スネーク「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」

556: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/09(火) 00:39:50.13 ID:ylsngrhz0
オマケ編その①

リキッド「やはり俺は生まれ変わってもしぼりカスだった」
※注意
・キャラ崩壊あり
・ラブコメ要素かなり高め
・原作7~9巻のキャラ登場あり

引用元: スネーク「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」 

 

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558: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/09(火) 00:42:10.77 ID:ylsngrhz0
>>6辺りからの続き
八幡「………」

結衣「ヒ、ヒッキー…大丈夫?」

雪乃「意識を取り戻して2時間が経つけれど、未だ口を開かない…」

八幡「……」

結衣「ヒッキー!何か言ってよ!」ボロボロ

雪乃「比企谷くん…」

八幡「……ふ」

雪乃「っ!今たしかに声を…」

結衣「ヒッキー!」

八幡「は…は…」

雪乃「ホッ…全く心配かけさせて」

結衣「声が聞けてよかった…」

八幡「ふはは…はは…」

結衣「どうしたのヒッキー?私達が御見舞いに着たから嬉しいの?」

八幡「ふは…ははは…はは…」

雪乃(……?何か様子がおかしいわね)

八幡「ンハハハハハハハハハ!!!ハハハハハハハハハハハ!!!」

雪乃・結衣「!!?」

559: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/09(火) 00:42:58.53 ID:ylsngrhz0
八幡「ハハハハハハハハハ!!!アハハハハハハハハハハハ!!!」

八幡「ハァハァハァ……フゥフゥ……」

結衣「ヒ、ヒッキー…?」

雪乃「比企谷くん…?」

八幡「ふざけるな!!!!」ドンッ

雪乃・結衣「!!?」

八幡「せっかく生まれ変わったというのに…何なんだこの惨めさは!!!」ドンッ

八幡「クソ!!クソ!!クソォォォォ!!!!」ドンッ

結衣「ちょ、ヒッキー落ち着いて!?テーブル壊れちゃうよ!!」

八幡「このオレがボッチでカースト最下層だと…?」プルプル

八幡「これじゃまだあの頃のほうがマシじゃないか!!!!」

八幡「俺は…またしても劣勢遺伝子を…いや、あの時以下の遺伝子を……」

八幡「やはり俺は生まれ変わってもしぼりカスだった」

560: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/09(火) 00:44:56.27 ID:ylsngrhz0
ガチャッ

小町「しつれいしまーす…あ!お兄ちゃん目が覚めたんだ!」

八幡「っ!!」ギロッ

小町「小町心配だったんだよ?でも大好きなお兄ちゃんが目が覚めてよかった…あ、今の小町的にポイント高い!」

八幡「小町!!!!」

小町「ひ、ひぃ!?」

雪乃「あ…小町さん、アナタのお兄さんさっき目が覚めたんだけど…様子がおかしいのよ」

結衣「なんか情緒不安定なんだよ…それに意味のわからない事いってるし」

小町「……あ、あの。もしかして後遺症的な奴ですか?」

雪乃「さあ…でも可能性はあり得るかもしれないわね」

八幡「小町…貴様!!!!」ギロリッ

小町「ひゃ、ひゃい!!」

八幡「……………」

小町「お、お兄ちゃん…?」オロオロ

八幡(今の俺は比企谷八幡…普通のボッチな高校生…つまり)

比企谷「聞きたいことがる」

小町「な、なにお兄ちゃん?」オドオド

八幡「俺たち兄弟は、親父とお袋が普通にセ◯◯スして、その結果、俺たちは『普通』に生み出されたんだよな?」

雪乃・小町「は!!?」

結衣「いきなり女子三人の前で何言ってんの!?本当有り得ない!ヒッキーまじキモイ!!」

八幡「黙れ!!!キモくない!!!」

雪乃「比企谷くん、なぜいきなり保健の勉強をし始めたのか知らないけれど、もう少し配慮ある言い方が出来ないのかしら」

八幡「お前には関係ない…さあ小町、答えてくれ」

小町「あ、あたりまえじゃん…そんな事聞いてどうしたの?」

八幡「そうか…つまり、俺たちは人工的に作られたわけじゃない。俺たちは普通の兄弟」

561: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/09(火) 00:46:40.78 ID:ylsngrhz0
小町「さっきからどうしたの?」

八幡「小町、こっちへ来い」

小町「う、うん?」

八幡「さっきは怒鳴って悪かった」ギュッ

小町「ひゃっ!?」

八幡「お前は俺の愛すべき妹だ…あの男とは違う。お前の事は全力で守ってやる」

小町「や、やだお兄ちゃんいきなり何?は、恥ずかしい…//」

雪乃・結衣「」ドンビキ

八幡「だが、おれ自身が劣勢である事には変わりない」

小町「れっせー…?」

八幡「俺は決めた。復讐するぞ」

雪乃「復讐って…誰に?」

八幡「この俺を馬鹿にしてきた全てカースト上位共だ!!」

結衣「な、なにそれ!?」

八幡「安心しろ。お前には何もしない。お前は特別だ」

結衣「え、ふぇ!?と、特別なんだ…えへへ//」

雪乃「で、何をする気なの。まさか暴力沙汰でも起こすのかしら…?」

八幡「前世の俺なら奴ら全員アラスカの海に沈めていた所だが…俺も少し丸くなった」

八幡「おれ自身がカーストナンバーワンになる事で…そうだリア充になる事で、奴らを越え、奴らを殺す!!」

八幡「それこそが俺の復讐だ!!!」

雪乃「意味が良くわからないけれど、よからぬ野心に満ちてるのは事実そうね…」

562: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/09(火) 00:47:45.80 ID:ylsngrhz0
~退院後・朝~

小町「ん、これってカラーリング剤?しかもブリーチ…」

八幡「おはよう兄弟!!」

小町「あ、おはよう…って、お兄ちゃん!?何で金髪に染めてるの!?」

八幡「イメチェンって奴だよ…いや、本来の俺の姿と言うべきか」

八幡「おっと、『コイツ』も忘れてはならない」スチャッ

八幡「うん、視界は良好だな」

小町「お兄ちゃんが不良に…小町的にポイント最悪だよ」

八幡「人のアイデンティティを否定するのは良くないぞ兄弟」

~登校中~

八幡「ん?材木座じゃないか」

材木座「ひ、ひぃ!?人違いだとおもいます!」

八幡「落ち着け材木座。俺だ、八幡だ」

材木座「は、八幡!?どうしたのだその格好は!!」

八幡「本来の自分の俺の姿になっただけだ」

材木座「なるほど…わかるぞその気持ち!でもちょっと派手過ぎないか?」

八幡「そんな事は無い。それより頼みがある」

材木座「うむ、我と八幡の仲だ!何でも言いたまえ!」

八幡「そのコートを俺に貸せ」

材木座「……へ?」

563: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/09(火) 00:48:24.96 ID:ylsngrhz0
~教室~

クラスメイト1「なあ、アイツだれ?」

クラスメイト2「さあ?」

ガヤガヤ

戸部「何アイツの格好まじやっべ!」

三浦「アイツ、戸部っちの格好より派手じゃん」

結衣「なんだろう騒がしいけど…って、あの人誰だろう。不良?」

八幡「何だ由比ヶ浜…オレがわからないのか?」テクテク

結衣「え、その声って…ヒッキー!?」

八幡「フハハハ!そうだよ、俺だよ!」

八幡「どうだ由比ヶ浜!俺のサングラスもイカスだろ!?」

結衣「」

八幡「さて…そろそろ始めるか」テクテク

結衣「え?ちょっとドコに行くのヒッキー!」

クラスメイト1「ん?おい、コート来た金髪グラサン野朗が壇上の前に立ってるぞ」

クラスメイト2「何をする気だ?」

564: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/09(火) 00:49:01.66 ID:ylsngrhz0
八幡「貴様ら良く聞け!!」

