1: ここにはレス毎のタイトルを入れるつもりです 2011/02/25(金) 10:57:35.57 ID:FDeBwvA50
取りあえず注意書きをば

注意
・妹達がみんな死んだら一方通行がどうなるのかな、という妄想
・なんかみんな死んでる
・一方通行の声は「アー」とか「ウー」に固定しています
・「」の右には、簡単な動作や感情を書いてます
・MNWネタが少々入ります 

引用元: 打ち止め「……やっと会えた」 

 

3: ご飯は大抵お粥です 2011/02/25(金) 11:03:48.86 ID:FDeBwvA50
打ち止め「ご飯ですよ、ってミサカはミサカはアナタの口元にスプーンを運んでみる」

一方通行「アー…」モグモグ

打ち止め「今日のお粥は塩鮭を少し入れてみました、ってミサカはミサカはいつもと少し違うアピール」

一方通行「アー…」ニコニコ

打ち止め「美味しかったようでなによりです、ってミサカはミサカはもう一回スプーンにお粥を入れてみたり」

一方通行「アー…アー…」ケイタイミル

打ち止め「あ、メールが来てる」

一方通行「ウー…」ウズウズ

打ち止め「うん、教えてくれてありがとう、ってミサカはミサカはあなたの頭をナデナデしてみる」イイコイイコ

一方通行「アーアー」ニッコニッコ

4: メールは悲しいお知らせでした 2011/02/25(金) 11:05:52.49 ID:FDeBwvA50
打ち止め「内容は何かしら、ってミサカはミサカは携帯を開いてみたり」

一方通行「……」オトナシクシテルヨ

打ち止め「……ああ、もうあの子なのね…」

一方通行「ウー?」ナニガアッタノ

打ち止め「…昨日、妹達の19998号が死んだのよ」

一方通行「アー……」ションモリ

打ち止め「そんな顔しないで。時期的に今日か明日って決まってたんだから、ってミサカはミサカはあなたを慰めようとしてみる」

一方通行「ウー…」ションションモリ

打ち止め「しょうがないよ、これもクローンの宿命。これだって長く生きられたほうだから幸せなんだよ、ってミサカはミサカはあなたを慰める振りして自分を慰めてみる」

一方通行「ウーウー」ゴメンネ

打ち止め「あなたは気にしなくて良いの。落ち込まないで、ってミサカはミサカはあなたをもう一度慰めてみる」

一方通行「ウー…」ジャアソウスルヨ

5: 考え事を始めちゃうと止まれないの 2011/02/25(金) 11:08:15.15 ID:FDeBwvA50
打ち止め「(まあ、次の次の次はミカサの番…早くて明日、遅くても三日が良い所…)」

一方通行「ウー…」オカユサメチャウヨ

打ち止め「(でも、ミサカが死ぬとこの人は絶対に一人で生きていけない。頼れる人も、もう居ない。…どうするべきか今日中に結論を出さないと)」

一方通行「……」ソットシテオコウ

打ち止め「(ミサカ達が出会ってからかなりの時が過ぎた。ほぼ全てのミサカがクローン特有の短命で死に、この人は演算をネットワークに頼ることが出来なくなった。おかげで喋ることも動くことも今はまともに出来ない。)」

一方通行「……」ソラガアオイナァ

打ち止め「(今はミサカと番外個体、そして20000号~19998号…違った、20000号と19999号の四人しかミサカは存在しない。今のネットワークはこの人の演算を助けるどころか、この人とちょっとした意思疎通が出来る程度にしか機能していない)」

一方通行「……」クモガシロイナァ

打ち止め「(…しかも生産時期がそう離れていないから、後一週間以内でミサカは全滅するだろう)」

一方通行「……」ヒマダナァ

打ち止め「そうするとこの人はどうなっちゃうの…」

6: バレバレの空元気 2011/02/25(金) 11:09:51.83 ID:FDeBwvA50
一方通行「アー…?」ドシタノ

打ち止め「あ、ごめんなさい。なんでもないよって、ミサカはミサカは元気アピール」

一方通行「ウー…」ナンデモナイノネ

打ち止め「(この人を一人には出来ない。いっそ心中するべきか…。でも、ミサカにこの人が殺せるのか…。)」

一方通行「アー…」オカユ…

打ち止め「うわ、ごめんなさい!忘れてた!ってミサカはミサカは大慌てであなたの口元にスプーンを運んでみる!」

一方通行「アー」ンマイ

打ち止め「(やっぱりそれしか道は無い、ってミサカはミサカは覚悟を決めてみる)」

7: 最近の科学は凄いのだ 2011/02/25(金) 11:11:58.00 ID:FDeBwvA50
一方通行「アーアー」ネェネェ

打ち止め「ん、どうしたの?」

一方通行「ウー」ソラガアオイ

打ち止め「本当だ、今日は良い天気だね、ってミサカはミサカは顔を綻ばせてみたり」

打ち止め「(決行はミサカが死ぬ前じゃないとだめ。そうすると今日中か…)」

打ち止め「(そうだ、どうせなら最後に…)ねえ、アナタ」

一方通行「アー…?」クビカシゲル

打ち止め「せっかくだから、みんなのお墓参りに行きましょう!ってミサカはミサカは早速準備を始めてみる!」

一方通行「…ウー!」イイネイイネサイコウダネェ!

打ち止め「スイッチ一つでベッドから車椅子になる最新の科学にミサカはミサカはやっぱり慣れない!」

一方通行「アーアー!」ジュンビバンタン!

打ち止め「よし、ミサカも着替えてくるからちょっと待っててね、ってミサカはミサカは自室にダッシュ!」

8: お墓に到着! 2011/02/25(金) 11:14:37.69 ID:FDeBwvA50




一方通行「アー…」ココダココダ

打ち止め「ん、ヨミカワ達のお墓発見!」

一方通行「ウー…」アタマサゲル

打ち止め「前に来た時も言ったけど、ミサカ達は幸せです。ヨミカワもヨシカワも、アチラの世界で幸せだと嬉しいです」アタマサゲル

打ち止め「よし、次は上条家に行きましょう、ってミサカはミサカは車椅子をゆっくりと押してみる!」

一方通行「ウー!」ニコニコ

打ち止め「ヒーローも居るから嬉しいんだね、ってミサカはミサカはあなたの笑顔の訳を言い当ててみたり!」

一方通行「ウー…」テレテレ

9: 天国で幸せだと嬉しいな 2011/02/25(金) 11:16:29.42 ID:FDeBwvA50
一方通行「アー…」アタマサゲル

打ち止め「貴方たちは夫婦そろってアチラの世界でも幸せそうです。今まで不幸だった分、幸せじゃないとおかしいですもんね。いつかミサカ達が行く日には会えると嬉しいです」

打ち止め「(三日以内には会えると思うけどね)」

打ち止め「さて、次は…」

一方通行「ウー…」シンミリ

打ち止め「妹達のお墓、だね」

10: 全てのミサカに花束を 2011/02/25(金) 11:17:59.24 ID:FDeBwvA50
一方通行「アー…」アタマサゲル

打ち止め「00000号、ミサカ自身はあなたの事を知らないけれど、幸せな最後を迎えたと聞きました。00001号、貴方は一番最初のミサカとして、生まれてきてくれました。00002号、貴方は……」



