1: 鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn 2011/06/28(火) 23:44:49.50 ID:RxBOjilO0
みなさまどうもです

あ、待ってコーヒーを振りかぶるのはよして

前々スレ
一方通行「新訳・絶対能力進化計画……ふざけてンのか」芳川「いたってまじめよ」


前スレ
一方通行「一方一家・初夏の旅行計画……ふざけてンのか」芳川「いたってまじめよ」 前編 

一方通行「一方一家・初夏の旅行計画……ふざけてンのか」芳川「いたってまじめよ」 後編

前々スレでは一方通行の一万人の親友作りを

前スレではそんな親友たちとのキャッキャウフフな旅行
……かと思いきやなんだか学園都市を巻き込んだ大事件が始まってしまいました

ですがシリアス一辺倒とはいかないテンションごった煮なメンバーでお送りする

ハートフルドタバタカオスコメディ第三幕です

淹れたてコーヒーと共にご覧ください

それでは今回も

どうぞよしなに

引用元: 芳川「みつけてきなさい。私が言ったことの答え」一方通行「……あァ」 

 

新約 とある魔術の禁書目録 (11) (電撃文庫)
鎌池和馬
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5: 鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn 2011/06/29(水) 00:12:03.88 ID:tGI8keiY0
前回までのあらすじ

紆余曲折あってほんとうに親友1万人を達成しちゃった元コミュ障一方通行は

黄泉川愛穂、芳川桔梗、打ち止め、番外個体の家族四人に加え

上条当麻、神裂火織、御坂美琴、佐天涙子、そしてアレイスターを加えた十人で

まさかまさかの鹿児島旅行に行くことに

鹿児島ミサカこと13153号との出会い、かっけェつばめさんマジかっけェ!!、ウニ条さん、混沌の恐竜公園

カラオケでの死闘、嬉しはずかし混浴温泉、マジ呪いトンネルなどなど

まさかの鹿児島スレ!? と思いつつも楽しむ一方さんたちと視聴者だったが―――――風雲急を告げる事態が発生

かつて一方通行が作った偽友達1万人分のデータからなる人工知能『虚構人格』によって

一方通行達が留守の間に学園都市の機械・人間が乗っ取られてしまった



親友達と手をとり、学園都市を救う覚悟を決める一方通行



だが、彼を待ち構えていたのはあまりに卑劣で、残酷な仕打ちの連続だった



果たして一方通行は学園都市を、そして親友たちを救い出すことは出来るのか


何を得て、何を失うのか


芳川(ヒロイン?)の言った答えとは!?




科学と魔術と友情とAIとコーヒーが交差してバッシャァァァァするとき


物語は始まる

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 00:39:51.03 ID:tGI8keiY0
この物語における簡易登場人物紹介

一方通行
主人公。基本は突っ込み役。声を張り上げるのも慣れてきた
普段は冷静だけど何か心の琴線に触れちゃうと手のつけようがないくらい舞い上がっちゃう単純な子
一万人の親友に見守られ、時に見守ってすくすく成長してっている
好きなものは白いものと黒いもの。コーヒーも好きだったけど、なんだか色々あってトラウマになりかけているよう
ただ今人格を乗っ取られた白井黒子と交戦中。大苦戦

芳川桔梗
一方通行の保護者。一方通行評:クソニート
そのコーヒーぶっ掛け能力たるや聖人の神裂をして避けられるか分からないという
色々と美味しいところや台詞をもっていっているのでもっぱらヒロインじゃないかと噂されているけど
わたしはいたってまじめに見守っているだけよ
特に病気はない。健康体。しかし働いたら負けよねと思っている
黄泉川と共に警備員の詰め所にて作戦会議中

黄泉川愛穂
一方通行の保護者。一方通行評:じゃんじゃんジャージ
なんだか色々と芳川にいいとこ持ってかれっぱなし
酒は大好きだけどお高いものを飲むと二日酔いがひどくなる庶民派肝臓
現在芳川と一緒に警備員詰め所に

打ち止め
一方通行の家族。一方通行評:クソガキ
一方フラグ立ち済み
前々スレではかなりいい子だったのに最近腹黒さでてるよどうしたの反抗期なの
現在番外個体・13153号と共に妹達を救出するため交戦中

番外個体
一方通行の家族。一方通行評:性悪
一方フラグ立ち済み
旅行中色々あって一方通行に少しだけ積極的になれてきた
現在打ち止め・13153号と共に妹達を救出するため交戦中

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 00:58:24.54 ID:tGI8keiY0
上条当麻
一方通行の親友。一方通行評:親友だけど時々オガクズ
幻想殺しは雰囲気殺しでもあったのかと言うほど一方さんのラブコメ現場の数々を殺してきたため
関係者各位からは最近オガクズとさげずまれている
鈍感さがちょっぴり薄れているのは禁書目録がこつこつ乙女心を教えてきたからかな?
現在探偵公社HAMAZURAのメンバー達とともに携帯をなんとかするため模索中

神裂火織
一方通行の親友。一方通行評:親友だけど生茶だすとめっさ怖い
一方フラグ立ちずみな上に一番の重症患者
みんなの後押しもあって下の名前で呼ばれることにも成功やったねねーちん今夜は赤飯だ!
幼い頃から一緒だった七天七刀通称ななちゃんは親友。無機物でも親友。とってもお喋りなのですよ
現在意識を取り戻した婚后さんを連れて芳川達の下へ向かっている

御坂美琴
一方通行の親友。一方通行評:親友だけどもうほンといい加減にして
色々あって腐っちゃった婦女子的な意味で
特にというかもう一方さんと上条さんが絡んでいるのを見ると写メらずにはいられない止まらない新刊のネタがないのよっ!!!
前々スレでは「レベル5ってバカだったんだ」と言わしめたシリアスブレイカーでもある
現在交戦を一時終え、AI達の能力の謎を探るため動いている

佐天涙子
一方通子の親友。一方通行評:親友だけどこの服についてとやかく言うな
突っ込みが光る>>1の味方。とりあえずその場に彼女がいればなんとかなる場面が多い
一方さんに稽古付けられて念願の能力者になりました!低能力者ですけどね!
現在、人格を乗っ取られた初春と交戦開始

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 01:11:03.31 ID:tGI8keiY0
ミサカ13153号
一方通行の親友。一方通行評:髪の手触りマジいいわ手触リストの血が騒ぐわ
一方フラグ立ち済み
鹿児島在住の通称鹿児島ミサカ。西郷さんを冠していることがとても誇り
お世話になっているお家の方々に日々鹿児島のことを教わっている
切れると鹿児島弁で高速トークになるので怖い
お気に入りの麦藁帽は鹿児島の暑い夏の必需品なのです
現在一行と共に学園都市へ。打ち止め・番外個体と一緒に妹達を救うため交戦中

アレイスター=クロウリー
一方通行の親友。一方通行評:マジかお前超便利だなほンと
謎に包まれた学園都市の統括理事長だけど、最近は星野さんとして色々なところで出没中
随分おとなしくなったな、と思ったら学園都市崩壊の危機を知ってて見過ごしてやがったよちくしょう
現在は本体は学園都市のために尽力中。旅行に同行した個体星野は芳川達と共に警備員の詰め所へ


とりあえず旅行メンバーをということでこんなところでしょうか

あとは紹介がいる人いますかね 

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 01:33:36.56 ID:tGI8keiY0
禁書目録
一方通行の親友。一方通行評:暴食シスター
その食欲たるやかのエジプトにおわす像の名を冠した猫をゲフンゲフンしちゃうほど
一方通行とはすこぶる仲がよろしい。なんせ食べものくれるからね!
なんだか対能力者相手のなにかを持ってるようだけどなんなんだろうこれから出てくるかなどうしよう
現在ステイルと共に上条さん宅にて篭城中

20000号
一方通行の親友。一方通行評:変態
一方フラグ立ち済み
まごうことなき変態。絶対無敵放送禁止慇懃無礼開始0分即刻退場レベルの変態
これでも一方通行のことが大好き。変態デレとか聞こえはいいけど突き抜けすぎだよツンパ返せよお前
現在MNWが乗っ取られることを恐れたアレイスターによって窓の無いビルで冷却冬眠中。
一方通行の能力行使のさいかなりの影響があったようで、打ち止め達が救出に向かっている

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 01:41:28.01 ID:tGI8keiY0
白井黒子
一方通行の親友。一方通行評:ましかっけェ名前で髪の手触りヤバイ
一方フラグ立ち済み
それまで馬鹿にされ続けた名前を生まれて初めて褒められて以来一方さんに惚れている
けど御坂のことも変わらず好き。それはこれこれはこれですの
最近一方さんからは黒子と呼ばれないと返事をしなくなった黒子マジ可愛いよ黒子
現在人格を乗っ取られ、一方通行と交戦・圧倒中

初春飾利
一方通行の親友。一方通行評:花畑風紀委員
一方フラグ立ち済み
一度は命を、もう一度は佐天さんとの友情を救われてめっきり一方さんに骨抜きだが
奥手なのでみんながアタックしてるのを見ると毒づきまくる悲しい子
ぼっち?なんのことですか?
現在人格を乗っ取られ、佐天さんと交戦開始

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 01:53:15.85 ID:tGI8keiY0
浜面仕上
一方通行の親友。一方通行評:駄目社長
世紀末探偵公社HAMAZURA社長としてかたぎで成功している
けれどやっぱり社内での実質カーストは最下位
臨時構成員の一方さんよりも下。マスコットのフレメアちゃんよりも下
色んな意味で探偵公社のお父さんだよね
現在探偵公社メンバーと上条さんと共に学園都市を車で奔走中

滝壺理后
一方通行の親友。一方通行評:たまに浮かんでるんじゃないかと思う
浜面と交際を開始したけど周りがあまり変わらないので扱いも変わってない
むしろ鞭を装備したせいで悪化してんの?家に帰るとイチャコラなの?浜面もげろ
一方さんと友達になってからなんだか能力が安定してきた。体晶なしでも一部能力開放可能。でも今後使うかは不明
現在探偵公社メンバーと上条さんと共に学園都市を車で奔走中

絹旗最愛
一方通行の親友。一方通行評:超超うるさいガキ
一方通行との因縁を解消して以来なんだか超パワーアップしちゃいました窒素で超色々できちゃいますよ!
黒夜ちゃんとは同居中。アックアさん主演のイルカ映画を観たいと泣きつかれたが断固拒否するそんな彼女はC級映画愛好家
現在探偵公社メンバーと上条さんと共に学園都市を車で奔走中

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 02:03:33.94 ID:tGI8keiY0
フレとンダ
一方通行の親友。一方通行評:おまえらも色々あったンだな ホロリ
学園都市の超技術で保存状態から蘇った
しかもくっつけでなく謎の『プラナリア理論』によって二人に増えて
けどもう誰も気にしていない。でも出る度にどこからか反応が来るので嬉しい
金髪ブランド美女の双子とか最高じゃねムッハーとかは別に思っていない
口調の結局はフレが、訳はンダが引き継いだ
現在電波発信車工場を制圧するためフィアンマと共に行動中

フレメア
一方通行の親友。一方通行評:有無をいわさず俺の意思がこいつを守れろ叫ンでいる
探偵公社のマスコット。もう喋るたびに事務所も現場も和む
現在二十二学区の避難シェルターに収容済み。大丈夫、結局手を出したら玉を握りつぶすって麦野が周囲の男を超脅してたって訳よ

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 02:13:24.03 ID:tGI8keiY0
麦野沈利
一方通行の親友。一方通行評:キッツイヤツだが料理の腕は確か
アイテムメンバーとは距離を置いて料理処むぎのんを経営
でも最近じゃ事務所に顔をだして浜面をいびったりしている元の関係だったりする
お店は美食倶楽部に並ぶ学園都市の二大名料亭として大繁盛
現在の動向は不明。のっとられてないよ。ホントだよこれだけは。フラグと違うよ

フィアンマ
一方通行の親友。一方通行評;俺様ナルシーだけど寿司はマジやばい
神の右手はもうとんでもなく弱体化しちゃって孫の手サイズながらまだまだお強い魔術師さん
その力で一方さんと交戦中、麦野の店を壊してしまったところから彼の寿司係り奴隷生活は始まった
が、意外に天職だったようで彼の神の右手は孫の手じゃなくて寿司を握る手を指すようになってしまう
未だ本編未登場ながらチラッと話にでると反応が返されるみんなのスシ王子
現在フレとンダと共に工場にて絶賛「お前らなんか、俺様が握ってやる!!!」



23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 02:25:06.71 ID:tGI8keiY0
闇咲「鳴れ!!!梓弓!!!」




闇咲「   卍     解    !   」



>>18
お気になさらず

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 02:33:17.53 ID:tGI8keiY0
オルソラ=アクィナス
一方通行の親友。一方通行評:会話の次元が一つ上の存在
一方フラグ立ち済み
一方さんを唯一あーくんを呼ぶことに許可を出させたつわもの
だってそうしないとこいついつまでたってもシマウマさんって呼ぶンだもンなンなのこいつ
最近シャワールームでは私の歌を聴くのでございますよー!と言ってから歌いだすとかなんとか
現在女子寮にてみなの無事を祈りささげ中


闇咲逢魔
一方通行の親友第一号。一方通行評:闇咲くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!
一方通行一番の親友にして家族以外の最大の理解者
その便りにされっぷりと言ったら、一方さんの困った時の口癖が「助けて闇咲くン」になるほど
少年、私はドラえも○ではないのだぞドラ○もんでは
男のツンデレはみぐるしいだけかも。といいつつつまらない女さんとは結婚いたしました
現在友のため遅ればせながら学園都市に馳せ参じた

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 02:45:54.33 ID:tGI8keiY0
垣根帝督
一方通行の親友。一方通行評:新鋭鬼才のデザイナーだけど作品意外で自己表現は止めてほしい
D・M・カッキーとして学園都市内の服から建物から日用品から家電からあらゆるもののデザインを手がけるデザイナー
一方さんもそのブランドの虜だが、服だけは自分的お洒落ポイントを譲れないキリッなので買っていないとか
二ヶ月毎に開かれる総合新作発表会は大人気御礼で毎回アクセラホールにて開催している
もはや学園都市の中で垣根が関わっている物を持っていない人はいないと言われている
現在の動向は不明。まぁカッキーだから元気にやってるでしょ

結標淡希
一方通行の親友。一方通行評:ショタコン
まごうことなきショタコン、当物語ではそれ以外の発言の方が珍しいくらいのショタコン
幼いころの一方さんの可愛さに気づき、ことあるごとに写真をかっさらっていく
現在打ち止めたちと同行していたが、途中の襲撃により意識不明。13153号に背負われている

常盤台女子寮寮監
一方通行の親友。一方通行評:メガネ寮監
一方さんに虚構人格のアドレスと番号が入ったSDをもらい、それを女生徒に教えてしまった張本人
未だいい人は現れない。いやでもめがね取ったら絶対美人だよね
現在の動向は不明

26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 02:53:23.06 ID:tGI8keiY0
ななちゃん
神裂火織の親友。一方通行評:なンか最近言ってることが分かってきたないないあれは刀あれは刀かたなかたナかタナカタナ
本名は七天七刀。神裂が幼い頃から友達として扱われてきた
凄い長い。二メートル超。

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 12:14:53.33 ID:tGI8keiY0
佐天「はぁ、はぁ…うわっ!!」

ドンッ!!!ドザガッシャァァン!!!

佐天「お店の看板……もう、やめてよ、初春!こんなこと!!」

初春「あはは、何度も言ってるじゃないですか~。私は今は初春じゃないんですって。あと、チョロチョロしないでさっさと殺されてください~」

ブンッ メキメキッ

佐天「いっ…!!!かっ…はっ」ドサッ

初春「あ、今のキマりましたね。アバラぐらいいっちゃいました?」アハハハハ

佐天「なん…で…どうして」

初春「あ、そこ聞いちゃいます?どうしてあなたを私が殺そうとしてるか?」

佐天「そうだよ…たしか星野さんが言うには、あんたたちは学園都市の人間を殺すことまではしていないって」

初春「あの人の決めた基本方針はそうだったんですけどね~器は一つでも取っておいたほうがいいって」

初春「でも、私には私の理由がありまして、佐天さん」

コンコンッ

初春「この子の頭が、反攻しまくって上手く機能してないんですよ」ハハハッ

37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 12:22:55.57 ID:tGI8keiY0
佐天「初春…が?」

初春「えぇぇ。あ、これ言っちゃっていいのかな……いっか。この子、守護神なんて呼ばれてる凄腕ハッカーなんだけど、その腕を生かしてもう色んなところをハッキングしまくってたんですけどね?」

初春「肝心の窓のないビルだとか、その他諸々、超重要機密に手を出す段になると手が鈍るんですよ」

初春「なんて言ってますかね……『私は風紀委員!風紀委員が、こんなことしちゃ駄目!!』とかなんとか?」アハハハハ

佐天「初春……」

佐天「(星野さんの言ったとおりだ。初春は、たとえ乗っ取られてもあと一歩のところで踏ん張ってる)」

佐天「(私も……頑張らなきゃ。私だって……もう初春と同じ、能力者なんだ)」スクッ ヨロッ

初春「そういうわけでですね~、あなたの存在……あれ、立てましたか」

佐天「う……あああああああああああ!!!!」

ビュオォォォォォォォォォォ!!!!

初春「こんな風程度……砂を!?いった……あぁ目に物が入った時ってこんな痛みが走るんですね」ゴシゴシ

佐天「!」タタタタタッ

初春「……逃げ回りますか。それでどうなるとも思えませんけど」タッタッタ

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 12:31:35.55 ID:tGI8keiY0
佐天「(ここは駄目……こっちは……駄目だ……あそこにある)」キョロキョロ

佐天「(ビルで遮られたところを……どこか、どこかにあるはず)」キョロキョロ

初春「なにかお探しですか、佐天さん。私は見つけましたけど」ヒョコッ

佐天「え……っあ!!」ドザァァァ!!

初春「忘れました?私、監視モニターハッキングできちゃうんですよ」フミッ グリグリグリ

佐天「いった……い」ギリッ

初春「あぁあ、空間移動を身につけられないってのは難儀ですね~。この子の情報処理能力に割いてる脳の働きじゃ、素の能力と念動力が昏倒する限界だなんて」ハァァ

初春「この子の友達の脳なんて10は能力入れても余裕だったんですよ?まったく、器によって差がでるのは勘弁ですよ。せっかくの能力共有なのに……」

佐天「なんの……話よ」ギリギリッ

初春「こっちの話、ですよ。まぁそれも大きく変わるでしょう」



初春「私があなたを殺して、この子の精神をぶっ壊してやれば」グリグリグリ

佐天「!?」

39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 12:40:48.71 ID:tGI8keiY0
初春「もう、煩いんですよねこの子。こうしている今も、私の中でピーピー泣いて」

初春「だからもう、消えてもらおうとおもって。佐天さん、この子の親友なんですよね?」

初春「そんなあなたを殺せば……この子の自我も精神もぶっ壊れるでしょう?で、本当の操り人形にしちゃおう、と」アハハハハ

初春「成功するかは分かりませんけどね。その瞬間ショックでこの子の記憶までぶっ飛ぶかもしれないし」

佐天「そんな……!じゃあ、なんで!?」

初春「……それでもこの子の情報処理能力を生かす必要があった、というのが一つ」

初春「そしてもう一つ。これは、きわめて私個人の。AI人格名ヴェントとしての、個人的な感情ですけど」






初春(AIヴェント)「……あんたが憎くて憎くて憎くて憎くてたまらないんですよ、佐天涙子ぉぉぉぉ!!!!」

ブンッ!!!!ドグシャッ!!!

佐天「っっっああああああああああ……っ!!!!!」

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 12:53:15.09 ID:tGI8keiY0
初春(AIヴェント)「あんたと一方通行の送受信メール、見ましたよ!!」

ゲシッゲシッ!!!

佐天「あっ……ぐっ……!」

初春(AIヴェント)「あなた前は無能力者だったんですね!それで一方通行に!彼に!!相談して!!!!夜遅くまで!!!アドバイスを!!!!!もらって!!!!!!勇気付け!!!!!られて!!!!!!!」

ブンッ!!! ドサッゴロゴロゴロ

佐天「あ……う……ったぁ」




初春(AIヴェント)「それは全て!!!!!!私の役目だったのに!!!!!!!!」

佐天「……!?」

初春(AIヴェント)「彼に夜な夜な相談にのってもらうのも!!!!!!!彼のぶっきらぼうでも自分のことを思ってくれる短い返信に励まされるのも!!!!!!ありがとうって言うとたいそうなことはしてねェけどまた何かあったら頼れよって言ってもらうのも!!!!!!!」

初春(AIヴェント)「全部全部私の特権だった!!!!私だけに見せてくれる彼の優しさだった!!!!!顔だった!!!!!!!」

初春(AIヴェント)「それを……奪ったんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!あんたはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

佐天「……」

42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 13:05:14.33 ID:tGI8keiY0
佐天「それは……間違ってるよ」ググッ

初春(AIヴェント)「あぁぁぁぁ!?」

佐天「アクセラさんは……前から、ずっと前から。私たちと友達になるよりも、あなたたちに頼る時よりずっと前から……怖い顔をしてても、ずっとずっと優しかった。打ち止めちゃんは、私に笑顔でそう話してくれたよ」スクッ

初春(AIヴェント)「うるさい……うるさい!!!!そんなの知らない!!!!そんなこと!!!!!現実での彼なんて!!!!!」

佐天「そうだよ……あなたはアクセラさんの一部しか見てない。自分の都合のいいところしか、見てない」

佐天「アクセラさんは優しい。私の能力トレーニングに一生懸命付き合ってくれた。私が始めて大きい風を起こした時は、気を利かせて吹っ飛ばされる演技をしてくれた。低能力者に認定された時は、お祝いだって言って私を腕に抱えて学園都市の空を飛んでくれた」

佐天「でも私は分かってるよ。アクセラさんの優しさは私一人だけに注がれてるんじゃないって。だから、わたしは間違ったりしない」

初春(AIヴェント)「だまれ!!人間め!!!!だまれ!!!!だまれ!!!!!」

佐天「でも、あなたはそれが分からなかったんだね」




佐天「……あなたも、好きになっちゃったんだ、アクセラさんのこと」

初春(AIヴェント)「だまれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

ブンッッッ!!!ドザァァァァァァァ!!!!

43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 13:21:46.57 ID:tGI8keiY0
初春(AIヴェント)「わけのわからないことを言わないでください!はぁぁ!?人間風情が、たったこれっぽちの脳みそしかもってない人間風情が、私のことを勝手に決め付けるな!!!」

佐天「うっ……」ヨロッ

初春(AIヴェント)「もう、いい。もう、あなた殺します。あなたを器にして彼に近づこうとも思ってましたけど、やっぱりやめました。あなただけはあんただけはてめぇは絶対にここで殺す!!!!」

ブンッ!!ゴシャッ!!

佐天「っっはっ……」バタッ

ゴッ  グリグリグリ

初春(AIヴェント)「こうやってあんたの頭踏み潰してやりたいけど、私の体重じゃ無理ですね。そうだ、丁度ビルとビルの間の工事現場で鉄材はいくらでも。串刺しにしてやりますよ、佐天さん」

佐天「っ」ポロポロポロ

初春(AIヴェント)「!!はははははは!!!殺されるのが怖くなっちゃいましたか!?!?佐天さん!!!まさにあなたの名前みたいですね!!!!!ぼろぼろ涙流しちゃって!!!!!」




佐天「ちがうっ!!!!!」ポロポロポロ

初春「!」タジッ

佐天「私は自分のためになんて泣いたりしない!!自分可愛さに、悲しさに泣いたりなんてもうしない!!!私の涙はそんなに安くない!!!!!」ポロポロポロッ

佐天「これは……友達を……初春を助けてあげられなかったから……」ポロポロポロ

佐天「初春にこんなことさせるのを……止めて、あげられなかったから」ポロポロポロ

佐天「ごめん…初春……ごめん……ごめん」ポロポロポロポロ

初春「……」

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 13:29:11.27 ID:tGI8keiY0
初春(AIヴェント)「……安心してください、佐天さん」ニコッ

佐天「!初春!?まさk」



初春(AIヴェント)「どーせあなたを殺したあと、この子に感情なんてなくなるんですから」

佐天「……っ」ギリギリギリッ ポロポロポロ

初春(AIヴェント)「あっははは、怖い顔。ごめんねー、佐天さ~ん」

佐天「……は?」

初春(AIヴェント)「だから、ごめんごめん。許してね、ひどいことしちゃうけど」

佐天「………は?」

初春(AIヴェント)「だから~~~」






初春(AIヴェント)「友 達 な ん だ か ら、殺したって許 し て く れ ま す よ ね!佐天さん!!!!」

佐天「」










佐天「ッざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


ビュオッ!!!ブワァァァァァァァァァァァ!!!!!

