花陽「穂乃果ちゃんニ゙ン゙ゲン゙ヤ゙メ゙ヂャ゙ッ゙ダノ゙ォ゙!?」
ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、
ベッドの中で自分の姿が一匹の、
とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。
変身 ―― 著 フランツ・カフカ ――
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 02:31:47.10 ID:LaHJgbO1o
・・・・ことり宅
ピンポーン
海未「ことりー?いないのですか?」
ガチャ
親鳥「あら、園田さん」
海未「おはようございます、理事長。ことりはいますか?」
親鳥「ことりならまだ部屋で寝てると思うわ。休みだからって気が抜けてるのね
」
海未「そうでしたか。あがってもいいですか?」
親鳥「ええ、お寝坊さんを叱ってあげて」
海未「任せて下さい。では、おじゃまします」
スタスタ
海未「まったく、ことりは……せっかくのデートなのに寝坊なんて……」ブツブツ
海未「ことりー?起きてますかー?」コンコン
「…………」
海未「返事がありません……寝ているようですね。ことり、開けますよ?」ガチャ
海未「ことり、早く起きて下さい!もう約束の時間はとっく……に……」
ピンポーン
海未「ことりー?いないのですか?」
ガチャ
親鳥「あら、園田さん」
海未「おはようございます、理事長。ことりはいますか?」
親鳥「ことりならまだ部屋で寝てると思うわ。休みだからって気が抜けてるのね
」
海未「そうでしたか。あがってもいいですか?」
親鳥「ええ、お寝坊さんを叱ってあげて」
海未「任せて下さい。では、おじゃまします」
スタスタ
海未「まったく、ことりは……せっかくのデートなのに寝坊なんて……」ブツブツ
海未「ことりー?起きてますかー?」コンコン
「…………」
海未「返事がありません……寝ているようですね。ことり、開けますよ?」ガチャ
海未「ことり、早く起きて下さい!もう約束の時間はとっく……に……」
引用元: ・花陽「ことりちゃんもニ゙ン゙ゲン゙ヤ゙メ゙ヂャ゙ッ゙ダノ゙ォ゙!?」
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3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 02:33:23.31 ID:LaHJgbO1o
ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、
ベッドの中で自分の姿が一匹の、
とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。
変身 ―― 著 フランツ・カフカ ――
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 02:35:04.48 ID:LaHJgbO1o
(・8・)「チュン?」
海未「と、鳥?どうしてこんなところに?ことりはペットを飼っていないはずで
すが……」
(・8・)「チュンチュン」
海未「いえ、そんなことより、ことりがいません。どこいったのでしょうか?」
(・8・)「チュンチュン!」
海未「変ですね、パジャマがベッドに脱ぎ散らかしたままです。はて……この鳥
は何故ことりのパジャマの中にいるのでしょうか?」
海未「はっ!?……いえ……そんなまさか……ありえません!この家のどこかに
いるはずです!」
海未「お風呂には……いないっ!トイレ……いないっ!まさか……すでに出かけ
てしまったのでしょうか?」
海未「靴は……ことりの靴は全て残っている……。つまり、そういうことなので
すか?」
(・8・)「チュン?」
海未「あなたが……ことりなのですね?」
(・8・)「チュン!」
海未「と、鳥?どうしてこんなところに?ことりはペットを飼っていないはずで
すが……」
(・8・)「チュンチュン」
海未「いえ、そんなことより、ことりがいません。どこいったのでしょうか?」
(・8・)「チュンチュン!」
海未「変ですね、パジャマがベッドに脱ぎ散らかしたままです。はて……この鳥
は何故ことりのパジャマの中にいるのでしょうか?」
海未「はっ!?……いえ……そんなまさか……ありえません!この家のどこかに
いるはずです!」
