短篇集のような感じでございます。

285: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 00:01:16.02 ID:LBfneqk0
ー寮ー

美琴(ねむれないわ…)

美琴(最近ずっとあいつのとこにいたからな~)

美琴(………流石にこの時間に電話するのは迷惑よね)

美琴(でも黒子は寝てるし…)

美琴(…………)

美琴(ちょ、ちょっとだけ…) ピッ

美琴(もう寝てるかも…) トゥルルル

『なんだ?』

美琴「あっ…」(何話すか考えてなかった…)

『ん?もしもーし、聞こえてますかー?』

美琴「き、聞こえてるわよ」

『ああ、それでなんだ?』

美琴「え~っと………」

『何だ?特に用はないのか?』

引用元: 上条「バリバリ?」 美琴「バリバリ違う!」

 

286: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 00:04:05.21 ID:LBfneqk0
美琴「べ、別に用がなくても電話くらいしたっていいじゃない!」

『いやまあ、悪くないけどさ…』

美琴「その………ちょっと声が聞きたいな~って」

『…はあ?』

美琴「だ、だって最近ずっとあんたのとこにいたし!夜とか寝るまでずっとしゃべってたから…」

『お、おい』

美琴「なによ?」

『寮ってことは白井もいるんじゃないのか?』

美琴「あっ…」

黒子「…………」

美琴「…大丈夫みたい」

『はぁ~中学生にもなって「さびしくて眠れませ~ん」ってどうなんだよ?』

美琴「しょ、しょうがないじゃない!あんたと一緒にいるのに馴染んじゃったんだから……」

『まあこちらとしては悪い気はしないな』

287: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 00:06:24.67 ID:LBfneqk0
美琴「そういうあんたはどうなのよ?」

『あ?」

美琴「あたしがいなくて寂しいんじゃないの?」

『残念ながらこっちはさびしくて電話してくるうさぎちゃんとはちがうんですよー』

美琴「なっ……うさ………///」

『まあまたうちにくればいいじゃねえか』

美琴「うん…」

『俺も家事とかなんとかしてもらって助かってるし またなんか作ってくれよ』

美琴「いいわよ、あたしも好きでやってるんだし」

『こっちはそれですごく助かってるんだけどな』

美琴「………明日…いい?」

『ああ、待ってるからな だから中学生はもう寝ろ』

美琴「うん…おやすみ…」

『おやすみ』ピッ

美琴(待ってるから…か)

美琴(/////////)

美琴(はぁ~はやく明日にならないかな~) パタパタ

288: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 00:08:23.52 ID:LBfneqk0
黒子「お~ね~え~さ~ま~」

美琴「ひっ!…黒子?」

黒子「また!またあのお方のとこに行きますのねっ!」

美琴「あ~え~っと~」

黒子「黒子はまた独りで枕を濡らさなければならないっ!」

黒子「お姉様はもう身も心もあのお方に捧げてしまったのですね!」

美琴「なっ///まだそんな…///」

黒子「構いませんわ!2番目でも!そのかわり黒子の初めてを奪って下さいまし!」

美琴「ちょっと黒子!」

黒子「さあ、お姉様!黒子の、黒子の初めてをおおおお!」

美琴「ちょっと!」

黒子「さあ!さあ!!!」ガバッ

美琴「いい加減にしろって言ってんでしょうがああああ!」ビリビリ

黒子「ああんっ!お姉様ぁ~」ヒクヒク

美琴「うああああ!こっちに来るなああああ!」ビリビリ

黒子「まだ、まだですわ!」

美琴「なんでまだ動いてくるのよおおお」ビリビリ

289: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 00:10:26.31 ID:LBfneqk0
ーーーーー

ーーー



美琴(結局ぜんぜん眠れなかったわ…) コンコン

上条「よお!」ガチャ

美琴「ああ」

上条「どうした?元気ねえじゃねえか?」

美琴「あのあとねぇーーー」


上条「なるほどねぇ」

美琴「おかげでこっちは朝まで逃げ回るはめになったんだから」

上条「それで寝不足な訳か」

美琴「ふわぁ~ちょっと寝ようかしら」

上条「そうしたらどうだ?まだ昼まで時間あるし」

291: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 00:12:34.95 ID:LBfneqk0
美琴「そうねー」ポンポン

上条「えっと、何をしてらっしゃるんですか?」

美琴「…まくら」

上条「枕はそこに置いてあるんですけども…」

美琴「…それっ!」ビシッ

上条「えー腕ですね、はい」

美琴「~~~腕枕しなさいって言ってんのよ!///」

上条「ああ、なるほど」

美琴「わかったら早く!」

上条「はいはい、お隣失礼~」


美琴「はぁ~よく眠れそう」

上条「そりゃよかったな」

292: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 00:15:24.58 ID:LBfneqk0
美琴「…………」

上条(もう寝たのか?)

上条(あんだけ眠そうだったからな)

上条(気持ち良さそうな寝顔して…)

上条(…………) チュッ

美琴(寝てるときにするなんて…///)

美琴(まあいいか)

美琴(次は起きてるときに……)

328: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 23:47:31.01 ID:LBfneqk0
上条「なあ?ちょっと付き合って欲しいんだけど」

美琴「えっ…///」ピクッ

上条「ほらもうすぐ冬で寒くなってきてるだろ?それで冬ものの服を買いに行きたいんだけど」

美琴(付き合うってそっちの意味ね)

上条「せっかくだしおまえに選んでもらおうと思ってさ」

美琴「…なんであたし?」

上条「服とか選ぶなら女の子の方が得意だろうし それに年末年始もうちに居るんだろ?」

美琴「まあ…そうね///」

上条「なら一番俺の普段着見るのもおまえだし」

美琴「確かに…」

上条「それなにおまえが選んでくれた方が俺としては楽なんだけど」

上条「ついでにおまえの部屋着とかも買えば…外出るときは制服だったろ?」

美琴「部屋着って…ど、同棲してるみたいじゃない///」カァァ

上条「ほとんどかわんねーだろ おまえ、ここ最近ずっとうちに居ついてるし」

329: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 23:50:13.05 ID:LBfneqk0
美琴「…そんなのいつもみたいに当麻のワイシャツでいいじゃない」

上条「あれじゃあ冬休みで一日中となると無理があるだろ?第一寒いし」

美琴「あたしはあれが気に入ってて…」

上条「それにおまえの制服以外も見てみたいし」

美琴「行きましょ!」

上条「へ?」

美琴「ほら、服買いに行くんでしょ!」グイグイ

上条「あ、ああ」(どうしたんだ?いきなり)

美琴「早く準備する!」(制服以外も見てみたい…見てみたい…えへへ)

上条「へいへい」

330: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 23:53:13.43 ID:LBfneqk0
ーーーーー

美琴「これなんてどう?」

上条「…あの~このUSAはUnited States of Americaの略じゃなくてうさぎのうさですよね?」

美琴「そうよ いいじゃない!」

上条「いやおまえが着る分には問題無いが…」(こいつに選ばせるのは人選ミスだったか)

美琴「…あたしはいいんだ」

上条「?」

美琴「黒子だと絶対に『お姉様ったらま~たそんな幼稚なものを』って言うから」

上条「そうなのか?まあ部屋着だしな~誰かに見られる訳じゃないし…」

美琴「そうよね~見られる訳じゃないんだからね~」

上条「…そうじゃなくて!俺が着るのに問題があるってことだ!」

美琴「いいじゃない!…ペ、ペアルックで///」

上条「いや流石にこれは…遊びにきたらドアから男子高校生とうさちゃんがこんにちはって…」

美琴「うっ…それは………」

上条「…まあペアルック自体はいいと思うからさ 何か別のを探そうぜ」

美琴「………うん」

上条「それにいつも使うやつのほうがいいだろ?」

美琴「そ、そうね///」

上条「まだ見たいもんあるか?」

美琴「んーここはもういいわ 次行きましょ」

332: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 23:55:27.71 ID:LBfneqk0
ーーーーー

ジャッジメント 177支部

黒子「最近寒くなってきましたわね~」

初春「そうですね~」

黒子「こう寒いと悪さをする方々も家にこもってるようですわね」

初春「そのかわりに冬は冬眠して春にいっぱい増えちゃうんじゃないですか?」

黒子「違いないですわね」

初春「こういうとき監視カメラは便利ですよね~」カチカチ

黒子「そうですわね…あとどれくらいで終わりますの?」

初春「まだもうちょっとかかりそうです」カチカチ

黒子「あ~早くお仕事を終わらせて、お姉様の懐で温まりたい~」

初春「あ、御坂さん」

黒子「どこに!?」

初春「ここに…」

黒子「流石お姉様!私の想いが通じたのですね!」

333: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/14(土) 23:58:01.28 ID:LBfneqk0
初春「誰か男の人と一緒に居ますね」

黒子「なん…ですって………」

初春「確か上条さんでしたっけ?」

黒子「また!またあの方と一緒に!!!」

初春「最近仲いいですよね」

黒子「お姉様、口を開けばあいつが、あいつが、ってあの方の話ばかり…」

初春「やっぱりお付き合いされてるんですかね?」

黒子「そんなこと、この私がゆるしませんわ!」ワナワナ

初春「し、白井さん落ち着いて…」

黒子「これが落ち着いていられますか!あんなヘラヘラしてる男にお姉様が!」

初春「優しそうじゃないですか」

黒子「今もこうやって私に見せつけるように!」

初春「さっきと言ってることが違うような…」

黒子「お姉様あああ!黒子のお姉様はどこに行ってしまわれたんですのおおおお!」ガンガン

固法「いい加減仕事しなさい!」バシッ

336: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 00:01:16.10 ID:gNKPGYo0
ーーーーー

上条「さて、昼飯も食ったし次行くか」

美琴「そうね、あんたの分はほとんど買ったからあとはあたしの分ね」

上条「部屋着だからな~ラフな感じのいいやつを…」

美琴「…………」

上条「ど、どうした?」

美琴「え?あ、え~っと…」

上条「なんか良さ気なのあったか?」

美琴「そうじゃなくて…」

上条「なんだ?言ってみろよ」

美琴「手…」

上条「て…?」

美琴「手繋いでくれないのかな~って…///」

上条「……それは…この人の多いとこじゃないとダメなのか?」

美琴「………寒いな~」

上条「ああ!ぜひ!ぜひ繋がせて下さい!」ギュッ

美琴(あったかい…///)

337: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 00:04:11.29 ID:gNKPGYo0
ーーーーー

上条「あとはここぐらいか」

美琴「そうね…あっ!」

上条「ん?いいやつあったか?」

美琴「ま、まあね!」

上条「そうか じゃあそれ買ってこいよ 俺もちょっと買うもの思い出したから、買い終わったらここで待ち合わせってことで」

美琴「わかったわ」

上条「そんじゃ、またあとでな」

美琴「はいはーい」



美琴「あんたを探してたのよ」ボソッ

339: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 00:07:19.89 ID:gNKPGYo0
ーーーーー

上条「悪い待ったか?」

美琴「あたしもちょっと見て回ってたから、ちょうど戻ってきたところよ」

上条「お、ちゃんと買ってるみたいだな それじゃあ帰るか」

美琴「はい、荷物持つわよ」

上条「いいってこれくらい俺が…」

美琴「いいから、いいから」

上条「あっ…」

美琴「あんたはその代わり…」ギュッ

美琴「しっかり離さないようにしなさいよ///」

上条「…わかったよ」

340: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 00:11:15.07 ID:gNKPGYo0
美琴「それにしても本当に寒くなってきたわね」

上条「ああ、冬もの買いに行って正解だったな」

美琴「夜ご飯どうしよっか?」

上条「寒いし鍋とかいいんじゃないか?」

美琴「鍋ねーいいわね」

上条「うちの冷蔵庫にある分でできそうか?」

美琴「んーうん、大丈夫だと思う」

上条「よし、それじゃとっとと帰るか…あっ!」

美琴「?」

上条「忘れるとこだった」

美琴「なに?なんか買い忘れ?」

上条「いんや、その逆だよ 買ってたの忘れてた」

美琴「…で、それは今思い出さなきゃいけないもんなわけ?」

上条「えっとここに…ほら」スッ

美琴「何これ?」

上条「荷物持っててやるから開けてみろよ」

342: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 00:14:59.93 ID:gNKPGYo0
美琴「なになに~?」ガサガサ

美琴「…手袋?」

上条「ほら昼に寒いって言ってたじゃん」

美琴「そ、それは…」

上条「そして…これ」

美琴「?…同じ手袋?」

上条「色違いのな ペアルックにしたいって言ってただろ?」

美琴「あ…」(覚えててくれたんだ///)

上条「これならいつでも使えるだろうと思ってさっき買ったんだよ」

美琴「あ、ありがとう///」

上条「まあ、今日一日付き合ってくれた御礼ってことで」

美琴「でも…」

上条「ん?」

美琴「今日はこっちで…」ギュッ

上条「ああ///…じゃあ帰るか!そろそろ本格的に寒くなってきたし」

344: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 00:19:15.57 ID:gNKPGYo0
ーーーーー

上条「ふぅ…鍋準備できたぞー」

美琴「ちょっとまってー」

上条「?」

美琴「じゃ~ん!」

上条「うおっ!なんだそれ!?かえる?」

美琴「ゲコ太よ!ゲ・コ・太!」

上条「しかも着ぐるみみたいに全身すっぽりと…」

美琴「これ一回着てみたかったのよね!黒子の前じゃ絶対無理だし」

上条「…他に今日買った服は?」

美琴「?…これだけだけど?」

上条「はぁ~また今度買い直しだな…」

美琴「いいじゃない!これで♪」



おわりです

366: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 23:00:54.05 ID:gNKPGYo0

美琴「はぁ~」

上条「どうした?珍しく元気ねえじゃねえか」

美琴「…………」

上条「俺にできることならしてやるぞ?」

美琴「…………」

上条「ほ、ほ~ら上条さんの幻想殺しが炸裂して…」

美琴「…………」

上条「ってこいつでてきることなんてたかがしれてるか!」

美琴「…………」

上条「あー、話を聞くくらいなら…」

美琴「…………占い」

上条「占い?」

美琴「携帯でたまたま占いを見つけてね」

上条「ああ」

美琴「その中に相性診断ってのがあったのよ」

上条「…学園都市にもやっぱりそういうのがあるんだな」

美琴「どんなに科学が発達しても、女の子は占いとか好きなのよ」

上条「そんなもんなんだろうな」

美琴「それでその相性診断が生年月日で占うやつなんだけど…」

上条「?」

美琴「あ、あんたとあたしでやってみたら…」

上条「やってみたら?」


美琴「………20%だった」グスッ

367: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 23:04:06.70 ID:gNKPGYo0
上条「…そんなことか」

美琴「そ、そんなことって!」

上条「いいか?この右手はシスターのお墨付きでな、神の幸福も打ち消してるんだと」

美琴「…?」

上条「つまり、占いやら、運命の赤い糸やら…その他もろもろ打ち消しちゃってんだよ」

美琴「えっ?」

上条「だから上条さんにはそんなちんけな占いなんてかんけーないってこと!」

美琴「…じゃああんたはどうやって幸せになんのよ?」

上条「そんなもん………」ギュッ

美琴「!!!」

上条「触れても打ち消せない幸せを、この手で掴みとるだけだろ?」

美琴「うん……」ギュッ

368: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 23:06:47.28 ID:gNKPGYo0
ーーーーー

上条「もういいか?」

美琴「ま、まだ…もうちょっとだけ……」

上条「しょうがねーな」

美琴「んっ…」

上条「…なあ?その占いってのはどれだ?」カチカチ

美琴「えっと…あたしの携帯とって」

上条「そんぐらい手を伸ばせば届くじゃねか」

美琴「今両手とも塞がってるの!」ギュゥゥゥ

上条「わかった!わかったから締め付けるのをやめてくれ!…っと、ほら」スッ

美琴「それの履歴に残ってるでしょ」

上条「……これか…ん?」

美琴「? どうしたの?」

上条「おまえこれ…生年月日の年のとこ間違ってるぞ」

美琴「ええっ!?」

上条「自分のと同じ年にしてんじゃねえか」

美琴「つ、つい……」

上条「まあこれは間違えても仕方ねえか」

美琴「じゃ、じゃあ本当はどうなのよ?」

上条「ちょっとまて…でた」

美琴「…どう?」

上条「なっ!………」

美琴「えっ!?」


美琴「………100%?」


369: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 23:09:11.85 ID:gNKPGYo0
上条「よ、よかったじゃねえか!」

美琴「うそっ…」

上条「ほらほら、うそじゃねえぞ」スッ

美琴「………でもあんた右手がどうとかって」

上条「あーそれは………」

美琴「…………」ギュッ

上条「!!!」

美琴「あんたが勝手に打ち消さないようにこっちの手は封印ね」

上条「…たしかに、これなら幸せになれそうだ」




って感じでどうでしょう?

375: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/15(日) 23:58:10.00 ID:dSrpxMAO
単発

佐天「ういはるー!」

初春「きゃぁ! 何するんですか佐天さん!」

佐天「およ? 初春、いつものしましまパンツはどうしたの?」

初春「もう……佐天さんったら……。わかっているくせに。佐天さんの為にはいてこなかったんですよ?」

佐天「初春……」

初春「佐天さん……」


( ^ω^)
続きを見たい人は「わっふるわっふる」と書き込んでください

404: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/16(月) 23:14:05.11 ID:EURxRZ60
単発屋です
マギー人気だなw
では




『そこで言われたんですよ「お二人様でよろしかったですか?」って』

上条(まだこの手の番組やってんだな)

美琴「…………」

ーーーーー

『やっぱりいたんですよね~右手にくっきりと…ずっと手を握ってたんですよ』

美琴「ひっ…………」ビクッ

上条(ありがちだな…)

『やっと家に着いてドアを開けると………居るんですよ…彼女が」

美琴「…………」ブルブル

上条(…………) チラ

『そしてこう言うんです「今日は二人で楽しかったね」って』

美琴「…………」ゴクッ

上条(…………!) ニヤ

『続けてこう言ったんですよ「さみしくなるから………おまえも一緒に連れてってやるわあああああああああ!」』

美琴「!!!!」

上条「…………」ギュッ

美琴「きゃあああああああああああああ!」ビリビリ

上条「お、落ち着けほら俺だって!」

美琴「あああああああああああああ!」ビリビリ

上条「ビリビリはやめて!ビリビリはっ!!!」

405: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/16(月) 23:17:11.20 ID:EURxRZ60
ーーーーー
ーーー


上条「わ、悪かったって」

美琴「い、いくらなんでもあれはないでしょ!」

上条「いや、びびってるおまえ見てるとつい何かしたい衝動が沸々と…」

美琴「まだ懲りてないようねぇ~」ビリビリ

上条「すいませんでしたあああ!どうかビリビリだけはご勘弁を!」

美琴「………お風呂入ってくる!」バタン

上条(あれはやりすぎたか……)

ーーーーー

カポーン

美琴(なにが『恐怖のデート』よ」

美琴(幽霊なんて…そんな非科学的なことあるわけないじゃない!)

美琴(右手が…………)

美琴(ううっ……意識するとなんか………)

美琴(………もうあがろ)

406: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/16(月) 23:20:11.19 ID:EURxRZ60
ーーーーー

上条「よお、早かったな」

美琴「ま、まあね たまにはそんなときもあるわよ」スッ

上条「………あの~なんか近くないですかね?」

美琴「そ、そう?いつもこんな感じじゃない?」

上条「いや、いっつもこんなぴったりひっついてないというか」

美琴「ひっついてるのはみとめるんだ?」ニヤニヤ

上条「くっ…」

美琴「さあテレビの続きでも…」

上条「あっ!右手…」

美琴「!!!」ビクッ

上条「手の甲擦りむいてる いつのまに怪我したんだ?」

美琴(な、なんだ…)

上条「えっと、救急箱は~」

美琴「ちょ、ちょっと待って!」グイッ

上条「あ?どうした?」

美琴(言えない、さっきのが怖いから一緒にいて欲しいなんて)

美琴「う~~~~」

上条「なんだ?さっきの見てびびってんのか?」

美琴(!!!なんでこんなときは鋭いのよー!)

408: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/16(月) 23:23:20.77 ID:EURxRZ60
上条「はぁ~………ほら」スッ

美琴「?」

上条「俺の手を握ってりゃだれもおまえの手を掴めないだろ?」

美琴「な、なるほど」ギュッ

上条「それじゃあとりあえず怪我の手当てをしたいんだが…」

美琴「?」

上条「左手握られてるから右手の手当てができないんだけど…」

美琴「あ、あたしがするわよ!」

上条「それじゃ頼むわ」

ーーーーー

上条「…これ、逆に怪我の範囲広がってんじゃねえか?」

美琴「しょ、しょうがないでしょ!左手でするの難しいんだから…」

上条「いや、あのときだけでも手をはなしてくれてたらよかったんじゃ…」

美琴「…………」ギュゥゥゥ

上条「わかった!わかったから!」

上条「と、とりあえずテレビでもつけるか!なんかしてたほうが気もまぎれるだろ?」

美琴「…そうね」

上条「えーと…マジックショーとか適度にくだらないのやってるぞ」ピッ

409: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/16(月) 23:27:32.47 ID:EURxRZ60
『どうも~え?手前の方なんて言いました?え?わぁ!耳が大きくなっちゃった!………これがやりたかっただけなんですけどねぇ~』

美琴「あんた手品って…超能力者に見せられてもねぇ~」

上条「超能力者じゃなくてやってるのがすごいんだろ?」

『ほら浮きますよ~じゃん!………斜めのお客さんは楽しめませんね…あ、これ売ってるんで!買って楽しんで下さいねぇ~』

美琴「なによこれ、通販?」

上条「…まあ、こういうネタなんだろ?」

美琴「つまんないわね~なんかほかにないの?」

上条「あ~なんもやってないな」

美琴「じゃあもう寝ましょ…誰かさんのせいで疲れたし……」

上条「悪かったな…それじゃ布団出すか」

美琴「えっと………」

上条「ほら手はなしてくれないと布団出せないぞ」

美琴「い、一緒に寝ちゃ………ダメ?」ギュッ

上条「………あのな~中学生だぞ?」

美琴「中学生でも怖いものは怖いわよ!」

上条「でも流石にな~」

美琴「き、今日だけ!今日だけでいいから…」ウルウル

上条「うっ…しょ、しょうがねえな 今日だけだからな」(その顔されて断れるかよ)

411: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/16(月) 23:30:14.31 ID:EURxRZ60
ーーーーー

上条「電気消すぞー」

美琴「はーい」

カチッ

上条「…これいつまで手繋いでたらいいんですかね?」

美琴「寝るまでずっと………」

上条「眠れそうか?」

美琴「…………」フルフル

上条「はぁ~」ナデナデ

美琴「!!!!」

上条「幽霊でもなんでも出てきたらこいつで殴り飛ばしてやるよ…だから安心して寝ろ…な?」

美琴「…………うん」

美琴「ありがと……」ボソッ

412: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/16(月) 23:34:22.76 ID:EURxRZ60
おわりです

416: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/17(火) 00:18:08.82 ID:25odmEAO
IDチェックついで
414だけどちょっとネタを思いついたので投下


上条が麻雀をやるとこうなる

上条「不幸だ……。配牌はバラバラ、屑牌しか来ない」

上条「ん? 屑牌……?」
ステイル「リーチだ」

上条「ははっ、屑牌ったって、全部集まれば役満じゃねーか! ツモ! 国士無双!」

ステイル「なに! 役満だと!?」

「俺は運の無さにかけては絶対の自信がある! だからこそ、役満を上がれるんだ!」

ステイル「馬鹿な! 序盤で北が三枚切れていたんだぞ!」

「いつも最初に客風が切られるからって絶望してんじゃねーよ! 一枚だけ残ってれば上がれるんだ! 待ってたんだろ! 三枚切れちまった字牌を! 屑牌と呼んだ奴らを見返すことを! 手を伸ばせばツモれるんだ! いい加減和了しようぜ! 国士無双!」

神裂「さっき和了したばっかりじゃないですか」

417: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/17(火) 01:42:37.18 ID:IEvEiTko
青ピ「カミやん、エエ加減もう諦めた方がええんとちゃう?」

土御門「そうだぜい。UFOキャッチャーで4000円もかけて取れない奴なんて初めて見たにゃー」

上条「うっせえ!ここで引いたら上条当麻、男として名が廃る!!」

土御門「そんな事言っても・・・、お!カミやん、こいつはきてるぜい!」

上条「ほら見ろ!お前ら落ち着けよ・・・」


上条「・・・よっしゃあ!ほら見たか・・・って、あれ?」

青ピ「・・・ぷっ。あっははは!カミやん、何やのそのかわいらしいストラップ!!」

土御門「ぷははは!カミやんが持ってても全然似合わないにゃー!」

上条「う、うっせー!・・・で、でもこれは来てる!完全に流れが俺に来てる!」

青ピ「か、カミやん、どうするつもりなん?」

上条「ここでもう一度行かなければ上条当麻、男として一生の不覚!いくぜ!!」

418: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/17(火) 01:43:59.48 ID:IEvEiTko
翌日


上条「季節は夏真っ盛りだってのに財布の中身は氷河期真っ只中・・・、不幸だ」

上条「そしてその財布の中身と引き換えに得たのはこの2つだけ・・・、不幸だ」

美琴「あ!ちょっとアンタ、待ちなさい!今日という今日こそ決着つけてやるわよ」

上条「・・・ん、なんだ。美琴じゃん」

美琴「ビリビ・・・え、今・・・なんて?」

上条「・・・あ、そーだ。なあ、お前カエルのストラップとか好きか?」

美琴「い、今美琴って・・・えっ!?かカエルのストラップがどうしたって?」

上条「?だーかーら、カエルのストラップとか好きかって聞いてるんですけど」

美琴「あ、ああ!カエルのストラップね!!す好きだけど、それが何なの?」

上条「そーか、それじゃちょうどよかった。これ、美琴にやるよ」

美琴「・・・え゛っ!!?い今ななな何て言ったの!!?」

上条「どーした?耳だけ老化でも始まったの・・・じゃじゃなくて!これ、美琴にやるって」

美琴(・・・こ、これっていわゆるプレゼントってヤツ!?・・・い、いやまさか、そんなコイツに限って)

上条「おーい、どーしたんだ美琴さーん?いらないのかー?」

美琴「・・・えっ!!?あっああ!!いる!!いるわよ!!あああああありがとね!!」

419: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/17(火) 01:45:34.80 ID:IEvEiTko
上条「・・・?・・・ま、こっちのカエルのストラップはケータイにでもつけとくか」

美琴「うぇっ!!?」

上条「うおう!お前どんな声出してんだよ!!」

美琴「ななな何でもない!!あは、あはははははは!!!」

美琴(こ、これっていわゆるペアルックってヤツ!!?ままさかコイツに限って・・・いや、でも!!)

上条「どーしたんだ美琴?さっきからフリーズしっぱなしですけど」

美琴「・・・はうあ!!な、何でもない!!何でもないわよ!!」

上条「何顔真っ赤にしてんだ?熱でもあんのか・・・どれ」ぺた

美琴「ふわらぁ!!」

上条「おわぁ!!お前ほんとにどうしたんだよ!!何かとんでもない持病でも抱えてるとか!?」

美琴(・・・お、おでこを触られた・・・。ここんなのって恋人同士がやることだよね・・・ま、まさか!!)

上条「おいみこ・・・」

美琴「ふ、ふにゃ~」

上条「・・・お、おい美琴!?しっかりしろー!!」



ちょっと原点回帰(?)してみた

516: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 22:51:09.76 ID:C9UrniE0
原点に戻るってことで



上条『よお、美琴』

美琴『ビリビr…えっ?』

上条『?どうした?』

美琴『ど、どうしたって…あんた、今名前で………』

上条『名前?そりゃあ付き合ってんだから、彼女を呼び捨てにしてもいいだろ?』

美琴『つ、付き合っ………彼女!?』

ーーーーーー
ーーーー
ーー

美琴(とかなったらいいのに…)

美琴「はぁ」

初春「どうしたんですか?御坂さん?」

美琴「え?」

初春「溜息なんかついて…」

佐天「まさか!恋の悩みですか?」

美琴「い、いや…そ、そ、そんなことはっ………」カァァ

佐天「そうなんですね!」

美琴「うっ…………」

初春「うわぁ~お嬢様の恋なんて…いいなぁ~」

佐天「あ、相手はだれなんですか?」

美琴「ちょ、ちょっと!まだ何も言ってないでしょ!」

初春「それじゃあ出会いのとこから"みっちり"話してって下さい」

美琴「ええっ!?」

517: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 22:54:28.80 ID:C9UrniE0
佐天「今更言い逃れはできませんよ!」

美琴「じゃ、じゃあ…笑わない?」

初春「笑いませんよ~」

佐天「うんうん」

美琴「えっと………」

美琴「最初はあたしの電撃が効かなくて…」

佐天「御坂さんの電撃が?」

美琴「そうなのよ!超電磁砲もまったく!」

初春「ってことはその方もレベル5なんですか?」

美琴「そういうわけでもないらしいのよね~」

美琴「…それであたしとしても負けてられないと思って追っかけ回してたのよ」

佐天「御坂さんが負けるほどなんですか」

美琴「いや、負けたわけじゃないんだけど…なんか毎回うまくあしらわれて……」

初春「それで朝まで帰ってこなかったりだったんですね」

美琴「え?なんで知ってるの?」

初春「ジャッジメントのお仕事で白井さんがよく言ってたから」

美琴「なるほど…そのあとなんだかんだであたしもあいつに助けられることになって」

美琴「つきまとってくる奴を追っ払うために、こ、恋人のフリしたり…」

佐天「…なんか、やっぱりお嬢様って感じじゃないね…予想はしてたけど」

初春「いいじゃないですか!最初は意識してなかったのに、だんだん意識しちゃってくる!」

美琴「ま、まあ、そういうことになる………かな?」

519: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 22:58:01.95 ID:C9UrniE0
佐天「それで今はどうなってるんですか?」

美琴「へ?い、いま?」

初春「お付き合いしてるってわけではないんですよね」

美琴「うん…………」

佐天「じゃあどういった関係まで進んでるんですか?」

美琴「ご飯つくってあげたり、部屋掃除してあげたり………」

初春・佐天「…………」

美琴「…………?」

佐天「あの~付き合ってないんですよね?」

美琴「あ、いや、その…そう!お礼として…ね?」

佐天「お礼…ですか………」

美琴「そうそう」

初春「あっ!」

美琴「………ど、どうしたの?」ビクッ

初春「白井さんが『最近のお姉様、前より帰ってこない日が多くて、尞官をごまかすのが大変ですの』って言ってました」

美琴「うっ………」

初春「昨日も帰ってこなかったそうですけど、どこにいたんですか」

美琴「当麻の家に…………」

初春「…………」

佐天「………当麻さんっていうんですね……」

美琴「あっ…………」

初春「…………」

佐天「…………」

美琴「…………」

520: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 23:00:40.34 ID:C9UrniE0
佐天「っていうか!完全に付き合ってんじゃないですか!!!」

美琴「い、いやぁ…」

初春「しかもお泊りなんて…」

美琴「そ、そ、そんなんじゃないわよ!」

佐天「そこまでしてどうして付き合ってないっていうんですか!?」

美琴「だ、だって…す、す、好きとか言ったわけじゃないし…当麻もどう思ってるか………」

佐天「そんなの押し倒してキスの一つや二つかましちゃえばいいんですよね!」

美琴「キ、キ、キ、キスなんて!」

佐天「あとはその当麻さんが手取り足取り…」

初春「さ、佐天さん!!!」

美琴「手取り…足取り………」ブツブツ

521: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 23:03:08.93 ID:C9UrniE0
初春「御坂さん!」

美琴「はいっ!」

初春「佐天さんのはあれですけど、当麻さんも御坂さんのことよく想ってるはずですよ」

美琴「えっ?」

初春「いくらお礼と言われても普通そこまでするのは断るとおもいます」

初春「それでも御坂さんを家にあげてるってことは、当麻さんが御坂さんと居ることをよくおもってるからですよ」

美琴「…………」

初春「今のままに不満があるなら一歩踏み込んでみたらどうですか?きっと拒絶されることはないと思いますよ」

美琴「そ、そうかな~」エヘヘ

佐天(あの御坂さんが………)

初春(恋する乙女の顔に………)

初春「す、すいません、なんか偉そう喋っちゃって」

美琴「ううん…ありがとう、なんか勇気でたし」

美琴「佐天さんも………キスくらいまでなら…………」

初春・佐天「えっ?」

522: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 23:07:09.16 ID:C9UrniE0
上条家


美琴(とは言っても、一気に進展できるかしら)

美琴(当麻もあたしのこと嫌いじゃないとは思うんだけど…)

美琴(でも中学生だから妹みたいに思ってるのかな~)

美琴(もし断られたりしたら、ここにもいられないのよね)

美琴(………………)

美琴(何くよくよしてるの!御坂美琴!あたしは学園都市第三位の超電磁砲よ!)

