2: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 12:04:14.02 ID:FfNRHwAO
学園都市 第7学区 某所

狭い路地裏にひっそりと佇む一軒の喫茶店

名前は『喫茶 アジア』

静かで落ち着いた……とは言えないが賑やかな喫茶店

そんな喫茶店は今日も賑やかで……



削板「しぃぃぃしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」バタン

客「!?」ビクッ

東方不敗「ええい軍覇!お客さんがおる時は静かに入って来いといつも言っておるだろうに!!」

削板「あ!すみません師匠!」

東方不敗「貴様は静かにすることをもう少し覚えんか!」

削板「はい!覚えます!」

東方不敗「……もう良い、今日の鍛練は道場で行う。先に行って準備をしていろ」

削板「はい!師匠!!」


客「相変わらずだね、マスターのお弟子さんは」

東方不敗「バカ元気だけ取り柄の奴じゃ」

引用元: 削板「見よ!」佐天「東方は!」東方不敗「赤く燃えている!」 

 

3: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 12:04:55.93 ID:FfNRHwAO
道場

削板「よし、準備は整った!今日も師匠にしっかり鍛練をつけて頂かなければ!」


少年の名前は削板軍覇

レベル5のナンバーセブンにして、流派東方不敗の後継者でもある

ちなみに、ただの念動力だった能力が変質化して、原石だの説明出来ない能力だの言われたのはこの流派東方不敗のせいでもある



ガラガラ

東方不敗「うむ、準備は出来たようだな」

削板「はい師匠!今日もよろしくお願いします!」

東方不敗「うむ、では早速組み手試合を行う!」

削板「はい!」

東方不敗「……あと軍覇、もうこれ以上は道場を壊さない程度に動くのじゃぞ」

削板「はい!」

4: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 12:06:20.09 ID:FfNRHwAO
東方不敗「ではゆくぞ軍覇!」

削板「はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

バッ バッ

バシッ バシッ

東方不敗「まだまだ遅いぞ軍覇!」

削板「まだまだぁぁぁぁ!」

ドガッ

ドバッ バシッ

東方不敗「気力が伝わってこんぞ!」

削板「くそぉぉ!!」

激しい戦いを繰り広げる二人。もはや目では追えないほどに激しい


東方不敗「ではゆくぞ軍覇!!」

削板「はい!師匠!!」

すると二人は右手を構える


東方不敗「ダークネスフィンガー!!」ドバッ

削板「すごいフィンガー!!」ドバッ


二人の右手が発色し、交差したかと思えば既にそれは終わっていた


東方不敗「フン、まだまだじゃのう軍覇。気力も技も」

削板「クッ…これで500戦500敗……」

東方不敗「しかし急ぐことはない。貴様の実力はしっかりと上がっておる。あと数年でワシを凌ぐほどにな…」

削板「!?あ、ありがとうございます!!」

東方不敗「しかしぬかるなよ、軍覇」

削板「はい!師匠!」

8: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 12:40:28.80 ID:FfNRHwAO
街中

削板「そうか…俺の実力も上がっている…」

削板「いつかは師匠と互角に戦えるほどの実力に…」ゴクリ


??「困ります!や、やめて下さい!」


削板「…何だ?」


スキルアウト1「いいじゃん。ちょっとファミレスに行くだけだからさー」

スキルアウト2「ちょっと遊ぼうぜ。な?」

??「い、嫌です…」


削板「おい貴様ら…その女の子は嫌がっているじゃないか」

スキルアウト3「あ?何だお前?」

スキルアウト1「こういう奴時々いるんだよなー」

スキルアウト2「ちょっとボコすか」

削板「貴様らの根性は腐りきっているようだな」

スキルアウト1「うるせぇよ!」バッ

削板「ふんッ!」ドバッ

スキルアウト1「ガハッ!?」バタリ

スキルアウト2「貴様…能力者か!?」

削板「そんなことどうでもいい!お前もやるのか?」

スキルアウト2「コイツ…オラァ!」バッ

スキルアウト3「オラッ!」バッ


削板「はぁぁぁぁぁッ!!」ドバッ

スキルアウト2、3「ぐはぁぁッッ!!」バタリ

9: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 12:41:31.28 ID:FfNRHwAO
??「す、すごい…一撃で…」

削板「君、大丈夫か?」

??「は…はい…」

削板「そうか。夜は危険だからな、用心して帰るんだぞ」

佐天「あ、あの。私は佐天、佐天涙子と言います。あなたは……」

削板「なに、俺がレベル5ナンバーセブンの削板軍覇だと言うことはどうでもいい」

佐天「削板…さん…」

削板「とにかく、気をつけて帰るんだぞ!!」バッ

佐天「あ……行っちゃった…」



佐天「削板さんか…何か凄かったな~…」

12: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 15:13:47.83 ID:FfNRHwAO
ジャッジメント177支部

佐天「っていうことがあったんだよ」

初春「へぇー、レベル5の人ですかー…」

佐天「レベル5って言ったら御坂さんくらいしか知らないからねー」

黒子「で、そのレベル5の方はどんなお人でしたの?」

佐天「うーん、なんか…一言で言うと昔の熱血キャラみたいな?」

黒子「熱血キャラですの?」

佐天「正義感溢れて悪を倒す!みたいな」

初春「それはまた凄いキャラですね」

佐天「少なくとも御坂さんとは似ても似つかないかなー…」


ガチャ

美琴「黒子ー、遊びに来たわよー」

黒子「あらお姉様」

佐天「あ、御坂さん丁度いいところに!」

美琴「え?なにかしら」

13: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 15:14:21.52 ID:FfNRHwAO
佐天「レベル5のナンバーセブン、削板軍覇って知ってますか?」

美琴「第7位の削板軍覇ねぇ…。話は聞いたことあるわよ」

初春「どんな人なんですか?」

美琴「会ったことはないけど…、能力は念動砲弾って呼ばれてて、学園都市最大の原石、そして最も意味不明な能力…」

佐天「意味不明な能力?」

美琴「うん…強いには強いんだけど、学園都市の科学を持ってしてもほとんど解明できないから第7位なんだって」

黒子「凄い人ですのね…」

美琴「でもどうしてこの話が?」

佐天「いや~先日スキルアウトに絡まれてた時、この削板さんに助けてもらったんです」

美琴「へ~、中々いい奴じゃない。私の知ってるレベル5はまともな奴いないから…」

黒子「まぁ人それぞれですのよ」

17: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 18:49:02.16 ID:FfNRHwAO
街中

佐天「レベル5の削板さんか~…。また会えないかな~」


削板「ハッ!ハッ!ハッ!」バッバッ


佐天「あ…あれって削板さん!?……なんか練習してるし」


削板「セイ!セイ!セイ!」ガッガッ


佐天「レベル5なのにあんなに練習してるんだ…凄い努力家……」


削板「そろそろ時間か…」ムクッ


佐天「あれ…、今度はどっか行っちゃった…」

18: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 18:49:43.83 ID:FfNRHwAO
ガラガラ

削板「しぃぃぃしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」バタン



佐天「削板さん…どっかに入っていった…」

佐天「なになに『喫茶アジア』…?何やってるんだろ…覗いてみよ」



東方不敗「では道場に行くぞ軍覇」

削板「はい師匠!」



佐天「道場…こっちの建物かな」

佐天「『流派東方不敗』?なんかの格闘技かな?」



東方不敗「では始めるぞ!」

削板「望むところです!」

東方不敗「でぇぇぇぇい!」

削板「はいぃぃぃぃぃぃ!」

ドガッ ドバッ バシガシッ



佐天「す…凄い…凄すぎる…」

19: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 18:50:35.24 ID:FfNRHwAO
東方不敗「む…そこにいるのは誰じゃ!?」

佐天(見つかった…!?)ビクッ

削板「お、お前は…あの時の……」

佐天「す、すみません…昨日の御礼がしたくて…」

東方不敗「ほう、昨日の御礼?」

佐天「スキルアウトに絡まれてたところを削板さんに助けてもらったんです」

東方不敗「ふむ……軍覇も中々粋なことをするもんじゃ」

削板「お、俺はただ困っていた人を助けただけで…」

東方不敗「まぁよい、お嬢さん、名はなんと申すか?」

佐天「佐天涙子です!」

東方不敗「涙子か。ならものはついでじゃ、道場に入って見学でもしておれ」

佐天「あ、はい。ありがとうございます」

20: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 18:52:22.92 ID:FfNRHwAO
東方不敗「では再開するぞ軍覇」

削板「はい!師匠!」

佐天(凄い気迫…)


バッ ドガッ

東方不敗「未熟千万!もっと来い軍覇!」

削板「まだまだぁぁぁぁぁぁ!!」

バシガシッ

ドガドガ

東方不敗「うりゃあああああああああああああああ!!」ババババババババ

削板「はいはいはいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」ババババババババ

佐天(オーラが……)ゴクリ



東方不敗「では今日は派手に行くぞ軍覇ぁぁ!!」

削板「しぃぃぃしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


佐天(な、何が……)


東方不敗と削板は宙に舞ったその瞬間

東方不敗「石破天驚拳ぇぇぇぇぇぇん!!!」

削板「すごいぃぃぃパァァァァァァァァァンチ!!」


ドバァァァァァァァァァァ!!
パーとグーの形をした大きな手が『驚』と言う文字を描きながら衝突する


佐天「」

21: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 18:53:06.92 ID:FfNRHwAO
東方不敗「ふう、今日はこんなところじゃな」