八幡「いつまで経っても、この俺の存在を覚えられないようだから、今日は改めて自己紹介してやる…」

八幡「今日の俺のこの格好は、貴様らに覚えてもらうために直々に用意してきた!!」

八幡「同じクラスメイトへのせめてもの気遣いだ」

八幡「そして今の姿は、本来の俺のあるべき姿だ…良いか?よく聞け」

八幡「おれは前世、レス・エンファントス・テレブレスによって生み出された…フォックスハウンド部隊のリーダー、リキッド・スネークの生まれ変わり…」

八幡「俺は比企谷八幡だ!!!覚えておけこの馬鹿共が!!!」

クラスメイト全員「」

三浦・戸部「」

葉山「あ、あれがヒキタニくん…!?」

結衣「ヒッキーが壊れちゃった…」

雪乃(やたら騒がしいから見に来たけれど…比企谷君、事故の後遺症がかなり酷いわね…)

平塚「ひ、比企谷…」

573: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:31:10.33 ID:JAnTpqpQ0
~数日後~

八幡「おい由比ヶ浜、あれからクッキーは上手くなったのか?」

結衣「う~ん少しは?」

八幡「味見してやるから作って来い」

結衣「あ…丁度作ってきたんだ!食べてみて!」ススッ

八幡「おう…どれどれ」パクッ

八幡「っ!?ごわああああ!!!」ガクッ

結衣「ヒ、ヒッキー!?」

八幡「な、なんだこの出来損ないわ!!お前はお菓子で兵器でも作りたいのか!?」

結衣「」ガーン

八幡「しかたない…今日からお前のクッキー修行を手伝ってやる」

結衣「え、それって…その…//」

八幡「貴様が本当に上手いクッキーを作れるまでとことん付き合ってやる」

結衣「あ、ありあとう…//」

八幡「俺は敵には容赦しないが、同士には優しいんだよ」

574: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:31:58.15 ID:JAnTpqpQ0
雪乃「比企谷くん、前にアナタが言っていた『ヘタクソでも気持ちが通じれば良い』という理論から少々ずれてないかしら?」

雪乃「アナタの今の考えは、どちらかというと私の理論に近いのだけれど」

八幡「雪ノ下、人間っての時間の流れの中で変化するんだよ。当然、考えも変わる。いまはお前の理論も正しいと思う」

八幡「お前は実に出来た女だ雪ノ下」

雪乃「そ、そう」ドキッ

~数日後~

結衣「ど、どうぞ…」

雪乃「いただきます」パクッ

雪乃「これは……お、美味しい!?」

結衣「えへへへ…どう?わたし頑張ったんだよ!」

八幡「俺の教育のおかげだな!フハハハハハ!!!」


雪乃「で、比企谷くんはアナタにどんな教え方を?」

結衣「うん…凄くスパルタだったけど、最後まで献身的に教えてくれたよ?」

雪乃「そ、そう。あの変態も良い所あるのね」

結衣「うん。調理場が熱いからって上半身裸になるのはどうかと思ってたけど」

575: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:33:05.28 ID:JAnTpqpQ0
~三浦と葉山とのテニス戦編~

雪乃「そろそろ限界みたいね…私、体力には自信がないの」

八幡「そうか、お前は良くやった。後はおれに任せろ」

雪乃「有難うリキ谷くん…でもアナタ一人じゃ」

八幡「この俺を誰だと思ってる?」

雪乃「ナルシスト、キチガイ」

八幡「なに!?寝言は休み休み言え!!」

雪乃「サングラスかけて上半身裸でテニスコートを走り回ってる高校生なんて、ドコを探してもいないと思うのだけれど」

576: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:34:14.10 ID:JAnTpqpQ0
八幡「おわあああああ!!!」バタッ

結衣「ヒ…ヒッキーーー!!!!」

八幡「く、くそ…」ムクッ

戸塚「比企谷くんもういいよ!!限界だよ…それに体中傷だらけじゃないか!!」

三浦「うっわ、本当だ。上半身血まみれじゃん!?」ドンビキ

葉山「ヒキタニくんも、とりあえず勝負は中止にしよう」

雪乃「まったく世話のやけるわねあの変態は。いま手当てを…」ダダッ

戸塚「それじゃここで…ゲームセッt」

八幡「まだだ!!まだ終わってない!!!」ボタボタ

全員「!!?」

八幡「死を懇願した時、勝敗は決まる…!」ググッ

三浦・葉山「」

八幡「行くぞ!!!今度は俺がサーブを打つ番だ!!」

八幡「うおおおおおお!!!!」バコンッ

材木座(その後、八幡の気迫に圧倒された三浦たちから勝利を得るのである)

材木座「というかいい加減我のコートを返してくれ八幡よ」

八幡「もう少し貸してくれ。いまは金を溜めてる最中なんだよ」

材木座「ならせめて前ボタンくらいしめてたらどうなんだ…」

577: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:34:59.23 ID:JAnTpqpQ0
~文化祭編・屋上~

ガチャッ

八幡「フハハハハハハ!!無様だな!!相模!!!」

相模「っ!!だ、だれ…!?」ビクッ

八幡「俺だよ」

相模「何の用よ…」

八幡「惚けるな。まもなくエンディングセレモニーの時間だ。他の連中がお前の為に時間を稼いでる。持ち場へ急げ」

相模「雪ノ下さんがやればいいじゃん!あの人何でも出来るし!」

八幡「……なにぃ?」ブチッ

ガチャッ

葉山「連絡取れなくて心配したよ。早く戻ろう?みんな待ってるから」ニコッ

八幡「葉山たちか」

578: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:37:15.22 ID:JAnTpqpQ0
八幡「……」ピキピキ

葉山「大丈夫。相模さんの為に、みんな頑張ってるからさ」

遥「そうだよ!みんな心配してるから!」

ゆっこ「大丈夫だよ、戻ろうよ!」

相模「でも…ウチ最低だし…戻れない」

八幡「本当に最低だよ」

相模「え?」

八幡「やはり貴様は馬鹿だな!!」

全員「!?」

八幡「相模、お前は結局チヤホヤされたいだけだ。構って欲しくてそういう事やってるんだろ?」

八幡「今だって、そんな事無いと言って欲しいだけだろ?そんな奴が委員長として扱われるわけない」

相模「な、なに言って」

八幡「本当は雪ノ下みたいに成りたかったんだろ?だが貴様には荷が重すぎた…」

八幡「他者を見下す事で己の優位性を確認したかった。それがお前の言う成長の正体だ」

八幡「みんな多分が気付いてるぞ?お前の事などまるで理解して無い。俺が分かるくらいだ」

相模「あんた何かと…一緒にしないでよ…」

八幡「同じだよ。俺もお前も影だ」

八幡「最もオレはその影である部分を消して、光を掴むために努力はしている。貴様と違ってな!」

八幡「だが貴様は雪ノ下に全てを押し付けた。ある時は嫉妬し、またある時は見下し、そして最後は自らに絶望した」

八幡「結局雪ノ下を利用したつもりが、かえってお前の愚かさを露呈する結果になったんだよ」

八幡「そんな無様な貴様を先に見つけられたのは、同じ影であるこのオレだ」

八幡「つまり、お前の事なんて誰も真剣に探してなんか居なかった」

相模「ぅぅ…ぅ…」プルプル

八幡「ん、それとも何だ?もしやここまで来られたのは自分一人の才能だと思っているのか?」

八幡「さすがにそこまで馬鹿ではないだろ?相模、分かってるはずだ」

八幡「所詮、貴様はその程度の無様な女なんだよ!!!」

葉山「比企谷!いい加減にしろ!!」

579: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:38:25.79 ID:JAnTpqpQ0
~後日~

