」ピクッ

絵崎教授「私は嘘はつかないよ。では、私は仕事があるので失礼する。」
絵崎教授はそう言った後、束と共にグラウンドを後にした。

67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 22:38:09 ID:264CvzWg
両津「よし!必ず優勝して賞金を掴んで見せる!」

箒「両津さん、賞金の事になるとすごい本気だな・・・。」

セシリア「私達も彼に負けない様に頑張りましょう!」

鈴「そうね。クラスマッチの借りはサバイバルレースで返すわ!」

シャル「僕も負けないぞ!」

ラウラ「軍で鍛えた実力を見せてやる!」

千冬「サバイバルレースか。嫌な事が起こらなければいいのだが・・・。」
それぞれが決意をする中、千冬だけが不安を感じていた。
だがその不安は的中していたという事を、当時の彼女はまだ知らなかった。

68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/17(月) 23:05:35 ID:264CvzWg
次回予告

セシリア「いよいよISサバイバルレースが始まりますわ!」

鈴「全員が意気込みを入れているからね。そりゃ期待するのも無理ないでしょ。」

ラウラ「あと新たな情報によれば、葛飾署の警官達も参戦するそうだ。」

両津「そうなると中川や部長も参戦するだろうな・・・。」

シャル「でも学園の名誉にかけて負ける訳にはいかないよね。」

箒「その通りだ。IS学園の底力、この大会で見せてやる!」

鈴「次回、『大乱戦!ISサバイバルレース!』!よろしくね!」

69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 19:16:30 ID:bW9i9fFs
第5話「大乱戦!ISサバイバルレース!」

71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 19:43:37 ID:bW9i9fFs
ISサバイバルレース2日前

両津「何!?共同生活だと!?」

千冬「その通りだ。両津、箒、セシリア、鈴、シャルル、ラウラの6人は、今日から同じ部屋となる。」

箒セシャラ鈴「ええーっ!?」

鈴「織斑先生、これはどういう事ですか!?」

千冬「いや、お前達6人がいつも一緒に行動しているからな。絵崎校長がそう判断しただろう。」

箒「勝手に見た目で判断しないでくださいよ・・・。」

72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 20:25:30 ID:bW9i9fFs
その夜

両津「6人で生活するから、部屋もすごく広くなるよな。」

箒「その様ですね。おまけにベッドも6つありますし。」

セシリア「だけど着替える時が恥ずかしいですわ。」

ラウラ「その事については心配するな。自動カーテンで男女別に分ける事が可能だ。」

両津「ワシはお前達の着替えを覗く趣味はない!」

鈴「きゃあああああ!!」

箒「鈴の悲鳴だ!」

両津「急いで鈴の元に急ぐぞ!」

73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 20:32:37 ID:bW9i9fFs
両津「鈴、何があった!?」

鈴「しゃ、シャルルが胸を押さえている・・・。」

箒「何だって!?」

両津「デュノア、お前もしかして女の子だったのか!?」

シャル「うん・・・。」コクリ

箒「何で男子としてここに来たのか理由が知りたい。私達に教えてくれないか?」

シャル「うん。今から教えるね・・・。」

74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 21:29:53 ID:bW9i9fFs
両津「なるほど。IS学園へ転入したのは、デュノア社がIS開発の遅れによる経営危機に陥っていたという事か。」

箒「さらに数少ない男性の操縦者として世間の注目を集めることで、会社をアピールするという行動に出たという事か。」

シャル「うん。全て事実だよ。」

ラウラ「だが両津に接近して、彼とそのISである「RYOTU-Z」のデータを盗め、という社長命令はどうも気に食わないな。」

両津「そう言う事をしなくても、ワシがお前の会社を建てなおしてやる。」

シャル「本当なの!?」

両津「あたぼうよ!ワシに任せておけ!」

76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 21:45:40 ID:bW9i9fFs
ISサバイバルレース前日の夜

箒「たった一日で考え出した新しいISのおかげで、デュノア社は経営危機から免れたそうだな。」

鈴「その事で社長さんが大喜びするのも無理ないよね。」

シャル「そうだね。勘吉のおかげで助かったよ。本当にありがとう!」

両津「いいって事よ。明日のサバイバルレースは張り切って行こうぜ!」

シャル「うん!」

セシリア(でも、新しいISの開発に、どのようなアイデアを出したのでしょう・・・?)

ラウラ(私も気になるな・・・。)

77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 21:54:11 ID:bW9i9fFs
サバイバルレース当日

両津「ついにこの日が来たようだな。やるからには絶対に勝つぞ!」メラメラ

箒「両津さん、すごい本気だな・・・。」

セシリア「この本気を仕事に生かしたら効率がいいと思いますけど・・・。」

鈴「同感ね。」

ピンポンパンポーン
シャル「あっ、放送が始まったよ。」

78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 22:13:09 ID:bW9i9fFs
千冬『全員そろったようだな。只今よりISサバイバルレースを開幕する!』
千冬が開幕宣言をした直後、空砲が鳴り始めた。

千冬『まず始める前に、重大なお知らせを発表する。』

両津「重大なお知らせ?」

生徒達「?」

千冬『なんと葛飾署の警官達が、このサバイバルレースに特別参加をするそうだ。』

両津「な、何だと!?」
千冬の発言に両津だけでなく、箒達も驚きを隠せなかった。

79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 22:24:29 ID:bW9i9fFs
両津「おい、織斑!そのような話は聞いてないぞ!」

箒「なぜ私達に話さなかったのですか!?」

千冬「いや、その情報は昨日の昼に発表されたのだが、校長先生が生徒達に伝えるのを忘れていたようだ。」
その言葉に両津達はずっこけてしまった。

両津「まったく、絵崎の奴め。で、どのくらい参加するんだ?」

部長「わしを含めて100人だ。」

両津「こ、この声は部長!」

80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 22:36:01 ID:bW9i9fFs
両津が後ろを振り向いた途端、部長や中川、麗子に本田、寺井などの葛飾署の警官達が姿を現した。
部長「お前の事は織斑先生から聞いたぞ。女子5人と共同生活をしているそうじゃないか。」

両津「あ、あれは絵崎が勝手に判断したんですよ!自ら決めたのではありません!」

箒「両津さんの言う通りです!見た目で判断されただけですよ!」

中川「でも先輩の右腕には誰かがくっついていますけど。」

両津「へ?」
両津が右腕の方に振り向くと、なんとシャルロットが両津の腕にくっついていた。

81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 22:39:05 ID:bW9i9fFs
両津「おい、シャルロット!何をやっているんだ!?」

シャル「勘吉の知り合いが来たから挨拶に行こうと思って。」

両津「だからと言ってワシの腕にしがみつくな!こんなところを見られたら・・・。」

マリア「両様ーーー!!」

両津「こ、この声は!?」
両津が声のした方を振り向くと、なんとマリアがダッシュで近づいて来た。

82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 22:47:45 ID:bW9i9fFs
両津「マリア!お前も来ていたのか!?」

マリア「両様!5人の女子と共同生活しているって本当ですの!?私と言う物がありながら・・・。」

両津「違う!絵崎の判断でそうなっただけだ!決して自ら決めたわけではない!」

マリア「じゃあ、その5人の女は誰ですの!?」

両津「5人の女って・・・。げっ!」
両津がマリアの指差す方を見て見ると、シャルロットだけでなく、ラウラ、セシリア、鈴、箒が両津の周りに集まっていた。

83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 22:52:28 ID:bW9i9fFs
麗子「やっぱり噂は本当だったのね・・・。」

部長「いくら抵抗しても無駄だ。素直に認めろ。」

両津「そ、そんな~!!」

箒「やっぱり誤解を解くには時間がかかるな・・・。」

セシリア「私達が両津さんの周りに集まったのがまずかったのでしょうか・・・?」

鈴「そのようね・・・。」
箒達がため息をついたその時、マリアが箒達を睨みつけた。

84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/18(火) 23:13:23 ID:bW9i9fFs
マリア「ちょっとあなた達。私と両様は長い付き合いですのよ。なぜ共同生活をしているのです?」

箒「さっき言ったじゃないですか。絵崎の判断でそうなってしまっただけだって。」

本田「でも、シャルロットちゃんが先輩の右腕から、まだ離れていないんだけど。」

箒「へ?」
箒はシャルロットの方を振り向くと、彼女はまだ両津の右腕にしがみついていた。

86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 19:38:44 ID:XNYX9PUA
箒「気が済んだか?」

シャル「おかげさまで。」
シャルロットが両津から離れた直後、マリアが彼女に近づき始めた。

シャル「」ギクッ

マリア「両様の腕にしがみつくとはいい度胸ですわね・・・。」バキボキ

シャル「え、えーと・・・。それはその・・・。」アタフタ

マリア「問答無用!」ドドドドド

シャル「ひええええええ!!」ドドドドド
マリアが怒りながらシャルロットを追いかけている光景に、箒達は呆れて見ていた。

箒「まさか両津さんに愛人がいたとは・・・。」

セシリア「驚くのも無理ありませんわね・・・。」

両津「ち、違う!マリアは男から女になったんだ!」

箒セラ鈴「男から女!?」
箒達の発言に、シャルロットとマリアは追いかけっこを止めた。

87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 19:45:59 ID:XNYX9PUA
シャル「ま、マリアさんって、最初は男だったのですか!?」

マリア「その通りですわ。私が女になったきっかけは、ある人との出会いですわ。」

箒セシャラ鈴「ある人?」

マリア「今からお話ししましょう。私の過去を・・・。」
マリアは箒達の前で、自らの過去を話し始めた。

88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 20:03:10 ID:XNYX9PUA
マリアの話によると、警察官になるまでは、ボディービルのコンテストで入賞経験をもち、17歳の時は無敗のキックボクサーとして有名だった。
だががっちりとした身体と、女性的な顔と声がアンバランスであったため、女性には全くもてなかったのが悩みだった。

箒「そんな生活を変えるきっかけを与えたのが、両津さんそっくりのコーチ・岩鉄岩男ですよね。」

マリア「ええ。私は自分から岩鉄コーチを心から愛し、徹底的なシェイプアップで転身に成功したものの、憧れのコーチは外国へと旅立ってしまったのです。」

鈴「それで両津と出会って一目ぼれしたと言う訳ね。意外といい話じゃない。」

シャル「僕、そうとも知らずに勘吉の腕にしがみついたんだね・・・。あの時は本当にごめんなさい。」ペコリ
するとマリアがシャルロットを抱きしめた。

マリア「私もさっきは取り乱してしまってごめんなさい。これからはお互い競い合いながら、両様を支えていきましょうね。」

シャル「・・・。」

シャル「うん!」ニコッ

89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 21:26:23 ID:XNYX9PUA
ピンポンパンポーン
千冬「どうやら全員そろったようだな。ではコース内容を説明する。」

両津「いよいよか。」

千冬「まずは第1コースだ。まっすぐな直線だが、空から爆弾、後ろから巨大ハリセンのトラップが待ち構えている。決して油断しない様に。」

両津「まるでゴキブリみたいだな。」

千冬「第2コースは円形闘技場でのバトルロイヤルだ。いずれも第1コースを突破した者のみが参加する。制限時間は5分間。」

箒「そして生き残った者が最後の対決に進むという事ですね。」

千冬「その通りだ。当初は上位2人が進む予定だったが、予定を変更して生き残った者のみを進ませることにした。」

セシリア「確かにそっちの方が盛り上がりますわね。」

90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 21:38:08 ID:XNYX9PUA
千冬「以上で説明は終了だ。では各自ISを装着して、スタート地点まで来るように。」
千冬の放送が終わったと同時に、それぞれが自らのISを装着しに向かい始めた。

両津「よし。ワシ等も自らのISを装着するぞ。」

箒セシャラ鈴「はい!」

両箒セシャラ鈴「出でよ、我がIS!」パチン

91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 22:05:11 ID:XNYX9PUA
両津達が指を鳴らしたと同時に、着ていた制服がISスーツへと変化した。
さらに上空からそれぞれのISが姿を現し、彼等に自動装着したのだ。

部長「まさか自分のISを呼び出せるとは・・・。」

両津「どうです?こういう事は誰にもできませんよ。」

部長「確かにそうかもな。だが葛飾署のISも負けてはいられないぞ。」
部長が指を鳴らすと同時に、たくさんの白きISが姿を現した。

部長「これぞ我が葛飾署の第4世代型IS、POLICE-Zだ!」

箒「警察のカラーをモチーフにしているのですね。」

部長「その通りだ。すぐにISを装着するぞ!」

警官達「はい!」
部長達がISを装着している中、一人だけISを装着していない人物がいた。

92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 22:14:25 ID:XNYX9PUA
両津「本田、お前はISを着けないのか?」

本田「本当は装着するつもりですけど、いくら何でもサバイバルレースには自信ないですよ。」

両津「甘ったれた事を言うな。装着してやる。」

本田「ちょっと止めてくださいよ、先輩!」
両津が本田に無理やりISを装着させた直後、本田の性格が変わり始めた。

本田「うおおおおおお!!」

箒「性格が変わり始めた!?」ビクッ

セシリア「いったいどういう事ですの!?」ビクッ

部長「ああ、本田はバイクやISを装着すると、性格が変わってしまうのだよ。」

鈴「二重人格を持っているなんて・・・。ジキルとハイドみたいね。」

93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 22:24:24 ID:XNYX9PUA
両津「ん?中川と麗子のISが部長達と違うようだが・・・。」

麗子「私のはパパから送ってきた物なの。秋本貿易でもISを作り始めているからね。」

中川「僕のは自分の専用機、KEI-1です。」

箒「私達以外にも専用機を持っているとは・・・。」

セシリア「どうやら油断は禁物のようですわね。」

マリア「因みに私のISはパープル・ファイター。タイプは近接型ですわ。」

両津「マリアは格闘技の達人だからな。」

鈴「あの攻撃が連続で続ければ、いくら頑丈な装甲でさえ、破壊されるのも無理ないわね・・・。」

ラウラ「うむ。」

94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 22:29:57 ID:XNYX9PUA
そして全員がスタート地点に立ち、あとはスタートの合図を待つのみとなった。
千冬「では、スタートカウントを始める!3、2、1!」

ドゴーン!
空砲の合図と共に全員が一斉にスタートした。

両津「賞金はワシの物だー!!」

部長「あんなバカに負けてられるか!」

箒「このレース、絶対に勝つ!」

本田「俺の前に走る奴は抜かすのみだ!」
それぞれの決意が交錯している中、全員は第1コースに向かい始めた。

95: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 22:38:17 ID:XNYX9PUA
第1コース

両津「ここは爆弾や巨大ハリセンが出る場所だな。十分に注意しておかないと。」
両津がそう言ったその直後、後ろから巨大ハリセンが姿を現した。

両津「ついに来たか。急いで逃げ切るぞ!」

箒セシャラ鈴「了解!」

両津達は鍛えた身のこなしで次々と巨大ハリセンの猛攻をかわした。
だが残りの半数は巨大ハリセンの餌食となってしまった。

96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 22:48:19 ID:XNYX9PUA
千冬「どうやら半数以上が減ったようだな。爆弾投下用意!」

山田「了解!」ポチッ
山田先生がスイッチを押した瞬間、空から爆弾が落下し始めた。

本田「今度は爆弾のようだな。両津のダンナ!」

両津「おう!」

両津・本田「ブースト発動!」
両津と本田はブーストを発動し、爆弾の投下位置から遠ざかり始めた。

97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 22:53:04 ID:XNYX9PUA
箒「そっちがブーストなら、こっちはアーマーで勝負だ!」

箒セシャラ鈴「チェンジ、アーマーモード!」
箒達はアーマーモードに姿を変え、次々と爆弾を弾き返した。

中川「僕達はアーマーやブースト機能がない分、かわすしか方法はありません。」

麗子「そうね。その方法でいきましょう!」
中川達は爆弾の攻撃をうまくかわし、第1コースをうまく突破した。
こうして第1コース終了時点で残っていた人数は、参加者の半数以下となってしまった。

98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 23:01:09 ID:XNYX9PUA
両津「寺井や小町、奈緒子が脱落したそうだな。」

本田「ああ。奴等は巨大ハリセンの餌食となっていたからな・・・。」

箒「あと爆弾投下では、法条さんや根画手部さんなどがやられましたね。」

セシリア「あの爆発は悲惨でしたわ・・・。」

両津「だが彼等の分まで頑張らなくてはならない。絶対に最後まで生き残るぞ!」

鈴(本当は賞金目当てのクセに・・・。)
次はいよいよ第2ステージ。果たして両津達は最後まで生き残る事ができるのか!?

99: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/19(水) 23:09:02 ID:XNYX9PUA
次回予告

両津「第2ステージは円形闘技場でのバトルロイヤル。5分間耐え切らないとダメのようだな。」

箒「そして最後のステージはゴールにあるスイッチを押すだけですね。」

ラウラ「そのスイッチを押すと、優勝を祝すロケットが打ち上げられるという事か。」

セシリア「でもロケットに誰か縛られていますけど・・・。」

鈴「どれどれ?えっ、嘘でしょ・・・。」

千冬「どうしてお前が縛られているんだ・・・。一夏!」

シャル「次回『優勝ロケット、打ち上げ攻防戦!』お楽しみに!」

100: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 19:54:18 ID:dSfWkjd2
第6話「優勝ロケット、打ち上げ攻防戦!」

101: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 20:14:54 ID:dSfWkjd2
千冬「これより第2ステージを行う。試合開始!」
カーン

両津「よし!一気に数を減らしに行くぞ!」

本田「おう!」

箒セシャラ鈴「イェッサー!」
両津達は開始直後、数を減らしに襲い掛かり始めた。

102: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 20:31:55 ID:dSfWkjd2
両津「おりゃああああ!!」ドゴーン

警官達「ギャアアアアア!!」
両津は特大レーザーで警官達を吹きとばした。

本田「こいつは痛いぜ!ブラストキャノン!」ドガガガガ

生徒達「きゃああああああ!」
本田のブラストキャノンが火を吹き、襲い掛かって来た生徒達を返り討ちにした。

箒「はっ!」ズシャッ

セシリア「そこ!」ドドドドド

鈴「甘い!」ドガッ

シャル「もらった!」ドギューン

ラウラ「その程度か。」ザシュッ
箒達は自らの能力で、次々と敵を倒し続けた。

103: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 20:43:05 ID:dSfWkjd2
その様子を千冬達はモニターで見ていた。
千冬「箒達もだいぶ成長したようだな。両津の方は相変わらずだが。」

山田「でも本田さんと言う人、ISを着ける前は弱気でしたが、装着した途端に性格が変わりましたよね・・・。」

絵崎教授「彼はバイクやISを装着すると、性格が変わってしまうのだよ。」

山田「なるほど。」

絵崎教授「あとは最終ステージの準備だけとなったな。優勝を祝すロケットも完成した。」

千冬「そのロケットとは?」

絵崎教授「今からお見せしよう。」パチン

104: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 21:03:00 ID:dSfWkjd2
絵崎教授が指を鳴らすと、2つのロケットが姿を現した。
一つのロケットは優勝賞金が背負ってある。そしてもう一つが・・・。

