ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」1
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 11:55:10.74 ID:ClrIIyCW0
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 11:55:10.74 ID:ClrIIyCW0
―ここまでのあらすじ―
『魔法少女まどか☆マギカ』全話一挙配信決定。
ダル歓喜、ラボメン全員鑑賞コスプレ作戦。
大雨で中止、と思いきや色々あって岡部と助手で鑑賞。
以下、
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 十話』
投下します。
『魔法少女まどか☆マギカ』全話一挙配信決定。
ダル歓喜、ラボメン全員鑑賞コスプレ作戦。
大雨で中止、と思いきや色々あって岡部と助手で鑑賞。
以下、
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 十話』
投下します。
引用元: ・ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」
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5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:00:18.58 ID:ClrIIyCW0
―第十話 もう誰にも頼らない―
紅莉栖「ねえ、岡部」
岡部「どうした?」
紅莉栖「私たち……」
紅莉栖「『私たちはどこかで…』」
紅莉栖「『どこかで会ったことあるの?私と』」
紅莉栖「ねえ、岡部」
岡部「どうした?」
紅莉栖「私たち……」
紅莉栖「『私たちはどこかで…』」
紅莉栖「『どこかで会ったことあるの?私と』」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:02:27.27 ID:ClrIIyCW0
岡部「ブゥーッ!!」
噴いッゲホゲホゲホ!!!
ドクぺが噴き零れる。
何だ!?突然どうした!?
紅莉栖「ちょ!汚っ!」
岡部「お前こそ、何の、真似だっ!」
紅莉栖「……モノマネよ」
岡部「……そ、それは『まどか』の言葉だ。
お前がコスプレしているキャラじゃない」
噴いッゲホゲホゲホ!!!
ドクぺが噴き零れる。
何だ!?突然どうした!?
紅莉栖「ちょ!汚っ!」
岡部「お前こそ、何の、真似だっ!」
紅莉栖「……モノマネよ」
岡部「……そ、それは『まどか』の言葉だ。
お前がコスプレしているキャラじゃない」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:08:17.79 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「うん……言ってみただけよ……
そ、それとも何?
鳳凰院さんは『ほむら』のキャラで罵られたいの?
『愚か者が相手なら、私は手段を選ばない』」
岡部「誰が愚かものかっ!
俺は別にキャラを真似ろとは一言も言ってない!!」
最初にコスプレの衣装を渡しただけだッ!
俺のせいじゃないのに、色々根に持ってるのか?
紅莉栖「そう?本当は少し嬉しいんじゃない?
私に見惚れてた鳳凰院さん」
岡部「勝手なことを言うんじゃないっ!
まったく、突然何だと言うんだ……」
そ、それとも何?
鳳凰院さんは『ほむら』のキャラで罵られたいの?
『愚か者が相手なら、私は手段を選ばない』」
岡部「誰が愚かものかっ!
俺は別にキャラを真似ろとは一言も言ってない!!」
最初にコスプレの衣装を渡しただけだッ!
俺のせいじゃないのに、色々根に持ってるのか?
紅莉栖「そう?本当は少し嬉しいんじゃない?
私に見惚れてた鳳凰院さん」
岡部「勝手なことを言うんじゃないっ!
まったく、突然何だと言うんだ……」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:10:39.96 ID:ClrIIyCW0
ビックリしたじゃないか。
アニメの言葉をしっかり覚えているあたり、
よく見ているな。
紅莉栖「ほら、次の話し始まるわよ。
……ちょっとした空気の入れ替えよ。
ずーっと見てたら肩凝っちゃった。
空気は重いし、
アニメを見てるだけなのに、
何でこんな気持ちにならなきゃなんないんだか」
お前と俺が会ったのは、去年の夏が、初めてだよ。
俺は、忘れない、忘れてないから安心しろ。
アニメの言葉をしっかり覚えているあたり、
よく見ているな。
紅莉栖「ほら、次の話し始まるわよ。
……ちょっとした空気の入れ替えよ。
ずーっと見てたら肩凝っちゃった。
空気は重いし、
アニメを見てるだけなのに、
何でこんな気持ちにならなきゃなんないんだか」
お前と俺が会ったのは、去年の夏が、初めてだよ。
俺は、忘れない、忘れてないから安心しろ。
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:15:09.23 ID:ClrIIyCW0
―――……のこと、覚えてて……くれる?
絶対に、忘れない。
先生『はーい、それじゃあ自己紹介いってみよー』
ほむら『あ、あの…あ、暁美…ほ、ほむらです。
…その、ええと…どうか、よろしく、お願いします…』
絶対に、忘れない。
先生『はーい、それじゃあ自己紹介いってみよー』
ほむら『あ、あの…あ、暁美…ほ、ほむらです。
…その、ええと…どうか、よろしく、お願いします…』
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:18:30.15 ID:ClrIIyCW0
お、ん?んんん???
何だこれは?どうしちゃたんだ??
……何て思えたら、良かったんだろうな。
それが狙いだったのかもしれないし。
だが、俺はもうこの時点で、ひとつの確信がある。
ほむら『あの、わ、私、その…』
まどか『暁美さん?』
まどか『保健室、行かなきゃいけないんでしょ?場所、わかる?』
まどか『じゃあ案内してあげる。私、保健係なんだ』
何だこれは?どうしちゃたんだ??
……何て思えたら、良かったんだろうな。
それが狙いだったのかもしれないし。
だが、俺はもうこの時点で、ひとつの確信がある。
ほむら『あの、わ、私、その…』
まどか『暁美さん?』
まどか『保健室、行かなきゃいけないんでしょ?場所、わかる?』
まどか『じゃあ案内してあげる。私、保健係なんだ』
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:26:08.13 ID:ClrIIyCW0
まどか『みんな、ごめんね。
暁美さんって、休み時間には、
保健室でお薬飲まないといけないの』
まどか『ごめんね。
みんな悪気はないんだけど、
転校生なんて珍しいから、はしゃいじゃってw』
ほむら『いえ、その…ありがとうございます』
まどか『そんな緊張しなくていいよ、
クラスメイトなんだから』
暁美さんって、休み時間には、
保健室でお薬飲まないといけないの』
まどか『ごめんね。
みんな悪気はないんだけど、
転校生なんて珍しいから、はしゃいじゃってw』
ほむら『いえ、その…ありがとうございます』
まどか『そんな緊張しなくていいよ、
クラスメイトなんだから』
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:33:40.28 ID:ClrIIyCW0
まどか『私、鹿目まどか。まどかって呼んで』
―――…暁美さん?
まどか『いいって。だから、私もほむらちゃん、
って呼んでいいかな?』
―――ほむらでいいわ。
ほむら『え?そんな…私、
その…あんまり名前で呼ばれたことって、無くて…。
すごく、変な名前だし…』
―――ほむら…ちゃん。
―――…暁美さん?
まどか『いいって。だから、私もほむらちゃん、
って呼んでいいかな?』
―――ほむらでいいわ。
ほむら『え?そんな…私、
その…あんまり名前で呼ばれたことって、無くて…。
すごく、変な名前だし…』
―――ほむら…ちゃん。
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:37:55.15 ID:ClrIIyCW0
まどか『えー?そんなことないよ。
何かさ、燃え上がれーって感じでカッコいいと思うなぁ』
―――あぁ、えっと…その…変わった名前だよね?
ほむら『名前負け、してます』
―――ギリッ
まどか『うん?そんなのもったいないよ。
せっかく素敵な名前なんだから、
ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ』
―――い、いや…だから…あのね。変な意味じゃなくてね。
その…カ、カッコいいなぁなんて―――
何かさ、燃え上がれーって感じでカッコいいと思うなぁ』
―――あぁ、えっと…その…変わった名前だよね?
ほむら『名前負け、してます』
―――ギリッ
まどか『うん?そんなのもったいないよ。
せっかく素敵な名前なんだから、
ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ』
―――い、いや…だから…あのね。変な意味じゃなくてね。
その…カ、カッコいいなぁなんて―――
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:47:11.10 ID:ClrIIyCW0
頭の中に会話が思い浮かぶ。
どうして、気付けなかったんだ。
思えば、こいつの行動は、そっくりだったじゃないか。
―――…あのときの……に言ってやりたい!
―――…迂闊な真似をするなと!
―――…軽率な真似をするなと!
―――…見て見ぬフリをするなと!
―――…もっと注意を払えと!
―――さもなければ、全てを失うことになる―――
どうして、気付けなかったんだ。
思えば、こいつの行動は、そっくりだったじゃないか。
―――…あのときの……に言ってやりたい!
―――…迂闊な真似をするなと!
―――…軽率な真似をするなと!
―――…見て見ぬフリをするなと!
―――…もっと注意を払えと!
―――さもなければ、全てを失うことになる―――
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:50:31.78 ID:ClrIIyCW0
あの忠告も、
執着心も、
どうして魔法少女になることを妨害してたのかも、
全てが、繋がった気がした。
そうだ、
こいつは、
暁美ほむらは……!
―――君はこの時間軸の人間じゃないね―――
タイムトラベラーだ。
執着心も、
どうして魔法少女になることを妨害してたのかも、
全てが、繋がった気がした。
そうだ、
こいつは、
暁美ほむらは……!
―――君はこの時間軸の人間じゃないね―――
タイムトラベラーだ。
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 12:59:16.82 ID:ClrIIyCW0
―――無理だよ…私、何にもできない。
人に迷惑ばっかり掛けて、恥かいて。どうしてなの…?
私、これからも、ずっとこのままなの?
―――死んだ方が良いかな…
『だったらいっそ、死んだ方がいいよね』
―――死んで…しまえば……
『死んじゃえばいいんだよ…』
ほむら『…えっ!?なにっ…?」
ほむら『ど…どこなの、ここ…?』
ほむら『何?何なの!?』
人に迷惑ばっかり掛けて、恥かいて。どうしてなの…?
私、これからも、ずっとこのままなの?
―――死んだ方が良いかな…
『だったらいっそ、死んだ方がいいよね』
―――死んで…しまえば……
『死んじゃえばいいんだよ…』
ほむら『…えっ!?なにっ…?」
ほむら『ど…どこなの、ここ…?』
ほむら『何?何なの!?』
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:02:40.81 ID:ClrIIyCW0
ほむら『え?いやっ!あぁっ!』
魔女の結界……か。
おそらく次に現れるのは―――
ビュンッ! バンッ! ビュンッ!
??『間一髪、ってところね』
???『もう大丈夫だよ、ほむらちゃん』
ほむら『あ、あなたたちは……?』
魔女の結界……か。
おそらく次に現れるのは―――
ビュンッ! バンッ! ビュンッ!
??『間一髪、ってところね』
???『もう大丈夫だよ、ほむらちゃん』
ほむら『あ、あなたたちは……?』
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:04:57.43 ID:ClrIIyCW0
?????『彼女たちは、魔法少女。
魔女を狩る者たちさ』
まどか『いきなり秘密がバレちゃったね』
まどか『クラスのみんなには、内緒だよっ☆』
これが、
今まで俺たちが観測してきた、
暁美ほむらの、本来居た、時間。
やり直して、なかったことにした、時間と空間。
―――世界線
魔女を狩る者たちさ』
まどか『いきなり秘密がバレちゃったね』
まどか『クラスのみんなには、内緒だよっ☆』
これが、
今まで俺たちが観測してきた、
暁美ほむらの、本来居た、時間。
やり直して、なかったことにした、時間と空間。
―――世界線
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:15:00.66 ID:ClrIIyCW0
だとしたら、やり直してでも、
なかったことにしたかった、
その理由は?
―――ああ、君たちからしたら未来になるのかな?
わかっている。
認められない結末、
何をしてでも、変えなければならない結果。
―――そんな未来を変えるため。
ほむらが魔法少女になる理由。
なかったことにしたかった、
その理由は?
―――ああ、君たちからしたら未来になるのかな?
わかっている。
認められない結末、
何をしてでも、変えなければならない結果。
―――そんな未来を変えるため。
ほむらが魔法少女になる理由。
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:18:18.99 ID:ClrIIyCW0
まどか『私なんて、
先週キュゥべえと契約したばっかりだし』
まどかに、あれだけ執着した、その理由は……!
まどか『じゃ、いってくるね』
ほむら『えっ…そんな……巴さん、死んじゃっ、たのに…』
まどか『だからだよ。
もうワルプルギスの夜を止められるのは、
私だけしかいないから』
先週キュゥべえと契約したばっかりだし』
まどかに、あれだけ執着した、その理由は……!
まどか『じゃ、いってくるね』
ほむら『えっ…そんな……巴さん、死んじゃっ、たのに…』
まどか『だからだよ。
もうワルプルギスの夜を止められるのは、
私だけしかいないから』
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:28:18.47 ID:ClrIIyCW0
ほむら『無理よ!一人だけであんなのに勝てっこない!
鹿目さんまで死んじゃうよ?』
ほむら『ねぇ…逃げようよ……だって、
仕方ないよ…?
誰も、鹿目さんを恨んだりしないよ…』
まどか『それでも、私は魔法少女だから。
みんなのこと、守らなきゃいけないから』
まどか『ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。
あなたが魔女に襲われた時、間に合って。
今でもそれが自慢なの』
鹿目さんまで死んじゃうよ?』
ほむら『ねぇ…逃げようよ……だって、
仕方ないよ…?
誰も、鹿目さんを恨んだりしないよ…』
まどか『それでも、私は魔法少女だから。
みんなのこと、守らなきゃいけないから』
まどか『ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。
あなたが魔女に襲われた時、間に合って。
今でもそれが自慢なの』
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:31:54.45 ID:ClrIIyCW0
まどか『だから、魔法少女になって、
本当によかったって。そう思うんだ』
まどか『さよなら。ほむらちゃん。元気でね』
ほむら『いや!行かないで…鹿目さぁぁぁん!!』
収束していく結果。
確定した未来。
これが、ほむらが過去を変えてでも、
取り戻したかった現在の理由。
本当によかったって。そう思うんだ』
まどか『さよなら。ほむらちゃん。元気でね』
ほむら『いや!行かないで…鹿目さぁぁぁん!!』
収束していく結果。
確定した未来。
これが、ほむらが過去を変えてでも、
取り戻したかった現在の理由。
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:35:05.38 ID:ClrIIyCW0
ほむら『どうして…?死んじゃうって、わかってたのに…。
私なんか助けるよりも、
あなたに……生きててほしかったのに…』
キュゥべえ『その言葉は本当かい?暁美ほむら。
君のその祈りの為に、魂を賭けられるかい?
戦いの定めを受け入れてまで、
叶えたい望みがあるなら、
僕が力になってあげられるよ』
ほむら『あなたと契約すれば、どんな願いも叶えられるの?』
キュゥべえ『そうとも。君にはその資格がありそうだ。
教えてごらん。君はどんな祈りで、
ソウルジェムを輝かせるのかい?』
私なんか助けるよりも、
あなたに……生きててほしかったのに…』
キュゥべえ『その言葉は本当かい?暁美ほむら。
君のその祈りの為に、魂を賭けられるかい?
戦いの定めを受け入れてまで、
叶えたい望みがあるなら、
僕が力になってあげられるよ』
ほむら『あなたと契約すれば、どんな願いも叶えられるの?』
キュゥべえ『そうとも。君にはその資格がありそうだ。
教えてごらん。君はどんな祈りで、
ソウルジェムを輝かせるのかい?』
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:38:19.77 ID:ClrIIyCW0
ほむら『私は……。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。
彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたいっ!!』
キュゥべえ『契約は成立だ。
君の祈りは、エントロピーを凌駕した。
さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!』
彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたいっ!!』
キュゥべえ『契約は成立だ。
君の祈りは、エントロピーを凌駕した。
さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!』
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:41:33.17 ID:ClrIIyCW0
時間を跳び越える。
彼女を助けるために。
彼女が死んでしまう未来を、変えるために。
紅莉栖「タイムトラベル……」
―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン
ほむら『はっ?ここは…。私、まだ退院してない…。
はっ!?夢じゃ、ない…』
彼女を助けるために。
彼女が死んでしまう未来を、変えるために。
紅莉栖「タイムトラベル……」
―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン
ほむら『はっ?ここは…。私、まだ退院してない…。
はっ!?夢じゃ、ない…』
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:44:47.21 ID:ClrIIyCW0
跳んだ。ほむらも跳んだ。
これがほむらのしてきたことだったのか。
俺は気付くべきだった。
いや、気付かなくて良かったのか?
もしも、最初から全て知っていて、このアニメを見ていたら、
俺はどんな顔して見ていればいいか、わからなくなってたと思う。
ほむら『暁美ほむらです。よろしくお願いします!』
ほむら『鹿目さん、私も魔法少女になったんだよ☆
これから一緒に頑張ろうね!』
まどか『え?…えぇと…ぅぅん…///』
これがほむらのしてきたことだったのか。
俺は気付くべきだった。
いや、気付かなくて良かったのか?
もしも、最初から全て知っていて、このアニメを見ていたら、
俺はどんな顔して見ていればいいか、わからなくなってたと思う。
ほむら『暁美ほむらです。よろしくお願いします!』
ほむら『鹿目さん、私も魔法少女になったんだよ☆
これから一緒に頑張ろうね!』
まどか『え?…えぇと…ぅぅん…///』
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:48:08.74 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「こんな風に繋がるのね……」
岡部「正に魔法の成せる業だな!
アニメらしいじゃないかフゥーハハハ!!」
紅莉栖「え?……う、うん。
……そうね、魔法よね」
そうだ、これは魔法だ。
奇跡の力だ。
タイムトラベルが出来る……。
そんなことは、もう現実にはあってはならない。
俺が許さない。
岡部「正に魔法の成せる業だな!
アニメらしいじゃないかフゥーハハハ!!」
紅莉栖「え?……う、うん。
……そうね、魔法よね」
そうだ、これは魔法だ。
奇跡の力だ。
タイムトラベルが出来る……。
そんなことは、もう現実にはあってはならない。
俺が許さない。
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:54:31.10 ID:ClrIIyCW0
ほむら『それじゃ、行きます!』
―――カチャッ
時間が止まる。
ほむらの目の前にはドラム缶。
手に持ってるのはゴルフクラブ。
ほむら『わぁああああああ!
あちょっ?とっとっ』スカッ
ほむら『えいっ』ボコッ
ほむら『は、ふぃ…』ボコボコボコッ
―――チキチキチキッガチャン
―――カチャッ
時間が止まる。
ほむらの目の前にはドラム缶。
手に持ってるのはゴルフクラブ。
ほむら『わぁああああああ!
あちょっ?とっとっ』スカッ
ほむら『えいっ』ボコッ
ほむら『は、ふぃ…』ボコボコボコッ
―――チキチキチキッガチャン
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:57:30.46 ID:ClrIIyCW0
時間が動きだす。
ほむら以外、
二人の目の前には、ボコボコになったドラム缶
息切れするほむら。
まどか『どう思う?マミさん』
マミ『うーん、時間停止ねぇ?