美琴(何も悩むことはないわ!もう思った通りにやるだけよ!)

ガチャ

上条「ただいま~御坂いんのか~?」

美琴(こうなったら先手必勝!『あんた、あたしが好きなの?』で…)

美琴「あ、あんたが好きなの!」

上条「はいっ?」

美琴「…って本音の方言っちゃったじゃない!」カァァ

上条「あの~心の声の方も出ちゃってますけど…救急車とか呼んだほうがいいんですかね?」

美琴「あんたもこんなときにボケかましてんじゃないわよ!」バシッ

上条「いてっ!………や、やつあたり…」

美琴「あーもう!どうしたらいいのよ!」

上条「むしろ俺はこの状況をどうすりゃいいんだ?」

523: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 23:10:09.49 ID:C9UrniE0
美琴「そうだ!確か脳の中って微量の電気信号伝え合ってんのよねえ」

上条「………まさか」

美琴「この美琴さんがちょちょっといじくればここ一時間くらいの記憶くらい…」

上条「そ、それだけは!」

美琴「とりあえず動けないように痺れさせて…」ビリビリ

上条「え?冗談ですよね?ビリビリしてるのは冬場だから乾燥してとかですよね?」

美琴「動かない方が安全よ~じゃないと根こそぎ持ってっちゃうかも」

上条「や、やめろおおおおおおおおおおお」

~~~~~~~~~~~~

上条「上条さんは怒っていません とりあえずなぜこうなったか説明をしてもらおうか…」

美琴「え、えっとね…」

美琴「喫茶店で初春さんたちと話してて…」

上条「うん」

美琴「あんたとあたしのことをいろいろ聞かれて…」カァァ

上条「俺たちのこと?」

美琴「そして…その…」ゴニョゴニョ

上条「ん?なんだ?」

美琴「す、好きならどう思ってるか聞けばって言われたのよ!!!」

美琴「あんたから聞こうと思ったら逆に告白するかたちになっちゃって!」

美琴「もうどうしようもないからいっそ全部忘れさせようと思って…」

524: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 23:13:13.41 ID:C9UrniE0
上条「あの暴挙に出たわけか」

美琴「今からでもまだ間に合うかも…」

上条「反省してないようだなあ」グッ

美琴「ひっ!」

上条「…ったくそんな顔してる奴殴れるわけないだろうが」ナデナデ

美琴「んっ…」

上条「告白されちゃったしな~」

美琴「なっ!あれは言い間違えただけで…」

上条「おまえ『本音の方言っちゃった』とか言ってたじゃねえか」

美琴「そ、それは!」

上条「残念だな~やっと付き合ってくれるのかと思ったのに~」

美琴「え?それってどういう…」

上条「そりゃあ毎日自分の家でご飯作ってくれる女を好きにならないわけないだろ」

美琴「毎日ご飯作ってくれる女って…あたし?」

上条「そうだよ」

美琴「あんたが…あたしを…?」

上条「それ以外に誰がいんだよ…」

美琴「あ、あの…あたしも…」カァァ

525: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 23:16:15.15 ID:C9UrniE0
上条「そりゃ知ってるよ」

美琴「い、いつから?」

上条「いやさっきだけど?」

美琴「ああ、そうだったわね」

美琴「…っていうか好きなら早く言いなさいよ!男でしょ!」

上条「そういうのは慣れてないんだよ」

美琴「あたしがこれでどれだけ悩んだと思ってんのよ!」

上条「じゃあおまえが言えばよかったじゃねえか」

美琴「結局あたしから言ったじゃない」

上条「そういえばそういうことになるのか…でどうするんだ?」

美琴「どうするって?」

上条「これからの関係だよ 俺は両思いみたいだし付き合いたいと考えてんだけど…おまえはどうなんだ?」

美琴「それは………よっ…」

上条「よ?」

美琴「よろしくお願いします」カァァ

上条「よろしくな、美琴」

美琴「えっ?」

上条「?どうした?」

美琴「ど、どうしたって…あんた、今名前で………」

上条「名前?そりゃ付き合ってんだから、彼女を呼び捨てにしてもいいだろ?」

526: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 23:18:34.54 ID:C9UrniE0
おわりです

548: 単発屋 2009/11/24(火) 22:05:53.07 ID:Ws.5ums0
昨日の続き

美琴「それで当麻がね~」

佐天(爆発的に…)

初春(惚気ている…)

美琴「いきなり手握ってきて~」

佐天(キャラがもう…)

美琴「びっくりして電撃かましちゃって…」

初春(…よかった…まだ私たちの知ってる御坂さんだ)

美琴「今度からは右手で握らなきゃな~って腕組むときどうすんのよって話よね~」

佐天(そ、そこ!?)

美琴「聞いてる?」

初春「き、聞いてます!聞いてます!」

佐天「いや~どこからつっこめばいいかな~と」

美琴「ごめんね、なんかあたしが一方的にしゃべっちゃって…」

初春「そんなことないですよ」

佐天「あ、じゃあいっこ質問いいですか?」

美琴「どんとこい!」

佐天「ずばり!…初めてのキスはどんな味でしたか?」

549: 単発屋 2009/11/24(火) 22:07:10.02 ID:Ws.5ums0
初春「さ、さ、さ、佐天さん!」

美琴「うっ…えっと………」

佐天「おお!もうそこまで!」

初春「はわわわわ」

美琴「………まだです」

佐天「な~んだ」

美琴「…どうしたら言いと思う!?」

初春「なんか前より積極的になってますねえ」

美琴「一段階目は初春さんに助けられたから、次は佐天さんの意見を採用したいのよね」

佐天「そ、そりゃあもうガンガンいくしかないですよ!」

美琴「なるほど!ガンガン!」

佐天「つまづいた振りして抱きついて、上目遣いで一撃ですよ!」

美琴「一撃必殺ね」

佐天「もうこうなれば相手は脳内成分バリバリ分泌しまくりですよ!」

美琴「バリバリね」

初春(それはやめた方がいいんじゃ…)

佐天「あとは押し倒してなすがままに!」

美琴「そ、そこまでいっちゃうのかしら…」

550: 単発屋 2009/11/24(火) 22:08:25.24 ID:Ws.5ums0
初春「ス、ストーップ!」

初春「そんなんじゃ逆に引かれちゃいますよ」

美琴「そっかなぁ…」

佐天「いいじゃ~ん、押し倒して一撃必殺大作戦!」

初春「御坂さんは今まで、ご飯作ったり、お掃除したり、献身的な形できたんじゃないですか」

初春「ならその路線で行くべきですよ!」

美琴「でも押していってもいいと思うんだけどな~」

初春「献身的なところにちょこっと女の子らしさ、そんなとこに惹かれたんじゃないですか?」

美琴「そんなこと言ってたような…」

初春「落ち着いたムードでちょっと甘えてみればそのままいい雰囲気にもっていけると思いますよ」

美琴「ありがとう…なんかいけそうな気がするわ」

初春「お役に立てて光栄です」

佐天「今回もお役に立てずに…」

美琴「いいの、いいの、キスってヒントもくれたし」

佐天「というか初春のアドバイスがイマイチ腑に落ちない…」

初春「えーいいじゃないですか、雰囲気作り」

佐天「中身じゃなくてなんでこう的確なアドバイスを送れるのか…」

美琴「そうよねえ、説得力あるわよねえ」

佐天「まさか…かなりの経験値を積んでる!?」

初春「そ、そんな経験なんてないですよ…ただロマンチックな方がいいなぁ~って思ってるだけで」

美琴「それはあたしもあるわね」

佐天「いやたぶん、初春の方はお嬢様に対する過度な幻想だと思います」

551: 単発屋 2009/11/24(火) 22:10:24.23 ID:Ws.5ums0
上条家

美琴「ただいまー」

上条「おう、おかえり」

美琴「何読んでんの?」ガバッ

上条「うっ…重い………」

美琴「重くない!」

上条「これ」スッ

美琴「なになにー温泉?」

上条「ああ、休みのうちにでも行きたいなーって」

美琴「そうねえ、でもまだクリスマスもあるのよ?」

上条「そりゃそっちも楽しむけど、こっちも行きたいし」

美琴「初クリスマスに、初旅行、そして初年越しね」

上条「二人での初めてばっかりだな」

美琴「年末・年始は予定にあき作ったら許さないわよ」

上条「でもこういう風にこの部屋で一緒にいるのも悪くないんじゃないか?」

美琴「あたしはあんたさえいればどこでもいいわよ」

上条「…またおまえはそういうことをいきなり言う」

美琴「もう慣れたでしょ?」

上条「こればっかりは慣れそうにないな」

美琴「そう…それでいいわよ」

上条「いいのか?」

美琴「いつでもドキドキできるじゃない」

552: 単発屋 2009/11/24(火) 22:11:44.58 ID:Ws.5ums0
上条「ドキドキねえ」

美琴「あたしが背中からのしかかってるのはドキドキしないの?」

上条「別の意味でドキドキしてるな」

美琴「どういう意味?」

上条「今ビリビリされたら防ぎようがない」

美琴「ビリビリもいい刺激になるでしょ?」

上条「ちょっと刺激が強すぎるかもな」

美琴「プレゼントとかならいいでしょ?」

上条「あ、そういえばおまえに渡すもんがあった」

美琴「お、さっそくとは準備いいわねえ」

上条「これこれ、ほら」ポイッ

美琴「なに?」パシッ

美琴「ゲコ太ー!」

上条「買ったジュースにたまたまついてたんだよ」

美琴「ありがとー!」

上条「初プレゼントがゲコ太はどうなんだ?」

美琴「最高よ!」

上条「そりゃよかった」

553: 単発屋 2009/11/24(火) 22:13:14.51 ID:Ws.5ums0
美琴「あたしもお返しあげなきゃね」

上条「いいよ別に…それジュースのおまけだし」

美琴「いいから、目つぶりなさい」

上条「ん?ああ」

美琴「あんたに初めてをあげるわ、その代わりあんたの初めてももらうわよ」

上条「それお返しにならねえじゃねえか」

美琴「へたれなあんたのためにあたしからしてあげてるのがお返しでしょ!」

上条「なるほど」

美琴「あたしは…当麻のこと………好きよ」チュッ

上条「俺もだ………美琴のことが好きだ」

美琴「初めてのキスね」

上条「そうだな」

美琴「どうだった?」

上条「美琴味だった」

美琴「なっ…あ、あたしは当麻味だったわよ?」

上条「やっぱりこんな風な日も悪くないな」

美琴「そうね」

554: 単発屋 2009/11/24(火) 22:14:33.36 ID:Ws.5ums0
美琴「ごはん何食べたい?」

上条「んー…肉じゃがで」

美琴「家庭の味に飢えてんの?」

上条「それもあるかな…あとはおまえの腕試しってとこ」

美琴「試されるのって好きじゃないんだけど」

上条「ちゃんとした嫁さんになれるかみとかないと」

美琴「よ、嫁ぇ!?」

上条「ゆくゆくは…だろ?」

美琴「そ、そんな~まだ早いって~」テレテレ

上条「うわっ…この反応だけはどう対応していいかわからない」

美琴「上条美琴…えへへ…いや御坂当麻でも…」ブツブツ

上条「とりあえず戻ってきてもらわんと飯にもありつけないな」

美琴「とりあえず両親にあいさつに行ってから~」ウフフ

上条「戻ってきてくださーい」バシッ

美琴「痛っ!チョ、チョップ?」

上条(右手をこんなことに使うとは…幻想殺しの名前がこれほどしっくりくることはないな)

上条「帰ってきましたか?」

美琴「無事帰還しました」

555: 単発屋 2009/11/24(火) 22:16:04.87 ID:Ws.5ums0
上条「まったく手間かけさせやがって」

美琴「いいでしょ幸せに浸ったって」

上条「わるかないけど…とりあえず飯にしようぜ」

美琴「まだもうちょっと時間あるでしょ?」

上条「まだ早いか」

美琴「それまでちょっと昼寝しよっかな~」

上条「起こしてやるから寝ていいぞ」

美琴「ベッドで寝たい」

上条「使っていいぞ」

美琴「…………………」ジッ

上条「何を訴えかけられるような目で見ていらっしゃるんでしょうか?」

美琴「………わからない?」

上条「…これであってるか?」グイッ

美琴「お姫様だっこ…100点!」

557: 単発屋 2009/11/24(火) 22:17:57.82 ID:Ws.5ums0
上条「ほらてきとーに腹減ったら起こすから」

美琴「…お姫様を起こすときは………わかってるわよね?」

上条「わかったよお姫様」

美琴「………寝る前にも」

上条「困った姫様だな~」チュッ

美琴「んっ…………」

上条「またひとつ初めてだな」

美琴「そうね」

上条「ほらおやすみのキスしたんだから寝ろ」

美琴「次起きたら初めてのおはようのキスね」

美琴「楽しみだわ」

おわり


ソリティアやってくる

563: 単発屋 2009/11/24(火) 23:10:16.71 ID:Ws.5ums0
美琴「当麻~はい、あ~ん」

上条「あ~ん…うまいなこれ!」

禁書「…………」

美琴「ほんと?初めて作ったから自信なかったんだ~」

上条「初めてでこれとか…将来楽しみだな」

禁書「…………」

美琴「しょ、将来なんて…まだ先の話じゃない」

上条「いやいやあと二年すればお互い結婚もできるんだぜ?」

禁書「…………」

美琴「結婚か~…上条美琴…いいなぁ~」

上条「結婚したらずっと二人っきりだな」

禁書「…………」

美琴「飽きちゃうかもよ?」

上条「飽きるわけないだろ?美琴だけいれば他はもう何もいらないな」

禁書「…………」

美琴「もうっ…えへへ」


おわかり…いただけただろうか?

576: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/25(水) 05:35:40.06 ID:BdM0AQM0


529を見てつい・・思い上がって書いちまったぜ



御坂妹「ふぅ・・では今日も今日とて御坂はこまめにまとめます」

○月×日

朝っぱらから押しかけ女房で通い妻だなと、御坂はしみじみ思います



御坂「ほら布団干すから早く出た出た、いつまで寝るつもりよ」

上条「祝日くらい寝かせておいてやろうとかそういう考えは無いのかよ!
   最近の上条さんは心も体もデリケートだというのに・・・・・・・」

御坂「安心しなさい、デリケートな生き物はあたしの電撃打ち消して特売のスーパーに走ったりしないから」

上条「結局、お一人様1パック限りの牛ひき肉と卵は間に合わなかったなぁ・・あぁ、俺の優雅な食生活が・・・」

ちなみに夕べはしらすにご飯のみというラインナップ、これはひどいと御坂は涙をこらえずにはいられません


御坂「悪かったわよ、だからお詫びにと朝早くご飯作りに来てやったんじゃない」

上条「おお!そいつはありがたい・・で、何作ってくれるんだ?」

御坂「ステーキ丼」

上条「重ーーーい!?重いって!朝七時にものすごいカロリーのご登場だよ!」

朝一番のステーキ丼、これが若さというものか・・と、御坂は聞いてるだけで胃が重くなります

577: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/25(水) 05:36:46.06 ID:BdM0AQM0
御坂「おいしいじゃないステーキ丼」

上条「あのなぁ・・TPOを知らんのか、お前」

御坂「あのプリッツにチョコ入ってるやつ?」

上条「もしかしなくてもそれはTOPPOだ!プリッツと俺に謝りなさい!!」

これは腹立たしい、と断然プリッツ派の御坂は謝罪を要求するのをぐっとこらえます

御坂「細かいわね、そんなことばかり言ってると昼はカツ丼、夜はチキンカツ丼にしちゃうわよ」

上条「想像しただけで腹が痛い・・なんでそんなメニューになるんだ」

御坂「牛、豚、鳥って食べさせとけば間違いないかなって」

上条「間違いなく年をとってから後悔するラインナップだよ!」


ただれた食生活は中年になってから確実に体を蝕むので気をつけたいところですね、と御坂はメタボ対策に勤しみます

御坂「じゃあ、あっさりしたもんにするからいいかげん起きなさいよ」

上条「へいへい、じゃあ早起きついでに布団自分で干しちまうわ。布団たたきどこやったっけ?」

御坂「そこの隙間でしょ、ちゃっちゃと終わらせてテーブル拭いといてよ」

上条「おう、ピカピカにしといてやる。まかせろ母さん」

御坂「か・・!・・・・ま、まかせたわよ・・お、お父さん・・」


え?なにこれこわい、と御坂は全身がむず痒くなります




578: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/25(水) 05:38:53.23 ID:BdM0AQM0
父さん「顔真っ赤にするくらい恥ずかしいならやらなきゃいいのに」

母さん「うっさい、あんたが先に呼んだんでしょうが・・」

旦那「いや将来の予行練習にだな」

嫁「」

上条「なんかこの部屋に四人いるみたいな感じになるからやめとこう」


実際は三人ですけどね、と床下に潜む御坂は訂正します


御坂「人のこと散々からかっておいて何意味不明なこと言ってんのよ!罰としてステーキ丼だかんね」

上条「結局、ステーキ丼かよ!あっさりしたものは何処いったんだよ!?」

御坂「安心しなさい、あっさりしたステーキ丼(血圧の高めのサラリーマンも安心タイプ)   よ」

上条「肉汁があふれんばかりなんですけど、夕方のグルメ番組に出てきそうなジューシーな  丼なんですけど!?」

御坂「やかましいわね、それ以上ごちゃごちゃ言うと・・」

上条「ビリビリしたって引き下がらんぞ!だいたい朝食ってのはだな、もっとたべやす」

御坂「バター、のせるわよ」

上条「わあぃ、俺の主食ともいっても過言じゃない大好物の肉汁だぁい」

恐ろしい、きっと将来は尻にしかれ・・おっと失礼

脱線しそうな空気を御坂は華麗に引き戻します

このあとの『あーん』だの『がぼぼぼ』だのは割愛しましょう、まさかフォークごと突っ込むとは予想外

仲のよいカップルでなによりですねと、御坂は現実から少し目をそらします

午前のバカップル観察終了


お目汚しすまない、書いてて楽しかった、続かない


595: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/26(木) 04:33:25.98 ID:KSCTawQ0
クオリティ低いが続編


御坂妹「では、相も変わらずミサカは午後もこまめにまとめます」


○月×日 午後の部

姉さま達は昼食(カツ丼)を食べ終え、買い物という名のデート中ということで
ミサカはスネークを開始します

御坂「うん、寒いけどいい天気ね。冬場は空気が澄んでいるって言うけど本当だわ」

上条「布団も干せるしな。ほれ、手」

御坂「ん、おおやっぱりあんたの手大きいわね」

おお、そんなこともさりげなく出来るようになったんですねと、コンビニの肉まんで暖を
とりながらミサカは感心します

御坂「二人で買い物ってのは久しぶりな感じ」

上条「買い物っていっても生活用品だけどな、はぁ・・最近出費がかさんでんな」

御坂「ほぅ・・なんで?」

上条「ほほぅ、それをお前が聞きますか?」

御坂「・・・・・・あ、白い犬かわいい~」

上条「逃げるんじゃありません!!そしてそれは犬じゃなくて風に吹かれてるレジ袋だ!」


まあ四六時中あの家に居れば生活必需品は単純計算で2倍の早さで消費されますね
ちゃっかりマイ歯ブラシまであってなんともまあ、とミサカは肉マンをハムハムします

御坂「あ~そういえば最近はずっとおじゃましてるもんね、トイレットペーパーとお風呂用洗剤まだある?」

上条「どっちも買い物リストに入ってる・・身も心も懐も寒いとは、そのうち凍死しちまうぞ」

週6のペースでくるならもう住んじゃえよ、とミサカは的確にツッコミます


596: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/26(木) 04:39:25.89 ID:KSCTawQ0
御坂「たしかに入り浸りすぎかもねぇ、でも居心地いいからあんたんとこ」

上条「そいつはいいが暗くなってから一人で帰るのとか危なくないか?」

御坂「・・・心配してくれるんだ?」

上条「あたりまえだ、近所で暴れられたら『あれは上条さんとこのツンデレさんよ』なんて噂が」
たしか阿修羅マンが使ったときは阿修羅バスターでしたね、じゃああれは御坂バスターと名づけましょう
まさかの交差点での御坂バスター炸裂に興奮しっぱなしのミサカは二つ目のカレーまんに手を伸ばします

デパート『SUTEIRU』内
上条「股が・・おぉう・・腰が・・・」

御坂「運がよかったわね、あたしのコンディションがMAXだったなら御坂スパークだった   わよ」

上条「いいぜ・・お前がなんでも思い通りにできるってんなら・・・まずはそのふざk」

御坂「試す?」

上条「いいえ?」

やめてください姉さま、デパートが全壊します
半壊ではなく全壊だとミサカはカレーまん片手に断言します


上条「ふぅ・・よしあらかた買い終えたかな」

御坂「・・・」

上条「ん?どした美琴」

御坂「え、あっ・・なんでもない、ちょっとお手洗いいってくるわ」

上条「おう・・?」


597: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/26(木) 04:41:45.25 ID:KSCTawQ0
仕方ないですね

御坂妹「そんなわけで御坂参上」

上条「うわぁ!?おまっ・・、いつから後ろにいたんだ!すごいカレーのにおいする!」

御坂妹「最近肉まんに魅せられてしまったミサカはデパ地下も欠かさずおさえているのです」

上条「そ、そうなのか・・じゃあそのリュックの中身は」

御坂妹「妹達の分です」

上条「何人居ると思ってんだよ!肉まん地獄が出来そうだぞ」

このままでは肉まんトークが花開いてしまう・・!
そう感じたミサカは軌道修正を図ります

御坂妹「それはさておき、先ほどあちらの売り場で・・・かくかくしかじか・・ツンツンデレデレ・・・です」

上条「?・・ああ、なんだそういうことか」

御坂妹「おわかりいただけましたか」

上条「おう、教えてもらってよかった。サンキューな、今度飯でもおごる」

金欠じゃないときに是非たかりにいきますよ、とミサカは妹達を誘う計画を

上条「お一人様限定な」

チッ・・

598: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/26(木) 04:46:52.54 ID:KSCTawQ0
御坂「ごめん、待たせた~帰ろっか」

上条「ああ、ちょうど買い終わったとこだから気にすんな」

御坂「なんか買い忘れてた?」

まったく世話のやける姉だ、とミサカはため息混じりに五つ目のフカヒレまんを頬張ります

御坂「やっぱし、この家が一番落ち着くわ~このだらけた感じ」

上条「こらこら、コートを着たままベッドにダイブするんじゃありません」

御坂「当麻~お茶~温いやつ~」

上条「へいへい、淹れてやるからベッドから出とけよ?」

御坂「ん~」

二人より先に床下に戻れましたね、危ない危ないと、ミサカは自分への
ご褒美であるチョコレートまんをorz

上条「ほら、お茶」

御坂「うん・・え?」

上条「どした?」

御坂「あんた・・・これ」

上条「まだ無かったろ、お前用のマグカップ。しかし、本当にゲコ太好きだなお前」

御坂「・・・・見られてた?」

上条「欲しかったんだろ、遠慮なんかするなよ」

御坂「だってあたしがいつも居るから、あんただって金欠になってんだし・・・」

上条「あのなぁ」

御坂「・・・」

上条「お前だって俺の生活必需品なんだよ、なきゃ生きてけないんだ俺は」

御坂「・・・かっこつけ」

え?なにこの胸やけ怖い、まあチョコレートまんのせいにしておきましょう。いろんな意味でお腹いっぱいなミサカの一日でした

午後のバカップル観察終了
お目汚しすまない、やはり書いてて楽しかった

605: 単発屋 2009/11/26(木) 22:36:21.62 ID:oQxvloA0
美琴「もう無理だわ」

上条「な、何がですかねえ?」

美琴「ツンデレキャラがよ!」

上条「はい!?」

美琴「あたしはツンデレキャラのせいであんたといちゃいちゃできないのよ!」

上条「そ、それはつまりどういうことなんですかねえ?」

美琴「あんたのことが好きだからあんたともっといちゃいちゃしたいってこと!」

上条「これはまたストレートに…」

美琴「あたしだって女の子なの!優しくぎゅって抱きしめて、甘い言葉を耳元で囁いたりして欲しいわけ!わかる?」

上条「わからなくもないが、それを俺がしなきゃいけないのか?」

美琴「あんたしかいないでしょ?」

上条「はぁ~不幸だ」

美琴「あんたはあたしと居るのがそんなに嫌なの…」

上条「いや、そういうことじゃないぞ!俺としてはむしろ光栄と言うか…」

美琴「じゃあ…」ギュッ

上条「うぉっ!」

美琴「どう?どんな感じ?」

上条「すごいドキドキしてます、はい」

美琴「あ、あたしも…」

上条「おまえから抱きついてきたんだろ?」

美琴「だ、だって…予想以上に恥ずかしかったんだもん…」

上条「でもいいな、なんかこう…人の温もりって」

美琴「あたしだからいいんでしょ?」

上条「おまえだから最高だな」

美琴「もうっ…」ギュッ

606: 単発屋 2009/11/26(木) 22:37:30.36 ID:oQxvloA0
上条「…………ああ、なんか離れたくないかも」

美琴「いいじゃない…ずっとこのままで」

上条「いや、立ってるの疲れてきた」

美琴「ムードないわねえ」

上条「…そうだ、ちょっとむこう向いてくれ」

美琴「えっ?こう?」クルッ

上条「そのまましたに座れば…」ストン

美琴「なかなか…これもいいわね」

上条「抱きかかえる感じで、これなら楽だろ」

美琴「そうねえ、この包まれてる感じが何とも言えないわ」

上条「女の子はみんなこういうのが好きなのか?」

美琴「少なくともあたしはこういうの好きよ」

上条「なるほどねえ」

美琴「他の子なんて関係ないわ!あんたはあたしのことだけ考えてればいいの!」

上条「はいはい、わかってますよ~」

美琴「言っとくけど、他の子になびいたらビリビリじゃ済まないわよ」

上条「ど、どうなるんですねえ?」