千冬「な、なぜ一夏が・・・?」
なんと織斑千冬の弟であり、IS学園に不法侵入した事のある織斑一夏が、縄でロケットに縛られていた。

絵崎教授「ああ。彼はIS学園で不法侵入を犯していたからね。その罪滅ぼしの為に、ロケットで打ち上げる事となったのだよ。」

一夏「だから俺は不法侵入なんかしていません!」

絵崎教授「いや。ゴリラ君の話によると、君はIS学園に不法侵入をしていたそうじゃないか。」

一夏「あれは受験会場を間違えただけです!」

ビービー
絵崎教授「そろそろ第2ステージが終わる頃だ。時間が惜しいのですぐに行くとしよう。」

千冬「絵崎校長、本当に一夏を打ち上げるのですか!?」

絵崎教授「それはゴリラ君達にルール説明をすれば、全てが分かるはずだよ。」

千冬「では、あなたの言う事を信じましょう。」

一夏「納得しないでよ、千冬姉!!」ナミダメ

105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 21:19:51 ID:dSfWkjd2
絵崎達がそういう話をしている中、第2ステージの残り時間はあと1分となっていた。

部長「両津、いい加減に降参しろ!」

両津「部長こそ、歳なんだから無理しない方がいいですよ!」
両津と部長が言い合いながら激しく戦っており、箒達はその光景を見ていた。

箒「2人はこういう関係だったのですか?」

麗子「そうなの。それは長年も続いているからね・・・。」

鈴「まっ、喧嘩するほど仲がいいという事ですね。」
鈴の言葉に麗子達が頷いている中、本田とラウラは別の場所で戦っていた。

ラウラ「さすがは更識姉妹。IS学園最強姉妹と言われる実力はあるようだな。」

本田「だが俺達だって負ける訳にはいかないぜ!」

楯無「そっちがその気なら、こちらも本気で行かせてもらうわ!」

簪「援護は私に任せて!」
両チームが激しいデッドヒートを繰り出そうとしたその時、第2ステージ終了のブザーが鳴った。

106: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/20(木) 21:23:50 ID:dSfWkjd2
千冬『そこまでだ。生き残った者達はすぐに集まって来い。』

ラウラ「時間切れか。続きは最終ステージで戦うとしよう。」

楯無「ええ。その時は全力で相手をさせてもらうわ。」

本田「さてと、最終ステージはどのような内容だ?」

簪「確か絵崎校長から説明があると思います。彼の話を聞けば分かりますよ。」
そして両津達が集合したその時、絵崎達が姿を現した。

107: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 19:56:18 ID:UiODK28M
最終ステージ進出者

1両津勘吉
2篠ノ之箒
3セシリア・オルコット
4凰鈴音(ファン・リンイン)
5シャルロット・デュノア
6ラウラ・ボーデヴィッヒ
7更識楯無
8更識簪
9大原大次郎
10中川圭一
11秋本麗子
12麻里愛
13本田速人
14ボルボ西郷
15左近寺竜之介
16擬宝珠纏
17磯鷲早矢
18乙姫菜々

以上18名

108: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 20:02:01 ID:UiODK28M
絵崎「第2ステージを終え、18名が生き残った。これより、最終ステージのルール説明を行う!」

箒「いよいよ最終ステージか・・・。」ゴクリ

両津「だが油断するなよ。あいつの考えている事は分からんからな。」

セシリア「ええ・・・。」

109: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 20:32:27 ID:UiODK28M
絵崎「では、最終ステージの説明をする。その内容は、ISなしでのアスレチックコースだ。」

両津「なるほど。基本的肉体で決着を着けるという事だな。」

絵崎「その通りだよ、ゴリラ君。」

鈴「基本的肉体か・・・。」

セシリア「ISなしだとやりづらいですわね・・・。」

110: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/21(金) 20:59:47 ID:UiODK28M
絵崎「次にコース内容だ。第1の難関は玉乗りをする事。」

両津「最初から玉乗りかよ・・・。」

絵崎「指定された場所までゴールする事だが、途中で落ちたら失格となる。」

シャル「落ちてしまったらどうなるのですか?」

絵崎「空からタライが降ってきます。」

鈴「地味に痛いわね・・・。」

111: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 13:11:18 ID:Ci9noHn6
絵崎「次に第2の難関は、襲撃者からの猛攻をかわしながら、自転車で進む事。」

両津「襲撃者?」

絵崎「第2ステージまで脱落した者が、襲撃者の役をするのだよ。」

ラウラ「この中には生徒達が多くいるからな・・・。」

部長「それだけでなく、寺井達もいる。これは難しそうだな。」

112: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 13:33:24 ID:Ci9noHn6
絵崎「そして最後の難関はただの直線通路。その先にはゴールとなるスイッチが2つある。」

箒「2つのスイッチ?」

絵崎「あちらを見てごらん。」
両津達は絵崎が指差した方を振り向くと、一夏を積んだロケットと優勝賞金を積んだロケットが目に映った。

箒・鈴「一夏!?」

113: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 14:00:12 ID:Ci9noHn6
両津「あっ!あいつは不法侵入した奴じゃねえか!」

シャル「勘吉、その人の事を知っているの?」

両津「ああ。ワシが高校入試会場の警備に行った頃、そいつが不法侵入をしているのを見つけた。」

中川「そして先輩がボコボコにした後、彼は警察に連れて行かれたんだよ。」

ラウラ「なるほど。彼との間にそんな事があったのか。私も彼に恨みがあるからな。」

両津「ラウラもあいつに恨みがあるのか?」

ラウラ「ああ。あいつは教官がモンド・グロッソ2連覇を逃した遠因を作った張本人だ。私はあいつを絶対に許さない!」

両津「不法侵入だけでなく、人に迷惑を掛けるとは・・・。」

114: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 14:14:01 ID:Ci9noHn6
絵崎「先にゴールに辿り着いた者は、2つのスイッチの内、どっちかを押さなくてはならない。それによって2つのロケットの内、どちらかが飛ばされる事になる。」

箒「確率はそれぞれ50%という事ですね。」

絵崎「だがそれを阻むかのように、最大の障害物が待ち構えている。」

鈴「障害物?」

絵崎「そろそろスタンバイを。」
絵崎の呼びかけに応じて、千冬が動き出した。
そして彼女は最終コースで足を止め、両津達の方を向いた。

115: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 14:43:04 ID:Ci9noHn6
両津「織斑!お前が最大の障害物なのか!?」

千冬「当然だ。一夏を吹きとばすくらいなら、あくまでも抵抗する!」

ラウラ「どうやら一筋縄ではいかないようだな。」

両津「ああ。あいつにとってはたった一人の弟だろうな・・・。」

絵崎「では、説明も終わったところで、すぐにISをはずしてくださーい。」
両津達はISを外し、玉のある第1コースに向かい始めた。

116: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 16:33:06 ID:Ci9noHn6
第1コーススタート地点

両津「最初は玉乗りだが、箒達はできるのか?」

箒「自信はあるか分かりませんが、頑張ってみます。」

セシリア「玉乗りは初めてですが、精一杯頑張りますわ!」

鈴「雑技団で見たことがあるから、コツはバッチリ掴んでいるわ。」

シャル「フランスのサーカスで見たことがあるよ。」

ラウラ「私は軍事訓練で学んだ。」

両津「なら大丈夫そうだな。」

117: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 20:10:06 ID:Ci9noHn6
絵崎「では、始めるよ。位置に着いて・・・。」

ドーン
両津「一気に駆け抜けるぞ!」

箒セシャラ鈴「イェッサー!」

本田「待ってくださーい!」
両津達が急いでゴールまで突っ走ろうとしたその時、部長が追いついて来た。

両津「ぶ、部長!」

部長「これ以上好き勝手させてたまるか!6人まとめて落とさせてくれるわ!」

ラウラ「そうはさせるか!」
部長が襲い掛かろうとしたその時、ラウラのターンアタックが部長に見事当たった。

部長「しまっ・・・。」
ステーン、ガシャーン!

部長「最初からやられるとは・・・。」ガクッ

大原大次郎脱落 残り17名

118: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 20:40:54 ID:Ci9noHn6
両津「出かしたぞ、ラウラ!」

ラウラ「当然の結果だ。」

箒「私達も行くぞ!」

セシャ鈴「了解!」
箒達も次々と相手を落とし、残り人数をさらに減らした。

119: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 20:54:39 ID:Ci9noHn6
纏「相手を減らすつもりのようだな。そうはいかないよ!」
纏は得意の反射神経で、セシリアの追撃を見事かわした。

セシリア「なっ!?」

纏「私を倒そうなんてまだまだ早い!」
纏はそう言った後、ゴールに向かい始めた。

両津「纏はそう簡単に倒す事はできないぞ。ワシと同じ江戸っ子だからな。」

セシリア「江戸っ子ですか?」

両津「そうだ。」

セシリア(江戸っ子っていったい・・・?)

120: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 21:30:55 ID:Ci9noHn6
そして両津達は通過地点に辿り着いた後、すぐ自転車に乗った。
両津「第2ステージは自転車だ。襲撃者が来る前に逃げ切るぞ!」

箒セシャラ鈴「はい!」
両津達は急いで駆け抜けようとしたその時、襲撃者たちが姿を現した。

小町「両津勘吉。覚悟しなさい!」

両津「小町に奈緒子か。箒、準備はいいか?」

箒「はい!」
箒はバズーカを取り出し、箒達に狙いを定めた。

箒「発射!」ドゴーン

小町・奈緒子「きゃーーー!!」

箒「彼女達には悪い事をしたような気が・・・。」

両津「気にするな。お前は悪くない。」

箒「余計気になりますけど・・・。」

121: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 21:46:24 ID:Ci9noHn6
そして第2の難関も終わり、残すは最後の直線となった。

両津「今のところはワシ等がトップだ!追いつかれる前に一気に蹴りを着けるぞ!」

箒セシャラ鈴「はい!」
両津達がゴールに向かおうとしたその時、千冬が姿を現した。

千冬「ゴールへは行かせない!一夏は私が守る!」

両津「お前達は織斑を取り押さえろ!ワシはスイッチを押しに行く!」

箒セシャ鈴「了解!」

ラウラ「私は両津に着いて行くぞ!」

両津「よし、行動開始だ!」

122: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/22(土) 22:00:28 ID:Ci9noHn6
両津とラウラがゴールへ向かい始め、箒達は千冬を抑えに向かい始めた。
千冬「邪魔をする気か!」

箒「両津さんの命令には逆らう事はできません。」

鈴「大人しく縄に縛られてください!」
鈴は縄を投げて身動きを封じようとしたが、千冬はうまくかわしてしまった。

千冬「そっちがその気なら容赦はしない!大回転蹴り!」ドガガガガ

箒セシャラ鈴「きゃあああああ!!」
千冬の足技に箒達は飛ばされてしまったが、それでも何とか立ち上がった。

千冬「まだ抵抗する気か?」

箒「もちろんです。それに両津さんなら既にゴールへ行ってますよ。」

千冬「何!?」
千冬はゴールの方を振り向くと、両津とラウラがスイッチの前に立っていた。

千冬「しまった!時間稼ぎだったとは・・・。」

鈴「両津!さっさとスイッチを押しなさい!」

両津「言われなくても分かってる!」

千冬「させるかー!!」ドドドドド

123: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 10:01:15 ID:Nj76YcPk
シャル「勘吉!織斑先生がそっちに来るよ!」

両津「分かった!ラウラ、お金のスイッチはいったいどっちだ!?」

ラウラ「えーと・・・、分かった!青のスイッチがお金が解放されるぞ!」

両津「青だな。織斑が来る前にさっさと押すぞ!」

ラウラ「おう!」

両津・ラウラ「せーの!」

124: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 10:18:06 ID:Nj76YcPk
千冬「止めんかー!」ドガッ

両津・ラウラ「うげっ!!」
千冬のドロップキックが見事に決まり、両津達は飛ばされてしまった。

両津「何しやがる!」

千冬「お前達の勝手にさせてたまるか!一夏は私が―――。」ポチッ

両津「あっ、青のスイッチを押した。」

千冬「へ?」
千冬は自分の左手の方を見ると、知らずに青のスイッチを押していた。

千冬「という事は・・・。」

125: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 10:33:15 ID:Nj76YcPk
一夏を乗せたロケットは発射し、大空の彼方へ飛び始めた。

ギュイーン
一夏「うわあああああああ!!」

千冬「一夏ーーーー!!」

ドゴーン

『優勝おめでとう』

両津「くそー!ワシの賞金がー!!」

箒「まさか織斑先生が一夏を飛ばしてしまうとは・・・。」

鈴「本当に最低ね・・・。」

126: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 10:56:26 ID:Nj76YcPk
すると千冬の足元に賞金が落ちた。千冬はそれを拾った後、両津の方を向いた。
千冬「・・・両津。」

両津「なんだ?」

千冬「賞金を見てくれないか?」

両津「ああ。構わないが・・・。」
両津は賞金を見て見ると、驚くのも無理はなかった。

両津「これ、福沢諭吉じゃなくて絵崎じゃねーか!どういう事だトンデモ教授!!」

絵崎「いやー。実は予算の関係でこうするしかなかったのだよ。」

両津「だからと言って偽札を作るな!」

箒「でも、スイッチを押さなかっただけでも良かったじゃないですか。」

シャル「危うく偽札に引っかかりそうだったし。」

両津「そ、それはそうだが・・・。」

鈴「あれ、一夏じゃない?」

両箒セシャラ「へ?」
両津達は鈴が指差している方を見て見ると、一夏が仰向けのまま川に浮かんでいた。

127: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 11:03:00 ID:Nj76YcPk
両津「思えばあいつは哀れな男だな・・・。」

セシリア「同情するのも無理ありませんわね。」

両津「そうだな。飯でも食いに行くか。」

箒セシャラ鈴「さんせーい!」

ゾロゾロ

一夏「俺って、いったい何のために生きているんだろう・・・。」シクシク

128: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/23(日) 11:14:42 ID:Nj76YcPk
次回予告

鈴「春と言えばイチゴ狩り!」

セシリア「と言う訳で、私達は千葉花畑園センターへ遊びに来ましたわ。」

箒「両津さんはこちらに行った事があるのですか?」

両津「ああ、ここではイチゴが食べ放題だからな。去年に続いて世話になるぜ。」

シャル「でも熟してないイチゴはもちろん、葉や苗まで1ハウス丸ごと食べちゃったの?」

両津「ああ。今年もそのつもりだからな。」

ラウラ「だが去年とは大違いだ。園長も対策を練っているらしい。」

両津「どういう事だ?」

ラウラ「すぐにわかる。」

ラウラ「次回、『イチゴ狩りで大パニック!』!よろしく頼む。」

130: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 19:50:44 ID:Ryv.I2mI
第7話「イチゴ狩りで大パニック!」

131: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 20:30:36 ID:Ryv.I2mI
バスの中

箒「わざわざありがとうございます。イチゴ狩りに招待してくれて。」

麗子「いつも両ちゃんがお世話になっているからね。これはそのお礼よ。」

千冬「しかし、教師である私も招待してもらっていいのだろうか?」

中川「いえいえ。あなたがいなければ、IS学園は先輩によってめちゃくちゃになっていたかも知れません。」

部長「それに、最近両津が問題を起こさなくなりましたからね。これはそのお礼です。」

千冬「そう言ってもらえるとありがたいな。礼を言う。」

132: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 20:33:26 ID:Ryv.I2mI
千葉花畑園センター

園長「春と言えばイチゴ狩り!ようこそ!千葉花畑園センターへ!」

軽井「園長!!バッチリです!」

園長「これを宣伝に使おう!もちろんテレビ千葉にスポットCMを流すぞ。」

133: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 20:42:24 ID:Ryv.I2mI
園長「軽井くん!今日の来園予定は?」

軽井「はい!午前中に『親方商事』一行様が来ます。」

園長「葛飾署の旅行会だな。『警察』を隠し、お忍びで来る会社名だ。」

軽井「なるほど。」

園長「美人の婦警さんがおいしそうにイチゴを食べていたな。実に平和で・・・。」
園長が婦警達の事を思い出したその時、婦警達の後ろから巨大両津の顔が映しだされた。

園長「ぎゃあっ!!」

軽井「どうかしたんですか?」

園長「男子の警官も一緒に来るのか!?」

軽井「その様ですが・・・。」

園長「たしかあれは去年の事だ・・・。」
園長はそう言った後、去年の事を思い浮かべた。

134: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 21:29:03 ID:Ryv.I2mI
バスの中

箒「ええっ!?両津さんがイチゴ狩りをめちゃくちゃにしたんですか!?」

部長「ああ。あいつは苗や土、葉まで食べたからな。1ハウス丸ごと食べたらしい。」

中川「後はペンペン草さえも生えなかったからね・・・。」

ラウラ「普通ではありえないな・・・。」

セシリア「まるでけだものですわね・・・。」

鈴「いや、十分けだものだから。」

135: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 21:35:03 ID:Ryv.I2mI
千葉花畑園センター

園長「だから注意事項がこのようになった。」

園長「その1、苗は食べない事。」

園長「その2、葉は食べない事。」

園長「その3、人のイチゴを食べない事。」

園長「その4、土は食べない事。」

園長「その5、ハウス全部一人で食べつくさない事。」

軽井「普通じゃ考えられない事ばかりですよ。」

136: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 21:36:33 ID:Ryv.I2mI
園長「もしも、またその男が来たらえらい事になるぞ。」

軽井「問い合わせて見ましょう。」ピッ

137: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 21:50:10 ID:Ryv.I2mI
バスの中

部長「いちご園の方ですか!はい!」

部長「ゴリラの様な警官?」

部長「多分あれだと思いますが。」

両津「zzz・・・。」

部長「行きますよ、今年も!」

138: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 22:07:59 ID:Ryv.I2mI
千葉花畑園センター

軽井「今年も来るようです。」

園長「なにーっ!?」

プップー

園長「あのバスだ!!」

軽井「もうそこまで来ています!」

園長「急げ!あの男をビニールハウスに入れるな!!」

キキッ

139: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/24(月) 22:29:17 ID:Ryv.I2mI
シャル「勘吉、着いたよ。」ユサユサ

両津「やっとか・・・。」ファァァ

両津「まったく。いい気持ちで寝ていたのに。」

千冬「相変わらずだな。」

園長「い、いらっしゃいませ・・・。」

140: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 20:01:06 ID:P01o/lQc
軽井「赤いのだけとってください。」

女性達「はい。」
そして全員が入ろうとしたその時だった。

園長「あっ、男性の皆さんはこちらです。」
園長が両津達を呼び止め、別のビニールハウスへと案内した。

両津「なんだよ。去年は一緒だったのに。」

ラウラ(どうやら去年と同じ惨劇を繰り返さない様に、わざと分別したのだろう・・・。)

141: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 20:42:43 ID:P01o/lQc
両津達は園長が案内したビニールハウスを覗くと、赤いきゅうりが待ち受けていた。
園長「こちらのアジアン苺を採ってください。」

両津「どこがイチゴだ。赤いキュウリじゃねぇか。」

園長「新種のイチゴです。おいしいですよ。」
園長はそう言った後、ビニールハウスから立ち去った。

142: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 21:20:41 ID:P01o/lQc
両津「こんな新種あるのか?」ポリポリ

警官A「どう見てもキュウリだろ。」

警官B「ミルクと合わない。」パキ

ボルボ「やっぱり味噌が合うな。」ボリボリ

両津「本田!味噌を貰ってこいよ。」

ボルボ「醤油も!」

143: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 21:22:49 ID:P01o/lQc
軽井「味噌と醤油ですね。」

本田「どうも。」

144: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 21:25:00 ID:P01o/lQc
軽井「なんとか食べてるようですね。」

園長「うむ、よかった。キュウリは安いから安心だ!」

145: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 21:26:31 ID:P01o/lQc
両津「やっぱり味噌が合うぞ。」バリバリ

