アスカ「しょ、初号機の動き…止まったわね」

ミサト「カット…」

マヤ「途中までは良かったんですけどね…」

リツコ「でもま、間にシーン入れて別撮りすればいいんじゃない?」

ミサト「そうね。……でもどう繋げるのよ」

リツコ「内部電源が切れたことにする。で、ゼルエルがとどめをさそうとするところで暴走」

リツコ「元々暴走させるプランだったしむしろ丁度いいわ」

ミサト「そう………」

リツコ「………」

ミサト「てぇ、リツコォォオオオォォオオオ!?」



リツコ「ただいま」にっこり


引用元: ゲンドウ「どうやら、ネルフは財政難らしい」 

 

5: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:26:09.04 ID:wJrPjgAO
ミサト「今までどーこほっつき歩いてたのよ」

リツコ「怒られに行ってたわ」

ミサト「……怒られに行ってた?」

リツコ「司令でなく実質的な責任者である私が呼ばれたのよ。」

リツコ「なんかレイの●●●●とか肌色スーツとか先週のラストとか色々。」

ミサト「なんで今頃……」

リツコ「例の条例よ。まだ施行はされてないけどね。スポンサーもその辺慎重なのよ。」

ミサト「でも…あんな無茶な条例……」

アスカ「流血も一切ダメ、●●も一切ダメ。エセウヨの考えそうなことね。」

リツコ「………」すぅ

リツコ「ごめんなさい。スポンサー、5件中2件が降りたらしいわ。」

一同「!」


6: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:26:54.44 ID:wJrPjgAO
リツコ「……だから私」

ミサト「リツコ!別にアンタのせいじゃ……」

ミサト(……いや、せいか)





リツコ「もっと色々やらかそうと思います」ニヤリッ





一同「……はっ?」

マヤ「センパイ……なんですかその大量の肉は」

リツコ「いや、初号機が使徒を食べたら面白いかなって」



ミサト「ちょっォォオオオォォオオオ!リツコォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオ!!!!!!」


7: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:28:24.27 ID:wJrPjgAO
リツコ「な…なによぉ」

ミサト「何でよ!何でそうなるのよ!」

アスカ「これ以上スポンサーが離れていったら……」

リツコ「だからよ」

リツコ「今しか出来ないことは今やるしかないのよ」

ミサト「……はぁ?」

リツコ「この期間に無茶なことをやるっ!エヴァは伝説となって未来に語り継がれていくの!」


ミサト「………」

アスカ「………」

シンジ「………」

ゲンドウ「……」

冬月「………」


8: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:28:56.52 ID:wJrPjgAO
リツコ「碇司令、早くきぐるみ脱いでください」

ゲンドウ「……えっ」

リツコ「マヤ、司令が脱いだらなるだけボロボロにして。中までリアルに作った甲斐があったわ」

マヤ「でも…まだ戦闘シーンの撮影が……」

リツコ「あとは初号機をツンツン突いて、●●れるだけだもの。」


リツコ「そっちのロボットの方で十分よ。」

マヤ「はあ…」

リツコ「んで、ボロボロにしたらこの肉、詰めてね」




マヤ(……どうしよう、私若干センパイについて行けない)



9: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:30:11.34 ID:wJrPjgAO
数分後

ゼルエル「   」

初号機(冬月)「………」ジーッ

初号機(冬月)「……私が食べるのかね」

リツコ「大丈夫です。一応新しい日付の選んできましたんで」

初号機(冬月)「そう言う問題でもなかろう…」

アスカ「鬼畜だわ」

ミサト「やっぱりあれね、私達じゃ上手く行かなくて当然ね。」

リツコ「食べてください!」

初号機(冬月)「無理だ!こんなもの食べたら確実に腹を下す!」

リツコ「副司令が食べなければエヴァの未来はありません」

綾波「…食べたら食べたで副司令の未来はなくなるわね」



シンジ(リツコさんがいつもの倍以上にトチ狂って見えるや…)

加持(帰ってきて欲しいなんて思った俺が甘かったか…)


10: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:30:44.34 ID:wJrPjgAO
リツコ「食べてください」

ゼルエル(冬月)「断固拒否する。君には付き合いきれん!私は帰るぞ」

ミサト「そりゃ大量の生肉食えなんて拒否するわな」

リツコ「ま、待ってください!」

バタン

リツコ「……」



MAGI『リツコおねーさんが困ってます…』

MAGI『わ、私が助けなくちゃです!(`・ω・´)』




アスカ「副司令行っちゃったわよ」

ミサト「責任とってあんたが初号機やりなさいよね」

リツコ「…ええっ」

アスカ「…そんな自分でもドン引きすること人にやらせようとしないでよ…」


11: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:32:18.58 ID:wJrPjgAO
廊下

プルルルルル……

冬月「何かね…」

冬月「……MAGIから個別に通信?」

MAGI『あ、あの!副司令!』

冬月「……何かねMAGI」

MAGI『わ、私……持ってるんですよね!』

冬月「な、……何をだね」

MAGI『ふ、副司令が救護室を覗き見してる映像をっm9(`・ω・´;)』

冬月「!?」

MAGI『防犯カメラにダミー映像を走らせたってムダです!私は優秀なんですからっ!』




MAGI『…流しちゃいますよ?』



冬月「!」

冬月(MAGI…もしや私を脅しているのかね?リツコ君の為に…)

MAGI『VTRスターt』


冬月「待て!待ってくれ!」





MAGI『( ̄ー ̄)ニヤリッ』

12: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:32:49.31 ID:wJrPjgAO
ネルフ体育館

初号機(リツコ)「イヤァァァァァァァアアァァ」

ミサト「オラ食えッ!食べろ!」

初号機(リツコ)「無理だからァァァァァァ!」

ガタッ

一同「!」

初号機(リツコ)「?」

冬月「………」ハァハァ

ミサト「副司令!」



冬月「……腹を空かせに行っていた。」キリッ

冬月「赤木博士、着ぐるみを貸したまえ」


13: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:34:02.72 ID:wJrPjgAO
―――――――

マヤ「スタート!」

初号機(冬月)「ウォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオ!」

初号機(冬月)「ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!」

グチャッ……クッチャ…クッチャ……ゴキュッ

初号機(冬月)「………」

ベリッ……グチャッ…ムシャムシャ……


ミサト「さっきのやりとりが嘘のような食べっぷりね……」

マヤ「余ったお肉でバーベキューとかやりたいですねー」

リツコ「いいわね。」

綾波「バーベキュー!」キラキラ

シンジ「あ、じゃ食堂から野菜と必要なもの一式、貰ってきます」

アスカ「アタシもいく!」

綾波「私も……」

◇<ラー!

ゲンドウ「私もっ!」キャピッ

ミサト「炭ってどこにあったっけ」

リツコ「庭園に積んであってよ」

マヤ「楽しみですねー♪」


初号機(冬月)「ウォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオ」


14: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:34:36.01 ID:wJrPjgAO
体育館

ジュー……

アスカ「こんなこと…良いんですか」

ゲンドウ「構わん。あとでファブリーズでも散布すれば問題なかろう」

初号機(冬月)「………」

ゼルエル「………」ツンツンツンツン

リツコ「………」バクバク

綾波「………」バクバクムシャムシャムシャムシャ

マヤ「………」バクバク

シンジ「皆…何て言うかあの撮影の後でよく食べられますね」

17: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:37:28.40 ID:wJrPjgAO
ゼルエル「………」ツンツンツンツン

初号機(冬月)「………」キラッ

リツコ「ほれはほれお(それはそれよ)」

綾波「おひく…ほへひゃうわ…(お肉…こげちゃうわ…)」

シンジ「あはは……」

アスカ「以外と女々しいのね。」

アスカ「ほれっ、焼けたわよ」

シンジ「あっ…でも…両手塞がってて……」

アスカ「口、開けなさい」

シンジ「えっ」

アスカ「ほれ」

アスカ「あーん」

シンジ「………」

パクっ

シンジ「………」モグモグ

シンジ「……おいしい」

アスカ「ったりまえよ。アスカ様の愛情入りですもの!」

シンジ「えっ」

アスカ「……あっ」

初号機(冬月)「ウォォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオ!!!!」


18: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:38:19.49 ID:wJrPjgAO

綾波「………!」ピキッ

綾波「碇くん」

シンジ「……なに、綾n」

綾波「あーん」

シンジ「あ、綾波もう口にはいらn」

綾波「あーん」

シンジ「℃¥$¢£%#&*@§☆!?」

ミサト「まーたやってらぁwwwwwwww」

ミサト「しっかしリツコ、どうすんのよ」

リツコ「同期だった…ナディアの紹介でね、パチンコ化の話が来てるの。気は進まないけど、背に腹は変えられないわ」

ミサト「何だか他人の人生を壊しそうで嫌だけど…そうは言ってられないか」

リツコ「当分はそれで持ちそうだけど、まぁ後は何とかする」

ミサト「まさかまた、碇司令を頼る気?」

リツコ「自分で何とかする。…私は後始末くらい付けられる女よ」

ミサト「……不安だわ」


19: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:40:42.89 ID:wJrPjgAO

アスカ「あー、ちび達お肉ばっかり撮っちゃって……」

ちびアスカ「さ、さっきにんじん食べたもん」

ちびレイ「玉ねぎたべたもん」
アスカ「知ってるわよ。コッソリ加持さんに食べさせてたこと」

ちびアスカ・レイ「………ぐっ」

ちびシンジ「アスカさん!僕は、綺麗にたべました」

アスカ「ああ、来てたの」

ちびシンジ「さっき!」

アスカ「とにかく、みんな食べたのは偉いわね」

ちびシンジ「じゃあ…ご褒美下さい!お二人から」

アスカ「?」
綾波「?」

ちびシンジ「ちょっと屈んで……」

綾波「……こうかしら」



ちゅっ


綾波・アスカ「!?」

ちびシンジ「………へへっ」

20: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:43:08.26 ID:wJrPjgAO
アスカ「ちょ!ちょー///」

綾波「///////」

ちびシンジ「赤くなってくれてうれしいです///僕をおとことして意識してくれたんですねっ」

ちびアスカ「……バカね」

ちびレイ「ええ。メガトン級のバカね」



アスカ(な、な、なに赤くなってんのよアスカ!所詮は子供の……)

綾波(い……碇くん)チラッ


21: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 13:45:00.17 ID:wJrPjgAO
アスカ・綾波「………」チラッ

ゲンドウ「シンジ、あーん」

どっしり

シンジ(か…塊ごと!?)


アスカ・綾波(…ダメだこいつ)

初号機(冬月)「ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!」

ゼルエル「   」

日向「はい、副司令カットです」

初号機(冬月)「ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!」

ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!

青葉「……ダメだ。聞いてないよ。」

初号機(冬月)「ウォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオ」



24: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 14:00:57.15 ID:wJrPjgAO
               , 、
        _  , ィ'"'ア": :~゙:ー-ィー、
      .i:::::У/: : : : : : : : : : : : :~:゙:':-、.,_
     __l:::;/:": : : : : :,: : : : :i ;: : : : : :゙ヽ
    ~フ: :Y:./: : : :: ::/ヘ: : : : l:ヽ: ::i : : ;!ヽ
   /./: :::;::::i::::::: :::|:L.__ヽヘ:::::!ヽ>l:!ヽ:::;N
    レ.i:::::::::::::::::!::i !l",q`~ ゙ ヽfィq ゙i !::l ゙'
    i :::::::: ::::i ヾ!  ゙"   .;,  ゙" !,)       次回予告
    l: ::::/ .:::::ヽゝ     _   ,イ、
     l: ;./: : _,. - 、ヽ、  ´   ` /::: :ヽ、
    V: : :,i    ト'゙  ., _ /::::::i,:::: : :ヽ、
    /: : : :i     ,ヽ   /::::::: -ー 、::::: : : :ヽ、
   /: : : : :::!    l  ゙' ,. ' ィ     !.:::::: : :ヽ\
  i : : : : : :::l    l    ゙'      ,  !、 ヽ::::: : :i ゙'
  i : ; : : : : :::l    l     、   .!、.!::::i. i:::l 、::i
 .l: ,ヘ: ::::: : :::l      l     ゙ヽ. ,......ゝ、:::i i:! ヘ:!



ついにヤケになったリツコ
彼女によってアスカ・レイ・ミサト・加持に悲劇が
再び続く男の戰い
この物語はどこに向かって壊れて行くと言うのか

次回「心のかたち、人のかたち」

さーてこの次も
サービスサービス

……って十分サービスしてるでしょうが!

26: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 14:06:24.26 ID:wJrPjgAO
ここからは本編にあまり関係ないおまけです。
先週第2テレビ東京にて放映されたアレです。


―小噺―





に、ネルフ

『3』

『2』

『1』

ウサギアスカ「どっか~んっ!!」
レイおねいさん「どっかーん」

ウサギアスカ「わーーーい!」レイおねいさん「わーい」

アスカ・レイ「なぜなにネルフ!」


ウサギアスカ「お~いみんなー集まれー」
レイおねいさん「…あつまれ」

ウサギアスカ「『なぜなにネルフ』の時間だよー!」

ウサギアスカ「ってえ、何で私がこんなウサギの着ぐるみなんか…」

レイおねいさん「私は寡黙キャラクター繋がり、あなたは…まぁ特にないらしいわ」

ウサギアスカ「あるでしょうが。美少女ヒロインとか」

レイおねいさん「あら、私も美少女ヒロインよ」

ウサギアスカ「最近アンタ空気と化してるじゃないのよ。」

レイおねいさん「……人気投票、ダブルスコアで負けてるくせに」

ウサギアスカ「あーん?」

リツコ「やめなさい、あなた達」キリッ

レイおねいさん・アスカうさぎ「あっ、金髪繋がりの説明おばさん」

27: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 14:06:59.18 ID:wJrPjgAO
リツコ「台本では『お姉さん』のはずだったんだけど…。」

リツコ「ごほん…まあいいわ。」

ウサギアスカ「DVDを買ってくれているお友達にネルフの秘密を教えちゃうよ!」


レイおねいさん(アスカ…妙にノリノリ……)

レイおねいさん「ドラマでは死んでいるナオコ博士やユイさん、キョウコさんに葛城博士は普段何をしているかしってるかい」

ウサギアスカ「えーっ、僕うさぎだし、わからないやぁ。」

ウサギアスカ「お昼寝、かなぁ」

レイおねいさん「…ちがうよ」


28: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 14:08:30.43 ID:wJrPjgAO
ウサギアスカ「ねえねえ説明おばさん、どうしてるの?教えて~」

リツコ「…お・姉・さ・んが答えてあげるわ」

リツコ「ええ、普段はMAGIやシステムのメンテナンスをしているわ」

リツコ「劇中では私一人が管轄している様に見えるけど、実際には無理。」

リツコ「エヴァにMAGIにネルフの電力供給に武器の管理にサブコンピュータに…」

ウサギアスカ「結構多いんだねぇ」

リツコ「そうよ。システム管理と一口に言ってもMAGIのデータのバックアップにチェック」

リツコ「後は時代時代によって必要となるプログラムがあるから、追加するプログラムのソースの組み立てに、容量を広げる為にHDDを増設したり」

リツコ「あとはパイロットの健康管理にデータ整理、それからエヴァのプログラムチェックに必要とあればハッキング阻止なんかも。」

ウサギアスカ「ハッキング?」

リツコ「そう。ネルフはサードインパクト阻止以降、エヴァは戦争に駆り出されることも多くなった。」

ウサギアスカ「僕らもたまに駆り出されるよね。」

レイおねいさん「エヴァが対人間用の『兵器』として政治的、軍事的な意味を持つようになったんだ」

リツコ「だから支部によって理念や思惑も違う。最早ネルフとして、国連組織…と言うよりは『国の組織』として行動してるのよね」

リツコ「だからネルフ同士、情報戦が必要になってくるって訳」

リツコ「まさにヒトが最後の使徒…とは良く言ったものね」


29: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 14:09:12.79 ID:wJrPjgAO
レイおねいさん「『国の組織』として動いてる割にはあんまり国から賛同されてないみたいだよね」

リツコ「ネルフはネルフ、国は国。あまり表だって結び付きは強調しようとしないのよね」

リツコ「向こうとしては『ネルフが勝手に介入してくるだけ』ってスタンスみたいだし」

リツコ「まあ…結果的に使徒がいなくなってやることがないから、こうなってしまったってだけで予算も国からではなく国連やゼーレから出ているしね。」
ウサギアスカ「僕は、うさぎだから…全然良くわからないけど、皆は良くわかったかな?」

BGM
♪チャーチャチャッチャッチャッチャーチャー

ウサギアスカ「あれ。これ…どこかで聞いたことのある音楽だね」

レイおねいさん「『MISATO』と言う曲で主に葛城三佐の自宅で流れてる曲だよ」

ウサギアスカ「そうそう、そういえば作品のBGMは一体誰が作ってるのかなぁ?」

レイおねいさん「私が答えてもいいんだけど面倒だから説明バァさんにお願いしよう」

リツコ「………」

30: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 14:10:52.90 ID:wJrPjgAO
リツコ「……エヴァのBGMは全て青沢君が担当しているわ。」

ウサギアスカ「青信号さんがかぁ」

リツコ「そう。音響関係は全部彼。昔友達とバンドを組んでいたらしくて。」

リツコ「で、光や演出関係は日向くん。衣装はユイさんと母さん、メイクはサツキとアオイ、料理とかの消えものはリョウちゃん…加持君とカエデ。」

ウサギアスカ「あの『平常心』タンクトップってユイママとナオコさんのセンスだったんだ…」

リツコ「んで、大道具や小道具はマヤと第2東映。ほぼスタッフはネルフと身内で構成されているわ。」

ウサギアスカ「…何故かみんなノリノリだよね」

レイおねいさん「ほーんと、バカばっかね」

ウサギアスカ「……それが言いたいだけじゃないのかい」


31: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 14:11:42.78 ID:wJrPjgAO
ウサギアスカ「でもみんな頭良さそうなのに勿体無いよなぁ。」

レイおねいさん「実は高学歴なのは主なS級職員以上ぐらいなんだよ」

ウサギアスカ「ええ!」

レイおねいさん「ちなみに碇司令、ユイさん、ナオコさん、葛城博士が京大出身」

レイおねいさん「葛城三佐、加持さん、赤木博士が東大出身」

レイおねいさん「惣流博士はハーバード出身なんだよ」

ウサギアスカ「華麗なる学歴だね」

レイおねいさん「ちなみにA級職員の青葉さん、日向さんが専門学校卒で伊吹さんが日東駒専出身だそうよ」

ウサギアスカ「ホントに?でもかなり優秀だよね!」

レイおねいさん「ちなみに3人は2万人応募者の中から選ばれたの。その点に置いてはエリートね。」

ウサギアスカ「すごいや!」

レイおねいさん「あと技術者には高専卒が多いわね。中卒の人もいるのよ。腕が良ければ採用されるみたい。」

レイおねいさん「まあ、とにかくそう言うことよ。みんな、わかったかい。」

ウサギアスカ「と言うわけで今日の『なぜなにネルフ』はここまでだよ!」

ウサギアスカ「またみてねー♪」
レイおねいさん「…さよなら」




お わ り

制作・著作
特務機関ネルフ


32: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/07(水) 14:13:12.99 ID:wJrPjgAO
マヤ「カットーオッケーです」

アスカ「はぁ…くそ暑いわよこの着ぐるみ」

リツコ「似合ってたわよアスカ」

綾波「…赤木博士、ワザワザ目線を外せってテレビなのに良いんですか」

リツコ「いいのよ。『徹底的にやっちゃいます』ある偉大な艦長の言葉よ」

綾波「?」

マヤ「また青葉さんに借りたアニメの影響です」

リツコ「夢中になった日々が夢のーかっけらさー♪」

リツコ「よし、みんな夜食はラーメン作るから」

アスカ「……」じとー

リツコ「大丈夫よ。テンカワ的なレシピみるから。」

マヤ(せ、センパイの料理……///)

アスカ(それにしてもこの着ぐるみ…カワイイかも///)

アスカ(シンジに見せたら……)



綾波「………バカばっかね」



特務機関ネルフは『機動戦艦ナデシコ』を応援しています!



267: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:19:17.82 ID:NicQNQAO
ネルフ・発令所

ミサト「うぷっ…」

アスカ「……おえっ」

ゲンドウ「………んぷっ」

冬月「  」ギュルルルルル

リツコ「『天罰』ね。調子に乗りすぎたからよ。」

ミサト「……なら、毎回アンタは当たってなきゃおかしいわよね」

シンジ「ミサトさん、ポカリスエットです」

ミサト「……」んぐっんぐっ

リツコ「なんかこうね、面白いと思ってやってる感があるの。全面に押し出し過ぎよ。」

ミサト「ぷはっ…るっさいわねー」

加持「おいおい、ボタボタ溢すなよ」

アスカ「…って言うか、こんな人数が同時に当たるってことは、どう考えても天罰ってよりもアンタの肉のせいじゃない」

マヤ「どこで買って来たんですか?」

リツコ「買って来たっていうか…っていうか分けて貰ったっていうか」

シンジ「そう言えばアレ、何の肉だったんですかね」

加持「人工肉にしては食ったことのない味がしたなぁ」

リツコ「~♪」


268: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:22:09.42 ID:NicQNQAO
ミサト「何?答えなさいよ何?何?何?何?」

リツコ「さて」

ミサト「ちょっと、話題そらさないでよ!」

リツコ「まだ碇司令には一つ撮って貰わなきゃならないシーンがあります」

ゲンドウ「…なんだ。生肉なら食べないぞ。」

リツコ「射出口の向かいのスペースに立って頂くだけです。」

ゲンドウ「……構わないが」

ゲンドウ「それだけか」

リツコ「ええ。それだけです。」にっこり

ゲンドウ「………」


廊下

マヤ「………」

リツコ「あら、何見てるのマヤ」

マヤ「前回の映像チェックです」

初号機「ウォ!ウォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオォォオオオ」

リツコ「素晴らしい食べっぷりね」


269: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:25:57.05 ID:NicQNQAO
マヤ「あれですね、理性の飛んでかつヤケになった人間ってあんな食べ方するんですね」

綾波「腕がブワってなるところ、どうやったんですか」

青葉「CGだよ。3徹だよ…だけどまだチェックしなきゃなぁ」

日向「うちのカメラが低画質なのと、MAGIが優秀から良かったんだけどね」

リツコ「あとこれから撮るシーンに初号機の腕、飛ぶとこ付けて欲しいんだけど」

青葉「はぁ…、人使い荒いっすよリツコさん。」

日向「俺ら専門外なんですよ。極力CGは使わない方向でいって貰わないと」

リツコ「お・ね・が・い」はぁと

青葉「…かわいこぶってもダメですよ」

リツコ「………」

マヤ「そんなこと言わずにお願いしますっ青葉さんっ」

青葉「……」

日向「まあマヤちゃんが言うなら…」

青葉「仕方ないよな」

マヤ「ありがとうございますっ♪」

リツコ「……なにこの違い」

リツコ「あんたらマヤは芝居とは言え、先週本気でゲロ吐いた女よ?」

日向「別に。むしろ頑張ってる姿が可愛かったですよ。」

青葉「っていうかむしろ食べます」

綾波「……それはないわ」

シンジ「ないですね」

加持「ないな」

日向「気持ち悪い」

青葉「えっ…」



271: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:27:08.53 ID:NicQNQAO
ネルフ・発令所


カツカツカツカツカツカツカツカツ……

ゲンドウ「これでいいかー!」

リツコ「オッケーです!」

ミサト「……なーんか、肉の件、はぐらかされた感がプンプンするんだけど」

綾波「それにしても素直にのぼっちゃう司令って、相当なお人良しよね」

シンジ「あんな怖くて威圧感のある人、演じられるなんて父親ながら関心するよ。」

リツコ「あら、どこかに『そういう一面』があるから演じられるのよ」

リツコ「自分にない要素は、どうあがいたって上手くは演じられないわ。」

アスカ「ついには演劇論まで語り出しちゃったわよ。さっぶぅ~」

リツコ「んじゃ、マヤ、スタンバイはー」

アスカ「…シカト?」

マヤ「青葉さんどうですかぁ?」

ミサト(マヤちゃんは可愛くて仕事も出来て性格も悪くない…)

アスカ(のにね…相手がよりにもよって…)

シンジ(不憫ですね)

加持(いや、一番不憫なのは『彼』だろうなぁ)

青葉「オッケーです!」


272: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:27:33.02 ID:NicQNQAO
日向「照明もオッケーです」

リツコ「んじゃ碇司令、『何があっても』絶対動かないでくださいね」

ゲンドウ「…それはどういういm」

マヤ「スタート!」

ゲンドウ「………」

ゲンドウ「………」

ゲンドウ(……何も起きないか)

ゲンドウ(…良かった。てっきり何k)


ブワァァァァァァシャッ


シンジ(!!)