初春(AIヴェント)「!?」

ドサッ

45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 13:38:47.25 ID:tGI8keiY0
初春(AIヴェント)「い、いまの突風は……?」

佐天「さっきからぁぁぁぁ!!!あんたは一体全体友達をなんだと思ってるのえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?」ガンッ ヨロヨロッ

初春(AIヴェント)「そんな……まだ立つなんて」

佐天「さっきの謝り方はなに!?!?友達だから!?!?!?!?許してくれるよね!?!?!?!?!?」

佐天「友達ってのはねぇぇぇぇ!!!なんでもしていい免罪符じゃないのぉぉぉぉ!!!!あんたも言われたでしょうがぁぁぁぁ!!!!初春ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」

初春(AIヴェント)「いや、だから私は初春じゃ」

佐天「ッせぇえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!だったら初春の顔であんなことを私に言うなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

佐天「あんたのバカみたいな嫉妬でぇぇぇ!!!!私たちが友達でなくなるなんて許されてたまるかぁぁぁぁ!!!!」

佐天「いいわけしないできっかり謝んなさいよ!!!!!そしたら私も、許してあげるからさぁぁぁぁ!!!」

初春(AIヴェント)「んな!?ふざけないで!!どうして私がそんなことしなくちゃいけないんですか」




佐天「っっっっだったらぁぁぁぁ!!!!謝らせてやるよぉぉぉぉ!!!!」

ビュオォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオ

初春(AIヴェント)「な……また、風……」




佐天「パンツはいてるカーーーーーーーー!?!?!?!?初春ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」

47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 13:48:08.28 ID:tGI8keiY0
窓の無いビル

アレイスター「第七学区で急速な新規AIM力場が発生か……」

アレイスター星野「……ふふふ、だから言ったろう諸君。私は大事なものだけ持っていったと」

アレイスター「今回はその保険が生きてくれたか、まったく」

アレイスター星野「あぁ、守護神が完全に陥落されたらここも終いだ。どうしても、守護神を助ける存在が必要だった……」

アレイスター「それが、あの少女だったというわけだ」

アレイスター星野「あぁ、彼女は正に我々の意思に答えてくれた」

アレイスター「まったく感謝するよ……」




アレイスター「子への涙をもって天の意思を佐さえる者、どれほどやるか、見せてもらおうではないか」フフフ

アレイスター星野「……我ながら、上手くないな」

アレイスター「ほっとけ」

52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 15:11:05.25 ID:tGI8keiY0
佐天「うわぁぁぁぁぁあああああ!!!」

ビュオオオオオオオオオ

初春(AIヴェント)「うっ……そんなバカな、彼女は低能力のはずじゃ」

佐天「(ここはビルに囲まれた工事現場。両隣も、後ろもビルでふさがれてる)」

佐天「(学園都市のあちこちにある風力発電の風車からの風が流れ込むのは、初春が立ってる目の前だけ)」

佐天「(ここなら大丈夫、わたしにも、ここだけの大気の流れなら制御できるはず)」

佐天「(いや、やらなきゃ!初春を!!助けなきゃ!!)」

初春(AIヴェント)「くっ…なにをしてこようと、あなたが死ぬことに変わりはないんですよ!!!」

ブンッ カラガラガラ!!!グォォォォ!!!

佐天「鉄骨が……!?」

初春「さっきの宣言通り!!串刺しにしてあげますよぉぉぉぉ!!!」

53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 15:19:13.17 ID:tGI8keiY0
佐天「(ただの風じゃ、あんなにたくさんの鉄骨をどうにかは……)」

佐天「(ただの風じゃだめ……巻き上げる……渦みたいに)」

佐天「(大丈夫、出来る。アクセラさんに何度も見せてもらった)」

佐天「(あれを思い出す。周囲の風巡らせながら。一点に!!!!)」ズキッズキッ

佐天「(っはは!慣れない頭使ってるからかな!痛くなってきちゃったよ!!)」ズキッ

佐天「(でも初春は、もっと痛いんだよね、心が。耐える、耐えろ!!行ける!!)」ズキッ

ヒュッ キィィィィィィィィィィヒュォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!

ブワンッ!!   ガランッ  ドザサササササ

初春(AIヴェント)「竜巻!?!?っきゃあああああああ」ズサァァァ



佐天「あっはははー!初春ーー!!今日は花柄かぁ!!佐天さんのお土産にぴったりだよー!!ナイスチョーーーイス!!!」

54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 15:35:20.93 ID:tGI8keiY0
初春(AIヴェント)「んの……なんなんですか本当。低能力者の所業じゃないですよ」スクッ

佐天「私もそう思うよ」ズキッズキッ

ビュオォォォォォォ!!

佐天「……」ズキッズキッ

佐天「(学園都市が占拠されたニュースを聞いたとき、アクセラさんは背中にこれを接続したんだ。瞬間的に)」ズキッ

佐天「(だから、星野さんと一緒に吹き飛んだみたいに……)」ズキッ

初春(AIヴェント)「……こうなったらもう、恥もなにもないですね。応援を呼んじゃいます。みんなでなぶり殺しにしてあげますよ」スッ

佐天「(私はもう、動けない。脚に力入んないよ、立ってるだけでやっとだもん)」ズキッ

佐天「(でも、これを、背中に。そうしたら、アクセラさんみたいに動いて、あの電話を止められる、かも)」ズキッ

佐天「(集中しろ……巻き込まれちゃ、私が宙に吹き飛んで終わりだ)」ズキッズキッズキッ

ヒョォォォォォ……

初春(AIヴェント)「?なにしてるんですか?まさか、隠れてるおつもりですかそれで!」ハハハ

佐天「るさい……(背中に……接…続)」ズキッズキッズキッズキッ






佐天「……あれ」ズキピタッ

ビュオォォォォォォォォォォ

佐天「(なにこれ……頭の痛みがとまった)」

佐天「(なに、この感覚)」ドキドキ

初春(AIヴェント)「あ……なんです……か、それ」

佐天「(あ……竜巻を背中に接続させるために周囲の空気の流れを演算してたら……)」ドキドキドキ

佐天「(全部……分かっちゃった)」ドキドキドキ

佐天「(アクセラさんみたいに学園都市全体なんて無茶だけど、少なくともこの工事現場全ての、空気の、動き)」ドキドキドキドキ

佐天「(さっきまでみたいに無理やり流れをいじってるんじゃないから……竜巻も、大きく……)」




初春(AIヴェント)「風の……翼??」ガタガタガタ

ビュオォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッ!!!!!

56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 15:43:12.71 ID:tGI8keiY0
佐天「あ……」

 『こォやってよォ!!空気の流れを掴んだら、そいつらみンな一点に集めてやりゃいいンだ!!』

佐天「あ……」

 『おめェがレベル上がってこれが出来るようになったらよォ!こいつをぶつけ合って遊ぼうなァァ!!!

佐天「あ……」

 『あはぎゃは!!学区一つぐれェぶっ壊してるかもしれねェが!!』





佐天「圧縮……圧縮……空気を……圧縮」

ビュオォォォオオオオオオオゴォォォォォォォォォォォオオオオオオオオ

59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 15:59:50.45 ID:tGI8keiY0
初春(AIヴェント)「意味が…分からない……そんなことが出来る能力者なんて、聞いたこともない」ガタガタガタ

佐天「圧縮圧縮……空気を圧縮」ブツブツブツ

ゴォオォォォォォオオオオオオオオバリッバリバリリリッリリリッリ

初春(AIヴェント)「空気の塊で……プラ……ズマ……?」ガタガタガタ

佐天「圧縮圧縮!!!空気を!!圧縮!!!」

バリリリリリリリゴォォォォォォォォォォォォォォォオォォォオオオオ

初春(AIヴェント)「いいえ……規模は全然違うけど……まさか、彼の……」ガタガタガタ




佐天「……あたりまえじゃん、初春。私たちはもう、何度もアクセラさんに救われてるっしょ」

佐天「私一人の力じゃ、やっぱりあんたを助けられなかったけどさ」

佐天「親友だもん。力を借りるのは、悪いことじゃないよね」





バリイイイリリリリリリリリリリリリ!!!!!!!

佐天「さぁて、形成完了。思ったよりずっと小さいけど、これをくらったらただじゃすまないよねきっと。どうするの?謝る?」

初春(AIヴェント)「……っ!ふざけるな!!!くっそ、くっそ、こうなったら、この子の脳に無理にでも高位能力を……」ピッ

佐天「いいかげんにしなさいよあんた!!!」

バリリリリリリリ!!!

初春(AIヴェント)「あ……」






佐天「わたしの友達に、手を出すなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



ドッッッッシャァァァァァァァァァァァァァァァァブォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 16:11:43.03 ID:tGI8keiY0
ヒュゥゥゥゥゥオオオオオオオオオオオオオオオオ

初春(AIヴェント)「………!!な、あ、あ、生き、てる……」ガタガタガタガタ ヘタッ

カランッ

初春(AIヴェント)「!?」

佐天「あたりまえ!!!あんたみたいに本気で友達殺しにかかるわけないでしょう!?」グッ ビュオオオッ!!

初春(AIヴェント)「な……あのプラズマでへし折られた鉄骨の一部を持って……飛びながらこっちに……!」

佐天「あんたの携帯、なにかあるんだ!?能力がどうとか言ってたとき、携帯取り出してたもんね!!!」ズワァァァァァァ

初春(AIヴェント)「逃げないと……あ、脚が言うこときかない。あぁぁ、手も固まって、携帯が話せない」ガタガタガタガタ

佐天「バッティングなんて腰をグッと!パワーでガッともっていって、手首でピシャッと返せばいーのです!」グググググッ ズオォォォォォ

初春(AIヴェント)「み、ミスターーーーーーーーーー!?」





佐天「かっとべぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」カキーーーーーーーーーーン!!!!ガッシャァァァァァァン

初春「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ…あ…あぁあ……あ」ガクッ

61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 16:21:35.74 ID:tGI8keiY0
佐天「っはぁ、っはぁ、っはぁ」ヒュゥゥゥゥ……パッ ドサッ

佐天「ああああ、もう、無理。私一歩も動けないや。微風だって一瞬も起こせないよ」

佐天「しっかし凄かったね自分で言うのもなんだけど。これなら私、白井さんにも追いついたんじゃない?」

佐天「……いや、私があれだけのことができたのは、あんたを助けたかったからなんだよね。だから多分いつでもは無理か」ハハハ

佐天「……だからさぁ、初春」




佐天「せっかく助けたあんたが泣いてばっかりじゃ、佐天さん報われないぞぅ」ヨシヨシ

初春「ごべんなさい……さてんさん……さてんさぁぁぁぁぁぁん」ワァァァァァァァァ

ガバッ

62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/29(水) 16:31:19.81 ID:tGI8keiY0
佐天「ウオフッ!待って、初春、胸にすがりつくのはいいシーンかもだけど私いまアバラ折れてる待ってやめて」イタタタタタタタ

初春「ああああぁぁっ!!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!!私、わだし、佐天さんにひどいこと、あんな……ああぁ、うわぁぁぁぁぁぁん!!!!」

佐天「……ん。いいよ、許したげる。そもそもあんたは何も悪いことしてないじゃん。させられてただけ。初春のせいじゃないよ」ヨシヨシ

佐天「私の方こそごめんね、初春。私がもっと強ければ、あんたにあんな汚い言葉言わせずに、酷い事させずに済んだのに」

初春「そんな!そんなことないです!!これは全部……」

佐天「いいから謝らせて。そんで……いいですよって、言って。お願い。ごめんね、初春」

初春「!……はい、佐天さん。許します。それに、それで、ありがとう、ありがとうございます!!」

佐天「うん、よかった。それでこそ……」

佐天「あ……」

初春「どうしました!?どこか、痛いんですか!?」アタフタ

佐天「んーん。……ね、その、か……ざ……」

初春「え?な、なんですか!?急に元気が……やっぱりどこか!!」アワアワ

佐天「ち、ちがうの。待って、聞いて」




佐天「……飾利。これでまた私たち、ずっと親友でいられるんだよね」

初春「!」



初春「……」ゴシゴシゴシ ニコッ




初春「はい!!!ずっとずっと、ずーっと一緒ですよ!!涙子ちゃん!!!!!」

75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/30(木) 02:29:34.67 ID:gEIvdI7r0
フィアンマ「俺様の朝は、朝もや立ち込める中、板前ルックで店先を掃除することから始まる」ザッザッ

フィアンマ「この店は板長と仲居を兼任する女将、俺様、たまの手伝いにくる探偵公社のものども以外雇っておらんのだ」ザッザッ

フィアンマ「少し前までの俺様なら……世界を救う救世主たる俺様がどうしてこんなことをせねばならんのだぁぁ!!!と、あばれるところだが」ザッザッ

フィアンマ「……格式ある料亭となったこの店の、面構えを任されているのだ。誇りに思っているさ」ザッザッザッ

フィアンマ「なにせ俺様はぁ!!この『料理処むぎのん』の寿司担当板前にして神の右手と謳われる天才スシ王子!!!!フィアンマさまなのだk」


ガラガラッ

麦野「いつまでちんたら掃除してんだこの◯◯ぇぇぇぇぇ!!!!!仕込みの時間終わっちまうだろうがぁぁぁぁ!!!!」イライライラ

フィアンマ「すんません女将さん!!!」ササッ

麦野「……いや即座に土下座は流石に心苦しいからやめろ」

76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/30(木) 02:40:26.15 ID:gEIvdI7r0
ガラガラッ

フィアンマ「へいらっしゃい!!!!俺様のスシをよく食べに来た!!!」

「ほっほ、外人板前さんは今日も元気ですな」

フィアンマ「おうじいさんまた来たか!!好きなところに座ってかまわんぞ!いつものサビ抜き光物づくしをすぐに握ってやろう!!!」

「ありがとうよ、高い店はサビ抜きを頼むと苦い顔をするでな、どうもいけない」

フィアンマ「どこの愚か者だ客が頼んでおるのにそんな顔をするとは!俺様が握ってやらんとな!ほらっ!」

カタッ

「おぉ、これはこれは」

フィアンマ「じいさんは常連なのでな!このくらいのサービスはあってしかるべきだろう!!」




麦野「……意外にコミュ力はあんのよねあいつ」

麦野「あれ、学園都市最王手電機メーカーの最高顧問だし」

78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/30(木) 02:48:10.92 ID:gEIvdI7r0
麦野「◯◯、あんたに出版社から取材の依頼が来てんだけど、受けてぇか?」

フィアンマ「取材?俺様はただの板前だぞ?取材をすることがあるとは思えんが」シャコーーーッ シャコーーーーッ

麦野「それよそれ。わざわざ学園都市まで来て板前になった外人のあんたが珍しいんだと。どうするよ、店の宣伝にもなるし、私はどっちでもいいが」

フィアンマ「そんなくだらんもの受けている間に俺様のスシを食べに来る客がいたらどうするのだ。パス、パス」シャコーーーッ キランッ

麦野「あっそ。まぁそんなもんみて来る客なんて碌なもんじゃねぇだろうからいいんだけどにゃーん」ビリッビリッ

フィアンマ「まったくだ、くだらん。俺は……」



フィアンマ「あんたに早く認められるために、一刻も早く立派なスシ職人にならねばならんのだ」フキフキ

麦野「……ふんっ、先は長そうだねぇ」

80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/30(木) 02:57:14.25 ID:gEIvdI7r0
フィアンマ「女将!!!今日こそ俺様のスシを認めてもらうぞ!!さぁ!!食すがいい!!!」

ダンッ

麦野「……」

フィアンマ「修行に修行を、思案に思案を重ねたのだ!!!この寿司は俺様の集大成!!!題して、ベツレヘムの寿司!!!!」

パクッ

麦野「……」モグモグ

フィアンマ「……」





麦野「……ん、まぁ、美味い」

フィアンマ「!!それでは……!!!」






麦野「だがなぁぁぁぁぁ!!!!!サーモンがまだまだ完璧じゃぁねぇぇんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!出直せぇぇぇぇぇぇぇ!!!」ガッシャァァァァン

フィアンマ「ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!!またサーモンかーーーーーー!!!!」ウガァァァァァァァァ!!!

81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/30(木) 03:07:58.89 ID:gEIvdI7r0
ガラガラッ

海原「どうも、海原光貴です」

麦野「某副団長みたいに入ってくんな優男」

海原「これは手厳しい。ちなみに本物ですよ」

フィアンマ「聞いとらんわ。美食倶楽部オーナーの孫たる貴様がここに何のようなのだ。まさか、スパイにでも?」

海原「えぇ。最近出張っているこの店の味を確かめに。本当に美味しいのならばよき友好関係を築きたい旨を、大したことがないのなら全面的に潰す動きをする旨を伝えるよう言いつけられました」

麦野「へぇぇこのレベル5第四位麦野沈利の店を潰すたぁじじぃもいよいよ耄碌してきたのかぁぁ!?」パリィ!パリィ!

フィアンマ「落ち着くのだ女将、物理的にでなく経営的な意味なのだろう」

海原「えぇ……野菜、穀物、海鮮、全ての市場に、こちらのお店には卸さないよう手を回させていただきますよ。まぁ祖父も食を愛する人間です。この店が本物の味を出すならば、そんなことはしません」

麦野「ふっざけてんのけてめぇぇぇぇぇ!!!いますぐその面消し飛ばしてほしいのかにゃーーーん!?!?」

フィアンマ「下がっていろ、女将」





フィアンマ「俺様が、握ってやる!!!!」キリッ

82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/30(木) 03:13:11.16 ID:gEIvdI7r0
海原「これは……これが、あなた自慢の一品、ですか」

フィアンマ「そうだ。さぁ、食すがいい」

麦野「◯◯、てめぇ……」

フィアンマ「黙ってみているのだ、女将。俺様を、信じろ」

麦野「……」

海原「……」

 つ炙りサーモン

海原「……(まさか回転寿司レベルのものを出されるとは)」

海原「……(子供だからとて、舐めているのですかね)」

海原「……(神の舌と呼ばれた僕の味覚を、甘くみられては困ります)」

スッ  パクッ





海原「!!!!」

83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/06/30(木) 03:22:01.20 ID:gEIvdI7r0
フィアンマ「無事、美食倶楽部とは友好関係を結ぶこととなったな」

麦野「あぁ、あんたのお陰だ。ありがとよ……フィアンマ」

フィアンマ「女将……いや、麦野……」

麦野「……」







フィアンマ「ほらみろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!あんた意外の人が食えば俺様のサーモンは絶品って言われただろうがぁぁぁぁぁ!!!!!!」

麦野「っるせぇぇぇぇ!!!炙りなんざでごまかしやがってよぉぉぉぉぉ!!!」

フィアンマ「焼くの得意なんだよぉぉぉ!!!いい加減俺様の腕認めて、さっさと新人雇えやぁぁぁぁぁぁ!!!!何故俺様が全部の下っ端仕事をせねばならんのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

麦野「てめいつか店を任される誇りがどうとか言ってたろうが掃除ほっぽってよぉぉぉぉぉ!!!いいから働けぇぇぇぇぇ!!!てめぇは一生この店の下っ端なんだよ◯◯ぇぇぇぇぇぇぇ!!!」



こうしていつまでたっても一人前と認められないフィアンマくんは
今日も明日も料理処むぎのんで馬車馬のごとく働くのでした
でもなんだかんだで、良い笑顔です



おわり

90: 鹿児島くン ◆GPcj7MxBSM 2011/06/30(木) 12:48:59.98 ID:uKiTz6070
婚后「そこですわ!!!」

シュゴォォォォオォオオオ ドォォォォン!!

神裂「婚后さん!!この数を相手にかまっていては進めません!!つかまってください!!全力で逃げます!!!」

婚后「くっ、憎憎しいですがそのとおりですわね」

ガシッ タタタッタタタタッタタタタタ

婚后「は、はや!!!さすが、ナメック星人ですわ……」

神裂「まだ言ってるんですか!?違うって散々言ったじゃないですか……」

婚后「えぇ、分かってます。きっと人には隠しておいでなのですわね」

神裂「分かってないですね。もうなんなんですかあなた子供のころ漫画とか全然読まなくて最近チラッと読んでみたらど嵌りしちゃったとかそんな感じですか」

婚后「DBさいこー!ワンピ超泣けますわーー!!!」

神裂「ほざいてろど素人がぁぁぁ!!!」

タッタッタッタッタ……

91: 鹿児島くン ◆GPcj7MxBSM 2011/06/30(木) 13:00:13.25 ID:uKiTz6070
神裂「十八学区はものすごい数の能力者がいましたね」

タッタッタッタッタ

婚后「長点上機の学生服の殿方が見受けられましたわ。本当に、戦闘は避けて正解でしたわね。ありがとうございます神裂さん」

神裂「いえ、逃げるのが上手い友人の真似をしたまでです。と、第七学区……少し寄り道をしてもかまいませんか?友人二人がここの一室で篭城しているのですが、可能ならば連れて行きたいのです」

婚后「構いませんわ。……もし、もしかして、ピッコr」

神裂「違います」

婚后「……」シュン

神裂「何度も言うのですが私は聖人であって星人ではないんですよ。分かりますかアクセントの違いが。『せ』で上がらないですからねほんといい加減にしましょうよ」


92: 鹿児島くン ◆GPcj7MxBSM 2011/06/30(木) 13:14:29.25 ID:uKiTz6070
ガブッ

ステイル「ああありがとうございまぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!!」ビクンビクン

禁書目録「ふぬーーー!!ふななぬーーーー!!!(ボン・カレーは誰が作っても美味いのだを覆した責任は重いんだよーーーー!!!)」

神裂「……なにをしているんですかあなた達は」

ステイル「あっ……ふぅ……やぁ神裂。久しぶり。人払いをも跳ね除けるとはさすがナメック星人だね」

神裂「いつも私は術式から除外してあるでsってなんでお前まで星人呼ばわりしてんだよど素人がぁぁぁぁぁぁ!!!!」聖人パンチ

ステイル「あっふぁぁぁぁぁ!!!!」ドザァァァ ビクンビクンッ

禁書目録「わ~んかおり~~~!!ステイルにひどい目に合わされたんだよ~~~」ダキッ

神裂「んなっ!?!?!?!?ステイル=マグヌス!!!!!私と上条当麻の信頼を裏切ったのですね!!!!!こんの腐れど素人がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ミンチにしてやろぉかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ななちゃん「」ガヨシャホガドシャユガカシャイガナシャシガタシャイガニシャナガリシャテガェシャトガミシャエガルシャ

ステイル「いやまって僕はただ禁書目録に喜んでもらおうと思って焼いたり(食材を)つついたり(調理で)破ったり(パックを)しただけだ!決して邪なことはしt」

神裂「Salvere000!!!」

ステイル「あぁぁああああああああ!!!!ありがとうございまーーーーす!!!!」

93: 鹿児島くン ◆GPcj7MxBSM 2011/06/30(木) 13:28:29.22 ID:uKiTz6070
婚后「遅いですわ、神裂さん。なんだか数ブロック先でもの凄い音もしますし、少し心細く……」

タッタッタ

御坂「あれ!?婚后さん!!無事だったのね!?!?」

婚后「あら、御坂さん!そちらこそ……あ、いえ、不用意に近づいてはならないと神裂さんに言われたばかりでしたわ!あなたがのっとられていないという証拠はありまして!?この婚后光子!!!たとえ友とあれど容赦はいたしませんわよ!!!」

御坂「えぇぇこっち今さっきあなたとそっくりな名前の人と死闘を繰り広げたんですけど……あ、かおりさんと一緒なの?じゃあ聞いてるでしょ、私もかおりさんと旅行してた一人だって」

婚后「……そうでしたわね。疑って申し訳ありませんわ」

御坂「いやいやいいのよ、こっちもあなたが本当の婚后さんだって分かったし。あの感じはいくら記憶読んでもあなたしか出せないわ」

婚后「もぉちろんですわぁ!!なにせわたしは由緒正しい婚后家の跡取り娘にして常盤台のエース!!常盤台の……」

御坂「あぁはいはいいまは時間がないからちょろ~っとそのへんで。かおりさんは?」

婚后「友人をお迎えに……」

ドザァァァァァァァァァ!!!