削板「ありがとうございました!師匠!」

東方不敗「…また道場がボロボロじゃが……まぁよい」

削板「師匠、どうでしたか俺の石破天驚拳は!」

東方不敗「うむ、威力はワシの天驚拳に勝るものだがスピードや制御がとれておらん。まだまだこれからじゃ」

削板「ありがとうございます!」

東方不敗「ところでどうじゃったかな涙子。ワシ達の鍛練は」

佐天「そ…その………」

削板「なんだ?」





佐天「私を……」

佐天「私を師匠の弟子にして下さいぃぃ!!!」


東方不敗「」

削板「」

22: 以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします 2010/12/30(木) 18:54:01.76 ID:FfNRHwAO
削板「佐天!お前本気で言っているのか!?」

東方不敗「……………」

佐天「本気です!私はずっとレベル0で能力すらない人間で…」

佐天「それでみんなに迷惑かけてばかりで………だから…」

東方不敗「……………」

佐天「だから私にも、みんなを守るだけの力が欲しいんです!!」

削板「佐天………」

東方不敗「涙子!……流派東方不敗を学ぶには地獄をみることになるぞ」

佐天「はい!」

東方不敗「この削板軍覇というバカも決して生温い道を歩んだわけではない」

削板「……………」

佐天「覚悟はできています!」

東方不敗「その言葉に二言は無いなァァァ!!」

佐天「はい!師匠!」

東方不敗「気に入った!流派東方不敗二人目の入門者じゃあ!!」

佐天「ありがとうございます!師匠!」

29: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 19:31:58.82 ID:Mrtxu.AO
ギアナ高地

東方不敗「さて、ギアナ高地に来たからにはみっちりと精神修業じゃぞ」

削板・佐天「はい!」

東方不敗「流派東方不敗はその高度な精神力により気力を会得する。しかしそれをコントロールする『感情』もまた然り。得に軍覇!」

削板「はい!」

東方不敗「貴様の気力は素晴らしいが感情がまだまだ未熟じゃ!目先のことばかりに走り本来の目的を忘れ…、怒りに身を任せる」

削板「は、はい!」

東方不敗「それは流派東方不敗にはあってはならぬことじゃ!」

削板「はい師匠!」

東方不敗「そして涙子!」

佐天「はい!」

東方不敗「貴様は軍覇より繊細な気力使いができる。しかし気力はまだまだ物足りん」

佐天「はい!」

東方不敗「このギアナ高地の自然エネルギーを体感し、自分のものとする。それが涙子の修業じゃ」

佐天「はい師匠!」

30: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 19:32:28.35 ID:Mrtxu.AO
東方不敗「では初めは滝修業じゃ!」

削板・佐天「はい!」


ドバババババババババババ…

東方不敗「自然の脅威は人知を遥かに越える…。怯むなよ!人もまた自然の一つじゃ!」

削板・佐天「はい!」

ドバババババババババババ…

削板(凄い水圧だ……)

佐天(でも…負けられない!)



東方不敗(ふん…やりおるな…)



東方不敗「耐えるだけでは意味がない!しっかりと自然エネルギーを取り込み、己の感情を切り開けぇぇ!」

削板「はい!」

佐天「師匠!」

ドバババババババババババ…



東方不敗(中々才能はあるようじゃが…、明鏡止水にはほど遠いわ…)

31: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 19:32:56.70 ID:Mrtxu.AO
東方不敗「よし、今日のところはこれで終了じゃ」

佐天「ふー……疲れた…」

削板「肉体よりもまずは気を高めることだな。そうすれば疲れもやる気も操れるさ」

佐天「確かに、今日は精神修行しかしてないですし、削板さんも疲れてなさそうですよね」

削板「ふん、まぁな」

東方不敗「ところで涙子。お前の秘めたる能力は何だったかのう?」

佐天「私ですか?私はレベルアッパーを使ったときには風力使いの能力が使えました」

東方不敗「ふむ…風力使い………」

佐天「それが何か?」

東方不敗「ならば涙子には専用の技が必要じゃな」

佐天「専用技……ですか?」

32: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 19:33:25.60 ID:Mrtxu.AO
東方不敗「よし、涙子にはこれをやろう」

佐天「これは……赤いハチマキ?」

東方不敗「そう、ハチマキだ」

削板「……し、師匠!?これはもしや…」

東方不敗「マスタークロス。布を用いたワシの得意技よ」

佐天「師匠の……得意技…」

東方不敗「軍覇にも白いハチマキを授けたのだが……こやつは不器用でな。この技は会得できんかったわい」

削板「……………」

東方不敗「しかし器用な涙子ならばこの技の会得は簡単だろう」

佐天「あ、ありがとうございます!」

東方不敗「それを会得すれば、ハチマキは剣にも盾にも鞭にも縄にもなる」

削板「くそ…こうなったら俺も涙子には負けてられないな!」

佐天「よし!私だって!」

33: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 19:58:17.54 ID:Mrtxu.AO
補足で偽典はなかったことで

34: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 20:36:00.30 ID:Mrtxu.AO
ジャッジメント177支部

佐天「う~いっはる~!久しぶり!」ガチャ

初春「あっ!?佐天さん!お久しぶりです!」

黒子「あら、本当に佐天ですの」

佐天「本当久しぶりだね~」

初春「佐天さんずっと合宿と言うか山篭りだから…」

黒子「本物の修行ですものね」

佐天「うん!凄かったよ~修行!」

初春「その割には元気ですね」

佐天「そりゃあ今の私は昔の佐天涙子ではないからね!」フンス

初春「確かに……あっ、その赤いハチマキはどうしたんです?」

佐天「ああこれね。私の新技の武器だよー」

初春「えー!布が武器になるんですか?」

黒子「何か凄そうですわ」

佐天「そう!本当に凄いんだよ、流派東方不敗って」

初春「そりゃレベル5が通ってるくらいですからね…」

35: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 20:36:35.09 ID:Mrtxu.AO
ガチャ

美琴「黒子ー、今日暇だか……………ッ!?」

黒子「あらお姉様………ってどうなさいました?」

美琴「い、いや……何か変じゃない?」

黒子「何がですの?」

美琴「変なのよ…ここのAIM拡散力場が…」

初春「変?」

美琴「この不安定なAIM拡散力場は………」

佐天「へ?」

美琴「佐天さん!?」

黒子「どうしましたの??」

美琴「佐天さんのAIM拡散力場がスゴイことになってるわよー!!」

佐天「ええ??いやその…」

美琴「そういえば佐天さん修行に行ってたって言ってたけど……」

佐天「多分力場が変なのもそのせいですね…」

美琴「ど、どういうこと?」

佐天「流派東方不敗って言うのは気を変質化して物理的に発現するものみたいで…、それが超能力にも影響してるみたいです…」

美琴「そ、そんなことあるの??」

佐天「ナンバーセブンの削板さんも…私と同じですから」

美琴「そういわれると納得できるわね…」

36: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 20:37:09.41 ID:Mrtxu.AO
黒子「そう言われると、その流派東方不敗って言うのは凄いんですのね」

佐天「まぁ…師匠が凄い人ですし」

美琴「AIM拡散力場も一種の電磁波だから少しは感じるけど、こんな力場の人初めてよ」

佐天「多分師匠クラスだとAIM拡散力場も目で見えちゃいますよ…」

初春「で、どんな修行でした?」

佐天「ギアナ高地で滝修行やサバイバルとか…」

黒子「ベタですのね」

佐天「能力はともかく、強さ的には私も削板さんに負けないくらいの強さですよ」

初春「さらっと今凄いこと言いましたよ佐天さん」



美琴「へぇー。なら私と少しバトルしましょうよ」


全員「え」

美琴「い、いやそういう何かボコボコにしてやるよ的なノリじゃなくてさ、本気で佐天さんが強くなったとこを見てみたいっていうか…」

佐天「私も御坂さんクラスが相手ならいいですよ。正直勝てるか分かりませんが」

美琴「よし!じゃあ河原行こっ!いいでしょ黒子」

黒子「はぁ………」

37: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 20:37:47.91 ID:Mrtxu.AO
河原

美琴「さーて、私はいつでもいいわよ」

佐天「それじゃあやりましょうか」

初春・黒子「………」ゴクリ


美琴(佐天さんは近距離型ね…砂鉄の剣で応戦して…)

佐天「……」シュン

美琴(はやっ……)


ガキンッ

佐天「渾身の一撃もやっぱり受け止められましたねー」ギギギギ

美琴(砂鉄の剣を……素手で!?)


バッ

美琴「これは近づかれたら私の負けね…」ザザザザ

佐天(今度は周囲に砂鉄を…)

美琴「手加減はするけど…私も本気よ!」バッ

ザザッ

佐天(くっ…さすが御坂さん…)

ドバッ

佐天(あぶなっ……)


初春「あっ!佐天さん後ろは川です!」


ヒョイ

佐天「大丈夫大丈夫~」

美琴「水の上を立ってる!?」

黒子「凄いですわ……」

38: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 20:39:49.73 ID:Mrtxu.AO
美琴「そこっ!」バチバチ

佐天「ヒョイっと」バッ

美琴(あんなテレポート並の速さじゃ電撃でも相手にならないわ…)


ザザザザ……

佐天「うーん…砂鉄で周りを防御されては近づけないなー…」

美琴「佐天さん、もう終わり?」

佐天「なら仕方ないです。これを使います…」シュルシュル


初春「あれは…」

黒子「赤いハチマキですの…?」


美琴「ハチマキ……?」

佐天「流派東方不敗の名にかけて!!」

美琴「!?」

佐天「これぞ!佐天クロス!」シュルルル

美琴「何よ……ただの布じゃないのよ」

佐天「せぇぇぇい!!」シュルルル

美琴「なっ……」(伸びた!?)バッ


佐天「まだまだぁぁぁ」シュルルルバッ

美琴「こっちも砂鉄の嵐で!!」

ドバババババババババ


初春「す、凄すぎます……」

黒子「ひょえ~……」

39: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/02(日) 20:40:41.56 ID:Mrtxu.AO
美琴(相手はたかがハチマキ一本だって言うのに…近づけもダメージを与えもできない…)

美琴「はぁぁぁ!」ドバッ

佐天(砂鉄の波……しかし!)