ゲンドウ「………」




273: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:28:29.62 ID:NicQNQAO
ボタボタ…


アスカ(ち……血ぃ!?)

綾波(尋常な量じゃないわね……)



ゲンドウ「!?!?!?」


べっとり…



ゲンドウ「????????」

マヤ「はいカットー」

リツコ「……流石は碇司令。微動だにされず、呆気にとられてる時のお顔も凛々しいこと。」にっこり

ゲンドウ「????」

ミサト「まだ状況が把握出来てない様よ」

ゲンドウ「……えっ」

ゲンドウ「えっ?」

アスカ「司令の顔から服までめっちゃめちゃよ…」

シンジ「…の割には躊躇なかったよね」

加持「と…とにかく司令、お着替えを…。」

リツコ「あんっ、ダメよ。このあとそのまま司令室で撮影なんだから」

ミサト「ちょっとリツコ!この悲惨な姿で司令を歩かせる気?」

リツコ「大丈夫よー。まだ本人状況把握出来てないみたいだしぃ^^」

ミサト「………」

アスカ「………」

綾波「こんな時どんなリアクションすればいいのかわからないの」

シンジ「……笑えばいいと思うよ」


274: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:29:43.85 ID:NicQNQAO
廊下




 ざわざわ…
    ざわざわ…
       ざわざわ…


青葉「はいはい司令通りまーす」

リツコ「……」

冬月「……」ニヤニヤ

ゲンドウ「………」

女性職員「キャアアアアアアアアアアア!!!!!!?」

女性職員「ネルフにヤクザァァァァァァ!?」

女性職員「化け物ォォオオオォォオオオォォォオオオォォオオオッ!!!」

ゲンドウ「ばっ……」

アスカ「確かにあんなような妖怪、いたわよね」

シンジ「濡れ男だっけ」


275: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:30:23.71 ID:NicQNQAO
ゲンドウ「待て!落ち着…」

職員「いや゛ァァァァァァ!?威嚇してきたァァァァァァ!!!!!!」

職員「コナイデェェェェェェェェェェェェェェェェェェッ!!」

綾波「司令のコワモテが余計に恐怖感を煽ってるようね」

リツコ「仕方ないわねぇ…マヤ、司令にスタッフジャンパーを頭から掛けて差し上げて」

マヤ「はいっ」



ふわっさ



ゲンドウ「………」



職員「いっ………」

職員「イヤァァァァァァァァァァァァァ!!」

シンジ「掛けたら掛けたで父さん…」

アスカ「まるで凶悪犯ね」


276: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:30:53.77 ID:NicQNQAO
キャーキャーキャーキャーキャー


ゲンドウ「(´■ω■`)」



司令室

冬月「始まったな。」

ゲンドウ「…ああ、すべてはこれからだ。」



マヤ「はいカットです!」

リツコ「良かったですよ司令。なんて言うかワイルドで。」

ゲンドウ「……」

ユイ「ふふっ……騒ぎがあったので何事かと思えば」くすくす

ゲンドウ「わ…笑い事ではない」

ユイ「私と出会った時も血まみれでしたよね」

ゲンドウ「あっ…あれはだなっ!」


277: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:31:31.78 ID:NicQNQAO
シンジ「母さん、どう言うこと?」

ゲンドウ「し、シンジ、お前は知らなくとも…」

ユイ「私が住んでいたマンションのゴミ捨て場にね、ゴミを捨てにいったら…ゲンドウさんが血まみれのまま項垂れていたのよ。」にこにこ

ゲンドウ「ユイ………」

冬月「全くお前はどうしようもない男だったよ。前の研究室の教授に見捨てられていたところを見かねて私の研究室に移してやったのにも関わらず…」

冬月「あれから何度警察に出向いたことか。しかも何故お前の無実まで私が証明せねばならなかったのだ。」

ゲンドウ「若さですよ、冬月先生」

冬月「……その喋り方はよせ、気持ち悪い。」




278: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:33:26.84 ID:NicQNQAO
ぎゅるるるるるる…



ゲンドウ「!」

冬月「!!」



ゲンドウ・冬月「………」タッ

アスカ「い、いきなり何なのよ!?」

リツコ「サードインパクトが始まったのね…」(遠い目)

ミサト「……アンタは使徒か」

綾波「……確かこの階のお手洗い、個室が一つしかなかったわよね」

ミサト「どっちが勝つのかしらね」

リツコ「…賭けない?」ニヤッ

ミサト「望むところよ」ニヤッ

リツコ「んじゃあ私、副司令ね」

ミサト「あら、丁度私、碇司令に賭けようかと思ってたのよ」

ミサト「副司令(笑)」

リツコ「追い詰められた老人の機動力嘗めんじゃないわよ」

ミサト「そういや、アンタ副司令のことだぁ~いすきだもんねぇ?」

リツコ「な…なっ!」

ミサト「この間意識しまくってた癖にぃww」

リツコ(ちょ、ちょっと、やっと忘れかけてたって言うのに…!)


279: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:35:33.25 ID:NicQNQAO
ミサト「じゃあそうね、私が勝ったらお昼に晩御飯にビールを奢って貰った上に副司令とチューね」

リツコ「!?!?」

ミサト「その変わり私が負けたらリツコにお昼と晩御飯とネコカフェの代金払う上に、撮影上でなら、何でも言うこと聞いてあげるわ」

リツコ「でも、キスはナシよ!あ…相手もいることだし…」

ミサト「お得意の撮影っことでいかが?司令とも副司令とも関係をもつ…なんてドロッドロじゃないのよ~」

リツコ「ダメダメダメェェェェ!」

ミサト「嫌なら、変わりに碇司令とナオコおばさんが濃厚なキッスってことになるけど」

リツコ「何よそれ、どっから碇司令と母さんが出てくるのよ!」

ミサト「親のそういう現場って中々キツいかなーって」ニヤニヤ

リツコ「……!」

ワーワーキャーキャー

加持「おいおい、人の不幸で遊ぶなよ…」

綾波「とうとう葛城さんにもバカがうつってきたわね」


280: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:36:40.25 ID:NicQNQAO
アスカ「って言うかいいの?日本って賭事禁止じゃないの?」

シンジ「超法規機関だから…良いんですか?」

リツコ「別に超法規機関でなくとも、身内同士でお昼ご飯や少額のお金を賭けることは許されてるわよ。」

アスカ「へぇ…初めて知ったわ」

ミサト「だてに東大でてないわよぉ」ニヤニヤ

アスカ「……頭のいいバカって一番厄介よね」

綾波「あら、ネルフにはそんな人間ばっかりよ」

シンジ「あの父さんも…京大で助手やってたんだもんね」

綾波「副司令に至っては教授よ」


281: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:38:38.08 ID:NicQNQAO
アスカ「しかしやっぱこう考えると、シンジの演技力って司令譲りよね」

シンジ「え、演技力って…そんな大した物じゃないよ…」

リツコ「すごいわよ。特にこの間のプラグの中で動け動け叫んでたシーンとか。」

ミサト「迫真の演技過ぎて、持つとこ壊しちゃってたもんねww」
シンジ「………///」

シンジ「でも、皆もすごい上手いと思うよ。棒読みの人とかいないし…」

ミサト「戦自とか政府とか機関ぐるみで色々と欺いてたもんねww」

リツコ「今だってそうよ。そう考えればドラマって言うのは私達にとってピッタリだったわよね」

282: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:39:30.58 ID:NicQNQAO
プルルルルルルル…


マヤ「通信です」

マヤ「……はい」

ゲンドウ「…私だ。ユイを出してくれ」

ユイ「どうしたんですか、あなた」

ゲンドウ「ああ…それがだな……」

ユイ「?」

ゲンドウ「あー…とりあえず」

ゲンドウ「……理由は聞かずにブリーフを二枚とズボンの替えを2つ…頼む」



ツーツーツー




ユイ「………」

アスカ「引き分けみたいね」

綾波「ええ。見事な引き分けね」

リツコ「………」

ミサト「………」


283: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:40:07.55 ID:NicQNQAO
リツコ「まあ、仕方ないわね。この賭けは無効……」

綾波「痛み分け、しないんですか」

リツコ「えっ」

加持「そうだな。人の不幸で遊んだんだから『何かしらのペナルティ』は必要だ。」

ミサト「ペナルティってぇ」

アスカ「やらないなら私ぃ、ミサトとリツコのヒ・ミ・ツ、加持さんにバラしちゃおっかなぁ~」

ミサト・リツコ「!?」

ミサト(ま…まさか、この前私達二人でリョウジの『未来の子供の為に貯金』使って高級レストラン行ったの…ばらす気!?)

リツコ(な、なんでアスカが知ってるのよぉ!)


アスカ「……」ニヤニヤ

リツコ「………」

ミサト「………」

リツコ(ききききき…キス……///)

ミサト(何をさせられるか…たまったもんじゃないわよ)

加持「………」

リツコ(でもリョウちゃん怒ったら…)

ミサト(怖いのよね…)



284: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:41:22.08 ID:NicQNQAO
リツコ「………わかったわ。」

ミサト「……腹を決める」

アスカ「んじゃー…」

リツコ「で、でも私…心の準備が…あるから……次回でも……」

アスカ「人のファーストキッス奪っといて何都合のいいこといってんのよ」

リツコ「………」

加持「アスカ、まぁリッちゃんも色々あるんだ。許してやってくれないか。」

アスカ「……ちぇー」

アスカ「んじゃ、リツコ。ミサトに面白いやつ、よろしくね」

リツコ「まっかせといて!」キラキラ

アスカ「ふふーん♪リツコも日頃からうるさいミサトもざまぁみろぉーね」

シンジ「あ、アスカ、ミサトさんとリツコさんの秘密って……」

アスカ「ああ、そんなもん知らないわよ」

シンジ「……えっ」

アスカ「カマかけたのよ。あの二人、やましいことがない方がおかしいもんね」

シンジ「さすがに、ひ…ひどいんじゃ……」

綾波「別に。アスカは間違ってないわ。」

アスカ「やっぱレイは良き友人ね。シンジは、自分の父親以外には甘いんだから。」

シンジ「内弁慶みたいな言い方よしてよ。父さんは…もっとしっかりして欲しいって言うか……」


285: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:43:05.54 ID:NicQNQAO
男子トイレ

ジャバジャバ…

ゲンドウ「冬月、後処理は完了したか」

冬月「ああ。少しばかり手間取ったがね。自分の敵はやはり自分と言ったところか。」

ユイ「お待たせしました」

ゲンドウ「ユイ、待っていた」

ユイ「はいはい。早く着替えてくださいね」

冬月「すまないな……」

冬月(まるで介護だな)


286: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:44:56.24 ID:NicQNQAO
ゲンドウ「…チャックが閉じない」

ユイ「やり方が下手だからですよ。ほら、鍵を開けてください。やってあげますから。」

ゲンドウ「あ…ああ」

ユイ「仕方ない人ですね」

ガチャ……

ユイ「ここが挟まってて…こうすれば…ほらっ」

ジーッ

ゲンドウ「おお…!」

ユイ「汚れた下着とズボンはこの袋に入れて。で、そのまま浴場へ向かって下さいね。」

ゲンドウ「すまない…」

ユイ「全く、私が洗うんですからね」

ユイ「冬月先生も袋どうぞ。」

冬月「ありがとうユイ君」

ユイ「先生、そういった汚れ物はクリーニング店では引き取って貰えないのでご自身でお洗いになってくださいね」

ユイ「ああ…でも先生は洗濯なさらないんでしたよね…」

冬月「そ、それではユイく…」

ユイ「あとで洗剤と洗い方を書いた紙、お渡ししますわ」にっこり

ユイ「もしも無理なら破棄なさっても…」

冬月「えっ」

ユイ「………?」

冬月「…ああ」

ゲンドウ「………」ニヤニヤ

冬月(ん…なんだ…この敗北感は…)



287: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:46:33.06 ID:NicQNQAO
ネルフ・廊下

リツコ「さぁて、ミサトになぁにさせようかしら」ニタニタ

ミサト「な、なんでもって言っても限度があるわよ?」

アスカ「はい」

リツコ「はいアスカ」

アスカ「私達、何度も恥ずかしいことさせられたのに、ミサトがケラケラ見てたのが納得いかないわ」

ミサト「わ、私だってほらぁ、加持くんとチューしたじゃない?」

綾波「だめ。全然恥ずかしがってなかったもの。」

アスカ「脱ぎなさいよ」

ミサト「それなら奇跡の価値はの時に……」

アスカ「ぜぇーんぶよ!」

ミサト「ちょ、脱ぐのぉ!?」

アスカ「いや、脱いだだけじゃ納得行かないわ!」

アスカ「脱ぐ上にもっと恥ずかしいことしてもらうから」

ミサト「ちょっ…ちょっとぉ!」

アスカ「……」うー
綾波「……」うー


288: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:46:59.62 ID:NicQNQAO
リツコ「アスカ、レイ。そこまでミサトにやらせちゃ可愛いそうよ。」

ミサト「リツコ…」

リツコ「脱ぐだけで勘弁してあげましょ?ね?」

アスカ「ええー」

綾波「赤木博士なら私達の斜め下の発想してくれると思ったのに…」

リツコ「私だって人の子よ?親友を傷つけるなんて酷いこと、出来ないわ!」

ミサト「…って、どっちにせよ脱ぐのよね」

アスカ「友情って素晴らしいわね」

綾波「わね」


289: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:48:02.73 ID:NicQNQAO
格納庫

初号機「………」

ミサト「って!なによこれぇ!」

リツコ「初号機だけど何か」

アスカ「グルグル巻きじゃないの!」

リツコ「徹夜してね、巻いて貰ったのよ」

ミサト「……税金と予算のムダ使いね」

リツコ「あれだけの覚醒をして、シンジくんまでとりこまれたら普通、ただじゃすまないかなぁって。」

ミサト「だからってこんなミイラみたいにしなくったって」

リツコ「ちょっとオーバーな方がいいのよぉ」

ミサト「オーバー…ってより過剰演出よ」


290: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:49:02.12 ID:NicQNQAO
マヤ「じゃあとりますよー」
マヤ「スタート」

ミサト「ケイジに拘束。大丈夫でしょうね。」
日向「内部に熱、電子、電磁波ほか、化学エネルギー反応無し。S2機関は完全に停止しています。」
ミサト「にもかかわらず、この初号機は3度も動いたわ。」
ミサト「目視できる状況だけでは迂闊に触れないわよ。」
日向「迂闊に手を出すと何をされるか分からない。葛城さんと同じですね。」
ミサト「…」
日向「す、すみません……」

マヤ「カットー」

ミサト「……」ドスドス

リツコ「あら、ミサトお疲(ry」

ミサト「ちょっと、日向くんのあのセリフ、どう言うことよ!?」

リツコ「ホントのことじゃない~」

ミサト「ったねぇ!」

リツコ「大学1回生の時に、お尻触ってきた教授を社会的に抹殺してたじゃない」

ミサト「ひ、人聞きの悪いこと言わないでよ!あれはお父さんが勝手に…」
ミサト「翌日学校に行ったら依願退職してて…何があったのかしら…」

ヒデアキ「何、ちょっとかるーく学会に圧力をかけただけだよ^^」

ミサト「お、お父さん!」

ヒデアキ「まぁ、そう言う訳だから、頼むよぉ日向くぅん」

日向「ぼっ、僕……ですか」

ヒデアキ「それじゃ僕は、仕事だから。じゃあね」

スタスタ……

リツコ「まあ事実でしょ」

アスカ「事実ね」

ミサト「………」

291: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:49:53.24 ID:NicQNQAO
ネルフ・浴場

カポーン

冬月「……温いな」

ゲンドウ「ああ」

冬月「サングラスくらい…入るときはとったらどうだ」

ゲンドウ「子供からのプレゼントだ。肌身離さず持っていたいものだろう。」

冬月「……相変わらずバカだな」

冬月「それより後ろの絵、少し騒がしくないか。富士山かネルフのマークかどっちかにすべきだろう。」

ゲンドウ「女風呂とは違い…花がないのでな。」

冬月「花ならあるだろう。2015番のタイルのスイッチを押すと除き穴が出る。」

冬月「マジックミラーにレンズの最新技術を応用した無駄にハイスペックな仕掛けが、な。」

ゲンドウ「バカな仕掛けを作ったものだ。」

冬月「作らせたのはお前だ。『レイの成長を見守りたい』という名目であったが単なる変態、犯罪行為だぞ。」

ゲンドウ「その為の超法規機関ネルフです。」キリッ


292: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:50:44.84 ID:NicQNQAO
キール「最早無法地帯だな」

ゲンドウ「…ふん。お前にしては下手な皮肉だな」

キール「私をお前呼ばわりとは碇も偉くなったな」

MAGI『ですねえ』

ゲンドウ「………!?」

キール「久方ぶりだな」

冬月「ぎ…議長!なぜここに…」

キール「旅の疲れを癒そうと思ってな」

冬月「それにMAGIまで…」

キール「花がないからな、MAGIをつれてきてやったのだよ」

MAGI『どうもです//』


293: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:52:26.91 ID:NicQNQAO
ゲンドウ「……ハンディMAGIですか」

キール「こっそり借りてきた。防水なので平気であろう。」

冬月「議長はなぜ…日本に…」

MAGI『リツコおねーさんが呼んだのです』

キール「京都へ招待してくれてな。」にこにこ

ゲンドウ(……またゼーレに金を借りるつもりか)

冬月(軍事予算は降ろさない癖にこう言うことには乗り気なんだからな…)


294: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:53:16.48 ID:NicQNQAO
キール「しかしちと寂しいな。文字だけというものは」

MAGI『んー…じゃあARプログラムに強制立体視を応用したアバターシステムを起動しますです』

キール「?」

冬月「つまりはMAGIのアバターを3D、しかも裸眼で表示すると言うことか」

MAGI『はい。触れませんが外見はほぼヒトの女性と同じです』
MAGI『特別にサービスサービス~ですよ!』



MAGI『Now Loading...』




ゲンドウ・冬月・キール「……」ゴクリ

295: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:54:02.14 ID:NicQNQAO
MAGI『システム、起動します。ハンディMAGIを動かさないで下さいね』

もわわわわわわ……

ゲンドウ「!」

冬月「!」

キール「!」

MAGI「こ…こんにちは」

ゲンドウ(これは…セミロングに)

冬月(泣きぼくろに…)

キール(太い眉……)

MAGI「………///」


ゲンドウ「これは……」


キール「赤木…」



冬月「……リツコ博士?」



MAGI「ピンポーンです!」


296: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:54:29.67 ID:NicQNQAO
ゲンドウ「…しかも本人より若い」

MAGI「美人ですし、大好きなんで折角ならと思いまして…//」

MAGI「だけど区別つかなくなると困るので黒髪、普段は10歳くらいのアバターを使用してるんですけど、今日は大人っぽく大学生くらいにしましたっ///」

ゲンドウ(…何となくリツコ君と風呂に入っているような感覚になって)

冬月(どうにも萎えるな)

キール(そうか?以外と私は好みだが。)

MAGI「皆さんテンション低いですよー」


297: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:56:00.83 ID:NicQNQAO
ゲンドウ(……とりあえず身体は女性だ。潜って下だけみれば…)

冬月(顔はユイ君で想像すればいけるな)


ザバッ


ゴボゴボゴボ……

MAGI「……ガードプログラムオン」

ゲンドウ「………」ゴボゴボゴボ

冬月「!?」ゴボゴボゴボッ


ザバッ


ゲンドウ「……ガハッ」

冬月「………ゴホッ」

キール「どうしたのだ?」

ゲンドウ「も…モザイクが…」

MAGI「身体も参考にしてますから…さすがにおねーさんが悲しむことは嫌なのです!」

冬月「賢妹に愚姉だな」

ゲンドウ「……ああ」

キール「愚師と愚弟のコンビに言われたくないだろうな」


298: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 12:56:50.05 ID:NicQNQAO
MAGI『システム終了……おしまいです』

キール「しかし君はすごいな。何でも出来る。」

MAGI『私にもできないことはたくさんあります』

MAGI『ご飯を食べたり…夢を見たり。』

キール「しかし代わりに君にしか出来ないこともあるだろう」

MAGI『私にしか……出来ないこと』

ゲンドウ「アバターの容姿を」

冬月「ユイ君にしたり」

MAGI『(´・ω・`)』



305: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 16:56:52.04 ID:NicQNQAO
ネルフ・発令所

ミサト「つまりシンジ君は私たちの目では確認できない状態に変化していると?」

マヤ「そうです。プラグの中のL.C.L.成分は、化学変化を起こし、現在は原始地球の海水に酷似しています。」

ミサト「生命のスープか。」

リツコ「シンジ君を構成していた物質は、すべてプラグ内に保存されているし、魂と言うべき物もそこに存在している。」

リツコ「現に彼の自我イメージが、プラグスーツを擬似的に実体化させているわ。」

マヤ「つまりサルベージとは、彼の肉体を再構成して精神を定着させる作業です。」


青葉「はいカットーお疲れさま」

ミサト「いいわけがましいわよ。アンタのセリフ。」

リツコ「仕方ないじゃない…制服着てたの忘れてたんだから…」

ミサト「脚本家なんだからもっとしっかりしなさいよね…」

マヤ「センパイ」

リツコ「何?」

マヤ「この『サルベージ』って…実際、やったことあるんですか?」

日向「変わった技術だよね」

リツコ「ああ…ええ……」


306: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 16:57:22.79 ID:NicQNQAO
ユイ「一度、ね。」

カツカツ

リツコ「ゆ、ユイさん…!」

ユイ「ちょうど一段落したのよ。リツコちゃんが撮ってくれるって言うから張り切っちゃったわ。」

ちびシンジ「こんにちはー」

アスカ「あ、ちびシンジ」

綾波「ちびレイとちびアスカは?」

ちびシンジ「途中でゼーレの人達に捕まっちゃって…」

アスカ「ぜっ…ゼーレぇ?」

ミサト「また…来たのね」

マヤ「来たというかセンパイが呼んだんですけどね」

ミサト「…なーに企んでるのよ」


307: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 16:58:04.60 ID:NicQNQAO
リツコ「単なる接待よ。」

ミサト「ははーん。ゼーレのオッサンどもに自分の尻を拭いてもらおうって魂胆ね」

リツコ「人聞き悪いわね。」

ミサト「やっぱり何か企んでるわね」

リツコ「そんなまっさかぁ」


アスカ「目が笑ってないわ」

綾波「明らかに危ない目ね」


308: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 16:59:12.82 ID:NicQNQAO
そのころ

ゼーレ05「カワイイカワイイ」ちゅっちゅっちゅっ

ちびレイ「やなのー!」

ゼーレ04「アッハゾー」ちゅっちゅっちゅっ

ちびアスカ「かわいくないからはなしてぇ!」

ちゅっちゅっちゅっ☆ちゅっ☆ちゅっ☆

ゼーレ03「コレ、アゲマス」

ちびアスカ「塩飴なんていらないー」

ちびレイ「なんで外人さんがポケットに飴…もってるの」




309: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 16:59:57.32 ID:NicQNQAO
マヤ「しかし今回はネルフに詰めっきりですね」

リツコ「そうね。まぁセットも素材も充実してきた証拠よ。」

ミサト「このシンジくんのシーン、また電車、貸しきるんじゃないの?」

リツコ「ああ、一々貸し切るとお金…かかるから」

バーン

リツコ「まるまる買いました」

アスカ「……」

シンジ「………」

あんぐり

ちびシンジ「……」

リツコ「本物の電車よ?もっとはしゃいでいいのよ?」

ちびシンジ「いや……あの……雰囲気的に…」

リツコ「あら、気ぃ使ぃなのね」


310: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:00:38.69 ID:NicQNQAO
ミサト「それよりあんたさぁ……」

ミサト「これ、…おいくら万円したの?」

リツコ「『万円』なんてやぁね」

マヤ「占めて鉄道博物館へ支払った金額手数料諸々含めて1億284万1425円です」

アスカ「えええええ!?」

ミサト「ちょォォオオオォォオオオ!」

リツコ「で、でも冷静に考えて!最初に貸しきったときは確かもっと掛かってたはずよ。使い放題だし、これは安い買い物よぉ!」

マヤ「確かに毎回電車を貸し切るよりかは経済的ですね」

シンジ「経済的って…」

311: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:01:42.22 ID:NicQNQAO
ミサト「そう…なの?」

リツコ「ええ。経済的よ。」

ミサト「…なら仕方ないのか」

アスカ「ないのかしらね…」

リツコ「仕方ないわよォ~」


ちびシンジ「ついにあの二人のきんせんかんかくも…」

シンジ「…崩壊したよね」

シンジ「綾波も、そう…」

綾波「宇都宮線…しかも旧タイプ…サハ211-3071…13号車…」ブツブツ

シンジ「あやな…み?」

綾波「……ああ、このドクトクのおにぎりのようなほっこりした臭いが」ハァハァ

綾波「やっぱり三等車はグリーン車にはない温もりがあるわね…」ハァハァハァハァ

シンジ「………」



312: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:03:52.01 ID:NicQNQAO
マヤ「照明オッケーでーす」

リツコ「んじゃ、スタート」

リツコ(ふふっ…入ってよかったネルフ)

リツコ(可愛い可愛いオレンジ色の宇都宮線ちゃんをこの手に出来るときが来るなんてェェェェェェ!)