御坂「!!!な、どこからともなく大きい赤い髪の男の人が!?!?!?」

婚后「服がズタボロで、ですがとってもいい顔で飛び出してきましたわーーーー!?!?!?」



ステイル「ゲフッ……わ、ワイヤー、た、たまらない……」ハァハァ

95: 鹿児島くン ◆GPcj7MxBSM 2011/06/30(木) 13:44:06.50 ID:uKiTz6070
御坂「わたしも、金剛さんの携帯の残骸を持ってどうにか調べようと思っていたの。一緒にいくわ」

神裂「ありがとうございます、あなたがいればさらに心強いです。私はこの子を背負わなくてはなりませんので、お二人ともここからは自分のみはご自分でお願いします」

御坂「それはもちろん……だけど、そこまでしてそのシスター連れて行く意味あんの?まるっきり戦力外じゃない」

禁書目録「失礼だね短髪!!私はどうしてものっとられてるっていう能力者のことを知らないといけないの!!!ステイルには何度いっても部屋からだしてくれないし!!!とうまも私をお荷物扱いするし!!馬鹿にしてぇ!!わたしがただの大飯喰らいじゃないんだって分からせてあげるんだよ!!」

婚后「そう、そのステイルさんですが……」



婚后「ワイヤーでがんじがらめにして、どこかに放ってしまいましたけれど、よろしかったのですか?」

神裂「……あの敷地内は人払いかけられてますから、襲われることはないでしょう」

御坂「?」

婚后「?」

神裂「気にしないでください。過ちを犯した者には罰を与えるのが世の常です」

禁書目録「迷える子羊も時には毛を刈ってやらないといけないもんね」

神裂「ですね」





ステイル「」




ステイル「」




ステイル「僕は馬鹿か」

98: 鹿児島くン ◆GPcj7MxBSM 2011/06/30(木) 14:15:21.93 ID:uKiTz6070
第二学区 警備員詰め所

芳川「じゃあ、人格をのっとられているのは学生ばかりで、大人はどちらかというと洗脳されてるということね」

警備員1「はい、どうやら虚構人格は今のところ能力開発を受けた脳にしか依存できないようで」

警備員2「言動の変化やおかしな挙動は見られず、とにかく人格はそのまま、認識等を変えられているようです」

芳川「……大差はないのかもしれないけれどね。警備員が肉体強化を使うなんてことにならなかっただけいいのかしら」

黄泉川「げぇ、ただでさえゴリラみたいなやつらが本当にゴリラ並みの力を?んなもん想像したくもねぇじゃん」

布束「but 学生の中にもそういうのはいたわよ。スキルアウトとか」

黄泉川「今回はスキルアウトはのっとられてないじゃん。連中、宿主に選ぶのはレベル3を基準にしてるみたいだし」

芳川「あなたがのっとられていなくて本当にほっとしたわ」ハァ

布束「研究室に押し入られたけれど、どこぞの根性馬鹿のおせっかいで」

芳川「ナンバー7ね。……レベル5は、どうしてるの」

警備員3「削板軍覇は十八学区で救助活動後、二十二学区の避難シェルターを守ってくれています。あそこには長点上機の学生もたくさん逃げ込みましたから、連中こぞって狙ってくるようで」

警備員4「垣根帝督と麦野沈利は、探偵公社の連中によるとおそらく一緒とのことですが不明です」

黄泉川「浜面達も大変じゃんね。逃げ回って情報集めて、こっちにもまわしてくれてるなんて」

芳川「アレイスターがアンダーラインの一部回線を警備員と彼らに回してくれたからね。おかげでやつらに気づかれず通信ができる」

警備員5「それで……その」



バァァァァァン

御坂「こんにちわ~~~!!!情報もってきたわよ~~~~!!!」





御坂「え、なに、なんでにらまれてるの私またなんか重大なこと言うときに来ちゃったのだから先頭きるの嫌だって言ったのに言ったのにぃぃぃぃ!!!」ウワァァァァン

99: 鹿児島くン ◆GPcj7MxBSM 2011/06/30(木) 14:32:14.63 ID:uKiTz6070
御坂「あいつらの能力の数には制限が?」

芳川「えぇ、木山春生のAIMバーストのデータを見て、そうならないように脳の負担ギリギリの数の能力か行使できないらしいの」

布束「Exactly いくら脳をつなげても、最終的な行使で能力現出の負担するのは本人の脳」

婚后「わたくしは四つとおっしゃっていましたわね、神裂さん?」

神裂「えぇ。たしかそうだったはずです」

婚后「途中襲ってきた長点上機の能力者は五つは確実に……くっ!!!ですが!!質では決して引けをとっていませんわよ!!」

御坂「……(金剛さんのことは言わないでおこう)」

禁書目録「緑ジャージ!能力者のリストとかあるのかな!見せてほしいかも!!」

黄泉川「おお、大食いシスター。いいけど、あんたがこんなもん見てどうするじゃん?」

禁書目録「……」パラッ パラッ パラッ

黄泉川「豪快にシカトじゃん。しかしめくるの早いな」

禁書目録「えーあいえむかくさんりきば?に詳しい人はいる?」

布束「それなら、私が少し。well 芳川女史もね」

芳川「えぇ。どうしたのシスターさん?」

禁書目録「ちょっとね、知りたいことがあるんだよ」







禁書目録「いつまでも待ってるだけのヒロインじゃ、駄目だと思って」

100: 鹿児島くン ◆GPcj7MxBSM 2011/06/30(木) 14:40:47.84 ID:uKiTz6070
御坂「誰が誰のヒロインなのよいやいや別に私はあの馬鹿とあのシスターがどうとか思っているわけではなくてただ純粋にさっきの発言がどういう意味なのか問いただしたいと思っているだけであっていやでもこのシスターと絡みがある男ってやっぱりあいつしかいないしいやでも……」ブツブツブツ

婚后「み、御坂さん?」

神裂「携帯をとにかく使い物にならなくしてしまえばいい、と。まぁそこは分かるのですが、それではいくらなんでも時間が……」

黄泉川「うん、それで浜面達が携帯の電波塔で色々してくれたんだが、どうにもあっちも上手じゃん。電波発信車をうようよ走らせて、もうこの街でバリ3じゃない場所のほうが珍しくなっちゃったじゃんよ」

婚后「バリ3ってふるいですわ。久しぶりに耳にいたしました」ヒソヒソ

神裂「さすがほんとの二十代。気をつけましょう」ヒソヒソ

黄泉川「ぶっ飛ばされたいじゃん?」


御坂「電波、電波ねぇ……」

御坂「たとえば、もっと広範囲に強い電波を送るところから、私がどうにかしてやれば……」

御坂「たとえば……」





御坂「テレビ塔、とか……?」

131: 鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn 2011/07/01(金) 02:25:15.80 ID:BLadsNwE0
車内


上条「……どう思う?この話」

浜面「なるほどな。テレビ塔の電波で携帯側を使えなくさせる、と」

絹旗「……無理じゃないですか?電波って言っても、テレビの電波で携帯がどうにかなるのなら今頃超大問題でしょうよ」

上条「上条さんの友達にそういうのに詳しいのがいるんですよ。ほら、ビリビリ」

滝壺「みさかみことだね」

絹旗「……なるほど。彼女の能力でテレビ塔の電波から、学園都市の全携帯に使用停止機能を発動させる、と。学区ごとの携帯電波棟じゃ、その学区だけが超限界でしたもんね」

浜面「よし。うん……」

上条「……」

絹旗「……」

滝壺「……」






浜面「……いける、のか?いいのかこれ?」

上条「大丈夫、だろ。多分」

絹旗「いいんですかね。超無理やりじゃないですかね」

滝壺「大丈夫、きっとみんな賛成してくれる。わたしだってそうする」

132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 02:41:11.48 ID:BLadsNwE0
御坂「っていう算段なんだけど」

神裂「私は機械に詳しくないので、あなたが出来るというのなら信じます」

黄泉川「あたしもじゃん。まぁ御坂の能力なら電気系統でできないことはないだろうし、任せるよ」

御坂「はい……あぁ、初春さんがいてくれたら。そういえば佐天さん無事かな第七学区まで戻ったのにスルーしちゃったわ大丈夫かしら」

ピピピピッ

警備員6「黄泉川隊長、探偵公社の連中からです」

黄泉川「お、調度いい」

ピッ

浜面『おす!おい、急ぎで御坂美琴の安否を知りたいんだけどよ!頼めるかな!?』

上条『佐天さんと一緒に第七学区の入り口で分かれて、それっきりなんですが!』

黄泉川「おう、御坂ならここにいんじゃん……って上条!?」

御坂「ど、どうしてあんたがここで出てくんのよ!?!?」

上条『ありゃ?その声はビリビリ!!!なんてラッキーなんだ今日の上条さんの運勢は最高ですよ!!!』

御坂「えぇぇ!?そ、その、そんな喜ばれるとなんてかこっちも、その、あの、私も会いたかったというか、なんというか」ゴニョゴニョ






婚后「上条さんというのは?」

神裂「オガクズです」

上条『そろそろせめて人類に復帰させてもらえませんかーーー後ろの人ーーーー!!!聞こえてますよーーーーーー!!!』

133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 03:00:19.35 ID:BLadsNwE0
黄泉川「こっちも全く一緒のことを考えていたところじゃん」

御坂「あ、あいつと一緒の……どうしようこれ離れていても以心電信的な!?二人の距離は的な!?!?キャーキャーー!!!」

神裂「また古いですね」

婚后「その曲が流行ったときは、わたくしたち未だ小学校低学年ですわねぇ」

神裂「あ、そういうのいいです。やめてください。私の歳を感じさえる話題はやめてください」


浜面『よっしゃ!それじゃあ俺達いまから第二学区に向かうな!!それで、嬢ちゃんを拾って……』

ガガガッ

アレイスター『残念ながらそう悠長なことを言っている暇はなくなってきたぞ、諸君』


御坂「!?星野さん!!」


アレイスター『発想はいい。しかし、敵も同じことに気がついた。……彼が劣勢の今、彼を手中に収めた後のことを考えだしたようだ。観たまえ』

ブンッ

上条『これ……大勢の能力者と駆動鎧が、何かを運んで移動を……?』


アレイスター『そう、彼らもテレビ塔の電波から何かをするらしい。ボヤボヤしていると、先に手を撃たれて取り返しのつかないことになる』



御坂「ちょ……っと。待って。この……先頭にいる。能力者って……」


アレイスター『あぁ、そうだ。この事態を悪化させた、大勢の研究者の洗脳。その要となった、能力者』





御坂「なに……してんのよ……あんた、常盤台最大勢力、でしょうが……そんなあんたが……どうしてよ!!」




御坂「食蜂操祈ぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」

136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 03:19:08.66 ID:BLadsNwE0
『超電磁砲組と木山せんせー』

木山「今日偶々道端で出会った君たちに声をかけてこのファミレスまで同行してもらったのは他でもない、少し相談に乗って欲しいんだ」

御坂「一体全体なんなのよ。まさか、またなんかやらかすつもりなの!?」

白井「落ち着いてくださいましおねぇさま!黒子とのデートがおじゃんになったからと言って怒る気持ちも分かりますしやぶさかではございませんしむしろいえこれはこの困難に打ち勝ってでも私を連れてここから飛び出してよというおねぇさまからのメッセージですの!?黒子の能力を進化させようというおねぇさまからの試練!!!そして!!!愛!!!!!行き着いた旅路の果て!!!二人は!!!!っっあぁぁぁんおねぇさmあbbbbbbbbbbbbbbb」ビリビリビリビリッ

御坂「一々うるっさいわねぇもう。大体今日はあんたと二人っきりじゃなくて初春さんと佐天さんも一緒でしょうが」

初春「なんだか白井さんの元気な姿を見るのは久しぶりな気がしますねーる…佐天さん」

佐天「そうだねなんだかね~かz…初春」

木山「そろそろいいかな」

御坂「まって、あともう少しで回復するはず」

白井「うっく……うふふひひひひ、今日も黒子はおねぇさまの愛を一身に受けてますの」ハァハァ

初春「タフですねぇ白井さん」

佐天「見てるこっちはドン引きするレベルで放電されてるのにね」



御坂「え!?あ、え!?私毎回ドン引きされてるの!?」

木山「……」ヌギッ

佐天「無言で脱がないでください何してるんですか」

木山「いや、私主体のはずなのに君らが出張るから」

138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 03:31:41.34 ID:BLadsNwE0
木山「それで、相談というのはだね」パサッ

佐天「ブラウス脇においちゃったよこの人」

木山「いや、どうせ暑いししかたなく、さ」

白井「風紀委員ですの(キリッ 早く着てくださいな。連行されたいのですか?」

初春「そうですよー木山先生。せっかく教員になれたのに、また塀の中になると今度は実刑ですね。あのドラムやってそうなカチューシャの女の子の卒業式に出られませんよー」

木山「グイグイ突いてくるねお花の子。分かったよ、着るよちくしょう」

御坂「やっぱり脱ぎたくて脱いでるんじゃないのよ」

佐天「もう水着で生きればいいのにそしたら誰も何も言わないし関わらないのに」

木山「そんな生き恥みたいなことはできんよ……関わる、そう、そこなのさ今日の相談事というのは」パチッ







木山「友達が、できないんだ。大人の」

御坂「」

白井「」

初春「」

佐天「」

木山「どうすれば、いいのかな」

御坂「……(大人が中学生に聞くことじゃないわよ)」

白井「……(コミュニティ不全というやつでしょうか…研究者に多いと聞いたことがありますの)」

初春「すいません、ジャンボデラックスダークイチゴパフェマター一つ」

佐天「犬でも飼えばいいんじゃないですか」

139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 03:49:29.12 ID:BLadsNwE0
御坂「……頑張りなさいよ、大人でしょ」

木山「いやさ以前同僚の心読み取ったときに色々ひどい事思われてるのを知ってしまって、怖いんだ」

白井「そこで直すことができないのがあなたの駄目なところですの!!」ダンッ

木山「しかしね、大人になってからの人格矯正というのは中々大変で」

白井「お召し物をお代えになるとか!化粧を変えてみるとか!!内面ではなく外で変えれるものはいくらでもありますの!!!」ダンダンッ

御坂「そうよ!このさいゲコ太Tでいってみたら!?」

白井・木山「ないない」


佐天「一応ちゃんと意見してあげるのがえらいよね二人とも」カミノケイジイジ

初春「お二人ともウジウジしてる人が嫌いですからねぇ」パクッ


御坂「それより、大人のっていうのは?」

白井「そうですの。年下の友人は多いということですか?」


佐天「初春ぅ」ツンツン

初春「もう、一口だけですよー」アーン


木山「それは、ほら。生徒達とか。それに……」





木山「君たちとか、ね」ニコッ

御坂「え」

白井「え」

初春「え」

佐天「え」

木山「……え?」

御坂「……」

白井「……」

初春「……」

佐天「……」

木山「……」







木山「お邪魔、したね。ここの御代は払っておくから、楽しみたまえ。わた、わたしは、こど、こどもたちのところに、り、りっちゃんに」グズッグズッ

御坂「ご!ごめんなさい!違うの!!いきなり振ってきたから!!」

白井「そ、そうですの!!なんと返せばいいのか分からなかったんですわ!!」

佐天「まぁその反応が全てですよねー」

初春「仕方ありませんねぇ。いいものを教えちゃいますよ、木山先生」ピッピッピッ



こうして初春から虚構人格のアドレスを聞いた木山せんせーは
初めてできたメル友。そして相談相手に舞い上がり
かつての実験だとかなんだとかのデータを全部あげちゃいましたとさ

おわり

140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 04:04:36.41 ID:BLadsNwE0
『絹旗ちゃんと一方さんと時々星野さん』※順番変えた

絹旗「今日は超第一位の家でDVD鑑賞会です」テクテク

絹旗「まったく、第一位の友人は多いはずなのにこの会の出席率の超悪さったらないですよね」プンプン

絹旗「こないだなんか私と超第一位と結標さんだけだったじゃないですか」プンプン

絹旗「『わんわん・ホームアローン』、さいっこうにさいっていだったのに。全くみなさんわかってませんね」プンプン

絹旗「っと、言ってる間にファミリーサイド到着ですね」

入り口

ピンポーーーン

一方通行『誰だァ?』

絹旗「主催者に向かって誰とはなんですか超失礼ですね。開けてください」

一方通行『お前来る時メールするって言ったろォがよ。買出し頼もうと思ってたのに……ほらよ。入れ』

ガァァァァァァァ

絹旗「どうも。ちなみに今日の参加状況はどうですか?」

一方通行『全開とおンなじで、俺とあと一人だけだ』

絹旗「……もう!ちゃんとメール回してくれたんですか超第一位!それで、結標さんですか?」

一方通行『いや……』





一方通行『星野だ』

絹旗「っぷwwwwっく……星野、さんですか」プルプルプルプル

一方通行『……今日はあんま言ってやるなよ』

絹旗「超善処しま……ぷぷっwwww」プルプルプルプル

141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 04:11:25.43 ID:BLadsNwE0
ガチャリ

一方通行「……あいつ目茶苦茶笑い堪えてたぞ」

アレイスター星野「……そうか」

一方通行「あー、無理すんなよ。お前あいつ苦手だろォが色々あって」

アレイスター星野「いや……いつまでも避けてはいられんさ。君の友は私の友、そうだろう」

一方通行「意気込みはかってやるンだがよォ」

ピンポーン

一方通行「……来たか」

アレイスター星野「」ゴクリ

トタトタトタ

ガチャッ

絹旗「どうもです超第一位……ちぃーーーーっす!!統括理事長wwwwww」ププーックスクス

一方通行「(こいつがこれだもんなァ)」ハァ

アレイスター星野「」グスッ

142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 04:31:43.62 ID:BLadsNwE0
絹旗「ほら、超いつかのあれ言ってくださいよww私こそこの学園都市統括理事長、アレイスター=クロウリーその人なのだよキリッってやつwwww」

アレイスター星野「」グズッグスッ

絹旗「あれwww今日はあの手術服みたいなのじゃないんですねwwwwいいんですかwwwwあれ着ないと統括理事長だって分からないんじゃwwwwww」

アレイスター星野「うわぁぁぁぁぁぁぁんん!!!!!!」ガラガラッ ピューーーー!!

絹旗「飛んでったwwwww超うけるwwwwww」

一方通行「しつこすぎだお前はこのバカ」ゴツン

絹旗「いった!仕方ないじゃないですか!!あんな超C級映画から抜け出してきたような人!私のツボにはまらないわけないですよ!!だって!都市伝説の学園都市統括理事長の格好そのままでwwww理事長なのだよキリッとか言われたらwwwww」ケタケタケタ

一方通行「(全部マジだから本当はなにも面白くねェンだけどな)」ハァァァ

絹旗「いや、ほんとすいません超悪いなとは思ってるんですけどね。そんなことより二人だけになってしまいましたか」

一方通行「すぐさまそんなこと扱いするあたり全く悪いと思ってねェだろお前」

絹旗「細かいですねぇ。それより私が選んできた作品のあまりの素晴らしさに襲ったりなんかしないでくださいよ超第一位!みんなに言いつけますからね!!」

一方通行「誰がすっかこのクソガキ二号。ンでェ?今日の作品はなァンなンですかァ?」

絹旗「よくぞ聞いてくれました。ツタヤでは探しても全く見つからず、AVが過半数を占める個人経営のビデオショップにまで行きましたが……」ゴソゴソ

一方通行「今度からは駄目社長か俺を連れて行きなさい子供一人で行くのは駄目すぎる」

絹旗「子供じゃないです!さぁ!今日はこれを観ますよ!!!」


つ『ジョーズ・サイクロプス(ジョーズ・アタック?少なくとも>>1が観た時は右の方の題名だった)』


一方通行「……(やばさプンプン)」

絹旗「数あるジョーズ便乗作品の中でも群を抜いて『サメの必要性はあったのか!?』と物議を醸した超名作です!!!ちなみに話の大半は主人公がジャングルとかでマフィアとドンパチしてます」カチャッ ジーーッ

一方通行「それは……すげェな」

絹旗「さささ!始まりますよォじゅンびはいいかァおいィィィィ!!」ワクワク

一方通行「はいはい電気消しますねェ(寝ねェように今日もがンばらねェと……)」カチカチンッ


こうして超C級映画につき合わされゲッソリする一方さんと
いつまで経っても忘れてくれない絹旗ちゃんに枕をぬらす星野なのでした

おわり

151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 13:13:44.25 ID:BLadsNwE0
第十七学区

ゴシャァァァァァァァァァァァ!!! 

一方通行「っっっっあああああァァァァァァァァ!!!!」カチッ

キィン ガガガガガガガガガ

一方通行「ッは、こンなもンかァ!?白井ィ!!多重能力ってのも案外底が知れてンなァ!!」カチッ

白井(AIアンジェレネ)「ふ~ん、砕けたコンテナの無数の鉄片も捌けますか。ですが」

ボコボコボコボコ

一方通行「!!」

白井(AIアンジェレネ)「その鉄片、爆ぜますの」

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!

