ある休日

ことり「はぁ～、お腹空いたな～」ﾁﾗｯ

ことり「あっ、ケーキ屋さんだ！」

ことり「ちょうど良かった！チーズケーキ買っていこう！」

ｳｲｰﾝ

ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｰ

ことり「わぁ～どれも美味しそう･･･」

ことり「でも、やっぱりチーズケーキが一番！」

ことり「すみませ～ん、チーズケーキ1つ下さい」

店員「はい、ご注文ありがとうございます」

店員「お客様、お持ち帰りにかかるお時間はどのくらいでしょうか？」

ことり「ピィッ！」ﾋﾟｸｯ

店員「ご自宅までお時間のかかるお客様にはドライアイスを無料でー」

ことり「ハイ！お持ち帰りにかかる時間は･･･」


ことり『24秒です！』

店員「24秒!?すぐ近くなんですね！」

ことり「あっ、待ってください店員さん！」

ことり「お持ち帰りがスタートするのは、【お金を支払った瞬間】、【ケーキを渡された瞬間】、【店を出た瞬間】、3つのうちどれだと思いますか？」

店員「うーん･･･」

ことり「･････ゴクリ」

店員「では、【ケーキを渡された瞬間】にしましょう！」

ことり「はい！」

店員「あはは、面白いお客様ですね！渡しますよ～」ﾕﾗﾕﾗ

ことり「ま、待って！ゆっくりお願いします」

店員「はい」ｽｯ

ことり「タイマースタート！」【00:00:00】

店員「ありがとうございました！」

ことり「」ｼﾞｰｯ

ことり「」ｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗ

ことり「くそっ！」ｸﾞｲｸﾞｲ【00:00:03】

ことり「店員さん！自動ドアが開かないから早く開けてください！」ｲﾗｲﾗ

店員「自動ドアは隣ですよ」

ことり「はっ！し、しまった！」ﾊﾟｯ

ことり「店員さん！もう一度、ケーキを渡すところからやって下さい！」【00:00:05】

店員「すみません、お客様がいますので･･･」

お客「えーっと、マカロンを」

ことり「何訳の分からないこと行ってるんですか！」

ことり「くそっ」ﾀｯﾀｯ

ことり「うおおおお！」ﾀｯﾀｯ


信号待ち

ことり「」ｲﾗｲﾗ

ことり「」ｲﾗｲﾗｲﾗｲﾗ

ことり「遅い！」ｲﾗｲﾗ

ことり「」ｽｯｽｯ ﾋﾟｯ

ことり「もしもし万世橋警察ですか！？」

ことり「今すぐ秋葉原周辺の信号機を赤にして車を止めてください！」

ことり「理由！？ケーキですケーキ！」

ことり「できません！？ふざけるな！一刻の猶予もないんです！！くそっ！」【00:00:10】

ことり「仕方ない、歩道橋でいくしか･･･」

ことり「くそくそくそくそっ」ﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝ

ことり「糞おおおおおおおおおおおお！！」

ｶﾗｽ「」ﾋﾟﾁｮ

ﾊﾄ「」ﾋﾟﾁｮ

犬「」ﾌﾞﾘﾘ

ことり「っ･･･仕方ない」ﾀｯﾀｯ 【00:00:12】

ことり「きゃっ」ﾂﾙｯ

ことり「きゃああああ」ﾋﾟｭｰｯ

ﾌﾞｵｵｵ

ことり「えっ」ﾁﾗｯ

トラック「」ｷｨｨｨｨｯ

ことり「シャペー」ｶﾞｼｬｰﾝ

ことり「ぐっ」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

【吉田時計店】

ことり「ぶぉ」ﾊﾟﾘｰﾝ

ことり「うおおおお」ｶﾞｼｬｰﾝ

ことり「あ、危なかった」

店主「な、何だあんたは！」

ことり「す、すみません！」ﾀｯﾀｯ





凛「ねー真姫ちゃん！夏休みに別荘行きたいにゃ！」

真姫「はぁ？なんでよ」

花陽「凛ちゃん、あんまりワガママ言っちゃだめだよ？」

ﾀｯﾀｯ

凛「ん？」

花陽「何かな？」

ことり「どいてどいて！」ﾊﾟｯﾊﾟｯ

凛「わあ！」

花陽「ことりちゃん！？」

真姫「何よその危険マークは！」

ことり「くそっ」ﾁﾗｯ 【00:00:19】

ことり「5秒前！」

凛「えっ」

花陽「もしかしてあの箱の上の時計！？」

時計「」ﾁｸﾀｸﾁｸﾀｸ

凛「時限爆弾にゃー！」

真姫「わああああああ来ないでよ！」

花陽「ﾀﾞﾚｶﾀｽｹﾃｰ!」

ことり「3！」ﾀｯﾀｯ 【00:00:21】

凛「にゃー！」

ことり「2！」ﾀｯﾀｯ 【00:00:22】

花陽「きゃっ」ｽﾞﾃﾞﾝ

ことり「1！」ﾀｯﾀｯ 【00:00:23】

真姫「皆伏せて！」

凛「あはは！」

ことり「ゼロ！」【00:00:24】

ことり「」ﾊﾟｶｯ

凛「あ、開けたにゃ」

真姫「変な色した爆弾ね」

ことり「」ﾊﾟｸｯ

凛「わぁ！」

花陽「ﾀﾍﾞﾁﾞｬｯﾀﾞﾉｵｫ!?」

ことり「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ことり「美味しいちゅん」ﾃｰﾚｯﾃﾚｰ

真姫「ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ!」ﾊﾞｷｯ

ことり「トンガ!」ｸﾞｼｬｯ


終