1: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 16:51:36.57 ID:lhxFPKm8O
提督「艦娘戦隊?それって水雷戦隊的な意味合いの戦隊とは違うのか?」

大淀「わざわざ任務で来るくらいですから違うでしょうね、おそらくレンジャー的な意味かと」

提督「……ほぉーう…よし、その任務受けるぞ。受注の手続きさせてくれ大淀」

提督(レンジャーかぁ…実はそういうの好きなんだよなぁ……誰で戦隊組もうかな……レッドは名前と色的に赤城とかどうだろう……じゃあブルーは蒼龍?羽黒はブラックってキャラじゃないけど……)そわそわ

大淀「はい、面白そうだったので既に私が任務を受けて艦隊を組んでおきましたよ!」

提督「大淀ァッッ!!!!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410076296

引用元: 提督「艦娘戦隊を結成せよ?」 

 

2015カレンダー 艦隊これくしょん-艦これ-
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エンスカイ
2: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 16:58:08.01 ID:lhxFPKm8O



提督「何!?お前が!?勝手に任務を受けて!?勝手に艦隊を組んだの!?」

大淀「 や り ま し た 」

提督「それ違う人のセリフ!!え!?お前今秘書艦ですらないよな!?任務娘の立場だよな!?」

大淀「いやですね提督、仕事が早いだなんてそんなに褒めないで下さいよぉ///」(てれてれ

提督「……いやうん、なんかもううん、いいや」

大淀「それよりも提督!せっかくだから私が組んだ艦娘戦隊見てって下さいよ!結構自信あるんですから!」

提督「くっそーこいつ楽しそうだな。俺もやりたかったなぁ……」(涙目

大淀「さぁみなさん出て来て下さいどうぞ!!」



3: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:00:43.70 ID:lhxFPKm8O


川内「レッド、川内参上!!夜戦なら任せておいてよね!!」

大淀「大淀、ブルー!不要な艦は、解体して差し上げます!」

白露「いっちばーん!!」

夕張「夕張メロン!!試し撃ち、ご所望ですか?」

青葉「恐縮です青葉ですぅ!何々?何の話ですか!?」

天龍「天龍ブラアァックッ!!!フフフ……カッコ良いか……?」

「「「「「六人揃って!!艦娘戦隊カンコレンジャー!!!!」」」」」



提督「大淀ァッッ!!!!」


5: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:02:24.35 ID:lhxFPKm8O


大淀「はいなんでしょう提督?」

提督「なんでしょうじゃねーよお前これ自分が戦隊やりたかっただけだろ!普通に混ざってんじゃねーよ!!」

大淀「こんな素敵な任務に自分を組まないという選択肢があるとでも?」

提督「くっそこいつなんて純粋で迷いのない目を……!」


6: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:04:57.36 ID:lhxFPKm8O


提督「…まぁいい、次、白露」

白露「はい!一番です!」

提督「名乗れ」

白露「えっ」

提督「いっちばーんじゃなくてな、名乗れ」

白露「でも白露一番艦だし……」

提督「周りを見ろ、こいつら実は全員ネームシップだぞ。一番艦だぞ。」

白露「えっ」


大淀「…………」←大淀型
川内「…………」←川内型
夕張「…………」←夕張型
青葉「…………」←青葉型
天龍「…………」←天龍型


白露「………ふぇっ……」(ブワッ



7: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:06:59.79 ID:lhxFPKm8O


白露「うわーんいちばんだもーん!!白露だっていちばんだもーん!!!」

大淀「泣ーかしーたー泣ーかしたー!けーんぺーいにーいってやろー!」

青葉「明日の鎮守府通信の見出しは『白露型一番艦に涙!提督と一体何が!?』で決まりですね!」

提督「やめろぉ!!あらぬ疑いがかかる!!」

天龍「やれやれしょうがぇなぁ、白露は俺に任せておいてちゃっちゃと話を進めな」

提督「やだ天龍すごいイケメン」(キュンっ

夕張「まったくもうしょうがないですねー提督は」

提督「お前よりはしょうがなくねーよ」

夕張「?」(きょとん


9: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:09:38.35 ID:lhxFPKm8O


提督「メロンってなんだよメロンって色ですらねーよ」

夕張「……メロンみたいになれないかなーって……」

提督「何が……あ、うんごめんこれ以上訊かない」

提督「で、お前の配色はグリーンでいいの?」

夕張「いいえメロンです」

提督「………ええーっと…戦隊って基本的に色でキャラ付けするよな?」

夕張「そうですね、オーソドックスなのは赤、青、黄、緑、ピンクの五色ですかね」

提督「……で、お前は?」

夕張「メロンです」

提督「色にしろって言ってんだろうがぁ!!!!」


12: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:14:06.39 ID:lhxFPKm8O


提督「なんで!?なんでそこまで解ってて色じゃないのお前!?」

夕張「だって!メロンになりたいんですよ!!せめて名前だけでもメロンを背負いたいんですよダメですか!?」

提督「惨めだぞ!?そういうつもりでメロンって名乗って今のお前が出てきたらすっごい惨めだぞ!?」

夕張「やだー!メロンがいいー!!私はメロンになるんですぅー!!!」

提督「話が通じねぇこいつコンプレックスの塊じゃねーか!!」


13: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:16:46.79 ID:lhxFPKm8O


青葉「さてさて、場も盛り上がって来たところですが……そもそもこれってなんの集まりなんですか?」

提督「おい解ってなかったぞこいつ!?」

大淀「ふふふ、青葉さんは私たちの勇姿をカメラに納めて貰う為にお呼びしたんですよ」

青葉「なんだか良く解りませんがとりあえず大淀さん達がこれから何かするのを撮っていれば良いんですね?」

大淀「それにこの戦隊って軽巡4に駆逐艦1って艦隊としてバランスがあまり良くないじゃないですか?」

提督(自分で組んどいて何言ってんだこいつ)

大淀「そこで重巡の青葉さんを入れることで、カメラ担当のついでに砲雷撃戦の火力アップを図る意図があるんですよ!

更に照明灯もしっかり積んでいるので夜戦中でも撮影の用意はバッチリです!」

提督「………つまり青葉は、昼戦では砲雷撃戦しながら写真撮って、夜戦では照明灯着けて囮になりながら砲撃しつつ写真を撮ると?」

大淀「そうです。」

提督「青葉の負担!!!!」


15: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:18:16.10 ID:lhxFPKm8O


青葉「よぉーし、良く解んないけど、青葉頑張っちゃいますよぉ!」


提督「考え直せ頑張らなくていいぞ青葉!!こいつは鬼だ!!」


大淀「絶対に良い写真を撮らせてあげますから期待していて下さいね青葉さん!」


青葉「わぁ楽しみだなぁ!丁度この前新調したカメラを試したかったところなんですよぉ!」


大淀「ふふふふふ………っ、本当にもう楽しみにしていて下さいね………」


提督「この鬼畜任務メガネ………っ!」



16: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:21:12.78 ID:lhxFPKm8O


白露「ぐすっ……ぐすん…………」


天龍「おぅおぅもう落ち着いたか白露」


白露「うん……ありがとね天龍ちゃん……!」(ニパーッ


天龍「チッ……横でわんわん泣かれるのが目障りなだけだ、あんな事で泣かなくても良いくらい強くなりな。それまでは何度でもすぐに泣き止ませてやるからよ。あとちゃん付けすんなっての」


白露「天ちゃん………っ!」(キュンっ


提督「おう天龍、白露はどうだ?」


天龍「見ての通りだ。ったく面倒な役回りだぜホントによぉ」


夕張「ふぅーん」(ニヤニヤ
大淀「へぇー」(ニヤニヤ
青葉「ほぉーう」(ニヤニヤ


天龍「……なんだよお前ら」



17: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:22:56.41 ID:lhxFPKm8O


提督「天龍」


天龍「あぁ?」


提督「ありがとう」


天龍「ん!?あ、おう…?何がだよ?」


提督「お前は普通でありがとう……!カッコ良い!間違いなく格好良いぞ天龍ブラック……!!」


天龍「なっ…!なんだよあったりめーじゃねーか!俺様はカッコ良いんだよやっと提督も解ったかよおっせーなー!!///」


提督「しかも褒めたらこうやってすぐ照れる!何これ可愛い!可愛くてカッコ良い!!」


天龍「かぁーわいいはいらねーっつーのぉー!!龍田みたいな事言ってんじゃねーよ!!///」


提督「ははは憂い奴憂い奴!」



19: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:25:49.19 ID:lhxFPKm8O


川内「おっっそおぉーーーーーいっっ!!!!!」(ドゴーン


天龍「ぐあああぁっっ!!??」(中破!


白露「天ちゃーーーーーーーん!!!!????」


提督「なんだビックリした島風かと思った!!」


川内「なんで!?何してんのみんな!?出撃ドックでずっと待ってたのに誰も来ないんだもん!早く行こうよ夜戦しようよ!!」


提督「やけにおとなしいと思ったらお前先走って一人でドックに行ってたのか」


川内「そんな事はどうでもいいじゃん!早く夜戦夜戦やーせーんーっ!!!」



20: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:28:20.11 ID:lhxFPKm8O


提督「焦って早く出撃しても夜は早く来てはくれないぞ」


川内「えっ、……そっ、そんなこと解ってるよ!うずうずしてるの!じっとしてらんないの!!ねぇ提督早く出撃させてよー!ねぇーってばぁー!!」


提督「少なくとも今お前が中破させた天龍の入渠待ちかな」


川内「あっ、その、天龍…ごめん、ねっ?」


天龍「ってて……ったく別に気にしてねぇよ。ただ次からは気を付けろよな」


川内「今回は天龍の入居待ってらんないから置いて行くけど、次は一緒に出撃しようね!」


天龍「おい」


21: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:30:15.81 ID:lhxFPKm8O


提督「そういえばなんで川内をレッドにしたんだ?」


大淀「マフラーが格好良かったからです。」


提督「今なんつった」


大淀「マフラーが格好良かったからです。」


提督「大淀………」


大淀「提督………」



ガシッ



提督「解る…解るぞ!マフラーはヒーローのたしなみだよなぁ大淀ぉ!!」


大淀「ふふふっ、流石は提督解ってらしゃる!しかも川内さんの改二の衣装ちょっと赤っぽいですしね!是非レッドにと思いましてね!」


川内「へへへーっ、いいのいいのそんなに褒めなくってもーっ!」



\わいのわいの/



天龍「………俺入渠してきて良いか?」



25: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:33:03.20 ID:lhxFPKm8O



天龍が入居している間提督と大淀はヒーロー談義に華を咲かせていた


白露は天龍の入渠を見守っていた


夕張は新型パッドの開発で忙しかった


青葉はカメラを磨いていた


川内は先走って三回程単艦出撃して小破して帰ってきたので結局天龍と同じくらいの時間に入渠ドックから上がった



27: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 17:36:05.58 ID:lhxFPKm8O


!次回予告!


いよいよ出撃の用意が整ったカンコレンジャー、その前に巨大な壁が立ちふさがる!


これは天が彼女達に与えた試練なのか!?


初陣の海で見るものとは一体………!?



次回、艦娘戦隊カンコレンジャー


『カンコレンジャーって名前がダサいから名前は適当にまた考える。』

お楽しみにしないで下さい!!




???「艦娘戦隊か……人間共も無駄な事を………」


???「しかし私達の領域にズケズケと入り込んで来るのは少し鬱陶しいわ、何か手は打っておかないとね」


飛行場姫「この飛行場姫に逆らう事の愚かさを、思い知らせてやるわ………!!」



35: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 22:23:31.22 ID:UOV1omUMO


深海


飛行場姫「人間共が艦娘戦隊とやらを結成したらしいわ、まったく無駄な足掻きとはこの事よね」


港湾棲姫「……放っておけば良いわ、私はこの海の底で穏やかに生きて行けるならそれで良い……」


離島棲鬼「懲りない子達………」


中間棲姫「フフフ……ノコノコとまた来るか………何度でも、沈めてやる……!」


北方棲姫「空母!?空母は!?ゼロは!?烈風は持って来る!?」(キャッキャッ


港湾棲姫「……ほっぽちゃーん?今は真面目な話をしているから静かに、ね……?」


飛行場姫「因みに相手に空母は一隻もいないらしいわ」


北方棲姫「えっ…じゃあいい……コナイデ……」(しょぼーん



36: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 22:25:36.34 ID:UOV1omUMO



飛行場姫「さて、じゃあ誰を歓迎によこそうかしら?」


中間棲姫「おや、てっきりそちらが直接動くものだと思っていたのだが」


飛行場姫「まさか、いきなりクライマックスじゃあつまらないでしょう?
まずは小手調べと行かせてもらうわ………」




37: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 22:32:13.07 ID:UOV1omUMO



地上


大淀「それでは提督、行って参ります!」


提督「……ここの提督俺だよな……俺が組んでない艦隊が俺の指示無しで出撃するのを見送るって妙な気分だ……」


川内「艦娘戦隊ヤセンダイザーの初陣だよ!期待していて待っててね提督!」


提督「あれぇ!?戦隊名がいつの間にか変わってる!?」


夕張「さっきそこの5500t級がレッド権限で勝手に変えました。」


川内「なんか夜戦なら負けないって感じでカッコ良いでしょ!?」


提督(夜戦以外取り柄がなさそうだってのは黙っとこう)



38: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 22:43:25.08 ID:UOV1omUMO



白露「よぉーっし!一番目指して頑張るよーっ!」


天龍「ははっ!元気良いじゃねーか、その調子なら心配ねぇな!」


提督「天龍、頼りにしているからな」


天龍「まぁ俺に任せとけって!俺が一番強いんだからよ!」


提督「いや、お前しかツッコミがいないからな」


天龍「おいコラ戦力としては期待してないって意味かそりゃ」


提督「…………任せたからな!」


天龍「待て提督!俺の質問に答えろよぉ!!」



39: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 22:51:19.78 ID:UOV1omUMO



夕張「早く試したい装備が色々あるのよねー、なんだかワクワクしちゃう!」(バインバイン


提督「………夕張、」


夕張「はい、なんでしょう提督?」(ボインボイン


提督「その詰め物邪魔じゃないのか」


夕張「詰め…物……?すみません何を言っているのかよく解らないですね」(たゆんたゆん


提督「じゃあもっと解りやすく言おうか、絶対邪魔になるからその胸の○○パッド外せよ」


40: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 23:00:37.36 ID:UOV1omUMO



夕張「パッドではありません大和さんの九一式徹甲弾を参考にした胸部装甲です!!!!」(くわっ!


提督「さっきから不自然に揺れてんだよそれ!装甲って言うならせめて硬い素材で作れよ!」


夕張「○○だってバレるじゃないですか!?そんなもの装備する意味はありません!!」


提督「装甲って言ったよね!?一応身を守るもって建前だよね!?」


夕張「私の心を守っています」(ドヤァ


提督「くっそその顔腹立つ」



42: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 23:09:47.79 ID:UOV1omUMO


青葉「司令官司令官、」(こそこそ


提督「ん?どうした青葉?」


青葉「………先程の天龍さんと川内の入居時の写真、お幾らなら買い取りますか?」


提督「言い値で構わん、これで足りるか」(キリッ


青葉「毎度ありー♪
任務中の写真も期待してて下さいねー、ではではっ」


提督「青葉……必ず…生きて帰れ……っ!」


大淀「みなさん準備は良いですか?
それでは旗艦大淀、艦娘戦隊ヤセンダイザー全力出撃、参りましょう!」


提督「川内がレッドな上にその艦隊名なのにお前が旗艦なの!?」


47: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 23:23:57.15 ID:UOV1omUMO
海上


白露「わーい白露がいっちばーん♪」


天龍「慌てて転ぶんじゃねーぞー?」


夕張「やっぱり駆逐艦は早いわねぇ、羨ましいわ」


青葉「しかし結構遠くまで来ましたけど敵には合わなかったですね。これじゃあ天龍さんのパンチラくらいしか撮る物ないじゃないですか」(カシャッ


天龍「!?おい何撮ってんだよその写真消せよ!」



48: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 23:32:35.01 ID:UOV1omUMO



青葉「ふっふっふ、残念ですがこのカメラは今時珍しいフィルム式です、デジタルのように簡単に消したりできないんですよー?」


天龍「じゃあ現像すんなよ!?そんで絶対にもう撮るなよ!?」


白露「天龍ちゃーん!ほらほらここ走るの気持ち良いよー!」


川内「よぉーっし私も負っけないぞー!!待ってよ白露ー!」


天龍「うおっ!水飛沫が!お前ら落ち着けよ!!」


青葉「…………青葉、じっとしてらんないなっ!」(カシャッ


天龍「撮るなって!!」


大淀「計算通りです!」



50: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/07(日) 23:52:42.05 ID:UOV1omUMO


白露「やったー!また白露がいっちばーん♪」


川内「ハァ、ハァ……くっそーやっぱり早いなぁ。今度競争する時は艤装置いてくるくらいしないとなぁ………」


夕張「そんな事したら戦えなくなるでしょうがっ」(ゴツン


川内「あいてっ!……夕張ぃー、艤装で頭叩かないでよぉー…」


夕張「あなたが変な事言うからでしょまったく」


青葉「……まるで遠足ですねぇ。深海棲艦も出ないし平和そのものです」


天龍「かぁーっ!気合入れて来たのに拍子抜けだっつーのつまんねぇ」


大淀「………折角戦隊組んだのになぁ………戦果くらい上げないと黙って任務受けた分提督に申し訳ないです……」


青葉「青葉的には大淀さんにそんな良心があった事が一番のニュースです」



51: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 00:02:55.17 ID:G5d7at5cO


???「ククク………ッ、本当に呑気な事だな
戦いたいなら…ワタシが相手になってやる……!!」

天龍「!?
てっ……てめぇは………っ!?」


出て来た敵>>53

深海棲艦かつ半身以上人型限定


53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 00:09:49.88 ID:oDTvAUDXo
フラレ

56: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 00:21:53.95 ID:G5d7at5cO


レ級「ちゎーっすレ級だよぉーっ!ワタシが艦隊に加われば100人力さぁー!」


夕張「軽い!!しかも涼風のパクり!!」


レ級「あ、こっちが良かった?……コホン、
レ級よ、タ級如きとは違うわ。そうそう、もぉーっとワタシに怯えてもいいのよ……?」


一同<<ゾクゥッ!!>>



ゾゾゾゾゾゾゾゾゾッ


大淀「しまった囲まれた!?」


59: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 00:36:34.11 ID:G5d7at5cO


イ級の群れ「イーッ!イーッ!」


天龍「……ハッ、何かと思えばイ級かよ。こんなもんで俺たちを倒せると思ってんのか………?」


レ級「ハッハッハ!そんなのどっちでも良いよ!ワタシはここで待っているように言われただけだもの!」


夕張「……待っている?私達を沈めるのが目的じゃないの…?」


レ級「んー、それは興味ないかなー?戦うのは好きだから戦うけどさ、それで沈むかどうかはアナタ達の勝手だもん!」



60: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 00:49:19.07 ID:G5d7at5cO



