1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:12:33.66 ID:HZIBLFc20
これは約一年半前に投稿したSS、 P「ガイアセイバー アイドル最大の作戦」の焼き直しです

ゲームとして発売された「アイドル最大の作戦」を、Pと小鳥さんがツッコミながら遊びます

もはや何次創作かわからないレベルになっていますが、ご容赦ください

巷ではアレな評価のガイアセイバーですが、自分はそういうアレな面も含めて好きなゲームですw



それでは、開始します!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412655143

引用元: P『アイドル最大の作戦』をプレイする 第1話 

 

2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:15:15.98 ID:HZIBLFc20
小鳥「プロデューサーさん! 今、お暇ですか?」

P「事務仕事は一段落しましたけど、何か?」

小鳥「それなら今からこのゲーム、一緒に遊びません?」

P「お? これってもしかして?」

小鳥「そうです! この間発売されたゲーム『ガイアセイバー アイドル最大の作戦』です!」

P「我が765プロのアイドルがガンダムとか仮面ライダー、ウルトラマンに変身して戦うRPGですよね?」

小鳥「そうです! しかもアイドルはフルボイス! 夢のコラボとは、まさにこのことですね!」

P「俺、発売前はスゴい興味あったんですよ。どんなに夢に満ちたゲームなんだろうって!」

小鳥「プロデューサーさん! やりましょう! 今すぐやりましょう!」

P「うーん、でもなあ……」

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:18:25.44 ID:HZIBLFc20
P「このゲーム、噂で聞いたんですが――」

小鳥「プロデューサーさん!」

P「は、はい!」

小鳥「実際にやってみないと、本当にクソゲーかどうかなんてわかりませんよ!」

P「こ、小鳥さん! そんなにはっきり言わなくても! 一応身内が出てるのに!」

小鳥「だから、遊んでからはっきりさせましょう! ね! ね!!」

P「わ、わかりましたわかりました! わかりましたって!」

小鳥「うふふ、決まりですね!」

P「やれやれ……。ま、いっか。俺もなんだかんだで、興味あるしな……」

小鳥「それじゃあさっそくスイッチオーン!」ガチャ

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:21:21.22 ID:HZIBLFc20
P『その闘いは、突如として始まった』



P「え、俺!? いきなりナレーション俺!? ってかこの声、俺!?」

小鳥「確かに似てますねー。何でも、有名な声優さんにお願いしたみたいですよ?」

小鳥『やっぱりアイドルが活躍するゲームには、プロデューサーがいないと!』

小鳥「って言うのが、先方のお話だったみたいです」

P「そ、そうなんですか……。あまりにも似すぎててビックリしましたよ……」




P『ジオン軍の仕掛けた電光石火の攻撃は』

P『地球連邦をはじめとする、全ての防衛力を無力化した』



P「ジオン軍って確か、ガンダムに出てくる敵……だったかな?」

小鳥「そうですそうです」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:24:55.58 ID:HZIBLFc20
P『時、同じくして』

P『ショッカーのテロ作戦』

P『宇宙人の侵略』

P『ジオンの出現』

P『さらには津波、地震、竜巻』

P『あらゆる災いが、地球を襲った』



小鳥「いきなり地球、大ピンチですね……」

P「ショッカーってのは、仮面ライダーの敵でしたっけ?」

小鳥「プロデューサーさん、意外に知ってますね」

P「まあ、子供の頃に少し見てたんで。それにしても……」

小鳥「どうかしましたか?」

P「ジオンが出現する前に、ジオン軍が攻撃を仕掛けてませんでした?」

小鳥「あ」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:27:24.00 ID:HZIBLFc20
P『ついには、ジオン軍によるコロニ―落としが強行された』

P『今の地球には、これを阻止する力は残されていなかった……』



P「コロニーってのは……えーっと……?」

小鳥「ガンダムに出てくる、宇宙にある人口居住地のことですよ」

P「うわあ……。えげつないことするなあ……」



P『アイドル』

P『彼女らは、決して闘っていなかったわけではない』

P『あまりにも強大な敵の前に、アイドルひとり一人の『力』は』

P『あまりに、無力だったのだ……』



P「待て待て待て! ちょい待て!」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:30:19.03 ID:HZIBLFc20
P「どーしてアイドルが戦ってんだよ!」

小鳥「プロデューサーさん、細かい所を突っ込んだら負けですよ!」

P「だって! だってどー考えてもおかしいじゃんこんなの!」

小鳥「アイドルイコールロボット! な世界のアニメもあったじゃないですか!」

P「む、むうぅ……!」

小鳥「確か名前は、ゼノグラ――」

P「わかりましたわかりました! 確かに小鳥さんの言う通りです!」

小鳥「うふふ! わかれば結構です」



P『地球のピンチは、765プロダクションでもキャッチされた』

P『それを受け、765プロ社長、高木順二朗は、直ちに行動を起こす』



P「え、社長も出てるの!?」

小鳥「どうしても出演したくて、熱烈に志願したらしいですよ」

P「へ、へえぇ……」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:33:26.54 ID:HZIBLFc20
P『アイドルを束ねる組織、『同盟』を作るために!』



P「同盟……ですか」

小鳥「同盟……ですね」

P「何かこう……もう少し、組織の名前に捻りがあっても――」

小鳥「あ、プロデューサーさん! タイトルロゴが出ましたよ!」



   『ガイアセイバー アイドル最大の作戦』



P「うーむ……。気のせいか、不穏な香りがぷんぷんと……」

小鳥「まあまあ! とりあえず、初めてみましょうよ!」

P「……そっすね。えーっと、ニューゲームニューゲーム、っと」ポチッ

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:36:30.27 ID:HZIBLFc20
P『戦いが始まって2ケ月余り』



P「って、また俺かよ! 俺、いつまでナレーションしてんだよ!」

小鳥「役得ですね、プロデューサーさん!」

P「アイドル目当てで買った人、この導入で大丈夫なのかな……?」



P『ジオン軍の攻撃は留まることを知らず』

P『ついには連邦軍本部ジャブローに、総攻撃を仕掛けた……』

P『ジャブローは、地球における連邦軍最重要基地である』

P『ジャブローが落ちれば、地球の連邦軍は』

P『戦力のほとんどを失う事になる……』



   『第1話 FROM THE DAY AFTER』

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:39:22.68 ID:HZIBLFc20
P「のっけから、ハードな展開だなぁ……」

小鳥「お、画面が切り替わりましたよ」



   【ジャブロー 戦闘地域】

   ドガンドガンドガンドガン

春香『うう……。敵の攻撃が、こんなに激しくなるなんて……』



小鳥「来た! 春香ちゃん来た! ちゃんとボイス付きですよ!」

P「最初に出てくるアイドルは春香か。ま、無難な線だな」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:42:22.12 ID:HZIBLFc20
   バズン!

