1: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/22(月) 23:58:48.75 ID:AVzsP9DV0
ーーーー龍門渕邸。


透華「という訳で呼んだ理由がそれですわ」

咲「・・・(それだったら和ちゃん呼んだほうが早いような・・・)」アセアセ

透華「私が目立つためには周りの方の意見も必要だと思ったからですわ!」

咲「りゅーもんさんはどうして目立ちたいの・・・ですか?」

透華「普段通りの話し方でかまいませんわ!今日は私のお客様ですから!(りゅーもんさん??)」

咲「えと・・・よろしくお願い・・・します」アハハ・・・

透華「さっそくですけど、のどっちとはどのようなお話をするのかしら?」

咲「うん、・・・普段は」


ーーーー数分後。


透華「なるほど」

咲「ごめんなさい、あまり参考にはならなかったかも」

透華「そんなことありませんわ、あなたの情報はとても参考になりました」

咲「それじゃあ・・・帰ってーー」

透華「ハギヨシ!今日は宮永咲さんに泊まって頂きますので準備なさい!」

萩原「畏まりました。透華お嬢様」シュン

咲「ふぇ!今・・・ドコから??」

萩原「咲様、私から申し上げるのは場違いですが、今日のところは透華お嬢様にお付き合いしていただけると嬉しく思います」ニコッ

咲「は、はい・・・(忍者・・・なのかな)」ビクビク

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411397918

引用元: 咲「和ちゃんみたいになりたい?」透華「ですわ!」 

 

シノハユ(2) (ビッグガンガンコミックススーパー)
小林立
スクウェア・エニックス (2014-09-25)
7: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/23(火) 22:56:58.70 ID:Z/o5ASe10
?「トーカ!咲!」トテテ

咲「衣ちゃ・・・衣さん!」

衣「ちゃんでもさんでもなく」ギュッ

咲「うわわ、こ、こんにちは」ヨロ

透華「衣、そんな勢いで抱きついたら危ないですわよ」

衣「わかっておる!でも、この嬉しさは止められないっ!」ギュー

咲「・・・えーっと」アハハ・・・ナデナデ

透華「これではどちらが年上かわからなくなるわね」

衣「衣はおねーさんだぞ!」フンス

咲「・・・そうだったんだ」

衣「・・・!」ガーン

透華「はいはい、コントはそこまで、ですわ!」パンパン

衣「コントと言う遊びではない!本気だ!」

透華「・・・いつもより食い下がりますわね」キョトン

萩原「先ほど、咲様を感じ取られて。居ても立っても居られないご様子でした」スッ

透華「ああ、それで・・・ですのね」


8: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/24(水) 00:10:15.97 ID:HROOsU/y0
衣「咲は衣に会いに来てくれたのか!?」パァァ

咲「・・・」チラッ

透華「・・・?」

咲「うん、それもあるけど・・・今日はりゅーもんさんが呼んでくれたんだよ」

透華「・・・!!!」

衣「本当か!?トーカ!」パァァ

透華「え・・・えぇ、まぁ(どういうつもりですの?私は原村和の事を聞ければと思っていましたのに・・・気を使ってくださったのかしら?)」

衣「ありがと!衣はすごく嬉しいぞ」ギュー

咲「あ、あぶないよ?」ヨロヨロ

透華「・・・(不思議な人ですわね。あれだけの強さを持っていながら原村和の影に隠れても華やかさが消えない)」

衣「今日は麻雀以外でも遊ぶぞー!」

咲「うん、いいよ」

透華「・・・(のどっち以外にも目立つヒントがあるかもしれないですわ!)」

咲「・・・!?」ゾッ

ーーーー麻雀。

咲「嶺上開花自摸」

衣「おー!」

純「マジか」

一「さっきからボク、焼き鳥だよ・・・」

智紀「・・・勝てない」

透華「・・・(相変わらず強いですわね)」


ーーーートランプ。

咲「・・・(ババ引いちゃった)」ジワッ

純「・・・(分かりやすい)」

智紀「・・・(引いた)」

一「・・・(顔に出ちゃってる)」

衣「・・・衣の番だ」スッ

衣「・・・強運も悪運となるか!」ジワッ

透華「・・・(よく分かりませんわね)」スッ

透華「・・・なッ!!!」ガーン

一同(・・・一番わかりやすい)

9: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/24(水) 00:14:35.71 ID:HROOsU/y0

ーーーー会話。

純「あのタコス女は元気してるのか?」

咲「優希ちゃん?今度会ったら負けない(じぇ)って」アハハ・・・

純「おーなら今度遊んでみるか」ニッ

衣「今度来るときはののかも一緒に来るといいぞ!」

咲「うん、誘うね」

智紀「・・・これ」パソコン

咲「・・・これは!新刊出てたんだー」

一「あのおもしろい人、相変わらず悪待ちしてるの?」

咲「悪待ち・・・部長、だよね?変わらないと思うよ」

一「そっか!(相変わらずなんだーー)」クスス

透華「・・・(会話は普通ですわね・・・当たり前ですけど)」

咲「・・・(目線を感じる)」

16: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/24(水) 23:44:14.84 ID:HROOsU/y0
透華「・・・(総合的に考えても宮永咲さんは普通・・・ですわ。みなさんとすぐ打ち解ける事ができるということ以外なにもないですわね・・・)」