レ級「それにイ級はただの壁役、ワタシ達の戦いに邪魔が入らないように周りを囲って貰うだけよ」


大淀「……本当に戦うのだけが目的みたいですね…取引や理屈で引いてくれそうにない分、ある意味一番厄介な相手です……」


白露「あっ……あぁ………っ」


天龍「………白露、青葉の後ろに隠れてろ。あいつは重巡だ、少なくとも俺たち軽巡よりは装甲が厚い」(カタカタ


白露「で…っでも天龍ちゃんだって手が震えて………っ!」


天龍「………チッ、武者震いだよ言わせんなっての」


青葉「えぇーっ!?青葉盾代わりですかぁ!?重巡でもそんなに硬い方じゃないんですよぉ!?」


天龍「うるせぇ相手が悪ィんだ!俺が見栄張って盾になるくらいじゃどうにもなんねぇんだよ!!俺が役に立たねぇ分ガキの前でくらい死ぬ気で格好つけやがれ!!」





61: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 01:05:22.40 ID:G5d7at5cO


白露「天龍ちゃん……ううん、白露も戦うよ。だって白露だって一番艦だもん。怖いくらいで逃げちゃったら、妹達に自慢のお姉ちゃんだって言って貰えないんだから!!」


天龍「……テメェも格好つけたがりかよ。まったくネームシップって奴らは手におえねぇな!!」


白露「うん!一緒に行こう、天龍ちゃん!!」


青葉「あれぇー?折角死を覚悟したのに青葉置いてけぼりですかー?」



64: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 01:20:09.35 ID:G5d7at5cO


夕張「ふふふ、でも一つ誤算だったわね。この戦艦には私と大淀さんがいるって言うことがどういう事だか解ってないわ」


大淀「そう、私達は軽巡きっての…………」


夕張&大淀「「重武装4スロタッグ!!」」


大淀「イ級如きの駆逐、何隻いようと関係ありません!私達が退路を開くまでレ級を引きつけていて下さい!!」


白露「任せて下さい!!白露、一番先に突っ込むよ!ついてきて!!」


レ級「ハッハー!!やっとヤル気になった!?でも駄目よ、駆逐艦如き、相手にならないわ!!」



65: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 01:22:43.00 ID:G5d7at5cO



???「ごめんね白露、一番は、私が貰うよ!!」




66: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 01:37:08.15 ID:G5d7at5cO



天龍&白露&レ級「「「!?」」」


川内「喰らえぇ!!ゼロ距離魚雷いぃっ!!!!!」


レ級「ぐああぁああぁあぁぁーーーーーぁっ!!!!!!!」


天龍「川内!?今までなにしてやがったんだよお前!?」


川内「へっへー、相手が相手だからね、魚雷を直撃させるタイミングをずっとうかがってたのよ!」


天龍「このやろぉ……こっちはマジで死ぬかと思ってたのによぉ!」


川内「でも見てよ、あんな大物に私と白露、二発分の雷撃は入れたわ。ヒヤヒヤした甲斐くらいあったでしょ?」


67: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 01:47:19.66 ID:G5d7at5cO



レ級「ハ………ッ、ハハハッ!!良いね良いね楽しいよ!!
もっと、もっとやろう!!もうたかが軽巡駆逐なんて侮らないよ!
本気で行くよぉー、もぉーっとワタシと遊んで貰うんだから!!」


青葉「………スイッチ入れちゃっただけ見たいですねー」


天龍「………川内、」


川内「………ドンマイ☆」


天龍「ってっっっんめえぇーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!」




68: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 01:57:00.35 ID:G5d7at5cO



白露「川内さん!さっきは助かりました!」


天龍「助かってねーからな!?むしろ状況は悪化してるからな!?」


青葉「川内さん!あと一発くらい魚雷か砲撃入れたらレ級のあのビキニ取れそうです!どうにか!どうにかさっきのをもう一発!!」


川内「えぇーっ、今度本気出すのは夜戦だよぉー。それまでは逃げ回って泥仕合にするんだからーっ」


天龍「お前ら真面目にやる気とかあんのか!?」


川内&青葉「「そんなモンは知らん!!!!」」



69: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 02:10:17.44 ID:G5d7at5cO


青葉「青葉は司令官に売れる写真さえ撮れればもうなんでも良いんです!!」


川内「川内は夜戦さえできればもうなんでも良いんです!!」


天龍「お前ら自分の事しか考えてねーのな!?」


川内「自分の事とか知らないけど夜戦の事しか考えて無いです」


青葉「青葉、本当は敵じゃなくて司令官だけ見ていたいんだけどなっ☆」


天龍「やかましいわ!!もうなに考えててもいいけどせめてこの場を乗り切ってからにしろよ!?なっ!?」



70: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 02:34:08.37 ID:G5d7at5cO


夕張「……あと一発、ね。それななんとかなるわ」

ザッ

大淀「本当に、私達がこの編成で良かったですね」

ザッ


天龍「夕張、大淀!イ級達はどうしたんだ!?」


大淀「ふふっ、周りを見て下さい、全員で逃げ切れるくらいまで数は減らしましたよ?」


白露「……凄い……これが4スロ軽巡の力なの………?」


71: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 02:36:08.49 ID:G5d7at5cO


青葉「それで、もう一発ならなんとかなると言うのは?」


大淀「お忘れですか青葉さん、私達、軽巡、駆逐、重巡に共通する攻撃手段を」


青葉「!!そうですか!雷撃戦!!」


大淀「その通り、私達は全員雷撃能力を持ち、かつ未だに誰一人中破すらしていない
つまり、今なら6隻分全ての魚雷をあのレ級に一斉に向けられるんです!」


夕張「どう?戦隊モノの合体攻撃ーって感じで格好良いでしょう?
さっき駆逐艦の相手をしている時に思いついたのよ」



72: ◆NWuvT/rdOM 2014/09/08(月) 02:45:14.50 ID:G5d7at5cO



青葉「そうですね!それなら逃げる隙くらい作れる気がします!!」


川内「えっ、撤退するの?夜戦は?」


天龍「空気を読んで相手を考えてから言ってくんねーかな!?」



レ級「茶番は終わったー?
雷撃でくるなら構わないよー、
ワタシだって、それくらいできるんだから………っっ!!!」



79: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 18:15:15.94 ID:DA3P+JXIO



前回のあらすじ!


夕張『大淀さん!大淀さぁーーん!!』


大淀『夕張さん…私はもう……駄目みたい……最期に一つ、お願いしてもいい……かな………?』


夕張『………最期なんて言わないで!みんなで、提督の待っている鎮守府にみんなで帰るんだって言ったじゃないですか………!!』


大淀『ごめんね……ごめんね………っ、
これを……鎮守府に持って帰って……提督に貰った、大事なお守りなの、私が沈んでも……これだけは、沈んで欲しくないから…………』


夕張『……大淀さん…?大淀さん!!嫌……、嫌あぁーーーーーーーーーー!!!!』


レ級『ハァーッハッハッハー!!!!
沈め沈めェ!!憎いニクイにクい!!艦娘も陸のニンゲン共も全部全部全部!!!
壊してやる……全部ワタシがこの手で壊してやる!!!!』


青葉『くっ……!私達では歯が立ちません!せめて、せめて戦艦がいてくれれば………!!』


川内『逃げて!今は逃げ回って夜戦に持ち込むのよ!夜戦にさえ持ち込めば、私達にだって勝機はある!!』


白露『一番……一番最後の一艦になっても、白露は諦めないよ!!絶対に……絶対に帰るんだからぁーーーーーーっっ!!!!』








天龍「…………お前らさっきから何やってんだよ」




80: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 18:31:39.80 ID:DA3P+JXIO




大淀「前回のあらすじですが」


天龍「全然あらすってねぇよそんな展開無かっただろ!!
なんかこう、戦隊モノ特有の合体攻撃出すか出さないかって展開だったろ!?」


レ級「っていうかよく考えたらワタシまだ一発も撃ってナイんだよネー。」


夕張「まぁレ級ちゃんに普通に攻撃されてたら私達今頃全滅してるものねー」


天龍「レ級"ちゃん"!?
っていうかさっきの悪ふざけに参加してたよな!?なんであの流れでいつの間にか和んでんだ!?」


レ級「マジメ飽キタ。」


川内「天龍ってばちゃんと提督に言われた通りツッコミしてるじゃん律儀だなー」


天龍「したくてしてんじゃねーよバーカ!!」


81: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 18:44:48.49 ID:DA3P+JXIO



天龍「台無しだ…台無しだチキショウ……俺だって色々考えて来たんだぞ……必殺技の名前とか決めポーズとかさあ!!」


白露「決めポーズなら白露がいちばん考えてたよ!!
ほらこう、いっちばーん!!」(ビッシィッ!!


レ級「レ級も考えて来たよ!見て見てこう、背筋を伸ばして……レッ!!」(ジャッキーン!!


天龍「張り合うなよ!馴染むなよ!シリアスを返せよ!前回の強敵オーラをもっかい持って来いよ!!」


レ級「あのモヤモヤなんかヌメヌメするからキライ。あと磯臭いからイヤ。」


天龍「何あれオーラとかじゃなくて海藻か何かなの!?」



82: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 18:57:55.49 ID:DA3P+JXIO



青葉「レ級さんレ級さん、そのビキニちょぉーっとめくって貰えませんかー?」


レ級「んー?こう?」(ペロン


青葉「ありがとうございます!!」(パシャパシャパシャッ


天龍「羞恥心とかないのか!?」


レ級「ワタシ○○○○小さいのにこんなの見て嬉しいのー?」


青葉「大きければ良いというモノではないんです!!いいですかレ級さん、○○○○というのは女体の神秘、その女性に合ったそれぞれのサイズというものがあるんです!」



83: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 19:01:38.22 ID:DA3P+JXIO


青葉「確かに大きい○○○○には夢が詰まっているかもしれません、とても素晴らしいものであるという事そものは決して否定しません」


青葉「では、大きい○○○○だけが素晴らしくて小さい胸には価値がないのでしょうか?いいえ、それは違います。小さくても○○○○は○○○○、それぞれにそれぞれを引き立たせる要素があるのです」


青葉「例えば年齢の割りに胸が小さくて悩んでいる女性がいるとします。彼女がその胸を気にしている事によって生じる無意識の振る舞い、そして気にしている事そのものによってその女性の恥じらい、健気さ、その可愛らしさなどによって魅力が大きく引き出されるのです!」


青葉「そして自分の○○○○が小さい事を受け入れるのもまた良いでしょう。自分に自信を持つ女性というのはそれだけで美しい、その人は小さな○○○○で自分の魅力を引き出す方法をきっと知っているでしょう、それは小さな○○○○が彼女にとってマイナスになり得ていないという事なんです」



84: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 19:05:07.34 ID:DA3P+JXIO


青葉「そう、○○○○はとても素晴らしいですが○○○○が全てではないんです……○○○○は女性の魅力の一つに過ぎず、しかし魅力の中心になり得る強大な魔力を持っている。パッドや手術で得た○○で偽りの自信を手に入れたところで、それは自分自身の本来の魅力に目を背けた事に他ならないんです!!」


青葉「だからレ級さん、あなたのそのコンプレックスに取り憑かれた者に決して出来ないその服装、それはあなたの自信を体現している、そしてそれはとても美しい」


青葉「先程も申しましたがそう、自分に自信を持つ女性が、心が、○○○○が!美しくないはずなんて無いんですから!!」






天龍「……………お、おう」


レ級「よくわかんないけど褒められたのかナー?アリガトー」




川内「夕張が血を吐いて倒れた!!」



大淀「おや、艤装に血文字で何か……」


<< オ ノ レ ア オ バ >>




86: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 19:19:18.68 ID:DA3P+JXIO



レ級「あー、あの偽○○○のお姉さんー?」


夕張「ブゴハァッ!!バレてた!?」


大淀「夕張さぁーーん!!」


夕張「誰も……誰も触ってこないからてっきりバレてないものだと………」


川内「普段のサイズ知ってるのに急にそんなサイズのパッド着けて来たら触れて良い話題かどうか悩むじゃん。」


白露「白露だって空気くらい読むよ。」


レ級「そういうファッションなのかダッセーと思ってた。」



87: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 19:32:41.42 ID:DA3P+JXIO


夕張<<大破!!>>(ぐったり


青葉「さぁーって、撮るものも撮りましたし夕張さん引きずって帰りましょうか」


川内「ちぇーっ、夜戦はお預けかー」


大淀「このパッド邪魔ですね、外しましょうか」(カチャカチャポイッ


青葉「折角だしビフォーアフターで夕張さんの○○○○も撮っておきますか」(カシャッ


レ級「ねぇこの変な偽○貰って良いー?ル級とかに着けて遊ぶー」


天龍「お前ら死体蹴りはやめてやれよ!!気絶してるはずの夕張が血涙流してるだろうが!!」


夕張(ビクンビクン


88: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 19:43:48.23 ID:DA3P+JXIO



鎮守府


大淀「以上、艦娘戦隊の出撃報告になります。不明な点はありましたか提督?」


提督「コントかな?」


大淀「途中まで真面目だったじゃないですか」


提督「途中までな!?後半の流れでむしろ前半のシリアス要素が滑稽だよ!!」


大淀「 や り ま し た 」


提督「だからそれお前のネタじゃないって言ってんだろ!!」



89: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 19:48:42.22 ID:DA3P+JXIO


提督「まぁ、あのレ級に会って全員無事で帰ってきただけでも良しとしよう。お疲れさんだ大淀、下がって良いぞ」


大淀「はい、ありがとうございます提督。それでは失礼します」


ガチャッ


天龍「おおーい大淀まだ居るかー?
入渠ドックから夕張運ぶの手伝ってくれ
傷は全快したんだけど隅で丸くなって動こうとしなくってよ」


大淀「………心の傷は、ドックでは癒せないんですね……」


提督「夕張……っ!」(ブワッ


90: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 19:55:36.06 ID:DA3P+JXIO



大淀「……あ、そうだ提督、一つ報告し忘れた事が」


提督「ん?まだ何かあるのか?」


大淀「ええ、それがーーーーー」


<<<<<ドッゴオォーーーーーーン!!!!!!>>>>>


提督「!?」




91: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 20:00:39.98 ID:DA3P+JXIO



レ級「アッハッハー!!模擬弾って良いねぇ!何発当てても相手が轟沈しないからいつまでだって遊べるよォー♪」


川内「やぁったなぁー!今度はこっちから行くよー!」





提督「レっ・・・レ級!?なんで深海棲艦がここに!?」


大淀「海域から引き上げる時にですねーーーー」


92: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 20:02:45.28 ID:DA3P+JXIO


川内『あーあ、夜戦したかったなぁ夜戦』


レ級『ワタシも暴れたりないヨー。でももう帰っちゃうんでしょー?』


川内『うーん、夕張も大破しちゃったしなぁ、演習ならそんなの気にせず撃ち合えるんだけど………』


川内『………ん?演習?』




93: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 20:07:07.16 ID:DA3P+JXIO


大淀「と、言うわけで川内さんとレっちゃんの利害が一致して演習相手として連れて来ることになりました」


提督「レっちゃん!?深海棲艦をここ引き入れて良かったのか!?大丈夫!?俺軍法会議とかにかけられない!?」


大淀「うふふ、心配無用です提督、
ちゃんと他鎮守府の艦として申請を通してデイリー任務の消化にも当てておきましたから、書類上はただの戦艦扱いです」


提督「なんつー危ない橋を……ん?」


大淀「提督、何か気になる事でも?」


94: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 20:10:36.93 ID:DA3P+JXIO


提督「………なぁ、さっきの申請の書類ってのが通らなかったらそもそもあいつ入って来れなかったんだよな?」


大淀「はい、そうですね」


提督「…………デイリー任務絡みって事は、要するに書類を通したのは、お前、だよな………?」


大淀「………あっ、しまった」


提督「……………………………」


大淀「………………………てへっ☆」


95: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 20:15:53.28 ID:DA3P+JXIO

窓<<ガシャーーーーーン>>


大淀「うふふふふ!!また任務の手続きの時に会いましょう!それでは提督御機嫌よぉーーーーーーーーぅっっ!!!!!」


ダダダダダダダダダダ…………


天龍「おい待てって夕張はどーすんだよ!?」


提督「大淀ァッッ!!!!」




勝った!第一部、艦!!


100: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 21:02:42.62 ID:DA3P+JXIO

提督「艦娘戦隊を結成せよ……ってまたか?」


大淀「ウィークリー任務ですからね。毎週日曜の朝7:30に間に合うように更新されます」


提督「スーパーヒーロータイムかよ」


大淀「あら提督、難しい言葉をご存知で」


提督「バカにしてんの?ねぇ俺の事バカにしてんの?」


101: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 21:04:07.16 ID:DA3P+JXIO


大淀「それはそうと提督、ウィークリー任務として更新されたと言うことは、」


提督「おおそうだな!今度こそ俺が………」


大淀「はい!提督が来る前に参加希望の子がいっぱい来たので、くじ引きで戦隊を組んでおきましたよ!!」


提督「大淀ァッッ!!!!」


103: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 21:09:12.79 ID:DA3P+JXIO


提督「なんで!?なんで俺に黙って艦隊組んじゃうかなぁお前は!!」


大淀「だってみんなの今度こそ私がーって勢いが凄かったんですもの!
その気持ちを組んであげたいじゃないですか!!」


提督「……っていうかこの前はお前が表に出す前に勝手に艦隊組んだよな。なんでみんな知ってんだ?」


大淀「白露さんが姉妹艦にお話ししたのが広まったみたいですねー」


104: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 21:18:41.69 ID:DA3P+JXIO


提督「しかしそのくらいで俺が来る前に艦隊が埋まる程殺到するなんてなぁ。そんな感じしなかったけどみんな結構ヒーローとか好きなんだな」


大淀「うふふ、大きな皆さんも少年少女の心を忘れていないって素敵じゃないですか!」


提督「で、結局誰が集まったんだ?」


大淀「おっとそうですね、今週の艦娘戦隊は、この子達です!!」


<<ババーーーーン>>




>>105-110

艦娘で前回いなかった艦のみ

あと夏イベはE2までで精一杯だったので夏イベ艦は勘弁して下さい

無効安価はズラすか再安価
あと連取りも無効安価対象です


105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/08(月) 21:19:14.10 ID:FExn4XBq0
榛名

106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 21:19:30.08 ID:NQUelZzzO
明石

107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 21:19:52.74 ID:k+C8ywbso

108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 21:19:54.64 ID:Wb46HMsCo
伊58

109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 21:20:07.91 ID:slvcqDC1o
足柄

110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/08(月) 21:20:08.74 ID:Nh1ynBjfo
秋雲

112: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 21:43:08.20 ID:DA3P+JXIO


榛名「はい!榛名はヒロインで大丈夫です!!」(キャピーン


明石「わたし戦いは………得意じゃないけどヒーローっぽい武器いっぱい作ってきたので試したいです!!」(キラキラ


曙「べ…別にレンジャーなんて興味ないけどみんなが楽しそうだからわたしも混ざりたか……ってこち見てニヤニヤすんなクソ提督!!」


58「ゴーヤやるでち!提督がオリョクルをやめないと言うのならオリョール海域ごと殲滅して海図から消してやるのでち!!!」(ゴァッ


足柄「滾る………血が滾るわ!!あの日夢見たヒーローに、私はなれるのね!!」(メラメラ


秋雲「秋!!!!雲!!!!着!!!!任!!!!!」(ドッガォーーーーーーン



一同「「「「「「六隻揃って!!艦娘戦隊!!バスターシックス!!!!」」」」」」



ババァーーーーーーン!!!!