春香『しまった! 当たっちゃった!?』



小鳥「春香ちゃんが乗ってるの、ガンダムかしら?」

P「そうみたいですね。春香はガンダムのパイロット役なのか」

小鳥「アムロ・レイ的ポジションですね、きっと!」



春香『このままじゃまずい……。いったん基地に戻らないと!』

春香『もう少し頑張って、ガンダムF-91!』



小鳥「F-91ですか! このガンダム、スタイリッシュでカッコ良いんですよねー!」

P「ふーむ。何となくだが、千早には聞かせたくない名前だな……」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 13:45:16.40 ID:HZIBLFc20
   【ジャブロー基地 格納庫】

春香『エンジンの調子がおかしいです! すぐに直してください!』

メカニックA『春香大尉、司令官がお待ちです』

春香『えっ、司令官さんが?』

メカニックB『急いで、司令官室に行ってください』

春香『司令官室ですね? すぐに行きます!』



小鳥「春香ちゃん、いきなりピンチな展開ですね」

P「お、操作できるようになったぞ。とりあえず、指令室に行けばいいのかな?」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:08:19.32 ID:HZIBLFc20
   【ジャブロー基地 司令官室】

春香『失礼します、司令官さん』

基地司令『春香大尉……』

春香『ごめんなさい……。私一人だけじゃ、いつまで食い止められるかどうか……』

基地司令『ジャブローがここまで攻撃されるとは、思ってもみなかった……』

春香『基地でケガをした人たちの避難状況、どうなってますか?』

基地司令『ジャブローの人間は、ホワイトベースに乗せている』



P「この世界の春香、大尉なんですね」

小鳥「大出世ですね、大出世!」

P「ホワイトベースってのは……ええと。聞いたことはあるんだが……」

小鳥「ガンダムに出てくる戦艦の名前です!」

P「……詳しいですね、小鳥さん」

小鳥「乙女のたしなみですよ、プロデューサーさん!」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:11:24.19 ID:HZIBLFc20
基地司令『キミはホワイトベースを守って、無事に脱出させてくれ』

春香『はい。何とか頑張ってみます』

基地司令『それとこの『光ディスク』を、765プロの秋月律子君に届けてほしい!!』

春香『律子さんにですか?』

基地司令『敵についての、重要な情報が入っているのだ!』

春香『わかりました。必ず届けます!』

『光ディスク』を手に入れた!!



P「765プロの話題も出てきましたね」

小鳥「律子さんがいるって言ってましたよ。話の流れ的に、社長もいそうですけど」

P「さて、次はどうすればいいんだ?」

小鳥「もう一回、格納庫に戻ってみたらどうでしょう?」

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:15:05.68 ID:HZIBLFc20
   【ジャブロー基地 格納庫】

春香『すぐに出ます!』



小鳥「ビンゴ! イベントが起きましたね!」

P「うーん、さすがですね小鳥さん」

小鳥「ピヨピヨ!」



メカニックA『まだです! メンテナンスをしないと、F-91は使えませんよ!』

春香『それでも敵を防がなきゃ! お願いです!』

メカニックB『戦闘中に動かなくなっても知りませんからね!』

春香『ありがとうございます! ごめんなさい、メカニックさん!』



小鳥「決死の覚悟の春香ちゃん! 燃えますねー!」

P「ノリノリですね、小鳥さん」

小鳥「こういうのは、楽しまなくちゃ損ですよ!」

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:17:38.78 ID:HZIBLFc20
春香『ボロボロでも、何とかしないと・・・』

  ドガンドガンドガンドガン

春香『きゃっ――』



P「お、敵襲かな? ロボットっぽいのが侵入してきたぞ」

小鳥「あれは……ザクとグフかしら? ってことは、乗ってるのは……」



コズン『ラル大尉! 新型のガンダムです!』

春香『えっ、敵!? もうここまで来ちゃったの?』

アコース『新型のガンダムか!? こいつを仕留めれば、エースパイロットになれるぜ』

ランバ・ラル『新型とて恐れることはない。モビルスーツの闘いは、パイロットが決めるのだ!』

春香『そんな……。3体もいるなんて……!』

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:20:48.19 ID:HZIBLFc20
P「小鳥さん。今出てきた連中、知ってますか?」

小鳥「ガンダムの敵ですよ! ランバ・ラル以外の二人は、かなり地味ですけど!」

P「ふ、ふぅん……。敵は普通にガンダムとかのキャラなんだな……」

小鳥「さすがに人気アイドルに、敵役をやらせるわけにはいかなかったんじゃないですか?」

P「ま、そりゃそうですね」

小鳥「それと残念ながら、敵にはボイスがついてないみたいです」

P「微妙に中途半端なことを……。でもまあ、これはしょうがないのかな?」



ランバ・ラル『アコース、コズン! ひるむなよ!』


グフ、ザクA、Bが現れた!



小鳥「おっ! いよいよ初戦闘みたいですよ!」

P「えーっと、どうすりゃいいんだ?」

小鳥「使える技が、いくつか選べるみたいですね」

P「お、本当だ。それじゃ、ヴェスバーってのをザコっぽいのに使ってみるか!」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:23:22.90 ID:HZIBLFc20
ザクA『Fire!』

春香『きゃあっ!』

   春香に8のダメージ!

ザクB『Fire!』

春香『あああっ!』

   春香に7のダメージ!

グフ『Attack!』

春香『うあっ!』

   春香に32のダメージ!



小鳥「えっ!? 強っ!」

P「おいおいおいおい! 春香のHP、残り一桁になっちゃったぞ!」

小鳥「だ、大丈夫です! 次はこっちの攻撃です!」



春香『このヴェスバーならっ! ノーマルシュート!』

   ザクAに33のダメージ!



P「って、倒せてないじゃないですかー!?」

小鳥「あ、あるぇー!?」

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:26:18.34 ID:HZIBLFc20
春香『出力が上がらない……。このままじゃ……!』

シュンッ

P『だいじょうぶか、春香!』

春香『その声は……プロデューサーさん!』



P「お、俺!? 俺が瞬間移動して来た! 出番、ナレーションだけじゃなかったのか!」

小鳥「なるほど! さっきのは負けバトルだったんですね!」

P「いきなり初戦から負けバトルですか……」

小鳥「ま、まあ、そんなに珍しいことじゃないですよ! FF某もそうでしたもん!」



あずさ『春香ちゃん、ここは私たちにまかせて!』

雪歩『ボロボロのガンダムF-91じゃ、さすがに無理だよぉ』

春香『あずささんに、雪歩も!』

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:29:26.03 ID:HZIBLFc20
小鳥「あずささんと雪歩ちゃん、キター!」

P「この流れだと、全員で戦いますよね? みんな、ガンダムに乗るのかな?」



あずさ『行きます!』カチッ

雪歩『レオオオォォォォ!』



P「おお、ウルトラマンに変身したぞ!」

小鳥「あずささんが初代ウルトラマン、雪歩ちゃんがウルトラマンレオですね!」

P「ウルトラマン……レオ?」

小鳥「キック技が得意なウルトラマンですよ!」

P「うーん……。聞いたことがあるような、ないような……」

小鳥「……まあ、結構マイナーかもですけど」

P「何かこのゲーム、妙にマイナーキャラを推している気がするんですが?」

小鳥「プロデューサーさん、戦闘始まってますよ! ほら、コマンドコマンド!」

P「おっとっと。それじゃ、あずささんは光線、雪歩はキック、っと……あれ?」

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:32:34.01 ID:HZIBLFc20

小鳥「どうかしましたか?」

P「戦闘メンバーに、俺がいないんですけど」

小鳥「……あら、本当」

P「……ま、いっか。決定、っと」



あずさ『ええいっ、アタック光線!』

  ザクAに45のダメージ! ザクAを倒した!