打ち止め「……19997号、貴方は最後に立ち会った時、幸せそうに笑ってくれて嬉しかったです。19998号、貴方の骨はまだここに入っていませんが、心はここにあると感じます。…ミサカ達妹達は、死んだ後もやっぱりみんなで集まってるんだと思っています。ミサカ達が来た時、歓迎してくれると嬉しいです。全てのミサカ達に最大の感謝と、愛情を!」アタマサゲル

一方通行「ウー…ウー…」シクシク

打ち止め「う…グス……もうちょっとお花持ってくるね!」ダッシュ

一方通行「アー……」マタアタマサゲルヨ

11: 番外個体も丸くなりました 2011/02/25(金) 11:20:15.86 ID:FDeBwvA50
番外個体「…あれ、第一位じゃない」

一方通行「アー…」ビックリ

番外個体「上位個体と墓参りかしら。さっきお花取りに行ってたから、多分そうだね」

一方通行「ウーウー」ウナズクヨ

番外個体「…あー、こんな時に言うのもアレだけど、連絡入ったから伝えとくわね」

一方通行「ウー…?」ナニナニ

番外個体「…さっき、19999号と20000号が死んだよ」

一方通行「……」

番外個体「二人とも、「こんな人生を楽しめたのは一方通行のおかげ」とか「生まれてきてよかった」ってアナタに感謝しながら死んでいったそうだよ」

一方通行「……」ナントモイエナイ

12: 番外個体は所帯持ち 2011/02/25(金) 11:21:33.88 ID:FDeBwvA50
番外個体「…それで、ミサカの言いたい事は、わかるよね」

一方通行「…ウー」コクコク

番外個体「上位個体は後1日足らずで死ぬ。ミサカも多分、一週間ほどで死ぬ。アナタはミサカ達が死んだらどうするの?」

一方通行「……」

番が個体「…まあ、それは上位個体と二人で考えて。これでも分はわきまえているから、大人しくしてるよ」

一方通行「ウー…」

番外個体「それじゃあ、娘達が待ってるから。今までありがとね」

一方通行「ウー…」シンミリ

番外個体「またあの世で会いましょ。バイバーイ」

一方通行「ウー…」フリフリ

13: 一人は寂しい 2011/02/25(金) 11:22:53.13 ID:FDeBwvA50
一方通行「……」

一方通行「……」ソラガアオイナァ

一方通行「……」クモガシロイナァ

一方通行「……」シンダラドウナルノカナァ

一方通行「……」シンデホシクナイナァ

一方通行「……」…ソラガアオイナァ

14: 話せなくても通じればいいの 2011/02/25(金) 11:24:37.83 ID:FDeBwvA50
打ち止め「ごめんなさい、番外個体と会って遅くなっちゃった。まさかこんな所で会うなんて……どうしたの?」

一方通行「…ウー」シンデホシクナイ

打ち止め「……なんて言いたいのかはよく分からないけど、ミサカはずっと側にいるよ」

一方通行「ウー」ナライイノ

打ち止め「……もう時間がないから今、大切な事を言うよ」

一方通行「……」イヤナヨカン

15: 嫌な予感とは当たる物だ 2011/02/25(金) 11:25:43.39 ID:FDeBwvA50



打ち止め「多分今日…ミサカは、ミサカは、死にます」



16: 覚悟していても苦しい物は苦しい 2011/02/25(金) 11:26:38.46 ID:FDeBwvA50
一方通行「…………」ポロポロ

打ち止め「泣かないで、貴方のおかげで今まで生きる事が出来たのだから。この年で死ぬのを反対に誇りに思ってるくらいなのだから」

一方通行「……」シクシク

打ち止め「だから、泣かないで、よ……ヒック…グスッグス……」

17: ちょっと久しぶりの病院 2011/02/25(金) 11:28:53.98 ID:FDeBwvA50




打ち止め「冥土帰し(孫)さんいますかー」

冥(孫)「打ち止めさんじゃないか。どうしたんだい?」

打ち止め「心中したいんですけど、安らかに死ねる方法ってありますかー、ってミサカはミサカはぶっちゃけてみる!」

冥(孫)「」

18: さっきはぶっちゃけ過ぎた 2011/02/25(金) 11:30:08.49 ID:FDeBwvA50
冥(孫)「なるほど、そういう事なんだね」

打ち止め「説明不足で申し訳ないです……って、ミサカはミサカは少し落ち込んでみたり」

冥(孫)「過ぎたことはいいんだよ。そうだね…君たちの場合はそうした方が幸せだろうね…」

打ち止め「教えてくれるんですか?ヤッター!って、ミサカはミサカはダメ元で頼んでみてよかった!って喜んでみたり!」

冥(孫)「…教えたくなくなったんだけど」

19: 分かってるけど止められない空元気 2011/02/25(金) 11:32:09.12 ID:FDeBwvA50
打ち止め「そういう訳で睡眠導入剤を内緒で大量に貰ってきました!後、お酒も買ってきました!」

一方通行「ウーウー」オサケマズイ

打ち止め「そんな顔されても一緒に飲めば眠るように息を引き取れるらしいから、飲んだほうがいいんだよ、ってミサカはミサカは説明してみる」

一方通行「…アー」ナラショウガナイ

打ち止め「…そんじゃ、お布団も敷いたし、飲みましょうか、ってミサカはミサカは覚悟を決めてみる」

一方通行「ウー…」サキニオネガイ

打ち止め「そうだった、あなたは体がうごかせないんだった。ミサカってばおとぼけさん!」

一方通行「ウーウー」オトボケサン!

20: まるで天使のように優しい顔でした 2011/02/25(金) 11:34:26.03 ID:FDeBwvA50
一方通行「……」ネムイ

打ち止め「…そろそろお別れ、みたいだね……」

一方通行「アーアー」イママデアリガト

打ち止め「ミサカこそ、ありがとう。あなたのおかげでミサカはちょっと大変な事もあったけど、楽しい人生を過ごせました。……死後の世界があるならまた、会いたいな」

一方通行「ウーウー」ポロポロ

打ち止め「泣かないで。アナタ、実は笑顔が似合うのよ」

一方通行「…アー」ポロポロニッコリ

打ち止め「ほら、やっぱり笑顔のアナタは素敵……」

一方通行「……」

打ち止め「……おやすみなさい」

一方通行「…………」

打ち止め「…………」

30: あの頃に戻ってみたい 2011/02/25(金) 20:16:11.27 ID:FDeBwvA50
打ち止め「……ん、ここは…どこ…?」

打ち止め「真っ暗で何も見えないよ…」

打ち止め「あれ、ミサカの背丈が縮んでる…」

打ち止め「洋服も水玉のワンピース…」

打ち止め「まるであの頃に戻ったみたい……」

31: 一人は寂しい 2011/02/25(金) 20:18:00.60 ID:FDeBwvA50
打ち止め「あれ、ミサカは死んだんじゃなかったっけ」

打ち止め「…じゃあ、ここは死後の世界?」

打ち止め「それなら、あの人は?ミサカはなんで一人ぼっちなの…?」

打ち止め「ミサカはミサカは寂しさで泣き出しそう……」

32: 一人じゃないの? 2011/02/25(金) 20:20:05.13 ID:FDeBwvA50
打ち止め「あの人は、どこ…?あの人は……う、エグッヒッグ……ウ、ウェ……」ポロポロ

『ミサ……上位……ミサ……ミサ……』

打ち止め「…!誰か居るの?」

『ミサカ…上位個体…この近くに…』

打ち止め「ね、ねえ!ミサカはここだよ!って、ミサカはミサカは手を振って存在をアピールしてみる!」

33: 一人じゃないよ 2011/02/25(金) 20:22:02.86 ID:FDeBwvA50
ミサカ「あ、ここに居ましたか、とミサカは取りあえず一息つきます」