曙(ふふーん ←センターで綺麗にポーズが決まってご満悦の表情


114: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 21:53:16.20 ID:DA3P+JXIO


提督「一部のやる気が怖い!!」


大淀「前回から艦種が一気に増えましたね。軽巡もいませんし」


曙「何よ、文句あんのクソ提督」


提督「そんなにやけ面でクソ提督言われても攻撃力が無い。いつもみたいにもっとクソ虫を見るような目でお願いします。」


115: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 21:59:34.54 ID:DA3P+JXIO

提督「えぇーっと、バスターシックスって何?」


秋雲「カッコいいでしょー?秋雲が考えたんだよー?とくに意味はないけど」


提督「無いんだ……」


116: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 22:10:10.27 ID:DA3P+JXIO


提督「よーっし、じゃあ早速一人ずつ話をしようか、まず榛名!」


榛名「はい!なんでしょう提督!」


提督「お前なんか格好が違う。」


榛名「………えっ?」


提督「何そのフリフリのドレス。ヒロインって言ってたけどもしかして……」


榛名「そうなんですか?毎週日曜に比叡お姉様と霧島が見ているアニメではこんな感じでしたよ?」


提督「榛名、それレンジャーやない、プ○キュアや。」


120: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 22:24:49.63 ID:DA3P+JXIO


提督「うん、いいんだ、榛名はヒロインになりたかったんだもんな。ただなんでそれを着てこようと思ったんだ?」

榛名「その、くじ引きが当たったことをお姉様達に伝えたら……」




金剛の真似をする榛名
『ワーオ!すっごいデース榛名ぁー!本当はワタシがやりたかったけど、榛名が当たったなら思いっきりおめかしして行きまショーッ!」


比叡の真似をする榛名
『じゃじゃーん!こんな事もあろうかと、そう言うのにピッタリな衣装準備しておいたのよ!着て着て榛名!』


霧島の真似をする榛名
『霧島のデータでは金剛型のサイズはほぼ同じ…着れないことはないでしょう』


榛名の真似をする榛名
『お姉様達……霧島…はい!榛名、やるからには全力でヒロインになってきます!』



121: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 22:27:53.81 ID:DA3P+JXIO


榛名「と、いうわけでこの衣装で参りました」<キュピーンシャラリラリーン


提督「ステッキのスイッチ押すな。っていうかお前姉妹のモノマネすげー上手いな。」


124: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 22:43:59.02 ID:DA3P+JXIO


提督「よし、はい次明石!」


明石「いやー、大淀から戦隊任務の話を聞いた時『これだー!』って思って先週から準備してたんです!
見て下さいよ提督この装備の数々!!まず戦隊としてのパーソナルカラーのイメージに合わせたそれぞれの兵装を………」


提督「うん、お前についてはそれにつきるんだが、やたら数が多いけどそのガチャガチャ持ってる武器ってテストはしたのか?」


明石「あはははは!全部勢いだけで造ったのにそんなことしてる暇あるわけないじゃないですかー!」


提督「火力は?」


明石「うーん、モノにも寄りますけどやっぱり演出に機構を割いた分そんなに高くは無いですね」


提督「やっぱり花火みたいに四方八方に火花を撒き散らすような武器多い?」


明石「はい、ああいう火薬を使った演出って格好良いですよね!」


提督「………至近距離でそういう爆発が起こるモノって何割くらいある?」


明石「八割五分は、やっぱりロマンですからね、つい多めに着けちゃいました」


提督「……………ぶっちゃけ実用性は?」


明石「皆無です!!」


提督「全部廃棄!!!!!!」



125: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 22:50:16.93 ID:DA3P+JXIO


明石「造り始めた時点で大体解っていました。」


提督「じゃあなんで持ってきた!?」


明石「提督が触れなければみんなに渡そうかなーって」


提督「お前も鬼か!!それじゃあみんなモルモットじゃねーか!!」


明石「科学に犠牲は付き物だと昔の偉い人も言っていました」(キリッ


128: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 22:56:29.83 ID:DA3P+JXIO


提督「………曙、」


曙「なっ…何よ」


提督「さっき決めポーズしてる時にチラッと見えたんだ、ちょっとバンザイしてみ」


曙「いっ、嫌よ!どーせまたセクハラする気なんでしょ!?」


129: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 23:06:00.00 ID:DA3P+JXIO


提督「違うよ!今日はセクハラじゃないよ!!確かに曙の可愛いおへそは愛でたいさ!ナデナデしてペロペロしてスリスリしたいさ!
でも今は違うんだよ信じてくれ!!」


曙「っっんのクソ提督!!皆の前でいつもやってる事言うな!!」


大淀「あらあら奥さん聞きました?みんながいないところではいつもあーんな事やこーんな事されてるんですって」


明石「やーだもう、最近の若い子は進んでるねぇ」


榛名「はい!榛名は皆の前でも大丈夫です!」(クルクルシャランラー


曙「とめなさいよ!!」


提督「隙有り!!そーら曙バンザーイ!!」


曙「ンニ"ャアァーーーーーーッッ!!!!離せ!!離せこのっクッッソ提督!!!」(ポカスカポカスカ


提督「ありがとうございます最高のご褒美です!!でも出来ればもっと強くお願いします!!」



130: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 23:17:06.18 ID:DA3P+JXIO


曙「……………」<カメンライドゥ


提督「……それで曙、これは何かな?」


曙「………………DXディケイ○ライバー」<ファイナルアタックライドゥ


提督「誰の物かな?」


曙「さっ、さざな……っ」<ディディディディディディケェイ


提督「質問を変えよう、誰が、誰に買って上げた物かな?」


曙「あ、あんたが…わたしに………」


提督「それを?着けて来ちゃったんだ?」


131: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 23:27:24.12 ID:DA3P+JXIO


曙「なっ何よ!!ヒーローでしょ!?間違ってないでしょ!?」


提督「うん!まぁそれ戦隊じゃないけどさ!すっごい楽しみにしてたんだなぁってのが目に見えて解ってさ!!すげぇ!!可愛い!!!」


曙「うっ………うるさぁーーーーーい!!!!こんな物捨ててやるぅ!!!」


曙「こんな…、こんなモノぉ………っ!」(カチャカチャ…カチャ……


曙「………うっ…ぅうぅーー……っ!」(ポロポロ


提督「勢いで捨てようとしたのに捨てきれなくて涙目になる曙超可愛い」


明石「ハイハイ提督!私もすごく楽しみにして来ました!」

榛名「榛名は!すごく楽しみにして来た榛名も可愛いですか!?」


提督「榛名は認める!!
だが明石!お前は鬼だ!!」


132: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 23:36:09.28 ID:DA3P+JXIO


提督「さて、曙には俺秘蔵のV3ダブル○イフーンを今度あげるのを条件に許してもらったが………」


58「………なんでちか提督、今ゴーヤは魚雷の手入れで忙しいのでち…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………


提督「………怖いのいっぱいみーつけちゃった…………」



134: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 23:49:42.08 ID:DA3P+JXIO


提督「なんだよアレ!!いつもの58が出せる殺気じゃねーよ!!怖いよ!!大の大人が漏らしそうだよ!!」


58「てーとく、核とか………積めないでちか…………?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ……


提督「そもそもねーよ!!もしあっても積ませないよ!!」


58「そうでちか……あればオリョールを消すのが簡単になったんだけどしょうがないのでち。いつもは潜水艦だけで行くからできないのでち…………
これだけいれば全員が限界まで火力と雷装を上げて行けばオリョールの1/4くらいは消してやれるでち…………」


提督「できねーよ!!っていうかその発想どう考えてもヒーロー側じゃねーよ敵のヤバいヤツだよ!!!」


135: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/08(月) 23:57:29.09 ID:DA3P+JXIO


提督「っていうか俺そんなにオリョクルさせてないからな!?たまーに資材不足の時に向かわせてるだけで基本的にウチ潜水艦ヒマだろう!?」


58「……そうか、てーとくには聴こえてこないんだね………」


提督「なっ、何が………?」


58「てーとくには解るまい……オリョクルに泣いた数多くの潜水艦の嘆きが、ゴーヤの身体を通して出る力を!!ゴーヤの身体をみんなに貸すでちィ!!!!!!」


提督「目覚めてるぅ!?もしやNTに目覚めて感受性豊かになりすぎちゃってるーーーーーーー!!!????」


136: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 00:15:34.96 ID:e+WBoSfJO


提督「とりあえずゴーヤは簀巻きにして隣の部屋に隔離しておいた。今のあいつを野放しにすると何をしでかすか解らん」


<ここから出すでちてーとくぅ!!さもなくばゴーヤお利口さん魚雷黙ってないのでちぃ!!


提督「聞いてない、俺には何も聴こえていない」


足柄「で、やっと私の番?もう待ちくたびれたわ提督!」


提督「おう待たせたな足柄、さっきの口ぶりからして昔からヒーロー好きだったみたいだが……」


足柄「もっちろん!ね!提督は何が好きだった!?私リアルタイムで見始めたのはガ○レンジャーくらいからなんだけど歌はギン○マンとかが好きでね!」(キラキラ


提督「うーん、その話に華は咲かせたいところなんだが今はそういう話じゃないんだよなぁ」


137: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 00:35:25.22 ID:e+WBoSfJO


提督「なぁ、足柄」


足柄「はぁい、何かしら提督」


提督「今回はさ、多分………お前なんだ…………」


足柄「ど…どうしたのよ……?」


提督「いいやお前が、お前じゃなきゃダメなんだ!!こいつらを見ろ!!このまとまりの無い集団を!!
戦隊ヒーローに対して一番理解と情熱が感じられるお前がこいつらを率いてくれなきゃ!!こいつらは艦娘戦隊になれないんだ!!」


足柄「私が………率いる………!?」


138: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 00:37:07.56 ID:e+WBoSfJO


提督「ああ、頼めるか?リーダーだ、お前をこの艦娘戦隊のレッドに任命する!!頼む…こいつらを導いてくれ………っ!!」


足柄「リーダー、レッド……ふふふっ、悪くない響きね
いいわ、この足柄にまかせて頂戴、ワタシが必ず、この戦隊を勝利に導くわ!!」


提督「おお!やってくれるか足柄!!任せたぞ!戦場が、勝利の栄光がお前を呼んでいるんだ!!」


秋雲「盛り上がってるところ悪いけどレッドは一番最初にくじ引き当てた榛名だよ。」


提督「空気読めゴラぁっっ!!!!!!」


139: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 00:52:24.38 ID:e+WBoSfJO


提督「っていうか、え?前みたいに色は名乗らなかったから今回は決まってないもんだと思ってたけど」


秋雲「今回はくじ引きで配色したんだよんねー」

提督「マジか…ヒロイン志望だったから榛名はてっきりピンクあたりかと…………因みに誰がどうなってるんだ?」


榛名「榛名はレッドです!」

明石「ブルーです」

曙「イエローよ」

足柄「私ピンク!」

秋雲「で、この秋雲様がグリーンさ」

<ブラック……ふふふっ……全部黒い灰になればいいでち……!


提督「何?あいつは怪人側が何らかの理由で味方についた設定なの?」


140: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 01:06:01.18 ID:e+WBoSfJO


提督「それにしても秋雲、最初のポーズ決まってたなぁ。見たことないポーズだったけどアレなんの番組だ?」


秋雲「いーや提督、あれはオリジナルだよー
今度戦隊モノで何か描こうと思ってたんだけどイメージが固まらなくてさー、そしたら面白そうな任務やってるって聞いてさ、参考になるかと思って来て見たらメンバーに入れたってわけ!」


提督「………へーぇ……俺はまだその面白そうな任務に咬ませてもらってないのに………」(ズーン


141: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 01:23:27.60 ID:e+WBoSfJO


「それはヒーローじゃない」と指摘を受けた榛名だったが、頑なに「榛名は大丈夫です!」と言って聞かなかったのでもう艦娘戦隊バスターシックスはリーダーが魔法少女の戦隊という方針で行くことになった。


明石は人に渡さずに全部自分が実験台になることを条件に造った兵装の幾つかの持ち出しを許可されたが、その程度で満足するわけは無く、以下に多くの兵装を黙って持ち出すか作戦を練っていた。


曙は提督に貰った大事な(重要)ディケイ○ライバー壊れたら大変なので部屋の宝物入れに戻して来た


そして艦娘達がそれぞれの思惑で戦隊に参加した事を聞いて結果的に提督は落ち込んだ。


それを哀れに思った足柄は提督にアイスクリームを奢った。
のちに提督は「涙の味がした、アイスクリームの筈なのにとても温かかった」と語る。


秋雲はその背中を「いいねぇ哀愁に満ちてるよ!参考になりそうだからスケッチしててもいいかい?」と足柄になだめられる提督の背中をスケッチブックに記録していた。


伊58は流れ混んでくるオリョールの声に身体が耐え切れず、ブラックから精神的な意味でホワイトになってしまったが割とすぐ元の調子を取り戻した。

ブラックだった時の事はあまり覚えていないらしいが提督はそれに触れようとはしなかった。



142: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 01:27:58.62 ID:e+WBoSfJO


次回!艦娘戦隊バスターシックス

『コレ○ター・ハルナ!?』

見ないとゴミ箱ポイポイの勝手は榛名が許しません!!



149: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 23:18:23.91 ID:ppeytBslO


前回の三つの出来事!



一つ!魔法少女コレクター・ハルナ爆誕!


二つ!大淀と明石は鬼!


三つ!ゴーヤ・刻を越えて<宇宙世紀に生きるでち>



150: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 23:20:58.93 ID:ppeytBslO


深海


北方棲姫「ゼロ…オイテケ……レップウ……オイテケ………」(イジイジ


飛行場姫「……ほっぽの奴は何をしているの?」


港湾棲姫「レ級の持って来た情報では、今度の艦娘戦隊にも空母がいないらしくてね…また艦載機を持ってこないからって拗ねちゃったの……」


飛行場姫「ほう!レ級の奴スパイだなんてそんな器用な仕事もできたのね!!」


港湾棲姫「いえ、口が軽いだけだからこっちの情報も筒抜けらしいわ
。」


飛行場姫「あいつもうこの基地に出入りさせるのやめたら?」


レ級「ヒデーなヒコタン、海戦の時はちゃんと戦力になってるのにー?」


151: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 23:31:27.28 ID:ppeytBslO


飛行場姫「うわレ級!?会議室とか一番入れちゃダメでしょ誰よこいつ入れたの!?
あと一応私あんたの上司!!」


レ級「カテーこと言うなよヒコタン
気にしすぎるとその角もぐよ」


飛行場姫「あんたがもぐの!?」


中間棲姫「レ級を入れたのは私だ、」


飛行場姫「中間棲姫…!何のつもり!?」


中間棲姫「……北方棲姫は我らと同じ"姫"クラスとは言ってもまだ幼子、その心を支えてやれる者はいた方が良いと思ってな」


152: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 23:38:39.07 ID:ppeytBslO


飛行場姫「それなら私達で事足りるのではなくて?」


中間棲姫「いいや、どうしても私達では大人としての目線しか持てん
幼子の目線に立てる、という点で我々よりはレ級の方が北方棲姫の相手は適任だろう
フッ……もっとも、レ級のやつの精神が幼いだけとも言えるがな」


飛行場姫「中間棲姫……」



153: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 23:40:30.80 ID:ppeytBslO


飛行場姫「前から思ってたけどアンタなんでちょっと演劇口調なの?」


レ級「あいつ元々の個性が弱いからアレでキャラ立てしようとしてンだゼー?狡いよなー?」


港湾棲姫「……わっ……私はそんなに中間棲姫が無個性なわけじゃないと思うわよ………?」


北方棲姫「ホッポ、チューカンの喋りカタ、時代劇見てるみたいで結構スキ」



中間棲姫「この口調は素だ阿呆共ぉっっ!!!!」



154: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 23:47:48.27 ID:ppeytBslO


離島棲鬼「あははははっ!相変わらずやってるわねぇ貴方達!」


中間棲姫以外「「「「離島棲鬼(ゴスロリ)!!」」」」



レ級「見ろヨチューカン、アレが個性だよ。ゴスロリって一言で伝わる分かり易さだヨ」


中間棲姫「ええいその話を引っ張るな!!」


155: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/09(火) 23:53:30.64 ID:ppeytBslO


離島棲鬼「それで、地上の鎮守府がまた新しい艦娘戦隊を組んだんですって?本当に懲りないわね……前回はそこのレ級が遊んで来たんだったかしら?」


レ級「ウン、楽しかった!」


飛行場姫「こいつ文字通り本当に遊んで来た上に未だにあの鎮守府と仲良くしてるからね。」



156: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/10(水) 00:01:48.88 ID:hjmCymAJO


離島棲鬼「そう……ねぇ今度は私に譲ってくれない?良い暇つぶしになりそうだわ」


飛行場姫「ん?まぁ構わないわよ」


離島棲鬼「ふふふ、ありがとう」


港湾棲姫「……あなたが、直接出向くの………?」


離島棲鬼「まぁそれも良いけど、部下に任せるのも悪くないかしら?」


レ級「お土産ヨロシクー」


北方棲姫「ホッポ、レップウホシイ、レップウ!」











157: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/10(水) 00:10:09.24 ID:hjmCymAJO



地上


提督「ゴーヤ、本当に大丈夫なのか?体に異常はないのか?」(オロオロ


58「もー、さっきから何にもないって言ってるよ!てーとくは心配性でち」


明石「私の診断でも異常無しなんですからそんなに気にする事ないですよ」


提督「でっ、でもゴーヤにもしもの事があったらと思うと俺は……俺はなぁ………っ!」(ポロポロ


58「!?てーとく泣いてるでちか!?何処か痛いの!?
えぇーっと……痛いの痛いのとんでけーっ!」


158: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/10(水) 00:14:12.42 ID:hjmCymAJO


提督「普段のゴーヤはこんなに良い子なのに……良い子なのに……うおぉーーーっ!!ゴォーヤアァーーーーッッ!!!!」<ガバぁっ


58「うわっ!!いきなり抱き着かないで欲しいでちてーとく気持ち悪いでち!」


159: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/10(水) 00:18:42.18 ID:hjmCymAJO


提督 <<大破!!>>


58「ご……ゴーヤ触ってないよ………?」


大淀「どうやらゴーヤさんに『気持ち悪い』と言われたのが余程ショックだったみたいですね」


秋雲「……メンタル弱いんだね提督。」



160: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/10(水) 00:32:59.47 ID:hjmCymAJO


曙「わたしが日頃散々クソ提督とか気持ち悪いとか言ってもこうはならないくせになんなのよ」


榛名「曙ちゃんが心からそう思っているわけでは無いと、提督には伝わっているんですよ!」


曙「…………わたしもたまに本気で気持ち悪いって言ってるんだけど。」


大淀「ふふーん、聞きましたか奥さんたまにですって?つまり普段は本心じゃなくて照れ隠しなのねぇ?」(ニヤニヤ


明石「まったく若い子が素直になれないのは今も昔も変わらないのねぇ?」(ニヤニヤ


161: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/10(水) 00:37:29.22 ID:hjmCymAJO


