1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 13:12:30.41 ID:RpmJvZVuP
キョン「奇遇ですね」
澪「そ、そうですね……」
澪「……」
キョン「?」
澪「そ、そうですね……」
澪「……」
キョン「?」
けいおん! 秋山澪 (1/7スケール PVC塗装済み完成品)
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2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 13:17:03.60 ID:RpmJvZVuP
キョン「次の授業何ですか?」
澪「あ、えと、心理学……」
キョン「そうですか。俺は取ってないですねー」
澪「あ、はい……」
澪「あ、えと、心理学……」
キョン「そうですか。俺は取ってないですねー」
澪「あ、はい……」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 13:18:23.79 ID:RpmJvZVuP
キョン「じゃあ俺ここの教室なんで、また」
澪「そ、それじゃあ…」
澪「はあ……」
澪「そ、それじゃあ…」
澪「はあ……」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 13:24:17.34 ID:RpmJvZVuP
─────
キョン「おっ」
古泉「おや。これはこれは。お久しぶりです」
キョン「久しぶりだな」
古泉「ちゃんと学校来てますか? 学部が違うとはいえ全然見かけませんでしたよ」
キョン「あー……最近あんまり来てないな」
キョン「おっ」
古泉「おや。これはこれは。お久しぶりです」
キョン「久しぶりだな」
古泉「ちゃんと学校来てますか? 学部が違うとはいえ全然見かけませんでしたよ」
キョン「あー……最近あんまり来てないな」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 13:29:38.94 ID:RpmJvZVuP
古泉「いけませんねぇ。何をしてるんですか」
キョン「バイトが忙しくてな……それに話相手もいないし、わざわざ来る気がせん」
古泉「サークルにでも入ればいいじゃないですか。おもしろいですよ」
キョン「それもなんだかめんどくさくてな。何度か見学に行ったが、空気が合わなかった」
古泉「ふう……もったいないですね、せっかく一番楽しい時期だというのに。留年だけはやめてくださいよ」
キョン「なに、出席は取ってるから大丈夫だろ」
キョン「バイトが忙しくてな……それに話相手もいないし、わざわざ来る気がせん」
古泉「サークルにでも入ればいいじゃないですか。おもしろいですよ」
キョン「それもなんだかめんどくさくてな。何度か見学に行ったが、空気が合わなかった」
古泉「ふう……もったいないですね、せっかく一番楽しい時期だというのに。留年だけはやめてくださいよ」
キョン「なに、出席は取ってるから大丈夫だろ」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 13:33:33.63 ID:RpmJvZVuP
古泉「ノートとかどうする気です? 借りれる相手がいないとどうも厳しいみたいですよ」
キョン「なにっ、そうなのか? ……あ」
キョン「秋山さん」
澪「っ!!」
律「んん?」
古泉「おや」
キョン「なにっ、そうなのか? ……あ」
キョン「秋山さん」
澪「っ!!」
律「んん?」
古泉「おや」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 13:49:21.76 ID:RpmJvZVuP
キョン「こんにちは。これから授業ですか?」
澪「あ……い、いえ、今日はもう終わりで……」
キョン「あ、そうなんですか。じゃ、よかったらいっしょに帰りません?」
律「!!」
澪「えっ、あっ…ご、ごめんなさい…その…これからすぐバイトに行かなくちゃいけなくて…」
キョン「あ、そうですか、わかりました。それじゃ、がんばってください」
澪「は、はい…」
律「おい澪」
澪「!! な、なんだよっ」
澪「あ……い、いえ、今日はもう終わりで……」
キョン「あ、そうなんですか。じゃ、よかったらいっしょに帰りません?」
律「!!」
澪「えっ、あっ…ご、ごめんなさい…その…これからすぐバイトに行かなくちゃいけなくて…」
キョン「あ、そうですか、わかりました。それじゃ、がんばってください」
澪「は、はい…」
律「おい澪」
澪「!! な、なんだよっ」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 14:00:24.64 ID:RpmJvZVuP
律「なんだよおまえ! 隅に置けないな! 彼氏できたのか!?」
澪「ちっ、ちがうちがう違う! あ、あの人はただ、アパートのお隣さんで…」
律「お隣さん? ふーん……おまえそんなこと一言も言ってなかったろ」
澪「そ、それは別に…」
律「ま、いいじゃん! よかったよかった、澪ももう大学生なんだから彼氏の一人くらいできてもおかしくないよな!」
澪「だから違うって!」
律「でも、あたしは隣にいた人の方がかっこいいと思うけどねー」
澪「ちっ、ちがうちがう違う! あ、あの人はただ、アパートのお隣さんで…」
律「お隣さん? ふーん……おまえそんなこと一言も言ってなかったろ」
澪「そ、それは別に…」
律「ま、いいじゃん! よかったよかった、澪ももう大学生なんだから彼氏の一人くらいできてもおかしくないよな!」
澪「だから違うって!」
律「でも、あたしは隣にいた人の方がかっこいいと思うけどねー」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 14:09:22.35 ID:RpmJvZVuP
古泉「……あなたも隅に置けないですね」
キョン「ん?」
古泉「話す相手もいないなんて言っておきながら、あんな美人と友達になってるんじゃないですか」
キョン「ああ、秋山さんか? 友達ってほどでもないけどな、ただアパートの部屋が隣りなんだよ」
古泉「ほう……それは興味深いですね」
キョン「何がだ」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 14:16:05.54 ID:RpmJvZVuP
古泉「それより忘れてませんよね、来週は久しぶりにSOS団集合ですからね」
キョン「ああ、いつもの喫茶店で待ち合わせだろ」
キョン「神人の方はどうなんだ、もうあれからまったく出てないのか」
古泉「ええ、彼女の力は完全に消滅したようです。だから、僕たちもこうして別々の大学に通えてるわけですがね」
キョン「そうか……」
古泉「どうかしたんですか?」
キョン「いや、別に、その、なんだ」
キョン「…あいつに振り回されることももうないのかと思うと、ちょっと寂しい気がしないでもなくてな」
キョン「ああ、いつもの喫茶店で待ち合わせだろ」
キョン「神人の方はどうなんだ、もうあれからまったく出てないのか」
古泉「ええ、彼女の力は完全に消滅したようです。だから、僕たちもこうして別々の大学に通えてるわけですがね」
キョン「そうか……」
古泉「どうかしたんですか?」
キョン「いや、別に、その、なんだ」
キョン「…あいつに振り回されることももうないのかと思うと、ちょっと寂しい気がしないでもなくてな」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 15:08:30.70 ID:RpmJvZVuP
─────
ジャーンジャラジャラ
キョン「……」
マリンちゃん「リーチ!」
キョン「!!」
ギョワギョワギョワギョワ!
ピタッ
マリンちゃん「ごめんなさーい」
キョン「…くそっ…」
ジャーンジャラジャラ
キョン「……」
マリンちゃん「リーチ!」
キョン「!!」
ギョワギョワギョワギョワ!
ピタッ
マリンちゃん「ごめんなさーい」
キョン「…くそっ…」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 15:14:22.97 ID:RpmJvZVuP
─────
キョン「はあ……また負けた……もう絶対やらねえ」
キョン「……ていうか金ないな……バイト代ほとんどつぎ込んじまって馬鹿みてえ……」
キョン「……今日の晩メシどうするかな……」
キョン「あ」
澪「!!」
キョン「秋山さん。おかえりなさい、バイトお疲れ様です」
澪「は、はい……」
キョン「はあ……また負けた……もう絶対やらねえ」
キョン「……ていうか金ないな……バイト代ほとんどつぎ込んじまって馬鹿みてえ……」
キョン「……今日の晩メシどうするかな……」
キョン「あ」
澪「!!」
キョン「秋山さん。おかえりなさい、バイトお疲れ様です」
澪「は、はい……」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 15:32:51.33 ID:RpmJvZVuP
キョン「バイトって、何してるんですか?」
澪「あ、あの…ファミレスで…」
キョン「ああ、ウェイトレスですか。へー、なんだか似合ってますね」
澪「……」
キョン「どこのファミレスですか?」
澪「あ、えっと…向こうにある○○っていう…」
キョン「あーわかりましたわかりました。じゃあ、今度食べにいってもいいですか? 割引とかしてくれますかね?」
澪「あの…それはちょっと…」
キョン「はは、冗談ですよ」
澪「……」
キョン「……」
澪「あ、あの…ファミレスで…」
キョン「ああ、ウェイトレスですか。へー、なんだか似合ってますね」
澪「……」
キョン「どこのファミレスですか?」
澪「あ、えっと…向こうにある○○っていう…」
キョン「あーわかりましたわかりました。じゃあ、今度食べにいってもいいですか? 割引とかしてくれますかね?」
澪「あの…それはちょっと…」
キョン「はは、冗談ですよ」
澪「……」
キョン「……」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 15:38:47.97 ID:RpmJvZVuP
キョン「あ、じゃ、じゃあ…」
澪「……」
ガチャ バタン
キョン「はあ…」
キョン「なんだかな…あの人、全然ちゃんと話してくれないんだよな」
キョン「…嫌われてんのかな俺…何かまずいことしたっけ…」
キョン「はあ…」
澪「……」
ガチャ バタン
キョン「はあ…」
キョン「なんだかな…あの人、全然ちゃんと話してくれないんだよな」
キョン「…嫌われてんのかな俺…何かまずいことしたっけ…」
キョン「はあ…」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 15:45:37.76 ID:RpmJvZVuP
キョン「……」
コンコン
キョン「? 誰だ…?」
キョン「はい」
ガチャ
澪「あ…」
キョン「あ…」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 15:48:26.65 ID:RpmJvZVuP
キョン「あ、秋山さん、どうかしたんですか?」
澪「あ、あの…」
キョン「はい」
澪「…その…」
キョン「はあ…」
澪「……」
澪「…今日…せっかく誘ってもらったのに…一緒に帰れなくて…すいません…でした…」
キョン「えっ?」
澪「あ、あの…」
キョン「はい」
澪「…その…」
キョン「はあ…」
澪「……」
澪「…今日…せっかく誘ってもらったのに…一緒に帰れなくて…すいません…でした…」
キョン「えっ?」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 15:55:04.29 ID:RpmJvZVuP
澪「……」
キョン「あ、いや、そんな。そんなこと気にしないでください、バイトだったんだし」
澪「あ、あの、コレ」サッ
キョン「え」
澪「昨日作ったカレーなんですけど……よかったら食べてください。それじゃ……」
ガチャッ バタン
キョン「……」
キョン「あ、いや、そんな。そんなこと気にしないでください、バイトだったんだし」
澪「あ、あの、コレ」サッ
キョン「え」
澪「昨日作ったカレーなんですけど……よかったら食べてください。それじゃ……」
ガチャッ バタン
キョン「……」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 15:58:04.29 ID:RpmJvZVuP
キョン「…なんだったんだいったい…」
キョン「……」
キョン「よくわからんがとにかく助かった、腹が減って死にそうだったんだ」
キョン「あ…うまい…」
キョン「……」
キョン「よくわからんがとにかく助かった、腹が減って死にそうだったんだ」
キョン「あ…うまい…」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 16:01:51.12 ID:RpmJvZVuP
─────
キョン「ふぁーあ」
律「お」
キョン「あ」
律「よーっ、澪のお隣さんじゃないか」
キョン「あんたは…たしか秋山さんの友達の」
律「あ、あたしは田井中 律。あんたはキョンだっけ? へー、同じ授業受けてたんだ、知らなかった。ヨロシクな」
キョン「ああ」
キョン「ふぁーあ」
律「お」
キョン「あ」
律「よーっ、澪のお隣さんじゃないか」
キョン「あんたは…たしか秋山さんの友達の」
律「あ、あたしは田井中 律。あんたはキョンだっけ? へー、同じ授業受けてたんだ、知らなかった。ヨロシクな」
キョン「ああ」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 16:07:15.36 ID:RpmJvZVuP
律「……ふーん、へえー。ククク」
キョン「? な、なんだ?」
律「あ、いやいや。なぁ、あんたさぁ。澪と付き合ってるのか?」
キョン「は!? なんなんだいきなり」