ミサカ「ったく、誰ですかでたらめな方向を教えたのは、とミサカは他のミサカに対して怒りをあらわにします」

ミサカ「ごめんなさい、何か波動を感じたので、とミサカは頭を下げて反省してることを表明してみます」

10032号「波動って何ですか、波動って……。上位固体、お久しぶりです。検体番号10032号です」

打ち止め「…ミサカがいっぱい……」

34: 祈りは願いで約束で 2011/02/25(金) 20:24:35.36 ID:FDeBwvA50
10032号「何言ってるんですか、貴方が妹達に死んだら集合するように言ってたんでしょう」

打ち止め「ミサカが…言ったの…?」

10032号「やだ、この幼女自分が墓の前で言った事忘れてるよ、とミサカは幼女個体の残念さに頭を抱えます」

打ち止め「お墓…。え、じゃあ、妹達はみんないるの?」

10032号「アンタが言ったんでしょうが!とミサカはミサカは憤りを……って、何泣いてるんですか」

35: 願いはあの頃の日常で 2011/02/25(金) 20:29:02.17 ID:FDeBwvA50
ミサカ「泣かしたー、いけないんだー、とミサカは10032号を糾弾して遊んでみます」

10032号「黙りなさい、20000号。新入りのくせに」

20000号「黙ったらそこで試合終了です、とミサカは先輩の言葉をスルーします」

10032号「もう知らないんだから!…上位個体、どうして泣いているのですか」

打ち止め「ヒッグ、エッグ、み、みんなにまた会えたから、ヒッグ、ヒッグ…」

10032号「…なんか、初めて上位個体にキュンと来た気がします」

20000号「主に股間的な意味でですか」

10032号「もう、良い所なんだから本気で黙ってて」

36: 祈りは妹達の平穏で 2011/02/25(金) 20:34:51.32 ID:FDeBwvA50
打ち止め「そ、そんなことより……」

10032号「そんなことで片付けられちゃったよ、感動の再会をそんなことで」

打ち止め「あ、あの人を知らない…?」

10032号「…あー、あのモヤシですか」

20000号「セロリたんの汗ペロペロしたいお」

10032号「本当、お願いするからもう黙っててください、とミサカは20000号の残念さに疲れを隠せません。…一方通行は、確かさっき見つけましたよ」

打ち止め「え、本当……?」

37: 約束は本当の意味での再会で 2011/02/25(金) 20:37:01.24 ID:FDeBwvA50
20000号「もうすぐ来るのではないでしょうか、とミサカは走って汗だくのセロリたんを楽しみにします」

10032号「もう私は突っ込まないぞ…。…死後の世界だから何でもありなんでしょうね、だって彼は…」

一方通行「…ヨォ、クソガキ」ゼハゼハ

10032号「話を遮るんじゃねーよ、この息切れモヤシ」

20000号「後でペロペロさせてもらおう」

打ち止め「え、あれ、あ、え…?な、なんで動けて…ってか、話せて…?」

10032号「まあ、空気を読んでミサカ達は下がりましょう、とミサカは空気が読めることを何処かにいる誰かさんにアピールします」

20000号「流石に感動の再会を邪魔する気にはなりません。お二人さん、また後で、とミサカはコソコソと派手に退場します」

38: 全ての祈りはこの人から始まった 2011/02/25(金) 20:40:05.03 ID:FDeBwvA50
一方通行「…よく分からねェが、ここだとなンでもアリみたいだ。オマエだって背が縮ンでるだろォ?」

打ち止め「本当だ、さっきまで暗かったのにアナタの顔がよく見えるようになってきた……」

一方通行「ま、ンな事はどうでもいい。……挨拶だァ、打ち止め」

打ち止め「うん、挨拶だね…!」

39: まるで天使のよォに優しい笑顔だった 2011/02/25(金) 20:43:20.15 ID:FDeBwvA50
打ち止め「うん、挨拶だね…!」ポロポロ

一方通行「久しぶりだな、打ち止め」ポロポロ

打ち止め「うん、エグッ…久しぶり、エグッ…一方通行…」ポロポロ


打ち止め「……やっと会えた」ニッコリ

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/02/25(金) 20:56:51.47 ID:FDeBwvA50
次の短編の軽い説明をしておきます
かなり誰得になるので…

・打ち止めが本気で一方通行の事が大嫌い
・打ち止めのイメージが崩れる可能性有り
・打ち止めが本当に可愛くない
・暫定タイトルが『打ち止め「……殺してやる」』
・バッドエンド(多分)シリアス(確実)

投下は短編なので全部書きだめてからしたいと思っています

65: 対象、マンションから移動中。 2011/03/24(木) 15:36:05.05 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「行ってらっしゃい! ってミサカはミサカはあなたを笑顔で送り出してみる!」

一方通行「おォ、おとなしく留守番してろよ」

打ち止め「子供扱いしないで! ってミサカはミサカはほっぺを膨らませて猛抗議!」

一方通行「そォいう所がガキなンだよ…」

打ち止め「もう! 行ってらっしゃい、気をつけてね! ってミサカはミサカは今度こそアナタを送り出してみる!」

一方通行「…行ってきまァす」

66: 対象、駅前で停止中。財布を捜している模様。 2011/03/24(木) 15:36:36.74 ID:UJGlfbmY0
打ち止め『…行った?』

アイツの足音が聞こえなくなった所でミサカネットワークに接続する。

10032号『コチラ10032号、ターゲットは順調に駅に向かっています。尾行を続けますか?』

脳内に響くミサカの声。
普段はアイツに勘づかれる可能性も考えて切断しているが、やはり繋げている方が精神的に落ち着く。
帰郷した時の感覚と似ているかもしれない。

打ち止め『オーケー、続けて。アイツの仕事場付近にはどのミサカがいる?』

ミサカ達の故郷なんて存在しないのだけども。

67: 対象、電車内を移動中。 2011/03/24(木) 15:37:48.41 ID:UJGlfbmY0
13577号『コチラ13577号。会社前で待機しています。何か変わった事があったらいつもの様にメールでお願いします』

毎日の様に繰り広げるこの会話。
アイツが普通の仕事を始めてからずっとだ。

打ち止め『了解、あそこはネットワークが繋がりにくいもんね。そのまま待機お願い』

13577号『了解です。それではネットワークを切断します』

このミサカは毎日の様にネットワークから切り離される不安と戦ってくれている。
私はそんな彼女に対していつもの注意を呼びかけることしかできない。
何が上位個体だ。
ミサカ一人守ることすら出来やしない。

68: 対象、改札を通過。ここからは13577号が担当します。 2011/03/24(木) 15:38:41.30 ID:UJGlfbmY0
打ち止め『うん、気をつけてね。生命に危険が及ぶと判断した場合、避難経路Aから帰還して』

彼女達の様に学園都市に住んでいるミサカにはアイツが出かける度、後をつけさせている。
上位個体なのにミサカ達に危険を強いているこの現状がとてつもなく悔しい。

13577『肝に銘じております。…上位個体も今のうちに休息を取ってくださいね』

自分の事をおいといてこんな役立たずの私の体を心配してくれる。
これから一番怖い目に合うというのに。
嬉しい反面、酷く不甲斐ない。

69: 対象、頻繁に携帯を見ている模様。待ち受けは上位個体。 2011/03/24(木) 15:39:17.67 ID:UJGlfbmY0
打ち止め『わかった。…みんな頑張ってくれているのに悪いね』