曙「さっきからなんなのよ!!っていうかホント妙に仲良いわねあんた達!?」


大淀「だって売店と私の事務所隣同士ですもんねー♪」

明石「この鎮守府が始まった時からずっとの付き合いだもんねー♪」


曙「ウザいわ、本当にウザい。」




168: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/11(木) 22:03:31.94 ID:yxnpjILIO


榛名「榛名、出撃の用意はバッチリです!」


提督「本当に魔法少女を譲る気は無いんだな榛名。」


榛名「はい!榛名は姉様達からヒロインを託されましたから!」<シャララーン


提督「うんもう諦めた。それで榛名、なんか玩具のステッキが艦隊編成の時と違うみたいだけどそれどうしたんだ?」


榛名「はい!明石さんにいただきました!」


提督「明石ぃ!!お前それ人に渡すなって言っただろうが!!」



169: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/11(木) 22:13:18.92 ID:yxnpjILIO


明石「違いますよ!それは榛名さんに頼まれたんです!!」


榛名「はい!折角なのでステッキを装備品として扱えるように明石さんに改造してもらったんです!」


提督「何?マジでか。っつーかそれ装備品なの?……明石の作ったモンだしなぁ、危なくない?」


明石「失敬な!提督にそう言われないように火力はちゃんと抑えましたよ!精々石投げつけるくらいの威力しかありません!!」


提督「つってもそんなモンで装備スロット一つ潰すのも……」


榛名「はああぁー♪」(キラキラ


提督「………まぁ榛名の士気がそれで上がるなら良いか」


170: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/11(木) 22:20:50.63 ID:yxnpjILIO


榛名「提督!見てくださいこのステッキ凄いんですよ!こうしてステッキを振ると……」(キャッキャッ


提督「うんうん」(ほわわーん


榛名「……えいっ!」



ボッッッゴオオォオォオォォーーーーーーーーーーーーーーンンンーーーーー………ヒューン、コツン☆


提督「…………」


明石「…………」(ダラダラ


榛名「ねっ!?」


提督「明石ァッッ!!!!」




171: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/11(木) 22:31:34.98 ID:yxnpjILIO


明石「あだだだだだだだっ!!!日本一有名な幼稚園児がよく受けてたようなお仕置きはやめて下さい提督!!」(ぐりぐりぐり


提督「ふざけんなよお前何が火力抑えただ!?今手元ですっげぇ爆発起こっただろ!!
しかもあんな大爆発起こしといて威力は投石レベルとか舐めてんの!?」


明石「演出ですよ演出!!折角魔法のステッキなのにただの投石機じゃ面白くないでしょう!?」


榛名「色とりどりな爆発がキラキラしてて綺麗ですよね!?」


提督「没収!!榛名それ没収ーっっ!!」


172: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/11(木) 22:38:26.78 ID:yxnpjILIO


榛名「ぁあん!提督ぅー!返してくださいー!!」


提督「ダメです!お父さん榛名ちゃんがこんなモノ持ち歩くのは認めません!!」


大淀「まぁまぁ良いじゃないですかお父さん。榛名だってもう子どもじゃないんですから」


提督「なんで前が女房気取りなの!?お前とは結婚もケッコンもした覚えは無いぞ!?」


173: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/11(木) 22:50:15.09 ID:yxnpjILIO


榛名「てーとくぅ…それが無いと榛名は……榛名はぁ……っ」(うるうる


提督「………絶対に人の横で振るんじゃないぞ」 スッ


秋雲「ホント提督って子どもとああいうタイプに甘いよね」


足柄「今度私もああいう方向性で攻めてみようかしら?」


明石「うう…っ、私は泣いても許してくれなかったのに酷いです提督……」


曙「あんたは自業自得よ」


明石「曙ちゃんまで酷い!!」



174: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/11(木) 23:07:19.75 ID:7d673DcgO


足柄「さぁみんなもう準備は良いかしら?私早く出撃したくってウズウズしてるわ!」


秋雲「秋雲さんも早く行きたいなーっ
みんなの活躍はちゃぁーんと秋雲さんが描き残してあげるからねー♪」


提督「ああ……お前らの普通っぷりには本当に安心するわ……自分、涙いいっすか」


秋雲「何々?提督ってばそーんなに秋雲の事好き?いいよー、秋雲の胸でたーんとお泣きー♪」


提督「失礼します!」(むにっ


秋雲「あっ、提督っ、ホントにその……んっ///……ってやめてよぉっ!!」


足柄「参考になるわ、それが飢えた狼の振る舞いなのね提督」


175: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/11(木) 23:15:52.86 ID:7d673DcgO


榛名「それではみなさん、行きますよ!榛名、全力で参ります!勝手は、榛名が!許しません!!」


提督「うん、今回は榛名がトップクラスで勝手だからね?『勝手な榛名が許しません』にセリフ変えて良いレベルだからね?」




176: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/11(木) 23:36:41.00 ID:7d673DcgO


海上



58「うーん…艦娘戦隊に立候補した所までは覚えてるんだけど…艦隊編成の時どうだったか思い出せないよぉ……」


秋雲「でさー、やっぱ決めポーズはレッドの榛名を中心にしてこうがいいと思うんだよねー」


足柄「悪くないわね。でもこのポーズだと端っこがおまけみたいでしょ?やっぱりヒーローは全員が格好良くてなんぼだと思うのよ」


曙「そもそもリーダーが魔法少女な時点で真っ当な戦隊になれないんだからいっそもっとセオリーから離れて考えたら?」


明石「曙ちゃんこんなのどう!?これを装備すれば火力が駆逐艦の範疇を軽く越えられますよ!?」


曙「要らないわ。胡散臭いのよ、クソ売店」


明石「クソが飛び火したぁ!?いつの間にそんなに評価落としたんですか私!!」


曙「そういう自覚がないところで、よ」


177: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/11(木) 23:57:51.22 ID:7d673DcgO


榛名「それにしても海風が気持ち良いですね
榛名、こんな良い気持ちなら毎日だって出撃したいです……」


足柄「そうね、まだ敵と遭遇していないのもあるけど本当に心地良い風、
折角だけど戦隊なんて忘れてこのままピクニックでもいいくらい」


秋雲「えぇーっ、一回くらい戦わないとネタになんないじゃんかーっ
秋雲さん困っちゃうよぉー!」


明石「そうですね!私折角いっぱい実験兵装持って来たのにつまらないです!」


曙「……冗談じゃないわ、こんな任務参加しておいて言うのもなんだけど、戦わずに済むならそれが一番じゃない。誰も……誰も沈むことなんか無いんだから………」


秋雲「曙……」


178: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 00:06:17.15 ID:KDtI7LDlO


ピキイィーーーーーン!!

58「……!!見える!ゴーヤにも敵が見えるよ……!!」


一同「「「「「!?」」」」」


58「あっちだよ!みんな、油断しちゃダメでち!!」


58が見つけた深海棲艦>>180

まだ出てない艦のみ
今回はレ級以外



180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/12(金) 00:08:38.40 ID:fhTgTs360
ほっぽちゃん

186: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 22:13:11.98 ID:L9wI4nnc0


北方棲姫「ブーンブーン、ヒュー、どどどーん!ブーンブ…」


榛名「…………」
明石「…………」
曙「…………」
58「…………」
足柄「…………」
秋雲「…………」


北方棲姫「……………カエレ……ッ!///」


足柄「…………」(プルプル


秋雲「うん?どうしたの足柄さん?」


足柄「きゃあぁーーーーーーっっ!!可愛いカワイイかぁーわぁーいーいぃーっ!!
何あの子!今の艦載機ごっこ!?
ねっ!?連れて帰っていい!?あの子ウチに連れてって良い!?」



187: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 22:26:18.14 ID:L9wI4nnc0


明石「あっ!私多分あの子解ります!オバQみたいな服着てる色白幼女がいたらそれがほっぽちゃんだってレ級ちゃんが言ってました!」


足柄「へぇー、ほっぽちゃんって言うの!ねぇほっぽちゃん、一人で遊んでないでお姉さんと遊びましょ?大丈夫心配要らないわ、お姉さんほっぽちゃんくらいの子大好きだから!ねっ?ねっ!?」


北方棲姫「大変心苦しくは思うのですが、非常に身の危険を感じるのでそれ以上の接近はご遠慮して頂いても宜しいでしょうか」


足柄「!?」





189: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 22:43:27.55 ID:L9wI4nnc0


後に足柄は酒の席でこう語った


足柄『私、足柄が艦娘戦隊に参加した時の事よ。積極的に幼女にコミュニケーションを図ろうとする様が「まるで飢えた狼のよう」と仲間達から評価されたの。
当然よね!私、子どもが大好きだもの!
え?それは肝心の子どもからは好かれてなかったって皮肉じゃないかって?
そんな事あるわけ、ないじゃない……っ!』


そう語る足柄の頬を伝わる涙を提督はそっと拭い、何も言わずスコッチを一杯差し出した


190: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 22:54:06.41 ID:L9wI4nnc0


足柄「私は……私はただ艦娘じゃなかったら保母さんになりたかったくらい子どもが好きなだけなのに………っ!!」


秋雲「おっ!いいねぇその表情キープキープ!スケッチするからちょっと待っててよ!」


曙「あんた出撃前から地味に鬼畜よね!?」



191: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 23:13:39.69 ID:L9wI4nnc0


北方棲姫「オ前達、ナンデここにイル
ホッポ、遊んでただけ、戦う気、無イ」


明石「えっ、そうなの?妖精さん航路間違えちゃいました?」


羅針盤妖精(フルフル


明石「うーん、羅針盤は狂ってはいないみたいですし……」



同時期


イ級とかの群れ『イーッ!イーッ!イーッ!』

ホ・ヘ・ト・ツ級達『オォオオオォオォォオオオオオーーーーーーーーッッ』

ヌ級の大群『アァアアアアアアァアアァアァーーーーーーーーー…………』



離島棲鬼「……フフフフフ、来ないわ………寒い…………」



離島棲鬼の組んだ対艦娘戦隊用艦隊は気合を入れ過ぎて羅針盤の指定する航路から外されていた




192: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 23:27:22.77 ID:L9wI4nnc0


北方棲姫 (ジーーーーーっ


58「………どっ、どうしたの…?」


北方棲姫 (ギュっ


58「えぇっ!?急に何!?どうしたんでちか!?」


北方棲姫「お前の匂イ、なんか好キ。暫く、こうシテル」


58「えぇーっ!?困るよぉーっ!」


榛名「あらあら、仲良しさんですね!」


足柄「……フフフ、子どもが2人で仲良くしている姿……和むわぁ……」(ほんわか


明石「足柄さんが私の手を借りずに修復された!?」



193: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 23:35:00.69 ID:L9wI4nnc0


北方棲姫「はワぁっ!!」


秋雲「ん?なになに?」


北方棲姫「……!………っ!」(ジーーーーーッ


榛名「え?榛名ですか?」


北方棲姫「ウン!ウン!」(キラキラ


北方棲姫「………………」(キラキラキラ


榛名「……………ああっ!」←魔法少女



194: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 23:43:38.63 ID:L9wI4nnc0


榛名「コレクタースーツ、ダウンロード!コレクター・榛名、決めます!」(ビシッ


北方棲姫「わぁーーーーーっ!!」(ぴょんぴょん



曙「………大ウケね、なんなのアレ?」


明石「深海棲艦と言えど女の子……魔法少女は幼女の永遠の憧れですから………」


195: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 23:51:32.59 ID:L9wI4nnc0


北方棲姫「…ゴーヤ……ハルナ、オイテケ………!」


58「えぇっ!?困るでち!」


榛名「ごめんなさいほっぽちゃん、榛名は深海には潜れないんです…」


北方棲姫「……大丈夫、ゴーヤは潜水艦だから行ケル。ゴーヤだけでも、一緒ニ来ル」


58「ゴーヤ、なんでこんなに気に入られたのか解らないでち!」



196: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/12(金) 23:59:46.95 ID:L9wI4nnc0


北方棲姫「ゴーヤ……気付いてないダケ、ゴーヤは持ってる、解り合ウ為のチカラを………」


58「解り合う……為の…………?」


ピキイィーーーーーーーン………!


58「な……なんでちか…!?急に、声が……!?」


北方棲姫「ゴーヤ、刻ガ観エルワ……」



203: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/13(土) 22:42:08.38 ID:jNTW8AUKO


58「聴こえるでち……オリョールの嘆きが……うっ!頭が………っ!」


曙「はいはいそこまでよ、そいつ一応ウチの一員なんだから勝手に勧誘しないでくれる?」


58「……ハッ!?ゴーヤは一体何を……っ!?」


北方棲姫「アァッ!もう少シだったノニ!」


曙「………ホントにやめなさいよ。」



204: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/13(土) 22:55:00.67 ID:jNTW8AUKO


北方棲姫「オマエ……何でホッポの邪魔する………」


足柄「はっ、解ったわ!曙ちゃんもほっぽちゃんとお話ししたいのね!?」


曙「あんたと一緒にすんな」



205: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/13(土) 22:56:10.01 ID:jNTW8AUKO


足柄「もぉーっ曙ちゃんったら無愛想なんだからぁ♪
もっと素直になればいいのにーっ♪」


曙「一緒にすんなって言ってんでしょ!大体こいつは敵よ!?愛想良くする必要なんかないわ!」


北方棲姫「オマエ……ホッポの事、嫌い………?」


曙「……嫌いよ、深海棲艦だもの」


北方棲姫「……そっか…、ホッポは…友達増えるト、嬉しいノニ………」(うるっ


曙「……………」



206: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/13(土) 23:06:19.79 ID:jNTW8AUKO


曙「…………何のつもり?」


北方棲姫「!」(ビクッ


曙「それ、何のつもりかって訊いてんのよ。泣けば何か解決するとでも思ってるわけ?」


北方棲姫「!……ソンナ事………っ!」



207: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/13(土) 23:16:56.07 ID:8JG9Q/ETO


曙「じゃあ何?アンタは友達が欲しい時に泣くの?
……ああそうか、アンタ可愛いもんね、そうやって涙を見せればチヤホヤしてくれる人が寄って来るんでしょう。そうやって甘やかされてたいそう幸せでしょうこと、"オヒメサマ"?」


北方棲姫「!!今の、トリケセ!ホッポ、ソンナ事思ってナイ!!」


曙「だったら!!!!」



208: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/13(土) 23:29:54.61 ID:8JG9Q/ETO


曙「………だったら泣くより先に、やる事が有るでしょう!
泣かないんだったら何するの!!少しでも考えようと思わないわけ!?」(バッ!!


北方棲姫「!!」






曙「…………………何よ、不思議そうな顔して
この手…取らないなら引っ込めるわよ?ずっと差し伸べたままだと疲れるもの」


北方棲姫「………でもオマエ、ホッポ、嫌イって…………」(オロオロ


曙「嫌いよ、無条件に自分に好意が向けられると思ってる奴なんて」



209: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/13(土) 23:42:23.88 ID:8JG9Q/ETO


曙「…………何?気持ちくらいは汲んであげるつもりだったけど、わたしじゃ不服?………なら……無理にとは言わないけど………」


北方棲姫「ウウン!そんな事ナイ!ホッポと、友達にナッテ下さい!!」(ぺかーっ


曙「…………やれば出来るじゃない、クソ棲艦」


北方棲姫「クソ棲艦違ウ!ホッポ!北方棲姫!」


曙「棲姫?なんだ本当にお姫様だったの?わたしは曙よ、それじゃあ改めて宜しくね、クソ棲姫♪」


北方棲姫「ウーッ!ウゥーッ!」(ジダンダ



211: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/13(土) 23:48:28.49 ID:8JG9Q/ETO


足柄「…………私今気付いたんだけどあの子、気を許して来たら"クソ"呼ばわり始めるわ」


明石「え?じゃあ私実は結構好かれてる?」


秋雲「……明石さんのは気遣う必要のない相手だと思われてるだけだと思うなぁ」



212: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/13(土) 23:59:22.85 ID:8JG9Q/ETO


榛名「お疲れ様です曙ちゃん!榛名、なんだか感動しちゃいました!」


秋雲「いやー、ひねくれ者の曙が言うと説得力が違うねぇ♪
中々決まってたからさっきのセリフ次の本で使って良い?」


曙「……好きにすれば、ちょっとあたし休む…………」


明石「本音でお話しするのも疲れるわよね、曙ちゃん?」


曙「ああまだいたの、クソ売店
あんまり空気だからもう帰ったのかと思ったわ」


明石「やっぱり私には酷い!?」(ガーン



213: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 00:11:22.13 ID:QLH4DPDNO


秋雲「いやー、いい絵がいっぱい描けた!今回のMVPは曙だねぇ!」


北方棲姫「アケボノ……折角友達にナッタのにもう帰っチャウ………?」


曙「何また泣きそうな顔してんのよ
……必ずまた会えるわ、涙はその時の嬉し泣きにとっておきなさい」


榛名「榛名もなんだか後ろ髪を引かれる思いです」



214: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 00:13:04.52 ID:QLH4DPDNO


北方棲姫「ハルナ……ゴーヤも…絶対マタ、会エル!」


榛名「はい!榛名、またほっぽちゃんに会いに来ます!」


北方棲姫「ヤクソク!ヤクソク!」


58「………ゴーヤ、やっと聞こえてくる声が落ち着いてきたでち」



215: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 00:14:06.69 ID:QLH4DPDNO


足柄「なんならウチに遊びに来たって良いのよほっぽちゃん!歓迎するわ!」


北方棲姫「すみません私個人の判断では難しい所ですので、一度本社の方に問い合わせてみたいと思います。
後ほどこちらから連絡致しますので一旦はこれで切らせて頂きます。申し訳御座いません。」


足柄「だから私の時だけなんなのソレ!?」



216: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 00:21:51.05 ID:QLH4DPDNO


鎮守府



榛名「と、言うわけでそちらが作戦完了の報告書になります!」


提督「ご苦労だったな榛名、この報告書では遭遇した北方棲姫とは現場で別れたとの事だが………」


北方棲姫「ココが、地上ノ鎮守府………ウチより、ボロッチィ」


提督「………俺にはこれが北方棲姫に見えるんだが。」



217: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 00:23:00.98 ID:QLH4DPDNO


榛名「はい!なんだか名残惜しそうだったのでそのままお連れしました!」

ほっぽちゃんon榛名with曙


北方棲姫「アケボノアケボノ、あの人…ダレ?」


曙「クソ提督よ、一応ここの司令官だから挨拶しておきなさい」


北方棲姫「北方棲姫デス!よろしくお願イシマス、クソテイトク!」


提督「ぉうっふ………こんな幼女にクソ呼ばわりとか…………興奮してくるじゃないかもっとお願いします!」


明石「提督も修理ですか?ドコが壊れてます?」



218: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 00:26:29.38 ID:QLH4DPDNO


足柄「ほっぽちゃん次私!私のお膝の上に乗らない!?」


北方棲姫「こちらの都合で申し訳ないのですが、今回そちらのお誘いは辞退させて頂こうと思います。
次の機会が御座いましたら是非ともご贔屓によろしくお願いします。」


足柄「提督、この後で付き合ってくれない?今夜は飲みたい気分だわ」



219: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 00:31:22.33 ID:QLH4DPDNO


秋雲「いやー提督にも見せたかったなぁ曙の勇姿!ほーんとカッコよかったんだから、ねーほっぽーっ?」


北方棲姫「アケボノ、ホッポ、トモダチ」


提督(ア○ゾンみてぇ)



221: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 00:36:43.92 ID:QLH4DPDNO


提督「しっかし今度はまたどうやってここに連れ込んだんだ………なぁ?」


大淀「…………何故私を見るんですか」


提督「いや、またお前かなーって」


大淀「……まぁ私なんですけど。
今回はですね、交換ホームステイとして1週間ほど北方棲姫ちゃんをこちらでお預かりする事になったんですよ
先方とは話が着いているので騒ぎになる心配はありません!」



222: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 00:39:53.21 ID:QLH4DPDNO


提督「ちょっと待て今なんつった」


大淀「え?ですから先方とはちゃんと話が着いていると………」


提督「その前だ、えっ?交換……ホームステイ…?交…換……?さっきからゴーヤの姿が見えないけどもしかして……」


大淀「はい!北方棲姫ちゃんを預かる代わりにこちらからはゴーヤさんに深海に行ってもらいましたよ!」









提督「大淀ァッッ!!!!」





223: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 00:45:30.54 ID:QLH4DPDNO


深海



飛行場姫「……え?交換ホームなんちゃらでほっぽが地上に行って代わりにこの子が?」


58「………………」(ダラダラダラ


港湾棲姫「……ええ、ほっぽの友人…らしいわ……」


58(水面に月明かりが点いたり消えたりしてる……アハハ、大きい…津波かな?いや違う、違うな、津波はもっとばァーって動くもんな……)


離島棲姫「ふふふ……私待ってたのよなんで来なかったのあなた達、ねぇ………?」


58(おーい、誰かここからだしてくだちいよー…ねぇ…)


中間棲姫「なぁに案ずるな、北方棲姫の友人という事なら如何に艦娘と言えど我々とて手荒な真似はしないさ」


58「……………このオチはあんまりでち!!」



やった!第二部、艦!!