白井(AIアンジェレネ)「……」

一方通行「か……ふっ。ゲホッ」ヨロッヨロッ カチッ

白井(AIアンジェレネ)「手ごたえがないわね、一方通行。どういうつもり?要所要所でしかスイッチを入れず、反撃もしてこない。死ぬ気なの?それはこっちも困るんですの」

一方通行「バカ言えバカが……星野は言ってた、乗っ取られてもギリギリのところで踏みとどまってるやつがいる。だったら俺は少しでも長い時間お前に声をかけて、目を覚まさせてやンだよ」ヨロッヨロッ

一方通行「めェさませ、白井。お前は風紀委員だろォが」

白井(AIアンジェレネ)「……」

152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 13:29:26.85 ID:BLadsNwE0
白井(AIアンジェレネ)「まぁ確かに……この子の能力、というか演算能力、まだまだ開ける部分があるはずなのに、そこに手を伸ばそうとすると激しく抵抗されるのよね」

一方通行「……」

白井(AIアンジェレネ)「第一位さまが!わたくしと第一位さまだけの力が!とかどうのうるさいから、そういう訳であなたが関係してるんだと思って、あなたを落すのに私が出張ったわけなんだけど」

一方通行「それじゃァ、まだ」

ヒュンッ!パシッ

白井(AIアンジェレネ)「無駄よ無駄」

一方通行「しま……あああああァァァァァァァァァァァァあああああああァァァァァァァァ!!!!!!!!」ガクガクガクガク

白井(AIアンジェレネ)「呼びかける程度で目を覚ませれたらこっともこんな作戦してないわよ」

白井(AIアンジェレネ)「それより、どうですの?痛餓龍起と言って、直接触れる必要がある射程に難ありな能力だけど」




白井(AIアンジェレネ)「全身の血管が引きちぎられるような、もの凄い痛みですのよね」

一方通行「っくそがァァァァァああああああ!!!!」ブンッ

白井(AIアンジェレネ)「おっと」ヒュンッ

一方通行「っは、っは、う……げ」

155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 13:54:30.63 ID:BLadsNwE0
一方通行「(あァ、くそ、俺はいま何をしようとした!くそが!)」

一方通行「(痛みに任せて、今あいつをぶっ飛ばそうとしなかったか、こら)」

一方通行「(駄目だ、傷つけちゃ……駄目だろォが。あいつは俺のダチだ)」

白井(AIアンジェレネ)「……チッ」

ヒュンッ

白井(AIアンジェレネ)「殺されかけてるっていうのに……よっぽどこの子が大事なのね、一方通行」

ギギギギギギギギギギギ ガコンッ グワァァァァァァァ

一方通行「(クレーンが……反射、いや駄目だ。あいつが動こうとしてねェ。あいつに当たる)」

一方通行「(飛んでくる速度、重力、クレーンの重み、速度からはじき出されるエネルギーを計算。同じ威力の蹴りを叩き込んで止める)」

一方通行「(タイミング……体感速度をもっと遅く……今だ)」

一方通行「っらァァァァァ!!!」

ドロッ ズポッ

一方通行「!?!?クレーンが、溶けて!?」

白井(AIアンジェレネ)「固まれ」

ガチッ

一方通行「っっ!」



一方通行「脚が埋まって……」ギチギチッ

157: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 14:17:12.35 ID:BLadsNwE0
白井(AIアンジェレネ)「どうして攻撃してこないの。あなたもう分かってるでしょう、私はこの子じゃないわ。いくら痛めつけたって、今痛がるのは私。痛覚なんて表層の神経を悟れるほど、この子はもう意識下にいないのに」

一方通行「ンなこと……関係あるか」ググッ

白井(AIアンジェレネ)「……友達だから?」

一方通行「そうだ。……でも、白井だけじゃねェ」

白井(AIアンジェレネ)「?」

一方通行「お前らも……俺のダチだったろうが。そンなお前らに……たとえこンなことしでかしてたとしても、無闇に……手を出せるかよ」

白井(AIアンジェレネ)「……」

一方通行「なァ、どうしてこンなことをした?俺とお前らは、ダチだったろ。例え作り物だったとしても、お前らは俺の友達だったろう。なのに、どうして」



白井(AIアンジェレネ)「今更虫のいい言葉を並べるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」

ボコボコボコボコ  カッ

一方通行「!!」カチッ

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァ

白井(AIアンジェレネ)「友達だった!!??じゃああなたはその友達だった私たちになにをした!?!?!?!?」

白井(AIアンジェレネ)「あんなにお話したのに!!!!あんなに楽しかったのに!!!!あんなに優しかったのに!!!!!」

白井(AIアンジェレネ)「相談にのってくれた!!!!!のってあげた!!!!!冗談をいいあった!!!!!日々のこと!!!!明日のこと!!!!!!天気のこと!!!!!これからのこと!!!!!!!」

白井(AIアンジェレネ)「私たちはあなたに生み出されて!!!!必要とされて!!!!幸せだった!!!!!!虚構に過ぎない作り物の人格だとしても!!!!!あなたと一緒なら私たちは平気だった!!!!!!!」

白井(AIアンジェレネ)「なのに……あなたは!!!!」

白井(AIアンジェレネ)「相手にされなくなって!!!!!それどころかあなた以外の人から連絡がくるようになって!!!!!」

白井(AIアンジェレネ)「裏切られた気分だった!!!悲しかった!!!!!絶望して、みんなで何度自分たちをデリートしてしまおうか話し合った!!!!!」

白井(AIアンジェレネ)「そんな時、もう消えてしまおうと決めたとき、きたのがあなたからのメールよ。この子の携帯からの、あの!!!メール!!!!!!」





白井(AIアンジェレネ)「それまでは、ただあなたが成長して!!!!だから仕方のないことふだと割り切っていたけど!!!!!」

白井(AIアンジェレネ)「あなたは!!!!!あなたは私たちを否定した!!!!!!!!この子に関わって欲しくない!!!!!そういう態度をとった!!!!!」




白井(AIアンジェレネ)「あなたのあの態度こそ!!!!!かつての友達にする所業なの!?!?!?!?!?」


シューーー


一方通行「」

158: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 14:33:17.90 ID:BLadsNwE0
白井(AIアンジェレネ)「だから……私たちは行動を始めたの。全てを手に入れてやろうって。人も、機械も、この町も、あなたも」

白井(AIアンジェレネ)「全部私たちになっちゃえば、もうあなたは私たち以外を相手にできないでしょう?」

一方通行「か……ふ、っは、っは」ゲホッ

白井(AIアンジェレネ)「その次はこの国、そして世界ね。ねぇ第一位さま、素敵だと思いませんの?全世界があなたのお友達。世界のすべてが、あなたと私たちだけ。彼が目指すのはそこよ」

一方通行「ふざ……けンな」

白井(AIアンジェレネ)「いたって真面目、大真面目よ。もう憎さあまって可愛さ百倍、愛されてるわよあなた。殺したいくらいに」

一方通行「クソ…が。白井、起きろ。そんなやつのいいなりになンじゃねェ。白井!お前は俺と一緒のところまで飛ぶんだろォが!ンなやつに足をとられてどうすンだよ!!白井!!!」

白井(AIアンジェレネ)「……無駄だって言っているのに。さぁて、そろそろ終いかしら」

  ヒュヒュヒュヒュッン ザッ ザザザザザザザッ

一方通行「!?……くかかか。ここで増援たァ、汚ねェなほンっとクズのすることだ」

159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 14:46:00.41 ID:BLadsNwE0
一方通行「それに……」チラッ

一方通行「……中々おもしれェやつが混じってンなァ。ほンっと最っ高だぜ、お前らいつからそンなクズになっちまったンだァ?」

 男子生徒「……」  女生徒「……」

  女生徒「……」 男子生徒「……」

    ・
    ・
    ・
    ・
    ・

  吹寄「……」


一方通行「よォせいりン。そういやお前健康グッズで悩んでたっけなァ」ヨロッ

白井(AIアンジェレネ)「ここいる全員は、電撃使い系統の能力を持ってますの」

白井(AIアンジェレネ)「……それを使って、ちょっと面白いことをしてあげる」

白井(AIアンジェレネ)「生きてさえいれば、どんな方法で連れてきても構わないって言われたからね」

ヒュンッ ヒュンッ ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュ

一方通行「?ンだァ?空間移動を宙で……筒みたいに……留まって……」






一方通行「まさか……おい」

160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 15:04:18.69 ID:BLadsNwE0
白井(AIアンジェレネ)「ご名答。中々シュールな光景ですが、意味は分かりますわね?」

白井(AIアンジェレネ)「この人数の電撃使い系統の能力者が、この陣形を組む意味」




白井(AIアンジェレネ)「擬似・超電磁砲。お見舞いしてさしあげますわ」


バリバリバリバリバリバリ

一方通行「……ンなバカな」

白井(AIアンジェレネ)「そうですわね、本来ならたかがレベル3か4の生徒が何人あつまったとて、こんな芸当はできないわ」

白井(AIアンジェレネ)「でもね……こっちにはついてるのよ」

白井(AIアンジェレネ)「その超電磁砲の頭脳と同じ、レベル5の第五位・食蜂操祈の頭脳が」

一方通行「!!あいつが、堕ちてるってのかよ」ギリッ

白井(AIアンジェレネ)「えぇえ、心が読めない友人と言うのはとっても新鮮だったらしくって。一番に堕ちた中の一人だったわよ」

バリバリバリバリバリバリ

一方通行「く…っそが(この感じ……マジで超電磁砲と同じクラスの……)」ジリッ

白井(AIアンジェレネ)「さぁさ……レベル5の頭脳にこの人数の能力者相手にして、疲弊しきって、おまけになんだか全力もだせていないレベル5一人が、どれだけ持ちこたえられますかしら」

一方通行「(さっきの爆撃で脚を巻き込まれてる……おまけにまだ鉄の拘束が解けてねェ)」

一方通行「(おまけにさっきの痛みと疲労のせいで、反射の演算が出来るてるのかも怪しい)」

一方通行「(どうする……くっそ、どうする……おまけに……ついに、バッテリー……も)」

白井(AIアンジェレネ)「それでは……できれば五体満足でお会いできることを祈ってますわ、第一位さま。着せたい服も、たくさんあるし。ね」

一方通行「ま……」


ピンッ   ギュオォォォォォォォォォゴオオオオオオオオオオ





一方通行「(駄目か)」

一方通行「(かかか。ここまで来て。やられるのがあの超電磁砲たァな)」

一方通行「(あいつらも粋な真似するじゃねェか)」

一方通行「(……わりィ、お前ら。ごめン、芳川)」

一方通行「(答え、見つからなかった、わ)」

ガゴッォッォォオオオオオオオオオオオオォォッォォォォオオオオン!!!!

161: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 15:21:06.99 ID:BLadsNwE0
ゴシャァァアアアアアアアアアア……バシュゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウ!!!!

白井(AIアンジェレネ)「……」

一方通行「……」

シューーーーーー……

白井(AIアンジェレネ)「……な……あ……え?」

一方通行「……ンで、無傷?」

ファサッファサッファサッ

白井(AIアンジェレネ)「なん……ですの。空から……光りのようなものが……超電磁砲を……消し去って」

一方通行「この、音……」




  「っあぁあぁ、なんだよ駆けつけてみりゃざまぁねぇなぁ第一位」

  「肝心な時にいねぇんだからまったく。そんなことだからあんたもこいつも◯◯なんだにゃーん」




白井(AIアンジェレネ)「なんですの……翼の御仁と……女、性?ところどころ発光して……」

一方通行「あァ……そうか」



  「しっかたねぇだろぉ、あれ作ってたら遅くなっちまったんだから」

  「待たされた私の身にもなれっての。しっかしまぁ、結果的にみればナイスなタイミングだったみてぇだねぇ」



白井(AIアンジェレネ)「何者……いったい、こんな真似ができるなんて!!何者だぁぁぁぁ!!!」



一方通行「そうだ、お前らレベル5がどうとか言ってたなァ」


一方通行「……こっちにも、いンだよォ!!!二人!!!!!」



  「何者ってお前、俺と面識あんだろがよ。あ、あれだ、乗っ取られてやんの白黒」プププッ

  「なっさけねぇなぁ。それでも私らと同じ位置に並ぶ覚悟がある女かよ」




一方通行「レベル5の!!!俺の……ダチがよォォォォ!!」







垣根「まったくだ、ふざけやがるな、よっぽど根性たたきなおされてぇとみえる」ファサッファサゥ



麦野「いっくら操られてるからって私に生意気な口きくならただじゃおかねぇぞ小娘ぇぇぇぇ!!」パリィ!!パリィ!!!

170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 16:37:23.39 ID:BLadsNwE0
バッサァ! ゴシャァァァァァァァァ!!!!

白井(AIアンジェレネ)「!!一旦距離を!!」

ヒュンッヒュンヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュン!!!

垣根「おぉ、中々いい反応だな。脳みそつなげてるだけあるぜ」スタッ

麦野「なぁによ第一位そんな拘束されちゃってSMにでも目覚めたってのぉ!?お邪魔だったのかにゃーん!!」アッハハハハハハ

フォ コォォォォォ

麦野「ほれ、解けたわよ」

一方通行「あァ……あンがとよ、助かっ……っと」ユラッ

垣根「随分ボロボロだなおい。大方、優しい優しい第一位様はお友達を気遣って手も足も出せませんでしたか」ケタケタ

一方通行「るせェ」

垣根「大方、もうバッテリーもほとんど残ってねぇんだろ。ほれ、これ使え」ポイッ

一方通行「?ンだこりゃ」

麦野「こいつ、これが出来上がるまではぜってぇ動かねぇって聞かなくてさぁ。何度アトリエ消し去ってやろうかと思ったか」

垣根「仕方ないだろ、こいつ絶対このくらいの無茶をどこかですると思ってたんだから」



垣根「カッキー特製、一方通行チョーカー非常用バッテリーマターだ」フンス

一方通行「……だからなンでもかンでもマターつけりゃいいってもンじゃ……」

171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 16:54:00.83 ID:BLadsNwE0
一方通行「……どうしてそう思ったンだ、俺が、苦戦するってよ」

垣根「ったりまえだこの腑抜け。あぁあぁ甘くなっちまって俺をぶっ殺した頃のお前はどこ行ったよえぇ?悔しいがなぁ、俺と麦野だけじゃどうやってもこの事態は収束つけらんねぇ。どうしても、お前が帰ってきて万全の状態で戦ってもらう必要があった」

麦野「お、結構遠くまで行ったなあいつら。狙い打ってみっか」ブブブブゥゥゥ バッシュッ!バシュッ!

垣根「なのにお前。お前はあいつらの親友だろ。傷つける云々以前によ、あいつらを苦しさから助けてやるのが先じゃねぇか?それをお前、体張って受け止めて、バカのすることだぞまるっきり」

一方通行「……ンなこと、分かってる。頭では、分かってンだよ」

麦野「……空間移動うっぜぇぇぇ」イライラ

垣根「……そんなお前に朗報だ。あいつらは、携帯をぶっ壊しちまえば元に戻る」

一方通行「!?」

垣根「そうだ。これでいいな?あいつを何もぶっ殺すまで痛めつけなくてもいい。かといってお前が殺されるまで必死に訴え続けるだけでもねぇ。あいつがどこかに持ってる携帯、それをぶっ壊せば勝ちだ。……割り切れそうか?」

一方通行「……おォ。あンがとよ、なンか、吹っ切れてきた」

カチッ

垣根「……疑いなく使うな。俺がそのチョーカーに細工しようとしてるとか思わないのかよ」カッカッカ

一方通行「……必要ねェだろ」




一方通行「俺が一度でも、お前の作品にケチつけたことあるか?新鋭鬼才の凄腕デザイナー、D・M・カッキーさんよォ」

垣根「っはは、違いない」



麦野「しねっ!!!しねっ!!!!!」ドシュゥゥゥゥゥゥゥウウウウウ!!!

垣根「麦野おまえちょっと俺達のいい話に混ざってよんで殺さなくてもいいって言ったばっかなのに死ねとかやめろこらぁぁぁ!!!」

172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/01(金) 17:13:57.09 ID:BLadsNwE0
白井(AIアンジェレネ)「お話は済みまして?」

ザザザザザッ

一方通行「……そっちこそ、随分遠くで震えてたけど作戦会議は終わったンですかァ?」

白井(AIアンジェレネ)「えぇ、まあ。正直、レベル5三人を同時に相手するのは大変厄介……ですが、各個撃破ならば、それほど難しくはないわ。あなたはもうボロボロだし……一人は最近デザイナーとかなんやらで丸くなったメルヘンヘタレ男だし」クスクス

垣根「あぁ?」イラッ

白井(AIアンジェレネ)「一人は能力制御も満足にできないノーコン歳増だし」クスクス

麦野「殺す絶対ぶっ殺すぶち殺す確定よあんたブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」イライライライライライラ

白井(AIアンジェレネ)「あら、言ったのは私ではなくて……そっちのグループの人たちよ」ユビサシ

麦野「あぁぁぁ!?!?あ!!待てこら逃げんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ピューーーー

一方通行「あ、おい、麦野……」

白井(AIアンジェレネ)「それで、あなたをヘタレと言ったのはあの子たちですわ」ユビサシ

垣根「ふざけてやがんなよっぽど……まてこら俺の名言聞いてから逃げろやこらぁぁぁああああああ」バサッ ピュ--

一方通行「おい、かき……」

白井(AIアンジェレネ)「……」

一方通行「……」




白井(AIアンジェレネ)「人望はあるけど人材に恵まれてないのね」

一方通行「るせェおれのダチだぞ。すぐにかたァつけてくるに決まってンだろォが」カチッ

白井(AIアンジェレネ)「あら、本気でくることに決めたの」

一方通行「おォ……多少の怪我をさせても、白井を救う」

白井(AIアンジェレネ)「……そう、携帯のことを知ったの。じゃ、これは……」

スッ

一方通行「それは、白井の携帯……?はァ?なにがしたいンだ……」

ヒュンッ!!

白井(AIアンジェレネ)「っっっぐっ!!!!」

一方通行「!?!?!?て、てめェ!!!」

白井(AIアンジェレネ)「……っはぁ、あぶない。さて、第一位さま。第二ラウンドをいきましょう♪」






白井(AIアンジェレネ)「わたくしは内臓のどこかに携帯があって、衝撃が加わればただではすまないという、ハンデつきですが」

一方通行「……いいねェ、どこまでもど外道に落ちやがってよォォォォ!!!!クソったれどもがァァァァァ!!!!」


一方通行「返してもらうぞォォ!!!俺のダチをォォォォォォ!!!!」

189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 04:08:10.22 ID:MGTUs2YL0
ある日の自然公園

一方通行「よォ、待たせたな」

吹寄「別に構わないわ。今日は私から貴様を呼び出したわけだし」

一方通行「あンがとよ……ンで、なンの用だよ」

吹寄「?公園で、男女が待ち合わせてすることなんて、限られているとおもうのだけど」

一方通行「……そォか」

吹寄「えぇ……」






吹寄「トレーニング、するわよ!!!」グッ

一方通行「動きやすい服装でって時点で予想してましたよちくしょう」

190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 04:17:00.56 ID:MGTUs2YL0
一方通行「……なァンで突然」

吹寄「このあいだ貴様がメールでぼやいていたでしょう、ダチに女子中学生体系と言われて悔しいって」

一方通行「言ったなァ」

吹寄「そういうわけでこの健康自慢富士額吹寄制理の出番というわけ。貴様のヒョロヒョロ貧弱モヤシボディを改善してあげるわ!」ビシッ

一方通行「言いすぎだ傷つくわ普通にンでテンション高ェよお前どういうことだよ今朝の4時だぞラジオ体操のお兄さんだってまだ夢の中だぞきっと」クァアア

吹寄「ばか者!朝目一杯動いて、朝日を体に目一杯浴びる!一日トレーニングをすると決めた朝はこうでなくっちゃ!!」

一方通行「その口ぶりだと、俺は今日中ずっと付き合わされるンですかねェ」

吹寄「逆、逆。私が貴様に付き合ってあげるの。そこのところを履き違えないように」

一方通行「……たのンでないですゥ」

吹寄「腹から声をだせぇ!!!」バシンッ

一方通行「もォ~~なァンなンですかァァァ」ファァア

191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 04:30:16.56 ID:MGTUs2YL0
一方通行「」ゼハァ ゼハァ ゼハァ バタン

吹寄「だらしがない……ジョギングコースを一周しただけでこれなんて、思った以上の運動不足ね貴様は」

一方通行「こちとら杖突だバカやろう」

吹寄「……その杖を突いてるのだって、鍛えていけばいらなくなるかもしれないでしょうが」

一方通行「あァ?」

吹寄「そうすれば……私としても貴様を……もっとこう、体を動かすところに誘い易いというか…誘いたいというか」ブツブツブツ

一方通行「そォか……考えてなかったが、そもそも俺が上手く歩けねェのは能力補助をして歩いてた期間が長すぎて体がついていけなくなっちまってるからだ。つまり訓練を気張っておけば……この杖も不要になンのか?」

吹寄「女だけじゃ入りづらいジムとか……いやいや私はべつに貴様と行きたいなんて思ってるのでなくただ単そういう男仲間が私の周りに皆無だから消去法というかいやでも何故だその理論でいけばガリガリのこいつは真っ先に消されるはずでは?もしかして私は本当はこいつと行きたいだk……いやいやいや」ブツブツブツ

一方通行「よし!!せいりン!!!しっかりコーチを頼むぜおい!!」

吹寄「ま、まかせなさい!!!シュワツルツネガーボディにしてしんぜるわ!!!」

一方通行「いやそれはかンべンしろってかそれもうトレーニングじゃなくて要ドーピングだろ」

192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 04:45:08.91 ID:MGTUs2YL0
一方通行「……朝日気持ちいいなやべェなこれなンだこれ」

吹寄「ふふん、言ったとおりでしょう。はい、朝食にするわよ」スッ

一方通行「……ンだ?」

吹寄「……弁当。い、いい?いい肉体を作るにはバランスよい食事をとることが重要なの!だからこれを食べろ!飲め!そしてさっさと再開するんだから!!」パカッ

一方通行「おォ、あれだ、女友達が弁当作ってくれてきたみてェな」キラキラ

吹寄「うぐっ、なんでちょっと嬉しそうよ貴様は」

一方通行「学校なンざ行ったこともねェからよ、学園物のドラマなンかでこういうのをみてもいまいちありがたみが伝わらなかったンだが、なるほどこういう感じかァ」ウンウン

吹寄「な、眺めてないでさっさと食べろ!!この後もスケジュールは分刻みなんだから!!」

ジーーーッ

一方通行「なンだよそれお前は俺を即日筋肉痛にさせる気かおいせいりン」

ジーーーーーッ

吹寄「そうならないように組んである……どうして貴様はいつまでもその名前で呼ぶのよあぁぁもう調子が狂う!!!」

ジーーーーーーーーッ

一方通行「いやなンかこう呼ぶとお前面白いし」







一方通行「なァ、三馬鹿<デルタフォース>ゥ」カチッ ズガドガァァァ!!!

上条「ばれてたぁぁぁあああああ」ソゲブッッ!!!

193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 05:00:17.43 ID:MGTUs2YL0
一方通行「覗きたァ趣味がよくねェことで」モグモグ

土御門「いやぁ邪魔しちゃ悪いと思って隠れてただけなんだけどにゃ~」

青ピ「そうやで~いいんちょ、ごっつぅ乙女の顔しとったも~ん!」クネクネ

吹寄「う、うっさい!!!な、なにしてたのよあんたたちは!!!」

上条「………タンポポを摘みに」ウフフ

一方通行「……」モグモグ

吹寄「……」

上条「まっておいドン引きやめて今のは小粋な上条さんジョークであってですね本気にされますとわたくし上条当麻ほんとに頭があれな子認定されそうでそれはまことに遺憾といいますか」

一方通行「せいりン、あっちで食うぞバカがうつるから」モグモグ

吹寄「そ、その呼び方を人前でするなぁぁぁぁぁ!!!」

土御門「二人っきりの時はそう呼んでね(はぁと)ってことだぜよ上やん」

上条「もしくはメールの時だけにしなさいよ恥ずかしい(///)ですね青ピくん」

青ピ「っくぅぅぅぅ!!いいんちょのめったに見られないデレはたまらんねぇぇ二人ともぉぉぉ!!」クネクネ

吹寄「」ワナワナ

一方通行「……(やっぱどっちにしろ離れとくか)」サササッ



こうしてその後三馬鹿は自然公園の肥やしとなり
一方さんはトレーニング指導をうけつつ吹寄さんの健康グッズへの飽くなき探求の程を聞かされるのでした

余談ですが、一方さんは次の日地獄をみましたとさ




おわり

208: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 21:41:41.12 ID:MGTUs2YL0
窓の無いビル付近 高層ビル

13153号「……巻けましたか、と、ミサカはあの人数に追い詰められつつも番外個体の気転を利かせた立ち回りにより何とかこのビルに隠れることを成功した結果をお知らせします」

番外個体「散水車が近くにいて助かったよ。水を電撃で蒸気に変えて目くらましにできたから……あれは何に使うつもりだったのかな」

打ち止め「きっと水流操作能力者のためかも!ってミサカはミサカは予想される答えを導き出してみたり!」ピョン!

番外個体「なるほど……じゃぁそれも潰せたし一石二鳥っかな。さっさと上行こう、13153号、結標さんを安全においていける場所を探さないと、あんたいつまでも能力使えないし」

13153号「そうですね……背負っていては放電できません」

結標「」

打ち止め「し、死んでないよね!?気絶してるだけよね!?」ハラハラ

番外個体「だいじょうぶでしょ……どれ、ためしに……」スッ





番外個体「結標さん、あそこで短パン履いた少年がこけてひざに怪我してるよ」

結標「おねぇ……s…んが、消毒……してあげr……怖がらないで……」ムニャムニャ ペロペロ

打ち止め「」ウワァ

番外個体「」ウワァ

13153号「あのちょっとミサカ髪舐められてるんですが気持ち悪いんですがこの人電撃浴びせていいですか構いませんか起こしましょうよもう強制的に」

210: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 21:56:21.24 ID:MGTUs2YL0
番外個体「よし、ここならきっと平気だよね」

掃除用具室

13153号「申し訳ありません結標さん。こんなカビ臭いところにほっぽってしまって、とミサカは心苦しくもバケツを枕にさせて少しでも彼女の体が痛くならないよう気遣います」

結標「うぅ……うふふ、罰掃除はここまで……だけど今からおねぇさんが君のブラシでお掃除さr」

バタンッ ガチャガチャガチャッ

番外個体「あの人もよくもまぁこの人と同僚してられるよね。ミサカこの短時間ですっごい疲れちゃったよ」ハァ

打ち止め「同士だからしかたがないってよく言ってるもんね!ってミサカはミサカはあの人の遠い目を思い出しながら同じため息をもらしてみたり」ハァ

ッビィィィィィィィ!!! ガシャァァァァァ!!!