10032号『そんな事言わないでください。
     ミサカ達なんかと違って上位個体は寝る間も惜しんであんな奴のそばでニコニコしているじゃないですか。
     精神的にも体力的にもミサカ達の何十倍も疲れているはずです。
     ミサカ達の身体年齢がもっと低ければなんとか交代制にも出来たでしょうに…』

確かに始終アイツの前で媚びを売るのはキツい物がある。
寝る時もアイツの呼吸音をジッと壁一枚何もせずに聞いているのはなり苦痛だ。
…でも、それは必要なことだからしょうがない。上位個体である私にしか出来ない事。一人だけ幼い私にしか出来ない事。

打ち止め「幼ければ幼いほど、油断させられる…」

昔、上手い具合にアイツを巻き込んで体の主導権を握った時は「勝った」と思っていたのに。
もうミサカ達が殺されなくてはいけない状況ではなくなったと思っていた。
死と隣り合わせの状況だったのに自分も生き残ってあの結果。密かにミサカ達でお祝い会もしたっけ。
だが、それから一月程でアイツは意味の分からない力を私の管理外で使い出した。
…ミサカ達はまた危険と隣り合わせの生活に逆戻り。

70: 対象、道路を横断中。転倒。金髪グラサンアロハによって救助。 2011/03/24(木) 15:39:49.18 ID:UJGlfbmY0
打ち止め『ミサカはいいの。
     こんなの、あの子たちが実際に味わった苦しみと比べたら全然マシ。
     …でも、夜に触ったら困るし休ませて貰うね』

夜は眠れない。
監視しなければならないというのもあるが、あんな化け物の前で完全に無防備になれる訳がない。
眠って目を閉じたら暗い世界に一人きり。ミサカ達も誰もいない完全な闇。
壁一枚挟んで聞こえてくるのは人殺しの微かな寝息。
……そんな状態で眠れるわけがない。おかげで私は年がら年中昼夜逆転生活だ。

10032号『…了解です。では、ミサカ達は引き続き尾行を続けます。上位個体、おやすみなさい』

打ち止め『うん、よろしく。おやすみなさい』

71: 対象、会社に到着。尾行から喫茶店での偵察に切り替えます。 2011/03/24(木) 15:40:22.88 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「……」

今は昼。この家には誰もいない。
黄泉川の家は数ヶ月前に出た。
今はアイツと二人暮らし。
……地獄のような環境だ。

打ち止め「……どうしてこうなったのかな」

私はただ生きたいと願っただけ。ミサカ達と一緒に幸せになりたいと願っただけ。
…ただ、そうするには私達の力は弱かった。
誰かを盾にするしかなかったのだ。

そこで上がったのは一方通行。

72: 対象、仕事中。紅茶が美味い。うわ、このチョコケーキ超美味い。 2011/03/24(木) 15:41:05.18 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「……ただ、生きたかっただけ」

あんな殺人鬼なんか無理だと反対するミサカもたくさんいた。
私だって嫌だった。
でも、私達が頼れる人間なんてここには存在しない。
だから一か八かの賭で化け物のアイツを無力化しようと行動に起こした。
……ウイルスコードを持った状態で培養器から抜け出したのだ。

打ち止め「……怖かったな」

出るときは体が震えたっけ。
これから何も出来ずに死ぬ危険があったし、アイツが自分を殺しに来ないかもしれなかった。
もしちゃんと殺しに来たとしても、それより先に外に運ばれていたかもしれない。
何よりミサカが全滅する可能性もあった。
ウィルスコードを仕掛けるくらいだから少しは戦える人員がいると踏んでいたが、そもそも一方通行の身体を損傷させることが可能なのか?
考えれば考えるほど無理な賭だった。
……それでも、そんな無茶なことをしなければならないほど、切羽詰まった状況だったのだ。

73: 対象、休憩中かボーっとしている。あれ、スイッチ切れてね? 2011/03/24(木) 15:41:41.79 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「でも、成功した」

彼が外部勢力か何かと戦って手や足を切断くらいすればめっけもんだと思ってたのに、まさか脳を損傷してくれるなんて。
そのまま放っておいてもよかったが、ミサカ達が欲しかったのは自分たちの後ろ盾と財源。動けないのならば意味がない。
だから自らの演算能力を使う事を提案した。冥土帰しにも良い顔をしていたからその案はあっさり通った。
アイツには貸しを作り、なおかつ何かあってもすぐに無力化できる。
本当の本当に、命を賭けて良かったって思えるくらい最高の状況だったのに。

打ち止め「……悔しかったな」

自分を助ける為だかなんだかでアイツは変な力が使えるようになった。
急に善人ぶりやがって。罪滅ぼしのつもりだったのだろうか。
私を助けたことであの子達を殺した罪が消えるわけではない。
私達の憎しみが消えるわけではない。
助かったのは良かったが、アイツに助けられたことで私のプライドはズタズタにされた。

74: 対象、優男によって救助。目が会ったので避難経路Aから帰還。 2011/03/24(木) 15:42:39.01 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「……いっそ殺してやろうとも思ったっけ」

でも出来なかった。あの能力は私の管理外。返り討ちにあう可能性の方が高かった。
だから私達はずっとアイツを憎みながらおびえる日々。
アイツに媚びを売って、恋人になるところまでは上り詰めた。
これで結婚でもしてしまえば生きるためのお金にはもう困らないだろう。

打ち止め「……これでミサカ達が救われるのなら」

もしこの事がばれたら、と思うと生きた心地がしない。だが、あの子達は死んだのだ。
生きている私が弱音を吐いている場合じゃない。
…ただ、その事を考えると吐き気が止まらないのが問題だ。
実際にそうなった時に耐えきれるかどうか…。

75:                                2011/03/24(木) 15:43:45.23 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「……そろそろ眠くなってきたな」

布団の中でボーッと今までのことを思い返すのが今の日課。
考える事はいつも同じなのだけれど。

打ち止め「おやすみ、ミサカ達……」

ここにいないミサカへ呟き、意識を闇に沈める。
ミサカ達の無事を、目が覚める事を、静かに願いながら。

打ち止め「…………」

76: 5/6 母の日 2011/03/24(木) 15:44:31.17 ID:UJGlfbmY0




「……ァ……オイ……」

なんだろう、体が揺れている気がする…。

「ど…ンだ…止め…急に……」

なんとなく聞き慣れた声がする。さっき寝たばかりなのにうるさいなぁ。

「オイ、本当に大丈夫か、打ち止め! 今救急車呼ぶぞ!」

え、何? ちょっと寝ただけで救急車呼ばれちゃうの?

77: 最近アイツの体調が悪そうだ 2011/03/24(木) 15:45:22.29 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「なーに、どうしたの?」

大げさにされても困るし、いい加減に起きてやることにする。

一方通行「気がついたか打ち止めァァァ!」

耳元で喋らないでほしい。唯でさえ酷い目眩が余計酷くなる。

打ち止め「ミサカは寝ていただけなのにどうしたの?
     後、ちょっとうるさいかも! ってミサカはミサカは生意気にも文句を言ってみる!」

この気持ち悪いしゃべり方にも慣れたものね。
認知させようと妹達に似せて試しにやってみただけなのに。完全に板についちゃってる。

一方通行「……? オマエ、もうそのしゃべり方はもうやめたンじゃなかったか?
     それに急に倒れる寝方なんて俺は見たことも聞いたこともねェぞ」

何を言っているんだ、コイツは。
このしゃべり方は昔からの物だし、私はアンタが居ない時にこっそり布団で寝ていただけ。
って……え?