231: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:12:36.13 ID:CC547Tl6O


後日談




58「ただいまでち……」


提督「ご……ゴーヤ!やっと帰ったかゴーヤぁ!!」


58「て……てーとくぅ…たった一週間なのにてーとくの顔が懐かしく感じるよぉ……っ」(ふるふる


提督「大丈夫か!?深海で一体何があった!?」



232: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:13:34.03 ID:CC547Tl6O


58「……でち…」


提督「なんだって!?よく聴こえないぞ!」


58「…何も……されなかったんでち……っ!!」


提督「………は?」



233: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:14:51.26 ID:CC547Tl6O


提督「えっ?それどういう意味……?」


58「言葉通りだよ!美味しい料理と温かい家庭で手厚い歓迎を受けたでち!!……ゴーヤ…冷たい海の底なのに人の温もりすら感じたでち……っ!」(ガクガクブルブル


提督「それはひょっとして良い事なんじゃないのか?……とてもそんな事があったようには見えないんだが」


58「提督は解ってないよ!!ゴーヤ、これでもたくさん深海棲艦を倒してきたんだよ!?その相手から無償の厚意を受ける恐怖が!!まるで解ってない!!」



234: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:16:01.63 ID:CC547Tl6O


58「ゴーヤ、ずっとなにか裏があるんじゃないかと思って警戒してたでち……でも何も無かった…警戒すればする程……あれが唯の厚意だって思い知らされた………」


58「あははっ、ありえないよね?だって深海棲艦だよ?恨まれていて当然の相手だし、好意を持たれる理由だって無いのに……ただただ親切にされるなんて……」


58「……ゴーヤ…ひょっとして今まで幻を見ていたの……?今まで深海棲艦だと思って戦って来たモノは実は別の何かだったんでちか………?
じゃあゴーヤがこれまで沈めてきたのはいったい何……?深海棲艦っていったい何?」




235: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:17:04.12 ID:CC547Tl6O


58「ゴーヤは今まで……何と……何と戦って……っ!ぅあ……、うわぁあああぁぁあああーーーーーーーーっっっ!!!!!!」


提督「ゴーヤ!もういい!もう休むんだ!!ここにお前を責めるモノは何も無い!!お前は…お前は帰って来たんだ……っ!!」


58「うわぁーーーーーん!!!てーとく……怖かった………怖かったよぉーーーーーーーーっ!!」



236: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:18:17.07 ID:CC547Tl6O


ガチャッ


大淀「大淀入りまーす。提督、新しい任務が………」


58「てーとく!!てぇーとくぅーーーっ!!!」(わんわん


提督「ゴーヤ…泣け!今は泣くんだ!!辛い思い出は涙と一緒に流し出してしまえ……っ!!」(ダキッ


大淀「……お取り込み中でしたか失礼しました。」


提督「お前のせいだよこの野郎!!!」



237: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:19:48.07 ID:CC547Tl6O



後日談その2(深海編)



北方棲姫「タダイマー!」


飛行場姫「おかえりほっぽ、地上はどうだった?」


北方棲姫「楽しカッタ!お友達イッパイ出来た!」


飛行場姫「おお!それは何よりね!」



238: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:20:50.32 ID:CC547Tl6O


港湾棲姫「……あのゴーヤって子も良い子だったわ……語尾は変だったけど。」


中間棲姫「そうだな、ああいう者が北方棲姫の友人なら私達も安心だ、語尾は変だったけど。」


離島棲鬼「ええ、私の愚痴にも付き合ってくれてだいぶ気も晴れたわ、語尾は変だったけど。」



239: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:22:27.74 ID:CC547Tl6O


北方棲姫「ホッポ、オミヤゲイッパイ持ってきた!」


飛行場姫「ん?何これプリントシール?このほっぽの隣にいる笑顔がぎこちない子は?」


北方棲姫「アケボノ!良いやつ!ベストマイフレンド!!」


港湾棲姫「……そう…よかったわね……」(ほっこり



240: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:23:44.07 ID:CC547Tl6O


北方棲姫「オミヤゲ!まだある!」


離島棲鬼「何これ?オモチャのステッキ?」


北方棲姫「それ明石カラ貰った!もう使わナイから欲しカッタラくれるって!」(きゃっきゃっ


中間棲姫「ははっ!そんなもので喜ぶなんて北方棲姫もまだ子どもだな!」


北方棲姫「これネ!凄いの!見テテね、こうやって振ったら……エイッ!」



241: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:25:17.27 ID:CC547Tl6O











バッッッゴオオォオオオオォォオォオオォォオオォオォォォォーーーーーーーーーーーーーンーーーー…………ひゅーん、コツン☆












242: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 12:27:38.68 ID:CC547Tl6O


北方棲姫「ネッ!?ネッ!?」(ぴょんぴょん


離島棲姫「……………ケホッ」


港湾棲姫「………………部屋が……八割吹き飛んだわね…………」


中間棲姫「なっ!?何が起こった!?テロか!?トロイの木馬というヤツか!?」


飛行場姫「ふふふ…あいつら……やっぱり滅ぼすわ………っ!!」







後日談もおわり。


253: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 22:58:00.72 ID:DgtpTJt4O


提督「おーい大淀、あの任務出してくれー」


大淀「あら提督、おはようございます……あの任務?」


提督「とぼけるなって艦娘戦隊だよ。
今週は朝一で来たんだ、無いはずないだろ…………まさかまた勝手に………?」



254: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 23:03:53.48 ID:DgtpTJt4O


大淀「ああ、あれですか!いやですね、今週はそんな事してないですよ!」


提督「おお、そうか!じゃあ今度こそーーー」


大淀「はい!早朝に鎮守府内で艦娘戦隊の編成権利を競売にかけたんですけど大盛況でしたよ!」


提督「大淀ァッッ!!!!」



255: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 23:13:23.12 ID:DgtpTJt4O


大淀「何もゲンコツしなくたっていいじゃないですか。」(E:たんこぶ


明石「何故私も一枚噛んでいるのがバレたんですか。」(E:たんこぶ


提督「大淀一人で競売なんか開けるか、そんで商売関連ってだけでお前が一番怪しいんだよ」


明石「さっすが提督名推理ぃ!ヒューッ!」




明石はもう一発ゲンコツを食らった。





257: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 23:25:35.93 ID:XxNU4K+2O


提督「で、オークションはどっちのアイディアだ」


明石「私です」


提督「……だよな、なんで競売に掛けようと思った」


明石「あれだけみんなやりたがってるから『これは売れる』と思いました」



258: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 23:33:37.77 ID:XxNU4K+2O


提督「売るなよ!一応あれ本部から来てる任務だぞ!?」


明石「いやもうがっぽがっぽですよ」¥


提督「……儲けた金は全額艦隊の運用資金にさせてもらうからな」


明石「あぁん!ひどぅい!」


提督「元々戦隊の編成権はお前らのモンじゃないだろ!!」


大淀「………えっ?」


提督「お前あと三時間表で正座。」



259: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 23:39:32.33 ID:XxNU4K+2O


提督「………で、肝心の任務は結局誰が競り落としたんだ?」


大淀「>>262さんですよ、大喜びでした!」




条件は>>104と同じ
まだ戦隊に参加していない艦娘のみ

今回のリーダー確定



262: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/14(日) 23:40:52.40 ID:Af+FAPcCO
舞風

268: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/14(日) 23:54:03.93 ID:XxNU4K+2O
舞風「ふふふっ、やったわ、まさか舞風が噂の艦娘戦隊の編成権を取れるなんて……しかも舞風がリーダー!うぅーん次の出撃が楽しみー♪」


………ダダダダダダダダダダダ!!


提督「まああぁぁぁぁいいぃぃぃぃかあぁぁあぁああああぁぁぁあぜえぇええええぇえぇぇええぇええっっ!!!!」


舞風「ひぅっ!提督!?どうしたの血相変えて!?」


提督「どうしたのじゃ無いだろ!お前が艦娘戦隊の編成権を競り落としたのは大淀があっさり吐いたぞ!」


舞風「……ああなんだ、その話ね」



271: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 00:01:52.14 ID:kX21PPsMO


提督「…………なんでだ……」


舞風「ん?何が?」


提督「その任務がやりたくて必死な俺が言うのもなんだが、艦隊の編成権なんてそんなに欲しいものか?
出撃したいんだったら言ってくれれば俺が…………」


舞風「……違う、違うわ提督。提督は、舞風達の戦いってなんだと思う……?」


提督「……………その質問に……お前が満足するような応えを出せる気がしないな」



272: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 00:09:07.19 ID:kX21PPsMO


舞風「舞風にとってはね、舞台なの。そして艦隊の仲間達は一緒に舞台で踊ってくれる大切な共演者。
ふふふっ、笑っちゃうわよね、深海棲艦との"殺し合い"を舞台だなんて……」


提督「………舞風……?」


舞風「でもね、私達艦娘は戦う為に、この艤装と覚悟を背負ってここにいる。それくらいの楽しみ方くらい見出したって良いと思わない?」



273: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 00:27:06.69 ID:kX21PPsMO


舞風「………そして、たった一度…一度でいい、舞風が舞風の舞台に一緒に上がってくれる共演者達を自由に選んで良いんだとしたら、そのチャンスに飛びつくのはそんなにおかしい事……?
文字通り……命をかけた舞台で、自分の輝きたいように輝けるんだとしたら、それがどんなに喜ばしい事か、提督にも解らない…っ?」


提督「………舞風……すまない、俺はてっきり遊び感覚で本営からの任務を売り買いしているモノだと思っていた……許してくれ……っ」


舞風「………いいえ、そう見えたって仕方ないわ……だって結局舞風は、舞風の舞台を舞風の好きなように作りたいと思っているだけなんだから」


提督「……いいや、応援しよう舞風!折角競り落とした権利だ、今回はお前の好きなように使うと良い………!」


舞風「……!!提督!ありがとう大好きよ!!」









舞風(………ふぅ…即興の設定と演技でなんとかなったわ。折角競り落とした権利だもの、ここで提督権限で没収されたりなんかしたらたまらないもの!
ああ、リーダー!舞風がヒーローのセンター!昂ぶるわ!この特等席、誰にも譲らないんだから!!)



舞風は正に舞台女優だった。



274: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 00:36:39.66 ID:kX21PPsMO


提督「……で、舞風。もう戦隊は組んだのか?」


舞風「!よくぞ訊いてくれました!舞風と一緒に踊ってくれる共演者達は、彼女達です!」


提督(……あれぇ!?舞風さっきまでセンチ入ってなかったっけ!?)




新戦隊メンバー
>>276-280

条件は>>104と(以下略



276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 00:37:52.23 ID:EkJvrXE3o
赤城

277: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 00:38:01.23 ID:7A4WSWuQo
陸奥

278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/15(月) 00:38:03.50 ID:VwkmwQxp0
若葉

279: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 00:38:05.40 ID:dHHLyW0zo
磯波

280: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/15(月) 00:38:05.72 ID:8J01ilGgO
瑞鶴

291: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:00:40.96 ID:0oZp6U8l0


赤城「護ると誓った人の世が、地上で栄えているのなら、この身は大地を守護する砦!宿す情熱の色は赤!!
赤城・ザ・レッド!!!」


陸奥「爆裂!爆砕!爆破、瀑熱!
あらあら良いの?私に触れると……火傷するわよ!
陸奥・ブラック!!!」




292: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:05:32.76 ID:0oZp6U8l0


若葉「若き命が咲き誇り、天に届けと葉を伸ばす。例えこの手が汚れても、その営みが護れるならば!……フッ、悪くない…!
若葉、グリーン!!!」


磯波「ここが頑張る時なのですね、いざ、行きます!
磯波…ホワイト!」



293: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:12:38.71 ID:0oZp6U8l0


瑞鶴「全機爆走!!本当の力、見せてあげる!瑞鶴には、幸運の女神が着いてるんだから!……行くよ…見てて、翔鶴姉……!
シルバー・瑞鶴!!」


舞風「天に雲、地上の花と海に波!揺らすはこの身……三千世界に躍る風!!
舞風レッドッッ!!!!」



294: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:14:11.30 ID:0oZp6U8l0



「「「「「「六隻発艦!!艦娘戦隊、波組・見参!!!!」」」」」」



ドッバアアアァァーーーーーーーーーーーーン
<<<ジャキィーーーーン!!>>>





提督「…………」← 色々言いたい事は有るけど何処から切り込むか迷ってる顔




297: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:19:08.07 ID:0oZp6U8l0


提督「あの……ええーっと、今までで一番キマってはいるんだけど………」


舞風「はいはい集合!今からミーティングを始めまーす!」<パンパン


一同「「「「「はーい!」」」」」


提督「ミーティング!?」




299: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:22:06.14 ID:0oZp6U8l0


舞風「まず何につけても赤城さん、貴女です」


赤城「はい、何を言われるかは解っています」



300: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:28:17.57 ID:0oZp6U8l0


舞風「……よろしい、ならばあえて訊きましょう。
確かに舞風は『各自自室で口上を考えて来るように』と言いました。ですが"自分の配色を変えて良い"とは言っていません。

赤城さん、貴女にはブルーを言い渡しましたね?どうしてレッドを名乗ったのですか?
レッドはリーダーである舞風の筈ですが?」


赤城「………私なりに考えたんですけど、やはり私の名前とこの服で『ブルー』を名乗るのはどうしても無理があると思うんです」



303: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:33:55.13 ID:0oZp6U8l0


赤城「加賀さんの服を借りるのも考えました、しかしそれではここにいるのが私である意味がありません!
ならば、私は潔くレッドであった方が戦隊の統率性を高めることが出来ると考えました!」


舞風「………ですがそれではレッドがリーダーである舞風と合わせて二人になってしまいます。その事は考えなかったのですか?」



304: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:41:33.67 ID:0oZp6U8l0
赤城「………ええ、それなんですけど……何も色に拘る必要はないんじゃないですか?
リーダーである舞風さんか私が赤系統のイメージを持つ名を冠すれば、混乱は一応避けられると思うんです…………例えば……ファイアとか」


提督(タイ○レンジャーかな?)


舞風「………成る程、確かに舞風も赤城さんにブルーを任せるのはいささか酷だと思っているところもありました。その意見は参考にさせて頂きましょう」




305: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:46:38.12 ID:0oZp6U8l0


舞風「次に陸奥さん」


陸奥「あら、何かしら?」


舞風「着眼点はとても素晴らしいと思いました。自身のお姉さんキャラと、トラウマである筈の曝発ネタまで口上に仕込んでくる思い切りは流石と言えます」


陸奥「あらあら、褒めても何もでないわよ?」


提督(あれ?もしかしてこれ俺要らないんじゃないかな?)



