1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:40:09.25 ID:p6kplU1uO
P「……………」カタカタ

ザー

P「……………」カタカタ

ザー

P「………?」

ザー

P「………お、雨か」

ザー

P「……皆、傘持ってるかな」

ガチャ

「たらいま~…」

P「?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403026809

引用元: P「雨の日に、真美と」

 

THE IDOLM@STER 双海 真美 (1/10スケール PVC塗装済み完成品)
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:40:52.01 ID:p6kplU1uO
真美「うへ~…」

P「うわっ!ちょっと待て!」

真美「あ、兄ちゃんただいまー…」

P「ああもう、びしょびしょじゃないか!傘は?」

真美「いやぁ、事務所までもうちょっとだったからさー。走ってみたー」

P「ほら、タオル!」

真美「ありがとー」ゴシゴシ

P「ざっと拭いたらシャワー浴びてこいよ」

真美「あーい」ゴシゴシ

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:41:32.98 ID:p6kplU1uO
真美「あ…」ゴシゴシ

P「どうした?」

真美「でも真美、今日着替えないよー?」ゴシゴシ

P「レッスン着は?」

真美「洗濯ちうー」ゴシゴシ

P「亜美の借りるとか」

真美「亜美のもー」ポンポン

P「………仕方ないな」

ゴソゴソ

真美「?」

P「ほい」

真美「スウェット?なにこれ?」

P「俺の寝間着」

真美「なんであんの?」

P「………徹夜用」

真美「兄ちゃん…」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:42:48.68 ID:p6kplU1uO
P「社長と律子には内緒な」

真美「どうしよっかなー?……っくし!」

P「ああ、もう!いいから、さっさとシャワー行ってこい」

真美「うあーい」

P「しっかり温まるんだぞ」

真美「兄ちゃん、ママみたーい」

P「だまれ!」

真美「んっふっふー」

真美「………あ、兄ちゃん兄ちゃん」

P「?」

真美「覗いても良いんだよ?」

P「さっさと行ってこい!」

真美「あいあーい」ヘヘッ

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:43:21.80 ID:p6kplU1uO
真美「…………」

真美「兄ちゃんのスウェットかー……」

真美「………」クンクン

真美「………」ニヘラ

真美「………っくし!」

真美「……シャワー行こ」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:43:49.76 ID:p6kplU1uO
ザー

P「それにしてもよく降るな…」

プルルル…ガチャ

P「はい。765プロで……ああ、春香?うん、うん。千早も?分かった。気をつけて帰れよ。はいよ………」

P「ふぅ……。おっと、今のうちにー」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:44:48.79 ID:p6kplU1uO
真美「あがったよ~」

P「ちゃんと温まったか?」

真美「うん。もうだいじょび」

P「よし。じゃあ、髪乾かしてやるからこっち座って」

真美「うえー?いいよ、放っといたら乾くしー」

P「お前なぁ…。いいから座れ」

真美「はーい」

P「あとこれな」ハイ

真美「ん?」

P「コーンスープ。ゆっくり飲めよ」

真美「うわー!イタリアつくし煮だー」

P「………至れり尽くせり?」

真美「それそれー」

P「無理あんだろ」

真美「ふへへへ」ズズズ

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:45:21.95 ID:p6kplU1uO
P「…………」ガー

真美「…………」ズズズ

P「………熱くないか?」ガー

真美「大丈夫」ズズズ

P「ん………」ガー

真美「………」ズズズ

P「………」ガー

真美「………兄ちゃん」

P「なんだ?」ガー

真美「静かだね」

P「誰もいないからな」ガー

真美「うん…」ズズズ

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:45:54.13 ID:p6kplU1uO
P「…………」ガー

真美「…………」ズズズ

P「……真美」ガー

真美「なーにー?」

P「この後どうする?帰るんなら送ってくけど」ガー

真美「んー………亜美は?」

P「今日は…竜宮だな。まだ時間はかかると思うぞ」ガー

真美「そっかー」

P「どうする?」ガー

真美「うん。せっかくだし、亜美待ってようかな」

P「分かった」ガー

真美「…………」ズズズ

P「…………」ガー

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:46:41.45 ID:p6kplU1uO
P「…………」ガー

真美「…………」ズズズ

P「…………」ガー

真美「でも、珍しいね」

P「何が?」ガー

真美「いっつも誰かしらいるのに、今日は兄ちゃんだけって」

P「そうでもないんだけどな…。でも、そうか」ガー

P「淋しいのか?」ガー

真美「ってゆーか、ちょっち怖いカンジ?」

P「怖い?」ガー

真美「うん。なんかこー、普段賑やかな場所が静かだとさ」

P「夜の学校と同じみたいな?」ガー

真美「そうそう。あ、でも兄ちゃんいるから大丈夫か」

P「そっか」ガー

真美「へへっ……」ズズズ

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:47:13.09 ID:p6kplU1uO
P「ほい、終了」ポンポン

真美「おー!サラサラだー!」

P「折角伸ばしてるんだから、ちゃんと手入れしろよ」

真美「っていうか、伸びたんだけどねー」

P「はぁ!?」

真美「あ!冗談冗談!…ちゃんとやってるって」

P「まったく…」ハァ

真美「ところでさ」

P「?」

真美「兄ちゃんは長い髪って好き?」

P「ん?似合ってればどっちでも良いとは思うけど…まぁ、嫌いではないかな」

真美「…そっか」

P「どうかしたのか?」

真美「ううん!なんでもない!」

P「?」

真美「………んふふ」ソッカソッカ

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:47:50.59 ID:p6kplU1uO
真美「あ、兄ちゃん兄ちゃん!真美凄い事に気付いた!」