佐天「うらぁぁぁぁぁぁぁッ!!」シュルルル バッ

美琴「砂鉄の壁が掻き消された!?」

佐天「もらった!」シュルルル

美琴「まだまだ!」ガキン

バッ バッ


佐天(ハチマキを使っても勝てない……さすが御坂さん!)

美琴(このハチマキ凄すぎるわ……やるわね佐天さん!)

ギンッギンッ

ドバッ


初春・黒子「……」ゴクリ



??「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいぃぃぃぃぃぃ!!」ダダダダダダ


美琴・佐天「!?」


削板「喧嘩はやめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ダッ


美琴・佐天「は?」


削板「喧嘩両成敗!」バッ

美琴・佐天「きゃあああぁぁぁ………」ドボン


初春「あ!二人とも川に…」

黒子「」

44: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/03(月) 16:56:47.67 ID:FrsqlQAO
流派東方不敗道場

削板「と言う訳です……」

東方不敗「そうか。つまり軍覇は行きなりにも女子二人を川に投げ込んだと」

削板「う……」

東方不敗「まったく、お前らしいわい」

初春「あ、佐天さん。もう着替えましか?」

佐天「うん大丈夫」

東方不敗「古臭い道着しかないが大丈夫か?」

美琴「はい。ありがとうございます」

佐天「近くに道場があったからいいものの、行きなり女の子二人を川に投げるなんて酷いですよねー師匠」

東方不敗「まったくだ」

削板「………」

黒子「それにしてもこんなところに武術の道場があったなんて…」

佐天「そうだ。今から組み手試合とかするんで御坂さん達も見てきますか?」

美琴「え?…まぁ制服乾いてないし…見てくわ」

黒子「私もジャッジメントとして興味がありますわ」

初春「ですー」

45: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/03(月) 16:57:16.33 ID:FrsqlQAO
東方不敗「ふむ、それでは涙子と軍覇の試合を始めるぞ」

削板「はい!」

佐天「今日は勝ちますからねー!」

東方不敗「涙子はハチマキを使用し軍覇は素手だ。ではお互いに礼!」


削板・佐天「お願いします!」



東方不敗「始めぇい!」カーン

削板「はいぃぃぃぃぃぃぃ!!」バッ

佐天「ハッ!」ダッ

佐天「それそれそれそれ!」シュルルババババ

削板「はいはいはいはい!」ババババ


美琴(二人共格闘の戦い…速過ぎるわ…)


佐天「涙子スラッシュタイフーン!!」バァァァッ

削板「くっ」ドバッ


初春(凄い…風まで…)

46: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/03(月) 16:57:44.78 ID:FrsqlQAO
削板「まだまだぁ!!」バッ

佐天(あの構えは…)

削板「俺のこの手が唸って光る!勝利を掴めと轟き叫ぶ!」

東方不敗(ほう…軍覇め…やりおるな…)

削板「強烈!すごいフィンガァァァァァァ!!」ドバァッ

佐天「くっ……」ジュ

削板「やった!!」


佐天「残念、それは残像です」


削板「!?」

全員「!?」


佐天「佐天クロス!」シュルル

削板「なっ!?」ガシッ

佐天「でぇぇぇぇぇい!」バーン

削板「ぐはぁっ……!」バタリ



東方不敗「勝者、涙子!」


全員「おぉぉぉ!!!」

47: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/03(月) 16:58:14.74 ID:FrsqlQAO
初春「す、凄いです佐天さん!!」

佐天「危なかったな~」

削板「くそ…俺の負けだ…」

東方不敗「ふむ、軍覇は完璧なまですごいフィンガーを完成させていた」

削板「……………」

東方不敗「しかし涙子も涙子シャドウを完成させていた。その結果、先読みにより涙子が勝った。これが全てだ」

佐天「削板さんのすごいフィンガーは少しでも反応が遅れるともう防ぐ手立てもないですから。あそこで分身技を使わなければやられてましたよ」

東方不敗「ふむ、軍覇より考えて闘っておる。兵法を知り己をもっと知った上でさらに技を磨くことだな、軍覇よ」

削板「………わかりました。佐天!次は負けないからな!」

佐天「望むところです!!」

48: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/03(月) 16:59:49.96 ID:FrsqlQAO
東方不敗「ところでそこの女子3人」

美琴・黒子・初春「へ?」

東方不敗「どうか?流派東方不敗に入門するか?」


美琴「…まぁ私的には強くなれるのなら習いたいけど…能力が変質化するのは勘弁したいわね……」

黒子「私も能力の変質化は好ましくありませんし、ジャッジメントの格闘術ともまったく違いますので…ついていけませんわ」

初春「私は佐天さんみたいに才能ないですし…運動も苦手ですので…」


東方不敗「そうか、残念だな……。ならば折角見学に来たついでだ、喫茶店の方で少し休んでいくとよい」


全員「ありがとうございまーす」

53: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/04(火) 19:15:30.32 ID:By8Q.IAO
補足で削板は常に白いハチマキ
佐天さんも常に赤いハチマキをしています

54: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/04(火) 19:15:56.70 ID:By8Q.IAO
喫茶 アジア

カランカラ~ン

東方不敗「まぁ掛けてくれ」

美琴「ありがとうございます」

佐天「御坂さんは何飲みます?」

美琴「え?佐天さんがやってるの?」

佐天「はい。一応ここのバイトも兼ねてるんです」

東方不敗「涙子の淹れるコーヒーは上手いぞ」

美琴「なら私はコーヒーを」

佐天「白井さんと初春は?」

黒子「私は紅茶で」

初春「私も紅茶でお願いします」

佐天「はいかしこまりました~♪」

東方不敗「軍覇は不器用でな、器用な涙子を重宝しとるわい」

削板「師匠!俺だってコーヒーくらいは…」

東方不敗「お前はいいから運んどれ!」

削板「はい……」シュン

55: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/04(火) 19:16:24.00 ID:By8Q.IAO
美琴「でも本当にいいんですか?コーヒー頂いても」

東方不敗「なぁに、趣味でやっとるような店だからのう」

佐天「お客さんも常連さんばかりで」

黒子「確かにそんな感じですわね」


削板「お待たせしました!」カタカタ

美琴「ちょ、ちょっとアンタ…落としたりしないでよ…」

削板「大丈夫大丈夫!」カタカタ

初春「怖いです…」


黒子「それでは頂きますわ」ズズー

美琴「本当!凄くおいしいじゃないの!」

初春「本当ですね!」

東方不敗「よかったなう涙子。新しい常連さんだ」

佐天「へへー、ありがとうございます~」



??「オイ!じいさん、開いてるかぁ?」カランカラーン

全員「?」

56: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/04(火) 19:17:38.41 ID:By8Q.IAO
東方不敗「すまんが今店は…」

木原「俺だよ俺、数多」

東方不敗「おお数多か。久しぶりじゃのう」

木原「いつ来ても小汚ぇ店だなー、ここは」

削板「おおアンタか」

木原「おっ、ナンバーセブンの削板か。懐かしいな」


美琴(白衣…?)

黒子(人相の悪い殿方…)


木原「じいさん、こっちの嬢ちゃん達は?」

東方不敗「おお数多は知らんかったな。こっちの女子(おなご)が佐天涙子、二番目の流派東方不敗の入門者だ」

木原「ほー、そりゃ嬢ちゃんも物好きだねぇー」

佐天「まぁ…確かに…」

東方不敗「こっちはその友達の御坂美琴と白井黒子に初春飾利だ」

木原「ってオイオイ…、まさか常盤台の超電磁砲までじいさんの戯れ事に付き合ってんのかぁ?」

美琴「ち、違うわよ!私は遊びに来ただけでさすが入門は………」

木原「そりゃあそーか。わりぃな、超電磁砲のお嬢ちゃん」

美琴(変な人……科学者の人かな?)