リツコ(電子掲示板が無いところがそそらせるわ…)

リツコ(たまんない…もうこの車両になら抱かれてもいいわ)ハァハァ

マヤ「センパイ…ヨダレ垂れてますよ」


313: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:04:30.11 ID:NicQNQAO
ガタンガタン…

シンジ「ここは…」

ちびシンジ「エヴァの中だよ。」

シンジ「エヴァの中?」

シンジ「僕はまた、エヴァに乗ったのか…どうして…」

ガタンガタン…

マヤ「はいカットー」

リツコ「やっぱり上手いわねシンジくんの演技。」

ミサト「本当にこっちまでイライラして来たものー」

シンジ「あはは…」

リツコ「誉めてるんだからもっと嬉しそうにしたら?」

シンジ「…確かに誉めてもらえるのは嬉しいんですが…」

リツコ「が?」

シンジ「あの……この台本の量は一体…」



ど・っ・し・り


314: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:05:19.75 ID:NicQNQAO
ミサト「…なになに7頁から52頁までシンジくんの朗読に既存の映像と音声を編集したもの…」

ミサト「って何よこれ、まーた手抜きもいいところじゃないのよっ!」

リツコ「手抜きじゃないわ。演出よぉ~」

ミサト「演出が免罪符になると思うなよ」

ミサト「延々とウジウジウジウジ、シンジくんの内側を垂れ流されたって視聴者は眠くなったりイライラしたりするだけよ」

シンジ「……」

ミサト「もっとこうさぁ、初号機が使えないときに使徒が来て仲の悪いアスカとレイが協力して倒すッ!とか燃える展開、なかったの?」

リツコ「なんかさぁ、ベタベタ過ぎるのよね」

ミサト「少なくとも視聴率は取れるわ。」

リツコ「…予算も時間もないし」

ミサト「ほら、やっぱ手抜きじゃない」

リツコ「だってだって、来週の京都ロケにお金、物凄くかかるんですものぉ~」

ミサト「電車買ったばっかなのにまだ使う気なの?京都なんてそんなに遠くないんだしお金だって節約すりゃあ…」

リツコ「行く前の下準備よ」

ミサト「……下準備?」


315: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:05:53.38 ID:NicQNQAO
マヤ「美容外科クリニックに500万の支払いがありますから」

ミサト「ハァァァァ!?美容外科クリニックぅぅぅ!?」

リツコ「次回は、ネルフ誕生の秘密!ってことで司令、副司令、ユイさん、母さんそれから私達の過去をメインにやるのよ」

リツコ「でも、さすがに15年以上も前のことよ。副司令もすっかりシワシワで45って言い張るには無理があるわ」

リツコ「私達だってそうよ。女子大生役は流石に無理よ」

ミサト「そ、それは…そうだけどぉ…」

マヤ「ですからボトックス注射に、染髪などなど下準備に予算が掛かるんですよ」

リツコ「のよ」

ミサト「でもイヤよ!整形だなんてそんな…」

リツコ「女子大に一人ババアが紛れてるなんて浮くわよ」

ミサト「あ、あんただって…」

リツコ「私は注射うっつしぃ~。」ニヤニヤ

ミサト「ぐっ……」


リツコ「じょっしのなっかにばっばあがひっとりぃwwwwwwwwwwwwwwww」

ミサト「……」


316: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:06:57.84 ID:NicQNQAO
リツコ「ほら、マヤも」

マヤ「えー……」


綾波「赤木博士はババアと言うより子供ね」

ちびシンジ「…子供だってやらりませんよ」

リツコ「じょっしのなっかにばっばあがひっとりぃーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

青葉「じょっしのなっかにばっばあがひっとりwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


マヤ「じょ…女子の中にババアが一人……」


ミサト「………」

日向「じょ…じょ……」

青葉「ジョジョがどうしたんだよwwwwwwwwwwwwwwww」

リツコ「日向くんもやりなさい」

日向「むっ無理です……」

リツコ「無理じゃないわ。」
ニヤリッ

リツコ「やらないなら『アノときの写真』ばら蒔いても良くってよ」

日向「ひいぃっ!」


アスカ「相変わらずおっそろしい職場よね…」



317: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:07:32.08 ID:NicQNQAO
アフレコルーム

アスカ「地下にこんな部屋があるなんてねぇ…」

リツコ「あるんじゃないわ。作ったのよ。」

アスカ「…そーですか」

シンジ「あっ…あの、ここは…」

リツコ「よくテレビで見るでしょ?声優とかがよく収録してるとこ。声を撮る場所ね。」

シンジ「そ、それは分かるんですが…」

リツコ「目の前の画面に指示が出るからその通りにしゃべって頂戴ね」

シンジ「……この量…全部ですか」

リツコ「なぁーに。6時間くらいで終わるわよ~」

シンジ「あの…明後日期末テストが…」

リツコ「8月だって言うのに嫌ね。セカンドインパクト前は夏季休暇の最中だったっていうのに。」

シンジ「あの…」

リツコ「大丈夫よ。テストなら出席しなくても」

シンジ「……はっ?」

リツコ「ねぇ、MAGI…ってハンディMAGIが…」

ゲンドウ「これか」

リツコ「!」

MAGI『どうもですー』


318: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:12:22.50 ID:NicQNQAO
リツコ「あら……何故碇司令が…」

キール「ああ、私が持ち出したんだ。悪かったな。」

リツコ「あら…なぜ…」

冬月「君の格好をしたMAGIと(ry」ガスッ

MAGI『秘密保持システム、可決、発動されました』

黒服「……申し訳ありません。こちらも銀行口座がかかっています故」

ズルズル…

冬月「  」

MAGI『なんでもないですよ(^ω^)』

キール「……ナイゾ」

ゲンドウ「……ナイデス」

リツコ「アア…ソウ…」


319: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:13:02.23 ID:NicQNQAO
MAGI『とにかくこちらでどうにかしますのでシンジさんは安心して収録して下さい』

シンジ(た…多分ここで断わったらMAGIに消される…よね)

MAGI『^^』

シンジ「ガンバリマス」

MAGI『ではセッティングしますので~暫しお待ちを』

アスカ「何だかんだでMAGIが一番の驚異よね…」

綾波「いつの間にか逆らえない感じになってしまったわ…」

ゲンドウ「アノ…」

MAGI『なんですか』

ゲンドウ「ココデミテテイイデスカ」

MAGI『敬語なんて止めてくださいですよー。それにリツコおねーさんに聞いて下さい。』

ゲンドウ「赤木博士、いいか」

リツコ「どうぞ…と言うか、碇司令とユイさんにもアフレコして頂く予定でしたから」

ユイ「あら…もしや私、出演は声だけ?」

リツコ「来週は沢山出番がありますし、よろしくお願いします。」

ゲンドウ「そうか。シンジ頑張るんだぞ!父さんが見守っててやるからなっ!」

ユイ「ふふっ」

シンジ(6時間父さんと母さんと…)

シンジ(や…やりにくい)


320: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:13:34.80 ID:NicQNQAO
リツコ「副司令は?」

冬月「そうだな。私もここにいるよ。」

冬月(家族団欒になどさせるものか)ニヤリッ

ゲンドウ(こいつ……)

リツコ(……計画通り)ニヤッ

アスカ「……」ゾクッ


リツコ「んじゃちびシンジ君は地下に行ってらっしゃい。ちびアスカとレイがいるから一緒に京都ロケの支度でもしてきて頂戴」

ちびシンジ「は、はい」

ゲンドウ「い、行ってしまうのか?」

ちびシンジ「あの…支度が…」

ゲンドウ「来たばかりなのにな…」

ゲンドウ「では、せめて今日は肩車だけでも……」

ちびシンジ「で……でも…」

ゲンドウ「カタグルマ……カタグルマ……」ゆらり

ちびシンジ「ひいい!」

ガスッ

ゲンドウ「  」

ユイ「^^」

ちびシンジ「!」

ユイ「今のうちにお行きなさい。」

ちびシンジ「は…はいっ!」タタッ

ミサト「司令はブレないわね」
アスカ「可愛いって言うのも中々大変なもんね…。」


321: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:15:32.41 ID:NicQNQAO
リツコ「あっ…そう言えばゼーレの皆さんが地下で撮影中だったわね」

ミサト「……」


アスカ「じゃあ私達も……」

リツコ「あら、三人娘は撮影が残っていてよ」ニヤニヤ

アスカ・綾波・ミサト「ええ……」

リツコ「そんな嫌そうな顔しなくても。大丈夫よ。焼いて食ったりしないし。」

綾波「……焼いて食べられたほうがまだマシと言った状況になるのは目に見えてるわ」

リツコ「悲しいわ。私…人の嫌がることなんて……無理矢理したこと、ないのに」

アスカ「うそつけー!」

ミサト「ならなんで諜報部が私達の両腕を逃げられないように抱えてんのよ!」

リツコ「運べ」カチャッ

黒服「……はっ」

アスカ「なーにメガネ上げちゃったりして!碇司令気取ってんじゃないわよ!」

ミサト「って言うかアンタ達も自分の仕事にプライド持ちなさいよ!」

黒服「……リツコオネーサンサイコー」

MAGI『^^』

ミサト・アスカ(まっ、MAGIは一体何をしたのよ…!?)


324: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:17:46.67 ID:NicQNQAO
ネルフ・体育館

リツコ「全ての出入口をロック。防犯システム147号発動。」

MAGI『了解しました。』


カチャッ……カチャッカチャッカチャッカチャッカチャッカチャッカチャッ


アスカ「いやああああああああ!?」

リツコ「これでここは密室。私とマヤ、ミサト、アスカ、レイ、MAGI以外はいないわ。」

ミサト「い、一体何を……」

リツコ「簡単よ。」



リツコ「脱げ」


アスカ「!?」

ミサト「!?」

綾波「………」ヌギヌギ

アスカ「ってぇぇぇ早速脱ぐなァァァァァァァァっ!」

アスカ「ちょっと待って!」

リツコ「なに」

アスカ「賭けの約束でミサトはともかく、何で私やレイまで!」

ミサト「と…ともかくって……」

リツコ「あら、レイはもうすっぽんぽんよ」

綾波「寒いわ」バーン

MAGI『あ、じゃあクーラーの温度下げますねー』

アスカ「れ…レイはともかく私はイヤよ!」


325: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:19:42.61 ID:NicQNQAO
リツコ「今回は胸までは映さないから」

アスカ「そう言う問題じゃないのよ!なによこのセリフぅ!」

リツコ「『私と一つになりたくない?心も体も一つになりたくない?それはとてもとても気持ちのいいことなんだからさぁ。』……何か?」

アスカ「何か?じゃないわよぉ!」

アスカ「あ、明らかにこれ……さ……誘ってんじゃない///」

リツコ「いやね。最近の子供は心が荒んでて」

綾波「ねー」

アスカ「キィー!」

リツコ「何を今更。恥ずかしいイメージソングまで歌って、[ピーーー]までさらして恥ずかしいもクソもないでしょうに」

アスカ「あ……あんたがやらせたんじゃないのよ!」

アスカ「と、とにかく私はぜぇぇぇぇぇったい脱がないんだからっ!」

リツコ「……いいの?」

アスカ「別にMAGIに脅されるようなこと、ないもんね」

リツコ「そう」

アスカ「じゃあ私、帰るから」

リツコ「……MAGI、ロック解除。」

MAGI『は……はいっ』

MAGI『い…いいんですか』


326: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:20:28.45 ID:NicQNQAO
リツコ「いいわ。嫌がってる人間に無理矢理させるの。趣味じゃないもの。」

アスカ「……随分物分かりがいいじゃない」

リツコ「私も成長、したのよ」

アスカ「じゃ……」ツカツカ

リツコ「あ、MAGIぃ。京都のホテル、アスカの分だけキャンセルしといてー」

アスカ「………!」

リツコ「それからレストランと京都村も…諸々全部」

MAGI『了解です(´・ω・`)』

アスカ「ちょ!ちょ!」


327: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 17:20:57.56 ID:NicQNQAO
リツコ「……何か?」

アスカ「わ…私だけ……留守番ってこと?」

リツコ「そうね。……ああ、それからMAGI、レイとシンジくん同部屋にしといてー」

アスカ「!?!?!?!?」

リツコ「あとシンジくんとレイの深夜のラブラブデートプランなんて考えたら楽しいそうねー。」

リツコ「夜景の見えるお店でディナー…そして最後は……」

アスカ「す…ストォオオオォォオォォォオオォオオオップ!!!!!!」


328: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:10:46.25 ID:NicQNQAO
アスカ「ぬっ…脱げばっ……」

リツコ「……」ニヤリッ

アスカ「脱ぎゃー連れてってくれるんでしょっ!」

リツコ「あらあらぁ…気が変わりやすいのねぇ。アスカったらぁ…」ニヤニヤニヤ

アスカ(コイツコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス)

綾波「……さむい」

バーン

ミサト「………ケッ」

バーン

アスカ「………///。」

バーン

リツコ「あらあら。御三人様方、随分とご立派なお身体ですこと。」ニヤニヤ

アスカ「……ねえ、これの何が楽しいのよ」

ミサト「……」ぷる~ん

リツコ「大丈夫よ。寄せてあげてBカップのあなた達でも案外何とかなるわよ。」ぷるんっ

アスカ(こいつにもそれなりに胸があるのが)

綾波(……ムカつく)



329: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:12:13.11 ID:NicQNQAO
マヤ「じゃあ三人とも脱ぎ終わりましたね」

リツコ「じゃあ始めるわ」

アスカ「……」

ミサト「……」

アスカ(なんかリツコが服を着てて私達が全裸なんて)

ミサト(見下されてるようで、むっっっっっしょおーに腹が立つわね)

リツコ「やっぱり、若い肌は良いわね…」ツンツン

アスカ「ちょっ…!リツコ何すんのよ●●●ぃ!」

リツコ「いいじゃない~。女の子同士なんだし」スゥッ

アスカ「女の子ってアンタは……ひゃんっ///」

リツコ「アスカは背中が弱点…と」

アスカ「ば…バカリツコッ!」

リツコ「これも大事なデータ採集なのよ」

リツコ「さあ~てレイは……」
綾波「……!」

リツコ「……」はむっ

綾波「あっ……んんっ///」

リツコ「…なるほど。レイは耳ね。」


330: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:13:00.75 ID:NicQNQAO
綾波「や…やめてください」

リツコ「ええ。やめないわ。」にっこり

ミサト「ついにそっちの方に手を出し始めたのかしら…」

マヤ「………」ヌギヌギ

ミサト「ってマ、マヤちゃん何やってんのよぉ!?」

綾波「………///」

リツコ「……」はむはむ

アスカ「…っつうかいいの?この間怒られて来たばかりじゃないの?」

リツコ「いいのよー。騒いでるのはバカな有識者だけで、ネットじゃ反対論ばっかりだし」

リツコ「テレビ局もスポンサー降りても金さえ出しゃ流してくれる訳だし」

リツコ「金だってゼーレからもらえるし」モミモミ

綾波「………」

リツコ「まだ施行されてないしぃ」

リツコ「もし、規制されても死刑になるわけじゃあるまいしねー。」

アスカ「……アレが大人として認識されている日本って何なのかしら」

ミサト「違うわ。あれはたまたま日本国籍を取得しているだけの宇宙人なのよ」



331: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:13:33.17 ID:NicQNQAO
リツコ「じゃあ私をシンジくんだと思ってよろしくねー」

マヤ「スタート」

ミサト「ねえシンジ君、私と一つになりたい?心も体も一つになりたい?」

ミサト「…それは、とてもとても気持ちいいことなのよ。」

ミサト「……いいのよ、私はいつだっていいの。」

リツコ「……」ニヤニヤ

アスカ「ほらぁバカシンジ。私と一つになりたくない?心も体も一つになりたくない?」

アスカ「それはとてもとても気持ちのいいことなんだからさぁ。」

アスカ「この私が言ってんのよ。さっさと来なさいよ。」

リツコ「………」ニヤニヤ

アスカ(もォオオオォォオォォォオオォオオオ死にたいィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!)

綾波「碇君、私と一つになりたい?それは、とてもとても気持ちいいことなのよ。碇君。」

リツコ「………」ニヤニヤ

綾波「………」ムッ

ミサト「私と一つになりたい?」

アスカ「心も体も一つになりたい?」

綾波「とてもとても気持ちいいことなのよ。」

ミサト「ほら、安心して、心を解き放って。」

リツコ「カットーwwwwwwwwwwwwwwww」

リツコ「……むふっwwwwwwwwwwwwwwww」


332: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:14:06.85 ID:NicQNQAO
綾波「………」ギュッ

ミサト「ダメよレイ…いまアイツに逆らったら京都に行けなくなるわよ」

綾波「……でも」

アスカ「帰って来るまでの辛抱よ。レイ。」

綾波「………」

リツコ「……いいお尻だわ。チッ…」ナデナデ

綾波「………ッ!」クワッ

アスカ(…胸は良くてお尻はアウトなのか)

マヤ(……センパイ、私なら別に構わないのに…)

◇<ラー(全盛期の俺なら金髪眉毛の額をぶち抜いてやったものを…)

ミサト「……なにこれ」


333: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:14:48.68 ID:NicQNQAO
アフレコルーム

ゲンドウ「セカンドインパクトの後に生きていくのか、この子は。この地獄に。」

ユイ「あら、生きていこうと思えば、どこだって天国になるわよ。」

ユイ「だって、生きているんですもの。幸せになるチャンスは、どこにでもあるわ。」

ゲンドウ「そうか…そうだったな。」

シンジ「母さん…」

ユイ「決めてくれた?」

ゲンドウ「男だったらシンジ、女だったらレイと名づける。」

ユイ「シンジ…レイ…うふふふふっ」

シンジ「母さん…」

青葉「はいカットー」

日向「お疲れさまです」

加持「やはり新鮮で良いですなぁ。碇夫人の演技は。」

加持「しかし美しい顔が放送されないと言うのはちと残念だな。」

ユイ「ふふっ。加持さんはカヲルと同様、上手なのね」

加持「彼ほどではありませんよ」

ユイ「あら、彼以上だと思うわよ?」

加持「だって僕は…」

加持「女性に対しては『思ったこと』しか口にしませんから」

ユイ「まっ……///」


335: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:15:10.35 ID:NicQNQAO
リツコ「リョウちゃん、今度は人妻?」

加持「よお。リッちゃん。」

リツコ「……おふざけは大概にした方がよくってよ。」

ゲンドウ「………」ガルルルル

冬月「………」ジトー

加持「………」

ミサト「^^」ニコニコ

リツコ「ねっ?」

加持「………」

加持「……うん」


336: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:17:38.34 ID:NicQNQAO
リツコ「んじゃ、今度はリョウちゃんとミサトにアフレコして貰うわ」

ミサト「アフレコ?こっちの台本には…」

リツコ「追加したの。尺、稼がないとね」

ミサト「ふぅん…」

マヤ「じゃあ録音しますねー」

加持「少しは欺けるさ。」

ミサト「うちの諜報部を?それとも碇司令やリツコ?それともあたし?」

加持「いや、自分を。」

ミサト「他人を、でしょ?あなた、人の事には興味ないもの。そのくせ寂しがる。」

ミサト「ほんとお父さんと同じね。」

ミサト「で、人類補完計画。どこまで進んでるの?人を滅ぼすアダム。なぜ地下に保護されてるの?」

加持「それが知りたくて、俺と会ってる?」

ミサト「それもあるわ。正直ね。」

加持「ご婦人に利用されるのも光栄の至りだが、こんな所じゃ喋れないよ。」

ミサト「今は私の希望が伝わればいいの。ネルフ、そして碇司令の本当の目的は何?」

加持「こっちが知りたいよ…」
ミサト「……」


マヤ「お疲れさまでーす」

リツコ「お疲れさま」ニヨニヨ

ミサト「……なんか企んでる顔してるんだけど」

リツコ「なーんにも」

ミサト「まあ良いわ。脱いだことだし、きっちりばっちりキス、すんのよ」

冬月「?」

リツコ「え……ああ……」


337: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:18:24.50 ID:NicQNQAO
シンジ「そう言えばアスカ、綾波。どんなシーンを撮ってきたの?」

アスカ「……な、なんでもないわよ」

シンジ「そう言われると気になるなぁ」

アスカ「き…気にするようなもんじゃないわよ」

シンジ「まあ、オンエアー見ればいい話か」

アスカ「ダメ!ダメ!ダメ!ぜぇぇぇぇったい見ちゃダメぇ!」

シンジ「な、なんだよ…凄い剣幕でアスカ…」

アスカ「ダメったらダメっなのよ!!」

シンジ「ねえ、綾波は…」

綾波「………」ガスッ

シンジ「ふん!?」

シンジ「 」

綾波「あ………」

アスカ「ちょ…シンジぃ!?」
シンジ「 」

綾波「……つい」



338: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:19:00.99 ID:NicQNQAO
ゲンドウ「シンジィィィィィィィィィィィィ!?大丈夫かァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

シンジ「 」

ゲンドウ「誰が…また赤木君か!?」

リツコ「ち、違いますわ!今回は……」

綾波「……」

ゲンドウ「……えっ」

ゲンドウ「……」オロオロ

リツコ「おおー困っとる困っとる」

ミサト「……大元はアンタじゃないのよ」



339: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:20:36.68 ID:NicQNQAO
ゲンドウ「とにかく…きゅ、救g」

リツコ(チャーンス)

リツコ「必要ありませんわ。私が応急手当てをします。」

ゲンドウ「しかし救護の方が正確じゃ…」

MAGI『現在、別件で出動中です』

ゲンドウ「このタイミングに…」

リツコ「……とにかく格納庫に運んで」

青葉「しかしあそこにはセットが…」

リツコ「構わないわ。早く!」


340: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:21:13.07 ID:NicQNQAO
格納庫

リツコ「……とにかくアザの状態を見ます」

リツコ「それじゃミサト、脱がして」

ミサト「ええ!?私ぃ?」

リツコ「司令と副司令は言わずもがな、リョウちゃんもなんか危ないし」

加持「……今、ヒドイことをサラッと言ったよな」

リツコ「レイやアスカも危ないし、アナタしかいないじゃない」

ミサト「いや。マヤちゃんとかユイさんとか…」

リツコ「いーからいーから」

ミサト「……」

リツコ(マヤ、きちんとビデオにおさめとくように)

マヤ(えっ…ビデオにですか)

リツコ(いいから)

リツコ「………」ニヤニヤ

ミサト「じゃ…じゃあ。一応レイとアスカは後ろを向いてるように。」

アスカ・レイ「………」

ミサト「ぬ…脱がせるって全部?」

リツコ「ちょうどみぞおちの辺りだし。ほら、アレがアレな場合全身に発疹が…」

ミサト「……マジなの?」

リツコ「や、やだ。私のこと信用してよ。天下の理3よ理3!」

ミサト「……文2で悪かったわね」


341: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:22:28.12 ID:NicQNQAO
ミサト「……ごめんねシンジくん」ぬがせっ

シンジ「……」

ゲンドウ「うんっ」

ミサト「……」ぬがせっ

ゲンドウ「……ひゃあっ」

ミサト「………」ぬがせっ

ミサト「ちょっと司令も後ろ向いててもらっていいですか」


シンジ「………」

ミサト「脱がせたわよ。」

リツコ「うーん…」

リツコ「ちょっとシンジくんオンリーであっちに寝かせてくれない?」

ミサト「……分かったわ」

リツコ「うーん…」

ミサト「そんな遠くからでも分かるの?」

リツコ「いやね。遠くじゃないと分からないっていうかー」

リツコ「プラグスーツ。」

ミサト「プラグスーツがなんなのよ」

リツコ「持とうか」

ミサト「なんで」

リツコ「いいから。いいから。」


342: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:23:00.18 ID:NicQNQAO
リツコ(撮ってる?)