律「どうなんだよ」
キョン「付き合ってるも何も、まだたいして話したこともないぞ。ただのお隣さんだよ」
律「えーっそうなの? なんだぁ……」
キョン「?」
キョン「? な、なんだ?」
律「あ、いやいや。なぁ、あんたさぁ。澪と付き合ってるのか?」
キョン「は!? なんなんだいきなり」
律「どうなんだよ」
キョン「付き合ってるも何も、まだたいして話したこともないぞ。ただのお隣さんだよ」
律「えーっそうなの? なんだぁ……」
キョン「?」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 16:16:00.37 ID:RpmJvZVuP
キョン「あ、でもな」
律「ん?」
キョン「昨日なぜかカレー持ってきてくれたんだよ。お礼言えなかったらからさ、もし秋山さんに会ったらお礼言っといてくれないか」
律「澪が? あんたにカレー? へえー…」
キョン「ああ」
律(ふーん……がんばってんじゃん澪のヤツ)
律「ん?」
キョン「昨日なぜかカレー持ってきてくれたんだよ。お礼言えなかったらからさ、もし秋山さんに会ったらお礼言っといてくれないか」
律「澪が? あんたにカレー? へえー…」
キョン「ああ」
律(ふーん……がんばってんじゃん澪のヤツ)
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 16:23:01.43 ID:RpmJvZVuP
─────
律「え、あんたも商学部なの? じゃあほとんど授業いっしょじゃん」
キョン「おまえもか」
律「ふーんそりゃ助かった。…ねえ」
キョン「ん?」
律「ノート取ってる? あたし全然授業受けてなくてさぁ。できたら試験の時見せてほしいんだけど」
キョン「何、おまえも? なんだ…俺もそうなんだよ」
律「はーっ? なんだよそれー」
律「え、あんたも商学部なの? じゃあほとんど授業いっしょじゃん」
キョン「おまえもか」
律「ふーんそりゃ助かった。…ねえ」
キョン「ん?」
律「ノート取ってる? あたし全然授業受けてなくてさぁ。できたら試験の時見せてほしいんだけど」
キョン「何、おまえも? なんだ…俺もそうなんだよ」
律「はーっ? なんだよそれー」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 16:25:51.99 ID:RpmJvZVuP
律「あ、じゃあこの前あんたといたイケメンの友達は?」
キョン「あいつは授業受けてるだろうけどな、残念なことに学部が違うんだ」
律「同じ学部に友達いないの?」
キョン「…いない」
律「なんだよーっ。つかえねーなー」
キョン「おい……そういうおまえはどうなんだよ、友達いないのか?」
律「え、あたし? え、えーっと……えへへ」
律「……実は、いないんだコレが」
キョン「俺といっしょじゃねえか…」
キョン「あいつは授業受けてるだろうけどな、残念なことに学部が違うんだ」
律「同じ学部に友達いないの?」
キョン「…いない」
律「なんだよーっ。つかえねーなー」
キョン「おい……そういうおまえはどうなんだよ、友達いないのか?」
律「え、あたし? え、えーっと……えへへ」
律「……実は、いないんだコレが」
キョン「俺といっしょじゃねえか…」
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 16:29:49.21 ID:RpmJvZVuP
─────
律「よっ、澪」
澪「律」
律「今日さ、澪のお隣さんと話してきたぜ。キョン」
澪「は、はあ!? お、おまえ何やってんだよ!」
律「そ、そんなに怒ることないだろ……いや、なんか学部いっしょでさぁ。授業が被ってたからちょこっと話しただけだよ」
澪「え……学部いっしょなの……?」
律「ああ。へっへっへ、羨ましい?」
澪「べ、別に…」
律「よっ、澪」
澪「律」
律「今日さ、澪のお隣さんと話してきたぜ。キョン」
澪「は、はあ!? お、おまえ何やってんだよ!」
律「そ、そんなに怒ることないだろ……いや、なんか学部いっしょでさぁ。授業が被ってたからちょこっと話しただけだよ」
澪「え……学部いっしょなの……?」
律「ああ。へっへっへ、羨ましい?」
澪「べ、別に…」
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 16:39:37.19 ID:RpmJvZVuP
律「素直じゃないなぁ。あ、そういえば昨日カレー作ってあげたんだって? おいしかったってさ、お礼言ってたよ」
澪「ほ、ほんと?」
律「うん。結構いいヤツそうじゃん。がんばれよ澪」
澪「……」
律「あ、それと今度澪も入れてどっか遊びに行こうって言っておいたよ。わかったーってさ」
澪「ちょ、何勝手なこと言ってんだ!」
律「いいじゃんそれくらい別に」
澪「ほ、ほんと?」
律「うん。結構いいヤツそうじゃん。がんばれよ澪」
澪「……」
律「あ、それと今度澪も入れてどっか遊びに行こうって言っておいたよ。わかったーってさ」
澪「ちょ、何勝手なこと言ってんだ!」
律「いいじゃんそれくらい別に」
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 17:10:26.26 ID:RpmJvZVuP
─────
ジャーンジャラジャラ…
「さあ、おしおきだ」
キョン「おおおお…カヲル君…!」
キューーキュキュキュキュイーーーン
「おめでとう」「おめでとう」「クアックアッ」
キョン「う、うおおおお1G連プレミア…! は、初めて見た…」
キョン「……」キョロキョロ
キョン「しゃ、写メ撮っちゃお…」カシャ
ジャーンジャラジャラ…
「さあ、おしおきだ」
キョン「おおおお…カヲル君…!」
キューーキュキュキュキュイーーーン
「おめでとう」「おめでとう」「クアックアッ」
キョン「う、うおおおお1G連プレミア…! は、初めて見た…」
キョン「……」キョロキョロ
キョン「しゃ、写メ撮っちゃお…」カシャ
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 17:11:21.90 ID:RpmJvZVuP
─────
キョン「いやー勝った勝った。久しぶりに大勝したな」
キョン「助かった……これで飢え死しないで済みそうだ」
キョン「……」
キョン「あ、そうだ」
キョン「いやー勝った勝った。久しぶりに大勝したな」
キョン「助かった……これで飢え死しないで済みそうだ」
キョン「……」
キョン「あ、そうだ」
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 17:16:28.48 ID:RpmJvZVuP
コンコン
澪「はーい」
ガチャッ
キョン「あ、こんばんは」
澪「!!!!」ガタッッ
キョン(そ、そんなに驚かなくても…)
キョン「あの…昨日はカレーごちそうさまでした。おいしかったです」
キョン「それでこれ…お返しです。ブドウですが…」
澪「あ……」
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 17:37:42.30 ID:RpmJvZVuP
澪「ありがとうございます…」
キョン「いえ……」
澪「……」
キョン「……」
キョン「じゃ、じゃあ俺はこれで…」
澪「あっ」
キョン「?」
澪「あ…あの…」
澪「…よ、よかったら…」ガクガク
澪「晩御飯…その…カレー…食べて…いきませんか…?」ガクガクブルブル
キョン「いえ……」
澪「……」
キョン「……」
キョン「じゃ、じゃあ俺はこれで…」
澪「あっ」
キョン「?」
澪「あ…あの…」
澪「…よ、よかったら…」ガクガク
澪「晩御飯…その…カレー…食べて…いきませんか…?」ガクガクブルブル
206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 17:49:39.27 ID:RpmJvZVuP
─────
キョン「すいません、なんか」
澪「いえ…」
キョン「うわー、かわいい部屋ですねー」
澪「……」
キョン「……」
キョン(なんで急にこんなことになってるんだ…)
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 17:53:51.69 ID:RpmJvZVuP
コトッ
澪「ど、どうぞ」
キョン「すいません、いただきます」
パクパク
キョン「うん、うまいです、秋山さん、料理上手ですね」
澪「ほ、本当ですか?」
キョン「もちろん」
澪「よかった…」ニコッ
キョン「あ…」
澪「?」
キョン「あ、いえ…」
キョン(……笑った顔初めて見たな)
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 17:58:43.24 ID:RpmJvZVuP
─────
キョン「そういえば今日田井中さんと話しましたよ」
澪「あ、律から聞きました。同じ学部……なんですよね?」
キョン「ええ、授業もけっこう被ってて。おもしろい人ですね」
澪「おもしろいっていうか…うるさくなかったですか?」
キョン「え、えーっと、まあ。うるさかったです」
澪「ふふふ」
キョン「ははは」
キョン「そういえば今日田井中さんと話しましたよ」
澪「あ、律から聞きました。同じ学部……なんですよね?」
キョン「ええ、授業もけっこう被ってて。おもしろい人ですね」
澪「おもしろいっていうか…うるさくなかったですか?」
キョン「え、えーっと、まあ。うるさかったです」
澪「ふふふ」
キョン「ははは」
223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 18:02:01.15 ID:RpmJvZVuP
キョン「……」
キョン「そういえば秋山さんに聞きたかったんですけど」
澪「はい?」
キョン「秋山さん、なんか俺のこと怖がってませんか?」
澪「えっ!? あ、いや…」
澪「…そ、そんなことは…」
キョン「そうですか? ならいいんですけど…」
キョン「話しててもなんか怯えてるように見えて、ちょっと気になってたんです」
キョン「そういえば秋山さんに聞きたかったんですけど」
澪「はい?」
キョン「秋山さん、なんか俺のこと怖がってませんか?」
澪「えっ!? あ、いや…」
澪「…そ、そんなことは…」
キョン「そうですか? ならいいんですけど…」
キョン「話しててもなんか怯えてるように見えて、ちょっと気になってたんです」
234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 18:08:08.85 ID:RpmJvZVuP
キョン「だから俺、嫌われてるのかなーとか思ってて」
澪「そ、そんな! そんなことないです!」
キョン「そ、そうですか。よかった」
澪「……」
澪「…あたし…」
澪「あたし…男の人…が…ダメなんです…」
キョン「は?」
澪「男の人と話そうと思うと…緊張しちゃって…怖がってるとかそういうのじゃないんです…」
澪「そ、そんな! そんなことないです!」
キョン「そ、そうですか。よかった」
澪「……」
澪「…あたし…」
澪「あたし…男の人…が…ダメなんです…」
キョン「は?」
澪「男の人と話そうと思うと…緊張しちゃって…怖がってるとかそういうのじゃないんです…」
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 18:11:52.04 ID:RpmJvZVuP
キョン「……」
キョン「…それは、どんな人でもですか?」
澪「はい…」
キョン「へー…」
キョン「じゃ、今も緊張してたりします?」
澪「あ、いえ、今はそんなに…」
キョン「じゃあ、それは慣れの問題ですよ。きっとすぐ平気になります。大丈夫ですよ」
キョン「…それは、どんな人でもですか?」
澪「はい…」
キョン「へー…」
キョン「じゃ、今も緊張してたりします?」
澪「あ、いえ、今はそんなに…」
キョン「じゃあ、それは慣れの問題ですよ。きっとすぐ平気になります。大丈夫ですよ」
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 18:14:48.63 ID:RpmJvZVuP
澪「そ、そうですか…?」
キョン「ええ。よかったら俺、いくらでも練習相手になりますから。少しずつ慣れていきましょう」
澪「……」
キョン「あ、それと田井中が遊びにいきたいって言ってましたよ。秋山さんがいいなら、今度どこか行きましょう」
澪「は、はいっ」
キョン「じゃあ、ごちそうさまでした。俺はそろそろ…」
澪「あ、あの…キョン…くん」
キョン「はい?」
澪「あ…」
澪「…ありがとう…」
キョン「ええ。よかったら俺、いくらでも練習相手になりますから。少しずつ慣れていきましょう」
澪「……」
キョン「あ、それと田井中が遊びにいきたいって言ってましたよ。秋山さんがいいなら、今度どこか行きましょう」
澪「は、はいっ」
キョン「じゃあ、ごちそうさまでした。俺はそろそろ…」
澪「あ、あの…キョン…くん」
キョン「はい?」
澪「あ…」
澪「…ありがとう…」
261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 18:21:07.73 ID:RpmJvZVuP
ガチャ バタン
キョン「……ありがとうって、俺なんかしたか?」
キョン「いやブドウあげはしたが…」
キョン「……まあいいや、これでなんとか仲良くやっていけそうだな」
323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 19:19:53.34 ID:RpmJvZVuP
─────
律「あ」
キョン「お」
律「よっ」
キョン「おう。なんだ、最近全然授業さぼってないな」
律「もうすぐテストだしね。さすがにテスト前くらいは真面目にやっておこうかなと……ってそういうキョンもじゃん」
キョン「まあな」
律「はーお腹減ったー…」
キョン「学食いくか?」