57: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/04(火) 19:18:18.09 ID:By8Q.IAO
佐天「ねぇねぇ削板さん」

削板「なんだ?」

佐天「あの白衣の人と師匠ってどんな繋がりがあるの?」

削板「ああ、あの人は昔流派東方不敗を研究しようとした学者らしいぞ」

佐天「え!?」

美琴「凄い人ね……」

削板「案の定研究にすらならないから匙を投げたらしいが…興味を持って一度師匠の弟子になったんだ」

黒子「元弟子でしたのね…」

削板「師匠曰くかなりのセンスを持っている人らしいけど…飽きたっていう理由ですぐ辞めたらしい」

木原「そうそう、そんな昔もあったなーじいさん」

東方不敗「貴様なら明鏡止水さえ獲得できる者と思ったんじゃがのう…」

木原「無理言うんじゃねぇよ」

初春「へぇー、凄い方なんですね」

58: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/04(火) 19:19:30.95 ID:By8Q.IAO
木原「そういや今日来た本題を忘れてたな」

東方不敗「何だ?」

木原「ちょいとした訳で、ある能力者を相手しなけりゃならなくなったんだよ」

東方不敗「ふむ、しかしワシに科学たる対能力者戦を聞くとは不向きと思うが」

木原「いや簡単だよ。相手は一方通行」

美琴「一方通行!?あ、あんな奴を相手にするって言うの!?」

木原「あー…超電磁砲はその怖さを身を持って体験してるなぁ」

美琴「……………」

東方不敗「能力はいかに?」

木原「奴の能力はベクトル操作、問題は反射だ」

削板「第1位は自動的に触れたものの攻撃を反射するんだったな」

東方不敗「反射………」

佐天「相手は学園都市最強……流石にそれを相手にするのは……」

東方不敗「なぁに、そんなもの簡単なことよ!」

全員「え!?」

59: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/04(火) 19:19:58.09 ID:By8Q.IAO
東方不敗「相手が『外に反射』なら、『内に反射』してやればいいだけのことよ!」

木原「だからそんなことどぉやってやんだよ」

東方不敗「当たる直前で腕を引く!これ兵法の基礎の基礎なり!」

全員「」

木原「いやまてよ…奴のベクトル法則とAIM拡散力場数値を対象化して反応速度と…」ブツブツ


佐天(……こんなの無理ですよね…)

美琴(…………うん……)



木原「ハハハハハ!流石じいさんだ!こいつぁ最高の名案だ!」

東方不敗「うむ、流派東方不敗に不可能はない」キリッ

木原「じゃあ早速じいさん、技の開発だ!」

東方不敗「うむ!そういうことならばとことん付き合ってやる!」


全員「………………」


佐天「帰ろっか…」

全員「うん…………」

60: あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! 2011/01/04(火) 19:20:17.00 ID:By8Q.IAO
帰り道

美琴「にしても凄い師匠だったわね~」

初春「なんと言うか、濃すぎますよね」

黒子「あの人一人で科学を根底から覆しそうですわ」

美琴「でもさ、師匠ってどんな人なの?なんで学園都市にわざわざ喫茶店なんて?」

佐天「それは……流派東方不敗を広めたいからとか…」

黒子「なら学園都市外でもいいですわよ」

佐天「確かに…」

削板「まぁ俺も確かに師匠の過去は知らないな」

美琴「なんか…謎の人ね…」

65: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/07(金) 21:43:59.69 ID:5/7hlcAO
とある日

東方不敗「いつもすまんのう涙子」

佐天「いえいえ、ここで働くの面白いですしー」


カランカラーン

佐天「いらっしゃいませー」

一方「…………」

佐天(あ、またあのお客さんだ…)

佐天「(またあの人ですね…)」

東方不敗「(ふむ…高校生で一人とは珍しいわい)」


一方「オイ、赤いハチマキの」

佐天「あ、はい」

※佐天さんは常時赤ハチマキ←ここ重要


一方「いつものコーヒーで頼む」

佐天「あっ、はい。いつもの奴ですね」


一方(俺もすっかり常連だなァ……)

66: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/07(金) 21:49:34.34 ID:5/7hlcAO
佐天「お待たせしました。佐天スペシャルコーヒーでーす」カチャ

一方「……」ズズー


佐天(無口な人だなぁ…)

佐天「お客さん、よく来ますね」

一方「あァ?まァな…」

佐天「コーヒー好きなんですか?」

一方「まァ…好きだな。ここのコーヒーは豆が違ェからよく来るだけだよ」

東方不敗「ふむ…中々分かっておるな」

佐天「うちの豆は師匠が現地に行って調達してくるんですよー」

東方不敗「まァ修行ついでだがな」

一方「ふン……そいつァ上手いに決まってるな」

佐天(コーヒーの話になると喋るんだなー…)

67: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/07(金) 21:56:19.30 ID:5/7hlcAO
一方「学園都市みてェな騒がしいとこだと…こういう静かなとこが恋しくなンだよな…」

佐天「何かわかりますね」

東方不敗「………」

一方「…………」ズズー

東方不敗「お主…何か不安な悩みでもあるのか?」

一方「……はァ?……まァ無いことねェが…」

佐天「唐突ですね」

東方不敗「いやはや、ワシの店柄で悩みの相談も多くてな、顔を見れば悩みが分かるようになるもんでな」

一方「…………」

佐天「何かあるんですか?」

一方「けっ…。俺の悩みは簡単もンだ。俺には守るものができてな…」

東方不敗「ふむ…」

68: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/07(金) 22:16:24.19 ID:5/7hlcAO
一方「だが今の俺の力は不足している……。守る力がない……」

佐天「…………」

東方不敗「……。力か…」

一方「ああ……」

東方不敗「力なぞまだ簡単なもの…。それは自身の可能性にすぎんからな」

一方「…………」

東方不敗「ワシも力を欲した時はあった。限りなく欲した。しかし力は目標のための手段に過ぎん」

東方不敗「お主ならば、目標は守る、そのための力。ならば自身を信じてみよ」

一方「……信じる…ねェ…」

東方不敗「そして大事なのは可能性そのものだ」

佐天「可能性?」

東方不敗「既存のルールを全て捨て、可能と不可能を見極める。目の前にある条件を並べ、その壁を取り払う」

一方「……………」

東方不敗「すなわちは新たな可能性。新境地」

69: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/07(金) 22:16:53.87 ID:5/7hlcAO
一方「可能性ねェ………」

東方不敗「そして自我を忘れるでないぞ。心の制御と可能性の新境地、この2つが合わさった時、人はこれを『明鏡止水』と呼ぶ」

佐天「明鏡…」

一方「止水…」

東方不敗「まぁこれがワシのできる助言の限界じゃ」

一方「あァ……随分とわかった気がする…ありがとよ」

佐天「よかったですね」

一方「……次のコーヒーも楽しみにしてるぜェ…」

東方不敗「うむ、またいつ来てもよいぞ」

一方「ふン…じゃあ…お代はここ置いとくからな」

カランカラーン


佐天「ありがとうございました~」

東方不敗「…………」

佐天「何か師匠かっこよかったですねー。でも何だか師匠っぽくない感じも…」

東方不敗「よし涙子、今日は店終いじゃな」

佐天「はいは~い」

ガラガラガラ

75: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 19:29:44.91 ID:/7dh3faAO
とある日

東方不敗「うむ…今日もいい天気だ」

東方不敗「街中をこうして出歩くの久しぶりだ」

東方不敗「とりあえず、今日は買い物にでも…」


バンッバンッ

東方不敗(ん!?銃声だと…)

東方不敗(こっちの路地か…)


バンバン バンッ

絹旗「まぁこんなところですね」
フレンダ「結局、これだけの人数しかいなかった訳ね」

滝壺「麦野は?」


ドバァァァァァ

麦野「こっちも終わったわよ」

浜面「あ~あ~、またこんな派手にやらかしちゃって…」

絹旗「とにかくこの組織はこれで潰せましたかね?」

麦野「いや…まだボス格の奴は出てないわ…」


東方不敗(こやつら……)

76: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 19:30:44.79 ID:/7dh3faAO
フレンダ「じゃあさっさと吹っ飛ばして終わろうよ」


東方不敗「お主ら…ここで何をやっておる…?」


麦野「っと、都合のいいところに」

絹旗「こいつがこの組織のリーダー格ですかね?」


東方不敗「話を聞く気はないようだな…。まぁお主らが物騒なことをしていることに違いはないか……」


絹旗「麦野どうしますー。超喋ってますけど」

麦野「あー、一応連れて帰ろうか」

絹旗「りょーかい」


バッ

東方不敗(ほう…中々のスピード…)

絹旗「じゃあおじいさん、ちょっと気絶してもらうよー」シュッ


パッ

東方不敗「ふむ、いい姿勢、それにいい気迫だ」


全員「!?」

77: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 19:46:08.22 ID:/7dh3faAO
浜面「絹旗のパンチを避けた!?」

麦野「……………」

フレンダ「おっと…、結局一筋縄では行かない訳ね…」


東方不敗「ふむ…お主らがその気なら5人同時に相手をしてもよいのだぞ?」


麦野「ちっ…気をつけろ。こいつはハッタリじゃない…」

絹旗「ただ者じゃないですね…」


東方不敗「さて、誰から来るか?5人同時か?」


フレンダ「こういう時は爆弾が便利な訳よ!」バッ

東方不敗(10…いや15の爆弾……)

東方不敗「ダークネスショットォォォ!!」ババババッ


ドォーン ドォーン ドォーン
ドォーン ドォーン ドォーン


全員「」

78: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 19:47:20.09 ID:/7dh3faAO
浜面「おいおいマジかよ…」

フレンダ「の、能力者!?」

麦野「まさか……どうみてもただの老人じゃ…」


東方不敗「もう怖じけづいたか?ワシはまだ物足りんぞ!」


麦野「滝壺!簡単でいい、奴のAIM拡散力場を解析しろ!」

滝壺「わかった…」

滝壺(力場を捕捉。観測をかい…)

滝壺「あああああああ!!」ガク

浜面「た、滝壺!」

麦野「どうした!?体晶を使っていな…」

滝壺「違う…この力場…違う」

浜面「ど、どういうことだ!?」

滝壺「こんなに不快な力場…初めて…。常にうごめいて…正しい観測もできない…」ガクガク

麦野「……こいつ…一体何者……?」


東方不敗「さて…ワシも随分と待たされたものだが…」

麦野「ちっ……ふざけた野郎だ…」

79: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 19:56:14.21 ID:/7dh3faAO
麦野「お前が何者かはわからないが…ここで消すのは正解のようだ」ジジッ

東方不敗(あの光は…?)