ボルボ「モロキューみたいだ。」ボリボリ

警官C「うむ、うまい。」ボリボリ

146: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 21:29:09 ID:P01o/lQc
園長「えーーっ、もう全部食べた!?」

本田「ええ!『他にはないか?』と。」

園長「じゃあ、隣のハウスのも食べていい。」

本田「はい。」
本田が去った後、軽井がある事に気付いた。

軽井「園長、隣はカボチャのハウスですよ。」

園長「あの男なら平気で食べるだろ!」

147: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 21:32:18 ID:P01o/lQc
両津「なに!隣のハウスのを食べていい?」
両津達は隣のハウスを覗くと、堅いカボチャがごろごろ置いてあった。

両津「隣はカボチャだぞ!どうやって食べるんだよ!」

本田「でも、そう言ってましたよ。」

両津「いくら何でも・・・、ん?」
すると両津が前のビニールハウスに気付いた。なんとその中にはメロンが置いてあった。

148: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 21:35:53 ID:P01o/lQc
両津「おおっ!前のハウスはメロンじゃないか!」

警官A「すごい!」

両津「隣のハウスじゃなくて、正面のハウスじゃないのか?聞き違いだろ。」

本田「いえ、たしか隣と・・・。」

両津「カボチャなんか食べられるはずないだろ!」

警官A「そうだよ!」

警官B「本当は正面だろ!」

本田「そう言えば・・・、その様な・・・。」

両津「だろ!やっぱりな。」

149: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 22:01:55 ID:P01o/lQc
両津「アジアン苺のお詫びにメロンを出すなんて、サービスいいじゃねえか!」

警官A「高級そうなメロンだ!」

警官B「すげー!」

警官C「でも、どうやって割るんだ?」

両津「2個合わせて・・・。」

ガッ

両津「メロンを割って丸ごと食べるんだよ。」

警官C「おお、豪快な食べ方だな!」

150: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 22:06:13 ID:P01o/lQc
両津「メロンサッカーだ!」ドガッ

警官A「おお!いいアイデアだ!」

両津「食べ物でこんな風に遊んではいかんぞォ!」ハハハ

警官B「そうだァ!こんな風にけるな!」ドゴッ

警官C「いて!」ガン
その後、メロンのメチャぶつけも行われ、次々とメロンは破壊されてしまったのだ。

151: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 22:11:49 ID:P01o/lQc
一方、それを知らない園長たちは・・・。
軽井「今年はメロンの出来が大成功でしたね!園長。」

園長「実に最高の出来だ!」

軽井「一個一個我が子の様に手塩にかけて育てましたから!」

園長「その通り。大切に育ててきた!」クク・・・

軽井「競り売りで一個一万円の値がつきましたからね!園長。」

園長「名実とも最高の品だ!」ハハハ
そう言う会話をしたその時だった。

ドガッ
なんとビニールハウスからメロンが飛び出し、地面に激突したのだ。

152: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 22:18:37 ID:P01o/lQc
軽井「今、メロンが向こうから・・・。」

園長「まさか・・・。」
園長と軽井は急いでビニールハウスに駆けつけると、メロンは全て食い荒らされていた。

園長「ギャアアアアアアア!メロンが全て食い尽くされているー!!」

両津「メロンうまかったぞ。ありがとな!」

園長「誰が勝手に食べていいと言った!一個一万円のメロンだぞ!」

両津「じゃあ、初めからイチゴを食べさせてもらおうか。」

警官達「そうだ!イチゴを食べさせろ!」

警官達「いちご!いちご!いちご!いちご!」

園長「よーし、そちらがその気なら、食べさせてやる~。」

153: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 22:25:11 ID:P01o/lQc
園長「最高級『苺女王』一粒500円。これを提供する。」

警官A「一粒500円か!」

警官B「すごいな!」

軽井「園長、そんな!」

園長「かまわん!外に出るんだ!」
園長は外に出た後、ビニールハウスの周りに灯油を撒いた。

警官D「お、おい。まさか・・・。」

カチッ ボッ
なんと灯油に火がつかれ、ビニールハウスが燃え始めたのだ!

園長「さあ、食べられる物なら食べて見ろ!」

警官E「いくら何でも無茶苦茶だ!」

両津「そこをどけ!」バシャ

両津「いただきます!」

警官F「行く気か!」
両津は頭に水を掛けた後、そのまま燃えているビニールハウスの中に入ってしまった!

154: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 22:26:54 ID:P01o/lQc
そこに麗子達も駆けつけ、燃えているビニールハウスを見始めた。
麗子「ええっ!?この中に両ちゃんがいるの?」

部長「おーい、両津!」

155: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 22:28:30 ID:P01o/lQc
ビニールハウスの中

両津「あちちち、なんて熱さだ!」

両津「イチゴも燃えてるし、ミルクにつけてる暇がない。」パクパク

156: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 22:32:56 ID:P01o/lQc
それから1分後、ビニールハウスが焼け落ちようとしていた。
千冬「いかん!焼け落ちるぞ!」

箒「いくら両津さんでも、このままだと・・・。」

ドガッ

箒「あっ!」

セシリア「両津さん!」

シャル「勘吉、大丈夫!?」
箒達は両津が脱出したのを見た後、彼の元に駆けつけた。

両津「焼きイチゴ、うまかったぜ!次は何を食べさせてくれるんだ?」

園長「君とはいずれ戦わねばと思っていたところだ!」

軽井「園長、やめましょう!この人、人間じゃありません!」

157: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 22:35:56 ID:P01o/lQc
園長「メロンの最高峰、『球大王』だ!」

箒「今度はメロン狩りか・・・。」

園長「ただそれだけでは面白くない。ここからが本番だ!」パチン

158: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/26(水) 20:15:11 ID:Gg4LgwfE
園長が指を鳴らすと同時に、ビニールハウスにライオンが入り込んできた。
シャル「な、何故ライオンが!?」

園長「隣のサファリパークから借りて来たのだ。さあ、メロン狩りを楽しむがいい!」

両津「いや、メロンだけじゃリスクが大きい。現金も入れてくれ。」

園長「現金?」

ラウラ「どういう事だ?」

両津「こっちは命を懸けて入って行くのに、金を出さないなんて臆病だな~。」

ラウラ「挑発しているぞ・・・。」

シャル「あれじゃ園長さんが震えるのも無理ないよね・・・。」
ラウラ達がそう言う会話をしている中、園長は怒りで震えていた。

159: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/26(水) 20:35:16 ID:Gg4LgwfE
園長「よし!全財産くれてやる!」
園長はそう言った後、ビニールハウスに全財産を投入してしまった。

両津「よっしゃ!現金狩りだ!!」
両津がビニールハウスに入ろうとしたその時、セシリアが彼を制止した。

セシリア「ここは私に任せてください!」

両津「どうするつもりだ?」

セシリア「私がライオンを調教している間、両津さんは現金の方を!」

両津「分かった!あまり無茶はするなよ!」

セシリア「ええ!」
セシリアはビニールハウスの中に入った後、鞭を地面に当て始めた。

160: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/26(水) 21:31:51 ID:Gg4LgwfE
セシリア「下がりなさい!そしてトラックに向かいなさい!」ピシャンピシャン
セシリアの鞭に反応したライオン達は、次々とトラックの中に入ってしまった。

両津「セシリアが作ってくれたチャンス、無駄にしないぜ!シャルロット、現金狩りに行くぞ!」

シャル「アイアイサー!」
両津とシャルロットはビニールハウスの中に入り、現金狩りを始めた。

箒「私達は今のうちにメロン狩りに行こう!」

鈴「でも両津達の分は残しておかないとね!」

ラウラ「言われなくてもそのつもりだ。」
箒達もビニールハウスの中に入り、メロン狩りを楽しみ始めた。

千冬「どうやらライオンを投入した時点で、敗北が決まったようだな。」
千冬は呆然と立っている園長にそう言った後、ビニールハウスの中に入った。

161: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/26(水) 21:38:13 ID:Gg4LgwfE
バスの中

千冬「驚いたな。まさかセシリアがライオンを鞭で操るとは・・・。」

セシリア「幼少の頃にサーカスで教わりましたわ。」

両津「まっ、セシリアのおかげで190万も手に入ったし、来週もあそこに行こうぜ!」

シャル「うん!」

箒(全財産が190万という事は・・・、何か嫌な予感がする・・・。)

162: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/26(水) 21:59:05 ID:Gg4LgwfE
1週間後、両津達は再び来たが、既に売地と化していた・・・。
箒「やっぱり潰れている・・・。」

ラウラ「全財産を取ったのがまずかったのだろうか・・・。」

両津「ちょっと悪い事したかな・・・。」

163: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/26(水) 22:34:45 ID:Gg4LgwfE
次回予告

箒「まさか転校生が3人来るとは思わなかったな。」

鈴「しかも全員が両津の知り合いだし。」

セシリア「その中にいる麗子さんと言う方が、両津さんと同じ職場で働いていますわ。」

両津「待てよ。麗子が転校してきたという事は、あいつも来るはずじゃ・・・。」

シャル「あいつ?」

両津「スーパー金持ちと自称している白鳥麗次だ。」

ラウラ「ああ、麗子さんにつきまとっている奴か。」

千冬「彼がこの学園に来るのなら、このまま何事も起こらねばいいが・・・。」

千冬「次回、『白鳥麗次、IS学園に降臨!』!よろしく頼む。」

 
167: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/27(木) 19:40:52 ID:AhakEdtc
第8話「白鳥麗次、IS学園に降臨!」

168: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/27(木) 20:43:22 ID:AhakEdtc
ワイワイガヤガヤ

両津「あいつ等、いったい何の話をしているんだ?」

箒「このクラスに転校生が3人来るそうですよ。」

セシリア「確か2人が女子高生で、もう一人は婦警だという話が。」

両津「婦警がIS学園に転校してくるなんて有り得んだろ。」
両津がそう言ったその直後、千冬が姿を現した。

千冬「全員、席に着け。」

生徒達「はっ!」
千冬の合図で生徒達が席に座り始めた。

169: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/27(木) 20:50:46 ID:AhakEdtc
千冬「今日は3人の転校生を紹介する。入って来い。」

3人「はい。」
3人の転校生が入った瞬間、両津は驚きを隠せなかった。

両津「麗子、めだか、リナリー!お前達が何故ここに!?」

生徒達「ええっ!?」
両津の言葉に生徒達は驚きを隠せなかった。

170: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/27(木) 21:33:20 ID:AhakEdtc
箒「麗子さんはともかく、あの2人とは知り合いなのですか!?」

両津「ああ。めだかとリナリーはジャンプランドで知り合った仲だ。」

セシリア「ジャンプランドって、確か週刊少年ジャンプの作品が集うテーマパークでしたわね。」

めだか「その通りだ。私が両さんと知り合ったのは、めだかボックスのアトラクションの入口で出会った事だ。」

リナリー「私はD.Gray-manのアトラクションで、彼が高得点を出したのを見たの。」

麗子「両ちゃんは週刊少年ジャンプのリーダー的存在だからね。」

両津「余計なお世話だ。」

千冬「なるほど。お前達の関係は良く分かった。すまないが自己紹介を進めてくれないか?」

麗子・めだか・リナリー「はい!」
麗子達の自己紹介が終わった後、そのまま1時間目の授業へと移った。

171: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/27(木) 22:14:22 ID:AhakEdtc
放課後

両津「麗子は署からの命令で来たのは分かるが、めだかとリナリーはどうやって来たんだ?」

めだか「私は父から貰ったISを起動したおかげで、IS学園に転校する事を命じられたのだ。これも宿命に過ぎないからな。」

両津「ちょっと待て。確かめだかは箱庭学園で生徒会長を務めているはずだろ。それを放って置いて転校したというのか?」

めだか「その通りだ。転校する事になった以上、生徒会長を辞任しなければならないからな。」

箒「じゃあ、めだかがいなくなった後の生徒会はどうなるのだ?」

めだか「その事に着いては心配ない。善吉が私の後を継いだからな。」

セシリア「それなら安心ですわね。」

リナリー「私もめだかちゃんと同じ理由で転校したの。黒の教団を離れる時は、兄さんが泣きながら私の足を掴んでいたわ。」

両津「コムイの奴、相変わらずのシスコンだな。」

172: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/28(金) 19:56:02 ID:TXK5K0n6
リナリー「まあね。それよりも模擬戦をやらない?あなた達の実力を見せてもらいたいの。」

ラウラ「それはいいが、アリーナの許可を貰う必要があるな。」

千冬「その事については心配ない。」

両津「あっ、織斑!」

ドガッ

両津「いでっ!」

千冬「馬鹿者。織斑先生と呼べ。」

両津「消火器で叩くな!」

シャル(今のは痛そうだったのに、なんで普通に立っているんだろう・・・?)

173: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/28(金) 20:27:48 ID:TXK5K0n6
その後、めだか、リナリー、両津、シャルロットはISを装着した後、第3アリーナのフィールドに立った。
両津「お前達のISはどういうタイプだ?」

めだか「私のゴッド・フェザーは攻撃力が高めの特攻型だ。」

リナリー「私のブラック・エクソシストは足技はもちろん、スピードも高いトリッキー型よ。」

両津「要するに2人のISは近接タイプのようだな。シャルロット、近接相手の対策はできているか?」

シャル「もちろん大丈夫だよ!」

両津「それなら心配ないな。よし、始めるぞ!」

千冬「ではこれより、両津&デュノアVS黒神&リナリーのタッグマッチを行う。始め!」
千冬の合図で戦いが始まり、4機のISが動き出した。

174: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/28(金) 20:54:53 ID:TXK5K0n6
めだか「私はシャルロットを狙うから、リナリーは両さんの方を!」

リナリー「OK!」

両津「そうはさせるか!」
めだかとリナリーが作戦を開始しようとしたその時、両津が襲い掛かって来た。

リナリー「やっぱり来たわね!円舞「黒雫」(えんぶ「くろしずく」)!!」
リナリーの足技が見事炸裂し、両津は地面に叩きつけられてしまった。

リナリー「今がチャンスね。覚悟!」
リナリーが追い打ちを掛けようとしたその時、両津が背負っているミサイルポッドが発射された。

両津「その油断が命取りだ!」

ドゴーン

リナリー「きゃあああああ!!」

175: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/28(金) 21:28:34 ID:TXK5K0n6
両津が放ったミサイルポッドで、リナリーは戦闘不能になってしまった。
めだか「リナリーがやられたか。ならば、混神モード!」カッ

シャル「混神モード?」
シャルロットが疑問に思ったその直後、めだかの髪が黒く染まり始めた。

シャル「髪が変化した!?」

めだか「それだけではない。身体能力も大幅に上がっている。」

シャル「どうやら苦戦は免れないか・・・。こうなったら!」
シャルロットはレーザーを構え、めだかに向けて狙いを定め始めた。

176: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/28(金) 21:36:17 ID:TXK5K0n6
シャル「狙いは・・・、そこだ!」
シャルロットがレーザーを発射したその直後、目の前にめだかが迫って来た。

めだか「遅い!」

ドガッ

シャル「ぐはっ!」
シャルロットも墜落し、残るは両津とめだかのみとなってしまった。

177: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/28(金) 23:07:58 ID:TXK5K0n6
両津「どうやら残るはワシとめだかだけとなったようだな。」

めだか「ああ。最大奥義で決着を着けるとするか。」

両津「望むところだ!」
二人は最大奥義の態勢に入り、そのまま相手に狙いを定めた。

両津「行くぞ!雷光飛竜斬!!」

めだか「ファイナルストライク!!」
二人の最大奥義が同時に当たり、その衝撃で大爆発が起きた。

ドゴーン

ラウラ「くっ、凄い爆発だ!」

麗子「決着はどうなったの!?」
そして煙が晴れた時、その光景に全員が驚きを隠せなかった。

178: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 09:10:06 ID:2VPHixgo
めだか「くっ、まさかこれほどの実力だったとは・・・。」

両津「当然だ。ワシに勝てるなんて100年早い!ガハハハハ!」
なんとめだかが地面に両膝を着いており、両津が立っていたのだ。

千冬「試合終了。勝者、両津&デュノア!」
千冬の合図により試合が終了し、箒達は両津達の元に駆けつけた。

179: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 09:58:51 ID:2VPHixgo
麗子「4人共、大丈夫?」

両津「別に大したことはない。あまり怪我もしてないしな。」

めだか「うむ。」

箒「それにしても驚いたな。あのような技を繰り出すとは・・・。」

めだか「私には乱神モードと言うスキルがあるからな。混神モードはその進化形だ。」

ラウラ「つまり暴走モードという事だな。」

鈴「リナリーの足技もすごかったね。あれはどういう能力なの?」

リナリー「私の足技は黒い靴(ダークブーツ)というイノセンスの力よ。」

鈴「イノセンス?」

リナリー「イノセンスと言うのは「神の結晶」と呼ばれる不思議な力を帯びた(キューブの中に眠っていた物)、謎の多い物質と言う意味よ。」

鈴「なるほどね。そのイノセンスと言うのは誰にでも適合できるの?」

リナリー「ううん。一部の人にしか適合できないの。それにイノセンスの適合者となってしまうと、強制的にエクソシストになってしまうわ。」

鈴「う・・・。できれば使いたくないな・・・。」

180: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 10:10:12 ID:2VPHixgo
両津達がそう言う会話をしていたその時だった。

ピンポンパンポーン

両津「ん?」

放送『お知らせいたします。正門の前に赤いポルシェが止まっています。』

両津「赤いポルシェ?まさか・・・。」

麗子「やっぱりあの人だわ・・・。」

ラウラ「あの人?」

両津「来てみれば分かる。ついて来い。」

箒セシャラ鈴めリ千「?」
箒達は疑問に思いながらも、両津と麗子の後に着いて行った。

181: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 10:34:42 ID:2VPHixgo
正門前

両津「おっ、あの赤いポルシェだ。」

麗子「この中に入っているのは・・・。」

ガチャッ

白鳥「そう、この僕、白鳥麗次さ!」

両麗「やっぱり・・・。」ハァ

箒「知り合いですか?」

両津「そんなところだ。」

182: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 10:41:59 ID:2VPHixgo
ラウラ「その白鳥がIS学園に何の用だ?」

白鳥「決まっているだろ。麗子さんをデートに誘うのさ。」

両津「やっぱり。」

白鳥「それでは恒例の・・・。」サッ

リナリー「何を出すつもりなの?」

白鳥「ほーれ!拾え、貧乏人!」バッ
白鳥は懐から札束を取り出し、それをばらまいた。

両津「ヒャッホー!」
両津はすぐにお札を拾い始めたが、すぐに止めてしまった。

リナリー「止まったわ。」

ラウラ「いつもだったらお金を拾い続けるはずなのに・・・。」
ラウラは両津に近づくと、彼が持っているお札に視線を向けた。

両津「くそ、また引っかかった・・・。」

ラウラ「どうやら偽札だったようだな・・・。」

183: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 10:49:09 ID:2VPHixgo
白鳥「スーパー金持ちはカードしか使わないのさ。」

リナリー「なるほどね。」

両津「納得するなよ・・・。」

シャル「それにしてもこのポルシェはすごいね。いったいいくらしたの?」

白鳥「だいたい1000万以上と言ったところかな?」

シャル「うわ・・・。いくら何でも高価すぎるよ・・・。」

白鳥「その通り。これがスーパー金持ちの力さ。」

シャル「ん?ポルシェに誰かが近づいているよ。」

白鳥「へ?」
白鳥がポルシェの方に視線を移すと、楯無がポルシェに近づいていた。

184: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 10:54:12 ID:2VPHixgo
楯無「随分高そうね・・・。中はどうなっているのかしら?」
楯無が中の方を見て見ると、2人乗りの座席が目に映った。