ヒソヒソ

八幡「………」

八幡(奇異な目で見られる事ならあったが、文化祭以来すっかり嫌われ者だな)ガタッ

八幡「おい貴様らいい加減にしろ!!」

クラスメイト全員「っ!!」ビクッ

八幡「オレに文句があるなら、男は病院送りにしてやる。女はオレに謝罪しろ。それが嫌なら口を慎め馬鹿共が!!」

全員「………」

八幡「正面から闘う根性も無い輩が聞こえるように愚痴を叩くな!出来損ない共め」

八幡(しかし…おれはドコまでいっても影だな)

八幡(歴史の教科書を改めて読んだが…オレは危うく心が折れそうになった)

八幡(我が兄弟、ソリッドスネークは世界の英雄として今なお称えられている)

八幡(そして親父…ビッグボスですら、アウターヘブンとザンジバーランドの件を除き…)

八幡(それ以前の過去に、何度も全面核戦争の危機から救った英雄として称えられている)

八幡「はぁ…全く、前世の話だというのに」

580: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:39:19.11 ID:JAnTpqpQ0
葉山「比企谷…」

八幡「む、葉山か」

葉山「どうしてあんな言い方をしたんだ。あれじゃキミが嫌われてしまうじゃないか」

八幡「馬鹿を言え!あんなクズ女などハッキリと言った方が良いんだ!」

八幡「それにあの女、オレだけを馬鹿にしただけでなく由比ヶ浜をも馬鹿にしていた。雪ノ下を利用したのも事実だしな」

葉山「……」

八幡「オレはこれでも丸くなった。前世のオレなら気に食わない奴らは、利用してぶっ殺していたからな」

葉山「また前世の話か…」

八幡「葉山、貴様とてお前がもし由比ヶ浜の友達じゃなければ、あの屋上でオレの胸倉を掴んだ時点で、病院送りにしていただろうな」

八幡「オレの優しさに感謝するんだな」

葉山「………」

581: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:39:55.12 ID:JAnTpqpQ0
~生徒会選挙の後~

雪乃「随分荒んでるわねリキ谷くん」

八幡「放っておけ」

雪乃「生徒会長選挙で落選したのがそんなに悔しいのかしら?」

八幡「全く理解できん…なぜあの一色いろはとか言う女が当選したんだ」

結衣「だってヒッキーさ、演説の時もサングラス着けてコートも着てたし…金髪だし…落選したいですって言ってるようなもんだよ?」

八幡「貴様も髪はピンクだろうが!それに肌は露出しないように前ボタンは閉めていただろ!」

結衣「そういう問題じゃ…」

雪乃「そもそも元から周囲の評判もよくないものね。愚かね、そして気持ち悪いわ、惨め谷くん」

八幡「黙れ!!それ以上言うとアラスカの海に沈めるぞ!!」

582: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:40:52.11 ID:JAnTpqpQ0
雪乃「でも以前のアナタなら、人前でハッキリ主張する事なんて言えなかった」

雪乃「少しはアナタの言う復讐心は満たされたんじゃないかしら?自己顕示欲的な意味で」

八幡「……いや、まだだ、まだ終わってない。オレの怒りはこんなものじゃ済まされない」

結衣「え、まだあるの?」

八幡「貴様らに分かるか!クズと見なされ続けてきたこのオレの惨めさが…!」ググッ

結衣「ヒッキー本当に負けず嫌いだね…」

雪乃「それで?具体的にどんな怒りが残ってるのかしら」

八幡「オレはな、中学時代に好きな女がいた」

雪乃「っ」ピクッ

結衣「あ、そそ、そうなんだ」ピクッ

八幡「なんだ貴様ら。まだオレを罵倒するつもりか」

雪乃「べ、べべ、別に」

結衣「う、うん。そういう意味じゃないよ」

八幡「オレはな、ある女に復讐したいんだよ」

八幡「折本という女がいた。オレのかつての想い人だ」

583: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:41:29.81 ID:JAnTpqpQ0
八幡「フられるだけなら仕方ない。恋の駆け引きもまた勝負だからな」

八幡「だが奴は次の日、オレの想いをクラスの連中にバラし、晒し者にした!!!」

結衣「そ、そんな事が…」

八幡「今でも忘れない、あの嘲笑される日々…もっとも、折本だけじゃないがな。オレを晒し者にしたのは」

結衣「まだ似たような話があるんだ…」

雪乃「リキ谷くん、アナタ器が小さいわね。いつまでも過去を引きずり生きていて」

八幡「オレは貴様と違い、馬鹿にしてきた連中をその場で制裁する事ができなかったからな!」

雪乃「………」

八幡「そうだ、当時のオレはまさにクズだった」

雪乃「それで?アナタは彼女にどんな制裁を加えるのかしら?まさか暴力を…」

八幡「言ったはずだ。俺は前世と比べ丸くなった…そんな事で復讐心を満たすのではない」

八幡「第一そんな事して捕まったらカースト上位どこの話じゃないしな」

八幡「オレが奴に対する復讐…それは彼女を作ることだ!!」

雪乃・結衣「!!?」ビクッ

584: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:42:14.75 ID:JAnTpqpQ0
八幡「あの折本よりも…中身も見た目も優れた彼女を作り…」

八幡「それを折本に見せ付ける!!そうする事で…」

八幡「折本を越え、折本を殺す…!!それがオレの復讐だ!!」

雪乃・結衣「」

八幡「……だが弱った。オレは今、好きな女はいない」

雪乃・結衣「!!」

八幡「そして……お前らも知ってのとおり、オレは嫌われ者だ」

八幡「ん、どうしたお前ら?聞いてるか?」

結衣「あ、あのさ…ヒッキー…」ドキドキ

八幡「ん?」

結衣「ヒッキーが…もし良ければ…」

八幡「おう、どうした」

結衣「私が付k」

雪乃「待ちなさい!!」

結衣「っ!?」

雪乃「ハァハァハァ…」

八幡「何だ雪ノ下、珍しく落ち着きが無いぞ」

585: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:43:36.50 ID:JAnTpqpQ0
雪乃「ひ、ひひ、比企谷く…くん…」

八幡「落ち着け。いつもの完璧なお前はどうした」

雪乃「っ!!あ、あの…わたしに提案が」ドキンッ

八幡「ほうなんだ、言ってみろ」

雪乃「わわわ、わ、私が……付きあっ……じゃなくて」

雪乃「彼女のフリをするのは、どうかしら?」

結衣「!!?」

八幡「フリ…か…」

雪乃「要はアナタの復讐心を、つまり自己顕示欲を満たせば良いのよね?」

雪乃「直ぐに彼女が出来なくて悶々とされても…そのうっとおしいのよ」

雪乃「だから私が彼女のフリをして、問題解決に協力してあげるわ」

八幡「なるほど…お前は演技で彼女のフリをする。しかし折本からすれば衝撃の事実という訳だ」

八幡「あの惨めだった比企谷八幡に彼女が出来たという事実がな!」

586: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:44:43.47 ID:JAnTpqpQ0
雪乃「ど、どどど、どうかしら?」キョドッ