確かにすごいけれど、使い方が問題よねぇ』
仲間たちは、時間干渉能力に戸惑っているようだ。
そりゃそうだろう。
時間干渉を観測出来るのは当事者だけ。
ほむら以外、
二人の目の前には、ボコボコになったドラム缶
息切れするほむら。
まどか『どう思う?マミさん』
マミ『うーん、時間停止ねぇ?
確かにすごいけれど、使い方が問題よねぇ』
仲間たちは、時間干渉能力に戸惑っているようだ。
そりゃそうだろう。
時間干渉を観測出来るのは当事者だけ。
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 13:59:13.96 ID:ClrIIyCW0
他の者からしたら、何が起こったか何てわからないし、
それがどれだけ悪魔の力を持つかなど、予測もつかないだろう。
わかるのは、観測者だけ。
実験して起こった出来事の過程を理解できるのは、
観測者だけなんだ。
ほむらはその力を理解したのか、危険そうなもの作ってる。
暗い雰囲気で、若干病んでる感じがするぞ?
何かこういう場面は、紅莉栖を思い出してならない。
この実験大好きっ子も、未来ガジェット作ってる時こんな感じだからな!
紅莉栖はもうちょっとマッドっぽいけどな!
それがどれだけ悪魔の力を持つかなど、予測もつかないだろう。
わかるのは、観測者だけ。
実験して起こった出来事の過程を理解できるのは、
観測者だけなんだ。
ほむらはその力を理解したのか、危険そうなもの作ってる。
暗い雰囲気で、若干病んでる感じがするぞ?
何かこういう場面は、紅莉栖を思い出してならない。
この実験大好きっ子も、未来ガジェット作ってる時こんな感じだからな!
紅莉栖はもうちょっとマッドっぽいけどな!
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:02:29.63 ID:ClrIIyCW0
まどか『マミさん!今だよ!』
マミ『オッケー』
ほむら『ふぁあぁあ!ひぃぃぃ!』
マミ『暁美さん、おねがい』
ほむら『は、はい!』
おお、綺麗な風景だ。いや結界だ。
魔女と戦う魔法少女。
すごく……魔法少女アニメみたいです。
いやそのものズバリ何だけど、過程が過程だけに忘れがちになる。
マミ『オッケー』
ほむら『ふぁあぁあ!ひぃぃぃ!』
マミ『暁美さん、おねがい』
ほむら『は、はい!』
おお、綺麗な風景だ。いや結界だ。
魔女と戦う魔法少女。
すごく……魔法少女アニメみたいです。
いやそのものズバリ何だけど、過程が過程だけに忘れがちになる。
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:09:53.23 ID:ClrIIyCW0
―――わ~~~~~ ポイッヒューーー
―――ズドオオオオオオオオオン
―そして時は動き出す―
ほむら『やった?やっ――』
まどか『やったぁ~!すごい、すごいよほむらちゃん!』
マミ『お見事ね』
ほむらちゃん大勝利!
魔法少女は今日も平和を守りましたっ!
何て新鮮な光景!これだよっ!こういうのだよ!
―――ズドオオオオオオオオオン
―そして時は動き出す―
ほむら『やった?やっ――』
まどか『やったぁ~!すごい、すごいよほむらちゃん!』
マミ『お見事ね』
ほむらちゃん大勝利!
魔法少女は今日も平和を守りましたっ!
何て新鮮な光景!これだよっ!こういうのだよ!
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:12:16.72 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「ま、まどか……、ソゥキュート……」
岡部「これはいいな、こういうのが本来の魔法少女アニメだな」
紅莉栖「魔法少女同士で共闘してるのって、
これが初めてなんじゃない?」
確かにそうだ。
結局俺たちの予想はハズレにハズレて、
当初考えてたアニメとは、別なものを見ていたからな。
マミ復活とか、さやかとまどかのコンビとか、
他の魔法少女と和解とか。
全部水の泡となって消えていったからな。
共闘とか見てるだけで胸熱だ。
……ダルの顔が浮かんできて、少し腹が立った。
岡部「これはいいな、こういうのが本来の魔法少女アニメだな」
紅莉栖「魔法少女同士で共闘してるのって、
これが初めてなんじゃない?」
確かにそうだ。
結局俺たちの予想はハズレにハズレて、
当初考えてたアニメとは、別なものを見ていたからな。
マミ復活とか、さやかとまどかのコンビとか、
他の魔法少女と和解とか。
全部水の泡となって消えていったからな。
共闘とか見てるだけで胸熱だ。
……ダルの顔が浮かんできて、少し腹が立った。
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:15:16.08 ID:ClrIIyCW0
しかし、この新鮮な光景は続かないんだろうな……
何故なら、
この、
世界線は変わっていない。
未来のほむらが、変えたかった過去が変わっていない。
ほむら『どうしたの?ねぇ、鹿目さん?しっかりして!』
まどか『どうして?ィッ!あああぁぁぁぁああああああっ』
ソウルジェム、いやグリーフシードが割れる。
さやかと同じ、そこからは魔女が具現化する。
何故なら、
この、
世界線は変わっていない。
未来のほむらが、変えたかった過去が変わっていない。
ほむら『どうしたの?ねぇ、鹿目さん?しっかりして!』
まどか『どうして?ィッ!あああぁぁぁぁああああああっ』
ソウルジェム、いやグリーフシードが割れる。
さやかと同じ、そこからは魔女が具現化する。
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:18:07.49 ID:ClrIIyCW0
―――ゥボァァァァァァァァァァァッ
ほむら『何…?どうして…?なんで、こんな…?』
―――彼女のソウルジェムは、
グリーフシードに変化した後、魔女を生んで消滅したわ。
―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン
ほむら『何…?どうして…?なんで、こんな…?』
―――彼女のソウルジェムは、
グリーフシードに変化した後、魔女を生んで消滅したわ。
―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:21:03.40 ID:ClrIIyCW0
ほむら『伝えなきゃ……みんなキュゥべえに騙されてる!』
―――だったら、やがて魔女になる君たちのことは、
魔法少女と呼ぶべきだよね?
何度も時間を跳ぶ、ほむら。
俺はこの流れを知っている。
何度やっても、変わらなかった結果を。
過程は違えども、結果は収束する。
どれだけもがいても、
もがいても、もがいてもっ、もがいてもっ!!
どれだけ過去に逃げても変わらなかった、世界の意思。
―――世界が……を望んでる?
認められるわけがない。
―――だったら、やがて魔女になる君たちのことは、
魔法少女と呼ぶべきだよね?
何度も時間を跳ぶ、ほむら。
俺はこの流れを知っている。
何度やっても、変わらなかった結果を。
過程は違えども、結果は収束する。
どれだけもがいても、
もがいても、もがいてもっ、もがいてもっ!!
どれだけ過去に逃げても変わらなかった、世界の意思。
―――世界が……を望んでる?
認められるわけがない。
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:24:25.23 ID:ClrIIyCW0
さやか『あのさあ、キュウべえがそんな嘘ついて、
一体何の得があるわけ?』
さやか『私達に妙な事吹き込んで、
仲間割れでもさせたいの?』
さやか『まさかあんた、
ホントはあの杏子とか言う奴とグルなんじゃないでしょうね?』
さやか『はあ、どっちにしろ私この子とチーム組むの反対だわ。
まどかやマミさんは飛び道具だから平気だろうけど、
いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。
何度巻き込まれそうになった事か』
紅莉栖「何だ、こいつは」
一体何の得があるわけ?』
さやか『私達に妙な事吹き込んで、
仲間割れでもさせたいの?』
さやか『まさかあんた、
ホントはあの杏子とか言う奴とグルなんじゃないでしょうね?』
さやか『はあ、どっちにしろ私この子とチーム組むの反対だわ。
まどかやマミさんは飛び道具だから平気だろうけど、
いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。
何度巻き込まれそうになった事か』
紅莉栖「何だ、こいつは」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:27:44.92 ID:ClrIIyCW0
まったくだ、これはウザい。
美樹さやかは実にバカだなッ!
紅莉栖を見習え!
こいつは一発で信じてくれたぞ?
その後、疑われたりもして、苦労したこともあるがな。
……ちょっと感情的になったかな……?
ほむらを見てると色々思い出してしまうからか、
今まで俺が観測してきた、
アニメなんだという過程を忘れてしまうな。
すまない、さやか。
お前の最後に、俺は泣いたのに。
美樹さやかは実にバカだなッ!
紅莉栖を見習え!
こいつは一発で信じてくれたぞ?
その後、疑われたりもして、苦労したこともあるがな。
……ちょっと感情的になったかな……?
ほむらを見てると色々思い出してしまうからか、
今まで俺が観測してきた、
アニメなんだという過程を忘れてしまうな。
すまない、さやか。
お前の最後に、俺は泣いたのに。
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:29:40.72 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「何か性格変わってない?この子」
岡部「これはもしかしたら、バタフライ効果じゃないのか?
仲間思いの良い奴、
って設定がほむらの告白で微量の変化を及ぼしたと。
しかし人の性格も変わるものなのかどうか」
紅莉栖「性格じゃないとしたら、
映されてない所で何かあったのかも。
それでほむらを嫌ってるからとか、
まあ過程が映されない限り、
解はでないんだけど……」
岡部「これはもしかしたら、バタフライ効果じゃないのか?
仲間思いの良い奴、
って設定がほむらの告白で微量の変化を及ぼしたと。
しかし人の性格も変わるものなのかどうか」
紅莉栖「性格じゃないとしたら、
映されてない所で何かあったのかも。
それでほむらを嫌ってるからとか、
まあ過程が映されない限り、
解はでないんだけど……」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:37:31.29 ID:ClrIIyCW0
前回が前回だけに、あんまりこの過程は認めたくないな。
忠告されたほむらは、暴力団のアジトみたいな所に潜入している。
これは便利な魔法だな。
しかも、紅莉栖も付けているあの盾?
四次元ポケットそのものじゃないか。
入れてるモノはめちゃくちゃ現実的なブツだがな。
我がラボに来たら、未来ガジェットを奢ってやろう。
―――……いらねー。
忠告されたほむらは、暴力団のアジトみたいな所に潜入している。
これは便利な魔法だな。
しかも、紅莉栖も付けているあの盾?
四次元ポケットそのものじゃないか。
入れてるモノはめちゃくちゃ現実的なブツだがな。
我がラボに来たら、未来ガジェットを奢ってやろう。
―――……いらねー。
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:40:52.77 ID:ClrIIyCW0
杏子『テメェ、一体何なんだ!?
さやかに何しやがった!?』
まどか『さやかちゃん、やめて!
お願い、思い出して。こんなこと、
さやかちゃんだって嫌だったはずだよ!?』
どこかで聞いたセリフ。
踊る使い魔、ライトアップされるアイドル。
戦う相手は人魚姫の魔女。
さやかに何しやがった!?』
まどか『さやかちゃん、やめて!
お願い、思い出して。こんなこと、
さやかちゃんだって嫌だったはずだよ!?』
どこかで聞いたセリフ。
踊る使い魔、ライトアップされるアイドル。
戦う相手は人魚姫の魔女。
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:43:30.85 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「あの使い魔、仁美って子にそっくり」
岡部「あ、轢かれた」
紅莉栖「何かのメタファーかしら」
―――まゆりおねえちゃーん!
ダメダメそれはダメ、
思い出したらダメいや俺は何も見てない知らない。
岡部「あ、轢かれた」
紅莉栖「何かのメタファーかしら」
―――まゆりおねえちゃーん!
ダメダメそれはダメ、
思い出したらダメいや俺は何も見てない知らない。
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:46:12.12 ID:ClrIIyCW0
ほむら『ごめん…美樹さん…』
時間停止、時間進行。
爆発するさや……いや、魔女。
世界の意思は、
さやかも悲劇に巻き込んでいるのかもな。
杏子『さやか…。チクショウッ…。こんなことって…』
まどか『ひどいよ…こんなのあんまりだよ…』
時間停止、時間進行。
爆発するさや……いや、魔女。
世界の意思は、
さやかも悲劇に巻き込んでいるのかもな。
杏子『さやか…。チクショウッ…。こんなことって…』
まどか『ひどいよ…こんなのあんまりだよ…』
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:49:16.70 ID:ClrIIyCW0
ほむらの体に縛り付く黄色い帯。
バンッ
黄色い閃光が走る。
杏子のソウルジェムが砕かれる。
ほむら『……はっ!?巴さん!?』
バンッ
黄色い閃光が走る。
杏子のソウルジェムが砕かれる。
ほむら『……はっ!?巴さん!?』
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:51:51.13 ID:ClrIIyCW0
マミ『ヒクッゥ……
ソウルジェムが魔女を産むなら……!
みんな死ぬしかないじゃないっ!?
あなたも!?私もっ!!』
ほむら『やめてっ―――』
ソウルジェムが魔女を産むなら……!
みんな死ぬしかないじゃないっ!?
あなたも!?私もっ!!』
ほむら『やめてっ―――』
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:57:18.98 ID:ClrIIyCW0
ビュンッ
桜色の光が貫く。
マミのソウルジェムが砕かれる。
ほむらの横をそれる銃弾。
まどか『嫌だぁ…もう嫌だよぉ…ッ…ッ…こんなのぉ…
ぁぁぁ……ッハあああ゛あ゛あ゛あ゛ン……
桜色の光が貫く。
マミのソウルジェムが砕かれる。
ほむらの横をそれる銃弾。
まどか『嫌だぁ…もう嫌だよぉ…ッ…ッ…こんなのぉ…
ぁぁぁ……ッハあああ゛あ゛あ゛あ゛ン……
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 14:59:31.10 ID:ClrIIyCW0
ほむら『大丈夫だよ。二人で頑張ろ?
一緒にワルプルギスの夜を倒そう?』
まどか『うん…』
くそッ!何だよこれは……。
わかってる、まどかが魔法少女である限り、
俺たちは悲惨な結果を見るしかない、なんてことはッ!
でも、こんなのって酷い。アニメ酷い。
中学生だろこいつら……?あんまりじゃないか。
一緒にワルプルギスの夜を倒そう?』
まどか『うん…』
くそッ!何だよこれは……。
わかってる、まどかが魔法少女である限り、
俺たちは悲惨な結果を見るしかない、なんてことはッ!
でも、こんなのって酷い。アニメ酷い。
中学生だろこいつら……?あんまりじゃないか。
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:01:52.87 ID:ClrIIyCW0
まどか『私たちも、もうおしまいだね』
ほむら『グリーフシードは……?』
質問には答えない。
ほむら『そう…。ねぇ…私たち、このまま二人で、
怪物になって…こんな世界、
何もかもメチャクチャにしちゃおっか?
嫌なことも、悲しいことも、全部無かったことにしちゃえるぐらい、
壊して、壊して、壊しまくってさ…。
それはそれで、良いと思わない?』
―――……無駄だった……なにをやっても、無駄だ……!
ほむら『グリーフシードは……?』
質問には答えない。
ほむら『そう…。ねぇ…私たち、このまま二人で、
怪物になって…こんな世界、
何もかもメチャクチャにしちゃおっか?
嫌なことも、悲しいことも、全部無かったことにしちゃえるぐらい、
壊して、壊して、壊しまくってさ…。
それはそれで、良いと思わない?』
―――……無駄だった……なにをやっても、無駄だ……!
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:04:08.72 ID:ClrIIyCW0
カツンッ
まどか『さっきのは嘘。1個だけ取っておいたんだ』
グリーフシードが、その手に握られている。
ほむらの手と交差した、右手とは別の左手で、
左手に添えられていた。
ほむら『そんな…!何で私に!?』
―――わかってる……わかってたんだぁ?
……こうなるって、予想してたんだ……!
まどか『さっきのは嘘。1個だけ取っておいたんだ』
グリーフシードが、その手に握られている。
ほむらの手と交差した、右手とは別の左手で、
左手に添えられていた。
ほむら『そんな…!何で私に!?』
―――わかってる……わかってたんだぁ?
……こうなるって、予想してたんだ……!
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:07:32.48 ID:ClrIIyCW0
まどか『私にはできなくて、
ほむらちゃんにできること、お願いしたいから』
―――……ン!
まどか『ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?
こんな終わり方にならないように、
歴史を変えられるって、言ってたよね?』
―――……は、途中で諦める人じゃないよ。
まどか『キュゥべえに騙される前のバカな私を、
助けてあげてくれないかな?』
―――最後の最後まで食いついたまま離れないんだよ……?
ほむらちゃんにできること、お願いしたいから』
―――……ン!
まどか『ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?
こんな終わり方にならないように、
歴史を変えられるって、言ってたよね?』
―――……は、途中で諦める人じゃないよ。
まどか『キュゥべえに騙される前のバカな私を、
助けてあげてくれないかな?』
―――最後の最後まで食いついたまま離れないんだよ……?
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:15:32.66 ID:ClrIIyCW0
ほむら『約束するわ!絶対にあなたを救ってみせる。
何度繰り返すことになっても、
必ずあなたを守ってみせる!!!』
―――諦めちゃ、ダメだよ……!
まどか『よかった…』
まどか『もう一つ、頼んでいい…?』
何度繰り返すことになっても、
必ずあなたを守ってみせる!!!』
―――諦めちゃ、ダメだよ……!
まどか『よかった…』
まどか『もう一つ、頼んでいい…?』
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:19:03.86 ID:ClrIIyCW0
まどか『私、魔女にはなりたくない……!
嫌なことも、悲しいこともあったけど、
守りたいものだって、たくさん、
この世界にはあったから』
―――俺が、……してしまったんだ……!
ほむら『まどかァ…!』
まどか『ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。
嬉しい…な』
ほむら『はっ…ぅ、ぐっ……うぅ………うう゛ううううう゛うう゛うう゛う!!』チャキッ
―――ぁぁあああぁあぁあああ、ぁああぁあぁああぁぁあああぁ――!!
嫌なことも、悲しいこともあったけど、
守りたいものだって、たくさん、
この世界にはあったから』
―――俺が、……してしまったんだ……!
ほむら『まどかァ…!』
まどか『ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。
嬉しい…な』
ほむら『はっ…ぅ、ぐっ……うぅ………うう゛ううううう゛うう゛うう゛う!!』チャキッ
―――ぁぁあああぁあぁあああ、ぁああぁあぁああぁぁあああぁ――!!
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:23:18.60 ID:ClrIIyCW0
―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン
紅莉栖「お、岡部?」
岡部「ハァハァハァッゴク、ハーハーハー……」
紅莉栖「ねえ?岡部、本当に大丈夫なの?」
岡部「……紅莉栖」
俺は紅莉栖に、手を伸ばしていた。
紅莉栖「え?何、ちょっ!」
紅莉栖「お、岡部?」
岡部「ハァハァハァッゴク、ハーハーハー……」
紅莉栖「ねえ?岡部、本当に大丈夫なの?」
岡部「……紅莉栖」
俺は紅莉栖に、手を伸ばしていた。
紅莉栖「え?何、ちょっ!」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:27:50.59 ID:ClrIIyCW0
指先が、その髪に触れた。
サラサラしてるな、
雨に濡れたくせに、
最初の頃と何も変わらない。
頬に触れる、何てやわらかい感触、懐かしい感触。
―――おのれは、警察に突き出されたいのか?