律「お、いいねー。行こう行こう」
律「あ」
キョン「お」
律「よっ」
キョン「おう。なんだ、最近全然授業さぼってないな」
律「もうすぐテストだしね。さすがにテスト前くらいは真面目にやっておこうかなと……ってそういうキョンもじゃん」
キョン「まあな」
律「はーお腹減ったー…」
キョン「学食いくか?」
律「お、いいねー。行こう行こう」
330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 19:27:31.53 ID:RpmJvZVuP
ガヤガヤ
キョン「ん、なんだそれ」
律「え、チキンマヨタレ丼だよ。食べたことないの?」
キョン「ないな」
律「はー、馬鹿だなこれが絶対一番安くておいしいのに。ラーメンなんか食ってる場合じゃないって」
キョン「ラーメン馬鹿にすんな」
律「…ところでさ、キョン、もう澪とは付き合ってるのか?」
キョン「!! んぐっ」
332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 19:31:44.02 ID:RpmJvZVuP
キョン「な、なんだ藪から棒に」
律「だって最近仲良いじゃん。だからさ」
キョン「ま、ちょっと打ち解けた感じはするけど……付き合ったりとかそんなんでは全然ない」
律「えーっなんでだよ?」
キョン「なんでって……」
律「お隣だろ? 普通何か起こるだろ。ていうか起こせよ!」
キョン「ふざけんな」
律「だって最近仲良いじゃん。だからさ」
キョン「ま、ちょっと打ち解けた感じはするけど……付き合ったりとかそんなんでは全然ない」
律「えーっなんでだよ?」
キョン「なんでって……」
律「お隣だろ? 普通何か起こるだろ。ていうか起こせよ!」
キョン「ふざけんな」
338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 19:37:56.48 ID:RpmJvZVuP
律「ふう……」
律「……澪さ、あいつ男性恐怖症みたいなところがあってさ、彼氏どころか男友達もできたことないんだよ」
キョン「ああ、聞いたよ」
律「もったいないよなぁあんなに可愛いのに彼氏いないなんて」
キョン「そういうおまえはどうなんだ?」
律「へ?」
キョン「彼氏いないのか?」
律「……澪さ、あいつ男性恐怖症みたいなところがあってさ、彼氏どころか男友達もできたことないんだよ」
キョン「ああ、聞いたよ」
律「もったいないよなぁあんなに可愛いのに彼氏いないなんて」
キョン「そういうおまえはどうなんだ?」
律「へ?」
キョン「彼氏いないのか?」
342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 19:39:55.15 ID:RpmJvZVuP
律「あ、あたし? あたしにそんなのいるように見える? 一度もできたこともないよ」
キョン「へー。なんで?」
律「なんでって」
キョン「秋山さんのこと言ってたけど、おまえだって十分可愛いだろ。彼氏くらいいくらでも作れそうだけどなぁ」
律「えっ」
律「……」カアアアアア
キョン「ズルズル」
律「…な…なに言ってんだよ…この馬鹿…」
キョン「ん?」
キョン「へー。なんで?」
律「なんでって」
キョン「秋山さんのこと言ってたけど、おまえだって十分可愛いだろ。彼氏くらいいくらでも作れそうだけどなぁ」
律「えっ」
律「……」カアアアアア
キョン「ズルズル」
律「…な…なに言ってんだよ…この馬鹿…」
キョン「ん?」
357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 19:46:03.51 ID:RpmJvZVuP
─────
律「はあ……」
キョン「おーーい律ーー」
律「!? は!?」
キョン「待たせたな。じゃ、一緒に帰るか」
律「え……な、なんであんたとあたしが……それに律って……」
キョン「? 何言ってんだ。付き合ってるんだから普通だろ。いつも一緒に帰ってるだろうが」
律「えっ、あれ……そ、そういえばそうだっけ……?」
律「あ、そうか……そうだよね、付き合ってるんだもんね。あたしたち」
キョン「変なヤツだな」
律「あはははは…」
律「はあ……」
キョン「おーーい律ーー」
律「!? は!?」
キョン「待たせたな。じゃ、一緒に帰るか」
律「え……な、なんであんたとあたしが……それに律って……」
キョン「? 何言ってんだ。付き合ってるんだから普通だろ。いつも一緒に帰ってるだろうが」
律「えっ、あれ……そ、そういえばそうだっけ……?」
律「あ、そうか……そうだよね、付き合ってるんだもんね。あたしたち」
キョン「変なヤツだな」
律「あはははは…」
368: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 19:49:14.90 ID:RpmJvZVuP
律「……」
律「……」
カッチカッチ…
律「…夢…か…」
律「…はあ…」
律「……」
律「え…えええ…!? な、なんであたしがあんな夢見なきゃいけないんだよぉ…!」
律「どうなってんだよぉ…くそぉ…あいつが変なこと言うから…! もおお……!」
545: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/15(火) 23:32:34.54 ID:RpmJvZVuP
>>445
違います…
違います…
557: 鳥 ◆xx.eG/82sU 2009/09/15(火) 23:37:47.63 ID:RpmJvZVuP
─────
律「……」
律「……あ、キョ……」
律「……」
キョン「へえ、秋山さん軽音楽部だったんですか。楽器は何やってたんです?」
澪「えーっと、ベースを少々…」
キョン「ベースですか! 俺も高2の時文化祭でやりましたよーベース。難しいですよねぇ」
澪「えっ、バンドやってたんですか!?」
キョン「いや、ホントにちょっとだけなんですけど。それに下手糞ですよ」
律「……」
律「……あ、キョ……」
律「……」
キョン「へえ、秋山さん軽音楽部だったんですか。楽器は何やってたんです?」
澪「えーっと、ベースを少々…」
キョン「ベースですか! 俺も高2の時文化祭でやりましたよーベース。難しいですよねぇ」
澪「えっ、バンドやってたんですか!?」
キョン「いや、ホントにちょっとだけなんですけど。それに下手糞ですよ」
572: 鳥 ◆xx.eG/82sU 2009/09/15(火) 23:59:29.56 ID:RpmJvZVuP
澪「え、すごい…それでも嬉しいです…キョン君がベースやってたなんて…」
キョン「ええっ、そうですか?」
澪「あ、じゃあ今度軽音楽のサークルいっしょに覗きに行ってみませんか? あたしまだ行ってないんです」
キョン「サークルねー…」
キョン「あ」
澪「?」
律「……」
キョン「よ、よう田井中、何やってんだおまえ、音もなく突っ立って。ビックリしただろ」
キョン「ええっ、そうですか?」
澪「あ、じゃあ今度軽音楽のサークルいっしょに覗きに行ってみませんか? あたしまだ行ってないんです」
キョン「サークルねー…」
キョン「あ」
澪「?」
律「……」
キョン「よ、よう田井中、何やってんだおまえ、音もなく突っ立って。ビックリしただろ」
585: 鳥 ◆xx.eG/82sU 2009/09/16(水) 00:18:00.36 ID:kDymcEPbP
律「い、いや」
律「……」
律「な、なんかいい雰囲気だねぇ! 二人とも!」
澪「は、は!? ちょっと律、何言ってんだよ!」
律「いいじゃん照れなくても。何やってたの?」
キョン「偶然会ったからいっしょにテスト勉強してたんだ。おまえもやるか?」
律「いや、あたしはいいよ、これから授業だし。ま、がんばってよ二人とも」
律「さーて邪魔者は消えるとするか。それじゃね」
澪「り、律!」
律「あはは」タッタッタ
キョン「なんだあいつ」
律「……」
律「な、なんかいい雰囲気だねぇ! 二人とも!」
澪「は、は!? ちょっと律、何言ってんだよ!」
律「いいじゃん照れなくても。何やってたの?」
キョン「偶然会ったからいっしょにテスト勉強してたんだ。おまえもやるか?」
律「いや、あたしはいいよ、これから授業だし。ま、がんばってよ二人とも」
律「さーて邪魔者は消えるとするか。それじゃね」
澪「り、律!」
律「あはは」タッタッタ
キョン「なんだあいつ」
588: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 00:20:16.18 ID:kDymcEPbP
律「ははは…はは」
律「…はあ…」
律「……」
律「…なんでこんな苦しいんだ…」
律「…はあ…」
律「……」
律「…なんでこんな苦しいんだ…」
595: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 00:25:32.32 ID:kDymcEPbP
─────
キョン「お」
律「あ…」
キョン「よう」
律「……」
キョン「おまえ、さっきのなんだったんだよ。いきなりいなくなって。ちょっと変だったぞ」
律「へ、変だったってなんだよ失礼なヤツだな…」
キョン「お」
律「あ…」
キョン「よう」
律「……」
キョン「おまえ、さっきのなんだったんだよ。いきなりいなくなって。ちょっと変だったぞ」
律「へ、変だったってなんだよ失礼なヤツだな…」
601: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 00:28:48.80 ID:kDymcEPbP
律「せっかく気を遣ってやったってのに」
キョン「あのなぁ。おまえ前から何か勘違いしてないか? 俺と秋山さんはホントにそんなんじゃないんだぞ」
律「かーっ、ったく鈍いヤツだなぁ」
キョン「はあ?」
律「……もっとさ、仲よくしてやりなよ澪と」
キョン「別に仲悪くないぞ」
律「そういう意味じゃなくてさぁ」
キョン「あのなぁ。おまえ前から何か勘違いしてないか? 俺と秋山さんはホントにそんなんじゃないんだぞ」
律「かーっ、ったく鈍いヤツだなぁ」
キョン「はあ?」
律「……もっとさ、仲よくしてやりなよ澪と」
キョン「別に仲悪くないぞ」
律「そういう意味じゃなくてさぁ」
610: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 00:33:31.66 ID:kDymcEPbP
─────
律「あ、キョン!」
がばっ
キョン「どわっ。……なんだ律か」
律「えへへ」
律「ね、キョン…キス…して…」
キョン「キス? いいぞ」
ちう~~
律「うわっ! ちょ、ちょっとぉ、も少し愛情こめろよ馬鹿!」
キョン「なんだよ。充分こめてるだろ」
律「あ、キョン!」
がばっ
キョン「どわっ。……なんだ律か」
律「えへへ」
律「ね、キョン…キス…して…」
キョン「キス? いいぞ」
ちう~~
律「うわっ! ちょ、ちょっとぉ、も少し愛情こめろよ馬鹿!」
キョン「なんだよ。充分こめてるだろ」
616: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 00:37:42.30 ID:kDymcEPbP
律「……」
律「……」
カッチカッチ…
律「…うう…ダメだ…最近あいつ毎晩夢に出てきやがる…しかも内容がひどくなってる…」
律「……」
律「…キョン…」
律「…キョン…キョン…!!」
律「キョン…あっ…」
律「……」
律「…うう…」
646: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 00:59:19.84 ID:kDymcEPbP
─────
古泉「おや、おはようございます」
キョン「よう」
古泉「どうですか? 試験の方のできは」
キョン「んー、なんとも言えんな。ま、なんとか30単位くらいは取れるんじゃないかと思うけどな」
古泉「おや、ごく平均的じゃないですか。心配してたんですよ」
キョン「友達できたからな。授業いくのもそんなに退屈じゃなくなったんだよ」
古泉「そうですか。それはよかった」
古泉「おや、おはようございます」
キョン「よう」
古泉「どうですか? 試験の方のできは」
キョン「んー、なんとも言えんな。ま、なんとか30単位くらいは取れるんじゃないかと思うけどな」
古泉「おや、ごく平均的じゃないですか。心配してたんですよ」
キョン「友達できたからな。授業いくのもそんなに退屈じゃなくなったんだよ」
古泉「そうですか。それはよかった」
659: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:12:21.08 ID:kDymcEPbP
キョン「あ、そうだ古泉。おまえ試験いつまでだ?」
古泉「僕ですか? 今日で終わりですが」
キョン「そうか。なら今度の日曜日にちょっと遊びに行かないか?」
古泉「あなたと二人でですか!?」
キョン「いや、ほら。この前会ったろ女の子二人。あの人たちもいるんだ」
古泉「ああ……なんだそうですか」
古泉「僕は別に構いませんが」
キョン「そうか。よかったぜ」
古泉「僕ですか? 今日で終わりですが」
キョン「そうか。なら今度の日曜日にちょっと遊びに行かないか?」
古泉「あなたと二人でですか!?」
キョン「いや、ほら。この前会ったろ女の子二人。あの人たちもいるんだ」
古泉「ああ……なんだそうですか」
古泉「僕は別に構いませんが」
キョン「そうか。よかったぜ」
666: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:21:20.30 ID:kDymcEPbP
─────
キョン「はーあ終わった終わった」
律「あーこの開放感、久しぶりだー!」
キョン「で、どうだったんだ試験のできは?」
律「ん、まぁなんとかなったんじゃない? あんたは?」
キョン「ま、なんとかなったかな?」
律「あはは」
キョン「はーあ終わった終わった」
律「あーこの開放感、久しぶりだー!」