309: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 22:56:55.14 ID:0oZp6U8l0


舞風「貴女はこの戦隊唯一の戦艦、曝発ネタは力強さをアピールする言葉としても最適でしょう」


陸奥「ふふっ、そこまで見抜くなんて流石ね」


舞風「……ですが正直に言ってしまえばくどい、それに後半のお姉さんキャラを意識したセリフとも繋がっていません
もっと口上を整理して本番に備えましょう、舞風達もみんなで協力しますよ」


陸奥「あらあら、ありがとう。正直自分ではこれ以上思いつかなくて困っていたのよね」





提督(……こいつら思いのほか真面目にミーティングしてやがる。)



310: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 23:03:54.85 ID:0oZp6U8l0


舞風「若葉、良いかしら?」


若葉「なんでも言ってくれ、直そう」


舞風「………いいえ、貴女の口上はとても素晴らしかった
自分のキャラをよく理解していましたし、語呂も悪く無かった、そのまま本番でも通用する出来だったと言えるでしょう」


赤城「ふふふっ、べた褒めですね!どうですか若葉さん?」


若葉「………ふっ、柄にも無く照れるぞ」




提督(こいつら少しで良いからこの情熱を普段の作戦会議にも割いてくれないかなぁ)




311: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 23:08:57.76 ID:0oZp6U8l0



舞風「だけど若葉は今完成しているからこそ、もう一段階上を目指せると思うの。もう一捻り……任せても良い?」


若葉「………解った、期待を受けるのも…悪くないぞ」



314: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 23:15:16.83 ID:0oZp6U8l0


舞風「そして磯波、貴女なんだけど……」


磯波「はい…なんでしょう?」


舞風「普通!!」



磯波「えぇーーーーっ!!??」(ガーン




315: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 23:19:42.21 ID:0oZp6U8l0


提督「そうか?俺は磯波の控えめさが出てて良かったと思うんだが………」


舞風「はいそこです!みなさん、今コーチが良い事言いました!」


提督「コーチ!?俺は提督であってコーチに着任した覚えは無いんだが!?」




316: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 23:31:54.51 ID:0oZp6U8l0


舞風「そうです、磯波の持ち味はそういった素朴さ、健気さです
口上として成立しているかはさておき、図らずともそれをアピールできるようなセリフに仕上がっていた事は確かなんです」


磯波「……でも、それだけじゃ……」


舞風「解っているようね磯波、そう、口上である以上普通なだけじゃダメなのよ
……でも、下手に決め過ぎると貴女らしくないわ。その辺りは舞風達みんなでフォローする、貴女は今のその気持ちを忘れないで!
"頑張ろう"、"みんなの為になろう"と思う気持ちこそが貴女の最大の武器なんだから!」


磯波「……はい!ありがとうございます部長!!」


提督「ちょっと待て!!今なんだ部長って言ったろ!?少しずつ読めて来たぞ!!」



317: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 23:34:54.44 ID:0oZp6U8l0


舞風「……さて、待たせたわね、瑞鶴」


瑞鶴「何ー?瑞鶴退屈だったんだけどー?」



318: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 23:40:00.06 ID:0oZp6U8l0


舞風「……貴女のようなタイプにこう言うのも、本当は好きじゃ無いんだけど……貴女には才能があるわ。舞台役者として、舞風達では及ばない程の天才だと言って良い」


瑞鶴「!?ん!?えっ!?何!?急に何の話!?」


提督「良かった!俺意外にも着いて来れてない奴がいた!!」



319: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 23:49:48.54 ID:0oZp6U8l0


舞風「………役に貴女を近づけるのでは無く、普段通りに振る舞うだけで役が貴女に寄ってくる……それは他に類を見ない才能よ、嫉妬しちゃうくらい」


瑞鶴「えぇーっと…褒められてるんだよね……?ありがとう………?」


舞風「でも、貴女はその才能に振り回されているわ!観客達は急に貴女の口上で"翔鶴姉"なんて人が登場しても理解できないの!
貴女の妹キャラをアピールするセリフではあったけど、口上にあれは相応しくないわ!」



320: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/15(月) 23:51:31.98 ID:0oZp6U8l0


提督「ああやっぱりな!!今観客って言ったな!?
お前ら演劇部だろ!!どうりで不自然なくらい話がスムーズに進むと思ったわ!!!」



瑞鶴「…………翔鶴姉の話なんかしたっけ?」


舞風「く……っ!あれが無意識の内に出た言葉だと言うの…!?それがあれだけ違和感無くセリフに混ざるだなんて…ホント、対した才能じゃない………!」



321: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/16(火) 00:00:45.05 ID:PEGMd2sB0


舞風「……さて、舞風からみんなにはここまでよ。次に、みんなから舞風の口上に何か意見はあるかしら?」


赤城「私は…シンプルに纏まってて良かったと思いますけど……」


陸奥「そうね、言葉の使い方も私好みだったわ」


磯波「……特に直す所があるようには………」


若葉「…若葉だ、良いか?」


舞風「ありがとう、どうぞ若葉」



322: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/16(火) 00:05:45.52 ID:PEGMd2sB0


若葉「我々にとってはそうでも無いかもしれないが、観客にとって"三千世界"という言葉は少し難し過ぎるんじゃないか?
見る側は教養のある者ばかりだとは限らない、もう少し優しい言葉を使った方が個人的には良いと思うのだが………」



舞風「………成る程、それには自分では思い至らなかったわ
ホント流石ね、若葉」


若葉「………フッ、そう褒めるなと」



323: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/16(火) 00:09:39.52 ID:PEGMd2sB0


提督「………なぁ瑞鶴、正直あいつらが何を話し合ってるのか解るか……?」(ひそひそ


瑞鶴「さぁ…?なんだかあのノリに着いて行けなくなって来たんだけど………」(ひそひそ


提督「………まぁ無理もないな」



324: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/16(火) 00:12:53.85 ID:PEGMd2sB0


瑞鶴「そんな事よりさ、二人でこんなトコ抜け出して、翔鶴姉も誘って一緒にランチしないっ?瑞鶴お腹空いちゃったー、ね?良いでしょ?『コーチさん』?」(ぎゅっ


提督「ーーーーーー!!??」



325: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/16(火) 00:20:23.43 ID:PEGMd2sB0



ドドドドドドドドドド………


提督(……しまった…そういうことか………!!)



赤城「あーっ!瑞鶴さんズルいですよー!また抜けがけしようとしてー!」


提督(瑞鶴も……あの舞風が集めた面子……)


陸奥「もうっ!コーチはみんなのものだから独り占めしないって決まりでしょ?」


提督(………今なら……舞風が言っていた『瑞鶴は天才だ』という意味が解るぞ……っ!!)


ドドドドドドドドドド………




326: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/16(火) 00:27:30.74 ID:PEGMd2sB0


提督(瑞鶴はこいつらに着いて来れてなかったんじゃない…………)


若葉「ズルいぞ」


提督(ただ単に……"熱血に着いて行けない"というキャラクターだったんだ………っ!!)


磯波「……こ…コーチ!私も一緒に……っ!」


提督(『役が自分に寄ってくる』……か、普段通りすぎて気付けなかった………!!)


瑞鶴 (ニヤァ……



提督(俺は……まんまとハメられたんだ…………っ!)




327: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/16(火) 00:33:17.64 ID:PEGMd2sB0


瑞鶴「べ……っ別に私はコーチさんの事なんて…!」


赤城「本当ですか?なんだか顔が赤いように見えますけど?」


瑞鶴「しょ…、翔鶴姉に早く会いたいだけだしっ!」


陸奥「あらあら、まぁそう言うことにしといてあげるわ」


瑞鶴「もぉー!陸奥さんまでー!」



328: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/16(火) 00:37:08.97 ID:PEGMd2sB0





舞風「うふふっ、モテモテねコーチ?やるじゃなーい♪」





329: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/16(火) 00:41:47.74 ID:PEGMd2sB0
提督「……………………フッ」



提督「おいおいお前達、俺は一人しかいないんだぞ?
みんな仲良くしてくれなきゃ困るだろう?」


若葉「解った、コーチがそう言うなら」


磯波「私も……コーチとご一緒出来るなら………」


瑞鶴「えぇーっ!それじゃあつまんなーい!!」



330: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/16(火) 00:50:41.33 ID:PEGMd2sB0


瑞鶴「ねっ!それじゃあ食堂まで競争しよっ?一番に着いた人はコーチの隣に座ってぜーんぶコーチの奢りでけってーい♪
それじゃあよーい……スタート!」 ダッ


赤城「!!全部!?全額ですか!?それでは一位は実質食べ放題という事に………負けるわけには行きません!!!!」 ダッ


提督「HAHAHAHAHA、まったく困った仔猫ちゃん達だ……………………だが赤城のトップだけは止めろ!!俺の懐が経済的に死ぬ!!!」ダッ ←(後半は素。





提督も中々ノリは良い方だった。




陸奥「あら?あらあら」





338: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 22:04:51.35 ID:4yqGYQh+O



深海・仮設基地(プレハブ)



中間棲姫「……………む?」


飛行場姫「あら?どうしたの中間棲姫?」


中間棲姫「……いや、何やら呼ばれたような気がしてな……」


飛行場姫「気のせいよ、疲れてるんじゃない?」



339: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 22:12:04.60 ID:4yqGYQh+O


中間棲姫「フッ……、そうかもな、何せこの仮設基地に未だに慣れていないものでな」


北方棲姫「ホッポは楽しい!みんなでキャンプみたい!」


港湾棲姫「……なんでも楽しめるのは……子どもの特権ね……」


離島棲鬼「…そうやって……下手にフラグを建てると……後で私恥をかくわよ…私みたいに……うふふふ……」


中間棲姫「フラグ……?」


飛行場姫(うわぁまだ引きずってるわ……)




340: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 22:21:03.13 ID:4yqGYQh+O


港湾棲姫「……それで…次の艦娘戦隊について何か解ったのかしら……」


レ級「ンー?なンか楽しそうだった」

北方棲姫「ミンナでダンスの練習トカしてタ!」


飛行場姫「ダンス!?それ本当に艦娘戦隊だったの!?」



341: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 22:27:47.50 ID:4yqGYQh+O


レ級「シラネー。」


飛行場姫「こいつ適当!!」


北方棲姫「ホッポ、一緒にくるくるーッテしてて楽しカッタ!」


港湾棲姫「……やっぱり…いくら鎮守府に出入りできても……ほっぽとレ級じゃ諜報には向かないわね………」



342: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 22:33:10.49 ID:4yqGYQh+O


レ級「じゃあ今度から普通ニ遊びに行ク!」

北方棲姫「ホッポモー♪」



中間棲姫「……まぁ、こいつらはこんな風だから出入りが黙認されているんだろう………」


飛行場姫「………まぁ良いわ、この二人の情報が正しいとして、改めて整理しましょう……今度の艦娘戦隊は踊る……と」




343: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 22:36:36.13 ID:4yqGYQh+O


飛行場姫「………どういう対策を建てればいいのかさっぱり解らないわ……!!」(ギリィッ


港湾棲姫「…………改めて整理する迄も無く情報不足だと思うんだけど………」


中間棲姫「それどころか余計な情報が入り込んで混乱しているな」



344: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 22:38:15.96 ID:4yqGYQh+O


離島棲鬼「いっそこっちもノリのいい子達を集めて踊る?フフフ…意外と楽しいかもよ?」


レ級「チャント戦う作戦建てヨウゼ。」


飛行場姫「あなたが言わない!!!」




345: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 22:46:12.07 ID:4yqGYQh+O



地上


提督「………あの後結局舞風達の演劇にメチャクチャ付き合わされた……」


瑞鶴「あははっ、提督さんも結構ノリノリだったじゃない!」


提督「まぁ、モテモテのコーチ役ってのもかなり役得だったしな」


瑞鶴「ふぅーん?私達に囲まれて嬉しかったんだ?ねっ、提督さん?」(ぎゅーっ



346: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 22:52:11.48 ID:4yqGYQh+O


提督「ところでいつまで俺と腕組んでるんだ瑞鶴?今は演技中じゃないんだからずっと引っ付いてるのも疲れるだろ?」


瑞鶴「あはっ!そうだね、ごめんね提督さん!」(ぱっ












瑞鶴「…………………っばーか」(ボソッ




347: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 23:01:18.94 ID:4yqGYQh+O


提督「あぁ、しっかしいざ瑞鶴に離れられると名残惜しいなぁ
演技中は瑞鶴が一番べったりだったしなー」


瑞鶴「ーーーーーーーーーッッ!!??/////」(かぁーっ


提督「ん?どうした瑞鶴?」


瑞鶴「……イーッだ!」



348: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 23:03:29.16 ID:4yqGYQh+O


提督「………離れた途端に睨まれるなんて…そんなに俺に引っ付いてるの嫌だったのかなぁ………ちょっとショック」(しょぼーん







明石「………見た大淀?今の凄いわリアル青春よ」(ひそひそ

大淀「………何故でしょう眩し過ぎて直視できません」(ひそひそ

明石「私もよ、なんでかしら」(ひそひそ



351: </b> ◆GRpcN3WNvc<b> 2014/09/17(水) 23:27:26.87 ID:CwG/OQi2O


舞風「さあみんな準備は良い!今日はいよいよ本番よ、これまでの練習の成果を見せてあげましょう!!」


一同「「「「「はい、部長!!」」」」」


舞風「コーチからも何か一言、お願いします」



352: </b> ◆GRpcN3WNvc<b> 2014/09/17(水) 23:29:50.30 ID:CwG/OQi2O


提督「キリッ)えー、俺はこれまでみんなが頑張る姿を側で見て来た、今更俺からは何もアドバイスする事は無い」


赤城「とかいってコーチ、瑞鶴さんが心配なんじゃないですかー?」


若葉「コーチに一番懐いているのは瑞鶴だからな」


瑞鶴「あ…っ、赤城さんも若葉も変な事言わないでよね!!」


陸奥「あら?あらあら」(ニヤニヤ




354: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 23:38:40.26 ID:CwG/OQi2O


赤城「ヒューヒューっ!」


提督「ははっ、瑞鶴だけじゃない、俺はいつだってみんなの事を想ってるよ」


磯波「コーチ…それは私の事も…!」


提督「ああ、勿論だ。そしてだからこそ、お前達ならやれるって信じてる、心配なんて必要ない!
行って来い!これまでの努力は絶対にお前達を裏切らない!」


一同「「「「「「はい!!」」」」」」




舞風「さあ、行くわよ波組!華麗に踊りましょう!!」




355: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 23:46:11.26 ID:CwG/OQi2O



ザザーン………



提督「…………なぁ大淀、」


大淀「はい提督」


提督「なんかノリで激励しちゃったけど、俺は本当にあいつらを送り出して良かったんだろうか………」




明石「『俺はこれまでみんなが頑張る姿を側で見て来た』」(キリッ

大淀「『行って来い!これまでの努力は絶対にお前達を裏切らない!』」(キリッ




提督「そういうのやめろよお前ら!急激に恥ずかしくなって来ただろ!!」




356: ◆GRpcN3WNvc 2014/09/17(水) 23:51:36.09 ID:CwG/OQi2O


大淀「きゃーっ提督が怒ったー♪」


明石「こわーい♪にっげろー!」


<きゃあきゃあ


提督「待てコラ逃げんなオラァ!!!」 ダッ



363: ?ノonochroman 2014/09/21(日) 19:59:45.41 ID:Kn7VkBy+0



海上


舞風「ワン、ツー、はいここで大きくジャンプしてターン♪」


若葉「楽しそうだな、舞風」


舞風「ええ!この任務に参加するのをずぅーっと楽しみにしてたんだもの!」


磯波「あんまりはしゃぐと転びますよ…?」


舞風「もう磯波ってば心配性なんだからぁ♪」




368: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 20:20:44.40 ID:Kn7VkBy+0


陸奥「………で、瑞鶴はいつ提督にちゃんと言うの?」


瑞鶴<ブフゥッ!!!!


瑞鶴「ななななな何を陸奥さん!?ワタシは別に提督さんの事好きとかそういうわけじゃ………っ」(わたわた


369: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 20:22:22.51 ID:Kn7VkBy+0


陸奥「あらあら?色恋沙汰の話だなんて私は一言も言ってないけど?」


瑞鶴「う"……っ、意地悪………」


赤城「私も気になりますね、正直なところどうなんですか?」


瑞鶴「て…提督さんは私なんかより昔っから大淀さんとか明石さんと仲良いじゃない!」



370: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 20:30:31.40 ID:Kn7VkBy+0


赤城「……そうですね、私と瑞鶴さんは結構始めの頃からウチに居ますけど、私達が着任した時にはあの二人とはもう今みたいな感じでしたものね」


陸奥「……むしろその頃から変化がないんだったらあの二人とはそういう事無いんじゃない?」



371: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 20:36:58.93 ID:Kn7VkBy+0


若葉「解らんぞ、ああ見えて意外と……」


磯波「い…っ、意外となんですか……っ!?」(どきどき


舞風「もう瑞鶴さんさー、パパーっとノリで提督に『好きだー!』って言っちゃおうよぉ♪」


瑞鶴「だーかーらー!そんなんじゃないってー!」



373: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 20:46:42.73 ID:Kn7VkBy+0


舞風「いやー良いわねぇ青春って♪」


赤城「ふふふっ、微笑ましいですね、私なら頭からぱくっと行っちゃうんですけど」


舞風「……………比喩ですよね…?」


赤城「………勿論♪」



374: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 21:00:20.18 ID:Kn7VkBy+0


磯波「みなさん、目的地が見えて来ましたよ」


舞風「……あら?思ったより静かね、レ級ちゃんの話じゃこの辺りに深海棲艦の艦隊がいるはずなんだけど……」


瑞鶴「……改めて考えると、とんでもない情報源よね」



375: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 21:16:56.05 ID:Kn7VkBy+0


赤城「あの子は何も考えないで話してしまうだけですから嘘をついた訳では無いと思うんですけど……」


若葉「どうせ喋るだろうと思って最初から間違った情報を伝えられていた可能性は無いか?」


陸奥「もしくは作戦をちゃんと覚えてなかったのかしらね、あの子ならあり得るわ」



376: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 21:30:12.73 ID:Kn7VkBy+0


舞風「あちゃー、それじゃあUターンして帰るしかないのかなぁ」


磯波「相手がいないのではしょうがないですね……」


赤城「!………えっ?そうですか!……
みなさーん、艦載機の子達が近くに敵影を発見したそうですよーっ!」


舞風「!!ホントですか赤城さん!やったぁ♪」





見つけた深海棲艦>>379

条件は>>51と同じ
まだ出てない艦限定



379: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/21(日) 21:33:54.77 ID:Soka5cgoO
タ級エリート

380: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 21:48:12.66 ID:Kn7VkBy+0


タ級「レ級の話じゃこの航路が地上の鎮守府への近道だって話だけど……ヌ級、航路に問題は無い?」


ヌ級 「!!」


タ級「何ですって!?六時の方向に敵影!?」



381: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 21:54:09.74 ID:Kn7VkBy+0


タ級「イ級隊、ト級隊は前に!ヌ級達は艦載機を飛ばす用意を!急いで陣形を整えるのよ!!」


ゾゾゾゾゾゾッッ





赤城「見えました!敵はすでに陣形を整えています!!」


舞風「いいじゃない、ならこっちも遠慮無しよ!磯波!!!」


磯波「はい!照明弾…行きます!!」




<<<<パアァーーーーーン!!!!>>>>




382: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 21:58:20.91 ID:Kn7VkBy+0


タ級「くっ……小癪な………っ!何者だ!?」


舞風「『何者だ』?それを問うなら応えてあげる!!」



カッッッ!!!!←照明灯の音



383: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 22:05:37.84 ID:Kn7VkBy+0


舞風「天に雲、地上には花、海に波
世を駆け巡り、舞い踊る風!!
舞風レッド!!!」


若葉「若き命が咲き誇り、天に届けと葉を伸ばす。この手を汚ごし、例えこの心が痛んでも!その営みが護れるならば!……フッ、悪くない…!
若葉、グリーン!!!」


磯波「波を蹴り、風をかき分け海を行く……ここが頑張る時なのですね、
いざ!磯波…ホワイト、参ります!」


舞風&若葉&磯波
「「「艦娘戦隊、風組参上!!!」」」



<<<ジャキーン!!!>>>




385: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 22:13:15.52 ID:Kn7VkBy+0



カカッッッ!!!!



赤城「真っ赤な太陽背に受けて…情熱燃ゆる、赤き城!!
赤城フレアー!!!」


陸奥「私に触れると火傷するわよ、良いから道を開けなさい!巻き込まれても知らないわ……っ!!
陸奥・ダイナ!!!」


瑞鶴「全機爆走!やっちゃって!
負けないわ、私には幸運の女神が着いてるんだから!!
瑞鶴ウィング!!!」




赤城&陸奥&瑞鶴
「「「艦娘戦隊!城組、見参!!!」」」



<<<ドゴォーン!!!!>>>




386: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 22:14:35.37 ID:Kn7VkBy+0




一同『六隻揃って!!艦娘戦隊・波組!現着!!!!!』



ドッバアアアァァーーーーーーーーーーーーン
<<<ジャキィーーーーン!!!!!>>>





389: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 22:26:55.98 ID:Kn7VkBy+0


タ級「艦娘戦隊……あなた達が噂の………っ!」


舞風「舞風達が来たからにはあなた達の企みもそこまでよ!大人しく水底へ帰りなさい!」


タ級「くく……っ、こちらから探す手間が省けたというもの…………言われなくてもそうさせて貰うわ………あなた達を片付けた後でねぇッッ!!!」




390: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 22:33:14.36 ID:Kn7VkBy+0


タ級「行きなさいヌ級達!!」


ヌ級「「「「オオォオォォーーーーーーー!!!!!」」」」



ゴオオオォォォーーーーーー………!