美琴「砂鉄で串刺しよ」

上条「黒焦げになるのとどっちが楽なんだ?」

美琴「あんたが死んだらちゃんとあと追っていってやるわよ」

上条「そりゃまた冥土の旅が疲れそうだなってなんでくるんだよ?」

美琴「あんたのいない世界に居る意味なんてないわよ」

607: 単発屋 2009/11/26(木) 22:38:27.50 ID:oQxvloA0
上条「…………」

美琴「…正直ひいた?」

上条「まあちょっとは…」

美琴「こんな依存心とか独占欲とかの強い女って嫌よね…」

上条「ま、まあ、それだけ思ってくれてるんだから悪い気はしないけどなあ」

美琴「そ、そう?」

上条「でも串刺しは勘弁願いたいな」

美琴「そんなの冗談よ、男の浮気を許すのが真の妻よ」

上条「おまえはほんといい嫁になるよ」

美琴「二度目は許さないけどね」

上条「…そうですか」

美琴「いいのよ…あたしだけを愛してくれれば」

上条「おまえはどうなんだ?」

美琴「あたし?」

上条「意外にちょろっと他の男のとこに行ったりするんじゃないか?」

美琴「100%ないわ」

上条「いいきりやがった」

美琴「あたしはあたしの持てる愛情を全部あんたに向けるわよ」

上条「そこまで言われると恥ずかしいな」

美琴「ツンを捨てたあたしに死角はないっ!」

上条「すごいな恋する乙女」

608: 単発屋 2009/11/26(木) 22:39:53.92 ID:oQxvloA0
美琴「あんたは言ってくれないの?」

上条「何を?」

美琴「俺が愛する女は生涯おまえだけだーとか」

上条「えー?」

美琴「えー?って何よ」

上条「何か改めて口に出すの恥ずかしいし…」

美琴「あたしは言ったのに…」

上条「うっ…」

美琴「あたしのことなんてなんとも思ってないんだ…」

上条「あーもう!俺が好きなのはおまえだけだよ!一生愛してやるよ!」

美琴「わっ!プロポーズされちゃった♪」

上条「プ、プロポーズって…」

美琴「あたしも一生愛することを誓うわよ」

上条「まだ高1だし…」

美琴「あと2年したらお嫁に行くから…待っててね?」

上条「………指輪用意して待っとくよ」


即席なんでこんなもんです
本編はツンツンしてるからこっちくらいでれでれしたっていいよね

629: 単発屋 2009/11/28(土) 00:20:22.53 ID:nBSYsHQ0


美琴「この怠惰な状況を打開するために、遊ぶことを推奨するわ!」

上条「それだけの御高説を唱えるほどなんだから、当然何するか考えておられるんですよね?」

美琴「あたしは民主主義だから、あんたの意見を聞いてそれを参考にしてあげるわ」

上条「つまり何も考えてないのか…」

美琴「暇だから何かして遊んだら楽しいな~」

美琴「どうせなら当麻のしたいことに付き合ってあげよっかな~まで考えたわ」

上条「肝心のとこ丸投げじゃねえか」

美琴「めんどうだったのよ」

上条「認めた!?」

美琴「で、何したい?」

上条「テレビみたい」

美琴「…あんまりテレビに御執心だと嫉妬してビリビリしちゃうかも」

上条「さ、さあて何しようかな~」

美琴「うんうん、それでいいのよ」

上条「…じゃあどこでも誰でもできる暇つぶしの定番、しりとりで」

630: 単発屋 2009/11/28(土) 00:22:02.70 ID:nBSYsHQ0
美琴「しりとりねぇ…まあいいわ 『り』からね…」

美琴「じゃあ『りす』!」

上条『スペア』

美琴『アイス』

上条『スロベニア』

美琴『空き巣』

上条「す…好きだ」

美琴「勝ったあ~」

上条「しりとりは負けてねえだろうが!」

美琴「でも勝負は負けてるわよ?」

上条「くっ………」

美琴「でもまあ、美琴さん相手に頑張ったから努力賞ね」


美琴「愛してるわよ」

631: 単発屋 2009/11/28(土) 00:23:10.42 ID:nBSYsHQ0
上条「………なんか激しく負けた気がするな」

美琴「じゃあ次までに語彙を増やしておくことね~」

上条「それでもなんとなくおまえには勝てない気がする」

美琴「そりゃあレベル5の美琴様だからねぇ」

上条「相手が悪すぎるな」

美琴「勝てない土俵で闘うからダメなのよ」

美琴「勝てないなら自分の土俵に相手を引きずりこむくらいしなきゃ」

上条「う~ん」

美琴「なんかないの?これだけは負けない!ってやつ」

上条「…………」

美琴「ないんだ」

上条「…………」

美琴「ないんだー!」

上条「うっ………」

美琴「アハハハ…ほら落ち込まないで、不幸な奴なら俺の右に出るものはいないとか!」

632: 単発屋 2009/11/28(土) 00:24:19.47 ID:nBSYsHQ0
上条「くっ………あっ!」

美琴「お、あったの?」

上条「この電撃姫をあしらわせるなら右にでるものはいません、はい」

美琴「あんたねえ~」

上条「いや~上条さんほどおまえのこと知ってる奴なんていねえーよ」

美琴「なっ………」

上条「ん?どうした?」

美琴「またあんたはそういうことを平然と……」

上条「え、もしかして怒ってます?」

美琴「怒ってたけど…許してあげるわ」ギュッ

上条「うおっ!」

美琴「んふふ…あんたそれで誰かに負けたりしたら許さないわよ」

上条「負けないだろ…誰より一番近くに居るんだから…」ギュッ

美琴「…そうね」

上条「そうだろ」

633: 単発屋 2009/11/28(土) 00:25:56.23 ID:nBSYsHQ0
美琴「……………真昼間から何やってるのかしら」

上条「まったくだな」

美琴「午後はどこか行くの?」

上条「いや、特には考えてないけど…おまえはどうするんだ?」

美琴「あんたについてく」

上条「あ…そう……」

美琴「なに?なんか困ることでもあるの?」

上条「いや別にないけど…」

美琴「ないけど…なんなのよ?」

上条「一日中一緒だな~って」

美琴「いいでしょ~今は一緒にいたいんだから」

上条「まあ、悪くないな」

美琴「素直に一緒に居たいって言えばいいのに~」

上条「うっ…お、おまえと一緒に居る方が楽しい…かな?」

美琴「………まあ、それで許してやろう!」

上条「ありがとうごさいます」

634: 単発屋 2009/11/28(土) 00:27:11.13 ID:nBSYsHQ0
美琴「で、午後はどうするの?」

上条「どこでもいいけどな~」

美琴「ゲーセンとかどうよ?」

上条「ゲーセンねぇ」

美琴「ゲコ太探さなきゃ!」

上条「ほんと好きだな、あの両生類」

美琴「いいじゃない、ゲコ太!あたしの中では一二を争うくらい好きね」

上条「まじかよ…」

美琴「あんたといい勝負よ」

上条「あれとかよ!?」

美琴「近差であんたが勝ってるわ」

上条「なんかほっとするのが悔しい…」

美琴「あんたもストラップにして、常に持ち歩きたいくらいよ~」ナデナデ

上条「うれしいかどうか微妙なんですけど…」

美琴「だからあんたも努力しないとダメよ」

上条「…努力します」

美琴「うんうん、努力し続けるかぎり負けはないわよ」

635: 単発屋 2009/11/28(土) 00:28:21.80 ID:nBSYsHQ0
上条「………なんか完全に手玉に取られてる気がする」

美琴「大事なものは一番近くに引き止めとかないと」

上条「大事なものか…俺もなんか考えるかな」

美琴「その必要はないわよ」

上条「なんで?」

美琴「あたしがそんな簡単に離れると思う?」ギュッ

上条「この甘えん坊はなかなか離れんだろうな」

美琴「そういうことよ」

上条「そういうことか」

636: 単発屋 2009/11/28(土) 00:29:43.99 ID:nBSYsHQ0
上条「たまには白井をかまってやったらどうだ?」

美琴「黒子?いいのよ、あれは」

上条「やけに厳しいな」

美琴「あたしにべったりだったから、離れることも大切なのよ」

上条「ってめんどくさくて、てきとーにあしらってるだけじゃないのか?」

美琴「わかる?」

上条「あしらうことなら上条さんはスペシャリストだからな」

美琴「ここなら黒子も飛んでこないし、ほんといいわね」

上条「でもおまえ、お姉様~とか滅多に言われないぜ」

美琴「まあ、そうだけどね」

上条「これでもお嬢様なんだよな~」

美琴「これでもは余計よ!」

上条「お嬢様は好きな男のとこに行って、昼間っから抱きついたりすんのか?」

美琴「そんなの知らないわよ!」ギュゥゥゥ

上条「痛い!痛い!!!」

美琴「そんなこと言うと絞め[ピーーー]わよ!」

上条「やめて!それだけは!」

637: 単発屋 2009/11/28(土) 00:31:08.38 ID:nBSYsHQ0
美琴「まったく、そういうあんたはどうなのよ?」

上条「俺?おまえが寄ってくる分には、かわいいなぁ~って思ってるけど…」

美琴「か、かわいいって………」

上条「そりゃ好き好き言って抱きついてこられたら、悪い気がするどころかむしろ好きになるだろ」

美琴「じゃ、じゃあ、あたしのこと好き?」

上条「だから好きって言ってんだろ?」

美琴「んふふー」

美琴「ねえ、もう一回!」

上条「あ?抱きついてくるおまえはほんとかわいいぞ」

美琴「はぁ~もう今死んでもいいわ」

上条「そ、そんなに!?」

美琴「女の子はそういう言葉に弱いのよー」

上条「なるほど…」

638: 単発屋 2009/11/28(土) 00:32:34.62 ID:nBSYsHQ0
美琴「他の子に言っちゃダメよ!」

上条「なんで?」

美琴「ときめいちゃったら悪いじゃない」

上条「何が?」

美琴「あたしって嫁がいるのに、どうしようもないでしょ?」

上条「そうだなー俺は嫁さん一筋だからな」

美琴「あーもう、幸せ!」ギュッ

上条「嫁さんを幸せにしてやれるなんて、男の本望だな」

美琴「…もしかして今が絶頂期なんじゃない?」

上条「こんなにはやく!?」

美琴「やばいわ、これから落ちて行くなんて…」

上条「い、いや!頑張るから!もうちょっとあげて行くから!」

美琴「期待してるわよ」

639: 単発屋 2009/11/28(土) 00:34:06.18 ID:nBSYsHQ0
美琴「初恋って叶わないのよね?」

上条「らしいな」

美琴「でも叶ってるんだけど」

上条「そのうち終わるってことじゃないか?」

美琴「いや!絶対にいや!」

上条「じょ、冗談だって」

美琴「冗談にしたってひどすぎるわ…」

上条「だいたいそんなの迷信だろ?都市伝説の類いと一緒じゃねえか」

美琴「都市伝説ほんとだったし…」

上条「えっ?」

美琴「脱ぎ女もどんな能力も効かない男もいたし…」

上条「そ、それはそれ、これはこれってことで…」

640: 単発屋 2009/11/28(土) 00:35:11.24 ID:nBSYsHQ0
美琴「でも浮気するかもしれないし…」

上条「あーもう!将来絶対に幸せにするから!これでいいだろ?」

美琴「将来…だけ?」

上条「今からずっとだよ!」

美琴「じゃあいいわ♪」

上条「はぁ~毎回こんなセリフはかなきゃならんのか…」

美琴「~♪」

上条「まあこの顔見れるんならいいか」

美琴「なんか言ったー?」

上条「いや、何も」

641: 単発屋 2009/11/28(土) 00:36:14.14 ID:nBSYsHQ0
美琴「ところで、いったいどれくらいの人が初恋の人と幸せになってるのかしら?」

上条「そうだな~全体の2%くらいじゃねえか?」

美琴「そんなもんかしらね」

上条「かくいうこの書き手も、未だに夢に見るそうだからな」

美琴「男って大変よね~いつまでもずるずると」

上条「それだけ想いが強いんだよ…移り気な女と違って」

美琴「女だって想う力はすごいわよ?」

上条「女は爆発力があるけどスタミナ切れしがちだろうが」

美琴「男は持久戦に持ち込むけど、闘う相手がいなくなって終わりよね」

上条「初恋のせいで若干恋愛恐怖症になってな」

美琴「???」

上条「自分の鈍感具合に憤慨と後悔の念が押し寄せてきて…」

美琴「あんたほかに好きな人がいたの!?」

上条「いや、おまえだけだけど?」

美琴「あ…うん、そうなんだ」

上条「なんか誰かに憑依されたような感じ?」

美琴「ああ、ここは汲み取ってくれるとありがたいわね」

642: 単発屋 2009/11/28(土) 00:37:27.26 ID:nBSYsHQ0
上条「まあでも、こうやって付き合ってるんだから大丈夫だろうな」

美琴「そんなもんなの?」

上条「この右手でなんとかなってるだろ」

美琴「そんな迷信なんてぶち壊す!とか言って?」

上条「そうそう、そんな感じ」

美琴「夫婦喧嘩はビリビリできないわね」

上条「こっちも右手で殴るなんてできそうにもないけどな」

美琴「優しいんだー?」

上条「上条さんは基本的に優しいんですよー」

美琴「いっつも説教してるじゃない…」

上条「あ、あれは優しさの裏返しなんだよ!」

美琴「あーあたしも説教されちゃうのかなー」

上条「…浮気した時だけな」

643: 単発屋 2009/11/28(土) 00:38:54.10 ID:nBSYsHQ0
美琴「じゃあ大丈夫ね」

上条「言うと思った」

美琴「わかってんじゃない」

上条「まったくその自信はどこからくんだよ」

美琴「そりゃあ愛でしょ」

上条「愛ねぇ」

美琴「信じてないでしょ」

上条「信じてなくもないけど…」

チュッ

美琴「これで信じてくれる?」

上条「信じる」

美琴「まだまだいっぱいかわいがってもらうからね!」

美琴「覚悟しときなさいよ!」


上条さんならこの幻想が簡単には崩れないことを証明してくれるはず!

655: 単発屋 2009/11/29(日) 23:03:13.40 ID:TW0/lv60
美琴「ふぅ~」ドサッ

上条「こらこら、ベッドに飛びのってはいけません」

美琴「かたいこと言わないの…そこの漫画とってー」

上条「ったく…ほれ」

美琴「ありがとー」

上条「おい、スカートめくれてんぞ」

美琴「短パンだから大丈夫でしょ」

上条「………というか、おまえは無防備過ぎやしませんかねえ?」

美琴「そう?」

上条「もっと恥じらいをもてよ、恥じらいを!」

美琴「あんたまで言うか!」

上条「あんたまでってことは他の奴にも言われたんだな」

美琴「黒子がいっつも言ってくるのよ」

上条「なるほど…」

美琴「でもいいじゃない、あたしらしくて」

上条「そうかもしれねえけど、見てるこっちとしてはどうかと思うな」

美琴「じゃあ見なきゃいいでしょー」

上条「だが彼氏として、彼女がここまでだと困る」

美琴「か、か、か、彼女って!」

上条「そうだろ?俺の前ではいいけど、外で自販機に回し蹴りとかはちょっとな~」

美琴「………ま、まあ彼女って言われたらどうしようもないわね」

上条「それで対策なんだが……」

美琴「そんなの考えてくれてんだ」

上条「………脱げ」

美琴「えっ?」

656: 単発屋 2009/11/29(日) 23:04:50.94 ID:TW0/lv60
上条「その短パンを脱ぐんだよ!」

美琴「な、な、なんでこれ脱ぐことに繋がんのよ!」

上条「…ある意味パンツが見えるかもしれないっていう心は、自分の行動をある程度規制するための制限になってるはずだ」

上条「それをおまえは、短パンを着用することによって制限解除しちまってる」

上条「今一度短パンを外すことで羞恥心が生まれるはず」

上条「あとは自然に恥じらいのある女の子に戻るはずだ」

美琴「言いたいことはわかったけど………」

上条「なんだ?意見でもあるのか?」

美琴「彼女を前にして短パンとかパンツとか語るのはどうかと思うわ」

上条「こっちも恥をしのんでやってんだよ」

美琴「………わかったわ、そこまで言うんなら」

上条「じゃあさっそく…」

美琴「そうね」

上条「…………」

美琴「…………」

上条「どうした?脱がないのか?」

美琴「………なんであんたの前で脱がなきゃいけないのよ!あっちむいてろ!」ビリビリ

上条「わ、悪い!謝るからビリビリやめて!」

657: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/29(日) 23:06:26.91 ID:TW0/lv60
美琴「き、着替えてきたわよ」

上条「…………」

美琴「な、なによ!」

上条「えっと…トイレなら後ろにあるぞ?」

美琴「違うわよ!」

上条「じゃあなんでまたそんな状態で固まってんだよ?」

美琴「ス、スースーする………」

上条「初めてスカートはいた男みたいた発言だな」

美琴「短パンはいてたらスカートはいてるって意識しなかったのよ!」

上条「とか言って、実は男だったり…」

美琴「そんなわけないでしょ!この胸が見えないの!?」

上条「それくらいパットでなんとでも…」

美琴「それ以上言ったら[ピーーー]わよ」

上条「まだ死にたくありません」

美琴「わかればいいのよ」

上条「と、とりあえず漫画の続きでも読んだらどうだ?」

美琴「そうするわ」

上条「お、ベッドでは読まないんだな」

美琴「………そしたら見えちゃうじゃない」

上条「さっそく効果を発揮してきてるな」

美琴「まあそうね」

658: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/29(日) 23:07:59.39 ID:TW0/lv60
上条「しかし、御坂妹と見分けつかなくなっちまったな…」

美琴「はあ?なんであの子たちが出てくんのよ?」

上条「体細胞クローンだっけ?ゴーグルしてるとわかるんだけど…それ以外は変わんねえじゃん」

美琴「あたしは会えば絶対妹達だからそんなことないけど…それで?」

上条「あと違うとこなんて短パンはいてるかどうかぐらいだから…」

美琴「あんたはスカートの中であたし達を見分けてたわけ…」

上条「いや、たまたまだぞ?そ、それに短パンは見られても大丈夫なようにだろ?」

美琴「それでもあの子達の見てたんでしょうが!」ビリビリ

上条「すいません!ほんと!」

美琴「あ、あたしがいながら他の子をそういう目で見るなんて!」

上条「あの~決してそんな目では見てないんですけど…」

美琴「でも見えたらラッキーとか思ってたんでしょ!」

上条「まあちょっとは………」

美琴「最低ね」

上条「それについては言い返す言葉もない…」

美琴「まあ、それが男の性ってやつならしょうがないだろうけど」

上条「…………」

美琴「次に他の子をそういう目で見たら許さないわよ」

上条「…肝に銘じておきます」

美琴「そんじゃあたしは漫画の続き読むわ」ドサッ

上条「あの~美琴さん?」

美琴「なに?」

上条「ゲコ太がこんにちはしてるんですけど…」

美琴「なっ!?」バッ

上条「ちょっと話してすぐこれだと根本は変わらないみたいだな」

659: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/29(日) 23:08:56.90 ID:TW0/lv60
美琴「あ、あ、あんた変な目で見てないでしょうね!?」

上条「ゲコ太相手になにをどうしろというんですか?」

美琴「………なんかそれはそれで傷つく」

上条「どっちだよ!」

美琴「あたしはか…彼女なのよ、そういう目では見てくれたっていじゃない!」

上条「どんな上級者でも限界があんだろ」

美琴「なによ上級者って?」

上条「こっちの話だ」

660: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/29(日) 23:10:34.93 ID:TW0/lv60
美琴「………に行ってくる」

上条「どこに行くって?」

美琴「パンツ買いに行ってくる!」

上条「なっ!?」

美琴「か、彼女としてのプライドが許さないわよ!」

上条「なら、とりあえず短パンはいてけ」

美琴「はあ?なんで?」

上条「彼氏として、他人に自分の彼女のを見られるのは嫌だ」

美琴「なによそれ?結局短パンはくんじゃ意味ないじゃない」

上条「それもそうだな」

美琴「じゃあどうやったらあんたはあたしをそういう対象として見てくれるのよ?」

上条「俺が18になったらだ」

美琴「なんで18?」

上条「18歳なら責任取れるだろ?」

美琴「そ、それってけっ…」

上条「言わんでいい」

美琴「…じゃあ待ってるわよ」

上条「それまで短パンだな」


おわり

665: 単発屋 2009/11/29(日) 23:56:32.64 ID:TW0/lv60
それじゃあ一つだけ


上条「ふわぁ~」

上条「あ~珍しく早く起きたな」

上条「それにしても、目開けたらこいつの顔ってのもすごいな」

上条「基本的にこいつの方が起きるの早いしな~」

上条「腕は………抜けないみたいだな」

美琴「んっ………」

上条「起こすのも悪いし、しばらく寝顔鑑賞か」

上条「寝てる時は静かだな」

上条「いや、これで暴れられたら腕枕なんてしないけど」

上条「昼寝してるのは見るけど、朝の寝顔は初めてか?」

上条「幸せそうな顔しやがって」ツンツン

美琴「んんっ…」

上条「静かなのもいいが…やっぱりいつもの元気な方がいいかな」スッ

美琴「んっ…あ…おはよ~」

上条「起こしちまったか」

美琴「ん~?もう起きてる?」

上条「ああ、なんか目覚めちまってな」

上条「おかげでいいもの見れたぜ」

美琴「いいものって~?」

上条「おまえの寝顔」

美琴「えっ?ずっと見てた!?」

上条「気持ちよさそうだったぜ」

666: 単発屋 2009/11/29(日) 23:58:31.20 ID:TW0/lv60
美琴「へ、変な顔してなかった?」

上条「そうだな~口元のよだれを除けば普通だったぞ」

美琴「なっ!」ゴシゴシ

上条「とりあえず、先顔洗ってこいよ 寝癖もすごいぞ」

美琴「ああああぁぉぁぁ!」

上条「俺は天気もいいし、布団ほしとくから」

美琴「わかったからむこう向いてて!」

上条「はいはい」

朝食

美琴「はぁ、不覚だったわ」

上条「俺は早起きで三文以上得しちまったけどな」

美琴「だから朝は早く起きてたのに…」

上条「それでいつも早起きなのか」

美琴「女の子はいろいろ気を使うのよ」

上条「なるほど…でも寝顔も寝起きもかわいかったけどな~」

美琴「それでもなの!」

上条「そうですか」

上条(また早起きするかな)



短いけどこれで

672: 単発屋 2009/12/01(火) 00:03:31.95 ID:O3kiCOI0
美琴「…………」

禁書「…………」

美琴「なんであんたと二人っきりなわけ?」

禁書「とうまがいないからでしょ」

美琴「ここってあいつの家なのになんで家主がいないの?」

禁書「とうまは補習ってのに行ってるんだよ」

美琴「知ってるわよ、朝会ったんだから」

禁書「それでなんでとうまはいないのに、短髪はここにいるの?」

美琴「短髪じゃない!御坂美琴!帰ってくるのを待ってんでしょ」

禁書「そっか…スフィンクス~遊ぼ~」

美琴「聞いといて興味なしかい…」

禁書「とうまは昼頃に帰ってくるよー」

美琴「じゃあそれまで掃除でもしますか」

禁書「スフィンクス~」

美琴「あんたいっつもそうやってだらだらしてんの?」

禁書「インデックスがなにしてようと関係ないよー」

美琴「同居人なら家のことぐらいなんかしなさいよ」

禁書「別にとうまは何も言わないもん」

美琴「あいつは優しいから…それに普通居候ならそれぐらいするでしょ」

禁書「でも掃除したことないし…」

美琴「はぁ~なんであいつはこんなのと一緒に住んでんのかしら」

禁書「こんなのとは失礼な!短髪には関係ないんだよ!」

美琴「関係大ありよ!あいつに会いにくるのに、いるのはいっつもあんた」

美琴「あいつがいても、なかなかあたしに構ってくれないし…」

美琴「とにかくあんた!もっと当麻をこっちに分けなさいよ!」

673: 単発屋 2009/12/01(火) 00:04:41.28 ID:O3kiCOI0
禁書「…短髪もとうまのこと好きなの?」

美琴「なっ…なにをいきなり………」

禁書「私は好きだよ、当麻のこと…すごく優しくしてくれてるし…」

美琴「あ、あたしは………」

禁書「あれ~?短髪はとうまのことどう思ってるかも言えないんだ~」

美琴「あ、あたしだって当麻のこと好きよ!」

禁書「やっぱりーあんなに一生懸命助けてくれたら好きにならないはずないんだよ!」

美琴「ほんと、どうしてあんなに体はって助けてくれるのかしらね」

禁書「でもそこがとうまのいいとこだよね?」

美琴「まあ……そうなんだけどね」

禁書「あ~早くとうま帰ってこないかな~」

美琴「そうねー…ってこんな仲良くやってる場合じゃないわよ!」

禁書「へ?」

美琴「お互い同じ人が好きって…ラ、ライバルじゃない!」

禁書「ライバルってほどのものじゃないよ、好きならどっちも仲良くすればいいんだよ」

美琴「でも…あいつの気持ちとかあるじゃない?」

禁書「とうま優しいから大丈夫だよ!半分くらい分けてあげるから」

美琴「………すでに勝者の発言よね」

禁書「そんなことないよ」

美琴「だいたい一緒に住んでる時点で、そっちが有利過ぎるでしょ!」

禁書「じゃあ短髪も一緒に住む?」

美琴「そ、そんなこと………」

禁書「私からとうまに頼んであげるよ!とうま優しいから、いいって言ってくれるよ!」

美琴「なんでそんな余裕なのよ…まさかもう告白したんじゃ!?」

禁書「告白?なんの?」

674: 単発屋 2009/12/01(火) 00:05:41.09 ID:O3kiCOI0
美琴「だから、もうあいつに好きって言ったんじゃないでしょうね!?」

禁書「言ってないよ?とうまなら言わないでもわかってくれてるよ」

美琴「いやいや、あいつに限ってそれはないわ」

禁書「むっ!じゃあ聞いてみる?とうまに」

美琴「え、えっと…それは………」

禁書「私がとうまのことどう思ってるか?」

美琴「そ、そんなの…」

禁書「短髪もとうまがどう思ってるかわかんないんなら、好きって言えばいいじゃん」

美琴「そ、そんなことできないわよ!」

禁書「私はできるよ~短髪は自信ないんだ~」

美琴「や、やってやろうじゃないの!この際、当麻はどっちのものかはっきりさせようじゃないの!」

禁書「別に一緒でもいいのに」

美琴「あたしが嫌なの!」

禁書「わがままだなぁ」