麦野「しね!」ビュバッ

ドバァァァァァ


東方不敗「!?」

東方不敗「ダァァークネス…フィンガァァァァァァァァ!」ドッ

バァァァァァァァ…


麦野「け、消され…た…」

浜面「む、麦野の原子崩しが……」

フレンダ「な…何なのよ…アイツ……」


東方不敗「中々筋のいい攻撃だ。…ではそろそろワシもやらせてもらおうか…」

全員「!?」

麦野「や、やらせるな!」ドバッ

東方不敗「ふん、遅い!」ダッ



東方不敗「秘技!十二王方牌大車併ぃぃぃぃ!!」シュン


浜面「円を描いた!?」

フレンダ「ちょ何なの、あの小さい奴!」ビクッ

80: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 19:57:09.77 ID:/7dh3faAO
チビ東方不敗「」バシバシ

絹旗「こ、こいつ…分身!?」

浜面「ぐはぁぁ!…小さいのに何て威力だ…こいつ…」


東方不敗「これはワシの分身!貴様らごときで耐えられるかのう?」


麦野「くっ…こいつ!」ドバッ


東方不敗「帰山笑紅塵!!」

チビ東方不敗「」シュ パッ


浜面「あの分身が戻った!?」


東方不敗「さあて…この程度でダウンされては面白くないぞ?」


麦野(打つ手は…ないか…?)



ダダダダダダダダダダ

全員「!?」


リーダー「くそ!お前ら…暗部組織か!」

浜面「あ…あいつは…」

リーダー「ふざけやがって!」

ダダダダダダダダダダ


絹旗「も、もしやあいつがリーダー格の…」

81: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 19:58:00.67 ID:/7dh3faAO
リーダー「お前!そこをどけ!」カチャ

東方不敗「………」

リーダー「貴様……!」カチャ

東方不敗「ふん!」ドッ

リーダー「あぐっ………」バタリ



絹旗「や、やっぱりこいつです!この超倒れてる方が人身売買組織のリーダー格の男です!」

麦野「なに……」

浜面「な、ならこっちのおっさんは…」

東方不敗「…………」

フレンダ「結局…関係ない一般人ってこと?」


東方不敗「この男が人身売買組織のリーダー格…。ではお主らは何をしていたのだ?」

浜面「俺らは学園都市暗部組織だ。人身売買組織を潰すために動いていただけだ」

絹旗「すっかり、あなたが丁度いいところに出現したから…、あなたが超黒幕だと思って……」

82: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/09(日) 19:59:16.61 ID:/7dh3faAO
東方不敗「ワシもすっかり、お主らがこの街を荒らす不埒な集団だと思っておったわい…」

麦野「……ったく、ただの勘違いか…」

浜面「って言うかツッコムところはそこじゃなくて…」

フレンダ「そうよ!何者よおっさん!」


東方不敗「フハハハハ。これは驚かせてしまったみたいじゃのう」


滝壺「………?」


東方不敗「ワシはしがない喫茶店と道場をやっておる、元拳法家、武闘家とでも言っておこうか」

浜面「はぁ?それだけであんな離れ技ができるわけ…」

麦野「…………」

東方不敗「ワシの武術は流派東方不敗。喫茶店の名前は『アジア』だ。まぁ暇があれば寄ってみるとよい」

全員「…………」


東方不敗「では、楽しかったぞお主ら。また手合わせ願いたいものだ」ワーハッハッハッ


全員「……………」ハァ

87: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/12(水) 16:39:25.64 ID:CgIl5WWAO
東方不敗「よし、これで買い物はすんだな」

東方不敗「後は帰って道場でも……」


「や、やめて下さい!」


東方不敗「ん…?


不良1「いーじゃんかよ、ちょっとくらいさ」

不良2「そこのファミレス寄るだけだって」

少女「だから嫌だと…」

不良3「なんだよお前、ノリわりぃな~」ガシッ


東方不敗(全く…こういう輩はいつの時代も…)


??「おいお前ら!」

不良達「!?」

上条「3人がかりで女の子に言い寄って…嫌がってんじゃねぇかよ!」

不良1「はぁ?何お前」

不良2「いるんだよな~こういう奴」


東方不敗(ほう珍しい…勇気ある少年だな)


不良3「あっそう、俺達にケンカ売ってると」

上条「だったら何だっていうんだよ!」

不良4「それなら」

不良5「とことん」

不良6「付き合ってやろうか!」

上条「え…」


東方不敗(少年ピンチww)

88: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/12(水) 16:39:57.64 ID:CgIl5WWAO
不良2「何だ何だ?さっきの威勢はどーした?」

不良4「ったく、さっさとボコしちまおうぜ」

不良5「おう」ゾロゾロ

上条「…………」

不良6「オラァ!」シュッ

バシッ


不良6「な……」

上条「だ…誰が…」

東方不敗「少年、お主の勇気、しかと受け取ったぞ」

上条「は……?」

不良6「オイ何なんだよジイさん!!」

東方不敗「6対1でのケンカとは…あまり感心せんのう」

不良5「まさか学園都市にこんなジジイが居たとはな~」

不良1「オイお前らお年寄りは大切にしろよなww」

東方不敗「…………」

上条「おいおじいさん、止めとけよ…。相手は6人だし能力者もいるみたいだし…」



東方不敗「このバカ者がァァァァァァァァ!!!」

全員「!?」

東方不敗「つべこべ言わずかかってこんか!全員返り討ちにしてやるわい!!」

89: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/12(水) 16:42:20.63 ID:CgIl5WWAO
不良1「あーあ、このジジイやる気だな」ボッ

東方不敗「………ではワシも」

不良3「オラァ!!」バッ


東方不敗「酔舞・再現江湖!!」
東方不敗「デッドリーウェイブ!!」

バッ

不良3(な…)

不良4(体が…)


東方不敗「ばァァァァくはァァァァつッッ!!」

ドバァァァァン


不良達「ぐはあああああああ!?」バタリ

上条・少女「」


東方不敗「少年少女、怪我はなかったかな?」

少女「あ…はい…」

上条「だ、大丈夫…」

東方不敗「最近の若者は腰抜けなことよのう」

上条(いやアンタが凄すぎて……)


不良1「……く…そ……」ボッ

上条「!?」

東方不敗「む…」

ボワッ

上条「危ない!!」

バギン

東方不敗「……!?」

90: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/12(水) 16:42:47.99 ID:CgIl5WWAO
上条「ふぅ、危なかったな…」

東方不敗「お主…今その右手を…」

上条「あ?い、いやその…」

東方不敗(それにこの少年から妙な『気』を感じる…)

東方不敗「少年、名前は?」

上条「ああ、俺は上条当麻。それよりさっきはありがとうなおじいさん」

東方不敗「……………」ジー

上条「な、何でせうか?」

東方不敗「当麻と言ったな少年。その右手は何だ?」

上条「右手?あー、俺の右手は少々特殊で…異能の力な神様の奇跡だって打ち消せる。幻想殺しってのが宿ってるらしい」

東方不敗「幻想…殺し」

上条「まぁ日常では不幸なだけなんだけど…」

東方不敗「ふむ…そうか。ここで出会ったのも何かの縁。よかったらここに来ると良い」ヒラッ

上条「ん…?……喫茶…アジア?」

東方不敗「ワシが趣味でやっておる喫茶店だ。暇があれば寄るとよい」

上条「…………」

東方不敗「ではさらばだ少年!」

92: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/12(水) 17:41:17.34 ID:CgIl5WWAO
某日

カランカラ~ン

東方不敗「涙子、お客さんだ」

佐天「はいは~い、いらっしゃいませ~」

絹旗「こ、こんにちはです…」

東方不敗「ん?お主はあの時の……」

絹旗「超ご無沙汰です」

削板「あれ?師匠の知り合いですか?」

東方不敗「まぁそんなところだ」

佐天「へー。意外ですね」

東方不敗「にしてもお主は何故ここに?」

絹旗「実はこの前の戦いを見て……、私も…超強くなりたいんです!」

東方不敗「ほう!それは結構なことだ!」

削板「…でもお前、本当にいいのか?」

絹旗「え?」

佐天「流派東方不敗は『気』を主とする武闘術、この流派に入門したら超能力なんてなくなっちゃいますよ?」

絹旗「」

東方不敗「確かに。その覚悟があってこその流派東方不敗だな」

絹旗「それは超困ります…」

93: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/12(水) 17:43:42.90 ID:CgIl5WWAO
カランカラ~ン

佐天「またお客さん?いらっしゃいませー」

上条「ここが…喫茶アジア?」

東方不敗「ほうお主は…」

上条「上条。上条当麻だ」

東方不敗「久しぶりだな。で今日はどうしたのだ?」

上条「実は俺……強くなりたい!色々聞いたらこの道場やってるって言うから…だからじいさんの弟子になりたいんだ!」

削板・佐天「え!?」

東方不敗「ふむ……それは無理だな」

全員「!?」

東方不敗「上条当麻、お主のその右手。それが問題だ」

上条「右手……」

東方不敗「『気』を主とする流派東方不敗にその右手は厄介なだけなのだ。分かるな?」

上条「………………」

東方不敗「残念だが2人とも、流派東方不敗には不向きだ」

上条・絹旗「……………」

東方不敗「しかし体術だけなら教えてやってもよいぞ」

上条「本当に!?」

絹旗「是非超お願いします!」

94: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/12(水) 17:50:09.20 ID:CgIl5WWAO
ジャッジメント177支部

初春「でその人達も時々来るようになったんですか」

佐天「そうそう。入門って形ではないらしいけど、遊びに来る感じかな」

美琴「………佐天さん、今言ってたそのツンツン頭の人の詳細教えてくれる…?」

佐天「え?ああはい。ツンツン頭で高校生くらいで…右手がなんたらかんたらで…」

美琴「」ビクッ

佐天「か…かみ?かみじょ…」

美琴「」ビクッビクッ

美琴「もういいわ佐天さん…」(アイツ…何やってんだか…)