海未「お風呂には……いないっ!トイレ……いないっ!まさか……すでに出かけ
てしまったのでしょうか?」
海未「靴は……ことりの靴は全て残っている……。つまり、そういうことなので
すか?」
(・8・)「チュン?」
海未「あなたが……ことりなのですね?」
(・8・)「チュン!」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 02:37:12.74 ID:LaHJgbO1o
海未「よく見るとこのトサカのあたりとか、ことりに似てる気がしてきました」
(・8・)「チュン」
海未「はぁ……まさかことりが小鳥になってしまうとは……悪い夢だと言ってほしいです。いったいどうすれば?」
ピンポーン
海未「ひっ!?」
花陽「お、おじゃましま~す、って海未ちゃん!?」
海未「花陽?どうしたのですか?」
花陽「えっと、ことりちゃんとデー……衣装作りのお手伝いをするって約束してて。海未ちゃんは?」
海未「私は、その、デー……いえ、買い物の約束をしてて」
花陽「ええぇぇ!? そ、それってことりちゃん……」
海未「ブッキングさせてたということでしょうか?ことり、どういうことですか?」
(・8・)「チュン!?」
花陽(海未ちゃんが鳥に話しかけてる……)
(・8・)「チュン」
海未「はぁ……まさかことりが小鳥になってしまうとは……悪い夢だと言ってほしいです。いったいどうすれば?」
ピンポーン
海未「ひっ!?」
花陽「お、おじゃましま~す、って海未ちゃん!?」
海未「花陽?どうしたのですか?」
花陽「えっと、ことりちゃんとデー……衣装作りのお手伝いをするって約束してて。海未ちゃんは?」
海未「私は、その、デー……いえ、買い物の約束をしてて」
花陽「ええぇぇ!? そ、それってことりちゃん……」
海未「ブッキングさせてたということでしょうか?ことり、どういうことですか?」
(・8・)「チュン!?」
花陽(海未ちゃんが鳥に話しかけてる……)
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 02:39:28.17 ID:LaHJgbO1o
花陽「ところで、さっきから姿が見えないけど、ことりちゃんはお手洗いかな?」
海未「これです」っ(・8・)
花陽「…………」
(・8・)「…………」
花陽「…………はい?」
海未「ですから、これがことりです」っ(・8・)
花陽(どういうこと?試されてるの?ドッキリなの?)
海未「どういう訳か分からないのですが、どうやら鳥になってしまったようです」
花陽「あ……ありえない……デス」
海未「しかし、家のどこにもいないようですし、靴も残っていたので外出したとは思えません」
海未「さらに私がこの部屋に入った時には、パジャマに埋もれた小鳥が……」
花陽「じゃ、じゃあ本当にことりちゃんは……?」
海未「恐らくですが、寝ている間に鳥になってしまったと」
花陽「そんな……穂乃果ちゃんだけじゃなくて、ことりちゃんまで……」
花陽「ニ゙ン゙ゲン゙ヤ゙メ゙ヂャ゙ッ゙ダノ゙ォ゙!?」
海未「これです」っ(・8・)
花陽「…………」
(・8・)「…………」
花陽「…………はい?」
海未「ですから、これがことりです」っ(・8・)
花陽(どういうこと?試されてるの?ドッキリなの?)
海未「どういう訳か分からないのですが、どうやら鳥になってしまったようです」
花陽「あ……ありえない……デス」
海未「しかし、家のどこにもいないようですし、靴も残っていたので外出したとは思えません」
海未「さらに私がこの部屋に入った時には、パジャマに埋もれた小鳥が……」
花陽「じゃ、じゃあ本当にことりちゃんは……?」
海未「恐らくですが、寝ている間に鳥になってしまったと」
花陽「そんな……穂乃果ちゃんだけじゃなくて、ことりちゃんまで……」
花陽「ニ゙ン゙ゲン゙ヤ゙メ゙ヂャ゙ッ゙ダノ゙ォ゙!?」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 02:41:53.07 ID:LaHJgbO1o
花陽「ことりちゃん、どうやったら人間に戻れるのかな?」
海未「そうですね……。まずは原因が分からないことにはどうしようも……。そういえば、今の状況によく似た小説があったと思うのですが」
花陽「小説……ですか?」
海未「随分昔に読んだのであまり内容は覚えてないのですが、確かタイトルは――」
希「――『変身』。ドイツの小説家カフカの作品やね」