~~~~~~~~~~

美琴「…あ、あとどれくらいで帰ってくるの?」

禁書「う~ん、いつもならもう帰ってきてる時間なんだよ~」

美琴「………や、やっぱりさっきのはな…」

675: 単発屋 2009/12/01(火) 00:06:49.10 ID:O3kiCOI0
ガチャ

美琴「!!!」

上条「ただいま~」

禁書「おかえりとうま!お昼ご飯は!?」

上条「スーパー混んでたから遅くなっちまったな、ビリビリもきてんのか」

美琴「あ、あの…」

上条「なんだ?珍しくつっかかってこないな?」

美琴「えっと………」

禁書「とうま、短髪もとうまのこと好きだって」

上条「はあ?」

美琴「ちょっとあんた!」

禁書「とうまにもっと構って欲しい~って言ってたから」

上条「えっと…いまいち状況がつかめないんですけど………御坂さん?」

美琴「……きよ」

上条「へ?」

美琴「あんたのことが好きなの!」

禁書「私もとうまのこと好きだよ~」

上条「………上条さんは人生初の愛の告白にどうしたらいいかわかんないんですけども…」

美琴「あ、愛の告白って…」

禁書「愛の告白?」

上条「とりあえず、俺はどうすりゃいいんだ?」

美琴「そ、それは…どっちと付き合うか…とか?」

禁書「愛の告白ってなに?」

上条・美琴「えっ?」

676: 単発屋 2009/12/01(火) 00:08:06.53 ID:O3kiCOI0
禁書「とうまのこと好きだけど、別にそういう意味じゃないよ?」

上条「…どういうことですかね?」

禁書「とうま優しいし、ご飯も食べさせてくれるし、人として好感が持てるってことだよ?」

上条「あ、ああ、そういうことか!いや~びっくりしたわ」

美琴「…………」

上条「御坂もそういうことならこっちとしても嬉しい限りだぜ」

美琴「………違う」

上条「へ?」

美琴「あたしは!…あんたをお、男として好きなの!」

上条「え?あ、そうなの?」

美琴「あたしは一人の男としてあんたが好きなのに!このちっこいのも好きとか言い出して…」

禁書「ちっこいのとは失礼な!」

美琴「だいたいあんたが紛らわしい言い方するからでしょうが!」

禁書「勝手に勘違いした短髪が悪いんだよ~」

上条「まあまあ、落ち着けって…まとめると、インデックスはこのままよいお友だちをご所望で、御坂の方は付き合いたいってことだな」

美琴「ま、まあ……そういうことになるわね」

禁書「わたしもそれでいいよ~」

上条「インデックスの方はいいとして…問題は御坂のほうか…」

美琴「なっ!…問題って言うほど!?」

上条「いやそこまでじゃないんだけど、意外というか………」

禁書「私は何となくわかってたんだよ」

上条「ほんとか?俺はてっきり嫌われてるのかと…」

677: 単発屋 2009/12/01(火) 00:10:00.86 ID:O3kiCOI0
美琴「そ、それでどうなのよ?」

上条「どうって?」

美琴「だから!付き合ってくれるの?くれないの?」

上条「そ、そうだな…まあ、よろしく頼むってことで………」

美琴「あ………うん」

禁書「おめでとーでもここを二人の愛の巣にしないでくれたら助かるかも」

上条「おまえは………」

美琴「………まあいいわ、二人セットみたいなもんだし」

上条「セットねぇ」

禁書「とうまーお腹へった」

上条「おっと、そうだったな」

美琴「じゃあ、あたしがなんか作るわよ」

上条「材料は適当に使ってくれて構わねえから、頼むぜ…美琴」

美琴「み………わかったわ」

禁書「みことー早くねー」

美琴「あんたまで…」

禁書「なに?それとも短髪の方がいい?」

美琴「みことでいいわよ!」

693: 単発屋 2009/12/02(水) 00:37:33.11 ID:d3ci5Ds0
禁書「ごちそーさま!」

上条「ごちそうさま」

美琴「おそまつさま」

禁書「みこと料理上手なんだね」

上条「ほんとこれはたいしたもんだよ」

美琴「そ、そう?」

上条「いやほんとに、いい嫁になるよ」

美琴「よ、嫁って………」

禁書「あーあーさっそく惚気ちゃってー」

上条「これは褒め言葉で、そんなんじゃないって」

美琴「………なんだ」

禁書「あ!とうまがみことを傷つけた!」

上条「あ、いや…い、いい嫁さんになってくれると助かるかも…」

美琴「………それじゃこれ片付けてくるから♪」

禁書「むむっ!あれが恋する乙女って生き物なんだね」

上条「これは前より扱いやすくなってんのか?」

美琴「~~~♪」

694: 単発屋 2009/12/02(水) 00:38:52.59 ID:d3ci5Ds0
禁書「そういえばね、とうま」

上条「なんだ?」

禁書「みことも一緒に住めないの?」

上条「はあ?」

禁書「みことがね『あんただけ一緒に住んでてずるい!』って言ってたんだよ」

上条「って言われても…そもそもあいつは寮に入ってるだろ?」

禁書「でもみこと、とうまが好きって…一緒に居たいって思ってるよ?」

上条「将来的にそうなるとしてもな…お泊りぐらいならいいけど」

禁書「ほんと!?」

上条「土日で一泊だけどな」

禁書「やったーみことー」

美琴「なーに?」

禁書「とうまがお泊りならいいって!」

美琴「お泊り?」

禁書「言ってたじゃん、私ばっかり一緒に住んでてずるい!って」

美琴「そんなこと言ったわね」

禁書「それでとうまに話したらね、土日に泊まるくらいならいいって」

美琴「ほんとに!?」

禁書「インデックスは神に誓って嘘は言わないんだよ」

美琴「そんな気をつかってくれるなんて…あんたのこと見直したわ」

禁書「おいしいごはんのお礼なんだよ、それに基本的に二人のことは応援するんだよ」

美琴「…ありがと、いろいろ言っちゃったけど…これからは仲良くしていけそうね」

禁書「とうまのおかげかもね」

美琴「………そうかもね、洗い物済ませちゃうからむこうで待ってて」

禁書「うん!」

695: 単発屋 2009/12/02(水) 00:40:17.72 ID:d3ci5Ds0
上条「何話してたんだ?」

禁書「とうまがお泊りしてもいいって言ってたの教えたら喜んでたよ!」

上条「そ、そうか」

禁書「でも将来的に~とか言っちゃうあたり、さっそく彼氏っぷりを発揮しちゃってるよね~」

上条「くっ………細かいところを…」

美琴「なんの話ししてんの?」

上条「うわっ!」

禁書「とうまがねー将来みことと…」

上条「あーなんでもない!なんでもない!それより、皿洗ってくれてありがとな」

美琴「いいわよこれくらい」

禁書「とうま、今日はこれからどうするの?」

上条「もう二時か…昼飯遅くなっちまったからな」

696: 単発屋 2009/12/02(水) 00:42:07.31 ID:d3ci5Ds0
美琴「そ、その…さっきの泊まっていいって話なんだけど…」

上条「ああ」

美琴「き、今日泊まってもいい?」

上条「いいけど…いきなりで大丈夫か?」

美琴「ちょっといるものがあるから、いったん寮に戻らないと…」

上条「そうか」

美琴「それと、ついでに夜ごはんの材料も買ってくるわ」

禁書「じゃあ私もそれについてくよ!」

美琴「そう?」

禁書「みことの住んでる寮ってのも見てみたいし」

美琴「じゃあ一緒に行こうか?」

禁書「うん!」

上条「………おまえら、いつの間に仲良くなったんだ?」

美琴「女の子には…」

禁書「…秘密があるんだよ!」

美琴・禁書「ねーっ!」

上条「………そうですか」

697: 単発屋 2009/12/02(水) 00:44:09.06 ID:d3ci5Ds0
ー移動中ー

禁書「言ったその日に泊まるなんて大胆だね」

美琴「そりゃあ…せっかく付き合うようになったんだしね」

禁書「できるだけとうまと一緒に居たいーってこと?」

美琴「そ、そうよ!悪い!?」

禁書「いいと思うよ、とうまも嬉しそうだったし」

美琴「そ、そうだった?」

禁書「うん、いつもより上機嫌だったかも」

美琴「そっかぁ…」

禁書「みことの方がずっと嬉しそうだけどね」

美琴「………そんな表に出てる?」

禁書「なんかもう幸せオーラが溢れてきてるよ」

美琴「………まあ、しょうがないわよね~」

禁書「あとすごく優しくなってる」

美琴「あたしはもともと優しいのよ?今までは当麻の近くにあんたが居たから、ちょっとあれだったけど…」

禁書「なら今のみことは好きだよ!」

美琴「ありがと…」

698: 単発屋 2009/12/02(水) 00:45:37.76 ID:d3ci5Ds0
ー寮ー

美琴「ここがうちの寮…でここがあたしの部屋」

禁書「わーお嬢様の部屋だ!」

美琴「お嬢様の部屋?」

禁書「とうまが言ってたよ『あいつは中身はあれだが、部屋はほんとにお嬢様なんだぞ』って」

美琴「あいつはなんてことを…まあ、否定はできないんだけど」

禁書「ベッドもふかふかー!」

美琴「そこに座ってて、パジャマとか着替えとか準備するから」

禁書「うん!」

699: 単発屋 2009/12/02(水) 00:47:01.63 ID:d3ci5Ds0
美琴「………あんたってさあ」

禁書「ん?」

美琴「夏くらいに当麻のとこにきたのよね?」

禁書「そうだよ、ベランダに引っかかってるとこ助けてもらって」

美琴「…なかなか斬新な出会い方ね」

禁書「それで知っての通り、とうまはああいう人だから…」

美琴「体はって助けてもらったと」

禁書「そう、それで行くとこもないからとうまの家に居候してるんだよ」

美琴「着替えとかどうしたの?持ってたの?」

禁書「ううん、服はこの修道服だけだよ」

美琴「ピンで留めてるパンクなやつね」

禁書「それで寝るときはとうまのワイシャツ借りてるよ」

美琴「………なんですって?」

700: 単発屋 2009/12/02(水) 00:48:26.90 ID:d3ci5Ds0
禁書「え?何かおかしかった?」

美琴「そこは今はあたしのポジションよ!」

禁書「そ、そうなの?」

美琴「そうよ!当麻のワイシャツなんて…ワイシャツなんて………」

禁書「みこと…?」

美琴「と、とにかく!他に着るものないの?」

禁書「だからこれしかないってば」

美琴「じゃあ買いに行くわよ!」

禁書「え?悪いよ」

美琴「いいわよ、あんたのためだけど、あたしのためでもあるの!」

禁書「でもお金夜ごはんの材料分しか貰ってきてないよ?」

美琴「それくらい出してあげるから!」

禁書「そこまで言うなら…」

美琴「よし!ちょうど準備できたし、行こっか」

禁書「うん!」

美琴「あ!黒子に書き置きしてかなきゃ」

美琴「本当のこと教えるとロクなことにならないわよね…」

『今日は帰れないから、あんたのためにお土産持って帰ってくるから、留守頼んだわよ』

美琴「これでいっか」

禁書「みことーはーやーくー」

美琴「はいはい、今行くから」

701: 単発屋 2009/12/02(水) 00:50:15.26 ID:d3ci5Ds0
ーショッピングモールー

禁書「ん~どれがいいかな~」

美琴「あんたのサイズだと…こっちじゃない?」

禁書「わ~かわいいのがいっぱい!特にこのかえるの…」

美琴「かえる!?」

禁書「ほらこれ」

美琴「!!!!」

禁書「小萌のとこでうさぎの着たことあるけど、このかえるのもかわいいかも」

美琴「あ、あんた……これかわいいと思うの?」

禁書「うん!みことは嫌い?」

美琴「嫌いなわけないじゃない!」

禁書「へ?」

美琴「それゲコ太っていうの!」

禁書「へ~ゲコ太か~」

美琴「あたし以外にもゲコ太の良さがわかる人がいたなんて…」

703: 単発屋 2009/12/02(水) 00:52:02.27 ID:d3ci5Ds0
禁書「人気ないの?こんなにかわいいのに…」

美琴「そうよね!かわいいわよね!」

禁書「うんうん、私これにするよ!」

美琴「ほんと?じゃあゲコ太でお揃いね!」

禁書「じゃあみことも?」

美琴「当然!ゲコ太よ!」

禁書「わー!お揃いだ!お揃いだ!」

美琴「じゃあこれ買ってくるから…」

禁書「あ!財布!」

美琴「ふふ~ん、ゲコ太!」

禁書「すご~い!」

美琴「ああ、幸せだわ」

禁書「?」

美琴「わかってくれる人がいるっていいわね」

704: 単発屋 2009/12/02(水) 00:53:45.78 ID:d3ci5Ds0
美琴「夜ごはんどうする?」

禁書「う~ん」

美琴「今から買い物終わって帰ったら、あんまり時間ないわね」

禁書「ん~オムライス!」

美琴「…うん、それならすぐできそうね」

禁書「われながらナイスアイデアでしょ?」

美琴「そうね~とりあえず卵ね…あと鳥肉か」

禁書「ごはんは家にあるよ、野菜も」

美琴「じゃあほとんど買うものないわね、ちゃっちゃと買い物済まして帰りましょ」

禁書「そうだね、はやくパジャマきたいし…」

美琴「今夜はパジャマパーティーね」

禁書「おお!パーティー!」

705: 単発屋 2009/12/02(水) 00:55:11.43 ID:d3ci5Ds0
ー上条家ー

禁書「ただいま~」

美琴「きたわよー」

「…………」

美琴・禁書「?」

禁書「とうまー?」

美琴「ん?寝てるわね」

上条「…………」

禁書「とうまー!」

美琴「しっ!寝てるんだしそのままにしときましょ」

禁書「うん」

美琴「ちょっと早いけどお風呂入りましょ、そしたらパジャマに着替えれるし」

禁書「さっそくだね!」

美琴「お風呂沸かすわよ?」

禁書「うん!」

706: 単発屋 2009/12/02(水) 00:56:34.45 ID:d3ci5Ds0
~~~~~~~~~~

上条「ふぁ~」

美琴「それであたしの前でなくなっちゃってさ~」

禁書「うんうん、そういうのってなんで目の前で終わっちゃうんだろうね」

上条「おう、二人とも帰ってたの………!」

禁書「あ、とうまやっと起きた!」

美琴「先お風呂入ったわよ」

上条「………かえるが二匹」

禁書「かえるじゃなくて…」

美琴・禁書「ゲコ太!」

上条「ゲコ太って……またなんでそんなチョイスを…」

禁書「とうまにはこの良さがわかんないんだよ!」

美琴「まったくこれだからあんたは…」

上条「え?俺が悪いんですか?」

禁書「こんなかわいいのにね~」

美琴「ね~」

上条「っていうか、インデックスそれどうしたんだ?」

禁書「みことに買って貰ったんだよ!」

上条「そうなのか?」

美琴「そうよ」

707: 単発屋 2009/12/02(水) 00:58:01.49 ID:d3ci5Ds0
上条「そりゃよかったな………でもなんで?」

禁書「それはね、私がとうまのワイシャツ借りてるって言ったら…」

美琴「パ、パジャマも買ってもらえないなんてかわいそうだったからよ!」

上条「そうか………悪かったな気が回らなくて」

禁書「みことー!」

美琴「うっ………」

上条「?」

禁書「ほんとはみことがとうまのワイシャツきたいだけなんだよ」

美琴「ちょ、ちょっと…」

禁書「みことは私がワイシャツ借りてたのに嫉妬してただけなんだよ」

上条「…そういうことか」

美琴「そんな全部言わなくていいじゃない!」

禁書「さっきのじゃとうま傷つくよ?照れ隠しはもっとソフトにしなきゃ」

美琴「ソフトにって…まあさっきのちょっとあれだったかも…ごめんね?」

上条「いや、いいんだ!それにワイシャツくらいいつでも貸してやるよ!」

美琴「そう?じゃあ次のとき借りるわ…今日はパジャマパーティーだしね!」

禁書「うん!…みこと、お腹へった~」

美琴「そうね、そろそろ作ろっか?」

上条「じゃあその間俺は風呂入るか…ちなみに夜飯はなんだ?」

禁書「オムライスだよ!」

708: 単発屋 2009/12/02(水) 00:59:17.97 ID:d3ci5Ds0
~~~~~~~~~~

美琴「できたわよ~」

上条「お、きたか」

禁書「もうおなかペコペコだよ!」

美琴「はいはい、たくさん作ったからねー」

上条「じゃあさっそく食うか」

禁書「その前に、ケチャップで名前書くやつやりたい!」

美琴「定番ね」

上条「なるほどねえ、じゃあ俺はとうまで」

美琴「あたしはみことね」

禁書「……………」

上条「ん?どうした?」

禁書「インデックスって長くて書けない…」

上条「それは………」

美琴「………じゃあ三人で分けたら?」

禁書「???」

709: 単発屋 2009/12/02(水) 01:00:54.65 ID:d3ci5Ds0
美琴「あんたのにイン、あたしのにデッ、最後にクス」

上条「それはいいな」

禁書「でもとうまもみことも名前書けないよ?」

美琴「あたしは別にいいわよ」

上条「そもそもおまえがやりたいって言い出したんだし」

禁書「…ありがとー!とうま、みこと!」

美琴「それじゃあさっそく…」

禁書「うっ…結構難しいかも………」

上条「最後は俺か………っと」

「「「できたー!」」」

美琴「よかったわね」

禁書「うん!」

上条「じゃあ食うか、流石にもうはらへって…」

美琴「そうね、じゃあいただきまーす」

禁書「いただきまーす!」

710: 単発屋 2009/12/02(水) 01:02:15.18 ID:d3ci5Ds0
~~~~~~~~~~

上条「あーやっぱりうまかったな」

美琴「そんな褒めてもなんも出ないわよー」

禁書「はあ~まんぷく、まんぷく」

美琴「じゃあお皿洗ってくるわね」

上条「悪いな」

美琴「いいって、いいって」

禁書「みことー終わったらあそぼー!」

美琴「もう、寝るまで遊び倒すわよ!」

711: 単発屋 2009/12/02(水) 01:03:29.75 ID:d3ci5Ds0
~~~~~~~~~~

美琴「流石に眠くなってきたわね」

禁書「う~ん、もう寝たいかも…」

上条「じゃあもう寝るか、布団だすか?ベッドで二人で寝てもいいけど?」

美琴「どうする?」

禁書「一緒にベッドで寝る!」

上条「じゃあそれで」

美琴「あんたはどこで寝んの?」

上条「風呂場だな」

美琴「はあ?」

上条「女の子二人と同じ部屋じゃ寝られんだろ」

美琴「そんなとこで寝られるわけないでしょ!」

上条「いや、今までそうしてたんだけど…」

禁書「私はいいって言ってるのに、とうま頑なに拒否し続けて…」

上条「ってわけだから」

美琴「家主追いやって寝れるわけないでしょが!あんたも同じ部屋で寝なさいよ!」

禁書「そうだよとうま!」

上条「でもなあ~」

712: 単発屋 2009/12/02(水) 01:04:26.74 ID:d3ci5Ds0
美琴「…彼女と同じ部屋で寝れないわけ…」

禁書「あ!とうままた…」

上条「わかった!わかりましたから!おまえらはベッド、俺は布団を敷いて寝るってことでいいだろ?」

美琴「それでいいのよ」

上条「それじゃ…よっと、これでいいか」

禁書「ふぁ~もう眠いよ」

美琴「ほら、ベッドいきましょ」

上条「電気消すぞー」

713: 単発屋 2009/12/02(水) 01:05:43.43 ID:d3ci5Ds0
~~~~~~~~~~

美琴(まだ寝れないわね、やっぱりお泊りってドキドキするわね)

美琴(隣で当麻寝てるのよね…)

美琴(この子はもう寝ちゃったし、当麻も寝てるわよね)

美琴(ちょ、ちょっとだけなら…)

美琴「おじゃましま~す」

上条「はい、どうぞ」

美琴「!!!…ってあんた起きてたの!?」

上条「しっ!あんま大きい声だすとインデックス起きちまうぞ?」

美琴「あっ…」

上条「昼間あんだけぐーすか寝といて、夜にすぐ眠れるわけねーだろ?」

美琴「それもそうね」

上条「それで?どうしたんだ?」

美琴「そ、その…当麻の隣で寝てみたいなーって………」

上条「そうかい」

714: 単発屋 2009/12/02(水) 01:07:16.07 ID:d3ci5Ds0
美琴「…今日はほんといろいろあったわ」

美琴「友達もできたし、か、彼氏もできたし…」

上条「ああ」

美琴「三人でいるの楽しかったわ」

上条「俺もだよ」

美琴「二人っきりになりたいってのもあるけど………こんな風に三人でごはん食べたり、遊んだりするのもいいわね」

上条「うまい飯も食えたしな」

美琴「そう?…また来週、泊りに来るわよ?」

上条「ああ、待ってるぜ」

美琴「ねえ……腕枕してくれる?」

上条「………ほら、これくらいおやすいごようだ」

美琴「まだ明日も日曜日なんだから…まだまだ遊ぶわよ」

上条「そうだな…じゃあ今日はもう寝るか」

美琴「うん…おやすみ」

上条「おやすみ」

715: 単発屋 2009/12/02(水) 01:08:44.66 ID:d3ci5Ds0
ー翌日ー

禁書「あー!みこと、とうまと一緒に寝てる!」

美琴「ふぇっ?」

上条「んっ」

禁書「私だって一緒に寝たことないのに!」

美琴「こ、これは………」

禁書「それとも昨夜はお盛んだったのかな?」

美琴「そ、そんなことないわよ!」

上条「朝から騒がしいなぁ」

716: 単発屋 2009/12/02(水) 01:11:09.70 ID:d3ci5Ds0
ー昨夜、寮ー

黒子「お姉様~……ん?置手紙?」

黒子「帰ってこれないんですか………!」

黒子「黒子のために!!!」

黒子「お姉様!黒子、ずっとお待ちしておりますわ!」


おわり


長々とすいません
美琴メインはかわりません
みんな仲良くが一番いいね

722: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/02(水) 03:32:10.76 ID:g1bgskE0
やはり単発さんの読むと書きたくなる
お目汚しだが


御坂妹「そんなこんなでミサカはこまめにまとめます」


○月△日

昼寝中にズンタカポンとやってきた姉さまは迷っておられるのです

上条「zzz・・・」

御坂「・・・・・・」

獣のように襲いかかる、半裸でせまってみる、夜這いを(昼間ですけどね)かけるの
三択ですね、わかります。
姉さまはどれを選ぶのでしょう、とミサカはHD録画をスタンバイします。

上条「・・zz・・・」

御坂「・・・」

おお、まずは頭をなでて・・?・・ん、ほっぺたに・・・キスでしょうか・・ちがいました
耳を甘噛みしてるだけでした、まぎらわしい

723: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/02(水) 03:33:55.38 ID:g1bgskE0
上条「・・z・・・」

御坂「♪」

ご機嫌ですね、これも乙女の独占欲というやつでしょうか

上条「んぅ・・・美・琴・・」

御坂「!」

ほほぅ、狙ってやってないならたいした寝言ですね
『こうかはばつぐんだ』と、ミサカはなつかしのテロップを流します

上条「・みこ・・と」

御坂「・・・・・・」

なんか小さくガッツポーズしてますね、こういうのに憧れてたんでしょうか
ベタだな~と思いつつもやりましたね、とミサカは心の中で拍手を

上条「・・みこと・・・・太い・ぞ・・」

御坂「はぁあああああ!ふん!!」

上条「ぐぁばああっ!?」

ガッツポーズからの御坂ドライバーは十割持っていくので次回作では弱体化決定ですね


説明しよう、御坂ドライバーとは敵を天高く放り投げ、頭から叩きつける48の
ツンデレスキルの一つなのだ!
ちなみにデレているときにはベッドに放り投げるのだ!(頭から着地します)


724: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/02(水) 03:36:07.13 ID:g1bgskE0
上条「昼寝してたのはわかる」

御坂「そうね」

上条「お前が居るのも・・まあ、わかる」

御坂「そうね」

上条「しかし、なぜうちのフローリングは隕石が落ちたみたいになってんだ?」

御坂「さあね」

まさかの二度目の記憶喪失かもしれませんね、とミサカはさっきの映像を無限ループにして
動画サイトにあげておきます

御坂「しっかし、寝てばっかねあんたは」

上条「そうは言ってもだな、睡眠欲ってのは強いんだこれが」

御坂「失礼な夢もみてるし」

上条「ん?なんだ」

御坂「なんでもありませんよーだ」

最近体重の増加を許してしまった姉さまにさっきのせりふは禁句でしたね『バ○ス』と同じくらい禁句です、とミサカは最近見た金曜ロードショーを思い出します

725: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/02(水) 03:38:26.05 ID:g1bgskE0
御坂「昼寝はいいけどやることやってからにしなさいよね」

上条「やることとは?」

御坂「あたしとイチャイチャ」

上条「いつもしてるだろうに」

御坂「いつもしてないと気が狂いそうだからね」

上条「重症だな」

御坂「重症ね」

バカップルにつける薬はないと、ミサカはたまに辛らつな意見を述べます

上条「よし、じゃあわかったよ」

御坂「なにが?」

上条「お前もベッドに入れ、そうすりゃイチャつけるだろ」

御坂「( ゚Д゚)」

わお、今日はお赤飯になるのかしら・・うふふ♪、とミサカは軽くキャラ崩壊します

御坂「(゚Д゚)」

こっちみんなバカップル、レールガンぶつけんぞ


726: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/02(水) 03:41:12.68 ID:g1bgskE0
御坂「え?ちょっ、本気!?」

上条「本気と書いてマジなんだが」

御坂「いや・・だって準備とか・・」

上条「?・・できてるぞ」

御坂「すでに!?あ、あんたそういうのは女の都合もつけてからっていうか・・」

上条「都合悪いのか?」

御坂「いやむしろいいぐらいだけど・・ってそうじゃなくて」

上条「たまにはいいだろ」

御坂「たまにっていうか初見よ!未知の体験よ!」

F5F5F5F5F5F5F5F5F5・・・・・F5って言ってるでしょう、早く更新を、とミサカは続きを催促します


727: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/02(水) 03:43:29.96 ID:g1bgskE0
上条「なに一人で盛り上がってんだよ」

御坂「ま、まあ?あたしは願ったりっていうか・・べ、別に緊張とかしてらいし」

かんでますね、今確実にかみましたね。しかしいきなりの初体験ですね
もっとこう、『先にシャワー浴びてこいよ』とか『生でいいのか?』とか『俺は天才だぁー!』とかないんですか

御坂「お、おじゃまします・・」

上条「おう」

御坂「あったかいわね・・」

上条「さっきまで寝てたからな」

御坂「そっか」

上条「いいな?美琴」

御坂「う、うん」

御坂「・・・とととととと、当麻ぁ」

上条「ん?」

御坂「ど、どうするばいいのきゃわきゃんぬいけど、ががががんぶる・・・」

どけんかせんとっ・・いかんですよ・・・!かみっぱなしったら・・ありゃしないっ・・!

上条「・・・」

御坂「・・・」

上条「・・・・」

御坂「・・・・」

上条「・・・・・」

御坂「・・・・・」

上条「・・・zzzz」

御坂「おいこら」

あぁっ、あれは48のツンデレスキルの一つ、御坂バスt

まあ、ほんとに乳繰り合いだしたらジャッジメントの黒かったり白かったりするあの人を呼んでましたけどね
別に嫉妬とかではありませんよ?

やはりお目汚しだったすまない、しかしやはり楽しいな書くの

735: 単発屋 2009/12/03(木) 00:06:32.14 ID:/LdjJ6A0
ー朝食ー

禁書「~~~♪」ニヤニヤ

美琴「………ねえ、目の前のがすんごい気になるんだけど…」

上条「やましいことはないんだし気にすんなって」

禁書「みことってさー意外と大胆だよね~」ニヤニヤ

美琴「………ねえ」

上条「……………」

禁書「私がいなかったらどうなってたんだろうね」ニヤニヤ

美琴「………耐えられそうにないんだけど」

上条「インデックスはおしゃべりに忙しいみたいですから、その飯は全部俺がいただきますよー」

禁書「あー!とうまー!」

上条「じゃあ言うことがあるんじゃねえのか?」

禁書「う~…調子にのってごめんなさい!ほらとうまおかず返して!」

上条「返していいか?」

美琴「いいわよ、その子からおかず取り上げるのって…なんか心が痛いわ」

禁書「さすがみことー!」

上条「その心を捨てないと、こいつは際限なく食いまくるぞ」

美琴「努力するわ」

736: 単発屋 2009/12/03(木) 00:09:48.50 ID:/LdjJ6A0
禁書「朝ごはん豪華だね!」

美琴「?…普通にベーコンと目玉焼きにレタスちぎっただけだけど…」

禁書「とうまはいっつもパンにジャムかバターだけなんだよ?」

上条「うっ………」

美琴「え?ダメよ、朝はちゃんと食べないと!だからいっつもダルそうにしてんじゃないの?」

上条「おまえはちゃんと朝飯食ってるから、元気なのか」

禁書「ほらーはやくしないととうまのも食べちゃうよ~」

上条「あ!こら!勝手にとんな!」

737: 単発屋 2009/12/03(木) 00:12:41.86 ID:/LdjJ6A0
上条「朝飯も食ったし、どうすっかな」

美琴「日曜日だし、ゆっくりしてていいんじゃない?」

禁書「昨日はみことと出かけたから今日はゆっくりしたいかも」

上条「じゃあ二度寝でもするかな」

美琴「二度寝はやめい!」

禁書「そうだよ!とうま、いっつも寝てるじゃん!」

上条「けど日曜のこの時間って眠くなるんだよな~」

美琴「なんも考えないで、ぼーっとしてるからよ!テレビなんかやってないの?」

禁書「クイズ番組の再放送やってるよ!」

美琴「それでいいわ、頭使えば目も覚めるわよ」

738: 単発屋 2009/12/03(木) 00:15:30.90 ID:/LdjJ6A0
上条「んーAか?」

美琴「これはCね」

『正解は………C!」

禁書「みことすごーい!また正解だ!」

美琴「学園都市第三位からすれば、こんなの楽勝よ!」

上条「相手が悪すぎる………」

美琴「ふふ~ん、あんたはやらないの?」

禁書「私は前にこの番組見たから全部覚えてるんだよ」

美琴「四・五ヵ月前でしょ?もう忘れてるんじゃないの?」

禁書「私は完全記憶能力があるから、どんなことでも絶対に忘れないんだよ」

美琴「へー便利そうね」

上条「こいつもまた………!」

上条「…………」ナデナデ

禁書「ん?なにとうま?いきなり頭なでて…」

上条「いや…こうしてたら、この右手でどうにかできないかな~って」ナデナデ

美琴「…………」ジッ

禁書「これ自体は体質だから、とうまの右手じゃどうにもならないよ?」

上条「そうだよな~」ナデナデ

美琴「…………」ジッ

禁書「………どうしたの、みこと?」

739: 単発屋 2009/12/03(木) 00:18:13.99 ID:/LdjJ6A0
美琴「えっ?」

禁書「ずっとこっち見て」

上条「?」

美琴「べ、別になにも………」

禁書「あ!はは~ん、なるほどね~」

美琴「な、なによ…」

禁書「みことも頭なでて欲しいんだ~」

上条「なんだ、そうなのか?」

美琴「そ、そんなことないわよ!」

上条「ほいっ」ナデナデ

美琴「んっ………」カァァ

上条「…………」ナデナデ

美琴「…………」

上条「……えっと、黙っちゃったんですけど?」

禁書「黙ってたらずっとそのままだよ~」

美琴「…………」

禁書「…もしかして、それもいいかもとか思ってる?」

美琴「!!!もう、いいわよ」

上条「そうか」

禁書「頭なでて貰うのが好きって、みことは案外こどもなんだね」

美琴「ちっこいあんたに言われたくないわよ!」

禁書「あー!またインデックスのことバカにして!」

上条「ほらほら、二人とも喧嘩すんなって」

上条(どっちもこどもだな)

740: 単発屋 2009/12/03(木) 00:20:54.66 ID:/LdjJ6A0
ー昼食ー

上条「昨日の今日なのに、すっかり見なれた光景だな」

美琴「そう?」

上条「やっぱり彼女に料理を作って貰うってのは男のロマンだな」

美琴「そ、そうなの?」

上条「こういう家庭的な一面を見ると、こう…心にくるものがあるな」

美琴「家庭的な女に弱いのね」

上条「それもあるけど…好きな人の作ってくれる料理って、他の何にも劣らないだろ」

美琴「好きな人…」

美琴「………あたしはあんたのことが好き…」

美琴「でも…あんたはあたしのことどう思ってるの?」

741: 単発屋 2009/12/03(木) 00:24:08.13 ID:/LdjJ6A0
上条「俺か?」

上条「最初はよく絡んでくる中学生ってくらいに思ってた」

美琴「………うん」

上条「でも、昨日好きって言われて見方が変わったよ」

美琴「!」

上条「インデックスと遊んでるとこ見たり、ごはん作ってくれるのを見たりして…」

上条「やっぱり、かわいい女の子だなって」

美琴「…………」

上条「…美琴とは…付き合う時間だけ好きになっていけると思う」

美琴「………あたしも、まだまだ当麻のこと好きになれると思う…」

上条「ああ、これから頼むぜ」

美琴「こ…こちらこそ……」

上条「…なんか改めて言うのって恥ずかしいな」

美琴「そ、そうね………そういえばあの子は」

上条「インデックスならはら減り過ぎてのびてるぞ」

禁書「みこと~ごはん~」

美琴「じゃあ早く作らないとね!」

742: 単発屋 2009/12/03(木) 00:25:34.07 ID:/LdjJ6A0
禁書「いただきまーす!」

上条「やっと復活したか」

美琴「ほんとわかりやすいわね」

禁書「ん!このチャーハンおいしいよ!とうまのより!」

上条「そりゃそうだろ」

美琴「でも一回あんたの作るごはんも食べてみたいわね」

上条「べったべたの男料理だぜ?」

美琴「それでもなの!」

上条「じゃあそのうち作ってやるから…あんまり期待すんなよ?」

美琴「この子が食べてたんだから、そんなひどいもんじゃないでしょ?」

上条「いや、こいつはなんでも食うからなあ」

美琴「まあ、楽しみにしてるわよ」

禁書「………なんか、すごく仲良くなってない?」

上条「そ、そうか?」

禁書「私の知らないとこで何かあったのかな?」

美琴「な、何もないわよ!何も!」

禁書「むぅ~あやしい」

上条「ほら、早く食わないと冷めちまうぞ!」

禁書「………そうだね!何があったか知らないけど、仲がいいのはいいことだよね!」

美琴「うんうん、おかわりもあるわよ」

743: 単発屋 2009/12/03(木) 00:27:41.72 ID:/LdjJ6A0
上条「午後か…昼寝だな」

美琴「あんたはどれだけ寝ることに対して思い入れがあるのよ」

禁書「でも暖かくて心地いいかも…」

美琴「………そうね…たまには昼寝もいいかも」

上条「それじゃあみんなで昼寝だな、誰か起きたやつテキトーに起こしてくれ」

禁書「とうま!私も腕枕ってして欲しいかも!」

上条「いや、あれはだなあ…」チラッ

美琴「いいんじゃない?」

上条「いいのか?」

美琴「それくらいいわよ」

禁書「じゃあとうま!ベッド!」

上条「ああ、わかったよ」

上条「よっと…これでいいか?」

禁書「ふ~ん、腕枕ってこんなんなんだ」

美琴「はい、ちょっとつめてー」

上条「ん?」

美琴「あ、そっち向いたままでいいわよ」

美琴「その代わり背中もらうから」ギュッ

上条「うおっ!これはどういう状況なんだ?」

美琴「あんた中心にあたしたちが外側だから『川』じゃなくて『小』の字ね」

744: 単発屋 2009/12/03(木) 00:29:31.02 ID:/LdjJ6A0
上条「そうだな…こいつもう寝てるぞ」

美琴「それは、あんたの腕の寝やすさはあたしが保証するわよ」

上条「おまえ限定じゃねえのか?」

美琴「当麻を好きな人なら誰でもよ」

上条「………こいつも俺のことが好きなのか…」

美琴「お兄ちゃんかお父さんってところね」

上条「なるほどね」

美琴「………その子のこと好きになっちゃったら困るわよ…」

上条「大丈夫だろ、娘に恋する父親なんていないけど」

上条「妻を愛する夫はいるだろ?」

美琴「…夫を愛する妻もね」

上条「さて、俺たちも寝るか」

美琴「背中でもよく眠れそうだわ」

745: 単発屋 2009/12/03(木) 00:31:28.52 ID:/LdjJ6A0
~~~~~~~~~~

上条「んっ…今何時だ………ってもう夕方かよ!」

禁書「ん~うるさいよ~とうま」

美琴「…………」

上条「いや、もうこいつは帰る時間だろ…起きろー」

美琴「んんっ…」

禁書「えー、みこと帰るの?」

上条「最初に一泊って言っただろ」

美琴「もうこんな時間か」

上条「おまえは寮に帰るんだろ?」

美琴「そうね…明日は学校もあるし」

禁書「みことー行かないでよ」ギュッ

美琴「また遊びに来るから、今度の土日も泊りに来るし…」

禁書「またパジャマパーティーしてくれる?」

美琴「今度はあたしはワイシャツだけどね~」ギュッ

746: 単発屋 2009/12/03(木) 00:32:59.37 ID:/LdjJ6A0
上条「いつでも来いよ、インデックスなら一日中家にいるし」

美琴「そうね、またごはん作りに来るわ」

禁書「約束だよ?」

美琴「うん!」

上条「…………」

美琴「なに?あんたもあたしと離れるの寂しくなったの?」

上条「いや、そうでもないけど」

美琴「こういうときは、寂しいって言いなさいよ!」

上条「あー上条さんも出来立ての彼女と離れるのがつらいなー」

美琴「そうそう」ギュッ

上条「おっと!」

美琴「次に会うまでの分よ」ギュゥゥゥ

上条「はいはい」

禁書「最後にもしっかりのろけるんだね」

美琴「そうよー付き合ってるんだから当然よ!」

禁書「みことが照れない!」

上条「照れるのもかわいいんだけどな~」

美琴「か、かわいいって………」

禁書「あ、照れた!」

美琴「もうっ!帰る!」

上条「じゃあな」

禁書「またねーみことー」

美琴「またねー」

747: 単発屋 2009/12/03(木) 00:34:28.29 ID:/LdjJ6A0
ー帰り道ー

美琴(さて、帰りますか)

美琴(そういえばあの子のお土産考えてなかったわ)

美琴(まあテキトーになんか買ってけば大丈夫でしょ)

美琴(今度行くときはゲコ太グッズもってかなきゃ)

美琴(いい友達ができたわ)

美琴(………彼氏も)

美琴(あいつが彼氏か~)

美琴(クリスマスくらいは二人っきりで過ごせるわよね…)

748: 単発屋 2009/12/03(木) 00:37:11.74 ID:/LdjJ6A0
ー寮ー

美琴「ただいま~」

黒子「お姉様ー!」

美琴「はい、お土産」

黒子「!!!これは?」

美琴「ポッキー、あんたのために買ってきたわよ」

黒子「黒子!一生大切にしますわ!」

美琴「賞味期限切れるまでに食べなさいよ~」

黒子「それではお姉様!ポッキーゲームを!」

美琴「しないわよ………」

美琴(ポッキーゲーム………)

美琴(ファーストキスは甘いチョコの味なんて!)