咲「・・・りゅーもんさん、りゅーもんさん?」

透華「ああ!はい。ごめんなさい。少し考え事をしてましたわ」

咲「そうなんだ・・・すごく真剣に悩んでたみたいだったから、心配しちゃいました」

透華「・・・ふふ、私としたことがいけませんわね・・・ってみなさんは!?」

咲「みんな、お風呂行っちゃいました」アセアセ

透華「私を置いていくなんてどういうことですの!行きますわよ!」ギュッ

咲「えっ、えぇーっ!」ズルズル

18: ◆ZuU1SJY84s 2014/09/27(土) 11:20:14.56 ID:OeV8Jozy0
ーーーー脱衣所。

純「お、来たな」

透華「来たな・・・じゃありませんわ!私を置いていくなんてどういうことですの!」ハァハァ

一「透華落ち着いて、その前にもっと気にしないといけないことがあるよ」アセアセ

透華「もう!はじめまでなんですの!何を気にしないといけないのかはっきり言いなさい!」

智紀「下、見たほうが・・・」

透華「なんですの!まったく・・・下を見たって驚くような事なんてない・・・ですわ・・・」

咲「・・・」キュー

透華「ですわ!?」

衣「咲がボロ雑巾の様にボロボロになってしまった」

純「もしかしてずっと引きずってきたのか?」

透華「宮永咲!しっかりしなさい!ここで貴女が倒れたら私、原村和になんて言えばいいかわかりませんわ!」

純「いや、そこは両親とかだろ・・・」アセッ

一「ある意味、当たってるかもね」アハハ

20: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/28(日) 00:08:12.08 ID:wrodP81L0
咲「うーん・・・うーん・・・あ、あれ・・・ここは?」

透華「良かった・・・気がつきましたのね」

咲「りゅーもんさん?・・・私、どうして・・・(膝枕されちゃってる)」オドオド

純「なんかその光景見てると原村みたいだな」ニッ

透華「なッ!私が原村和!」クアッ

純「いや、なんでもない(そんなに怒ることはないだろ)」アセ

透華「え、えへへ。私がのどっち・・・」

純「怒ったわけじゃないのかよ!」

咲「あ、あの・・・?(りゅーもんさん、すごい顔してるよぉ)」プルプル

一「透華、すごい顔してるよ?宮永さん怯えてる」

透華「あら・・・私としたことが失礼しました。宮永咲さん、体調の方は宜しくて?」

咲「う、うん。りゅーもんさん凄い力でびっくりしました」

衣「トーカは時に信じられないほどの力を出す時があるからな」

透華「私を化け物みたいに言わないでくださいまし!」

咲「で、でも。凄く柔らかくていい香りでした!」

透華「・・・」グルグル(髪の毛)

一「わー」カァ

純「・・・」

智紀「・・・」ソワソワ

衣「・・・」

咲「あ、あれ・・・」プルプル

透華「コ、コホン・・・ここでは何ですし、お風呂に入りましょう」

純「なーに赤くなってんだよ」ニヤニヤ

透華「うるさいですわ!」




24: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/29(月) 23:36:21.38 ID:e839UDr40
ーーーー大浴場。

咲「・・・わぁ、広い」

透華「・・・一人で入るには大きすぎますが、皆で入ればちょうどいいですわね」

咲「・・・?(りゅーもんさん・・・?)」

純「ほらほら、早くはいるぞ」スッ

衣「衣が一番」トテテ

一「歩かないと危ないよ!」タ、タ、タ、

智紀「・・・」テクテク

咲「また置いてかれちゃうから、行こう・・・りゅーもんさん」ニコッ、スッ

透華「なッ!・・・そ、そうですわね!・・・コホン、その前に、別に手を差し伸べいただかなくても私は・・・こ、転びませんわ(私、何を動揺しているの!)」ドキドキ

咲「そっかぁ・・・ごめんなさい」アセアセ

透華「あ・・・い、いえ・・・お気持ちは嬉しいですわ」ソワソワ

純「おーい、そこで仲良く喋ってないで入らないと風邪引くぞー」

透華「まったく・・・先程から私を置いていって・・・」

咲「そうだね・・・」アハハ…

透華「…・・・・・・もう!行きますわよ」スッ

咲「…はい!」ニコッ、ギュッ

ーーーー風呂側。

一「…」ムッ

純「嫉妬か?」ケラケラ

一「うるさい、別にボクはなにも思ってないよ」

純「そうかよ、しかし透華があんなにペース乱してるの見ると原村和の話をしてる時みたいだな」

一「・・・そうだね、でも相手は宮永さんだから混乱してるみたい。どう接していいか測りかねてるって言うかーー」

智紀「・・・」

一「ともきーはどう思う?」

智紀「私は・・・透華が楽しそうだからいい」

一「・・・そっか。ならいいかな」

衣「なんの話をしているのだ?」

純「子供はいいんだよ」

衣「こどもじゃない!」バシャバシャ

純「コラ!暴れんじゃねぇ!」



26: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/30(火) 00:11:49.96 ID:kMO7zrLU0
ーーーー風呂。