うみぱな「希(ちゃん)!?」
花陽「いつからそこに?」
希「丁度今来たところなんよ」
海未「フラッと立ち寄れる場所ではないのですが……」
希「まぁ、それは置いといて。その小説の主人公もな朝目覚めたら違う生き物になってたんよ」
花陽「その主人公は何に変身したの?」
海未「蟲です」
花陽「え゛!?」
希「はっきりとした正体はボヤかされてるけど、作中じゃ巨大な毒蟲って表現されてたはずや」
花陽「ことりちゃんが変身したのが鳥でよかったよぉ」
(・8・)「チュン!」
海未「そうですね……。まずは原因が分からないことにはどうしようも……。そういえば、今の状況によく似た小説があったと思うのですが」
花陽「小説……ですか?」
海未「随分昔に読んだのであまり内容は覚えてないのですが、確かタイトルは――」
希「――『変身』。ドイツの小説家カフカの作品やね」
うみぱな「希(ちゃん)!?」
花陽「いつからそこに?」
希「丁度今来たところなんよ」
海未「フラッと立ち寄れる場所ではないのですが……」
希「まぁ、それは置いといて。その小説の主人公もな朝目覚めたら違う生き物になってたんよ」
花陽「その主人公は何に変身したの?」
海未「蟲です」
花陽「え゛!?」
希「はっきりとした正体はボヤかされてるけど、作中じゃ巨大な毒蟲って表現されてたはずや」
花陽「ことりちゃんが変身したのが鳥でよかったよぉ」
(・8・)「チュン!」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 02:44:07.65 ID:LaHJgbO1o
花陽「それで、その主人公はちゃんと人間に戻れたの!?」
海未「いえ、それが結局元の姿には戻れなかったのです」
希「巨大な毒蟲の姿のまま、じわりじわりと弱っていって、ひっそりと息絶えたんよ」
花陽「そ、そんなぁ!?ことりちゃんこのまま死んじゃうの!?」
(・8・)「チュチュン!?」
希「それは大丈夫やで」
海未「その主人公が弱っていった原因は、攻撃され傷を負ったことですので、本来何事もなければ生き長らえたのでしょう」
希「大きい蟲は流石に受け入れられなかったってことやね」
花陽「じゃあ、ことりちゃんは大丈夫なんだ!」
海未「ですが、結局元に戻る手法は分からないままでしたね」
花陽「うーーん……他のみんなに相談してみる?」
希「それは辞めといたほうが良さそうや」
海未「えぇ、穂乃果、凛、にこの三人に知られたら、絶っっ対面倒なことになります」
花陽「じゃあ、真姫ちゃんちの病院は?」
希「病院にオカルト持ち込んでも追い返されるのが目に見えてるよ」
海未「間違いなく正気を確認されたあと脳の心配をされますね」
花陽「なら絵里ちゃんなら」
希「えりちも最近ポンコツが露呈してるから、やめたほうがええよ」
花陽「じゃあどうすればいいの?ダレカタスケテー!」
(・8・)「チュンチュン」
海未「いえ、それが結局元の姿には戻れなかったのです」
希「巨大な毒蟲の姿のまま、じわりじわりと弱っていって、ひっそりと息絶えたんよ」
花陽「そ、そんなぁ!?ことりちゃんこのまま死んじゃうの!?」
(・8・)「チュチュン!?」
希「それは大丈夫やで」
海未「その主人公が弱っていった原因は、攻撃され傷を負ったことですので、本来何事もなければ生き長らえたのでしょう」
希「大きい蟲は流石に受け入れられなかったってことやね」
花陽「じゃあ、ことりちゃんは大丈夫なんだ!」
海未「ですが、結局元に戻る手法は分からないままでしたね」
花陽「うーーん……他のみんなに相談してみる?」
希「それは辞めといたほうが良さそうや」
海未「えぇ、穂乃果、凛、にこの三人に知られたら、絶っっ対面倒なことになります」
花陽「じゃあ、真姫ちゃんちの病院は?」
希「病院にオカルト持ち込んでも追い返されるのが目に見えてるよ」
海未「間違いなく正気を確認されたあと脳の心配をされますね」
花陽「なら絵里ちゃんなら」
希「えりちも最近ポンコツが露呈してるから、やめたほうがええよ」
花陽「じゃあどうすればいいの?ダレカタスケテー!」
(・8・)「チュンチュン」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 02:46:51.34 ID:LaHJgbO1o
海未「とにかく今日中になんとかしなければいけませんね。明日は月曜日ですし」
花陽「ことりちゃん、このまま元に戻らなかったら学校通えないもんね……」