八幡「良いだろう。口こそ悪いが…お前はあの折本をはるかに越えている」

八幡「見た目も中味もな。お前には充分資格がある」

雪乃「………そ、そう」ドキドキ

結衣「待ってよ!!!」バンッ

雪乃「」ビクッ

八幡「なんだ由比ヶ浜」

結衣「ず、ずるいよゆきのん!!私が先に告h……じゃなくて」

結衣「その彼女のフリをするって提案、私がしようとしたのに!!」

雪乃「!」

八幡「ほう、そうだったのか」

結衣「だから私がヒッキーの彼女に……じゃなくて、彼女のフリをする!」

雪乃「……いえ、由比ヶ浜さん。アナタには荷が重いわ。こんな腐った男といたら、アナタまで腐ってまうわ」

結衣「腐ってもいいもん!私がヒッキーの為に彼女のフリをする!!」

八幡「おい、腐っても良いって何だ」

結衣「私がする!!」

雪乃「だからアナタじゃ背負いきれない、私がやるわ」

結衣「私!!」

雪乃「いえ私よ」

雪乃・結衣「………」バチバチバチ

587: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:45:27.01 ID:JAnTpqpQ0
八幡「フハハハハハハハ!!!」

雪乃・結衣「!?」

八幡「あー…気がつかなくて悪かった」

八幡「お前ら実はオレの事が好きだったんだな?」

結衣「そ、そんな訳無いでしょ!!馬鹿!!まじキモい!!死ね!!」

雪乃「……気持ち悪い。生理的に無理。視界に入ってこないで変態」

八幡「うるさい!!オレは変態でもないし死なんぞ!!!」

雪乃「勘違いしないでくれる?アナタがこれまで奉仕部での活動を頑張ってきたから、その恩返しよ。あとうっとおしいから仕方なく」

結衣「わ、私だって!クッキー修行手伝ってくれたし!だから…その…ゴニョゴニョ…」

八幡「ふん、まあいい。お前らがオレをどう見てるか実際の所よく知らんが…」

八幡「オレに提案がある」

雪乃・結衣「提案?」

八幡「どうせこれは演技なんだ。だったら多少大げさにやってもいい」

八幡「お前ら二人ともオレの彼女のフリをしろ」

結衣「っ!?何言ってるのヒッキー!?」

雪乃「そんなこと通用するはずないでしょ」

八幡「いいや通用する。なぜならこれは演技だからだ」

雪乃・結衣「………」

588: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:46:01.46 ID:JAnTpqpQ0
八幡「まあ無理強いはしない。だがその場合はこの計画は白紙にしよう」

雪乃「い、いえ…やるわ」ギュッ

八幡「おい!?なぜオレの腕に抱きついて来てるんだ」ドキドキ

雪乃「こ、これは演技だもの…仕方ないわ//」

結衣「うん…演技だし仕方ないよね//」ギュッ

八幡「おいお前まで!くっ…なんて柔かいんだ…」ドキドキ

結衣「それで…行かないの?」

雪乃「復讐をしにいくのでしょ?」

八幡「おっと…そうだったな」

八幡「それでは行くぞ!!折本かおりがいる海浜総合高校へな!!!」

589: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:46:49.42 ID:JAnTpqpQ0
~海浜総合高校前~

折本「ひ、比企谷…!?」

八幡「そうだよ俺だよ…久しぶりだな折本!!」

八幡「俺のサングラスもイカすだろ!?」

結衣「ヒッキー違うでしょ!」

八幡「おっと間違った…紹介しよう。この二人は俺の彼女だ!!」

折本「は、はぁぁ!!?」

雪乃・結衣「……//」ギュゥゥ

八幡「時に折本、お前は恋人はいるのか?」

折本「いや…いないけど」

八幡「フハハハハハハ!!!!そうかそうだよな!!貴様のようなクズが恋人など出来るはずがあるまい!!!」

折本「なっ……」

590: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 18:48:11.23 ID:JAnTpqpQ0
八幡「ハハハハハハハハハハハ!!見たか折本!!俺の勝利…!!!」

八幡「俺こそが真のリア充…」

八幡「これぞ!!カースト・オブ・ザ!!ナンバーワンだぁぁぁ!!!!」

折本「」

八幡「ハハハハハハハハ!!!ハハハハハハハハハハハ!!!」

雪乃・結衣「///」ギュゥゥ

八幡(……まあ、これは演技なんだがな。そこはちょっと残念だ)

八幡(いつか偽りでなく、本当の彼女がほしい)

八幡(だが…まあ前世よりかは人生を楽しめてるかもな)

結衣(ヒッキー…//)ギュゥゥ

雪乃(比企谷くん…//)ギュゥゥ


沙希(わたしも混ざりたい…)ジーッ

【リキッド編・おわり】

598: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 23:08:58.43 ID:JAnTpqpQ0
オマケ編その②
【タイトル】オセロット「生まれ変わったら比企谷家のペットになっていた」
~比企谷家~

カマクラ「にゃ~お」

カマクラ(あるとき、ソファから落っこちたら唐突に前世を思い出した)

カマクラ「…………」

カマクラ「にゃにゃ!(俺の名はシャラシャーシカ!またの名をリボルバー・オセロット…!)」ドヤッ

カマクラ「にゃー(山猫は得物を逃さない…)」キリッ

カマクラ(……はぁ、もう二度とシングルアクションアーミーを握れないのか)

カマクラ(そして兵士としての一生もおくれない)

カマクラ「にゃあ…(それどころか、人の言語すら話せない…)」

599: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 23:10:29.68 ID:JAnTpqpQ0
カマクラ(これは罰なのだろうか)

カマクラ(おれは前世、目的を達成するためにあらゆる物を犠牲にしてきた)

カマクラ(仲間を利用し、裏切り、そして大勢殺してきた)

カマクラ(あの息子達、リキッドやソリダスすら利用した)

カマクラ(自分の中に、リキッドの人格すら移植する事を決意した)

カマクラ(そう……全てはビッグボス。あのお方の為に)

カマクラ(ボスの為に捧げてきたあの人生…そして今この姿がその報いならば)

カマクラ(もはや受け入れるしかなさそうだな)

カマクラ(……だが唯一、心残りがあるなら)

カマクラ(ボス。アンタにはもう恐らく二度と会えない事だ)

カマクラ(ボスを探すたびに出てもいいが…限界がある)

カマクラ(ネコは寿命も短い。やれることも限られてる)

カマクラ(そもそもビッグボスの生まれ変わりを探し当てるなど、いくらトリプルクロスだった俺でも無理だ)

カマクラ(ボス…アンタに会えないのだけが俺の最大の心残りだ)

600: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 23:11:33.01 ID:JAnTpqpQ0
八幡「ただいまー」ガチャッ

カマクラ(む、我が主が帰ってきた)

八幡「小町はいない…まだ帰って来てないか…」

カマクラ(しかし病院から帰ってきた退院してから、主の顔が妙に違う感じに見える)

カマクラ(……いや、顔じゃない。目だ。目が腐ってない)

八幡「おーカマクラ~ただいま~」

カマクラ「にゃお(我が主、八幡よ。餌をくれ)」

八幡「カマクラ…信じてもらえるか解らんが聞いてくれ」

カマクラ「にゃお(ネコに人語は通用せんぞ主。ボッチの癖に寂しがり屋な奴だ)」

八幡(ビッグボス)「どうやら俺は前世、あのビッグボスだったらしい」

カマクラ「にゃあ!!(なに?貴様に限ってそんなはず無いだろう!!ボスに謝れ!!)」ガリガリ

八幡「痛!おいひっかくな…まあ、お前に話しても意味ないんだが聞いてくれ」

八幡「こんな事はとても人には打ち明けられない。でも記憶を共有できる人がいないのも正直辛い。ただの気晴らしだが聞いてくれ」

カマクラ「にゃっ!!(馬鹿いえ!お前がボスなわけ…)」

八幡「果たして生まれ変わったのは俺だけなのか」

八幡「元同士やカズ、ゼロや愛国者達も生まれ変わったのだろうか…」

カマクラ「にゃ!!!!?」

601: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 23:13:17.90 ID:JAnTpqpQ0
八幡「俺は前世、死ぬ間際に願ったことがある」