雪歩『キックですぅ!』

  ザクBに38のダメージ! ザクBを倒した!

戦闘に勝利した!



P「お、ボスが残ってるのに戦闘が終わったぞ」

小鳥「これもある意味、イベント戦闘だったみたいですね!」

26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:35:27.76 ID:HZIBLFc20
   ドカーンドカーン

ランバ・ラル『アコース! コズン! 二人がやられるとは!』

P『さあ、どうする? アンタも来るかい?』



P「おお、何だか偉そうだな俺! さっき何もしてないのに!」

小鳥「……そうですね。てっきり一緒に戦うのかと思いましたケド」



ランバ・ラル『しかし、まだ負けてはいない』

P『何だと?』

ランバ・ラル『ジャブローは間もなく消えさるのだからな!』

   ピョン ダッ



P「あ、逃げた!」

小鳥「しかも今、プロデューサーさんの頭の上を飛び越えていきましたね」

P「……確かに! さっきから役立たずだぞ、俺!」

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:38:26.01 ID:HZIBLFc20
雪歩『逃げてくれたみたいですぅ』

春香『助かりましたあずささん、雪歩。でも、どうしてここに?』

あずさ『私たちは、社長の命令でここに来たのよ』

P『春香、遅くなってすまん。ジャブローのピンチを知って、急いで来たんだが……』

雪歩『私はしばらく、春香ちゃんの手伝いをするね』

『雪歩』が仲間になった!!

春香『ありがとう雪歩。雪歩が一緒だと、とっても心強いよ!』

P『さあ、春香たちは早く脱出するんだ』

春香『え? プロデューサーさんたちは?』

P『俺は、敵を食い止めよう』

あずさ『私は、他の人たちの助けにあたります』

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:41:21.45 ID:HZIBLFc20
P「あれ? 俺、ここで仲間になるんじゃないの?」

小鳥「あずささんもまだみたいですし、加入はもう少し先なんじゃないですか?」

P「むぅ……。もしかしたら、主人公的ポジションかとも思ったんだがなぁ」

小鳥「……ふふふ」

P「??」



メカニックA『ホワイトベースへの乗りこみ終わりました!』
      
メカニックB『急いでください!』

雪歩『春香ちゃん、プロデューサーとあずささんなら大丈夫だよ! 早く行こう!』
 
春香『……うん、わかった! 天海春香、ジャブローから脱出します!』



P「これで、導入部は終わりでしょうか?」

小鳥「お! また画面が切り替わりましたよ!」

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:44:20.98 ID:HZIBLFc20
   【765プロ事務所】

春香『765プロ……。ここに来るのも、久しぶりだなぁ』



P「これがゲームの中の事務所か! 再現度は……まぁ……」

小鳥「仕方ないですよ。このゲームはドット絵ですし、限界があるかと」



雪歩『春香ちゃん春香ちゃん。確か、届け物があるんじゃなかった?』

春香『そうだった! 早く光ディスクを律子さんに届けないと――』

社長『天海君!』

春香『あ、社長!』



P「うぉ出た、社長!」

小鳥「さっきも言った通り、本人ボイスです!」

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:47:26.69 ID:HZIBLFc20
春香『社長、お久しぶりです!』

社長『はっはっは! 昔も今も、私がここにいないと始まらんだろう?』

雪歩『お疲れ様です、社長。ただ今戻りましたぁ』

社長『うむ! 萩原君も、ご苦労だったね』



P「うぅむ……。社長、アフレコ上手いなぁ……」

小鳥「収録の時はノリノリでしたよ! 私、近くで見てましたもん!」

P「え、近くで? ってことは……」



社長『天海君。今や、地球が占領されつつあるのは知っているね?』

春香『はい、もちろんです』

社長『敵は恐ろしく強大だ。もはや、アイドル一人ひとりで戦える相手ではない』

春香『そうですね。ジャブローでも、雪歩たちがいなかったら……』

社長『だから私たちは、アイドルが協力しあえる『同盟』を作ったのだよ』

春香『『同盟』かぁ……』

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:50:39.51 ID:HZIBLFc20
社長『天海君。天海君のニュータイプの力を、私たちに貸してはくれんかね?』

春香『もちろんです! 私の中に眠る、ニュータイプの力が役に立つのなら!』

小鳥『あら、来たのね春香ちゃん! 待っていたわ!』

春香『小鳥さんも! お元気そうで何よりです!』



P「やっぱりいいぃぃ!」

小鳥「ピヨピヨ!」

P「何でしれっと出演してるんですか? あんた事務員でしょ!?」

小鳥「765プロのマニアックなファンが喜ぶから、って言われて、つい出ちゃいました!」

P「つい、じゃないですよ! 全く……」



雪歩『ただ今戻りましたぁ。戦況はどうなってますかぁ?』

小鳥『世界中で、ショッカーのヤツらが暴れまわってるわ』

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:53:32.48 ID:HZIBLFc20
春香『地球のアイドルたちの力を合わせても、防げないんですか?』

小鳥『みんなはよく戦ってくれたけど、それでもダメだったの……』

春香『そう……なんですか』

小鳥『ええ。ショッカーが多すぎるのよ』

春香『そっかぁ……。苦しい戦いをしてるのは、私だけじゃなかったんですね』

雪歩『うーん……。真ちゃんたち、大丈夫かなぁ……?』



P「へえぇ。小鳥さんも、結構上手いなぁ……」

小鳥「あら! お褒めの言葉をありがとうございます! 結構練習したんですよ!」

P「そ、そうっすか……って、はっ!?」

小鳥「あら? プロデューサーさん、どうしました?」

P「出演したってことは小鳥さん、もしかして結末とか全部知ってるんじゃ――」

小鳥「あ、それはないからご安心を!」

P「そーなんですか?」

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:56:34.73 ID:HZIBLFc20
小鳥「私はあくまでもチョイ役なんで、自分が喋った部分しかわからないです!」

P「な、なるほど……」

小鳥「喋った部分はバッチリ覚えてますけど! うふふふっ!」



律子『久しぶりね、春香。きっとあんたも、ここに来ると思ってたわ』

春香『律子さん! 律子さんも社長と一緒にいたんですね!』



P「お、今度は律子の出番か。アイドルが出てくると、何かホッとするなあ」

小鳥「……それ、どういう意味ですか?」



律子『ジャブローが無くなっては、地上の連邦軍もこれで壊滅したも同然ね』

春香『……すみません。私の力が足りないせいで……』

律子『頑張っているのは、ルナツーのクワトロ大尉の部隊だけ』

雪歩『宇宙で戦ってる、サングラスをかけた人ですねぇ』

律子『宇宙にいるみんなが心配だわ』

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 23:59:35.44 ID:HZIBLFc20
P「クワトロって名前、聞いたことあるぞ。確か正体は、赤い彗星のシャア!」