キョン「で、どうだったんだ試験のできは?」
律「ん、まぁなんとかなったんじゃない? あんたは?」
キョン「ま、なんとかなったかな?」
律「あはは」
667: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:22:18.82 ID:kDymcEPbP
キョン「帰りどっか寄っていくか?」
律「ん、いいよ。どこ行く?」
キョン「そうだなー。とりあえずなんか食ってから……あ、そういえば秋山さんは?」
律「あー…澪は…」
律「…澪は…今日たしかバイトだよ。試験も昨日終わってたと思う」
キョン「なんだそうか。残念だな」
律「……」
律「ん、いいよ。どこ行く?」
キョン「そうだなー。とりあえずなんか食ってから……あ、そういえば秋山さんは?」
律「あー…澪は…」
律「…澪は…今日たしかバイトだよ。試験も昨日終わってたと思う」
キョン「なんだそうか。残念だな」
律「……」
682: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 01:29:19.24 ID:kDymcEPbP
キョン「しかしさぁ」
律「ん?」
キョン「田井中と友達になれて、俺ホントよかったよ」
律「え、えっ!?」
律「……」カアアアアアアアア
律「な、なんで…?」
キョン「いや、テストの時もいろいろ情報交換できたし、それに学校来るの楽しくなったからな。ありがとな」
律「……」
律(さらっとそういうこと言うなよな……この馬鹿……)
律「ん?」
キョン「田井中と友達になれて、俺ホントよかったよ」
律「え、えっ!?」
律「……」カアアアアアアアア
律「な、なんで…?」
キョン「いや、テストの時もいろいろ情報交換できたし、それに学校来るの楽しくなったからな。ありがとな」
律「……」
律(さらっとそういうこと言うなよな……この馬鹿……)
712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 02:13:01.96 ID:kDymcEPbP
キョン「あ、そうだ」
律「?」
キョン「今度の日曜日、どこか遊びにいかないか?」
律「!? あ、あたしとあんたで!?」
キョン「いや、この前言ってたろ。秋山さんも誘ってさ。せっかくテスト終わったんだし」
律「あ、そっか……そうだよね、うん」
キョン「で、三人じゃなんだから俺の友達も誘ったんだけど、ほら、この前横にいたヤツ。よかったか?」
律「うん……あたしは……いいけど」
キョン「そうか。じゃ、日曜な」
律「うん……」
律「?」
キョン「今度の日曜日、どこか遊びにいかないか?」
律「!? あ、あたしとあんたで!?」
キョン「いや、この前言ってたろ。秋山さんも誘ってさ。せっかくテスト終わったんだし」
律「あ、そっか……そうだよね、うん」
キョン「で、三人じゃなんだから俺の友達も誘ったんだけど、ほら、この前横にいたヤツ。よかったか?」
律「うん……あたしは……いいけど」
キョン「そうか。じゃ、日曜な」
律「うん……」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 11:47:40.71 ID:kDymcEPbP
─────
日曜日
キョン「よう」
律「おう」
古泉「おはようございます」
澪「お、おはようございます…」
キョン「おはようございます、秋山さん」
日曜日
キョン「よう」
律「おう」
古泉「おはようございます」
澪「お、おはようございます…」
キョン「おはようございます、秋山さん」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 11:51:19.07 ID:kDymcEPbP
ガヤガヤガヤ
古泉「遊園地ですか。久しぶりですね。小学校の時に来て以来ですよ」
キョン「俺も中学の修学旅行が最後だな。へえー最近の遊園地ってデカいんだなぁ」
律「……」チラッ
澪「……」
律「あ、あのさっ」
キョン「ん?」
律「せっかくだし、二手に別れて行動しない? 澪とキョン、あたしと古泉君でさ!」
澪「!!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 11:56:16.55 ID:kDymcEPbP
キョン「え、なんでそんな……あ」
キョン(……そうか……秋山さん、古泉がいるとあがっちゃうのか)
キョン「そ、それもいいかもな。いいか? 古泉」
古泉「ええ、僕は構いませんが」
キョン「そうか。じゃ、秋山さん。いきましょう」
澪「えっ、あ…」
キョン「昼頃にまたここで集合な。連絡するからちゃんと出ろよ」
律「りょうかいっ」
律「じゃ、じゃあ……あたし達も行こうか古泉君!」
古泉「ええ、わかりました」
キョン(……そうか……秋山さん、古泉がいるとあがっちゃうのか)
キョン「そ、それもいいかもな。いいか? 古泉」
古泉「ええ、僕は構いませんが」
キョン「そうか。じゃ、秋山さん。いきましょう」
澪「えっ、あ…」
キョン「昼頃にまたここで集合な。連絡するからちゃんと出ろよ」
律「りょうかいっ」
律「じゃ、じゃあ……あたし達も行こうか古泉君!」
古泉「ええ、わかりました」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 12:13:17.32 ID:kDymcEPbP
キョン「……」
澪「……」
キョン「…すいませんでした、秋山さん」
澪「え? な、何が……ですか?」
キョン「いや、秋山さん、男性といると緊張しちゃうって知ってたのに、勝手に友達呼んじゃったリして」
澪「あ、そ、そんな……あたしは別に……」
キョン「…その…」
キョン「…なんかあれですけど、せっかくなんだし楽しみましょう。向こうは向こうにまかせて、こっちはこっちで盛り上がっていきましょう」
澪「…!! は、はいっ」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 12:36:56.65 ID:kDymcEPbP
ガヤガヤガヤ
キョン「どれ乗ります?」
澪「えーっと……そうですね、じゃあ……あれに」
キョン「え、もう観覧車ですか? ちょっと早いでしょう。もう少し後の方に取っておきましょうよ」
澪「そ、そうですか? じゃあどれを……」
キョン「そうですね。やっぱりせっかく来たんだしコレから行っておきましょう。フリーフォール」
澪「えっ!? こ、コレですか!? 無理むりむり! あたし絶対無理です!!」
キョン「大丈夫大丈夫、何事も経験ですよ。それに…」
キョン「俺がついてますから」
澪「!!」ボッ
キョン「なんちゃって、すみません冗談……あれ」
澪「……」
キョン「……」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 12:47:37.46 ID:kDymcEPbP
─────
古泉「さてと……どこから行きましょうかねぇ」
律「……」
古泉「田井中さんは絶叫系はお好きですか? もしよろしかったら乗ってみたいんですが」
律「……」
古泉「…田井中さん?」
律「へっ!? あ、はいっ!」
古泉「どうしかしたんですか?」
律「あ、いや…別に…あ、絶叫系ね!! よし、乗ろう乗ろう!」
古泉「さてと……どこから行きましょうかねぇ」
律「……」
古泉「田井中さんは絶叫系はお好きですか? もしよろしかったら乗ってみたいんですが」
律「……」
古泉「…田井中さん?」
律「へっ!? あ、はいっ!」
古泉「どうしかしたんですか?」
律「あ、いや…別に…あ、絶叫系ね!! よし、乗ろう乗ろう!」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 13:08:44.93 ID:kDymcEPbP
澪「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
キョン「あははは。秋山さん、乗れたじゃないですか。どうでした? 楽しかったですか?」
澪「心臓が…止まるかと思いました…」
キョン「はは。じゃあ次はゆっくり目のにいきましょう」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 13:09:33.63 ID:kDymcEPbP
キョン「そういえば、試験の方はどうでした?」
澪「あ、私は……特に問題はなさそうでした」
キョン「へーっ。さすがだなぁ」
澪「あの……キョン君は?」
キョン「うん、苦労しましたけど、まあ平均値くらいは取れてるんじゃないかなってとこですかね、はは」
澪「そうですか。よかった」
キョン「次の試験の時もよかったら、またいっしょに勉強しましょう」
澪「はいっ」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 13:11:29.65 ID:kDymcEPbP
キョン「ところで、秋山さんと田井中って学部も違うのに仲いいけど、どんな関係なんですか?」
澪「あ、律とは幼馴染で……ずっといっしょだったんです。昔から」
キョン「へーっ幼馴染……」
澪「キョン君と古泉君は?」
キョン「ああ、あいつとは……高校の部活……で、いっしょだったんです」
澪「部活やってたんですか? やっぱり軽音楽を?」
キョン「いや、なんというか……なんでもやるというか、何もしていないというか……」
キョン「……」
澪「…キョン君?」
キョン「あっ、はい。とにかく、そんな感じでした」
澪「ええ? なんですかそれ」クスクス
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 13:27:12.49 ID:kDymcEPbP
─────
古泉「おおっ。すごい景色ですね、ねえ田井中さん、見てくださいホラ」
律「……」
古泉「…田井中さん?」
律「へっ、あ…ご、ごめんなさい…」
古泉「なんだかずっと考え事をしてるみたいですね…何かあったんですか?」
律「あ、いや…本当に何も…ごめん…」
古泉「……」
律「……」
古泉「おおっ。すごい景色ですね、ねえ田井中さん、見てくださいホラ」
律「……」
古泉「…田井中さん?」
律「へっ、あ…ご、ごめんなさい…」
古泉「なんだかずっと考え事をしてるみたいですね…何かあったんですか?」
律「あ、いや…本当に何も…ごめん…」
古泉「……」
律「……」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:06:12.59 ID:kDymcEPbP
─────
キョン「はあーっ、遊んだ遊んだ。久しぶりに遊んだなー」
澪「あたしも……」
律「……」
キョン「じゃ、これからどうする? どっか行く? それとも今日はもう解散にします?」
律「そうだね、朝から遊び通しだし」
キョン「ま、さすがに疲れたよな。じゃあ今日はお開きとするか」
キョン「じゃ、帰りますか秋山さん」
澪「あ、ごめんなさい……あたしちょっと律の家に寄っていかなきゃいけなけくて……」
キョン「あ、そうなんですか? じゃあ古泉、帰るとするか」
古泉「ええ」
キョン「はあーっ、遊んだ遊んだ。久しぶりに遊んだなー」
澪「あたしも……」
律「……」
キョン「じゃ、これからどうする? どっか行く? それとも今日はもう解散にします?」
律「そうだね、朝から遊び通しだし」
キョン「ま、さすがに疲れたよな。じゃあ今日はお開きとするか」
キョン「じゃ、帰りますか秋山さん」
澪「あ、ごめんなさい……あたしちょっと律の家に寄っていかなきゃいけなけくて……」
キョン「あ、そうなんですか? じゃあ古泉、帰るとするか」
古泉「ええ」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:19:56.55 ID:kDymcEPbP
律「……」
澪「…律」
律「ん?」
澪「いろいろ…ホントにありがとな。わざわざ気を遣ってくれて…」
律「あ、あはは! なんだよそんなこと。気にすんなよ!」
律「で、それよりどうだった? 初めてのデートは。楽しかった?」
澪「うん、すごく。あたし…あんなに誰かといっしょにいて幸せだなって思ったの初めてだ」
澪「…今日、本当にあの人が好きなんだなって思えたよ」
律「……」
律「そっか、よかったな…」
律「……」
澪「…? 律?」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:27:39.08 ID:kDymcEPbP
律「……」ポロポロ
澪「り、律…? ど、どうしたんだ?」
律「うっ…グスッ…ううううう…」ポロポロ
澪「ど、どうしたんだよ律!」
律「ごめん…なんでも…グスッ…なんでもないんだ…」
澪「なんでもないって…」
律「ごめん…ごめん澪…」
律「う…うううあああぁぁぁ…」
澪「……」
澪「り、律…? ど、どうしたんだ?」
律「うっ…グスッ…ううううう…」ポロポロ
澪「ど、どうしたんだよ律!」
律「ごめん…なんでも…グスッ…なんでもないんだ…」
澪「なんでもないって…」
律「ごめん…ごめん澪…」
律「う…うううあああぁぁぁ…」
澪「……」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:41:43.73 ID:kDymcEPbP
キョン「はーっ……疲れた疲れた」
キョン「どうだった古泉、田井中と二人で。おもしろかったか?」
古泉「んー……どうでしょう」
キョン「なんだ、つまらなかったのか? あーいう子はおまえとは合わなかったか」
古泉「いえ、そういうわけではないのですが……どうも彼女、ずっと何かを考えこんでいたようで」
キョン「考えこんでいた?」
古泉「ええ。心ここにあらずという感じでした」
キョン「はあ? なんだそれ…」
古泉「さあ。僕にはさっぱり」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/16(水) 14:44:59.01 ID:kDymcEPbP
キョン「……」