紅莉栖「お、おかべ??///」
岡部「お前は、ここにいる、いるんだよな……」
―――ありがとう。私のために、そこまで苦しんでくれて。
サラサラしてるな、
雨に濡れたくせに、
最初の頃と何も変わらない。
頬に触れる、何てやわらかい感触、懐かしい感触。
―――おのれは、警察に突き出されたいのか?
紅莉栖「お、おかべ??///」
岡部「お前は、ここにいる、いるんだよな……」
―――ありがとう。私のために、そこまで苦しんでくれて。
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:33:26.83 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「な、何言ってんの?
当たり前でしょ……?
ねえ……恥ずかしいんだけど///」
―――このHENTAI!頭おかしいんじゃないの!?
馬鹿なの?死ぬの?
岡部「あ、……すっすまん!つい……」
なんなのよっもぅ……と、
顔を赤らめて髪を指で弄りだす紅莉栖。
フ、フハ、フハハ……初々しいじゃないか。
最初に会った頃とは大違いだな!
洋書(は手元にはないから、付けている盾?)で、
殴られるかと思ったぞ!
当たり前でしょ……?
ねえ……恥ずかしいんだけど///」
―――このHENTAI!頭おかしいんじゃないの!?
馬鹿なの?死ぬの?
岡部「あ、……すっすまん!つい……」
なんなのよっもぅ……と、
顔を赤らめて髪を指で弄りだす紅莉栖。
フ、フハ、フハハ……初々しいじゃないか。
最初に会った頃とは大違いだな!
洋書(は手元にはないから、付けている盾?)で、
殴られるかと思ったぞ!
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:38:21.88 ID:ClrIIyCW0
ほむら『――誰も、未来を信じない。
誰も、未来を受け止められない。
だったら、私は…――』
メガネを外し、髪を解き、力を使うほむら。
そこからは、覚悟の違いが見えた。
まどか『ハッ…誰?』
ほむら『まどか。あなたに奇跡を約束して、
取り入ろうとする者が現れても、
決して言いなりになっては駄目』
まどか『え?あの…?』
誰も、未来を受け止められない。
だったら、私は…――』
メガネを外し、髪を解き、力を使うほむら。
そこからは、覚悟の違いが見えた。
まどか『ハッ…誰?』
ほむら『まどか。あなたに奇跡を約束して、
取り入ろうとする者が現れても、
決して言いなりになっては駄目』
まどか『え?あの…?』
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:42:26.64 ID:ClrIIyCW0
まどかの前に再び舞い戻る。
その手には、悪魔を持つ。
ほむら『もう、誰にも頼らない。
誰にわかってもらう必要もない』
ほむら『もう、まどかには戦わせない。
全ての魔女は、私一人で片付ける。
そして今度こそ、ワルプルギスの夜を、
この手で!』
―――孤独の観測者。
その手には、悪魔を持つ。
ほむら『もう、誰にも頼らない。
誰にわかってもらう必要もない』
ほむら『もう、まどかには戦わせない。
全ての魔女は、私一人で片付ける。
そして今度こそ、ワルプルギスの夜を、
この手で!』
―――孤独の観測者。
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:47:41.73 ID:ClrIIyCW0
―――いつか君が、瞳に灯す、愛の光が、時を越えて―――
紅莉栖「これ、冒頭の……!」
―――滅び、急ぐ。世界の夢を。確かに、ひとつ、壊すだろう―――
まどか『ひどい……!』
キュゥべえ『仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた』
―――躊躇いも、飲み干して、君が望むモノは何?―――
まどか『そんな…あんまりだよ。こんなのってないよ…!』
紅莉栖「これ、冒頭の……!」
―――滅び、急ぐ。世界の夢を。確かに、ひとつ、壊すだろう―――
まどか『ひどい……!』
キュゥべえ『仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた』
―――躊躇いも、飲み干して、君が望むモノは何?―――
まどか『そんな…あんまりだよ。こんなのってないよ…!』
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:52:10.37 ID:ClrIIyCW0
―――こんな、欲深い憧れの、
行方に、儚い明日はあるの?―――
キュゥべえ『諦めたらそれまでだ。でも、
君なら運命を変えられる。避けようのない滅びも、
嘆きも、全て君が覆せばいい。
その為の力が、君には備わっているんだから』
―――子供の頃、夢に見てた、古の魔法のように―――
ほむら『まどか、そいつの言葉に、
耳を貸しちゃダメぇええええ!!』
行方に、儚い明日はあるの?―――
キュゥべえ『諦めたらそれまでだ。でも、
君なら運命を変えられる。避けようのない滅びも、
嘆きも、全て君が覆せばいい。
その為の力が、君には備わっているんだから』
―――子供の頃、夢に見てた、古の魔法のように―――
ほむら『まどか、そいつの言葉に、
耳を貸しちゃダメぇええええ!!』
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 15:57:06.86 ID:ClrIIyCW0
スクリーンには、大きい怪物?と戦ってる少女。
―――魔女。
それを見ている少女と小さくてファンシーな動物との会話が行われていた。
―――インキュベーター
戦ってる少女はその会話を見ている…のか?何か叫んでるようにも見える。
―――届かない言葉。
―――魔女。
それを見ている少女と小さくてファンシーな動物との会話が行われていた。
―――インキュベーター
戦ってる少女はその会話を見ている…のか?何か叫んでるようにも見える。
―――届かない言葉。
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:01:09.31 ID:ClrIIyCW0
で、その戦っている少女がまゆりの言っていた『ほむら』、
―――未来から来た、タイムトラベラー。
即ち紅莉栖がコスプレしているキャラにそっくりだった。
―――世界線の収束
主に、一体、どこが!?とは、言わないがな!
―――確定した、未来を変える。
紅莉栖「そうか……そういうことか……」
―――未来から来た、タイムトラベラー。
即ち紅莉栖がコスプレしているキャラにそっくりだった。
―――世界線の収束
主に、一体、どこが!?とは、言わないがな!
―――確定した、未来を変える。
紅莉栖「そうか……そういうことか……」
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:03:43.31 ID:ClrIIyCW0
―――闇さえ砕く、力で、微笑む君に、会いたい!―――
まどか『本当なの?私なんかでも、
本当に何かできるの?
こんな結末を変えられるの?』
―――怯える、この手の中には―――
ほむら『騙されないで!そいつの思う壺よ!!』
―――手折られた花の、勇気―――
インキュベーター『もちろんさ。
だから僕と契約して、魔法少女になってよ!』
―――想いだけが、頼る全て、光を、呼び覚ます願い!―――
まどか『本当なの?私なんかでも、
本当に何かできるの?
こんな結末を変えられるの?』
―――怯える、この手の中には―――
ほむら『騙されないで!そいつの思う壺よ!!』
―――手折られた花の、勇気―――
インキュベーター『もちろんさ。
だから僕と契約して、魔法少女になってよ!』
―――想いだけが、頼る全て、光を、呼び覚ます願い!―――
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:09:02.24 ID:ClrIIyCW0
ほむら『ダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』
輝く願いの光。
悲痛な叫びは、虚空の中に消える。
インキュベーター『本当にもの凄かったね、変身したまどかは。
彼女なら、
最強の魔法少女になるだろうと予測していたけれど…。
まさかあのワルプルギスの夜を、一撃で倒すとはね』
ほむら『その結果どうなるかも、見越した上だったの?』
輝く願いの光。
悲痛な叫びは、虚空の中に消える。
インキュベーター『本当にもの凄かったね、変身したまどかは。
彼女なら、
最強の魔法少女になるだろうと予測していたけれど…。
まさかあのワルプルギスの夜を、一撃で倒すとはね』
ほむら『その結果どうなるかも、見越した上だったの?』
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:12:25.72 ID:ClrIIyCW0
インキュベーター『遅かれ早かれ、
結末は一緒だよ。彼女は最強の魔法少女として、
最大の敵を倒してしまったんだ。
もちろん後は、最悪の魔女になるしかない。
今のまどかなら、おそらく十日かそこいらで、
この星を壊滅させてしまうんじゃないかな?
ま、後は君たち人類の問題だ。
僕らのエネルギー回収ノルマは、
おおむね達成できたしね』
最強の魔女とは、別の所を向くほむら。
インキュベーター『あ……戦わないのかい?』
結末は一緒だよ。彼女は最強の魔法少女として、
最大の敵を倒してしまったんだ。
もちろん後は、最悪の魔女になるしかない。
今のまどかなら、おそらく十日かそこいらで、
この星を壊滅させてしまうんじゃないかな?
ま、後は君たち人類の問題だ。
僕らのエネルギー回収ノルマは、
おおむね達成できたしね』
最強の魔女とは、別の所を向くほむら。
インキュベーター『あ……戦わないのかい?』
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:14:44.82 ID:ClrIIyCW0
ほむら『いいえ。私の戦場はここじゃない』
―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン
ほむら『繰り返す。私は何度でも繰り返す』
―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン
ほむら『繰り返す。私は何度でも繰り返す』
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:20:42.07 ID:ClrIIyCW0
―――過去は、離れて行き。
未来は近づくの?―――
ほむら『同じ時間を何度も巡り、
たった一つの出口を探る』
―――観測者はいつか、矛盾に気づく!―――
ほむら『あなたを、
絶望の運命から救い出す道を』
未来は近づくの?―――
ほむら『同じ時間を何度も巡り、
たった一つの出口を探る』
―――観測者はいつか、矛盾に気づく!―――
ほむら『あなたを、
絶望の運命から救い出す道を』
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:23:19.27 ID:ClrIIyCW0
―――神の創り出した世界は、
完全なるもので―――
―――絶対の均衡―――
―――それは、折り重なる偶然。
宇宙規模の奇跡―――
―――守られてきた、ゲート、
規制は終わった―――
―――Open The Eyes―――
完全なるもので―――
―――絶対の均衡―――
―――それは、折り重なる偶然。
宇宙規模の奇跡―――
―――守られてきた、ゲート、
規制は終わった―――
―――Open The Eyes―――
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:27:13.57 ID:ClrIIyCW0
―――0が過去で、1が未来、
今は何処にもない―――
ほむら『まどか…たった一人の、私の友達…』
―――背く事の出来ぬ、ロジック―――
―――Open The Eyes―――
まどか『ほむらちゃん…?』
―――並行する、無数の線。
選択は冒涜へ―――
今は何処にもない―――
ほむら『まどか…たった一人の、私の友達…』
―――背く事の出来ぬ、ロジック―――
―――Open The Eyes―――
まどか『ほむらちゃん…?』
―――並行する、無数の線。
選択は冒涜へ―――
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:31:15.64 ID:ClrIIyCW0
ほむら『あなたの…あなたの為なら』
―――僕らの存在さえ、疑う。
その目に映る景色は、収束をする!―――
岡部「う、ああ……あああ……」
ほむら『私は永遠の迷路に閉じ込められても、
構わない』
―――僕らの存在さえ、疑う。
その目に映る景色は、収束をする!―――
岡部「う、ああ……あああ……」
ほむら『私は永遠の迷路に閉じ込められても、
構わない』
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:36:46.91 ID:ClrIIyCW0
―――交わした約束、忘れないよ、
目を閉じ確かめる―――
『絶対にあなたを!救ってみせる!』
―――押し寄せた闇、振り払って、進むよ―――
『〝なかったこと〟にしてはいけない』
―――いつになったら、無くした未来を―――
『だって、お友達たっくさんできたもん』
目を閉じ確かめる―――
『絶対にあなたを!救ってみせる!』
―――押し寄せた闇、振り払って、進むよ―――
『〝なかったこと〟にしてはいけない』
―――いつになったら、無くした未来を―――
『だって、お友達たっくさんできたもん』
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:39:38.37 ID:ClrIIyCW0
―――私、ここでまた見ること、できるの?―――
『もう、大丈夫だね』
―――溢れ出した不安の影を―――
『…本当にいいのっ!?
……してもいいの!?ねえっ!?』
―――何度でも裂いて、この世界、歩んで行こう―――
『やれっ……!……を動かせっ!!!』
『もう、大丈夫だね』
―――溢れ出した不安の影を―――
『…本当にいいのっ!?
……してもいいの!?ねえっ!?』
―――何度でも裂いて、この世界、歩んで行こう―――
『やれっ……!……を動かせっ!!!』
149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:42:01.29 ID:ClrIIyCW0
―――とめどなく、刻まれた―――
『貴女を失えば、それを悲しむ人がいるって、
どうしてそれに気づかないの!』
―――時は、今、始まり告げ―――
『……成功、したのか?……』
―――変わらない、思いをのせ―――
『いくつもの世界線を旅してきたからこそ……』
『貴女を失えば、それを悲しむ人がいるって、
どうしてそれに気づかないの!』
―――時は、今、始まり告げ―――
『……成功、したのか?……』
―――変わらない、思いをのせ―――
『いくつもの世界線を旅してきたからこそ……』
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:45:34.03 ID:ClrIIyCW0
―――閉ざされた、扉開けよう!―――
『跳べよぉおおおおおおおおおっっ!!!』
『跳べよぉおおおおおおおおおっっ!!!』
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:48:28.60 ID:ClrIIyCW0
―――目覚めた心は走り出した、
未来を描くため―――
『貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。
今までどおり、これからも』
―――難しい道で、立ち止まっても、空は―――
『私は、いつだってあんたの味方よ』
―――綺麗な青さで、いつも待っててくれる―――
『すべて、意味があったことなんだよ』
未来を描くため―――
『貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。
今までどおり、これからも』
―――難しい道で、立ち止まっても、空は―――
『私は、いつだってあんたの味方よ』
―――綺麗な青さで、いつも待っててくれる―――
『すべて、意味があったことなんだよ』
156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:51:12.30 ID:ClrIIyCW0
―――だから怖くない、もう何があっても―――
『〝最初のお前〟……せ!
世界を……せ!』
―――挫けない!―――
『エル・プサイ・コングルゥ』
『〝最初のお前〟……せ!
世界を……せ!』
―――挫けない!―――
『エル・プサイ・コングルゥ』
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:56:40.77 ID:ClrIIyCW0
――‐‐……べ!!」
岡部「俺は、俺は……!」
「…ぉ……!」
岡部「辿りついて……全部あったことで……」
「…かべ!!」
岡部「だから、俺は覚えてるから……!」
紅莉栖「岡部ッ!!!」
岡部「俺は、俺は……!」
「…ぉ……!」
岡部「辿りついて……全部あったことで……」
「…かべ!!」
岡部「だから、俺は覚えてるから……!」
紅莉栖「岡部ッ!!!」
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 16:59:03.53 ID:ClrIIyCW0
ハッと振り向くと、
目に涙を溜めた紅莉栖が、
俺を呼んでいた。
あれ?俺何やって……?
紅莉栖「岡部、ねえ岡部?」
岡部「な、何だ?クリスティーナよっ。
酷い顔ではないか!」
紅莉栖「……自分の顔、鏡で見てきてから言ったら?」
え?
目に涙を溜めた紅莉栖が、
俺を呼んでいた。
あれ?俺何やって……?
紅莉栖「岡部、ねえ岡部?」
岡部「な、何だ?クリスティーナよっ。
酷い顔ではないか!」
紅莉栖「……自分の顔、鏡で見てきてから言ったら?」
え?
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:02:15.40 ID:ClrIIyCW0
と思う前に気付いた。
俺、めちゃくちゃ泣いてる。
頬がビショビショになってる。
紅莉栖どころのレベルじゃない……。
ああ、感情移入しすぎたな、と冷静に後悔した。
これはアニメだ。アニメの話しだ。
……ことを言ってるんじゃない。
俺、めちゃくちゃ泣いてる。
頬がビショビショになってる。
紅莉栖どころのレベルじゃない……。
ああ、感情移入しすぎたな、と冷静に後悔した。
これはアニメだ。アニメの話しだ。
……ことを言ってるんじゃない。
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:06:47.37 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「岡部、あんた自分でわかってる?
岡部の顔……急に老けたように見える……」
岡部「だ、黙れクリスティーナよ!
俺は元からこの顔だっ!」
紅莉栖「強がってるの、見え見えだぞ?」
うるさいっ!
こうでもしてないと、
お前の顔何てまともに見れるか!
岡部の顔……急に老けたように見える……」
岡部「だ、黙れクリスティーナよ!
俺は元からこの顔だっ!」
紅莉栖「強がってるの、見え見えだぞ?」
うるさいっ!
こうでもしてないと、
お前の顔何てまともに見れるか!
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:11:13.98 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「岡部……」
岡部「岡部岡部と何だ、
そんなに構ってほしいのか!
この構ってちゃんめ!」
紅莉栖「……辛いならね、
『無理しなくていいんだよ?』」
岡部「!?」
バッおまっ、その言葉は……。
今その言葉は反則だろ……ふざけんな。
岡部「岡部岡部と何だ、
そんなに構ってほしいのか!
この構ってちゃんめ!」
紅莉栖「……辛いならね、
『無理しなくていいんだよ?』」
岡部「!?」
バッおまっ、その言葉は……。
今その言葉は反則だろ……ふざけんな。
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:14:07.71 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「『なにがあったのかは、わからないけど……』」
岡部「あ……ぁ」
紅莉栖「岡部は、岡部のために……」
紅莉栖「泣いて、いいと思うの」
岡部「ぐ……ぅ」
岡部「あ……ぁ」
紅莉栖「岡部は、岡部のために……」
紅莉栖「泣いて、いいと思うの」
岡部「ぐ……ぅ」
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:17:24.97 ID:ClrIIyCW0
こいつらは揃って卑怯だ。
そんなこと言われたら、泣くしかないじゃないか!
むしろ泣かなかったら、
空気嫁判定をくらう勢いだ。
紅莉栖は俺の頭に手を伸ばして、頭を撫でてくれた。
被るんだよ、お前らは……。
岡部「か、勘違いするなよ!
これは汗だっ!
目から汗が出ているだけだからなっ」
紅莉栖「ツンデレのテンプレ乙。
慣れないことしてるんだから、素直になれば?」
そんなこと言われたら、泣くしかないじゃないか!
むしろ泣かなかったら、
空気嫁判定をくらう勢いだ。
紅莉栖は俺の頭に手を伸ばして、頭を撫でてくれた。
被るんだよ、お前らは……。
岡部「か、勘違いするなよ!
これは汗だっ!
目から汗が出ているだけだからなっ」
紅莉栖「ツンデレのテンプレ乙。
慣れないことしてるんだから、素直になれば?」
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:20:11.16 ID:ClrIIyCW0
お前が言うな。
紅莉栖が居てくれてよかったと思う。
紅莉栖とこのアニメを見れて良かったと思う。
もしもここに居なかったら、俺は泣くどころではなく、
何をしていたかわからない。
俺には未来があるから、安心できる。
確定してない無限の可能性を秘めた、
<シュタインズゲート>の選択なんだからな!
フゥーハハハ!!!