黒子「とにかく、最近の流派東方不敗も大人気のようですわね」

佐天「ほんとですよー。師匠もよろこんでましたし」

初春「よかったですねー」

95: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/12(水) 18:04:23.54 ID:CgIl5WWAO
ストーカー「と言う訳で新たに東方不敗の知り合いとなった上条と絹旗。流派東方不敗を通じて様々な出会いが巡って行きます」

ストーカー「しかし順風満帆な学園都市生活ばかりではありません…」

ストーカー「流派東方不敗の秘密を巡り、3人の刺客が表れます…。その正体は?その秘密とは?」

ストーカー「それでは能力バトル、レディー……ゴォーー!!」カーン

96: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2011/01/12(水) 18:04:55.99 ID:CgIl5WWAO
まとめ

東方不敗
喫茶アジアと流派東方不敗道場経営。今だ最強は健在。原作よりは穏やか

削板軍覇
学園都市レベル5ナンバーセブン。実は意味不明と言われていた能力は流派東方不敗による物だった。脳内再生は関で

佐天涙子
東方不敗の二番弟子。額の赤いハチマキ、佐天クロスを使えば削板とも互角。熱血佐天

木原数多
昔、流派東方不敗を研究しようとした人。結局諦めたがその時少し東方不敗の弟子になる。センスは抜群。木原神拳は東方不敗の助言で生まれた

上条当麻
東方不敗に助けてもらったことで弟子入りを志願。だが右手がのせいで入門できず。体術のみ教わることに

絹旗最愛
アイテム格闘要員。東方不敗に憧れ入門を決意。が流派東方不敗に入ると超能力が変質化してしまうのを知り断念。体術のみ教わることに

一方通行
喫茶アジア常連。コーヒー大好き。ちょいちょい東方不敗に相談したりして、仲はいい。流派東方不敗にも興味あり?

流派東方不敗
東方不敗が生み出した武術。自身や自然の『気』を利用した派手な攻撃が特徴。超能力でも魔術でもない『異能』。

103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 14:17:45.89 ID:010qYSGAO
とある日

東方不敗「涙子、軍覇、ちょっと良いか?」

佐天「何ですか?」

東方不敗「ちょっと野暮用で出かけてくる。その間店を頼むぞ」

削板「どこに行かれるんです?」

東方不敗「なぁに、病院に行ってくるだけだ」

佐天「びょ、病院って師匠どこか具合でも悪いんですか!?」

東方不敗「まぁ検査に行くくらいじゃ。ワシも超人ではないからのう」

削板・佐天(いやいや立派な超人だよ!)

佐天「じゃあまぁ、店のことは任せてください」

削板「お気をつけて、師匠!」

東方不敗「うむ」



佐天「師匠が病院って、なんか変ですね」

削板「そういえば学園都市に旧友がいるって聞いたことがあるから…もしかしたら…」

佐天「旧友?」

104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 14:18:13.06 ID:010qYSGAO
病院

東方不敗「……………」

カエル医者「誰かと思えば、あなたかい」

東方不敗「うむ……実に久しぶりだ」

カエル医者「20年ぶりだね?」

東方不敗「その割には驚きが少ないのう」

カエル医者「物事に一々驚いていたら、この街で医者なんか勤まらないね」

東方不敗「その通りだな」

カエル医者「で、今日は何の用かな?」

東方不敗「ワシの旧友と言えばこの街にはお主を合わせて2人くらいしかおらんくてのう…」

カエル医者「今日は暇だから、雑談くらいになら付き合おうかな。あなたも元僕の患者の一人だ」

東方不敗「……………」

105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 14:18:42.46 ID:010qYSGAO
東方不敗「ワシの武術、流派東方不敗も最近流行ってきてのう。今は弟子が2人もおる」

カエル医者「そりゃあ凄い。あの武術について来る若者がいるとはね」

東方不敗「そこでだ…、第三次世界大戦。あの戦いでこの街と世界はどうなったか。お主ならよく知っておるだろ」

カエル医者「魔術と科学…、双方のバランス崩壊」

東方不敗「となれば、ワシの平和な日常は終いだ。もうすぐ混乱が訪れる」

カエル医者「………それは遺言かい?」

東方不敗「………好きに受け取れ」

カエル医者「僕は医者だ。僕の担当する患者には絶対に遺書は書かせないことにしているんだ」

東方不敗「…………」

カエル医者「あなたの心境がどうなのかは分からないが、遺言は言わせない。それに死なせないよ、僕が医者である限りね」

東方不敗「……その言葉、しかと受け取った…」

カエル医者「ならよかった。じゃあ僕は次の患者が来てるからね、行くよ」

東方不敗「うむ………」

106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 18:03:02.93 ID:010qYSGAO
学園都市外 某所

??「やっと時が来たようだ」

??「長かったな」

??「第三次世界大戦を経て被害は大きかったけど、これで決着がつくかもしれない…」

??「まだアレイスターの狙いは分からない…、幻想殺しも同様に」

??「しかし…それ以上の価値がある、と言えば響きはいいな…」

??「それは君の経験があるからだ。そこから新たな世界が生まれる」

??「じゃあ…そろそろ行くわよ…」

??「………流派東方不敗…」

107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 19:06:27.06 ID:010qYSGAO
とある日

東方不敗「…………」

佐天「(ねぇ削板さん、最近師匠に元気ないですよね?)」

削板「(確かに…病院に行ってから元気がない…)」

佐天「(もしかして病気……とか…)」

削板「(……0ではないな…)」



ドバァァァァァン


全員「!?」

佐天「何の音!?」

削板「外だ!」バッ

佐天「ああ!あれは学園都市の外壁が…」

東方不敗「……………」

削板「テ、テロリスト?」

東方不敗「涙子、軍覇よ…」

佐天・削板「…はい?」

東方不敗「これはテロリストではない、流派東方不敗に対する戦いだ」

佐天・削板「!?」

東方不敗「訳はあとで説明する…行くぞ!」バッ

佐天・削板「は、はい!」バッ

108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 19:07:45.98 ID:010qYSGAO
学園都市外 防壁付近

東方不敗「やはり…奴らの仕業か」

佐天「奴ら…って…」

削板「こんな騒ぎなのに…誰も気づいてないのか?」




??「ようやく時は来た。あなたが東方不敗だな…?」

東方不敗「………」

オッレルス「俺はオッレルス。魔神になりそこねた男と言えば聞こえはいいんだが…」

削板「お、お前は…あの時の!?」

オッレルス「学園都市レベル5ナンバーセブンか…。まぁあの時は下調べさ。流派東方不敗が『本当に存在するか』ってことの」

削板「流派東方不敗の…下調べだと…」

??「その分だと弟子の方は流派東方不敗について、何も知らないようだな」

東方不敗「…………」

フィアンマ「申し遅れた。俺様の名はフィアンマ。右方のフィアンマってのは昔の名前だ」

シルビア「で、私がシルビア。地味に聖人やってるだけの女よ」

109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 19:09:19.34 ID:010qYSGAO
東方不敗「…予想はしておったわい。第三次世界大戦の混乱からな」

フィアンマ「俺様は幻想殺しのためにあの戦争を仕組んだのに、アレは俺様の手に追えないときた」

東方不敗「…………」

フィアンマ「終いにはアレイスターに右手を切り落とされる始末だ。だが俺の『右手』は終わった訳じゃないんだ」

東方不敗「き…貴様もしや…」

フィアンマ「『聖なる右』と言うのはこっちの言い方だ。お前達の言い方で言えば『神の右手』、『ゴッドフィンガー』でいいか」

佐天・削板「!?」

佐天「ゴッドフィンガーって…」

削板「流派東方不敗の真髄、ダークネスフィンガーをも越える…」

フィアンマ「そう、つまり俺様が求めるのは『ゴッドフィンガー』」

110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 19:10:19.31 ID:010qYSGAO
東方不敗「やはり貴様達…20年前のことを知りおったか…」

オッレルス「もう科学と魔術のパワーバランスを保つ時代は終わった。そのためにはあなたがいる」

東方不敗「フィアンマは『ゴッドフィンガー』。ならば貴様は何が欲しい」

オッレルス「簡単さ。あなたと同じ『明鏡止水』だ」

佐天「明鏡…」

削板「止水?」

東方不敗「貴様……」

オッレルス「『明鏡止水』と『ゴッドフィンガー』があれば、魔術と科学の争いは終わる。実に分かりやすい」


削板「ふざけるな!」

全員「!?」

削板「科学か魔術か知らんが、師匠と何の関係があって…」

シルビア「まったく、弟子の方は何もしらないようだね」

フィアンマ「残酷な師匠だ」

佐天「し…師匠?」

東方不敗「………………」

111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 19:10:57.69 ID:010qYSGAO
東方不敗「…昔のワシは一人の魔術師だった…」

佐天・削板「え!?」

東方不敗「とは言っても魔術師など名ばかり、格闘武術を好む若輩者だ…」

東方不敗「しかし、そこである人物から誘いを受けた…、超能力開発の誘い、だ」

オッレルス「その人物が学園都市統括理事長アレイスター・クロウリー」

佐天「統括…理事長!?」

東方不敗「その誘いを受けたワシは魔術師でありながら超能力開発を受けた…」

フィアンマ「普通、能力者が魔術を使うと体が爆発する」

削板「そん…な…」

東方不敗「しかし、何故かワシの体は魔術を使っても爆発しなかった。どころか能力、魔術さえ変質化して訳の分からん『力』になっていきおった…」

オッレルス「つまり、成功するはずのない実験が成功してしまった…と」

112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 19:12:05.37 ID:010qYSGAO
東方不敗「その後、この実験に気づいたイギリス凄教が学園都市に、魔術師に能力開発を『実験』という形で申し込んだ」