キョン「…どうかしたのか、あいつ…」
古泉「んー、もしかしたら、不甲斐ないのですがただ僕といるのがつまらなかっただけかもしれませんね、はは」
キョン「……」
古泉「……」
キョン「…どうかしたのか、あいつ…」
古泉「んー、もしかしたら、不甲斐ないのですがただ僕といるのがつまらなかっただけかもしれませんね、はは」
キョン「……」
古泉「……」
344: 鳥 ◆xx.eG/82sU 2009/09/17(木) 12:40:19.15 ID:aubwd1VpP
─────
プルルルルルルルルルルル
キョン「……」
プルルルルルルルルルルル
キョン「……」
キョン「……出ないな」
347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 12:43:52.59 ID:aubwd1VpP
─────
キョン「……」
キョン「あ」
律「!!」
キョン「おい、田井中っ」
律「よ、よう。久しぶり」
キョン「久しぶり、じゃねえよ。休みの間何回電話したと思ってんだ。何で出ないんだよ」
律「あ、あー。ごめんごめん、えーっと…実は…携帯壊れちゃってさぁ」
キョン「嘘つけよ」
キョン「……」
キョン「あ」
律「!!」
キョン「おい、田井中っ」
律「よ、よう。久しぶり」
キョン「久しぶり、じゃねえよ。休みの間何回電話したと思ってんだ。何で出ないんだよ」
律「あ、あー。ごめんごめん、えーっと…実は…携帯壊れちゃってさぁ」
キョン「嘘つけよ」
348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 12:44:42.00 ID:aubwd1VpP
キョン「なあ、どうしたんだ? 結構…その…心配してたんだが」
律「……」
キョン「なんかあったのか?」
律「……」
キョン「なあ」
律「夏休みの間さぁ、澪と遊んだ?」
キョン「は?」
律「澪と遊んであげたかって聞いてんの」
キョン「え、なんだよいきなり……いや、何回か遊んだけど……」
律「!! そ、そっか……」
キョン「おまえ誘っても電話出なかったじゃねえか」
律「……」
キョン「なんかあったのか?」
律「……」
キョン「なあ」
律「夏休みの間さぁ、澪と遊んだ?」
キョン「は?」
律「澪と遊んであげたかって聞いてんの」
キョン「え、なんだよいきなり……いや、何回か遊んだけど……」
律「!! そ、そっか……」
キョン「おまえ誘っても電話出なかったじゃねえか」
350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 12:49:43.63 ID:aubwd1VpP
キョン「ていうかそんなことより、ホントにどうしたんだよ。せめて電話に出なかった理由くらい教えてくれ」
律「……」
キョン「何か遊園地行った日から様子変だったって聞いたけど」
律「……」
キョン「……もしかして、俺がなんかしたのか?」
律「別に……」
キョン「じゃあ」
律「あーもううるさいなぁ!」
キョン「!!」
律「……」
キョン「何か遊園地行った日から様子変だったって聞いたけど」
律「……」
キョン「……もしかして、俺がなんかしたのか?」
律「別に……」
キョン「じゃあ」
律「あーもううるさいなぁ!」
キョン「!!」
351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 12:51:42.19 ID:aubwd1VpP
律「あんたに関係ないだろ、そんなの!!」
律「なんだよいい人ぶって! そうやって誰にでも優しくすんなよ! だからこっちは…」
律「こ……」
キョン「え……」
律「……」
律「…私なんかに構ってないでさ、さっさと澪と付き合っちまえよ」
キョン「は、はあ?」
ダッ
キョン「おい、田井中!!」
キョン「…なんなんだよ…」
律「なんだよいい人ぶって! そうやって誰にでも優しくすんなよ! だからこっちは…」
律「こ……」
キョン「え……」
律「……」
律「…私なんかに構ってないでさ、さっさと澪と付き合っちまえよ」
キョン「は、はあ?」
ダッ
キョン「おい、田井中!!」
キョン「…なんなんだよ…」
353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 12:53:34.81 ID:aubwd1VpP
─────
澪「律が…?」
キョン「ええ。電話にも出てくれないし、どうしたのか気になって。秋山さん何か知りません?」
澪「さあ…私は知らないですけど…あ、でも、そういえば最近私が電話しても、なんかそっけない感じはしてたような…」
キョン「んー…そうですか…」
澪「どうしたの…かな」
キョン「……」
澪「律が…?」
キョン「ええ。電話にも出てくれないし、どうしたのか気になって。秋山さん何か知りません?」
澪「さあ…私は知らないですけど…あ、でも、そういえば最近私が電話しても、なんかそっけない感じはしてたような…」
キョン「んー…そうですか…」
澪「どうしたの…かな」
キョン「……」
355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 12:55:45.59 ID:aubwd1VpP
澪「……」
プルルルルルルルルルルル ピッ
律『はいもしもし』
澪「あ、律か?」
律『澪。どうかした?』
澪「いや、ちょっとさ…」
356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 12:57:47.99 ID:aubwd1VpP
澪「なんかキョン君からおまえの様子がおかしいって聞いて、心配になって」
律『あ……』
澪「どうかしたのか? 最近遊ぼうって言っても全然来ないじゃないか。何かあったのか?」
律『……』
澪「なあ」
律『澪さ、キョンと夏休みの間よく遊んでたんだって?』
澪「え、ええ? な、なんだよ急に」
律『よかったな澪! 多分さ、あいつも澪のこと好きだと思うよ! さっさと付き合っちまえって! あはは!』
澪「り、律?」
律『あ、ごめん私ちょっとお風呂入ってくるわ! それじゃね澪!』ブツッ
澪「ちょっ、律!」
澪「…律…?」
律『あ……』
澪「どうかしたのか? 最近遊ぼうって言っても全然来ないじゃないか。何かあったのか?」
律『……』
澪「なあ」
律『澪さ、キョンと夏休みの間よく遊んでたんだって?』
澪「え、ええ? な、なんだよ急に」
律『よかったな澪! 多分さ、あいつも澪のこと好きだと思うよ! さっさと付き合っちまえって! あはは!』
澪「り、律?」
律『あ、ごめん私ちょっとお風呂入ってくるわ! それじゃね澪!』ブツッ
澪「ちょっ、律!」
澪「…律…?」
358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:00:11.29 ID:aubwd1VpP
─────
律「……」
キョン「……」
律「……」
キョン「おいっ」
ぐいっ
律「わっ、な、なんだよ」
キョン「なぜ無視する」
律「ご、ごめんごめん! べ、別に無視なんかしてないって! 気付かなかったんだよ!」
キョン「今思いっきり目合ったじゃねえか!」
律「……」
キョン「……」
律「……」
キョン「おいっ」
ぐいっ
律「わっ、な、なんだよ」
キョン「なぜ無視する」
律「ご、ごめんごめん! べ、別に無視なんかしてないって! 気付かなかったんだよ!」
キョン「今思いっきり目合ったじゃねえか!」
359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:02:30.42 ID:aubwd1VpP
律「離せよ! 私もう帰るんだから!」
キョン「……」
キョン「ちょっとおまえと話がしたい」
律「話すこととかないって!」
キョン「じゃあ俺が一方的に話す! おまえは聞くだけでいいから!」
律「いいって!」
キョン「頼む!」
キョン「…頼むよ。ちょっとでいいから聞いてくれ」
律「……」
律「…なんだよ…」
キョン「……」
キョン「ちょっとおまえと話がしたい」
律「話すこととかないって!」
キョン「じゃあ俺が一方的に話す! おまえは聞くだけでいいから!」
律「いいって!」
キョン「頼む!」
キョン「…頼むよ。ちょっとでいいから聞いてくれ」
律「……」
律「…なんだよ…」
360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:04:16.32 ID:aubwd1VpP
キョン「……」
キョン「…俺な」
キョン「…俺、前にも言ったけど、おまえにすげえ感謝してるんだ」
キョン「俺さ、正直、大学辞めようかどうしようか迷ってたんだよ」
律「え…」
キョン「…俺な」
キョン「…俺、前にも言ったけど、おまえにすげえ感謝してるんだ」
キョン「俺さ、正直、大学辞めようかどうしようか迷ってたんだよ」
律「え…」
363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:07:57.60 ID:aubwd1VpP
キョン「…あんまりにもつまらなくてな。なんだか他のヤツらとも毛色が違うし、学校に来るのが苦痛だった」
キョン「だんだん授業にも行かなくなったし、どうしてこんなところにいるのかわからなくなってた」
キョン「…でも、おまえと知り合えて、久しぶりの友達ができて、学校が楽しいもんに変わった。授業来るのが楽しみになってた」
キョン「……」
キョン「…すまん、いきなりこんな話しして。俺が言いたかったのはこれだけだ」
キョン「おまえがもう俺と話したくないってなら、もう話しかけもしない。ただこれだけは言っておきたかったんだ」
律「……」
キョン「ありがとな、田井中」
キョン「だんだん授業にも行かなくなったし、どうしてこんなところにいるのかわからなくなってた」
キョン「…でも、おまえと知り合えて、久しぶりの友達ができて、学校が楽しいもんに変わった。授業来るのが楽しみになってた」
キョン「……」
キョン「…すまん、いきなりこんな話しして。俺が言いたかったのはこれだけだ」
キョン「おまえがもう俺と話したくないってなら、もう話しかけもしない。ただこれだけは言っておきたかったんだ」
律「……」
キョン「ありがとな、田井中」
365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:09:10.05 ID:aubwd1VpP
キョン「……」
律「……」
キョン「じゃ」
律「ちょっ……ちょっと待ってよ」
キョン「ん?」
律「別に私は……あんたと話したくないなんて……そんなこと……」
キョン「いいよ、無理するな」
律「無理してるとかじゃない!」
律「あ…あた…」
律「あたしは……」ポロポロ
律「……」
キョン「じゃ」
律「ちょっ……ちょっと待ってよ」
キョン「ん?」
律「別に私は……あんたと話したくないなんて……そんなこと……」
キョン「いいよ、無理するな」
律「無理してるとかじゃない!」
律「あ…あた…」
律「あたしは……」ポロポロ
368: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:14:12.89 ID:aubwd1VpP
澪「……」
澪「…? あ…」
澪「…律と…キョン君…?」
370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:18:13.30 ID:aubwd1VpP
キョン「!? お、おい……どうした?」
律「うっ…うぐう…あうううぅぅ…」
キョン「お、おい田井中…」
律「うううう…グスッ…うううぅぅぅぅ」
律「…あ…あたし…は…」
律「あたし…あたしは…」
律「…あんた…のこと…が…好き…なんだ…」
キョン「……」
キョン「え」
律「うっ…うぐう…あうううぅぅ…」
キョン「お、おい田井中…」
律「うううう…グスッ…うううぅぅぅぅ」
律「…あ…あたし…は…」
律「あたし…あたしは…」
律「…あんた…のこと…が…好き…なんだ…」
キョン「……」
キョン「え」
382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:49:50.79 ID:aubwd1VpP
律「……」
キョン「……」
律「…ううう…」
ダッ
キョン「あ、おい……」
キョン「……」
キョン「……」
律「…ううう…」
ダッ
キョン「あ、おい……」
キョン「……」
383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:53:22.29 ID:aubwd1VpP
律「ううう…グスッグスッ」タッタッタッ
律「グスッ…はあ…はあ…グスッ」
律「……はあ……」
澪「……」
澪「律」
律「!! み、澪…」
384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:54:19.79 ID:aubwd1VpP
律「あっ、その…これは…」
澪「…見てたよ、律」
律「!! 見てたって…」
澪「…キョン君と話してるとこ…」
律「……」
律「…ごめん」
律「ごめん…ごめん澪…ごめん…」
律「私…私最低だ…」
ポロポロ
澪「……」
澪「…最低なのは私だよ…」
澪「…見てたよ、律」
律「!! 見てたって…」
澪「…キョン君と話してるとこ…」
律「……」
律「…ごめん」
律「ごめん…ごめん澪…ごめん…」
律「私…私最低だ…」
ポロポロ
澪「……」
澪「…最低なのは私だよ…」
385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 13:55:50.34 ID:aubwd1VpP
律「え…」
澪「ごめんな…おまえの気持ちに気付いてあげれなくて…本当にごめんな…」
澪「…ありがとう律…ありがと…」
律「み…澪ぉ…」
律「うあああああぁぁぁぁぁん」
澪「…泣くなよ…律」
律「あああああああああああ」
澪「ごめんな…おまえの気持ちに気付いてあげれなくて…本当にごめんな…」