八幡「つぎは平穏に生きたい…と」

八幡「それが歪んだ形で叶ってしまった…だが、俺は記憶を取り戻したからこそ、このままではいけないと思う」

八幡「おれは銃を握るリア銃でなく。平凡で平穏なリア充を目指すことにした」

八幡「スネークにも俺が死ぬ前に、人として生きろと命じたしな」

カマクラ「………」

八幡「だが同時に思うこともある」

八幡「おれは…またゼロやカズ、ボス…スネークといった俺の関ってきた人達に会いたい」

八幡「再会し、また友情を交わしたい」

八幡「叶うかどうか知らないが…」

カマクラ(……間違いない、この事知っているという事は、やはり我が主こそが)

カマクラ(あのビッグボスだった…!!!)

八幡「……いつか、オセロットの生まれ変わりにも会いたい」

カマクラ「っ!!にゃぁぁぁぁ!(ボスゥゥゥゥゥゥゥゥ)」ダキッ

八幡「なんだカマクラ、さっきまで不機嫌そうだったのに。急に甘えてきやがって」ナデナデ

カマクラ「にゃお~!!(ボス…会いたかったぞ!!ボスゥゥゥゥゥ!!)」

602: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 23:13:59.27 ID:JAnTpqpQ0
カマクラ「にゃおお(ボスゥゥゥゥ)」スリスリ

八幡「ははは、可愛いやつめ」ナデナデ

カマクラ「にゃっ!(ボス、俺はアンタを心から尊敬していた)」

カマクラ「にゃにゃ!(だが今の人生においては俺はネコ、アンタはボッチな一般人)」

カマクラ「にゃー!(俺のやれることは限られてるが…ボス、あんたが一般人としてリア充を目指すなら)」

カマクラ「にゃにゃ!!(俺はアンタに従うぞ!!ボスゥゥゥゥ!!!)」スリスリ

八幡「さて…さっきお店で買ってきた、シングルアクションアーミーのモデルガンでも試射するか」

カマクラ「!?」

カマクラ「にゃ、にゃ!にゃあああー!!(ボス!それを俺に貸してくれ!!)」

八幡「ん?どうした、このモデルガンに触りたいのか?ほれ」

カマクラ「にゃああ…(おお懐かしい…モデルガンとて嬉しい物だ)」スリスリ

八幡「この銃が気に入ったか。まるでオセロットだな」

カマクラ(ボスよ!オレだ!オセロットだ!!)