東方不敗「しかしアレイスターとしては魔術サイドに超能力の使える魔術師がいることは、科学と魔術のバランスを崩壊せざるを得んと考えた」

オッレルス「つまりはあなたの実験結果はイレギュラーな存在。そこに万が一でも魔術サイドに辿りつけられれば…、パワーバランスは崩壊…」

東方不敗「だからアレイスターはイギリス騎士団に偽情報を送り、騎士団にイギリス凄教の能力開発実験現場を襲わせた」

佐天・削板「……………」

シルビア「その証拠にお前達弟子の『力』は、魔翌力を練る方法で自分だけの現実を出現させているから変質化している」

オッレルス「これで分かったろう。東方不敗は科学魔術両方にイレギュラーな存在。それが故に、科学と魔術の争いを終わらせるカギを持っている」

113: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/15(土) 19:13:05.72 ID:010qYSGAO
削板「ふざけんな!!」

全員「!?」

削板「お前ら…どうせ師匠の『力』を使って、魔術か科学のどちらかを潰そうとかって魂胆だろうが!」

オッレルス「それが戦争における終結の定義だ」

佐天「違う!師匠の『力』はそんなもの力じゃない!」

フィアンマ「やはり分からんのだよ。この科学と魔術の争いに無関係な人間には」


東方不敗「涙子、軍覇、よくぞ言ってくれた」

佐天・削板「!?」

東方不敗「流派東方不敗は守りの拳!決して戦争なぞに振るう『力』ではない!」


オッレルス「ならば仕方ない。交渉決裂。武力を持って『明鏡止水』と『ゴッドフィンガー』の力を得るだけだ」



ストーカー「それでは異能力ファイト!!」

全員「レディーー……」


全員「ゴォォォォォォ!!」カーン

120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/17(月) 22:06:57.55 ID:uUqaZ8ZAO
オッレルス「さて…俺の相手は…」

東方不敗「無論、ワシが相手してやろう」

オッレルス「あなた直々のご相手か…。俺みたいな魔神のなりそこないには勿体ない」

東方不敗「無駄口はいい……行くぞォォォォッッ!!」ビリビリ

オッレルス「くっ……!?」(なんて気迫だ…)


バッ

東方不敗「ほれほれェェ!」ババババ

オッレルス「はは…無茶苦茶だな」シュッ

東方不敗「百裂脚ッッ!」ダダダダダダダ

オッレルス「うおおおおおッッ!」ババババ

東方不敗「このスピードについてこれる奴と闘うのは久しぶりだな」

オッレルス「俺もだ。やはり流派東方不敗はこうでなければ」

東方不敗「生意気をォォー!」

オッレルス「うおおおおお!!」

121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/17(月) 22:07:57.14 ID:uUqaZ8ZAO
削板「貴様…右手がないのならハンデをくれてやってもいいんだぞ?」

フィアンマ「はは、まさか敵から情けをもらうとはな。俺様も落ちぶれたものだ」

削板「んじゃあ、さっさと叩き潰して、貴様らに入れなおしてやるよ、『根性』をな!」

フィアンマ「『根性』か…。俺様にはありそうもないな」

削板「いざッッッ!」バッ

フィアンマ「ふっ……」バッ

削板「どぉぉりゃあああああああああ!!」ババババババババ

フィアンマ「だあああああああああああ」ババババババババ


削板「…貴様…その『右手』…」

フィアンマ「凄いだろう。『ゴッドフィンガー』を目指すだけの実力はある『右手』だ」

削板「『ゴッドフィンガー』だか何だか知らねぇが、そんな『根性』のねぇ右手なんぞに!」


フィアンマ「はぁぁぁぁッ!!」ドバッ

削板「ふんッ!!」バッ

122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/17(月) 22:08:24.68 ID:uUqaZ8ZAO
シルビア「あんたが私の相手かい?」

佐天「そうよ」

シルビア「先に言っとくけど、私はこの世で20人といない『聖人』の一人」

佐天「それが何だっていうのよ」

シルビア「ふっ…その意気なら手加減の必要はないわね」

佐天「望むところッッ!!」

シルビア「ハッ!!」バッ

佐天「そこォォォォォ!」ババババババババ

シルビア「はぁぁぁぁぁ!」ババババババババ

シルビア(この子…聖人の私に余裕で…)

佐天「さっきの聖人の余裕はどこに行ったのかしら?」

シルビア「ふん…さすがは流派東方不敗と言っておくわ。こりゃ少し手こずるわね」

佐天「さあ…流派東方不敗の名にかけて!佐天涙子は負けられない!」バッ

シルビア「面白い!!」バッ

124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/17(月) 22:25:37.18 ID:uUqaZ8ZAO
オッレルスVS東方不敗

オッレルス(明鏡止水…最低でも明鏡止水の秘密さえ暴けば……)

東方不敗「遅い、遅いぞ!ダークネスショットォォ!」ババババ

オッレルス「ちっ、小賢しい!」

東方不敗「十二王方牌大車併ぃぃぃぃ!」バッバッバッ

オッレルス「分身か?」

チビ東方不敗「」バシバシ

オッレルス「ちっ!」ドバッ

東方不敗「おれおれ!」ババババ

オッレルス「こんなものでは目眩ましにもならん!」バッ

東方不敗「帰山笑紅塵!」シュッ

オッレルス「やけに小賢しい技を使うんだな…東方不敗マスターアジア」

東方不敗「ふん、闘いは兵法の中にある。ワシとて無茶苦茶な闘いをしとるわけではない!」

オッレルス「説得力はないな」

125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/17(月) 22:26:06.92 ID:uUqaZ8ZAO
東方不敗「そんなにやられたいのなら見せてやろう」

オッレルス「ああ、受けてやる」

東方不敗「流派東方不敗奥義!!」

オッレルス「!?」

東方不敗「超級覇王電影弾ぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッッ!」

ドバァァァァァッ

オッレルス(なんという気迫だッッ!!)

バァァァァァァァ

オッレルス「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ガガガガガガ

東方不敗「のうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ドドドドドド


ドバァッーン


東方不敗「超級覇王電影弾を……受けとめただとぉ…」

オッレルス「…はは……流派東方不敗もこんなものか…」

126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/17(月) 22:40:07.93 ID:uUqaZ8ZAO
フィアンマVS削板

削板「貴様面白いな。ならば俺も全力だ闘おう」

フィアンマ「ならばさっさとケリをつけよう」

削板「うおおおおおおおおお!!」

フィアンマ「!?」ビクッ

削板「すごいフィンガーソォォォォォォド!!」ニュ

フィアンマ「ほう…やるじゃないか」

削板「行くぞォォォォォ!」バッ

フィアンマ「この『右手』、舐めるなよッ!」

ガギィッ

削板「面、面、胴ォォォォォ!!」

フィアンマ「だあああああ!!!」ギンギン

削板「面、突、胴ォォォォォ!!」

フィアンマ「まだまだァァ!!」ドバッ

削板「やるな、貴様!」

フィアンマ「お前こそ!」

127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/17(月) 22:40:35.55 ID:uUqaZ8ZAO
シルビアVS佐天

佐天「じゃあ私もそろそろ本気でいかしてもらうわよ」シュルシュル

シルビア「さっさと来なさいよ」

佐天「佐天クロス!」バン

シルビア「……ただのハチマキじゃないの」

佐天「でぇぇぇぇぇぇぇい!!」シュルルル

シルビア「!?」バッ

佐天「せぇぇぇぇぇぇい!!」シュルルル

シルビア「くそっ!なんだこの動きは!?」バッ

佐天「佐天クロスは自由自在!剣にも盾にも鞭にもなる!」ビーン

シルビア「やっかいな…」

佐天「そこ甘い!佐天スラッシュタイフーン!!」ドバァッ

シルビア「か…風!?」バッ

佐天「そこォォォォォ!」シュルルル

シルビア「しかし!!」バッ

佐天「空中であの動きをするとは…」

シルビア「聖人を甘く見すぎると痛い目に遭うわよ!」

129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/21(金) 20:06:06.09 ID:2uAfN8GAO
削板「フィアンマ…とか言ったな」

フィアンマ「なんだ」

削板「そろそろ決着をつけさせてもらう」

フィアンマ「……俺様もだ」

削板「貴様にも、その『指』があるらしいな」

フィアンマ「まぁな…、似たようなものだ」



削板・フィアンマ「行くぞ!」



削板「俺のこの手が光って唸る!」
フィアンマ「俺のこの手が世界を染める!」


削板「勝利を掴めと轟き叫ぶ!!」
フィアンマ「夢薙ぎ払えとうごめき暴れる!!」


削板「強烈!すごぉぉぉいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
フィアンマ「爆殺!フィアンマァァァァァァァァァァァァ!!」



削板・フィアンマ「フィンガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」



ドバァァァァァッッ!!

130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/21(金) 20:06:35.16 ID:2uAfN8GAO
東方不敗「なんだ!?」

オッレルス「今の音は!?」

シルビア「はっ!?」

佐天「削板さん!!」




モクモク

シュゥゥゥゥ……


フィアンマ「ハハハ…ハハハハハハ…」

削板「……………」



東方不敗「軍覇ぁぁぁ!!」



フィアンマ「『ゴッドフィンガー』に最も近いこの『第三の腕』に勝つことははなっから無理なんだよ…」


佐天「そん……な…」


フィアンマ「しかしこいつも流派東方不敗だ。こいつを調べれば『ゴッドフィンガー』の手がかりが得られるかもしれんな…」


東方不敗「軍覇ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!起きんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

佐天「削板さん!!」

131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/21(金) 20:07:29.56 ID:2uAfN8GAO
削板(……俺は…負けるのか…)

削板(いや…死ぬ?俺が??)