マヤ(は…はい…)

ミサト「……ねえ、何かおかしいわよね」

リツコ「何かって何?」

ミサト「ホントにシンジくんのこと……」

シンジ「………んっ」

ミサト「…!」

ミサト「シンジ君!」

シンジ「……あれここは」

シンジ「って、うわああっ!!?」カクシッ

シンジ「な、なんで僕、素っ裸何ですかぁ!」

ミサト「……んっ」

ミサト「って、リツコ、別に痣なんてないわよ」


343: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:24:11.89 ID:NicQNQAO
冬月「ちょっといいかな」

リツコ「ふ…副司令?」

冬月「……うん。確かに問題はない。」

アスカ「ホントですか?」くるっ

シンジ「………!」

アスカ「////!」

アスカ「キャアァァァァァァァァ!!!!!」

ガスッ

シンジ「あべしっ!?」


冬月「あ、今できたな」


リツコ「出来ましたね」

344: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:25:11.44 ID:NicQNQAO
冬月「自慢にならぬことだが、私は闇医者をしていたのでな。」

冬月「まあ一目見たときから赤木博士が戯言を言っていることには気が付いていたが」

ゲンドウ「な、なぜ黙っていた!」

冬月「お前の嫌がる顔が見たかったからだよ」キリッ

ゲンドウ「……」

ミサト「ねえ、リツコぉ」

ミサト「なんでこんなこと…したのよ」

リツコ「……どうやってシンジくんを脱がそうか考えてて」

リツコ「やっぱり服は浮いてた訳だし。全裸じゃないとおかしいしぃ」

リツコ「かと言ってレイやアスカと違ってシンジくんは脅しにくいしぃ」


リツコ「司令はうるさいしぃ」

シンジ「リツコさん…」

リツコ「でもシンジくんが気を失った時にチャーンスと思って。」

リツコ「でもまさか…あんな杜撰な計画にハマってくれるとは…」


345: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:26:40.27 ID:NicQNQAO
ミサト「……」ピキッ

ゲンドウ「……」ピキッ

リツコ「でも良かったですわ。良いシーンが……」

ゲンドウ「……」パチン

黒服「……」


ゾロゾロゾロ


リツコ「えっ」

黒服「失礼致します」

リツコ「えっ…ちょっ、ちょっ!?」


ガスッ



リツコ「 」

ズルズルズルズル


◇<ラー(ざっまぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ)



347: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:29:54.82 ID:NicQNQAO
ミサト「シンジくん大丈夫?とりあえず服を…」

シンジ「 」

マヤ「さっきのアスカの一撃で気を失ったままです」

ミサト「あちゃー……」

ミサト「全く、恥ずかしいのは分かるけど暴力はダメよ」

アスカ「…ごめん」

綾波「……なさい」



348: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:31:40.04 ID:NicQNQAO
ゲンドウ「おお、そうだ」

ゲンドウ「冬月も一緒に反省部屋へ放り込んでおけ」

黒服「はっ」

冬月「はっ?」

ゲンドウ「諸々で…だ。諸々で。」

冬月「ちょ!まて!諸々ってなんだ!?諸々って…」

ガスッ

冬月「 」

黒服「……」ズルズル



ミサト「こんな組織に地球、守られたかないわよね」

加持「…自分で言っちゃ、おしまいだよ」


349: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:33:37.07 ID:NicQNQAO
ミサト「とにかく台本見る限りはもう撮るシーンは私以外無さそうだから帰っていいわよ」

加持「そろそろ京都行きの準備、君達も始めないとな。」

アスカ「京都…かぁ」
シンジ「僕、京都初めて行きますよ」

加持「一昔前は修学旅行の定番だったしなぁ。この間(マグマダイバー編)の埋め合わせになるかもな。」

ミサト「リョウジ、そんな期待させるもんじゃないわよ。」
ミサト「前にも言ったけど京都村以外はまだボロボロなところも多いし、情緒もなにも…」

シンジ「それでも楽しみです。」
シンジ「知らない場所に行くって…それだけでいいものですから。」

アスカ「そうね。みんなでどっかいくこと自体が楽しいんだし。」

綾波「人工鱧と抹茶…楽しみだわ」

ゲンドウ「京都か。久々だな。」

ユイ「ええ。京都大学…最近また学生を取り始めたようですね」

ナオコ「んふふっ。あのゴミ捨て場も残っているかしらぁ~」ニヤニヤニヤ

ユイ「あらナオコ先輩」
ゲンドウ「あ、赤木先輩…!」

キョウコ「楽しみねぇ~。交換留学生時代を思い出しちゃうわ~」
ユイ「キョウコさんはハーバードからの交換留学生だったんですよね」
ヒデアキ「それに。六分儀君とユイさんのデートを3人で付けてたことを思い出すなぁ」

ゲンドウ「つ、つけてたんですか」

ゲンドウ「てっきり冬月先生だけかと…」

キョウコ「だって同じ研究室の学校一の問題学生とミス京大が付き合ってたんですものぉ~」
ナオコ「正確には二人を付けてたコウゾウ先生を付けてた…みたいな」

ユイ「ふふふっ」
ナオコ「ふふふ」
キョウコ「ふふふ~」
ヒデアキ「んふふふふ…」

ゲンドウ(………不安になってきた)

350: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:34:18.30 ID:NicQNQAO
夜・ネルフ発令所

ミサト「人一人、人一人助けられなくて、何が科学よ…」

ミサト「シンジ君を返して…返してよ!」ぎゅっ

マヤ「はいカットー」

マヤ「お疲れさまでした。」

青葉「葛城さんぱねっすね!迫真の演技でしたよ。」

ミサト「やめてよー。涙も目薬だったし、大した演技してないんだからー」


カツカツ…

リツコ「 」

ミサト「あら、お帰りリツコ」

加持「や。」

マヤ「せ…センパイフラフラ…」

リツコ「ふっ……ふふふ……」

351: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:36:30.51 ID:NicQNQAO
ミサトの車

リツコ「初号機の修復、明後日には完了するわ。」
ミサト「結局、神様の力まで道具として使っちゃうのね、人間って奴は。」
リツコ「どうかしら。委員会では凍結案も出ているそうよ。」
ミサト「人造人間エヴァンゲリオン。人が作ったにしては、未知のブラックボックスが大きすぎない?」
リツコ「………」
ミサト「ま、結果としてシンジ君が助かったからいいけどさ。」
リツコ「私の力じゃないわ、あなたの力ね、多分…」
リツコ「どう?久しぶりに飲んでかない?」

ミサト「ん…ごめん!今日は、ちょっち、ね…」

リツコ「……そう」


ガチャ

ミサト「じゃ。」

ぶううううん……

リツコ「シンジ君が無事と分かったら、男と密会とはね…」

リツコ「人の事は言えないか…」

マヤ「はいカットー」

プルルルル…

ピッ

青葉「分かった…」

ガチャ

青葉「葛城さん、カットですので一旦ポイントへ戻ってください」

ミサト「了解」

加持「それじゃあ俺も顔を上げても…」

キキィー!

加持「んふ!?」

ガスッ!

352: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:37:01.32 ID:NicQNQAO
ブウウウウウン…

リツコ「ふう…ようやく一段落ね」

キィィ!

ミサト「うっす」

リツコ「お疲れさま」

加持「ミサト…もうちょっと運転…なんとかならないのか…」
ミサト「それより暗いわねリツコ」

リツコ「冬月副司令と密室で3時間…最低だったわよ」

ミサト「何かあったのぉー?」ニヤニヤ

リツコ「な、ないわよ!あるわけないじゃないのよ!」

リツコ「ひたすら沈黙よ…」

マヤ「それはそれでキツいですね」


353: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:37:29.77 ID:NicQNQAO
ミサト「キッスのいーいチャンスだったのに」

リツコ「いくらなんでもイヤよ!60過ぎた老人とセカンドキッスだなんて。」

リツコ「若くて背が高くて年収が私以上のイケメンがいいのよ」

ミサト「カーッ!じゃあ聞くけどアンタはそれに見合う女なの?」

リツコ「私は頭も良くて、仕事もできて、美人と来た!」

青葉・日向(自分で言うか…)
リツコ「なのになんでこの年まで彼氏が出来ないのよ!おかしいじゃない!」

ミサト「リツコ、アンタが言ってるのは全部外面的なもんでしょ」

ミサト「アンタには明らかに内面的なもんが足りないのよ!!」

リツコ「なっ……」

ミサト「金銭感覚なし、自己中、他人を平気で利用する!」

ミサト「劇中のアンタはまーだ碇司令に利用されてる感があるから可哀想な気もするけど」

ミサト「現実は碇司令までも利用してるじゃないのよ」

ミサト「ま、残念な恋愛してるのは両方変わらないっかwwwwwwwwwwwwwwww」


354: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:38:42.35 ID:NicQNQAO
リツコ「なっ、何よ!ミサト、アンタだって…」

ミサト「でも私は結婚してる。私にあってアンタにはない、決定的なものがあるのよ。」

ミサト「仕事が出来て美人。収入もそこそこある。」

ミサト「料理と掃除があんまり得意じゃない…」

ミサト「でーも!私は結婚してる!あんたは股に膜張らせてる!」

加持「ミサト…」

リツコ「………」

ミサト「ま、よく反省することね。」

リツコ「…分かったわよ」

ミサト「んじゃ、私達、このまま帰るから」

ミサト「~♪」

リツコ「………」

加持「じゃ…じゃあな……リッちゃん……。」


355: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:40:03.40 ID:NicQNQAO
ガー………

ブウウウウウン…


リツコ「……分かったわよ。」

リツコ「やめようかなーと思ったんだけどね」



リツコ「ヤッパリ…」



リツコ「…んふっ」

リツコ「ふふふふふふ……」


リツコ「ふふふふふふふふふふふふ!!!!!!!」

マヤ「センパイの目が企んでる目に変わりましたよ」

青葉「見ちゃいけないものを見ちゃった感じだよね」


356: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:41:15.09 ID:NicQNQAO
リツコ「MAGI」

MAGI(ハンディ)『はっ…はいっ』

リツコ「市内全てのラブホテルのカメラにD-12を発令してデータを収集出来るようにして」

青葉「ら、ラブホテルに、でぃ…D-12!?」

リツコ「名目はゼーレ来日に伴う厳重警備行動としておけば良いわ。」

マヤ「セ、センパイ…そんなところを盗s…じゃなくて情報収集してどうするんですか」

リツコ「ミサトの身体データよ」

青葉「ええ…身長体重から…」

青葉「せ、生理日まで!?」

リツコ「そ。ネルフは生理休暇を設けているから。女子職員は生理日の記入を求められているのよ。」

リツコ「で、このミサトの生理日データから考えると…」

マヤ「……まさか」

リツコ「排卵日は今日なのよ」

マヤ「な、なんですってー」

青葉・日向「  」


358: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:41:44.58 ID:NicQNQAO
発令所

リツコ「そ。ミサトは子供を欲しがっていたわ。」

マヤ「……当然、その日を狙うと」

リツコ「さっき録音した音声はね、二人の濡れ場に付けてやろうと思って撮ったのよ」

青葉「じゃ…じゃあ、その…現実の情事を全国にOAされるんですか……」

リツコ「言ったでしょ」

リツコ「全てのカップルをぶち壊す!ってぇね」ニヤニヤ

青葉(……悪魔だ)

日向(……天使だ)


359: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:43:07.01 ID:NicQNQAO
MAGI『おねーさん、キャッチしました!』

リツコ「んっふふふふふふ……」

MAGI『主モニターに回します』

青葉「!?」

マヤ「!」

日向「 」

ギシギシ

ミサト「りょ……リョウジぃ」

加持「ううっ…」

ギシギシッ

マヤ「こ、これは……」

青葉「ガチ…っすね」

リツコ「………///」カアアッ

青葉「あの、赤木博士?無理しなくとも…」

リツコ「む、無理してないわよ!これくらい……」



360: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:44:27.28 ID:NicQNQAO
ギシギシピチャッピチャッ

ミサト「……んっ」

ミサト「…リツコは今ごろ、いやらしい女だって軽蔑してるわね。きっと。」

加持「情欲に溺れている方が、人間としてリアルだ。」

ミサト「んっ…そうね……あんっ」


日向「ああ゛あ゛ああ゛あああああああ…」

青葉「ひゅ…日向、どうした!?」

マヤ「いやぁ!日向さんが白目を剥いてますっ!」

リツコ「ナニ…ジャア私ハリアルジャナイノ?ユメノクニノ住人ナノ?ナガサレテアイラントウナノ?ネェ?」

MAGI『お…おねーさぁん!』


361: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:45:33.66 ID:NicQNQAO
ギシギシ

加持「たばこ、まだ吸ってたんだな。」

ミサト「こういう事の後にしか吸わないわ。だから、知ってるのは加持君だけよ。」

加持「そいつは…光栄だな。」

加持「ってそう言う意味じゃなくて」

加持「俺は君が時々吸ってることは勿論しってるさ。」

ミサト「じゃあ何よ」

加持「あー…だからだな…子供が出来たらタバコ、本当に良くないぞ。」

ミサト「!」

加持「ミサト」

ミサト「も…もしかしてリョウジも子供を…」

加持「ああ」

ミサト「じゃあ今日は排卵日だから  無しd」

加持「い、今はまだダメだ。」

ミサト「えっ?」

加持「まだ撮影、終わってないだろう?」

加持「大きい腹のまま葛城ミサトは演じられないだろ」

ミサト「………」

ギシギシ…

ミサト「でも!」

ギシギシッ!

ミサト「ちょっと…誤魔化さないでよ…こんな事で…」

ミサト「やだ!変なもの入れないでよ!こんな時に、もぉ!何?」


362: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:46:02.39 ID:NicQNQAO
加持「プレゼントさ。」

ミサト「んっ……」

ミサト「何これ」

加持「これで…もう少し待っててくれ」

ミサト「……指輪」

ミサト「そういや今日は…」

加持「結婚記念日さ」ニコッ

加持「忙しくて結局指輪、やれなかったからな」

加持「君に指輪をやるなんて…8年振りだな」

ミサト「ばっ…///」

加持「まっ、最初で最後かも知れんがなww」

ミサト「もおっ…!」

ギシギシッ…




363: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 18:46:34.19 ID:NicQNQAO
一方ネルフ

リツコ「 」

日向「 」

マヤ「センパァァァァァァァァイ」

青葉「ひゅうがぁァァァァァァァァ」

MAGI『おねぇさぁん!』

こっそり

冬月「……」

冬月「慣れないことをするからだよ」

364: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/07/27(火) 19:04:54.60 ID:NicQNQAO
                   ,.-xッ'⌒ヽ._-、
                /ア7/        `ヽtー、
                _{ j/´: :   {       ヽl:}
                 /ィ/ : : /  /| :|  | ヽ ヽ ヽ\
                 /:{ィ!l x仏_Ⅵ || >ぃ |  i、
                 ;゙: : レ'| レ〃トハ`' ヽリ行刈 l トい
                 |.:/.: .:l∧  `´  ; └' ´j小ノl |`
                 l/.: .:八∧   , - 、   /ノ: :| |
               /: : / : :|: ヘ、 {⌒ }  /「: :  :| |   次回予告!
.              /: : / /: :|: .;个_ .__,. イ〕|: :  | |
             / > ´ ̄ >ー}エー_r一_〔ゝゥ ,ニ=ミx
              / /\/ xく〉┘ ‘=彳/L二 ̄ _ヽ
.           /   /::::::/ /  \「}.. -‐'| !:::::::::::-`‐ぅミ!
.        ,. '´-一 '´::::::::|. /ー .,_  ¨  _,」 V:::::::::::/:::::::}._
    ,. ´::::::::::::::::::::::ィ'⌒j/    {_ノ ̄   ヽ{::://{::::::::::/  ヽ、
  //:::::::::::::,. '´ {: :{: :.:/ =ミ  n┐  __,.八:{ //:::::::::〈{ { :い

京都、それは全ての始まりの地であった
明かされるゲンドウ・冬月・ユイの過去
そしてリツコはゼーレをパーペキに接待できるのか
すっかり忘れられていたアスカ、レイ、シンジの恋の行方は

次回、ネルフ爆誕

さーてこの次も

…ごめんねっ!

519: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:07:37.06 ID:64nrbYAO
京都駅前

ミーンミンミンミンミン

シンジ「来たね。京都」

アスカ「ミサトは、ああ言ってたけど意外と良いところね」

マヤ「でも昔はもっと凄かったのよ」

ヒデアキ「国宝などの建築物は70%以上が失われているからな。現在京都村にて復元しているが。」

綾波「京都村…葛城さんが言ってたわね」

キョウコ「失われた遺産や街並みを復元しようと言うプロジェクトなのよ~」

ヒデアキ「現在京都市内の30%が『京都村』。それ以外の場所ではところどころ街並みは残っているけど基本的には廃れてしまっているな。」

アスカ「へぇ…。私からすればこれでも十分凄いと思うんだけど。」

日向「昔は更にだよ。電線を地下に埋めたり、景観の為に市内の店の看板を茶色に統一させたり、そりゃもう。」

青葉「他の殺風景な地域から比べればかなり発展してる方だけどね。」

日向「葛城さんの世代はみんな京都に憧れてるらしいからなぁ」

キョウコ「セカンドインパクト前の修学旅行の定番は京都ですもんね~」


520: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:09:18.50 ID:64nrbYAO
マヤ「ちなみに今日の撮影は京都村でやるわよ。」

マヤ「京都村には建築物だけじゃなくて大学やホテル、戦自の研究所やネルフの施設なんかもあるの。」

綾波「ネルフの京都出張所ね。私たちは来たことないけれど…」

マヤ「小規模な施設でね、食堂に本部の半分くらいの発令所に、実験場。小型のMAGIのコピー…松代や本部があるから私達が使用する必要はないんだけど…」

ヒデアキ「まあ、戦自の施設の隣に作ったってことの方に意味があるようだな。」

綾波「…また政治的なことなのね」

キョウコ「でも、いまは北極に建設予定の基地の職員さんやパイロット候補の子が来てるわよ~。」

アスカ「北極に基地が出来るなんて初耳だわ」

綾波「新しいパイロットの話も」

キョウコ「パイロットはね、先日決まったの~。基地が完成するまでもう少し掛かるからここで訓練…ってわけ~」


521: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:11:25.99 ID:64nrbYAO
マヤ「パイロットを獲得するにもひと悶着あったらしくて。」

マヤ「パイロットを持たない米国が散々ごねたらしいけど…、この間の一件で支部の閉鎖が決定したでしょ?」

アスカ「それで北極が…か。」

シンジ「新しいパイロットの子かぁ。」

青葉「撮影で出張所、使うはずだから会えるぞー。」

日向「噂によれば君たちより歳上でかなりの美人さんらしいぞぉ、シンジくん~」

シンジ「ひゅ、日向さんっ」

アスカ・綾波「………」



522: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:11:59.62 ID:64nrbYAO
ちびアスカ「…にしても、くっそあっついわね」

ちびアスカ「抹茶アイスがでろっでろになっちゃったわ」

でろ~ん…

ちびシンジ「……うわぁ」

ちびレイ「…そう。じゃ私が食べてあげる。」


ジュルジュルジュル…ジュルジュルジュル…ジュル……プッハァァァァァァァァッ

ちびアスカ「ああっ!ちょ、何してくれてんのよバカちびレーイッ!」

アスカ「……相変わらず元気ね。あんた達は」

綾波「あっ……アスカのアイス溶けてる……」パクッ

アスカ「………ちょ!バカレイ!どさくさ紛れに人のアイス食べないでよ!」



ちびシンジ「……お互い大変ですね」

シンジ「……うん」



523: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:12:50.86 ID:64nrbYAO
青葉「…まあ、確かに遅いな」

マヤ「合流予定時刻から、2時間が過ぎてますね」

アスカ「ったく!ポリなんとかヌス注射やらヒアルロン酸注射やら…たかがドラマごときでバッカじゃないの?」

綾波「しかも当日って…ホントに計画性がないわよね。赤木博士。」

キョウコ「私もやりたかったなぁ~」

ちびシンジ「キョウコママさんはそのままでもおうつくしいですから必要ありませんよ」

キョウコ「まっ///」

アスカ「……そこ、口説かない」


524: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:14:15.27 ID:64nrbYAO
青葉「時間かかってるんだろうなぁ」

日向「リツコさんにか?ww」

青葉「おまwwwwwwwwwwww」



ミサト「……その通りよ」



ヒデアキ・日向「!」


ミサト「リツコったら全く…」



ヒデアキ・日向の脳内(♪ぱー!ぱーぱやっぱー!)