P「何だ?」

真美「兄ちゃんに借りたスウェットの下、今真っ裸!」

P「………は?」

真美「どうよ?」ウッフーン

P「………ガキが。十年早い」

真美「うえー……?」

P「何かと思えば……」

真美「んじゃさー」

P「ん?」

真美「十年経ったら相手してくれる?」

P「………それまでには俺結婚してるし」

真美「相手は?」

P「…………」

真美「…………」

P「…………出来るし」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:48:39.25 ID:p6kplU1uO
真美「大丈夫!真美は一途な女だから!」

P「まぁ、気長に待っといてやるよ」

真美「約束だかんね?」

P「お前が忘れてなくて俺が独身だったらな」

真美「ま、今はそれでいいや……」

ピーッ!

P「お、服乾いたんじゃないか?」

真美「んー。別に真美はこのままでもいいんだけどなー」

P「んなオッサンのスウェットなんか嫌じゃないのか?」

真美「兄ちゃんまだオッサンじゃないよー!」

P「いいから着替えてきな」

真美「ぅあーい」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:50:35.75 ID:p6kplU1uO
真美「んじゃあ、コレは洗って返すね」

P「別にそのままでもいいぞ?大して汚れてないだろ」

真美「なるほどなるほど。つまり兄ちゃんは真美の匂いが付いたのを着て寝たいんだね。真美照れるー」

P「ぜひ!洗濯してきてくれ!」

真美「素直でヨロシイ」ウンウン

P「はいはい…」

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:51:12.65 ID:p6kplU1uO
P「…………」カタカタ

真美「………」ボーッ

P「………」カタカタ

真美「………」ボーッ

P「………」カタカタ

真美「……兄ちゃん」

P「んー?」カタカタ

真美「ちょー暇!」

P「俺は忙しいかなー」カタカタ

真美「相手してよー!」

P「ゲームでもしてれば良いだろ」カタカタ

真美「今日は持ってきてないんだよー」

P「はぁ…。やっぱ帰るか?」

真美「待つ!」

P「じゃあ大人しくしてろ」

真美「ぶーぶー」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:51:53.79 ID:p6kplU1uO
P「………」カタカタ

真美「………」ボーッ

P「………」カタカタ

真美「………よく降るね」

P「……ん?」カタカタ

真美「あめ」

P「あぁ。…今日はもう止まないかもな」カタカタ

真美「ぽいねー」

P「………」カタカタ

真美「………」ボーッ

「只今戻りましたー!」

P「お」

真美「あ!」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:52:28.34 ID:p6kplU1uO
律子「プロデューサー、タオル取ってください」

P「おう。待ってろ」

真美「あ、真美がいくー」

P「そうか?じゃあ頼む」

真美「あいあーい」

パタパタ

真美「はい、律っちゃん」

律子「あら、気が利くじゃない」アリガト

「まったくもう!駐車場にも屋根つけなさいよね!」

「まぁまぁいおりん。そうカリカリしなさんな」

「うふふ。少しの距離なのに凄かったわね」

真美「あ、皆もおかえりー!はい、タオル」

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:53:11.52 ID:p6kplU1uO
亜美「んでさー!その時のいおりんがまたケッサクで……」

伊織「ちょっと亜美!その話は!」

真美「なになに?どったのー?」

亜美「あのねー…」

伊織「だから!やめなさいよね!」ムキー

あずさ「あらあら」ウフフ


P「賑やかだな」

律子「ウルサイくらいですけどね」

P「ま、良いんじゃないか?さっきまで静かすぎたくらいだし」

律子「そう言えば真美とプロデューサーだけだったんですね」

P「うん。音無さんと社長は出てるし、他の皆は直帰だってさ」

律子「あら。そうなんですね」


真美「…………」ジーッ

亜美「ん?真美どしたん?」

真美「あ、ううん。何でもないよ?」

亜美「?」

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:53:42.46 ID:p6kplU1uO
律子「さて、それじゃあ、そろそろ皆送って行きますか」

P「そうだな」

亜美「えー?まだ良いよー!」

P「もう充分遅いんだからダメ」

亜美「ケチー」

伊織「あ、私は新堂に頼んだから大丈夫よ」

律子「そう?じゃああずささんか亜美達ですけど…」

P「ああ。それなら二人は俺が行くよ」

律子「良いんですか?」

P「ま、たまにはな」

律子「じゃあ、お願いしますね」

P「おう」

真美「………」ヘヘッ

亜美「?」

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 02:54:17.10 ID:p6kplU1uO
双海家前

P「じゃあ二人ともお休み」

亜美「おやすー」

真美「お休み」

P「あ、真美」

真美「?」

P「一応、暖かくして寝ろよ」

真美「んもー!もう大丈夫だってば!」

P「念のためだよ」

真美「はーい」

P「じゃあな」


亜美「ねーねー真美。さっきのなにー?」

真美「何でもないよ?」

亜美「えー!?あやちー!」

真美「何でもないったらー!」フフッ


終わり