小鳥「ピンポーン! おそらく、ガンダムで一番の有名人ですよね!」

P「そのままの名前って事は、そのうち敵になるってことか……?」



雪歩『ところで律子さん。春香ちゃん、何か用があるみたいですよ?』

律子『あら、何かしら?』

春香『調べてほしいものがあるんです。ジャブローの司令官さんから預かりました』

律子『この『光ディスク』を調べればいいのね?』

春香『はい、お願いします!』

律子『任せなさい! 簡単、簡単、ちょちょいのちょいよ!』

   カタカタカタカタ

律子『? あ、あら? あららら?』

雪歩『大丈夫ですかぁ? 何だか難しそうにしてますけど……』

律子『おかしいわね……。分析できないわ』

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 00:02:51.94 ID:x214JTiF0
P「律子にできないっことはないでしょーよ! 趣味が分析なんだぞ!」

小鳥「話を円滑に進めるために、仕方ないんですよ!」

P「うむむ……。納得いかんなぁ……」



雪歩『え、そんなぁ!』

春香『敵の大事なデータが入ってるって言ってたのに!』

律子『……となると、青森にある分析センターで調べてもらうしかないわね』



P「何だか、お使いイベントが始まりそうな予感がするな……」

小鳥「RPGの基本ですねぇ」



雪歩『青森の分析センターには、専門の博士がいるはずですぅ』

律子『ええ。高度な端末も揃ってるみたいだし、あそこなら大丈夫だと思うわ』

春香『わかりました! 雪歩、青森まで行ってみようよ!』

社長『待ちたまえ、天海君!』

律子『私たちから春香に、プレゼントがあるわ』
       
小鳥『これからの戦い、そこのモビルスーツを使ってちょうだい!』

春香『こ、これは……旧式の』

   『ガンダム』を発見した!

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 00:05:28.55 ID:x214JTiF0
P「あれ? さっき春香、A-72とかいうガンダムに乗ってなかったっけ?」

小鳥「F-91ですプロデューサーさん。千早ちゃんに言いつけますよ?」

P「い、いや、ナチュラルに間違えました! ホントですって!」

小鳥「……うっそだー」



律子『博物館にあった中古だけど、無いよりマシでしょ?』

雪歩『よかったね、春香ちゃん! ボロボロのガンダムF-91は、しばらく休ませてあげなよ』

春香『F-91に比べるとだいぶ性能が落ちるけど、しょうがないかあ……』



P「春香はこれから、旧式のガンダムで戦うのか」

小鳥「F-91は、最初の戦闘で壊されちゃったみたいですね」

P「見た目的に強そうだったし、後半で使えるようになるのかな?」

小鳥「それはともかく、プロデューサーさん。イベントは今ので終わりっぽいですよ?」

P「お、操作できるようになったぞ!」

小鳥「ここが765プロってことは、現在地は東京なのかしら?」

P「それじゃ、右上に進めば青森かな?」

小鳥「ですね! それじゃあ青森にレッツゴー!」

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:16:21.70 ID:x214JTiF0
   【青森 分析センター】

小鳥「青森に着きました!」

P「さーて、その博士とやらはどこにいるんだ?」



春香『うーん、はるばる青森まで来てみたけど……』

雪歩『博士さん、いないねぇ』



小鳥「こういう時は、情報収集です! その辺の人に話しかけてみましょう!」

P「ですね。それじゃ近場のこの人に、っと」



センター研究員『博士は、大阪に出かけていますよ』

春香『行き違いになっちゃったみたいだね』



P「えー」

小鳥「あらら……。典型的なお使いイベント連発な予感が……」

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:18:27.11 ID:x214JTiF0
雪歩『大阪といっても、どこを探せばいいのかなぁ?』

センター研究員『博士は、おいしい食べ物が好きなんです』

春香『大阪のおいしい食べ物といえば……』

雪歩『春香ちゃん! タコヤキ屋さんとか、探してみない?』

春香『うん、いいかも! それじゃ、大阪まで行ってみよう!』



P「小鳥さん」

小鳥「何でしょう?」

P「このたらい回し感、やっぱりクソ――」

小鳥「ま、まあまあ! 大阪行きましょ、大阪!」

42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:21:13.11 ID:x214JTiF0
   【大阪 タコヤキ屋】

小鳥「大阪のタコヤキ屋に着きましたー!」

P「お、カウンターに博士っぽい人がいるな」



春香『あ! 雪歩、あの人じゃない?』

二宮博士『やはり、タコヤキは大阪にかぎる! ん?』

雪歩『すみません。分析センターの二宮博士ですかぁ?』

二宮博士『よく私を見つけたな。いかにも私は、分析センターの二宮だ』

春香『ここで、何をしているんですか?』

二宮博士『ストーンサークルの調査をさぼってタコヤキを食べているのだ』

春香『へ?』

二宮博士『はっはっはっは!』

雪歩『……笑って言う事じゃないと思いますぅ』



P「全くだよ! っていうツッコミを、俺以外のプレイヤーも入れてると思いませんか!?」

小鳥「……全くです」

43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:24:24.67 ID:x214JTiF0
春香『ストーンサークルって、石が輪っかみたいに置かれてる遺跡のことかな?』

雪歩『最近、世界各地で見つかってるみたいだよ』



P「ストーンサークル……」

小鳥「妙に現実味がある物を出してきましたね……」



二宮博士『それで、私に用があるのか?』

春香『この『光ディスク』を、調べてもらいたいんです』

雪歩『765プロの端末じゃ、解析できなかったんですぅ』

二宮博士『なに? 『光ディスク』の分析? うーん』

雪歩『お願いしますぅ! 春香ちゃん、命懸けだったんですよ?』

二宮博士『私は今、ストーンサークルの調査で忙しい』



P「忙しいって、アンタタコヤキ屋でさぼってんじゃん!」

小鳥「確か地球、結構追い詰められてるって設定でしたよね……」

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:27:38.84 ID:x214JTiF0
春香『でも、敵の情報がこの中に――』

二宮博士『大阪だけでなく、広島でもストーンサークルが発見されたのだ』

雪歩『そんなに忙しいなら、タコヤキ食べてる場合じゃないのに……』



P「ほら見ろ! 雪歩にもツッコまれてるし!」

小鳥「まあ、これは……。いくら雪歩ちゃんでも、ツッコみますよね」



二宮博士『そうだ。広島の岩本博士から、調査報告をもらってきてくれ』

春香『あ、広島は別の博士が調べてたんですね』

雪歩『報告書を受け取ってくればいいんですかぁ?』

二宮博士『そうすれば、光ディスクを調べる時間ができる』

雪歩『春香ちゃん、しょうがないから広島に行こうか』



P「今度は広島……。THE・TARAI回し!」

小鳥「RPGならよくある展開ですよ! ……多分」

45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:30:38.21 ID:x214JTiF0
   【広島 ストーンサークル】