ミサト「んもう……」キラキラ


ヒデアキ「み……」

ヒデアキ「ミサトォオオオォォオォォォオオォオオオ!!!!!!」ガバッ



ガスッ!


ヒデアキ「  」


日向「………」



ミサト「ったく…お父さんってば…」パンパン


525: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:14:42.33 ID:64nrbYAO
アスカ「って…ミサト……!?」

ミサト「お待たせっ」

綾波「葛城さん……キレイ……」

ミサト「あ・り・が・と♪」

ミサト「これでも若いときは大学のミスコンで優勝したりしてたんだからぁ」

アスカ「……時って残酷ね」

綾波「ね」

ミサト「……あんたらね」



527: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:16:21.42 ID:64nrbYAO
ミサト「ったく、リツコってばさぁ、自分ばーっかり細かいとこまでオーダーしててさ、やんなっちゃうわよね」キラキラ

日向(あ…嗚呼…ミサトさん……)ハァハァ

日向(今までも十分お綺麗だったが…若返ったら、もうさらにお美しいッ!)ハァハァ

日向(嗚呼!嗚呼!嗚呼!嗚呼!)

加持「とか言ってミサトも、『私も花の女子大生ね』なーんて、はしゃいでたじゃないか」サワヤカー

アスカ「あっ!加持さん!」

加持「やっ!」サワヤカー

綾波「加持さんも素敵ですね」

アスカ「イケメンさに磨きが掛かってるー!」

加持「ありがとう」サワヤカー

日向「………」

シンジ「なんか日向さん、うずくまっちゃいましたけど」

青葉「そっとしておいてやれ」


528: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:16:58.76 ID:64nrbYAO
リツコ「ミサトぉ、歩くの早いわよー」

ミサト「ふん。顔面は若返ってもやっぱ体は衰えたままねー。」

リツコ「……」ムカッ

アスカ「ってリツコ…」

シンジ「うわぁ!リツコさんも若い!」

MAGI『素敵ですよねぇ~///』

マヤ(と、年下みたいなセンパイも…)

日向(ヤバイ……)

青葉(一瞬アリだと思っちまった…)ゴクリ




529: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:17:51.90 ID:64nrbYAO
アスカ「ちょっと若すぎない?」

リツコ「私は高校時代も演じなきゃならないのよ」

ミサト「高校時代のアンタ…ねぇ。大学時代ならともかく何でそんな…」

リツコ「今回の脚本はバトルシーンはないけどね、上出来の部類よ」

リツコ「もうドロッドロッのネッチャネチャ!」

リツコ「リツコ、碇司令との愛人関係の真実!」

ミサト「まさか…碇司令が高校生と…」

リツコ「さすがにそれは無いわ」

リツコ「ただ、それ以上にドロッドロッよぉ…」ニヤニヤ

青葉(先週の時点で最早ドロッドロッだけどな)

マヤ(葛城さんはまだ知らないんですよね…)

日向(放映は明後日だろ?)

青葉・マヤ・日向「………」ジーッ

ミサト「な、何?どうしたの三人共?」

青葉・マヤ・日向「……いや」


530: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:19:43.70 ID:64nrbYAO
リツコ「ま、次の撮影もあることだし、徐々に短期間で戻るように調整してもらったわ。」

リツコ「私はちょっと多めに打ってもらったけども」

ミサト「あと2~3日の命ってとこね」

アスカ「だったらさぁ、そんなにお金をかけないでも」

アスカ「マヤに特殊メイク、毎回してもらった方が良かったんじゃない?」

リツコ「………」

ミサト「………」

リツコ「野暮ね」

アスカ「いや、野暮とか野暮じゃないの話じゃないわよね」

ミサト「アスカ。根本からどうにかしないと、こいつに女子高生はおろか女子大生役だって無理なんだから~」ニヤニヤ

アスカ「特殊メイクごときじゃ無理って訳ね~」ニヤニヤ

リツコ「………」


531: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:21:58.20 ID:64nrbYAO
シンジ「あれっ…父さん達は?」

ミサト「ああ、もう司令達もそろそろ…」

加持「お、あっちから手を振りながら来てるのは…」



ユイ「みなさーん」ふりふり

ナオコ「お待たせ~!」ふりふり

ゲンドウ「………」どよんど

冬月「………」どよんど




リツコ「あ、来た来た。」

リツコ「もう遅いわよ母さん!」

リツコ「………って」

ユイ「お待たせ」キラキラ

ナオコ「すまなかったわね」キラキラ

リツコ・シンジ「………」

リツコ・シンジ「か…母さん…?」


532: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:22:30.10 ID:64nrbYAO
ユイ「うふふ。何だかちょっぴり恥ずかしいわっ。」キャピッ

キョウコ「きゃ~!ユイちゃん可愛い~♪」

ナオコ「どうかしら?リッちゃんっ」キャピッ

リツコ「……どうもこうも…20は若く見えるわよ母さん」

ナオコ「でしょー?」

綾波「美人だったんですねナオコさん」

ナオコ「…『だった』は余計よ?レイちゃん。」

アスカ「すごーい!ユイママ女子大生みたい!」

ユイ「や…やだ。アスカちゃん誉めすぎよぉ…」

加持「元々お若かったですからなあ。」

ユイ「ふふふっ」

ゲンドウ「………」

冬月「………」


533: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:22:57.31 ID:64nrbYAO
シンジ「で…何で父さんと副司令はマスクとサングラスしたまま立ってるんですか」

ユイ「全く。遅くなった原因はアナタなんですからね?」

ゲンドウ「ふ……冬月だって…」

ユイ「人のせいにしないの!」

冬月「……」

シンジ「ど…どうしたの?」

ユイ「それがね…あんまり気に入らなかったみたいなのよ」

ゲンドウ「き…気に入らなかった訳ではない!」

ゲンドウ「た……だ……」

アスカ「ただ?」

ユイ「こっ恥ずかしいんですって」

ゲンドウ「……っ」


534: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:23:57.85 ID:64nrbYAO
ナオコ「もう、照れてるゲンドウくんもコウゾウ先生も可愛いわね~♪」ニヤニヤ

アスカ「恥ずかしいって司令、へんてこな顔になっちゃったの?」

ゲンドウ「へ、へんてこではないし、若いときそのままだが…」

ゲンドウ「わ……笑わないか」

シンジ「笑わないよ。父さんの顔を見てそんな…」

アスカ「笑わないわ」

綾波「勿論」

ゲンドウ「そ…そうか?」

ゲンドウ「…おい、冬月」

冬月「何だね」

ゲンドウ「外すぞ」

冬月「一緒にか?私は…」

ゲンドウ「…司令命令だ」


綾波(こんな所で司令命令って)

アスカ(作戦中だって滅多に出さなかったのに…)

シンジ(何だか特務機関の総司令なのに、ちっちゃいよ…父さん…)


535: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:28:06.94 ID:64nrbYAO
ゲンドウ「……取るぞ」

冬月「………」

ゲンドウ「………っ」カチャ…

冬月「………」ふわぁさ


シンジ「……」ゴクリ


ゲンドウ「……取ったぞ」

バーン

冬月「………む」

バーン



ゲンドウ「……」

シンジ「サングラスも…シワもない」

リツコ「副司令も…わ、若いのね」

綾波「……」プルプル

アスカ「………むふっ」プルプル

綾波「……ダメwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」プルプル

アスカ「何かがwwwwwwwwwwwwwwww何かがwwwwwwww足りないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」プルプル

ミサト「司令wwwwwwww貫禄がまるでないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ちびレイ「なんか…まぬけ」

ゲンドウ「………」

マヤ「副司令もwwwwwwwwなんかキリッとしてるwwwwwwwwwwwwwwww」

青葉「副司令が結構なイケメンだったとかwwwwwwwwwwwwwwww」

日向「この顔でストーカーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

綾波「変態wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

冬月「……」

536: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:28:48.07 ID:64nrbYAO
シンジ(あ、あれ?そんなに面白いかな…意外とカッコイイと思ったんだけどな)

ちびシンジ(確かに物足りない気はするけど…)

ちびアスカ(若々しい司令も、す・て・き(はぁと))

ちびアスカ(せ、せっかく京都に来たんだし…司令とおはなししあうかんけい以上にならないと…)

ちびアスカ(きゃー!これってりゃくだつあい?きゃー!きゃー!!)

加持(……大丈夫かこの子は)

リツコ(な、なんで皆笑ってるのかしら。)

リツコ(意外と…副司令、悪くないっていうか…)

リツコ(むっ、むしろ……///)

リツコ(ってリツコ、何を考えているのよ!副司令よ。副司令なのよ。変態ストーカーなのよ!)

リツコ(20年近くもユイさんの尻を追いかけてる変態を…わ、私が……そんな……)

リツコ(…でもイケメンで高収入高学歴高身長…満たしてるけど)

リツコ(けど!けど!けど!けど!けど!)


537: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:30:32.74 ID:64nrbYAO
ミサト「………ふぅ。落ち着いたわ」

アスカ「はあ…はあ……」

綾波「司令、副司令、笑わないって言ったのに大爆笑してごめんなさい。」ペコリ

ちびレイ「なさい」ペコリ

冬月「…構わないよ」

ゲンドウ「想定の範囲内だからな」

ミサト「……ちょっと目が潤んでますけど」

ゲンドウ「……ない」



リツコ「………違う違う違う」ブツブツ

ミサト「って、リツコあんた一体どうしたのよ」

リツコ「……違う違う」ブツブツ

ミサト「さっきから顔真っ赤にしながらブツブツと」

冬月「熱中症かね?」

リツコ「絶対違うのよ!あり得ないわァァァァァァァァ!!」ガバッ

冬月「……えっ」

リツコ「………」ハッ

リツコ「……えっ」

冬月「大丈夫かね。赤木…リツコ博士」


538: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:32:07.23 ID:64nrbYAO
リツコ「えっと……あの…」あたふた

冬月「顔が真っ赤だぞ。至急、水分を取りたまえ」キリッ

リツコ「……み、水?」

冬月「無いのかね。仕方あるまい。私の飲みかけだがアクエリアスだ。」キリッ

リツコ「~~~ッ!!」

冬月「温いが飲まないよりは断然良い。飲みなさい。」キリッ

リツコ(こ…これって間接キs)

リツコ「℃¥$¢£%#&*@」

【リツコはこんらんしている!】

ミサト(……ははーん)

シンジ(うわぁ……)

アスカ(リツコは完全に冬月副司令に)

綾波(…ポカポカしてるわね)

ナオコ(流石は我が娘!男を見る目がまるでないわ!)

青葉(確かに副司令はリツコさんの理想の相手にまんま当てはまってるもんなぁ…)

日向(…でもリツコさんは素直じゃないし、副司令はユイさん命だしなぁ)

マヤ(…なんか悔しいような……安心したような)

加持(俺は全力で応援するぞ、リッちゃん!)

ゲンドウ(……右に同じだ)ニヤリッ

MAGI(リツコおねーさん…やっと人間らしい感情を獲得しましたね。MAGIは嬉しいのですっ!)


539: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:34:24.72 ID:64nrbYAO
ちびアスカ「な、なにみんなニヤニヤしてるの?ねえ?」

ちびレイ「子供はしらなくていいことよ」

ちびアスカ「子供ってアンタも同い年じゃん!」

ちびレイ「……ふっ」ニャッ

ちびアスカ「ちょー!ちょー!何なのよぉ!!」

ちびシンジ「まあ……リツコさんだからいいか」

リツコ(落ち着け、落ち着け、リツコ。そうよ。アレよ。売店で買ってくれば済む話じゃないのよ。)


リツコ「で、でも悪いですし…買って来ますわ」

冬月「……しかし、倒れてしまったりしたら…」

リツコ「大丈夫ですから!本当に!」タタタタッ

冬月「……そうかね」

ゲンドウ(……いかん!)


540: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:35:56.45 ID:64nrbYAO
ピッ

ゲンドウ「諜報部よ。直ちに周囲200m全ての自動販売機の電源をダウン。並びに売店の冷たい飲み物を全て買い占めろ。」

シンジ「ちょっと…父さん?」

ユイ「予算をここで使いきるつもりですか?」

ゲンドウ「大丈夫だ。売店で買い占めた分はきちんと後で返品する。」キリッ

ゲンドウ「あー諜報部、レシートを貰うことを忘れるな」

一同「………」


自販機前

リツコ「……動かない」

売店

リツコ「あの……」

店員「冷たい飲み物はさっきみーんな売れちゃったんだよね」
売店2

店員「ごめんなさいね」

売店3

店員「今丁度ねー売り切れちゃったの」


リツコ「……なんなのよ」


諜報部「ミッション完了致しました」

ゲンドウ「……ご苦労。早速返品作業に入れ」

諜報部「はっ!」


シンジ(……なんか今日の父さんは小さいなぁ)

542: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:39:49.58 ID:64nrbYAO
リツコ(……まあ暑いし、仕方ないのかしら)
リツコ「……」ゴクッ
リツコ(……なんか本当に飲み物が飲みたくなってきたわ)
リツコ「……ただいま」

ミサト「お帰り。どうだった?」ニヤニヤ

リツコ「…無かったわよ」
リツコ「ミサト、何か飲みもの持ってない?」

ミサト「ないわよ」

リツコ「母さん……」

ナオコ「ないわ。全然ない」

リツコ「…ユイさんキョウコさん」

キョウコ「ごめんね~」
ユイ「なくなっちゃって」

リツコ「アs」

アスカ・綾波「ないわよ」

リツコ「………」

冬月「なかったのかね」

リツコ「……ええ」

冬月「ではこれを飲むといい」
冬月「次に飲み物を売っている場所までは持つだろう」

リツコ「………」ゴクリ
リツコ(喉は…酷く渇いているわ)
リツコ(でも…これって、か…か…かん…かんせつ……)
リツコ(カー!カー!カー!カー!)ジタバタ

ミサト「悩んどる悩んどるwwwwwwww」
綾波「おっもしろいわねwwwwwwww」
アスカ「30のおばさんが間接キスごときでバッカみたいwwwwwwww」

シンジ「みんな…リツコさんは珍しく真剣なんだからそんな…」

ミサト「真剣だから面白いのよwwwwwwwwwwwwwwww」

シンジ「………」

543: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:41:10.11 ID:64nrbYAO
リツコ(℃¥$¢£%#&*)

トントン

リツコ「………?」

???「赤木博士。さっき新しく買ったやつだ。これを飲みなさい。」

リツコ「………!」

リツコ「い、いいんですか?」

???「どうぞ」にこっ

冬月「そうだな。ぬるまったい飲み掛けよりも新しい方が良いな。」

リツコ「………」んぐっんぐっんぐっ

リツコ「……ぷっ」

リツコ「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

???「……何と言うか…相変わらずだね。君は」

544: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:45:27.71 ID:64nrbYAO
アスカ「ちょっと…邪魔が入っちゃったじゃなーい!」

ミサト「って言うかあの人は……」

綾波「……誰」

リツコ「ありがとうございました」

???「構わない。遅れた詫びでもある。」

???「そこの売店で二本買っておいて正解だったな」

リツコ「あれ…たしか売り切れてたはずじゃ」

ゲンドウ「えふ!えふん!えふん!」

アスカ「しかしリツコ…知らない人間から良く飲食物を受け取れるわね」

ミサト「あれ。でも『赤木博士』って…リツコの名前と役職、知ってたわよ」

綾波「それに『遅れた』って…言ってたけど」

一同「……まさか」

(以下、日本語でお楽しみ(ry)

ゼーレ04『ぎーちょう!歩くの早すぎますよぉ!』

ゼーレ03『私達は若返ってないのですから!』

ゼーレ02『議長…!』


綾波「もしかして…ゼーレの人たち?」

アスカ「すっかりばっちり忘れてたわ」

ミサト「……ってことはまさか」


「気づかなかったか?」



キール「キール・ローレンツ…私だよ」



一同「………」

一同「……ええっ」

545: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:51:11.97 ID:64nrbYAO
リツコ「ちょっと…ちょっと待ってください。」

リツコ「顔は…」

キール「私も一応、ゲヒルンの創設に関わっていたからな。」
キール「君達とは別の病院でだがシワをとって貰った。髪も黒く染め直して…」

加持「いや顔は何となく分かるんですがね」

ゲンドウ「……その体型は」

キール「2日で戻ってしまうがね」

ゲンドウ「そうでなくて、どうやってその体型を…」

キール「もう一度世界の闇とランデブーしたいかね。碇よ」にこっ

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「……いえ」


546: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:55:15.39 ID:64nrbYAO
ミサト「議長…なんだか若返ったらいかにもマフィアって感じよね」

綾波「ゴーグルさえしてなければいい人そうなのにね」

アスカ「面影…ないわよね」
アスカ「本当にすごいわよね。今の医療技術って」プニプニ

ミサト「中学生にも負けないハリツヤよー」

マヤ「期間を指定出来、しかも特殊メイク以上の仕上がりで撮影時間も短縮できるなんて凄いわよね」

日向「ヒアルロン酸などの液剤の体内への吸収速度を調整…なんて昔は無理だったもんなぁ。」

青葉「目覚ましいなぁ…科学の進歩は。」

マヤ「特殊メイクと比べものにならないくらい高いのが玉に傷ですけどね」

リツコ「…それじゃあとりあえず皆そろったところでスケジュールの方を説明します。」
リツコ「1日目は第2京都大学で撮影。2日目は戦自の施設と京都支部で撮影。3日目は元に戻ると思われますので本部に帰って撮影です。」

冬月「学長をやっているものが私と葛城博士のかつての友人でな。協力してくれることになった。」

ヒデアキ「教授時代を思い出すよ。自分の研究室に帰らずに冬月先生のゼミに自分のゼミ生と共に入り浸っていたなぁ…」

ミサト「……お父さん、それ自分のゼミを開講する意味ないわよね」

ヒデアキ「S2理論の一部は正直私より冬月先生の方が詳しかったんだよ」

ナオコ「ヒデアキ君と同期だったんだけど差、つけられちゃってたわね」

ヒデアキ「君にその気が無かったんだろ?いつまでも冬月先生の下に居たいって。」

綾波「なんかナオコさんらしいですね」

ナオコ「ふふっ。ありがと。」

ユイ「問題を起こしまくって、上に上がりたくても上がれなかった誰かさんとは大違いね」ニコニコ

ゲンドウ「……」

547: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/13(金) 23:56:52.49 ID:64nrbYAO
ナオコ「パフェ、今でもあるのかしら」

ユイ「最近ではカレーが流行っているそうですわ」

ゲンドウ「時計台は残っていて欲しいものだな」

キョウコ「あら~クスの木もですよ~」

アスカ「日本の大学ってなんか楽しそうね」

ゲンドウ「…そうでもない。」

冬月「碇はほれ、コミュニケーション能力が低かった上に短気だったからな。ケンカばかりしおる。」

ユイ「唯一馴染めたのがここ…でしたっけ?」

ゲンドウ「……ああ」

ナオコ「でも入って数年経たない内にセカンドインパクト…なんて可哀想よね」

ゲンドウ「………ああ」

シンジ「……父さん」

―――――


549: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:00:31.75 ID:FUtYbEAO
京都村・第2京都大学

シンジ「凄いや!街並みが第三新東京とは全然違う!」

ちびシンジ「木のおうちがたくさんある上に、先ほどの景色とはうってかわって統一されてます…」

アスカ「京都村…凄いじゃない!」キヤッキャッ

ちびアスカ「おしろがピカピカ!」キャッキャッ

ちびレイ「わびさびね」キャッキャッ

ゼーレ04「Oh!fantastic!!!」

ゼーレ05「ワオ!キンピカ!ジャパニーズキンピカ!」

キール「ありがたや…ありがたや……」

ちびアスカ「キョーコママー!行ってきていーい?」

キョウコ「気を付けてね~」

キール「おーいちび君たち待ってくれー」

キール「旅行先で何かあったら大変だからな。手をつないでいこう」

ちびアスカ「えー」




アスカ「……誘拐に間違われないかしら」


550: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:06:06.19 ID:FUtYbEAO
ミサト「金閣寺のすぐ隣に銀閣寺…それから五重塔」

加持「それを大学から見渡せるって言うのがまた…」

マヤ「……まあ、再現が目的ですから」

???「それが自慢でもあり不満でもあります」

ミサト「!」

冬月「……おお!お久しぶりです」

鷺巣「どうも。学長の鷺巣と申します」
鷺巣「冬月君、久しぶりだね」

ミサト(…みるからに教授って感じだわ)
加持(ある意味で副司令が頭を下げるのはゼーレとこの人くらいのもんだろうなぁ)

ナオコ「こんにちは鷺巣教授」
キョウコ「どうも~」
ヒデアキ「どうも今回はお世話になります」

鷺巣「いやいや。こちらこそ。いや、ナオコ君とキョウコ君とは本当に久々だね。」

ナオコ「そうですわね。」

鷺巣「いやあ…月日は……」

ユイ「お久しぶりですわ。鷺巣学部長。…今は、学長さんですね」ニコッ

鷺巣「……ユイくん!」

ユイ「あの時は本当にありがとうございました」

鷺巣「いやいや…本当に……」

シンジ「あの…副司令」
冬月「何だねシンジくん」
シンジ「母さんと学長さんって…」
冬月「ユイ君のもう一人の恩師、と言ったところかね」

鷺巣「六分儀と上手くやっているのかい」

ユイ「ええ。毎日充実しておりますわ」

鷺巣「六分儀は……」

ゲンドウ「……」コソコソ

ユイ「……ちゃんと挨拶なさい。アナタ」

552: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:11:28.52 ID:FUtYbEAO
鷺巣「久々だね。六分儀君」

ゲンドウ「……アノ」

ゲンドウ「………ドウモ」

シンジ(……父さんの目が死んでる?)

