1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/07(月) 23:18:00.59 ID:Ezd7Rl3Vo
七夕の一日、ミキ達フェアリーの3人は、文字通り「解放」される。
一年に一度しか逢えない、織姫と彦星に比べると甘っちょろいけれど。
美希「遅れてごめんなのー!」
響「美希、こっちこっち!」ブンブン
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404742680
引用元: ・美希「たなばたフェアリー」
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/07(月) 23:21:02.22 ID:Ezd7Rl3Vo
貴音「ふふっ、嬉しそうですね」
響「もちろん! だって今日は、」
961プロの所属アイドルが、自由になれる一日なんだから。
美希「でしょ?」
響「うがーっ、言われちゃったぞ!」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/07(月) 23:24:03.46 ID:Ezd7Rl3Vo
――
961プロのアイドルは、起きる時間に寝る時間、食事をいつ摂るか……まで、しっかり決められる。
黒井社長がカンペキなアイドル像を求めるから、破ったらすごく怒られるの。
美希「駅を降りたところにね、すっごく美味しいたこ焼きのお店があるんだって」
貴音「なんと! お腹が空いてきてしまいました」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/07(月) 23:29:52.96 ID:Ezd7Rl3Vo
それでも、七夕の日だけは、織姫と彦星のお話にあやかって、事務所全体がお休みになって。
ミキたちも事務所の指示通りに動かなくて良くなるから、こうやって遊びに行ける。
響「食べたいなぁ」
貴音「美希?」
美希「ぅえ? どうしたの?」
貴音「いえ……何か、考え事でもしていたのですか」
美希「う、ううん。なんでもないの」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/07(月) 23:38:22.90 ID:Ezd7Rl3Vo
響「なら良かった! せっかくのお休みだし、楽しみたいよね」
美希「そうだね。今日はじゃんじゃか遊ぼっ!」
響「おー!」
貴音「じゃんじゃか、食べましょうね」
美希「あはは、もちろんグルメもなの」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/07(月) 23:50:59.97 ID:Ezd7Rl3Vo
駅の噴水前で待ち合わせ、電車に乗ってショッピングモールに。
普段やりたくても出来ないことが、すごく楽しいな。
貴音「これが名物、駅前たこ焼き……ッ!」シュパッ
美希「おおっ、貴音のマイ箸!」
「王者は孤独であれ」という社訓の通り、所属アイドルは基本的に、誰かと遊んだり出来ない。
クラスの友達とも、当然アイドル仲間とも。
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 00:00:01.45 ID:9ljPl776o
響「すごいな、貴音。マイ箸持ってたんだ」
だから、フェアリーの3人で遊びに行くのは初めて。
普通なら気づくようなことすら、今日発見する。仲間以上、友達未満も今日で終わりになる。
貴音「では、この『バター醤油』を、3ぱっく」
美希「おお、良いにおいなの」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 00:05:15.98 ID:9ljPl776o
貴音「さあ、おやつと致しましょう」
響「自分、ちょっとお腹空いてたし嬉しいぞ」
つまようじをもらって、たこ焼きを持ってベンチに座る。
普通の女の子がするような、公園デートみたいで。
美希「楽しいね」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 00:17:37.41 ID:9ljPl776o
響「うん、そうだな」
貴音「普段は出来ないことですから。まこと、新鮮に感じますね」ハフッ
美希「貴音、もう食べてるの? 早いなぁ」
響が笑いながら、たこ焼きのパックを渡してくれた。
ひとりで8個、ちょっと多いかも。
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 00:50:02.99 ID:9ljPl776o
と思っていたら、貴音は一瞬で平らげてしまった。
お仕事の時も食べるのが早いと思っていたけれど、ここまで早いなんて。
美希「貴音って、もしかして大食い?」
貴音「大食い……人よりは多い量を食べているとは思います」
響「ケンタンカっていうんだぞ」
美希「へぇー、カッコイイね」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 00:50:42.55 ID:9ljPl776o
貴音「そうでしょうか? 友と食事をする時、わたくしだけ早く食べ終わってしまうのですが……」
響「その分たくさん食べればいいんじゃない?」
貴音「なるほど! しかし、食費が」
美希「それはちょっとキツいね」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 01:09:51.71 ID:9ljPl776o
ベンチでたこ焼きをつまみながら、20分ぐらい3人で話した。
それですら新鮮で楽しくて、今日遊んで良かったなぁ、って思ったの。
貴音「さて。……そろそろ、行きましょうか」
響「おー。自分、結構楽しみにしてたんだー!」
美希「いざ出陣なの!」
目の前にある、とてつもなく大きなショッピングモールへ!