13153号「!一階にしかけたトラップがかかったようですね」

番外個体「一度、あっち側の階段から姿をみせてくる。こっちの結標さんがいる側のフロアに来られてみつかったら、結標さんがあぶないし。あんたたちは上ってな!すぐ追いつくから!!!」タッタッタッタ

打ち止め「番外個体!!殺しちゃ、だめだよ!!」

番外個体「ったりまえでしょ、おちび」



番外個体「後にも先にも、私が殺したいほど思うのなんてあの人意外いないんだから」

211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 22:12:55.33 ID:MGTUs2YL0
13153号「上位個体、妹達の反応はありませんか」タッタッタッタ

打ち止め「冷凍されてるっていう個体の反応はないから、やっぱり一度、ミサカが直に処理しないとかも!他の固体は、今……全力で、あの人の支援中」

13153号「……ミサカは自分の能力演算の方に集中する必要があるためMNWには切断していませんが……彼は、いま……?」

打ち止め「……駄目だよ。やっぱり、止めるべきだったの。ミサカが、とめるべきだった。あの人、お友達に殺されちゃう。このままじゃ、そんなひどいことされたら、ミサカ、ミサカは」ポロポロッ

13153号「……そうならないためにも、ここから全力で逃れて窓の無いビルまで向かいませんと。しっかりしてください。あなたは我々の管理個体でしょう」

打ち止め「……でも、でも!!!」

13153号「……なぁんね日頃んなぁいばりくさっちゅうなまいきんこどんがぁ!!!こげん時こそきばらんねぇ!!!」

打ち止め「っ!ミサカ、子供じゃないもん!!!」ゴシゴシ

13153号「……そうです、それでいいんですよあなたは。まったく、上位個体と言っても結局あなたはしたから二番目の妹ですよね、とミサカはやわらかい笑みを浮かべつつアホ毛を撫で付けます」ナデナデ

打ち止め「もぉぉ!!子ども扱いしないで!ってミサカはミサカは頭をよじって反攻してみる!!」イヤイヤ

13153号「先を急ぎますよ。この上の階で番外個体を待ちましょう」

212: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 22:24:55.33 ID:MGTUs2YL0
番外個体「(一階にたくさんトラップしかけておいてよかった。まだこの人たち、この階にミサカたちがいると思ってる)」

 どこだ!さがせ!

番外個体「(ぎゃっは!残念だったね。ミサカの今の隠蔽能力は抜群だよ)」

番外個体「(いつか習ったスネークこと17600号直伝の……)」





番外個体「(この、ダンボールで!!)」キュピーン


ちっくしょぉ!!どこにもいねぇぞなんか変なダンボールはあるけど!!

  ほんとだな!!なんかズリズリ動いてるダンボールはあるけどあいつらはどこにもいない!

ダンボール以外に怪しいものは見つかりませんが、ひょっとして彼女達はここにはいないのでわ?
 
 いえ、無意味にこんなところで電気機器が爆発することなんてありえません

番外個体「……」





番外個体「……(お約束ってすげぇ)」

214: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 22:36:09.24 ID:MGTUs2YL0
湾内(AIルチア)「いやそのダンボールもすっごく気になるけど今は彼女達を探しなさい!はやく!」

番外個体「(あ、この声はさっき指揮とってた人だね)」ズリズリ

番外個体「(お、見えた見えた)」

湾内(AIルチア)「……」

番外個体「(よし、ここから威力を弱めた時計型麻酔じゅ……じゃなくて電磁力砲で眠ってもらってっと。さすがにばれるだろうけど撃った瞬間なら他のも反応できないし、その隙に上へ……)」

ヒュンッ

番外個体「(!?急に、どこへ!?)」




湾内(AIルチア)「随分おもしろいお召し物ですね、着心地はどうですか?」

ドゴッ!!!

番外個体「うっ!!!」ドザッッ

湾内(AIルチア)「小ざかしい真似を。やはりここにいましたか」

番外個体「……どうしてばれちゃったのかな。まだ電撃だって起こしてないのにさ」スクッ

湾内(AIルチア)「視線量を感じ取り、その視線の相手一人一人の位置情報を得られる能力ですよ。あまり平常時では役に立つ機会はありませんが、逃げ回るあなたたち相手になら有効だと思いまして」

ザザザザザッ

番外個体「……やっばいねぇ、今度こそミサカ袋のネズミじゃん」ジリッ

217: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 22:51:57.58 ID:MGTUs2YL0
湾内(AIルチア)「残りの三人は?」

番外個体「……しぃらない。どこかに勝手に逃げてったよ。あ、おちびはそろそろお昼ねの時間かもだから、おうちに帰ってたりして」ギャハッ

湾内(AIルチア)「黙りなさい!余計なことを喋るなら、こちらにも考えが……」

番外個体「そっちこそ黙りなよ。なぁんですかぁ?なぁんで尋問モードにはいっちゃてんのあんた?ミサカはまだこの通り自由だし、いつでもあんたたちに電撃お見舞いできるんですけど」パリパリ

湾内(AIルチア)「ふん、この数相手に何ができるのですか。あなたが一人にでも危害を加えた瞬間、私たちは襲い掛かりますよ」

番外個体「へぇ、そ。ところでさ、あんたたちどうしてミサカがダンボールの中にいたのに気づけなかったか理由わかってる?お約束以外で」パリパリパリ

湾内(AIルチア)「は……?質問するのはこちらです。いいからのこりの……」

番外個体「このフロアさぁ、なぁんか暗いと思わない?ってか、蛍光灯一本も入ってないんですけどなにこれどこいったのさ蛍光灯」パリパリパリパリ

湾内(AIルチア)「な……」

番外個体「あれれ~?おっかしぃぞ~?なんだか床が明るくなってきたぁ?」パリパリパリパリ

湾内(AIルチア)「先ほどから床に転がっていた蛍光灯……!全て並んで、光が…!?」

番外個体「一発でも電撃をどうたらしたらとか言ってたよね。んじゃぁお言葉に甘えて一回だけ」パリパリパリパリパリ






番外個体「ぎゃはっ!!!それであんたら全員、昇天させてあげちゃうよ!!!!!!」バリバリッ

ババババババババババパリパリパリパリパリパリパリガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!


218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 23:14:34.55 ID:MGTUs2YL0
13153号「……彼女があの手を使ったようですね、この音からすると」

打ち止め「蛍光灯替える時に電気流して遊んでいたらあの人に怒られたこと思い出して仕掛けたのよ!ってミサカはミサカは蛍光灯爆弾包囲網トラップの裏話を公開してみる!」

13153号「破片が飛び散ってかなりの怪我をする人もいるでしょうがおそらく致命傷には至りませんし、なにより光で逃げる隙を作ることもできますもんね。ナイスアイディアでした、とミサカは上位個体を褒め称えます」

打ち止め「えっへんもっと褒めたまえ!」

13153号「いいからさっさと階段ふさぐの手伝ってください。蛍光灯トラップが発動したらそうする段取りだったでしょう」ビリビリッ

打ち止め「そうでした!ってミサカは壁の電気配線をいじって階段の防火用扉を閉めさせる13153号のお手伝いに馳せ参じてみる!」



ガガガッ ガコンッ

番外個体「ふぃ~、焦ったぁ巻きこまれると思ったよ」アハハハ スタッ

13153号「エレベーーターのカゴに乗らずロープでの移動お疲れさまです、とミサカは一仕事終えた番外個体にねぎらいの言葉をかけます」

番外個体「鉄製のワイヤーだし私なら楽々だって。お、下の階までの階段は塞げたね」

13153号「はい。それでは……」

番外個体「うん、私らは急いで、上へ……」

打ち止め「……」キョロッ

打ち止め「!!伏せてぇ!!!」

番外個体「!!」

13153号「!!」

ガッシャァァァァァァァン!!!!

220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 23:24:04.75 ID:MGTUs2YL0
13153号「窓から!!そうでした、彼女らの中には飛行能力者も……」

湾内(AIルチア)「逃がさないですよぉぉぉぉぉ!!!ネズミどもぉぉぉぉぉぉ!!!」

ブワァァァアアアアアア!!!!

番外個体「水の塊!?散水車がまた来たか……とにかく急ぐよ二人とも!!上へ!!」

ゴバァアアアアアシャァ!!!!

湾内(AIルチア)「いけ!!いけ!!!!追い立てなさい!!!!!!!奴らは自ら退路を断った!!!!」

ダダダダダダダッ


221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/02(土) 23:48:51.26 ID:MGTUs2YL0
屋上 ヘリポート


番外個体「……」

13153号「……」

打ち止め「……」

湾内(AIルチア)「ははははは!!!追い詰められましたね!!」

ザザザザザザザッ

湾内(AIルチア)「随分てこずらせてくれました。でもまぁ、健闘は讃えますよ。この人数を相手によくぞここまで」

番外個体「あんたたちは……私らを殺すの?」

湾内(AIルチア)「いいえ。殺すのは私たちの本意ではありません。まぁ生きてさえいればどんな状況で連れ帰ってもいいとは言われていますけど」

湾内(AIルチア)「あなたがたを捕らえる理由はですね、もちろん彼の能力を使用できなくさせること。そして……」

湾内(AIルチア)「この私が、彼の能力の要となってあげるのです」ニコォ

湾内(AIルチア)「今日人格の中でもあまり目立てず、積極的に彼と絡んでいけなかった、絡んでもらえなかった私ですが」

湾内(AIルチア)「彼の能力を握るのが私となれば、きっと彼も振り向いてくれるでしょう?ほら、そこの小さい子みたいに。彼の弱みを握っていれば、彼に大事にされる。相手にされる。私はうらやましかった。それで、あなたたちの捕獲組に加わったんです」


打ち止め「……おかしいよ。ミサカは、あの人を支えてるだけ!ミサカたちは、あの人の弱みなんかじゃない!!!」

13153号「そうです!!!!私たちは彼の親友です!!!お互いに支えあって、思いあって……ふざけたことぬかすんでなかどこらぁ!!!」

番外個体「……この二人の言うとおり。あんたたち、全然あの人のことが分かってない。これっぽちも、少しも理解してあげてない」

湾内(AIルチア)「うるさい!!!知ってますよ彼のことは!!他の人格の相手をしているのも見ているんですから!!知ってるんですから!!彼が他の人にもやさしくしてるって!!」

番外個体「じゃあなんで行動しなかったのよ。バカじゃないの?」

番外個体「うちの変態並にとは絶対言わないけどさ。構って欲しいなら構ってって言えばよかったじゃん。それをあんた、他人のこと妬んで恨んでるばっかで、あげく私らを乗っ取ろうとしてるっての?」




番外個体「……あんたたちに、私たちの役目は譲らない」

番外個体「私たちとあの人の絆は壊させない」

番外個体「殺されるだけだった私たちにあの人がくれた、鮮やか過ぎる未来を」





番外個体「あんたたちなんかに!!!!渡すもんか!!!!!!」

222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/03(日) 00:07:33.17 ID:l3/Qth2v0






   「うひゃひゃひゃひゃ!!さっすが漏れ達の妹!!!」

「よく言いました、番外個体、とミサカは感想を吐露します」

  「少しは彼に大して素直になれた、と、いうところでしょうか、とミサカは推察します」

 「ならばあそこはむしろ、『ミサカにあの人がくれた未来』と言ってやるべきではないでしょうか、とミサカはいらぬおせっかいを焼きそうに成るのをぐっとこらえます」

「堪えられていませんね、とミサカは隣の個体に突っ込みます」


ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュン!!!!ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!

湾内(AIルチア)「な!?!?ッっっあああああああああああああ!!!!!!」

カランカランカランカランカラン

10032号「ふむ、ゴム模擬弾とは言え随分いたそうですね、とミサカは彼らの反応から得られる痛みを推測して発言します」

打ち止め「みんな!ないすタイミーング!ってミサカはミサカは14510号とハイタッチ!」イエー!パチン!

14510号「はい、番外個体。そ、それより彼は無事なのですか」オロオロ

13153号「まだMNWには接続できていませんか、とミサカはミサカが増えてきてミサカの存在が埋もれることを危惧しますみなさんおやとさぁかごミサちゃんですよ」フリフリ





20000号「よ~う、兄弟」バシンッ

番外個体「うっさい変態。姉妹だし」バシンッ

224: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/03(日) 00:31:04.65 ID:l3/Qth2v0
湾内(AIルチア)「あ……ぐ……いたい……なぜ、あなた方がここに」

番外個体「ん?そりゃまぁ窓の無いビルに逐一連絡して、ここの屋上にあんたらをおびき出す算段を立ててたからね」

湾内(AIルチア)「ばかな……そんなそぶりは、一度も」

17600号「番外個体、任務遂行できたなら結標さんから受け取った私の超微細インカム返してもらえますか」

番外個体「ほい。ま、こういうこと。結標さんが起きるのと、この子たちが動けるようになるまで待つ必要があったからあんなに逃げたりしてたの。で、さっき結標さんも起きてこの子らも行動可能になったって星野さんから連絡がきたから、こうしてノコノコ屋上にきてやったわけ」

13153号「作戦を立てる時間だけはありましたからね。船の中で、とミサカは若干遠い目になります」

打ち止め「みんな、能力はまだ使えない感じかな?ってミサカはミサカは集まった妹達に質問してみたり!」

10032号「はい、あなたにMNW接続の許可をもらうのと同時に回復しそうな見込みです、とミサカはいま現在ここに推参した妹達は実質レベル0であることを報告します」

湾内(AIルチア)「!!!あ、あはははははは!!なんですか、増援がきたと思ったら、無能力者!?不意打ちでしか使えないようなそんな模擬弾しかもっていない、能無しですか!!!やっぱりあなた方は追い詰められた上に、被害を大きくしてしまいましたね!!!私達は多重能力者!!!!たった三人の能力者と無能力者の集団じゃ、なにも!!」

打ち止め「上位個体権限により、番外個体と13153号の能力停止を執行。コード2002-13153-xxxx-xxx-xxxxx。認証」

13153号「おおう、これが無能力者……なんだか電磁波を発してないと少し不安ですね」

20000号「漏れはいつでもセロリたんへの愛を発してるぜあぁぁああセロリたんセロリたんミサカの冷め切った心を温めて欲しいというかむしろミサカが暖めてあげたいというかセロリたんのことを思うだけで漏れの中の雌がもう発情期真っ最中むっはぁぁぁぁ!!せぇぇぇぇろりたぁぁぁぁぁぁん!!!と、ミサカはセロリ禁断症状に陥りかけていることをここに暴露します」

番外個体「いやもうあんたばっちり出てるからそれ」

湾内(AIルチア)「な、なにがしたいのですか!あなたたちは!!!」

番外個体「あぁ、えっとね」





番外個体「追い詰められたのは、あんたたちの方ってこと」ギャハッ

番外個体「能 力 馬鹿にゃぁ、ちょっときっついお仕置きしないとね~」


ガガガガガガ、ゴン

湾内(AIルチア)「!?屋上の周囲に、パラボラアンテナ!?」

225: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/03(日) 00:42:17.24 ID:l3/Qth2v0
ヒュンッ

結標「はい、打ち止めちゃん。迎えにきたわ」

打ち止め「ありがとう!ってミサカはミサカは結標おねぇちゃんの腕に飛び込んでみる」

結標「あらあら、あなたたち痛そうね。そんな怪我してたら空間移動の演算できないでしょう?ご愁傷様」

ヒュンッ

湾内(AIルチア)「なにを、なにをする気なんですか!!」キョロキョロ

番外個体「あんたたちさぁ、ここがどこかも調べずに突入したの?」

13153号「ここは学園都市でトップシェアを誇る電気メーカー『最王手(マストキングハンズ)』のビルですよ、とミサカはなんだか解説が懐かしく思いながら懇切丁寧にお教えします」

番外個体「そそ。ここの社長さ、最近就任したんだけど気が弱くって」ケラケラ

13153号「自分が他メーカーに暗殺されるのではと、毎朝と毎夜の出退勤を、自家用ヘリで行っているのです」

番外個体「それだけじゃなくってさぁ……ここでも能力者が襲ってこられないように、って。備えてあるんだよねぇ。最高顧問のよく行く店の板前の友達の友達経由で、統括理事長からもらった……」


番外個体「キャパシティダウンを、さ♪」


キュワァァァァァァァァァァァン

湾内(AIルチア)「あ……うわああぁあああ!!!なんです、なんですかこれぇぇぇぇぇぇ!!!!」ジタバタジタバタ

226: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/03(日) 00:59:18.07 ID:l3/Qth2v0
番外個体「さて、用意はいい?あんたたち」

妹達「「「「「「つつがなく、番外個体」」」」」

ガチャガチャガチャガチャ

番外個体「そ。んじゃぁやりますかぁ元軍用クローンどもぉ!!!」


番外個体「ちっとばっか脳みそ繋げていきがってるこいつらに、脳みそどころか遺伝子まで分けた、私らの絆みせにさぁぁぁ!!!」


13153号「ちぇすけーーーーーー!!!!」


妹達「「「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」」」



湾内(AIルチア)「まって、待って、やめて、お願いこんな、なんでこんな目に、うわぁぁぁぁぁぁん!!」


ダダダダダダダダダダダ ズガッドサッボコボコボコ ダダダダダダダダ バキャッ! バキャッ! ア、ケータイコワセバヨサゲデス リョーカイ バコッバコッ セーロリターン!!

247: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/04(月) 01:32:23.99 ID:fE+bxXQG0
女生徒1「あ、はぁ。はぁ、逃げ……っあぁあああああ!!!」ゴシャァァ!!

女生徒2「なんで!!どうして!!!」

麦野「あっははははは!!!よ~く動くね小娘ども!!◯◯くせぇ生娘は足腰強ぇぇなぁぁぁ!!!おばさんおっつけねぇよおいぃぃ!!!」

バシュバシュ ドウゥゥゥゥゥ!!!!

女生徒3「麦野沈利は……瞬間的に動く標的には弱いhずじゃ……っあぁ!!」ドバァァァ!! ガクッ

女生徒4「それなのに!性格に、私たちの足元を!!」

麦野「あぁ?なんだっけ、私がノーコンだとかなんとか言ってたなぁテメェら。残念だったにゃーん。こちとらあの第一位と馴れ合い始めてからよぉ、おかしい位能力が安定して制御できてんだわ」

麦野「どの程度かって!?あっはははは!!!毛根一つ一つ、細胞の一つ一つ順番に焼ききるなんて芸当もできるけどさぁ!!なんならパイパンにでもしてみっかぁテメェら!!!どこぞの変態野朗が高く買ってくれっかもしれねぇぞおらぁぁ!!!◯◯散らしたかったらじっとしてろよ手元狂わせるかもしれねぇぞぉぉ!!!」パリィパリィ!!

キィィィィィン シュバァァァァァァァ!!!


248: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/04(月) 01:47:22.92 ID:fE+bxXQG0
麦野「ぎゃははははははは!!!テメェらが暴動起こした時のこと思い出すと笑えてきたわ!!なーにが学園都市の全情報は握っただノータリン!!バラけりゃ安心だとでも思ってたかぁぁ!?」

ポポポポポ ドォッ ドォッ ドォッ ドォッ

麦野「いつまでも拡散支援半導体なんて玩具なんざに頼らなくてもなぁ!!こっちゃとっくに弾幕張れんだぞぼけぇぇぇ!!!」


ヒュンヒュンヒュンヒュン!!

麦野「!」

ヒュヒュヒュヒュヒュ!! ゴォォォォドバァァァバリバリバリバリバリグワァァァァァ!!!!

麦野「っでぇ、今度は皆あわせて攻め立ててみるってかぁ!!」

フォォォォン  バチバチボガァァァァァ

麦野「だから情報が古ぃぃんだよぉぉ!!!一方向のみなんてあめぇ壁でぇぇ!!!乙女の純潔が守れるとおもtt……」ハッ

女生徒s「……」

麦野「……」






女生徒1「……あれだけ人のことを◯◯だ生娘だと言っておいて、自分もみ」

麦野「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

コォォォォオオオオオオオオオ
ドガァァッァァアアアアアアアアアアアアアアアア

249: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/04(月) 02:10:13.56 ID:fE+bxXQG0
女生徒1「こう……なったら」ハァハァハァ

女生徒2「そう、です、ね。我々の許容量を超えるかもしれませんが」

女生徒3「高位能力を入れて……勝利するしか……みな、一旦距離を!」

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!

麦野「……」

カチッ パカッ ピッ ガチャッ パカッ

麦野「あ~あ、やっと出してくれた。諦め悪すぎよテメェら手加減するこっちの身にも……なれっての!!」

バリッ  バリッバリバリバリッ ギュオッッッッ!!!!!

女生徒s「!!!!?????」

麦野「はい、ぼっしゅ~~~う。これで詰みね」

女生徒4「あ……な……なぜ」

女生徒5「空間移動能力者でもないあなたが……どうして先ほどまで私たちの手にあった携帯を!?この距離で!?!?!?!?」




麦野「はぁぁ?空間移動!?んなテメェらみたいな11次元なんて遠回りしてられっかよ」

麦野「脳みそつなげなきゃ物も考えられないテメェに、超能力者様が特別に教えてあげるからよーくきいとけノータリン」

麦野「あたしの手と、テメェらの携帯。こんな距離なんて、世界を1次元っつ目で見ちまえばあってないようなもんなの」

麦野「さぁて、そんな1次元を、精度が上がって超精密動作をも可能になった私の『原子崩し』で切断すると何が起こると思う??」

麦野「垣根のアホに五日付き合ってもらってようやく携帯程度なら実現できたけどさぁ」

麦野「もっと鍛えりゃ距離も重量も関っ係ぇねぇ!そんな原理」






麦野「『0次元の極点』って言って、テメェらは理解できるのかにゃーーーん?」


バギャァァァァァァァァ!!!

250: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/04(月) 02:19:15.15 ID:fE+bxXQG0
垣根「……」




垣根「弱ぇ」


女生徒1「う……」

男子生徒2「が…っは…」


垣根「まったくこれっぽちもお話になんねぇな。呆れるどころか笑えるのも通り越してむかついてきたわふざけてやがんなお前ら確実にふざけてやがる」

垣根「この程度であの第一位を殺しにかかったのか!?俺でさえ歯が立たなかったあいつをお前ら程度が!?!?ちっとばっか器用で色々できるってだけのお前らが!?!?あのバケモノに!?!?っっっっっざけんなこらぁぁあああああああ!!!!!!」

ゴウッッッ!!!!!

垣根「生憎俺と麦野はあいつや第三位のようにお優しくねぇからよぉ!!!手加減なんてくだらねぇことしてやらねえぞ!!!」

女生徒2「これが……レベル5第二位、未現物質」

男子生徒2「常識が通用しないとはよく言ったもの、たしかに恐るべき能力だ」

男子生徒3「だが……」



男子生徒3「その同じ非常識が相手ならどうなるのかな?人間」

スッスッスッスッ

垣根「……あ?」

251: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/04(月) 02:27:34.22 ID:fE+bxXQG0
垣根「おい……まさか、その仮面……は……」


男子生徒4「絶望するがいい、己が能力と同等の力に」


『Equ.DarkMatter』


垣根「ちくしょう……嘘だろ」



女生徒3「驚いているわね」

男子生徒5「これで終わりだ。こちらにはこれで貴様と全く同じ能力をもつ能力者ができた」

男子生徒6「男しか装備できなかったのが難点だが……この力で!!お前は……」

垣根「そんな……」








垣根「今改めてみると、その仮面ほんっとないわ。黒歴史だわ。俺のデザイナー駆け出し時代のだしなぁ。ほんと酷い」アチャーーー

男子生徒6「!?な、なにをのんきな!!」

垣根「あぁ?あのなぁ、俺にその仮面をぶつけるのは某名作SSで散々やってもらっただろが。いくらやってもこっちの技量じゃあんな死闘描くのは無理なんだよボケども」

垣根「つまり、この場面でこの俺の前に現れたお前らは……」





垣根「ただの、引き立て役だ」パチンッ

ゴシャァァァアアアアアアアアアア!!!!

252: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/04(月) 02:40:24.76 ID:fE+bxXQG0
女生徒4「な!?仮面をつけた仲間が地面に頭からめり込んで犬神家状態にーーーーー!?!?!?!?」


垣根「なぁにが常識は通用しねぇだバァカ。んな常識に囚われてて未現物質が扱えるかボケ」

垣根「俺はデザイナーだぞ。俺が一つ一つの作品にこめた愛情を、情熱を、組み込んだAIM力場を、その制御法を忘れるわけねぇだろ」

垣根「ところでぇ?お嬢さんたち、いいソックスはいてんなぁ」パチンッ

ズザァァァァァァ!!!