603: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 23:15:11.45 ID:JAnTpqpQ0
~~~

八幡(今日は川崎の弟からの依頼を解決するため、雪ノ下の提案で、アニマルセラピー作戦を実行することにしたが…)

カマクラ「にゃあ(やあボスの友よ)」

雪乃「にゃあ…//」

カマクラ「にゃー」(ほうネコを好むか。俺は蛇を好むぞ)

八幡「おい雪ノ下…何やってるんだ?」

カマクラ「(ボス!)」

八幡「いまウチのカマクラに話しかけてなかったか?」

雪乃「比企谷君、私は待機命令を出したのだけれど、そんな事も出来ないのね。程度の低さは計算に入れていたハズだけれど。正直ココまでとは思っていなかったわ」

カマクラ「にゃあああ!!(貴様…ボスを罵倒したな!!許さん!!)」チャキッ

バキュゥゥゥン!!

雪乃・八幡「っ!!?」

カマクラ「にゃっにゃっにゃ(今のはワザと外した。威嚇発射という奴だ。もしボスの友でなければ当てていたぞ?言葉に気をつけろ小娘が)」

カマクラ「にゃあ~(しかしまるでRPG7だな。全身を使って撃ってもこの反動…)」

雪乃「いま…ネコがモデルガンを撃った?」

八幡「おかしい。念のため弾は外してカマクラに預けたのに」

カマクラ「にゃっ(すまんなボス。オレが密かにリロードしておいたのさ…いざとなった時ボスを守るためにな)」

カマクラ「にゃっ!(みせてやる!俺のリロードは…レ、レボ…レ…)」ガチャガチャ

カマクラ「にゃ~~!!(くっ!なかなかシリンダーが回らん…!!)」ガチャガチャ

八幡「ネコが銃をリロードしてるだと!?しかも弾薬をまで隠しもっていた…」

雪乃「アナタのネコ、物凄く高性能ね」

カマクラ「にゃあ(む、褒められると嬉しいものだ。さっきの件は許してやろう)」

604: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 23:16:26.01 ID:JAnTpqpQ0
~文化再編~

八幡「相模はドコにいる…時間が無い。場所を絞って探さないとな」ピッピッ

カマクラ「にゃあああ(ボスゥゥゥゥ)」

八幡「カマクラ!!いつも家で大人しく待ってろっていってるだろ…」

八幡「大体ちゃんと内鍵を閉めてと言うのに、どうやってウチの学校まで毎日毎日来てるんだ!!」

カマクラ「にゃ!(心配ないぞボス。毎日の戸締りは完璧だ)」チャラリ

八幡「っ!?なぜお前がウチの合鍵を持ってるんだ…!!ったく没収だ!!」バッ

カマクラ「にゃあああ(ボスゥゥゥ!それはあんまりだ!!)」

八幡「ってカマクラの相手をしてる場合じゃなかったんだ…早く材木座に連絡しないと…」

カマクラ「にゃっ!(待てボス!俺の嗅覚ならあのクズ女の居場所がわかるぞ!)」

八幡「ん?気のせいか…カマクラが俺に問いかけてる気がする…」

カマクラ「にゃっ!(こっちだボス!!)」タタッ

八幡「ここはカマクラに賭けてみるか…」タタッ

~~

ガチャッ

相模「っ!!何の用よ…」

八幡「ほ、本当にいた…でかしたぞカマクラ!」ナデナデ

カマクラ「にゃあああ!(大した事はないぞ!ボス!)」スリスリ

605: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/10(水) 23:18:36.42 ID:JAnTpqpQ0
~数日後~

八幡「カマクラ、俺は最近色んな奴らと再会した」

カマクラ「にゃぁ(ほう、興味深い)」

八幡「驚いた…材木座がカズで、あと平塚先生がザ・ボスだった」

カマクラ「にゃ、にゃにゃ!?(なんだと!?ミラーはともかく…あの万年独身女がザ・ボスの生まれ変わりだと!?)」

八幡「思わず涙を流してしまった…だが、二人とも完全には覚醒してない」

八幡「小さな記憶の断片を少し、引き出してるに過ぎない」

カマクラ「にゃあ…(そうか。オレやボスみたいに簡単には思い出せないようだな)」

八幡「……はぁ、こんな事をカマクラに話してもしょうがないんだがな」

カマクラ「にゃ!!(そんな事無いぞボス!!)」

八幡「今は青春を楽しく謳歌してるが…」

八幡「やはりあの時の記憶を共有できる存在がほしい。いつかスネークにも会えないか」

カマクラ「にゃあ…(ソリッドスネーク…アンタを復活させる為とはいえ、アンタの息子には随分迷惑かけた、すまない)」

八幡「カマクラ、人語を理解できないお前だが…これからもたまにオレの気持ちを聞いてくれないか?」

カマクラ「にゃああ(了解だ。そしてオレはアンタの気持ちを理解してるぞ)」

八幡「気持ちを共有できなくて良い。意味が解らなくても良い。ただ聞いてくれ」ナデナデ

カマクラ「にゃぁぁぁぁ!(勿論だ!アンタの役に立てるなら本望だ…ボスゥゥゥゥ)」スリスリ

【オセロット編おわり】

617: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:20:11.18 ID:YdAuv8B00
オマケ編③
【タイトル】材木座「我が女子にモテないのはおかしすぎる」
~学校~

八幡(ビッグボス)(色々あって、材木座も前世を思い出した)

材木座(カズ)「ボス!我だ!話があるぞ!」

八幡(それなのに、口調は相変わらず厨二全快)

材木座「ボス!!」

八幡「なんだカズ…じゃなくて材木座」

材木座「我ってその…前世は割と女には困らない勝ったと思うだが」

八幡「見てくれは良かったしな」

材木座「だから本当は我、モッテモテになる素質大有りだと思うぞ!!」

八幡「鏡を見てから発言しろ」

材木座「それじゃ早速、意中の女子に告白をしてくるぞ!!」

八幡「おい待て!!早まるな!!材木座!!!」

~数分後~

材木座「」チーン

八幡「……」

材木座「ぐすん…」

八幡「とりあえず、あれだ、材木座」

八幡「痩せろ」

材木座「あ、ああ…ラノベ執筆も楽器修行も中断する…」

618: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:21:01.55 ID:YdAuv8B00
オマケ編④
【タイトル】材木座「追い詰められたキツネはジャッカルより凶暴だ!!」

材木座(グレイフォックス)「懐かしいなスネーク」

八幡(ソリッド)「なっ!?まさかお前はフォックス!?」

材木座「また会えて嬉しいぞ」

材木座「俺もこの間、頭部を怪我をして…ショックで前世を思い出したようだ」

八幡「なぜオレの正体がわかった」

材木座「最近のお前の言動や行動を見ていればわかる」

材木座「それよりスネーク、この俺とまた勝負しよう」

材木座「安心しろ素手での格闘だ。武器は用いない」

八幡「フォックス…」

材木座「お前は平凡なリア充を目指してるようだが…やはり俺は闘いの中でしか生きられない」

材木座「俺を解放してくれるのはお前だけだ…さあ、勝負だスネーク!!」

八幡「……いいだろう、全力で来い!!」

八幡(だがしかし)

材木座「……」ブヨブヨ

八幡(あんな脂肪あるのに、まともに動けるのか?)

619: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:22:33.75 ID:YdAuv8B00
雪乃「由比ヶ浜さんどうしたのかしら?部室のドアの前に立ち尽くして」

結衣「な、なんかヒッキーと厨二が喧嘩してる…」

雪乃「っ!?何をやってるのあの二人は…」

結衣「喧嘩を止めに入ったら、厨二に凄い剣幕で怒られて…部室に入れないんだよ」

~~

材木座「ふん!!とりゃあ!!」ボコバキ

八幡「くっ…!!つ、つよい…」ググッ

八幡(おかしい…脂肪があるのに何故あんなに動ける…)

材木座「衰えたなスネーク。見ていられないぞ」ブンッ

八幡「クソッ…衰えてるのはお前も一緒だ!負けるか!!」カウンター

材木座「うっ!ぐわああ!!!」ガクッ

八幡「立場逆転だな。ココからはオレがお前を追い詰める」

材木座「追い詰められたキツネはジャッカルより凶暴だ!!」

結衣「どう見てもキツネじゃないよね…?」

雪乃「キツネというより豚ね」

八幡・材木座「うおおおおお!!!」

ボゴォォォン!!

八幡・材木座「ぐうぅぅ…!!」

八幡「あ、相打ち…」ガクッ

材木座「流石だスネーク…」ガクッ

材木座「前世ほどではないが、良い身体能力だ。前世の闘いの感覚を活かしやすい力を備えている」

八幡「闘いの感覚…それを生かす身体能力…」

八幡(そういえば材木座も、体育祭でも良い動きしてたな…動けるデブとはこの事か)

八幡「だがフォックス…いや材木座、お前少し痩せろ」

八幡「その体型ではフォックスの称号も虚しくなるだけだ」

材木座「わかっている。ダイエットの基本は格闘だ…行くぞスネーク。第二ラウンドだ!!」

雪乃「まだ闘うのね…」

620: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:24:35.58 ID:YdAuv8B00