美琴「~~~~~~」

黒子「お、お姉様?」

美琴「いいわ!ナイスアイデアよ!黒子!」

黒子「え?」

749: 単発屋 2009/12/03(木) 00:38:52.88 ID:/LdjJ6A0
美琴「あんたもたまにはいいこと言うじゃない!」

黒子「お姉様!ではさっそく私と!」

美琴「あんたじゃない!」

黒子「あんたじゃないって…まさか他の方と!?」

美琴「どうやってそこまで持ってくかね」

黒子「お姉様?」

美琴「いきなりもあれだし………」

黒子「お姉様!?」

美琴「言ったら案外簡単にしてくれるかも…」

黒子「お姉様あああああああ!」

おわり


もう続かないかも
ネタがないんです
理系の脳みその限界が見え始めている…

753: 単発屋 2009/12/03(木) 02:08:21.69 ID:/LdjJ6A0
ちょっとばかし長いプロローグで絶望してんじゃねえよ!

なにか考えときます
ポッキー大作戦でも

ちょっと前に書いたやつですが


美琴「中学生と高校生って考えるからおかしいのよね」

上条「なにがですかね?」

美琴「付き合うのがよ」

上条「それね」

美琴「あんた高一でしょ?じゃあ中学生と付き合ったってせいぜい三歳差じゃない」

上条「そうなりますねえ」

美琴「それって22の人が25の人と付き合う程度のことよ?」

上条「微塵も犯罪の匂いがありませんね」

美琴「つまりあんたとあたしが付き合っても問題ないってことよ」

上条「あ、気にしてたの?」

美琴「…ちょっとはね…あんたはどうなのよ?」

上条「俺か?かわいいからいいんじゃね?」

美琴「か、かわいいって………そんなんでいいわけ?」

上条「いいんじゃねえの」

美琴「…じゃあかわいけりゃ誰でもいいわけ?」

上条「かわいい美琴だから付き合ってんだろ」

754: 単発屋 2009/12/03(木) 02:10:01.54 ID:/LdjJ6A0
美琴「なっ………っていうかもう何回このやりとりしたっけ?」

上条「覚えてない」

美琴「あたしも…」

上条「数えきれないほどやってまだ飽きないのか」

美琴「まだ熱々ってことね」ギュッ

上条「これには慣れたな」

美琴「慣れないでよー」

上条「おまえいっつも引っ付いてんじゃん」

美琴「いいでしょー一番落ち着くんだから」

上条「なんかもう、コアラになった気分」

美琴「じゃあもうこれが普通なのよ」グリグリ

上条「あーもう!顔を擦り付けんな」

美琴「む!他の女の匂いがする…」

上条「…わけねえだろうが、いっつも一緒に居るくせに」

美琴「そうねー」

上条「はぁ~」

755: 単発屋 2009/12/03(木) 02:11:24.37 ID:/LdjJ6A0
美琴「ちゃんと匂いつけとかなきゃ」

上条「なに?」

美琴「当麻はあたしのだー!って」

上条「…あとで洗濯しなきゃな~」

美琴「ひどーい」

上条「あ、洗濯物たまってたな、あとで洗濯しとかねえと」

美琴「当麻がつめたーい」

上条「はいはい、美琴ちゃんは大人しくしててね~」ナデナデ

美琴「もうっ♪しょうがないな~」

上条「こんなんでいいんだ」

美琴「今はかまってくれればなんでもいいわよ」

上条「抱きつかれてるのはかまってるのに入らないんですかねえ?」

美琴「抱きしめ返してくれるか、なんか言ってくれないとダメ!」

上条「じゃあ…」ギュッ

美琴「ひゃっ!」

上条「これでいいか」

美琴「至福の一時ね…」

756: 単発屋 2009/12/03(木) 02:12:36.08 ID:/LdjJ6A0
~~~~~~~~~~

上条「まだですかねえ?」

美琴「あ、あと10分だけ……」

~~~~~~~~~~

上条「そろそろいいか?」

美琴「あと5分でいいから!」

~~~~~~~~~~

上条「……………」

美琴「1分だけ…ね?」

上条「好きなだけしててやるから」

美琴「ありがと!」ギュッ


こんな甘々なのを書くのが好きだったり

767: 単発屋 2009/12/05(土) 00:14:46.55 ID:MKup4CY0
美琴「もしもしー?」

『よお、なんだ?』

美琴「明日土曜日だし、そっち行ってもいいわよね?」

『ああ、俺は昼まで補習だけど、インデックスが家にいるぞ』

美琴「あの子なんだけど…ちょっと借りていい?」

『暇だろうから別にいいけど…』

美琴「あたしのところのぬいぐるみを、そっちに持ってきたいんだけど…ダメ?」

『俺は構わないけど、なんでまた…』

美琴「黒子がぬいぐるみなんか置いてるとうるさいのよ、まーたお姉様はそんなものを溜め込んでって感じで」

『お嬢様も大変なんだな』

美琴「レベル5ってなるといろいろ見栄とかあるのよ」

『おまえはそっち方面には向いてなさそうだしな』

美琴「悪かったわね、お嬢様っぽくなくて」

『俺は今のおまえの方が好きだけどな~」

美琴「ま、まあ、あんたがそう言ってくれると嬉しいわ」

『そりゃよかった、インデックスには俺から言っとくから…明日何時に行かせようか?』

美琴「ん~10時くらいでいいかな」

『わかった、それじゃあまた明日な』

美琴「うん、おやすみ~」

『おやすみ』

パタン

768: 単発屋 2009/12/05(土) 00:17:29.58 ID:MKup4CY0
美琴(一週間長かったわ)

美琴(やっとポッキー大作戦を………)

黒子「お姉様、どなたとお話になられてたんですの?」

美琴「えっ?」

黒子「ずいぶんと楽しそうにお話していましたけれど…」

美琴(きたわね…)

美琴「最近できた友達よ、ゲコ太の良さがわかるね!」

黒子「お姉様の他にもあのかえるを好む方がいるなんて…」

美琴「それで明日その子のとこに行くから、また一晩あけるわよ」

黒子「お姉様!先週もその方のところに!?」

美琴「そうよ」

黒子「ああ…お姉様がお泊りなんて…」

美琴「あんたとはいっつも同じ部屋で寝てるでしょうが」

黒子「それは…そうですけれども」

美琴「それにたまに離れたらいい刺激になるでしょ」

黒子「刺激?」

美琴「ずっと一緒にいるからわからないことも、離れてみたら気づくってことあるじゃない?」

黒子「お姉様!」

美琴「そういう意味を含めて…ね?」

黒子「わかりましたわ、お姉様!」

美琴「うんうん、またなんか買ってくるから、留守頼んだわよ?」

黒子「おまかせくださいまし、黒子、必ずやり遂げますわ!」

美琴(うまくいったわね…)

美琴(またなんか考えとかないと…)

769: 単発屋 2009/12/05(土) 00:20:34.09 ID:MKup4CY0
ー土曜日・上条家ー

上条「…ってわけだから、あいつのとこに10時頃行ってやってくれ」

禁書「うん!またみことと遊べるんだね!」

上条「俺はいつも通り昼には帰ってくるから…おまえらもそれくらいには戻ってきてるだろ?」

禁書「うん、またみことにごはん作ってもらわないとね」

上条「あいつが作った方が断然うまいからな」

禁書「とうまのもおいしいよ?」

上条「ありがとよ」

上条「あ、お金渡しとくから、昼飯の材料買うならこれ使え、まあなんか好きなもん買ってもいいから」

禁書「うん」

上条「じゃあ俺もう行くわ」

禁書「いってらっしゃーい!」

上条「いってきまーす」

770: 単発屋 2009/12/05(土) 00:22:43.43 ID:MKup4CY0
ー寮・10時ー

禁書「あ!みことー!」

美琴「久しぶりね」

禁書「表で待っててくれたんだ!」

美琴「あたしの部屋の番号わからないかもしれなかったから」

禁書「ふふ~ん、全部覚えてるよ!」

美琴「そうだったわね、じゃあ行きましょ」

禁書「…でも前来たとき、みことの部屋ぬいぐるみとかなかったよね?」

美琴「ベッドの下に置いてるのよ」

禁書「そんな窮屈なところに!?早く助け出さないと!」

美琴「そうね、やっとあそこから解放してあげれるわ」

ガチャ

美琴「そこのしたにあるから出して、あたしは入れる袋出すから」

禁書「うん!」

ゴソゴソ

禁書「わあ!かわいいー!」

美琴「でしょーそんなとこに押し込んどくのもったいないわよね~」

禁書「触り心地もいいし」

美琴「はい、この袋に入れて」

禁書「ほ~ら、お引越しだよ~」

美琴「どんどん入れてってー」

771: 単発屋 2009/12/05(土) 00:24:38.43 ID:MKup4CY0
美琴「なんとか持てる量に収まったわね」

禁書「それでも結構いっぱいあるよ?」

美琴「かわいいの見つけたら、つい買っちゃうのよね~」

禁書「これからどうするの?」

美琴「とりあえず、これ持って行こうか…お昼はなんか聞いてる?」

禁書「とうまからお金もらってきてるよ、お昼ごはんの材料買ってもいいって」

美琴「なんか食べたいものある?」

禁書「ん~………ラーメン!」

美琴「ラーメンか~インスタントのはある?」

禁書「うん、まだあったよ」

美琴「じゃあそれでいいわね、これもあるし…夜ごはんの買出しはあとで行きましょ」

禁書「夜ごはんもう決めてるの?」

美琴「もう寒いからねー今夜は鍋よ」

禁書「鍋!?」

美琴「みんなで食べれるし、いいでしょ?」

禁書「うん!今から楽しみだよ!」

美琴「じゃあ行こっか」

772: 単発屋 2009/12/05(土) 00:27:23.94 ID:MKup4CY0
美琴「もういいわよ」

禁書「うん」

美琴「それじゃあ行きましょ」

禁書「みこと!はい、これ!」

美琴「ん?肉まん?」

禁書「さっき買ったんだ!これ、みことの分」

美琴「ありがと~」

禁書「あったかいね」

美琴「そうね」

773: 単発屋 2009/12/05(土) 00:29:35.49 ID:MKup4CY0
ー上条家ー

禁書「ただいまー」

美琴「やっとついたわね」

禁書「とうまはまだ帰ってないみたいだよ」

美琴「そっか、とりあえずあがるわよ」

禁書「うん」

美琴「あ!こたつ出したんだ!」

禁書「そうだよ、あったかいよね」

美琴「あたしの部屋、こたつ置けないからなー」

禁書「こたつつけよっか?」

美琴「おねがーい」

禁書「あったまるまで時間かかるよ?」

美琴「じゃあ、先に持ってきたぬいぐるみ出しましょ」

禁書「ベッドに並べよ~」

美琴「…やっとベッドの上に出れるわね」

774: 単発屋 2009/12/05(土) 00:31:15.23 ID:MKup4CY0
美琴「だいたいこんなもんね」

禁書「いっぱいあるね!」

美琴「やっぱりこうやって並べてみると違うわ」

禁書「ゲコ太もいる!」

美琴「ではさっそくこたつに…」

上条「よう!」

美琴「ってあんたいつの間に帰ってきたのよ!」

上条「ついさっき」

禁書「あ!とうま、もうこたつ入ってる!」

上条「いや~もう外寒くて」

禁書「私も入る~」

美琴「あたしもおじゃまして…」

775: 単発屋 2009/12/05(土) 00:33:09.95 ID:MKup4CY0
上条「やっぱ、冬と言えばこれだよな~」

美琴「はぁ~あったか~い」

禁書「みことのとここたつないんだって」

上条「あの部屋じゃ合わねえよな」

美琴「でもいいな~この冬はこれにやっかいになりそうね」

上条「こたつの魔翌力だな」

禁書「こんな魔翌力もあるんだね」

美琴「入ったものを出さない力ね」

上条「一度入ったらやみつきになる魅力とかな」

禁書「でもそろそろお腹へってきたかも」

美琴「じゃあラーメン作ろっか」

上条「……普通にこたつ出るんだな」

美琴「食欲には勝てないでしょ…特にそっちの方は」

禁書「みこと~はやく~」

上条「そうだな」

776: 単発屋 2009/12/05(土) 00:34:45.15 ID:MKup4CY0
美琴「できたわよ~」

上条「流石インスタント、できんのが早いな」

美琴「それが売りだからね、でも栄養足りないから、野菜たっぷり入れといたわよ」

禁書「さすがみこと!」

上条「将来の俺の健康は安泰だな」

美琴「なっ……………」

禁書「とうまも家事手伝わないと逃げられちゃうよ?」

上条「普段この部屋の掃除とかしてんのは誰だよ」

美琴「あ、安心しなさいよ!そんな簡単に出てったりしないわよ!」

上条「ほんとか~?」

美琴「ほ、ほんとよ!」

禁書「みことはとうまにべた惚れだもんね~」ニヤニヤ

美琴「ちょ、ちょっと!」

上条・禁書(………かわいい)

777: 単発屋 2009/12/05(土) 00:38:12.09 ID:MKup4CY0
ー午後ー

上条「そしてこたつむりが三匹…」

美琴「もうここがあたしの家でいいわ…ん?なんか足に…」

上条「先客が居るみたいだぞ」

禁書「あ!スフィンクス!」

美琴「そういえば、あんまり見てないわね、その猫」

上条「ああ、そいつは基本的にベランダで寝てるか、布団の中に潜ってるから」

禁書「スフィンクス、そんなとこにいると丸焼けになっちゃうよ~」

美琴「日本には、ねこはこたつで丸くなる~って童謡があんのよ」

上条「もう12月だし、寒がりの猫にはここが一番いいんだろ」

禁書「ふ~ん、そっか~」

美琴「もう12月か~」

上条「今年も終わりだな、年越しの準備とかぼちぼち始めないとな」

禁書「とうま!その前にまだあるでしょ!」

上条「はあ?」

美琴「そうよ!12月と言えば…」

禁書・美琴「クリスマス!」

778: 単発屋 2009/12/05(土) 00:40:18.25 ID:MKup4CY0
上条「そ、そうだったな…」

禁書「そうだよ!この日を忘れるなんて!」

美琴「その様子じゃまだ予定とかなんも立ててないみたいね」

上条「いやだって…まだ12月の頭だろ?」

禁書「そんなの、あっ………というまにクリスマスなんだよ!」

美琴「そうよ!予定ってのはその日より前に立てるものなのよ!」

上条「あ、ああ…それでおまえらは予定があんのか?」

美琴「それは………」

禁書「私はあるよ!」

上条「そうなのか?」

禁書「うん!小萌のところでクリスマスパーティーするんだよ!」

美琴「小萌って誰?」

上条「うちの学校の先生だよ」

美琴「随分かわいらしい名前ね」

上条「ああ、見ためもあれだが、中身はちゃんと年食ってるからな」

禁書「ケーキに焼肉にぱーっとやるんだって!」

上条「それでおまえも呼ばれたと…」

禁書「そうだよ!」

779: 単発屋 2009/12/05(土) 00:42:27.29 ID:MKup4CY0
上条「じゃあ、あとで電話しとかねえとな………でおまえは?」

美琴「へ?あたし?」

上条「おまえもなんか予定入れてんだろ?」

美琴「あ、あんたの予定がないのに、あたしの予定があるわけないでしょ!」

上条「俺の予定?」

禁書「みこと……たぶんとうまじゃわかんないよ」

上条「はい?」

美琴「あんたまさか…あたしがか、彼女だってこと忘れてんじゃないわよね?」

上条「はあ?忘れるわけねえだろ、そんなこと」

美琴「じゃあ………こ、恋人同士でクリスマスをすごそうとか思わないわけ?」

上条「いや、ああ言ったから…てっきり予定があるのかと…」

美琴「あんたと一緒に居るためにわざわざ予定開けてんのよ!」

上条「そうか…悪かったな気がつかなくて…」

美琴「あんたの鈍感さは予定外よ」

上条「えっと、小萌先生のとこのパーティーはいつまでやるんだ?」

禁書「イブにお昼から集まってプレゼント交換したりして、遊んだら夜から焼肉パーティーだから…たぶん泊まってくるかも」

上条「じゃあ帰ってくんのはクリスマスの日の昼ってとこか…」

上条「じゃあ、おまえと二人っきりだな」

美琴「二人っきり………」

上条「そうだな…昼から出かけてもいいんじゃねえか?」

美琴「え?あ、うん…」

上条「夜はこの部屋でケーキでも食って…そんな感じでいいんじゃないか?」

美琴「そ、そうね…」

780: 単発屋 2009/12/05(土) 00:46:20.85 ID:MKup4CY0
上条「ん?どうした?」

美琴「え?………ふ、二人っきりって初めてよね?」

上条「そういえばそうだな」

禁書「ごめんね…いっつも私がいるから…」

美琴「そ、そういうことじゃなくて、あんたと居るのも楽しいわよ?」

禁書「ほんと?」

美琴「うん!ゲコ太の良さが分かるなんて、他の誰にも劣らないわよ!」

禁書「そうかな~」

美琴「そうよ!」

上条「…しかし、確かにおまえと二人っきりってのはなかったな」

上条「クリスマスくらい二人っきりでいいかもな」

美琴「そうよね…」

上条「あ、ちょっと小萌先生に電話してくるから」

禁書「うん、よろしくって言っておいてね!」

上条「はいよ」

美琴(当麻と二人っきりか~)

美琴(プレゼントとかどうしよっかな~)

美琴(やっぱり手作りよね…)

781: 単発屋 2009/12/05(土) 00:48:19.07 ID:MKup4CY0

禁書「よかったね、とうまと二人っきり」

美琴「あっ…そうね」

禁書「小萌がね、上条ちゃんのことよろしくお願いしますよ?って言ってたよ」

美琴「え?話したの?」

禁書「とうまの予定聞かれたから、彼女とデートって言ったんだよ」

美琴「だから、当麻は誘われなかったのね」

禁書「せっかく二人っきりなんだから、キスぐらいするんだよね?」

美琴「キ、キ、キ、キスって…」

禁書「あ!でもそれより先はダメだって、小萌が言ってたよ」

美琴「それより先………」カァァ

禁書「ねえ、それより先ってなに?」ニヤッ

美琴「そ、そんなの言えないわよ!」

782: 単発屋 2009/12/05(土) 00:49:20.56 ID:MKup4CY0
『ふぁ~い』

上条「あ、小萌先生ですか?」

『はい!………上条ちゃん?』

上条「先生…まさか寝起きですか?」

『そ、そんなことないんですよ!』

上条「…まあいいです、インデックスのことなんですけど…」

『何かあったんですか?』

上条「いえ、そうじゃないんですけど…クリスマスパーティーに呼ばれたみたいで」

『そんなたいそうなもんじゃないんですよ、姫神さんと三人でささやかなものなのです』

上条「でもインデックス、すごく楽しみにしてるみたいなんで」

『じゃあこっちも頑張って準備しないといけませんね』

上条「当日はインデックスのことよろしくお願いします」

『はい!…それと上条ちゃん」

上条「なんですか?」

『先生は、上条ちゃんは清い交際をしてくれる生徒さんだと信じてますよ』

上条「はい?」

『クリスマスの雰囲気に負けて過ちをおかさないようにしてくださいね、それでは~』

上条「ちょ、ちょっと、先生?」

上条「………インデックスか」

784: 単発屋 2009/12/05(土) 00:51:06.54 ID:MKup4CY0
美琴「~~~~~」カァァ

上条「戻ったぞ…っどうしたんだ?」

美琴「ひゃっ………な、なんでもない!なんでもない!」(顔近い!)

禁書「小萌どうだった?」

上条「おまえが楽しみにしてるって言ったら、頑張って準備しないとって言ってたぞ」

禁書「そっか~楽しみだな~」

上条「ついでにいろいろ釘刺されたけどな…」チラッ

美琴「?」

上条「まあ、大丈夫だろ」

美琴「あっ、ポッキー食べる?ポッキー」

禁書「わーい!おやつだー!」

美琴「冷蔵庫に入れてあるから、持ってくるわね」

美琴(クリスマスに初キス………)

美琴(それまではとっとかなきゃ)

美琴(当麻からしてくれるといいなぁ~)

禁書「みことーまだー」

美琴「あ!はいはい、今持ってくわよ」

美琴「はい、これ食べたら夜ごはんの材料調達に行きましょ」

禁書「うん!そうだね!」

上条「なんだもう決めてんのか?」

禁書「今夜は鍋だよ!」

785: 単発屋 2009/12/05(土) 00:53:30.29 ID:MKup4CY0
ー夕食ー

美琴「さあ、奮発してお肉いっぱい買ってきたから、そのかわり野菜もちゃんと食べるのよ!」

上条「なんかすごい高そうなお肉なんですけど、しかもこの量…」

美琴「おいしそうなのがそれだったのよ」

上条「すげえなお嬢様」

禁書「早く食べよ!いただきまーす」

上条「いただきます」

美琴「どうぞ」

上条「ん、うまいなやっぱり…これが本当の肉の味か…」

美琴「大げさよ、他もそんな変わりないわよ」

上条「おまえが食う肉は確かにどれも大差無いだろうが、俺たちが食ってきた肉とは大きな差があるんだよ」

美琴「まあ、おいしいものはいいけど、こうやってみんなで囲んで食べるってのもいいわよ?」

上条「こたつだからな、ちょうど三人で囲む形になってるし」

美琴「おいしいものはみんなで楽しく食べないと」

上条「そうだな…ってインデックス!食べてばっかいないで会話に入ってこい!」

786: 単発屋 2009/12/05(土) 00:55:46.95 ID:MKup4CY0
禁書「ん?」

美琴「あ!お肉ばっかり食べて…野菜も食べないと栄養偏るわよ、ほらよそってあげるから」

禁書「ありがとー」

上条「こうして見てると親子だな」

美琴「前にもそんな話したわね、あんたがお父さんでしょ?」

禁書「ねえねえ、私は?」

上条「手間のかかる大食い娘だな」

禁書「むっ!とうまが不甲斐ないから、今のうちにおいしいお肉食べなきゃ!」

上条「くっ………母さんからもなんか言ってやってくれよ~」

美琴「お父さんがもっと稼いでくれたら、毎日おいしいもの食べれるのにね~」

禁書「ね~」

上条「がんばります………」

787: 単発屋 2009/12/05(土) 00:58:46.55 ID:MKup4CY0
美琴「それじゃあお風呂入ってくるわね」

上条「悪いな、俺たちが先に入っちまって」

美琴「いいのよ、そのかわり…」

美琴「ワ、ワイシャツ貸してくれない?」

上条「いいけど、寒くないか?」

美琴「ストーブついてるしあったかいくらいよ」

上条「ならいいけど………ほら」

美琴「それじゃあ入ってくるわね」

バタン

美琴(これが当麻のワイシャツ………)

美琴(こ、これくらいいいわよね……)

美琴(……………) クンクン

美琴(ん~普通に洗剤のにおい)

美琴(当麻のにおい…とかじゃないのね)

美琴(ってこれじゃただの変態じゃない)

美琴(もしかして黒子もこんなことやってんのかしら?)

788: 単発屋 2009/12/05(土) 01:01:00.87 ID:MKup4CY0
美琴「上がったわよってなんで反対向くのよ!」

禁書「とうまは目のやり場に困るって言って、私のときもこうだったんだよ」

美琴「下短パンはいてるから大丈夫よ」

上条「そうか?」

禁書「とうま!相手に背中を向けて話すなんて失礼だよ!」

上条「わかったよ」

美琴「どう?」

上条「どうと言われても…いいんじゃないか?」

美琴「…まあ、いいわ」

禁書「みこと、クイズ番組やってるよ、今度は再放送じゃないから私と勝負だよ!」

美琴「のぞむところよ!」

789: 単発屋 2009/12/05(土) 01:02:24.84 ID:MKup4CY0
~~~~~~~~~~

上条「そろそろ、寝るか」

美琴「そうね、この子もコクコクしてるし」

上条「今回で止まるのは2回目か…」

美琴「あたしクリスマスまで泊りにこれないかも」

上条「なんか忙しいのか?」

美琴「黒子がね~言い訳考えるの大変だったわよ」

上条「この間はどうしたんだ?」

美琴「ポッキー買って行ってあげたわ」

上条「餌付けてんのかよ…っていうかポッキーで大丈夫なのか?」

美琴「違うわよ、正確には『あたしが買ってあげた』ポッキーよ」

上条「…なるほど、あいつだからこそか」

美琴「クリスマスなんてあからさまよね」

上条「クリスマスに泊りなんて言ったら…なあ?」

美琴「まあ、最悪縛り上げてでも来るわよ」

上条「そ、そうか、できるだけ穏便な方でなんとかしてくれ」

美琴「善処するわ」

790: 単発屋 2009/12/05(土) 01:03:59.25 ID:MKup4CY0
上条「とりあえずこいつをベッドに運ぶか…よっと」

美琴「…………」

上条「お姫様だっこくらい今度してやるよ」

美琴「!!!………なんでわかったの?」

上条「おまえが黙ってじーっと見てるときってだいたいそうだろ?」

美琴「そ、そうかしら?」

上条「今度こいつに聞いてみろよ、たぶん全部覚えてるから回数まで教えてくれると思うぜ」

美琴「それはちょっと…」

上条「よし、おまえもベッドいけ、布団かぶせるから」

美琴「うん」

上条「ストーブは危ねえから夜は切っとくんだよ」

美琴「そうなの?」

上条「だから冷えないようにしっかり布団かぶっとけ」

美琴「うん」

上条「………よし、ストーブも切ったし…電気消すぞ?」

美琴「はーい」

791: 単発屋 2009/12/05(土) 01:04:52.40 ID:MKup4CY0
上条「とりあえずこいつをベッドに運ぶか…よっと」

美琴「…………」

上条「お姫様だっこくらい今度してやるよ」

美琴「!!!………なんでわかったの?」

上条「おまえが黙ってじーっと見てるときってだいたいそうだろ?」

美琴「そ、そうかしら?」

上条「今度こいつに聞いてみろよ、たぶん全部覚えてるから回数まで教えてくれると思うぜ」

美琴「それはちょっと…」

上条「よし、おまえもベッドいけ、布団かぶせるから」

美琴「うん」

上条「ストーブは危ねえから夜は切っとくんだよ」

美琴「そうなの?」

上条「だから冷えないようにしっかり布団かぶっとけ」

美琴「うん」

上条「………よし、ストーブも切ったし…電気消すぞ?」

美琴「はーい」

792: 単発屋 2009/12/05(土) 01:06:32.16 ID:MKup4CY0
~~~~~~~~~~

美琴(ワイシャツまできてるんだから…)

美琴(当麻の方に行くのはむしろ当然よね!)

美琴(今日は昼寝もしてなかったみたいだし、もう寝てるでしょ)

美琴「じゃあちょっと失礼して…」

上条「はい、お待ちしてました」

美琴「!!!」

上条「で?どういったご用件で?」

美琴「さ、寒いから当麻のとこであったまろうかなって…」

上条「そっちインデックスがいるだろ?」

美琴「当麻のほうが大きいじゃない…」

上条「スフィンクスもいるだろ?」

美琴「……………いじわる」

上条「悪かったって…ほら、もっとこっち来いよ」

美琴「うん…」

793: 単発屋 2009/12/05(土) 01:08:27.67 ID:MKup4CY0
上条「これでどうだ?」ギュッ

美琴「!!!………あったかい…」

美琴(…これが当麻のにおいか………)

美琴(なんか落ち着くなぁ…)

上条「…………」

美琴「…………」

上条「……苦しいかったか?」

美琴「ううん…まだこのままで………」

上条「しかし、この間といい…美琴は結構甘えん坊だな」

美琴「当麻と一緒に居るときだけよ」

美琴「あたしだって…好きな人の前だとただの女の子なのよ?」

上条「…そうなんだな」

美琴「あたしのこと…もっと好きになってくれた?」

上条「そうだな…また好きになったな………そういう美琴はどうなんだ?」

美琴「あたしは最初からこれ以上ないってくらい好きよ?」

上条「おいおい、この間と言ってたことが違うぜ?」

美琴「あたしの好きに上限なんてないわ…」

美琴「今が最大で…もっと好きになったらそれが最大になるだけよ」

上条「流石レベル5は違うな」

美琴「あたしは元々レベル1よ…努力してこうなったんだから、あんただって努力すればなれるわよ」

上条「…美琴をもっと好きに?」

美琴「…あたしを限りなく愛せるほどに」

上条「じゃあ俺も頑張るよ」

美琴「あたしはもっと最大の記録を塗り替えてくわよ」

上条「おまえには勝てそうにないな」

794: 単発屋 2009/12/05(土) 01:09:48.33 ID:MKup4CY0
ー翌日ー

禁書「もう恒例だね」

美琴「ん~」

上条「…………」

禁書「この前は腕枕だったのに、今度はしっかり抱き合っちゃって…」

美琴「え?…あっ!」

上条「ん?」

禁書「クリスマスのときは私はいないけど、大丈夫?」

美琴「だ、大丈夫って何が!?」

禁書「もちろんツッコミ役だよ!」

禁書「朝早くに小萌たちと一緒にきてあげよっか?」

上条「そ、それだけは勘弁してください!」

禁書「それじゃあ顔洗ってくるから、二人の愛の巣を片付けといてね~」

美琴「あの子意外と腹黒いわね」

上条「そうだな…」

795: 単発屋 2009/12/05(土) 01:13:38.56 ID:MKup4CY0
ー昨晩・寮ー

黒子「さて、そろそろ寝ますか」

黒子「それでは今日もお姉様のベッドで…」

黒子「これはお姉様を再確認するため、決して変な意味では…」

ドサッ

黒子「あ~お姉様のにおいが~」

黒子「布団をかけるとまるでお姉様に包まれてるような…」

黒子「ああああ、お姉様ああああ」



こんなものですが
今かなり眠いです
寝落ちだけは避けたいとiPod touchを落としそうになってまた
それではまた

821: 単発屋 2009/12/09(水) 22:45:18.03 ID:L09puyE0
ー3日前ー

美琴「できたー!」

美琴「よかった~間に合って」

美琴「黒子の目を盗んでだったから、思った以上に時間かかったわね」

美琴「やっぱり手作りよね~」

美琴「編み物なんて初めてだったけど、意外といけるもんね」

美琴「うんうん、我ながらなかなかの出来栄え」

美琴「当麻喜んでくれるかな………」

美琴「あっ!そろそろ帰ってくる頃ね」

美琴「とりあえず紙袋に入れて…」

美琴「あとは持ってくだけね」

美琴「3日後か~」

美琴「二人っきり………」

美琴「ああああ~」バタバタ

美琴「ク、クリスマスだからね…」

美琴「やっぱり恋人同士だし…」

美琴「~~~~~~」カァァ

美琴「だ、大丈夫よね」

822: 単発屋 2009/12/09(水) 22:46:47.64 ID:L09puyE0
~~~~~~~~~~

黒子「ただいま戻りましたの…」

美琴「おかえり…ってどうしたの?」

黒子「ジャッジメントのお仕事が…」

黒子「クリスマスにジャッジメントのお仕事がああああ」

美琴「そ、そうなの?」

美琴(ラッキー!)