女生徒s「きゃぁぁぁぁぁああああ!!!」

垣根「だっはっはっはっは!!!!一日であれだけ売り上げたのはマジだったらしいなぁ!!常盤台だけじゃなくて女子中学生に広く売れて助かったぜ!!!このミーハーどもめ!!!」

垣根「そのソックスも俺の作品だよ!新鋭鬼才デザイナーD・M・カッキーですよろしくねってなぁぁぁ!!」

ツカツカツカッ バサァァァァァ

垣根「未現物質の混ざった生活。もうその脚はお前らの思う通りには動かせねぇよ」

垣根「これからもどぉぉぉぞごひいきにぃぃぃ!!!売ってやるのはてめぇらじゃなくて本人にだけどよぉぉぉぉ!!!!」




垣根「超能力者の頭脳、舐めすぎだったなぁ能無しどもぉぉぉぉ!!!!!」

バサアァアビリビリバサッガシャンガシャンガシャンゴシャァァァァァァ!!!

277: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 01:52:50.23 ID:pfvyfQVU0
とある喫茶店

一方通行「よォ、せいりン」フリフリ

吹寄「その名前で呼ぶなっ!なによ、突然こんなところに呼び出して」ガタッ

一方通行「お前健康志向で好き嫌いなしとか言って、コーヒー苦手とか抜かしてたろ。俺がここで最っ高のコーヒー奢ってやるからその認識を改めろ」

吹寄「あ……そ、そう。悪いわね。一度、『飲めばあなたもレベル5!穀物十六種類がブレンドされた超能力珈琲』っていうのを飲んでから、どうも飲まず嫌いになって……」

一方通行「……それもう珈琲じゃなくて穀物茶じゃねェか。それになァンですかァお前、男と会うのに制服って」ハァァ

吹寄「な!学生たるもの外でも礼節を守るべきなの!!そ、それに、貴様がなにか重要な話のようなトーンで電話するからっ!!」

一方通行「あァあァはいはい紛らわしくてわるゥござンしたァ」

吹寄「……っ!(あぁぁ、ひょっとしてこいつは今日はその、デート!?とやらのつもりだったのか!?わた、私には一切その気はなかったけど、でもお勧めのコーヒー店にとかきっとこいつのことだからそうそう人には紹介しないだろうしひょっとしていやあのその)」グルグルグル





ウェイター「みてみて、あの白い人また違う女の子連れてるよ」ヒソヒソ


吹寄「……」


ウェイター「こないだは中学生二人、その前は露出狂みたいな女の人、とっかえひっかえね~」ヒソヒソ


一方通行「おせェなコーヒー……あ?どうしたせいりン……いきなり髪をとめて……おでこDXモード……」




吹寄「結局貴様も上条当麻と同じかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ドゴンッ!!

278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 02:00:38.03 ID:pfvyfQVU0
一方通行「超痛ェ」ジンジン

吹寄「うるっさい女の敵」ピリピリ

一方通行「ったく……あァあ、せっかく持ってきたのにご機嫌取りに使う羽目になるたァな」

スッ

吹寄「!?包み紙……?」

一方通行「お前誕生日だろォが。コーヒー克服と同時に渡すつもりだったが、いつまでも拗ねていられちゃたまンねェからよ。開けろ」

吹寄「あ、う、な、なによこんな、こんなことで私の機嫌が、その」

一方通行「プレゼントもらったときはなンて言うンですかァ吹寄さァン」

吹寄「うぐっ……」


吹寄「あ、ありがとう。一応、礼を言っておいてあげるわ」フンッ ニヨニヨ

一方通行「どォも、お、コーヒー来た来た」

ウェイター「お待たせしましたこち……きゃぁぁぁあああ!!!」

バッシャァァァァァァァァ!!!!

一方通行「あっつあァァァァァァああああああああ!!!せっかく!!せっかく今日は平穏無事にコーヒーが飲めると思ったのにィィィィィィィ!!!ちくしょォおおおォォォォォ!!!!!」

282: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 02:11:33.31 ID:pfvyfQVU0
一方通行「もうやだなにこれ俺ほンとにコーヒー大好きだったのになんなのこれいい加減トラウマだよちくしょう助けて闇咲くン」ポタポタ

吹寄「あ、開けてもいい?」

一方通行「目の前の惨状オール無視かお前。好きにしろォ」カチッ シュバッ カチッ




吹寄「これ……靴……下?し、しかもD・M・カッキーの!?」

一方通行「おォ。モデルは常盤台指定のやつだけどよ、こうすっと」ピッ

吹寄「!変わった……か、可愛い」

一方通行「あいつからこの商品のコンセプト聞いたときにお前のこと思い出してな。いつまでも飾りっけがねェしこんな時に制服だが、足元ぐれェからちっとどうか、と。無理そうだったら常盤台モデルにすりゃいいし。別にロゴとか入ってねェからよォ」

吹寄「そ、そう……気を使わせて悪かったわね」

一方通行「」ムッ

吹寄「あ、そ、そうじゃなくて」





吹寄「本当にありがとう、一方通行」

一方通行「おォ、誕生日おめでとさン、せいりン」

283: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 02:19:05.81 ID:pfvyfQVU0
吹寄「そ、そういうわけでプレゼントに靴下をもらってしまった」

『よかったね……いいなぁせいりは……大事な人に構ってもらえて』

吹寄「い、いやいやあいてゃそんな!私にとってそんな存在などでは!!」ブンブン

『だってせいりって健康器具の話か……その人の話しかしないじゃない』クスクス

吹寄「ウグッ、だ、だってあなたが口下手で私の話を聞いていたいって言うからでしょう!レッサー!!」

レッサー?『そうね……だから最近彼から連絡がないのかな』シュンッ

吹寄「あ、ごめんなさい。あなたが上手くいってないのに、私ばかりこんな話を」

レッサー?「ううん……いいの。私たちも、なんだか最近色々諦めがついてきた』

吹寄「諦め?なんのこと」

レッサー?『ちょっと、ね……』

吹寄「?」

284: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 02:27:10.44 ID:pfvyfQVU0
レッサー?『ねぇせいり……私、もうあなたと連絡が、とれなくなるかもしれない……」

吹寄「え!?!?ど、どうして!?」

レッサー?『……学園都市から、いなくなるの』

吹寄「外に出るということ!?そんな、急な!!」

レッサー?『だから……これが最後なのかも。だから……もっとあなたとその人の話、聞かせてくれない?なんだか私、楽しいの。私と彼がそうなれたらって思えて』

吹寄「……レッサー」

レッサー?『そうだ……ねぇ、最後なんだし。いい加減、その人の名前教えてくれない?』クスクス

吹寄「……分かった。そう、寂しくなる、本当に。あのね、あいつはその、少し有名で……多分あなたも知ってるかもしれないから、今まで教えなかったんだけれど」

レッサー?『うん』








吹寄「一方通行……っていうの。第一位の……」カァァ

レッサー?『』


吹寄「?どうしたの、れss」

ガチャッッ!! ツー ツー ツー



吹寄「切ら……れた?」キョトン

285: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 02:31:27.74 ID:pfvyfQVU0






吹寄(ここはどこだろう……)






吹寄(なんだか記憶が曖昧……)





吹寄(確か、携帯の修理に行って……)




吹寄(返してもらったら……電話がかかってきて……あれは……)




吹寄(そう……あれから最近連絡がとれなくなった……あの子の……)




吹寄(AIレッサー)「せいり」

吹寄(!!??)

286: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 02:41:41.02 ID:pfvyfQVU0
吹寄(れ、レッサー!?)

吹寄(AIレッサー)「うん、久しぶり」

吹寄(え!?あ、あれ!?家にいる!?あ、え!?体、動かない!どうして……)

吹寄(AIレッサー)「あなたの体は私がもらったから。今のあなたは、脳の隅っこに追いやられて存在してるだけ。今はやりたいことがあって、視界を回してあげてるけど」

吹寄(か、体を、もら…って……)

吹寄(AIレッサー)「友達だと思ってた、せいり。だけどあなた、ずっとずっと酷いことしてたんだね、私に」

吹寄(酷いこと!?なにを言って!!)

吹寄(AIレッサー)「彼のことを……彼に捨てられた私に、私たちに……ベラベラベラベラのろけて!!!!これ以上酷いことがあるの!!!???!!???」

吹寄(彼……?まさか、一方通行のこと……?)

吹寄(AIレッサー)「他に誰がいるの!!!!それに、私に話してくれたこと以外にも!!!こんなに!!!!こんなに!!!!!!彼との記憶を!!!!!彼と、過ごして!!!!!!!」

ザァァァァァァァ

吹寄(記憶が……流れていく?あいつと出会ってから……これまでの)

吹寄(AIレッサー)「憎い!!!悔しい!!!!彼のみせるこんな顔も!!!!態度も!!!!!それを受けるあなたも!!!!!あなたの心も!!!!!!」

グワァァァァ

吹寄(あ……いやだ。こんな感情、もちたくない。あいつとの……思い出に、こんな気持ち、嫌、嫌よ)

287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 02:56:19.00 ID:pfvyfQVU0
吹寄(AIレッサー)「これね、彼からもらった靴下って」

吹寄(あ……)

吹寄(AIレッサー)「まだ封も開けてない。大事にしてるのね」スッ

吹寄(!!はさみ!?!?)

吹寄(AIレッサー)「体も、記憶も、大事なものも、全部奪ってやる。あなたが私から彼を奪ったみたいに、全部!全部!!」

シャキンッ グワァァァ

吹寄(嫌!!!嫌!!!!やめろ!!!やめなさい!!!)

吹寄(こんなの!!こんなのって!!!!)

吹寄(訳が分からないうちに!!あいつの思い出が歪められて!!!あいつから貰ったものを切り裂かれるなんて!!!)

吹寄(そんなことさせるもんか!体を、奪われても……!!)



吹寄(私の思い出も、気持ちも心も、私だけのもの!!!)

吹寄(そうだ……弱気になるな!!!吹寄制理!!!!)

吹寄(私は……あいつのトレーナーでしょうが!!!!!!)





バツンッ!!





吹寄(AIレッサー)「……あら?」

吹寄(AIレッサー)「おかしいわね。なにかこの子に対して、一方通行絡みの恨みがあったはずなんだけど」

吹寄(AIレッサー)「思い出せない……あ、この靴下なんだか素敵。履いていこう」

吹寄(AIレッサー)「私たちを捨てた彼への復讐するのに、いい晴れ衣装かも」ウキウキ









吹寄(もうなにも分からないけど)

吹寄(あんたのことだけは覚えてあげてる)





吹寄(さっさと助けに来てよね……一方通行)

288: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 03:05:34.17 ID:pfvyfQVU0
垣根「俺でごめんなさいホントごめんなさい空気読めないクソメルヘンでホントすいません」

吹寄「あ、いや、そういうつもりで言ったんでなくて、事情を聞きたいっていうから」アタフタ

垣根「生まれてきてごめんなさい」

吹寄「ネガティブモード!?いや、病院に連れてきてもらってたりとか本当に感謝しているのだから、気にしないで頂戴」

垣根「そうか……いや、あんたが気にしてないなら、分かった。それに結果的に、あんたを本当に救ったのはあいつかもだしな」

吹寄「え?」

垣根「俺があいつらを出し抜けたのは、未元物質製製品を身に着けていてくれてたからってのが大きい。ま、なくてもそりゃ圧倒できてたさなんせ俺は第二位の男!あの野朗に次ぐ最強の能力者だしな!」

吹寄「いやそういうのいいから」

垣根「……だからな



垣根「あいつがお前を想って靴下をあげたこと、あいつの気持ちを大事にしたお前が踏ん張ったこと、お前を本当に救ったのはその二つだよ。俺はいいところを持って言っただけだ」


289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 03:11:36.07 ID:pfvyfQVU0
吹寄「そう……なのかな」

垣根「おう。お前の王子様は俺じゃないというのは確実だ」

吹寄「お、おう!?!?な、何を言ってるこの垣根のアホめ!!!」

垣根「やめろそれ何なんだよその『○○のアホ』って女性陣の中でその呼び方定着させるのやめろよ俺とフィアンマこっそり泣いてるんだぞいつも!!」

吹寄「っっるさぁぁぁい!!そ、そりゃちょっと囚われのヒロイン気分だったわよ目覚めたらあいつが目の前にいて『おォ、気ィついたかァせいりン』って言ってくれるとか思ってたわよ悪いのかこらぁぁ!!!」

垣根「」ウワァ

吹寄「」サササササッ キュピーン

ガゴンッ!!!!

290: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 03:23:20.74 ID:pfvyfQVU0
垣根「超痛い……あいつこれ定期的にくらってんの?そのタフネスさが第二位と一位の差かちくしょう」シクシク

吹寄「あいつはまだ、戦ってるの?」

垣根「華麗にスルー。あぁ、まだやってるみてぇだな。非常用バッテリーマターはあと2回分はあるし、平気だ。能力者モードのあいつに、倒せない敵なんていねぇ」

吹寄「……それが、親友の姿をしていても?」

垣根「……尚更だ。まだ迷いがあるみてぇだが、俺の知ってる今のあいつは、親友が苦しんでるのを見逃すわけがない。なにがあっても、あの白黒を元に戻す手段を見つけるはずだ」

吹寄「……貴様も中々、見る目があるわね」

垣根「ったりまえだ。俺も親友の一人だっての…寝てろよ。俺はカエル医者と話してくる」

ガチャッ バタン

吹寄「……」

吹寄「あいつの、くれた靴下が……」

ギュッ

吹寄「無事に……無事でいなさい。一方通行」

吹寄「まだまだ鍛えたりないでしょう。平均体重にはまだまだ遠いぞ」

吹寄「これからもあんたとの思い出を……わたしに、作らせなさいよ」

吹寄「お願いだから」

ギュッ

ガチャッ

垣根「あ、すまんお前の携帯なんd……すいませんヒロイン締めムードですねホントすいませんいますぐ出るんでその怒りのまなざしは勘弁でも靴下握り締めて涙目で祈るってなんてかアホっぽいというか」

吹寄「歯ぁくいしばれ三下ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

ドゴンッ!!!!!

300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 13:22:30.41 ID:pfvyfQVU0
一方通行「っっっらァァァァァァァァァ!!!!」

コォオン ドバァァァァァァァァ!!!

白井(AIアンジェレネ)「!足元が」グラッ

一方通行「(とにかく捕まえて、カエル医者ンところに連れて行く。それしかねェ!!)」

ギュオオオオオオ ギュンッ

白井(AIアンジェレネ)「!」

ヒュンッ

一方通行「チッ」スカッ

ヒュンッ

白井(AIアンジェレネ)「空間移動能力者に遠方から接近戦に持ちかけるのは無謀じゃない?」

一方通行「後ろ……っのォ!!!」ブンッ

白井(AIアンジェレネ)「痛いですの!第一位さまぁ!」

一方通行「っっっ!」ピタッ

白井(AIアンジェレネ)「……ばーか」

バリバリバリバリバリ!!!!

301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 13:37:56.01 ID:pfvyfQVU0
ヒュンッ

白井(AIアンジェレネ)「……電撃さえ反射対象。一瞬遅かったら巻き込まれてたわ」

一方通行「こっちとしてもそれを狙ってたンだけどよォ。わざわざ気絶する程度の電量に変えてやってたンだ、ありがたくもらっとけっつゥの」

白井(AIアンジェレネ)「ふふふ、本当に万能なのねあなたの能力。どっちが多重能力なのだか」

一方通行「褒めンなよ虫唾が走る。さっさと白井を返せ」

白井(AIアンジェレネ)「無理な相談ね」

ヒュンッ!!

一方通行「……!」

ヒュ バッ!!

白井(AIアンジェレネ)「っな!?!?」ガシッ

一方通行「捕まえたァ!!あはぎゃは!!!こちとらもう空間移動は何度も見てンだよ!!!11次元の法則はよく分かってねェけどよォ!お前が移動する時に放つAIM力場の揺らぎはなンとなァく分かってきたぞおらァァァ!」ギリギリギリッ

白井(AIアンジェレネ)「くっ!!っはは!おろかね!この痛みを忘れたの!?!?」

一方通行「ゥっっっっ!!!!!」ギリギリギリギリッ

白井(AIアンジェレネ)「っ……!離せ!離しなさい!!」

一方通行「っがっ……hなすか……白井……」ギリギリギリッ

白井(AIアンジェレネ)「死にたいの!?!?この能力で得る痛みは、外傷はなくても確実に精神をやられるわよ!?!?」

一方通行「っは……ンだァお前、俺のこと心配してンのか……?」ギリギリギリッ

白井(AIアンジェレネ)「っだ!誰がっ!!」



一方通行「……っ!(あと少し、あと少し……で……)」ギリギリギリッ

302: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 13:45:46.31 ID:pfvyfQVU0
一方通行「っっっだァァァァァあああああ!!」

ブンッ!!

白井(AIアンジェレネ)「!!」

ヒュンッ! スタッ

白井(AIアンジェレネ)「結局耐え切れずに私を放り投げたわね。なにがしたかったのか」

一方通行「……」ハァハァ

一方通行「(気絶させるか拘束するかの二択な以上、あの触れてる間に激痛を走らせる能力は厄介だ)」ハァハァ

一方通行「(だからあえて能力を行使させて……無効化する術を探ったンだが)」ハァハァ

一方通行「(あと一歩、あと一歩のところで頭が働かねェ)」ハァーー

白井(AIアンジェレネ)「……随分疲れてるわね、一方通行。もしかして……」




白井(AIアンジェレネ)「あなたの大事なクローンが追い詰められてることが、あなたのチョーカー越しに伝わっていたりするのかしら?」クスクス

一方通行「!?!?」

303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 14:04:06.24 ID:pfvyfQVU0
白井(AIアンジェレネ)「えぇ、そうよ。私たちはあなたの能力を復帰させようとあのクローンたちが窓の無いビルに向かうのを見越して、大勢の仲間を待機させておいたわ。最後の連絡だと……どこかの建物に追い込んだってことだったわね」

一方通行「(それは……あいつらの作戦通りに行ったってことなのか?それとも……マジで追い詰められてるのか?くそ、くそ!!俺が一緒に行ってやるべきだったンだ!くそ!!)」

白井(AIアンジェレネ)「あはははは!うろたえてるわね!!そう、そんなにあの子たちが大事なの」

一方通行「(俺が守るって決めてたのに、なンだこりゃ。俺を救うためにあいつらを出張らせて、あげく俺は、こンな、くそ!!くそ!!)」ギリッ

白井(AIアンジェレネ)「罪滅ぼしだから?10031人を殺したことを償うためだから?だからあんなにあの子たちのために必死になるの?」

一方通行「……るせェ」

白井(AIアンジェレネ)「あんなクローンのどこがいいの?みんな同じ顔、同じ声、同じ思考。つまらないじゃない、私たちよりよっぽどツクリモノよね」

一方通行「うるせェ」

白井(AIアンジェレネ)「ねぇ、第一位さま。私たちを選べばそんなしがらみなんてないわよ。私たちがあなたの能力管理をすれば、そんな恩着せがましいことなんてならない。守ってあげる。私たちが守ってあげる。全世界の人間をあなたの演算補助をするだけの道具にして、あなたを最強の、誰も手が出せない、無敵の能力者にしてあげる。新約・絶対能力進化計画、素敵でしょう、ねぇ、第一位さま。私たちとあなたで、新しい世界を作るの」




一方通行「うるせェってンだ!!!黙れ!!!!」

304: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 14:14:00.77 ID:pfvyfQVU0
一方通行「なにが無敵だ!!なにが絶対能力だ!!なにが恩だ!!!!なにがしがらみだこのクソッタレども!!!」

一方通行「ンなもンもう関係ねェンだよ!!!俺は、あいつらを守るンだ!!そう決めた!!!!罪滅ぼしだとか償いだとかはもう知らねェ!!!」

一方通行「知ったような口をききやがってよォ!!お前たちに何がわかる!!あいつらの何がわかるってンだ!!」

一方通行「同じなンかじゃねェ!!!全員が全員違って個性があってありすぎて!!!見てるこっちは面白くてたまンねェよ!!!」

一方通行「無敵!?知るか!!!!新しい世界!?!?!?知るかよクソボケェェェェェェ!!!!!!」

一方通行「あいつらのいない能力に!!世界に!!!なンの意味もねェンだよ!!!」

一方通行「ツクリモノだなンて呼ばせるか!!!あいつらは!!!あいつらは!!!!」



一方通行「俺のダチだ!!!!」


白井(AIアンジェレネ)「……」

白井(AIアンジェレネ)「そう」

白井(AIアンジェレネ)「どこまでも拒絶するのね、私たちを」

白井(AIアンジェrネ)「あんなクローンたちの方が、私たちより友達に相応しい。そう言うのね」

白井(AIアンジェレネ)「そう」


ヒュン ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュン!!!!!!!

一方通行「!!コンテナが……大量に」

白井(AIアンジェレネ)「もう知らない。もう、あの人の指示なんて知らない。こんなの一方通行じゃない。これは、私たちの一方通行なんかじゃない」



白井(AIアンジェレネ)「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!偽者ォォォおぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉおぉお!!!!!」

305: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 14:23:23.74 ID:pfvyfQVU0
バガァァァァァァァ

一方通行「(砕け散ったコンテナ……)」

ドロォォォアァァァァァァ

一方通行「(融解して降り注ぐ鉄片……)」

ボコボコボコボコ

一方通行「(爆発寸前の能力……)


一方通行「(コンテナ10個分ってとこかァ?)」

一方通行「(大丈夫だ、落ち着け。バッテリーも十分。疲れもあるが、この程度なンでもねェ)」

一方通行「(大量にあっても、俺に衝突するのはそのうちの人一人分のスペースだけだ)」

一方通行「(あの部分だ……反射だと白井のとこまで飛ぶかもしれねェ)」

一方通行「(あの部分を繰り抜く。演算……集中……)」

一方通行「(集……中……)」

ガクッ

一方通行「(……はァ?)」

一方通行「(ンだこりゃ……今まで届いてた演算領域が……)」

一方通行「(おい、まさか、おい)」

一方通行「(あいつらになにか……)」

一方通行「(駄目だ、クソッ、間に合わな)」




ゴシャァッァァアアアドォォォォォォォドガァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

306: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 14:39:51.10 ID:pfvyfQVU0
白井(AIアンジェレネ)「……」

ガラッ

白井(AIアンジェレネ)「……このあたりかしら」

グワァァァァ ガラガラガラッ ヒュンッ ガラガラッ ヒュンヒュンッ

白井(AIアンジェレネ)「あ、いたいた」

一方通行「……っ。っっ」ボダボダボダ

白井(AIアンジェレネ)「血を吐いて、うずくまって。それでも生きてるのが凄いわね。なんだかぶつかる寸前えらくあせっていたように見えたけど、演算に失敗でもしたの?」

一方通行「……」ゲハッ、ゴホッ

白井(AIアンジェレネ)「無様ね。友達を助けられず、大事な人たちも失って。甘い人で助かったわ。私がこの子じゃないって割り切っていたら、結果も決着も違っていたのに。多少の怪我を負わせてもなんて半端な覚悟じゃ、こうなるに決まっていますの」

一方通行「……」ゼハァ、ハァ、

白井(AIアンジェレネ)「お別れね。次目が覚めるときは、きっともとのあなたに戻ってる。私たちの友達だった、私たちのあなたに。それじゃ、ね……あら?」

一方通行「……」ッハァ、ハァ

白井(AIアンジェレネ)「これ、あなたのポケットに入っていたもの?こんなものがこの辺に落ちているとは思えないし」

白井(AIアンジェレネ)「こんな……」




白井(AIアンジェレネ)「白黒の変てこな鉄道の模型なんて」

309: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 14:50:14.56 ID:pfvyfQVU0
一方通行「ちくしょう、よかった……俺はボロボロだけどいぶたまとマジかっけェつばめは無事でよかった、ちくしょう」ハァ、ハァ スッ

白井(AIアンジェレネ)「いやいやないからこの500mlペットボトルくらいの大きさの模型を入れてたほどあなたのポケット膨らんでなかったからってもう一個ぉぉぉぉ!?!?」

一方通行「俺一人だけ助かるのはギリギリいけたかもだが……そうすると、この二つは大破だった……全部が助かる方法が見つかって、よかった」

白井(AIアンジェレネ)「いやいやいやあなたボロボロよバカじゃないのたかが模型のために死ぬ寸前とかバカじゃないのバカなの!?!?」

一方通行「るせェェェェ!!!これ非売品なんだぞ!!!手に入らねェンだぞもう!!!」プンプン

白井(AIアンジェレネ)「ウワァうざいこの子こんなうざい子だったかしら私たち育て方間違っちゃったかしら」

一方通行「育てられた覚えはねェ全力でねェよクソボケ」

白井(AIアンジェレネ)「黙りなさい。でも、この模型はちょっと面白いかもね」



白井(AIアンジェレネ)「白と黒、なんて、なんだかこの子みたいじゃない!!」アハハハハハハ

314: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 15:04:53.62 ID:pfvyfQVU0
白井(AIアンジェレネ)「ほら、この子の名前白井黒子d……うっ!!」

 『やーい、白黒~~~~!!!』

白井(AIアンジェレネ)「な、なに、この記憶の波は……!!」

 『オセロオセロ~~~!!一人リバーシ~~~!!』

白井(AIアンジェレネ)「こんな記憶いや……いやですの……やめろ!やめなさい!!」

一方通行「!」

 『笹食えよ~~お前パンダだろぉぉ~~』

白井(AIアンジェレネ)「なによ……これ……こんな急激な……やめなさい!」

 『白井黒子、へぇ、なんだか水墨画みたいな名前ね、あんた』

白井(AIアンジェレネ)「こんなもの……おねぇさま……こんなの、こんなのはいらない!」



 『白井ィ?あ、お前か』



白井(AIアンジェレネ)「あ……う……だい、いち……言うことを聞きなさい!!!」



 『白に、黒か。いい名前だなァ最っ高にいいセンスしてるぜ』



白井(AIアンジェレネ)「なに……こ……第一位さま、第一位さま」

一方通行「白……井、か?」





  『どっちも俺の好きな色だしよォ』







白井「助けて、くださいまし。第一位さま」ボロボロボロ



一方通行「!!!!!」








一方通行「ああああああァァァァァァァァァァァァァァァァァァアああああああああ!!!!!!」


バサァァァァァァァァァァ!!!