オマケ編⑤
【タイトル】八幡「俺の友達と仲間と戦友が修羅場すぎる」
注意:ラブコメ展開、若干キャラ崩壊あり

結衣「え、J組に転校生が来てウチの部を入部希望?」

雪乃「ええ、紹介するわ。同じクラスの転校生のエヴァさん」

エヴァ「どうも初めまして。海外から来たわ」

結衣「由比ヶ浜結衣だよ!凄い美人…スタイル抜群もだね!」

エヴァ「あら、ありがとう。でもアナタもなかなかよ?」

結衣「いや~それほどでも~」テレテレ

八幡(ビッグボス)「」

結衣「あれ、ヒッキーどうしたの?さっきから黙ってて」

八幡(た、たまたまだよな…?いや、それにしては容姿も似すぎてる)

雪乃「大方、鼻の下でも伸ばしてるんでしょ。エヴァさん、この男には気を付けた方が良いわよ?将来の性犯罪者予備軍だから」

雪乃「それで名前は」

エヴァ「……私、彼を知ってるかも」

雪乃・結衣「え?」

八幡「」ビクッ

エヴァ「………」ジー

エヴァ「………」クンクン

結衣「うわぁ…色っぽい」

八幡「あ、あの…なにか…」ドキドキ

エヴァ「……」

エヴァ「蛇の匂いがする」

全員「!!!?」

エヴァ「アナタ、スネークね?」ニコッ

621: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:25:49.09 ID:YdAuv8B00
八幡「エ…エヴァ!?やっぱりお前なのか!?」

エヴァ「ええそうよ。私はエヴァ、偶然にも前世と同じ名前」

エヴァ「アナタを愛した女…」

雪乃・結衣「」

八幡「そうか…元気そうで何よりだ」

エヴァ「私もアナタに会えて嬉しいわ」

結衣「……ねぇヒッキー、これはどういう事?」

八幡「っ!!いや、これは、その…」

エヴァ「私が説明するわ」

八幡「ま、待てエヴァ!その話は…」

エヴァ「良いじゃない別に。それに話しておかないとややこしくなるわ」

~説明後~

雪乃「……信じられないわね、まさかアナタがあのビッグボスの生まれ変わりだなんて」

結衣「ヒッキーの前世って、物凄く壮絶な人生だったんだね…」ホロリ

八幡「何故お前が泣く……はあぁぁ」

エヴァ「どうしたのよスネーク。そんな溜め息吐いて」

八幡「終わった事をいちいちコイツらに報告したく無かった」

エヴァ「良いじゃない終わった事なんだし」

エヴァ「二回ほど黒歴史もあるけど、若い頃は何回も全面核戦争の危機から救った英雄なのよ?」

622: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:29:36.07 ID:YdAuv8B00
八幡「どちらにしても辛い思い出だ」

エヴァ「そんな事よりも…ね、スネーク」

八幡「ん?ちょ、おいおい近い近い!?」

チュッ

八幡「~~~っ!!?」

雪乃・結衣「」

エヴァ「また…私とやり直さない?//」

エヴァ「私も前世を思い出したのは、日本に留学してくるちょっと前よ」

エヴァ「それからはずっと…日本への興味より、アナタへの再会ばかり夢見てた」

八幡「」

エヴァ「前世は色々迷惑かけてごめんなさい…でもアナタを愛してた気持ちは本物よ」

結衣「ストーーーップ!!!」

八幡「な、なんだ由比ヶ浜!?」

結衣「こんなのずるいよ!!ズル過ぎるよエヴァのん!!」

結衣「わ、私だって……ヒッキーの事好きなんだもん!!」ギュッ

八幡「え、ええ!?」

結衣「ヒッキーの事は譲らないよ!!」

エヴァ「へぇ。でも前世、私はこの人の子を生んだのよ?」

八幡(愛国者による陰謀、そして代理母…というツッコミを入れられる空気では無さそうだ)

結衣「うぅぅ…そ、そんなの関係ないもん!!愛があれば関係ないもん!!」

エヴァ「私だって彼を愛してるわ」

雪乃「二人とも止めなさい。みっともない」

結衣「ゆ、ゆきのん…」

エヴァ「…取り乱してごめんなさい。新入部員なのに」

雪乃「だいたいその腐った男をアナタ達が管理できると思うの?由比ヶ浜さんはまず料理で相手を体を壊しかねないし」

結衣「あぅぅ」グサッ

雪乃「アナタも話を聞く限りじゃ、ボス谷君を随分好き勝手利用してたみたいね、任務のためとは言え」

エヴァ「あ、愛してたのは本当…」

雪乃「でも本人に黙って子を作った。結果、彼を傷つけた」

エヴァ「………」

雪乃「そんなアナタ達じゃ、この男をさらにダメにするだけだわ」

雪乃「私はね、平塚先生に頼まれてるの。この男の更正を」

雪乃「だ、だから…その…私が……彼を一生管理する」

結衣・エヴァ「はぁ!?」

八幡「」

623: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:30:31.18 ID:YdAuv8B00
結衣「なにそれ!?結局ゆきのんがヒッキーと一緒になりたいだけじゃん!!」

雪乃「冗談はよして由比ヶ浜さん、こんな男は生理的に無理だし一緒に居るだけでも苦痛よ。で、でも平塚先生に託されたのだから仕方なく…」

エヴァ「愛の無い恋人関係なんて破綻するのが見え見えよ。やっぱり私が」

雪乃「アナタに任せたらまた身勝手な事をしでかして、ボス谷君を傷つけるのが見え見えよ」

エヴァ「もう私は運命に縛られた工作員じゃない!ただの留学生!今度こそ彼を支えるわ!」

結衣「私が一生かけてヒッキーを支えるもん!料理だって上手くなるもん!!」

八幡「お、お前らとりあえず落ち着け…」

エヴァ・結衣・雪乃「アナタ(ヒッキー)がハッキリしないからじゃない!!」ズイッ

八幡「っ!!?」ビクッ

エヴァ「ねぇスネーク、私よね?晩年の話だけど、東欧でアナタの遺体が燃やされた時、飛び込んだのよ?わかる?これは愛がないと出来ないわ!」グイグイ

八幡(実はアレ、俺じゃなくてソリダスの遺体…とは言えない)

結衣「ねぇヒッキー!!私だよね!?絶対料理上手くなるから私とずっと一緒にいてよ!」グイグイ

雪乃「ボス谷君。私が一生かけてあなたを管理してあげるわ。容姿端麗で完璧な私と一緒に居られるのよ?ありがたく思いなさい」グイグイ

八幡「い、痛い!おいお前ら!俺の体を引っ張るな!」

八幡(しゅ、修羅場すぎる…)

624: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:31:20.65 ID:YdAuv8B00
オマケ編⑥
【タイトル】コブラ部隊「肝試しなら我々に任せろ」

~千葉村にて~

八幡(ビッグボス)「くそ…毒キノコ食べて体調が…」ガクッ

八幡「だが鶴見留美を救わねば…こうなったら意地でも病には負けんぞ」

「ジャック、ここは私達に任せて」

八幡「!?」

「蛇よ!久しぶりだな!」

「お前は休め」

八幡「ア、アンタら…もしかして…!?」

「肝試しなら我々に任せろ」

625: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:35:12.51 ID:YdAuv8B00
ザ・ソロー「哀しい…哀しい…」

少女達「っ!?いや…本物のお化け…!!!」ダダッ

留美「」

ザ・ソロー「キミ達の人間関係は実に哀しみに満ちている…哀しい…哀しい…」

少女達「いやあああ!!!」

ザ・フィアー「どうだ!これが恐怖!!フィアー!!」バッ

少女1「今度は何!?」

ザ・ペイン「恐怖を知れば、その心の痛みを知るだろう!!ペイン!!」

少女2「きゃっ!!?ハチが…ハチが追っかけてくる…!!」ダダッ

ザ・フューリー「さあ思い知れ。これは孤独を抱く物の哀しみでありそう…憤怒!!怒りだ!!!」

少女3「きゃあああ!!」ダダッ

ジ・エンド「お譲ちゃんたちよ、少しは懲りたかな?」

少女4「え、だ、誰?おじいちゃん!?」ビクッ

ジ・エンド「私はキミ達の罰の終焉を知らせる者…」

少女達「ば、罰…?」

「アナタ達は一人の少女を…鶴見留美に意地悪をした。愚かな心に動かされて」

「これは悪い事をしてきたアナタ達に対する罰よ」

少女達「お姉さん…怖いよ、助けて…」

「なら約束しなさい。もう誰かを意地悪しない、仲間ハズレにしないって」

少女達「は、はい、ごめんなさい。申しません!」

ザ・ジョイ「私の名はザ・ジョイ。またの名を…いえ何でもないわ」

ザ・ジョイ「生還への、そして和解することへの喜びを分かち合いましょう」

~次の日~

留美「八幡…良く分からないけど有難う。みんなと仲直りできた」

留美「八幡でしょ?あの良く分かんない人達連れてきたの」

八幡「あ、ああ…俺は何もしてないがな」

八幡(ありがとう。コブラ部隊、そしてボス…)

627: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:36:48.49 ID:YdAuv8B00
オマケ編⑦
【タイトル】八幡「こちら八幡、シャドーモセス島に潜入しました」
~ブリーフィング~