希「この姿のままじゃスクールアイドルも続けれへんしな。早いとこ戻してあげんと、ことりちゃんとデートもできないわ……」
海未「はい?」
花陽「え?」
海未「ちょっと希、今何と言いました?」
希「ことりちゃんとデートもできないって――」
花陽「もしかして希ちゃんがことりちゃんの家に来た理由って……」
希「今日ことりちゃんとデートの約束しとったのに、待ち合わせの時間を過ぎても来ないから来てみたんよ?」
海未「待ってください、希!今日ことりとデートする約束してたのは私です!」
希「いやいや、そんな訳ないやん?ことりちゃんとうち付き合ってるんやし」
花陽「ちょっと待って!ことりちゃんと付き合ってるのは私です!!」
海未「二人とも何を言ってるんですか?ことりの恋人は私です!」
希「んー……ということは」
花陽「もしかして私達……」
海未「三股をかけられていた……?」
うみのぞぱな「ことり(ちゃん)!どういうこと!?」
(・8・)「チュン!?」バサバサ
希「あっ、窓から!」
花陽「飛んで逃げちゃった……」
海未「何をしているのですか、ふたりとも!早く追いかけてことりを捕まえますよ!」
花陽「ことりちゃん、このまま元に戻らなかったら学校通えないもんね……」
希「この姿のままじゃスクールアイドルも続けれへんしな。早いとこ戻してあげんと、ことりちゃんとデートもできないわ……」
海未「はい?」
花陽「え?」
海未「ちょっと希、今何と言いました?」
希「ことりちゃんとデートもできないって――」
花陽「もしかして希ちゃんがことりちゃんの家に来た理由って……」
希「今日ことりちゃんとデートの約束しとったのに、待ち合わせの時間を過ぎても来ないから来てみたんよ?」
海未「待ってください、希!今日ことりとデートする約束してたのは私です!」
希「いやいや、そんな訳ないやん?ことりちゃんとうち付き合ってるんやし」
花陽「ちょっと待って!ことりちゃんと付き合ってるのは私です!!」
海未「二人とも何を言ってるんですか?ことりの恋人は私です!」
希「んー……ということは」
花陽「もしかして私達……」
海未「三股をかけられていた……?」
うみのぞぱな「ことり(ちゃん)!どういうこと!?」
(・8・)「チュン!?」バサバサ
希「あっ、窓から!」
花陽「飛んで逃げちゃった……」
海未「何をしているのですか、ふたりとも!早く追いかけてことりを捕まえますよ!」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/20(金) 02:49:12.15 ID:LaHJgbO1o
・・・・・・
穂乃果「へっくち!!」
ことり「穂乃果ちゃん風邪?」オデコピター
穂乃果「ううん、穂乃果は元気いっぱいだよ!たぶん誰かが噂してるのかなぁ……。あ、ことりちゃんのその靴可愛いね、新しく買ったの?」
ことり「うん、昨日たまたま見つけて。今日は穂乃果ちゃんとのデートだから、奮発して買っちゃった♪」
穂乃果「も、もう、ことりちゃんったら♪」
穂乃果「ところで、ことりちゃん」
ことり「なぁに?穂乃果ちゃん」
穂乃果「ホントは今日用事あったんでしょ?ごめんね、穂乃果がことりちゃんとデートしたいなんて無理やり誘って」
ことり「ううん、大丈夫だよ!私も穂乃果ちゃんとデートしたかったもん」
穂乃果「ことりちゃん……」///
ことり「それに……」
穂乃果「それに?」
ことり「ちゃんとベッドに影武者置いてきたから大丈夫だよ♪」
おわり
穂乃果「へっくち!!」
ことり「穂乃果ちゃん風邪?」オデコピター
穂乃果「ううん、穂乃果は元気いっぱいだよ!たぶん誰かが噂してるのかなぁ……。あ、ことりちゃんのその靴可愛いね、新しく買ったの?」
ことり「うん、昨日たまたま見つけて。今日は穂乃果ちゃんとのデートだから、奮発して買っちゃった♪」
穂乃果「も、もう、ことりちゃんったら♪」
穂乃果「ところで、ことりちゃん」
ことり「なぁに?穂乃果ちゃん」
穂乃果「ホントは今日用事あったんでしょ?ごめんね、穂乃果がことりちゃんとデートしたいなんて無理やり誘って」
ことり「ううん、大丈夫だよ!私も穂乃果ちゃんとデートしたかったもん」
穂乃果「ことりちゃん……」///
ことり「それに……」
穂乃果「それに?」
ことり「ちゃんとベッドに影武者置いてきたから大丈夫だよ♪」
おわり
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