黒子「ええ…クリスマスに警備を強化するため、私も出払うことに…」

美琴「それは残念ね~」

美琴(黒子には悪いけど、当麻と会う口実考えないで済んでよかったわ)

黒子「せっかくお姉様と聖なる夜を過ごそうと計画を練ってまいりましたのに!」

美琴「ま、まあ、ケーキとか買っといてあげるから、クリスマスの後にでも食べましょ?」

黒子「……まあ、ジャッジメントのお仕事だけは、避けるわけにはいけませんからね」

美琴「…あたし、黒子のそういうとこ好きよ」

黒子「へ?」

美琴「ジャッジメントとしての責任を持ってるし、どんなときでもすぐジャッジメントの自分に切り替えれるとこ」

美琴「たぶん普通の人じゃできないと思うわ」

黒子「お姉様!」

美琴「だから、クリスマスも頑張るのよ?」

黒子「はい!黒子!クリスマス、ジャッジメントとして精一杯頑張りますわ!」

823: 単発屋 2009/12/09(水) 22:50:48.11 ID:L09puyE0
ー2日前ー

美琴「明後日か…」

美琴「早くこないかな~」

美琴「…クリスマスくらい私服でもいいわよね」

美琴「あいつ、あたしの私服見てなんていうかな…」

美琴「っていうかちゃんと着ていける服あったっけ?」

ゴソゴソ

美琴「ん~どれもいまいちね」

美琴「…買いに行くか」

美琴「どんなのがいいのかしら」

美琴「短パンはなしね」

美琴「やっぱり女の子っぽいやつかな…」

美琴「………勝負下着とか」カァァ

美琴「さ、流石にゲコ太パンツじゃダメよね」

美琴「見られても恥ずかしくないやつを…」

美琴「ってなんでそういうことする前提なのよ!」

美琴「…………」

美琴「………自分にツッコミ入れちゃうあたり、あたしも結構やばいかも…」

美琴「ま、まあ、それだけ楽しみってことで…」

美琴「ちなみに下着は…」

美琴「…こっちもないか」

美琴「………一式揃えるしかないわね」

美琴「まだ間に合いそうだし、今から買いに行くか」

824: 単発屋 2009/12/09(水) 22:52:42.44 ID:L09puyE0
ー1日前ー

『美琴か?』

美琴「なに?」

『いや、明日だから待ち合わせ場所確認しとこうと思って』

美琴「そういえば決めてなかったわね」

『どうする?俺はどこでもいいんだけど…』

美琴「そうね~あの自販機のある公園は?」

『おまえの回し蹴りをくらい続けたかわいそうな自販機か』

美琴「あんたの2000円札が飲み込まれたとこね」

『うっ…覚えてたのか』

美琴「もとはとってあげたじゃない?」

『そのかわり全力で逃げるハメになったけどな』

美琴「あんたの逃げ足は世界一よ」

『俺の逃げ足を褒める前に、あの自販機を労わってやれよ』

美琴「そうね、あんだけ回し蹴りくらってまだあるんだからね」

『さらにおまえの電撃までくらってんだからな~あの根性はうちの電化製品にも欲しいくらいだぜ』

美琴「今度あんたのとこにもやってあげようか?ビリビリって」

『うちのは対美琴仕様じゃないからダメだな』

美琴「なによそれ~そのうちあたし仕様に変えときなさいよ」

『なんで?』

美琴「そ、それは、あんたのとこにいること多くなったし…」

825: 単発屋 2009/12/09(水) 22:54:37.69 ID:L09puyE0
『でもおまえ最近ビリビリしてねえじゃねえか』

美琴「そうだっけ?」

『そうだろ、まあ俺としては生命の危機にびびらなくていいけど』

美琴「ちょっとした緊張感を持ってるくらいがいいのよ?」

『それでもビリビリは勘弁願いたいね』

美琴「ならビリビリしないよう努力してあげるわよ」

『それはどうも、それで時間はどうする?』

美琴「9時にしましょ」

『随分と早えな』

美琴「だ、だって…」

『まあ、俺も同じだからそれでいいけど』

美琴「えっ?」

『…楽しみだな』

美琴「うん」

『プレゼント用意したか?』

美琴「もちろん!」

『そうか…これ以上聞いたら楽しみが減っちまうな』

美琴「…そうね、あとは明日の楽しみってことで!」

『ああ、それじゃあまた明日な』

美琴「うん、また明日」

パタン

美琴「明日…」

美琴「明日か~」

826: 単発屋 2009/12/09(水) 22:56:51.82 ID:L09puyE0
ークリスマス・イブ・8時半ー

美琴「…ちょっと早かったわね」

美琴「う~寒い」

美琴「なんかあったかいのを…」

美琴「流石に今日は回し蹴り入れないから、飲み込まないでね~」チャリン

美琴「お!ちゃんと入るわね」

ピッ

ガタン

美琴「やっぱりあんたはあたしの知る限り一番の自販機よ」

827: 単発屋 2009/12/09(水) 22:58:58.64 ID:L09puyE0
上条「なに自販機と話してるんですか?」

美琴「ひゃっ!」

上条「確かに労わってやれとは言ったけど…他から見るとちょっと危ないぞ」

美琴「い、いきなりでてくんじゃないわよ!」

上条「いや~声かけようかと思ったんですけど、えらく楽しそうにしゃべってたもんで」

美琴「あんたが労わってやれって言ったんでしょ!」

上条「いや、心の中で思ってくれればそれでいいんだけど…」

美琴「じゃあこれからあんたの苦労は、全部心の中で労わってあげるわよ」

上条「俺はこの自販機と一緒ですか!?」

美琴「そうね~どっちもあたしの電撃受けてピンピンしてるしね」

上条「………それもそうだな」

上条「でも回し蹴りくらったら、立ってられる自信ねえぞ?」

美琴「そっか~当麻の方が繊細か~」

上条「そうそう!」

美琴「じゃあ優しく労わってあげないとね~」ナデナデ

上条「………やっぱり心の中で思ってもらえますか?」

美琴「しょうがないわね~あんたがそう言うんならそうしてあげるわ」

上条「ありがとよ」

828: 単発屋 2009/12/09(水) 23:01:33.28 ID:L09puyE0
美琴「あ、もう冷えちゃってる」

上条「ちゃんと金入れたのか…よく飲み込まれなかったな」

美琴「労わってあげたからね、それにあんたは2000円札なんか入れたからよ」

上条「それのせいだったか…俺は今日も軽快に回し蹴り入れてると思ってたぜ」

美琴「あれなにが出てくるかわかんないじゃない」

上条「?」

美琴「だから!デ、デート前にスープカレーなんか出たら困るじゃない」

上条「あ~確かにそうだな」

829: 単発屋 2009/12/09(水) 23:03:37.78 ID:L09puyE0
美琴「それに…この服でそんなことできないでしょ…」

上条「そうだな…」

美琴「…………」

上条「あ~悪かったな、つっこまなくて」

美琴「…………」

上条「いや、ちゃんと気づいてたぞ?」

美琴「…………」

上条「え~っと~…………」

美琴「…………」

上条「………似合ってるぞ」

美琴「遅いわよ、バカ…」

上条「…悪い」

美琴「普通最初に言う言葉でしょ?」

上条「返す言葉もございません」

美琴「…どんな風に似合ってる?」

上条「その…かわいくていいんじゃないか?」

美琴「………まあ、許してあげるわ、怒ってたらせっかくのデートが台無だしね!」

830: 単発屋 2009/12/09(水) 23:06:19.05 ID:L09puyE0
美琴「ってことでこれ」

上条「ん?」

美琴「プレゼントよ、プレゼント」

上条「ああ、もう渡すのか?」

美琴「そうよ、荷物になるし」

上条「…ひでえ理由だな」

美琴「ほら、いいからとっと開けなさいよ」

上条「はいはい………マフラーか?」

美琴「そうよ、あんたマフラーつけないし、今日もつけてないからこれから使えるでしょ?」

上条「なるほど」

美琴「さらになんと!美琴先生の手作りよ!」

上条「これがか!?…市販のやつかと思った………」

美琴「あんた前に手作りがいいとか言ってたでしょ?」

上条「あ~言った…かな?」

美琴「覚えてないの?あの事件のあとお菓子持ってったら言ったじゃない?」

上条「あのときか、確かに言ったな」

美琴「不器用な出来じゃないけど、一生懸命作ったわよ?」

上条「そうか…ありがとな」

美琴「大事に使ってよね」

上条「ああ、大事に使わせてもらうよ」

831: 単発屋 2009/12/09(水) 23:08:33.49 ID:L09puyE0
上条「…マフラーか…じゃあ俺は手袋にでもすればよかったな」

美琴「いや、それは………」

上条「おまえ手袋つけてないじゃん」

美琴「その…手…繋ぎたいから………」

上条「そ、そっか…」

美琴「あんたは用意してきたの?」

上条「それなんだがな…」

上条「実はなにも用意してないんだ」

美琴「…………」

上条「いや、考えなしに用意しなかったわけじゃないぞ?」

美琴「言ってみなさい」

上条「正直おまえの好きそうなものとかわかんねえし、それなら一緒にショッピングでもして、おまえの欲しいもん買ってやろうかな~って」

美琴(当麻がくれるものならなんでもよかったのに…」

美琴「…まあ、それでもいいわ」

上条「そ、そうか!」

美琴「そのかわり!女の子の買い物は心してかかりなさいよ?」

上条「あ、ああ」

上条「じゃあ行くか」

ぎゅっ

美琴(え?………手握って……)

上条「こうし欲しかったんだろ?」

美琴「うん………」

美琴(当麻から握ってくれた!)

美琴(………あったかい)

832: 単発屋 2009/12/09(水) 23:12:54.90 ID:L09puyE0
~~~~~~~~~~

上条「…なんだこれ?」

美琴「…なにかしらねえ?」

上条「………これ肩凝りとるやつらしいぞ」

美琴「そうなの?」

上条「ほら」グリグリ

美琴「んっ……あっ………」

上条「どうだ?凝りはとれそうか?」

美琴「んっ…結構っ……ツ、ツボに………入るかもっ……」

上条「効果はあるみたいだな」

美琴「ふぅ…見た目はあれだけどね」

上条「いいなこれ、買ってみるか?」

美琴「えーいらないわよ」

上条「効果のほどは実証済みだろ?」

美琴「でもグリーンイグアナの背中のトゲでツボ押すなんて嫌よ」

833: 単発屋 2009/12/09(水) 23:15:47.81 ID:L09puyE0
上条「こう、寝っ転がって背中にさぁ」

美琴「グリーンイグアナを背中で潰す彼女の姿なんか見たい?」

上条「見たくな……いや、見てみたいかも…」

美琴「はあ?」

上条「滅多に見れるもんじゃねえぞ、グリーンイグアナを背中で潰しながらよがる彼女」

美琴「………あたし、選ぶ人間違えたかしら」

上条「まあ、冗談なんだけど」

美琴「冗談なの?」

上条「半分」

美琴「どこら辺まで本気?」

上条「背中にさぁ、くらいまでかな」

美琴「………ギリギリセーフね」

上条「流石によがるのは見たくないな」

美琴「そうよね」

834: 単発屋 2009/12/09(水) 23:18:31.32 ID:L09puyE0
~~~~~~~~~~

上条「お!これどうだ?」

美琴「ん?…あっ!」

美琴「ゲコ太!」

上条「我ながらいい発見だろ?」

美琴「うんうん、あんたいい目のつけどころしてるじゃない!」

上条「………そこまで褒められても」

美琴「これ、耳かきみたいね」

上条「耳かきか」

美琴「いいわね、これ」

上条「それなら実用的だしな」

美琴「ほら、あんたに耳かきしてあげるわよ?」

上条「それは願ったり叶ったりだ」

美琴「膝枕してね~」

上条「いいな」

美琴「男の人は好きでしょ?」

上条「全員がそうかは知らないけど、俺は好きだな」

美琴「そして、耳かきにゲコ太がいたらもう最高よね!」

上条「いや…それは、おまえだけだと思うぞ」

835: 単発屋 2009/12/09(水) 23:20:02.54 ID:L09puyE0
美琴「いいわ~ゲコ太」

上条「………ゲコ太に気を取られて、俺の耳を血まみれにしないでくださいよ?」

美琴「大丈夫よ…たぶん」

上条「たぶんってなんだー!」

美琴「ほら、これ買うわよ」

上条「ああ…そうか」

「700円になりまーす」

上条「ほらよ」

美琴「ありがとー!」

上条「ゲコ太になると目の色変わるな」

美琴「んふふ~♪」

上条「まあ、嬉しそうだしいいか」

美琴「次行きましょ!次!」

上条「はいはい」

836: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:23:47.74 ID:L09puyE0
ージャッジメント177支部ー

初春「警備強化って言ってましたけど、特に何もありませんね~」

黒子「初春!気を抜いてるときに何かあっては困りますの!」

初春「まあ、そうですけど…」

黒子「しっかり警戒して、監視カメラを見なさい!」

初春「白井さん、なんかすごく気合入ってますね…」

黒子「それはもう、お姉様にがんばるよう言われましたから」

初春「御坂さんにですか」

黒子「ええ、お姉様のご期待にそぐう仕事をしませんと!」

初春「そうですね~………ん?」

黒子「どうしましたの?」

837: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:25:19.28 ID:L09puyE0
初春「これ御坂さんじゃないですか?」

黒子「どれです?」

初春「今このモニターにうつしますね………これです」

黒子「!!!」

初春「私服なんて珍しいですね、常盤台って外出のときは制服でしたよね?」

黒子「………そうですわ」

初春「隣の人誰でしょう?手を繋いでってことは…彼氏さんですか!?」

黒子「……………」

初春「いいなぁ~クリスマスにデートなんて」

黒子「………初春」

初春「なんですか?」

ガシッ

黒子「今すぐ詳しい場所を割り出しなさい!今すぐ!」

初春「え?何でですか?」

黒子「私のお姉様がああああ!」

初春「お、落ち着いてください!白井さん!」

黒子「あの男を二度と戻って来れないところにテレポートしてさしあげますわ!」

初春「そんなことしちゃダメです!御坂さんに嫌われちゃいますよ!?」

黒子「お姉様!今すぐそこにいいいい」

ゴッ

固法(本の角………)

839: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:26:49.98 ID:L09puyE0
初春「だからダメって言ってるじゃないですか!」

黒子「…………」

初春「人の恋路を邪魔したら、馬に蹴られて死んじゃうんですよ!?」

固法「その子もう死んでるじゃない?」

初春「えっ?」

黒子「……………」

初春「あれ?白井さん?白井さん!?」

黒子「んっ…んん………」

初春「あっ!」

黒子「…えっと私は………」

初春「さ、さっきそこで転んで、そこの机の角で頭を打ったんですよ!」

固法(ごまかした!)

黒子「そうでしたの…」

初春「はい!」

初春(さっきのことは、覚えてないみたいですね)

黒子「何か忘れているような…そのモニターにうつってる画面は?」

初春「あ、えっと…」

初春(さっきのままだったー!)

黒子「特に何もうつってませんわね」

初春「え?あっ!そうですね」

初春(お二人とも移動したんですね)

黒子「それじゃあ、引き続き頼みますわよ」

初春「はい、し、白井さんも無理しないでくださいね」

840: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:28:09.83 ID:L09puyE0
ー昼食ー

美琴「……………」

上条「どうした?」

美琴「どこかで事件が起きた気がするわ」

上条「………どこの小学生探偵だよ」

美琴「でも、なんか助かった気がするわ」

上条「そりゃよかったな」

美琴「…そろそろお昼ね」

上条「もうそんな時間か」

美琴「何食べたい?」

上条「おまえが食いたいもんでいいぞ」

美琴「って言われてもねえ………あそこでいいんじゃない?」

上条「人少なさそうだし、いいんじゃねえか?」

美琴「じゃあ決まりね、早く行きましょ!」

上条「あ、ひっぱんなって」

841: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:30:22.67 ID:L09puyE0
「2名様でーす」

上条「ふう、ちょっと休憩」

美琴「結構回ったわね」

上条「でも見るだけみて、まだゲコ太の耳かきしか買ってねえぞ?」

美琴「いいのよ、ショッピングってのはいろいろ見て回るのが楽しいんだから」

「ご注文はお決まりでしょうか?」

上条「えっと…このきのこのクリームパスタで」

美琴「あたしも同じので」

「きのこのクリームパスタ、お二つですね、少々お待ちください」

上条「それで何の話だっけ?」

美琴「ショッピングは見て回るのが楽しいって話しよ」

上条「ああ、もっといろいろ買うと思ってたのにあんま買わねえから…」

美琴「もっとおねだりしたほうがよかった?」

上条「そんぐらいがいいかもな」

美琴「大丈夫よ、午後にちゃんとプレゼントになるようなもの買ってもらうから」

上条「なんだ、もう決めてんのか?」

美琴「大まかにはね、あとは実際に見て決めるわ」

上条「そうか…」

842: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:32:38.59 ID:L09puyE0
上条「そういえば、白井はどうしたんだ?」

美琴「あ~黒子?」

上条「毎回言い訳考えるの大変とか言ってただろ?」

美琴「そうね~」

上条「まさか………ほんとに縛り上げてきたんじゃねえだろうな…」

美琴「あれは冗談よ、黒子はジャッジメントの仕事に行ってるわ」

上条「クリスマスまでジャッジメントかよ」

美琴「警備を強化するとか言って…そんなわけで特に問題なかったわ」

上条「まあ、ジャッジメントの仕事は気の毒だが、こちらとしては都合がよかったな」

「お待たせしました~きのこのクリームパスタです」

美琴「お、きたきた」

上条「なかなかうまそうだな」

美琴「いただきまーす…ん!おいしい!」

上条「ん~うまいな」

美琴「これで800円は安いわね」

上条「2000円のホットドックにくらべりゃな」

美琴「それもそうね」

843: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:34:15.59 ID:L09puyE0
上条「ん、クリームついてんぞ」

スッ

美琴「んっ………」

上条「おまえはよくいろんなとこにくっつけんな」

美琴「……………」カァァ

上条「落ち着いて食えよ」

美琴「うん………」

上条「?」

美琴「…い、今のあたしたちって恋人に見えるかしら?」

上条「ん~どうだろうな?兄妹に見えるかもしれないな」

美琴「そっか……」

上条「…でもやっぱり恋人だろ、クリスマスで兄妹で食事しにくるやつなんかそういないだろうし」

美琴「そ、そうよね!」

上条「それに兄妹にしては似てねえしな」

美琴「兄がツンツン頭なんて…ねえ?」

上条「くっ……そういうことを言うか」

美琴「あんたはこんなかわいい妹がいたらいいでしょ?」

上条「兄妹喧嘩じゃ勝てそうにねえけどな」

美琴「兄の威厳が丸潰れね」

上条「いや、でも右手で叩いて泣かしそうだな」

美琴「ひどーい」

上条「おまえが悪いことしたときだけだって」

844: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:36:00.59 ID:L09puyE0
美琴「…兄妹だったらもっと早く仲良くなってたのにね」

上条「でもそこまでだろ」

美琴「それ以上にはなれないもんね」

上条「そうだな、そういう点でおまえが妹じゃなくてよかったぜ」

美琴「………それって…」

上条「そういうことだ」

美琴「………うん」

上条「さて、そろそろ行くか」

美琴「そうね」

上条「会計済ませてくるから、先出ててくれ」

美琴「え?いいわよ、自分の分くらい…」

上条「いいから、いいから、すぐそこで待っててくれ」

美琴「…ありがと」

845: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:38:36.82 ID:L09puyE0
ー午後ー

上条「さて、次はどこに行くかな」

美琴(…もう一歩だけ先に進めても)

ぎゅっ

上条「うおっ!」

美琴「こ、これで恋人同士に見えるでしょ?」

上条「そ、そうだな」

美琴「……………」

上条「……………」

美琴「……………」

上条「えっと………このまま行くんですかねえ?」

美琴「あ、えっと………ちょっとしてみたかっただけだから………歩きにくいわよね…」

上条「そ、そうだ!一旦外に出ようぜ!そんで別のとこ見に行こう!」

美琴「それでいいわ…」

上条「…外寒そうだし、このまま行ったほうがあったかいな~」

美琴「!…そ、それじゃあこのままで!」

上条「ああ、それじゃあ出るか」

美琴「うん」ギュゥゥゥ

846: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:41:09.65 ID:L09puyE0
ーとある店ー

上条「ここか、おまえが見たかったとこは…」

美琴「ここのならちゃんとプレゼントになるでしょ」

「いらっしゃいませー」

上条「あんだけいっぱい
持っててまだ買うのかよ」

美琴「あの子たちは、あの子たちよ」

上条「どう違うんだ?」

美琴「これから買うのは、『クリスマスに当麻に買ってもらった子』になるの!」

上条「そうかよ」

美琴「どれにしよっかな~」

上条「…ここでまたゲコ太買うと、俺の脳が『クリスマスの記憶』じゃなくて『ゲコ太を買いに行った記憶』として認識してしまいますよ?」

美琴「ゲコ太がいたら迷わず『買い』だけど、ちゃんとしたのも買うわよ」

上条「それ聞いてとりあえず安心だな」

美琴「やっぱり、くまのぬいぐるみよね」

上条「くまか…」

美琴「あんまり大きいと持ってて帰るの大変よね」

上条「おまえの荷物なら俺が持ってやるから、好きなの選べよ」

美琴「そう?じゃあ…」

847: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:43:59.61 ID:L09puyE0
~~~~~~~~~~

「またおこしくださいませー」

美琴「~~~♪」

上条「…まさかここまででかいやつとは………」

美琴「んふふ~」

上条(まあ、でかいぬいぐるみを抱きしめてんのは、なかなか絵になるな)

美琴「こんなに大きいの初めて!」

上条「そうだろうな、俺も初めてだし」

美琴「これがクリスマスプレゼントね」

上条「そいつで満足してくれたか」

美琴「これ以上のものなんてないわよ!」

上条「そうか、そりゃよかった」

「お姉様?」

上条・美琴「!!!」

848: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:47:39.67 ID:L09puyE0
「こんなところで何をしてるんですか?その巨大なぬいぐるみはなんですか?とミサカは矢継ぎ早に質問をします」

上条「な、なんだ、御坂妹か」

御坂妹「なんだとは失礼な、とミサカは出合い頭の発言に対する遺憾の意を伝えます」

美琴「あんた一人なの?」

御坂妹「はい、猫の餌がなくなったので、買いに行くところです…お二人は…見た感じデートのようですね」

上条「ま、まあ、そうだな」

御坂妹「クリスマスにデートとは…今夜はお楽しみですね、とミサカはこれからのお二人の予定について考察します」

美琴「そ、そんなのまだはやいわよ!」カァァ

御坂妹「年上のあなたがリードしないといけませんよ、とミサカは無知な童貞男にアドバイスをおくります」

上条「童貞言うな!」

御坂妹「それでは、よいクリスマスを」

上条「………行ったな」

美琴「なんか、ものすごくいろいろ掻き乱された気がするわ…わざとかしら?」

上条「どうだかな」

美琴「これからどうするの?」

上条「荷物も増えたし、それにまた知り合いに会うのは避けたいな」

美琴「じゃあケーキ買って帰る?」

上条「それでいいな」

美琴「この子もいるしね」

上条「どんなケーキにするか決めといてくれ」

美琴「もう決めてるわよ」

上条「そうか、何にするんだ?」

美琴「甘~い、チョコレートケーキ!」

849: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:51:19.24 ID:L09puyE0
ー上条家ー

美琴「ただいま~」

上条「うっ………やっとついたか」

美琴「ケーキ、冷蔵庫に入れてくるわね」

上条(結局、俺がこのくま運ぶことになったか)

美琴「~~~♪」

上条(まあ、あの華奢な体にずっと持たせるわけにもいかないか…)

美琴「ん?なに?」

上条「いや、なにも…それより風呂沸かしてくれるか?たいぶ冷えちまったし」

美琴「分かったわ…………」

上条「?」

美琴「ねえねえ、ご飯にする?お風呂にする?それとも…あ、あたし?」

上条「ふ、風呂で…」

美琴「今用意してるから、ちょっと待ってね」

上条「…………」

美琴「…ちょ、ちょっとやってみたかっただけよ!悪い!?」

上条「いや、悪くはないけど…むしろ、よかったと言うか…」

美琴「と、とりあえずお風呂沸かしてくるわね」

850: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:54:56.11 ID:L09puyE0
~~~~~~~~~~

美琴「お風呂沸いたわよ~」

上条「ああ、先に入ってきていいぞ」

美琴「ん~あたしはあとでいいわ、夜ご飯の準備あるし…ケーキだけじゃ足りないでしょ?」

上条「そうか?悪いな」

美琴「準備も楽しいもんよ?だから気にしないで早く入ってくる!」

上条「わかった、わかった、お言葉に甘えさせてもらうよ」

851: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:55:55.60 ID:L09puyE0
ー夕食ー

美琴「あがったわよ~」

上条「…今日はゲコ太なんだな」

美琴「特に理由はないけどね…ワイシャツの方がよかった?」

上条「いつものゲコ太パジャマも俺はいいと思うぞ」

美琴「そ、そう?」

上条「ああ、とりあえず座れよ、ケーキとか運んどいたから」

美琴「あ、うん」

上条「………ちょっと狭くないですかねえ?」

美琴「あ、あたしはそうでもないけど…」

上条「向かいとか空いてますけど」

美琴「……………」

上条「さ、さあーケーキを食おうか!ほら、おまえの分もとってやるから」

美琴「あたしのいちご乗せてね!」

上条「はいはい」

上条「ほらよ」

美琴「うん!やっぱりこれ選んで正解だったわね」

上条「しかし、横に座るのはいいけどよ、目の前が殺風景過ぎやしないか?」

美琴「あ!じゃあ…………」

852: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:57:09.76 ID:L09puyE0
上条「…………」

美琴「これでどうよ!」

上条「目の前にくま………」

美琴「これでいいでしょ?」

上条「あーまあ、いいってことにするか」

美琴「それじゃあ食べましょ!………歌とかなんかあったっけ?」

上条「あれは誕生日だけだろ」

美琴「そっか、じゃあなにかしらねえ?」

上条「普通に乾杯でいいんじゃねえか?」

美琴「なるほど…それじゃあ………」

美琴「クリスマスに…」

上条・美琴「乾杯!」

853: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/09(水) 23:58:25.02 ID:L09puyE0
美琴「………ぷはぁ~」

上条「お!いい飲みっぷりですねえ~」

美琴「まあね!じゃあケーキの方を…」

上条「俺も………」

美琴「ん~おいし~」

上条「思ったほど甘くはないんだな」

美琴「これくらいがちょうどいいわね」

上条「そうだな」

美琴「でも、この量は多すぎたわね」

上条「とっときゃインデックスが全部食うだろ」

美琴「あっちも楽しんでるかしら?」

上条「小萌先生もいるし大丈夫だろ」

美琴「あ、クリームついてる」

上条「ん?」

ペロッ

上条「!!!」

美琴「~~~」カァァ

上条「………えっと…ありがとう」

美琴「う、うん…」

上条「注意しといて俺もクリームつけてたら説得力ねえな」

美琴「お互い様ね」

上条「あ、他の料理も食べてこうぜ」

美琴「そうね、腕によりをかけて作ったから!全部食べなさいよ!」

上条「ぜ、全部か…この量を……」

854: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/10(木) 00:00:47.85 ID:rhbeWLs0
~~~~~~~~~~

上条「ぜ、全部食った…」

美琴「よく食べたわね」

上条「そりゃあ作った本人に言われたからな」

美琴「無理しなくていいのに…」

上条「いや、でもうまかったから…そんなに苦じゃなかったな」

美琴「ならよかったわ」

上条「しかし寒いな」

美琴「そうね………あっ!」

上条「ん?」

美琴「雪降ってる!」

ガラッ

美琴「へ~ホワイトクリスマスね」

上条「どうりで寒いわけか…」

美琴「でもいいわね、幻想的で」

上条「幻想的か…」

855: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/10(木) 00:02:27.59 ID:rhbeWLs0
美琴「…………」

上条「……悪いが、ちょっと幻想から帰ってきてくれるか?」

美琴「なに?」

上条「ほら…」

上条「クリスマスプレゼントだ」

美琴「え?クリスマスプレゼントは準備してないって…」

上条「ほんとはちゃんと準備してたんだよ」

上条「でも今日おまえとショッピングをしたのは、おまえの好きなものとか趣味とかを知りたかったからなんだよ」

美琴「あたしの?」

上条「もっとよくおまえのことを知りたくて、それで好きなものを買ってやるって言ったんだよ」

美琴「…そうだったんだ」

上条「いろいろ発見はあったし、今まで知らなかったことも知った」

上条「再確認することもできた…やっぱり俺はおまえが好きだ」

美琴「………うん」

上条「それ開けてみてくれるか?」

美琴「ん……………ネックレス?」

上条「そんなたいそうなもんじゃねえけど、それならいつでもつけてられるだろ?」

美琴「うん………ずっとつけてる」

上条「う~寒いな、そろそろ戻らねえか?」

美琴「そうね…」

856: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/10(木) 00:04:51.95 ID:rhbeWLs0
上条「はぁ~やっぱりこたつだな」

美琴「あったか~い」

上条「…クリスマスだからほとんど特番だな、まあテキトーになんか見るか」

美琴「またクイズやってるわよ!」

上条「だから、おまえには勝てないって」

857: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/10(木) 00:05:45.33 ID:rhbeWLs0
~~~~~~~~~~

上条「よいしょっと」

美琴「ひゃっ!」

上条「おまえうとうとしてたろ?」

美琴「え?これって?」

上条「約束通りお姫様抱っこだろ」

美琴「んっ…ああ」

美琴(当麻近い!)