削板(ふざけるな…俺は…俺は………)



東方不敗『心を沈め、水の一滴を感ずる。これが明鏡止水だ』

削板(明鏡……止水)




フィアンマ「さぁて…こいつの調査は右腕一本くらいで勘弁してやるか…」ゴソ



パッ

削板「見えた!見えたぞッ!水の一滴ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」ドバッ



全員「!?」

132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/21(金) 20:08:29.48 ID:2uAfN8GAO
削板「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ピカピカ

フィアンマ「な…に…!?金色!!」

シルビア「あれは…」

オッレルス「まさか………明鏡止水!?」




削板「フィアンマぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バッ

フィアンマ「チィッ!!」バッ

削板「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」バババババババ

フィアンマ「うりゃあああああああああああああああああああああああ!!」バババババババ


フィアンマ(なんと言う威力とスピード…!?)

133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/21(金) 20:08:57.87 ID:2uAfN8GAO
シルビア「まさか!?」

佐天「おっと、あんたの相手は私よ!」

シルビア「くそっ!!」バッ

佐天「佐天クロス!」バシッ

シルビア「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ドバッ

佐天「くっ!!」バシュッ

シルビア「まだまだね!」バッ

佐天「くそっ!しかしぃぃぃぃぃぃ!!」バッ



佐天「秘技!分身殺法!涙子シャドウ!」バンッ

シルビア「ふん!そんな下手な分身わ!」ドバッ

佐天「佐天クロス!」ドバッ

シルビア「隙あり!」バッ



佐天「――それは分身よ」



シルビア「!?」


佐天「必殺!佐天クロスフィンガァァァァァァァァァ!」ドバッ

シルビア「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バタリ

141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 21:19:40.66 ID:sMsEVbzAO
フィアンマ「き…貴様…」

削板「遅いな」シュッ

フィアンマ(はや…)


ドガァァァァァッ!

フィアンマ「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」バタ


削板「根性がねぇな…フィアンマァァッ!」

フィアンマ「……ふざけた真似を…」ザッ

142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 21:21:02.83 ID:sMsEVbzAO
フィアンマ「では……」ザザッ


フィアンマ「行くぞォォォ!」

削板「来いッッ!」





削板「俺のこの手が真っ赤に燃える!」
フィアンマ「俺のこの手が世界を染める!」



削板「貴様を倒せと轟き叫ぶ!!」
フィアンマ「夢薙ぎ払えとうごめき暴れる!!」



削板「爆熱!すごぉぉぉいぃぃぃぃゴッドォォォォォォ!!」

フィアンマ「爆殺!フィアンマァァァァァァァァァァァァ!!」




削板・フィアンマ「フィンガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!!」

143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 21:21:29.77 ID:sMsEVbzAO
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!


削板「……………」

フィアンマ「……が…はっ……」バタリ


オッレルス「何故だ…何故アイツが明鏡止水とゴッドフィンガーを…」


佐天「そんなの簡単な話よ」

東方不敗「うむ。軍覇の努力と才能」

削板「そして、根性だァァッ!!」ドン



オッレルス「そんな分けのわからない力に……」

オッレルス「俺は屈しない。魔神にはなれなかった。だが俺はその力を手に入れる!」



東方不敗「ほう…さすがは魔神の成りそこない」

佐天「す、すごい……」

144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 21:22:05.24 ID:sMsEVbzAO
東方不敗「軍覇ァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

削板「はいィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」



東方不敗「行くぞォォォ!流派東方不敗が明鏡止水!」ピカピカ

削板「水の一滴ィィィィィィィィィィィィィィィ!!」キラキラ




オッレルス「ふざけやがって…。そんなものォォォ!!」




東方不敗「流派!東方不敗の」

削板「名にかけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

東方不敗「東方不敗が最終奥義!」

削板「究極!!!」

東方不敗「石破!!」


削板・東方不敗「てぇぇぇぇんきょぉぉぉぉぉぉぉぉぉけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんッッッッ!!」


ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!



オッレルス「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ドバッ

145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 21:59:18.61 ID:sMsEVbzAO
削板「やった………やりました!師匠ぉぉぉぉぉぉ!!」

東方不敗「ついにやった!軍覇!明鏡止水とゴッドフィンガーを会得したぞ!」

佐天「凄いですよ削板さん!」

削板「はい!師匠ぉぉぉ!」




??「ついに会得したか」




全員「!?」


??「明鏡止水とゴッドフィンガーか。面白い材料が手に入ったな」

削板「だ、誰だ!?」

東方不敗「この声……」

??「気づいたかな?東方不敗よ」

佐天「ど、どこから……」

東方不敗「き…貴様…」




アレイスター「私は全てを見ているよ、東方不敗」


東方不敗「アレイスター…クロウリー…」

佐天「アレイスター…?」

削板「……こ、コイツ…」

146: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 21:59:55.01 ID:sMsEVbzAO
アレイスター「東方不敗。20年ぶりだ」

東方不敗「………」

アレイスター「君達は実に魅力的な能力を会得した。ならば私は利用させてもらう」

削板「り…利用…」ゴクリ

アレイスター「なに、別に殺しはしないさ」バッ


全員「!?」



ドガァァァァァァァァァ!


アレイスター「ふむ、さすがは流派東方不敗」


東方不敗「軍覇!涙子!ぬかるでないぞ!」


削板・佐天「はい!!」


アレイスター「ふふふ、威勢がいいな」ドガッ


削板「ぐっ………くそっ!」

佐天「こんな…攻撃……」

147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 22:00:34.93 ID:sMsEVbzAO
アレイスター「もっと動きたまえ、データがとれない」バッ

東方不敗「ええい!このワシが……」

アレイスター「君ももう歳だ。引退した方が良いのでは?」ドバッ


ドバァァァァァァァ!

東方不敗「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バタリ



削板・佐天「師匠ぉぉぉ!!!」

アレイスター「手に入る材料は明鏡止水とゴッドフィンガーだけでいいからな」


削板「き…貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ドガッ

佐天「よくも師匠をぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」バッ


アレイスター「私には関係はない」ザッ

148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 22:01:01.98 ID:sMsEVbzAO
アレイスター(しかし…この2人の気力が上がっている…?)

アレイスター(これは想定外だな……。早めの修正を…)



ドバッ!

??「テメェ……よくも師匠を……」

??「超ふざけたことしてくれますね…」


削板「お前は………!?」


絹旗「アレイスター…ですか」

上条「その幻想、ぶち殺してやるからな」



アレイスター「ほう、これはまた面白い面子だな」



ドバッ!

??「ったくよォ。クソジジィがくたばりやがってェ」

??「俺も地獄の底から蘇っちまったじゃねぇかよ」


佐天「あ…あなたは……」


一方「おら、さっさと終わらせろよクソ木原クンよォ」

木原「テメェがやるもんだろガキが」

149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 22:01:49.63 ID:sMsEVbzAO
アレイスター「…ちっ…厄介だな」


削板「アレイスター・クロウリー!貴様だけは!」

佐天「絶対に倒す!!」

アレイスター「ふっ、面白いな」



上条「行くぞォォォ!」

絹旗「師匠の仇!」

一方「アレイスターの野郎に!」

木原「一発ぶちかましてやるよ!!」



4人「東方不敗同盟!!」



上条「俺達の力を!」

木原「テメェらに貸してやる!!」




削板「お前達…………」

佐天「皆…………」





アレイスター「雑魚が力を合わせたところで勝てるとでも?」

150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 22:03:15.84 ID:sMsEVbzAO
削板「いざ!東方不敗同盟の力を借りて!!」

佐天「そして!東方不敗の名にかけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」




削板・佐天「受けてみよ!我が拳ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


アレイスター(この力は…私の計画にもない…)




削板「行くぞォォォ!佐天!!」

佐天「はいぃぃぃぃぃぃ!」




削板・佐天「東方不敗最終究極奥義!!!」

削板「東方不敗同盟ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

佐天「石破ラブラブぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」



削板・佐天「てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんきょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんッッ!!!!!!」

151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 22:03:45.37 ID:sMsEVbzAO
ドバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!



アレイスター(これは…私の知る流派東方不敗ではないのか……!?)


アレイスター「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」バタリ





削板「やった……やった…のか……?」

佐天「倒した……だけど…だけど………」


削板「師匠は………!?」


上条「師匠は?大丈夫か?」


絹旗「師匠!!」


一方「ジィさン!死ぬにはまだ早ェぞ!」


木原「クソジジィ!死んでんじゃねぇ!」

152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 22:04:20.07 ID:sMsEVbzAO
削板「そ…んな………」

佐天「…………………」



削板「しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」









東方不敗「ワシはまだ死んでおらんぞ」


全員「!?!?」


東方不敗「勝手に殺すなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ馬鹿弟子がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


全員「師匠ぉぉぉ!!!」

153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/01/29(土) 22:04:50.74 ID:sMsEVbzAO
東方不敗「では行くぞ!!軍覇、涙子!」

削板・佐天「はい!!」




東方不敗「流派!東方不敗は!」

削板「王者の風よ!」

東方不敗「全新!」

佐天「系列!」

東方不敗「天破!」

削板「侠乱!」




佐天「見よ!」

削板「東方は!」

東方不敗「赤く!!」


全員「燃えているぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」