391: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 22:40:06.57 ID:Kn7VkBy+0


赤城「敵艦載機、来ます!」


瑞鶴「たかが軽空母……こっちは正規空母が二隻よ!負けないわ!!」


赤城「瑞鶴さん!慢心はいけませんよ!艦の数ならあっちが多いんです!」


瑞鶴「尚の事…!格の違いを教えてあげるんだから!!」



392: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 22:48:47.72 ID:Kn7VkBy+0


若葉「来るぞ、舞風!」


舞風「解ってるわ!風組はイ級とト級を殲滅!!空母の二人に近づけちゃダメよ!!」


磯波「頑張ります……!」



タ級「駆逐艦如き…何隻いようが関係ないわ、私が一瞬で沈めてあげる……!」




393: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 22:55:21.94 ID:Kn7VkBy+0



ガシッ!!



タ級「!!!」 グググ……ッ


陸奥「あなたの相手はこの私、戦艦同士、仲良くしましょ?」


タ級「この力は……エリートである私より強い………っ!?」


陸奥「そういう事、………長門じゃないけど…ビッグ7の力、見せてあげるわ!!」




394: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 23:05:20.82 ID:Kn7VkBy+0


舞風「……っ!流石にあっちは軽巡混じり………駆逐艦だけじゃ辛いわねぇ……!」


若葉「くっ!被弾だ!……痛いぞ…だが、悪くない……!!」


磯波「城組の三人は押しています!旗艦のタ級さえ落とすまでここを持ち堪えれば………!!」



395: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 23:11:37.24 ID:Kn7VkBy+0


瑞鶴「七面鳥ですって……?冗談じゃないわ!いつまでも未熟なままだと思わないでよね!!」


ガガガガガガガガガ


赤城「瑞鶴さん、腕を上げましたね……!」


瑞鶴「"先輩"に褒められると素直に嬉しいわ、……私には……見てて欲しい人がいっぱいいるの……!!」



396: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 23:17:16.79 ID:Kn7VkBy+0


タ級「ハァ……っ、はあァ………ッ!」


陸奥「こんなもの?拍子抜けよ戦艦タ級」


タ級「こいつ……強い………!」


陸奥「……これ以上は無駄よ、ビッグ7と言えば長門ばっかり注目されるけど、私だって負けてないんだからね?ただ少し運が良くないだけなんだから」



398: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 23:23:22.16 ID:Kn7VkBy+0


タ級「く……くくく…っ!あはははははははははッッ!!!!
認めるわビッグ7!貴女は強い!どうやら私の力じゃ及ばないみたいね!!」


陸奥「あら?それじゃあ降参でもしてくれるのかしら?」


タ級「……ええそうね…私じゃ貴女には敵わない………」



399: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 23:24:24.54 ID:Kn7VkBy+0





タ級「でも、この海戦は"私達"の勝ちよ……!!」







400: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 23:29:19.53 ID:Kn7VkBy+0


陸奥「!!!!」


ザバァッ


赤城「!!瑞鶴さん!後ろです!!!」


瑞鶴「………えっ……?」



ドガアァアーーーーーン!!!!



401: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 23:37:00.66 ID:Kn7VkBy+0


潜水カ級「ーーーーーー」




瑞鶴「潜水……艦……っ!?」 ガクッ


赤城「瑞鶴……さん……?嫌ぁ!!瑞鶴さあーーーーーーーんっっ!!!!!」


タ級「はははははははははっっ!!!!!
まずは一隻!!このまま畳み掛けて潰してあげる!!!」



402: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/21(日) 23:49:55.80 ID:Kn7VkBy+0


赤城「っ!………敵の艦載機と水雷戦隊は私が引きつけます!!風組の誰か!すぐに瑞鶴さんの救護を!!!」


舞風「瑞鶴さん!!今助けます!!!」


瑞鶴「…舞……風………?」


舞風「瑞鶴さん!気を確かに持って!!鎮守府に戻りさえすればそんな傷………!!」


403: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 00:01:01.16 ID:28pErTY20


瑞鶴「……ははは………ドジっちゃった……慢心はダメって…赤城さんに言われたばっかりだったのになぁ………」


舞風「大丈夫…!大丈夫ですから……っ!」


瑞鶴「総員……飛行甲板………翔鶴姉………待ってて……くれる……かな………?」


舞風「瑞鶴さん………?瑞鶴さん……!?目を……、目を開けて下さい瑞鶴さん!!」


瑞鶴「ーーーーーーーー」


舞風「瑞鶴………さん………っ!」


若葉「迂闊だった……!こちらがもっとしっかりしていれば潜水艦如き………っ!」



404: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 00:06:24.78 ID:28pErTY20


舞風「……瑞鶴さん、舞風ね、実は結構提督の事良いなーって思ってたんだよ?」


舞風「だからね、この任務が終わったら想いを打ち明けてみようと思うの」


舞風「ふふっ、そしたら意外と提督も二つ返事でオーケーしてくれるかもね?」



405: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 00:13:01.67 ID:28pErTY20





舞風「そしたらね、戦いなんか忘れて提督と一緒の時間をいっぱい過ごすの」





舞風「考えただけでも楽しみだわ、きっと、きっとそれはとっても幸せな事だから」





舞風「………だからね、目を開けてよ瑞鶴さん……舞風が提督の事取っちゃうよ……?それでも良いの………?」






406: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 00:15:56.00 ID:28pErTY20


舞風「良くないでしょ……っ!ねぇ!?目を開けてってば!!本当に……本当に抜け駆けしちゃうよ………っ!?」


舞風「ねぇ………っ、ねぇってばぁっ!!お願いだから目を開けてよぉ!!!!」




タ級「ほぉらさっきまでの勢いはどうしたの!?急に動きが鈍ったわよビッグ7!!!」


陸奥「くっ……!!」




407: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 00:29:58.38 ID:28pErTY20


ーーーー♪ーーーーー♪



赤城「!………何か………聴こえて来ませんか………?」


磯波「赤城さん!こんな時に何を…!」



ーーー♪ーーーーー♪



若葉「…待て!本当に聴こえて来るぞ!」

陸奥「これは……歌…………?」


ーーーーー♪ーーーー♪



パアアァアアアァァァアアアッッ



舞風「!?」


タ級「!!なんだ!?この光は…………!?」





408: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 00:35:29.39 ID:28pErTY20



応急修理女神「ラーーラララーーー♪」



一同「「「「「応急修理女神!!!!」」」」」


女神 グッ(親指立テー


舞風「………!っていう事は瑞鶴さんは………っ!!」


瑞鶴「………ん……っ、んぅ…………」


タ級「!!バカな……っ!!生き返ったですって………!?」


舞風「ず………瑞鶴さぁん!!!」


瑞鶴「……………!」



409: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 00:45:30.39 ID:28pErTY20




次 回 予 告


唐突なガチバトルの末に一度は轟沈したものの女神の手によって目を覚ました瑞鶴!

彼女は一度の死の間際に一体何を見たのか、瑞鶴は一体何を語る!?



次回、艦娘戦隊・波組

『愛は世界を救う!……といいなぁ。』


大正(多分昭和)桜に浪漫の嵐!!


私、もう何も怖くない………!






416: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 23:12:09.63 ID:h4CYG3t4O


舞風「瑞鶴さん…!大丈夫なんですか!?舞風が分かりますか!?」


瑞鶴「………………」


磯波「良かった…瑞鶴さんが無事で………っ、良かった………っ!」


瑞鶴「………………」



417: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 23:19:03.20 ID:h4CYG3t4O


瑞鶴『Don't cry♪泣かないでー♪貴女のー♪綺麗な瞳ーにー♪涙はー似合わないからー♪』(イイ声


舞風「!!」


タ級「!!??」






舞風『わたしー♪こわかーったー♪あなたのー、えーがおにー♪もう会えないかとー♪』(イイ声


タ級「ちょ……えっ?……え……っ?」



418: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 23:23:09.15 ID:h4CYG3t4O


肩(ポンっ

タ級「!!」


陸奥『怖がる事なんてーなーいーわー♪この歌がー聴こえてるならー♪』(いいk以下略


タ級「えぇええっ!?貴女も歌うの!!??」



419: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 23:27:19.77 ID:h4CYG3t4O


赤城『きっとー♪手と手を取り合えるー♪』

ザバァ

実は一緒に練習してたレ級
『勇気を出すノハ自分ー♪』


タ級「レ級!?どうして海面から貴女が……!?」



420: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 23:33:14.51 ID:h4CYG3t4O


ザバァ


同じく一緒に練習してた北方棲姫
『その一歩を踏み出のは貴女ァー♪』


タ級「北方棲姫様まで!!」


ほっぽ&レ級
『この歌ガコノ場所にぃー♪あるノなラァーーーーーーー!』♪


タコ焼き艦載機『こわくないいぃーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!』(美しいバリトンボイス


タ級「その艦載機喋れたの!?っていうかその声どこから出てるの!!??」




421: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 23:39:41.38 ID:h4CYG3t4O


ザッザザ!ザザザッ!


タ級「イ級にト級達!!いい子よ、陣形を持ち直して……」


イ級&ト級&女神
『ラーラー♪ラララララー♪ララ、ララララ、ラララ、ララー』♪


タ級「こ………っ、コーラスですって!?あなた達もなの!?」



422: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 23:47:16.64 ID:h4CYG3t4O


若葉『こーどっくに負けるなー♪』

磯波『自分をー♪変える勇気をーー♪』

ヌ級『聴こえるーよー♪その心がー♪泣いてー♪いるのーをーーーーーーーー!』


タ級「あっ……、ヌ級は普通に歌えるんだ……」←混乱が何周かしてかえって冷静になってきた



423: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 23:51:41.75 ID:h4CYG3t4O


瑞鶴『さぁ!手を伸ばしてー♪』


舞風『ほらー♪すぐ側にあーるのー♪』


赤城『わたーしたーちーはー♪』


陸奥&レ級『わかーりあえーるーのー♪』


若葉&磯波&ほっぽ
『ほーら♪こうして手ーと手を取り合えばー♪』



424: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/22(月) 23:56:12.89 ID:h4CYG3t4O



北方棲姫 (とてとてとて


北方棲姫「ネッ?トモダチにナレるの!」


タ級「あっ、ハイ。」




425: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:00:43.79 ID:DMNVcjfTO


ズッチャズッチャチャチャ♪
ザザッチャ♪ザザッ♪


イ級&ト級&女神『ルーーー♪ルーーーラーーーラララーーーー♪』


タ級「ねぇあいつらはともかく、あなた達はなんでそんな完璧に踊りながらコーラスできるの!?ねぇ!?」


一心不乱にバックダンスを続ける潜水カ級
『ーーーーー!ーーーーーっ!』♪




426: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:03:28.43 ID:DMNVcjfTO


磯波『ここでー♪踏み出すのー今!』


陸奥『チャンスは待ってくれなーいー!』♪



427: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:07:25.21 ID:DMNVcjfTO


赤城『さあ!』

若葉『さあ!』

北方棲姫『イマ!』

磯波『ここで!』

陸奥『ほら!』

レ級『手ガ!』

ヌ級『届ク!』

舞風『ここに!』


一同『『『『いるのーーーぉーーーーーーーーー!!!!』』』』


タコ焼き『アーーーァアーーーーーーーーーー♪』




428: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:10:34.69 ID:DMNVcjfTO


瑞鶴「ね?一緒に行こう?」スッ


タ級「………あっ………、」




429: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:11:27.65 ID:DMNVcjfTO












タ級「……………………………」












430: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:16:03.87 ID:DMNVcjfTO



タ級「………………長い眠りから覚めたよう♪こんなに、近くにあったのね♪」



瑞鶴「……!」パァッ

レ級「タ級!」パァッ

北方棲姫「タ級!」 ぴょんぴょん




431: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:22:39.45 ID:DMNVcjfTO


タ級『もう!怖がらない!』♪


タ級『あなた達が、側にいてくれる!』♪


舞風『この絆はー手放さないー♪』


タ級『この気持ちに嘘はないー♪』


赤城『この世界にはー♪』

赤城&瑞鶴&ヌ級
『歌があるわ!』♪



432: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:23:36.44 ID:DMNVcjfTO


タ級『もうこの心はー!寒くないー!』♪


一同『『『『だって私達はーーーーーっ!!!!』』』』♪♪♪







タ級『解り合えるわ!!』♪






ジャン!!!




433: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:27:25.40 ID:DMNVcjfTO


舞風「わああぁーーーい!!やったあぁーーーーーっっ!!!」


赤城「ぐすっ………私なんだか涙が出てきました………!」


レ級「やったナ!タ級!」


北方棲姫「タ級……カガヤイテル………っ!!」


タ級「………いいえ、ここにいる誰もが輝いているわ…!私が間違ってた………悪い夢から醒めたようだわ」



434: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:31:13.55 ID:DMNVcjfTO


陸奥「あらあら?なら、握り拳はもう必要ないかしら?」 スッ


タ級「……勿論よ、貴女は素晴らしい艦だわ、ビッグ7!」 ガシッ


陸奥「ふふふ、ありがとう!貴女だって素敵よ戦艦タ級!」



磯波「これが……友情というものなんですね!」


若葉「ああ、悪くない……本当に………本当に悪くないぞ………っ!」




435: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:35:26.79 ID:DMNVcjfTO


舞風「さあみんな行きましょう!あの暁の水平線に!私達の明日に!!」


北方棲姫「待ッテよマイカゼー!」


磯波「ここは私だって頑張ります!」 ダッ


レ級「抜け駆ケなんかさせないヨ!!」 ダッ


陸奥「………まったく、本当に元気な子達っ」


瑞鶴「……ええ、そうね!」


赤城「……朝焼けが……綺麗ですね……」


タ級「………ええ、本当に………なんて素敵な世界ーーー」




436: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:38:23.06 ID:DMNVcjfTO



C A S T
ーーーーーーーーーーーー

◆艦娘戦隊◆

・風組・

舞風

若葉

磯波


・城組・

赤城

陸奥

瑞鶴



◆深海棲艦◆


戦艦タ級

戦艦レ級

北方棲姫

軽空母ヌ級









437: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:43:38.80 ID:DMNVcjfTO



鎮守府



提督「………何このビデオ」


舞風「ミュージカル、『艦娘戦隊・波組-暁の歌-』です。」


提督「タイトル訊いてんじゃねーんだよ!!なんでミュージカルが始まったのか訊いてんだよ!!!」




438: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:46:23.02 ID:DMNVcjfTO


提督「え!?俺は艦娘戦隊を送り出した筈だったんだが!?お前らはミュージカルの公演をしに行ったの!?」


舞風「そうです!!!」


提督「無駄に元気が良いなぁ舞風ァッッ!!!!」




439: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:50:18.01 ID:DMNVcjfTO


提督「途中まで……っ、良かったじゃん………!!ちゃんと戦隊ヒーローしてたじゃん………っ!!」


瑞鶴「……提督さん?泣いてるの?」


提督「お前の所為だよ!!お前が急に歌いだすからこんな事になってんだよ!!」



440: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:52:50.95 ID:DMNVcjfTO


提督「しかも貴重な応急処理女神をあんな演出の為に……っ!」


赤城「あんな演出とはなんですか!瑞鶴さんは痛い思いをする役を自ら引き受けてくれたんですよ!?」


陸奥「ええ、とても助かったわ。わたし爆発にはちょっとトラウマが………」


若葉「恩にきるぞ」


磯波「瑞鶴さん、ありがとうございました…!」


瑞鶴「へへへっ、照れるわね……いいのよ別にっ!」



提督「あっ!解った今気付いたぞ!!こいつら誰一人としてツッコミに回る気がねぇ!!!」



441: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 00:57:27.77 ID:DMNVcjfTO


舞風「もー提督ぅ、ノリが悪いぞぅ♪」


提督「ノリって………でな、もう一つ気になったんだが」


舞風「うん?なぁに提督?」



442: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 01:01:56.86 ID:DMNVcjfTO


提督「これの撮影機材大変だったと思うし……深海棲艦側もさ、あれ完全にアドリブってわけじゃなくてそれなりに仕込みあっただろ?」


舞風「あっ、やっぱり解りますぅ?完全にアドリブだったのはタ級さんくらいかしら」


提督「わからいでか。…………で、幾ら使ったんだ?」


舞風「何を?」



443: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 01:03:18.32 ID:DMNVcjfTO


提督「とぼけるなよ、ウチの資源だ。機材の発注に、相手さんとの交渉、タダじゃない事は素人の俺でも解るぞ」


舞風「あー……、ちょっとその辺りは大淀さんが『任せて下さい!』って全部やっちゃったから舞風は知らないなぁ、ごめんね?」



提督「大淀ァッッ!!!!」




444: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 01:09:58.76 ID:DMNVcjfTO


大淀「もぉー、そんなに叫ばなくてもちゃんと聞こえてますよ提督」


提督「怒・っ・て・ん・だ・よ・!!
幾らだ!このビデオ撮るのに幾ら使った!?」


大淀「うーんそうですねぇ……アレがコレだけにソレがこの位だったので……………」



445: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 01:10:59.71 ID:DMNVcjfTO


大淀「平均して各資源7万ずつくらいですかね。」


提督「大型建造何回分だ!!!?」



447: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 01:15:36.35 ID:DMNVcjfTO


提督「えっ!?各7万って言った!?それウチの倉庫ほぼ空じゃない今!?」


赤城「ええっ!?じゃあ私達の補給は!?おゆはんはどうするんですか!?」


提督「お前らの所為なんだよ!!俺頑張って貯めてたのにこれからどうすんの!?
駆け出しの頃ならいざ知らず、今の鎮守府の規模で資材枯渇はヤバいぞ!!??」



448: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 01:24:10.28 ID:DMNVcjfTO



ザッ


明石「フッ……ご心配無く、提督…抜かりはありません!」


提督「あ……っ、明石!!」


明石「既にこのビデオは大量に生産済みで、出荷の準備は既に整っています!
この売り上げを鎮守府の運営に回せば合計約28万の資源くらい軽く取り返せますよ!!」


提督「それだあぁーーーーーーーーーーーッッ!!!!ビデオの量産もタダじゃ無いだろ!!28万の内幾ら分だ!?」


明石「12万くらいです。」


提督「ほぼ半分じゃねーかなんでそんなに売れると思った!?」



449: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 01:31:13.17 ID:DMNVcjfTO


明石「ご心配なく!私はプルタブだって指輪の代わりに売ってみせる女!!このくらいのビデオ一週間で捌いてみせますよ!!」 ダッ


提督「プルタブ!?待て!プルタブってどういうことだ!?まさか売店に置いてあるあの指輪………!ビデオ売る前にそっちを説明して行け!!
おい待てったら明石いぃーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!」


大淀「売り上げの管理はお任せ下さい!」


提督「お前にだけは任せたくねぇよ!!!」




450: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 01:44:36.84 ID:DMNVcjfTO


その後、ビデオは意外と売れて資材はなんとか戻って来た

提督は元が取れた事により胸を撫で下ろしたが、彼は一つ見落としていた

………そう、舞風率いる波組は、その時既に次の撮影の準備を着々と進めていたのだ

提督がそれに気付くのは、次のビデオが量産体制に入って再び資材が枯渇した後だったのだが………それはまた別のお話…





舞風「………また踊れますね!」







451: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 01:48:32.94 ID:DMNVcjfTO



エピローグ



飛行場姫「…………なんだかよくわからない臨時収入が入ってきたんだけど………何このビデオのタ級ノリノリね」


タ級「仕方なかった……仕方なかったんです……!あの中にいる時はああするしか………っ!」


港湾棲姫「……泣いて………いるの…………?」


レ級「イヤー、大成功だったネッ!」


北方棲姫「ホッポ!またやりたい!またタ級も一緒に行ク!」


タ級「私はもう二度とごめんよ!!!」




よっしゃ!第三部、艦!!