澪「…ありがとう律…ありがと…」
律「み…澪ぉ…」
律「うあああああぁぁぁぁぁん」
澪「…泣くなよ…律」
律「あああああああああああ」
393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 14:08:14.05 ID:aubwd1VpP
─────
律「……」
澪「…落ち着いたか?」
律「…うん」
澪「そっか…」
律「……」
澪「…落ち着いたか?」
律「…うん」
澪「そっか…」
394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 14:11:04.24 ID:aubwd1VpP
律「…ごめんな、澪…おまえの気持ち知ってたのに、私…」
澪「もういいよ。気にするなよ。私とお前の仲じゃないか」
律「……ありがと……」
澪「…でも」
澪「…ごめん、律。私も…今はとてもあきらめられそうにない」
律「……」
律「…うん」
澪「だから…」
澪「もういいよ。気にするなよ。私とお前の仲じゃないか」
律「……ありがと……」
澪「…でも」
澪「…ごめん、律。私も…今はとてもあきらめられそうにない」
律「……」
律「…うん」
澪「だから…」
398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 14:19:41.58 ID:aubwd1VpP
─────
キョン「……」
キョン「…はあ…」
キョン「…どうすりゃいいんだ、俺は…」
キョン「……」
コンコン
澪「はい…あ、キョン…君…」
キョン「こんばんは…あの、ちょっと相談したいことがあって…」
キョン「……」
キョン「…はあ…」
キョン「…どうすりゃいいんだ、俺は…」
キョン「……」
コンコン
澪「はい…あ、キョン…君…」
キョン「こんばんは…あの、ちょっと相談したいことがあって…」
403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 14:28:44.71 ID:aubwd1VpP
ズズズズッ
キョン「ふう…おいしいです」
澪「ありがと」
キョン「…なんかこうしてると、高校時代の部室を思い出すなぁ」
澪「高校時代ですか?」
キョン「ええ。いっつもこうやってお茶を出してくれる先輩がいて、そのお茶がまたおいしいんですよ。懐かしいなぁ」
澪「ふふ、私たちの部室もそんな感じでしたよ。毎日お菓子食べてました」
キョン「へえー」
澪「……」
澪「…それで、相談っていうのは…」
キョン「あ…」
澪「…律のこと…ですか…?」
404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 14:36:51.67 ID:aubwd1VpP
キョン「はい、まあ……えと……」
澪「告白されたんですよね、律に」
キョン「!! し、知ってたんですか?」
澪「まあ…」
キョン「…俺は、どうしたらいいんでしょう」
澪「……」
キョン「田井中のことはいいヤツだと思うし、可愛いとも思うけど、その、恋愛とか…そういう感じには見てなくて…」
キョン「でも、俺は…あいつがいたから今こうやって」
澪「あの」
澪「告白されたんですよね、律に」
キョン「!! し、知ってたんですか?」
澪「まあ…」
キョン「…俺は、どうしたらいいんでしょう」
澪「……」
キョン「田井中のことはいいヤツだと思うし、可愛いとも思うけど、その、恋愛とか…そういう感じには見てなくて…」
キョン「でも、俺は…あいつがいたから今こうやって」
澪「あの」
408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 14:40:36.81 ID:aubwd1VpP
キョン「はい?」
澪「……」
澪「…私はその相談に乗ってあげることは…申し訳ないんだけどできません」
キョン「え…」
澪「…でも、私もキョン君に聞いてもらいたいことが…あります…」
澪「……」
澪「…私も…」
澪「…私も、初めて会った時から…キョン君のことが…好きでした…」
キョン「……」
キョン「え」
澪「……」
澪「…私はその相談に乗ってあげることは…申し訳ないんだけどできません」
キョン「え…」
澪「…でも、私もキョン君に聞いてもらいたいことが…あります…」
澪「……」
澪「…私も…」
澪「…私も、初めて会った時から…キョン君のことが…好きでした…」
キョン「……」
キョン「え」
417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 14:51:35.86 ID:aubwd1VpP
澪「……」
キョン「……」
澪「……」
キョン「……」
カッチカッチカッチ…
キョン「……あ……」
キョン「…あの…」
澪「…はい…」
キョン「……」
キョン「…少し…時間を…ください…」
澪「…はい…」
キョン「……」
澪「……」
キョン「……」
カッチカッチカッチ…
キョン「……あ……」
キョン「…あの…」
澪「…はい…」
キョン「……」
キョン「…少し…時間を…ください…」
澪「…はい…」
418: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 14:56:36.19 ID:aubwd1VpP
澪「……」
キョン「……じゃあ。紅茶、ごちそう様でした」
澪「あ…」
キョン「はい?」
澪「…ごめんなさい。いきなりあんなこと言って…」
キョン「……」
澪「でも…律と話して…律に返事をする前に…キョン君にどうしても私の気持ちも知っておいてほしくて…それで…」
キョン「……はい」
キョン「……じゃあ。紅茶、ごちそう様でした」
澪「あ…」
キョン「はい?」
澪「…ごめんなさい。いきなりあんなこと言って…」
キョン「……」
澪「でも…律と話して…律に返事をする前に…キョン君にどうしても私の気持ちも知っておいてほしくて…それで…」
キョン「……はい」
419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 14:57:44.21 ID:aubwd1VpP
キョン「……秋山さん」
澪「…?」
キョン「ありがとうございます。…嬉しかったです」
澪「……」
キョン「じゃあ」
ガチャ バタン
澪「…?」
キョン「ありがとうございます。…嬉しかったです」
澪「……」
キョン「じゃあ」
ガチャ バタン
420: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 14:58:35.75 ID:aubwd1VpP
キョン「……」
キョン「……」
キョン「…はあ…」
422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 15:02:02.65 ID:aubwd1VpP
─────
キョン「……」
古泉「おや」
キョン「……」
古泉「おはようございます。…ってうわ、どうしたんですかその顔。冗談じゃなく死んだ魚みたいになってますよ」
キョン「余計なお世話だ」
キョン「……」
古泉「おや」
キョン「……」
古泉「おはようございます。…ってうわ、どうしたんですかその顔。冗談じゃなく死んだ魚みたいになってますよ」
キョン「余計なお世話だ」
427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 15:10:50.71 ID:aubwd1VpP
古泉「どうやらお疲れのようですね。どうかしたんですか?」
キョン「……」
古泉「僕でよかったら相談にのりますが」
キョン「ほ、ホントか?」
古泉「ええ。もちろん」
キョン「あ、あの…な。実は…」
キョン「…いや、やっぱいいや。じゃあな」
古泉「何ですかそれ」
キョン「……」
古泉「僕でよかったら相談にのりますが」
キョン「ほ、ホントか?」
古泉「ええ。もちろん」
キョン「あ、あの…な。実は…」
キョン「…いや、やっぱいいや。じゃあな」
古泉「何ですかそれ」
429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 15:13:37.27 ID:aubwd1VpP
キョン「!!」
律「あ」
キョン「……」
律「…よっ」
キョン「…おう」
律「…あのさ」
律「…私のことは…気にしなくていいからな、キョン」
キョン「え…」
律「じゃ」タッタッタ
キョン「……」
律「あ」
キョン「……」
律「…よっ」
キョン「…おう」
律「…あのさ」
律「…私のことは…気にしなくていいからな、キョン」
キョン「え…」
律「じゃ」タッタッタ
キョン「……」
431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 15:18:28.87 ID:aubwd1VpP
─────
キョン「……」
キョン「…俺は…」
キョン「…俺はいったいどうしたいんだ…」
キョン「…くそっ…」
キョン「……」
キョン「…あいつに…」
キョン「…ハルヒに…会いてえ…」
キョン「……」
キョン「…俺は…」
キョン「…俺はいったいどうしたいんだ…」
キョン「…くそっ…」
キョン「……」
キョン「…あいつに…」
キョン「…ハルヒに…会いてえ…」
453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 15:31:31.05 ID:aubwd1VpP
プルルルルルルルルル
キョン「……」
キョン「…よっ。久しぶりだな。ああ、元気だったか…?」
キョン「…ああ。うん、平気だよ…あのな、今からちょっと会えないか? 少しでいい」
キョン「ああ…わかった」
ピッ
キョン「……」
キョン「…はあ…」
キョン「…何やってんだ俺は…」
475: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 15:51:21.47 ID:aubwd1VpP
─────
ボボボボボボボボボボボ… キッ
キョン「よっ」
ハルヒ「よっ、じゃないわよ。こんな遅い時間に呼びだしたりして非常識ねアンタ」
キョン「悪い」
ハルヒ「…ま、別にいいけど…でもアンタの家からここまでかなり遠いじゃない。どうしたってのよ急に」
キョン「…ちょっと近くまで寄ったからさ。どうせだからと思ってな」
ハルヒ「ふーん、私はついでなわけね」
キョン「…いや、そういうわけでもないんだが…」
ハルヒ「…ま、いいわ」
ボボボボボボボボボボボ… キッ
キョン「よっ」
ハルヒ「よっ、じゃないわよ。こんな遅い時間に呼びだしたりして非常識ねアンタ」
キョン「悪い」
ハルヒ「…ま、別にいいけど…でもアンタの家からここまでかなり遠いじゃない。どうしたってのよ急に」
キョン「…ちょっと近くまで寄ったからさ。どうせだからと思ってな」
ハルヒ「ふーん、私はついでなわけね」
キョン「…いや、そういうわけでもないんだが…」
ハルヒ「…ま、いいわ」
485: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 15:57:26.07 ID:aubwd1VpP
ハルヒ「へー、これが前に言ってたスクーター? キョンのくせに生意気ね」
キョン「ああ、いいだろ」
ハルヒ「でも、どうせ買うんだったら中型か大型にすればよかったのに」
キョン「そんな金ねえよ。免許も取らなきゃいけないし」
ハルヒ「ねえ、ちょっと乗ってみていい?」
キョン「ああ、いいぞ」
ハルヒ「よーし! ほら、アンタも後ろに乗りなさい!」
キョン「おいおい、勘弁してくれ。俺はまだ死にたくない」
ハルヒ「馬鹿ね、あたしがスクーターの運転くらいでミスるわけないでしょ! いいから乗りなさい!」
キョン「やれやれ」
キョン「ああ、いいだろ」
ハルヒ「でも、どうせ買うんだったら中型か大型にすればよかったのに」
キョン「そんな金ねえよ。免許も取らなきゃいけないし」
ハルヒ「ねえ、ちょっと乗ってみていい?」
キョン「ああ、いいぞ」
ハルヒ「よーし! ほら、アンタも後ろに乗りなさい!」
キョン「おいおい、勘弁してくれ。俺はまだ死にたくない」
ハルヒ「馬鹿ね、あたしがスクーターの運転くらいでミスるわけないでしょ! いいから乗りなさい!」
キョン「やれやれ」
489: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 16:04:28.36 ID:aubwd1VpP
ボボボボボボボボボボボ
ハルヒ「ひゃっほう! いえーーい!」
キョン「おい! あんまりスピード出すな!」
ハルヒ「何よチキンね! ていうかコレもっとスピード出ないの!?」
キョン「だから出すなって言ってるだろうが!」
ボボボボボボボボボボボ
492: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 16:09:24.71 ID:aubwd1VpP
キョン「…はあ」
ハルヒ「ふう。なかなか楽しいわねコレ! 気にいったわ!」
キョン「そいつはよかった」
ハルヒ「あたしも買おうかしら…でも、あたしが買うならやっぱり大型ね! スクーターなんてあたしには似合わないわ!」
キョン「…そうかい」
キョン「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…それで、どうしたのよ」
528: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:22:41.29 ID:aubwd1VpP
キョン「え?」
ハルヒ「なんか話たいことあったんじゃないの? 聞いてあげるわよ」
キョン「…ああ…いや」
キョン「別に特別話たいことがあったわけじゃないんだ。ただ…急におまえと会いたくなってさ」
ハルヒ「は、はぁ!? 何よそれ」
キョン「迷惑だったか」
ハルヒ「べ、別にそういうわけじゃないけど…」
ハルヒ「…ホントに何もないの?」
キョン「ああ」