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 01:13:36.59 ID:9ljPl776o
ショッピングモールはものすごく大きくて、全部回るのに2時間ぐらいはかかったかな。
最初に入った家具屋さんは、貴音がお皿に夢中だったの。
貴音「このお皿、家に置いておきたいですね……一枚」
響「自分も。家族のみんなにご飯をあげるとき、このプラスチックの器は片付けやすいし」
美希「ミキ、お姉ちゃんにプレゼントしようかな」
響「美希、お姉さんがいるんだ?」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 01:15:24.14 ID:9ljPl776o
そういえば響と貴音には話してなかったなぁ、と思う。
学校の先生になるんだよって自慢気に話すと、美希は勉強を教えてもらえるのか! って羨ましがられた。
響「自分も教えてもらいたいぞ」
貴音「響は、なにか苦手な教科があるのですか?」
響「数学……」
美希「多分、お姉ちゃんなら教えてくれるって思うな」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 01:17:22.73 ID:9ljPl776o
貴音「わたくしも、国語なら教えることが出来るのですが……」
響「ほんとっ? それじゃあ、今度教えてもらおうかな」
貴音「ですが、黒井殿に叱られてしまいますゆえ、難しいかと」
響「あー、そっか……めんどっちいな」
美希「社長、厳しいよね。765プロとは大違いなの」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 01:24:45.72 ID:9ljPl776o
貴音はお皿をきゅっきゅっと触りながら、
貴音「765プロ、とても伸び伸びと活動している印象です」
美希「みんな仲良いよ」
響「でも、美希が飛び出してくるぐらいヘンタイなヤツがいるんだろ」
美希「ううん、それは関係ないの」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 01:34:20.60 ID:9ljPl776o
響「そうなの!?」
ガーンっていう音がつきそうな、響のオーバーリアクション。
普段はこんな会話はしないから、お互い勘違いしていることとかが多いんだろうな。
貴音「わたくし、これを買ってきますが……」
美希「あっ、ミキも行くの」
響「自分も並ぶぞ」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 01:59:17.00 ID:9ljPl776o
その次は、響の提案でペットショップに。
家族のご飯を買うんだって。
美希「響、家族はどれぐらいいるの?」
響「今はハム蔵といぬ美だけだぞ。本当はもっと飼いたいけど、時間がないし」
美希「そっか」
響「うん。貴音は?」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:00:31.83 ID:9ljPl776o
美希「あそこで、猫と触れ合ってるの」
響「あはは、貴音って猫と似合うな」
美希「だね。なんでだろう」
響「なんとなくだけど、ミステリアスな所があるからじゃないか?」
美希「確かに、それはそうかもなの」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:02:53.36 ID:9ljPl776o
響は、少量のビーフジャーキーを手に取った。
美希「あれ、こっちの1キロのじゃなくて良いの?」
響「うん。市販のエサは、あくまでどうしても時間がない時用だから」
美希「あー、普段は自分で作ってるんだっけ」
響「そうだぞ。楽しいよ」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:04:57.40 ID:9ljPl776o
美希「どうやって作ってるの?」
響「ん、お肉と野菜を混ぜて、ちょっと塩を入れるんだ」
美希「へぇ……それでドッグフードになるの?」
響「うん! 一度食べたら、もうこっちには戻れなくなっちゃうんじゃないかな」
家族のことを話すとき、普段のクールな表情じゃなくて等身大の笑顔が飛び出している。
本当の響は、きっとこういう明るい女の子なんだろうな。
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:06:37.77 ID:9ljPl776o
あともう1つ、と響は砂の入っている袋を掴む。
美希「砂?」
響「そうそう。ハム蔵は砂浴びが好きなんだー」
美希「砂浴び……」
響「あれ、あんまり馴染みが無い?」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:10:04.07 ID:9ljPl776o
美希「うん……トイレ?」
響「ああ、それはまた別なんだ。砂浴びは毛づくろいの効果もあってね」