462: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 21:58:35.26 ID:4yHVrirE0


後日談


舞風「それじゃあ映画ビデオの完売を祝しましてー…」


一同『『かんぱーーーい!!』』


提督「いやー良かった!これで路頭に迷わずに済んだぞ!」


明石「これもひとえに私の販売戦略と、」


大淀「私のプロデュースの賜物ですね!」


提督「お前ら問題しか起こさん癖に無駄に有能なのが腹立つわ。」



463: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 22:05:54.80 ID:4yHVrirE0


赤城「でも映画の公開以降、自室にに戻る度に加賀さんが『次回作はまだですかー』って聞いてくるようになったんですよね」


磯波「解ります、うちも吹雪ちゃんとかがしきりに『いいなぁ…』って……」


舞風「舞風はこないだ廊下ですれ違った時に、那珂ちゃんさんに『那珂ちゃんだって負けないんだからー!!』って涙目で走り去られたわ」


提督「那珂ちゃん………」


464: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 22:13:36.54 ID:4yHVrirE0


若葉「近所を歩いている時に、町の人によく声をかけられるようにもなったな」


陸奥「私はむしろナンパされる事が減って清々しいわ」


提督「ナンパ!?何それ初耳なんだけど!?」


赤城「まぁ有名人にナンパなんて結構度胸が入りますもんね」


陸奥「ふふふ、心配しなくても良いのよ? 提 督 の た め に ぜーんぶ断ってたんだから♪」(つーっ


提督「ぉうっふ、ゾクゾクしてきた」



465: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 22:19:15.20 ID:4yHVrirE0


瑞鶴「でも有名人かー、実感無いけどなんだか嬉しいわね!」


若葉「人の噂もなんとやら、だ。三月もすれば落ち着くさ」


舞風「そうね、今の人気が衰えないウチにたたみかけないと!ねぇ提督次回作はいつから撮り始めます?」


提督「撮らせないよ!?また倉庫空にはさせないよ!?」



466: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 22:24:47.95 ID:4yHVrirE0


舞風「ぶぅーっ、提督ってばノリ悪ぅい!」


提督「なんとでも言え、俺にはこの鎮守府を守る義務があるんだ」


陸奥「あらやだ提督ってば男前♪
惚れちゃってもいいのかしら?」(耳フー


提督「ーーーーーー!!是非お願いします!」(ゾクゾク


瑞鶴「………………」



467: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 22:28:53.86 ID:4yHVrirE0


提督「………そういえば瑞鶴さ、」


瑞鶴「ん?どうしたの提督さん?」


提督「いや、映画の中で"俺の事が好き"って役やってたろ?」


瑞鶴「ああ、なんだその事ね
何ぃ提督さん、本気にしちゃったー?」(ニヤニヤ



468: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 22:36:17.20 ID:4yHVrirE0


提督「…いや、本当に凄い演技だったよ、撮られてる時俺も"もしかしたら本当に"って期待しちゃったしな」


瑞鶴「……へぇー?提督さんは瑞鶴に好かれてたら嬉しいんだ?」


提督「当たり前だろ、誰かに好意を向けられる事自体が嫌なヤツなんてそうはいないさ
それが瑞鶴みたいな可愛い子なら尚更だよ」


瑞鶴「………ふぅーん……」



469: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 22:39:32.10 ID:4yHVrirE0


瑞鶴「ねっ提督さん、ちょっと耳貸して?」


提督「ん?なんだ」


瑞鶴「えーっとねぇ……」(ひそひそ


提督「うん……?」


ちゅっ



470: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 22:49:19.39 ID:4yHVrirE0


提督「ーーーーーーーッッ!!??」////


瑞鶴「へへっ、ちょっと嬉しかったからお礼♪」


提督「ちょっ、おまっ!?それ一体どういう意味でーー……っ!?」


瑞鶴「ふふっ、なーいしょっ♪」





明石「ねぇ大淀、あの提督ちょっと爆発すれば良いと思わない?」


大淀「陸奥さん、ちょっと提督に抱きついてきてくれませんか?」


陸奥「私は爆発なんてしないったら!」



舞風「………次は恋愛もので行きましょう!」



471: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 22:50:52.22 ID:4yHVrirE0



後に赤城はこの宴会の事をこう語った


赤城「そうですね、またこうしてご馳走が食べられるなら、是非とも次回作に参加させて頂きたいですね!」


加賀「やりました。」




赤城はご馳走しか見ていなかった。





472: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 23:00:08.42 ID:4yHVrirE0



深海棲艦・仮設基地(プレハブ)
戦艦部屋




タ級「……………」(ずぅーん


ル級「……どうしたんだタ級、そんなに落ち込んで?
最近戦果もあまり良くないようだが………」


タ級「……ああ…ル級、聞いてくれる……?」


ル級「おかしな奴だな、わたし達は数少ない戦艦仲間、相談にくらい幾らでも乗ってやるさ」


タ級「ル級……っ!」(ぱぁっ


レ級「ワタシもナー」


タ級「あんたにだけは相談したくない!!」



473: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 23:04:03.12 ID:4yHVrirE0


タ級「最近ね……サインを求められるの………」


ル級「ああ…あのビデオの影響か、まぁ有名税だと思えば……」


タ級「そうじゃないの!!海戦でね!?遭遇した艦隊の駆逐艦の子達にも求められるのよ!!!」


ル級「………あー……」




474: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 23:12:28.37 ID:4yHVrirE0


タ級「キラキラした笑顔でね、『ありがとうタ級さん!これからも応援しています!』なんて言われてね!?その子達にその直後の海戦で砲塔を向けられる!?
私には無理よ……っ!!できない………戦えないわ………っ!」


レ級「ハハハコイツこないだのゴーヤみたいになってラ」



ル級「黙ってろスカポンタン!!」



475: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 23:15:51.51 ID:4yHVrirE0


ル級「………それはわたしでも無理だな……、解ったタ級、しばらくはわたしに任せろ、事態が落ち着くまで、戦艦が必要ならわたしがお前の代わりに出撃しよう」


タ級「!!……ごめんね……っ、ありがとうル級…!ごめんね………っ!!」


レ級「ンな事ハ撃ってから考えれば良イノニ。」


ル級「だから黙ってろこの狂犬ッッ!!!!」




あのビデオが残した爪痕は深い。





後日談も終わり。



476: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/23(火) 23:27:57.60 ID:4yHVrirE0


レ級のキャラ付けをフリーダムにしたせいで動かしやす過ぎて辛い。
あまり頼りすぎないようにせねば


あと瑞鶴がヒロイン扱いし易過ぎてつい引っ張られてしまった、ごめんね?


ンなわけで、
続けて第四部に行くつもりでしたが、このまま進めると安価取るのがまたド深夜になりそうなので今日はここまでにしておきます


第四部開始は明日の20:00から21:00頃の予定

ではではまた後日



479: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 20:49:00.92 ID:Uz24EsNmO

やっと会えた!第四部よ!

っていうか予告時間に間に合って良かった!嘘つきにならずに済んだ!

というわけで新章開始ですどうぞ、



481: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 20:59:46.61 ID:Uz24EsNmO



カリカリカリ


提督「大淀、そこの書類取ってくれ」


カリカリカリ


大淀「はい、どうぞ提督」


提督「ん、助かる……ん?これは?」


大淀「提督が欲しがってた書類と関連したものですのでまとめて置きました、続けて済ませてしまった方が楽ですよ」


提督「おうそうか、ありがたい」


カリカリカリ


大淀「いいえ、これくらいは」


カリカリカリ



482: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:06:36.71 ID:Uz24EsNmO


提督(…………俺は気が付いた、大淀から目を離すからダメなんだと)


提督(つまりこうやって大淀を秘書艦に置いてしまえば、勝手に艦娘戦隊の任務を消化される事もない!我ながらナイスアイディア!!)


提督(……だがーーーー)


大淀「提督、この書類なんですけど、不備がありましたので修正して置きましたよ
修正箇所に付箋を着けておいたのでご確認をお願いします」


提督(……流石任務娘と言うべきか…事務作業させると誰よりも仕事出来るんだよなぁこいつ。いつもこれだけ真面目だったらいいのに」


大淀「途中から丸聞こえですよ提督。」




483: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:08:56.35 ID:Uz24EsNmO


大淀「いや私そもそも凄い真面目じゃないですか、真面目といえば私か朝潮さんかというくらい真面目なイメージでしょう」


提督「それを自分で言っちゃうあたりに信用が無いんだよ?あと朝潮を巻き込んでやるな。」




484: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:13:02.45 ID:Uz24EsNmO


カリカリカリ


提督「ん、」


大淀「はい」


提督「それ、」


大淀「終わっています」


カリカリカリカリ



485: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:14:02.18 ID:Uz24EsNmO


大淀「提督、」


提督「ほれ判子」(ポンっ


大淀「提督、」


提督「署名か」(さらさら


大淀「提督、」


提督「悪い、また計算違いか」


カリカリカリカリ



486: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:23:04.04 ID:Uz24EsNmO


提督「……んぁー、」


大淀「はいお茶です」(ことっ


提督「ん、用意が良いな」(ずずーっ


大淀「そろそろお疲れかと思いまして、この辺りで休憩にしましょう」


提督「そうだな」



487: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:25:47.48 ID:Uz24EsNmO


提督「……しかしお前が秘書艦だと仕事が捗るな、特に何も言わなくても俺の仕事に合わせてくれるし」


大淀「提督も似た様なモノじゃないですか、てっきりこっちの進み具合を見て作業しているのだと思っていましたけれど」


提督「そんな事無いんだけどな、不思議と他の奴の時はこうは行かないんだよな」


大淀「不思議なものですね?」



488: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:27:56.49 ID:Uz24EsNmO


提督「よし、お前のおかげで粗方事務仕事は片付いたし、そろそろ任務の消化に行くか!」


大淀「やっと私も本業ですね!」


提督「やっぱりそっちがメインなのなぁー」


大淀「提督のお手伝いなら他の子でも出来ますけど、こればっかりは私にしかできませんから」



489: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:30:54.86 ID:Uz24EsNmO


提督「そうか、残念だな
今日くらい真面目に仕事してくれるならずっと秘書艦をしていて貰いたいくらいなんだが」


大淀「うふふ、提督?そういうラブコールは私に向けるモノではないでしょう?」


提督「…………ま、だな。いいからお前の事務所に行こうぜ、いつまでも主が不在なわけにはいかないだろ」


大淀「はい!」



490: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:33:49.10 ID:Uz24EsNmO



大淀の事務所



明石「あ、提督に大淀!お疲れ様です!」


提督「……なんでお前が大淀の事務所にいるの?」


大淀「私が鍵番をお願いしたんですよ、どうせ明石の売店とはお隣さんですから」




491: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:38:47.64 ID:Uz24EsNmO


提督「まぁいいや、艦娘戦隊の任務出してくれ、その為に他の仕事は片付けて来たんだ」


明石「え?それならさっき秘書艦に渡しましたけど…」


大淀「え?」


提督「は?」


明石「ん?」



492: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:41:42.17 ID:Uz24EsNmO


明石「何を驚いてるんですか?彼女、『提督に持ってくるように頼まれた』って言ってましたよ?」


大淀「……あの、明石……今の秘書艦は私ですよ……?」


明石「えっ」


大淀「えっ」


提督「んんっ?」



493: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:44:19.09 ID:Uz24EsNmO


大淀「そもそも私が秘書艦に回るから明石に鍵番をお願いしたんですけど……」


明石「えっ?そうだったの?てっきりいつもみたいに交代で仕事をサボる為かと……」


提督「ん?」


明石「あっ、」


大淀「うぇっ」




494: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:45:32.48 ID:Uz24EsNmO


提督「……お前らいつもそんな事やってんだ?」


大淀「大丈夫です提督、話せば解ります」


提督「解った大淀、お前の処罰は明日にでも言い渡す」


大淀「うへぇ」


明石「あちゃー」


提督「明石、お前もだからな」


明石「ぅおうっ」


大淀「あー…」




495: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:46:27.96 ID:Uz24EsNmO


明石「……なんかごめんね大淀?ひそひそ」


大淀「……いいんですよ、次からはもっと上手くやってボロを出さなければ良いだけです。ひそひそ」


提督「お前ら内緒話はもうちょっと小声でやれ、丸聞こえで反応に困る。」



496: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:50:22.45 ID:Uz24EsNmO


提督「……で、その偽秘書艦は一体誰だったんだ?」


明石「えぇーっと、>>498ですよ!」





今まで戦隊に参加してない艦娘のみ

今回の参加メンバー確定(非リーダー)


498: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/24(水) 21:50:49.24 ID:F2aIuMhho
那珂ちゃん

500: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:55:23.11 ID:Uz24EsNmO


明石「那珂ちゃんさんでした!」


提督「えぇっ!?那珂ちゃん!?まさかこないだからの舞風達の人気に嫉妬して艦娘戦隊になれば自分もと……!?」


明石「あり得ない推理ではないですねー」



501: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 21:59:45.74 ID:Uz24EsNmO


提督「くっそ、こうしちゃいられねぇ!今すぐ那珂ちゃんを探さないと!!」


大淀「……えっ?もう行かれるんですか提督?」


提督「ん?ああ、今ならまだ取り返せるかもしれないだろ!」


大淀「でも私、今回はまだ"アレ"言われてませんよ?」


提督「……"アレ"………?」



502: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:02:41.74 ID:Uz24EsNmO


大淀「……提督、何か物足りない気とかしないんですか…?」


提督「ん?……いや、別に?」


大淀「いいえ絶対に物足りません!主に私とあっちから見てるみなさんが!!」(ガシッ


提督「うわっ!?急にどうした離せ!!
っていうかお前なんか見えちゃいけない次元が見えてない!?」




503: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:04:48.63 ID:Uz24EsNmO


大淀「"アレ"を言って貰わないと始まった気がしないんです!!ホントもう言うだけでいいんです!」


提督「いいから離せ!急ぐから!!」

505: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:07:39.88 ID:Uz24EsNmO


大淀「大丈夫!!脈絡なんか無くて良いんです!なんなら言うタイミングだって私が作ります!むしろ今なら言えます!!」(ググググ……ッ


提督「心当たりが無いって言ってんだろ……っ!!」(ギギギギギ……ッ


大淀「ちょっとだけですから!何もしませんから!休んで行くだけですから!!先っちょだけですからぁ!!」


提督「ええっ!?本格的に何の話!?」



506: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:15:20.16 ID:Uz24EsNmO


鎮守府内(別の場所)


那珂「ふふふ……那珂ちゃんとうとうやっちゃった……もう後には引けないよ……」(ブツブツ


悪魔那珂ちゃん
《良かったじゃない☆
これで那珂ちゃんも晴れて本格的アイドル活動始められるよっ☆》


天使那珂ちゃん
《なりませんよ……こんな事をしていては……追っ手はもうそこまで迫っているのです………見つけ次第にヤってしまうのです……油断してはなりません………》


天使那珂ちゃん
《そーれやーれ!やーれ!やーれ!やーれ!》


悪魔那珂ちゃん
《……うわぁ…流石にそこまでヤル気満々なのは引くわー》



507: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:21:46.09 ID:Uz24EsNmO


提督「そこまでだ那珂ちゃん!!」


ザッ


那珂「!提督!!」



508: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:25:39.34 ID:Uz24EsNmO


提督「結局大淀を引っぺがすのに時間をかけてしまったが……今ならまだやり直せる、さぁその任務を今すぐこっちに返すんだ!」


那珂「………できない、できないよ提督」


提督「どうしてだ!?人気者に……アイドルなりたいって言うんなら俺がどんな手を尽くしてでも……!」


那珂「違うの!!」


提督「!!」



509: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:32:01.22 ID:Uz24EsNmO


那珂「確かに那珂ちゃんは、アイドルになりたくてこの任務騙し取った、でも解ってる……こんな手段で手に入れた人気なんて偽物だって………」


提督「……!なら……っ!」


那珂「それでも!!」



510: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:33:45.97 ID:Uz24EsNmO


那珂「……でも、それでも、那珂ちゃんを信じて、那珂ちゃんにこの役目を託した仲間がいる!」


那珂「それぞれの思いは違っても……那珂ちゃんを信じた人を裏切るようじゃ、那珂ちゃんは一生掛けたって本物のアイドルになんかなれないんだから!!」


那珂「だから!絶対に那珂ちゃんは提督にこの任務は返せない!!」




511: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:36:00.88 ID:Uz24EsNmO


提督「本気……なんだな……」


那珂「うん、ごめんね、提督」


提督「…いやいいさ、艦娘の本気の思いに応えてやるのも俺の役目だ」




512: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:40:49.62 ID:Uz24EsNmO


提督「……しかし、仲間か……
やっぱり那珂ちゃんの単独犯じゃなくて、共犯者がいたんだな……」


那珂「ふふふ…、ここまで喋るのが、那珂ちゃんの精一杯の誠意だよ」


提督「いいだろう……そこまで言うなら!その任務を奪い返して黒幕を吐かせるまでだ!!」



513: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:43:26.87 ID:Uz24EsNmO


???「その覚悟、しかと聞き止めた!!」


提督「!?お前は>>515!!」


条件は>>496と同じ
リーダーではない



515: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/24(水) 22:44:10.62 ID:TCEJUeKk0
づほ

518: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:53:42.81 ID:Uz24EsNmO


提督「瑞鳳ぉ……っ!!」(ギリィッ!


瑞鳳「行って那珂、行って『あの人』に艦娘戦隊のリーダー権を渡すのよ」


那珂「!!でもそれじゃあ瑞鳳は……っ!?」


瑞鳳「……あそこまでの決意を聞かされちゃあ、私だって黙って見ていられないわ
提督の足止めをするくらい、格好つけさせてくれたって良いでしょ?」


那珂「……!ごめんね瑞鳳……ッ!」 ダッ


瑞鳳「…………ふん、こういう時は、"ありがとう"でしょ?」




519: ◆PtI.FIxGucvy 2014/09/24(水) 22:58:49.01 ID:Uz24EsNmO


提督「くそっ!逃がさん!!」


バッ !!
ブゥーン


提督「!!これは……九九艦爆!!」


瑞鳳「そういう事、数は少なくても、精鋭だから…!」


提督「瑞鳳!お前は今自分が何をしているのか解っているのか!?」


瑞鳳「解っているからこうしてるのよ、友達の…いいえ、仲間の為なら、どれだけ恨まれたって構わないんだから!」