楯無「2人乗りか・・・。後ろの座席もあった方が楽しいのにな・・・。」ハァ

両津「どうやら4人乗りではない事に落ち込んでいるらしいぞ。」

白鳥「仕方がないさ。そういう設定にしてあるのだから。」

楯無「」ピクッ

楯無「いい事聞いちゃった・・・。」クックック
楯無は邪悪な笑みを浮かべた後、ポケットから工具を取り出した。

楯無「そう言う設定にしているのなら、改造するしか方法はないよね。」キラーン

楯無「では早速ーーーー。」

白鳥「待て待て待て待て!!」ドドドドド

185: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 11:09:17 ID:2VPHixgo
白鳥「人の車を勝手に改造するな!」

楯無「えー?別にいいじゃない。」

白鳥「だからと言って改造するのは止めてくれ!」

楯無「ちぇっ。」

白鳥「さて気を取り直して・・・。」チラッ

麗子「」ビクッ
麗子は逃げてしまうが、白鳥が執拗に追いかけて来た。

白鳥「麗子さん、せっかくですからうちの工場に来てくれませんか?うちの会社でもISを作り始めたんですよ。」

千冬「」ピクッ
白鳥の言葉に千冬が反応し、彼に近づいた。

186: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 13:53:44 ID:2VPHixgo
千冬「それは聞き捨てならないな。だったら私達もついて来てもいいか?」

白鳥「それは別に構わないが・・・。」

千冬「分かった。お前達、すぐに準備しろ。」

リナリー「準備って?」

千冬「決まっている。白鳥の工場に行く事だ。」

めだか「どうやらあの工場のISに興味があるという事ですね。」

千冬「まあそう言う事だ。それにそのISを、我が学園に導入するかどうかを確かめる必要がある。」

両津「機動性とかが良くなかったら、一発でぶっ壊れるからな。」
両津の言葉に全員が頷いた。

楯無「まっ、無駄話はこれくらいにして、すぐに工場に行こうか!」

めだか「お前が仕切るのか・・・。」

簪「いいじゃないですか。皆で行けば楽しいですし。」

両津「簪、いつの間にいたのかよ・・・。」

187: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 14:09:52 ID:2VPHixgo
そして両津達は白鳥の案内で、白鳥IS工場に辿り着いた。
めだか「ここがIS工場か。随分すごいところだな。」

白鳥「今、新しいISのテスト審査をしているのさ。せっかくだから案内してあげるよ。」

リナリー「楽しみね。」
両津達は工場に入った後、ISテストルームへ向かい始めた。

188: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 15:07:21 ID:2VPHixgo
テストルームに入ってみると、そこではテストが始まろうとしていた。
箒「いよいよテストが始まるようだな。」

両津「ああ。・・・ん?」
両津はテストを受けようとする女性の方を見て見ると、その女性が誰であることが分かった。

両津「あいつ、カレイドスターの苗木野そらじゃねえか。」

ラウラ「知っているのか?」

両津「ああ。ケープメリーに行った時、カレイドスターを見に行ったことがある。その時で彼女を知ったのだ。」

シャル「まさかあそこで騒動は起こしてないよね・・・。」

麗子「残念ながら起こったわ。犯人グループとの戦いでカレイドスターを爆発させてしまったの・・・。」

リナリー「で、その後はどうなりましたか?」

麗子「カレイドスターは復興したけど、そらちゃんとオットセイのジョナサンは日本へ転勤させられたわ・・・。」

鈴「アンタ、本当に最低ね・・・。」

両津「仕方がないだろ!元はと言えばあいつらが悪いんだ!」

千冬「さすがにあれはやり過ぎだったな。」

189: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 15:15:17 ID:2VPHixgo
そう言う会話をしている中、テストが始まろうとしていた。
従業員A「では、準備の方はいいでしょうか?」

そら「はい、いつでも大丈夫です!」

従業員B「分かりました。では、ターゲットを出します。」
従業員がコンピュータのスイッチが押すと、目の前にターゲットが出現した。

そら「ジョナサン、今からISを動かすから良く見ててね。」

ジョナサン「オウッ!」

そら「では、行きます!」
そらのISが起動し、ISは上空に浮かび上がった。

そら「まずはレーザーで狙いを定める・・・。」

そら「そこ!」ドギュン
そらはレーザーを発射し、ターゲットを2つ破壊した。

190: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 15:40:37 ID:2VPHixgo
両津「おっ、なかなかやるじゃないか。」

白鳥「まっ、うちのISは第4世代だからね。高い機動性だけでなく、遠距離や近距離での攻撃も可能さ。」

千冬「そのISの名前は決めてあるのか?」

白鳥「それはテスト中の彼女が決めたのさ。エンジェル・スターという名前でね。」

箒「彼女らしいネーミングですね。」

191: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 15:46:11 ID:2VPHixgo
そしてテストが終わり、そらは地上に着地した。
白鳥「お疲れ様。テストの方はバッチリだったよ。」

そら「あ、ありがとうございま・・・、あ。」

白鳥「どうした?」

そら「あっ、あの時のゴリラ!」

両津「何!?誰がゴリラだ!」

リナリー「否定はできないよね・・・。」

めだか「まったくだ。」

192: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 15:59:12 ID:2VPHixgo
そら「で、何であなたがここにいるの?」

両津「ワシはIS学園の生徒兼警備員として来てるんだぞ。」

そら「へ?ISって女性しか動かせないはずじゃ・・・。」

千冬「ああ。彼はたまたまそこにあったISでゲームをしていたら、ISが動いたと言う訳だ。」

そら「そうだったのですか・・・。」

千冬「お前もIS学園に編入する事は分かっている。事前に言っておくが、お前は両津と同じクラスで部屋も一緒だ。」

そら「うわ・・・。私、大丈夫かな・・・。」

鈴「大丈夫だって。私達もついているから。」

リナリー「そうよ。別に心配しなくてもいいからね。」

めだか「困ったことがあるなら、私達に任せてくれ。」

そら「うん。ありがとう。」

両津(何故ワシが悪者と思われるんだ・・・?)

千冬「顔がゴリラだからだろ。」クククク

193: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 16:03:10 ID:2VPHixgo
白鳥父「おっ、麗次。ここで会うなんて奇遇だな。」

白鳥「いやー、偶然だね。実はI今、S学園の生徒達に我が社のISを見せてもらったのさ。」

白鳥「おい、君達。」

両津・めだか「ん?」
めだかが白鳥の方を振り向いた途端、白鳥父は驚きを隠せなかった。

白鳥父「ゲゲゲゲゲー!!」

194: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 16:09:36 ID:2VPHixgo
白鳥父「この大馬鹿者!この御方は黒神グループのお嬢様だろ!お前とは月とすっぽんだ!」バババババ

白鳥父「お嬢様、バカ息子が大変失礼をいたしまして申し訳ありません!」バンバンバンバン

めだか「いや、別に気にしてないが・・・。」

白鳥父「とんでもありません!黒神グループあってのウチの会社でございますから!」バンバンバンバン

白鳥「ちょ・・・、と・・・、父さん・・・。」頭地面に叩かれ状態

白鳥父「お嬢様知らぬこととはいえ、どうかご勘弁を!」バンバンバンバン

めだか「私は別に・・・。」

両津「スーパー金持ちも形無しだな。」

リナリー「そうね。」

195: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 16:13:14 ID:2VPHixgo
数日後

両津「そら、IS学園には慣れて来たか?」

そら「うん。ここで新しい友達もできたし、ジョナサンも喜んでいるよ。」

ジョナサン「オウッ!」

麗子「ジョナサンったら、すっかり鈴ちゃんに懐いちゃったわね。」

鈴「ええ。そう言えば白鳥さん、ちょっと可愛そうでしたね。」

ラウラ「仕方がない。自業自得だ。」

セシリア「今頃どうしているのでしょうか?」

白鳥「やあ、諸君。」ザッ

リナリー「あっ、白鳥さん!」

そら「その格好は一体!?」

196: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 16:20:01 ID:2VPHixgo
白鳥「またまた勘当されてスーパー貧乏人に逆戻りさ。」ヒュー

そら「落差の激しい人生ですね・・・。」

めだか「私、悪い事をしたのだろうか・・・。」

そら「いや、めだかちゃんは悪くないから。」

白鳥「彼女の言う通りだ。すぐに這い上がって、今度は超スーパー金持ちになってみせるさ。それまでさらばだ!」
そう言った後、白鳥は去ってしまった。

両津「あいつはすぐに金持ちになるだろう。そんな気がするな。」

そら「私もそう思うかな・・・。ハハハ・・・。」

197: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 19:41:34 ID:2VPHixgo
次回予告

リナリー「ええっ!?特殊刑事たちがIS学園に!?」

千冬「その通りだ。お前達はそいつらの指揮下に入る事になっている。」

両津「特殊刑事たちにまともな奴はいないからな・・・。」

そら「ああ、何だか不安になってきた・・・。」

ラウラ「不安になっている場合ではない。与えられた任務はこなすのみだ。」

めだか「ラウラの言う通りだ。すぐに戦闘準備へ移行するぞ!」

リナリー「なんであの2人は平然としていられるのだろう・・・?」

麗子「次回、『特殊刑事との合同任務』。お楽しみに!」

198: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 22:45:14 ID:2VPHixgo
第9話「特殊刑事との合同任務」

199: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 22:59:29 ID:2VPHixgo
ある日、両津達は千冬と山田により、中庭に集められた。
そら「織斑先生、いったい何があったのですか?」

千冬「うむ。先程葛飾署から連絡があった。今回の事件解決の為、IS学園の力を借りて欲しいと。」

山田「あと本庁から派遣される、特殊刑事たちの指揮下に入られる事になります。」

両津「あいつ等か・・・。」

麗子「あそこにはまともな人がいないからね・・・。」

そら「麗子さん達は知っているのですか?」

ジョナサン「オウ?」

麗子「ええ。彼等の指揮下に入った経験があるからね。あの時はひどい目に遭ったわ。」

リナリー「じゃあ、私達も彼等の指揮下に入る事になるの・・・?」

両津「まあな。」

箒セシャ鈴リそ「何だか不安になってきた・・・。」

200: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 23:09:34 ID:2VPHixgo
ラウラ「確かに不安になっているだろうが、我々は任務を遂行するべきだ。」

めだか「ラウラの言う通りだ。事件解決のためにも我々がしっかりしないと。」

千冬「確かに二人の言う通りだ。そんな様子だとIS学園の恥となるからな。」

両津「そう言えば、あいつ等はいつ来るんだ?」

山田「そうですね。確かそろそろ・・・。」

ドゴーン

両津「うわっ!」

山田「い、今のはいったい!?」

201: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 23:23:01 ID:2VPHixgo
海パン刑事「 間の    伊達じゃない!陸に事件が起きた時、海パン一つで全て解決!」

海パン刑事「特殊刑事課三羽烏の一人、海パン刑事只今参上。」

両津「いきなり爆発を起こした後に登場するな!」

ブシャー

そら「地面から水が噴き出した!?」

シャル「今度は一体誰なの!?」

202: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 23:28:36 ID:2VPHixgo
ドルフィン刑事「タリラリラリラーン!お茶目なヤシの木カットは伊達じゃない!お茶目なヤシの木カットは伊達じゃない!海を愛し、正義を守る。」

ドルフィン刑事「タリラリラリラーン!誰が呼んだかポセイドン、タンスに入れるはタンスにゴン。」

ドルフィン刑事「特殊刑事課三羽烏の一人、ドルフィン刑事、只今見参!」ビシッ

箒「随分派手な登場だな・・・。」

コツコツ

めだか「誰か来たぞ。」
めだかが足音のした方を振り向くと、2人の男性が近づいて来た。

そら「あの2人はどうやらまともみたいね。」

両津「いや、油断は禁物だ。あいつ等も何か隠している。」

山田「へ?」

203: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 23:39:59 ID:2VPHixgo
月光刑事「ムーンライトパワーーーー!!」

キラキラキラキラ

BGM:月光刑事のメインテーマ

セシリア「何をする気ですの?」

麗子「あれは変身するのよ。いつもの姿に。」

そら「どのような格好なんだろう?」

月光刑事「メイクアーップ!」
月光刑事はそう言った後、服を脱ぎ始めた。

そら「変身と言うよりは着替えていますよ・・・。」

麗子「言われてみれば確かにね・・・。」
麗子がそう言った直後、変身が終わった。

204: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/01(土) 23:42:22 ID:2VPHixgo
月光刑事「華麗な変化伊達じゃない!月のエナジー背中に浴びて、正義のスティック闇を裂く!」

月光刑事「空の事件は我等にお任せ!月よりの使者月光刑事!」

ビーナス刑事「同じくビーナス刑事。」

月光・ビーナス「只今見参!」

箒「なぜセーラー服を着ているのですか・・・?」

千冬「私に言われても・・・。」

205: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 10:05:46 ID:yhOeNL3Q
ドルフィン刑事「久しぶりだな両津。まさかお前がISを動かせるとは驚いたな。」

両津「たまたまそこにあったISがあったから、ゲームしただけだ。」

海パン刑事「」スッ

シャル「な、何をしてるんですか?」

海パン刑事「」サッ

そら「バナナを取り出した!?」

海パン刑事「食事の時間だ。」モグモグ

そら「いつも持ち物は海パンの中に入れているのですか?」

麗子「まあね・・・。」ニガワライ

206: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 10:50:19 ID:yhOeNL3Q
海パン刑事「では、今回の事件について説明する。裏の世界で暗躍する秘密結社、亡国機業(ファントム・タスク)が動き出した。」

千冬「確か第二次世界大戦中に生まれ、50年以上前から活動しているそうですね。」

ビーナス刑事「その実働部隊が3組に分かれて出動している。」

麗子「それで、彼等の目的は?」

ビーナス刑事「まず1組目が向かっているのは倉持技研。新しく開発した「白式」を狙っている。」

簪「あのISのデータはまだ分かってないところがありますからね・・・。」

ドルフィン刑事「2組目は海上にあるIS工場を狙っている。あそこを新たな補給地として利用するだろう。」

リナリー「占拠されたら大変な事になってしまうわね。」

海パン刑事「そして3組目は藍越学園。目的は・・・、織斑一夏の抹殺だ。」

千冬「何だと!?」

207: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 11:05:11 ID:yhOeNL3Q
千冬「なぜあいつ等が一夏を殺す必要があるのだ!?」

海パン刑事「データによれば、実働部隊の中に一夏を相当憎んでいる者がいた。」

海パン刑事「本名は分からないが、コードネームはMと判明している。」

両津「要するに只者じゃないという事だな。」

海パン刑事「そこで、我々は3組に分かれて活動する。両津、箒、麗子、鈴は私と。」

ドルフィン刑事「セシリア、ラウラ、リナリー、シャルロットは私と。」

月光刑事「楯無、簪、そら、めだかは我々と共に行動してくれ。」

山田「で、私達は?」

海パン刑事「山田君は連絡係、織斑君は私と一緒に行動してくれ。」

千冬「分かりました。」

海パン刑事「では、行動開始!」
海パン刑事の合図で3組に別れ、それぞれの場所に向かい始めた。

208: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 11:31:50 ID:yhOeNL3Q
藍越学園

キキッ

部長「ようやく来たようだな。」

タタタタ

両津「部長、現在の状況は?」

部長「2人組の犯人が一夏を人質に取っている。」

両津「その中にはMも含まれているのか!?」

部長「ああ。」

千冬「くっ、遅かったか・・・。」ワナワナ

209: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 11:37:57 ID:yhOeNL3Q
両津「織斑、こうなったらワシ等で救出するしか方法はないみたいだな。」

千冬「言われなくてもそのつもりだ。両津、箒、鈴、麗子!ISを装着して一夏を救出してくれ!」

箒「言われなくても分かっています!」

両箒鈴麗「出でよ、我がIS!」パチン

ガシャンガシャン

210: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 11:52:33 ID:yhOeNL3Q
両津「よし!IS装着完了!すぐに・・・。」

海パン刑事「待て。」

両津「ん?」
海パン刑事はバナナを出した後、食べ始めた。

海パン刑事「ここは私に任せろ。」

ズリッ

箒鈴麗「ひっ!?」ビクッ

千冬「脱いだ!?」

海パン刑事「これで準備万端だ。両津、お前も素っ裸になれ。」ポイッ

両津「こんなところで素っ裸になれるか!それにワシはISを装着しているんだぞ!」

海パン刑事「なら仕方がない。私一人で前に進もう。」コツコツ

麗子「そのまま進んじゃった・・・。」

千冬「一夏にあれを見せるな!早く隠せ!」

鈴「言われなくても分かっています!」
鈴達は素早く移動し、海パン刑事の後を追った。

211: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 11:57:04 ID:yhOeNL3Q
M「貴様、何故素っ裸で進んでいる!?」

海パン刑事「私の戦い方はこれが通常なのでね。」

両津「ワシ等にとっては異常すぎるぞ!」

鈴「左に移動したわ!」

箒「おっと!」
海パン刑事が左に移動したと同時に、箒達も左に移動した。

両津「そう言えば麗子は?」

鈴「あまりにも耐えきれないから、織斑先生と行動する事にしたわ。」

両津「あいつめ、一足先に抜けやがって・・・。」

箒「今度は右に移動した!」

両津「おっと!」
両津達は右に移動し、同じ動作を何回も繰り返した。

212: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 12:10:12 ID:yhOeNL3Q
M「おい!警察にはこんな変な奴等がいたのか!?」

一夏「俺に言われても分かる訳ないだろ!」

犯人A「あっ、ますます近づいてきます!」
犯人Aの言葉でMが様子を見ると、距離はますます近づいていた。

M「ええい!こうなったらお前があいつ等を倒して来い!」

犯人A「無茶言わないでください!あんな変態と戦えるわけが・・・。」

M「行って来い!」ドガッ

犯人A「ひえええええ!!」
犯人Aが蹴り出されて地面に着地したその直後、両津が銃口を犯人Aに突き刺した。

両津「抵抗する気か?」

犯人A「いえ・・・。」バタン

箒「どうやら気絶したようですね・・・。」

鈴「あの素っ裸を見ればそうなるよね。」

213: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 12:14:53 ID:yhOeNL3Q
海パン刑事「残るはあと一人だ。ここからは速度を上げるぞ!」

両津「まずい、隠せ!」

箒鈴「あわわわわ!」

ダダダダダ

M「こ、こっちに来るぞ!」

一夏「うわああああ!!来ないでくれー!!」

両津「今だ!」

海パン刑事「いくぞ!海パンキーーーック!!」

ドゴォ!