身体を綺麗にするのと一緒に、ストレス解消にもなるんだぞ、って響は胸を張る。
美希「そうだったの! 全然知らなかった」
響「動物を飼っていないと、あんまり知らないかもね」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:12:35.76 ID:9ljPl776o
レジ袋を片手に、響は猫を撫でている貴音を呼ぶ。
響「おーい、たかねー」
美希「響、あんまり大声出すとバレちゃうよ?」
響「げっ」
貴音「お待たせしました」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:13:10.04 ID:9ljPl776o
貴音が揃ったことで注目を浴びると、ミキ達に中学生ぐらいの女の子ふたりが近づいてきた。
やっぱり目立つの。変装してても、あんまり意味が無いかな。
響「えっ、サイン? 分かったぞ」
貴音「いつも応援、ありがとうございます」
美希「今度のライブ、遊びに来てね!」
サインを書いて、握手をして。ありがとうございました、と去っていく女の子に手を振った。
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:14:13.55 ID:9ljPl776o
貴音「わたくしたちも、大勢のファンが居るのですね」
響「だなー。ちょっと嬉しいぞ」
美希「プライベートでサインしたの、初めてだったの」
貴音「わたくしもです。それにしても……」グゥ
貴音のお腹が鳴って、思わず笑ってしまう。
しばらく3人でゲラゲラ笑って、お茶しようか、って喫茶店を探すことにした。
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:19:32.69 ID:9ljPl776o
飲み物とサンドイッチの乗ったトレーをテーブルに置いて、椅子に座る。
いただきます、と貴音が手を合わせて、サンドイッチの袋を開け始めた。
響「貴音は食いしん坊だなー、って思ったけどさ。自分もお腹すいてきちゃって」
美希「ミキも! 貴音も美味しそうに食べるもんね」
貴音「むぐ……っ、そうですか?」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:23:04.80 ID:9ljPl776o
トレーの上には、「3」って大きく書いてある番号札が乗っていた。
やがて店員さんが来て、ミキと響が頼んだケーキセットのケーキを置いていく。
店員「あと、こちらなんですが」
響がチーズケーキにフォークを入れようとしたところで、店員さんは三枚の細長い紙とボールペンを渡す。
赤、青、緑色の……短冊?
店員「いま、店頭の笹の葉に吊るす短冊を書いていただいてるんです」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:27:23.18 ID:9ljPl776o
貴音「今日が七夕ですが、募集していたのですか?」
ミキと同じ疑問を、貴音が口にした。
だよね。普通、ああいうのってちょっと前に締め切って、七夕が終わったら飾り終わるものだし。
店員「当店では、今月末まで飾る予定なんです。もしよければ、お帰りの際に笹の葉の下の箱にお入れください」
美希「はーい」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:27:50.67 ID:9ljPl776o
響はチーズケーキ、ミキはいちごのタルト、貴音はハムチーズのサンドイッチ。
それぞれ頬張りながら、短冊をじっと見ていた。
響「そういえば、七夕なのに短冊に何も書いてなかったな」
貴音「そうですね。せっかくですから、書いてみましょうか」
美希「ミキ、なんて書こうかな」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:28:43.81 ID:9ljPl776o
響「そうだっ」
フォークをお皿に置いた響は、ボールペンを手に持って、短冊に何かを書き始めた。
こういうとき、響は素早いなぁ。
響「じゃーん、どう?」
美希「ん?」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:30:19.19 ID:9ljPl776o
響が掲げた青色の短冊には、大きな字で【フェアリーのみんなでトップアイドル!!】と書かれていた。
その下には、いつもの響のサイン。
貴音「ふふっ、実に響らしいです」
美希「ね。チョトツモウシン、って感じがするの」
響「むむ……それ、褒めてる?」
美希「もちろん! みんなで目指そうね、トップアイドル」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:31:33.02 ID:9ljPl776o
うん、って大きく頷く響と貴音。
貴音「では、わたくしも」
貴音は響からペンを受け取って、赤い短冊にスラスラと文字を書き始めた。
相変わらず達筆なの。
貴音「わたくしの願いは、こちらです」