アスカ(っていうか司令があそこまで怯えてる…なんて…)

冬月「私の次に迷惑を掛けた人間だからなぁ。」

シンジ「父さんが…」

冬月「度々処分を揉み消して貰っていたんだよ。本当にどうしようもない奴だった」

鷺巣「君が六分儀の息子さんかね」

シンジ「あ…えっと、碇シンジです。父がお世話になりました。」

鷺巣「うん…ユイ君に似て、しっかりしているな。」

ゲンドウ「良い挨拶が出来たなぁ。流石だシンジ!」スリスリ

シンジ「と……父さん恥ずかしいよ」


鷺巣「あはは!丸くなったなぁ!六分儀よ!昔なら私に掴み掛かって来たものを」

ゲンドウ「……あの…昔のことは」スリスリ

シンジ「………」

鷺巣「君が今は立派に特務機関の総司令をやっている…息子さんも良い子ではないか」

ゲンドウ「そうですか!良い子ですか!やっぱりなぁ~」スリスリ

シンジ「………はぁ」


553: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:13:05.16 ID:FUtYbEAO
リツコ「えー、では撮影を始めたいと思いますわ」

リツコ「台本です。鷺巣学長。」

鷺巣「ナオコくんの娘さんかね」

リツコ「リツコです。初めまして。」

鷺巣「可愛いらしい娘さんだ」

リツコ「か、可愛いらしいなんて、そんなぁー。」ニコニコ

ミサト「社交辞令であそこまで喜ぶなんて…」

綾波「誉められ慣れてないのね。本当に。」

ゲンドウ「…リツコ博士」

リツコ「何でしょうか」

ゲンドウ「この台本…若干事実と違っているが」

ナオコ「確か冬月先生のところにゲンドウくんが来た後にユイちゃんが…ってことだと思うんだけど」

冬月「逆じゃないか?ユイ君の紹介で六分儀が…」

ヒデアキ「いや、ユイ君と六分儀君は既に付き合っていて二人で…」

鷺巣「いやいや。六分儀君は以前赤木君と付き合っていたから…」

ナオコ「うふふ」

ゲンドウ「…それだけはありません」


554: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:14:08.73 ID:FUtYbEAO
ユイ「そんな気もしますし…しない気もしますし…」

キョウコ「どっちだったかしらね~」

リツコ「とりあえずドラマ用に一部事実を元に書き換えた…と言うことで…」

ミサト(……今日はリツコが押され気味よ)

アスカ(珍しいわね)

ナオコ「いやね~。年をとった証拠だわ。」

ナオコ「飲み会で酔った勢いで私がゲンドウくんにチューしたことは未だに覚えてるのに」

ゲンドウ「……な!な!」

キョウコ「あらら~。そんなこと~。」

ゲンドウ「え!?」

ユイ「………」ジロッ


555: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:15:05.18 ID:FUtYbEAO
ゲンドウ「違うんだ!ユイ!私はキスなんて…」あたふた

ナオコ「ふふっ冗談よぉ~」

ゲンドウ「……えっ」

ナオコ「私はそんなフシダラな女じゃないわよ。もうその頃には離婚してたとは言えリツコだっていたし。」

ユイ「あなたったら慌てちゃって」くすっ

ナオコ・キョウコ「か~わ~い~い~」

ゲンドウ「………」

冬月「昔からからかわれっぱなしだな。お前は。」



556: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:15:48.85 ID:FUtYbEAO
アスカ「……ママ達楽しそう」

ミサト「女子大生時代はいいもんよ~」

リツコ「……そうかしら」

ミサト「殆ど友達いなかったアンタには分かんないだろうけど」

リツコ「……ケッ」

綾波「なんて言うか私達…」

シンジ「……蚊帳の外って感じだよね」


――――――


557: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:16:36.86 ID:FUtYbEAO
リツコ「じゃあ撮影開始しまーす」

鷺巣「いいのかね。私も参加させて貰って。」

冬月「是非。お願い致します。」

鷺巣「何だか君がそう若々しいと私が余計に老けて見えそうなものだよ。私もシワ取りをしてもらうんだったな」

冬月「そんなことはありませんよ」

鷺巣「しかし君はアレだね。台本通り学生にモテモテだったよなぁ」

冬月「ええ…まあ…」

鷺巣「そんな君が未だに独身とはなぁ。」

冬月「……ええ。まあ」

冬月「……まあ」

ナオコ(まさか理由は言えないわよねぇ)

キョウコ(未だにユイちゃんが大好き過ぎて結婚出来ないなんて…)

558: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:18:25.50 ID:FUtYbEAO
マヤ「スタート!」

学生「先生!冬月先生!」
冬月「ん?ああ、君たちか。」
学生「これからどないです?鴨川でビールでも。」
冬月「またかね。」
学生「リョウコらが先生と一緒なら行くゆうとりますんや。」
学生「教授もたまには顔出せゆうてはりましたで。」
冬月「ああ、分かったよ。」

リツコ「カットー」

マヤ「お疲れ様でした~」

冬月「いやあ…何だか若者に先生と呼ばれるのも何だかこそばゆいなぁ」

学生1「あの…初めまして冬月せんせ」

鷺巣「友人のゼミの学生です。」

冬月「ああ。初めまして。」

学生1「あの…冬月はんは凄い先生だって聞いてまして」

冬月「私はそんな…大したことはないよ。今は単なる老いぼれだ。」

学生2「そんなことないですわ!先生の論文、読ませて頂きましたの。」
学生3「私感動しちゃって~。特に二章のこの生物形態への斬新な切り口が…」

冬月「おお!そこに注目してくれるとは…!」

学生2「で…あの……ここの部分なんですが……」

冬月「ああ、ここは……」


学生2「お会い出来て光栄ですわ…。想像通り博識な方で…///」ぽっ
学生3「想像以上にカッコよくて~♪」

冬月「誉めても何も出んぞ?」

学生2「そんな……期待なんてしておりませんわ…」
学生3「ただすっかり冬月先生のファンになってしまいました…」

冬月「ま……参ったなぁ」


アスカ「いつもは変態行動が目立つ副司令が」
綾波「……輝いているわ」

559: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:19:34.06 ID:FUtYbEAO
ナオコ「昔はね、いつもあんな感じだったのよ」

ミサト「小学校の時にも会ってたけど…確かにあんな感じだったわね」

キョウコ「ゲヒルンに入ってから変態を…拗らせちゃって……ううっ」

ヒデアキ「セカンドインパクトで数年間ユイ君をストーキング出来なかった影響かね…」

シンジ「変態を拗らすって…副司令……」

リツコ「………」ムッ
リツコ「あーそれじゃあ次いきますよー」

ミサト「……なにむくれてんのよ」

リツコ「べっつにぃ~」

綾波「……嫉妬ね」

リツコ「えっ…えっ?」

アスカ「ええ。間違いないわね…嫉妬よ」

リツコ「し……嫉妬?そんな訳ないじゃないのよ…」
リツコ「第一相手が……!」

ミサト「ジェラシーよジェラシー」

アスカ「燃え上がる嫉妬の炎!こっわ~い」

リツコ「だ、だから違うって……!」

【リツコは『しっと』をおぼえた!】

加持(……あれ)
シンジ(ちょっとリツコさんが)
青葉(可愛くみえちまった…)
日向(……まずい)
マヤ(ああもう!センパイの新たな一面発見です!)

560: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:20:36.18 ID:FUtYbEAO
~鴨川~
店員「おこしやすー」

ゲンドウ「ここへ来るのも…何年ぶりか」
冬月「久々だな」

綾波「カウンターにお惣菜がいっぱい並んでる…」

ナオコ「京都ではね、お惣菜のことを『おばんざい』って言うのよ。」
キョウコ「このスタイルも懐かしいわぁ~」

鷺巣「緊張するなぁ…」

冬月「リラックスして下さい。」
冬月「無心で行けば何とかなりますよ」

鷺巣「あの時は君にアドヴァイスをしていたのになぁ…逆になってしまった。」

マヤ「ではスタートです!」

鷺巣「た…た、た、たまにはこうして外で飲むのもよ、よ、よ、よ、よ、よ、良かろう。」

冬月「はぁ。」

店員「おまっとーさん」
店員「ひじきの煮付けどすー」

鷺巣「き、き、き、き、君はゆ、ゆ、ゆ、優秀だが、人の付き合いというものを軽く見ているのがい、い、い、いかんな。」

マヤ「……カット」

リツコ「鷺巣学長。もう少し落ち着いて頂きませんと。裸の大将じゃないんですから。」

鷺巣「……すまん」

561: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:21:23.57 ID:FUtYbEAO
テイク12

シンジ(て、て、て、テイク12)
綾波(ま、ま、ま、まずいわ)
アスカ(こ、こ、こ、こっちまで…)
ミサト(お、お、おかしな感じにな、な、なって来ちゃったわ)


マヤ「スタート!」

鷺巣「た、た、た、たまにはこ、こ、こうして外での、の、の、飲むのも良かろう。」

冬月「は、は、はぁ。」

リツコ(…副司令まで)
ミサト(いつになったら終わるのかしら)

鷺巣「き、き、君はゆ、ゆ、ゆ、優秀だが、ひ、人の付き合いというものを軽くみ、み、み、み、見ているのがいかんな。」

冬月「お、お、お、恐れ入ります。」

店員「おまっとーさん」
店員「ぶぶ漬けどすー」

冬月・鷺巣「………」

マヤ「……カット」

562: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:22:23.96 ID:FUtYbEAO
ガララッ

店員「おおきにー」

リツコ「ようやくテイク14でオッケー…」

アスカ「絶対店員さん怒ってたわよね」

鷺巣「すまない…どうも人前は苦手な性分で……」

綾波「よく教授なんてやろうと思いましたね」

ユイ「……レイ!」

鷺巣「おっと…こんな時間になってしまったか……」

鷺巣「すまないがね、これから会議があるんだ。もっと見学していたかったが何せ時間を喰ってしまったからな…」

冬月「いえいえ。鷺巣教授、楽しい時間をありがとうございました。」

鷺巣「大学には話を通してあるから、講義中の教室などでなければ自由に使ってくれたまえ。」

ユイ「お世話になりましたわ」

ナオコ「先生、お元気で」

キョウコ「お身体に気を付けて下さい~」

ゲンドウ「…ありがとうございました」

563: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:22:55.50 ID:FUtYbEAO
鷺巣「ああ。……やんちゃだった六分儀が立派になった所も見れたしなぁ。」
鷺巣「ある意味悔いはないかもな」

ゲンドウ「……学部長」

鷺巣「じゃ、また機会があれば会おう。」

ゲンドウ「………」

ユイ「あなたを助けてくれたのは冬月先生と鷺巣学部長の二人だけだったのよ?」
ユイ「……感謝しないとね」ニコッ

ゲンドウ「……ああ。」




リツコ「その二日後、鷺巣学長はあの世へ旅立ちました。これが別れの言葉になるとは碇司令も…」



ナオコ「縁起でもないナレーションをつけないの、リッちゃん!」

564: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:23:24.65 ID:FUtYbEAO
大学内・廊下

ナオコ「あー!コウゾウ先生の研究室よ!」

冬月「まだ使われていたのか…」

キョウコ「懐かしいわ~。25の時かぁ…」

アスカ「25…大学生としては遅くない?」

キョウコ「ドイツの大学を出てからハーバード…それからここに来たからそんな歳になっちゃってたのよ~」

ユイ「今は誰が使ってるのかしら…」

「私です」

「お久しぶり。六分儀くん?」

ゲンドウ「………!」

ユイ「知り合いの方?」

ゲンドウ「えっ…ああ…」

山岸「山岸と申します。今は教授をやっておりまして」ニコッ

565: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:24:11.29 ID:FUtYbEAO
ナオコ「山岸研究室…確かに…」

山岸「久々ね。六分儀くん……話なら学長から聞いているわよ」

ユイ「あの…主人とお知り合いで?」

山岸「ああ…六分儀くんが冬月研究室にいく前に所属してた研究室のものです。」

ゲンドウ「ん…あ…ん……」

シンジ「か…顔色が悪いけど……父さん」

山岸「もぉ~、そんなに緊張しないでよ。」

山岸「『元』恋人なんだからぁ…♪」

ゲンドウ「……」

ナオコ「そうかゲンドウくんの元カノ……」

ミサト「……って」




一同「ええええええええ!?!?」




566: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:25:22.16 ID:FUtYbEAO
シンジ「と……父さんの…」
シンジ「母さん以外に……あわ……あわわ……」

アスカ「ちょ、ちょっとシンジ!」

綾波「気を確かに碇くん…!」

ゲンドウ「………」

山岸「うふふ~。本当はゼミがあったんだけど振替にしちゃったわ。」

ゲンドウ「それは…どうも」

ナオコ「待って!待って!待ってよ!」

キョウコ「確か六分儀くん…ユイちゃん以外に付き合ったことないって…」

ゲンドウ「わ…私は…そ…そのつもりだ…」ボソッ

山岸「酷いわ六分儀くん。『あの時のこと』忘れたの~?」

シンジ「 」

山岸「あらっ息子さん?可愛いわね。」ニコッ

ユイ「こんにちは。主人がお世話になったそうで^^」

山岸「あら~、あなたが碇ユイさん?流石は元ミス京大ね…お綺麗だわ」

ユイ「うふふっ。どうもありがとうございます^^」

ゲンドウ「℃¥$¢£%#&*@§☆★○●◎◇◆」

ゲンドウ「あ…あの…山岸さん……撮影が…あるので…」

山岸「やだ、昔みたいにマユミって呼んでよ~」

ゲンドウ「いや……呼んだことなど……」

567: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:25:48.28 ID:FUtYbEAO
ユイ「あら、次のシーンは私と冬月先生だけだし、ゆっくりお話ししたらいかが^^」

ゲンドウ「……えっ」

ユイ「では、ごゆっくり~^^」

綾波「ユイさんの目……」

アスカ「笑ってなかったわね」

ミサト「ほれ、リツコ!いつもみたいに茶化しなさいよ!」

リツコ「む…無理よ!流石に入っていける空気じゃないものぉ!」

冬月(……チャーンス)ニヤッ


569: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:26:55.44 ID:FUtYbEAO
研究室

冬月「おお…内装もそのままかね」

ユイ「初めて来たときと…そっくりですわ^^」

冬月「……」

ユイ「どうしました?^^」

冬月「……いや」

冬月(チャンス……と思ったが…これは激しい怒りを覚えている笑みだ…)
冬月(サードインパクト未遂以来だぞ…)

こっそり

リツコ「……一体何があったのかしら碇司令と山岸って人」

ナオコ「ゲンドウくんは他人はともかくユイさんに対して嘘をつけるタイプじゃないわよ」

ミサト「『あの時のこと』って言うからさぁ…やっぱり」

加持「……まあ、あれだしな。碇司令も男盛りだったろうしな…」

リツコ「でも一夜限りの関係…とか行きずり…とか、司令には無理っぽいわよね」

アスカ「何の話ー?」

ミサト「子供はあっちいった!いった!」

アスカ「……ちぇー」

570: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:29:45.50 ID:FUtYbEAO
ナオコ「……しかしユイちゃんのあの顔」

ユイ「^^」

キョウコ「……怒ってるわね。かなり。」

綾波「怒ってる…というか嫉妬ね」

ミサト「まさか…あのユイさんが嫉妬ぉ?碇司令に対して?」

リツコ「そんなわけ…」
ミサト「……って」

アスカ「……」
綾波「………」
シンジ「……あはは」

ミサト「だから子供はあっちに行ってなさいってば…」

キョウコ「というかシンジくん~落ち着いたのね~」

シンジ「…よく考えたら父さんは女の人を劇中みたいに弄べるタイプじゃないな…って」
シンジ「きっと母さんに嘘をついてる訳じゃなくて事情が…」

加持「おっ。お父さんを信じるのか?シンジくん。」

シンジ「べ…別にっ…」

アスカ「私もてっきりショックで、この後京都の街に繰り出すもんかと思ったわ」

綾波「ええ。『父さんって…最低だ…』とか言いながら逃げ出すものかと…」

シンジ「……酷いや」

571: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:30:25.82 ID:FUtYbEAO
ユイ「みんな。撮影、はじめましょ?」

一同「………」ビクッ

ユイ「どうしたの?そんなにビクビクしちゃって」

シンジ「……母さん手」

ユイ「?」


ポタポタ……

ユイ「……あらあら。インクが漏れちゃってるわね~^^」
ユイ「白衣に赤いのが付いちゃったわ。替えなくっちゃ」

アスカ(ちょ…ちょっと…片手でボールペンを破壊するとか…)

綾波(……こわいの)


572: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:32:30.43 ID:FUtYbEAO
ユイ「^^」

冬月「……」
ミサト「……」
綾波「……」
アスカ「……」
加持「……」
シンジ「……」
日向「……」
青葉「……」
リツコ「……」

マヤ「あっ…あの……」
マヤ「す…スタートです…」

冬月「これ、読ませてもらったよ。2~3疑問は残るが、刺激のあるレポートだねえ」
ユイ「ありがとうございます」
冬月「碇ユイ君だったね。この先どうするつもりかね」
冬月「就職か?それともここの研究室に入るつもりかね?」
ユイ「……まだそこまで考えていません。」
ユイ「それに、第3の選択もあるんじゃありません?」
冬月「……ん?」
ユイ「家庭に入ろうかとも思っているんです。いい人がいればの話ですけど」くすっ
冬月「……」

マヤ「か…カット…オッケーです」

573: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:33:23.68 ID:FUtYbEAO
冬月「リツコ博士。私とユイ君はここで初対面という設定なのかね?」

リツコ「ええ。母から色々話を聞いたんですが、そのまま使うと尺が足らなくなってしまうので私が色々と…」

ユイ「……」ベキッ

冬月「ゆ……ユイ君?」

ユイ「あら。やだ…今度はマジックを…」

ユイ「……うふふっ」

アスカ「何だか今日はリツコが正常に見えるわ」

ミサト「奇遇ね」


ゲンドウ「…あの」

リツコ「お帰りなさい司令。」

ゲンドウ「入っても……」

マヤ「勿論です。どうぞ。」

ユイ「……」

ゲンドウ「ああ……ユイ」

ユイ「確かこの次は裏手のお山で撮影よね」

リツコ「ええ。とりあえずこの登山服に着替えて頂いて…」

ゲンドウ「ユイ……話を……」

ユイ「じゃあ着替えてくるわ。」

……スッ


カチャ…


ゲンドウ「……ユイ?」


574: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:34:10.59 ID:FUtYbEAO
シンジ「…僕、もう見てらんないや」

アスカ「あたしもよ…」

リツコ「やだ、大爆笑もんじゃない?」

リツコ「項垂れる司令とかwwwwwwwwwwwwwwww」

ミサト「大人しいと思ったらアンタ…」

リツコ「やだ。この面白そうな事態に私が茶々入れたら台無しじゃないのよぉ。」

リツコ「私が何もしなくとも勝手にカップルがぶち壊れてんのよ?」

リツコ「真剣なふりして心で大爆笑。賢くなったのよぉ私!」

アスカ「うわぁ…陰険ね」

ミサト「……正常どころか悪化してるわよ。」

ナオコ「……リッちゃん」



576: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:35:14.07 ID:FUtYbEAO
裏山

ミサト「ちょっと場所が変わるだけで別風景ねー」

冬月「紅葉じゃないか!懐かしい…季節があった時の事を思い出すよ」

アスカ「葉っぱが真っ赤ね!結構イケテるじゃないの」

綾波「これが紅葉…素敵ね」

冬月「私は一番秋が好きでね。紅葉を見るのが楽しみだったんだよ。」
冬月「しかしどうしたのかね…こんなに見事な紅葉を再現するなんて…」
冬月「まるで一つ一つ丁寧に絵の具を葉に塗ったような…」

リツコ「ええ。ご名答ですわ。」

冬月「……えっ」

リツコ「京都支部に駐留している北極基地の職員に一つ一つ丁寧に塗らせました。」

ミサト「う、嘘でしょ?だって何枚あると……」

マヤ「撮影場所周辺のみですが約30万枚…ですね」

シンジ「さ…さんじゅうまんまい!?」

リツコ「もちろん環境に優しい塗料を使用していてよ!」

ミサト「…職員には全く優しくないでしょうが」

リツコ「一気に吹き掛けたんじゃ味もくそもないわ。」
リツコ「それにMAGIに交渉させたら、『是非に!』と言うものだからー♪」

一同(人の皮を被った鬼だ……)


577: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:37:41.77 ID:FUtYbEAO
ユイ「お待たせしましたー」

マヤ「わあ…!」

冬月「ゆ……ユイ君」

ユイ「いかがですか?冬月先生?」

冬月「……いや、顔も相まってその…」
冬月「99年当時のまま…美しい」

ユイ「うふふ。」

冬月「………」チラッ
冬月(……流石に 間は見えんか)

ゲンドウ「冬月、いやらしい目でユイを見るな」

冬月「べ…別にみておらんよ」

ゲンドウ「見ただろう」

冬月「みておらん」

ゲンドウ「……ふん。まあ、私はチラ見などせずとも、直接ユイの胸を……」

ユイ「冬月先生。撮影地点に向かいましょう?」

ゲンドウ・冬月「……えっ」

ユイ「いきますよ」

冬月「……ああ」

ゲンドウ「………」

シンジ(父さん……)
綾波(ツッコミなしっていうか)
アスカ(…完全にシカト状態ね)
リツコ(リコン!リコン!リコン!リコン!)

ミサト「ヨダレ、垂れてるわよリツコ」

578: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:39:38.39 ID:FUtYbEAO
冬月「本当かね!」
ユイ「はい、六分儀さんと、お付き合いさせていただいてます。」
冬月「君があの男と並んで歩くとは…」
ユイ「あら、冬月先生、あの人はとても可愛い人なんですよ。みんな知らないだけです。」

ミサト(か……可愛いって…こっちの台本には…)
リツコ(さっき書き足したのよ)
ミサト(…なんちゅう脚本を書くのよアンタは)
リツコ(あら。実際に言ってたらしいわよ。ユイさん)
綾波(相変わらず理解出来ない所があるのね。ユイさん。)
ミサト(だけどこのタイミングでこのセリフって…いくらなんでも…)
リツコ(面白そうなことになるかなって)
ミサト(…実はナオコおばさんじゃなくて悪魔の子なんじゃないの…アンタ)

冬月「知らない方が幸せかも知れんな。」
ユイ「あの人に紹介した事、ご迷惑でした?」
冬月「いや…面白い男である事は認めるよ。好きにはなれんがね。」

マヤ「カットーオッケーです」

ユイ「ありがとうございました」

マヤ「流石はユイさんですね。一発オッケーです」

ユイ「……うふふ」ベキッ

一同「!?」

ユイ「あらやだ…ストック折れちゃったわね…」

一同「………」

579: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:41:56.10 ID:FUtYbEAO
ユイ「ごめんなさいね。少し休むわ。」
リツコ「あ……ど、どうぞ……」
ミサト「リツコ…ユイさんはアンタのおもちゃに出来るような人じゃないわよ」
リツコ「………ええ」

ユイ(……私はなんでこうも熱くなってるのかしら。)
ユイ(あの人のことで。)
ユイ(そんな…あの人は…もう一緒にいるのが当然で…)
ユイ(こんな結婚前のカップルのような幼稚なこと…)
ユイ(……別に他に女性がいたとしても私は…)
ユイ(……分かっているわ。分かっているのに…何故か…)
ユイ(あの人を直接見るのは勿論、「ゲンドウ」って言葉を聞く自体も辛くて…苦しくて……)
ユイ(あの人が口を開く度に泣きそうになってしまうわ…)
ユイ(もう…シンジは14になるっていうのに)
ユイ(……ダメね、私。)

冬月「……」
冬月(ああ、物憂しげなユイ君も美しい)
冬月(偽物の紅葉だが…ユイ君の美しさを引き立てるには…)
冬月(ああ!ユイ君ユイ君ユイ君ユイ君ユイ君ユイ君ユイ君ユイ君!)