M「ぐはっ!!」
Mは海パン刑事に蹴られ、そのまま床を転がってしまった。

箒「一夏、無事か!?」

一夏「箒、鈴・・・。」

鈴「急いでここから離れた方がいいわ。あの餌食にならないうちに。」

一夏「ああ。」
一夏は校舎から脱出した後、鈴達と共に千冬の元へ向かった。

214: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 12:21:17 ID:yhOeNL3Q
両津「これで残るはお前だけだ。さあ、どうする?」

M「くっ、任務失敗だ。帰還する。」
Mはワープ機能を使い、その場から姿を消した。

海パン刑事「逃げられてしまったが、人質を救出しただけでも良かったとしよう。」

両津「そうだな。」
両津はそう言った後、海パン刑事と共に箒達の元に向かい始めた。

215: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 12:23:40 ID:yhOeNL3Q
箒「両津さん、もう一人の犯人は?」

両津「残念ながら逃げられてしまった。」

麗子「そうだったの。けど、これで私達の任務は完了ね。」

鈴「あとはセシリア達が成功するかどうかね。ひどい目に遭ってなきゃいいけど・・・。」

216: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 13:31:20 ID:yhOeNL3Q
海上

セシリア「この先にIS工場があるのですわね。」

ドルフィン刑事「ああ。だが油断は禁物だ。奴等が占拠している可能性もあるからな。」

リナリー「そうなる前に、一刻も早く魔の手から守らないといけないわね。」

ビービー

ラウラ「どうやら来たようだな。」

シャル「何処から来るの?」

ドルフィン刑事「あそこだ。」
ドルフィン刑事が指差す方を向くと、無人機のISが上空に浮かんでいた。

217: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 13:54:34 ID:yhOeNL3Q
ラウラ「数は20~30くらいだ。一気に叩くぞ!」

セシャリ「OK!」

ドルフィン刑事「どうやら戦闘開始だな。ドルフィン部隊出動!」ポッポー

ザバーン

シャル「あっ、イルカだ!」

ラウラ「すごく可愛いな・・・。」

218: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 14:31:03 ID:yhOeNL3Q
ドルフィン刑事「こんな事もできるぞ。」パチン
ドルフィン刑事が指を鳴らすと同時に、イルカたちが芸をし始めた。

セシリア「ちょっと!芸なんかしている場合じゃないですわ!」

ドルフィン刑事「今のは余興だ。すまないがビーチボールをイルカたちに投げてくれないか?」

セシリア「え、ええ・・・。」
セシリアはビーチボールをイルカに投げると、イルカはビーチボールを蹴り飛ばした。

シャル「あっ、ビーチボールが無人機の方に向かってる!」

ドゴーンドゴーン

ラウラ「すごい・・・。一気に10機撃墜した・・・。」

リナリー「だったら私達も行きましょう!」

セシリア「ええ。」
リナリー達も無人機の方に向かい始めた。

219: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 14:42:16 ID:yhOeNL3Q
リナリー「それ!」バキッ

シャル「隙あり!」ドガーン

ラウラ「そこ!」ドガッ

セシリア「もう一発!」ドガーン

キュイーン

セシリア「あっ、残りの一機が工場の方へ!」

ドルフィン刑事「心配するな。対策はバッチリだ。」ポッポー
するとイルカたちが飛び出し、無人機に向かって爆弾を蹴り飛ばした。

ドゴーン

ドルフィン刑事「終わったようだな。」

リナリー「過激すぎるわね・・・。」

220: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 15:01:56 ID:yhOeNL3Q
セシリア「とりあえず工場を守っただけでも良しとしましょう・・・。」

ラウラ「あとは両津達とめだか達が成功するかどうかだな。」

シャル「大丈夫かな?」

221: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 15:35:04 ID:yhOeNL3Q
飛行場

そら「あの・・・。もしかしてこれを着るのですか?」

月光刑事「その通りだ。任務を遂行する以上は、これを着なくてはならないからな。」

簪「IS装着にセーラー服を着るのは初めて・・・。」

楯無「普通じゃないけど面白そうじゃない。」

めだか「うむ。」

ビーナス刑事「でも出動の前に。」

月光刑事「メイクアップ!」キラキラキラキラ

BGM:月光刑事のメインテーマ

そら「また始まった・・・。」

簪「ははは・・・。」

222: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 15:45:37 ID:yhOeNL3Q
月光刑事「バニーガール月光刑事、見参!」

ビーナス刑事「説明しよう。月光刑事はバニーガールのコスチュームを着ると、聴覚がパワーアップするのだ。」

月光刑事「聞こえるぞ。奴等はあそこから近付いている!」ピクピク
月光刑事が指差す方を見ると、ISの集団が近づいていた。

ビーナス刑事「確かに。」

めだか「見えているようだが・・・。」

そら「ともかく、さっさと変身しないで追わないと!」

月光刑事「では、追跡用のコスチュームに・・・。」

そら「いい加減にしなさい!!」クワッ

月光・ビーナス「ひいいいいい!!」

223: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 15:51:23 ID:yhOeNL3Q
そら達は上空に飛び、ISの軍団に襲い掛かった。
そら「スターライトキャノン!」ドゴーン

簪「そこ!」ズガッ

めだか「動きが遅い!」ドガッ

楯無「はっ!」ズギュン

月光刑事「おお。敵がどんどん減っていくぞ。」

楯無「残りはいくら?」

ビーナス刑事「あと20ぐらいだ。」

楯無「よし!一気に攻めるわよ!」

そめ簪「おう!」

224: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/02(日) 15:59:08 ID:yhOeNL3Q
そして残りが10になったその時、別のISが姿を現した。
そら「あのIS、私達が戦っているのと全然違う・・・。」

めだか「何者だ!?」

オータム「私はオータム。実働部隊の者だ。」

楯無「どうやら今までのとは比べ物にならないわね。」

簪「ええ。ここからは本気でいかないとやられてしまうわ。」

月光刑事「そっちがその気なら、メイクアップ!」

オータム「な、何だ!?」

225: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/03(月) 20:16:05 ID:ubpGOsZU
クルクルクルクル

月光刑事「新体操月光刑事、見参!」

ビーナス刑事「説明しよう。月光刑事は新体操月光刑事に変身すると、アクロバティックな動きをするのだ。」

オータム「説明はいらねーよ!それに、男がレオタードを着るなんて気色悪いわ!」

簪(確かにそうかもね・・・。)

226: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/03(月) 20:31:05 ID:ubpGOsZU
月光刑事「どうやら女性なのに口が悪いようだな。こうなったら・・・。」

ビュッ

オータム「しまった!身動きが・・・。」

月光刑事「覚悟しろ!ウヒョヒョヒョヒョ!」ブンブンブンブン

オータム「気持ち悪い~~!おえーーーーっ!!」

そら「あの人は月光刑事たちに任せて、私達は残りのISを撃破しましょう!」

楯無「それもそうね。行動開始!」
月光刑事がオータムを子ども扱いしている中、そら達は残りのISを全て撃破したのだ。

227: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/03(月) 20:41:39 ID:ubpGOsZU
ビーナス刑事「彼女達は残りのISを撃破したみたいだ。とどめを!」

月光刑事「よし!大空に飛んでけーーー!!」

ギュイーン

オータム「うわあああああああ!!」

キラーン

月光刑事「どうやら星になったようだな。すぐに帰還するぞ!」

そめ楯簪「はい!」
こうして両津達と特殊刑事たちの活躍によって、亡国機業の企みを未然に阻止する事ができたのだ。

228: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/03(月) 21:06:23 ID:ubpGOsZU
IS学園

両津「計画は成功したが、もらった「白式」はどうするつもりだ?」

千冬「その事についてだが、既に使用者が決まっている。」

リナリー「どのような方ですか?」

ジョナサン「オウ?」

千冬「もう呼んでいる。こちらです。」

コツコツ

部長「お前達、任務ご苦労だった。」

両津「ぶ、部長!」

229: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/03(月) 21:58:13 ID:ubpGOsZU
箒「部長さんが「白式」の使用者!?」

セシリア「どういう事ですの!?」

千冬「実は「白式」をどうするかで相談していた際、部長がそれを動かしてみた。」

山田「その結果、見事に動かす事に成功したのです。」

部長「その通りだ。あとわしはこのIS学園の教師を務めることになる。特に両津は覚悟しておけよ。」

両津「ああ、何という事だ・・・。」ズーン

シャル「大丈夫、勘吉?」

230: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/03(月) 22:09:12 ID:ubpGOsZU
山田「あと中川さんも教師として務めることになり、寺井さんも警備のためここに来るそうです。」

麗子「つまり派出所メンバーがIS学園に集結する事になるわね。」

部長「まっ、いつもの日常が再び帰って来ることになるな。」

両津「全然嬉しくないですよ~~。」

全員「あはははははは!!」

231: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/04(火) 21:49:21 ID:GhI8qp9s
亡国機業のビル

スコール「そうなの。手も足も出ずにボコボコにされたと言う訳ね・・・。どのような相手だった?」

オータム「ええ。私はレオタードを着た変なおっさんが・・・。」

M「私は素っ裸の男が近づいて来て・・・。」

スコール「うう・・・。想像しただけで気分が悪くなるわ・・・。」ウプ

オータム「今後はあいつ等と関わらない方がいいわね。」

スコール「ええ・・・。それよりも嬉しいニュースがあるわ。あの人がここに帰って来るのよ。」

M「その人とは?」

スコール「かつて世界の紛争地域に武器を売りさばいて利益を得ていた死の商人で、国際手配犯とされていたわ。」

オータム「そして二度目の脱獄をした後、この会社の社長になったの。」

コツコツ

スコール「そう、その人の名は――――。」

コツコツ

スコール「アブダラ・カダブラ社長よ!」

232: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/04(火) 21:57:23 ID:GhI8qp9s
今作では、こち亀アニメキャラのアブダラ・カダブラが、亡国機業の社長となっています。

233: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/04(火) 22:21:43 ID:GhI8qp9s
次回予告

両津「お前達、プリクラって知ってるか?」

セシリア「聞いたことがありませんわ。」

そら「プリクラとは自分の顔や姿をカメラで撮影して、シールに印刷された写真を得る機械なの。」

リナリー「でも、両津さんがなぜその話を?」

両津「ああ。部長の面白写真を校内に掲示するのさ。今週の一枚としてね。」

箒「その写真ってろくでもない物じゃ・・・。」

ラウラ「私もそう思う・・・。」

中川「次回、『プリクラパニック!』。ご期待ください。」

236: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 19:42:37 ID:nWA3KyHo
第10話「プリクラパニック!」

237: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 20:22:23 ID:nWA3KyHo
ゲームセンター

セシリア「まあ、いろんなゲームがありますわね。」

鈴「格闘ゲームやドライブゲーム、UFOキャッチャーやメダルゲームもあるわね。」

両津「まあな。それだけでなくプリクラもあるんだぞ。」

シャル「プリクラ?」

そら「プリクラとは自分の顔や姿をカメラで撮影して、シールに印刷された写真を得る機械なの。」

鈴「へー。」

リナリー「それだけじゃないわ。それと似ているなんでもシール委員会というのもあるわ。」

簪「プリクラとどう違うの?」

238: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 20:31:42 ID:nWA3KyHo
リナリー「写真などを取り込めることができるの。下の方にある差込口に人物の写真を置くと、画面に写るわ。」

リナリー「それをズームアップして合わせると、好きな人やお気に入りの人とツーショットができるの。」

箒「お気に入りの人か・・・。」

めだか「なにか考えていたのか?」

箒「いや、別に・・・。」
すると楯無がある事に気付いた。

楯無「それよりも両さんが持ってるそのデジカメは?」

両津「今回はこれがメインだ。」

239: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 20:42:23 ID:nWA3KyHo
両津「このデジカメで撮ったのがプリクラになる。プリクラはデジタルカメラに対応になっているからな。」

両津「部長の寝顔をプリクラにしようと思ってな。」

麗子「まあ!」

両津「デジカメ用だとフレームが入らずさみしいからな。編集マシンで文字を入れてやったよ。」

楯無「で、その文字とは?」

両津「『ねむれるおバカさん♡』だ。」

楯無「これは傑作だね。」クククク

240: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 21:24:02 ID:nWA3KyHo
ラウラ「でも、その写真は何のために使うのだ?」

両津「ああ。明日から貼り出される今週の一枚に載せるのさ。」

めだか「その写真が生徒達がどう反応するかも見物だな。」

リナリー「それを本人が見たら怒ると思うけどね・・・。」ニガワライ

両津「さてと、プリクラに入って写真をプリントするか。」

241: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 21:31:24 ID:nWA3KyHo
両津「まずはデジタルフィルムを入れて、100円を入れる。」

両津「そして部長のカットを選び、それをプリントする。」ピ

中川「随分簡単ですね。」

両津「さてと、明日が楽しみだ・・・。」ヒヒヒヒ

中川「何だか嫌な予感がしますね・・・。」

麗子「え、ええ・・・。」

242: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 21:34:32 ID:nWA3KyHo
翌日、掲示板前

生徒達「アハハハハハハハ!!」バンバン

生徒A「く、苦しい・・・。」ヒーヒー

生徒B「こ、これは傑作すぎる・・・。」クククク
生徒達は部長の寝顔を見て、思わず大爆笑してしまった。

243: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 22:01:12 ID:nWA3KyHo
1-1教室

鈴「あの写真を見た生徒達は大爆笑をしていたわ。」

両津「だろうな。あれを見れば誰だって笑うからな。」ハハハハ

部長「おい。」ゴッ(足蹴り)

両津「あっ、部長!」

部長「掲示板にわしの寝顔が載っているのはどういう事だ!?」

244: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 22:05:37 ID:nWA3KyHo
両津「いや、部長の寝顔があまりにもプリティだったのでつい・・・。」

部長「余計な事をするな!」

ボカスカボカスカ

両津「ぎゃああああああ!!」

中川「今回は発覚が早かったようだね。」

そら「あれをするのは両さんしかいませんからね・・・。」

ジョナサン「オウッ!」

245: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 22:16:51 ID:nWA3KyHo
仮眠室

箒「完全に寝ています。」

両津「よし!」

中川「本当にやる気ですか?」

両津「部下を足蹴りした罰だ!」

両津「よくプリクラの上からイタズラ書きをするだろ。わしの場合はじか顔にイタズラ書きしてやる。」

カキカキ

246: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 22:24:31 ID:nWA3KyHo
両津「ほら、プリティーになった。」
部長のおでこには悪という文字、さらにまぶたに目を描いた。

中箒セシャラ鈴リそ簪「ぷっ。」

両津「この顔が16枚のシールになると笑えるぞ。」カチカチ

中箒セシャラ鈴リそ簪「くく・・・。」プルプル

楯無「さらにパワーアップバージョンも。」
部長の顔に落書きを追加し、鼻の穴にペンを突っ込んだ。

中箒セシャラ鈴リそ簪「ぷぷ。」

楯無「50枚プリントして警視庁にも送っちゃいましょう。」

両津「葛飾署のお茶目部長としてな。」カチ

中箒セシャラ鈴リそ簪「くくく・・・。」プルプル

247: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 22:26:51 ID:nWA3KyHo
めだか「さらにスタクラを顔中に押し、パンツをかぶせればバッチリだ。」

中箒セシャラ鈴リそ簪「ぶっ。」

両津「名付けて『スタクラ大王』。インターネットのホームページに載せてあげよう!」カチ

中箒セシャラ鈴リそ簪「くくくく・・・。」プルプル

248: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 22:29:33 ID:nWA3KyHo
中川「そろそろ戻らないと。」

両津「待て。下半身のショットが残っている。」ガチャ

中川「そ、そこまで・・・。」

両津「武士の情けで横  で勘弁してやろう。やんちゃな感じでいいね。」カチ
その後、両津達は部長のプリクラを完成させた後、次々とあちこちに貼りはじめた。

249: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/06(木) 22:32:14 ID:nWA3KyHo
翌日、IS学園だけでなく、他の場所でも次々と悲鳴が起きていた。
生徒A「何よこのプリクラは!」

生徒B「気持ち悪い・・・。」オエエエ

生徒C「サイテー!!」

250: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 07:57:32 ID:EHa5pigE
葛飾署

署長「大原君、何の真似だ!」シャシンユビサシ

部長「いや!あの!私は別に・・・。」

251: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 08:07:27 ID:EHa5pigE
IS学園

キキッ

部長「両津のバカはどこだ!」ガチャガチャ
部長は鎧武者の姿で車から姿を現した。

寺井「箒達と一緒に渋谷へプリクラに行きました!」

252: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 08:21:17 ID:EHa5pigE
次回予告

リナリー「ジェイスターズ ビクトリーバーサスが3月19日に発売!」

めだか「それを記念してジャンプ45周年の旅に出発だ!」

そら「旅の内容はどうなっているの?」

めだか「ジャンプ創刊の1968年7月から、今までの少年ジャンプを買い続ける事だ。」

セシリア「時空を超えての大冒険ですわね。」

箒「さらに超ヒロイン戦記から、様々なキャラクターが登場するぞ!」

鈴「ますます楽しくなって来たわね!」

両津「よし!両津海賊団、出撃だー!!」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「アイアイサー!」

ジョナサン「オウッ!」

めだか「次回、『ジャンプ45年史の大冒険!』!よろしく頼む。」

253: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 08:34:57 ID:EHa5pigE
次回から超ヒロイン戦記のキャラクターが登場します。
登場するキャラクターは次の通りです。

緋弾のアリア
・神埼:H:アリア
・星枷白雪
・峰理子
・ジャンヌ・ダルク30世
・レキ
ゼロの使い魔シリーズ
・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
・ティファニア・ウエストウッド
・キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
・タバサ
・シエスタ
・デルフリンガー
戦姫絶唱シンフォギア
・立花響
・風鳴翼
・雪音クリス
すーぱーそに子
・すーぱーそに子

254: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 12:45:09 ID:EHa5pigE
第11話「ジャンプ45年史の大冒険!」

255: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 13:25:02 ID:EHa5pigE
パーティ会場

リナリー「すごい盛大なパーティーね。」

めだか「ジャンプの45周年のお祝いだからな。」

絵崎「その通りだ。そこでゴリラ君に頼みがある。」

両津「ん?」

絵崎「このステージにいままで発行した少年ジャンプを全て並べたい。」

両津「そこで買いに行ってもらうという事だな。」

両津「さっそく古書店で全部買ってくるぜ!」ダッ

256: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 13:33:33 ID:EHa5pigE
絵崎「こら!」ガッ

両津「ぐぇ!」

絵崎「誰が古本で集めろと言った!新品のジャンプを買ってきてほしいのだ。」

両津「新品なんて無理だろ!」ゴホゴホ

両津「過去に行かない限り集まらないぞ!・・・って、もしかして過去に行くのか?」

絵崎「その通り!」パチン
絵崎が指を鳴らすと同時に、カーテンの中から船が出てきた。

257: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 13:57:28 ID:EHa5pigE
絵崎「これぞ私と束君が開発したタイムマシーン『メモリアルジャンプ号』だ。」

束「これで時間の海を超えられるわ。」

オー

両津「またこんなのを作りやがったのか・・・。」

絵崎「45年前の過去に行き、少年ジャンプを買う!」

絵崎「毎週毎週買い続けて、2014年のジェイスターズ ビクトリーバーサス発売週まですべて買う!」

束「その集められたジャンプは壇上に飾っておくから。」

絵崎「そこで少年ジャンプ45周年パーティーが始められる訳だ!」

パチパチパチパチ

中川「頑張って集めてください。」パチパチ

部長「両津、お前なら出来る。」パチパチ

麗子「頑張ってね。」パチパチ

258: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 17:46:31 ID:EHa5pigE
両津「くそ・・・。ワシ一人で行くのか・・・?」

箒「いえ。私達もついて行きますよ。それに特別ゲストをお招きしていますし。」

両津「特別ゲスト?」

鈴「もう来ているわよ。セシリア、彼女達をこちらに!」

セシリア「はい!」
セシリアが扉から入って来たその直後、女性達が後に続いて入って来た。

259: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:05:09 ID:EHa5pigE
両津「うおっ!『ゼロの使い魔』のルイズ、シエスタ、ティファニア、キュルケ、タバサ、デルフリンガーじゃねえか!」