78: アイツはそういう事を隠す節があるから心配だ 2011/03/24(木) 15:46:12.69 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「あ、あれ? なんでミサカは床で寝ているの…? ってミサカはミサカは状況が掴めていなかったり…」

落ち着け、どういう状況だ、これは。
私は目の前にいる憎々しいコイツを送り出して、布団に入った。
それから日課の『考え事』をしながら夢の中。
そして無理矢理起こされたかと思えば、床の上…。

一方通行「本当に大丈夫か? ちょっと錯乱しているみたいだぞ」

錯乱? 私が錯乱? アンタじゃ無いんだからそういう言い方は止めて欲しい……?

ここで私は強烈な違和感に気がつく。

打ち止め「アナタ…ちょっと老けた?」

さっき見た時よりも一方通行の顔が年老いているように感じたのだ。
年老いてると言っても、せいぜい5、6年位だと思うが。

79: 心配で仕事が手につかないが、まあそれはひとまず置いておく 2011/03/24(木) 15:48:53.41 ID:UJGlfbmY0
一方通行「なァ、本当に大丈夫か? どっか変な所でも打ったか?」

え、どういう事?
コイツにとってその顔は普通の事なの?
反対に私が変なの?
何、ベクトル操作って時間も操れたっけ?
あれ、操っても身体年齢って変わるの?
ってか、老けたコイツってちょっとイケメンかも?
やっぱないわ。ただの雪国もやしだ。
あれ? あれ? あれれれれ?



……あ、やっと落ち着いた。むかつくけどこの人が言ってたとおりちょっと錯乱してたみたい。

80: もうすぐ母の日だ 2011/03/24(木) 15:49:28.32 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「ごめんなさい、ちょっと混乱してたみたい。ようやく落ち着いたわ」

私は倒れたのだ。この人との食事中に。
そして、意識が無い中で昔の夢を見た。やけにリアルな夢だったなぁ。

一方通行「ならいいンだが…。救急車呼ぶかァ?」

懐かしい夢だ。4年位前かな。多分私とこの人が付き合い始めた頃のだろう。

打ち止め「え、ちょっと大げさだよ」

あの頃はこの人との同棲生活によく弱音を吐いてたっけ。
今ではもう良い感じに落ち着いてるけど。

一方通行「でもここン所ずっと調子悪そうだったろォが」

まあ、確かにちょっとふらつくし吐き気は酷いね。
ってか、気付いてたんだ。これでも精一杯隠してたつもりなのに。

81: アイツに何かプレゼントしようと思う 2011/03/24(木) 15:50:21.59 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「んー…でも大丈夫だよ」

一方通行「なら次同じような事になったらその時は呼ぶぞォ」

打ち止め「うん、分かった」

私の事、結構心配してたんだ。顔が青ざめてる。

打ち止め「……っ」チクリ

打ち止め「?」

一方通行「どうかしたか?」

打ち止め「ううん、なんでもない…」

一方通行「そうか…?」

なんだろう。
胸が痛い。
心臓の真横を針で刺されたような。
鋭い、痛み。

82: 何がいいだろう、カーネーション辺りが妥当か? 2011/03/24(木) 15:52:12.54 ID:UJGlfbmY0




打ち止め「あっ…あなた…っ あなたぁっ」

一方通行「う、ァ…らすと…おーだァ…っ」

打ち止め「あ、もうダメっ…あっ…ああっ…」

一方通行「俺もゥっ……ふゥ」

打ち止め「……はふ」


83: ついでにプロポーズも一緒にしてしまおうか 2011/03/24(木) 15:52:43.95 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「……」

ただ、ナマが少し心配。
万が一子供が出来てしまったら。
…いや、出来た方がいいかもしれない。
彼をつなぎ止める材料になるだろう。
ちょっと私が我慢すれば良いだけだ。

打ち止め「……っ」チクリ

打ち止め「……?」

まただ。ここ数ヶ月、よく胸が痛む。
病気か何かだろうか。
どうでもいいけど。

84: アイツは俺の家族で母みたいなものだが、大切な恋人でもあるからな 2011/03/24(木) 15:53:27.06 ID:UJGlfbmY0
一方通行「……」

静かだ。ずっとこのままだったらいいのに。
昔みたいに脅えてはいないけど、傍にいると時々動悸が激しくなる。

一方通行「…なァ、打ち止め」

考え事を止めて頭を切り換える。
この人は私が見張らないと。
夜は私が、見張らないと。

打ち止め「ん、なーに?」

一方通行「……愛してる」

打ち止め「…私も」

一方通行「……そォかよ」

愛してるなんて返してやらない。
愛なんて、無いのだから。

85: 5/7 何を渡すか 2011/03/24(木) 15:54:19.45 ID:UJGlfbmY0




一方通行「…ォ…朝…落……」

うーん、後ちょっと…。

一方通行「おォ…起きろ…」

打ち止め「んぅ…体が揺れてる気がするぅ…」

遊園地みたーい…。

一方通行「俺が揺らしてるンだろうが、このクソガキっ」

打ち止め「うぁ、うぉわああっ」

観覧車から突き落とされた。
いやこれは、夢。
ベッドからだ。

86: カーネーションは母の日って事で渡すとして 2011/03/24(木) 15:54:56.33 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「…急に落とすのは酷いと思うの」

一方通行「ちゃンと予告しただろォが」

打ち止め「うぅ…」

あー、お尻が痛い…。
傷物になったらどうしてくれるの…。
もうされてるけど…。

一方通行「それより飯だ、飯。腹減った」

打ち止め「…昨日は激しかったものね」

一方通行「うるせェっ」チョップ

打ち止め「あぅ…。チョップは反則…」

一方通行「…けっ」

あー、頭まで痛くなったじゃないの。
こんの、白アスパラめ。

87: プロポーズには何を渡そう 2011/03/24(木) 15:55:24.61 ID:UJGlfbmY0




打ち止め「はーい、今日のご飯は『白アスパラとカツオのタタキのレモンがけ』だよー」

一方通行「お、美味そォだ」

打ち止め「当たり前じゃない。私の手作りが不味く見えるわけ無いでしょ」

だって今日のは自信作だもの。
少なくとも見栄えが悪いなんて事はない。

一方通行「それもそォだな」

打ち止め「そーよっ」

88: 指輪はどうだろう…うんそれがいい 2011/03/24(木) 15:55:55.98 ID:UJGlfbmY0




一方通行「ごちそォさまァ」

打ち止め「ごちそうさまでした」

一方通行「…なァ」

打ち止め「ん、どうしたの?」

今朝も美味しかった。
さすが私。伊達に上位個体やってない。

一方通行「最近酸っぱいの多くねェか?」

打ち止め「そう?」

言われてみればそうかも。
最近酸っぱいのが食べたい気分。

89: なんて言って渡そう 2011/03/24(木) 15:56:23.70 ID:UJGlfbmY0
一方通行「あァ、昨日の朝だって『雪国もやしの梅干し和え』と『セロリとレモンのパスタ』だったじゃねェか」