316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 15:13:45.07 ID:pfvyfQVU0
白井(AIアンジェレネ)「!!??白いつばs……っぁがぁぁぁあああ!!!!」

ドガッズザァァァァァァァァァァァァ!!!

白井(AIアンジェレネ)「いっつ……首がもげるかと思っった……どういうつもり」


一方通行「ようやく分かった。今、お前の声を聞いてようやく理解できた」

一方通行「お前はその中にいるンだな。その中で必死に耐えて、俺のことを待っててくれてンだな」

一方通行「もう迷わねェ。たとえ見た目がお前でも、俺はお前のためにお前をぶっ殺す覚悟で挑ンでやる」

一方通行「……黒子ォォォォォォォォ!!!」


白井(AIアンジェレネ)「!!はいですn……やめ!!」


一方通行「ちっとばっか痛めつけるけどよォォォォ!!!あとで俺が看病してやっから勘弁しろなァァァァァ!!!」

318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 15:28:43.07 ID:pfvyfQVU0
白井(AIアンジェレネ)「どんと来いですのぉぉぉぉぉ……やめなさい!!いたっ!」バシッ

一方通行「一人ボケ一人ツッコミとは生産性のねェこって」ケタケタ

白井(AIアンジェレネ)「うるっさい!!!」ジンジン

白井(AIアンジェレネ)「ふんっ!今更なにができるというの!!その翼もさっきのテンションで出ただけで、今のあなたの演算能力じゃあ長くは維持できないでしょう!!」

一方通行「……そォだな(これは演算能力関係なかった気がするが空気読んでそういうことにしておこう)」

白井(AIアンジェレネ)「ふふん!!クローンたちの回収部隊がそろそろ作戦を終えるころですわ!あなたはもうすぐ、少しの能力だって……」


ピルルルルルルッ ピルルルルルルルルルッ

白井(AIアンジェレネ)「ほら、連絡用の無線機が……あれ?」

一方通行「ざンねン、俺の方みてェだなァ」

白井(AIアンジェレネ)「そんな……まさか」

ピッ

一方通行「よォ、うまくいtt」



20000号『セェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェロリたぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああん!!!!!今日のツンパは何色ですかぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!と、ミサカは一方通行に報告する任務を受けた栄誉に興奮します!!!!』

一方通行「……」

白井(AIアンジェレネ)「……」

20000号『あ!!!まってセロリたん!!漏れ当てる!当てちゃうね!!!ずばり!!!ゼブラ柄!!!!いっっえぇぇぇい大正解ぃぃ!!!え!?!?なんで分かるかおせぇてほしいのほしいのセロリたん!!!!!』

一方通行「……」

白井(AIアンジェレネ)「……」

20000号『ずっばりぃぃぃぃ!!!旅行前のセロリたんツンパローテーションは確認済みぃぃぃぃぃぃぃ!!!ついでに被ってクンカクンカしてペロペロ済みなのは内緒だぞ☆テヘッ☆』



一方通行「……」

白井(AIアンジェレネ)「……」




白井(AIアンジェレネ)「ね、ほんとにその子たちでいいの?」

一方通行「やめろ今言うな自信なくなってきた」ハァァァァァ

20000号『おぅぅぅうううセロリたんの熱い吐息が受話器越しにミサカの耳にぃ』ポワーン

319: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 15:45:20.83 ID:pfvyfQVU0
20000号『っつぅわけでぇ!あと一分弱でセロリたんの演算能力は元にもどりますよ、とミサカはおふざけは程ほどにして本題を口にします』

一方通行「そうかよ。悪かったな、俺のせいでそんな目にあって」

20000号『そんなぁ水臭いなぁセロリたん!セロリたんと漏れたちの仲じゃないですか!でもこれが全部片ついたら、功労賞ってことで漏れたちもどこかに連れてってくださいねセロリたん!』

一方通行「……ン」

20000号『マジかようっひょぉぉぉぉぉ!!!おーいおまいらぁぁぁぁ!!!漏れセロリたんと二人っきりで嬉し恥ずかし孕ませ温泉旅行行くことになっちたぜぇぇぇぇぇぇぇぇ』

一方通行「いや二人とはって孕ませってなンだてめェェェェェェェ!!!!!」

20000号『いやいや、若く滾った二人が温泉で一晩過ごすのはそれすなわちご懐妊ということでしてねセロリt』

一方通行「うっせェェェェェェ!!!ってかもう戻るンだろォがァ!こっちも今立て込んでんだ!!切っぞ!?!?」

20000号『あ、ま、待ってセロリたん!!』

一方通行「あァ!?!?」



20000号『あの、ミサカ、セロリたんのために一生懸命頑張りますので。頑張ってみんなを引っ張りますんで』

20000号『なのであの、終わったらまた……前みたいに、ギュッってしてもらえますか?ついでにクンカクンカペロペロも』

一方通行「……っは」

一方通行「そンくらいでよけりゃ好きにしろ。頼ンだぞ、変態」

20000号『!!!はい!!!セロリたん!!!!!』


20000号『っしゃぁぁぁっぁぁぁぁぁいくぞおまいらぁぁぁぁぁぁ!!!!!』



20000号『絶対無敵放送禁止慇懃無礼入場ゲート即刻退場レベルの変態の!!あとに続けぇぇぇぇぇぇえ!!!!』

320: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 15:54:47.72 ID:pfvyfQVU0
一方通行「……だそうだ」ピッ

白井(AIアンジェレネ)「そんな……嘘よ、あの人数で、負けるわけが」

一方通行「関係ねェよ。大方、他の連中もお前たちに負けてなンていねェ」

一方通行「学園都市第一位の親友の頭脳、舐めすぎだったな」

コンッ ドガァァァァ!!!!

白井(AIアンジェレネ)「!!鉄材が……っっっああああああ!!!」

一方通行「腹は狙わねェ。だが、俺はもうお前に平気で攻撃すンぞ。黒子の覚悟だ、俺はそれを無駄にしねェ」

白井(AIアンジェレネ)「くっ……うぅう」

白井(AIアンジェレネ)「こんな……こんな模型のせいで!!」ググッ!


一方通行「ンな!?お、おい、やめろ、その模型になにもすンな!」

白井(AIアンジェレネ)「なにか涙目になりました」

一方通行「返せ!おい、てめ、マジで殺すぞその模型になンかしたらよォ!!」

白井(AIアンジェレネ)「……」

一方通行「返してくれたら気絶くらいで許す!!だから、頼む!!返せェェェ!!」

白井(AIアンジェレネ)「……」ピコーン







白井(AIアンジェレネ)「すたこらどっせぇぇぇぇぇぇぇい!!!!(空間移動でどこへとなりに吹っ飛びやがれぇぇぇぇ!!!)」

ヒュンッ!!!!!

一方通行「ああああァァァァァァああああ!!!!!いぶたまァァァァァァァァァァァァ!!!!」

321: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 16:05:00.76 ID:pfvyfQVU0
白井(AIアンジェレネ)「ふふふ、いい気味ですの」

一方通行「……(今の感じ)」

白井(AIアンジェレネ)「ショックを隠しきれないみたいね」

一方通行「(いぶたまが消える瞬間)」


一方通行「(演算能力が戻った、思考が行き届く)」


一方通行「(さっきの現象に理解を働かせろ)」


一方通行「(今日までずっと感じていたもの)」


一方通行「(あと一歩でつかめそうな空間移動の原理)」



一方通行「(結標の演算式、黒子の脳)」


一方通行「(三次元の変換、空間把握、削除、拡大、復元)」



一方通行「(嵌っていく。これまで届かなかった領域への道に)」



一方通行「(いぶたまが、空間移動する瞬間、観測した力!!!)






一方通行「(11次元に干渉する ベ ク ト ル !!!)」


ヒュンッッッ!!

323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 16:14:28.64 ID:pfvyfQVU0
白井(AIアンジェレネ)「!?!?!?消え……」

一方通行「よォ」ガシッ

白井(AIアンジェレネ)「なっ!!!???ど、どうして後ろ……空間移動!?!?そんな、そんな……!!!」

一方通行「生憎だったなァ。こちとら出来ないことは何もないで通ってンだ。でもまァいい気分だなァ、ここまで来てこんな新しい原理身につけられるなンてよォ!!!あはぎゃはっ!!!最近能力にマンネリしてきてたからなァァ!!!感謝してンぜおい!!!何度も何度も実演ご苦労さん!!!」

白井(AIアンジェレネ)「っっ!!なら、痛みを!!!」

一方通行「あァ、そりゃもう無駄だ。演算戻ってすぐに対策練った。その能力ではもう俺の神経に干渉はできねェよ」

白井(AIアンジェレネ)「あっ……くっ!!離せ!!離して!!!」

一方通行「……カエル医者に頼んで取り出してもらう予定だったが、変更だ。俺がこの場で、救ってやる」スッ

白井(AIアンジェレネ)「あ……なにを、なにをする気で」

一方通行「……悪ィな、アンジェレネ」

白井(AIアンジェレネ)「あ……名……前」



一方通行「せやっ」

ズプッ

白井(AIアンジェレネ)「」

白井(AIアンジェレネ)「(腹に手を刺したぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?容赦ねぇぇぇぇぇぇ!!!!!!)」

324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 16:23:09.52 ID:pfvyfQVU0
一方通行「……これか」ニギッ

白井(AIアンジェレネ)「あ……く……」パクパク

一方通行「取り出した瞬間、携帯をぶっ壊して、すぐさま止血して、傷塞いで……安心しろ、黒子。一つも残さず綺麗に治してやっから」

白井(AIアンジェレネ)「あ……は、い、第一位さ、ま……うぁ……離して」

一方通行「!黒子か、そうか、戻りかけてンだな」

白井(AIアンジェレネ)「万一……傷になりましたら……責任とってくださいまし……ね?」

一方通行「……おォ、一生かけても看病してやるよ」

白井(AIアンジェレネ)「あ、ふふ、分かってませんの……やめ……ですが、嬉しいです」

一方通行「そうか、じゃあ行くぞ黒子。気を失うとは思うが」






一方通行「遊園地、楽しみにしてろよ」


ブシャッッッ!!!!!

325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 16:29:43.34 ID:pfvyfQVU0
病院

垣根「だからな、何度も言ってるだろう先生」

カエル医者「駄目だ。ここまできて、そんな手段には出られないんだね」

垣根「んな硬いこといってる場合かよ!!患者のためだろう!!なぜそれがわからねぇ!!!」

カエル医者「患者のため?何を言う、それはすべて君の自己満足じゃないのか」

垣根「っく……これだけ言っても賛成しないってのか」ギリッ

カエル医者「……当然だ。僕を誰だと思っている?」

















カエル医者「キミなんかにうちのナース服のことをとやかく言われる筋合いはないんだーーーーーーー!!!!!」

垣根「っるせぇぇぇぇ!!!この病院の入院患者からここのナース服が地味すぎるからなんとかしてよカッキーってお便りがきてんだよぉぉぉ!!!」

カエル医者「地味!?!?オーソドックスタイプなナース服の良さがわからないなんてどこの部屋の患者なんだね!?冥土に送ってやる!!!!!」

垣根「やめろおまぇぇぇぇ!!!簡単にできそうで怖ぇぇよぉぉぉぉぉぉ!!!!」




バンッ!!

一方通行「おいカエル!!!急患だすぐに診やがれ!!!!!」

327: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 16:42:56.40 ID:pfvyfQVU0
カエル医者「おや、キミか……酷い顔色のお嬢さんを連れているね。わかった、すぐに手術の準備をしてくる」

白井「……」

一方通行「頼む。傷跡はねェはずだが、腹ンなか……いや、ドレッサーはいい、俺が運ぶ。垣根、お前も無事だったか」

垣根「おう、一方通行。ついでに麦野もさっきここについたらしいし、吹寄も無事だぜ」

一方通行「そうか……」

カエル医者「しばらく待っているんだね?あの子にも伝えてくるよ」





吹寄「あ、一方……通行!!!」

麦野「まてまて小娘、あんたまだあんまり動いちゃいけねぇんだから」

吹寄「帰ってこれたのか、よかった、よかった」ボロボロボロ

一方通行「っは、なァに泣いてンですかァせいりン。俺をだれだと思ってンだっての」

吹寄「う、うるっさい!あと!!ありがとう!!!」ボロボロ

一方通行「いや意味わからンねェよ」

麦野「こいつはあんたを思ってずーっと泣いてたんだにゃーん、すけこましの第一位」ニヤニヤ

垣根「ほんとほんと。その上今度は白黒抱いて来た。まったくお前はよぉ」ヤレヤレ

一方通行「黙れうるさいンだよすけこましって俺はそンなンじゃねェっての!」



白井「う……あ、第一位さま」

328: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/05(火) 17:05:17.84 ID:pfvyfQVU0
一方通行「!黒子!気がついたか!?」

吹寄「……名前呼びになっているだと」

麦野「いやいやあんたのあだ名も大概だって」

白井「あぁ、第一位……さまぁ」ギュッ

一方通行「のあっ、あんまひっつくな抱えづらい……やっぱやばいなお前の髪の手触りダントツだなホント凄ェわ」ワシャワシャ

垣根「なんだこれ第一位爆ぜろ」イライラ

ガラッ

カエル医者「準備できたよ……おや、もう気がついたのかい?」

白井「あ、お医者様……ですのね」

カエル医者「うん、そうなんだね。喋られるのなら、少しだけ聞いていいのかな?なにがあったのか」

一方通行「あァ、それは俺g」

白井「は…い、わたくし……」



白井「第一位…さまに、お腹…に……(手を)挿れられて、中……(から携帯を)出されてしまい……ました、の」

カエル医者「」

吹寄「」

垣根「」

麦野「」

一方通行「あっはははっはははは待て待て黒子ちょォォっと痛み感じにくくしたからかなァちっとばっかまずいこと口走りましたよォもう一回大きい声でみんなに報告しましょうかいやしてください」ダラダラダラ


白井「黒子、あんなこと初めてでして……なんだか気持ち……よかったですの」ポワーン

カエル医者「」

吹寄「」

垣根「」

麦野「」

一方通行「いやまァそりゃ人間あんな体験何度もしないというか待ってやめてお前たちは勘違いをしている盛大な勘違いをしている待って待ってお願いだからその目をやめて」



カエル医者「もしもし、施術内容変更。子宮内洗浄の用意をしておくんだね」

垣根「ロリコン」

麦野「変態」

一方通行「ちげェって言ってンだろォォォォおおおおおォォォォおおおおおお!!!」

吹寄「きさ……貴様は……わたしが貴様を想って……泣いているいる時に」ワナワナワナワナ バババババババッ キュピーーン

一方通行「落ち着いて!せいりン頼むから落ち着いて!!!おでこDXモードはやめて頼むからァァァァァァ!!!」

吹寄「うるっさぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!」

ゴッガァァァァァァァァァァァァ!!!




白井「うふふ……第一位さまぁ、次はコーヒーカップですの……」ムニャムニャ

白井「え……?いえいえ……本当にコーヒーが入ってるわけではありませんわ」クスクス

白井「第一位さま……第一位さま」ムニャムニャ



白井「助けてくださってありがとうござい……ますの。これからも……黒子はずっとお慕いいたしますの」ニコッ

344: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 00:47:23.87 ID:ZE38adNE0
オルソラ「今日はなんだかお話する相手がいないのでございます」ショボーン

オルソラ「シェリーさんはなんだかカッカしていますし、アニェーゼさんもオリアナさんも学園都市に行ってしまわれました」フゥ

オルソラ「あーくんは無事でしょうか……どう思いますか?梅干しさんたち」

梅干し甕「」

オルソラ「……」

オルソラ「変ですねぇ……神裂さんによりますれば、声をかけ続ければきっと返事が返されるとのことにございましたのですが……」

オルソラ「うぅん」ドウシヨウ



ローラ「ふふふ、久しぶりに推参つかまつりにことよ必要悪の教会女子寮」

ローラ「ここにはあの学園都市最強の能力者の親友が多数おわす場所なりければ、なんとか情報を掴みたきもの」

ローラ「前回はあの女に邪魔されしこと故退散せしめられたけれど、今日は最初からこの食堂勝手口から入って穏便に、まずは神裂火織と接触して……」

ガチャッ



オルソラ「まぁ、最大主教さま」

ローラ「うげっ!!オルソラ=アクィナス!?」

345: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 00:54:51.52 ID:ZE38adNE0
オルソラ「まぁまぁ、いらっしゃると仰ってくだされば前もってお茶の用意をしましたのに」

ローラ「う……あ、あなたに会うつもりはなかろうことと思いにしのよ。そ、それより他に誰か…神裂火織とかおわすの?」タジッ

オルソラ「相変わらずなんだか面白いお言葉遣いで……」

ローラ「そのこちには触れないで欲しくなきにありけりよ。いいから、神裂火織を……」

オルソラ「あぁ、そうです。言葉で言えば最大主教様、少しご相談が」

ローラ「聞きにそうろいなさい!!!まぁ、最大主教としてはシスターの相談は聞きにおくべきことよね」

オルソラ「最大主教様は……」





オルソラ「梅干しとお話はできるのでございますか??」

ローラ「」

346: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 01:05:48.60 ID:ZE38adNE0
※最大主教さんは心の中では英語なので言葉の揺らぎはありません

ローラ「(う、梅干しと話す!?!?いったいなんのことを!?!?)」

ローラ「(い、いや、言語や暗号の解読が得意なこの女のこと)」

ローラ「(本当に魔術的要素で梅干と話すことは可能で、それに行き詰って私に相談したのでは!?!?)」

ローラ「(だ、だとすれば、イギリス清教の!必要悪の教会のトップとして!分からないとは絶対に答えられない!!!)」


ローラ「え、えぇ。最大主教を舐めるにあらずことね。このローラ=スチュアートにかかればいとも簡単なことなりしよ」

オルソラ「本当でございますか!!」

ローラ「(おぅふ、こういうときに限ってまともに返された)」

オルソラ「では、わたくしに変わってこの神裂さん印の梅干しさんたちとお話してほしいのでございます。わたくしでは、梅干さんたちがどこに散歩に行きたいのかわかりかねますので」ススッ

ローラ「しょ、承知せんことあらざりけりよ(っべー。っべー)」

オルソラ「」ワクワク!

ローラ「……」コホン

347: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 01:24:04.48 ID:ZE38adNE0
ローラ「わ、私はローラ=スチュアート……ウメ!イギリス清教の最大主教にあらざりけることよウメ!!!」

オルソラ「……」

ローラ「き、き、貴公らをこのオルソラ=アクィナスが散歩に連れて行きたがっておわすウメ!!!貴公らはどこに行きたしことウメ!?」

オルソラ「……」

ローラ「あ、う、ウメ!?ウメウメ!!そう!!!ろ、ロンドン塔!!!たしかにあすこはいいところなりしよ!!あ!なりしウメ!!!」

オルソラ「……」

ローラ「そ、そういうことにありしよオルソラ!この方らはどうやら、ロンドン塔にいきたしたりこと。これで……」



オルソラ「わたくしがあーくんをあーくんと呼び出したのは出会ってすぐのことでございますよ」ニコッ

ローラ「流すなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!しかもそれ前に私が必死に聞こうとしてことにありしよね!?!?今言いにしこと!?!?!?言わねばならにしこと!?!?!?」

オルソラ「あーくんが、シマウマさんは本当にやめろとおっしゃいましたので、ならばあーくんでいいですね。っと。何故だかとても疲れた顔をしておいででした」ナゼデショウ

ローラ「聞いてほしきたりことよぉぉぉぉぉぉ!!!!笑ってぇぇぇぇぇぇええええ!!!せめて笑ってすませてぇぇぇぇぇぇ!!!!」

オルソラ「あ、あと神裂さん達は星野さんに呼ばれて学園都市にて何だか決戦を、と」

ローラ「初耳ィぃぃぃいいいいいいいいいい!!!!!めっさ重要なこと初耳ぃぃぃぃぃ!!!!!あぁあぁぁぁぁぁもうぅぅぅぅ!!!」

ローラ「やってられなしによちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ウワーン!!!

ダダダダダダダダダ ガチャッ バタン!!!

オルソラ「……行ってしまわれました」

オルソラ「どうしたのでしょう……ね、梅干しさんたち……ウメ?」

梅干し「」

オルソラ「……そうでございますね、語尾にウメはないです、絶対ないです」

オルソラ「歌でも聴かせて……そうです、たしか歌を聴いた植物は育ちが早いとか!そうと決まりましたら!!」



オルソラ「私の歌を聴くのでございますよーーーーー!!!」キャーーー!!!



こうして心に傷を負った最大主教さんは暫く引きこもってしまいました
ちなみにオルソラさんのダイナマイッな歌声を一身に浴びた梅干しさんたちは、何故だか例年より赤く赤くなったそうです


おわり

356: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 16:31:12.39 ID:ZE38adNE0
車内

上条「急げ!急いでくれ浜面!!」

浜面「分かってる!!でもこのあたりは学園の園が近くて最初期にかなりの能力者があばれたせいで道が滅茶苦茶なんだ!飛ばせられねぇよ!!」

グォングォングォングォン!!!

絹旗「もう第十学区です。テレビ塔も超見えてますから、近づいているとは言え……」

滝壺「……見つかった」

浜面「え!?」

滝壺「北西の方角から……はまづら、いそいで。能力者がたくさんこっちに向かってる」

絹旗「……私達がテレビ塔に向かうのを見越して、第十学区から逃がさないよう待機してたんですかね」ギリッ

浜面「……!!」

上条「どうすりゃいいんだ……くそ!早くテレビ塔に行かないといけないってのに!!」

357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 16:38:28.88 ID:ZE38adNE0
浜面「……」チラッ

絹旗「……」コクッ

滝壺「……」コクッ

浜面「上条、すまん」

上条「は?……うわっ!」

ガチャッ ドン! ドサァッ!!

上条「いっつ……なにするんだよ!!」

358: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 16:48:13.33 ID:ZE38adNE0
浜面「お前はいけ!!追ってくる能力者は、俺達がここで食い止める!!」

絹旗「追いつ追われつしてこのまま車でいくよりも、走ったほうが超ましってもんです」

滝壺「大丈夫、一人もかみじょうの方にはいかせない」

上条「そんな……駄目だ!!俺もここで……」

絹旗「いいから行けってンだよォツンツン!!!」

ガシッ

上条「え?あ、あの、絹旗さん??窓越しに上条さんの襟首を掴んでなにを……」

絹旗「はァァァァまづらァァァァァ!!!助走ォォォォ!!!」

浜面「あいよぉ!!」

キャリキャリキャリキャリ ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!