本田「その後には『緋弾のアリア』からアリア、白雪、理子、レキ、ジャンヌまでいますよ!」

シャル「それだけじゃないよ!『戦姫絶唱シンフォギア』から響、翼、クリス。」

ラウラ「さらに『すーぱーそに子』のそに子もいるぞ。」

両津「すごいメンバーばかりだな・・・。」

鈴「おっと、驚くのはまだこれからよ!」パチン
鈴が指を鳴らすと同時に、9人の少女達が姿を現した。

260: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:13:21 ID:EHa5pigE
鈴「『ニセコイ』から千棘、小咲、誠士朗、万里花の4人。」

鈴「そして『To LOVEる』からララ、ナナ、モモ、ヤミ、ルンの5人よ。」

リナリー「まさに美少女オールスターって感じね・・・。」

めだか「まっ、旅は人数が多いほど楽しいからな。」

部長「さて、話はこれくらいにして、すぐに船に乗り込んでくれ。」

両津達「はい!」
両津達は急いで船に乗り込み、スタンバイ状態に入った。

絵崎「では、出航!」カチ

ビビビ

両津「よし!両津海賊団、出航だー!!」

箒達「アイアイサー!!」

ジョナサン「オウッ!」

ビカッ

261: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:17:44 ID:EHa5pigE
昭和43年

ピカッ、バリバリ

ルイズ「どうやら昭和43年に着いたようね。」

シエスタ「すごい揺れ方でしたね・・・。」

デルフ「だが家を壊しているけどな・・・。」

ティファニア「未来が変わらなきゃいいですけど・・・。」

262: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:22:53 ID:EHa5pigE
両津「45年前だが、違和感がないようだな・・・。」

アリア「下町は今も変わらないからね・・・。」
すると両津が電話ボックスを見つけた。

両津「おっ、あの電話ボックス懐かしいな。」

千棘「今は中が全部見える透明となっているわね。」

両津「この時代は窓から顔が見えるタイプだったんだ。」

263: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:29:40 ID:EHa5pigE
両津「冬寒い時、あそこを隠れ家にしてさ。中で食べ物を食べたりしてたんだ。」

ナナ「そういう事してるから透明にされるんだよ・・・。」

両津「あと思い出した!この時代の公衆電話は10円で何時間も話せたんだ。」

ララ「へー。」

両津「ケータイのない時代だからな。外でかける時は公衆電話しかない。」

両津「何時間も長話が出来る為、昭和45年から3分間10円にされたのだ!」

白雪「ケータイ世代の私達には分からないよ・・・。」

キュルケ「私達の世界では水晶玉で連絡を取り合っていたわ。」

響「魔法世界ではそうやって連絡を取り合うんですね。」

翼「それよりも早くジャンプを買いに行かないと!」

両津「おっと、そうだった!」

264: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:33:22 ID:EHa5pigE
書店

千棘「どこにもないわね。今日が発売日なの?」

誠士朗「間違いありません。」

ルイズ「実感的な創刊号だじ、部数が少ないんじゃない?」

ルン「ねえ、もしかしてあれじゃない?」
ルンが指差した方を見て見ると、少年ジャンプの創刊号があった。

ヤミ「とりあえず創刊号は手に入れましたね。」

両津「よし!古書店に高く売るから、5冊くらい買っておこう。」

クリス「そういう事をしたらダメだろ!」

265: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:41:05 ID:EHa5pigE
両津「ジャンプくれ!」

店員「はいよ。90円ね。」

両津「安!!」

そに子「他の少年誌は70円ですね。」

翼「当時の物価は50円のはがきが7円。80円の封書が15円だったわね。」

ルイズ「いくら貴族の私達でも、こんな値段は見た事もないわね・・・。」

タバサ「確かに。」

266: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:42:03 ID:EHa5pigE
箒「では、早速2号を買いに!」

両津「ちょっと待て!」

箒「?」

両津「週刊プレイボーイが『●●●●大行進』という特集をやっている。」

ドガッ

クリス「そんなの見てる暇ないだろ!#」

千棘「女性の前で●●週刊誌を見るな!#」

両津「だからと言って強烈に蹴るな!」

レキ「自業自得。」

タバサ「・・・。」コク

鈴「無駄話はそれくらいにして、早く2号を買いに行きましょう!」
鈴の言葉に全員が頷き、急いで船に乗り始めた。

267: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:48:28 ID:EHa5pigE
1週間後

理子「見て!ジャンプがすっかり売り切れちゃってるわ!」

両津達「なんだってー!!」

両津「2号目で暗礁に乗り上げた~!この企画は終わった~!」ウオオオ

ジャンヌ「いや、週刊誌ではないぞ。」

両津「ん?」

ジャンヌ「ほら。」
ジャンヌが指差した方を見て見ると、毎月2回発売と書いてあった。

理子「初期のジャンプは月2回だったのね。」

両津「そういう情報は事前に教えておけよ!絵崎コロ助め!」

ラウラ「お金も現代の金しか持っていない。」

シャル「バレるのも無理ないよね・・・。」

両津「当時は100円札がまだ流行してる時代だぞ!」

アリア「物価が安い分、100円のお札が出てくるのも無理ないわね・・・。」

268: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:51:11 ID:EHa5pigE
モモ「とりあえずは落ち着いてください!」

シエスタ「とにかく来週に行って買いましょう!」

両津「考えたら腹が立ってきた!くそー!!」

269: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 18:56:14 ID:EHa5pigE
両さんのジャンプ講座その1

ルイズ「何なの、この企画?」

両津「お前達にジャンプの歴史を知ってもらおうと、この企画を建てたのさ。」

ティファニア「ああ、確かに。」

両津「では、授業を始めるぞ。教科書を開け!」

箒達「はーい!」バッ

両津「まずは創刊当時からだ。月2回発行されているのは分かるよな。」

白雪「はい。」

両津「作品のページも多く、読みごたえのある作品が多かった。」

レキ「なるほど。」

両津「創刊号から掲載の『ハレ  学園』。」

タバサ「それ知ってる。」

キュルケ「タバサ、知ってるの!?」

タバサ「古本屋で読んだことあるから。」

ドドーッ←箒達がずっこけた音

270: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 19:14:28 ID:EHa5pigE
両津「で、この漫画の代表的セリフは知っているのか?」

タバサ「もちろん知ってる。ルイズ、教壇の方へ。」

ルイズ「えっ?いいけど・・・。」
ルイズとタバサは教壇に立った後、箒達の方を向いた。

両津「では、どうぞ!」

タバサ「オー、モーレツ!」バッ

ルイズ「キャアアアアアア!!」

両津「正解!」

ボガッ

ルイズ「くだらん質問を出すな!」

両津「殴らなくてもいいだろ!」

シエスタ「絶対に良くないと思いますよ・・・。」

271: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 19:50:32 ID:EHa5pigE
両津「気を取り直して、7月から新連載の『男一匹ガキ大将』。この2大ヒットなどで、69年10月から週刊化がスタートした。」

モモ「じゃあ、週刊化は読者の要望で生まれたのですね。」

両津「そう言う事だ。」

キーンコーンカーンコーン

両津「ここで講義終了。本編に戻るぞ!」

箒達「はーい!」

272: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 21:00:12 ID:EHa5pigE
本編

デルフ「それにしてもさっきの講義はすごかったな。」

両津「今回の話はジャンプ45年史だからな。ジャンプの歴史を知らないお前達が驚くのも無理ないだろう。」

???「待て!」

箒「何者だ!?」
箒達が一斉に振り向くと、海賊の男が姿を現した。

273: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 21:11:19 ID:EHa5pigE
ジャンプ「私の名は海賊ジャンプ!少年ジャンプのシンボルキャラだ。」

ラウラ「あの海賊がジャンプのシンボルキャラなのか?」

リナリー「ええ。『未知の荒波に乗り出す海賊』をイメージして作られたの。」

ティファニア「ジャンプ創刊当時のスタッフによって作られたのですね。」

ジャンプ「その通りだ。ではこれより、ジャンプ検定クイズを行う!」

箒達「ジャンプ検定クイズ?」

両津「ワシはそんな物に付き合う暇はない。行くぞ。」

274: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 21:16:29 ID:EHa5pigE
ジャンプ「別にいいよ。正解しないとタイムマシン動かないから。」

両津「」ピク

ジャンプ「タイムマシン無しだと集めるのに40年かかるからね!」

ティファニア「どうやら無視できませんね。」

両津「くそ~。弱身につけこみやがって~!」

275: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 21:19:44 ID:EHa5pigE
ジャンプ「ジャンプ検定クイズ!さあ、読者の皆もチャレンジしよう!」

箒達「イエーッ!!」

両津「バカと付き合うのかよ・・・。あ~~~、バカバカしい。」

小咲「そ、その言葉はまずいんじゃ・・・。」

ジャンプ「」スッ

両津「え?」

ジャンプ「なめんなコラァ!」バシ

276: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 21:23:28 ID:EHa5pigE
両津「ひどい!!少年誌のシンボルキャラが暴力をふるった!」

両津「少年の夢をぶち壊した!訴えてやる!」

ジャンプ「いいよ。帰るから。」

両津「あ!訴えません!クイズお願いします!ごめんなさい!」

ジャンプ「では改めて、ジャンプ検定クイズ!」

万里花「圧倒的に立場が弱いですので、逆らうのは止めましょう。」

両津「くそ・・・。」

277: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 21:40:46 ID:EHa5pigE
ジャンプ「では問題。少年ジャンプ3大テーマは?」

両津「それなら得意だぞ!」

ジャンプ「では、答えは?」

両津「『自己中』、『快楽』、『敗北』でぇーす。」

ズガーッ←箒達がずっこけた音

ジャンプ「真逆だろコラァ!!#」ビシバシビシバシ

両津「いだだだだ!!」

小咲「『友情』、『努力』、『勝利』です。」

ジャンプ「正解!」

ジャンプ「では、また会おう!」

両津「二度と来るな!」

278: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/07(金) 22:12:23 ID:EHa5pigE
ワープホール

誠士朗「とにかくタイムマシンが動いてよかったですね。」

両津「う~む、くやしい~。」

279: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/08(土) 09:34:20 ID:q0iS.RA2
1970年

ティファニア「70年代に着きましたね。」

両津「ああ、1970年といったら大阪万博が開かれていたな!」

箒「そうですね。」

両津「万博グッズ買いに行って来る!」

セシリア「お待ちください!」ガッ

両津「グッズが値上がりしているチャンスだ!」

鈴「駄目よ!今は万博どころじゃないでしょ!それにジャンプを75冊しか集めていないじゃない!」

両津「離せ!金になるんだから~!!」

ジャンプ「ジャンプ検定クイズ~~!!」パフパフ

ガン!←両津がずっこけた音

280: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/08(土) 11:14:09 ID:q0iS.RA2
シエスタ「また来ちゃいましたね・・・。」

ジャンプ「次は漫画の問題だ。1970年に新連載になった作品を3つ答えよ!」

ルン「両津さんは分かりますか?」

両津「いや、ワシが連載になったのは76年からだ。それ以前は良く分からないな。」

ヤミ「困りましたね。」

そら「よし、勘で勝負!」ピンポーン

ジャンプ「答えは!?」

そら「『オバケのQ太郎』、『おそ松くん』、『丸出ダメ夫』。」

ドンガラガッシャーン←箒達がずっこけた音

281: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/08(土) 11:24:58 ID:q0iS.RA2
するとジャンプがそらに襲いかかって来た。
そら「すいません!ふざけただけです!」

ルイズ「真面目にやりなさいよ!」

アリア「それにその3つはジャンプで連載してないでしょ!」

そら「そんなこと言われても分からないよ・・・。」
するとレキが何かを発見した。

282: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/08(土) 22:57:14 ID:q0iS.RA2
レキ「ジャンプに新連載リストが載っている。」ユビサシ

そに子「これはチャンスですね!」

ジャンプ「では、答えは!?」

そに子「ど根性ガエル、トイレット博士、漫画ドリフターズ。」

ジャンプ「正解!」

そに子「やりました!」

両津「よし!この調子で一気に集めるぞ!」

箒達「アイアイサー!」

ジョナサン「オウッ!」

283: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/08(土) 23:10:55 ID:q0iS.RA2
1973年

両津「急げ!本屋は何処だ!?」

1975年

両津「おー。」

鈴「●●本を立ち読みしている場合じゃないでしょ!」

284: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/09(日) 14:29:49 ID:VHBRSRd6
1976年

簪「とうとうこち亀連載の年につきましたね!」

両津「ここからはワシに任せろ!」ワハハ

箒「お願いします!」

両津「ん?何か忘れているような・・・。」

簪「どうしました?」

両津「76年にはワシがいると言う事だろ・・・。」

楯無「そうだけど?」

285: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/09(日) 14:42:23 ID:VHBRSRd6
するとセシリアがある物を見つけた。
セシリア「あれって、派出所じゃありませんこと?」

万里花「9月から連載が始まりますわね。」

両津「わしに邪魔されるぞ。」

箒達「ええっ!?」

両津「タイムマシンのこの船を燃やされるかもしれん。」

シャル「いや、いくら勘吉でもそのような事は・・・。」

両津「デビュー直後のわしは過激で短気なんだよ。」

めだか「じゃあ、私達にも発砲するという事なのか?」

両津「そう言う事になるな。ともかく船を隠すぞ。」

箒達「はい!」

286: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/09(日) 14:53:08 ID:VHBRSRd6
本屋の近く

響「あっ、両津さんがいました!」

翼「しかも●●本を立ち読みしているわ。」

ヤミ「ですが、このままだと近づけませんね。」

シャル「まさか勘吉を敵に回すなんて・・・。」

両津「しばらくは待機するしかないようだな。」

ジャンプ「ジャーーーーンプクイズ~~~~!!」バン

両津「うわっ!」ドキ

ジャンプ「お待たせしました!ジャンプクイズの時間だよ!」

両津「空気も読まずにいきなり来やがって!」

クリス「いい迷惑だぜ・・・。」

ジャンプ「では問題。76年に新連載になった作品を3つ答えろ!」

両津「ブルーシティー、東大一直線、悪たれ巨人。」

ジャンプ「は、早い!正解だ・・・。」クク・・・

287: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/09(日) 15:19:34 ID:VHBRSRd6
両津「ここからなら全部わかるぜ。」

モモ「でも、今の驚きでばれてしまったのでは?」

両津「まさか・・・。」ソーッ

両津「あ。」

両津(76年)「何やってんだコラァ!!」

ドギャドギャ

両津達「ぎゃああああああ!!」

288: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/09(日) 15:22:53 ID:VHBRSRd6
公園

シャル「こ、怖かった~!」ウワーン

箒「いくら何でも過激すぎですよ!」ナミダメ

両津「わしに言うな!」

両津「正解したんだからもっと未来に行かせろ!」

ジャンプ「何それ!?」

両津「1週間ずつ未来なんて小刻み過ぎる!いっきに未来にしろ!」ガンガン

めだか「こっちの両さんも過激だな・・・。」

ジャンプ「1回だけだぞ。」

両津「分かった!」

そら「で、何処へ行くの?」

両津「2014年だ。」

箒達「ええっ!?現代に!?」

289: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/09(日) 15:26:10 ID:VHBRSRd6
2014年

両津「ちょっと待ってろ。援軍を連れて来るからな。」

めだか「私も援軍を連れてくる。」
両津とめだかはそう言った後、援軍を連れに向かい始めた。

そして5分後

両津「連れて来たぞ!」

めだか「こっちもだ!」

箒「えーと、両津さんが連れて来たのが中川さんと麗子さん。」

鈴「めだかちゃんが連れて来たのが・・・。誰?」

安心院「自己紹介がまだだったね。僕は安心院なじみ。安心院さんで構わないよ。」

鈴「分かったわ。よろしくね、安心院さん。」

290: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/09(日) 16:15:42 ID:VHBRSRd6
中川「それで僕達を呼び出したのは?」

両津「わし等だけ過去に行かせやがって!お前達も手伝え!」

安心院「ああ。ジャンプ45年史の旅だね。めだかちゃんから聞いたよ。」

両津「おっ、協力してくれるのか?」

安心院「もちろんさ。僕もできる限りのことはするよ。」

両津「よし!そうと決まれば急いで船に乗り込むぞ!」
両津達は船に乗った後、1976年に向かい始めた。

291: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/09(日) 16:35:03 ID:VHBRSRd6
1976年

安心院「ここがこち亀の連載が始まった年だね。」

両津「えーと、76年のわしは何処だ?」

鈴「あっ、また●●本を立ち読みしている!」

リナリー「どれだけ●●本が好きなのよ・・・。」

そら「このままだと集めづらいわね・・・。」

両津「そこで中川と麗子を呼んできた。わしの気を惹いてろ!」

中川「うわっ!」

麗子「きゃあ!」

両津(76年)「あっ、中川。」

292: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/09(日) 17:11:46 ID:VHBRSRd6
両津(76年)「なんか顔がスッキリしたな?」

中川「いや、その・・・。」

万里花「その隙にジャンプを買いに行くのですわね。」

両津「その通りだ。」

293: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 19:50:43 ID:SU5fIrkI
両さんのジャンプ講座その2

両津「70年代はスーパーカーブームの火つけ役、『サーキットの狼』だ。」

そに子「その時にスーパーカーカードが流行っていたのですね。」

両津「『ドーベルマン刑事』は、凶悪犯罪専門の刑事たちが活躍するハードアクションだ。」

ラウラ「44マグナムか。一度使ってみたいな。」

安心院「ギャグ漫画では『東大一直線』、『すすめ!!パイレーツ』、『1・2のアッホ』が連載されていたね。」

千棘「古本屋で見つけて読んでみよっと。」

294: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 20:00:45 ID:SU5fIrkI
ワープホール

両津「この調子で次々に買うぞ!」

ララ「もちろんテンポよくね!」

295: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 20:32:30 ID:SU5fIrkI
1978年

両津(78年)「あれ?わしじゃないの?」

ルイズ「ちょっと!見つかったわよ!」

両津「ほっとけ。」

両津(78年)「お前・・・、わしだろ?」

シエスタ「両津さん!」

両津「いいんだよ。はい、150円。」

両津「2年目あたりから過激から下町風のキャラに変化してきたから。」

シエスタ「なら安心ですね。」

両津(78年)「おい、どこへ行くんだ?」

296: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 20:40:10 ID:SU5fIrkI
ワープホール

両津(78年)「どこへ行くんだ?」

中川「先輩!タイムマシンに乗ってきましたよ!」

両津「とにかく出発だ!」

297: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 20:42:44 ID:SU5fIrkI
1979年

両津「70年代最後の年に辿り着いたぞ!」

そに子「では、講義をお願いします!」

両津「おう!」

298: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 20:51:18 ID:SU5fIrkI
両さんのジャンプ講座その3

両津「70年代ラストの年にキン肉マンが登場!」

千棘「今もⅡ世が続いているわね。」

シャル「あと『コブラ』や『プレイボール』、料理漫画の『包丁人味平』もあったね。」

めだか「うむ!あの味平の料理を一度食ってみたいな。」

299: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/10(月) 21:28:13 ID:SU5fIrkI
両津「よし。講義はここまで!」

ジャンプ「お次はジャンプクイズの時間だよ!」

両津「うおっ、いつの間に!?」

安心院「で、この人は誰だい?」

めだか「正解しないと先に進めないみたいだ。」

ジャンプ「では問題。ジャンプ作品でのアニメ化一号と実写化一号を答えよ。」

安心院「それなら簡単さ。アニメ化は紅三四郎。実写化はハレ  学園だ。」

ジャンプ「あ、当たってしまった・・・。」ガクッ

セシリア「ショックを受けていますわ。」

鈴「よほど自信があったみたいね・・。」

300: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/11(火) 19:33:30 ID:7.RApcOA
1980年