打ち止め「良く覚えてるね」

一方通行「伊達に一位やってねェよ」

打ち止め「うん、流石アナタ!」

一方通行「…照れるだろォが」

打ち止め「うふふ、お皿重ねておいてね」

ちょっとは可愛いところあるんだよね。
ほんのちょっとだけど。

90: 俺のために毎日味噌汁を作ってくれ! …もう作ってくれてる 2011/03/24(木) 15:56:54.32 ID:UJGlfbmY0
一方通行「……おい、打ち止め」

打ち止め「今度はなーに?」

一方通行「顔色、悪いぞ。大丈夫か?」

打ち止め「え、そう? 大丈夫だよ、うん、大丈夫」

この人も人間らしいところあるよね。
あの子達を殺す時にちょっとでもその優しさを分けてくれてさえいれば、私もこんな思いしなくてすんだのに。

打ち止め「……っ」チクリ

打ち止め「ぅあっ」チクリチクリ

一方通行「どォした、大丈夫かっ」

まただ、心臓が痛い。
それにちょっと吐き気がする…。

打ち止め「…うぇぇ」

一方通行「ラストオォダァァァァァッ」

91: 俺と結婚してください! …ありきたりすぎる 2011/03/24(木) 15:57:26.89 ID:UJGlfbmY0




打ち止め「ちょっと、お姫様抱っこは恥ずかしいよっ」

大げさだ。ちょっと病院に行くってだけなのに大げさだ。

一方通行「うるせェ! オマエに歩かせる訳にはいかねェだろ!」

打ち止め「……もう」

抱えてる腕から震えが伝わってくる。
一応女の子だからちょっと傷つくかもしれない。

一方通行「う、うォォォ……」

…私が重いって言うよりこの人がモヤシってだけかな。
ミサカ達の分までもっと苦しめばいいよ、うん。

打ち止め「……っ」チクリ

打ち止め「…」イラッ

まただ。今日で何回目だ。
最近痛みが増えてきた。
心臓病とは違うと思うのだけど、本当に病気なのだろうか。

92: 生きろ、そなたは美しい結婚してください! …ねぇよ 2011/03/24(木) 15:58:01.68 ID:UJGlfbmY0
一方通行「大丈夫か…打ち止めァ…」

打ち止め「アナタこそ大丈夫…?」

一方通行「俺は、大丈夫、だ」

揺れて余計具合悪くなってる気がするんだけど。
変な所に気を回してどうするんだろう。
杖をついてふらついてるくせに女を抱えるなんて。
カッコイイとでも思ってるのかしら。

打ち止め「(ってか、タクシーなり能力なり使えばいいのに…)」

93: 俺の本当の家族になってくれ …イイネイイネ最高だね、決定 2011/03/24(木) 15:58:34.34 ID:UJGlfbmY0




打ち止め「嘘、でしょう……?」

病院について楽になるかと思えば、酷い話を聞かされた。

冥土帰し「いや、本当だよ? おめでとう、お祝いしなきゃだね」

一方通行「ゥ…うゥ…やったな、やったな打ち止めァァ……」

あの人が泣いている。どうでもいい。
私は現実を受けとめられない。受けとめたく、ない。
……吐き気が、酷い。

94: …これをアイツに見られたら泣けるな、多分立ち直れない 2011/03/24(木) 15:59:03.60 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「う、おっおぇぇぇ…」

吐き気が止まらない。
いっそ止まらないで私のお腹の中にいるものも全部、吐きだしてしまえ。

一方通行「だ、大丈夫か打ち止めァァ!」

冥土帰し「つわり、だと思うよ? はい、洗面器」

打ち止め「うぇぇぇぇ」

吐き気が止まらない。涙も止まらない。嘔吐物がお腹の底からせり上がってくる。

95: 分かりにくいようにベッドの下にでも入れておくか 2011/03/24(木) 16:01:04.17 ID:UJGlfbmY0
冥土帰し「でも、本当におめでとう」

一方通行「あァ、ありがとうな。でもまさか


         打ち止めが妊娠するとはな…


                   流石に驚いたぞ」

打ち止め「うぇぇぇ、うぇぇぇぇぇ」

96: それにしても最近酸っぱい飯が多い 2011/03/24(木) 16:01:30.42 ID:UJGlfbmY0
苦しい、苦しいよ。
覚悟はしてた。
この人とは付き合っていて。
エッチな事も何回もした。
いつかは出来るって分かっていた。
でも、こんなに苦しいなんて。

冥土帰し「だから暫くは安静にしているんだよ? お父さんも気をつかってあげるんだね」

一方通行「お、お父さン…」

打ち止め「う、うわ、うわぁぁぁぁぁああああ!!!」

97: アイツの手料理ならなんでも美味いがな 2011/03/24(木) 16:02:07.66 ID:UJGlfbmY0
お父さん、お父さん。誰が?
この人。
赤ちゃん、赤ちゃん。誰の?
私とこの人。
赤ちゃん、赤ちゃん。今何処に?
私の、お腹の中。

なのに、なんなのよ。
気持ち悪いはずなのに。苦しいはずなのに。
ふつふつと温かい物がこみ上げてくる。
このぬくもりが気持ち悪い。
私の中からあふれ出てくるこの感情が苦しい。
心臓が、はち切れそうだ。

98: 5/8 まさかまさか 2011/03/24(木) 16:02:35.25 ID:UJGlfbmY0




打ち止め「苦しいな」

誰に言うとかでもなく、言葉を発する。

謎の声「どうしたんですか?」

気のせいか、誰かの声が聞こえた気がする。

打ち止め「妊娠した」

試しに返答してみる。

謎の声「…おめでとうございます」

やはり誰かいる。

99: ビックリだ、なんとアイツが妊娠した 2011/03/24(木) 16:03:05.93 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「嬉しくないよ」

多分知らない声だ。泥棒かな。

謎の声「どうしてですか?」

でも丁度良いゴミ箱になってくれそうだ。

打ち止め「私はこの子の親が嫌いなの」

他のミサカ達にも言えなかった事を初めて口に出してみる。

謎の声「そうなんですか。それにしてはさっきからお腹を撫でたりして慈しんでいるようですが」

気付かなかった。私は無意識にそんなことをしていたのか。

100: 本当に母になってしまった…名前は何が良いかな… 2011/03/24(木) 16:05:02.72 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「ソレが問題なの」

気持ち悪い。反吐が出そうだ。

謎の声「親は嫌いなのに子供のことが好きだからですか?」

ちょっと惜しい。そのちょっとが重要なのだけど。

打ち止め「違うよ」

子供が好きという訳ではないのだ。

謎の声「では、何なのですか?」

結構突っ込むなぁ。今はありがたいけど。ゴミ箱として。

打ち止め「私はこの子の親が嫌いなはず、なの。
     …でも妊娠したって分かった時。私は…嬉しかったの」

確証はない。だけどあの温かい気持ちは多分、喜びだ。

101: でも最近アイツの元気がない様な気がする 2011/03/24(木) 16:05:34.14 ID:UJGlfbmY0
謎の声「嫌いなはず? もしかしたら自分で嫌いだと決めつけているだけなのでは?」

嫌いじゃないのなら何なのだろうか

打ち止め「そうかもしれない」

あー、決めつける、とはちょっと違うかな。

謎の声「それなら…」

なんというか、否定したいんだろうね。それを。

打ち止め「ダメなの。それは、ダメなの」

言いたい事は分かる。だから聞きたくない。

謎の声「なんでですか?」

私が上位個体だから。私が一人のミサカだから。

102: もしアイツが俺と結婚するのがイヤだとしたら…覚悟は、出来ている 2011/03/24(木) 16:07:44.33 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「この子の親はね、私の大切な子をたくさん殺したの。
     だから、私がその子達の分まであの人を嫌わなきゃダメなの」

残ったミサカを守る、ただのミサカでありたいんだ。

謎の声「それはそれは…。でも、それではアナタが苦しむだけではないんですか?
    その方達の事は考えないで、自分に素直になってみたらどうです?」

素直、ね。私はミサカのことに関しては素直だと思ってるんだけどね。

打ち止め「ダメ。私があの人を好きだなんて思っちゃったら、あの子達が苦しくなる」

私の心は死んでいったミサカ達のために。私の体は生きているミサカ達のために。

謎の声「…今、素直になったじゃないですか」

打ち止め「……え?」

何か変な事言ったっけ?