―――エル・プサイ・コングルゥ。
紅莉栖が居てくれてよかったと思う。
紅莉栖とこのアニメを見れて良かったと思う。
もしもここに居なかったら、俺は泣くどころではなく、
何をしていたかわからない。
俺には未来があるから、安心できる。
確定してない無限の可能性を秘めた、
<シュタインズゲート>の選択なんだからな!
フゥーハハハ!!!
―――エル・プサイ・コングルゥ。
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:24:57.68 ID:ClrIIyCW0
紅莉栖「落ち着いた?」
岡部「ああ、流石は俺の、助手だな」
紅莉栖「だから私は助手でも、
クリスティーナでもないと言っとろーが!」
目に涙を溜めた紅莉栖は言い切った。
十話 完
岡部「ああ、流石は俺の、助手だな」
紅莉栖「だから私は助手でも、
クリスティーナでもないと言っとろーが!」
目に涙を溜めた紅莉栖は言い切った。
十話 完
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/01(水) 17:33:33.20 ID:ClrIIyCW0
あとがき
7時から戦って、いつの間にか17時でござる。
流石に俺も燃え尽きた、やりきった……。
もうこれ単体でSS作ればよかった、何という後の祭り。
元々ここら辺を軽くやりたくて、
前置き作ったら、絶望と希望の相転移できるんじゃね?
と思って軽く一話から流そうとしたら、
三話まで前置き作ればry六話ryあれ七話八話捨てがたいry
そしたらこの様だよ!やったね綯ちゃん!
十一話はまた少し時間かかりそうです……。
バイト戦士にならないといけないし……。
とりあえず、ここまで保守と支援してくれてありがとう御座います。
いつかどっかのサイトで、俺用にまとめてくれないかな……。
7時から戦って、いつの間にか17時でござる。
流石に俺も燃え尽きた、やりきった……。
もうこれ単体でSS作ればよかった、何という後の祭り。
元々ここら辺を軽くやりたくて、
前置き作ったら、絶望と希望の相転移できるんじゃね?
と思って軽く一話から流そうとしたら、
三話まで前置き作ればry六話ryあれ七話八話捨てがたいry
そしたらこの様だよ!やったね綯ちゃん!
十一話はまた少し時間かかりそうです……。
バイト戦士にならないといけないし……。
とりあえず、ここまで保守と支援してくれてありがとう御座います。
いつかどっかのサイトで、俺用にまとめてくれないかな……。
253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 01:19:39.74 ID:1el7VDvi0
―次回予告―
『……違う時間を生きてるんだもの!!』
「……を見て。目を逸らさないで」
『……私ね、未来から来たんだよ?』
「……前のあなたと、……後のあなた」
『……わけわかんないよね…気持ち悪いよね?』
「教えてよ……わからないの」
『わからなくてもいい。何も伝わらなくてもいい。
それでもどうか、お願いだから、
あなたを私に守らせて……!』
―第十一話 最後に残った道しるべ―
『……違う時間を生きてるんだもの!!』
「……を見て。目を逸らさないで」
『……私ね、未来から来たんだよ?』
「……前のあなたと、……後のあなた」
『……わけわかんないよね…気持ち悪いよね?』
「教えてよ……わからないの」
『わからなくてもいい。何も伝わらなくてもいい。
それでもどうか、お願いだから、
あなたを私に守らせて……!』
―第十一話 最後に残った道しるべ―
311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 11:48:06.99 ID:1el7VDvi0
―第十一話 最後に残った道しるべ―
インキュベーター『時間遡行者、暁美ほむら』
インキュベーター『過去の可能性を切り替えることで、
幾多の平行世界を横断し、
君が望む結末を求めて、
この一ヶ月間を繰り返してきたんだね』
インキュベーター『君の存在が、
一つの疑問に答えを出してくれた
――「何故、鹿目まどかが、魔法少女として、
あれほど破格の素質を備えていたのか?」』
インキュベーター『今なら納得いく仮説が立てられる』
インキュベーター『時間遡行者、暁美ほむら』
インキュベーター『過去の可能性を切り替えることで、
幾多の平行世界を横断し、
君が望む結末を求めて、
この一ヶ月間を繰り返してきたんだね』
インキュベーター『君の存在が、
一つの疑問に答えを出してくれた
――「何故、鹿目まどかが、魔法少女として、
あれほど破格の素質を備えていたのか?」』
インキュベーター『今なら納得いく仮説が立てられる』
313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 11:50:55.69 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『魔法少女としての潜在力はね、
背負い込んだ因果の量で決まってくる』
インキュベータ―『一国の女王や救世主なら兎も角、
ごく平凡な人生だけを与えられてきたまどかに、
どうしてあれほど膨大な、
因果の糸が集中してしまったのか不可解だった』
インキュベーター『だが――ねえ、ほむら?』
インキュベーター『ひょっとしてまどかは、
君が同じ時間を繰り返す毎に、
強力な魔法少女になっていったんじゃないのかい?』
ほむら『……ッ!?』
背負い込んだ因果の量で決まってくる』
インキュベータ―『一国の女王や救世主なら兎も角、
ごく平凡な人生だけを与えられてきたまどかに、
どうしてあれほど膨大な、
因果の糸が集中してしまったのか不可解だった』
インキュベーター『だが――ねえ、ほむら?』
インキュベーター『ひょっとしてまどかは、
君が同じ時間を繰り返す毎に、
強力な魔法少女になっていったんじゃないのかい?』
ほむら『……ッ!?』
317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 11:55:12.04 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『やっぱりね、原因は君にあったんだ!』
インキュベーター『正しくは、
君の魔法の副作用――と言うべきかな?』
ほむら『…どういうことよ?』
インキュベーター『君が時間を、
巻き戻してきた理由はただ一つ。
――鹿目まどかの安否だ』
インキュベーター『同じ理由と目的で、
何度も時間を遡るうちに、
君は幾つもの並行世界を、
螺旋状に束ねてしまったんだろう。
――鹿目まどかの存在を中心軸にしてね』
インキュベーター『正しくは、
君の魔法の副作用――と言うべきかな?』
ほむら『…どういうことよ?』
インキュベーター『君が時間を、
巻き戻してきた理由はただ一つ。
――鹿目まどかの安否だ』
インキュベーター『同じ理由と目的で、
何度も時間を遡るうちに、
君は幾つもの並行世界を、
螺旋状に束ねてしまったんだろう。
――鹿目まどかの存在を中心軸にしてね』
318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 11:57:55.56 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『その結果、決して絡まるはずのなかった、
平行世界の因果線が、
全て今の時間軸のまどかに連結されてしまったとしたら?
彼女の、あの途方もない魔力係数にも納得がいく』
インキュベーター『君が繰り返してきた時間。
――その中で循環した因果の全てが、
巡り巡って、
鹿目まどかに繋がってしまったんだ。
あらゆる出来事の元凶としてね』
紅莉栖「……因果律の収束だとでも言うの?」
岡部「因果の輪から外れたことで、
その代償に因果の輪に絡まったのが、
……鹿目まどか……?」
いつか言っていた言葉を思い出す。
平行世界の因果線が、
全て今の時間軸のまどかに連結されてしまったとしたら?
彼女の、あの途方もない魔力係数にも納得がいく』
インキュベーター『君が繰り返してきた時間。
――その中で循環した因果の全てが、
巡り巡って、
鹿目まどかに繋がってしまったんだ。
あらゆる出来事の元凶としてね』
紅莉栖「……因果律の収束だとでも言うの?」
岡部「因果の輪から外れたことで、
その代償に因果の輪に絡まったのが、
……鹿目まどか……?」
いつか言っていた言葉を思い出す。
319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:00:08.35 ID:1el7VDvi0
―――時間の輪、つまり因果律から外れるかもしれない。
―――SF小説によくあるでしょ?
閉じた時間の輪の中で、永遠にさまよい続ける。
それが、暁美ほむら。
そして、その希望の代償になったのが、
鹿目まどか。
ほむらが、絶望する理由。
希望と絶望は差し引きゼロで、
世界はそういう風に出来ている。
……こんな話しがあるかよ……!
―――SF小説によくあるでしょ?
閉じた時間の輪の中で、永遠にさまよい続ける。
それが、暁美ほむら。
そして、その希望の代償になったのが、
鹿目まどか。
ほむらが、絶望する理由。
希望と絶望は差し引きゼロで、
世界はそういう風に出来ている。
……こんな話しがあるかよ……!
321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:03:10.24 ID:1el7VDvi0
結果的にほむらは、
自分で自分の首を、
延々と絞め続けていたということだ。
―――時間を跳び越えることは、それだけ危険なのよ。
インキュベーター『お手柄だよ、ほむら。
君がまどかを最強の魔女に育ててくれたんだ』
―――あんたは、それでももがくの……?
自分で自分の首を、
延々と絞め続けていたということだ。
―――時間を跳び越えることは、それだけ危険なのよ。
インキュベーター『お手柄だよ、ほむら。
君がまどかを最強の魔女に育ててくれたんだ』
―――あんたは、それでももがくの……?
322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:06:08.99 ID:1el7VDvi0
誰かの葬式会場。
それはまどかの友達で、親友で、かけがえのない仲間。
まどかの顔には生気がない、まるで魔法少女のようだ。
本当は何も知らないはずなのに、
全てを知ってしまった存在。
まどか『さやかちゃんも、杏子ちゃんも死んじゃった』
インキュベーター『意外な展開ではないよ?
予兆は随分前からあった』
それはまどかの友達で、親友で、かけがえのない仲間。
まどかの顔には生気がない、まるで魔法少女のようだ。
本当は何も知らないはずなのに、
全てを知ってしまった存在。
まどか『さやかちゃんも、杏子ちゃんも死んじゃった』
インキュベーター『意外な展開ではないよ?
予兆は随分前からあった』
323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:11:23.96 ID:1el7VDvi0
まどか『どうでもいいって言うの?
みんなあなたのせいで死んだようなものなのに!』
インキュベーター『例えば君は、
家畜に対して引け目を感じたりするかい?』
インキュベーター『彼らがどういうプロセスで、
君たちの食卓に並ぶのか』
意識が幻界へ。
まどか『あっ…やめてよ!』
インキュベーター『その反応は理不尽だ』
みんなあなたのせいで死んだようなものなのに!』
インキュベーター『例えば君は、
家畜に対して引け目を感じたりするかい?』
インキュベーター『彼らがどういうプロセスで、
君たちの食卓に並ぶのか』
意識が幻界へ。
まどか『あっ…やめてよ!』
インキュベーター『その反応は理不尽だ』
324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:14:26.57 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『この光景を残酷と思うなら、
君には本質が全く見えていない』
インキュベーター『彼らは人間の糧になることを前提に、
生存競争から保護され、
淘汰されることなく繁殖している』
インキュベーター『牛も豚も鶏も、
他の野生動物に比べれば、
種としての繁殖ぶりは圧倒的だ』
インキュベーター『君たちは皆、
理想的な共栄関係にあるじゃないか?』
まどか『同じだって言いたいの?』
インキュベーター『寧ろ僕らは、
人類が家畜を扱うよりも、
ずっと君たちに対して譲歩しているよ?』
君には本質が全く見えていない』
インキュベーター『彼らは人間の糧になることを前提に、
生存競争から保護され、
淘汰されることなく繁殖している』
インキュベーター『牛も豚も鶏も、
他の野生動物に比べれば、
種としての繁殖ぶりは圧倒的だ』
インキュベーター『君たちは皆、
理想的な共栄関係にあるじゃないか?』
まどか『同じだって言いたいの?』
インキュベーター『寧ろ僕らは、
人類が家畜を扱うよりも、
ずっと君たちに対して譲歩しているよ?』
326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:17:04.55 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『曲がりなりにも、
知的生命体と認めた上で、
交渉しているんだしね。
信じられないのかい?』
インキュベーター『それなら、見せてあげようか。
――インキュベーターと人類が、
共に歩んできた歴史を』
フラッシュバックする記憶と意識の世界。
まどかの脳裏に様々な世界線の記憶が映る。
インキュベーター『僕たちはね、
有史以前から君たちの文明に干渉してきた』
知的生命体と認めた上で、
交渉しているんだしね。
信じられないのかい?』
インキュベーター『それなら、見せてあげようか。
――インキュベーターと人類が、
共に歩んできた歴史を』
フラッシュバックする記憶と意識の世界。
まどかの脳裏に様々な世界線の記憶が映る。
インキュベーター『僕たちはね、
有史以前から君たちの文明に干渉してきた』
329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:20:15.11 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『数え切れないほど大勢の少女が、
インキュベーターと契約し、
希望を叶え、
そして絶望に身を委ねていった。
祈りから始まり、呪いで終わる。
――これまで、数多の魔法少女たちが、
繰り返してきたサイクルだ。
中には、歴史に転機をもたらし、
社会を新しいステージへと導いた娘もいた。
まどか『もうやめて…!
みんな、みんな信じてたの。信じてたのに裏切られたの』
インキュベーター『彼女たちを裏切ったのは僕たちではなく、
寧ろ自分自身の祈りだよ?
どんな希望も、
それが条理にそぐわないものである限り、
必ず何らかの歪みを生み出すことになる』
インキュベーターと契約し、
希望を叶え、
そして絶望に身を委ねていった。
祈りから始まり、呪いで終わる。
――これまで、数多の魔法少女たちが、
繰り返してきたサイクルだ。
中には、歴史に転機をもたらし、
社会を新しいステージへと導いた娘もいた。
まどか『もうやめて…!
みんな、みんな信じてたの。信じてたのに裏切られたの』
インキュベーター『彼女たちを裏切ったのは僕たちではなく、
寧ろ自分自身の祈りだよ?
どんな希望も、
それが条理にそぐわないものである限り、
必ず何らかの歪みを生み出すことになる』
330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:22:34.26 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『やがてそこから、
災厄が生じるのは当然の節理だ。
そんな当たり前の結末を裏切りだと言うなら、
そもそも、
願い事なんてすること自体が間違いなのさ。
でも、愚かとは言わないよ?
彼女たちの犠牲によって、
人の歴史が紡がれてきたことも、
また事実だし』
紅莉栖「解説乙。死ね、氏ねじゃなくて死ね!」
@ちゃんねらークリスティーナの反撃。
災厄が生じるのは当然の節理だ。
そんな当たり前の結末を裏切りだと言うなら、
そもそも、
願い事なんてすること自体が間違いなのさ。
でも、愚かとは言わないよ?
彼女たちの犠牲によって、
人の歴史が紡がれてきたことも、
また事実だし』
紅莉栖「解説乙。死ね、氏ねじゃなくて死ね!」
@ちゃんねらークリスティーナの反撃。
332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:25:57.50 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『そうやって過去に流された、
全ての涙を礎にして、
今の、
君たちの暮らしは成り立っているんだよ?
それを正しく認識するなら、
どうして今更、
たかだか数人の運命だけを、
特別視できるんだい?』
まどか『ずっとあの子たちを見守りながら、
あなたは何も感じなかったの?
みんながどんなに辛かったか、
わかってあげようとしなかったの?』
インキュベーター『それが僕たちに理解できたなら、
わざわざこんな惑星まで、
来なくても済んだんだけどね。
僕たちの文明では、
感情という現象は、
極めて稀な精神疾患でしかなかった』
全ての涙を礎にして、
今の、
君たちの暮らしは成り立っているんだよ?
それを正しく認識するなら、
どうして今更、
たかだか数人の運命だけを、
特別視できるんだい?』
まどか『ずっとあの子たちを見守りながら、
あなたは何も感じなかったの?
みんながどんなに辛かったか、
わかってあげようとしなかったの?』
インキュベーター『それが僕たちに理解できたなら、
わざわざこんな惑星まで、
来なくても済んだんだけどね。
僕たちの文明では、
感情という現象は、
極めて稀な精神疾患でしかなかった』
335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:30:25.54 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『だから、
君たち人類を発見した時は驚いたよ!
全ての個体が、
別個に感情を持ちながら、
共存している世界なんて、
想像だにしなかったからね!』
まどか『もしも…、
あなたたちがこの星に来てなかったら……?』
インキュベーター『君たちは今でも、
裸で洞穴に住んでたんじゃないかな?』
君たち人類を発見した時は驚いたよ!
全ての個体が、
別個に感情を持ちながら、
共存している世界なんて、
想像だにしなかったからね!』
まどか『もしも…、
あなたたちがこの星に来てなかったら……?』
インキュベーター『君たちは今でも、
裸で洞穴に住んでたんじゃないかな?』
340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:33:12.38 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「あああっ!!何なのよこいつ!?
まるで自分が、
私たち人類にとっての神みたいな視点で語って!
バカなの?死ぬの!?
今すぐこいつを論破してやりたい!
……でもこいつの言ってることは間違ってない。
……ああああもうっ!
まともな反論出来ない自分に腹が立つ!」
岡部「お、おちけつクリスティーナよ。
……相手はアニメのキャラだぞ?」
紅莉栖「これが落ち着いていられるかっ!
私はすぐにでも研究室に戻って、
こいつを論破する論文を作らせてもらうっ!」
だからそれは死亡フラグだって。
まるで自分が、
私たち人類にとっての神みたいな視点で語って!
バカなの?死ぬの!?
今すぐこいつを論破してやりたい!
……でもこいつの言ってることは間違ってない。
……ああああもうっ!
まともな反論出来ない自分に腹が立つ!」
岡部「お、おちけつクリスティーナよ。
……相手はアニメのキャラだぞ?」
紅莉栖「これが落ち着いていられるかっ!
私はすぐにでも研究室に戻って、
こいつを論破する論文を作らせてもらうっ!」
だからそれは死亡フラグだって。
342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:35:44.33 ID:1el7VDvi0
どうにか助手をなだめながら、
俺たちはさらに鑑賞していく。
ハァ……もう今何時だ?
時間と空間の概念がここにはないかのような、
そんな感覚。
いや、違うな。
そう、ここは小さなブラックホールだ。
イベントホライゾン
これは、事象の地平線の向こう側。
時間と空間の役割が入れ替わる場所。
永遠に引き延ばされた時間。
俺たちはさらに鑑賞していく。
ハァ……もう今何時だ?
時間と空間の概念がここにはないかのような、
そんな感覚。
いや、違うな。
そう、ここは小さなブラックホールだ。
イベントホライゾン
これは、事象の地平線の向こう側。
時間と空間の役割が入れ替わる場所。
永遠に引き延ばされた時間。
344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:38:12.31 ID:1el7VDvi0
―――振り返ってはいけない。
なんてな。そんな大層なものではないか。
―――永遠は無限ではない。
お先真っ暗、って点ではあってるけど。
あ、そういえばミクちゃんクロちゃんの、
魔法少女擬人化もそんな話ししてて生まれたんだっけ?
やっぱ紅莉栖は魔法少女アニメにはまるような乙女(笑)、
なんじゃないか?
ダル、ミクちゃんクロちゃんではないが、
お前の魔法少女云々もあながち間違いじゃなかったぞ。
なんてな。そんな大層なものではないか。
―――永遠は無限ではない。
お先真っ暗、って点ではあってるけど。
あ、そういえばミクちゃんクロちゃんの、
魔法少女擬人化もそんな話ししてて生まれたんだっけ?