響「……おっ」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:32:19.01 ID:9ljPl776o
【三人で一緒にまた休暇を過ごす】。綺麗な字で、右下には貴音の名前も記されている。
貴音は、「今日のようなとても楽しい一日が、また早いうちに来たらと思いまして」と照れ笑いをした。
美希「ミキも、またみんなで遊びに行きたいの」
響「自分、温泉とかに行きたいぞ」
貴音「良いですね。温泉といえばやはり、海鮮料理でしょうか?」
響「もう。食べ物ばっかりなんだから」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:34:27.54 ID:9ljPl776o
美希「うーん、どうしようかな」
響「美希のお願いは?」
美希「なんか、書きたいことはだいたい2人がお願いしてくれたの……あっ!」
貴音「なにか、思いつきましたか」
美希「うん、最高のお願い」
さらさらとボールペンを動かす。
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:35:40.79 ID:9ljPl776o
美希「じゃーん」
緑色の短冊を、向かい側に並んで座る響と貴音に見せてみた。
響「……美希」
貴音「これは、わたくしたちだけでなく、ですか」
美希「当たり前なの、ミキは961プロに居るけど、やっぱりアイドルになれたんだから」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:37:05.81 ID:9ljPl776o
響「だよね。自分も……その、キツくあたってるけど、本当は」
貴音「わたくしも、強がってはいますが……」
美希「でしょう? だから、これはミキだけじゃなくて、フェアリー全体の目標なの」
【いろんな人と友達になる】。そのお願いは、961プロの方針やルールとは正反対。
でも、やっぱり望んじゃうんだと思うな。
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:39:33.00 ID:9ljPl776o
美希「お星さまに届くまで、何年もかかるんだよね」
貴音「織姫と彦星は、遠くから見守っていますから」
響「7年かかるんだっけ?」
美希「確か、そうだったかな。でも、そんなの関係ないぐらい、ミキたちで輝きたい」
貴音「ふふっ、強い光を放っていれば、すぐに願い事が届くやも知れません」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:41:25.05 ID:9ljPl776o
美希「ね? だから、みんなで頑張ろっ」
響「うん、頑張ろうな! トップアイドルになって」
貴音「適度にわたくしたちで息抜きをして」
美希「それで、友達もいっぱい作って」
そうなったら、すっごくキラキラできると思う。
理想論でしか無いけれど、叶えてみたいって考えた。
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:45:36.56 ID:9ljPl776o
喫茶店を出て、笹の葉の下に置かれた木箱に短冊を3つ、入れてみる。
美希「お星さまにも、ミキたちの歌とダンスが見えますように」
響「美希、神社じゃないんだから」
貴音「ふふっ、手を合わせればきっと、早く届きますよ」
美希「そうそう」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:48:18.51 ID:9ljPl776o
響「じゃあ、自分も合わせようかな」
貴音「わたくしも、合わせましょう」
美希「みんなでお祈りすれば、叶うよね」
響「きっと、な」
結局、3人で揃って笹の葉に向かって手を合わせていた。
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:50:02.10 ID:9ljPl776o
961プロのアイドルが自由になれる一日は、こうやって過ぎていった。
フェアリーは、事務所が決めた以外の目標を持って活動するようになったし、
前よりレッスンに身が入ったんじゃないかな、って思うの。
響「美希ー、行くぞー」
美希「はいなの!」
実は、家の近くの商店街でも、短冊を吊るしたんだ。
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/08(火) 02:51:46.33 ID:9ljPl776o
【響や貴音と友達になれますように】って、書いたの。
七夕に遊ぼう、って勇気を出して誘って、ちゃんと仲良くなれて。
貴音「美希、嬉しそうですね。良いことがありましたか?」
美希「うん! 実はね」
お星さまは、超高速でミキのお願いを叶えてくれたし。
だから、あの短冊に書いたお願いも、きっと叶えてくれるよね?
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