リナリー「いよいよ80年代に突入したわね!」

両津「よし、このまま講義をするぞ!」

301: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/11(火) 20:03:48 ID:7.RApcOA
両さんのジャンプ講座

両津「80年からはアラレが登場した。」

リナリー「ああ、あのDr.スランプね。」

両津「この頃から、新人漫画家の応募作品の半分が鳥山調になってしまった。」

そに子「へー。」

リナリー「あと『キャッツ・アイ』、『キャプテン翼』もこの頃から連載されていたわね。」

めだか「『ついでにとんちんかん』や『きまぐれオレンジ・ロード』もそうだな。」

ラウラ「それによって、ジャンプの読者に女の子が多くなった時代だったな。」

両津「そう!ファンレターに女の子の手紙が増えてカラフルになってたな。こち亀は関係ないけど。」

ドドドドド

両津「ん?」

ジャンプ「ジャーンプクイズ!#」ガン

302: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/11(火) 20:36:46 ID:7.RApcOA
両津「こいつ~。正解されたってイライラするな!」

ジャンプ「うるさい!この問題答えてみろ!」

ルイズ「すごい怒っているわね・・・。」

ジャンプ「『ジョジョの奇妙な冒険』からだ。今連載している8部のタイトルは『ジョジョリオン』。」

ジャンプ「では、その『ジョジョリオン』での主人公の名前は?」

ルイズ「ここは私に任せて!」

キュルケ「頼んだわよ!」

ルイズ「東方定助!」

ジャンプ「正解!」

ルイズ「やった!」Vサイン

ジャンプ「では、講義の続きを!」ビュン

両津「風の様に現れて、風の様に去って行ったな・・・。」

303: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/11(火) 20:50:19 ID:7.RApcOA
両津「では、気を取り直して講義の続きだ。」

両津「先程言った『ジョジョの奇妙な冒険』もそうだが、『北斗の拳』や『魁!男塾』、『ろくでなしBLUES』もこの頃から連載されていた。」

ラウラ「男らしさはジャンプにとって重要だったのか・・・。」

両津「それだけではない。『聖闘士星矢』や『ハイスクール!奇面組』、『DRAGON BALL』もこの年代からスタートしたんだぞ。」

シャル「『DRAGON BALL』は今でも世界中に人気があるよね。」

304: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/11(火) 21:03:37 ID:7.RApcOA
両津「ここで豆知識だ。80年代からビデオデッキの普及と共に●●ビデオも普及した。」

両津「それと同時に●●本もパワーアップし、充実してきたんだ。」

ボガッ

麗子「そういう歴史を教えないでよ!」

両津「だからと言って殴るな!」

箒「まあまあ。ジャンプもだいぶ集まりましたし、次の時代に行きましょう。」

両津「お。おう・・・。」

305: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/12(水) 20:02:07 ID:Bieiima6
1990年

鈴「ついに90年代に着いたわね。」

簪「このまま講義に行っちゃいましょう!」

306: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/12(水) 20:19:24 ID:Bieiima6
両さんのジャンプ講座

両津「90年代からは『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』、『SLAM DUNK』などが始まった。」

箒「あと『遊☆戯☆王』もここから始まりましたね。」

リナリー「それで遊☆戯☆王カードがものすごいブームになっていたのね。」

両津「そう言う事だ。あと『とっても!ラッキーマン』や『みどりのマキバオー』もそうだぞ。」

両津「さらにこの90年代には、600万部を突破したそうだ。」

中川「みんな買っていましたね。」

両津「印刷する紙を置く場所がなくてな。ロール紙を積んだトラックが印刷所の前に並ぶんだよ。」

万里花「すごいですわね・・・。」

両津「さらにジャンプ専用の印刷機も備えたほど、毎週毎週の印刷が間に合わないんだ。」

307: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/12(水) 21:19:14 ID:Bieiima6
めだか「つまり、印刷や製本に時間がかかるという事は・・・、より早く原稿が必要だという事か!」

両津「その通りだ。部数が増える度、〆切日が一日ずつ早まるんだぞ!600万部のころは3週間前に〆切日がある。」

中川「ものすごい時代でしたね・・・。」

両津「さらに90年代は、パワフルな作品が連載作品が増えた年だ。」

リナリー「『ONE PIECE』、『NARUTO』、『シャーマンキング』、『テニスの王子様』などが始まったのね。」

セシリア「あと『ピューと吹く!ジャガー』も始まりましたわね。」

シャル「あのギャグ漫画はすごく面白かったね。」

ラウラ「あと『HUNTER×HUNTER』もここから始まったようだな。」

鈴「まさに百花繚乱ね。」

箒「この辺りは懐かしい読者が多いからな。」

308: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/12(水) 21:22:39 ID:Bieiima6
2000年

両津「ついに2000年代に突入したぞ!」

リナリー「ここからは私に任せて!」

両津「よし!頼んだぞ!」

309: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/13(木) 20:56:05 ID:8QCOB8Ww
リナリーのジャンプ講座

リナリー「2000年代からは『BLEACH』、『家庭教師ヒットマンREBORN!』、『銀魂』、『ボボボーボ・ボーボボ』などがスタートしたわ。」

リナリー「さらに私が出演している『D.Gray-man』もこの年代から始まったの。」

安心院「あと『いちご100%』、『アイシールド21』、『めだかボックス』もここからスタートしたんだね。」

めだか「うむ。『トリコ』や『黒子のバスケ』、『To LOVEる -とらぶる-』に『SKET DANCE』も同じだな。」

千棘「そして2010年代からは『ニセコイ』、『ハイキュー!!』、『斉木楠雄のΨ難』、『磯部磯兵物語~浮世はつらいよ~』などが始まったわ。」

小咲「吹奏楽漫画の『SOUL CATCHER(S)』もその頃から始まったんだね。」

310: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/13(木) 21:15:11 ID:8QCOB8Ww
そら「そう言えばこの時代の両津さんは?」

中川「もしかしてあそこじゃないですか?」
そらは中川が指差した方を見て見ると、当時の両津が●●専門の店にいた。

シャル「いつの時代も●●を探し求めているとは・・・。」

両津「うーむ。●●奥深い・・・。」

麗子「そう言う問題じゃないわよ。」

311: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/13(木) 21:20:16 ID:8QCOB8Ww
リナリー「これで講義はすべて終了。」

ジャンプ「そして最後はジャンプクイズで締めよう!」

めだか「まだいたのか!」

ジャンプ「これより最後のジャンプクイズを行う!これに正解すればジャンプ検定合格だ!!」

ジャンプ「では問題1、創刊号のキャッチフレーズは?」

ジャンプ「問題2、ジャンプ作品で初めてゲーム化されたのは?」

ジャンプ「問題3、創刊号のページ数は?」

ジャンプ「そして問題4、1973年に始まった、ジャンプ連載陣の連載作品以外の作品が読める読み切りシリーズは?」

312: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/13(木) 21:24:50 ID:8QCOB8Ww
リナリー「これで講義はすべて終了。」

ジャンプ「そして最後はジャンプクイズで締めよう!」

めだか「まだいたのか!」

ジャンプ「これより最後のジャンプクイズを行う!これに正解すればジャンプ検定合格だ!!」

ジャンプ「では問題1、創刊号のキャッチフレーズは?」

ジャンプ「問題2、ジャンプ作品で初めてゲーム化されたのは?」

ジャンプ「問題3、創刊号のページ数は?」

ジャンプ「そして問題4、1973年に始まった、ジャンプ連載陣の連載作品以外の作品が読める読み切りシリーズは?」

313: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/13(木) 21:29:52 ID:8QCOB8Ww
リナリー「ここは私に任せて!」

両津「よし、頼んだぞ!」

リナリー「問1の答えは『新しい漫画新幹線』。問2の答えはキン肉マン。問3の答えは256ページ。問4の答えは愛読者賞!さあ、どうかしら?」

ジャンプ「ぜ、全問正解だ!」

両津「よっしゃ!でかしたぞ!!」

リナリー「えへへ。」

安心院「そして君の出番はこれで終わり。大空に飛んでけー!」ボガッ

ジャンプ「うわあああああああ!!」ヒューン

キラーン

ララ「お星さまになっちゃったね。」

ルン「さ、早く帰りましょう!」

314: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/13(木) 21:32:12 ID:8QCOB8Ww
2014年

千冬「両津達、遅いですね。」

絵崎「そろそろパーティーを始めたい頃だがな。」

ピカッ

部長「何だ!?」

ドシャ

全員「うわっ!」

両津「やっと元の世界に帰って来た。」

部長「会場を壊すな!」

315: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/13(木) 21:34:52 ID:8QCOB8Ww
そしてパーティーの準備が再び始まったが、リナリーはある事に気付いた。
リナリー「そう言えば、時代の違う両津さんが何人か乗っていなかった?」

両津「途中で帰ったのかもな。」

千冬「2人共、そろそろパーティーが始まるぞ。」

両津・リナリー「はい!」

316: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/13(木) 21:40:09 ID:8QCOB8Ww
山田「只今より、週刊少年ジャンプ45周年記念パーティーを行います!両津勘吉氏にくす玉オープンの儀式を!」

パチパチパチ

両津「いや、どうも。」

ガタガタ

千冬「何か動いてないか?」

両津「なんか嫌な予感してきた・・・。」

ピキッ

シャル「あっ、くす玉が勝手に開いた!」

パーン

両津(76~2013)「45周年、おめでとう!」

そら「37年間分の両津さんが現代に来ちゃった!」

部長「なんてことだ!一人の両津でも大変なのに!」

317: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/13(木) 21:47:05 ID:8QCOB8Ww
シャル「その後、37年間分の勘吉が来ちゃって、パーティーはめちゃくちゃになってしまいました。」

セシリア「けど、それなりに楽しかったですわ。」

鈴「まっ、そう言う訳で・・・。」

箒セシャラ鈴「週刊少年ジャンプ45周年、おめでとうございます!!」

318: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/13(木) 21:57:30 ID:8QCOB8Ww
次回予告

両津「何!?あのハードボイルドがやって来るだと!?」

部長「その通りだ。我々は再び彼の指揮下に入る事になる。」

???「そう、それと同時に再び帰って来た!」

箒「あ、あなたは!?」

星「本庁から来た星逃田だ。人は私の事をハードボイルド刑事と呼ばれている。」

リナリー「悪い予感が起こらなきゃいいんだけど・・・。」

星「次回、『俺が主役だ、星逃田!』。よろしく頼む。」

319: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 20:16:36 ID:/63rsk/o
第12話「俺が主役だ、星逃田!」

320: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 20:20:00 ID:/63rsk/o
IS学園

千冬『葛飾署から緊急連絡だ!銀行強盗が人質を取って立て籠もっている。両津達はすぐに中庭に集合せよ!」

両津「分かった!お前等、行くぞ!」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「はい!」
箒達は両津の言葉に頷き、彼と共に中庭に向かい始めた。

321: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 21:24:18 ID:/63rsk/o
中庭

両津「で、今回の場所は?」

千冬「亀有銀行だ。犯人は3人の人質を取っている。」

山田「その3人の人質について調査した結果、彼女達にはある共通点があります。」

ラウラ「その共通点とは?」

山田「ええ。彼女達は同じ私立大学の出身であるという事です。確か名前は加賀香子、林田奈々、岡千波の3人です。」

箒「分かりました。私達は織斑先生の指示に従って行動すればいいのですね。」

千冬「本来ならそうだが、今回は本庁から派遣される刑事の指示に従わなければならない。確か名前はハードボイルド刑事と言われていたな。」

322: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 22:24:05 ID:/63rsk/o
箒セシャラ鈴めリそ楯簪「ハードボイルド刑事?」

両津「何だか嫌な予感がしてきた・・・。」

箒「両津さんはその人を知っているのですか?」

両津「ああ。わしと中川は銀行強盗の事件で彼の指揮下についていたが、耐え切れなくなって反乱を起こした。」

セシリア「事件の方は解決したのですか?」

中川「先輩と彼が争っている隙に、僕が犯人を捕まえちゃったからね。」

鈴「で、その人はどういう人なの?」

両津「ハードボイルドに決まらなかったらすぐにやり直す奴だ。人の迷惑も考えずにな。」

シャル「うわ・・・。それはひど過ぎるね・・・。」

323: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 22:35:34 ID:/63rsk/o
キキッ

ラウラ「あれはカマロ?」

両津「いよいよ奴が出てくるぞ。」

ガチャッ

楯無「あれが両さんが言ったあの人・・・。」

星「本庁から来た星だ。人は私の事をハードボイルド刑事と呼ばれている。」

簪「結構渋い方ですね・・・。」
星は煙草を取り出し、ライターで煙草に火をつけた。

星「では諸君、現場に向かうぞ。」

星(フッ、ハードボイルドに決まったな。)

324: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/14(金) 22:48:55 ID:/63rsk/o
するとラウラが近づいた。
ラウラ「」ジーッ

星「何をしている?」

ラウラ「いや、ハードボイルド刑事ならゆで卵を持っているのかと思って。」

星「」ガクッ

星「コラ-!ギャグ風の崩し顔させやがって!何がゆで卵だ!」

リナリー「いや、ハードボイルド刑事ならゆで卵を持っていると思って。」

星「んな訳あるか!」

325: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 12:29:35 ID:uuZaUpJw
星「まあいい。で、私の指揮下に入る輩は誰だ?」

両津「ハッ!両津勘吉巡査長であります!」

中川「中川圭一巡査です!」

箒「篠ノ之箒です!」

セシリア「セシリア・オルコットですわ!」

鈴「凰鈴音です!」

シャル「シャルロット・デュノアです!」

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

めだか「黒神めだかです。」

326: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 12:33:39 ID:uuZaUpJw
リナリー「リナリー・リーです。」

そら「苗木野そらです。」

楯無「更識楯無です。」

簪「更識簪です。」

星「以上12名か。箒達はISを起動、両津と中川は私の車に乗ってくれ。すぐに亀有銀行へ向かうぞ!」

両中箒セシャラ鈴めリそ楯簪「了解!」
箒達はISを起動し、両津と中川は星の車に乗り込んだ。

星「発進!」

ブロロロロ、ギュイーン

327: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 12:36:29 ID:uuZaUpJw
国道

ギュイーン

星「ちょっと待ったー!!」キキーッ!

両中箒セシャラ鈴めリそ楯簪「うわっ!」
星が車を止めた時点で、箒達のISも強制解除されてしまった。

ゴチーン!

328: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:04:49 ID:uuZaUpJw
箒「強制解除されたおかげでお尻が痛いじゃないですか!」

鈴「いきなり止まらないでよ!」

星「駄目だ。今のシーンはNGだ。」

シャル「NGって、別に可笑しいところはないと思うけど・・・。」

星「出動シーンは最大の見せ場のはず。もっともハードボイルドに決まっているが、何かが足りない。」

リナリー「もしかしてやり直すの?」

星「そうだ!透過光と音楽だ!」

簪「透過光?」

星「見てれば分かる。今のシーン、透過光と音楽を入れてもう一度だ。」

星「ハードボイルド刑事出動シーンテイク2。よーい、スタート!」カチッ

329: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:06:54 ID:uuZaUpJw
テイク2――夜

星「発進!」

両津「いきなり夜になった!?」

ブロロロロ

千冬「なんで夜になっているんだ?」

山田「さあ?」

330: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:10:04 ID:uuZaUpJw
国道

簪「なるほど。これが透過光ですね。」

楯無「でも、なんで夜になっているの?」

星「透過光を美しく光らせるためには、背景は夜じゃないとダメなんだ!」

両津「亀有銀行に強盗が入ったんだぞ!夜だとつじつまが合わないだろ!」

星「向こうについたら昼に戻せばいい。それだけだ。」

めだか「ご都合主義だな。」

331: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:14:03 ID:uuZaUpJw
首都高

箒「って、なぜ首都高を走っているんですか?」

リナリー「それに亀有に向かっているでしょ!なんで首都高にいるの!?」

星「いちいちうるさいな!ハードボイルド映画は夜の首都高を走る事になっているんだ!」

ラウラ「出鱈目過ぎるな。」

星「理屈より絵面優先だ。そのまま主題歌流すぞ!」

カチッ

332: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:17:28 ID:uuZaUpJw
BGM:Everybody Can Do!(こち亀OP)

キキーッ

両中箒セシャラ鈴めリそ楯簪「うわああああああ!!」

ガシャーン、ステーン

鈴「またお尻を打ったじゃないの!」

星「そうか。主題歌はこれだったか。」

そら「だったら流さないでよ!」

星「いや、曲は他にもあるぞ!」

ブロロロロ

中川「うわっ!」

星「ミュージックスタート!」

333: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:27:26 ID:uuZaUpJw
BGM:SUPER∞STREAM(インフィニット・ストラトス第1期ED)

星「これもダメだ!まったく合っていない!」キュルキュルキュル

箒「だったら流さないでくださいよ!」プンスカ

BGM:約束の場所へ(カレイドスター51話ED版)

星「これもダメだ!ハードボイルドの映画を台無しにする!」キュルキュルキュル

そら「馬鹿にしているのですか・・・?」ゴゴゴゴゴゴ

BGM:アントワネットブルー(D.Gray-man4期ED)

星「これもアウト!もういい!音楽なしで行くぞ!」

リナリー「何だか先行きが不安になってきた・・・。」

334: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:30:42 ID:uuZaUpJw
銀行前

キキッ

箒「昼に戻ったようだな。」

鈴「もう驚くのも面倒くさくなったわね・・・。」

星「犯人からの要求は?」

警官A「まだ何も。」

星「そうか。長い一日になりそうだ。」

335: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:34:34 ID:uuZaUpJw
両津「ゲストのくせに好き勝手やりやがって・・・。」ワナワナ

リナリー「どうにかこの場を切り抜ける手段はないの?」

両津「こうなったら奥の手だ。準備はいいか?」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「」コクリ

タタタタタ

336: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:41:51 ID:uuZaUpJw
星「さて、この場をハードボイルドに解決するにはどうすれば・・・。」

セシリア「ここでオバサンの笑い声。」

ワハハハハハ

星「」ステーン

星「な、何だ!?」

両津「今だ、動け!」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「了解!」
箒達は両津の指示に従い、そのまま窓から銀行に侵入した。

337: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:45:56 ID:uuZaUpJw
銀行内

犯人「あれから2時間かかったな。さて、ここからどうするべきか・・・。」

ポン

犯人「ん?」

セシリア「残念ですが、時間切れです。もう入っちゃいましたわ。」

犯人「な、いつの間に!?」

シュルル

犯人「あっ!?」

リナリー「悪いけど人質は解放させてもらったわ。それにあなたの武器もここにあるわよ。」サッ

犯人「あっ、俺の銃!」

ガララララ

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「すいません、もう銀行の扉開けちゃいましたー。」

犯人「ゲゲゲゲゲー!」

338: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 13:49:18 ID:uuZaUpJw
香子「さーて、よくも好き勝手させてくれたわね。」ゴゴゴゴゴ

奈々「覚悟はいいかしら?」ゴゴゴゴゴ

千波「もう二度と悪さしない様にお仕置きしないとね。」ゴゴゴゴゴ

犯人「ひいいいいいい!!」

ドカバキボカスカ

犯人「」

香子「これでよし。すぐに警察の元に向かいましょう!」

星「ちょっと待った―!」

ドンガラガッシャーン←箒達がずっこけた音

339: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 14:00:40 ID:uuZaUpJw
セシリア「あら、星さん。」