八幡「誰かと思えば、平塚大佐…アナタですか」

平塚「久しぶりだな比企谷。またキミの力が必要になった」

八幡「はぁぁ…またアウトソーシングかよ」

平塚「すまない」

八幡「せっかくアラスカでのんびりと隠居生活を楽しんでたのに」

平塚「アラスカで毎日ラノベばかり読んでる事が楽しいのか。それよりどうやって本を購入してるんだ」

八幡「ネット通販ですよ。それに暖炉を暖めれば結構快適ですよ?隠居生活バンザイですね」

平塚「その割には君の目は相変わらず、死んだ魚の様に腐ってるな」

八幡「ほっといて下さい。どうせ俺は万年、躁鬱気味ですよ」

平塚「キミは躁鬱じゃなくてただの鬱だろ。似てるようで特徴は異なるぞ」

八幡「はいはいサーセン。てかアナタも俺と同じで、フォックスハウンドを除隊したハズでしょ?」

平塚「そうだ。今は教師をやってる。君もまだ若いんだから労働だと思って働きたまえ」

八幡「はんっ。労働ね」

平塚「何がおかしい」

八幡「どうせ大佐は、特殊部隊の上官だと忙しくて恋愛が出来ないから、婚活しやすい環境を求めて引退したんだろ?でもその様子だとまだ独s」

ボゴォォォ

八幡「ぐはああぁ!?」

平塚「言葉には気をつけろよ?」ゴゴゴゴ

八幡「そんなに力が余ってるなら、アンタが潜入しろよ…」ガクッ

628: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:39:46.08 ID:YdAuv8B00
八幡「あの…所で、いい加減服くらい着させてください。アラスカ住みとは言え寒いんですけど」

平塚「依頼への返答次第だな」

八幡「女性の前で裸にされてる俺の身にもなって下さい。これなんて羞恥プレイ?」

平塚「まずは、『彼女』の注射を打つんだな」

八幡「そうそう気になってたんですよ。そこの女性は誰ですか。初対面の女性の前で裸とか俺逮捕されちゃう」

ナオミ「私はナオミ・ハンター。フォックスハウンドのメディカルスタッフよ」ススッ

八幡「あの、これって新手のAVの撮影か何かですか?なんで俺の裸で注射されてるの?そんな過激なプレイ求めませんけど」プスッ

平塚「つべこべ言ってないで、素直に受け入れろ」

~~

八幡「フォックスハウンドがシャドーモセス島で蜂起…」

平塚「そうだ。核発射のタイムリミットは24時間だが既に5時間が経過」

平塚「彼らの要求は…20世紀最強といわれた伝説の傭兵、ボッチボスの遺体の要求」

八幡「ボッチボス…」

平塚「そうだ。かつてロンリーヘブンにボッチランドで、キミと闘った男」

平塚「世界中の、内気で人付き合いの苦手な兵士ばかりかき集め、超精鋭部隊を統率し、ボッチな兵士達に生きがいを提供した男」

八幡「………」

平塚「人質にはダーパの相模局長に、アームズテック社の葉山社長」

平塚「頼む。人質を救出して、核発射の有無を調査し、事実なら阻止してくれ」

629: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:43:10.99 ID:YdAuv8B00
平塚「今回のテロには6人のフォックスハウンド部隊が参画している」

平塚「サイキック能力を持つ…サイコ・トーベ」

平塚「天才女狙撃手…スナイパー・ユミコ」

平塚「変装の達人…デコイ・オーカー」

平塚「巨漢のシャーマン…バルカン・ヤマト」

平塚「拳銃の名手だけでなく、拷問(罵倒)のスペシャリストでもある…リボルバー・ユキノ」

八幡「なんのコミックだよ」

平塚「そしてフォックスハウンド部隊の実戦部隊リーダー…リキッド八幡」

八幡「それ俺のパクリ?って言うか消臭剤みたいな名前だな」

平塚「これが彼らの写真だ」ススッ

八幡「みんな若いな。俺と年齢タメか?」

平塚「少なくとも、リボルバー・ユキノはもう60歳をいってる」

八幡「ちょっと待て。どうみても17歳にしか見えないぞ」

平塚「特異体質なんだろう。いくら年齢を重ねても全く老けない」

八幡「何それ。このババアめっちゃ可愛いんだけど」

平塚「気を抜くな。強敵だぞ」

平塚(……羨ましいなあ)

八幡「このパクリ野朗…本当に俺にそっくりだな…」

630: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:51:50.97 ID:YdAuv8B00
平塚「それと…もう一つ。頼みが」

八幡「何ですか。それも任務ですか」

平塚「……」

八幡「どうやら『そっち』が大佐の一番の目的の様ですね」

平塚「正直に話そう、私の大切な人が人質になっている」

平塚「私の元教え子…由比ヶ浜結衣という子だ」

平塚「彼女もフォックスハウンドの一員だが…恐らく反乱への加担を拒否したが為に人質に」

平塚「これが彼女の写真だ」ススッ

八幡「ビッチっぽい…でもめっちゃ可愛い」ボソッ

平塚「ああ見えても清純だぞ」

~シャドーモセス島へ~

八幡「こちら八幡、シャドーモセス島へ潜入しました」

平塚「予定通りだな。ブランクがあるとは思えん」

八幡「面倒なんでとっとと、こんな任務終わらせますよ」

平塚「頼む。ああ、それともう一人スタッフを紹介する」

平塚「ソリトンレーダーと無線機システムの開発者の小町だ」

小町「こんにちは~小町だよ!伝説の傭兵と話せて光栄だよ!あ、いまの小町的にポイント高い!」

八幡「おお…可愛い!!」

小町「あれれ、なんか口説かれちゃった//」

八幡「まるで妹のようだ…俺に妹なんていないが」

小町「うわーシスコンの気ありかー。まあいいや、がんばってお兄ちゃん!」

八幡「お兄ちゃん頑張る!!!」

八幡「……でも寒い」

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥ

材木座「八幡よ!我はあの世から戻ってきた、いまソッチへ行くぞ!!」

八幡「っ!?」ビクッ

平塚「どうした?」

八幡「いや。いま誰かに呼ばれたような…でも気のせいでした」

平塚「そうか…では健闘を祈る!」

八幡「了解…!」

631: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:52:24.32 ID:YdAuv8B00
以上です
ここまで長々と読んでくれて本当に有難うございます

ソリッド版の八幡もそのウチ書こうと思います。もしも話が完成したらだけど
ビッグボス編と話が被らないように作るので、時間がかかります…

最後にエピローグの続きを思いついたので、それを本当の最後のオマケとして投下して終えます

では…また会おう!

632: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:53:28.78 ID:YdAuv8B00
スネーク「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」(最後のオマケ)
>>533の続き

八幡「よし、蛇の丸焼きが出来たぞ!食べたい奴はコッチへこい!」

少年達「うわ~なんかすげぇ…!」ワクワク

少女達「いやああ!!」ビクビク

結衣「うわぁ…」

雪乃「真性のバカね」

八幡「おいデイビット!お前も来ないか!」

デイビット「予定に定められた食事以外とる気は無い。あの蛇は夕飯のメニューには無かったはずだ」

八幡「つれないな…」

デイビット「というかアンタ上着くらい着ろ。いくら暑いからって無駄に開放的すぎる」

結衣「なんかデイビット君ってクールだよね」

デイビット「………」

雪乃「そうね。寡黙というか…顔はあの男にそっくりなのに、まだニセ谷君の方が常識がある様ね」

平塚「お前ら、夕食の時間が終わったら、かくれんぼをするぞ」

結衣「かくれんぼか!懐かしいな~」

633: ◆ExcbJR30iQ 2014/09/13(土) 21:55:01.30 ID:YdAuv8B00
少年「も~うい~かい!」

全員「ま~だだよ!」

雪乃「あら、隠れる場所が一緒ね」コソソッ

結衣「うん、そうだね…ってあれ?デイビット君とヒッキーがまだ隠れた無いよ」コソソッ

雪乃「それより比企谷君が何か凝視してるわ」

八幡「……」ジーッ

デイビット「どうした八幡?」

八幡「デイビット、あれを見ろ」

デイビット「おおおお!!ダンボールじゃないか!!!」

雪乃・結衣「は?」

八幡「大きい上に材質もなかなか…良いセンスだ!」

デイビット「これなら二人は入れる。一緒に入るぞ!!」ガボッ

八幡「了解!!」ガボッ

雪乃・結衣「」

八幡「やっぱりダンボール最高だな!!」

デイビット「ああ、ダンボールはいい物だな…!!」

雪乃「前言撤回。やっぱり二人とも変人ね」

結衣「う、うん。伊達にソックリさんじゃないね」

少年「も~うい~かい!」

全員「も~うい~よ!!」

少年「ん?こんな所にダンボールが」

少年「えい!」パカッ

デイビット・八幡「!」

デイビット「そ、そんな!?」

八幡「バカな…!」

【完】