ハルヒ「なんか話たいことあったんじゃないの? 聞いてあげるわよ」
キョン「…ああ…いや」
キョン「別に特別話たいことがあったわけじゃないんだ。ただ…急におまえと会いたくなってさ」
ハルヒ「は、はぁ!? 何よそれ」
キョン「迷惑だったか」
ハルヒ「べ、別にそういうわけじゃないけど…」
ハルヒ「…ホントに何もないの?」
キョン「ああ」
537: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:29:37.94 ID:aubwd1VpP
─────
ハルヒ「それですごいのよ、有希のモテっぷりが!」
キョン「へえー、あの長門がねえ…」
ハルヒ「まあでも、有希が付き合っていいのはあたしが認めた男だけだけどね。今のところはそんなヤツいないわ!」
キョン「おいおい、そこは長門の好きにさせてやれよ」
ハルヒ「ダメよ! 有希は何も知らなそうだから変なのに引っかかっちゃうかもしれないじゃない!」
キョン「ははは」
ハルヒ「…あ、もうこんな時間ね」
キョン「あ、そうだな。そろそろ帰るか?」
ハルヒ「んー…そうね。また話そうと思えばいつでも話せるしね」
キョン「……ああ、そうだな」
ハルヒ「それですごいのよ、有希のモテっぷりが!」
キョン「へえー、あの長門がねえ…」
ハルヒ「まあでも、有希が付き合っていいのはあたしが認めた男だけだけどね。今のところはそんなヤツいないわ!」
キョン「おいおい、そこは長門の好きにさせてやれよ」
ハルヒ「ダメよ! 有希は何も知らなそうだから変なのに引っかかっちゃうかもしれないじゃない!」
キョン「ははは」
ハルヒ「…あ、もうこんな時間ね」
キョン「あ、そうだな。そろそろ帰るか?」
ハルヒ「んー…そうね。また話そうと思えばいつでも話せるしね」
キョン「……ああ、そうだな」
540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:34:39.79 ID:aubwd1VpP
ハルヒ「じゃ、またね、キョン」
キョン「おい、何言ってんだ。家まで送ってやるよ。こんな時間だし」
ハルヒ「別に大丈夫よ。近いから」
キョン「いいから。俺が呼び出したんだし。送らせてくれ。ほらヘルメット」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…わかったわよ。じゃ、頼むわね」
キョン「了解」
キョン「おい、何言ってんだ。家まで送ってやるよ。こんな時間だし」
ハルヒ「別に大丈夫よ。近いから」
キョン「いいから。俺が呼び出したんだし。送らせてくれ。ほらヘルメット」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…わかったわよ。じゃ、頼むわね」
キョン「了解」
541: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:38:18.82 ID:aubwd1VpP
─────
ボボボボボボボボボボボ… キッ
キョン「ほい、着いたぞ」
ハルヒ「ん、ありがと」
キョン「……それじゃ、またな」
ハルヒ「あ、ちょっと」
キョン「ん?」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…あんたが何悩んでるのか知らないけど…」
ボボボボボボボボボボボ… キッ
キョン「ほい、着いたぞ」
ハルヒ「ん、ありがと」
キョン「……それじゃ、またな」
ハルヒ「あ、ちょっと」
キョン「ん?」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…あんたが何悩んでるのか知らないけど…」
542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:41:44.88 ID:aubwd1VpP
ハルヒ「とにかくさ、自分の思った通りに行動することよ。他人の意見とかそんなの関係なく」
ハルヒ「自分の気持ちを一番に考えなさい。だから、自分の気持ちだけは自分ではっきりさせときなさい。わかったわね」
キョン「……」
キョン「…ああ、わかった」
ハルヒ「…暇だったら、また夜中にでも付き合ったあげるからさ」
キョン「おう、頼むぜ」
ハルヒ「ふふ」
ハルヒ「自分の気持ちを一番に考えなさい。だから、自分の気持ちだけは自分ではっきりさせときなさい。わかったわね」
キョン「……」
キョン「…ああ、わかった」
ハルヒ「…暇だったら、また夜中にでも付き合ったあげるからさ」
キョン「おう、頼むぜ」
ハルヒ「ふふ」
543: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:45:31.58 ID:aubwd1VpP
キョン「……じゃあな」
ハルヒ「うん…またね」
ボボボボボボボボボボホ…
キョン「……」
キョン「…ありがとな、ハルヒ。おかげでスッキリしたよ」
キョン「…自分の思った通りに、か…」
キョン「……」
ハルヒ「うん…またね」
ボボボボボボボボボボホ…
キョン「……」
キョン「…ありがとな、ハルヒ。おかげでスッキリしたよ」
キョン「…自分の思った通りに、か…」
キョン「……」
546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:50:39.72 ID:aubwd1VpP
─────
タララタタタラタララタータタタタララー
澪「? メール……あ……」
澪「…キョン君…から…」
548: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:54:38.43 ID:aubwd1VpP
─────
キョン「……」
キョン「……」
ガラッ
キョン「…よっ」
律「…おう」
キョン「……」
キョン「……」
ガラッ
キョン「…よっ」
律「…おう」
550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:01:00.69 ID:aubwd1VpP
キョン「悪いな、わざわざこんなとこ呼び出したりして」
律「…いいよ、べつに。この前のことだろ?」
キョン「…ああ…」
律「……」
律「じゃ、頼む。サクッと言ってくれ。覚悟はできてるからさ」
キョン「……」
律「…いいよ、べつに。この前のことだろ?」
キョン「…ああ…」
律「……」
律「じゃ、頼む。サクッと言ってくれ。覚悟はできてるからさ」
キョン「……」
552: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:03:35.59 ID:aubwd1VpP
キョン「……」
律「……」
キョン「…ヨロシク頼む」
律「……」
律「……は?」
キョン「俺…も、おまえのことが好きだ。俺と…付き合ってほしい」
律「……」
キョン「…ヨロシク頼む」
律「……」
律「……は?」
キョン「俺…も、おまえのことが好きだ。俺と…付き合ってほしい」
563: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:08:27.23 ID:aubwd1VpP
律「……え」
律「えええっ!!?」
キョン「な、なんだよ」
律「え、だって…あんたは…あんた澪のこと…」
キョン「秋山さんは…いい友人で、お隣さんだよ」
キョン「…俺が好きなのは…田井中だ」
律「嘘…」
律「えええっ!!?」
キョン「な、なんだよ」
律「え、だって…あんたは…あんた澪のこと…」
キョン「秋山さんは…いい友人で、お隣さんだよ」
キョン「…俺が好きなのは…田井中だ」
律「嘘…」
565: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:09:55.99 ID:aubwd1VpP
律「え……あ」
律「…ま、まさか…」
ぎゅうっ
律「…痛い。夢じゃない…」
キョン「何やってんだおまえ」
律「い、いや…は…ははは…」
律「…はは…は…」ポロポロ
律「…ま、まさか…」
ぎゅうっ
律「…痛い。夢じゃない…」
キョン「何やってんだおまえ」
律「い、いや…は…ははは…」
律「…はは…は…」ポロポロ
571: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:15:02.46 ID:aubwd1VpP
キョン「な、なんで泣くんだ?」
律「いや、だって…嬉しくて…グスッ」
キョン「…そっか」
律「グスッ…グスッ…あ…」
律「で、でも…じゃあ…澪は…」
キョン「…秋山さんには、もう言ったよ」
律「え…」
律「澪…」
律「いや、だって…嬉しくて…グスッ」
キョン「…そっか」
律「グスッ…グスッ…あ…」
律「で、でも…じゃあ…澪は…」
キョン「…秋山さんには、もう言ったよ」
律「え…」
律「澪…」
587: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:20:50.31 ID:aubwd1VpP
キョン「……」
キョン「…ホントにいい人だよな、秋山さん。こんな俺に…これからも仲のいい友達でいましょうって言ってくれたよ」
キョン「あと、おまえのことも言ってたぜ。絶対大切にしてやってくれって」
律「……」
律「…澪…」ポロポロ
キョン「…ホントにいい人だよな、秋山さん。こんな俺に…これからも仲のいい友達でいましょうって言ってくれたよ」
キョン「あと、おまえのことも言ってたぜ。絶対大切にしてやってくれって」
律「……」
律「…澪…」ポロポロ
594: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:22:41.96 ID:aubwd1VpP
キョン「……」
キョン「…俺は…」
キョン「俺は、その…なんだ」
キョン「秋山さんとの約束を、必ず守るよ」
キョン「絶対大切にする。俺のできる限りで」
キョン「だから…」
キョン「これから…ずっと、ヨロシクな、田井中」
律「……」
律「…うんっ」
キョン「…俺は…」
キョン「俺は、その…なんだ」
キョン「秋山さんとの約束を、必ず守るよ」
キョン「絶対大切にする。俺のできる限りで」
キョン「だから…」
キョン「これから…ずっと、ヨロシクな、田井中」
律「……」
律「…うんっ」
596: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:23:26.09 ID:aubwd1VpP
終
648: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:17:43.55 ID:XAxbjKl20
澪ルート書いてください本当にお願いします
650: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:18:55.61 ID:DowPdutb0
キョン「よっ」
ハルヒ「んん」
キョン「悪いな、急に呼び出して」
ハルヒ「別に良いわよ、暇だったし」
キョン「そうか」
ハルヒ「冴えない顔してるわね、相変わらず」
キョン「ほっとけ」
ハルヒ「ふん」
キョン「・・・」
ハルヒ「んん」
キョン「悪いな、急に呼び出して」
ハルヒ「別に良いわよ、暇だったし」
キョン「そうか」
ハルヒ「冴えない顔してるわね、相変わらず」
キョン「ほっとけ」
ハルヒ「ふん」
キョン「・・・」
653: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:23:15.53 ID:DowPdutb0
ハルヒ「それで、呼び出した理由は?」
キョン「それがな・・・ううむ」
ハルヒ「なによ、ちゃっちゃと言いなさいよ」
キョン「(コイツに話すのもなあ)」
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・」
ハルヒ「いいわ、話したくなるまで待ってあげる。感謝しなさい!」
キョン「ふっ」
ハルヒ「何が可笑しいのよ!」
キョン「いや、懐かしいなってさ」
キョン「それがな・・・ううむ」
ハルヒ「なによ、ちゃっちゃと言いなさいよ」
キョン「(コイツに話すのもなあ)」
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・」
ハルヒ「いいわ、話したくなるまで待ってあげる。感謝しなさい!」
キョン「ふっ」
ハルヒ「何が可笑しいのよ!」
キョン「いや、懐かしいなってさ」
656: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:30:14.06 ID:DowPdutb0
ハルヒ「ねえ」
キョン「あ?」
ハルヒ「いい加減に話してくれない?」
キョン「うーむ」
ハルヒ「・・・あ! 良いこと思いついたわ」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「今からアンタの家に行くわよ」
キョン「はあ!? いや、それは勘弁してくれ」
ハルヒ「ほら、早くスクーターに乗せなさいよ」
キョン「おいおい、本気で言ってるのか?」
ハルヒ「はーやーくーしろ!」
キョン「はあ・・・」
キョン「あ?」
ハルヒ「いい加減に話してくれない?」
キョン「うーむ」
ハルヒ「・・・あ! 良いこと思いついたわ」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「今からアンタの家に行くわよ」
キョン「はあ!? いや、それは勘弁してくれ」
ハルヒ「ほら、早くスクーターに乗せなさいよ」
キョン「おいおい、本気で言ってるのか?」
ハルヒ「はーやーくーしろ!」
キョン「はあ・・・」
659: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:34:13.51 ID:DowPdutb0
キョン「ここだ」
ハルヒ「ぼっろい所ね、ネズミが出そうだわ」
キョン「ったく」
ハルヒ「部屋どこ?」
キョン「あそこだ」