580: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:43:13.85 ID:FUtYbEAO
冬月(……チャンスだ)
冬月(折角のチャンスだ。生かさねばならぬ。)
冬月(ユイ君の隙間に上手く入り込んで……)
冬月(…しかしユイ君は碇の事で悩んでいる…と言うのも何だか)
冬月(いや…手段は選ばん!私は…私は……)

ナオコ「たしかユイちゃんの撮影…今日はおしまいよね」

リツコ「ええ…」

ナオコ「じゃあ少し私とキョウコちゃんとユイちゃんで歩いてくるわ。」

ナオコ「このまま撮影を続けても険悪なままだろうし」

加持「それがいいかもしれませんな。」

ナオコ「じゃあユイちゃん…ちょっと観光にでもいきましょ?」

ユイ「そうですね…」

冬月「少しばかり待ちたまえ」

ユイ「……先生」

冬月「ユイ君…」

ユイ「?」

冬月「……あー…そのだな」
冬月「今晩、駅のレストランで夕飯を一緒に…どうかね」

ユイ「………」

リツコ「副司令と…ユイさんが……」

ゲンドウ「……食事を」

リツコ・ゲンドウ「~~ッッッッッッ!?」

581: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:44:34.75 ID:FUtYbEAO
リツコ(で…でも大丈夫よ。相手はユイさん。相手にするはずが…)
リツコ(……って何が大丈夫なのよ私)
リツコ(違うわ…違うのよ。これはキャストを想う気持ちで、だ、断じて……)

ゲンドウ「ちょっと待て!冬月貴様……!」

冬月「何だね。教え子をディナーに誘うのは何かマズイのかね?」

ゲンドウ「…お前だからマズイのだ!」
ゲンドウ(こいつはユイのストーカーだ…利用してやったつもりがまさか利用される日がくるなど……)
ゲンドウ「そんなこと私が……!」

ユイ「……わかりました」

ゲンドウ「……ユイ?」

ユイ「ご一緒させて下さい。」

ゲンドウ「何故だ……何故だ?」

ユイ「私がどうしようとアナタに決められる筋合いはありません。」

ユイ「……私の自由です」

ゲンドウ「……しかし!」

ユイ「あなたは山岸さんとお食事に行かれたらいかがですか?」

ゲンドウ「だ…だからだな……アレは…」

ユイ「別に私なら構いませんよ。アナタのことなんて別に興味もありませんから。」

ゲンドウ「……!」

ユイ「じゃあ…今晩7時に。いきましょう?ナオコさんキョウコさん」

ナオコ「……ええ」

582: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:45:30.84 ID:FUtYbEAO
カツカツカツ……



冬月(イヤッ………)

冬月「ホォォォォォオオオオオォォォ!!!!!!!」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


ミサト「……正に天国と地獄よねリツコ」

ミサト「……リツコ?」

リツコ「℃¥$¢£%#&」

【リツコはこんらんしている!】

ミサト「……自爆してやんの」

583: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:46:03.73 ID:FUtYbEAO
警察署前

ミサト「挨拶、行ってきた?」

マヤ「センパイがこんな調子なので…」

リツコ「&#%£¢$」

ミサト「全く……」

ミサト「アンタがモテない原因は素直じゃないことよ」

ミサト「……ま、その他にも色々あるけど」

マヤ「でも…それがセンパイの良いところです。」

マヤ「劇中みたいなクールなセンパイも素敵ですけど、なんか物足りないですし」

ミサト「優しいのね。マヤちゃん」

マヤ「……そんな」

綾波「制服以外の司令…初めてみたわ」

アスカ「まるで別人みたいね」

加持「意外と決まってるなぁ」

シンジ「……頭、抱えてますけど」

584: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:47:32.24 ID:FUtYbEAO
ゲンドウ(これは夢だ…夢だ夢だ)
ゲンドウ(タイミングよく山岸マユミが現れて……)
ゲンドウ(ユイが冬月の誘いを承諾するなど……)
ゲンドウ(夢でしかあり得ん!)

ゲンドウ「……冬月」

冬月「どうした碇」

ゲンドウ「……私を…いや」

ゲンドウ「僕を殴れ」

冬月「……は?」

マヤ「碇司令…これから撮影ですし…」

ゲンドウ「夢だ。構わない。」

加持「……何を言ってるんですか」

585: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:48:35.59 ID:FUtYbEAO
リツコ「ま、いいんじゃない?どうせ傷害沙汰で捕まってた設定なんだし」ぷはー

マヤ「……今日は電子タバコじゃないんですね」

リツコ「やっぱ天然もんは旨いわね……吸う?」

マヤ「遠慮しておきます。」

冬月「いくぞ…碇」

ゲンドウ「……ああ」

冬月「ウォォォオオオオオォォォ!!!!!」

ガスッ

ゲンドウ「……んふ!」

冬月「ウォ!ウォ!ウォ!ウォ!」

ゲンドウ「ガハッ……!」

冬月「ドリャァァァァァァァァ!!!」

ゲンドウ「ドュフ!」
ゲンドウ(何故だ…何故目が覚めない!?)
ゲンドウ(痛い…痛いが……痛くない!)
ゲンドウ「もっとだ!もっとだ冬月!」

ビシッ!バシッ!

綾波「……ドMね」

シンジ「父さん!やめてよ父さん!」

ゲンドウ「足りない!足りないぞ…」

アスカ「……うわぁ」

シンジ「変になっちゃった……父さんが……」

586: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:49:24.52 ID:FUtYbEAO
冬月「ウォ!ウォォォォオオオオオォォォ!」

ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!

ゲンドウ「ウッ……」

マヤ「これ以上はセンパイ…」

リツコ「大丈夫よ。意外とタフなんだから。司令も気持ち良さそうだし~。」

マヤ「そうじゃなくて…」

冬月「ドォォォオオオオオォォォリャァァァァァァァァ!!」
ガシッ

冬月「………!」

「………」

冬月「あれ……」

ゲンドウ「殴れ!殴れ!冬月!」

警官「何をしてるんだ。アンタ達は。」

冬月「……」

リツコ「……あ」

マヤ「ここ……警察署の前ですよ…センパイ」

587: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:49:52.49 ID:FUtYbEAO
数十分後

リツコ「……申し訳ありませんでした」

冬月「お手数お掛けしました……」

ゲンドウ「……」

警官「いや、何だと思ってビックリしましたよ。撮影でしたか……」

リツコ「ご挨拶が遅くなりまして申し訳ありませんでした。」

冬月「本当に…面目ない…」


ゲンドウ「 そ う だ 」

ゲンドウ「 こ れ は 現 実 だ 」

ゲンドウ「……」ブツブツ

警官「……この人、本当に大丈夫?」

リツコ「え、ええ。役作りでして……」

588: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:50:59.24 ID:FUtYbEAO
マヤ「……センパイ、お帰りなさい」

リツコ「とんだ盲点だったわ」
ミサト「盲点ってアンタ、最初に気が付きなさいよ」

ゲンドウ「………」ブツブツ

シンジ「…父さん」

―――――

マヤ「スタート!」

ゲンドウ「ある人物からあなたの噂を聞きましてね、一度お会いしたかったんですよ。」

ミサト『芝居はきちんとやるのね』
リツコ『むしろ逆よ。芝居にしか逃げ道を見出だせなくなってるの』

冬月「酔って喧嘩とは、意外と安っぽい男だな。」
ゲンドウ「話す間もなく一方的に絡まれましてね。」

ゲンドウ「人に好かれるのは苦手ですが、疎まれるのは慣れてます。」

マヤ『それって相当ヤバいんじゃ…』

冬月「まぁ私には関係のない事だ。」
ゲンドウ「冬月先生、どうやらあなたは、僕が期待した通りの人のようだ。」ニヤッ

マヤ「…カットです」

589: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:52:02.87 ID:FUtYbEAO
冬月「確かにあの時もこんな感じだったなぁ…ニヤニヤ気味の悪い男だったよ」

冬月「わざわざ無実の証拠集めをするなんぞ…」

綾波「……無実の証拠集め?」

冬月「そうだよ碇が相手に手を出してないと言う証拠を揃えたんだ。片っ端から」

冬月「証言から床の削り具合…それから血痕から…」

冬月「容疑者の行動を全て調べあげるまで私が一人でやった」
アスカ「……うわぁ」ゾッ

綾波「……なんか副司令らしいですね」

冬月「まぁ、こうした地道な作業が結果を作り出していく」

冬月「研究でも実生活でも…だな」ニヤッ

マヤ「お疲れ様です司令…」

マヤ「…ってあれ、司令は」


ザーザーザー

ゲンドウ(川の流れ…美しい)
ゲンドウ(まるで心を洗い流してくれるようだ)
ゲンドウ(ここから降りて流れてゆけば私の心も…きっと……)

ゲンドウ「……」ジーッ

ミサト「ちょ!ちょっとォォォオオオオオォォォ!リョウジ止めてぇぇぇぇ!!!!!」

590: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:53:37.38 ID:FUtYbEAO
第2京都大学・食堂

ミサト「……司令、なんかヤバかったわね」

マヤ「とりあえず先に旅館に帰って頂き、諜報部に見張らせています」

アスカ「副司令は?」

ミサト「ディナー用のタキシード、買いに行くんですって」

加持「本当に天国と地獄だな」
ミサト「……まあ、長年ユイさんを追い続けてたんですもの。変態だけど」

シンジ「でも…父さんが何だか可哀想です」

綾波「可哀想…かしら」

シンジ「……えっ」

アスカ「確かに司令は可哀想だけど食事に行くくらいいいじゃんね」

ミサト「ユイさんも司令も、お互いをもっと信用すべきよね…」

シンジ「……ちょっと厳しすぎませんか」

「だよねー♪」

ペッタペタペタ

シンジ「………?」


591: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:54:35.57 ID:FUtYbEAO
アスカ「ところで…さっきからシンジに引っ付いてるアンタは誰よ」

「ああ、大学についたらさぁ、既に居なくって、行き違いになっちゃったかなーと思ったけど無事に会えて良かった」

アスカ「それはいいから。アンタの名前と正体を聞いてんのよ」

「コワッ!さすがは凶暴で有名なゲルマンチルドレンだわ。」

アスカ「ったねぇ~!」

シンジ「あの…本当に君は…」

「ああ、私は北極基地所属予定のエヴァパイロット…『真希波・マリ・イラストリアス』」



マリ「よろしくねッ。ネルフのわんこ君にわんこちゃん達♪」


592: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:55:09.41 ID:FUtYbEAO
アスカ「わ……」

シンジ「わんこ?」

綾波「狗って…ことかしら」

リツコ「まさかパイロット直々にお出迎えとはね」

マリ「いやあ、本部のパイロットがどんな子達か興味あったし」

マリ「うーん…L.C.Lの匂いがプンプンする…」くんくん

アスカ「やだ…アンタ変態ぃ!?」

リツコ「……ま、とにかく早いうちに接触出来て何よりだわ」

リツコ「データもより多く採取出来るしね」

マリ「おおっ!噂の赤木博士だ!」

リツコ「噂……そんなにあたしったら有名なのかしら…///」

マリ「もちろん。天才だけどもの凄い金銭感覚と性格の持ち主で30越えても●●の博士がいるって」

リツコ「こ……越えてないわよまだっ!」

マリ「うわぁ…すっげえ眉毛黒い!」

ミサト「……ぷっwwwwwwwwwwwwwwww」

リツコ「……」


593: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:55:56.14 ID:FUtYbEAO
マリ「しかし可愛いなぁ…君」

シンジ「えっ…僕?」

マリ「にゃっ」がぶっ

シンジ「ちょ……ちょっ!?」

マリ「ごめんごめん。可愛いもの見ると甘噛みしたくなっちゃうんだよねぇ~」

シンジ「ま……真希波さんっ……」

ガブガブガブッ

アスカ(へ……変態女! 女よ!)

綾波(……気にくわない)


594: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:56:24.87 ID:FUtYbEAO
ガブガブガブッ

アスカ「ちょっとアンタ、初対面からシンジに馴れ馴れし過ぎよ」

マリ「あらら~嫉妬ぉ?」

アスカ「べっ……別に嫉妬なんて!」

綾波「碇くんは今、そんな気分じゃないと思うの」

マリ「知ってるよ。お父さんのことだよねぇ~?」

シンジ「……」

マリ「わんこ君の落ち込んでる顔もかっわいいなぁ~」

マリ「でも恥ずかしがってる顔の方が可愛い……にゃっ!」

がぶっ

シンジ「ひやっ!」

シンジ「や…やめてっ……///」

アスカ(こっ……こいつ!)

綾波(……ムカつく)


595: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:56:52.36 ID:FUtYbEAO
リツコ「アスカとレイに張り合うなんて中々やるわねーあの子」ぷはー

ミサト「……リツコ、そういやアンタ、司令に比べて落ち込んでないわね」

リツコ「………!」

リツコ「ゴホッ…ゴホッゴホッ!」

マヤ「せ、センパイ大丈夫ですか!?」

リツコ「もお!ミサトが変なこと言うから!」

ミサト「あっらら~」

リツコ「べ…別に私は…落ち込む必要なんてどこにもないし」
リツコ「そ、それに…」

ミサト「それに?」

リツコ「……司令よりもむしろ可哀想なのは副司令よ」

加持(リッちゃんが…可哀想?)


596: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/14(土) 00:58:19.74 ID:FUtYbEAO
リツコ「冷静に考えてみるとユイさんは…司令のことが好きで怒ってるのよね」
リツコ「ジェラシー…嫉妬に近い感情ね」
リツコ「副司令はそれに一枚噛んでるにしか過ぎないわ」

ミサト「……驚いた」

リツコ「な、なにがよ」

ミサト「まさかアンタが人の気持ち代弁するとは思わなかった」

リツコ「む、昔心理学をかじったことがあるだけで、全く深い意味はないんだからっ!」
リツコ「わ…悪いけどあなた達が期待するようなことなんて全くないのよ!」
リツコ「全く……」ブツブツ

ミサト「うわぁ~顔真っ赤にして良く言うわ」

加持「良かったじゃないか」

ミサト「良かった…のかしらね」
ミサト「なんかこう言うリツコ……つまんないわ」

マヤ「大丈夫ですよ葛城さん!」

ミサト「ま、マヤちゃん」

マヤ「センパイの性格から言って、自分が副司令に好意を抱いていることを決して認めません」
マヤ「そこでセンパイはそんな思いを打ち消す為にさらに大胆なことを仕掛けると思うんです!」

ミサト「……確かに」

加持「そんなことを仕出かしそうだな…リッちゃんは」

日向「…それはそれで不安だな」
青葉「乙女チックなリツコさんはもっと嫌だけどな」

648: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:30:28.85 ID:2LbAkoAO
~京大・学生食堂~

リツコ「葛城さん?」

ミサト「そー。葛城ミサト、よろしくね!」


マヤ「はい…カットです」

加持「ようやく…か」げっそり

マヤ「学生の皆さんご協力ありがとうございました」

マヤ「四人とも、仲が良いのは解るけど撮影中まで暴れないでね」

アスカ「誰がメガネ 女なんかと…!」

アスカ「調子に乗ってガブガブガブガブと…」

マリ「んー?嫉妬かなゲルマンちゃん~」

アスカ「だ…誰が嫉妬なんてするもんですか!」


インランシネ!シットカナー?わーわーきゃーきゃー


日向「……そういやまとめる人間がいないな」

青葉「ユイさん達がいないとまるでダメだな…」



649: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:30:57.91 ID:2LbAkoAO
学生1「しかしやべーな。アスカとレイ生で見ちゃった」

学生2「あのツインテもカワイイ。これから出てくる子かな?」

学生3「とにかくシンジくたばれや」

学生1「お前DVDの特典見なかったの?」

学生3「なんやそれ」

学生2「ドキドキ!シンコちゃんとネルフデートだよ」

学生3「なんやそれ!」

学生1「しかしやっぱ生のミサトさんとリツコさんって綺麗だな」

学生3「ちょっとさっきの話くわしゅう…」

学生2「テレビで見るより若いよなぁ…」

学生3「お…お前らいけずやなっ!」


650: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:32:29.27 ID:2LbAkoAO
リツコ「ふふっ…若くて綺麗ですってよ。」

ミサト「ま、アンタはともかく、あったしはあったり前田のクラッカーよ。」

一同「………」

ミサト「……えっ?」

加持「……せめて言い回しだけは何とかしろよなミサト」

アスカ「やっぱドーピングじゃ精神年齢までは誤魔化しきれないわね」

ミサト「……」ピキッ

651: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:34:13.66 ID:2LbAkoAO
ミサト「…とりあえず今回はこーんな、一昔前のおべべ着せられちゃって、私は何すりゃいいってーの」

ミサト「相変わらずアンタのセンスを疑うわ。まだ私は…弐号機みたいだけど…まあ良いとして」

ミサト「あんたの服の色、まるで[たぬき]じゃないのよ」

リツコ「……まるで[たぬき]だなんて失礼ね。」

ミサト「アンタの大学時代の私服、ひどかったもんねぇ」

マヤ「センパイの大学生のときの私服ですかぁ?興味ありますっ」

ミサト「まあ今はナオコさんとユイさんの指導があってなんとかなってるけども」

ミサト「いきなりゴスロリみたいな服を着てきたと思えば…次の日には緑の長袖の上に黄色の半袖を重ねてたり」

日向「……うわぁ」

リツコ「ちょっと日向くん、その目は止めなさい」

ミサト「その次の日は紫色のチューブトップに緑色のミニスカよ。その次の日は……」

リツコ「あー!あー!あー!!」

青葉(…大学生の時から残念だったのか)


652: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:34:53.07 ID:2LbAkoAO
ミサト「でね。大学生の時のリツコなんだけどー」

マヤ「ふんふん」

リツコ「あー!もうやめなさい!」

リツコ「ともかく適当にカメラを回してるから。私とアナタは初対面って設定で会話をします。」

ミサト「……ほぼアドリブってこと?」

リツコ「そう。私が後でナレーションつけるから。」

ミサト「……ナレーション?」

リツコ「母さんと当時文通してたのよ。その中から一部使ったの。」

ミサト「こっちの台本にはないんだけど」

リツコ「……」

ミサト「見せなさいよ」

リツコ「……」かくしっ


653: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:35:20.39 ID:2LbAkoAO
ミサト「ちょっと!隠したって無駄よ!観念して……」

リツコ「……」ぎゅううう

ミサト「こいつ……渡さないつもりね…!」

わーわーわーわー

マヤ「ちょっと揉めないでくださいよお!二人ともっ」

日向「……本当に大学生みたいだな。ミサトさん達」

青葉「こっちはこっちで…」



シンジ「………」モグモグ

ぎゅうう…

マリ「……」ニヤニヤ

アスカ「………」モグモグ

綾波「……」モグモグ

シンジ「あの…すごくぎゅうぎゅうなんだけど」


654: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:36:01.92 ID:2LbAkoAO
アスカ「だってよ 女メガネ。アンタ、あっちで食べてきなさいよ」モグモグ

マリ「いやだよ。せっかくわんこくんの隣をキープ出来たってのにぃ…ねえ?」モグモグ

シンジ「いや…あの…」モグモグ

マリ「ゲルマンちゃんとわんこちゃんこそ移動したらどう?」

マリ「二人はもう仲良いんだしさぁ…私はわんこくんと交流を深める必要性が…ん、このカレーうまっ」モグモグ

アスカ「うん…本当にうまいわね……素材同士のハーモニーが……って、そんなの出来るわけないでしょうが」モグモグ

綾波「そうよ。碇くんは…うん、本当においしいわ…人見知り気味で……この牛…人工なのに赤身が甘くてジューシー…あなたと一緒じゃ騒がしくて……あら、この福神漬けも中々…リラックスできないわ」モグモグ

シンジ「……カレーの感想を言うか話し合うかどっちかにした方がいいと思うよ」


655: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:37:06.76 ID:2LbAkoAO
マリ「とりあえず、わんこくんと遊ぶのは私だから」

アスカ「遊びじゃないのよ。あたしらシ・ゴ・ト!アンタばかぁ?」

マリ「あれっ…わんこくんほっぺに米粒がついてるよ」

シンジ「あっ」

アスカ「だっらしないわね。あーいかわらず」

綾波「碇くんとってあげる」

シンジ「い…いいよ。自分で…」

マリ「…ちょっとこっちむいて」

シンジ「……?」

マリ「にゃっ…」ペロッ


…パクっ


マリ「ん……」



ゴクリッ


シンジ「……」

シンジ「……えっ」

マリ「ん…美味しかったにゃっと♪」ニャッ

656: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:37:46.40 ID:2LbAkoAO
シンジ「………」

シンジ・アスカ・綾波「!!!!!!!!!」

シンジ「あ……あ……」

綾波「 」

アスカ「ち…ち……」

アスカ「 女メガネェェェェェェ!アンタなにかましてんのよォォォォ!!」

マリ「やっだなぁ~このくらいユーロじゃ挨拶程度だよ?」

アスカ「アンタの言ってるユーロはどの世界のユーロよ!」

マリ「なんでゲルマンちゃんが怒るのか分かんないや」

マリ「くやしけりゃ怒鳴らないで対抗すればいいのに」ニヤニヤ

アスカ「な………っ」

シンジ「  」



657: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:41:22.54 ID:2LbAkoAO
青葉「なんだよ。主人公補正かよ。」

日向「…俺ら25年以上生きてきてあんな経験ないよな。」

青葉「俺だってさ、良く見りゃひとつ屋根の下のあんちゃんにそっくりだってこの間巣鴨で言われたよ?」

日向「いいじゃないか…俺なんてワクワクさんをイケメンにした感じって近所の子に言われたよ。」

青葉「……いいじゃんイケメンなんだから」

日向「……aikoに似てカワイイッ!って言うのに近いものを感じるんだよ」

青葉「…なんか死にたくなってきたな」

日向「……ああ」


658: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:43:26.73 ID:2LbAkoAO
ミサト「すきありっ!」ガシッ

リツコ「あ……ああっ!」

ミサト「えーなんですって…」
ミサト「母さん、先日葛城と言う子と知り合いました。」

ミサト「他の人たちは私を遠巻きに見るだけで、その都度母さんの名前の重さを思い知らされるのですが、なぜか彼女だけは私に対しても屈託がありません。」

ミサト「彼女は例の調査隊ただ一人の生き残りと聞きました。一時失語症になったそうですが、今はブランクを取り戻すかのようにベラベラと良く喋ります。」

ミサト「………」ギロッ

リツコ「…あはっ」


659: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:43:57.22 ID:2LbAkoAO
ミサト「次。このところミサトが大学に来ないので、理由を白状させたら、バカみたいでした。ずっと彼氏とアパートで寝ていたそうです。」

ミサト「飽きもせず、一週間もだらだらと!彼女の意外な一面を知った感じです。」

ミサト「今日、彼氏を紹介されました。顔はいいのですが、どうも私はあの軽い感じが馴染めません。」

加持「……リッちゃん」

リツコ「……」

ミサト「とりあえずいくつか訂正させて貰うわ」ニコニコパクパク

リツコ「……」

リツコ「……はい」


660: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:45:33.44 ID:2LbAkoAO
ミサト「他の学生があんたを遠巻きにみてたのはアンタのネームバリューでもナオコおばさんのせいでもない」パクパク

ミサト「アンタの奇抜な格好と!授業初日に教授をボロッッッッッックソに論破してたせいよ!」

リツコ「……!」

リツコ「そ、そんなこと言ったらミサトだって…」

ミサト「セクハラの一件ならお父さんのせいだもの。」

ヒデアキ「良かったよ。ゲヒルンにいながらも、もしもの時のために東大の客員教授引き受けていて」はっはっは

ヒデアキ「ねえ、日向くん?」

日向「な…なんで自分に聞くんですか」


661: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:46:09.79 ID:2LbAkoAO
リツコ「…こ、後者は…仕方なくってよ!だって司令と母さんの理論を…私がいるって知りながら否定してきて…!」

ミサト「だからってアンタ、教授の研究まるごと否定するようなこと言わなくったっていいでしょ」パクパク

ミサト「結局、その後の授業は全部休講…辞職。ねぇ?」ニコニコパクパク

リツコ「……楽に単位が取れてめでたしめでたし。感謝されるばって…引かれるなんてぇ」

ミサト「普通はドン引きよ。教授相手に喧嘩売る女なんて。」ズズズズ…

リツコ「それがあるべき大学の講義の姿じゃないのよ」

ミサト「ナオコおばさんとお父さんが知り合いじゃなかったら口も聞かなかったわよ。」

リツコ「……」


662: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:47:03.85 ID:2LbAkoAO
ミサト「次。まあ…私がペチャクチャ喋ってたのと、リョウジが軽い男だったってのは本当だったとして」