小鳥「広島に着きましたよー……って」

P「ストーンサークル、折られてますね」



春香『あ!?』

雪歩『い、一体これは、どうしたの!? ストーンサークルが破壊されているよ!』

調査隊『おろおろ』



P「おろおろって……何じゃそりゃ」

小鳥「とりあえず、倒れてる人に話しかけてみましょう!」



やよい『うぅぅ……』

春香『やよい、やよいじゃない! しっかりして!』



小鳥「お、やよいちゃんキター! 倒れてたのはやよいちゃんだったのね!」

P「う、うぅむ……」

小鳥「どうしたんですか、プロデューサーさん!? せっかくやよいちゃんが出たのに!」

P「そ、そーなんですけど……。イマイチ盛り上がれないのはなんでだろうか……?」

46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:33:13.92 ID:x214JTiF0
やよい『あ、春香さんと雪歩さん』

雪歩『どうしたのやよいちゃん!? 何があったの!?』

やよい『社長にお願いされて、ここのガードをしてたんです。でも……』

雪歩『でも?』

やよい『突然、ショッカーに襲われて……』

春香『! ショッカー……!』

雪歩『日本の街中にまで現れるなんて……』



P「春香といいやよいといい、最初から負けてるパターンばっかりなんですが」

小鳥「敗北を乗り越えて成長するのがアイドルですから! しょうがないんですよ!」

P「……そうかなぁ?」



やよい『悔しいです……』

雪歩『そんなに気にしないで、やよいちゃん』

やよい『あの……春香さんたち、ショッカーを倒すんですよね?』

春香『もちろん! 地球の平和が乱されるのを、放っておけないよ!』

やよい『わ、私も同じ気持ちです!』

春香『それじゃやよい、一緒に行こうよ!』

雪歩『みんな一緒の方が、心強いですぅ!』

やよい『はい!』

47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:36:25.18 ID:x214JTiF0
やよい『私たちみんな、仲間ですよね! 私、春香さんたちについていきます!』

   『やよい』が仲間になった!!



P「お、やよいはすぐ仲間になりましたね」

小鳥「これで三人パーティですね!」

P「さて次は……向こうで倒れてる人にも、話しかけてみるか」



岩本博士『うーん、うーん』



小鳥「お! この人が広島の博士ですね!」

P「うーん、うーんって……。ま、何でもいいですけど」



春香『博士、大丈夫ですか!』

岩本博士『は!! 私は、助かったのか!?』

雪歩『よかったぁ……。無事みたいですぅ』

岩本博士『しかし一体なぜ、ショッカーの連中がストーンサークルを?』

やよい『ショッカーの目的は、一体何なんでしょうか?』

岩本博士『わ、わからん』

48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:39:18.94 ID:x214JTiF0
P「このストーンサークルが、今後のカギを握ってるんでしょうか?」

小鳥「そんな雰囲気がありますね」



春香『あの、すみません。ここの調査はどのぐらい進んでますか?』

雪歩『できれば、教えてもらいたいんですけどぉ……』

岩本博士『なに? ストーンサークルの調査結果が知りたい?』

雪歩『急な話で申し訳ないですぅ。でも、急ぎの用事があって……』

岩本博士『あまり詳しい事はまだわかっていないのだが……。これを持ってゆくがいい』

   『フロッピー』を手に入れた!!

春香『ありがとうございます、岩本博士!』



P「フロッピー、か。廃止されて久しいなぁ……」

小鳥「妙に時代を感じるアイテムを出してきましたねぇ」

P「小鳥さん、年がバレますよ」

小鳥「ピヨッ!?」

49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:42:21.77 ID:x214JTiF0
やよい『ところで、これからどうするんですか?』

春香『大阪に戻って、タコヤキ博士にこれを届けよう』

雪歩『そうだね、春香ちゃん。早く『光ディスク』を分析してもらわないと!』



P「……また戻るのか」

小鳥「ここまでの展開、全部一つの町の中でよかったんじゃ……?」

P「やっぱり小鳥さんもそう思いますよね! 俺も心底そう思いますよ!」

50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:45:20.84 ID:x214JTiF0
   【大阪 ストーンサークル】

   ドンパチドンパチ

P「うおっ!? 町に入るなり何だなんだ!?」

小鳥「研究員の人たちが、ショッカーの戦闘員と戦ってるみたいですよ!」

P「どーして一般人が戦闘員と戦えてるの! さっきやよい負けてたじゃん!」

小鳥「しかも、グラフィックはご老人です!」

P「おじいちゃん強えな、オイ!?」



雪歩『春香ちゃん、二宮博士たちが襲われてるみたいだよ!』

やよい『あれは、ショッカーの戦闘員です!』

春香『大阪にまで……! 今度はやらせないよ! やろう、やよい!』

やよい『はいっ! アァマァゾォォォン!』



小鳥「お、変身キター!」

P「やよいが変身したのは、仮面ライダー?」

小鳥「はい! 仮面ライダーアマゾンです!」

P「おお、聞いたことがありますよ!」

51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:48:42.77 ID:x214JTiF0
P「噛みついたり引っ掻いたりするヤツですよね!?」

小鳥「その通りです、プロデューサーさん!」

P「その役に、やよい……?」

小鳥「げ、元気なキャラが合ってるんですよ、きっと!」

P「まあ本人の演技も、ノリノリには聞こえましたけど……」



   戦闘員A、B、Cが現れた!



小鳥「戦闘ですけど、明らかに弱そうですね」

P「テキトーでも勝てそうですね。春香はハンマー、雪歩はパンチ、やよいはスラッシュと」

52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:52:14.80 ID:x214JTiF0
雪歩『パンチですぅ!』

   戦闘員Aに40のダメージ! 戦闘員Aを倒した!

やよい『スラーッシュ!』

   戦闘員Bに37のダメージ! 戦闘員Bを倒した!

春香『ガンダムハンマー、ノーマルアタック!』

   戦闘員Cに82のダメージ! 戦闘員Cを倒した!



   戦闘に勝利した!



P「春香のハンマー、強いですね」

小鳥「でも、命中率が悪いらしいです」

P「何で知ってるんですか?」

小鳥「ネットで情報を少々」カタカタ

P「ネタバレはやめてくださいよ」

小鳥「心得てます。私だって、ゲーマーの端くれですもん!」

53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:54:42.28 ID:x214JTiF0
   ドカーンドカーンドカーン

雪歩『ショッカーはやっつけたけど……』

やよい『ストーンサークルが、メチャクチャに壊されちゃってます……』

二宮博士『何てことだ! 大切な研究材料が……』

春香『博士! 大丈夫ですか?』



P「お、タコヤキ博士もいたのか」

小鳥「今度はちゃんと、仕事してたみたいですね」



二宮博士『一体、ストーンサークルに何が隠されているのだ?』

雪歩『壊されちゃったし、これ以上ここの調査は無理だと思いますよぉ?』

二宮博士『残念だが、調査はこれまでだ。私は青森に戻り、『光ディスク』の分析をしよう』

雪歩『よろしくお願いしますぅ!』

春香『あ、博士! これ、広島で預かったフロッピーです!』

『光ディスク』と『フロッピー』を手渡した!!