やっぱ紅莉栖は魔法少女アニメにはまるような乙女(笑)、
なんじゃないか?
ダル、ミクちゃんクロちゃんではないが、
お前の魔法少女云々もあながち間違いじゃなかったぞ。
345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:40:23.80 ID:1el7VDvi0
―――そして裸の特異点の存在は、
一般相対性理論と因果律を破綻させるわ。
―――宇宙の 法則が 乱れるのよ。
頭に過る言葉。
紅莉栖はある意味で実証しているんだよな……。
こいつの天才っぷりは、因果律もなんのそのだ。
……マジでインキュベーターを論破することも、
紅莉栖には可能なんじゃないか?
こいつの探究心は半端ない。
甘く見てると、人格を崩壊させられるほど論破されるしね!
紅莉栖、恐ろしい子!
―――前を向いて、たどり着いて。
一般相対性理論と因果律を破綻させるわ。
―――宇宙の 法則が 乱れるのよ。
頭に過る言葉。
紅莉栖はある意味で実証しているんだよな……。
こいつの天才っぷりは、因果律もなんのそのだ。
……マジでインキュベーターを論破することも、
紅莉栖には可能なんじゃないか?
こいつの探究心は半端ない。
甘く見てると、人格を崩壊させられるほど論破されるしね!
紅莉栖、恐ろしい子!
―――前を向いて、たどり着いて。
348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:45:42.91 ID:1el7VDvi0
まどか『入っていいかな?』
まどか『これが…「ワルプルギスの夜」?
杏子ちゃんが言ってた……』
まどか『一人で倒せないほど、
強い魔女をやっつけるために、
ほむらちゃんと二人で戦うんだって。
ずっとここで準備してたのね?
街中が危ないの?』
ほむら『今までの魔女と違って、
コイツは結界に隠れて身を守る必要なんてない。
ただ一度具現しただけでも、
何千人という人が犠牲になるわ』
まどか『これが…「ワルプルギスの夜」?
杏子ちゃんが言ってた……』
まどか『一人で倒せないほど、
強い魔女をやっつけるために、
ほむらちゃんと二人で戦うんだって。
ずっとここで準備してたのね?
街中が危ないの?』
ほむら『今までの魔女と違って、
コイツは結界に隠れて身を守る必要なんてない。
ただ一度具現しただけでも、
何千人という人が犠牲になるわ』
351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:48:10.55 ID:1el7VDvi0
まどか『なら、絶対にやっつけなきゃ、ダメだよね?』
まどか『杏子ちゃんも、死んじゃって……、
戦える魔法少女は、
もうほむらちゃんだけしか残ってない。
だったら……!』
ほむら『一人で十分よ!』
ほむら『佐倉杏子には無理でも、
私なら一人でワルプルギスの夜を撃退できる。
杏子の援護も、本当は必要なかったの。
ただ彼女の顔を立ててあげただけ』
まどか『ホントに?』
涙に濡れた頬。
まどか『杏子ちゃんも、死んじゃって……、
戦える魔法少女は、
もうほむらちゃんだけしか残ってない。
だったら……!』
ほむら『一人で十分よ!』
ほむら『佐倉杏子には無理でも、
私なら一人でワルプルギスの夜を撃退できる。
杏子の援護も、本当は必要なかったの。
ただ彼女の顔を立ててあげただけ』
まどか『ホントに?』
涙に濡れた頬。
353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:50:43.60 ID:1el7VDvi0
まどか『何でだろ、私、ほむらちゃんのこと信じたいのに、
嘘つきだなんて思いたくないのに……、
全然大丈夫だって気持ちになれない。
ほむらちゃんの言ってることが本当だって思えない』
ほむら『本当の気持ちなんて、伝えられるわけないのよ』
まどか『ほむらちゃん……?』
ほむら『だって、私は……私はまどかとは、
――違う時間を生きてるんだもの!!』
嘘つきだなんて思いたくないのに……、
全然大丈夫だって気持ちになれない。
ほむらちゃんの言ってることが本当だって思えない』
ほむら『本当の気持ちなんて、伝えられるわけないのよ』
まどか『ほむらちゃん……?』
ほむら『だって、私は……私はまどかとは、
――違う時間を生きてるんだもの!!』
354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:54:43.84 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「ビクッ」
横にいる紅莉栖が反応した、気がした。
俺はスクリーン画面を見ていて、よくわからない。
ほむら『…私ね、未来から来たんだよ?
何度も何度もまどかと出会って、
それと同じ回数だけ、
あなたが死ぬところを見てきたの』
いくつもの世界線の収束を観測した、
過去のほむらの映像が漂う。
横にいる紅莉栖が反応した、気がした。
俺はスクリーン画面を見ていて、よくわからない。
ほむら『…私ね、未来から来たんだよ?
何度も何度もまどかと出会って、
それと同じ回数だけ、
あなたが死ぬところを見てきたの』
いくつもの世界線の収束を観測した、
過去のほむらの映像が漂う。
356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 12:57:48.79 ID:1el7VDvi0
ほむら『どうすればあなたが助かるのか、
どうすれば運命を変えられるのか、
その答えだけを探して、
何度も始めからやり直して……!』
まどか『ほむら…ちゃん……?』
ほむら『ごめんね。
わけわかんないよね…気持ち悪いよね?』
―――さっき、……何を言おうとしたんですか?
ほむら『まどかにとっての私は、
出会ってからまだ1ヶ月も経ってない、
転校生でしかないものね』
―――……前にあなたと会ったことありますか?
どうすれば運命を変えられるのか、
その答えだけを探して、
何度も始めからやり直して……!』
まどか『ほむら…ちゃん……?』
ほむら『ごめんね。
わけわかんないよね…気持ち悪いよね?』
―――さっき、……何を言おうとしたんですか?
ほむら『まどかにとっての私は、
出会ってからまだ1ヶ月も経ってない、
転校生でしかないものね』
―――……前にあなたと会ったことありますか?
358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:03:03.81 ID:1el7VDvi0
ほむら『だけど私は…私にとってのあなたは…』
―――……は、……を助ける。
ほむら『繰り返せば繰り返すほど、
あなたと私が過ごした時間はずれていく。
気持ちもずれて、言葉も通じなくなっていく。
たぶん私は、
もうとっくに迷子になっちゃってたんだと思う』
ほむら『あなたを救う。
それが私の最初の気持ち。
今となっては……たった一つだけ、
最後に残った道しるべ』
―――……は、……を助ける。
ほむら『繰り返せば繰り返すほど、
あなたと私が過ごした時間はずれていく。
気持ちもずれて、言葉も通じなくなっていく。
たぶん私は、
もうとっくに迷子になっちゃってたんだと思う』
ほむら『あなたを救う。
それが私の最初の気持ち。
今となっては……たった一つだけ、
最後に残った道しるべ』
360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:06:58.47 ID:1el7VDvi0
―――痛かったか……?
すまなかった……。
だが、お前を……ためだったんだ……!
ほむら『わからなくてもいい。
何も伝わらなくてもいい。
それでもどうか、お願いだから、
あなたを私に守らせて……ッ!』
―――……に、生きていてほしかったから。
すまなかった……。
だが、お前を……ためだったんだ……!
ほむら『わからなくてもいい。
何も伝わらなくてもいい。
それでもどうか、お願いだから、
あなたを私に守らせて……ッ!』
―――……に、生きていてほしかったから。
362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:10:06.63 ID:1el7VDvi0
……ヤバい、泣きそう。
今泣いたら絶対ダメだ。
俺はきっと、我慢できなくなるだろう。
俺は横目で紅莉栖を見―――
紅莉栖「<◎> <◎>」
見てる。俺を見てる。
顔をこっちに向けて、ガン見している。
一瞬目があった……ヤバい。
今泣いたら絶対ダメだ。
俺はきっと、我慢できなくなるだろう。
俺は横目で紅莉栖を見―――
紅莉栖「<◎> <◎>」
見てる。俺を見てる。
顔をこっちに向けて、ガン見している。
一瞬目があった……ヤバい。
366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:12:25.15 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「岡部」
いかんッ!
緊急シークエンスCSG発令確認!
鳳凰院凶真、出動を許可する!!
岡部「な、何かね?クリスッティーナ」
ヤバい……声が上ずった。
いかんッ!
緊急シークエンスCSG発令確認!
鳳凰院凶真、出動を許可する!!
岡部「な、何かね?クリスッティーナ」
ヤバい……声が上ずった。
367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:15:00.48 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「こっち向いて」
岡部「だが断る!」
紅莉栖「私を見て。目を逸らさないで」
―――目を閉じろっ!
何だよこいつ、
目を閉じろとか見ろとかどっちだよ。
俺の記憶が混乱する。
岡部「だが断る!」
紅莉栖「私を見て。目を逸らさないで」
―――目を閉じろっ!
何だよこいつ、
目を閉じろとか見ろとかどっちだよ。
俺の記憶が混乱する。
371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:19:50.04 ID:1el7VDvi0
岡部「……何故だ?」
紅莉栖「教えて、ほしいことがある」
シュタインズゲェェェェエェェエエット!!
紅莉栖「こっちを向けっ!」
うわっ!
俺の胸ぐらをつかみあげ、ぐいっと引き寄せた。
―――いいから、閉じなさいよ!!
紅莉栖「教えて、ほしいことがある」
シュタインズゲェェェェエェェエエット!!
紅莉栖「こっちを向けっ!」
うわっ!
俺の胸ぐらをつかみあげ、ぐいっと引き寄せた。
―――いいから、閉じなさいよ!!
372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:23:20.70 ID:1el7VDvi0
岡部「な、何をする!?
ついに、反逆のクリィースティーナか!?」
紅莉栖「私の質問に、答えて」
真剣な眼差しで、俺を、瞳に映してる。
紅莉栖「……十五分前のあなたと、
十五分後のあなた」
岡部「!!」
紅莉栖「何が、違うの……?
教えてよ……わからないの」
ついに、反逆のクリィースティーナか!?」
紅莉栖「私の質問に、答えて」
真剣な眼差しで、俺を、瞳に映してる。
紅莉栖「……十五分前のあなたと、
十五分後のあなた」
岡部「!!」
紅莉栖「何が、違うの……?
教えてよ……わからないの」
375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:27:16.97 ID:1el7VDvi0
フゥーハハハ!
天才の癖にそんなことを聞いてくるとはな!
大違いだよバカ野郎。
でもそんなの、言えるわけ、ないだろ。
俺はこの選択を選んだんだ。
もう二度と間違ったことをしてはいけないんだ。
だから、お前にそれを喋るわけには、
いかないんだよ……。
紅莉栖「答えて、くれないの?」
岡部「……」
天才の癖にそんなことを聞いてくるとはな!
大違いだよバカ野郎。
でもそんなの、言えるわけ、ないだろ。
俺はこの選択を選んだんだ。
もう二度と間違ったことをしてはいけないんだ。
だから、お前にそれを喋るわけには、
いかないんだよ……。
紅莉栖「答えて、くれないの?」
岡部「……」
379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:30:42.70 ID:1el7VDvi0
わからないの?じゃなく、
俺がすでに悟ってることを前提に、
喋りかける。
ひどい。紅莉栖ひどい。
いきなり追い詰めてくるとは、
やはり天才の名は伊達じゃない。
俺がすでに悟ってることを前提に、
喋りかける。
ひどい。紅莉栖ひどい。
いきなり追い詰めてくるとは、
やはり天才の名は伊達じゃない。
382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:33:46.31 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「答えてよ……答えなさいよ……」
―――……を、ずっと捜していました。
―――どうしても、……たくて。
―――あなたが、……でよかった。
―――……を、ずっと捜していました。
―――どうしても、……たくて。
―――あなたが、……でよかった。
383: ハイパーミスリードタイムで楽しいwww 投稿日:2011/06/02(木) 13:36:25.28 ID:1el7VDvi0
もう全部喋ってしまおうか?
何もかも喋って、
ネタバレして、
スッキリしてもいいんだろうか。
……もう、ゴールしてもいいよね?
何もかも喋って、
ネタバレして、
スッキリしてもいいんだろうか。
……もう、ゴールしてもいいよね?
385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:38:20.84 ID:1el7VDvi0
岡部「く、紅莉栖?」
紅莉栖「グスッ……うん」
岡部「答えてやる」
紅莉栖「ぅん……えっ!?」
紅莉栖「グスッ……うん」
岡部「答えてやる」
紅莉栖「ぅん……えっ!?」
386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:43:00.25 ID:1el7VDvi0
紅莉栖が驚いた顔をしている。
……よし、今だ!!
岡部「答える、答えるがっ!今回、
まだ、その時と場所の指定まではしていない!
つまり、俺がその気になれば、
答えるのは10年後、
20年後ということも可能だろう……!
ということだッフゥーハハハ!!」
決まったー!逆転サヨナラゴォォォオォォオオルッ!
フハハハハハ!
紅莉栖は肩を振るわせてブルブルしているっ!
俺の、勝ちだ!
……よし、今だ!!
岡部「答える、答えるがっ!今回、
まだ、その時と場所の指定まではしていない!
つまり、俺がその気になれば、
答えるのは10年後、
20年後ということも可能だろう……!
ということだッフゥーハハハ!!」
決まったー!逆転サヨナラゴォォォオォォオオルッ!
フハハハハハ!
紅莉栖は肩を振るわせてブルブルしているっ!
俺の、勝ちだ!
388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:45:13.29 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「おのれと……おのれという奴は」
所詮、助手は助手!
この灰色の脳細胞を持つ狂気のマッドサイエンティスト!
フェニックスの鳳凰に、院、凶悪なる真実と書いて、
鳳凰院凶真の!足元にも及ばないということをっ!!
紅莉栖「……目を閉じろ」
岡部「え?なぜ、目を……?」
紅莉栖「いいから、閉じなさいよ!!」
所詮、助手は助手!
この灰色の脳細胞を持つ狂気のマッドサイエンティスト!
フェニックスの鳳凰に、院、凶悪なる真実と書いて、
鳳凰院凶真の!足元にも及ばないということをっ!!
紅莉栖「……目を閉じろ」
岡部「え?なぜ、目を……?」
紅莉栖「いいから、閉じなさいよ!!」
391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:49:50.04 ID:1el7VDvi0
あれ?俺いつの間にかフラグ立ってたのか?
俺はおとなしく目を閉じる。wktkと、
考えた次の瞬間!鳳凰院凶真の頭に衝撃走る!
「おのれの頭を開頭して、海馬に電極ぶっ刺してやるッ!!」
ついに盾?で殴られた。
驚異の魔法テクノロジーが鈍器とは、
流石紅莉……栖。
目の付け所が違う。
見事……だ。
俺はおとなしく目を閉じる。wktkと、
考えた次の瞬間!鳳凰院凶真の頭に衝撃走る!
「おのれの頭を開頭して、海馬に電極ぶっ刺してやるッ!!」
ついに盾?で殴られた。
驚異の魔法テクノロジーが鈍器とは、
流石紅莉……栖。
目の付け所が違う。
見事……だ。
393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:56:10.65 ID:1el7VDvi0
タツヤ『今日はお泊り~?キャンプなの~?』
まどか父『ああ、そうだよ。
今日はみんなで一緒にキャンプだぁ~』
まどか『ほむらちゃん……』
激痛のする頭で、何とか理解しようとする。
とりあえず、紅莉栖は落ち着いた。
まだぷりぷりしてるけど。
まどか家族、町の住民は避難所にいる、のか?
ものすごい空気だ。
まどか父『ああ、そうだよ。
今日はみんなで一緒にキャンプだぁ~』
まどか『ほむらちゃん……』
激痛のする頭で、何とか理解しようとする。
とりあえず、紅莉栖は落ち着いた。
まだぷりぷりしてるけど。
まどか家族、町の住民は避難所にいる、のか?
ものすごい空気だ。
394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 13:59:04.51 ID:1el7VDvi0
ほむらが立ちつくしている。
何かゲームのラスボス戦みたいだ。
仲間の居ない、ソロプレイだけど。
ほむら『来る!!』
何かゲームのラスボス戦みたいだ。
仲間の居ない、ソロプレイだけど。
ほむら『来る!!』
396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:02:44.37 ID:1el7VDvi0
―進む、ほむら―――――
―移り変わる異様な景色―
―使い魔の行進、パレード―
―さあ、ショータイムだ!――
―移り変わる異様な景色―
―使い魔の行進、パレード―
―さあ、ショータイムだ!――
397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:06:17.77 ID:1el7VDvi0
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(д゚ =) (д゚= )
/ =ヽ / =ヽ
| | Y | | = |
/ .| | | ノ | | |
m/ / // | / ノ
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398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:08:57.57 ID:1el7VDvi0
⑤
④
③
②
①
ほむら『今度こそ…決着をつけてやる!!』
④
③
②
①
ほむら『今度こそ…決着をつけてやる!!』
400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:11:49.54 ID:1el7VDvi0
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(Д゚=)
ヘn | 、 ヽ (∀゚=)
`ー、`(´`´_ノてγ(´) ⌒ヽ
/ ̄/⌒ノ `ーヽ_ノ ヽ
(__,ノ | | //=ノ
(_) / | Y
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(Д゚=)
ヘn | 、 ヽ (∀゚=)
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/ ̄/⌒ノ `ーヽ_ノ ヽ
(__,ノ | | //=ノ
(_) / | Y
402: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:15:37.27 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「( д)゜゜」
岡部「RPG!!!」
時間干渉能力をフルに使った攻撃!
奇跡のカーニバルの開幕だッ!
紅莉栖も俺も、
先ほどのことも忘れてスタンディングオベーション。
ちょっと意味は違うが、そんなの関係ねぇ。
響きが大事なんだ、響きが。
岡部「RPG!!!」
時間干渉能力をフルに使った攻撃!
奇跡のカーニバルの開幕だッ!
紅莉栖も俺も、
先ほどのことも忘れてスタンディングオベーション。
ちょっと意味は違うが、そんなの関係ねぇ。
響きが大事なんだ、響きが。
404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:17:23.37 ID:1el7VDvi0
紅莉栖「いけぇぇぇぇえええ!!!」
岡部「ヒョォォォー!!」
撃つ、放つ、撃つ!
怒涛の攻撃の嵐!
ワルプルギスの夜『アハハハハハハハハハ!』
しかし、無傷の魔女、ワルプルギスの夜。
紅莉栖「汚物は消毒だァーッ!」
岡部「ヒャッハー!」
岡部「ヒョォォォー!!」
撃つ、放つ、撃つ!
怒涛の攻撃の嵐!
ワルプルギスの夜『アハハハハハハハハハ!』
しかし、無傷の魔女、ワルプルギスの夜。
紅莉栖「汚物は消毒だァーッ!」
岡部「ヒャッハー!」
408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:20:41.68 ID:1el7VDvi0
外が大雨で良かった。
これじゃ俺らはただの基地外だ。
紅莉栖「タンクローリーだッ!!」
岡部「WRYYYYYYYYYY!!!!!」
どんどん魔女を追い込むほむら。
しかし、無傷。
これじゃ俺らはただの基地外だ。
紅莉栖「タンクローリーだッ!!」
岡部「WRYYYYYYYYYY!!!!!」
どんどん魔女を追い込むほむら。
しかし、無傷。
410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:23:56.92 ID:1el7VDvi0
岡部「ワルプルギスの夜メェ!」
紅莉栖「シネェ!」
クレイモアのバーゲンセールだぜ!