加持「み、ミサト…」

ミサト「本当じゃないの。私と付き合った理由が何だっけ~?」

加持「……」

ミサト「酔った勢いで●●を奪ったからじゃなかったっけ?ねえ?」

加持「……はい」

ミサト「で。私の他にも5~6人とも付き合ってたと」

加持「………はい」

ミサト「結婚しても風俗嬢のヒトミちゃんと…ねえ?」

加持「いや!あれは…」

ミサト「……ねっ?」ニコッ

加持「……」

加持「……はい」

663: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:48:18.98 ID:2LbAkoAO
ミサト「で、本題だけど。私は別にリョウジと一週間ヤってた訳じゃなくて、浮気してたリョウジを絞ってただけだから」

ミサト「それに私はアンタが思ってるほど尻軽じゃないから!」

ミサト「まあ、アンタが勘違いしてるだけならいいけど…」

ミサト「あたしはナオコおばさんにこのうん年間ヤリマンだと思われて来た訳!?ねぇっ!?」

リツコ「ちょ、ちょっとミサト…そんな大声で…」

ミサト「言っとくけどねぇ、そりゃあ多少は擦れてるけどね、結婚してんだからそれくらいは…」

マヤ「か……葛城さぁん!」

ミサト「マヤちゃん止めないで。こう言う機会なんだから…」

マヤ「そ、そうじゃなくて…」

ざわざわ…

学生「ちょっと…ミサトさん何つった?」

学生「確か『結婚』って…」

学生「…これ、セリフじゃなくてアドリブなんだよな?」

学生「で、でもこの間の女性自信のインタビューじゃ独身だって…」

ざわざわ…

リツコ「……ミサト」

ミサト「あ…あれ?」


664: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:50:01.10 ID:2LbAkoAO
アスカ「あのバカ…自分でばらしちゃってるわよ」

綾波「そう言えば葛城さんと加持さんが結婚してるの内緒って設定だったわね」

シンジ「設定って綾波…」

マリ「ネルフじゃ有名な話だけどね~。って言うか今までバレてなかったのがスゴいよ」

ざわざわ…

ミサト「ど、どうしようリツコォ!」

リツコ「どうしようもこうしようもないわよ。自分の責任でしょ。」

ミサト「何とか誤魔化してよ!バレたら…大変なことになるわよ。」

リツコ「そうねぇ。平和な暮らしができなくなっちゃうわね」

ミサト「…ね?」

リツコ「でもぉ~いくら天才のあたしでもぉ~もぉ~どぉすることも出来ないっていうかぁ~」ニヤニヤ

青葉(……うわあリツコさんのあの顔)

日向(愉快さのあまり白目剥いちゃってるよ…)

MAGI(…ご愁傷様です))

665: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:52:22.88 ID:2LbAkoAO
リツコ「危なかったわリツコ…本来の目的を忘れていたわ」

リツコ「何が副司令よ…そうよ。ちょっとアレよ」

リツコ「ちょっとリチャードな感じだからって騙されちゃダメ。何日か経てばヨボヨボのジジイなのよ」

リツコ「ちょっと金を持ってるからって騙されちゃダメ。アレが老人の手口なのよ」

リツコ「介護させるだけさせて遺産は残さないわよ。」

リツコ「それに嫌よ…新婚旅行がオムツ履いたヒトと一緒じゃ…」

リツコ「そうよ。変態だし。いいとこ0よ副司令なんて」


666: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:53:31.62 ID:2LbAkoAO
リツコ「そうよ。そうよ。そうよ。なにが副司令よ。何が…」

リツコ「恋愛はくだらないくだらないくだらない」

リツコ「全てのカップルをぶち壊す!ぶち壊す!ぶち壊す!ぶち壊す!ぶち壊す!ぶち壊す!ぶち壊す!ぶち壊す!ぶち壊す!」

リツコ「このまま行けば二人はRI☆KO☆N!!!!!」

リツコ「……愉快だわ!」

リツコ「んふ………」

リツコ「んふふふふふふふふふふふふふ」

マヤ「…センパイのアタマの中身ただ漏れですよ」


667: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:54:03.79 ID:2LbAkoAO
ざわざわ…

学生「どうなんすか!」

青葉「質問は受け付けません!下がって下がって!」

ミサト「 」

日向「ともかく退避しましょう!このままだと大パニックです!」

リツコ「週刊誌の一面決定ね。葛城ミサト、加持リョウジと結婚していた!」

青葉「次回放送のあのシーンに妙なリアリティが出ますよね…」

ミサト「あ、あのシーンって何よっ!」

青葉・日向・マヤ「………」


668: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:55:12.89 ID:2LbAkoAO
ミサト「…ちょっと日向くん」

日向「な…なんですか」

ミサト「教えてよ?ね?」

日向「いや…しかし……」

ミサト「今度サービスするからぁ…ね?」

日向「さっ…サービスってなんですか?」ゴクリッ

ミサト(……考えて無かったわ)

ミサト「…も、も・ち、アレよアレ♪」

日向「ま…マジっすか」

ミサト「だからお・ね・が・い♪」

【おとこは抽象的な言葉に弱いのだ!】

日向「……いいですか、僕が喋る内容がどんなにアレでも…」

ミサト「アレって……何よ」

日向「……実はリツコさん」

ゴニョゴニョ

ミサト「………」

ミサト「………」

スタスタスタ

リツコ「じゃあとりあえず機材を搬出!こっちで適当にやれるから……」

ガスッ!

リツコ「………!?!?!?!?!?」

ミサト「………」

ガスッ!ガスッ!ガスッ!

リツコ「?!?!?!?」

日向「ちょ…ちょっとミサトさん!?」

669: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:55:44.72 ID:2LbAkoAO
ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガ……

ミサト「………」

リツコ「ちょっと痛いっ…痛いってばぁ!」

加持「やめろミサト!無言でリッちゃんをけっぽらなくったって……」

ミサト「…………」ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!

リツコ「ほんと…本気で痛いから…」

加持「……ミサト」

ミサト「……」ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!

リツコ「あれ…血!血?血!?」

加持「無言でけっぽるのは、や…やめろって…」

ミサト「……殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる」ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!

リツコ「(´;ω;`)」

青葉「……お前余計なこと喋ったな」

日向「…………」



670: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:56:24.26 ID:2LbAkoAO
ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!

リツコ「わかった!わかったからミサト!私が…私がなんとかするから!」

ミサト「………」ピタッ

リツコ「ね?だから…」

ミサト「……出来なかったら大学時代の鉄道研での新歓コンp…」

リツコ「あー!あー!あー!」

リツコ「やるから!なんとかしますからぁ…!」

青葉(まだリツコさんには痛い過去があるのか…)

日向(……毎年増産されてるけどな)



671: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:58:30.28 ID:2LbAkoAO
マヤ「……とりあえず今日は撮影終了ですね」

日向「そうだな…諜報部も結構手間取ってるみたいだし」

学生4「ちょっと俺ミサトさんと同居するのが夢だったんですよマジで…」

諜報部員「んなの知らないから!下がって!」

学生5「ミサトヲタザマァwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwアスカヲタの俺勝ち組wwwwwwwwwwwwwwww」

学生6「スカヲタ[ピーーー]wwwwwwwwアヤナミストの方が勝ち組だからwwwwwwwwブヒッwwwwwwwwwwwwww」

学生7「アスカもレイも、もう非●●だよ。シンジくんに●●れまくってるよ。委員長も同様。」

学生7「マヤヲタの俺の一人勝ちwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

アスカ「ちょぉォォォォっとォォォォ!そこのキモヲタァァァァァァマテコラァァァァァァ!!!」ダッ


ミサト「ちょ……ちょっとアスカ!?」

シンジ「ダメだよアスカァ!」
シネ!キモオタガ!アスカタンペ ペ ^^

諜報部員「……ちょっとセカンド戻ってくだs…」

アスカ「うっさいわよ!量産型グラサン!」ガスッ

諜報部員「………んふ!?」

オマエヤルカー!アスカタンノカミカリカリモフモフ!キュンキュンキュイッ!

諜報部員「……転職したい」



672: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:59:09.76 ID:2LbAkoAO
――――

ミサト「…どうにか退避出来たけど」

シンジ「……」はぁはぁ

綾波「お疲れさま…碇くん」

アスカ「………」

加持「だめだぞアスカ。勝手な行動しちゃあ。シンジくんが連れ戻してくれたから良かったけど…」

シンジ「いや…アスカは何か僕のために行ってくれたみたいですし…」

アスカ「……べ、べつにそんなんじゃないわよ。」

アスカ「尻軽扱いされるのが気にくわなかっただーけ。」

アスカ「アンタの為なんかじゃないわ」

シンジ「でも…結果的に僕も助かったよ。」

シンジ「……ありがとう」にこっ

アスカ「……っ///」

加持「お熱いねぇー」

綾波「………むっ」


673: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 11:59:47.05 ID:2LbAkoAO
ガブッ!


シンジ「………!?」

マリ「わんこ君は優男だなぁ~。」

マリ「ますますおいしそうに見・え・て・き・た♪」ガブッ!ガブッ!

シンジ「ひぁっ!!」

アスカ「ちょ、ちょ、あ…あんたねぇ…!」

マリ「……んふふっ。」ニヤニヤ

アスカ「……こいつ」ギロッ

シンジ「ちょっと…アスカケンカ売るような真似はやめなよ」

アスカ「……なによシンジ、この女をかばうわけ」

シンジ「べ…別にそう言う訳じゃ…」

アスカ「この…女ったらし!マゾヒスト!!」

シンジ「だから違うって……」

アスカ「……最低!」

シンジ「だから…」

わーわーきゃーきゃー

加持「シンジくんとアスカは仲が良いのやら悪いのやら…」

ミサト「良すぎるのよ。」


674: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:00:30.76 ID:2LbAkoAO
綾波(……また私、今回も蚊帳の外ね)

綾波(アスカに…遅れをとってばかりだわ…)

綾波(でも…今はメガネの人の方が強敵ね)


綾波(…普通なら割って入れないシーンをこうも簡単に……)

綾波(……ただ者じゃないわ)
マリ「私は破るのが…変革するのが好きなだけ」

綾波「………!?」ビクッ

マリ「既存のものを新しくしようとしたら何かを壊さなきゃっ。」

マリ「……そう思わないかな?わんこちゃん」

綾波「……あなたは…何を」

マリ「でもさ…私はどうしたらいいか、わからないんだ」

675: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:02:35.32 ID:2LbAkoAO
綾波「……わからない?」

マリ「…この世界は既に破壊されてる。」

綾波「…破壊?」

マリ「壊れてるものはもうこれ以上壊せない」

マリ「でもさ…思うんだよね」

マリ「結局、私達はどこまで行っても誰かに決められたシナリオを演じる『役者』にしか過ぎないんだって」

綾波「あなた、一体なにを……?」

マリ「なんて意味ありげなことを言ってみたり」

マリ「このことは忘れてっ♪」

綾波「………」

676: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:06:40.44 ID:2LbAkoAO
アスカ「しかし相変わらず役に立たないわね。諜報部。」

ミサト「……ていうかなんで諜報部が着いて来てるのよ」

マヤ「シンジくんが遠出をするときはいつもついて来てるらしいです」

青葉「シンジくんが大人になるたびに人数…増やしてますからね」

ミサト「…ここまで来ると最早バカ親っていうより息子キチね」

リツコ「………」ドヨンド

ミサト「っていうかリツコ、なんで暗いのよ」

リツコ「……あの時」

リツコ「私の名前、出なかったなぁって…」

677: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:07:30.23 ID:2LbAkoAO
プルルルルル……

加持「ん……電話か」

加持「諜報部…B班からか?」

ミサト「B班って確か司令を見張ってる…」

加持「………」

ピッ

加持「どうした?」

諜報部員『ああ、大変です!司令が……』

加持「……司令が?」


678: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:09:05.24 ID:2LbAkoAO
諜報部員『その……メモを残して…どこかへ』

加持「…何をやってたんだ!」

諜報部員『すみません…いま探索中なのですが…』

加持「で、そのメモとやらは」

諜報部員『ええと…「私はもうダメだ。シンジにもユイにも嫌われた。さがさないでね。…碇ゲンドウ」と…」

加持「……サードインパクトを起こしかねない勢いだな」




679: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:10:36.16 ID:2LbAkoAO
天神川
ザアアアアア…

ゲンドウ「………」
ゲンドウ「……あの頃を思い出す」

もわんもわん

ゲンドウ「……碇さん」
ユイ「ふふっ。ユイでいいですよ。」

ゲンドウ「は……はい///」
ユイ「……」にこっ

ゲンドウ「……あの」
ユイ「……なんです?」

ゲンドウ「僕も……六分儀じゃなくて」
ゲンドウ「ゲ…ゲ…ゲ…ゲ…」
ユイ「?」

ゲンドウ「ゲー!ゲー!ゲー!ゲー!」

ユイ「……」

ゲンドウ(……ああ。何をやっているんだ…30代のいい大人が!)
ゲンドウ(これじゃまるで酔っ払いが嘔吐してるようじゃないか……)
ゲンドウ(……嫌われた)
ゲンドウ「………」しょんぼり

ユイ「どうしたんです?急に項垂れて…」
ユイ「……ゲンドウさん」

ゲンドウ「……?」

ユイ「ふふっ。これからはゲンドウさんってお呼びしますわね?」

ゲンドウ「……!」コクッコクッ

ユイ「ふふ……」
ユイ「かわいい人」

もわんもわん

ゲンドウ「……うっ」
ゲンドウ「……ううっ」

ザアアアアアア

680: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:11:42.38 ID:2LbAkoAO
シンジ「と、父さんが行方不明!?」

加持「そうなんだよ…参ったなぁ」

ミサト「ったく、うちの諜報部はホント無駄なところでしか機能しないんだからっ!」

アスカ「と、とにかく探さないと…ネルフの司令がいなくなったって、冷静に考えると大事件じゃないのよ!」

シンジ「………父さん」

マリ(……面倒なことになってきたからお先にずらかろ~っと)

リツコ「とにかく…ユイさんにも…」

ミサト「………」パシッ

リツコ「ちょっと……ミサト!電話出来ないじゃないのよ」

ミサト「……ユイさんに電話するのはやめましょうよ」

リツコ「でも……」

ミサト「確かにユイさんが戻ってくれば話が早いかも知れないけどそれは…」

ミサト「私らがやることじゃないわ」

リツコ「………んっ」

リツコ「でも……司令の行きそうな場所に検討なんて…」

「そんな時は我々に頼りたまえ!」

一同「!?」


681: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:12:58.01 ID:2LbAkoAO
キール「夫婦の仲はネルフの未来!」

ミサト「……何事!?」

キール「燃えるゼーレ魂!」ビシッ

ゼーレ一同「ゼーレドァマスィ!」ビシッ

ちびレイ・アスカ「ぜーれだましい!」ビシッ

ちびシンジ「………ぜーれだましい」

一同「………」ポカーン

アスカ(あ…あれっ…なんだろうこの聞き覚えのある感じ)


682: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:15:27.27 ID:2LbAkoAO
ちびアスカ「いっぱい練習したんだから!」ムフッ

ちびレイ「だからっ!!」ムフッ

ゼーレ02「エライエライデスネー」なでなで

ちびアスカ「えへへ…///」

ちびレイ「///」

ミサト「な…仲のおよろしいことで…」

アスカ「……つうか三人ともあんなにゼーレの人達…嫌がってたじゃないのよ」


683: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:17:38.58 ID:2LbAkoAO
ちびアスカ「ぶっちゃけ外人さんはちょっと今までにがてだったのよ」

ちびレイ「…なんか、がいこく語がこわいの」

アスカ「……なにそれ。」

シンジ「…ああ、確かに何か分かるかも」

綾波「小さいとき…キャラクターが英語が喋るのが怖くて私、一人じゃマリオテニス出来なかったもの」

リツコ「小さい時ってなぜか不気味に感じるものってあるわよね。」

青葉「俺、日立のマークが苦手でしたよ。目玉みたいで」

日向「僕は出光のマークだったよ」

マヤ「私はノエビアのCMの女の人だったなぁ…」

アスカ「私はね…ドイツにいた頃日本の国旗が怖かったのよ」

アスカ「充血した目みたいで怖かったわ…もう慣れたけどね」
一同「………」

アスカ「な…なによ」

シンジ「…それはないよアスカ」

綾波「流石に…解りかねるわ」

青葉「何?日本バカにしてんの?」

アスカ「べ…べつにそんなつもりは」

ミサト「ところで私が苦手だったのは……」

アーワカリマスワカリマスワカルワー

アスカ「……なにこの疎外感」

(※個人差があります)

684: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:18:26.63 ID:2LbAkoAO
ちびアスカ「でもね…イガイとしんせつでいい人たちだったの」

ちびアスカ「ねー☆」

ちびレイ「ねー☆」

キール「ねー☆」

ゼーレ一同「ネー☆」

ちびシンジ「ねー……」


685: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:19:00.38 ID:2LbAkoAO
ちびアスカ「もうホーントたのしいひとときだったわ」

ちびレイ「茶団子かってもらったり、八ツ橋かってもらったり、金粉かかったお団子かってもらったり」

ちびアスカ「宇治抹茶アイスクリームおごってもらったり、本わらびもちおごってもらったり、コンペートーかまごとかってくれたり!」

ちびアスカ・ちびレイ「地主神社でお守り…かってもらったり///」

ちびシンジ「映画村…かしきりにしてもらったり…しました。」

アスカ「……買収されてんじゃん」


686: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:19:51.83 ID:2LbAkoAO
キール「で、とにかく碇が行方不明になったと言うことだが」

ミサト「……ええ。事情はお話しすると長くなるんですが」

キール「良い。冬月から報告は受けている。」

加持「副司令から…ですか?」

キール「ああ。事の顛末を嬉々と話していた。」

キール「アルマーニに行ってスーツを買うと張り切っていたな…」

ミサト「パーペキに浮かれてるわね」

加持「アルマーニって辺りがかなりな……」

キール「自身でも少しリチャードギアを意識してるのだろうかね」

マヤ「リチャードギア…確かに似てる気もしますけど…アルマーニと関連性があるんですか?」

アスカ「…って言うかアルマーニって何よリツコ」

リツコ「え?」

リツコ「えっ?あたし?急に説明しろって言われても…」

リツコ「……えっと、スーツが…すごい高くて…その……」

アスカ「……高いからなんなのよ」


687: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:20:37.56 ID:2LbAkoAO
MAGI『皆さんお久しぶりです。MAGIが代わってご説明致します。』

MAGI『ファッションデザイナーであるジョルジオ・アルマーニの名を冠したイタリア発のファッションブランドです。』

MAGI『ドルチェ&ガッバーナやプラダ、GUCCIとも肩を並べる高級スーツメーカーでもあります。』

MAGI『エンポリオ・アルマーニウェブサイトに掲載されているジャケットの参考価格は16万8000円。』

MAGI『ちなみにとある映画でリチャードギアの衣装を担当したことによりアルマーニは世界中に名を知らしめることになりました。』

リツコ「……と、いう訳よ。いやーやっぱり高いわねー」

アスカ「…MAGIじゃなくてアンタに聞いた私がバカだったわ。」


688: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:21:15.51 ID:2LbAkoAO
シンジ「すごいなぁMAGIは。物知りだね。」

MAGI『そんなことないです。リツコお姉さんが付けてくれたデータベース機能のおかげですよー。』

ミサト「その付けた当人が答えられないってどうなのよ」

リツコ「……弟子は師匠を越えていくものなのよ」

ミサト「未だに母親を越えられない娘もいるけどねぇ」

リツコ「そのうち作ってやるわよ。MAGIより優れたスーパーコンピュータをね。」

リツコ「私の人格を移植して……」

ミサト「それじゃ女としてのアンタも母親としてのアンタも居ないんだから、審議が成り立たないんじゃない?」

リツコ「でも研究者としての判断は常に冷静で的確で…」

マヤ「しかし一つの人格OSのみが独断で全てを決定するなんて民主制においてはちょっと特異な感じがしますね…」

キール「そのようなコンピュータなど特務機関の運用においてはまるで価値がないな。」

リツコ「………」


689: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:21:44.72 ID:2LbAkoAO
キール「話を戻すが碇を捜索するのだったな。」

ミサト「ええ。ただ京都は慣れていないもので…」

キール「全く…嫌なことがあれば逃げ出すとは中学生並だな碇は」

リツコ「とりあえずこれが地図です。」

キール「おおかた…ユイくんと関係のある場所で思い出にでも浸って居るのだろう」

キール「とりあえず私が碇や冬月から聞いたことのある場所で…今も残っている所に印をつける。」

キュッキュッ…

キール「天神川沿いのこの場所で確かお互いを初めて名前で呼び合い、八坂神社でプロポーズして…三十三間堂はゲンドウだけに…」

加持「……お詳しいんですね」

キール「あの二人は会議の時、本題など話さずユイくんとシンジくんの話ばかりしていたからな」

キール「まあ、それに聞き入る私達も私達なのだが」

シンジ「なんか…すみません……」


690: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:23:24.82 ID:2LbAkoAO
リツコ「今何時?」

ミサト「……もう3時になるわ」

リツコ「とりあえず三グループに別れて全てを回りましょう。」

リツコ「ゼーレの皆さんとちび達、葛城博士は先に旅館に戻ってて頂戴」

ミサト「あれっ。いたのお父さん」

ヒデアキ「……ずっと」


691: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:24:02.30 ID:2LbAkoAO
ちびアスカ「ええー!わたし、しれいが心配で心配で…」

ちびレイ「さがしたい!さがしたい!」

アスカ「だーめ。」

ちびアスカ「でも…なにかあったらわたし……」

ちびアスカ「わたし……」ぐすっ

アスカ「な……泣かないでよちょっと……」

ちびアスカ(秘技泣き落とし!ふふ…アスカおねーちゃんコマッテルコマッテル)

ちびアスカ(このまま泣き続ければ連れてってくれるに違いないわ)

ちびアスカ(大人ってちょれー)

キール「これこれちびアスカくん」

キール「帰ったら買ったお菓子、食べるのだろう?」

ちびアスカ「………」

ちびアスカ「いってらっしゃい!」パアア

アスカ「…相変わらず子供ってちょろいわね」


692: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:24:42.34 ID:2LbAkoAO
リツコ「それとミサトとリョウちゃんも戻ること」

ミサト「えっ!?」

リツコ「なるべく撮影以外は出歩かない方が身のためじゃなくって?」

加持「確かに…戦力になれないのは残念だが、行ったら行ったで事態を悪化させかねないしな。」

ミサト「ちぇー折角京都来たってのに」

リツコ「じゃあ班分けは…」

リツコ「平等にくじ引きで!」

アスカ(シンジシンジシンジシンジシンジ)

綾波(碇くん碇くん碇くん碇くん碇くん)

マヤ(センパイセンパイセンパイセンパイセンパイ)

青葉(マヤちゃんマヤちゃんマヤちゃんマヤちゃんマヤちゃん)

日向「あの四人からただならぬものを感じるんだけど」

シンジ「……ですね」


693: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/08/28(土) 12:25:42.78 ID:2LbAkoAO
リツコ「ちなみに赤は三本入ってるから」

リツコ・マヤ・青葉・日向・綾波・アスカ・シンジ「せェェェのォォォォ!」

シンジ「………」チラッ

アスカ「………!」

綾波「!!」

加持「2・2・3か」

ミサト「…結果は?結果は!?」

リツコ「ブルー」

日向「……気分的にもブルー」

マヤ「オレンジ」

シンジ「赤」

綾波「赤」









アスカ「…オレンジ」
青葉「赤」