54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 17:57:30.78 ID:x214JTiF0
春香『何かわかったら、765プロまで知らせてください』

二宮博士『でき次第、765プロに連絡を入れる』

やよい『それじゃ春香さん雪歩さん、本部に帰りましょう!』



P「結局、ここのストーンサークルも壊されたのか」

小鳥「これで、一連のイベントは一区切りかしら?」

P「ふぅ……。俺、何だかどっと疲れたんですけど……」

小鳥「お、お疲れ様です、プロデューサーさん」

P「春香たちのファン、このゲームやって後悔してないといいなぁ……」

小鳥「ま、まあ、まだまだ序盤ですし!」

P「正直な所、つかみに失敗してる気がしません?」

小鳥「……おっしゃる通りかと思います……」

55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:00:25.49 ID:x214JTiF0
   【765プロ 事務所】

雪歩『分析結果、早くわかるといいけど――』

あずさ『あらあら、みんな~』

やよい『あっ! あずささんです!』



小鳥「あら! あずささん、早くも再登場ですね!」

P「どうしてだろう。さっき別れたばかりなのに、すごく長い時間が経った気がする……」



春香『無事だったんですね!』

あずさ『ええ、私は何とか……。でも、プロデューサーさんがまだ見つからないの』

やよい『えっ!?』



P「ええっ!? 俺、行方不明になっちゃったの!?」

小鳥「……あららら」

56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:03:49.00 ID:x214JTiF0
雪歩『プロデューサーが!?』

あずさ『そうなの。ジャブローは、くまなく探したのだけれど……』

やよい『ううぅ……。プロデューサー……』

春香『プロデューサーさんのことだから、大丈夫だとは思うけど……』

雪歩『やっぱり、心配ですぅ……』



小鳥「みんな、とっても心配してくれてますよ? よかったですね!」

P「ちっともよくない! 全然よくないですよ!」



あずさ『私はこれから、もう少しジャブローの近くを探してみるわね』

春香『わかりました。何か情報が入ったら、こっちから連絡します』

あずさ『ええ、お願いね。それじゃあ、また会いましょう』



小鳥「あらら、行っちゃった。あずささんの加入は、もう少し先になりそうですね」

P「うう……。頑張って俺を見つけ出してください、あずささん……」

小鳥「ゲームの中のあずささん、迷子にならないといいですけど……」

P「いや、それは大丈夫じゃないですか?」

小鳥「え?」

57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:06:35.22 ID:x214JTiF0
小鳥「どうしてです?」

P「だってぶっちゃけこのゲーム、アイドルの細かい特徴反映されてないもん!」

小鳥「あ、あははは……。なるほど、そういう観点からですか」

P「律子が、ディスク分析できなかったのおかしいもん!」

小鳥「根に持ちますね、プロデューサーさん」



社長『おーい、キミたち! ちょっと来てくれ!』

やよい『あ! 春香さん、雪歩さん! 社長が呼んでますよ!』

雪歩『社長、どうしたんですかぁ?』

社長『帰ってきて早々で申し訳ないんだが、諸君らに任務を与える』



小鳥「お、新たなミッションがスタートしますよ?」

P「またお使いじゃないだろうな……?」

58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:09:10.28 ID:x214JTiF0
春香『任務?』

やよい『何をすればいいんですか?』

社長『東京でサミットがあるんだが、どうも警備が心配だ』

やよい『サミット……?』

雪歩『世界中の偉い人たちが集まる会議のことだよ、やよいちゃん』



P「サミットですか。随分とリアリティがあるな……」

小鳥「ストーンサークルといい、ちょいちょいこーいうの入れてきますよね」



社長『そこで念のため、諸君らに警備の手助けをしてもらいたい』

春香『わかりました! 私たちに任せてください!』

社長『うむ、頼んだぞ!』



P「今度は警備の手伝いか。何かやってることが地味なんだよなあ……」

小鳥「東京は今いるココ! 近場のお仕事でよかったですね!」

P「……全くです」

59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:12:15.65 ID:x214JTiF0
   【東京 会議場】

P「ここがサミットの会場かな?」

小鳥「とりあえず、奥の警察官に話しかけてみませんか?」



やよい『『同盟』のやよいです! 警備に協力させてください!』

警部さん『あー? 警備に協力する?』

春香『人手は多い方がいいと思いますよ?』

警部さん『ここは我々だけで十分だ。あんたらの力なんて必要ないね』

雪歩『え? でも――』

警部さん『なにが『同盟』だ! 目障りだ、とっととうせろ!』

雪歩『ひっ!? ご、ごめんなさい……』

やよい『何だか警部さん、ずいぶんイライラしてるみたいです……』



P 「ひでぇ対応だな、オイ!」

小鳥「こっちは仮にも、正義のヒーローのはずなんですけどね」

P「信用されてないにも程がありますよ、コレ!」

小鳥「気を取り直して、向こうの金髪の女の子にも話しかけてみましょうか」

P「ん? 金髪の女……ってことは、ひょっとして?」

60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:15:29.75 ID:x214JTiF0
美希『ミキの名は、星井美希なの』

春香『美希! 美希じゃない! 久しぶり!』



小鳥「キマシタ! 美希ちゃんキマシタヨー!」

P「そ、そっすね。やよいの時といい、イマイチ盛り上がれませんが……」


   
美希『春香たちとは違って、薄汚いオニギリ目当てのハンターなの』

春香『……あ、あれ? 本当に、私たちの知ってる美希だよね?』

美希『だからさっきもそう言ったの……あふぅ』

やよい『あの……雪歩さん。美希さん、何だか雰囲気が変わったと思いませんか?』

雪歩『そういえば、前に社長が『同盟』に誘ったけど、断られちゃったって……』

春香『そうなんだ……。でも、報酬がオニギリってとこは美希らしいと思うけど……』



P「何だか美希のキャラづけに、不穏な空気を感じるのは俺だけでしょうか?」

小鳥「美希ちゃんぽい所もあるような、違う部分も多々あるような……」

P「美希のファンが見たら、どう思うんだろコレ……?」

61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:18:41.59 ID:x214JTiF0
美希『どうしてミキが、ここにいるのかって?』

やよい『美希さんも、社長からお願いされたんですか?』

美希『違うの。ミキは、首相からじきじきにガードを頼まれているの』

おまわりさん『大変です! 怪人が、怪人が出ました!』

雪歩『え? あ、みんなあっちだよ!』



P「怪人ってことは、またショッカーですかね?」

小鳥「懲りない連中ですね。でもまあ、この辺は原作通りなんでしょうか?」



ザンジオー『グハハハハハ! 首相たちはいただいてゆくぜ!』

やよい『あれはザンジオー! ショッカーの怪人です!』

62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:21:34.98 ID:x214JTiF0
ザンジオー『止められるものなら、止めてみろ!』

雪歩『もちろん、そのつもりですぅ!』       

ザンジオー『もっとも貴様らごときに、オレ様が倒せるわけないだろうがな!』

春香『やらせるわけにはいかないよ!』

  ザンジオー、戦闘員A、Bが現れた!