爆発する地形。
紅莉栖「やったか!?」
おま、それフラグ……。
紅莉栖「シネェ!」
クレイモアのバーゲンセールだぜ!
爆発する地形。
紅莉栖「やったか!?」
おま、それフラグ……。
411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:25:25.30 ID:1el7VDvi0
___
./ほむら\
|. ____| 、′・ ’、.
|::.| ィェァ ィェァ|| 、 ’、.”・”;‘ ・.
|;:. ̄ ̄ ̄ ̄| 、. ”;⌒)∴⌒`、,´、;
.ト;:: / ;゜・(´;^`)⌒、"::) ヽ;・”
. |\_,__/ ;゜、⌒((´;;;;;ノ、"'人;; :))、´;
┘ └─ 、
./ほむら\
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┘ └─ 、
412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:29:41.17 ID:1el7VDvi0
ワルプルギスの夜『アハハハハハハハハハハハ!!』
追い詰められたのは、ほむらだった。
追い詰められたのは、ほむらだった。
418: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 14:59:19.62 ID:1el7VDvi0
まどか『ほむらちゃんが、
一人でも勝てるっていうのは、ホント?』
インキュベーター『それを否定したとして、
君は僕の言葉を信じるかい?
今更言葉にして説くまでもない。
その目で見届けてあげるといい。
――「ワルプルギス」を前にして、
暁美ほむらがどこまでやれるか』
まどか『どうしてそうまでして戦うの?』
一人でも勝てるっていうのは、ホント?』
インキュベーター『それを否定したとして、
君は僕の言葉を信じるかい?
今更言葉にして説くまでもない。
その目で見届けてあげるといい。
――「ワルプルギス」を前にして、
暁美ほむらがどこまでやれるか』
まどか『どうしてそうまでして戦うの?』
419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:02:24.13 ID:1el7VDvi0
インキュベーター『彼女がまだ、
希望を求めているからさ。
いざとなれば、
この時間軸もまた無為にして、
ほむらは戦い続けるだろう。
何度でも性懲りもなく、
この無意味な連鎖を、
繰り返すんだろうね?
最早今の彼女にとって、
立ち止まることと、
諦めることは同義だ。
何もかもが無駄だったと、
――決してまどかの運命を変えられない、
と確信したその瞬間に、
暁美ほむらは絶望に負けて、
グリーフシードへと変わるだろう』
希望を求めているからさ。
いざとなれば、
この時間軸もまた無為にして、
ほむらは戦い続けるだろう。
何度でも性懲りもなく、
この無意味な連鎖を、
繰り返すんだろうね?
最早今の彼女にとって、
立ち止まることと、
諦めることは同義だ。
何もかもが無駄だったと、
――決してまどかの運命を変えられない、
と確信したその瞬間に、
暁美ほむらは絶望に負けて、
グリーフシードへと変わるだろう』
421: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:04:30.98 ID:1el7VDvi0
まどか『希望を持つ限り、救われないって言うの?』
インキュベーター『そうさ、
過去の全ての魔法少女たちと同じだよ。
まどか、君だって一緒に視ただろう?』
まどか『うぅ……でも、でも。でも!』
覚悟を決める、まどか。
インキュベーター『そうさ、
過去の全ての魔法少女たちと同じだよ。
まどか、君だって一緒に視ただろう?』
まどか『うぅ……でも、でも。でも!』
覚悟を決める、まどか。
423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:07:08.11 ID:1el7VDvi0
まどか母『どこ行こうってんだ?オイ』
まどか『ママ…私、友達を助けに行かないと、
私でなきゃダメなの!!』
まどか母『テメェ一人のための命じゃねぇんだ!
あのなぁ、そういう勝手やらかして、
周りがどれだけ…ッ』
まどか『わかってる。私にもよくわかる。
私だってママのことパパのこと、大好きだから。
どんなに大切にしてもらってるか知ってるから。
自分を粗末にしちゃいけないの、わかる』
まどか『ママ…私、友達を助けに行かないと、
私でなきゃダメなの!!』
まどか母『テメェ一人のための命じゃねぇんだ!
あのなぁ、そういう勝手やらかして、
周りがどれだけ…ッ』
まどか『わかってる。私にもよくわかる。
私だってママのことパパのこと、大好きだから。
どんなに大切にしてもらってるか知ってるから。
自分を粗末にしちゃいけないの、わかる』
425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:09:25.34 ID:1el7VDvi0
まどか『だから違うの。みんな大事で、
絶対に守らなきゃいけないから。
そのためにも……!
私今すぐ行かなきゃいけないところがあるの!』
まどか母『なら、アタシも連れていけ』
まどか『ダメ。
ママはパパやタツヤの傍にいて、
二人を安心させてあげて?』
絶対に守らなきゃいけないから。
そのためにも……!
私今すぐ行かなきゃいけないところがあるの!』
まどか母『なら、アタシも連れていけ』
まどか『ダメ。
ママはパパやタツヤの傍にいて、
二人を安心させてあげて?』
426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:12:11.05 ID:1el7VDvi0
まどか『ママはさ、私がいい子に育ったって、
言ってくれたよね。嘘もつかない、
悪いこともしないって。
今でもそう信じてくれる?
私を正しいと思ってくれる?』
まどか母『絶対に下手打ったりしないな?
誰かの嘘に踊らされてねぇな?』
まどか『うん、ありがとう!ママ!』
言ってくれたよね。嘘もつかない、
悪いこともしないって。
今でもそう信じてくれる?
私を正しいと思ってくれる?』
まどか母『絶対に下手打ったりしないな?
誰かの嘘に踊らされてねぇな?』
まどか『うん、ありがとう!ママ!』
429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:18:14.29 ID:1el7VDvi0
一方ほむらは?―――
ほむら『これ以上先に進まれたら…ッ!
どうにかして…ここで食い止めないと……』
時間干渉を行おうとするほむら。
しかし、彼女の時間は、砂時計の砂の如く、
使い切っていた。
―――塵一つ、誤算も許さぬ必然。
『そんな…ハッ』
攻撃を避けられない。
ほむら『これ以上先に進まれたら…ッ!
どうにかして…ここで食い止めないと……』
時間干渉を行おうとするほむら。
しかし、彼女の時間は、砂時計の砂の如く、
使い切っていた。
―――塵一つ、誤算も許さぬ必然。
『そんな…ハッ』
攻撃を避けられない。
431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:23:17.07 ID:1el7VDvi0
ほむら『どうして?…どうしてなの?
何度やっても、アイツに勝てないッ』
―――世界の結果は、
ある一定範囲に収束する。
ほむら『繰り返せば…ッ、
それだけまどかの因果が増える。
私のやってきたこと、結局……』
―――まどかは、
どの時間でも魔法少女になる。
何度やっても、アイツに勝てないッ』
―――世界の結果は、
ある一定範囲に収束する。
ほむら『繰り返せば…ッ、
それだけまどかの因果が増える。
私のやってきたこと、結局……』
―――まどかは、
どの時間でも魔法少女になる。
432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:25:03.90 ID:1el7VDvi0
―――絶望の時、彼女のソウルジェムは―――
紅莉栖「ぁ……ダメ……」
―――零れ落ちる、涙―――
パシッ
手を掴む音。
紅莉栖「ぁ……ダメ……」
―――零れ落ちる、涙―――
パシッ
手を掴む音。
435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:28:29.82 ID:1el7VDvi0
『もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん』
ほむら『まどか……?』
まどか『ほむらちゃん、ごめんね』
ほむら『まどか…まさか……!?』
いよいよ、最後の時間が迫る。
第十一話 完
ほむら『まどか……?』
まどか『ほむらちゃん、ごめんね』
ほむら『まどか…まさか……!?』
いよいよ、最後の時間が迫る。
第十一話 完
441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/02(木) 15:38:49.64 ID:1el7VDvi0
―次回予告
―最終話 1た0の、4...の友達―
―最終話 わた...の、...高...5達―
―最終話 ...た...の、最高8...達―
―最終話 わ.....しの、.........の友9―
―最終話 ..................、最6の友―
―最終話 ...........わ....................な.............―
―最終話 わたしの、最高の友達―
―最終話 1た0の、4...の友達―
―最終話 わた...の、...高...5達―
―最終話 ...た...の、最高8...達―
―最終話 わ.....しの、.........の友9―
―最終話 ..................、最6の友―
―最終話 ...........わ....................な.............―
―最終話 わたしの、最高の友達―
538: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:02:06.96 ID:Pst82XWx0
ダル「あ、もしもしまゆ氏?やっと繋がったお。
……え?何?寝てた!?
ちょwww寝オチwwwとかwwwwバロスwwwww」
ダル「え?うるさい?これはすまん。
……それでさ、実はね―――」
……え?何?寝てた!?
ちょwww寝オチwwwとかwwwwバロスwwwww」
ダル「え?うるさい?これはすまん。
……それでさ、実はね―――」
539: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:04:42.79 ID:Pst82XWx0
まゆり「もしもーし、るかくん?
トゥットゥルー☆まゆしぃです♪
……ん?こんな時間にどうしたの?
あのねぇ、実はですね~―――」
萌郁「まゆりさんから……メール……」
萌郁「え……今からみんなで……ラボに……?」
綯「Zzz......」
天王寺「Zzz......」
トゥットゥルー☆まゆしぃです♪
……ん?こんな時間にどうしたの?
あのねぇ、実はですね~―――」
萌郁「まゆりさんから……メール……」
萌郁「え……今からみんなで……ラボに……?」
綯「Zzz......」
天王寺「Zzz......」
540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:07:28.37 ID:Pst82XWx0
フェイリス「ダルニャンダルニャン、話しは聞いたのニャ。
それはいい考えニャ!凶真とクリスティーニャン、
希望と絶望の相転移を教えてあげるのニャァン……。
移動手段はフェイリスに任せるニャ!」
ダル「流石フェイリスたん!そこに痺れる憧れるぅ!!
雨も弱くなってきたし、逝くならいましかないお!」
るか「い、いいんでじょうか……?
突然そんなことして、
岡部……凶真さんが怒らないでしょうか?」
それはいい考えニャ!凶真とクリスティーニャン、
希望と絶望の相転移を教えてあげるのニャァン……。
移動手段はフェイリスに任せるニャ!」
ダル「流石フェイリスたん!そこに痺れる憧れるぅ!!
雨も弱くなってきたし、逝くならいましかないお!」
るか「い、いいんでじょうか……?
突然そんなことして、
岡部……凶真さんが怒らないでしょうか?」
541: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:11:49.34 ID:Pst82XWx0
ダル「いいんだお。
つーか、オカリンのくせに美人な助手と一晩二人きりとか、
うらや……いや、けしからんでしょ。
そんなリア充共をラボに置いておくのは、
僕が絶対に許さない、絶対にだ!」
フェイリス「何と言う妬みだニャ……。
ダルニャンもついに覚醒の時が、
近づいてきたのかニャン?」
ダル「リア充には爆発してもらう。
こっそり入って、一部始終をたっぷりと拝んでから、
いい所で凸するお。
大体るか氏だってさ、
オカリンが牧瀬氏とくっついちゃったら嫌なんじゃないの?」
つーか、オカリンのくせに美人な助手と一晩二人きりとか、
うらや……いや、けしからんでしょ。
そんなリア充共をラボに置いておくのは、
僕が絶対に許さない、絶対にだ!」
フェイリス「何と言う妬みだニャ……。
ダルニャンもついに覚醒の時が、
近づいてきたのかニャン?」
ダル「リア充には爆発してもらう。
こっそり入って、一部始終をたっぷりと拝んでから、
いい所で凸するお。
大体るか氏だってさ、
オカリンが牧瀬氏とくっついちゃったら嫌なんじゃないの?」
543: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:14:24.97 ID:Pst82XWx0
るか「え!?な、何で……ボクは……あの……」
萌郁「私も、
二人がいちゃいちゃしてるシーン撮りたい!><」ピロンッ
まゆり「えっへへ~……今ね、
クリスちゃんは『ほむらちゃん』の格好してるんだって♪
……それで、オカリンと二人で……、
トゥットゥルー……トゥットゥルー」
ダル「牧瀬氏の暁美ほむら……ブヒ、ブヒィィィィイイ!!!
後たぶん、まゆ氏の目が笑ってない件について。
マジでオカリンは爆発しろ」
萌郁「私も、
二人がいちゃいちゃしてるシーン撮りたい!><」ピロンッ
まゆり「えっへへ~……今ね、
クリスちゃんは『ほむらちゃん』の格好してるんだって♪
……それで、オカリンと二人で……、
トゥットゥルー……トゥットゥルー」
ダル「牧瀬氏の暁美ほむら……ブヒ、ブヒィィィィイイ!!!
後たぶん、まゆ氏の目が笑ってない件について。
マジでオカリンは爆発しろ」
545: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:16:26.94 ID:Pst82XWx0
フェイリス「準備が出来たニャ!
ニャフフ、ルシフェルの宴を始めるのニャア!」
ダル「待ってろよオカリン。
二人きりで良い思いができると思ったら大間違いだ。
お前がそんな卑怯な行動に出るなら、
まずは、僕がその幻想をぶち殺す!
僕と一緒に、魔法使いになってよ!」
フェイリス「すごいニャ……!
ダルニャンの戦闘力が五万、七万、八万!
まだ上がるのニャ!?」
ニャフフ、ルシフェルの宴を始めるのニャア!」
ダル「待ってろよオカリン。
二人きりで良い思いができると思ったら大間違いだ。
お前がそんな卑怯な行動に出るなら、
まずは、僕がその幻想をぶち殺す!
僕と一緒に、魔法使いになってよ!」
フェイリス「すごいニャ……!
ダルニャンの戦闘力が五万、七万、八万!
まだ上がるのニャ!?」
546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 07:18:23.08 ID:Pst82XWx0
るか「(ボク……ボク……ごめんなさい凶真さん……!)」
まゆり「即興でドッキリ板を作ったよ☆
リア充は爆発しろー♪」
ダル「今日のまゆ氏は本気と書いてマジ。
これは歴史に残る(キリッ」
フェイリス「いざ、出発ニャー!―――――――」
まゆり「即興でドッキリ板を作ったよ☆
リア充は爆発しろー♪」
ダル「今日のまゆ氏は本気と書いてマジ。
これは歴史に残る(キリッ」
フェイリス「いざ、出発ニャー!―――――――」
605: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:33:28.43 ID:Pst82XWx0
まどか『ほむらちゃん、ごめんね。
私、魔法少女になる』
ほむら『まどか…そんな…』
―――これは、世界線の!?
まどか『私、やっとわかったの。
叶えたい願いごと見つけたの。
だからそのために、この命を使うね』
―――抗えない、結末。
私、魔法少女になる』
ほむら『まどか…そんな…』
―――これは、世界線の!?
まどか『私、やっとわかったの。
叶えたい願いごと見つけたの。
だからそのために、この命を使うね』
―――抗えない、結末。
606: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:36:00.77 ID:Pst82XWx0
ほむら『やめて!
それじゃ…それじゃ私は、
何のために……!』
アトラクタフィールド
―――世界は、世界線と世界線収束範囲で、
できてるっていう解釈だよ。
まどか『ごめん。ほんとにごめん。
これまでずっと、ずっとずっと、
ほむらちゃんに守られて、望まれてきたから、
今の私があるんだと思う。
ほんとにごめん』
―――だから……確実に、……!
それじゃ…それじゃ私は、
何のために……!』
アトラクタフィールド
―――世界は、世界線と世界線収束範囲で、
できてるっていう解釈だよ。
まどか『ごめん。ほんとにごめん。
これまでずっと、ずっとずっと、
ほむらちゃんに守られて、望まれてきたから、
今の私があるんだと思う。
ほんとにごめん』
―――だから……確実に、……!
607: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:37:48.00 ID:Pst82XWx0
まどか『そんな私が、やっと見つけ出した答えなの。
信じて。
絶対に、今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから』
ほむら『まどか……』
―――でもそれは、あなたを犠牲に……。
インキュベーター『数多の世界の運命を束ね、
因果の特異点となった君なら、
どんな途方もない望みだろうと、
叶えられるだろう』
まどか『本当だね?』
信じて。
絶対に、今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから』
ほむら『まどか……』
―――でもそれは、あなたを犠牲に……。
インキュベーター『数多の世界の運命を束ね、
因果の特異点となった君なら、
どんな途方もない望みだろうと、
叶えられるだろう』
まどか『本当だね?』
608: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:39:19.50 ID:Pst82XWx0
インキュベーター『さあ、鹿目まどか?
――その魂を代価にして、君は何を願う?』
まどか『私……。
はぁ…ふぅ…』
紅莉栖「……ムムッ」
岡部「……ゴクッ」
――その魂を代価にして、君は何を願う?』
まどか『私……。
はぁ…ふぅ…』
紅莉栖「……ムムッ」
岡部「……ゴクッ」
609: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:41:46.21 ID:Pst82XWx0
まどか『全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。
全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、
この手で!』
全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、
この手で!』
611: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:44:40.66 ID:Pst82XWx0
インキュベーター『――!?その祈りは、
――そんな祈りが叶うとすれば、
それは時間干渉なんてレベルじゃない!
因果律そのものに対する反逆だ!
ハッ――君は、本当に神になるつもりかい?』
まどか『神様でも何でもいい。
今日まで魔女と戦ってきたみんなを、
希望を信じた魔法少女を、
私は泣かせたくない。
最後まで笑顔でいてほしい』
――そんな祈りが叶うとすれば、
それは時間干渉なんてレベルじゃない!
因果律そのものに対する反逆だ!
ハッ――君は、本当に神になるつもりかい?』
まどか『神様でも何でもいい。
今日まで魔女と戦ってきたみんなを、
希望を信じた魔法少女を、
私は泣かせたくない。
最後まで笑顔でいてほしい』
613: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:47:25.94 ID:Pst82XWx0
まどか『それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、
変えてみせる』
まどか『これが私の祈り、私の願い!!』
まどか『さあ!叶えてよ、インキュベーター!!』
V V
i{ ● ● }i
八 、_,_, 八
変えてみせる』
まどか『これが私の祈り、私の願い!!』
まどか『さあ!叶えてよ、インキュベーター!!』
V V
i{ ● ● }i
八 、_,_, 八
614: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 20:49:00.49 ID:Pst82XWx0
今ではない、何処か別の世界。
『鹿目さん。それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?』
『……たぶん』
『未来と過去と、全ての時間で、あなたは永遠に戦い続けることになるのよ。そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる。死ぬなんて生易しいものじゃない。未来永劫に終わりなく、魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ』
『鹿目さん。それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?』
『……たぶん』
『未来と過去と、全ての時間で、あなたは永遠に戦い続けることになるのよ。そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる。死ぬなんて生易しいものじゃない。未来永劫に終わりなく、魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ』
618: ミスった上に……さるさん……だと……? 投稿日:2011/06/03(金) 21:06:23.37 ID:Pst82XWx0
今ではない、何処か別の世界。
マミ『鹿目さん。
それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?』
まどか『……たぶん』
マミ『未来と過去と、全ての時間で、
あなたは永遠に戦い続けることになるのよ。
そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる。
死ぬなんて生易しいものじゃない。
未来永劫に終わりなく、
魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ』
マミ『鹿目さん。
それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?』
まどか『……たぶん』
マミ『未来と過去と、全ての時間で、
あなたは永遠に戦い続けることになるのよ。
そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる。
死ぬなんて生易しいものじゃない。
未来永劫に終わりなく、
魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ』
620: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:09:42.00 ID:Pst82XWx0
まどか『いいんです。そのつもりです』
まどか『希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、
私、そんなのは違うって、何度でもそう言い返せます。
きっといつまでも言い張れます』
杏子『いいんじゃねぇの?やれるもんならやってみなよ!