謎の声「アナタは、その子の父親のことを好きなんですよ。今、自分で言ったじゃないですか」

ちょっとさっきの言葉を思い出してみよう。

打ち止め「…え、え?」

…本当に言ってた。

103: それにしても昨日無茶したからか腰が痛い 2011/03/24(木) 16:08:25.52 ID:UJGlfbmY0
謎の声「いい加減認めたらどうです。認めてしまえば案外楽なモンですよ」

え…え、嘘でしょ。好きだなんて、いつから?

打ち止め「だ、だめ…。あの人はミサカ達をたくさん殺した。そんな奴を好きになるなんてだめ…」

気付かなかった。いや、気付いていた?

謎の声「いいんですよ。貴女は少し自由になるべきです」

何故好きになった。いつ憎しみが愛に変わった。

打ち止め「ダメなの! 上位個体の私が…! ミサカの事を一番よく知っている私が! あの人と幸せになるなんて、ダメなの!」

愛に変わったとすんなり考えられる辺り真症だ。

謎の声「…まあ、それも貴女の自由です。自分の心に向き合ってしばらく一人で考えてみることを薦めますよ」

一人か。一人は寂しい。一人は苦しい。

104: 海原が湿布をくれたが…最近アイツよく見るな… 2011/03/24(木) 16:09:05.73 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「ダメ…。ダメなの、ダメなの。苦しい、苦しいよ、苦しいよ」

愛はダメだ。ダメなのだ。

謎の声「…それでは自分は失礼します」

憎しみじゃないと。憎しみじゃないと。

打ち止め「うぇ…うぉぇ……気持ち…悪い」

憎もうとすると愛が邪魔をする。何かがはち切れそうだ。

打ち止め「ヤダ、ヤダよ。助けて、助けて! 誰か…タスケテ…」

助けてよ。膨らませすぎのこの風船を誰か、どうにかしてよ。

105:                                2011/03/24(木) 16:09:49.01 ID:UJGlfbmY0




10032号『上位個体…』

打ち止め『なーに?』

10032号『一方通行から連絡が来ました。その、えっと…』

打ち止め『うん、妊娠したよ。今、私のお腹の中にはあの人の赤ちゃんが、居るよ。』

10032号『上位個体、気をしっかり持って下さい…』

打ち止め『うん、大丈夫だよ、大丈夫。私は大丈夫。本当だよ? 大丈夫』

10032号『上位個体…何かあったらミサカに…』

打ち止め『大丈夫だよ、うん、本当だよ? 大丈夫なんだよ?』

106: 今日は早めに帰れそうだ。最近遅くまで頑張ってた甲斐がある。 2011/03/24(木) 16:10:26.63 ID:UJGlfbmY0
打ち止め『だから』

打ち止め「だから」

打ち止め『……殺してやる』

打ち止め「……殺してやる」

10032号『え、上位個体? 上位個体! 返事を…』

107: 花は当初の予定通りカーネーションを買った。鮮やかないい赤だ。 2011/03/24(木) 16:10:55.21 ID:UJGlfbmY0
ネットワークの接続を切る。ミサカ達には悪いけど、もう耐えられそうにない。

大丈夫だと思っていた。
耐えられると思っていた。
でも、現実はそうじゃなかった。
私の心は壊れそう。
潰れそう。
消えてしまいそう。

打ち止め「……さて、と。まずはあの人を呼び出さないとね」

私が身ごもっていると分かってから、ずっと考えた。
壊れてもいいから耐えようと思った。
潰れてもいいからミサカ達を守ろうと思った。
私の心が消えてしまってもいいとさえ思っていた。
でも、無理だった。
気付いてしまった。

108: 指輪は乳白色のシンプル系のを。我ながら良い物を探したと思う。 2011/03/24(木) 16:11:26.05 ID:UJGlfbmY0
最近の胸の痛みも多分ソレだろう。

私は10031人のミサカを守れなかった。
それがどうしようもなく悔しくって。ミサカ達を守るって言って、積極的にあの人に関わっていった。

でも、それもただの自己満足。自己防衛。
どうしようもない偽善者は彼じゃなくて私。
罪滅ぼしという名の現実から逃亡していたのは私。
だって、ミサカ達を守るって言ってたくせに、自分が壊れそうになっただけで全てを放棄しようとしている。
赤ちゃんが出来ただけっていうのに、ミサカ達の今後を考えないで自分の身を守るためだけにあの人を殺そうとしている。

109: ミス。>>108の上にこれが入ります 2011/03/24(木) 16:14:00.93 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「結局の所、私はあの人に自分の罪悪感を押しつけていただけなのよ」

考えている間に、醜い自分に気付いてしまった。
もしかしたら昔から気付いていたのを誤魔化していたのもしれない。

110: 後は帰るだけ……電話だ。何かあったか? …急いで帰るかァ。 2011/03/24(木) 16:14:36.62 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「…あ、もしもし。アナタ? 仕事中に悪いんだけど、出来るだけ早く帰ってきてくれない?
     …ワガママイッテゴメンネ」

あの人は呼びつけた。後はどうやって殺すか。
包丁で心臓を一突きでいいかな。私に対しては流石に油断しているだろうし余裕だろう。
それとも、妹達がやられたように最高にえげつない殺し方をしてあげようかしら。
まずは抵抗出来ないようにに両手を切り刻んで。逃げられないように足を突き刺して。最後に悲鳴をあげないよう、喉をえぐって心臓を引き裂く。
それがせめてもの、ミサカ達への罪滅ぼし。

打ち止め「……完璧ね」

その後どうなろうが私は知らない。
私は捕まるのだろうか。それともクローンとして削除される?
作り替えられる可能性もあるな。
まあ私もその後死ぬつもりからどうでもいいんだけど。

111: 家に着いた。打ち止めが俯ている。ここは抱きしめる所かァ…? 2011/03/24(木) 16:15:26.75 ID:UJGlfbmY0
一方通行「ただいまァ。打ち止め、急にどうしたンだ?」

……帰ってきたか。
いいね、いいね、さいっこうだね。

打ち止め「おかえりなさい、アナタ」

包丁を隠し持ったまま帰ってきた彼に近づく 
無防備な彼は私の背中にある物に気づけない。

打ち止め「私、もう耐えきれない」

112: ……っェ…ァ…あ…カーネーション散っちまった… 2011/03/24(木) 16:15:55.77 ID:UJGlfbmY0
赤が、花が、散った。

一方通行「ア? どうしたんだ、打ち…止め……?」

誰にも言えなかった感情が、自分にさえも見せなかった感情があふれ出す。
大嫌いなハズのアナタの傍にいて。
大嫌いなハズのアナタと恋人ごっこして。
大嫌いなハズのアナタを殺せなくて。
大嫌いなハズのアナタへ責任を押しつけていた。
そんな私に、もう耐えきれない。

113: 腹が…熱い…クソが、力が入らねェ… 2011/03/24(木) 16:16:34.59 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「ごめんなさい、一方通行。ごめんなさい」

アナタを私が逃げるための道具にして。
アナタの人生を私で縛らせて。
アナタの心をグチャグチャにして。
アナタの幸せを今、壊そうとして。

一方通行「オイ、打ち止め…なんの冗談……」

もう分かってることだけど、アナタの事が嫌いって言うのは嘘なの。
何回も何回も私とあの子達の命を救ってくれた。
自分を犠牲にしてまで、10031人の命を奪った以上の事をしてくれた。
恨めるわけ無いじゃない。妹達も薄々感づいていたんじゃないかしら?