P「このザンジオーってヤツは、有名なんですか?」

小鳥「初登場は、初代仮面ライダーの映画作品らしいです!」

P「う、うぅむ……。その話だけ聞くと、やっぱりマイナーっぽい雰囲気が……」

小鳥「プロデューサーさん! 春香ちゃんとやよいちゃん、必殺技が使えるようになってます!」

P「お、春香はニュータイプシュート、やよいはモンキーアタックか」

小鳥「どんな技なんでしょう? ワクワクしますね!」

P「俺、ぶっちゃけそうでもないですけど……。雪歩はまあ、キックにしとこうか」

63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:24:23.38 ID:x214JTiF0
やよい『戦闘員はまかせてください! モンキーアタァック!』

   ザンジオーたちに80のダメージ! 戦闘員A、Bを倒した!

ザンジオー『Greee!』

雪歩『きゃっ!』

   雪歩に30のダメージ! 

春香『ライフル出力アップ! ニュータイプシュート!』

   ザンジオーに203のダメージ! ザンジオーを倒した!

   戦闘に勝利した!



小鳥「ふむふむ、やよいちゃんのは全体攻撃。春香ちゃんのは必殺技にふさわしい威力でしたね!」

P「……コレ、一応ボス戦ですよね? どうも戦闘に歯ごたえがないような……」

64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:27:31.83 ID:x214JTiF0
   ドカーンドカーンドカーン

春香『よし、やった!』



P「ザンジオー、無言で爆死したんですが」

小鳥「やられたと見せかけて、後で登場するのかもしれませんよ?」

P「俺は、手抜きの可能性も否めないと考えてますが」



雪歩『怪人を倒したし、これで任務完了かなぁ?』

おまわりさん『大変です! 首脳を誘拐されました!』

雪歩『え、ええっ!?』

やよい『でも、怪人は私たちがやっつけましたよ?』

おまわりさん『今の怪人はオトリだったんです!』

春香『え、あ……! しまった!』

やよい『春香さん! 早く、ショッカーを追いかけましょう!』



P「うわ警備ザル! デカい口叩いたわりにダメすぎだろ、ここの警備員!」

小鳥「素直に春香ちゃんたちに協力してもらえばよかったのに……」

65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:30:31.39 ID:x214JTiF0
P「ショッカーを追いかけるっていっても、どうすりゃいいんだろ?」

小鳥「ここは一つ、美希ちゃんに相談してみましょうよ!」

P「ですね。わざわざ出てきたってことは、当然重要キャラでしょうし」



美希『このヤマは、ミキのものなの。勝手に動かれちゃ困るな』

雪歩『美希ちゃん……』

美希『どうせ、ヤツらがどこに行ったのかも知らないんでしょ?』

やよい『あうぅ……そうでした』
    
美希『……ミキに協力して』

春香『え? 美希、何か知ってるの?』

美希『協力してくれれば、情報を教えてあげるの。どうかな?』

春香『もちろん!』

美希『いい心掛けなの』



P「ずいぶん上から目線な美希だな、製作者さん!」

小鳥「おそらく訳アリキャラな設定なんですよ! きっとそうです!」

P「そうですかね……? テキトーにキャラ付けしただけに思えるんですが……」

66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:33:27.74 ID:x214JTiF0
美希『ショッカーは、下水道を利用してるの』

雪歩『下水道……!』

春香『そんな方法で侵入されたら、気づくわけないよ!』
   
やよい『美希さん、すごいです!』

美希『途中のザコは、春香たちに任せたからね』

   『美希』が仲間になった!!



P「お、ここで美希も仲間になるんだ」

小鳥「ですね。あずささんみたいに、もう少し先の加入かと思ってましたけど」

P「これは良い意味で、ちょっと意外でしたよ」

小鳥「楽しくなってきましたか?」

P「それとこれとは話が別かなーって」



やよい『うっうー! これで百人力ですね!』

春香『行こう、みんな! 首相さんたちを助けないと!』



P「……で、俺はどこに行けばいいんだい、春香?」

小鳥「え? さっき美希ちゃん、下水道って言ってましたよ」

P「その下水道がどこにあるかがノーヒントなんですよ!」

小鳥「…………。ま、しらみ潰しに東京を探しましょうか……」

67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:36:41.36 ID:x214JTiF0
   【東京 センタービル 地下】

美希『ここなの! 秘密基地に続く、隠しハッチがあるの!』

   美希が、ハッチをあけた!!

   『マンホールのフタ』を、手に入れた!!



小鳥「ここに来た途端、イベントが進みましたね」

P「最初っからビルの地下の下水道って教えてくれればいーじゃん!」



春香『このフタ、どうしよう?』

やよい『頑丈だから、シールドのかわりになるかもです!』

雪歩『一応、もらっておこうかな……』



P「マンホールのフタを盾にして戦うって、ヒーローとしてどうなんだろ……?」

小鳥「でもDQ某だって、おなべのフタを装備しますよ?」

P「そうなんですけど! 確かに、それはそうなんですけど!」

68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:39:30.62 ID:x214JTiF0
   【東京 敵秘密基地 指令室】

美希『見つけたの! ショッカー!』

戦闘員A『!』

戦闘員B『!!』

マシーン大元帥『!!!!』



小鳥「三人とも、メッチャ後ずさりしましたね……」

P「いくらなんでも、ビビリすぎだろ……」



やよい『首相さんたちを、解放してください!』

マシーン大元帥『よくここを見つけたな! これ以上、好き勝手な事はさせんぞ!』

雪歩『来る……!』

春香『みんな、いくよ!』

   マシーン大元帥、戦闘員A、Bが現れた!

69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:42:35.42 ID:x214JTiF0
小鳥「ここに来て戦闘ラッシュですね!」

P「また新しい敵が出ましたけど、コイツは?」

小鳥「仮面ライダーストロンガーに出た幹部ですね。最終回まで引っ張ったんですよ!」

P「そうなんですか? 随分唐突に、幹部級が出てきたな……」

小鳥「お! この戦闘は、美希ちゃんも一緒に戦うみたいです!」

P「金色の鎧を身に着けてますけど……。ガンダムの一種かな?」

小鳥「いえ、こんなガンダムは見たことないです。おそらく、オリジナルキャラではないかと!」

P「え!? オリキャラなの、コレ!」

小鳥「美希ちゃん、優遇されてますね! きっと製作者にファンがいたんですよ!」

P「セリフ回しからは、とてもそうは思えませんが……」

小鳥「さあさあプロデューサーさん、コマンドをどうぞ! やよいちゃんは必殺技ですよね!」

P「ザコもいますしね。春香はライフル、雪歩はキック、美希はサーベルを使ってみよう」

70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:45:49.75 ID:x214JTiF0
やよい『モンキーアタァック!』

   マシーン大元帥たちに80のダメージ! 戦闘員A、Bを倒した!