星「この物語はハードボイルドだぞ!それをぶち壊しにするな!」

奈々「いや、犯人は気絶しているし、これでいいんじゃないかな?」

星「絶対にダメだ!もう一度銀行前のシーンに戻るぞ!」

千波「その事だけど、作者から手紙が届いたよ。」

星「何?」

千波「『あなたのやり方には耐え切れません。だからこうするしかなかったのです。本当にごめんなさい。』だって。」

星「そ、そんな・・・。」ガクッ

奈々「すっかり落ち込んじゃったわね。」

340: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 14:02:29 ID:uuZaUpJw
IS学園

千冬「それで、星さんは?」

両津「あいつは何処に行ったのかさっぱりわからん。」

セシリア「二度と登場しないでしょうね。」

リナリー「ええ。」

341: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 14:29:16 ID:uuZaUpJw
次回予告

セシリア「あら、葛飾署の方々がIS学園で劇を行うのですね。」

両津「そうだ。タイトルは『ももデレラ』となっている。」

リナリー「桃太郎とシンデレラをミックスした物語ね。」

鈴「でも、話の内容がごちゃまぜになる気がするけど・・・。」

両津「心配いらん。わしのアイデアで面白くしてやるぞ。」

箒セシャラ鈴めリそ楯簪「何だか不安になってきた・・・。」

リナリー「次回、『迷作?ももデレラ』。お楽しみに!」

342: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 17:31:01 ID:uuZaUpJw
第13話「迷作?ももデレラ」

343: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 17:37:56 ID:uuZaUpJw
両津達の部屋

箒「麗子さん、話と言うのは?」

麗子「ええ。IS学園で行う劇についての事だけど、桃太郎かシンデレラのどれかにするか迷っているの。」

セシリア「ああ。確か1週間後に私達の前で行われますわね。」

両津「だがその2つは子供だましの物語だぞ。」

シャル「あっ、勘吉。」

そら「子供だましの物語ってどういう事?」

リナリー「そうよ。童話は教育的にもいいと言われているわ。」

両津「いや、逆に悪影響を与えてしまう。特にこの桃太郎はインチキ臭い。」

セシリア「それってどういう事ですの?」

344: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 17:49:00 ID:uuZaUpJw
両津「桃から人間が産まれる事が非現実的だ。本当のお話を教えてやろう。」

シャル「」ゴクリ

両津「まず、おばあさんが川で桃を拾うところまでは合っている。」

両津「そこからが重要だ。御婆さんが桃をそのまま食べると、なんと若返ってしまったのだ。」

鈴「確かに桃は不老不死の力を与える霊薬として、神話から伝えられているからね・・・。」

両津「さらに御爺さんも桃を食べて若返り、そのまま・・・。」

ボガッ

両津「何するんだ!」

リナリー「先の事は分かっているわよ。それ以上の事を口にしたらダメ!」

両津「ちぇっ。分かったよ。」

簪「じゃあ、桃の種が変異を起こしても人間にはならないんですね。」

楯無「もし種が人間に変身したら、八百屋はうるさくてたまらないね。」

345: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/15(土) 17:52:44 ID:uuZaUpJw
セシリア「じゃあ、もし桃の中に人間が入っていたとしますわね。それを真っ二つに割れば・・・。」

鈴「包丁は桃太郎に直撃するわね・・・。」

簪「何だか怖くなってきた・・・。」ガタガタ

346: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/16(日) 21:13:28 ID:kD84oUMw
両津「さらにお供の犬、猿、雉にも疑問がある。」

鈴「けど犬は噛み付き、猿はひっかき、雉は目玉をつつく事で鬼を倒すって書いてあるけど。」

両津「馬鹿を言うな。あいつ等だと鬼の部長に一発でやられるぞ。」

セシリア「言われてみればそうですわね。」

ラウラ「となると、より強力な動物をお供にする必要があるな。」

めだか「で、どの動物をお供にするんだ?」

両津「決まってるだろ。ライオン、トラ、グリズリーだ。そいつ等なら鬼の部長も倒すことが――――。」

部長「誰が鬼だって?」

両津「ぶ、部長!」

ガツン!

347: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/16(日) 21:15:59 ID:kD84oUMw
部長「わしで想像するな。」

両津「うぐぐ・・・。」

ラウラ「確かにそいつ等なら鬼を倒す事ができるが、それよりもいい方法がある。」

シャル「いい方法?」

348: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/17(月) 19:50:11 ID:UL44I.F.
ラウラ「まず派手な服装ではなく、迷彩服を着る事。」

ラウラ「次に正面や後ろからではなく、側面から攻める事。後ろには地雷原があると思え。」

ラウラ「さらに鷹の大群で上空から爆弾を落とし、ドーベルマン部隊を放つ。」

ラウラ「そしてゴリラの軍団で鬼達をやっつければ、鬼ヶ島は完全に陥落するだろう。」

セシリア「いや、それ以前に物語がめちゃくちゃになってしまいます・・・。」

349: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/17(月) 20:30:35 ID:UL44I.F.
そら「じゃあ、シンデレラはどう?」

リナリー「いいわね。私達にとってはいい夢を見られる気がするわ。」

両津「いや、あれはシンデレラが美人だからあり得る話だ。」

リナリー「どういう事?」

両津「美人が何十人もいる女の中で、王子の目に止まったんだ。」

めだか「不細工だったら一発でアウトだろうな。」

シャル「けどシンデレラが変身する前に、一生懸命働いている姿を見て好きになったのが本当の愛だよね。」

両津「シャルロットの言う通りだ。性格の悪い姉を選び、私が君を変えようとすればこれも本当の愛。」

両津「結局世の中美人しか幸せになれないという教訓を、シンデレラは説いているんだぞ!」

箒「確かに夢を与える物語ではないかも知れませんね。」

350: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/17(月) 20:52:41 ID:UL44I.F.
セシリア「で、結局どうなりますの?」

両津「みんなが納得する桃太郎とシンデレラを、さらにミックスした台本を書いてやろう。」

ラウラ「そのタイトルは?」

両津「ももデレラだ!」

351: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/17(月) 20:57:42 ID:UL44I.F.
1週間後――――IS学園 多目的ホール

箒「とうとうこの日が来てしまったようだな。両津さん達は大丈夫なのだろうか?」

セシリア「あの劇がとんでもない結末にならなければいいですけど・・・。」

ブーッ

ラウラ「始まったぞ。」

352: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 08:20:52 ID:ecyQXKWg
ドラムロール

両津「レディースアンドジェントルメン!まもなくももデレラが始まります!」

パチパチパチパチ

セシリア「ついに始まりましたわね・・・。」

353: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 08:26:17 ID:ecyQXKWg
両津「昔々あるところに御爺さんと御婆さんがおりました。」

部長「なんでわしがおじいさんの役をやらねばならんのだ。」

小町「なんで私が御婆さんなのよ。」

両津「こらそこ。ブツブツ言わない。」

ワハハハハ

両津「ある日、御爺さんは山へ芝刈りに。御婆さんは川へ洗濯に行きました。」

両津「御婆さんが川で洗濯をしていると、大きな桃が空から降ってきました。」

ズドーン

小町「うげっ!」

箒「うわ・・・。」

354: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 08:41:10 ID:ecyQXKWg
ズドンズドンズドン

両津「しかも4つ。」

セシリア「意外ですわね・・・。」

両津「早速御婆さんは4つの桃を家に持って帰りました。すると御爺さん。」

部長「おお。これは立派な桃じゃ。早速切って食べよう。」

両津「御爺さんが切ろうとしたその時。」

中川「おぎゃあ!」

本田「おぎゃあ!」

奈緒子「おぎゃあ!」

麗子「おぎゃあ!」

部長「うわっ!」ステーン

小町「御爺さん!」

355: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 08:58:08 ID:ecyQXKWg
両津「桃から赤ん坊が産まれるというアクシデントに御爺さんは倒れてしまいました。」

ピーポーピーポー

そら「あっ、救急車。」

部長「わしの出番はこれだけか・・・。」

小町「御爺さん、カームバーーーーック!」

両津「御婆さんは4人の赤ん坊を抱えて途方にくれました。」

両津「しかし、赤ん坊を育てない訳にはいきません。御婆さんは自分の●●●●を出して赤ん坊に飲ませました。」

小町「」サッ

楯無「や、やっちゃうの!?」

簪「恥知らずだよ・・・。」

356: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 09:11:08 ID:ecyQXKWg
小町「人前でそんな事できる訳ないでしょ!」ガン

両津「うげ!」

ワハハハハ

両津「失礼。御婆さんはしわくちゃタレ  だったので、●●●●はでませんでした。」

小町「まだ言うかこのーーー!」ドガッ

両津「うげーーー!」

ガシャーン

リナリー「うわ・・・。」

357: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 09:41:41 ID:ecyQXKWg
両津「いたた・・・。御婆さんは4人の子供達に名前を付けました。」

両津「桃太郎、桃次郎、桃恵、桃子です。」

セシリア「桃から生まれたという事ですわね・・・。」

両津「そして月日が経ちました。」

両津「桃太郎は親孝行な好青年。桃子は働き者の美しい娘。だが桃次郎は暴走族に入って家出してしまいました。」

千冬「本田だから仕方がないな。」

358: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 09:45:02 ID:ecyQXKWg
奈緒子「ビッグニュースが入ったわ!」タタタタタ

小町「どうしたんだ桃恵?」

奈緒子「今夜、王子様主催の女だらけの水泳大会が行われるんだって!」

小町「なんですってー!?」

奈緒子「そこで王子様に認められたら、花嫁になれるかも!」

中川・麗子・小町「おー!」

鈴「ああ、桃太郎とシンデレラのクロスだから仕方がないわね。」

359: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 10:06:35 ID:ecyQXKWg
パッ

奈緒子「あれ?御婆さん、なんで急に若返ってるの?」

小町「今流行の整形美人よ。」

奈緒子「えっ!?それに、なんで桃子だけ水着がないのよ。」

小町「家は貧乏だから2着しか水着が買えなかったのよ。」

奈緒子「御婆さんが整形とかするからでしょ。」ニガワライ

両津「実は御婆さんは、美しい桃子に嫉妬して虐めていたのです。まったく嫌な女ですね。」

小町「あんたの台本でしょ!」ドガッ

ワハハハハ

小町「とにかく、このナイスバディで、王子様の心を鷲掴みに行くのよ。」

奈緒子「おー!」

両津「」ピクピク

360: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 10:09:43 ID:ecyQXKWg
箒「ん?そう言えば桃太郎の姿が見えないが。」

両津「おっと!その頃桃太郎は、鬼が城に向かっているという情報を受けて、先ほど旅立ちました。」

箒「ああ、なるほど・・・・ってまさか!?」

両津「そう。詳しくは続きを見れば明らかになる。さて、置いてけぼりの桃子はと言うと・・・。」

361: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 10:14:20 ID:ecyQXKWg
麗子「はあ・・・。私も水泳大会に行きたかったな・・・。」

チカチカ

麗子「ん?」

リナリー「上空からだわ。」

鈴「あれって・・・。」

スタッ

ルイズ「私は魔法使いのルイズよ。」

シャル「ええっ!?なぜルイズちゃんがここにいるの!?」

シエスタ「両津さんによって無理やりやらされているのです・・・。」

箒「シエスタ、いつの間に!?」

ティファニア「私達もいますけど・・・。」

めだか「ここで会うなんて奇遇だな。」

362: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 10:19:02 ID:ecyQXKWg
ルイズ「話は聞いたわ。ここは私に任せて!」サッ

タバサ「始まった。」

ルイズ「まずはカボチャとネズミを変えるわ。それっ!」ブンッ

ボワン

麗子「すごい!馬車になったわ!」

ルイズ「それだけじゃないわよ!それっ!」ブンッ

ボワン

麗子「すごい!衣装がガラスの水着に変わったわ!」

ルイズ「一つだけ忠告しておくわ。必ず12時には戻って置く事。」

麗子「魔法が解けて元に戻ってしまうのね。」

ルイズ「そう言う事よ。じゃあ、気をつけてね。」

キュルケ「どうやら無事成功したみたいね。」

デルフ「あとは物語がどう動くかだな。」

363: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 14:17:37 ID:ecyQXKWg
両津「こうして桃子は王子様の心を鷲掴みにするべく、お城へと乗り込みました。」

寺井「僕はこの国の王子だ。花嫁を探している。そこで若い娘を集めて女だらけの水泳大会を開くことにした。うひょひょひょひょひょひょひょ。」

寺井「やだな、こんな役。」

セシリア「あっ、本音が聞こえましたわ。」

ビュン!

寺井「あいた!」

両津「こら寺井!お前に一番いい役をやったんだから、ちゃんとやれ!」小声

寺井「分かったよ。」

寺井「それでは、水中騎馬戦始め!」

364: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 14:26:11 ID:ecyQXKWg
BGM:淑女の夢は万華鏡

婦警達「えーい!」

婦警達「それー!」

箒「あっ、始まった。」

キュルケ「随分派手な企画ね。」

寺井「うーん。どの子にしようかな?うひょひょひょひょ。ん?」
寺井は美しい衣装を着た麗子に気付いた。

寺井「ん?あの娘は!?」

寺井「うひょひょひょひょ!」タタタタタ

寺井「結婚して!」

ステーン

365: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 14:31:08 ID:ecyQXKWg
両津「こらこら寺井。段取りが違うだろ!」

寺井「え?そうだっけ?」

両津「この後12時になってあわてて桃子が帰ろうとして、ガラスのブラを落としていくんだ。」

両津「それにピッタリ合う娘を探し歩いて、やっと桃子を見つけるんだよ。」

寺井「そっか。」

麗子「あたしやっぱり嫌よ。だいたいブラなんか落としていくわけないじゃないの。」

婦警達「そうよ!そうよ!」

366: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 14:36:14 ID:ecyQXKWg
小町「それに、逆恨みした私達が鬼になって王子をさらうなんて馬鹿にしてるわ。」

奈緒子「だいたい、なんであたし達が女だらけの水泳大会なんかやらなくちゃならないのよ。」

両津「こ、これは・・・。」

婦警達「最低!アホ!セクハラよ!●●親父!」

両津「ひええええええ!!」

婦警達「待てーーーー!!」ドドドドド

367: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 14:42:45 ID:ecyQXKWg
シエスタ「とんでもない展開となっちゃいましたね・・・。」

両津「箒、あとは頼むぞ!」バッ

箒「わ、私ですか!?」パシッ

両津「お前だけしかいないんだ!なんとかしてくれーー!」

箒「は、はい・・・。えと、一方の桃太郎はお供を連れてようやく城に辿り着きました。」

麗子「あっ、桃太郎。」

中川「桃子じゃないか。この辺に鬼がいると聞いていたが・・・。」

麗子「もしかしてあれじゃない?」

箒「桃太郎は桃子が指差す方を見て見ると、両津さんが鬼に追いかけられていました。」

中川「よし。あいつ等だな。では早速――――。」

婦警達「きゃああああああ!中川さーん!!」

中川「ええっ!?」

箒「なんと鬼達は桃太郎に向きを変え、そのまま彼の方に向かっちゃいました。」

セシリア「これじゃ対決の意味がありませんわね・・・。」

368: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 14:50:12 ID:ecyQXKWg
リナリー「このままだと物語がとんでもない方向に終わってしまうわ!」

そら「何とかして終わらせないと!」

千冬「そこまでだ!」

ラウラ「この声は!?」

BGM:必殺仕事人のテーマ

千冬「私は騒ぎを起こした奴を成敗する旅人だ。両津よ、覚悟しろ!」

両津「お、織斑!?」

生徒達「キャー!千冬様の活躍が見られるなんて夢みたい!」

千冬「では行くぞ!」バシュッ

369: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 14:55:28 ID:ecyQXKWg
箒「さすらいの旅人織斑は両津を掴んだ後、そのまま上空に飛び上がった。」

両津「ちょっと待て!話が・・・。」

千冬「覚悟!」

両津「ぎゃああああああ!!」

ドガーン

箒「両津は旅人の手によって倒され、そのまま兵士達に捕まってしまいました。」

シャル「勘吉、可愛そうに・・・。」グスン

麗子「あ、あなたは・・・?」

千冬「通りすがりの旅人だ。名は織斑と呼ぶ。」

箒「旅人はそう言った後、何処かに立ち去ってしまいました。」

370: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 15:00:16 ID:ecyQXKWg
箒「それから数日後、桃子は王子様とめでたく結ばれ、桃太郎は鬼達と共に生活する事になりました。」

箒「そして両津は今も檻の中、あれだけ騒ぎを起こした罪は重いようです。皆さんも彼みたいにならないようにしましょう!」

観客「あはははは!!」パチパチパチパチ

両津「うわーん!めでたくなーい!」

鈴「喜劇になったけど・・・、まっ、いっか。」

シエスタ「ええ。」

両津「感心しないで助けてくれー!」

シャル「すぐに行くからねー!」タタタタタ

371: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 15:10:04 ID:ecyQXKWg
山田「劇は成功したようですね。織斑先生。」

千冬「ああ。両津もこれに懲りておとなしくなるかもな。」

部長「確かにそうですな。ハハハ。」

両津「くそー!言いたい放題言いやがって!覚えてろー!」

372: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 15:13:35 ID:ecyQXKWg
おまけ:FAXします。私のすべて。

373: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 15:15:38 ID:ecyQXKWg
劇から数日後

シャル「勘吉、すぶぬれになってるよ!」

簪「いったい何があったのですか?」

両津「ブレーキが壊れて自転車ごと川に落っこちたんだよ。」

箒「じゃあ、洗濯しておきますね。」

両津「頼んだぞ。」

374: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 15:20:03 ID:ecyQXKWg
両津は洗濯物を箒に渡した後、コピー機の方を見た。
両津「しかしわし等の部屋にコピー機とFAXがあるとは驚いたな。」

そら「他の部屋もついているけどね。」

両津「しかしこれは面白い。いい方法を思いついた。」

リナリー「いい方法って・・・、まさか!?」

両津「そうだ。全員向こうを向いてくれ。」

セシャラ鈴めリそ楯簪「」クルッ

375: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 15:26:10 ID:ecyQXKWg
それから2分後。
両津「終わったぞ。」

リナリー「どれどれ?」クルッ
両津が見せた紙をよく見ると、素っ裸の写真が写っていた。

セシリア「これ、何に使うつもりですの?」

両津「ここからが本番だ。まず部長の写真を使ってな、これを拡大してさっきのコピーとピッタリ合わせれば、部長の全裸写真の出来上がりだ。」

楯無「いくら何でも酷すぎるわね・・・。」

376: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 15:30:06 ID:ecyQXKWg
ガラッ

両津「うわっ!」

寺井「あの、部長が・・・。」

両津「もうここに来るのか!?」

寺井「電話が入ってるんだけど。」

両津「馬鹿。脅かすんじゃない!」

377: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 15:40:00 ID:ecyQXKWg
葛飾署

部長「昨日、わしが忘れて行った原稿だ。すぐに署にFAXしてくれ。」

部長「しかし便利な時代になりましたね。」

警官D「署内報での大原さんのエッセイは評判ですからねー。」

部長「私も力を入れて書いています。」

378: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/03/18(火) 15:44:02 ID:ecyQXKWg
IS学園

寺井「部長の原稿って、コピー機のところにあるやつかな?」

中川「そうだと思いますよ。」

セシリア「大原先生の原稿ですか?」

中川「『私のすべて』というテーマで書いていたエッセイですよ。」

寺井「他の書類も送っといたよー。」

箒「他の書類って・・・。」

両津「ま、まさか!?」ダッ


次回 両津「インフィニット・ストラトス」後編