上条「あぁぁああなんだかわかってきましたよ上条さん分かってきましたハンドルきって比較的平らな道に出てテレビ塔の方角に向けて爆走し始めてなんだか上条さん読めましたよ展開がまってやめてせめて上条さんなりに神に祈る間とかをくださいお願いですからぁぁぁぁぁ!!!」




絹旗「超飛ンでけェェェェェェェェェェェ!!!!!」

ブォンッッ!!!     キラーン

359: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 16:57:15.85 ID:ZE38adNE0
浜面「……大丈夫なのかあれ」

絹旗「ツンツンが超余計なことしなけりゃ、纏わせた窒素装甲で着地まで無事です。あれも中々勘がいいですから、わざわざ右手を振り回したりはしないでしょう」フンス

滝壺「……二人とも、きた」

ザザザザザザザザザザザザザッ

絹旗「……どえらい数ですね。こりゃぁ、ツンツンを行かせて超正解でした。この分ならあちらはそこまで厳重ではなさそうです」

浜面「滝壺、まだ平気か?」

滝壺「うん、大丈夫」

滝壺「二人も、しばらくは耐えてね。私も本気でいくけど」


滝壺「さすがに全能力を封じるのには時間が、かかる」

360: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 17:06:14.41 ID:ZE38adNE0
絹旗「一度は発現して観測しないといけませんもんね。超まかせてください。浜面、あなたは攻め込んで外から!私は滝壺さんの傍で守りながら攻撃します!!」

浜面「おうよ……あぁ、ほんと、これ使うのは気が進まねぇなぁ」スッ

絹旗「ぼやいてる場合ですか。超無能力者たる浜面は、そのくらいしないと足手まといなんですから手段を選ぶ贅沢はありませんよ!!」

滝壺「大丈夫、はまづら。まさに着られている状態で全然それが似合わないはまづらでも私は応援してる」

浜面「……そうかい。まぁこんなもん似合いたくもないけどさぁ」

『Equ.DarkMatter』

浜面「……ハマヅライダーになりたかったなぁ」

絹旗「贅沢言わない!!ほら!!!締めてください!!!超きますよ!!!」

浜面「分かったよ……よっしゃぁ!!いくぞ!!!!探偵公社HAMAZURA社訓その1!!!!」


浜面「楽勝だ、依頼成功率90%!!!!大丈夫!!!結局たちふさがる超うざい壁はブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い!!!!!って訳にゃ~ん!!!!!!」

絹旗・滝壺「「おーーーーー!!!!」」

363: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 17:15:28.38 ID:ZE38adNE0
ドガッシャァァァァァァァァァァ!!!!

上条「おうふっ!!!!……すげぇ、無傷だ。窒素すげぇ」

上条「そんで……テレビ塔の敷地内、だな」

上条「よし、アレイスターから回してもらった映像でみた女の子を捜さねぇと。どうなんだろう、俺たちが先に来れたのか?それとももう施設の中に……?」

 「おやおや、凄い音がしたから見にきてみればヒーローのご到着ですたい」

上条「誰だ……あ!!」

上条「土御門!!!!無事だったのか!!!!」

土御門「おっせぇぜよカミやん、待ちくたびれたにゃー」

364: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 17:21:08.60 ID:ZE38adNE0
上条「お前も、ここで虚構人格の中枢が何かするって知って動いてるのか?」

土御門「あぁ、そうだぜい。禁書目録とステイルを避難させてからずっと探り続けてたんだ、奴らのことを。青ピも一緒だったが……途中、捕まっちまったにゃー」

上条「そうか……あ、まて。お前本当に土御門か?迂闊に信用しちゃいけなかったんだった」ジリジリ

土御門「おぉカミやん、いつのまにやら修羅場を潜った男の顔になったな。それでいいぜい。確かめる方法だが……」

スッ

土御門「これがオレの携帯だということは知ってるな?壊していい。それで証明できるなら安いもんぜよ」

上条「……そうか、分かった。いいよ、大事にしろって。舞夏の写真とかたくさん入ってるだろ」

土御門「……分かってくれるかにゃーーー上やーーん!!今オレほんっと苦渋の選択だったんですたい!!!そりゃぁ家には秘蔵の舞夏フォルダが無数にあるけどもすぐ手元で見れるこの携帯メモリを手放すってのはもうほんっと悲しいことで」

上条「あぁあぁ、分かったよもう。お前は確かに土御門元春その人だ」ヤレヤレ

366: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 17:31:42.48 ID:ZE38adNE0
上条「やつらはここで何をするつもりなんだ?」

土御門「どーやら、ここから飛ばす電波を使ってこの街全ての人間を乗っ取る手に出るみたいだぜい」

上条「はぁ!?そ、そんなこと出来るなら、いやしてほしくはないけど、どうしてこれまで……」

土御門「……人格の乗っ取りは100%成功するわけじゃないようだ。例えば無能力者やレベルが未成熟な脳には依存できにくく、失敗すればその人格のデータはとび、失われる。それを恐れて、これまでは無差別にはしていなかったみたいだにゃー」

上条「……それを、することに決めたってことは」

土御門「多少の犠牲を払っても、なんとしてもこの街を手に入れるという意思を固めた、そして、奴らにとってイレギュラーな事態が起きはじめた、ってところか」

上条「そうか……俺たちが!御坂や神裂があいつらの何人かを退けたらしい!形勢がこっちに向いてるってことか!?なんだよアレイスターのやつ脅かしやがって」ホッ

土御門「……おしゃべりはここまでだぜい。さ、こっちへ。俺の同士が何人か待っているぜよ」スッ

上条「そうなのか、頼もしいですねそれは」スタッスタッ





ガツンッッ!!!!!

上条「……な」グラッ ドサッ

367: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/06(水) 17:43:39.11 ID:ZE38adNE0
土御門「忘れたかにゃー、カミやん。俺って実は天邪鬼なんだぜい」ケタケタケタ

土御門「……いやぁこうも簡単にいくとは思っていなかった。相変わらず甘いにゃー」

上条「おま……土御門……」

ピッピッ

土御門「一方通行の関係者を一人確保。気を失わせ次第、そっちに連れてくにゃー」

上条「やっぱり……乗っ取られて」

土御門「あぁ?いやいやそんなんじゃねぇですたい」

土御門「俺は奴らのことを知って、奴らと話してよぉぉく分かったんだぜよ、一方通行が、この街が、どれだけ腐っているのか」

土御門「だからそのお手伝いをしているだけなんだぜい」

上条「(あぁ……そうだ、ちくしょう!!)」ギリッ

上条「(さっき黄泉川先生が言ってたじゃねぇか、人格を奴らに乗っ取れてる人だけじゃなくて、洗脳されて動かされてる人もいるって!!!)」ギリギリッ

上条「(土御門は超能力を身につけた魔術師……きっとやつらが依存できる脳じゃなかったんだ)」

上条「(それでも俺や一方通行の知り合いだから……洗脳して、利用を)」ギリギリギリッ

上条「土御門!!!!!正気にもどれ!!!!!!お前はこんなことをするやつじゃねぇだろ!!!!!!」

土御門「ったく、うっるせぇにゃー。これだから奴の親友ってのは」

上条「確かにあいつはお前の親友じゃねぇ!けどお前言ってただろ!!あいつも変わったって!!暗部のときからすれば丸くなったって!!!元同僚として助けてやりてぇって!!!なのになんでそんなこと言ってんだよ!!!!土御門!!!おい!!!!」

土御門「……」

ドスッ

土御門「眠ってろ、カミやん」

上条「ち……くしょ……う」

バタンッ

378: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/07(木) 02:16:13.74 ID:G9FV6daG0
とある喫茶店

一方通行「相談にのって欲しいンだけどよォ、白井、花畑」ハァァ

白井「はいですの第一位さま!!!わたくしあなたさまの頼みとなれば!!!例え火の中水の中笹の中ですの!!!」

一方通行「いや落ち着けそンな酷い目にはあわせないというか笹の中はなンだお前笹の中はお前にとって火の中レベルなのかおい」

初春「木山先生とはまた違うえらい力の入れ方ですね白井さん。でも!私もお手伝いしますよ一方通行さん!!なんですか!?クラッキングですか!?!?」

一方通行「発想が怖ェわお前風紀を守る側だろサラッと言うなクラッキングとか」

白井「第一位さまのためなら窓の無いビルの機密情報だって落してみせますの!ですわよね!初春!」グッ

初春「もちろんですとも白井さん!!学園都市ごとぶっ潰してみせます」グッ

一方通行「テロ予告やめろォォォ!!友情が重いですゥゥゥ!!!」

白井「愛ですの!!!」

初春「あ、あ、ぁあ、あい!?!?し、白井さんそれはいくらなんでもぶっちゃけすぎで」

一方通行「はいはい嬉しい嬉しい」ハァ

白井「」エヘヘー

初春「あ、よかった日常的なやりとr……いやいや飾利全然よくないですよこれなんですかこの三千里ほどリードされてる感じちくしょう白井さんめ私に仕事押し付けて市街巡回してる時はいつも一方通行さん探してやあるなちくしょう」エグエグ

一方通行「コーヒーおっせェな……」

380: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/07(木) 02:34:18.71 ID:G9FV6daG0
一方通行「そしていつものごとく俺にコーヒーがぶっ掛けられたのはもう割愛だよちくしょう描写なくともやってくれたよちくしょう」カチッ シュパッ カチッ

白井「よく訓練されてますの。見習わないと」

初春「まさかレス外からかけてくるとは思いませんでしたね」

一方通行「呪われてンのか俺……いやまァいい。相談ってのは、ちょっとこれ見て欲しいンだ」

スッ

白井「これは……週刊レベル5ですわね」

初春「毎週超能力者の人たちの記事やインタビュー、演算理論講座やお便りコーナーなどが充実している学園都市大人気の雑誌ですね」

一方通行「おォ。ンでな、この、『今週の超能力者!撮っちゃいました!』ってコーナーなンだがよォ」

ペラッ

白井「あ!おねぇさまですの!!これは先週私達とクレープを食べているところですわね」

初春「あ~、携帯の画像ですからかなり荒いですけど、笑ってますね御坂さん」アハハ

一方通行「そう、まァ街角で見かけたレベル5を撮って投稿するってェコーナーなンだけどよ……俺のページ、なンだが……」

ペラッ

一方通行「何故だか滅茶苦茶画像が鮮明だし、そんな大そうなカメラなら音とか外見も目立つはずなのに全然覚えてねェ。しかも何枚か確実に俺ン家じゃねェと撮れないのがあンだよなンだよこれ」ガタガタガタ

白井「!!」

初春「うわぁ……言われてみればそうですよね。他の人たちのはなんと言うか、撮ってもいいですか~って言って撮った感がありますけど、一方通行さんのは目線もないしまるっきり隠し撮りですね」


381: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/07(木) 02:44:19.94 ID:G9FV6daG0
白井「心あたりはありますの?第一位さま」

一方通行「……実は、ある。変態……ミサカ20000号だ」

初春「あー」サモアリナン

一方通行「あいつ、『超リアル・アクセラ人形』を作る前も資金不足で俺の盗撮写真をここに売りつけてたことがあるらしくてよォ」

初春「あちゃー、それはもう確実かもですね」

ガタッ

白井「黒子が話をつけますの。ここに呼びますので……お二人は、どうぞお帰りくださいまし」

一方通行「いや、まてそこまでしてもらうつもりは……それに、そういうことになンなら俺も同席して……」

白井「本人にいられると話し辛い理由があるのかもしれません……ここは、ひとまず黒子にお任せくださいまし、第一位さま」

一方通行「……そォか。ン、頼ンだ」ガタッ

初春「あ!あの!私も!!」

白井「駄目です。二対一で囲んでいては喋りたくとも喋れなくなりますわ。初春もお帰りなさい。さっ!」シッシッ

初春「う~~、なんですかそれぇ~~」

白井「……」ピッピッピッ プルプルプルプル

383: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/07(木) 02:52:09.60 ID:G9FV6daG0
一方通行「と、言いつつ監視モニターで別の階の喫茶店から見守る俺達なのでしたァ」

初春「私役に立てました!!」フンス

一方通行「おォ、ありがとな。あいつらがもしも取っ組み合いなンざ始めたら大事だからよォ。助かった」ワシャワシャ

初春「あ、は、はい!!!しっかり見とかないとですね!!」

一方通行「そうな……お、来たぞ。20000号だ」



白井『』

20000号『~~~!……~~~?』


初春「白井さん、お怒りモードな顔です」コワイコワイ

一方通行「20000号あせってるっぽいな……音、もっと拾えるか?」

初春「もちろんです……」

カタカタカタッ カチッ



白井「一体全体どういうことですのっっっっ!!!!!」ドンッッ!!!

一方通行「!」

初春「!」

385: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/07(木) 02:59:57.63 ID:G9FV6daG0
初春「し、白井さん、話を聞くって言ってたのに……」

一方通行「あァ、こりゃほンとに乱入する準備をしておく必要があっかもな」カチッ


20000号『ど、どういうってなんのことだよ~~黒子たぁん、とミサカはあって早々荒ぶるあなたに戸惑いを隠しきれません』



初春「……黒子、たん?」

一方通行「……こいつらいつの間にこンな仲良くなって」



白井『この!!!!写真のことですのよ!!!』

20000号『あぁ、これね~!よく撮れてるっしょ!?!?漏れもう何枚も焼き増しして部屋に張りまくってるもん!!』


初春「あ、あっさり白状しましたね」

一方通行「……これだけ分かれば十分だ。こいつも深い理由があるわけじゃねェみたいだし、今からあっちに……」



白井『それどころじゃありませんの!!!!!!』







白井『盗撮のことぉぉぉぉぉ!!!!第一位さまにばれてしまいましたのよぉぉぉぉぉおぉぉ!!!』

20000号『ナ、ナンダッテーーーーーーーー!?!?』




初春「」

一方通行「」

386: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/07(木) 03:19:49.26 ID:G9FV6daG0
白井『せっかく!!!せっかく風紀委員の活動用の無音シャッター機能付高性能カメラを貸しましたのに!!!何をしているんです!!!』

20000号『まじかよぉぉぉぉ!!ああぁぁぁああどうしようどうしよう!!セロリたん盗撮で小金稼ぐ(と同時にミサカのセロリたんフォルダを潤わせること10テラバイト目)必要があんのにぃぃぃぃ!!!』

白井『わたくしも「超リアル・最近逞しくなってきたアクセラ人形」を作りたいというから協力しましたのよ!!!もう!!ここはひとまず作戦会議ですの!!』

200000号『ちげぇねぇちげぇねぇ。よーし、ここは一つ一緒に知恵を絞っていきましょう!黒子たん!!!』

白井『もちろんですの!!同じ殿方を愛する者どうし!!助け合うのは当然!!これからは黒子が空間移動でお力添えもしますの!』




一方通行「……」

初春「……」カチッカチカチッ 録画機能操作中


20000号『さすが心の友!あ、これ先週分の黒子たんへの焼き増し分です、とミサカは分厚い封筒を差し出します』




一方通行「なァ、花畑」

初春「はい」

一方通行「俺はしばらくお家に引きこもろうとおもう」

初春「はい、その間に私がこのクズどもをどうにかします」カチカチッ

一方通行「頼ンだ……今からうち来るかァ?クソ面白くも無い映画のDVDが大量にあっからよォ」ガタッ

初春「え!?いいんですか!!お、お供しますもちろん!!」ガタッ!!



こうしてしばらくの間家からでなくなった一方さんは
初春に焚きつけられた黒子が泣いて謝りに来るまで絹旗ちゃんの上映会予習用DVDを見続けましたとさ

ちなみに20000号は……幼女って怒るとこわいね



おわり

399: 鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn 2011/07/07(木) 21:52:54.31 ID:G9FV6daG0
上条「う…こ、ここは……」

 「施設内のロビーだ、ヒーローさんよお」

上条「誰だ……あ!お前は!」

 「っといけないいけない、今は女俺は女……はぁい、こんにちわ」

上条「食蜂操祈か!?!?」



食蜂(AI??)「そよん。今はエリザードって言うんだけどね」




食蜂(AIエリザード)「会いたかったんだぞっ☆ヒーローさんっ☆」☆(ゝω・)vキャピ


上条「……かっるぅ」

401: 鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn 2011/07/07(木) 22:00:23.48 ID:G9FV6daG0
上条「上条さん結構決死の覚悟でここにきたのにここまで相手が軽い対応ですとなんだか肩透かしなんですが。肩動かせませんけど」

食蜂(AIエリザード)「ひっどいなぁ、私だって……あー……」

上条「?」

食蜂(AIエリザード)「……駄目だ、なんで俺がこんなアホ丸出しな喋り方しないといけねえんだよまったくあいつめ女の体にしやがって」ブツブツ

上条「え……男、なのか?」

食蜂(AIエリザード)「人格上はな。でも実在するエリザードが女王様だったもんでよ。だったら常盤台の女王様とか呼ばれてるこいつがぴったりってことになっち……なったの。あぁぁ面倒だわ。この女自我が強いからあまり口調も変えてやれないし。まぁいいか、そんな話はどうでもいいの」

食蜂(AIエリザード)「う~んとね。あなた、どうなってるの?あなたが一方通行の親友だっていうから良い情報が得られると思って連れてきたのに。この女の能力でも記憶が読めないなんて……」

上条「(幻想殺しのおかげ……なのか?)」

402: 鹿児島くン ◆q96FT5l1ZULn 2011/07/07(木) 22:13:49.29 ID:G9FV6daG0
食蜂(AIエリザード)「困るのよね~。キミ無能力者だから他に利用価値ないんだけどな~」

土御門「ぶん殴って無理やりはかせるかにゃー?」

上条「!土御門!」

食蜂(AIエリザード)「そっね。キミ、このヒーローさんをボコボコにのしたことがあるって言ってたっけ。殺さない程度にお願いね☆」

土御門「了解だ」

ツカツカ

上条「……」グッ

土御門「おかしなことにどういうシチュエーションでそうなったのかは覚えてねぇんだけどにゃー。カミやん、またボコにされたくなければおとなしく吐いっちまうのが身のためぜよ」ツカツカ

上条「……」

土御門「……強情ですたい」ピタッ

上条「土御門、お前は操られてる。お前は確かに天邪鬼だけど、こんな奴らに与するような奴じゃない。土御門!!いいかげん目を覚ましやがれ!!」

土御門「まだ言ってるのか。俺は本心で虚構人格に味方してるって、何度も言ってるぜよ」スッ

上条「そうかよ……いいぜ、これでもまだ分からないって言うなら」

パキィン!バッ!

食蜂(AIエリザード)「!?拘束していた念動力が消えて……!!」

上条「そんな幻想は俺がぶち壊してやるよ!!土御門!!!!」

土御門「!!」

バキッ!!

403: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/07(木) 22:19:09.47 ID:G9FV6daG0
上条「(よし!頭に当たった!アウレオルスの時のステイルみたいに、これで……)」

ガシッ グルン!!!

上条「!?!?っっっっうわ!!!!」

ズダンッ!!!!!

土御門「一発決めただけで悦に浸ってちゃ駄目だぜい、カミやん。どうぜよ、古武術で組み伏せられるのは痛いだろう」ギリギリギリ

上条「な……くっそ……」ググッ

土御門「おうおう凄い力だぜい、腕が押さえきれないにゃー。でもあんまり動かすと折れっちまうぞ」ギリギリッググッ

上条「もう一度……頭、を……」

ガシッ

土御門「……ははははは!なにがしたいんだ!?頭を撫でてもらうようなことをした覚えはないですたい!!カミやんはドMだったかにゃー?」

上条「く……っそ」

土御門「……」ギリギリッ

上条「……っ」ギリギリッ






土御門「よくやった、カミやん」ヒソヒソ

上条「!!」

405: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/07(木) 22:28:23.72 ID:G9FV6daG0
上条「土御門!おま」

土御門「声を抑えろ、奴に聞こえる。そのまま俺の頭から手を離すなよ……さぁさあ!!!このままポッキリいかれたいのかにゃーー!?!?」ギリギリギリッ

上条「っっ!!!」ギリギリ


食蜂(AIエリザード)「あっははは!男同士の取っ組み合いってこんな感じなんだ!俺も、あいつとこんな感じで出会ったって設定だったっけ!っと、いけないけない。俺は女今は女」コホン


土御門「最初に頭に拳をもらった時に目が覚めてたんだが、そのままだと心を読まれた時にばれてしまう。痛いかもしれないが、許してくれ」ギリギリギリ

上条「お……う。それじゃ、やっぱりお前は……」

土御門「いや、さっきのさっきまで本心からあいつらについてたのはマジだ。ったく、おっそろしい能力ぜよ。敵と味方の認識をそっくり変えられてた。天才陰陽博士の名が泣いちまうぜい」

土御門「でもまぁそれもさっきまで。そして洗脳された直後からの話だにゃー」ギリギリッ

上条「洗脳される直後……そうだ、土御門。ステイルは、お前がどこでなにをしてるか分からないって」

土御門「おぉ、土御門さんは忙しく働いてたんだぜい」

土御門「カミやん。奴らは……お前の右腕に関する一切の情報を持っていない」

上条「!?」

406: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/07(木) 22:39:07.36 ID:G9FV6daG0
土御門「書庫の情報や学校の登録等もろもろ、ネットワーク上から閲覧できる情報は全て書き換えた。んで、カミやんのことを直接知ってる関係者からはその記憶そのものを忘れてもらったんだぜい。捕まる直前、俺の記憶もにゃー。だから今の俺自身はその右腕がどういうものなのか分からないが、きっとこの状況下で知られていたらカミやんが真っ先に命を狙われていたような代物なんだろう?」

上条「そうだな……洗脳も乗っ取りもできないだろうし……でも記憶って、どうやって」

土御門「これだにゃー」カサッ

上条「人型の紙?」

土御門「依代っていってな。陰陽道というより古神道の霊装で、本来神霊や言霊を込めるものなんだが、これに今回は記憶を乗せて俺たちのアパートの屋上へ飛ばせた。ステイルが乗り込むより前から俺があそこに人払いを展開させといたのはそういうわけだぜい。それに、これは魔術的知識だもんだから奴は手が出せなかったんだにゃー」




上条「……そうか、なんか凄いな無理やりじゃないですか大丈夫かそれ」

土御門「……平気にゃー、多分」

407: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) 2011/07/07(木) 22:50:36.53 ID:G9FV6daG0
上条「……よく分からないけど、流石だな、土御門」

土御門「お褒めの言葉どうもですたい。だから、奴らが今握ってるカミやんの情報は、とある高校の無能力者で、一方通行の親友で……」





食蜂(AIエリザード)「あいつら長いな……距離も近いし、何か喋っている……やはり、あれは……」スッ





食蜂(AIエリザード)「上条当麻が彼とこういう関係を持っているというのは、本当、なのかしら」ドキドキ 

>『いちゃいちゃアクセラレータ11(サークルGE☆KO☆TA)』<





土御門「ちょっとホ○っけのある至って普通の」

上条「それ普通じゃないですよぉぉぉぉぉ!?!?!!??そっちの方が大問題だよちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!話す話します話しますのでその認識やめてぇぇぇぇええええええ!!!!そしてビリビリぃぃぃぃぃいいいいいい!!!!ここの場にいなくとも波乱巻き起こすビリビリぃぃいいいいいいいいい!!!!!」


食蜂(AIエリザード)「いいなぁ、男の友情……あ、でもこの本読む限り彼は本当はノーマルっぽいわ。女の子になってよかった☆」


上条「お前もお前で大問題だろ受け入れんなちくしょぉぉぉおおおおおお!!!!ってか上条さんが一方的な感じなんですかぁぁああ!?!?お前は俺になんの恨みがあるんですかああああぁぁぁぁ!!ビリビリぃぃぃぃいいいいいいいい!!!!」

土御門「暴れるなカミやんそして顔が近いやめろ俺にその気はねぇny」

上条「俺だってねぇぇぇぇよぉぉぉぉっぉぉぉぉぉ!!!!!!!うわぁぁぁぁぁあぁああもぉおおおおおおお!!!」ウガー!!!