戦う理由、見つけたんだろ?
逃げないって自分で決めたんだろ?
なら仕方ないじゃんw。
後はもう、とことん突っ走るしかねぇんだからさ!』
まどか『うん。ありがとう杏子ちゃん』
マミ『じゃあ、預かっていた物を返さないとね!はいコレ』
まどか『希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、
私、そんなのは違うって、何度でもそう言い返せます。
きっといつまでも言い張れます』
杏子『いいんじゃねぇの?やれるもんならやってみなよ!
戦う理由、見つけたんだろ?
逃げないって自分で決めたんだろ?
なら仕方ないじゃんw。
後はもう、とことん突っ走るしかねぇんだからさ!』
まどか『うん。ありがとう杏子ちゃん』
マミ『じゃあ、預かっていた物を返さないとね!はいコレ』
621: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:11:15.64 ID:Pst82XWx0
手渡される、いつか描いたノート。
マミ『あなたは希望を叶えるんじゃない。
あなた自身が希望になるのよ。私達、全ての希望に』
自分を、犠牲にして。
いつか描いた、魔法少女になる。
まどかは矢を放つ。
数多の世界線に降り注ぐ、希望の矢を。
過去も、未来も、全ての〝確定した結果〟に干渉する。
魔法少女の運命を、魔女の存在を、絶望の行方を。
世界を変えるために。
マミ『あなたは希望を叶えるんじゃない。
あなた自身が希望になるのよ。私達、全ての希望に』
自分を、犠牲にして。
いつか描いた、魔法少女になる。
まどかは矢を放つ。
数多の世界線に降り注ぐ、希望の矢を。
過去も、未来も、全ての〝確定した結果〟に干渉する。
魔法少女の運命を、魔女の存在を、絶望の行方を。
世界を変えるために。
622: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:14:05.46 ID:Pst82XWx0
まどか『あなた達の祈りを、絶望で終わらせたりしない』
まどか『あなた達は、誰も呪わない、祟らない。
因果はすべて、私が受け止める。
だからお願い、最後まで、自分を信じて』
跳んで行く、願いと、祈りと、希望を乗せて。
ほむら『何が…起きてるの……?』
インキュベーター『全宇宙、全ての時間軸、
全ての並行世界のグリーフシードが、
彼女に浄化されているんだ……』
―――アハハハハハハッハアッハッハハハハハ―――
まどか『あなた達は、誰も呪わない、祟らない。
因果はすべて、私が受け止める。
だからお願い、最後まで、自分を信じて』
跳んで行く、願いと、祈りと、希望を乗せて。
ほむら『何が…起きてるの……?』
インキュベーター『全宇宙、全ての時間軸、
全ての並行世界のグリーフシードが、
彼女に浄化されているんだ……』
―――アハハハハハハッハアッハッハハハハハ―――
624: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:16:28.52 ID:Pst82XWx0
まどか『もういいの、もう、いいんだよ?』
まどか『もう誰も恨まなくていいの。
誰も、呪わなくていいんだよ。
そんな姿になる前に、
あなたは、私が受け止めてあげるから!』
全てを包みこむ光。
そして、裸の特異点の存在は、一般相対性理論と因果律を破綻させる。
宇宙の、法則が、乱れる。
まどか『もう誰も恨まなくていいの。
誰も、呪わなくていいんだよ。
そんな姿になる前に、
あなたは、私が受け止めてあげるから!』
全てを包みこむ光。
そして、裸の特異点の存在は、一般相対性理論と因果律を破綻させる。
宇宙の、法則が、乱れる。
625: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:18:29.02 ID:Pst82XWx0
ほむら『ここは…?』
インキュベーター『まどかがもたらした新しい法則に基づいて、
宇宙が再編されているんだよ。
そうか、――君もまた、
時間を越える魔法の使い手だったね?
じゃあ一緒に見届けようか?
――鹿目まどかという、存在の結末を
あれが、彼女の祈りがもたらしたソウルジェムだ』
ほむら『そんな……ッ』
インキュベーター『まどかがもたらした新しい法則に基づいて、
宇宙が再編されているんだよ。
そうか、――君もまた、
時間を越える魔法の使い手だったね?
じゃあ一緒に見届けようか?
――鹿目まどかという、存在の結末を
あれが、彼女の祈りがもたらしたソウルジェムだ』
ほむら『そんな……ッ』
626: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:20:28.17 ID:Pst82XWx0
インキュベーター『その壮大過ぎる祈りを叶えた対価に、
まどかが背負うことになる呪いの量が分かるかい?
一つの宇宙を作り出すに等しい希望が遂げられた』
インキュベーター『それは即ち、
一つの宇宙を終わらせるほどの絶望をもたらすことを意味する、
当然だよね?』
惑星を飲み込み、宇宙を包み込む絶望。
究極のエネルギー体、救済の魔女。
―――ウフフ、アハハハハ、ハハハハハハ―――
まどかが背負うことになる呪いの量が分かるかい?
一つの宇宙を作り出すに等しい希望が遂げられた』
インキュベーター『それは即ち、
一つの宇宙を終わらせるほどの絶望をもたらすことを意味する、
当然だよね?』
惑星を飲み込み、宇宙を包み込む絶望。
究極のエネルギー体、救済の魔女。
―――ウフフ、アハハハハ、ハハハハハハ―――
627: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:22:15.68 ID:Pst82XWx0
ほむら『ぁぁ……ゥゥッ!!』
まどか『ううん。大丈夫』
まどか『私の願いは、全ての魔女を消し去ること!』
まどか『本当にそれが叶ったんだとしたら、
私だって、もう絶望する必要なんて、ない!!』
全てを、〝なかったこと〟にする、究極の選択。
自分を犠牲にして、犠牲になって。
世界と他者を繋ぎ、希望を救う、愛の光が絶望を貫く!
まどか『ううん。大丈夫』
まどか『私の願いは、全ての魔女を消し去ること!』
まどか『本当にそれが叶ったんだとしたら、
私だって、もう絶望する必要なんて、ない!!』
全てを、〝なかったこと〟にする、究極の選択。
自分を犠牲にして、犠牲になって。
世界と他者を繋ぎ、希望を救う、愛の光が絶望を貫く!
628: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:24:20.07 ID:Pst82XWx0
インキュベーター『まどか、これで君の人生は、
――始まりも、終わりもなくなった。
この世界に生きた証も、その記憶も、
もう何処にも残されていない。
君という存在は、一つ上の領域にシフトして、
ただの概念に成り果ててしまった。
もう誰も君を認識できないし、君もまた、
誰にも干渉できない。
君はこの宇宙の一員では、なくなった』
漂う無数の鹿目まどか。
それぞれが世界に溶け込み、やがてひとつに収束する。
――始まりも、終わりもなくなった。
この世界に生きた証も、その記憶も、
もう何処にも残されていない。
君という存在は、一つ上の領域にシフトして、
ただの概念に成り果ててしまった。
もう誰も君を認識できないし、君もまた、
誰にも干渉できない。
君はこの宇宙の一員では、なくなった』
漂う無数の鹿目まどか。
それぞれが世界に溶け込み、やがてひとつに収束する。
629: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 21:26:13.03 ID:Pst82XWx0
ほむら『何よ……それ……!』
ほむら『これがまどかの望んだ結末だって言うの!?
こんな終わり方で、まどかは報われるの!?
冗談じゃないわ!!』
ほむら『これじゃ、死ぬよりも……、
もっとひどい……ひどい……ッ』
ほむら『これがまどかの望んだ結末だって言うの!?
こんな終わり方で、まどかは報われるの!?
冗談じゃないわ!!』
ほむら『これじゃ、死ぬよりも……、
もっとひどい……ひどい……ッ』
642: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:17:51.61 ID:Pst82XWx0
まどか『ううん。違うよ?ほむらちゃん』
まどか『今の私にはね、過去と未来の全てが見えるの』
まどか『今の私にはね、過去と未来の全てが見えるの』
644: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:20:13.52 ID:Pst82XWx0
まどか『かつてあった宇宙も、
いつかあり得るかもしれない宇宙も、みんな。
だからね、全部わかったよ?
いくつもの時間で、ほむらちゃんが、
私のためにがんばってくれたこと、
何もかも。何度も泣いて、
傷だらけになりながら、それでも私のために』
まどか『ずっと気づけなくてごめん……ごめんね?』
ほむら『ゥゥゥ……ウウウウウウッヴゥゥヴゥヴヴヴッ』
いつかあり得るかもしれない宇宙も、みんな。
だからね、全部わかったよ?
いくつもの時間で、ほむらちゃんが、
私のためにがんばってくれたこと、
何もかも。何度も泣いて、
傷だらけになりながら、それでも私のために』
まどか『ずっと気づけなくてごめん……ごめんね?』
ほむら『ゥゥゥ……ウウウウウウッヴゥゥヴゥヴヴヴッ』
646: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:23:13.43 ID:Pst82XWx0
まどか『今の私になったから、
本当のあなたを知ることができた。
私には、こんなにも大切な友達がいてくれたんだって。
だから嬉しいよ』
まどか『ほむらちゃん、ありがとう。あなたは―――
本当のあなたを知ることができた。
私には、こんなにも大切な友達がいてくれたんだって。
だから嬉しいよ』
まどか『ほむらちゃん、ありがとう。あなたは―――
649: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:25:07.34 ID:Pst82XWx0
―最終話 わたしの、最高の友達―
651: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:27:43.67 ID:Pst82XWx0
―――だったんだね』
ほむら『だからって、あなたはこのまま、帰る場所もなくなって、
大好きな人たちとも離れ離れになって、
こんな場所に、独りぼっちで永遠に取り残されるって言うの?』
まどか『独りじゃないよ?みんな、みんないつまでも私と一緒だよ。
これからの私はね、いつでもどこにでもいるの。
だから見えなくても聞こえなくても、
私はほむらちゃんの傍にいるよ?』
ほむら『だからって、あなたはこのまま、帰る場所もなくなって、
大好きな人たちとも離れ離れになって、
こんな場所に、独りぼっちで永遠に取り残されるって言うの?』
まどか『独りじゃないよ?みんな、みんないつまでも私と一緒だよ。
これからの私はね、いつでもどこにでもいるの。
だから見えなくても聞こえなくても、
私はほむらちゃんの傍にいるよ?』
652: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:30:20.12 ID:Pst82XWx0
ほむら『まどかは…それでもいいの?
私はあなたを忘れちゃうのに?
まどかのこと、
もう二度と感じ取ることさえできなくなっちゃうのに!?』
まどk...『ううん。諦めるのはまだ早いよ。
ほむらちゃんはこんな場所まで付いて来てくれたんだもん!
だから、元の世界に戻っても、もしかしたら私のこと、
忘れずにいてくれるかも。
大丈夫、きっと大丈夫。信じようよ!』
ほむら『まどか……』
私はあなたを忘れちゃうのに?
まどかのこと、
もう二度と感じ取ることさえできなくなっちゃうのに!?』
まどk...『ううん。諦めるのはまだ早いよ。
ほむらちゃんはこんな場所まで付いて来てくれたんだもん!
だから、元の世界に戻っても、もしかしたら私のこと、
忘れずにいてくれるかも。
大丈夫、きっと大丈夫。信じようよ!』
ほむら『まどか……』
654: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:32:49.17 ID:Pst82XWx0
まd......『だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから。
きっとほんの少しなら、
本当の奇跡があるかもしれない。
そうでしょ?』
ほむら『まどか……行かないで……ッ!』
ま.........『ごめんね。私、みんなを迎えに行かないと』
きっとほんの少しなら、
本当の奇跡があるかもしれない。
そうでしょ?』
ほむら『まどか……行かないで……ッ!』
ま.........『ごめんね。私、みんなを迎えに行かないと』
657: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:34:28.53 ID:Pst82XWx0
ほむら『……ッ!!』
m............『いつかまた―――』
m............『いつかまた―――』
658: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:36:30.00 ID:Pst82XWx0
―最終話 わたしの、最高の友達―
イイカゲンニ……
イイカゲンニ……
659: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:38:30.89 ID:Pst82XWx0
―最終話 わ//しの、最//の友達―
ほむら『……いい加減に……してよッ!!!』
ほむら『……いい加減に……してよッ!!!』
670: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 22:56:43.41 ID:Pst82XWx0
―最終話 1た0の、4...の友達―
―最終話 わた...の、...高...5達―
―最終話 ...た...の、最高8...達―
―最終話 わ.....しの、.........の友9―
―最終話 ..................、最6の友―
―最終話 ...........わ....................な.............―
―最終話 わた...の、...高...5達―
―最終話 ...た...の、最高8...達―
―最終話 わ.....しの、.........の友9―
―最終話 ..................、最6の友―
―最終話 ...........わ....................な.............―
674: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:03:04.89 ID:Pst82XWx0
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―最終話 //わした////、////ないよ―
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―最終話 //わした約//、////ないよ―
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―最終話 //わした////、////ないよ―
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―最終話 //わした約//、////ないよ―
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675: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:06:17.25 ID:Pst82XWx0
―最終話 交わした約束、忘れないよ―
679: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:09:50.54 ID:Pst82XWx0
ほむら『私が叶えて欲しいのは、そんな夢でも、希望でもないっ!!』
ほむら『あなたの居ない未来で、あなたのことを覚えている私がいても!』
ほむら『そんなの奇跡なんて言えないわ!!残酷なだけよっ!!!』
ほむら『どうして!?どうしてなのっ!?』
ほむら『あなたは、なんであなたは、いつだって、そうやって自分を犠牲にして!』
ほむら『あなたの居ない未来で、あなたのことを覚えている私がいても!』
ほむら『そんなの奇跡なんて言えないわ!!残酷なだけよっ!!!』
ほむら『どうして!?どうしてなのっ!?』
ほむら『あなたは、なんであなたは、いつだって、そうやって自分を犠牲にして!』
680: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:12:19.49 ID:Pst82XWx0
ほむら『私の前から居なくなっちゃうのっ!?』
ほむら『あなたを、大切に思う人のことも考えて……!考えなさいよ……!』
ほむら『あなたを失えば、それを悲しむ人がいるって、
どうしてそれに気づかないの!?ねえ、答えてよ!まどかァ!!』
ほむら『まどかを守ろうとしてた人はどうなるの!?まだ、私は答えを聞いてない!』
ほむら『私の希望はどうなるの?まどかの居ない世界で、
まどかを覚えている私がいるとして、
それで私の希望は守られると思ってるの!?』
ほむら『あなたを、大切に思う人のことも考えて……!考えなさいよ……!』
ほむら『あなたを失えば、それを悲しむ人がいるって、
どうしてそれに気づかないの!?ねえ、答えてよ!まどかァ!!』
ほむら『まどかを守ろうとしてた人はどうなるの!?まだ、私は答えを聞いてない!』
ほむら『私の希望はどうなるの?まどかの居ない世界で、
まどかを覚えている私がいるとして、
それで私の希望は守られると思ってるの!?』
681: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:14:55.09 ID:Pst82XWx0
ほむら『ふざけないでよっ!!
まどかの居ない世界何て、私が見ることのできない、
まどか何て!そんなのは絶望と一緒だわ!!!!』
ほむら『私は……ッ!!私は、魔法少女何てどうでもいいのッ!!!』
ほむら『みんなの願い?みんなの祈り?そんなのどうでもいいわっ!!』
ほむら『私はただ、まどかに生きていて欲しかっただけ……、
私の知ってる鹿目まどかのままでいい……今でどおり、
これからも。……ただそれだけだったの』
まどかの居ない世界何て、私が見ることのできない、
まどか何て!そんなのは絶望と一緒だわ!!!!』
ほむら『私は……ッ!!私は、魔法少女何てどうでもいいのッ!!!』
ほむら『みんなの願い?みんなの祈り?そんなのどうでもいいわっ!!』
ほむら『私はただ、まどかに生きていて欲しかっただけ……、
私の知ってる鹿目まどかのままでいい……今でどおり、
これからも。……ただそれだけだったの』
684: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:17:14.74 ID:Pst82XWx0
ほむら『ねえ、まどか?どうするの?まどかがこのままじゃ、
私は絶望するわ!全ての魔法少女を呪うわ!!祟るわ!!!』
ほむら『まどかにこんな祈りをさせた魔法少女を恨むわ……。
魔法少女を呪い続けるわ……。
私だけが、まどかの居ない世界で絶望するのよ……?』
ほむら『当たり前よ……、だって私は、まどかと約束したんだものっ!』
―――ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?
こんな終わり方にならないように、
歴史を変えられるって、
言ってたよね。
キュゥべえに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな――
私は絶望するわ!全ての魔法少女を呪うわ!!祟るわ!!!』
ほむら『まどかにこんな祈りをさせた魔法少女を恨むわ……。
魔法少女を呪い続けるわ……。
私だけが、まどかの居ない世界で絶望するのよ……?』
ほむら『当たり前よ……、だって私は、まどかと約束したんだものっ!』
―――ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?
こんな終わり方にならないように、
歴史を変えられるって、
言ってたよね。
キュゥべえに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな――
685: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:19:55.08 ID:Pst82XWx0
ほむら『約束するわ!絶対にあなたを救ってみせる。
何度繰り返すことになっても、
必ずあなたを守ってみせる!!!』
ほむら『それが出来なかった世界何てっ!糞喰らえよ!!』
何度繰り返すことになっても、
必ずあなたを守ってみせる!!!』
ほむら『それが出来なかった世界何てっ!糞喰らえよ!!』
688: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:21:29.17 ID:Pst82XWx0
ほむら『まどか?このままじゃ、まどかの祈りは叶わない!
まどかの願いは、報われない!!
私という魔法少女を絶望させて、……ッ!
まどかはそれでもいいの!?』
ほむら『ねぇ……答えて……答えてまどか……』
ほむらの言葉は、世界に溶けて行く。
まどかの願いは、報われない!!
私という魔法少女を絶望させて、……ッ!