上条「片付けはしたからもう寝るだけだぞ」

美琴「そうなの?」

上条「ああ………よっと」

美琴「あ、ありがと…」

上条「ほら、もうちょっと奥につめてくれ」

美琴「え?こっちで寝るの?」

上条「どうせ別々に寝てもこっちにくるんだろ?インデックスもいないし、最初からこっちにいてもかわんねえだろ?」

美琴「そ、そうね」

上条「よっと………電気消すぞー」

カチッ

859: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/10(木) 00:06:55.77 ID:rhbeWLs0
~~~~~~~~~~

上条「まだ起きてんのか?」

美琴「………うん」

上条「さっきまでうとうとしてたのに…」

美琴「い、今はドキドキしてるの!」

上条「もう3回目じゃねえか」

美琴「だ、だって!………クリスマスだし………」

上条「………1回目は腕枕」

美琴「?」

上条「2回目は抱きしめた」

美琴「…………」

上条「そして今回は………」

チュッ

美琴「!!!」

上条「また1ステップだ」

860: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/10(木) 00:08:40.03 ID:rhbeWLs0
美琴「………………」

上条「美琴………さん?」

美琴「え?…あっ……キス…したのよね?」

上条「はい」

美琴「~~~~」カァァ

上条「いきなりで悪かったな」

美琴「ううん、当麻からしてくれてうれしかった…」

上条「…………」

美琴「…………」

上条「………あ~どんな感じだった?」

美琴「普通そういうこと聞く?」

上条「すいません………」

美琴「…………」

美琴「チョコみたいな甘さじゃないけど…」

美琴「チョコより甘かった………」

861: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/10(木) 00:10:53.02 ID:rhbeWLs0
上条「………そうか…………」

美琴「?」

上条「…今の俺にはこれ以上はできない」

美琴「え?」

上条「…俺はまだ高校生だし、おまえはまだ中学生だ」

上条「今の俺じゃすべての責任を取ることができない…」

美琴「………そうよね」

上条「でも、もし……俺がおまえのすべてを受け入れられるようになったとき…」

上条「俺と一生一緒になってくれるか?」

美琴「………それって」

美琴「プロポーズ?」

上条「そう思ってくれていい」

美琴「い、いきなりプロポーズって…」

美琴「まだ付き合って一ヶ月しかたってないのよ?…うっ……」

上条「…………」

美琴「あたしは当麻のことが好き…ぐすっ…」

美琴「あんたはずっとあたしのこと…好きでいてくれるの?…ひぐっ…」

上条「…俺はこれだって思ったやつとずっと一緒にいたい」

上条「おまえとならいいって思える」

美琴「うんっ……んっ…」

862: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/10(木) 00:12:21.72 ID:rhbeWLs0
上条「悪いな、泣かせちまって」

美琴「いいわよ…うれし泣きだから…」

上条「ああ」

美琴「待っててあげるわよ」

上条「………ありがとう」

美琴「そのかわり、絶対幸せにしなさいよ」

美琴「できなかったら、ビリビリだからね!」

863: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/12/10(木) 00:13:31.04 ID:rhbeWLs0
ー数年後ー

『ついに、あのレベル5が結婚しました』

『お相手はかねてより交際していた方で、レベルはなんと0!」

『ではさっそくご本人から、お話を伺いたいと思います』

『ご結婚、おめでとうございます』

『あ、ありがとうございます』

『どうですか、今のお気持ちは?』

『え、えっと…すごく幸せです!』

『お相手の方はレベル0だそうですね、どういった経緯でご結婚に至ったんですか?』

『…本当に優しくて、会うたびに惹かれていって………』

「あ~まだこのニュースやってんだな」

「は、恥ずかしいから消しなさいよ!」

上条「いいじゃねえか、おめでたいんだし」

美琴「そ、そうだけど…」

上条当麻「それとも俺と結婚したのがそんなに恥ずかしいんですか?」

上条美琴「うっ…うれしいに決まってんでしょ!」

おわり

892: 単発屋 2009/12/11(金) 23:17:53.41 ID:cmRKvDc0
一応12月30日分ができているのでそれだけ投下します


禁書「もう、年末だね!」

禁書「クリスマス終わってからあっというだったよね~」

禁書「クリスマスは小萌のとこで盛り上がったんだよ!」

禁書「もう、寝るまで大騒ぎで!」

禁書「年末年始もごちそう食べれるんだよね?ね、とうま?」

上条「あ、ああ、そうだな、なあ?」

美琴「そ、そうね」

禁書「あれ~?どうしたの~?」

上条「えっと…インデックスさん…なんか怒ってます?」

禁書「そんなことないよ~?」

禁書「神に仕える私が人に怒りを覚えるなんて…」

美琴(よかった…)

禁書「ただ………」

上条・美琴「!!!」

禁書「ほんのちょっとでいいから出してくれるとうれしかったかも」

893: 単発屋 2009/12/11(金) 23:19:56.79 ID:cmRKvDc0
上条「あ、あれだけの長さになったので、付け加えるのはちょっと大変でして…」

禁書「その割には、普段出てないあの子とかあの子とか出てたよね…」

美琴(初春さんとか)

上条(御坂妹とか)

禁書「あの終わり方じゃ、寝起きドッキリはできないけど」

禁書「間にちょっとはさむぐらいできたんじゃないのかな?」

上条・美琴「す、すいませんでした!」

禁書「うんうん、インデックスは誠意を見せる人を責めたてたりしないんだよ!」

禁書「それじゃあ、年越し編!インデックス増量版、スタート!」









上条「あ、最初の方にインデックス出したからあとは普通らしいぞ?」

禁書「ええ~」

894: 単発屋 2009/12/11(金) 23:20:57.73 ID:cmRKvDc0
ー12月30日ー

美琴「ほら、今日中に掃除終わらせちゃうわよ」

上条・禁書「はーい」

美琴「って言っても、もう細かいところはほとんど終わってるから、あとは全体的に拭き掃除ね」

禁書「じゃあ、さっそく雑巾濡らしてくるね!」

美琴「あ、寒いからお湯だしなさいよー」

禁書「うん!」

上条「………悪いな、うちの掃除手伝わしちまって」

美琴「いいわよ、あたしもほとんどここにいるし」

上条「寮の方は大丈夫か?」

美琴「こんな時期だから大丈夫よ、みんな実家に帰ったりして人がまちまちだし」

上条「…おまえは帰らないのか?」

美琴「あたしはちょっとずらして帰るわ、年末年始に帰るとむこう忙しいし」

上条「元日過ぎてから顔出しに戻るって感じか」

美琴「そんな感じね」

895: 単発屋 2009/12/11(金) 23:22:02.32 ID:cmRKvDc0
禁書「はい!雑巾濡らしてきたよ」

美琴「ありがと…あたしたちは床を拭くから、あんたは高いところお願いね」

上条「はいよ」

~~~~~~~~~~

禁書「この部屋でいろいろあったな~」

美琴「ふ~ん、いろいろねぇ」

禁書「初めて会ったのもここだけど、心の傷をおったのもここだし…」

美琴「その針山を着てる原因とか?」

禁書「…………」

美琴「………ごめん」

禁書「いいよ、もう半年も前だし」

美琴「…そう、まあ深くは聞かないけど」

禁書「………やっぱりそうしてくれるとうれしいかも」

896: 単発屋 2009/12/11(金) 23:24:33.75 ID:cmRKvDc0
禁書「やっぱり~」

美琴「ちょ、ちょっといきなり聞かないでよ!」

禁書「みことの本音聞いちゃった~」

美琴「い、いきなりだったから思わず答えちゃったじゃない!」

禁書「ねえねえ、とうま~みことがね~」

美琴「あーもう!言うなー!」

上条「?」

美琴「き、気にしないで続けて!」

上条「あ、ああ」

美琴「まったく…」

禁書「いいじゃん、クリスマスも終わったし、今更…」

美琴「それでも、恥ずかしいものは恥ずかしいの!」

禁書「まあ、とうまはそんなみことが好きなんだろうね~」

美琴「~~~~~」カァァ

美琴「ほ、ほら!早く掃除するわよ!」

禁書「またまた、照れちゃって~」

美琴「………掃除が終わるまでご飯はなしね」

禁書「え、えっと~そ、掃除がんばるから!それだけは!」

美琴「ほ~ら、あたしのことからかってる暇なんてないわよ~」

禁書「う~、みことの鬼ぃ!」

美琴「口動かさないで、手動かす!」

897: 単発屋 2009/12/11(金) 23:27:10.03 ID:cmRKvDc0
ー昼食ー

上条「いや~思ったより早く終わったな!」

美琴「そうねー、この子が頑張ってたからねー」

禁書「ひどいんだよ!ちょっとからかっただけで、掃除が終わるまでご飯抜きなんて!」

上条「まあ、結果早く終わったんだからいいじゃねえか」

美琴「そうよね~」

禁書「…もうお腹ペコペコだよ」

美琴「それじゃあちゃんと頑張ってたし、お昼作ろうか?」

上条「あ、それなら俺が作るぞ」

美琴「あんたが?」

上条「前に俺の作った飯が食ってみたいって言ってただろ?」

美琴「あーもう一ヶ月くらい前ね」

禁書「そっか、みことは初めて食べるんだね」

上条「おまえの昼飯はいつも俺が作ったやつだからな」

美琴「そうね…じゃあお願いするわ」

上条「ああ、おまえらはテキトーにくつろいでてくれ」

禁書「とうま!できるだけ早くね!」

上条「はいはい」

898: 単発屋 2009/12/11(金) 23:29:29.23 ID:cmRKvDc0
~~~~~~~~~~

美琴「どんなの作んのかしらね?」

禁書「普通においしいよ、お昼はだいたいチャーハンだね」

美琴「へ~」

禁書「とうまが学校に行くときとか作り置きして行けるし」

美琴「なるほどね」

禁書「とうまが料理してるところも、初めて見るんだよね?」

美琴「いいわよね~ご飯作ってくれる旦那さんなんて…」

禁書「お!さっそく惚気だね~」

美琴「ち、違うわよ!あくまで理想よ、理想!」

禁書「………実際のところ、クリスマスのときなにしたの?」

美琴「ナ、ナニって………」カァァ

禁書「そっちじゃないよ!………それとも本当にナニを………」

美琴「し、してない!してない!」

禁書「そっか~でもキスくらいはしたんだよね」

美琴「…………」コクッ

禁書「とうま意外とだいたんだね~」

899: 単発屋 2009/12/11(金) 23:31:10.63 ID:cmRKvDc0
美琴「…………」

禁書「みこと?」

美琴「え?あ、うん、そうね…」

禁書「………みこと、クリスマス終わってからたまにぼーっとしてるよね」

美琴「そ、そう?」

禁書「うん、なんかすごくうれしそうな顔で」

美琴「え?今そんな顔してた?」

禁書「何かに浸ってる感じだったよ」

美琴「そ、そっか…」

禁書「………クリスマスに他に何かあった?」

美琴「!………な、ないわよ」

禁書「あやしー」

美琴「そ、そんなことないわよ」

禁書「旦那さん…」

美琴「!」

禁書「あたりが正解なのかな?」

美琴「………あんた、そんなに感が鋭いキャラだったっけ?」

禁書「男の子がなに考えてるかはわからないけど、女の子が考えることぐらいはわかるんだよ」

美琴「…そうなの」

禁書「それで?なにがあったの?」

美琴「………言わなきゃダメ?」

禁書「ダメ!」

美琴「じゃ、じゃあ………」

美琴「プ、プロポーズされた」

900: 単発屋 2009/12/11(金) 23:32:37.26 ID:cmRKvDc0
禁書「……………」

禁書「プロポーズ!?」

上条「!」

禁書「プ、プロポーズってあの結婚して下さいっていう…」

美琴「そ、そうよ」

禁書「え?じゃあ二人とも結婚するの?今すぐ?」

美琴「い、今は無理よ、年齢も足りないし…」

禁書「じゃあなんでプロポーズしたの?」

美琴「将来まで待って欲しいって…ちゃんと責任取れるまで…」

禁書「あのとうまが………」

上条「め、飯できたぞ!ほら!」

美琴「あ、テーブル片付けましょ」

禁書「うん…」

上条「よいしょっと…男料理だけど、まあ食べてみてくれ」

禁書・美琴「いただきまーす」

美琴「ん…なかなかおいしいじゃない」

上条「そうか?」

禁書「いつものとうまの味だね!」

901: 単発屋 2009/12/11(金) 23:34:19.54 ID:cmRKvDc0
美琴「これならたまに作ってもいいわね」

上条「いや、おまえの腕前にはおよばねえよ」

禁書「将来結婚したら~じゃないの?」

上条・美琴「!!!」

禁書「とうまって優柔不断だと思ってたけど、意外とキメるときはキメるんだね」

上条「おい……まさかこいつに………」

美琴「………しゃべっちゃった」

上条「やっぱりさっきのは……なんでまた?」

美琴「お、押し負けちゃった感じ?」

禁書「ほらほら、奥さんをいじめちゃダメだよ!奥さんには優しくしなきゃ!」

上条「おまえ~他のやつに言ってねえだろうな?」

禁書「さっき聞いたばっかりなのに他の人に言えるわけないんだよ」

上条「そうか、じゃあこれは秘密だ」

禁書「えーなんでー?」

上条「結婚するときはみんなをびっくりさせたいんだよ、おまえも結婚式によんで、好きなだけケーキ食わせてやるからこれは秘密だ!」

禁書「ケーキ!?」

上条「ああ、だから絶対誰にも言うんじゃねえぞ?」

禁書「うん!わかった!」

上条「おい」

美琴「へ?なに?」

上条「結婚式は特大のケーキを用意するぞ」

美琴(結婚式………)

美琴「う、うん」

上条「じゃあこの話は終わりだ、とっとと飯食うぞ」

902: 単発屋 2009/12/11(金) 23:38:04.31 ID:cmRKvDc0
ー夕方ー

上条「今日は帰んのか?」

美琴「うん、あっちの掃除もちょっと残ってるしね、明日は泊りでくるわよ」

上条「そうか、じゃあむこうまで送ってくぞ」

美琴「いいわよ、外寒いし…」

上条「寒い中彼女を一人で帰らすわけには行かねえだろ?」

美琴「………うん」

上条「じゃあちょっと待っててくれ上着とかとってくるから…」

美琴「はいはい」

禁書「みことー!」

美琴「ん?なに?」

禁書「明日は泊まるんだよね?」

美琴「そうよ」

禁書「じゃあ、明日はパジャマパーティーだね!」

美琴「うん!明日はお揃いゲコ太よ!」

禁書「あのおっきいクマと一緒に待ってるからね!早く来てね!」

美琴「できるだけ早くくるわ」

上条「よし、準備できたし行くか」

美琴「それじゃあまた明日ね」

禁書「バイバイ!」

バタン

903: 単発屋 2009/12/11(金) 23:38:59.70 ID:cmRKvDc0
上条「寒いな…」

美琴「冬だからしょうがないでしょ」

上条「気候に文句つけられるほど、俺は大きい人間じゃねえしな」

美琴「予測するのが限界ね…あっ!」

上条「どうした?」

美琴「マフラー……使ってくれてるんだ………」

上条「ああ、ほんと重宝してるぜ」

美琴「うん………」

上条「そういうおまえもつけてんだろ?」

美琴「当然!肌見離さず持ってるわよ!」

上条「クリスマスからあっというまだったな」

美琴「気づいたら明日が大晦日で、明後日は新年ね」

上条「まだ明日もあるし今年いっぱい楽しむか」

美琴「今年は終わってないもんね」

上条「って言っても、明日は一日こたつでゆっくりかな」

美琴「わざわざ大晦日に出かけるとこなんかないわよ」

上条「インデックスの相手は任せたぞ~」

美琴「はいはい、あんたはこたつで猫と一緒に丸くなってなさい」

上条「そうさせていただきます」

904: 単発屋 2009/12/11(金) 23:40:07.80 ID:cmRKvDc0
ー寮の前ー

上条「ついたな」

美琴「うん………」

上条「寒かったな」

美琴「左手はあったかいわ」

上条「俺は右手があったかい」

美琴「でもあったかいのもここで終わりか………」

上条「おい」

美琴「えっ?」

チュッ

上条「俺も離れるのは嫌だけど、明日までこれで我慢してくれ」

美琴「………うん」

上条「………毎日キスすりゃあ、流石にもう顔まで真っ赤にして恥ずかしがらないな」

美琴「そ、そういうこと言わないでよ!」カァァ

上条「それ以外はからっきしだけどな、そこがいいんだけど」

美琴「~~~~~」カァァ

上条「いっつもおまえからして欲しいって言ってくるから、今日は俺からしてみたんだが…」

美琴「ま、まあいいけど…」

上条「しかし………おまえはキスが好きなのか?」

美琴「わ、わるい!?」

上条「人前でしないだけマシだけど」

美琴「人前なんて、恥ずかしくてできるわけないでしょ!」

上条「そりゃそうだ」

美琴「で、でも………二人だけのときは…」

上条「……わかってるよ」

905: 単発屋 2009/12/11(金) 23:43:39.49 ID:cmRKvDc0
上条「それじゃあ俺は帰るわ」

美琴「あ!待って!」

上条「ん?」

チュッ

美琴「おやすみの分も…」

上条「………おはようの分は?」

美琴「それは明日の朝してもらうわ!」

上条「そうかい」

美琴「それじゃあ明日ね!」

上条「ああ、またな」




上条さんは抱き寄せるようにキスをして


美琴はつま先立ちでキスをするんだね



大晦日分出来上がったら投下します
またゆっくりお待ち下さい

925: 単発屋 2009/12/14(月) 19:02:18.02 ID:if26gds0
>>1はもう…

大晦日編ほぼできたので今夜あたりに投下します
期待せずお待ち下さい

928: 単発屋 2009/12/14(月) 22:46:08.00 ID:if26gds0
御坂妹レポートさんの分も残せる程度です



ー12月31日ー

禁書「みーかん、みーかん♪」

美琴「はあ~もうここから出たくない…」

上条「家のこたつも満員だな」

禁書「こたつにみかんって誰が考えたんだろうね?天才だよ!」

美琴「テーブルにふとんってのも斬新なアイデアよね~」

上条「おまえらどんだけこたつが好きなんですか?」

禁書「そういうとうまだってずっとこたつに入ってる!」

美琴「何人もこの魔翌力から逃れられないのよ~」

上条「イマジンブレーカーで…ってまあいいや、あったかいし」

禁書「それでいいんだよ…みかーん、みかーん♪」

上条「おまえいくつみかんを食うつもりだ…これは俺のっと」

美琴「あ!あたしも一個確保しとこ~」

禁書「この間、ダンボールにたくさん入ってるの買って来たから大丈夫なんだよ!」

上条「あれを運ぶのがどれほど大変だったか…」

美琴「ごくろうさま~」

上条「俺はこいつに労わってもらいたいね、一番みかん消費してるのこいつだし」

禁書「ごくろうさま~」

上条「もっと心を………」

美琴・禁書「ごくろうさま~」

上条「………もういいです、その気持ちのいいハモりが聞けただけで十分です」

929: 単発屋 2009/12/14(月) 22:47:45.74 ID:if26gds0
美琴「寝ちゃいそう」

上条「こたつで寝ると風邪ひくって言うけど…まあ、ちょっとぐらいならいいんじゃねえか?」

美琴「この頬から伝わってくるぬくもりがね~」

上条「…………」

ナデナデ

美琴「!!!……なんでいきなり
!?」

上条「いや~撫で心地のよさそうな頭だな~と」

美琴「んっ…………」

上条「いやだったか?」

美琴「ま、まあちょっとくらいならいいけど…」

上条「そうか…」

禁書「私は困るんだけど」

上条・美琴「!!!」

禁書「みかんが取れないんだよ」

上条「あ、ああ…ほら」

930: 単発屋 2009/12/14(月) 22:49:46.52 ID:if26gds0
禁書「二人とも私がいないと一日中そんなことしてそうだよね」

美琴「そ、そんなことないわよ!」

禁書「二人で自分たちの世界作っちゃうと、ちょっと困るかも」

上条「………すいません」

禁書「あ!でも、キスならしてもいいよ…がんばって目を反らすから」

上条「そんなとこで頑張らなくていい!…それに人前でそんなほいほいしねえよ!」

禁書「そうしてくれると助かるかも」

美琴「……もしかして朝の見てた?」

禁書「インデックスはなにも見てないよ~」

美琴「そう…」

禁書「…………おはようのキス」ボソッ

美琴「!!!」ビクッ

禁書「~~~♪」

931: 単発屋 2009/12/14(月) 22:52:06.84 ID:if26gds0
美琴「こんな狭い部屋じゃねえ…」

上条「悪かったな、そりゃあおまえの寮とは違うだろ」

禁書「広いよね~みことの部屋」

美琴「そう?………でも、この部屋にしかない居心地の良さは
あるわね」

上条「こんな狭い部屋で三人な~」

禁書「とうまは女の子二人に囲まれてうれしいんだよね?」

上条「そういう俺の地位を貶めるようなことを言うんじゃねえ!」

美琴「でもやっぱりこの三人よね~」

美琴「あんたとこの子とあたしで上条家って感じだわ」

禁書「二人の愛の巣の方がいいんじゃないの?」

美琴「それは何年かしてから嫌ってほどやってくからいいのよ」

美琴「今はこの三人で楽しくやりたいわね」

上条「それについちゃあ俺も全面的に賛成だな」

932: 単発屋 2009/12/14(月) 22:53:25.10 ID:if26gds0
美琴「………やっぱり気にしてた?」

禁書「うん………二人とも恋人同士だから………」

禁書「インデックスがいると………邪魔かなって……」

美琴「そ、そんなことないわよ!」

美琴「確かに当麻とは恋人で一緒にいると楽しいけど……あんたとは親友として一緒にいて楽しいって思ってる」

禁書「………親友?」

美琴「そうよ、ここにきていっぱいしゃべって、一緒に買い物に行ったりして楽しかった」

美琴「………あたしはあんたを親友って思いたいわ」

禁書「うん………」

美琴「ゲコ太の良さがわかるのなんてあんたぐらいだしね」

禁書「うん……っ………」

美琴「あたしはここで恋人と親友と一緒に過ごせてうれしいわ」

禁書「うん!……ひっぐ………」

美琴「ほら、もう泣かないで」

禁書「いいもん!嬉し泣きだもん!」

上条「どっかの誰かさんと同じセリフだな………似た者同士か」

美琴「とりあえずみかんでも食べて…ほら、あ~ん」

禁書「あ~ん………おいしい!」

美琴「食べると元気ね」

禁書「うん!それが私のとりえだからね!」

美琴「あんたはそれでいいわよ」

禁書「それじゃあもう一個…」

上条「あ!それは俺がとっといたやつ!」

933: 単発屋 2009/12/14(月) 22:54:51.42 ID:if26gds0
ー昼食ー

禁書「とうまーおなか減ったー」

上条「爪が真っ黄色になるまでみかん食ってまだ足りねえのか」

禁書「みかんは別腹なんだよ!」

上条「しょうがねえな………美琴先生、お願いします」

美琴「しょうがねえな~」

禁書「わー!似てる!似てる!」

美琴「その幻想をぶち[ピーーー]!」

禁書「とうまと一緒だー!」

美琴「お、俺は美琴を愛してるぜ!」

上条「……………」

禁書「……………」

美琴「わかってる…わかってるわよ!でもせめて…ツッコんでくれてもいいんじゃない?」

上条「いや、なんていうか………愛してるぜ」

禁書「私も……美琴のこと好きだよ、ずっと」

美琴「もっと悲しくなってくるからやめて!」

上条「じゃ、じゃあテキトーになんか作ってくれるか?」

禁書「昨日はとうまで今日はみことだね!」

美琴「わ、わかったわ、すぐ作ってくるから」

上条「やっば、俺の愛情が足りないんですかねえ?」ボソッ

禁書「とうまが愛情与えすぎてあんな風になっちゃったかも」ボソッ

美琴「聞こえてるから!お願いだから忘れて!」

934: 単発屋 2009/12/14(月) 22:56:30.50 ID:if26gds0
~~~~~~~~~~

上条「夜は年越しそばだな」

禁書「なんで日本ではそばをたべるの?」

美琴「たしかそばみたいに細く長く達者に生きるためとか、切れやすいことから苦労を切り捨てるとかだったわね」

上条「よく知ってんな」

美琴「wikipedia参照よ!」

禁書「日本ってそういう風習が多いんだよね」

上条「苦労を切り捨てるか………そば楽しみだな」

美琴「苦労してんの?」

上条「それはもういろいろあったな~外に出れば電撃姫に襲われたり…」

美琴「!」

上条「家に帰れば空腹魔法少女に噛み付かれたり…」

禁書「ムッ!」

935: 単発屋 2009/12/14(月) 22:58:02.07 ID:if26gds0
美琴「それはあんたがあたしをテキトーにあしらってたからでしょうが!」