ハルヒ「おっさき!」
キョン「なんなんだよ」
ハルヒ「早くきなさーい」
キョン「ちょっと待ってろ」
ハルヒ「ぼっろい所ね、ネズミが出そうだわ」
キョン「ったく」
ハルヒ「部屋どこ?」
キョン「あそこだ」
ハルヒ「おっさき!」
キョン「なんなんだよ」
ハルヒ「早くきなさーい」
キョン「ちょっと待ってろ」
660: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:39:02.37 ID:DowPdutb0
澪の部屋
澪「騒がしいな・・・誰だろ?」
澪「!? キョン君の声だ・・・女の子の声も?」
澪「ちょっとだけ・・・」
ガチャリ
澪「!?」
ハルヒ「ん?」
バタン
澪「な、なんでキョン君の部屋の前に・・・」
「キョーン、早くしなさい!」
「だっー、急かすな!」
澪「・・・」
澪「騒がしいな・・・誰だろ?」
澪「!? キョン君の声だ・・・女の子の声も?」
澪「ちょっとだけ・・・」
ガチャリ
澪「!?」
ハルヒ「ん?」
バタン
澪「な、なんでキョン君の部屋の前に・・・」
「キョーン、早くしなさい!」
「だっー、急かすな!」
澪「・・・」
662: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:45:14.78 ID:DowPdutb0
ハルヒ「キョン、なんか女の人が私を見てたんだけど、あの部屋」
キョン「え? あの部屋か?」
ハルヒ「ええ」
キョン「(おいおい、秋山さんに見られたのか)」
ハルヒ「まあ、そんなことはどうだっていいわね。早く入りましょ」
キョン「・・・」
ハルヒ「鍵貸しなさい」
キョン「・・・」
ハルヒ「じゃ、入るわ」
キョン「・・・」
キョン「え? あの部屋か?」
ハルヒ「ええ」
キョン「(おいおい、秋山さんに見られたのか)」
ハルヒ「まあ、そんなことはどうだっていいわね。早く入りましょ」
キョン「・・・」
ハルヒ「鍵貸しなさい」
キョン「・・・」
ハルヒ「じゃ、入るわ」
キョン「・・・」
665: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:49:07.54 ID:DowPdutb0
澪の部屋
澪「(声聞こえるかな)」
「こら! 勝手に触るな」
「良いじゃない、減るもんじゃないし」
「お前が触るとな」
「なによこれ! おっきいわね」
「や、やめてくれ!」
澪「!? 一体なにをして・・・」
澪「だ、駄目! 止めないと!」
澪「(声聞こえるかな)」
「こら! 勝手に触るな」
「良いじゃない、減るもんじゃないし」
「お前が触るとな」
「なによこれ! おっきいわね」
「や、やめてくれ!」
澪「!? 一体なにをして・・・」
澪「だ、駄目! 止めないと!」
669: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:55:01.67 ID:DowPdutb0
キョンの部屋
ピンポーン
キョン「誰だ? こんな時間に」
ハルヒ「あ、壊れた…」
キョン「はい、どちらさんで」
ガチャ
澪「あ、こ、こんばんは」
キョン「秋山さん!? こ、こんばんは」
ハルヒ「あーもう、足くっつかないわ」
キョン「…」
澪「…」
ピンポーン
キョン「誰だ? こんな時間に」
ハルヒ「あ、壊れた…」
キョン「はい、どちらさんで」
ガチャ
澪「あ、こ、こんばんは」
キョン「秋山さん!? こ、こんばんは」
ハルヒ「あーもう、足くっつかないわ」
キョン「…」
澪「…」
671: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:00:34.23 ID:DowPdutb0
ハルヒ「キョン? あ、誰それ?」
キョン「あー、こちらはお隣の秋山さんだ」
ハルヒ「さっき見た人ね」
澪「は、初めまして、秋山澪です」
ハルヒ「わたしは涼宮ハルヒ」
キョン「…」
澪「キョン君とはどういうご関係ですか?」
キョン「!?」
澪「か、彼女さんですか?」
ハルヒ「ち、違うわよ! 誰がコイツの…」
澪「良かった…」
ハルヒ「え?」
キョン「あー、こちらはお隣の秋山さんだ」
ハルヒ「さっき見た人ね」
澪「は、初めまして、秋山澪です」
ハルヒ「わたしは涼宮ハルヒ」
キョン「…」
澪「キョン君とはどういうご関係ですか?」
キョン「!?」
澪「か、彼女さんですか?」
ハルヒ「ち、違うわよ! 誰がコイツの…」
澪「良かった…」
ハルヒ「え?」
672: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:02:40.33 ID:DowPdutb0
澪「わ、わたしはキョン君が好きなんです」
キョン「(なんと大胆に!)」
ハルヒ「こ、こんなのの何処がいいのよ!」
澪「優しい…ところ」
ハルヒ「キョン」
キョン「な、なんだ?」
ハルヒ「聞いてないわよ」
キョン「言ってないからな」
ハルヒ「秋山さん、ちょっと入りなさい」
澪「え、ど、どうして?」
ハルヒ「いいから」
キョン「(なんと大胆に!)」
ハルヒ「こ、こんなのの何処がいいのよ!」
澪「優しい…ところ」
ハルヒ「キョン」
キョン「な、なんだ?」
ハルヒ「聞いてないわよ」
キョン「言ってないからな」
ハルヒ「秋山さん、ちょっと入りなさい」
澪「え、ど、どうして?」
ハルヒ「いいから」
728: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:25:37.21 ID:bMcMQly7O
澪「おじゃま、します…」
ハルヒ「じゃあそこに座って」
澪「は、はぁ…」
ハルヒ「…で、キョン!あんたの答えはどうなのよ?」
キョン「俺か!?俺は…その…」
ハルヒ「あんたまさかその相談を今日あたしにしようとしたわけじゃないわよね?」
キョン「ギクッ」
ハルヒ「はぁ…あきれてものもいえないわ」
ハルヒ「じゃあそこに座って」
澪「は、はぁ…」
ハルヒ「…で、キョン!あんたの答えはどうなのよ?」
キョン「俺か!?俺は…その…」
ハルヒ「あんたまさかその相談を今日あたしにしようとしたわけじゃないわよね?」
キョン「ギクッ」
ハルヒ「はぁ…あきれてものもいえないわ」
735: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:33:36.50 ID:bMcMQly7O
ハルヒ「秋山さんていったかしら。見ての通り、こいつはあなたが目の前で告白をしても返事が返せない超絶ヘタレ野郎よ!!」
澪「でもそれは、もう一人から…」
ハルヒ「もう一人…ってあんたもう一人からも告白されてるの!!?」
キョン「…ああ」
ハルヒ「…」
澪「でもそれは、もう一人から…」
ハルヒ「もう一人…ってあんたもう一人からも告白されてるの!!?」
キョン「…ああ」
ハルヒ「…」
739: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:39:10.03 ID:bMcMQly7O
ハルヒ「この…」
キョン澪「?」
ハルヒ「クッソバカキョーーーン!!!!!!!!!」ドカッ
キョン「う゛おっ!!!」
ハルヒ「あんたねぇ、女の子が一世一代の覚悟してあんたに想いを伝えてるのよ!!!!」ゲシゲシ
ハルヒ「なのにあんたは何!!?迷った挙げ句あたしに相談!!?ふざけるのもいい加減にしなさいよ!!!!」ゲシゲシ
キョン「やめろっ!いてぇ…」
ハルヒ「この!!この!!!!」
澪「やめてください!!キョン君を蹴らないで!!」
キョン澪「?」
ハルヒ「クッソバカキョーーーン!!!!!!!!!」ドカッ
キョン「う゛おっ!!!」
ハルヒ「あんたねぇ、女の子が一世一代の覚悟してあんたに想いを伝えてるのよ!!!!」ゲシゲシ
ハルヒ「なのにあんたは何!!?迷った挙げ句あたしに相談!!?ふざけるのもいい加減にしなさいよ!!!!」ゲシゲシ
キョン「やめろっ!いてぇ…」
ハルヒ「この!!この!!!!」
澪「やめてください!!キョン君を蹴らないで!!」
744: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:45:25.89 ID:bMcMQly7O
ハルヒ「くっ…!」
澪「やめて…やめて…キョン君を、傷つけないで…」
キョン「あき…山さん」
ハルヒ「いいキョン!!!?」
キョン「…何だ?」
ハルヒ「これが最後の団長命令よ!!あんたはこの秋山さんとそのもう一人の娘に明日までに返事をしなさい!!そして絶対に2人を傷つけないこと!!分かった!?もしそれが出来なかったら…」
キョン「出来…なかったら?」
ハルヒ「本当に死刑だからっ!!!!!」バタンッ
キョン「ハルっ!…行っちまった…」
澪「やめて…やめて…キョン君を、傷つけないで…」
キョン「あき…山さん」
ハルヒ「いいキョン!!!?」
キョン「…何だ?」
ハルヒ「これが最後の団長命令よ!!あんたはこの秋山さんとそのもう一人の娘に明日までに返事をしなさい!!そして絶対に2人を傷つけないこと!!分かった!?もしそれが出来なかったら…」
キョン「出来…なかったら?」
ハルヒ「本当に死刑だからっ!!!!!」バタンッ
キョン「ハルっ!…行っちまった…」
749: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:51:26.35 ID:bMcMQly7O
澪「うぅ…」シクシク
キョン「あ、秋山さん…」
澪「はっ…ごめんなさい…私、泣いたりしちゃって…」
キョン「いえ、俺の方こそごめんなさい…本当、最低の野郎です…!」
澪「いいえ…キョン君は…良い人です!」
キョン「秋山さん…」
澪「…私、帰りますねっ!お邪魔しました!」
キョン「あっ!ちょっ!」
澪「返事…待ってますからね…」バタン
キョン「…」
キョン「あ、秋山さん…」
澪「はっ…ごめんなさい…私、泣いたりしちゃって…」
キョン「いえ、俺の方こそごめんなさい…本当、最低の野郎です…!」
澪「いいえ…キョン君は…良い人です!」
キョン「秋山さん…」
澪「…私、帰りますねっ!お邪魔しました!」
キョン「あっ!ちょっ!」
澪「返事…待ってますからね…」バタン
キョン「…」
752: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:56:51.88 ID:bMcMQly7O
キョン「さて、いよいよ後戻りできなくなったわけだが…」
キョン「しかし、ハルヒ…ありがとな」
ブー ブー
キョン「ん?田井中からか?」カチャ
キョン「しかし、ハルヒ…ありがとな」
ブー ブー
キョン「ん?田井中からか?」カチャ
756: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:00:09.08 ID:bMcMQly7O
律『澪から話は聞いた。明日、待ってるからな!』
キョン「くそっあの2人…!
しかし仲が良いんだな…」
キョン「よしっ!寝るか!」
キョン「くそっあの2人…!
しかし仲が良いんだな…」
キョン「よしっ!寝るか!」
760: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:06:06.23 ID:bMcMQly7O
キョン「ふあぁ~(昨夜は全然寝れなかった…)」
律「おっす!キョン!」
キョン「おお…やけに元気だな」
律「キョンこそだるそうな顔してるな!ひょっとして昨日のことで寝れなかったか?」
キョン「うっ…否定はしない」
律「あはは、分かりやすい奴だな、キョンて」
キョン「で、授業は一緒に受けるんだな…」
律「当たり前だろっ!単位がヤバいからな!」
キョン「自慢して言うことではない」
律「おっす!キョン!」
キョン「おお…やけに元気だな」
律「キョンこそだるそうな顔してるな!ひょっとして昨日のことで寝れなかったか?」
キョン「うっ…否定はしない」
律「あはは、分かりやすい奴だな、キョンて」
キョン「で、授業は一緒に受けるんだな…」
律「当たり前だろっ!単位がヤバいからな!」
キョン「自慢して言うことではない」
766: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:15:44.53 ID:bMcMQly7O
キョン「さて、授業もおわったし、」
律「一緒に昼ご飯食べない?澪も連れて!」
キョン「悪いな、次の授業レポート提出なんだ。昼休みはそれを書かなきゃいかん」
律「そっ…か」
キョン「そういう事だ。あ、これと一緒に秋山さんにも伝えておいてくれ」
律「紙…?あのっ」
キョン「4限が終わったらその紙を読んで下さいってな」
律「…分かった!伝えておく!
…なんか変な言い方だけど、2人とも信じてるからな!」
キョン「おう!」
律「一緒に昼ご飯食べない?澪も連れて!」
キョン「悪いな、次の授業レポート提出なんだ。昼休みはそれを書かなきゃいかん」
律「そっ…か」
キョン「そういう事だ。あ、これと一緒に秋山さんにも伝えておいてくれ」
律「紙…?あのっ」
キョン「4限が終わったらその紙を読んで下さいってな」
律「…分かった!伝えておく!
…なんか変な言い方だけど、2人とも信じてるからな!」
キョン「おう!」
769: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:25:49.91 ID:bMcMQly7O
キョン「…時間か」
「あの…」
キョン「はい、そうです」
「っていうことは…」
キョン「俺は、秋山澪さんのことが好きです!俺と付き合って下さい!!」
澪「…はい」
「あの…」
キョン「はい、そうです」
「っていうことは…」
キョン「俺は、秋山澪さんのことが好きです!俺と付き合って下さい!!」
澪「…はい」
コメント
コメント一覧 (2)
けいおんもう一度見直そうかなぁ
律も澪も可愛かったし、キョンは杉田さんの声で再生余裕でした。
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