114: 泣くなよ…俺はオマエのそんな顔…見たくねェンだ… 2011/03/24(木) 16:17:08.58 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「もう嫌なの。もう疲れちゃったの。…もう、何も考えたくないの」

本当は彼の子供が私の中にいる事が耐えきれないんじゃないの。
ただ、子供を作ってまで彼を騙すことに耐えきれなくなっただけなの。

打ち止め「逃げたいよ…。もう、消えてしまいたいよ……」

ミサカ達を殺した罪悪感から
ミサカ達を見捨てる罪悪感から
アナタを騙した罪悪感から
アナタを、この子を殺す罪悪感から

打ち止め「消えさせて…。もう、こんな事したくないの…。」

一方通行「らすと…おーだァ…ごめンなァ…きづいてやれなくて…ごめンなァ……」

ごめん?謝るのは私なのに。アナタを傷つけたのは私なのに。
謝らないでよ。余計に私が惨めになるだけじゃないの……。

115: 目が霞んできた…まだ言いたい事はたくさんあるってェのによォ… 2011/03/24(木) 16:18:24.55 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「やめ…てよ……」

全てを捨てて考える事を放棄した、今の私に何がある。
何にも無いじゃない…惨めなだけじゃない…。

……あ、あるじゃないの。一つだけ、確かな物が。

打ち止め「一方通行? ねえ、一方通行?」

ごめんなさい。
ごめんなさい。
こんな私でごめんなさい。
アナタを殺さないと自分の気持ちを整理出来ない私で、ごめんなさい。

打ち止め「ねえ、返事をしてよ、一方通行。謝りたいの。全てを、やり直したいの」

怖かったんだよ、本当は。
信じたかったんだよ、本当は。
もう遅いけど、本当なんだよ。
でも、出来なかったの。
アナタを恨んで、憎まないと、自分が壊れちゃうって思ってたの。

116: プロポーズしていない…オマエに救われた、って言っていない… 2011/03/24(木) 16:19:17.16 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「疲れちゃったんだ。アナタを恨むことに。自分を嫌うことに」

今更我が儘かもしれない。
でもミサカ達の事も
アナタの事も
何も考えないで素直になった私は、アナタを愛することしかできないの。
アナタを殺した途端、全ての思いをたたきつけた途端、自分の全てを受け入れられたの。

打ち止め「ねえ、愛してるの。返事をしてよ、一方通行…?」

「………」

………あ、そうだった。
一方通行は死んだんだった。
死んだんだった。死んだんだった。
私が殺したんだった。私が殺したんだった。
あはは、あはは、あはあは、あはあはあはははは。

117: せめて泣くなって…幸せに笑ってくれって…言いたかっ…た… 2011/03/24(木) 16:20:02.34 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「ふふ、うふふふふ」

そうよ、私なんかが救われちゃ駄目なのよ。
彼が今生きていたら私は間違いなく幸せになっちゃう。
自分どころか、一方通行、ミサカ、保護者達でさえ、10年も騙してきたんだから。
今更虫が良すぎるわ。
こんな奴、地獄に堕ちるべきよね。地獄でずっと苦しめばいいのよ。

打ち止め「うふふ、うふふ」

打ち止め「…空が青いなぁ」

打ち止め「…雲が白いなぁ」

打ち止め「……世界ってこんなに綺麗だったんだね」

118: 打ち止め…ごめンな…… 2011/03/24(木) 16:20:29.18 ID:UJGlfbmY0
人を二人呪うことで一生懸命だった私には分からなかった。
また、一方通行に救われてしまった。
こんな綺麗な世界を最後に見せてくれた。
私は彼に何も出来なかったのに。

打ち止め「…もっとたくさん見たいな」

目いっぱいの美しい世界で私の世界を埋め尽くさせて。
アナタへの愛を美しい世界で終わらせて。

119:                                2011/03/24(木) 16:21:31.41 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「…こうやって体を反らせて」

そのままこの窓から飛び出せば。

打ち止め「……私の世界は満たされる」

うわぁ、お空を飛んでるみたい。
そういえばアナタは白い服ばっかり着てたっけ。
そして私は青い服ばっかり着てた。
二人で歩いていれば、この空みたいに綺麗な世界にできたのかもね。

打ち止め「……あんな風に、私達もなりたかったな」

世界は、消えた。

120: これは、夢? 2011/03/24(木) 16:22:16.52 ID:UJGlfbmY0




「……ァ……オイ……」

聞き覚えのある声がする。

「……イ…ど…ンだ…打ち……」

打ち止め「なんか…ゆれてるぅ…?」

この感じ、もしかして。

一方通行「おい、ちょっと起きろ」

打ち止め「え…なーに……?」

どこか見覚えのある景色が広がっていた。

一方通行「どうしたんだ、オマエ。うなされていたぞ?」

打ち止め「一方通行……?」

アナタは死んじゃったはずなんだけどなぁ。

一方通行「どうしたンだ、ボーッとして。怖い夢でも見たのかァ?」

ここはベッドの上。ってことはさっきまでのも夢でいいのかな…。

121: 綺麗な世界 2011/03/24(木) 16:22:48.18 ID:UJGlfbmY0
打ち止め「…うん、夢を見たの。とっても、とっても怖い、夢だったの」

これは神様からのプレゼントなのかな。
ここはヨミカワの家。
ミサカは悪い事、いっぱいしたのに。
ここからやりなおしていいってことなのかな。

一方通行「…オラ、もうちょっとこっち来い。…傍で寝れば怖くねェだろォ?」

打ち止め「うん!ってミサカはミサカはアナタの胸にダーイブ!」

救われなければいいって思ってたくせに、ちょっと光が見えたからってすがりつこうとするミサカは悪い子かな?
悪い子でもいいや。
今度は世界を素直に受けとめたい。
この人と、幸せに暮らし…た……

122: なんて私には似合わない 2011/03/24(木) 16:23:21.54 ID:UJGlfbmY0
一方通行「ぐェ…。ダイブは止めろって言ってンだろうが、ダイブはよォ……。オイ、どうかしたか?」

打ち止め「……え、嘘でしょ。止めてよ、止めてよ」


ひどいや。神さまってこんなにひどい人だったんだ。


打ち止め「いやだ、いやだ、止めて!止めてぇぇぇ!!!!!」


私は救われちゃいけなかったんだね。分かってはいたけどさ。


一方通行「オイ、どうしたンだよ、打ち止めァ!落ち着け!」


罪人に「やりなおせる」って希望をちょっと見せつけておいて。




打ち止め「……体がゆれている気がする」




直後に地獄に叩き落とすのだ。