上条「そうは言ってもな~いちいちかまってたらきりがねえし」

美琴「一回だけでもまともに相手してくれればそれでよかったのに!」

上条「だから今かまってやってんだろ?それともキスまでじゃ不満か?」

美琴「そ、それは…………」カァァ

上条「まあそれは待ってくれないか?」

美琴「そ、そのかわり!いつもの二倍も三倍もキ、キスしなさいよ!」

禁書「わたしが見てないとこでね~」

上条・美琴「………はい」

禁書「それよりとうま!」

上条「なんだ?まだなんかあんのか?」

禁書「私が噛み付くのはとうまが悪いときだけなんだよ!」

上条「そうか?おまえが悪いこともあったんじゃねえか?」

禁書「それは………ないよ………たぶん」

上条「心当たりがあるんじゃねえか!」

禁書「そ、それに最近は噛み付いてないよ」

上条「ん?そういえばそうだな」

禁書「とうまはみことの男だからね、ひとの男に手を出したら命がいくつあっても足りないんだよ」

美琴「大丈夫よ!もしこいつが悪いことしたら、ビリビリの刑だから」

上条「まったく…静電気ぐらいで頼むぞ…」

936: 単発屋 2009/12/14(月) 22:59:04.72 ID:if26gds0
美琴・禁書「……………」

上条「ん?どうしました?」

禁書「とうま、いつもの…」

美琴「不幸だー!ってやらないの?」

上条「ああ?そういえば最近は言ってないな」

禁書「ダメだよ、とうま!不幸だーって言わないとキャラ薄くなっちゃうよ!」

上条「おまえに言われたくねえよ!」

美琴「それってたまたま言ってないの?意識して言わないようにしてんの?」

上条「まあ、意識して言わないようにしてるかな」

禁書「なんで?」

上条「だって……ほら………」

上条「幸せにするとか言っといて、自分が不幸じゃできないだろ?」

美琴「~~~~~」カァァ

937: 単発屋 2009/12/14(月) 22:59:56.46 ID:if26gds0
禁書「そうなんだ~」

上条「そいつと付き合いはじめてでた影響かな」

禁書「みんないろいろ変わってるんだね」

美琴「あたしたちも仲良くなったしねー」

禁書「ねー」

上条「それでこれに落ち着いてるわけか」

美琴「来年もこんな感じでいきたいわね」

禁書「私はもっとおいしいもの食べたいかも!」

上条「そこは変わんねえな」

禁書「違うよ!美琴が作ってくれるご飯おいしいから、もっと食べたいってこと!」

美琴「年明けたらまた作ってあげるわよ、だから食べたいもの考えといてね」

禁書「うん!」

上条「あんまりそいつを甘やかすなよ?食い過ぎで丸々と肥えさせても食えねえぞ?」

禁書「ムッ!」

美琴「栄養管理はあたしがするから大丈夫よ!」

上条「じゃあ俺の方も任せたぜ」

美琴「二人まとめて面倒見てあげるわよ」

938: 単発屋 2009/12/14(月) 23:01:06.40 ID:if26gds0
ー夕食ー

上条「さて、これで俺の苦労も切り捨てられるわけだ」

美琴「来年は苦労の少ない年だといいわね~」

禁書「でもとうまだからね~」

上条「とりあえずおまえら二人は大丈夫だろ」

禁書「わかんないよ~あんまり目の前でいちゃつくから噛み付くかも」

上条「それはこいつも一緒じゃねえか!」

禁書「みことはいいんだよ、かわいいから」

上条「………理不尽だ」

美琴「しょうがないわよ、あたしは仕方なくしてあげてるんだから」

上条「………いっつも甘えてくるのはおまえのくせに…」

美琴「そ、そんなことないわよ!」

939: 単発屋 2009/12/14(月) 23:02:38.67 ID:if26gds0
上条「おまえの方はビリビリ封印だよな?」

美琴「わかんないわよ~一緒に歩いてて他の子とか見てたら、手からビリビリ流すわよ」

上条「だからおまえとは右手で手つないでんだろ?」

美琴「え?………あ!そうだわ!あんたいつも右手で…」

上条「気づかなかったのか?」

美琴「そんなの意識したことないわよ!」

禁書「いつも二人手つないでるのにね」

上条「インデックスさんは気づいて……」

禁書「もちろん!」

美琴「そうなの………じゃあ今度は抱きついてるときに…」

上条「だからやめて下さい!」

禁書「わざわざ抱きついてまでするんだね」

美琴「そうでもしないとこいつには効かないからね」

禁書「でもとうまに抱きついてるときのみことって、絶対そんなことする顔じゃないよね」

上条「おまえはどこから見てんだ?………ちなみにどんな顔なんだ?」

禁書「とうまからじゃ見えないんだね、それはもうとうまに顔擦り付けて全身でとうまを感じるように…」

美琴「あああああ、ストーップ!!!」

美琴「そんな生々しく表現しない!」

上条「間違ってはないんだな」

美琴「それはその………」カァァ

禁書「とうまが苦労するのは、乙女心がわからないときだね」

上条「乙女心?」

禁書「みことを困らせたらダメってことだよ」

上条「………全力でがんばります」

940: 単発屋 2009/12/14(月) 23:03:41.95 ID:if26gds0
~~~~~~~~~~

禁書「ついにきたんだね」

美琴「ええ、またこの時が来たわ」

美琴・禁書「ゲコ太ー!」

上条「はいはい」

禁書「これはもうあれだよね、とうまもゲコ太にするべきだよね!」

上条「はあ?」

美琴「そうね~ってことで…」

美琴「じゃーん!わざわざ買って来ましたー!」

禁書「わーい!」

上条「っておい!」

美琴「さあさあ、とっとと着替えちゃって」

上条「着ねえよ!」

美琴「え?………」シュン

禁書「あーあ」

上条「え?なに?俺が悪いんですか!?」

美琴「せっかく当麻とペアルックで着ようと思ってたに………」

上条「えっと………」

美琴「あたしと一緒なんかいやよね………」

上条「あ、ありがたく着させていただきます!」

美琴「はい!すぐ着替えてきてね!」

上条「くっ………仕方ないか」

禁書「やるねえ、みこと!」

美琴「あいつは優しいから、押すより引いた方がいいって最近学んだのよ」

941: 単発屋 2009/12/14(月) 23:04:42.35 ID:if26gds0
~上条さんお着替え中~

上条「ついにこっち側にきちまったか」

美琴「サイズはぴったりね!似あってんじゃない!」

禁書「いいよ!いい感じだよ、とうま!」

上条「こんなでかでかとゲコ太のプリントが………いきなりしゃべりだしたりしねえよな?」

禁書「そんな某平面蛙じゃないんだから」

上条「なんでおまえが知ってんだよ!」

禁書「懐かしのアニメベスト100にあったんだよ」

美琴「でももししゃべっら、ぜひ友達になりたいわ」

上条「おまえは目を輝かせてなに言ってんだ」

禁書「これで三人ともゲコ太だね」

美琴「あんたも早くゲコ太の良さに気づきなさいよ」

上条「気づかない、気づきたくもない…」

美琴「寝てる時に耳元でゲコ太って囁いたりすれば目覚めるんじゃない?」

上条「そんなことされたら普通に目が覚めるぞ」

美琴「だから起きない程度にね?」

禁書「それはみことの仕事だね!」

美琴「あたし?」

禁書「だっていつもとうまと寝てるのみことだよ?」

美琴「ま、まあそうだけど…」

禁書「私はゲコ太好きになるお呪いするよ!」

上条「おまえのはマジで好きになりそうだからやめてください!」

942: 単発屋 2009/12/14(月) 23:05:59.26 ID:if26gds0
ゴーン

上条・美琴・禁書「!!!」

上条「ああ、もうそんな時間か」

禁書「え?なに?」

美琴「除夜の鐘よ、人には108こ煩悩があって、それをなくして新しい年を迎えるの」

禁書「へ~108こもあるんだ!」

上条「でもこんな近くに寺なんかあったか?」

美琴「テレビの中継でしょ」

上条「そうか」

美琴「いよいよ年越しって感じね」

禁書「ふぁ~これって108回聞かなきゃダメなの?」

美琴「別に寝たいなら寝ちゃってもいいのよ?」

禁書「ううん、まだ起きてる!年を越すまで起きてるんだよ!」

943: 単発屋 2009/12/14(月) 23:07:12.97 ID:if26gds0
ー11:30ー

禁書「……………」

上条「やっぱり寝たな」

美琴「しょうがないわよ」

上条「それじゃあ………よっと」

美琴「ここにくると、毎回あんたがこの子をベッドに運ぶのを見る気がするわ」

上条「前はそうでもなかったんだけどな~こたつ出してからほぼ毎日だな」

美琴「あ~わかるわ」

上条「おまえは寝んなよ?」

美琴「あんたが寝るまで、あたしも寝ないわよ」

上条「それだと助かるな」

美琴「残り少ない今年を最後まであんたと過ごすの」

上条「考えることは同じか…」

ー11:40ー

美琴「やっぱりここがあたしの定位置ね」

上条「今度はくまは置かないんですね」

美琴「置いたらテレビ見えないじゃない、年越しカウントダウンするんだから」

上条「こんだけひっつけばあったかいな」

美琴「それはもう、アツアツだからね!」

上条「そういうことを素でいうな」

美琴「いいでしょ?あと少しだから言い納めよ」

上条「そういうことならいいか」

944: 単発屋 2009/12/14(月) 23:08:03.98 ID:if26gds0
ー11:50ー

上条「いい年だったな」

美琴「いきなりなに?」

上条「残り10分なんだから今年の総まとめくらいしていいだろ?」

美琴「そうね」

上条「夏からいろいろあったけど、最終的にこうやって落ち着いてるしな」

美琴「かわいい彼女もできたしね!」

上条「………それを自分で言わなきゃな~」

美琴「……あたしはうれしかった」

上条「俺もだ」

美琴「まだキスしかできないけど………それで今は満足」

上条「それはよかった」

ー11:55ー

美琴「来年はずっとあんたと一緒にいるわよ」

上条「そうだな」

美琴「もっと抱きしめて欲しいし………もっとキスして欲しい………」

上条「好きなだけしてやるよ」

美琴「まだしてないことたくさんあるわ」

美琴「初詣もそうだし、夏になったらプールも海も行きたい…」

上条「可能なかぎりなんとかするさ」

945: 単発屋 2009/12/14(月) 23:09:14.75 ID:if26gds0
ー11:57ー

美琴「あと3分………ずっと抱きしめてくれる」

上条「願ってもねえな」

ギュッ

美琴「……………」

上条「………やっぱり上からじゃどんな顔してるかわかんねえな」

美琴「み、見ようとすんな!」

上条「でもインデックスから聞いちまったしな~気にはなる」

美琴「もうっ…………」

上条「ほら、すねんなよ」

美琴「すねてない!」

上条「顔上げろって」

美琴「やだ…」

上条「もうすぐ残り1分だぞ~」ナデナデ

美琴「んっ…………」

上条「やりたいこともできないだろ?」

美琴「………うん」

チュッ

946: 単発屋 2009/12/14(月) 23:11:09.74 ID:if26gds0
ー11:59ー

美琴「んっ…………」

上条「……………」

美琴「………いつもより長かった」

上条「今年最後だから離れるのが惜しかったんだよ」

美琴「あたしも……」

上条「っと、カウントダウンがはじまったな」

5

4

3

2

1

ー1月1日ー

美琴「当麻…」

上条「ん?」

チュッ

上条「!!!」

美琴「んっ………」

947: 単発屋 2009/12/14(月) 23:13:59.81 ID:if26gds0
上条「……………」

美琴「……初キスね」

上条「随分長かったな」

美琴「今年はたくさんしたいから………さ、最初は大切なのよ!」

上条「そうだな………あけましておめでとう」

美琴「おめでとう……今年も一緒にいられるわよね?」

上条「最初が肝心なら、今一緒にいるから大丈夫だろ」

美琴「そうよね」

上条「さてと、明日は初詣だし、俺たちも寝るか」

美琴「うん」

上条「とりあえず離れてくれるか?抱きつかれたままじゃ、布団がしけねえし」

美琴「……………このまま寝ちゃダメ?」

上条「………今さら断ることもねえか」

美琴「じゃあ!」

上条「ほら、一緒に寝るんなら布団しくぞ」

美琴「うん!」



そしていつも通り二人で寝たとさ
エロは当然なしで
御坂妹レポートさん、提出期限迫ってますよ!

963: 単発屋 2009/12/16(水) 22:51:13.08 ID:quA7fw20
ー1月1日・朝ー

禁書「結局昨日は寝ちゃった…」

上条「別に起きててもなんもねえぞ?」

美琴「除夜の鐘なんか聞いてても楽しいわけじゃないしね」

禁書「ん~ま、いいか」

上条「とりあえず………」

「「「あけましておめでとう」」」

上条「これさえやっときゃ正月なんかあとはテキトーでいいんだよ」

禁書「おせちはー?」

上条「上条家にはそんなものはありません!」

禁書「えー!?」

美琴「ほら、お雑煮作ってあげるから、ね?」

禁書「わーい!」

上条「食えりゃなんでもいいのかよ」

美琴「それじゃあちょっと待っててね」

禁書「うん!」

上条「完全に母と娘だな」

禁書「いいなーとうま」

上条「ん?なにが?」

禁書「みことが彼女でさ、私がお嫁さんに欲しいくらいだよ!」

964: 単発屋 2009/12/16(水) 22:53:02.57 ID:quA7fw20
上条「それはできねえな」

禁書「う~」

上条「だいたいおまえはあいつの作った飯が食いたいだけじゃねえか」

禁書「そ、そんなことないもん!」

上条「あいつは俺の嫁だからおまえにはやらん!」

美琴「なに人のことを高らかに、よ、嫁宣言してんのよ!」

上条「いいだろ?間違ってないし」

美琴「は、恥ずかしいでしょ!」

禁書「そんなにニヤニヤした顔してるのに?」

美琴「なっ………」

禁書「とうまのお嫁さんになるのがそんなにうれしいなら、しかたないんだよ」

美琴「そ、そんなことないわよ!」

上条「そんなことない………か」

美琴「ち、ちが………」

禁書「うれしくてしかたないんだ?」

美琴「……………」

上条「………美琴さん?」

美琴「……いじわる」

禁書「え、えっと………」

美琴「二人であたしを困らせて…うっ……」

上条「わ、悪い、調子に乗りすぎた」

禁書「ご、ごめんね、みこと…」

美琴「ううっ………ひぐっ…………」

上条「ああああ………」

禁書「ど、どうしよう………」

965: 単発屋 2009/12/16(水) 22:54:18.27 ID:quA7fw20
美琴「うっ………ふふ」

上条・禁書「?」

美琴「アハハハーひっかかったー!」

禁書「え?」

美琴「どう?なかなか上手でしょ?」

上条「はあ~」

美琴「まったく…ちょっとはあたしの気持ちがわかった?」

禁書「う、うん………本当にどしようかと思ったよ」

美琴「これにこりたら、あんまりからかうんじゃないのよ?」

禁書「うん」

美琴「あんたも!」

上条「…はい」

美琴「あたしのこと…よ、嫁って言うんならもっと大切にしなさいよね!」

上条「わかりましたよ」

美琴「それじゃあ、ちゃっちゃとお雑煮食べて初詣行くわよ!」

ーとある神社ー

上条「シスターが神社に……」

禁書「わー屋台だ!お祭りなの?」

美琴「お祭りじゃないけど、お正月には出てるわね」

禁書「へ~」

上条「屋台は後にして、とりあえずお参り行くぞ」

966: 単発屋 2009/12/16(水) 22:57:54.13 ID:quA7fw20
ー境内ー

上条「こっからお賽銭投げて、手を合わせてこういう一年にしたいってお祈りだ」

美琴「シスターなのにこんなことしていいのかしらね?」

禁書「大丈夫だよ!郷に従えだよ!」

上条「それじゃ………ほい50円玉」

禁書「ありがとー」

美琴「50円でお願い聞いてくれんの?」

上条「貧乏学生には穴の空いた硬貨が限界なんだよ」

上条「だいたい俺の右手は神の奇跡も打ち消すってのに、金払ってお願い事すんのももったいねえだろ?」

美琴「確かに…それなら説得力あるわね」

禁書「じゃあとうまはどうするの?」

上条「まあ、今年のうちにやりたいことを確認するって感じだな」

美琴「へ~あたしは普通にお願いするけどね~」

禁書「私も!日本の神様は心が広いから私のお願いも聞いてくれるよね?」

上条「そんじゃいくぞ」

カンカン

上条(今年はバイトして金ためたいな、食費三人分になったし…美琴との約束もあるしな…)

禁書(おいしいものたくさん食べたい!!!)

美琴(当麻とずっと一緒にいられますように…)

上条「済んだか?」

禁書「うん!」

美琴「いいわよ」

上条「それじゃあ行くか」

禁書「屋台だね!」

上条「そうだな~」

967: 単発屋 2009/12/16(水) 22:59:26.38 ID:quA7fw20
美琴「ちょっと待って!その前にすることがあるでしょ?」

上条「くっ………」

禁書「?」

美琴「おみくじ!」

禁書「おみくじ?」

美琴「一年の運勢を占うのよ!これやらないで今年ははじまらないわよ!」

上条「いや、俺は………」

禁書「わー!やろう!ね、とうま?」

上条「あ、ああ………」

~~~~~~~~~~

禁書「中吉?っていいの?」

美琴「いいわね…………あたしは吉か」

上条「……………」

美琴「あんたはどうだったの?」

上条「いや、俺はいいや」

美琴「まさか、おみくじするお金もないとか…」

上条「そんぐらいあるわ!」

美琴「じゃあなんで…」

上条「なんというか…もうなに引くかわかってるみたいな?」

美琴「あんたそんな能力もあったんだ」

上条「もう恒例というか…」

禁書「…とうま、悪いやつしか引いたことないとか?」

968: 単発屋 2009/12/16(水) 23:02:50.98 ID:quA7fw20
美琴「こんなの確率の問題よ?生まれてからずっと凶を引き続けるなんて………」

上条「……………」

美琴「………ないわよね?」

上条「知ってるか?………今俺たちが生きてるのは奇跡みたいなもんなんだぜ?」

禁書・美琴「………………」

上条「………そんじゃ行くか」

美琴「ま、待ったー!」

上条「ん?」

美琴「あ、あたしが代わりに引いてあげるから!しましょ、ね?」

禁書「そ、そうだね、みことが引けばきっといいやつでるよ!」

上条「…まあ、やるぶんにはいいけど」

美琴「じゃあ……………コレ!」

美琴「どうする?あんたがあける?」

上条「おまえがあけていいぞ」

美琴「そう?…………これは…」

禁書「これ、大吉っていいの?何番目くらい?」

上条「なに!?」

美琴「あたしが引いたのが吉でこっちが大吉……」

上条「あー俺は吉でいいぞ?それで十分だし」

美琴「い、いいわよ!あんたは大吉で!」

上条「いいのか?」

美琴「その代わりあんたがあたしの一年をいい年にしなさいよ!」

上条「言われなくてもそうするさ」

禁書「じゃあ私のもお願い!」

上条「おまえのはこいつのと一緒にあそこに結んでくるんだよ」

969: 単発屋 2009/12/16(水) 23:04:22.31 ID:quA7fw20
ー屋台ー

禁書「とうま、あれがいい!」

上条「りんご飴か、まあそれならすぐにはなくならねえしな、これで買ってこい」

チャリン

禁書「ありがとー!」

美琴「……………ねえ」

上条「なんだ?おまえもなんか食うのか?」

美琴「そ、そうじゃなくて………」

上条「それとも………」

ぎゅっ

美琴「……………」

上条「これか?」

美琴「……よくわかったわね」

上条「…俺がこうしたいって思っただけだって」

美琴「……同じこと思っててよかった」

上条「抱きしめて欲しいとか言われたら、流石の上条さんでも困ってただろうけどな」

美琴「こ、こんな人の多いとこで言うわけないでしょ!」

上条「それもそうだな」

美琴「………もし抱きしめてって言ったら?」

上条「………やっぱりおもいっきり抱きしめてやるかな」

美琴「……………」

上条「抱きしめて欲しいのか?」

美琴「そ、それは………恥ずかしいから家で……」

上条「わかったよ…」

970: 単発屋 2009/12/16(水) 23:06:23.39 ID:quA7fw20
「あれ?上条ちゃん?」

上条「?」

「やっぱり上条ちゃんじゃないですか~」

上条「ああ、あけましておめでとうございます」

「はい、あけましておめでとうございます」

美琴「誰?この子?」

「むっ!この子とは失礼な!」

上条「一応こんななりだけど俺の担任の先生だよ」

美琴「先生!?じゃあ年上!?」

「そうですよ、お酒だって飲めますし、タバコだって吸えるんですよ」

上条「小萌先生も初詣ですか?」

小萌「ここすぐ近くですからね」

美琴「え、えっと、さっきはその…失礼しました!」

小萌「いいんですよ、見た目があれなのは自分でもわかってますから………あなたはたしか…」

美琴「御坂美琴です」

小萌「やっぱり~学園都市第3位の実力を持つレベル5でしたよね?」

美琴「まあ、そうです」

小萌「そして上条ちゃんのお嫁さんになるっていう…」

上条・美琴「!!!」

971: 単発屋 2009/12/16(水) 23:08:32.48 ID:quA7fw20
小萌「あれ違いましたっけ?」

上条「先生………それをどこで……」

小萌「さっきそこでインデックスちゃんに聞いたんですよ」

上条「あ、あいつ………」

小萌「そうでなくても、お付き合いしてるのは前から聞いてましたし、そんなしっかり手を繋いでるところをみたら…」

美琴「あっ!」

小萌「一目瞭然なんですよ」

上条「ま、まあ、結婚を前提に付き合っている感じで…」

小萌「あれ?もうプロポーズをしたって聞きましたけど…」

上条「あいつはどこまでべらべらと………」

美琴「えっと………もう全部話しちゃってもいいんじゃない?」

上条「はあ?」

美琴「あの子からどこまで聞いたかわかんないけど、ここまで知ってるんならあんまりかわんないし」

上条「でもなあ…」

美琴「それにいい人なんでしょ?あの子と仲がいいなら」

上条「…わかった、そのかわりおまえが説明しろよ?」

美琴「ええ?あたし?」

上条「あんな恥ずかしいことそうそう言えるかよ、おまえが言うって言い出したんだから」

美琴「わ、わかったわよ」

972: 単発屋 2009/12/16(水) 23:10:29.58 ID:quA7fw20
~説明中~

小萌「なるほど~上条ちゃん!立派ですよ!」

上条「そ、そうですか」

小萌「先生は生徒さんがちゃんと育ってくれてうらしいのですよ」

上条「それはどうも」

小萌「それと御坂さんも、私はお二人のこと応援してますよ」

美琴「あ、ありがとうございます…」

小萌「上条ちゃんはときどき一人で無理しちゃうことがありますから、しっかり支えてあげて下さいね?」

美琴「は、はい!」

小萌「それじゃあ先生はそろそろ……」

禁書「おーい!」

上条「お、やっと帰ってきたか…ずいぶん長かったな」

禁書「むこうで全部食べてきちゃったんだよ」

上条「っていうか、おまえは秘密だって言ったことをべらべらしゃべってんだよ!」

禁書「あ、忘れて…」

上条「…るわけねえよな?おまえが?」

小萌「まあまあ、上条ちゃん、先生があの後どうなったか聞いちゃったのもありますから、そんな責めないであげて下さい」

上条「まあ、先生が言うなら…」

美琴「どうだった?りんご飴?」

禁書「すごくおいしかったよ!」

973: 単発屋 2009/12/16(水) 23:13:00.46 ID:quA7fw20
小萌「あ!インデックスちゃん、うちにおせちのあまりがあるんですけど、食べにきませんか?」

禁書「え!いいの?」

小萌「はい、一人じゃとても食べきれなくて困ってたんですよ」

禁書「やったー!」

上条「いいんですか?」

小萌「捨てちゃうのはもったいないですからね」

小萌「それに恋人同士なら二人きりになりたいものですよね?」ボソッ

上条「………ありがとうございます」ボソッ

小萌「それじゃあ!インデックスちゃん、行きましょー!」

禁書「おー!」

小萌「おせちが待ってますよー」

禁書「おーせち、おーせち♪」

美琴「………行ったわね」

上条「ああ」

美琴「さっき小声でなに話してたの?」

上条「気をつかってインデックスを離してくれたみたいだぜ」

美琴「………いい先生ね」

上条「………いい先生だな」

上条「どうする?二人だけど」

美琴「即席デートね」

上条「とりあえずもうちょっとここら辺の屋台見て回るか」

ぎゅっ

美琴「……うん」

974: 単発屋 2009/12/16(水) 23:14:36.44 ID:quA7fw20
~~~~~~~~~~

上条「何か食いたいもんあるか?」

美琴「ん~」

上条「とりあえずこのまま進んでくか」

美琴「うん………!」

上条「どうした?」

美琴「あの袋たくさん持ってるのって……」

上条「ん?ああ、御坂妹か、声かけるか?」

美琴「んーまあ新年だしね」

上条「そうだな………よお!」

御坂妹「!!!」

上条「おまえも初詣か?」

御坂妹「はい、他の妹達を代表してお参りに来ました、とミサカは懇切丁寧に説明します」

美琴「それにしては手に持ってるものは楽しそうね」

御坂妹「せっかく肉まん、中華まんから解放されたと思ったら、こんなところに魅惑の食べ物が…」

御坂妹「そういうお姉様こそ、手に持っているものが楽しそうですね、とミサカは甘さを甘さで打ち消すためにわたがしをほおばります」

美琴「手って………?」

上条「これじゃねえのか?」

ぎゅっ

美琴「あ、あぁ………」カァァ

御坂妹「それでお姉様方は正月から神社デートですか?渋い趣味ですね、とミサカはお姉様方の将来に若干の不安を覚えます」

上条「そんな趣味ねえよ!普通お参りに来てそのついでに見て回ってんだよ」

975: 単発屋 2009/12/16(水) 23:17:30.79 ID:quA7fw20
美琴「………ねえ、わたがしちょっとちょうだい?」

御坂妹「共食いですか?」

美琴「と、共食いってなによ!」

御坂妹「お姉様方も甘さの塊のよなものではないですか、とミサカはラブ具合を見せつけてくるお姉様に説明します」

美琴「み、見せつけてないわよ!」

御坂妹「お姉様はそうでなくても、あんなにニコニコしてるのを見たら………っとりんご飴、りんご飴」

美琴「りんご飴一口でいいから」

御坂妹「共食いですか?」

美琴「今度はなんでよ!?」

御坂妹「この方の前で照れるお姉様はさしずめ真っ赤なりんご飴、とミサカは絶妙な比喩を用いて説明します」

美琴「あ、あたしがいつ照れたのよ!」

御坂妹「最初に手を繋いでるのを指摘したとき真っ赤になってたじゃないですか」

美琴「そ、そういえばそうだったような…」

御坂妹「お正月から一緒とは…年越しは一緒にいよう、ということでしたか?」

上条「まあ、そうだな」

御坂妹「………性的な意味で」

上条「ちげえよ!」

御坂妹「ミサカがこの焼きとうもろこしをほおばるようにお姉様はこの方のいちもつを………」

美琴「~~~~~」カァァ

上条「なんだ?おまえはエロい人なんですか?」

御坂妹「エロいのお二人のくせに~、とミサカはチョコバナナを…」

美琴「ジャ、ジャッジメント呼ぶわよ!」

御坂妹「かまいません、それならあの白井だか黒井だかに連絡しましょうか?」

上条「それは勘弁してください…」

976: 単発屋 2009/12/16(水) 23:19:08.68 ID:quA7fw20
御坂妹「…冗談はここまでにして、私は引き続き屋台を回ります」

上条「そうか、それじゃあな」

御坂妹「お姉様」

美琴「………なに?」

御坂妹「これをどうぞ」

美琴「わたがし?いいわよ、そんなに食べたかったわけじゃないし、いっぱい持ってるから言っただけで…」

御坂妹「あの方と一緒に食べて下さい」

美琴「え?」

御坂妹「ミサカは甘いものが好きです、例外はありません」

美琴「……ありがとう」

御坂妹「お姉様の妹ですから…気にしないで下さい」

御坂妹「今年はあの方とずっと一緒だといいですね、とミサカは二人の幸せを願っています」

美琴「………うん」

御坂妹「それでは」

上条「………もう話は済んだのか、じゃあ帰るか………わたがし?」

美琴「もらったの、はい、あ~ん」

上条「ん………甘いな」

美琴「あの子がくれたやつだからね」



御坂妹(お姉様に一つ貸しですね………ふふふ)

977: 単発屋 2009/12/16(水) 23:21:41.52 ID:quA7fw20
ー上条家ー

上条「ふう~寒かった」

美琴「………当麻」

上条「ん?」

ぎゅっ

上条「………どうした?いきなり抱きついてきて」

美琴「そ、外にいる時は我慢してたんだから…いいでしょ!」

上条「そうか………じゃあ」

チュッ

上条「ただいまのキス…だな」

美琴「………うん」

上条「とりあえず玄関は寒いし、部屋に入ろうぜ」

美琴「そ、そうね………」

上条「………離れないと動けねえぞ?」

美琴「でも………」

上条「はあ………靴脱げるか?」

美琴「?…うん………脱いだわよ?」

上条「それじゃあ………よっと」

美琴「ひゃっ!」

上条「お姫さま抱っこなら問題ねえだろ?」

美琴「………うん」

978: 単発屋 2009/12/16(水) 23:22:45.48 ID:quA7fw20
ー居間ー

上条「とりあえずこたつに入るか」

美琴「………うん」

上条「おまえはずいぶん甘えるようになったな」

美琴「い、いいでしょ!………二人だけのときなんてそうないんだから…」

美琴「こういうときにいっぱい甘えないと…普段持たないじゃない」

上条「最初はそうでもな………いや、最初からこうだったか」

美琴「そ、そんなことないわよ!」

上条「最初にうちに泊まったとき、俺の布団に入ってきたのは誰だ?」

美琴「あっ……………」カァァ

上条「まあ、甘えてくるおまえはかわいいしいいけど」

美琴「か、かわいいって…」

上条「そういえば、おまえはなにをお願いしたんだ?」

美琴「え?」

上条「お参りのとき」

美琴「あ、あんたはどうなのよ?」

979: 単発屋 2009/12/16(水) 23:24:17.53 ID:quA7fw20
上条「そうだな、バイトして金ためたいって感じだな」

美琴「お金ねえ…」

上条「食費も増えたし、その他もろもろもな」

美琴「お金くらい、あたしが…」

上条「将来養ってく予行練習だ、気にすんなって」

美琴「うん……」

上条「それに、おまえといろいろ出かけたりするだろ?夏はプール行きたいとか言ってたし」

美琴「………そうね」

上条「でもまだ夏まで時間あるしな、温泉とか行きたいな」

美琴「いいわね」

上条「そのためにもバイトして金ためないとな」

上条「それで、おまえは?」

美琴「あたし?」

上条「だから、なにをお願いしたんだ?」

美琴「えっと………」

美琴「当麻とずっと一緒にいられますようにって………」

上条「…おまえはいつもそれだな」

美琴「………ずっと追いかけてたんだもん」

上条「……………」

美琴「やっと捕まえたんだから………もう離さない」

上条「そうか…」

美琴「あんたは逃げるのが上手で……」

美琴「あたしは最後に一歩踏み出せなくて………」

980: 単発屋 2009/12/16(水) 23:26:13.44 ID:quA7fw20
美琴「でも…あの子のおかげかも」

上条「インデックスか?」

美琴「うん…偶然かもしれないけど、あの子がいなかったら…このあたたかさを知らなかった」

ぎゅっ

上条「ああ」

美琴「感謝しないとね、あの子に」

上条「うまいもん作ってやれば十分なんじゃねえか?」

美琴「それもそうね」

上条「あと何年かな」

美琴「……………」

上条「おまえと一緒になれるまで」

美琴「………あたしはずっと一緒よ」

美琴「かたちがなくてもいることにかわりはない…」

上条「ずっとか…」

美琴「ずっと……」

上条「飽きるかもしれねえぞ?」

美琴「飽きるまで一緒にいる…」

上条「飽きたら?」

美琴「ポイね」

上条「ひでえな」

美琴「………また戻る…今、このときまで」

上条「子どもができたらそうも言ってらんねえな」

美琴「こ、子ども!?」

上条「大人になればな…」

美琴「男の子と女の子、どっちがいい?」

981: 単発屋 2009/12/16(水) 23:28:16.14 ID:quA7fw20
上条「女の子がいいな」

美琴「あたしは男の子」

上条「無駄に元気で」

美琴「いつもダルそうで」

上条「でも可愛らしい」

美琴「でも優しい」

上条「………二人だな」

美琴「………がんばる」

上条「子どもが自立したら、また最初からだな」

美琴「まだ戻ってこれる?」

上条「うちの親見てたら大丈夫な気がする」

美琴「なんで?」

上条「この間俺に弟か妹かプレゼントしようって言ってた」

美琴「ええ?」

上条「当然丁重にお断りしたけど」

美琴「そう」

上条「でも、あれくらい仲のいい夫婦になりたいな」

美琴「なれるわよ…あたしたちなら」

982: 単発屋 2009/12/16(水) 23:34:54.43 ID:quA7fw20
上条「………まだ高校生なのになに言ってんだろうな?」

美琴「あたしは中学生よ」

上条「今の俺らにはそれなりの楽しみ方がある」

上条「大吉分はしっかり返すぞ」

美琴「半分でいいわよ」

上条「なんで?」





美琴「ずっと二人だから、半分こよ」



おわり