マシーン大元帥『Crush!』

美希『甘いの!』

   美希は攻撃を回避した!

雪歩『えいやぁ! ユキホキックぅ!』

   マシーン大元帥に73のダメージ!

春香『ビームライフル、ノーマルシュート!』

   マシーン大元帥に58のダメージ!

美希『とどめなの! パワースラッシュなの!』

   マシーン大元帥に102のダメージ! マシーン大元帥を倒した!

  戦闘に勝利した!



小鳥「あれ!? 弱っ!」

P「コイツ、本当に原作では幹部だったんですよね?」

小鳥「え、ええ……。いくら序盤でも、もう少し強くてもいいんじゃないかしら……?」

P「この分だと、戦闘のバランス調整もイマイチっぽい気がするなあ……」

71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:48:25.53 ID:x214JTiF0
   ドカーンドカーン

マシーン大元帥『クソッ! 覚えてろ!』ダッ



小鳥「あ、逃げた! 幹部のはずなのに捨て台詞がショボイ!」

P「戦闘前も戦闘中も戦闘後も幹部の威厳が皆無だぞ、コイツ!」



やよい『ああっ、逃げられちゃいます!』

美希『待て、なの!』ダッ

雪歩『あっ、美希ちゃん待って!』

『美希』が仲間から外れた!!



小鳥「逃げたマシーン大元帥を、美希ちゃん追いかけてっちゃいましたね……」

P「美希は今回、スポット参戦だったんでしょうか?」

小鳥「ぽいですね。色んな意味で、美味しいポジションにいる雰囲気はありますね」

P「イメージダウンに繋がらないことを祈ってますよ……」

72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:51:58.38 ID:x214JTiF0
春香『……行っちゃったね』

やよい『美希さんなら大丈夫ですよ!』

雪歩『そうだね! 美希ちゃん、強いもん!』

春香『それじゃ、さっきのヤツは美希に任せて、私たちは首相を探そう!』



P「操作できるようになったけど、捕まった首相を探せばいいのかな?」

小鳥「おそらく、どこかの部屋でイベントが起きるんじゃないですか?」

P「じゃあ、適当に基地の中を探索してみましょうか」

73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:54:16.15 ID:x214JTiF0
【東京 秘密基地 地下牢】

P「お、牢屋発見!」

小鳥「中には五人いますね。きっと、捕まった人たちですよ!」



やよい『うっうー! 首相さんたち、見つけました―!』

イギリスの首相『ふん!』

春香『っ!?』

雪歩『あ、あの……。『同盟』の雪歩ですけどぉ――』

イギリスの首相『『同盟』だと?』

雪歩『ひうっ!?』

イギリスの首相『サミットの首相も守りきれないなんて、とんだ無能の集まりだな』

春香『いや……それは……』



P「どうして罵倒されてんの!?」

小鳥「ええー……」

74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 18:57:15.01 ID:x214JTiF0
フランスの首相『なぜ、もっと早く助けに来ないのだ!』

やよい『ごめんなさい……。でも、それはショッカーと戦ってたから――』

フランスの首相『といっても、マヌケな『同盟』なんかじゃ早く来いというのも無理な話か……』

雪歩『うぅ……。そこまで言わなくても……』



小鳥「これはひどい」

P「うわー……腹立つ!」



ドイツの首相『やっときたか……。もし来なかったら、どうしようかと心配してしまった』

春香『何があっても、見捨てたりなんてしないですよ……』

ドイツの首相『せっかくの『予定』が台無しになるからなぁ、がははははははは!』

やよい『『予定』って何のことでしょう?』

雪歩『でも、質問できる空気じゃないよぉ……』



P「助けてもらって言うセリフじゃないだろ、コレ!」

小鳥「雪歩ちゃんとかやよいちゃんのファン、怒ってそうですねー……」

P「二人のか細い声は、心に来るものがありますね……」

75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 19:00:23.31 ID:x214JTiF0
日本の首相『全く! 大量のオニギリを渡したのに……。美希ってヤツは役立たずだな!』

やよい『……美希さん、大丈夫でしょうか?』

春香『それにしても、こんな言い方……!』



P「お礼の一つもないのかよ!」

小鳥「警察の警備がザルだったのは、間違いない気もしますケド」



アメリカの大統領『ありがとう。諸君らのおかげで助かったよ』

春香『え?』



P「おおお!?」

小鳥「まさかのお礼!? 春香ちゃんも驚いてますよ!」



雪歩『あ、ありがとうございますぅ!』

アメリカの大統領『クックックックッ』

雪歩『……うぅ』



P「……やっぱりダメだコイツ。何、その含み笑い」

小鳥「怪しい……。確実に何かある! って言ってるようなものですね、コレは」

76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 19:03:27.08 ID:x214JTiF0
やよい『……この人たち、本当に首相なんでしょうか?』

春香『私にも、よくわからないよ……』



小鳥「実はニセモノ! って展開なんでしょうね、きっと」

P「それにしたって……ねえ。酷いなーこの流れ」



日本の首相『さあ、急いで帰るとしよう。我々にはこれから、色々とやることがあるからな』

春香『……』

雪歩『……』

やよい『……』

日本の首相『……何をボーッとしてる!』

やよい『あうっ!?』

日本の首相『お前たちが先に行って、我々の安全を守るんだ!』

雪歩『は、はいぃ……』

春香『…………』

77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 19:06:17.67 ID:x214JTiF0
P「春香たちの気落ちした声ばっかり聞いてると、こっちまでヘコみそうになるぞ……」

小鳥「あ、画面が切り替わりましたよ!」



P『アイドルたちの『同盟』により、首相たちは無事救出された』



P「おおお!? 俺が喋った! 行方不明なのに!?」

小鳥「ナレーションは、プロデューサーさんが継続するみたいですね」

P「嬉しいような、微妙に手抜きなような……」



P『しかしこれは、これから始まる苦しい戦いの』

P『始まりに過ぎないのだ……』



   人類滅亡まで、あと93億人   

   第1話 完  

   第2話に続く



P『セーブしますか?』

78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 19:09:17.56 ID:x214JTiF0
P「しますよそりゃもう! だってすんげー疲れたもん、俺!」

小鳥「いやー、想像以上でしたねープロデューサーさん。もちろん、悪い意味で」

P「全くですよ! っていうか最後の字幕が出るまで、地球大ピンチなの忘れてましたよ、俺!」

小鳥「……やっぱり、前評判は正しかったのかしら?」

P「正しかったと思います! 心の底から思います!」

小鳥「ところで、プロデューサーさん」

P「何でしょう?」

小鳥「今日はもう遅いです」

P「ですね」

小鳥「明日、第2話をやります?」

P「……考えさせてください」

79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 19:12:25.51 ID:x214JTiF0
果たして二人は、ゲームをクリアすることができるのか?

最後までプレイし続けることができるのか?

アイドル最大の作戦の結果は、彼らのやる気にかかっている!

TO BE CONTINUED……?