純「しっかしなーあれだけ強いのにカラダは普通だな」ジロジロ

咲「・・・えっ?」ビクッ

透華「女性には紳士的にするものよ?」

純「オレは女だって言ってるだろ」

咲「・・・アハハ」チラッ

智紀「・・・」

咲「・・・?」

智紀「・・・?」

一「ともきーだよ」

咲「え!?」

智紀「・・・」コクコク

咲「メガネしてなかったし、髪もだから分からなくて・・・凄く綺麗な人が居るって思っちゃいました」

智紀「・・・」

一「たしかに、メガネないと印象変わるよね」

咲「うん、凄くびっくりしたよー。メガネ付けてても綺麗な人だなぁって思ってたから」ニコニコ

智紀「・・・」カァ

衣「智紀がこんなにも赤くなってるのを初めてみた」

純「・・・」ニヤニヤ

透華「・・・フフ」

27: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/30(火) 00:59:13.81 ID:kMO7zrLU0
ーーーーバルコニー。

咲「星がすごく綺麗」

純「じゃあオレは先に寝るわ」

透華「はい、おやすみなさいませ」

咲「あ、おやすみなさい」

純「おう、おやすみー」タ、タ、タ

智紀「私も寝る・・・」スッ

咲「おやすみなさい」

智紀「さっきーー」ボソ

咲「?」

智紀「褒めてくれてありがと・・・」タ、タ、タ

咲「・・・うん」

透華「………素晴らしいですわね」

咲「え?」

透華「それほど経っていないのに皆さんと仲良くなった事ですわ」

咲「うん、りゅーもんさんが誘ってくれてなかったら、普段どうりの一日だったと思うよ」ニコニコ

透華「フフ、そうやって人を褒めすぎるところが難点ですわね」

咲「・・・」

透華「・・・あそこに見える屋敷に衣は軟禁されてましたの」

咲「・・・え?」

透華「それからいろんな事があって衣は貴女と出会い、今では軟禁されてた頃を忘れてしまうぐらいにーー」

咲「・・・」

透華「突然過ぎて話が分からないと思います・・・それでも、衣を救ってくれた貴女に、ほんの少しだけでも伝えておきたかったのかも知れませんわ」

咲「・・・」

透華「ちゃんとお話します?」

咲「・・・ううん、衣さんが今が楽しいなら」

透華「・・・ありがとうございます」フフ

咲「こちらこそ、今日はありがとうございます」エヘヘ




28: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/30(火) 00:59:47.78 ID:kMO7zrLU0
ーーーー離れたところ。

純「それだけかよ」

智紀「・・・」

一「だから言ったでしょ、特に何もないから寝ようって」

衣「・・・」コクン…コクン…

萩原「国広さん、衣様が風邪を引かれてしまいますと、透華お嬢様に怒られてしまいますよ?」スッ

純「!?」

一「!?」

智紀「!?」

衣「…」スースー

一「はい!す、すぐに」ボソボソ

萩原「みなさんも風邪を引く前に就寝することをお勧めします。それでは」シュン

純「ね、寝るか」イソイソ

智紀「…」コクコク




33: ◆yYh5Vlpy4Fnw 2014/09/30(火) 22:31:57.78 ID:kMO7zrLU0
ーーーー朝。

透華「もう少しいらしても良かったのに」

咲「ううん、着替えも一日だけのしか持ってこなかったから」

透華「そうですか…名残惜しいですわね」

咲「結局、目立つ方法は見つからなくてごめんなさい」アセアセ

透華「それはまた今度にでもお願いしますわ」フフ

咲「…そうだね、また今度っ!」ニコッ

萩原「それでは透華お嬢様、咲様をお送りしてまいります」スッ

咲「わわ!よ、よろしくお願いします」ペコペコ

萩原「こちらです、咲様」スッ

咲「はい!」タ、タ、タ、

透華「…」

ーーーバタン。

透華「あなたたち…挨拶しなくてよろしかったのかしら?」グルグル(髪の毛)

一「それはーねぇ」ニコニコ

衣「衣はトーカに今回は任せたのだ!」ニコニコ

純「だな」ニヤニヤ

智紀「…」コクコク

透華「まったく!変な気遣いは無用ですわ!」

一「本当によかったの?」

透華「得たものは当初の目的とは違いましたけど、私はもっといい経験をしましたわ!」

一「そっか!」クスス

透華「原村和!今度会った時こそは、絶対に貴女より目立っーー」

バッターン!

透華「なんですの!私が折角…なっ!?」

?「はぁはぁ…咲さんはここにいますか!」

透華「あ、あああ、貴女は!!!」

和「咲さんを…返してもらいます!」キッ

一同「原村和!?」



ーーーー???。

?「さて、今頃面白くなってるかしらね」

?「なにをいっとるんじゃ?」




大明槓!