まどかはそれでもいいの!?』
ほむら『ねぇ……答えて……答えてまどか……』
ほむらの言葉は、世界に溶けて行く。
689: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:23:09.99 ID:Pst82XWx0
ほむら『答えて……答えて……』
ほむら『……答えなさいよ、インキュベーター』
ほむら『……答えなさいよ、インキュベーター』
692: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:25:24.24 ID:Pst82XWx0
ほむら『居るんでしょ!?お前はまだ、
世界の概念になったわけじゃない!』
ほむら『私の願いが、祈りが!叶ってない!
奇跡が起こってないのよインキュベーター!』
ほむら『まどかの願いも、祈りも、私が居る限り叶わないの!』
ほむら『このままだと矛盾を孕んだ宇宙が、再構成を許さないのよ!?』
ほむら『ずっとこのまま!!
ここには何もない、宇宙も、世界も、再構成されない狭間の中で、
私は永遠に抗い続けるから!!!』
世界の概念になったわけじゃない!』
ほむら『私の願いが、祈りが!叶ってない!
奇跡が起こってないのよインキュベーター!』
ほむら『まどかの願いも、祈りも、私が居る限り叶わないの!』
ほむら『このままだと矛盾を孕んだ宇宙が、再構成を許さないのよ!?』
ほむら『ずっとこのまま!!
ここには何もない、宇宙も、世界も、再構成されない狭間の中で、
私は永遠に抗い続けるから!!!』
695: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:29:45.74 ID:Pst82XWx0
ほむら『お前の望みは違うでしょ!?
お前の目的は宇宙の寿命を延ばすこと!
その願いも叶わないのよ!!!!』
ほむら『だから、私の願いを叶えてよ……』
ほむら『私の願いは!まどかとの出会いをやり直したい!!
彼女に守られる私じゃなくて、
彼女を守る私になりたい!!!』
ほむら『さあ、叶えて!!お前の力で奇跡を起こしてみせて!!!』
ほむら『叶えてよ!!!インキュベーターーーー!!!!!』
響く声。
お前の目的は宇宙の寿命を延ばすこと!
その願いも叶わないのよ!!!!』
ほむら『だから、私の願いを叶えてよ……』
ほむら『私の願いは!まどかとの出会いをやり直したい!!
彼女に守られる私じゃなくて、
彼女を守る私になりたい!!!』
ほむら『さあ、叶えて!!お前の力で奇跡を起こしてみせて!!!』
ほむら『叶えてよ!!!インキュベーターーーー!!!!!』
響く声。
696: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/03(金) 23:31:52.29 ID:Pst82XWx0
『まったく、わけがわからないよ』
710: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:02:04.87 ID:CjZhMw7f0
インキュベーター『どうして君たち人類は、
君の人類の価値基準こそ、
僕らは理解に苦しむなあ。
本当に意味がわからない』
インキュベーター『せっかくまどかが、
その価値基準を最大限に生かして、
宇宙を再構成してくれる、
って言ってるのに』
インキュベーター『今現在で69億人、そのほぼ全てを救うって、
言ってるのと同じ何だよ?
それをどうして、単一個体の生き死にで、
そこまで大騒ぎするんだい?』
君の人類の価値基準こそ、
僕らは理解に苦しむなあ。
本当に意味がわからない』
インキュベーター『せっかくまどかが、
その価値基準を最大限に生かして、
宇宙を再構成してくれる、
って言ってるのに』
インキュベーター『今現在で69億人、そのほぼ全てを救うって、
言ってるのと同じ何だよ?
それをどうして、単一個体の生き死にで、
そこまで大騒ぎするんだい?』
712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:05:03.90 ID:hy0Bq2aK0
ほむら『69億人の命も、
宇宙の再構成も、
そんなの私にとっては知らないことよ!』
ほむら『私はッ!!私はわたしの、最高の友達を守りたいだけ!!
助けたいだけなの!!それの何が悪いの!?
私の願いはただそれだけなのよ……』
宇宙の再構成も、
そんなの私にとっては知らないことよ!』
ほむら『私はッ!!私はわたしの、最高の友達を守りたいだけ!!
助けたいだけなの!!それの何が悪いの!?
私の願いはただそれだけなのよ……』
714: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:08:05.89 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『……いいのかい?君が望む世界は、
〝魔法少女のいない〟世界だ。
そこでは誰も魔法少女にならないし、
もしかしたら人類の繁栄もされないかもしれない。
でも、確かにその時間軸にまどかが居れば、
その世界に居続けることもできるかもしれない、
かもしれない、かもしれない。君が望んでいるのは、
そんな世界何だよ?
もちろん、エネルギーだって僕らは得られなくなるわけだから、
宇宙そのものが危ないかもしれない。そんな世界何だ』
〝魔法少女のいない〟世界だ。
そこでは誰も魔法少女にならないし、
もしかしたら人類の繁栄もされないかもしれない。
でも、確かにその時間軸にまどかが居れば、
その世界に居続けることもできるかもしれない、
かもしれない、かもしれない。君が望んでいるのは、
そんな世界何だよ?
もちろん、エネルギーだって僕らは得られなくなるわけだから、
宇宙そのものが危ないかもしれない。そんな世界何だ』
716: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:10:36.66 ID:hy0Bq2aK0
ほむら『それでもいいわ。それでも、まどかが生きててくれるなら、
その可能性があるのなら!!今の、この世界よりずっとマシよ!!
そして、まどかの命は、必ず私が守ってみせる。
宇宙を救うことになっても、まどかは私が守ってみせる!!!』
その可能性があるのなら!!今の、この世界よりずっとマシよ!!
そして、まどかの命は、必ず私が守ってみせる。
宇宙を救うことになっても、まどかは私が守ってみせる!!!』
722: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:15:27.60 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『……暁美ほむら、
君は本当に面白いね。どこに行っても、
どこで逢ってもその信念は揺るがない。
僕にとっては興味深いよ』
インキュベーター『もうどの道今の僕らは、
この世界から消えるしかないんだ。
今まで得てきたエネルギー源も全部パーさ』
君は本当に面白いね。どこに行っても、
どこで逢ってもその信念は揺るがない。
僕にとっては興味深いよ』
インキュベーター『もうどの道今の僕らは、
この世界から消えるしかないんだ。
今まで得てきたエネルギー源も全部パーさ』
724: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:19:16.21 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『……だから、叶えてあげるよその願い』
725: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:22:33.82 ID:hy0Bq2aK0
ほむら『!?……ほ、本当に?本当に叶えられるの!?』
インキュベーター『今更聞き返すのかい?
人類の感情は本当によくわからないな。
理解に苦しむよ。
でも本当のことだよ、暁美ほむら』
インキュベーター『今更聞き返すのかい?
人類の感情は本当によくわからないな。
理解に苦しむよ。
でも本当のことだよ、暁美ほむら』
728: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:24:22.36 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『君の願いは、エントロピーを凌駕した』
インキュベーター『君の意識は、
無限の可能性に満ちた世界へと導かれるだろう』
インキュベーター『君の意識は、
無限の可能性に満ちた世界へと導かれるだろう』
731: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:28:15.03 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『……これで、僕は君たちとお別れ、というわけさ』
インキュベーター『……ねえ、聞こえてるかい?鹿目まどか!』
インキュベーター『……僕らは君たちを理解できないし、
感情もよくわからないけど』
インキュベーター『僕は、僕たちはもっと早く、
君たちに会いたかったよ』
インキュベーター『……ねえ、聞こえてるかい?鹿目まどか!』
インキュベーター『……僕らは君たちを理解できないし、
感情もよくわからないけど』
インキュベーター『僕は、僕たちはもっと早く、
君たちに会いたかったよ』
732: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:30:25.52 ID:hy0Bq2aK0
―――僕たちの文明では、感情という現象は、
極めて稀な精神疾患でしかなかった。
インキュベーター『そうしたら、僕たちインキュベーターの戦略も、
もっと違ったものになっただろうからね』
ほむら『インキュベーター……?』
インキュベーター『まどかと過ごした時間は、
とっても有意義なものだった』
インキュベーター『まどかと居た時間は楽しかったし、
まどかのくれた卵焼きは美味しかった!』
極めて稀な精神疾患でしかなかった。
インキュベーター『そうしたら、僕たちインキュベーターの戦略も、
もっと違ったものになっただろうからね』
ほむら『インキュベーター……?』
インキュベーター『まどかと過ごした時間は、
とっても有意義なものだった』
インキュベーター『まどかと居た時間は楽しかったし、
まどかのくれた卵焼きは美味しかった!』
735: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:33:49.39 ID:hy0Bq2aK0
キュゥべえ『僕の、その時の気持ちは、本当だと思うから』
―――キュゥべえ!!
何処からか、聞こえた気がした。
―――キュゥべえ!!
何処からか、聞こえた気がした。
737: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:37:03.86 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『さあ、解き放ってごらん!
君たちの、無限の可能性を!!』
インキュベーター『さようなら、鹿目まどか、暁美ほむら』
ほむら『インキュベーター……お前は……』
君たちの、無限の可能性を!!』
インキュベーター『さようなら、鹿目まどか、暁美ほむら』
ほむら『インキュベーター……お前は……』
740: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:40:05.72 ID:hy0Bq2aK0
インキュベーター『そうだ、最後に一つ、
大事なことを言い忘れてたよ!』
インキュベーター『またいつか、何処か無限の可能性が、
僕たちと君たちを結び繋いだときはさ!!』
大事なことを言い忘れてたよ!』
インキュベーター『またいつか、何処か無限の可能性が、
僕たちと君たちを結び繋いだときはさ!!』
743: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:42:40.28 ID:hy0Bq2aK0
キュゥべえ『またっ!
僕と契約して、魔法少女に、なってよ!!!』
僕と契約して、魔法少女に、なってよ!!!』
746: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:44:47.27 ID:hy0Bq2aK0
ほむら『キュゥ……べえ……!』
光と影が揺れる。
ほむらの意識が遠く引き延ばされる。
世界の狭間へ、運命石の扉の向こう側へ。
ほむら『―――まどか……まどかっ!!』
光と影が揺れる。
ほむらの意識が遠く引き延ばされる。
世界の狭間へ、運命石の扉の向こう側へ。
ほむら『―――まどか……まどかっ!!』
747: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:47:23.53 ID:hy0Bq2aK0
―――世界は、再構成される!―――
紅莉栖「うおっまぶしっ」
岡部「これが、暁美ほむらの選択―――」
視界が、再生する。
紅莉栖「うおっまぶしっ」
岡部「これが、暁美ほむらの選択―――」
視界が、再生する。
750: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:50:26.36 ID:hy0Bq2aK0
マミ『逝ってしまったわ、円環の理に導かれて……』
752: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:52:27.04 ID:hy0Bq2aK0
―――振り返れば、仲間がいて―――
さやか『マミさんの演技!超カッコイー!!』
まどか『マミさん、素敵です!』
―――気がつけば、優しく、包まれてた―――
先生『転校生を紹介しまーす』
ほむら『暁美ほむらです。よろしくお願いします』
―――何も、かもが、歪んだ世界で―――
まどか『私、鹿目まどか。まどかって呼んで』
ほむら『私も、ほむらでいいわ』
まどか『うん、ほむらちゃん!』
さやか『マミさんの演技!超カッコイー!!』
まどか『マミさん、素敵です!』
―――気がつけば、優しく、包まれてた―――
先生『転校生を紹介しまーす』
ほむら『暁美ほむらです。よろしくお願いします』
―――何も、かもが、歪んだ世界で―――
まどか『私、鹿目まどか。まどかって呼んで』
ほむら『私も、ほむらでいいわ』
まどか『うん、ほむらちゃん!』
754: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:55:20.25 ID:hy0Bq2aK0
―――唯一信じれる、ここが救いだった―――
さやか『転校生―っ!あんまりまどかにベタベタすんなー!』
ほむら『何を言ってるの?まどかは貴方のモノじゃないわ』
まどか『さやかちゃん……ほむらちゃんも、仲良くしようよ』
仁美『禁断の愛ですわっ!』
―――喜びも、悲しみも―――
ほむら『―――この世界は、可能性に溢れている』
さやか『転校生―っ!あんまりまどかにベタベタすんなー!』
ほむら『何を言ってるの?まどかは貴方のモノじゃないわ』
まどか『さやかちゃん……ほむらちゃんも、仲良くしようよ』
仁美『禁断の愛ですわっ!』
―――喜びも、悲しみも―――
ほむら『―――この世界は、可能性に溢れている』
755: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 00:59:21.19 ID:hy0Bq2aK0
―――わけあえば、強まる想い―――
ほむら『―――私は、この世界と、まどかを守るためならば』
―――この声が、届くのなら―――
ほむら『どんなことをしてでも、諦めることはしない―――』
―――きっと奇跡は、起こせるだろう―――
ほむら『だからね、まどか?』
ほむら『―――私は、この世界と、まどかを守るためならば』
―――この声が、届くのなら―――
ほむら『どんなことをしてでも、諦めることはしない―――』
―――きっと奇跡は、起こせるだろう―――
ほむら『だからね、まどか?』
757: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:01:55.18 ID:hy0Bq2aK0
ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」
759: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:05:31.33 ID:hy0Bq2aK0
―――目を閉じ、確かめる―――
まどか『え?何?約束??』
―――押し寄せた闇、振り払って進むよ―――
ほむら『何でもないわ』
―――どんなに大きな、壁があっても―――
まどか『えー?約束って何のこと??
教えてよ、ほむらちゃん!』
―――越えて、みせるからきっと―――
ほむら『秘密よ』
―――明日信じて、祈って―――
ほむら『私だけの、秘密』
まどか『え?何?約束??』
―――押し寄せた闇、振り払って進むよ―――
ほむら『何でもないわ』
―――どんなに大きな、壁があっても―――
まどか『えー?約束って何のこと??
教えてよ、ほむらちゃん!』
―――越えて、みせるからきっと―――
ほむら『秘密よ』
―――明日信じて、祈って―――
ほむら『私だけの、秘密』
764: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:08:50.66 ID:hy0Bq2aK0
―――壊れた世界で彷徨って私は―――
さやか『あーまたいちゃいちゃしてる!!』
―――引き寄せられる、ように―――
ほむら『貴方には杏子がいるでしょう?』
―――辿り、着いた―――
さやか『あいつはあいつ!!
ってゆーかそんなんじゃないし!あんな不良娘』
ほむら『そんなこと言って、杏子が泣くわよ?』
杏子『……泣かねーよ……』
さやか『あーまたいちゃいちゃしてる!!』
―――引き寄せられる、ように―――
ほむら『貴方には杏子がいるでしょう?』
―――辿り、着いた―――
さやか『あいつはあいつ!!
ってゆーかそんなんじゃないし!あんな不良娘』
ほむら『そんなこと言って、杏子が泣くわよ?』
杏子『……泣かねーよ……』
769: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:11:46.40 ID:hy0Bq2aK0
―――目覚めた心は走り出した、未来を描くため―――
マミ『ねえ、みんなで写真撮らない?』
杏子『ハァ?写真?お断りだね』
―――難しい道で、立ち止まっても、空は―――
さやか『ほらー不良娘ー?
このさやかちゃんが逃がすとでも思ってるのかー?』
―――綺麗な青さで、いつも待っててくれる―――
まどか『ほむらちゃん!一緒に映ろう!』
マミ『ねえ、みんなで写真撮らない?』
杏子『ハァ?写真?お断りだね』
―――難しい道で、立ち止まっても、空は―――
さやか『ほらー不良娘ー?
このさやかちゃんが逃がすとでも思ってるのかー?』
―――綺麗な青さで、いつも待っててくれる―――
まどか『ほむらちゃん!一緒に映ろう!』
770: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:13:41.03 ID:hy0Bq2aK0
―――だから怖くない、もう何があっても―――
ほむら『ええ、わかったわ、まどか。
これからも、いつまでも』
―――挫けない!―――
ほむら『ずっとね!』
マミ『撮るわよー?はい、
ティロ・フィナーレッ!』カシャッ
ほむら『ええ、わかったわ、まどか。
これからも、いつまでも』
―――挫けない!―――
ほむら『ずっとね!』
マミ『撮るわよー?はい、
ティロ・フィナーレッ!』カシャッ
775: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:15:34.60 ID:hy0Bq2aK0
―――ずっと、明日、待って―――
ほむら『―――悲しみと憎しみばかりを繰り返す、
救いようのない世界だけれど。だとしてもここは、
かつてあの子が守ろうとした場所なんだ。それを、覚えてる。
決して、忘れたりしない。だから私は、戦い続ける―――』
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 第二部 完』
ほむら『―――悲しみと憎しみばかりを繰り返す、
救いようのない世界だけれど。だとしてもここは、
かつてあの子が守ろうとした場所なんだ。それを、覚えてる。
決して、忘れたりしない。だから私は、戦い続ける―――』
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 第二部 完』
777: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/04(土) 01:17:08.78 ID:hy0Bq2aK0
紅莉栖「ブラボー!!!!」
岡部「うおおおおお!!!!」
感動した!全俺が泣いた!!
紅莉栖も素直になったようだ、涙を拭う仕草をしない。
こうして俺と、
紅莉栖と、
『魔法少女まどか☆マギカ』による長い夜の幕は閉じるのだった。
―『Steins;Gate―シュタインズ・ゲート― 魔法少女のエントロピー』
へ続く―
岡部「うおおおおお!!!!」
感動した!全俺が泣いた!!
紅莉栖も素直になったようだ、涙を拭う仕草をしない。
こうして俺と、
紅莉栖と、
『魔法少女まどか☆マギカ』による長い夜の幕は閉じるのだった。
―『Steins;Gate―シュタインズ・ゲート― 魔法少女のエントロピー』
へ続く―
901: 指圧師 ◆4soo/UO.k6 投稿日:2011/06/05(日) 07:17:59.30 ID:/9Tzn+xH0
―次回予告―
―――だから今、1秒ごとに、世界線を越えて―――
「岡部」
―――君のその笑顔、守りたいのさ―――
「厨二病乙」
―――だから今、1秒ごとに、世界線を越えて―――
「岡部」
―――君のその笑顔、守りたいのさ―――
「厨二病乙」
903: 指圧師 ◆4soo/UO.k6 投稿日:2011/06/05(日) 07:20:06.45 ID:/9Tzn+xH0
―――そしてまた、悲しみの無い―――
「……続き、聞かせて?」
―――時間のループへと―――
「今の言葉の、続き……」
―――飲み込まれてゆく―――
「フ、フハハ!……そうっ、まさにっ、これこそが―――」
―――孤独の観測者―――
『魔法章叙 Steins;Gate―シュタインズ・ゲート― 魔法少女のエントロピー』
―近日公開 次はまた別の世界線板で―
次回 ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」完結編
「……続き、聞かせて?」
―――時間のループへと―――
「今の言葉の、続き……」
―――飲み込まれてゆく―――
「フ、フハハ!……そうっ、まさにっ、これこそが―――」
―――孤独の観測者―――
『魔法章叙 Steins;Gate―シュタインズ・ゲート― 魔法少女のエントロピー』
―近日公開 次はまた別の世界線板で―
次回 ほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」完結編
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